JP6606737B2 - 遊技機 - Google Patents
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以下、本発明にかかる遊技機1の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
本実施形態にかかる遊技機1は、上述した保留図柄10を用いた保留演出を実行することが可能である。保留演出は、保留図柄10の態様により対応する当否判定結果が大当たりとなる蓋然性(いわゆる大当たり信頼度)を示唆する演出である。本実施形態では、保留図柄10の態様として、一または複数種の通常態様10n(デフォルトの態様)と、一または複数種の特定態様10sが設定されている(図3参照)。通常態様10nの保留図柄10に対応する当否判定結果が大当たりとなる蓋然性に比して、特定態様10sの保留図柄10が大当たりとなる蓋然性は高い。つまり、特定態様10sの保留図柄10が表示されることは、遊技者にとって喜ばしい事象であるといえる。また、本実施形態では、特定態様10sとして、少なくとも、第一特定態様101s、第二特定態様102s、第三特定態様103sの三種類が設定されている(図3参照)。対応する当否判定結果が大当たりとなる蓋然性は、第一特定態様101s、第二特定態様102s、第三特定態様103s(最も高い)の順で高くなる。これとは別に対応する当否判定結果が大当たりとなることが確定する態様が設定されていてもよい。第一特定態様101sは保留図柄10が青色の要素を含むものであり、第二特定態様102sは保留図柄10が緑色の要素を含むものであり、第三特定要素は赤色の要素を含むものである(なお、図面においては、当該「色」を文字で表す)。つまり、遊技者は保留図柄10の「色」により大当たり信頼度の高低を把握することが可能である。特定態様10sの保留図柄10は、ある態様の保留図柄10が別の態様の保留図柄10に変化する保留変化演出を経て表示されることもあれば、対応する保留情報が取得されたとき(第一始動領域904aに遊技球が進入したとき)に表示されること(最初から特定態様10sとされること)もある。
発光維持制御は、変動前保留図柄12が特定態様10sであるときには実行されないようにする。具体的には、変動中保留図柄11が通常態様10nであり、変動前保留図柄12のいずれかが特定態様10sである状態で、特定演出が発生したとする。かかる特定演出が実行されている最中においては、発光部20の発光態様を変動前保留図柄12の特定態様10sに対応した態様としない(図5参照)。あくまで、変動前保留図柄12は通常態様10nであるから、発光部20は通常態様10nに応じた態様(発光されない、または第一発光態様21〜第三発光態様23のいずれとも異なる発光態様)とされる。
特定演出が実行され、保留図柄10が表示されない状態において、発光部20の発光態様が変化するものとする(図6参照)。例えば、特定演出が開始される直前における変動中保留図柄11は第一特定態様101sであったため、特定演出の開始時点においては発光部20の発光態様は第一発光態様21であるとする(図6(a)(b)参照)。その後、特定演出が実行されている最中に、発光部20の発光態様が第一発光態様21から第二発光態様22や第三発光態様23に変化する(図6(c)参照)ことがある設定とする。
特定演出が実行されていない状態から実行された状態、すなわち保留図柄10が表示された状態から表示されない状態に移行したとき、発光部20の発光態様(相関態様)が維持される(図7(a)(b)参照)こともあれば、維持されない(図7(a)(c)参照)こともある設定とする。つまり、特定演出に移行したときに、発光維持制御が実行されることもあれば実行されないこともある設定とする。
特定演出発生前の保留図柄10の態様が、複数種の特定態様10sのうちの一部であるときには特定演出移行時に発光維持制御が実行され、他の一部であるときには特定演出移行時に発光維持制御が実行されない設定とする。例えば、第三特定態様103sであるときには発光維持制御が実行され(図4参照)、第一特定態様101sおよび第二特定態様102sであるときには発光維持制御が実行されない(図8参照)設定とする。つまり、大当たり信頼度が相対的に高い一または複数種の特定態様10sであるときには発光維持制御が実行され、大当たり信頼度が低いそれ以外の一または複数種の特定態様10sであるときには発光維持制御が実行されない設定とする。
