JP6608426B2 - 工作機械及びこの工作機械の制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、切削加工時の切屑を順次分断しながらワークの加工を行う工作機械及びこの工作機械の制御装置に関する。
従来、ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と前記刃物台との相対移動によって、前記ワークに対して前記切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記切削工具が前記加工送り方向に沿って往復振動しながら加工送り方向に送られるように、前記ワーク保持手段と前記刃物台とを相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと前記切削工具を相対的に回転させる回転手段とを備えた工作機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この工作機械の制御装置は、前記回転手段と、前記送り手段と、前記振動手段とを駆動制御し、前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の前記加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによって前記工作機械に、前記ワークの加工を実行させる。
この工作機械の制御装置は、前記回転手段と、前記送り手段と、前記振動手段とを駆動制御し、前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の前記加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによって前記工作機械に、前記ワークの加工を実行させる。
しかしながら、上述した従来の工作機械において、NCからの指令に基づいて前記相対回転させながら切削工具を往復振動させているが、切削工具の往復振動の位置と回転手段による相対回転の回転角度との間でズレが生じるという問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、切削工具を加工送り方向に沿った往復振動をさせながら加工送り方向に送り、回転手段による相対回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正を行い、切屑を確実に分断することが可能な工作機械及びこの工作機械の制御装置を提供することである。
本請求項1に係る発明は、ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と刃物台との相対移動によってワークに対して切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記ワーク保持手段と刃物台とを相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと切削工具とを相対的に回転させる回転手段とを備え、前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の前記加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによって、ワークの加工を実行させる工作機械であって、前記相対回転の回転角度又は前記ワーク保持手段あるいは刃物台を所定の座標位置に移動させる指令に基づく所定のタイミングを用いて、前記相対回転の回転角度又は前記ワーク保持手段あるいは刃物台の座標位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段によって検出された回転角度の値又は座標位置の値を予め定められた値となるように、前記相対回転の回転数又は指令を補正する補正手段とを備えて前記送り動作を実行することにより、前述した課題を解決するものである。
ここで、「予め定められた値」とは、位置検出手段に検出されるより前に制御指令により定められる値をいう。
ここで、「予め定められた値」とは、位置検出手段に検出されるより前に制御指令により定められる値をいう。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された工作機械の構成に加えて、前記位置検出手段が、前記相対回転の1回転中に回転角度の値又は座標位置の値を複数回検出することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された工作機械の構成に加えて、前記位置検出手段が、前記ワーク保持手段を備えた主軸の回転角度を検出する主軸回転角度エンコーダであることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3に記載された工作機械の構成に加えて、前記補正手段が、前記振動手段の指令が可能な周期単位で前記振動手段による振動タイミングを早めるまたは遅らせることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項3に記載された工作機械の構成に加えて、前記補正手段が、前記相対回転の回転数を大きくまたは小さくすることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と刃物台との相対移動によってワークに対して切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記ワーク保持手段と刃物台とを相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと切削工具とを相対的に回転させる回転手段とを備えた工作機械に設けられ、前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによって、