JP6607513B2 - 送電装置、給電システムおよび受電装置 - Google Patents

送電装置、給電システムおよび受電装置 Download PDF

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Description

本発明のいくつかの態様は、送電装置、給電システムおよび受電装置に関する。
本願は、2016年2月15日に、日本に出願された特願2016−025994号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
携帯電話機などユーザが移動しながら利用される機器は、通例、電池に蓄積された電力を消費するので、動作に十分な電力を確保するためには充電が不可欠である。他方、ユーザには充電のための操作が煩雑に感じられることがある。そのため、各種の機器に対して非接触(ワイヤレス)で給電を行う非接触給電システムが注目されている。非接触給電システムは、非接触充電システム、または非接触送電システムと呼ばれることもある。非接触給電システムは、磁界共鳴方式などの給電方式を用いて、電力を送電する電力送電部を備え、電力送電部からの電磁波が届く充電エリア内に所在する機器に送電する。
他方、電力の供給者にとっては、他の機器よりも特定の機器を優先して電力を提供したいと考えることがある。例えば、特許文献1に記載の車両用充電システムは、車両用充電装置を備え、充電を行う車両ごとに優先度を設定し、設定された優先度に応じて各車両に充電電力を分配する。車両用充電装置は、充電装置本体から引き出される充電ケーブルと、充電ケーブルの先端に取り付けられ、車両に設けられた車両コネクタに嵌合されるコネクタを備える。車両には有線で給電される。
特開2014−192947号公報
特許文献1に記載の車両用充電システムの中央コントローラは、各車両用充電装置に有線で接続されているので、給電先の車両用充電装置への充電電流やオン・オフを調整して電力を分配する。しかしながら、非接触給電システムでは、充電エリア内に複数の機器が所在するとき、いずれの機器にも電磁波が届く。そのため、機器の優先度に応じて電力を供給することができないという課題があった。
本発明のいくつかの態様は上記の点に鑑みてなされたものであり、送電先の機器の優先度に応じて電力を供給できる送電装置、給電システムおよび受電装置を提供する。
本発明のいくつかの態様は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、電力を送電する送電部と、前記電力を受電する電力受電部を1または複数個検出し、より優先度が高い電力受電部に対してより多くの電力を送電するよう前記送電部を制御する送電制御部と、を備える送電装置である。
本発明のいくつかの態様によれば、送電先の機器の優先度に応じて電力を供給することができる。
第1の実施形態に係る給電システムの外観図である。 第1の実施形態に係る給電システムの概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る優先度テーブルの例を示す図である。 第1の実施形態に係る会員種別と優先度の対応関係を示す表である。 第1の実施形態に係る送電処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る給電システムの概略ブロック図である。 第2の実施形態に係る電力受電部における優先度変更処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る電力送電部における優先度変更処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る給電システムの概略ブロック図である。 第3の実施形態に係る電力送電部における優先度変更処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る電力受電部における優先度変更処理を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る給電システム1の外観図である。図1に示す例では、給電システム1は、送電側に設置される電力送電部10と、受電側に設置される電力受電部20とを含んで構成される。
電力送電部10は、取得した電力を送電する送電コイル11を含む送電装置として構成される。送電コイル11には、供給された交流の電力が流れる。電流の強さが時間経過に応じて変動することで、送電コイル11の周囲の磁界の強さが変動する。この変動は、電磁波として送電コイル11から放射される。
電力受電部20は、電力送電部10からの電磁波が届く範囲である充電エリア内に所在するとき、電磁波によって送電された電力を受電する。電力受電部20は、受電専用の受電装置として構成されてもよいし、受電した電力を消費する電子機器の一部として構成されてもよい。電子機器は、例えば、携帯電話機(スマートフォンを含む)、タブレット端末装置、電子書籍専用端末装置、遠隔制御装置(リモコン)、などである。
電力送電部10から電力受電部20への給電において、例えば、磁界共鳴方式が用いられる。磁界共鳴方式は、電力受電部20における発振周波数を、電力送電部10における発振周波数と共通にすることで、電力送電部10が発生する電磁波により電力受電部20で受電される電力を共鳴させる方式である。この方式により、電磁誘導方式よりも高い効率で電力を非接触で送電することができる。例えば、電磁誘導方式では電力を伝送可能な送電距離は、典型的には数mm〜10cm程度である。これに対し、電界共鳴方式では、送電距離が1m、2mと給電可能な充電エリアが格段に広い。
(電力送電部)
次に、本実施形態に係る電力送電部10の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る給電システム1の概略ブロック図である。電力送電部10は、送電コイル11、送電制御部12、通信部13および優先度テーブル14を含んで構成される。