保留図柄10の態様がある態様から一または複数種の特定態様10sのうちのいずれかに変化することが発生した場合に限り、発光部20が相関態様で発光するものとする。つまり、保留図柄10の初期態様(保留情報が取得された直後に表示されたときの態様)が通常態様10nまたは特定態様10sであり、その後当該通常態様10nまたは特定態様10sがそれとは異なる特定態様10sに変化した場合には当該特定態様10sとなったときに発光部20が相関態様で発光する一方、保留図柄10の初期態様が特定態様10sであるときには当該特定態様10sが維持される限りにおいて発光部20が相関態様で発光しない設定とする。つまり、「保留変化」が発生したときに限り、当該保留変化後の態様に応じた相関態様で発光部20を発光させる設定とする。保留図柄10の態様の変化は、遊技者にとって有利な事象として設定されている(いわゆるランクダウンは発生しないように設定されている)ものであるから、当該変化が起こったときに限り、発光部20によりそれが強調されるようにする。
本実施形態における遊技機1は、保留図柄10の態様が変化する保留変化演出を実行することが可能である。以下、当該保留変化演出について詳細に説明する。なお、以下で説明する保留変化演出に加え、当該保留変化演出とは態様が異なる公知の保留変化演出が発生しうるものであってもよい。また、本実施形態における保留変化演出は、通常遊技状態にて発生するものであるが、特定遊技状態にて発生するものとしてもよい。
上記実施形態における保留変化演出は、第一段階にて、表示されている保留図柄10の全てが被覆画像40に覆われたかのような表示がなされるものであることを説明したが、複数の保留図柄10が表示されている場合、一部の保留図柄10が被覆画像40に覆われたかのような表示がなされるものとしてもよい。「保留変化」は、被覆画像40に覆われることで見えなくなった保留図柄10について発生し、被覆画像40に覆われないものについては発生しないものとする。例えば、変動中保留図柄11のみが被覆画像40に覆われた状態(変動前保留図柄12は露出した状態)とされるのであれば、変動中保留図柄11について保留変化が発生することになる(図10参照)。
上記実施形態や、上記第一具体例は、第一段階にて、各保留図柄10の全体が見えなくなる構成であることを説明したが、各保留図柄10の一部分のみが見えなくなる設定としてもよい。事後態様が分からない状態とされるものであればよい。
上記実施形態では、第一段階にて、被覆画像40が表示されることにより保留図柄10が見えなくなる構成であることを説明したが、それ以外の手法により保留図柄10が見えない状態に移行する構成としてもよい。例えば、第一段階にて、保留図柄10が表示領域911外に移動したかのような表示がなされるものとする(図11(a)(b)参照)。その後、第二段階(図11(c)参照)を経て、第三段階にて保留図柄10が表示領域911外から元の位置に戻ってくるような表示がなされるものとする。戻ってくる保留図柄10のうちのいずれか(保留変化の対象となる保留図柄10)は、発光部20の発光により示唆された事後態様に変化しているものとする(図11(d)参照)。
上記実施形態では、第二段階における発光部20の発光態様により、保留図柄10の事後態様を示唆するものであることを説明したが、当該示唆は発光部20によってなされるものに限られない。遊技機1が備える装置から出力される演出要素であって、当該演出要素の出力が遊技者の感覚で把握可能なものであればよい。
第二段階で示唆された態様となるような保留図柄10の変化が必ず発生しなければならないわけではない。例えば、第二段階にて発光部20が第一発光態様21となったとする。この場合には、第三段階にて対象の保留図柄10が第一特定態様101sに必ず変化するというのではなく、第一特定態様101sに変化する蓋然性が、このような示唆がなされない場合に比して高いということに留まる設定とする。見方を変えれば、第二段階における示唆は、変化するかどうか分からない対象の保留図柄10が変化するとした場合の事後態様を示唆するものであるといえる。したがって、第二段階にて発光部20が第一発光態様21となったとするのであれば、対象の保留図柄10は第一特定態様101sに変化するという結末か、変化しないという結末に至ることになる(その他の特定態様10s、すなわち第二特定態様102sや第三特定態様103sへの変化は発生しないようにする)。
本実施形態にかかる遊技機1は、保留に関連する報知として以下で詳細を説明する特定報知を行うことが可能である。上述した通り、本実施形態では、第一始動領域904aに遊技球が進入することで取得される変動前保留情報(いわゆる特図1保留)として最大四つの情報を記憶手段に記憶することが可能である。変動中保留情報を含めると、最大五つの当否判定情報を記憶することが可能であるということである。
