JP6605932B2 - マーキング作業用自走装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、建築物の建材に対して自走し、他の建材と接合すべき位置に達したときに、この位置にマークをつけるためのマーキング作業に用いられるマーキング作業用自走装置に関する。マーキング作業用自走装置は、H型鋼や溝型鋼等の建材を含む各種の作業対象物にマーキング作業を行うために利用されるものである。
従来、自走装置と、マーキング装置とを備えるマーキング作業用自走装置が知られている(特許文献1参照)。
自走装置は、駆動モータと、前部側の駆動輪と、後部側の従動輪と、制御部とを備えている。自走装置は、制御部により駆動モータを制御しながら駆動輪を駆動することで、H型鋼の長手方向に沿って走行する構成とされている。
マーキング装置は、石筆を保持する保持手段と、保持手段をH型鋼の幅方向に往復動する往復動手段とを備えている。
このマーキング作業用自走装置では、H型鋼に載置セットされて作動開始すると、制御部による制御に基づいて次の動作を行う。先ず自走装置によりH型鋼の長手方向に沿って所定位置まで自走して停止する。停止後、往復動手段によって保持手段を往動または復動して石筆をH型鋼の幅方向に移動することで、H型鋼に直線状のマークのマーキング作業を行う。そして、再び自走装置により次の所定位置まで自走して停止し、マーキング装置により次の直線状のマークのマーキング作業を行う。この動作を所定回数だけ繰り返し、作業を終了する。
特開2013−141712号公報
ところで、特許文献1に記載のマーキング作業用自走装置では、自走装置による自走の停止後、マーキング装置の往復動手段によって石筆をH型鋼の幅方向に移動するだけである。このため、直線状のマークのマーキング作業を行うことしかできず、記号・符号・文字・しるし・標章・図案等の各種マークのマーキング作業を行うことが困難である。
本発明の目的は、記号・符号・文字・しるし・標章・図案等の各種マークのマーキング作業を行うことができるマーキング作業用自走装置を提供することにある。
本発明のマーキング作業用自走装置は、マーキング作業対象物の長手方向に沿って自走する自走装置と、前記自走装置に設けられるマーキング装置と、前記マーキング装置の作動を制御する制御装置とを備え、前記マーキング装置は、前記自走装置の自走方向に交差する交差方向におけるマーキング作業対象物の任意位置に印刷する構成とされ、前記制御装置は、前記自走装置の自走位置に応じて前記マーキング装置によるマークの印刷を制御する構成とされることを特徴とする。
本発明のマーキング作業用自走装置によれば、自走装置の自走方向に交差する交差方向におけるマーキング作業対象物の任意位置に印刷するマーキング装置と、自走装置の自走位置に応じてマーキング装置によるマークの印刷を制御する制御装置とを備えるため、自走装置の自走においてマーキング装置によるマーク印刷を行える。これにより、マーキング作業対象物に対し、直線状のマークに限らず、曲線状のマークや、記号・符号・文字・しるし・標章・図案等の各種マークのマーキング作業を行うことができる。
本発明のマーキング作業用自走装置では、前記マーキング装置は、インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを前記交差方向に往復動する往復動機構とを備えることが好ましい。
このような構成によれば、往復動機構によってインクジェットヘッドを自走装置の自走方向に交差する交差方向における任意位置まで移動でき、当該移動と自走装置の自走とによって各種マークのマーキング作業を行うことができる。
本発明のマーキング作業用自走装置では、前記自走装置が前記マーキング作業対象物に載置セットされた状態で、前記インクジェットヘッドのインク吐出面から前記マーキング作業対象物の印刷面までの距離が3mm以上とされることが好ましい。
このような構成によれば、インク吐出面からマーキング作業対象物の印刷面までの距離を3mm以上とされるため、マーキング作業対象物の印刷面から突出するスパッタ(ガス溶接、アーク溶接時に飛散する粒子。)等の異物がインク吐出面に干渉するおそれを低減できる。