送電コイル11には、コンデンサ(図示せず)と発振器(図示せず)とが直列に接続され、発振回路が形成される。発振器は、供給された電力に応じて所定の周波数(例えば、110KHz、6.78MHz)を有する交流の電流を発生させる。発生した電流が流れる送電コイル11は、電磁波を放射する。送電コイル11から所定の範囲内において、放射される電磁波の電界強度が所定の電界強度の閾値よりも高い領域が充電エリアとして形成される。発振器には、電池などの内部電源から電力が供給されてもよいし、電力線などを介して外部電源から電力が供給されてもよい。
送電制御部12は、電力受電部20への送電を制御する。送電制御部12は、充電エリア内に所在する電力受電部20を検出する。検出される電力受電部20の数は、1個に限らず2個以上のこともある。送電制御部12は、例えば、自装置の機器ID(Identifier)を含む報知信号を所定時間(例えば、1秒)毎に送信する。電力送電部10における電力受電部20との各種のデータの送受信は、通信部13を介して行われる。送電制御部12は、報知信号への応答として電力受電部20から応答信号を受信する。その後、送電制御部12は、応答信号の送信元である電力受電部20に認証情報要求を送信する。送電制御部12は、その応答として認証情報を受信する。認証情報は、例えば、パスワードである。送電制御部12は、記憶部に予め記憶した機器IDと対応付けて記憶した認証情報と、受信した認証情報とを照合する。
送電制御部12は、照合に成功したとき、認証情報の送信元である電力受電部20を正当な送電対象であると判定し、当該電力受電部20に優先度情報要求を送信する。送電制御部12は、その応答として機器ID、優先度情報および受電能力を電力受電部20から受信する。受電能力は、電力受電部20が受電することができる受電電力の最大値である。送電制御部12は、受信した機器IDと優先度情報を対応付けて、電力送電部10が備える記憶部(図示せず)に記憶する。なお、照合に成功しないとき、送電制御部12は、認証情報の送信元である電力受電部20は正当な送電対象ではないと判定する。
送電制御部12は、送電対象と判定した全ての電力受電部20の受電能力の合計を総受電能力として算出し、算出した総受電能力を所定の伝送効率で除算して総送電電力を算出する。総送電電力が電力送電部10の送電能力以下である場合には、送電制御部12は、電力受電部20の受電能力を当該電力受電部20における受電電力として定める。送電制御部12は、総送電能力が、電力送電部10の送電能力よりも大きい場合には、優先度テーブル14を参照して、電力受電部20それぞれの優先度を特定し、特定した優先度が高いほど優先的に受電電力を定める。但し、送電対象の全ての電力受電部20について定めた受電電力に基づく総送電電力が電力送電部10の送電能力以下となる。送電制御部12は、電力受電部20のそれぞれについて電力受電部20に定めた受電電力の情報を送信する。送電制御部12は、発振回路を動作させて送電コイル11から電磁波を放射させる。
これらの処理により、送電制御部12は、定めた受電電力で電力受電部20に電力を受電させる。
送電制御部12は、電力受電部20から充電状態を示す充電状態情報を受信する。充電状態には、例えば、充電中、非充電中、満充電などがある。充電中とは、その時点で充電が行われていることを意味する。非充電中とは、その時点で充電が行われていないことを意味する。満充電とは、その時点で電力受電部20の二次電池26に十分な電気エネルギーが蓄えられた状態であり、さらに電気エネルギーを蓄えることが困難な状態である。充電状態情報が満充電を示す場合には、充電状態情報の送信元の機器である電力受電部20への送電を停止する。
通信部13は、送電制御部12から入力されるデータを電波で電力受電部20に送信する。通信部13は、電力受電部20から受信したデータを送電制御部12に出力する。通信部13は、例えば、通信インタフェースである。通信部13は、電力受電部20のデータの送受信において所定の構内無線通信規格、例えば、IEEE802.15.1に規定の通信方式を用いる。なお、通信部13は、搬送波として送電コイル11から放射される電磁波を用いてもよい。
優先度テーブル14は、図3に示すように、記憶部に記憶した機器IDと優先度情報を対応付けて形成される。図3に示す例では、優先度情報は、1から5までの整数で表され、その値が小さいほど優先度が高いことを示す。優先度は、ユーザの利用状況の一例として所定の店舗やサービスの会員の種別や来訪の頻度に応じて設定されてもよい。図4に示す例では、未登録の会員の優先度よりも登録者の優先度が高い。一般の会員の優先度よりも、店舗にとって重要な顧客であるプレミアム会員の優先度のほうが高い。また、一般の会員同士では、来店数が多いほど優先度が高い。後述するように、本実施形態では優先度が高いほど優先的に電力が供給されるので充電時間が短縮される。従って、会員として電力受電部20のユーザに対する来店や販売の促進に応用することができる。
(電力受電部)
図2に戻り、電力受電部20の機能構成について説明する。電力受電部20は、受電コイル22、受電処理部23、充電制御部24、通信部25、二次電池26および優先度保管部27を含んで構成される受電装置である。
受電コイル22には、受電処理部23と二次電池26が直列に接続され、受電回路が形成される。受電コイル22には、その周囲に到来した電磁波の変動により交流の電流が生じる。受電回路の共振周波数を電力送電部10の発振回路の共振周波数と共通にすることで、受電コイル22の到来した電磁波により受電コイル22を流れる電流を共鳴させることができる。そのため、受電コイル22は、電力送電部10から電磁波を介して効率的に電力を受電することができる。受電コイル22を流れる電流は受電処理部23に出力される。