前記工作機械にワークの加工を実行させる工作機械の制御装置であって、前記相対回転の回転角度又は前記ワーク保持手段あるいは刃物台を所定の座標位置に移動させる指令に基づく所定のタイミングを用いて、前記相対回転の回転角度又は前記ワーク保持手段あるいは刃物台の座標位置を検出する位置検出手段を備え、該位置検出手段によって検出された回転角度の値又は座標位置の値を予め定められた値となるように、前記相対回転の回転数又は指令を補正する補正手段を備えて前記送り動作を実行することにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明の工作機械によれば、検出位置情報と予測位置情報との位置差が小さくなるため、ワークと切削工具との相対回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正し、確実に切屑を分断することができる。
つまり回転手段による相対回転の回転角度と切削工具の往復振動とのズレが補正され、切屑の分断が可能になる。
さらに、所定のタイミングで位置検出手段によって検出された回転角度の値と、理論上の回転角度の値との差になる検出位置情報と予測位置情報との位置差が許容範囲を超えたときにワーク加工面上に見える筋状の外観不良を目立たなくすることができる。
つまり回転手段による相対回転の回転角度と切削工具の往復振動とのズレが補正され、切屑の分断が可能になる。
さらに、所定のタイミングで位置検出手段によって検出された回転角度の値と、理論上の回転角度の値との差になる検出位置情報と予測位置情報との位置差が許容範囲を超えたときにワーク加工面上に見える筋状の外観不良を目立たなくすることができる。
本請求項2に係る発明の工作機械によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、複数のタイミングで検出位置情報と予測位置情報との位置差を検出するため、この位置差をより精度よく所定値内に収めることができる。
本請求項3に係る発明の工作機械によれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、所定のタイミングで主軸の回転角度が簡単に検出されるため、振動手段の往復振動の位置を検出する場合と比べて、構成をシンプルにすることができる。
本請求項4に係る発明の工作機械によれば、請求項1乃至請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、ワークと切削工具との相対回転速度(回転数)が維持されたままで指令が可能な周期単位で往復振動のタイミングが変更されるため、検出位置情報と予測位置情報との位置差を精度よく所定量内に収めることができる。
本請求項5に係る発明の工作機械によれば、請求項1乃至請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、振動手段による振動タイミングが維持されたままでワークと切削工具との相対回転速度が変更されるため、検出位置情報と予測位置情報との位置差を精度よく所定量内に収めることができる。
本請求項6に係る発明の工作機械の制御装置によれば、工作機械の制御装置において、請求項1に係る発明が奏する効果と同様の効果を得ることができる。
本発明の工作機械及びこの工作機械の制御装置は、相対回転の回転角度又はワーク保持手段あるいは刃物台を所定の座標位置に移動させる指令に基づく所定のタイミングを用いて、相対回転の回転角度又はワーク保持手段あるいは刃物台の座標位置を検出する位置検出手段と、この位置検出手段によって検出された回転角度の値又は座標位置の値を予め定められた値となるように、相対回転の回転数又は指令を補正する補正手段とを備えて送り動作を実行することにより、ワークと切削工具との相対回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正し、確実に切屑を分断するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
図1は、本発明の実施例の制御装置Cを備えた工作機械100の概略を示す図である。
工作機械100は、回転手段としての主軸110と、刃物台としての切削工具台130Aとを備えている。
主軸110の先端にはワーク保持手段としてのチャック120が設けられている。
チャック120を介して主軸110にワークWが保持される。
主軸110は、図示しない主軸モータの動力によって回転駆動されるように主軸台110Aに支持されている。
工作機械100は、回転手段としての主軸110と、刃物台としての切削工具台130Aとを備えている。
主軸110の先端にはワーク保持手段としてのチャック120が設けられている。
チャック120を介して主軸110にワークWが保持される。
主軸110は、図示しない主軸モータの動力によって回転駆動されるように主軸台110Aに支持されている。
主軸台110Aは、工作機械100のベッド側に、Z軸方向送り機構160によって主軸110の軸線方向となるZ軸方向に移動自在に搭載されている。
主軸110は、主軸台110Aを介してZ軸方向送り機構160によって、前記Z軸方向に移動する。
Z軸方向送り機構160は、主軸110をZ軸方向に移動させる主軸移動機構を構成している。
主軸110は、主軸台110Aを介してZ軸方向送り機構160によって、前記Z軸方向に移動する。
Z軸方向送り機構160は、主軸110をZ軸方向に移動させる主軸移動機構を構成している。
Z軸方向送り機構160は、前記ベッド等のZ軸方向送り機構160の固定側と一体的なベース161と、ベース161に設けられたZ軸方向に延びるZ軸方向ガイドレール162とを備えている。
Z軸方向ガイドレール162に、Z軸方向ガイド164を介してZ軸方向送りテーブル163がスライド自在に支持されている。
Z軸方向送りテーブル163側にリニアサーボモータ165の可動子165aが設けられ、ベース161側にリニアサーボモータ165の固定子165bが設けられている。