保満状態(図13(a)参照)にて、第一始動領域904aに遊技球が進入したことが検出されたこと(いわゆる「オーバー入賞」が発生したこと)(図13(b)参照)を契機として特定報知(図13(c)参照)を行う。上記の通り、保満状態にあるときに遊技球が第一始動領域904aに進入したとしても、それを契機とした当否判定は実行されない。したがって、このような事象が発生したことを契機として特定報知が行われるようにすることが考えられる。
保満状態(図14(a)参照)となってから、継続的な遊技(遊技球の発射)が所定時間行われたこと(図14(b)参照)が検出されたことを契機として特定報知(図14(c)参照)を行う。継続的な遊技が行われているかどうかの判断手法は種々考えられる。一例としては、発射装置908の操作の有無を挙げることができる(図14(b)参照)。つまり、保満状態となってから、発射装置908の操作が継続して所定時間以上行われていたと判断されたことを契機として特定報知を行う。発射装置908が操作されているか否かは、発射装置908(発射ハンドル)に設けられたタッチセンサ(図示せず)により検出することができる。
所定条件の成立を契機として取得される当否判定情報に基づき当否判定を行う当否判定手段と、未だ当否判定結果の報知が完了していない当否判定結果に対応する当否判定情報の存在を示す保留図柄を表示する表示装置と、前記表示装置に前記保留図柄が表示されていない状態とされる特定演出を実行する演出実行手段と、複数の態様で発光することが可能な発光部と、前記保留図柄が特定態様となるとともに前記発光部が当該特定態様に対応する相関態様で発光している状態から、前記特定演出が発生して前記保留図柄が表示されていない状態に移行した場合であっても、前記発光部が前記相関態様で発光した状態が維持される発光維持制御を実行することが可能な発光制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記遊技機によれば、特定演出が発生して保留図柄が表示されていない状態となったときであっても、発光部が相関態様で発光した状態が維持されるから、特定演出に移行する前の保留図柄の態様を見逃した遊技者であっても、現在の状況を容易に把握することが可能となる。
前記発光維持制御は、前記保留図柄のうち、当否判定結果を報知する演出は開始されているものの、未だ当否判定結果の報知が完了していないものに対応する変動中保留図柄が前記特定態様となったときに実行されることを特徴とする手段1−1に記載の遊技機。
特定演出は、変動中保留図柄に対応する当否判定結果を報知する演出の一部として実行されるものであるから、発光維持制御の対象となる発光部の発光は、変動中保留図柄の態様に対応したものであることが好ましい。
前記発光維持制御は、前記保留図柄のうち、未だ当否判定結果を報知する演出が開始されていないものに対応する変動前保留図柄が前記特定態様となっても実行されないことを特徴とする手段1−1または手段1−2に記載の遊技機。
変動前保留図柄に対して発光維持制御が実行されてしまうと、遊技者は変動中保留図柄の態様が発光部の発光態様に応じたものになっていると勘違いしてしまうおそれがあるから、変動前保留図柄が特定態様となっても発光維持制御が実行されないようにすることが好ましい。
前記特定演出は、その結末により当否判定結果が示される演出の少なくとも一部を構成するものであることを特徴とする手段1−1から手段1−3のいずれかに記載の遊技機。
このような特定演出は遊技者が注目する演出であるといえるから、当該演出を構成する映像等が見えにくくなるのを抑制するため、当該特定演出中は保留図柄が表示されないようにすることが好ましい。
前記保留図柄が前記特定態様にあるときには、前記保留図柄が通常態様にあるときよりも、対応する当否判定結果が当たりとなる蓋然性が高くなるように設定されていることを特徴とする手段1−1から手段1−4のいずれかに記載の遊技機。
保留図柄が特定態様にあることは通常態様にあるときに比して遊技者にとって喜ばしい状況であるといえるから、発光維持制御により、特定演出の発生時にもその状況が把握できるようにすることが好ましい。
所定条件成立時に取得される当否判定情報を用いて当否判定を行う当否判定手段と、未だ対応する当否判定結果の報知が完了していない当否判定情報を保留情報として記憶する記憶手段と、前記保留情報の存在を保留図柄として表示する表示手段と、前記保留図柄の態様を事前態様から事後態様に変化させる保留変化演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記保留変化演出は、前記事前態様の保留図柄の少なくとも一部が見えない状態とする第一段階と、前記第一段階と同時または前記第一段階の後、所定の演出要素が出力される第二段階と、前記第三段階の後、前記第二段階にて出力された前記演出要素に応じた前記事後態様の保留図柄が現れる第三段階と、を含むことを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、保留図柄の態様が変化する演出を面白みのあるものとすることが可能である。