受電処理部23は、受電コイル22から入力される交流の電流を整流する整流回路(図示せず)と、整流された電流の受電電力を調整するための受電負荷(図示せず)を含んで構成される。受電負荷は、例えば、可変抵抗を含んで構成される。抵抗値として、充電制御部24から入力される受電電力(目標値)に応じた抵抗値が受電負荷に設定される。抵抗値は、受電処理部23に入力される電流、到来する電磁波の周波数ならびに受電コイル22のインダクタンスに応じて定まる。受電処理部23は、受電電力を調整した電流を二次電池26に供給する。二次電池26には供給された電流による電荷が蓄電される。
充電制御部24は、電力送電部10からの電力の充電を制御する。充電制御部24は、報知情報を搬送する電波の電力送電部10からの受電電力が所定の受電電力の閾値よりも高いか否かを判定する。高いと判定するとき、充電制御部24は、自機の記憶部(図示せず)に予め記憶した機器IDを読み取り、報知情報への応答として読み取った機器IDを含む応答信号を電力送電部10に送信する。電力受電部20における電力送電部10との各種のデータの送受信は、通信部25を介して行われる。なお、受電電力の閾値は、電力送電部10から電力の送電に用いられる受電電力の最低値としてもよい。よって、電力送電部10は、充電エリア内に所在する電力受電部20からの機器IDの受信をもって、その電力受電部20が充電エリア内に所在する電力受電部20として検出することができる。
充電制御部24は、電力送電部10から認証情報要求を受信するとき、その応答として自機の認証情報を取得し、取得した認証情報を電力送電部10に送信する。充電制御部24は、電力送電部10から優先度情報要求を受信するとき、その応答として、優先度保管部27にあらかじめ記憶された自機の優先度情報と受電能力を読み取る。充電制御部24は、自機の機器ID、優先度情報および受電能力を電力送電部10に送信する。充電制御部24は、通信部25を介して電力送電部10から自機への受電電力の情報を受信する。
充電制御部24は、受信した受電電力の情報に応じた抵抗値を定め、定めた抵抗値を受電処理部23の受電負荷に設定する。これにより、電力送電部10から指示された受電電力に相当する電力が受電される。なお、充電制御部24は、受信した受電電力が0である場合、受電処理部23に入力される電流を遮断するスイッチを備えてもよい。
充電制御部24は、二次電池26を構成する負極端子と正極端子の電圧を測定し、測定した電圧に基づいて充電状態を判定する。充電制御部24は、測定した電圧が所定の電圧の閾値よりも低いとき充電未完了と判定し、測定した電圧が当該電圧の閾値以上であるとき満充電と判定する。電圧の閾値は、例えば、二次電池26の公称電圧である。充電制御部24は、充電未完了であり、かつ充電が行われているとき充電状態が充電中と判定し、充電未完了であり、かつ充電が行われていないとき充電状態が非充電中と判定する。充電制御部24は、通信部25を介して判定した充電状態情報を電力送電部10に送信する。
通信部25は、充電制御部24から入力されるデータを電波で電力送電部10に送信する。通信部25は、電力送電部10から受信したデータを充電制御部24に出力する。通信部25は、例えば、通信インタフェースである。
二次電池26には、受電処理部23からの電力が充電される。二次電池26には、充電された電力を消費する負荷が電気的に接続される。
優先度保管部27は、自機(電力受電部20)の優先度情報と受電能力を対応付けて記憶した記憶部(図示せず)を含んで構成される。
(送電処理)
次に、本実施形態に係る送電処理について説明する。図5は、本実施形態に係る送電処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、電力受電部20が送電対象をまだ検出していない時点で開始される。
(ステップS101)電力送電部10の送電制御部12は、充電エリア内に所在する電力受電部20を検出する。送電制御部12は、検出した電力受電部20の充電制御部24からの認証情報に基づいて、当該電力受電部20が送電対象として、正当なユーザの電力受電部20であるか否かを認証する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)送電制御部12が、検出した電力受電部20が送電対象の電力受電部20であると判定したとき(ステップS102 YES)、ステップS103に進む。
検出した電力受電部20が送電対象の電力受電部20ではないと判定したとき(ステップS102 NO)、図5に示す処理を終了する。
(ステップS103)送電制御部12は、検出した電力受電部20に対して送電を開始すると判定する。送電制御部12は、電力受電部20に優先度情報要求を送信し、その応答として機器ID、優先度情報および受電能力を電力受電部20から受信する。送電制御部12は、受信した受電能力を当該電力受電部20の受電電力として定め、定めた受電電力の情報を電力受電部20に送信する。送電制御部12は、発振回路からの電力の供給を開始し、電力受電部20への受電電力に伝送効率を除算して得られる送電電力に相当する電力を送電コイル11から送電させる。電力受電部20の充電制御部24は、電力送電部10から受信した受電電力に応じた抵抗値を定め、定めた抵抗値を受電処理部23の受電負荷に設定する。このとき、電力受電部20の受電処理部23は、受電コイル22から入力される電流を整流し、設定された可変抵抗に応じて受電電力を調整する。受電電力を調整した電流が二次電池26に供給される。その後、ステップS104に進む。
(ステップS104)送電制御部12は、電力受電部20から満充電を示す充電状態情報(満充電通知)を受信したか否かを判定する。受信したと判定した場合(ステップS104 YES)、ステップS111に進む。受信していないと判定した場合(ステップS104 NO)、ステップS105に進む。