Z軸方向ガイドレール162に、Z軸方向ガイド164を介してZ軸方向送りテーブル163がスライド自在に支持されている。
Z軸方向送りテーブル163側にリニアサーボモータ165の可動子165aが設けられ、ベース161側にリニアサーボモータ165の固定子165bが設けられている。
Z軸方向送りテーブル163に主軸台110Aが搭載され、リニアサーボモータ165の駆動によってZ軸方向送りテーブル163が、Z軸方向に移動駆動される。
Z軸方向送りテーブル163の移動によって主軸台110AがZ軸方向に移動し、主軸110のZ軸方向への移動が行われる。
Z軸方向送りテーブル163の移動によって主軸台110AがZ軸方向に移動し、主軸110のZ軸方向への移動が行われる。
切削工具台130Aには、ワークWを旋削加工するバイト等の切削工具130が装着されている。
切削工具台130Aは、工作機械100のベッド側に、X軸方向送り機構150及び図示しないY軸方向送り機構によって、前記Z軸方向に直交するX軸方向と、前記Z軸方向及びX軸方向に直交するY軸方向とに移動自在に設けられている。
X軸方向送り機構150とY軸方向送り機構とによって、切削工具台130Aを主軸110に対して前記X軸方向及びY軸方向に移動させる刃物台移動機構が構成されている。
切削工具台130Aは、工作機械100のベッド側に、X軸方向送り機構150及び図示しないY軸方向送り機構によって、前記Z軸方向に直交するX軸方向と、前記Z軸方向及びX軸方向に直交するY軸方向とに移動自在に設けられている。
X軸方向送り機構150とY軸方向送り機構とによって、切削工具台130Aを主軸110に対して前記X軸方向及びY軸方向に移動させる刃物台移動機構が構成されている。
X軸方向送り機構150は、X軸方向送り機構150の固定側と一体的なベース151と、ベース151に設けられたX軸方向に延びるX軸方向ガイドレール152とを備えている。
X軸方向ガイドレール152に、X軸方向ガイド154を介してX軸方向送りテーブル153がスライド自在に支持されている。
X軸方向ガイドレール152に、X軸方向ガイド154を介してX軸方向送りテーブル153がスライド自在に支持されている。
X軸方向送りテーブル153側にリニアサーボモータ155の可動子155aが設けられ、ベース151側にリニアサーボモータ155の固定子155bが設けられている。
リニアサーボモータ155の駆動によってX軸方向送りテーブル153が、X軸方向に移動駆動される。
なおY軸方向送り機構は、X軸方向送り機構150をY軸方向に配置したものであり、X軸方向送り機構150と同様の構造であるため、構造についての詳細な説明は割愛する。
リニアサーボモータ155の駆動によってX軸方向送りテーブル153が、X軸方向に移動駆動される。
なおY軸方向送り機構は、X軸方向送り機構150をY軸方向に配置したものであり、X軸方向送り機構150と同様の構造であるため、構造についての詳細な説明は割愛する。
図1においては、図示しないY軸方向送り機構を介してX軸方向送り機構150を前記ベッド側に搭載し、X軸方向送りテーブル153に切削工具台130Aが搭載されている。
切削工具台130Aは、X軸方向送りテーブル153の移動駆動によってX軸方向に移動し、Y軸方向送り機構が、Y軸方向に対して、X軸方向送り機構150と同様の動作をすることによって、Y軸方向に移動する。
切削工具台130Aは、X軸方向送りテーブル153の移動駆動によってX軸方向に移動し、Y軸方向送り機構が、Y軸方向に対して、X軸方向送り機構150と同様の動作をすることによって、Y軸方向に移動する。
なお図示しないY軸方向送り機構を、X軸方向送り機構150を介して前記ベッド側に搭載し、Y軸方向送り機構側に切削工具台130Aを搭載してもよく、Y軸方向送り機構とX軸方向送り機構150とによって切削工具台130AをX軸方向及びY軸方向に移動させる構造は従来公知であるため、詳細な説明及び図示は割愛する。
前記刃物台移動機構(X軸方向送り機構150とY軸方向送り機構)と前記主軸移動機構(Z軸方向送り機構160)とが協動し、X軸方向送り機構150とY軸方向送り機構によるX軸方向とY軸方向への切削工具台130Aの移動と、Z軸方向送り機構160による主軸台110A(主軸110)のZ軸方向への移動によって、切削工具台130Aに装着されている切削工具130は、ワークWに対して相対的に任意の加工送り方向に送られる。
前記主軸移動機構と前記刃物台移動機構とから構成される送り手段により、切削工具130を、ワークWに対して相対的に任意の加工送り方向に送ることによって、図2に示すように、ワークWは、前記切削工具130により任意の形状に切削加工される。
なお本実施形態においては、主軸台110Aと切削工具台130Aの両方を移動するように構成しているが、主軸台110Aを工作機械100のベッド側に移動しないように固定し、刃物台移動機構を、切削工具台130AをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させるように構成してもよい。
この場合、前記送り手段が、切削工具台130AをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させる刃物台移動機構から構成され、固定的に位置決めされて回転駆動される主軸110に対して、切削工具台130Aを移動させることによって、前記切削工具130をワークWに対して加工送り動作させることができる。
この場合、前記送り手段が、切削工具台130AをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させる刃物台移動機構から構成され、固定的に位置決めされて回転駆動される主軸110に対して、切削工具台130Aを移動させることによって、前記切削工具130をワークWに対して加工送り動作させることができる。