本発明のマーキング作業用自走装置では、前記交差方向における一方側に配置される第一ガイド部および第一脚部と、前記交差方向における他方側に配置される第二ガイド部および第二脚部とを備え、前記第一ガイド部および前記第二ガイド部は、前記自走装置を前記マーキング作業対象物に載置セットした状態で前記マーキング作業対象物を挟んで配置され、前記第一脚部は、前記第一ガイド部よりも前記交差方向における一方外側に配置され、前記第二脚部は、前記第二ガイド部よりも前記交差方向における他方外側に配置されることが好ましい。
このような構成によれば、自動装置の自走方向に交差する交差方向におけるマーキング作業対象物を挟める位置の両側に第一ガイド部および第二ガイド部が配置されるため、第一ガイド部および第二ガイド部によってマーキング作業用自走装置をマーキング作業対象物の長手方向に沿ってガイドできる。さらに、自走装置をマーキング作業対象物に載置セットした状態では、第一脚部および第二脚部は、前記交差方向において第一ガイド部および第二ガイド部よりも外側に配置されるため、取り外しや収納などしなくても、そのままの状態でマーキング作業対象物に干渉することがない。
また、マーキング作業用自走装置をマーキング作業対象物ではなく、地面やテーブル等の他の箇所に載置する場合には、第一脚部および第二脚部だけを地面やテーブル等に当接でき、第一ガイド部および第二ガイド部が地面やテーブル等に干渉することがない。このため、マーキング作業用自走装置を地面やテーブル等に安定した状態で載置でき、マーキング作業用自走装置の転倒等のおそれを低減できる。
なお、第一脚部および第二脚部は、自走装置に対して取り外しや収納ができないように固定されていてもよいが、これに限られず、取り外しや収納ができるように取り付けられていてもよい。
本発明のマーキング作業用自走装置では、前記第一ガイド部と前記第二ガイド部との間隔を調整する調整機構を備え、前記第一脚部は、前記調整機構によって最大の間隔に調整した状態における前記第一ガイド部よりも前記交差方向における一方外側に配置され、前記第二脚部は、前記調整機構によって最大の間隔に調整した状態における前記第二ガイド部よりも前記交差方向における他方外側に配置されることが好ましい。
このような構成によれば、調整機構によって第一ガイド部と第二ガイド部との間隔を最大の間隔に調整した状態でも、第一脚部および第二脚部は、第一ガイド部および第二ガイド部よりも前記交差方向外側に位置する。このため、調整機構によって第一ガイド部と第二ガイド部との間隔をどのように調整しても、第一脚部および第二脚部が第一ガイド部および第二ガイド部よりも前記交差方向内側に位置することがなく、自走装置をマーキング作業対象物に載置しても、第一脚部および第二脚部が当該マーキング作業対象物に干渉することがない。
本発明によれば、記号・符号・文字・しるし・標章・図案等の各種マークのマーキング作業を行うことができるマーキング作業用自走装置を提供できる。
本発明の実施形態に係るマーキング作業用自走装置の前面側を示す斜視図。 前記実施形態に係るマーキング作業用自走装置の後面側を示す斜視図。 前記実施形態に係るマーキング作業用自走装置の下面側を示す斜視図。 前記実施形態に係るマーキング作業用自走装置のマーキング装置を示す前面図。 前記実施形態に係るマーキング装置のインクジェットヘッド部を示す説明図。 前記実施形態に係るマーキング装置の動作を示す平面図。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3において、本実施形態に係るマーキング作業用自走装置1は、建築物の建材であるH型鋼W(マーキング作業対象物)に、直線状・曲線状のマークや、記号・符号・文字・しるし・標章・図案等の各種マークM(図6参照)をマーキングするものである。
マーキング作業用自走装置1は、自走装置10と、マーキング装置30と、ガイド機構50と、走行距離測定装置80と、制御装置90(電源制御装置)とを備えている。
自走装置10は、H型鋼Wの長手方向に沿って自走方向Xに自走するものであり、自走装置本体11と、自走装置本体11に着脱可能に被せられているカバー部材21とを有している。