(ステップS105)送電制御部12は、その時点で充電状態が非充電中である電力受電部20を検出したか否かを判定する。このとき、送電制御部12は、ステップS101と同様の処理を行い、送電対象として判定した電力受電部20に優先度情報要求を送信する。新たに検出した電力受電部20は、その応答として機器ID、優先度情報および受電能力を電力送電部10に送信する。新たに検出した電力受電部20から受信した充電状態情報が非充電中を示すとき、送電制御部12は、充電状態が非充電中である電力受電部20を検出したと判定することができる。充電状態が非充電中である電力受電部20を検出したと判定する場合(ステップS105 YES)、ステップS106に進む。送電制御部12が検出した充電状態が非充電中である電力受電部20が、新たな送電対象の電力受電部20として加わる。非充電中である電力受電部20を検出していないと判定する場合(ステップS105 NO)、ステップS104の処理に戻る。
(ステップS106)送電制御部12は、その時点における送電対象である全ての電力受電部20の受電能力の合計である総受電能力を算出し、総受電能力を所定の伝送効率で除算した総送電電力が電力送電部10の送電能力以下であるか否かを判定する。送電能力以下であると判定した場合(ステップS106 YES)、ステップS107に進む。送電能力よりも大きいと判定した場合(ステップS106 NO)、ステップS108に進む。
(ステップS107)送電制御部12は、新たに検出した電力受電部20に対して送電を開始すると判定する。送電制御部12は、発振回路から供給される電力を変更し、検出した電力受電部20への受電電力に伝送効率を除算して得られる送電電力を追加して得られる総送電電力に相当する電力を送電コイル11から送電させる。その後、ステップS104の処理に戻る。
(ステップS108)送電制御部12は、優先度テーブル14を参照して各電力受電部20の優先度を特定し、全ての電力受電部20の送電電力の合計値である総送電電力が電力送電部10の送電能力以下となるように、特定した優先度が高いほど優先的に受電電力を定める。その後、ステップS109に進む。
(ステップS109)送電制御部12は、定めた受電電力の情報を各電力受電部20に送信(通知)する。各電力受電部20の充電制御部24は、電力送電部10から受電電力を受信し、受電電力に応じた抵抗値を定め、定めた抵抗値を受電処理部23の受電負荷に設定する。その後、充電制御部24は、電力変更設定完了通知を電力送電部10に送信する。その後、ステップS110に進む。
(ステップS110)送電制御部12は、各電力受電部20から電力変更設定完了通知を受信した後、発振回路から供給される電力を更新し、電力受電部20への更新後の総送電電力に相当する電力を送電コイル11から送電させる。その後、ステップS104の処理に戻る。
(ステップS111)送電制御部12は、満充電を示す充電状態情報を通知した電力受電部20への送電を停止する。送電制御部12は、その電力受電部20への送電電力を0と定め、定めた送電電力の情報をその電力受電部20に送信する。電力受電部20の充電制御部24は、その送電電力を受信したことに応じて受電処理部23から二次電池26への電流の供給を停止する。また、送電制御部12は、送電対象から当該電力受電部20を除外し、当該電力受電部20への送電電力を削減することによって総送電電力を更新し、更新した総送電電力に相当する電力を送電コイル11から送電させる。その後、ステップS112に進む。
(ステップS112)送電制御部12は、充電状態が充電中である他の電力受電部20の有無を判定する。あると判定したとき(ステップS112 YES)、ステップS104の処理に進む。ないと判定したとき(ステップS112 NO)、ステップS113の処理に進む。
(ステップS113)送電制御部12は、各電力受電部20への送電を終了する。ここで、送電制御部12は、送電コイル11から電力が送電されないように、発振回路の動作を停止する。その後、図5に示す処理を終了する。
(送受電電力の設定例)
次に、送電制御部12が送受電電力を定める処理の例について説明する。送電制御部12は、優先度が高い電力受電部20ほど優先して、受電能力に応じた送電電力で送電させる。送電制御部12は、優先度が等しい電力受電部20間の受電電力の総和である優先度別総受電電力に所定の伝送効率を除算して優先度別総送電電力を算出する。送電制御部12は、所定の最高の優先度から注目優先度までの優先度別総送電電力を優先度の降順に累積して得られる累積総送電電力を、注目優先度毎に算出する。送電制御部12は、送電電力を超えない注目優先度毎の累積総送電電力のうち最も累積総送電電力が大きい注目優先度を特定する。送電制御部12は、優先度が所定の最高の優先度である電力受電部20から、優先度が特定の注目優先度である電力受電部20までを送電対象として定める。そして、送電制御部12は、送電対象の電力受電部20の受電能力を、その受電電力として定め、それ以外の電力受電部20の受電電力を0と定める。それ以外の電力受電部20への電力の供給が停止される。
なお、送電能力よりも注目優先度までの累積総送電電力の方が小さいために、電力送電部10には、送電能力から累積総送電電力を差し引いて得られる送電余力が生じることがある。送電制御部12は、送電余力を所定の伝送効率で除算することによって受電余力を算出する。このとき、送電制御部12は、受電余力を優先度が注目優先度よりも1段階高い優先度である電力受電部20への受電電力として割り当ててもよい。以下の説明では、この1段階高い優先度を限界優先度と呼ぶ。優先度が限界優先度である電力受電部20は、複数個検出されることがある。その場合、送電制御部12は、その時点で受電している電力受電部20への送電が優先されるように受電余力を受電電力として割り当ててもよいし、早期に検出された電力受電部20ほど優先されるように受電余力を受電電力として割り当ててもよい。また、送電制御部12は、優先度がともに限界優先度である複数の電力受電部20の間において、受電余力を受電能力で按分して受電電力を定めてもよい。