また切削工具台130Aを工作機械100のベッド側に移動しないように固定し、主軸移動機構を、主軸台110AをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させるように構成してもよい。
この場合、前記送り手段が、主軸台110AをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させる主軸台移動機構から構成され、固定的に位置決めされる切削工具台130Aに対して、主軸台110Aを移動させることによって、前記切削工具130をワークWに対して加工送り動作させることができる。
また、本実施例では、切削工具130に対してワークWを回転させる構成としたが、ワークWに対して切削工具130を回転させる構成としてもよい。
この場合、前記送り手段が、主軸台110AをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させる主軸台移動機構から構成され、固定的に位置決めされる切削工具台130Aに対して、主軸台110Aを移動させることによって、前記切削工具130をワークWに対して加工送り動作させることができる。
また、本実施例では、切削工具130に対してワークWを回転させる構成としたが、ワークWに対して切削工具130を回転させる構成としてもよい。
主軸110の回転、Z軸方向送り機構160、X軸方向送り機構150、Y軸方向送り機構は、制御装置Cが有する制御部C1によって駆動制御される。
制御部C1は、各送り機構を振動手段として、各々対応する移動方向に沿って往復振動させながら、主軸台110A又は切削工具台130Aを各々の方向に移動させるように制御するように予め設定されている。
制御部C1は、各送り機構を振動手段として、各々対応する移動方向に沿って往復振動させながら、主軸台110A又は切削工具台130Aを各々の方向に移動させるように制御するように予め設定されている。
各送り機構は、制御部C1の制御により、図3に示すように、主軸110又は切削工具台130Aを、1回の往復振動において、所定の前進量だけ前進(往動)移動してから所定の後退量だけ後退(復動)移動し、その差の進行量だけ各移動方向に移動させ、協動してワークWに対して前記切削工具130を前記加工送り方向としてZ軸方向に送る。
工作機械100は、Z軸方向送り機構160、X軸方向送り機構150、Y軸方向送り機構により、切削工具130が前記加工送り方向に沿った往復振動をしながら、主軸1回転分、すなわち、主軸位相0度から360度まで変化したときの前記進行量の合計を送り量として、加工送り方向に送られることによって、ワークWの加工を行う。
ワークWが回転した状態で、主軸台110A(主軸110)又は切削工具台130A(切削工具130)が、往復振動しながら移動し、切削工具130によって、ワークWを所定の形状に外形切削加工する場合、ワークWの周面は、図4に示すように、正弦曲線状に切削される。
なお正弦曲線状の波形の谷を通過する仮想線(1点鎖線)において、主軸位相0度から360度まで変化したときの位置の変化量が、前記送り量を示す。
図4に示されるように、ワークWの1回転当たりの主軸台110A(主軸110)又は切削工具台130Aの振動数Nが、3.5回(振動数N=3.5)を例に説明する。
なお正弦曲線状の波形の谷を通過する仮想線(1点鎖線)において、主軸位相0度から360度まで変化したときの位置の変化量が、前記送り量を示す。
図4に示されるように、ワークWの1回転当たりの主軸台110A(主軸110)又は切削工具台130Aの振動数Nが、3.5回(振動数N=3.5)を例に説明する。
この場合、n+1回転目(nは1以上の整数)の切削工具130により旋削されるワーク周面形状の位相の谷の最低点(切削工具130によって送り方向に最も切削された点となる点線波形グラフの山の頂点)の位置が、n回転目の切削工具130により旋削された形状の位相の谷の最低点(実線波形グラフの山の頂点)の位置に対して、主軸位相方向(グラフの横軸方向)でずれる。
これにより、切削工具130の往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とが一部重複し、ワーク周面のn+1回転目の切削部分に、n回転目に切削済みの部分が含まれ、振動切削中に切削工具130がワークWを切削しない所謂、空振り動作が生じる。
切削加工時にワークWから生じる切屑は、前記空振り動作によって順次分断される。
工作機械100は、切削工具130の切削送り方向に沿った前記往復振動によって切屑を分断しながら、ワークWの外形切削加工を円滑に行うことができる。
切削加工時にワークWから生じる切屑は、前記空振り動作によって順次分断される。
工作機械100は、切削工具130の切削送り方向に沿った前記往復振動によって切屑を分断しながら、ワークWの外形切削加工を円滑に行うことができる。
切削工具130の前記往復振動によって切屑を順次分断する場合、ワーク周面のn+1回転目の切削部分に、n回転目に切削済みの部分が含まれていればよい。
言い換えると、ワーク周面のn+1回転目(nは1以上の整数)における復動時の切削工具130の軌跡が、ワーク周面のn回転目における切削工具130の軌跡まで到達すればよい。
図4に示されるように、n+1回転目とn回転目のワークWにおける切削工具130により旋削される形状の位相が一致(同位相)とならなければよく、必ずしも180°反転させる必要はない。
言い換えると、ワーク周面のn+1回転目(nは1以上の整数)における復動時の切削工具130の軌跡が、ワーク周面のn回転目における切削工具130の軌跡まで到達すればよい。
図4に示されるように、n+1回転目とn回転目のワークWにおける切削工具130により旋削される形状の位相が一致(同位相)とならなければよく、必ずしも180°反転させる必要はない。
例えば振動数Nは、1.1や1.25、2.6、3.75等とすることができる。
ワークWの1回転で1回より少ない振動(0<振動数N<1.0)を行うように設定することもできる。