カバー部材21には、図1(A)および図2(A)に示すように、液晶による表示画面22と、電源スイッチやスタートボタン、緊急停止ボタンを含む各種操作用の操作部23とが設けられている。また、カバー部材21は、当該カバー部材21に形成されている窓孔24を開閉するための蓋部材25も設けられている。
自走装置本体11の内部には、図1〜3に示すように、バッテリが配置されている電源部12と、前述した制御装置90と、駆動輪13(図3参照)にカップリングを介して接続されている駆動モータ14とが収納されている。
自走装置本体11には、図3に示すように、自走方向Xに直交する左右方向Yの寸法が大きい幅広となっている駆動輪13の下部を自走装置本体11の下側に露出させるための孔が形成されているとともに、自走装置本体11の下面には、駆動輪13と同様の幅広となっている従動輪17が配置されている。自走装置本体11の内部には、駆動輪13を覆うためのカバー18が配置されている(図2(B)参照)。
自走装置本体11には、カード式記録媒体(図示省略)を挿入するための挿入口19が電源部12の隣に配設されている(図2(A)参照)。
カード式記録媒体には、マーキング作業対象物となっているH型鋼Wについての設計データであるCADデータから、このH型鋼Wにマーキング作業を行ううえで必要とされる各種のデータが取り出されて記録されている。
カード式記録媒体が挿入口19に挿入されることにより、これらのデータが制御装置90の記録部に記録され、そして、操作部23が操作されることにより、制御装置90が、これらのデータと、制御装置90の記録部に記録されている作業順序等に関するプログラムを含むデータと、自走装置10の走行距離を測定するための走行距離測定装置80等からの入力信号とに基づき、駆動モータ14、後述する電動モータ331やインクジェットヘッド34を制御するようになっている。
自走装置10は、H型鋼Wについて予め作成されているCADデータを直接利用して、H型鋼Wにマーキング作業を行えるものになっており、前述したH型鋼Wにマーキング作業を行ううえで必要とされる各種のデータのなかには、H型鋼Wにおける他の建材との接合位置に関するデータや、H型鋼Wにおけるマーキング作業を行うべき位置に関するデータと、H型鋼の全長に関するデータとが含まれている。
表示画面22に表示される事項には、挿入口19に挿入されたカード式記録媒体に記録されているH型鋼Wの種類等に関するデータを含む各種の情報が含まれている。
カバー部材21の窓孔24の位置は、電源部12と挿入口19が配置されている位置と一致している。このため、カバー部材21を自走装置本体11から取り外すことなく、蓋部材25を開けるだけで、電源部12へのバッテリのセット作業および電源部12からのバッテリの取り出し作業と、挿入口19へのカード式記録媒体の挿入作業および挿入口19からのカード式記録媒体の抜き取り作業を行える。
自走装置本体11の内部の前部には、前部センサ111が配置され、自走装置本体11の後部には、後部センサ112が配置されている。各センサ111,112は、発光部と受光部とからなる光学式センサであり、各センサ111,112の発光部から出射したビーム光が自走装置本体11の底部からH型鋼Wに向かって進行し、H型鋼Wで反射したビーム光が各センサ111,112の受光部に入射するようになっている。
マーキング装置30は、H型鋼WにマークMを印刷するためのものであり、自走装置本体11の前面部に設けられている。マーキング装置30は、図1〜3に示すように、アルミ製の枠体31と、枠体31を覆っているカバー部材32と、枠体31に取り付けられている往復動機構33と、往復動機構33に取り付けられているインクジェットヘッド34とを備えている。
枠体31は、図1(B)に示すように、矩形板状の取付部材311と、取付部材311の左右方向Yにおける両端下部から前方に突出した側枠312,313と、側枠312,313の前端部に取り付けられている前枠314とを備える。
取付部材311および前枠314の左右方向Yにおける両端側には、後述するインク吐出面に対するカバープレート315,316が取り付けられている。カバープレート315,316は、上面に吸水シートが設けられており、インクジェットヘッド34がカバープレート315またはカバープレート316の上方に配置した際に、インクのパージ受けとして機能する。