また、優先度が限界優先度である電力受電部20の優先度別総送電電力が所定の優先度別送電電力の閾値を下回る場合には、送電制御部12は、その優先度に係る電力受電部20への受電電力を0と定めることによって、送電を停止してもよい。
その他の送受電電力の設定例として、送電制御部12は、受電能力に優先度が高い電力受電部20ほど高い分配率を乗じて電力受電部20毎の受電電力を定めてもよい。但し、送電能力に相当する総送電電力を乗じて得られる総受電電力が受電電力の総和を超えないものとする。分配率は、受電能力に対する実際の受電電力の比であり、最大値が1、最小値が0である。例えば、図4に示す優先度が1である電力受電部20について分配率を常に1とし、優先度が1段階低くなることに応じて一定の幅ずつ分配率を低くしてもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係る電力送電部10は、電力を送電する送電コイル11と、電力を受電する電力受電部20を1または複数個検出し、電力受電部20への送電電力の合計が送電能力よりも多いとき、優先度が高い電力受電部ほど優先的に送電させる送電制御部12を備える送電装置である。
この構成により、非接触給電において送電先の機器として優先度が高い電力受電部20ほど優先的に電力を供給することができる。これにより、他の電力受電部20よりも優先的に送電される電力受電部20における電力の需要をより満足することができる。
また、送電制御部12は、送電対象の電力受電部20のうち二次電池26の充電状態が満充電である電力受電部20への送電を停止する。
この構成により、限られた電力送電部10の送電能力が他の電力受電部20への送電に利用可能となる。
また、電力受電部20の優先度は、電力受電部20のユーザの利用状況に基づいて定められた優先度である。
これにより、電力送電部10の管理者が提供する商品、サービス(小売り、その他、独立して取引の対象にならない役務や便益も含む)に係る利用状況に応じた電力の供給が可能となる。例えば、利用に積極的なユーザの電力受電部20への電力の供給を優先することで、ユーザに対する管理者が提供する商品、サービスの利用の促進を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。図6は、本実施形態に係る給電システム1Aの概略ブロック図である。給電システム1Aは、電力送電部10と電力受電部20Aを含んで構成される。
電力受電部20Aは、電力受電部20(図2)において充電制御部24に代えて充電制御部24Aを備え、さらに優先度入力部28Aを備える。優先度入力部28Aには、自機の優先度が入力され、入力された優先度を示す優先度情報を優先度保管部27に記憶する。このとき、優先度保管部27に記憶された優先度情報は更新される。優先度入力部28Aは、ユーザの操作に応じた入力信号を生成する操作デバイスを含んで構成されてもよいし、他の機器と無線または有線のネットワークと接続する通信インタフェースを含んで構成されてもよい。操作デバイスは、例えば、マウス、キーボード、タッチセンサなどである。通信インタフェースは、例えば、IEEE802.15.1、IEEE802.15などに規定された近距離無線通信方式、公衆通信網、インターネットなどのネットワークを用いて他の機器と通信するデバイスであってもよい。
充電制御部24Aは、充電制御部24と同様の処理を行う構成を備える。但し、充電制御部24Aは、優先度保管部27に記憶された優先度情報が更新されたとき、新たな優先度情報への更新を示す優先度更新通知を電力送電部10に送信する。優先度更新通知には、例えば、更新後の優先度情報と自機の機器IDが含まれる。電力送電部10の送電制御部12は、後述するように充電制御部24Aから受信した優先度更新通知に応じて電力受電部20への受電電力を変更することがある。
充電制御部24Aは、通信部25を介して電力送電部10から自機への更新後の受電電力を受信する。充電制御部24Aは、更新後の受電電力に応じた抵抗値を定め、定めた抵抗値を受電処理部23の受電負荷に設定する。
(優先度変更処理)
次に、本実施形態に係る優先度変更処理について説明する。図7は、本実施形態に係る電力受電部20Aにおける優先度変更処理を示すフローチャートである。図7に示す処理は、電力受電部20Aが電力送電部10からの電力を受電しているときに行われる。
(ステップS201)優先度入力部28Aには、自機の優先度が入力され、入力された優先度を示す優先度情報を受電能力と対応付けて優先度保管部27に記憶する。その後、ステップS202に進む。
(ステップS202)充電制御部24Aは、優先度保管部27に記憶された優先度情報が更新されたとき、優先度更新通知を電力送電部10に送信する。その後、ステップS203に進む。
(ステップS203)充電制御部24Aは、電力送電部10から更新後の受電電力が通知されたか否かを判定する。通知された場合(ステップS203 YES)、ステップS204に進む。通知されていない場合(ステップS203 NO)、ステップS203の処理を繰り返す。
(ステップS204)充電制御部24Aは、更新後の受電電力に応じた抵抗値を受電処理部23の受電負荷に設定する。充電制御部24Aは、電力変更設定完了通知を電力送電部10に送信する。これにより、電力受電部20は、更新後の優先度に応じた受電電力で受電することができる。
図8は、本実施形態に係る電力送電部10における優先度変更処理を示すフローチャートである。図8に示す処理は、送電開始後、つまり図5に示すステップS104の直前に開始される。また、図8に示す処理は、図5のステップS105において電力受電部20が検出されない場合、またはステップS107の後、ステップS110の後、もしくはステップS112において他の充電中の電力受電部20がある場合、において開始されてもよい。