この場合、1振動に対して1回転以上主軸110が回転する。
ワークWの1回転で1回より少ない振動(0<振動数N<1.0)を行うように設定することもできる。
この場合、1振動に対して1回転以上主軸110が回転する。
工作機械100において、制御部C1による指令は、所定の指令時間単位毎で行われる。
主軸台110A(主軸110)又は切削工具台130A(切削工具130)の往復振動は、前記指令時間単位に基づく所定の周波数で動作が可能となる。
例えば、制御部C1によって1秒間に250回の指令を送ることが可能な工作機械100の場合、制御部C1による指令は、1÷250=4(ms)周期(指令時間単位毎)で行われる。
主軸台110A(主軸110)又は切削工具台130A(切削工具130)の往復振動は、前記指令時間単位に基づく所定の周波数で動作が可能となる。
例えば、制御部C1によって1秒間に250回の指令を送ることが可能な工作機械100の場合、制御部C1による指令は、1÷250=4(ms)周期(指令時間単位毎)で行われる。
本実施例の工作機械100は、振動手段の往復振動の位置に基づく所定のチェックタイミングで主軸110の位相である回転角度を検出する位置検出手段としての主軸回転角度エンコーダ(図示せず)を備えている。
また、制御部C1は、主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正する補正手段を備えている。
制御部C1は、位置検出手段の検出位置情報と主軸110の回転数から得られる主軸110の回転角度の理論上の予測位置情報とを比べて、検出位置情報と予測位置情報との位置差があるとき、主軸110の回転数および振動手段の往復振動の一方を調整して前記位置差を小さくするように構成されている。
また、制御部C1は、主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正する補正手段を備えている。
制御部C1は、位置検出手段の検出位置情報と主軸110の回転数から得られる主軸110の回転角度の理論上の予測位置情報とを比べて、検出位置情報と予測位置情報との位置差があるとき、主軸110の回転数および振動手段の往復振動の一方を調整して前記位置差を小さくするように構成されている。
例えば、図5に示すように、主軸1回転当たりの切削工具130の振動数が3.5回とし、チェックタイミングが3.5振動ごとであるとし、14回の指令で切削工具130が3.5振動する場合について図6〜図9に沿って説明する。
図6のステップS11では、制御部C1が、上述したような指令時間単位周期ごとの指令を、例えば14指令サイクルとなるように、生成する。
図6のステップS11では、制御部C1が、上述したような指令時間単位周期ごとの指令を、例えば14指令サイクルとなるように、生成する。
ステップS12では、制御部C1が、変数iを初期化する。
ステップS13では、指令ごとに発生するトリガを待ち、トリガがあればステップS14へ進む。
ステップS14では、制御部C1が、基準主軸回転角度が未決定か否かを判定し、未決定であると判定した場合はステップS15へ進み、未決定ではないと判定した場合はステップS19へ進む。
なお、例えば、最初に基準主軸回転角度が決定されていた場合であっても、最初に基準主軸回転角度を次のチェックタイミングのときにずれ量を含めた新たな基準主軸回転角度に置き換えてもよい。
ステップS13では、指令ごとに発生するトリガを待ち、トリガがあればステップS14へ進む。
ステップS14では、制御部C1が、基準主軸回転角度が未決定か否かを判定し、未決定であると判定した場合はステップS15へ進み、未決定ではないと判定した場合はステップS19へ進む。
なお、例えば、最初に基準主軸回転角度が決定されていた場合であっても、最初に基準主軸回転角度を次のチェックタイミングのときにずれ量を含めた新たな基準主軸回転角度に置き換えてもよい。
ステップS15では、詳しくは後述する基準主軸回転角度決定処理を行う。
ステップS16では、制御部C1が指令を出力する。
ステップS17では、指令の数のカウント、すなわち、変数iをステップS17を通過するたびに1つ増加させる。
ステップS18では、切削工具130が切削終了点に到達したか否かを制御部C1が判定し、到達したと判定した場合はシーケンスを終了し、到達していないと判定した場合はステップS13へ戻る。
ステップS19では、詳しくは後述する同期処理A、または同期処理Bを実行し、ステップS16へ進む。
ステップS16では、制御部C1が指令を出力する。
ステップS17では、指令の数のカウント、すなわち、変数iをステップS17を通過するたびに1つ増加させる。
ステップS18では、切削工具130が切削終了点に到達したか否かを制御部C1が判定し、到達したと判定した場合はシーケンスを終了し、到達していないと判定した場合はステップS13へ戻る。
ステップS19では、詳しくは後述する同期処理A、または同期処理Bを実行し、ステップS16へ進む。
図7のステップS21では、制御部C1が所定のチェックタイミングか否かを判定し、チェックタイミングであると判定した場合はステップS22へ進み、チェックタイミングではないと判定した場合は基準主軸回転角度決定処理のシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
ステップS22では、制御部C1が、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値を記憶し、この出力値を基準主軸回転角度とする。
本発明の理解を容易にするために、例えば0°(360°)を基準主軸回転角度とする。
そして、基準主軸回転角度決定処理のシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