また、取付部材311の左右方向Yにおける両端上部と前枠314の左右方向Yにおける両端部とには、補強枠317,318が取り付けられている。取付部材311、側枠312,313および前枠314は、開口310を形成している。
前枠314には、後述するインクカートリッジの交換時にマーキング作業用自走装置1の前部が押し下げられて傾くことを抑制するためのサポートローラ319が取り付けられている。
カバー部材32は、自走装置10のカバー部材21の前面部に取り付けられているカバー本体321と、カバー本体321に開閉可能に取り付けられている蓋部材322とを備えている。カバー本体321は、開口310を除いて枠体31を覆って配置されている。
往復動機構33は、図4に示すように、マーキング装置30の駆動源となっている電動モータ331と、電動モータ331にギヤボックスを介して連結されている駆動プーリ332と、従動プーリ333と、アイドルプーリ334と、タイミングベルト335と、リニアガイドレール336とを備えている。
電動モータ331およびギヤボックスは、自走装置本体11の内部に設置されている。駆動プーリ332、従動プーリ333およびアイドルプーリ334は、取付部材311の前面に取り付けられている。駆動プーリ332、従動プーリ333およびアイドルプーリ334は、タイミングベルト335が掛けまわされたタイミングプーリである。
なお、アイドルプーリ334は位置調整可能に設けられており、アイドルプーリ334の位置調整によってタイミングベルト335の緊張力を適正値に調整可能である。
インクジェットヘッド34は、図5に示すように、ヘッド本体341と、ヘッド本体341に着脱可能なインクカートリッジ342と、ヘッド本体341をタイミングベルト335に連結する連結部材343とを備えている。
ヘッド本体341としては、本実施形態では、オンデマンド型サーマル方式のものを用いる。ヘッド本体341は、ケーブル344を介して制御装置90に電気的に接続されている。
インクカートリッジ342は、単色のインクが内部に充填されており、その下面にインク吐出面345が形成されている。
連結部材343は、ヘッド本体341の後部に取り付けられ、かつ、タイミングベルト335の下段に取り付けられている。この連結部材343は、リニアガイドレール336によって左右方向Yにガイドされる。
マーキング装置30におけるインク吐出面345の高さ位置は、インク吐出面345からH型鋼Wの表面までの距離L(図4,5参照)が所定距離範囲となるように、設定される。
距離Lは、(1)H型鋼Wの異物との干渉、および(2)マーキング精度、との二つの条件を考慮して設定される。
条件(1)につき、H型鋼Wには、スパッタ等の異物が表面から突出している場合がある。この異物にインク吐出面345を干渉させないためには、異物の突出寸法よりも距離Lを長くする必要がある。スパッタの突出寸法は最大でも3mm程度であるので、距離Lは3mmよりも大きい距離とすることが好ましい。
条件(2)につき、マーキング精度を高めるためには距離Lを短くする必要があり、距離Lを長くするにつれ、マーキング精度は低下する。このため、条件(1)を満たす距離Lの範囲内において可能な限り距離Lを短くすることが、マーキング精度向上の観点から好ましい。
以上を考慮し、距離Lの範囲は3mm<L≦20mmとしてもよく、5mm≦L<15mmとしてもよく、また、10mm≦L≦15mmとしてもよい。本実施形態では、距離Lを10mmとする。
このマーキング装置30では、電動モータ331の駆動によりタイミングベルト335を走行することによってインクジェットヘッド34を左右方向Yに往動および復動する。これにより、インクジェットヘッド34は、左右方向Yにおける任意位置に配置可能である。
ガイド機構50は、図3において右側に位置するベース部材51と、ベース部材51に取り付けられた第一ガイド部としての二個のガイドローラ53とを備えている。
ベース部材51の長手方向は、自走方向Xに沿って配置されている。二個のガイドローラ53は、ベース部材51の長手方向における両端から下方に突出して回転自在に取り付けられている。
また、ガイド機構50は、図3において左側に位置するベース部材61と、ベース部材61に取り付けられた第二ガイド部としての二個のガイドローラ63(図3,4参照)とを備えている。