(ステップS211)送電制御部12は、優先度テーブル14が更新されたか否かを判定する。ここで、送電制御部12は、電力受電部20Aから優先度更新通知を受信するとき、優先度テーブル14に記憶された機器IDのうち、受信した優先度更新通知に含まれる機器IDと同一の機器IDを特定する。送電制御部12は、特定した機器IDに対応する優先度情報を、受信した優先度更新通知に含まれる優先度情報に更新する。更新された場合(ステップS211 YES)、ステップS212に進む。更新されていない場合(ステップS211 NO)、ステップS211の処理を繰り返す。
(ステップS212)送電制御部12は、総送電能力が電力送電部10の送電能力よりも大きい場合、更新後の優先度テーブル14を参照して、現在の送電対象の各電力受電部20への送電電力を、それぞれの優先度に基づいて定める。その後、ステップS213に進む。なお、総送電能力が電力送電部10の送電能力以下である場合、現在の送電対象の各電力受電部20への送電電力を特に変更せずに、図8に示す処理を終了する。
(ステップS213)送電制御部12は、定めた受電電力を更新後の受電電力として送電対象の電力受電部20Aに通知する。その後、ステップS214に進む。
(ステップS214)送電制御部12は、送電対象の電力受電部20Aから電力変更設定完了通知を受信した後、発振回路から供給される電力を更新することで、更新後の総送電電力に相当する電力を送電コイル11から送電させる。その後、ステップS104に進む。
以上に説明したように、本実施形態に係る電力受電部20Aにおいて、送電制御部12は、電力受電部20Aの優先度を記憶する優先度記憶部として優先度テーブル14を備える。また、送電制御部12は、優先度テーブル14に記憶された優先度のうち、新たな優先度を通知する電力受電部20Aの優先度を、その新たな優先度に更新する。
この構成により、電力受電部20Aにおいて変更した優先度に応じて電力が供給される。例えば、電力受電部20Aに電力送電部10の管理者が提供する商品、サービスなどのユーザの利用状況に応じた優先度に応じて、電力受電部20Aに電力を供給することで、管理者が提供する商品、サービスなどの利用を促進することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。図9は、本実施形態に係る給電システム1Bの概略ブロック図である。給電システム1Bは、電力送電部10Bと電力受電部20を含んで構成される。
電力送電部10Bは、電力送電部10(図2)において送電制御部12に代えて送電制御部12Bを備え、さらに優先度入力部15Bを備える。優先度入力部15Bには、任意の電力受電部20の優先度が入力され、入力された優先度を示す優先度情報とその電力受電部20の機器IDと対応付けて優先度テーブル14に記憶する。このとき、優先度テーブル14に記憶された優先度情報のうち、その電力受電部20に係る優先度情報が更新される。
送電制御部12Bは、送電制御部12と同様の処理を行う。但し、送電制御部12Bは、優先度テーブル14に記憶された優先度情報が更新されたとき、新たな優先度情報への更新を示す優先度更新通知を、優先度を更新した電力受電部20に送信する。優先度更新通知には、例えば、更新後の優先度情報と優先度を更新した電力受電部20の機器IDが含まれる。
なお、優先度が更新された電力受電部20の充電制御部24は、電力送電部10Bから優先度更新通知を受信する。充電制御部24は、優先度保管部27に記憶された優先度情報を受信した優先度更新通知が示す優先度情報に更新する。
図10は、本実施形態に係る電力送電部10Bにおける優先度変更処理を示すフローチャートである。図10に示す処理は、送電開始後、つまり図5に示すステップS104の直前に開始される。また、図10に示す処理は、図5のステップS105において電力受電部20が検出されない場合、またはステップS107の後、ステップS110の後、もしくはステップS112において他の充電中の電力受電部20がある場合、において開始されてもよい。
(ステップS301)優先度入力部15Bには、指示された電力受電部20の優先度が入力され、入力された優先度を示す優先度情報とその電力受電部20の機器IDと対応付けて優先度テーブル14に記憶する。その後、ステップS302に進む。
(ステップS302)送電制御部12Bは、優先度が更新された電力受電部20へ優先度更新通知を送信する。そして、送電制御部12Bは、総送電能力が電力送電部10の送電能力よりも大きい場合、更新後の優先度テーブル14を参照して、現在の送電対象の各電力受電部20への送電電力を、それぞれの優先度に基づいて定める。送電制御部12は、定めた受電電力を更新後の受電電力として受電電力を更新した電力受電部20に通知する。その後、ステップS303に進む。
(ステップS303)送電制御部12Bは、受電電力を更新した電力受電部20の全てから電力変更設定完了通知を受信したか否かを判定する。受信したとき(ステップS303
YES)、ステップS304に進む。受信していないとき(ステップS303 NO)、ステップS303の処理を繰り返す。
(ステップS304)送電制御部12Bは、発振回路から供給される電力を更新することで、更新後の総送電電力に相当する電力を送電コイル11から送電させる。これにより、電力受電部20には更新後の優先度に応じた受電電力で電力を受電する。その後、図10の処理を終了する。
図11は、本実施形態に係る電力受電部20における優先度変更処理を示すフローチャートである。図11に示す処理は、電力受電部20が電力送電部10Bからの電力を受電しているときに行われる。
(ステップS311)充電制御部24は、電力送電部10Bから優先度更新通知を受信したか否かを判定する。受信したとき(ステップS311 YES)、ステップS312に進む。受信していないとき(ステップS311 NO)、ステップS311の処理を繰り返す。
(ステップS312)充電制御部24は、優先度保管部27に記憶した優先度情報を優先度更新通知が示す優先度情報に変更する。その後、ステップS313に進む。