ステップS22では、制御部C1が、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値を記憶し、この出力値を基準主軸回転角度とする。
本発明の理解を容易にするために、例えば0°(360°)を基準主軸回転角度とする。
そして、基準主軸回転角度決定処理のシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
図8のステップS31では、制御部C1が所定のチェックタイミングか否かを判定し、チェックタイミングであると判定した場合はステップS32へ進み、チェックタイミングではないと判定した場合は同期処理Aのシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
ステップS32では、制御部C1が、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値と基準主軸回転角度とを比べて、基準主軸回転角度に対して振動手段の往復振動が進んでいるか否かを判定する。
例えば、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値が180°以上360°未満(基準主軸回転角度とした0°よりも遅れている方向の角度)である場合は振動手段の往復振動が進んでいると判定してステップS33へ進み、それ以外である場合は振動手段の往復振動が進んでいないと判定してステップS34へ進む。
ステップS33では、順番が1つ前の指令を制御部C1が再び選択して1回前の同じ指令を送ることで指令のタイミングの1つ分を遅らせて主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正して変数iの値を1つ減らし、同期処理Aのシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
例えば、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値が180°以上360°未満(基準主軸回転角度とした0°よりも遅れている方向の角度)である場合は振動手段の往復振動が進んでいると判定してステップS33へ進み、それ以外である場合は振動手段の往復振動が進んでいないと判定してステップS34へ進む。
ステップS33では、順番が1つ前の指令を制御部C1が再び選択して1回前の同じ指令を送ることで指令のタイミングの1つ分を遅らせて主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正して変数iの値を1つ減らし、同期処理Aのシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
ステップS34では、制御部C1が、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値と基準主軸回転角度とを比べて、基準主軸回転角度に対して振動手段の往復振動が遅れているか否かを判定する。
例えば、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値が0°より大きく180°未満である場合は振動手段の往復振動が遅れていると判定してステップS35へ進み、それ以外である場合は振動手段の往復振動が遅れていないと判定し、同期処理Aのシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
例えば、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値が0°より大きく180°未満である場合は振動手段の往復振動が遅れていると判定してステップS35へ進み、それ以外である場合は振動手段の往復振動が遅れていないと判定し、同期処理Aのシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
ステップS35では、順番が1つ後の指令を制御部C1が選択して1つ指令を飛ばして、すなわちスキップしてその次の指令を送ることで指令のタイミングの1つ分を早めて主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正して変数iの値を1つ増やし、同期処理Aのシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
以上、説明したように、同期処理Aでは、補正手段としての制御部C1が、振動手段の指令が可能な周期単位で振動手段による振動タイミングを早めるまたは遅らせて主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正をするように構成されている。
すなわち、制御部C1が、振動手段の指令が可能な周期単位で振動手段による振動タイミングを早めるまたは遅らせて主軸110の回転と振動手段の往復振動との同期をとるように構成されている。
なお、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値と基準主軸回転角度との差の大きさに応じて、ステップS33、S35における変数iの値の増減量を2以上にしてもよい。
以上、説明したように、同期処理Aでは、補正手段としての制御部C1が、振動手段の指令が可能な周期単位で振動手段による振動タイミングを早めるまたは遅らせて主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正をするように構成されている。
すなわち、制御部C1が、振動手段の指令が可能な周期単位で振動手段による振動タイミングを早めるまたは遅らせて主軸110の回転と振動手段の往復振動との同期をとるように構成されている。
なお、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値と基準主軸回転角度との差の大きさに応じて、ステップS33、S35における変数iの値の増減量を2以上にしてもよい。