ベース部材61の長手方向は、自走方向Xに沿って配置されている。二個のガイドローラ63は、ベース部材61の長手方向における両端から下方に突出して回転自在に取り付けられている。
なお、ベース部材61および各ガイドローラ63は、ベース部材51および各ガイドローラ53と同様に形成され、左右方向Y(H型鋼Wの幅方向)において図4に示す間隔Aを隔てて向かい合って配置されている。
ベース部材51,61のそれぞれには、二本のガイドバー54,55の基端部が結合され、H型鋼の幅方向内側へ延びているこれらのガイドバー54,55は、自走装置本体11に取り付けられたブロック状の二個のガイド部材56,57のガイド孔にスライド自在に挿入されている。
このため、各ガイドローラ53,63は、ガイドバー54,55とガイド部材56,57の案内作用により、左右方向Yに移動自在となっている。そして、それぞれのベース部材51,61には取手58が設けられている。これらの取手58を把持して左右方向Yに動かすことによって、各ガイドローラ53,63を左右方向Yに移動でき、間隔Aを調整できる。
前述したガイドバー54,55、ガイド部材56,57は、各ガイドローラ53,63同士の左右方向Yにおける間隔Aを調整する調整機構60を構成している。調整機構60は、自走装置本体11の下面に対し、上方へ窪んで形成された溝部に配置されている。
また、自走装置本体11の溝部には、ガススプリング71のシリンダがブラケットで取り付けられている。左右方向Yに向いているガススプリング71のピストンロッドの先端には、連結部材74が結合されている。この連結部材74と、ベース部材61との間には、紐状部材であるワイヤー75が架け渡されており、また、連結部材74とベース部材51との間には、自走装置本体11に取り付けられた方向反転ローラ76に掛け回された紐状部材となっているワイヤー77が架け渡されている。
ガススプリング71のピストンロッドは、シリンダ内に封入されている高圧ガスによりシリンダから突出する方向への圧力を常時受けているため、ベース部材51,61のそれぞれは、ガススプリング71により、互いに近づく方向へ常時弾性的に付勢されている。
このため、ベース部材51,61を取手58により左右方向Yに拡大移動させてから、前述した駆動輪13および従動輪17をH型鋼Wの上面に載せて自走装置10をH型鋼Wに載置セットし、この後に、取手58から手を離すと、ベース部材51,61は、ガススプリング71により互いに近づく方向へ移動し、それぞれのベース部材51,61に取付けられた各ガイドローラ53,63が、左右方向Yの両側の端面WAに自ずと当接することになる。これらの端面WAは、H型鋼Wの上側フランジ部WBの幅方向の端面である。
これにより、各ガイドローラ53,63は、H型鋼Wの端面WAにおいて、H型鋼Wを挟着した状態で接触することになる。このため、自走装置10がH型鋼Wの長手方向に自走したときに、それぞれのガイドローラ53,63が自走装置10をH型鋼Wの長手方向に沿ってガイドし、自走装置10をH型鋼Wの長手方向に沿って安定して走行させることができる。
また、ガイド機構50には、ガイドローラ53,63を互いに近づく方向に常時弾性的に付勢するための弾性付勢手段となっているガススプリング71による付勢力が付与されているため、マーキング作業を行うH型鋼Wに幅寸法が異なっている各種のものがあっても、ガイドローラ53,63の間隔Aを最大の間隔に拡大しながら、自走装置10をH型鋼Wに載置セットすると、間隔Aはガススプリング71による付勢力により縮小するため、幅寸法が異なっているそれぞれのH型鋼Wの幅方向の両側の端面WAにガイドローラ53,63を、これらのガイドローラ53,63によりH型鋼Wが自ずと挟着された状態にして接触させることができることになり、これにより、幅寸法が異なっているそれぞれのH型鋼Wに自走装置10をセットするための作業を簡単に行える。
ここで、マーキング作業用自走装置1には、図3に示すように、左右方向Yにおいて右側に配置されている前後二つの第一脚部78と、左右方向Yにおいて左側に配置されている前後二つの第二脚部79とを有している。
図3,4に示すように、第一脚部78は、ガイドローラ53よりも左右方向Yにおいて右外側に配置されており、第二脚部79は、ガイドローラ63よりも左右方向Yにおいて左外側に配置されている。