(ステップS313)充電制御部24には、電力送電部10Bから更新後の受電電力が通知される。充電制御部24は、更新後の受電電力に応じた抵抗値を受電処理部23の受電負荷に設定し、通知された更新後の受電電力で受電することができる。その後、ステップS314に進む。
(ステップS314)充電制御部24は、電力変更設定完了通知を電力送電部10Bに送信する。その後、図11に示す処理を終了する。
以上に説明したように、本実施形態に係る電力送電部10Bは、新たな優先度と変更対象の電力受電部20の情報を取得する優先度取得部として優先度入力部15Bを備える。
この構成により、電力送電部10Bにおいて指示された変更対象の電力受電部20に変更した優先度に応じて電力が供給される。例えば、電力送電部10Bの管理者が提供する商品、サービスなどのユーザの利用状況に基づいて当該ユーザの電力受電部20の優先度を定める手段を備えることで、より利用状況を反映した電力の供給が可能になる。
(変形例)
上述では、送電制御部12、12Bが受電処理部23の受電負荷を変更させることによって電力受電部20、20Aの受電電力を制御する場合を例にしたが、これには限られない。送電制御部12、12Bは、電力受電部20、20Aの受電電力を送電時間比に基づいて時分割で制御してもよい。送電時間比は、所定の単位時間(例えば、0.1s)に対する特定の電力受電部20、20Aへの送電時間の比である。送電対象である電力受電部20が複数個である場合には、送電制御部12、12Bは、単位時間(フレーム)毎の複送電時間を電力受電部20、20A毎に定める(時分割)。送電制御部12、12Bは、優先度が高い電力受電部20、20Aほど送電時間比を大きくしてもよいし、優先度が高い電力受電部20、20Aが充電を完了するまで、より優先度が低い電力受電部20、20Aへの充電を行わなくてもよい。送電制御部12、12Bは、充電の完了を、満充電を示す充電状態情報を受信したことをもって検出してもよい。送電制御部12、12Bは、優先度が同じ電力受電部20、20A同士では、送電時間比を等しくしてもよい。
そこで、送電制御部12、12Bは、単位時間における電力受電部20、20Aへの送電時間を示す送電時間パターンを生成し、生成した送電時間パターンを電力受電部20、20Aに送信する。電力受電部20、20Aの充電制御部24、24Aは、送電時間パターンが示す送電時間において受電処理部23から二次電池26へのスイッチを短絡させ(ON)、それ以外の時間ではスイッチを開放する(OFF)。これにより、送電時間パターンで指定される送電時間内において充電が行われる。
また、上述した優先度入力部28A、15Bは、給電システム1A、1Bを管理する施設への来訪回数の目安として、電力受電部20、20Aを送電対象として検出した回数、または電力受電部20、20Aに送電を行った回数を計数してもよい。そして、優先度入力部28A、15Bは、計数した回数が多いほど高くなるように、例えば、図4に示す関係を用いて電力受電部20、20Aの優先度を定めてもよい。
また、送電コイル11と受電コイル22との位置関係が変化すると、両者間の相互インダクタンスが変化するため、共鳴周波数が変化することがある。そこで、受電コイル22として可変インダクタンスが用いられてもよい。その場合、充電制御部24、24Aは、受電中において受電電力が最大となるインダクタンスをサーチし、得られたインダクタンスを用いて受電させてもよい。
なお、上述した電力送電部10、10Bの一部、例えば、送電制御部12、電力受電部20、20Aの一部、例えば、充電制御部24をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、電力送電部10、10Bまたは電力受電部20、20Aに内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、上述した実施形態における電力送電部10、10Bおよび電力受電部20、20Aの一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。電力送電部10、10Bおよび電力受電部20、20Aの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
なお、上述した実施形態ならびに変形例は、次の態様で実施されてもよい。
(1)電力を送電する送電部と、前記電力を受電する電力受電部を1または複数個検出し、より優先度が高い電力受電部に対してより多くの電力を送電するよう前記送電部を制御する送電制御部と、を備える送電装置。
(2)前記送電制御部は、前記電力受電部のうち、二次電池の充電状態が満充電である電力受電部への送電を停止するよう前記送電部を制御する(1)の送電装置。
(3)前記電力受電部の優先度は、前記電力受電部のユーザの利用状況に基づいて定められた優先度である(1)または(2)に記載の送電装置。
(4)前記電力受電部の優先度を記憶する優先度記憶部を備え、前記送電制御部は、前記電力受電部から通知される新たな優先度を取得し、前記優先度記憶部に記憶される前記電力受電部の優先度を、前記新たな優先度に更新する(1)から(3)のいずれかの送電装置。
(5)前記電力受電部の優先度を記憶する優先度記憶部と、新たな優先度と変更対象の電力受電部の情報を入力する優先度入力部を備え、前記送電制御部は、前記優先度に記憶される前記変更対象の電力受電部の優先度を、前記優先度入力部が入力した優先度に更新する(1)から(3)のいずれの送電装置。
(6)前記電力受電部と、(1)から(5)のいずれかの送電装置と、を備える給電システム。
(7)前記電力受電部が受電した電力を消費する電子機器をさらに備える(6)の給電システム。
(8)電力を受電する受電部と、前記電力の充電を制御する充電制御部を備え、前記充電制御部は、前記電力を送電する送電装置から優先度情報要求を受信するとき、自装置の優先度と受電能力を前記送電装置に送信する受電装置。