図9のステップS41では、制御部C1が所定のチェックタイミングか否かを判定し、チェックタイミングであると判定した場合はステップS42へ進み、チェックタイミングではないと判定した場合は同期処理Bのシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
ステップS42では、上述した同期処理AのステップS32と同様、制御部C1が、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値と基準主軸回転角度とを比べて、基準主軸回転角度に対して振動手段の往復振動が進んでいるか否かを判定する。
ステップS42では、上述した同期処理AのステップS32と同様、制御部C1が、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値と基準主軸回転角度とを比べて、基準主軸回転角度に対して振動手段の往復振動が進んでいるか否かを判定する。
ステップS43では、主軸110の回転速度を上げて主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正をするように制御部C1が主軸110の回転数の設定値Sを例えば1回転分増加させ、同期処理Bのシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
ステップS44では、上述した同期処理AのステップS34と同様、制御部C1が、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値と基準主軸回転角度とを比べて、基準主軸回転角度に対して振動手段の往復振動が遅れているか否かを判定する。
ステップS44では、上述した同期処理AのステップS34と同様、制御部C1が、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値と基準主軸回転角度とを比べて、基準主軸回転角度に対して振動手段の往復振動が遅れているか否かを判定する。
ステップS45では、主軸110の回転速度を下げて主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正するように制御部C1が主軸110の回転数の設定値Sを例えば1回転分減少させ、同期処理Bのシーケンスを終了して図6のステップS16へ進む。
以上、説明したように、同期処理Bでは、補正手段としての制御部C1が、主軸110の回転数を大きくまたは小さくして主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正するように構成されている。
すなわち、制御部C1が、主軸110の回転数を大きくまたは小さくして主軸110の回転と振動手段の往復振動との同期をとるように構成されている。
以上、説明したように、同期処理Bでは、補正手段としての制御部C1が、主軸110の回転数を大きくまたは小さくして主軸110の回転と振動手段の往復振動とを予め定められた値となるように補正するように構成されている。
すなわち、制御部C1が、主軸110の回転数を大きくまたは小さくして主軸110の回転と振動手段の往復振動との同期をとるように構成されている。
なお、現在の主軸回転角度エンコーダの出力値と基準主軸回転角度との差の大きさに応じて、ステップS43、S45における主軸110の回転数の設定値Sの増減量を2回転以上にしてもよい。
また、本実施例では、位置検出手段が、振動手段の往復振動の位置に基づく所定のチェックタイミングで主軸110の回転角度を検出するように構成したが、主軸110の回転角度に基づく所定のタイミングで振動手段の往復振動の位置を検出するように構成してもよい。
あるいは、所定のタイミングが、相対回転の1回転の内に複数設定される構成としても良い。
例えば、図10に示すように、主軸1回転当たり14回の指令で切削工具130の振動数を3.5回とし、180°の基準主軸回転角度ごとにチェックタイミングを設けた場合、チェックタイミングが、主軸1回転当たり2回となる。
そして、補正手段としての制御部C1が、位置検出手段の検出位置情報と主軸110の回転数から得られる主軸110の回転角度の予測位置情報とを比べて、検出位置情報と予測位置情報との位置差があるとき、この位置差を小さくするように主軸110の回転数および振動手段の往復振動の一方を調整して主軸110の回転と振動手段の往復振動との同期をとるように構成してもよい。
また、本実施例では、位置検出手段が、振動手段の往復振動の位置に基づく所定のチェックタイミングで主軸110の回転角度を検出するように構成したが、主軸110の回転角度に基づく所定のタイミングで振動手段の往復振動の位置を検出するように構成してもよい。
あるいは、所定のタイミングが、相対回転の1回転の内に複数設定される構成としても良い。
例えば、図10に示すように、主軸1回転当たり14回の指令で切削工具130の振動数を3.5回とし、180°の基準主軸回転角度ごとにチェックタイミングを設けた場合、チェックタイミングが、主軸1回転当たり2回となる。
そして、補正手段としての制御部C1が、位置検出手段の検出位置情報と主軸110の回転数から得られる主軸110の回転角度の予測位置情報とを比べて、検出位置情報と予測位置情報との位置差があるとき、この位置差を小さくするように主軸110の回転数および振動手段の往復振動の一方を調整して主軸110の回転と振動手段の往復振動との同期をとるように構成してもよい。
なお、本実施例では、上述した図4のように、制御部C1がワークWのn+1回転目(nは1以上の整数)における復動時の切削工具130の軌跡を、ワークWのn回転目における切削工具130の軌跡と交差させるように制御したが、交差させずに到達させるだけでもよい。
言い換えると、往動時の切削加工部分と復動時の切削加工部分とが重複するように制御したが、往動時の切削加工部分と復動時の切削加工部分とが接するように制御してもよい。