前記第一段階は、前記事前態様の保留図柄の少なくとも一部を覆うような被覆画像が表示されるものであり、前記第三段階は、前記被覆画像が消去されることで、前記事後態様の保留図柄が現れるものであることを特徴とする手段2−1に記載の遊技機。
このように、被覆画像が表示されることで保留図柄の少なくとも一部が見えない状態となるようにすることで、演出が分かりやすいものとなる。
複数の発光態様で発光することが可能な発光部を備え、前記複数の発光態様のそれぞれに対応づけられた前記保留図柄の態様が設定されており、前記保留変化演出は、前記事後態様の保留図柄の態様が、前記第二段階における前記発光部の発光態様に応じた態様となるものであることを特徴とする手段2−1または手段2−2に記載の遊技機。
このように、発光部の発光態様により事後態様が示唆されるようにすることで、演出が分かりやすいものとなる。
当否判定に用いられる当否判定情報を、所定数を限度として記憶する記憶手段と、前記記憶手段に前記所定数の当否判定情報が記憶された状態にて、遊技者による遊技が継続していることによって成立しうる特定条件が成立したことを契機として特定報知を行うことが可能な報知手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、いわゆる保留が満タンの状態で遊技者が遊技を継続してしまうことが防止される。
遊技球が進入することが前記当否判定情報の取得の契機となる始動領域を備え、前記特定条件として、前記始動領域への遊技球の進入が設定されていることを特徴とする手段3−1に記載の遊技機。
・手段3−3
遊技球を発射させるときに操作される発射装置を備え、前記特定条件として、前記記憶手段に前記所定数の当否判定情報が記憶された状態となってから、前記発射装置が所定期間継続して操作されていることが設定されていることを特徴とする手段3−1に記載の遊技機。
保留が満タンの状態で継続的な遊技が行われているかどうかの判断は、例えば、上記のような条件が成立するかどうかで判断するとよい。
前記報知手段による前記特定報知がなされる状態と、前記特定報知がなされない状態とを、遊技者が任意に切り替えることが可能であることを特徴とする手段3−1から手段3−3のいずれかに記載の遊技機。
特定報知が実行されることを煩わしいと感じる遊技者もいるであろうから、特定報知がなされる状態とするか否かを切り替える機能を備えているとよい。
10 保留図柄
11 変動中保留図柄
12 変動前保留図柄
10n 通常態様
10s 特定態様
101s 第一特定態様
102s 第二特定態様
103s 第三特定態様
20 発光部
21 第一発光態様
22 第二発光態様
23 第三発光態様
40 被覆画像
50 スピーカ
80 識別図柄
904 始動領域
904a 第一始動領域
904b 第二始動領域
908 発射装置
91 表示装置
911 表示領域
Claims (1)
- 所定条件の成立を契機として取得される当否判定情報に基づき当否判定を行う当否判定手段と、
当否判定結果を報知する演出は開始されているものの未だ当否判定結果の報知が完了していない当否判定結果に対応する当否判定情報の存在を示す変動中保留図柄と、未だ当否判定結果を報知する演出が開始されていない当否判定結果に対応する当否判定情報の存在を示す変動前保留図柄に区分けされる保留図柄を表示する表示装置と、
前記表示装置に前記保留図柄が表示されていない状態とされる特定演出を実行する演出実行手段と、
複数の態様で発光することが可能な発光部と、
を備え、
前記保留図柄が特定態様となるとともに前記発光部が当該特定態様に対応する相関態様で発光している状態から、前記特定演出が発生して前記保留図柄が表示されていない保留非表示状態に移行した場合、
前記特定態様となった保留図柄が前記変動中保留図柄であるときには、前記保留非表示状態においても前記発光部が前記相関態様で発光した状態が維持される一方、
前記特定態様となった保留図柄が前記変動前保留図柄であるときには、前記保留非表示状態においては前記発光部が前記相関態様で発光した状態とはされない
ことを特徴とする遊技機。
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