本発明のいくつかの態様は、送電先の機器の優先度に応じて電力を供給することが必要な送電装置、給電システムおよび受電装置などに適用することができる。
1、1A、1B…給電システム、10、10B…電力送電部、11…送電コイル、12、12B…送電制御部、13…通信部、14…優先度テーブル、15B…優先度入力部、20、20A…電力受電部、22…受電コイル、23…受電処理部、24、24A…充電制御部、25…通信部、26…二次電池、27…優先度保管部、15B、28A…優先度入力部

Claims (17)

  1. 電力を送電する1つの電力送電部と、
    第1の優先度、および、前記第1の優先度よりも高い第2の優先度に基づいて、第1の電力、および、前記第1の電力よりも大きい第2の電力を定め、
    前記1つの電力送電部が送電する前記電力を受電し、前記第1の優先度を有する第1の電力受電部、または、前記1つの電力送電部が送電する前記電力を受電し、前記第2の優先度を有する第2の電力受電部を検出し、
    前記第1の電力の情報を、前記第1の電力受電部を備える第1の受電装置に通知することにより、前記第1の電力受電部に、前記第1の電力を、前記1つの電力送電部から受電させると同時に、前記第2の電力の情報を、前記第2の電力受電部を備える第2の受電装置に通知することにより、前記第2の電力受電部に、前記第2の電力を、前記1つの電力送電部から受電させる送電制御部と、
    を備える送電装置。
  2. (削除)
  3. 前記第1又は第2の優先度は、前記第1又は第2の電力受電部のユーザの利用状況に基づいて定められる請求項1に記載の送電装置。
  4. 前記第1又は第2の優先度を記憶する優先度記憶部を備え、
    前記送電制御部は、
    前記第1又は第2の電力受電部から通知される新たな優先度を取得し、前記優先度記憶部に記憶される前記第1又は第2の電力受電部の優先度を、前記新たな優先度に更新する請求項1または請求項3に記載の送電装置。
  5. 前記第1又は第2の優先度を記憶する優先度記憶部と、
    新たな優先度と変更対象の前記第1又は第2の電力受電部の情報を入力する優先度入力部を備え、
    前記送電制御部は、
    前記優先度記憶部に記憶される前記変更対象の前記第1又は第2の電力受電部の優先度を、前記優先度入力部が入力した優先度に更新する請求項1または請求項3に記載の送電装置。
  6. 前記第1及び第2の電力受電部と
    請求項1、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の送電装置と、
    を備える給電システム。
  7. 前記第1又は第2の電力受電部が受電した電力を消費する電子機器
    をさらに備える請求項6に記載の給電システム。
  8. 第1の優先度を有する受電裝置であって、
    前記第1の優先度に基づいて送電装置により定められた第1の電力の情報を、前記送電装置から受信する通信部と、
    前記第1の優先度とは異なる第2の優先度に基づいて前記送電装置により定められた第2の電力であって、前記第1の電力とは異なる前記第2の電力を、他の受電装置が、前記送電装置が備える1つの電力送電部から受電すると同時に、前記1つの電力送電部から送電される電力のうち、前記情報で示される前記第1の電力を受電する電力受電部と、
    を備える受電装置。
  9. (削除)
  10. 前記送電制御部は、
    二次電池の充電状態が満充電となった前記第1又は第2の電力受電部の電力を、前記第1又は第2の電力から0とすることを、前記第1又は第2の電力受電部に通知することにより、前記第1又は第2の電力受電部への送電を停止する
    請求項1に記載の送電装置。
  11. 前記送電制御部は、
    前記第1の電力受電部と前記第2の電力受電部を含む複数の電力受電部に対して、前記1つの電力送電部が送電する送信電力の合計値が、前記1つの電力送電部の送電能力以下となるように、前記第1の電力および前記第2の電力を定める
    請求項1に記載の送電装置。
  12. 前記1つの電力送電部が備える送電コイルの数は、1つである
    請求項1に記載の送電装置。
  13. 前記送電制御部は、
    優先度が割り当てられた複数の電力受電部のうち、最高の優先度を有する電力受電部から、前記最高の優先度よりも低い優先度を有する電力受電部までを、送電対象として定め、それ以外の電力受電部の受信電力を0と定める
    請求項1に記載の送電装置。
  14. 前記送電制御部は、
    前記電力送電部が送電する電力に余力がある場合には、
    電力受電部が有する優先度の代わりに、その優先度よりも高い優先度を割り当て、前記余力を用いて、その電力受電部に、前記高い優先度が割り当てられる前よりも、大きい電力を受電させる
    請求項1に記載の送電装置。
  15. 前記送電制御部は、
    前記優先度よりも高い優先度を割り当て可能な電力受電部が複数存在する場合には、前記送電制御部から電力を受電している電力受電部に対して、優先して前記余力を割り当てることにより、前記高い優先度が割り当てられる前よりも、大きい電力を受電させる
    請求項14に記載の送電装置。
  16. 前記送電制御部は、
    前記優先度よりも高い優先度を割り当て可能な電力受電部が複数存在する場合には、早期に検出された電力受電部に対して、優先して前記余力を割り当てることにより、前記高い優先度が割り当てられる前よりも大きい電力を受電させる
    請求項14に記載の送電装置。
  17. 前記送電制御部は、
    前記優先度よりも高い優先度を割り当て可能な電力受電部が複数存在する場合には、それらの電力受電部に対して、前記余力を按分して割り当てることにより、前記高い優先度が割り当てられる前よりも大きい電力を受電させる
    請求項14に記載の送電装置。
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