これによって、1振動において切削工具130の往動時の切削加工部分に、復動時の切削加工部分が理論上「点」として含まれ、復動中に切削工具130がワークWを切削しない所謂、空振り動作が「点」で生じることにより、切削加工時にワークWから生じる切屑は、前記空振り動作(往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とが接する点)によって順次分断される。
言い換えると、往動時の切削加工部分と復動時の切削加工部分とが重複するように制御したが、往動時の切削加工部分と復動時の切削加工部分とが接するように制御してもよい。
これによって、1振動において切削工具130の往動時の切削加工部分に、復動時の切削加工部分が理論上「点」として含まれ、復動中に切削工具130がワークWを切削しない所謂、空振り動作が「点」で生じることにより、切削加工時にワークWから生じる切屑は、前記空振り動作(往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とが接する点)によって順次分断される。
100 ・・・ 工作機械
110 ・・・ 主軸
110A・・・ 主軸台
120 ・・・ チャック
130 ・・・ 切削工具
130A・・・ 切削工具台
150 ・・・ X軸方向送り機構
151 ・・・ ベース
152 ・・・ X軸方向ガイドレール
153 ・・・ X軸方向送りテーブル
154 ・・・ X軸方向ガイド
155 ・・・ リニアサーボモータ
155a・・・ 可動子
155b・・・ 固定子
160 ・・・ Z軸方向送り機構
161 ・・・ ベース
162 ・・・ Z軸方向ガイドレール
163 ・・・ Z軸方向送りテーブル
164 ・・・ Z軸方向ガイド
165 ・・・ リニアサーボモータ
165a・・・ 可動子
165b・・・ 固定子
C ・・・ 制御装置
C1 ・・・ 制御部
W ・・・ ワーク
110 ・・・ 主軸
110A・・・ 主軸台
120 ・・・ チャック
130 ・・・ 切削工具
130A・・・ 切削工具台
150 ・・・ X軸方向送り機構
151 ・・・ ベース
152 ・・・ X軸方向ガイドレール
153 ・・・ X軸方向送りテーブル
154 ・・・ X軸方向ガイド
155 ・・・ リニアサーボモータ
155a・・・ 可動子
155b・・・ 固定子
160 ・・・ Z軸方向送り機構
161 ・・・ ベース
162 ・・・ Z軸方向ガイドレール
163 ・・・ Z軸方向送りテーブル
164 ・・・ Z軸方向ガイド
165 ・・・ リニアサーボモータ
165a・・・ 可動子
165b・・・ 固定子
C ・・・ 制御装置
C1 ・・・ 制御部
W ・・・ ワーク
Claims (6)
- ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と刃物台との相対移動によってワークに対して切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記ワーク保持手段と刃物台とを相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと切削工具とを相対的に回転させる回転手段とを備え、
前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の前記加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによって、ワークの加工を実行させる工作機械であって、
前記相対回転の回転角度又は前記ワーク保持手段あるいは刃物台を所定の座標位置に移動させる指令に基づく所定のタイミングを用いて、前記相対回転の回転角度又は前記ワーク保持手段あるいは刃物台の座標位置を検出する位置検出手段と、
該位置検出手段によって検出された回転角度の値又は座標位置の値を予め定められた値となるように、前記相対回転の回転数又は指令を補正する補正手段とを備えて前記送り動作を実行する工作機械。 - 前記位置検出手段が、前記相対回転の1回転中に回転角度の値又は座標位置の値を複数回検出する請求項1に記載の工作機械。
- 前記位置検出手段が、前記ワーク保持手段を備えた主軸の回転角度を検出する主軸回転角度エンコーダである請求項1または請求項2に記載の工作機械。
- 前記補正手段が、前記振動手段の指令が可能な周期単位で前記振動手段による振動タイミングを早めるまたは遅らせる請求項1乃至請求項3に記載の工作機械。
- 前記補正手段が、前記相対回転の回転数を大きくまたは小さくする請求項1乃至請求項3に記載の工作機械。
- ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と刃物台との相対移動によってワークに対して切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記ワーク保持手段と刃物台とを相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと切削工具とを相対的に回転させる回転手段とを備えた工作機械に設けられ、
前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによって、前記工作機械にワークの加工を実行させる工作機械の制御装置であって、
前記相対回転の回転角度又は前記ワーク保持手段あるいは刃物台を所定の座標位置に移動させる指令に基づく所定のタイミングを用いて、前記相対回転の回転角度又は前記ワーク保持手段あるいは刃物台の座標位置を検出する位置検出手段を備え、該位置検出手段によって検出された回転角度の値又は座標位置の値を予め定められた値となるように、前記相対回転の回転数又は指令を補正する補正手段を備えて前記送り動作を実行する工作機械の制御装置。
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