また、本実施形態では、調整機構60によって間隔Aを最大の間隔に調整した状態においても、第一脚部78はガイドローラ53よりも右外側に位置し、第二脚部79はガイドローラ63よりも左外側に位置している。
走行距離測定装置80は、マーキング作業用自走装置1がH型鋼Wに沿って走行した距離を測定するものであり、自走装置10に搭載されている。
走行距離測定装置80は、図2に示すように、紐状部材であるワイヤー81を巻き取り自在に繰り出すドラムが収納されているドラム部82と、ぜんまいばねが収納されているぜんまいばね部83とを有している。
ドラム部82では、ワイヤー81の基礎が結合されたドラム84がスプライン軸85に嵌合連結されているため、ドラム84はスプライン軸85と一体に回転するとともに、ドラム84はスプライン軸85に沿って移動自在になっており、また、スプライン軸85には、カップリングを介してロータリエンコーダ86が接続されている。ドラム部82には、スプライン軸85と平行にねじ軸(図示せず)が配設され、回転不能となっている前記ねじ軸の外周の雄ねじ部に第1歯車(図示せず)が螺合し、第1歯車は、ドラム84と結合一体化されている第2歯車と噛合している。そして、第2歯車の軸方向両端には、第1歯車を軸方向両側から挟む一対のフランジ部が設けられているため、スプライン軸85が回転してドラム84および第2歯車も回転したときに、この回転が伝達される第1歯車が、ねじ軸の案内採用によりねじ軸の長さ方向のうちの一方へ移動し、これにより、ドラム84はスプライン軸85に沿って第1歯車と同じ方向へ移動する。
このときのドラム84の回転方向が、ドラム84にワイヤー81を巻き取る方向である場合には、ドラム84が1回転したときのドラム84の移動量をワイヤー81の太さと同じ又はこれよりも若干大きくしておくことにより、ワイヤー81は、上下に積層状態になることなく、それぞれの巻き部がドラム84の表面に接触してドラム84に巻き取られることになる。
また、ドラム84が逆方向に回転してワイヤー81がドラム84から繰り出されるときには、ドラム84の表面に接触しているワイヤー81のそれぞれの巻き部がドラム84から順次繰り出されることになる。
ドラム84へのワイヤー81の巻き取り位置およびドラム84からワイヤー81の繰り出し位置は、ワイヤー81の巻き取りおよび繰り出しの全体を通してドラム84の軸方向における一定位置となる。
また、以上のようにワイヤー81が、上下に積層状態になることなく、ドラム84に巻き取られ、繰り出されることにより、ドラム84から順次繰り出されるワイヤー81の繰り出し長さは、ロータリエンコーダ86で検出されるドラム84の回転数と正確に一致することになり、このため、ワイヤー81の正確な繰り出し長さをロータリエンコーダ86で検出できる。
スプライン軸85の端部には歯車機構を介してプーリ87が設けられている。プーリ87には、紐状部材であるワイヤー88の一端が連結され、ワイヤー88の他端は、ぜんまいばね部83に連結されている。
このため、ドラム84からワイヤー81を繰り出すためにスプライン軸85が回転すると、この回転は、歯車機構を介してプーリ87に伝達され、プーリ87がワイヤー88を巻き取ることにより、ぜんまいばね部83はワイヤー88を繰り出す。これにより、ドラム84からワイヤー81が繰り出されるときには、ぜんまいばね部83に蓄圧力が蓄圧される。そして、ぜんまいばね部83の蓄圧力が、ドラム84がワイヤー81を巻き取るときのドラム84の回転力となる。
自走装置本体11には、ワイヤー81が通過する溝部が形成され、この溝部から自走装置本体11の外部に導出されたワイヤー81の端部には、この端部をH型鋼Wに連結する連結部材89が設けられている。連結部材89にはマグネットが設けられており、このマグネットによって自走装置本体11に着脱可能に装着されている。
前述した走行距離測定装置80によれば、ドラム84からワイヤー81の繰り出し量によりこの走行距離を測定するものになっているため、この走行距離測定装置80を、自走装置10の駆動輪13や従動輪17の回転数をロータリエンコーダで検出することで走行距離を測定するようにした場合と異なり、H型鋼Wの表面に黒皮があったり錆が生じていても、また、H型鋼Wの表面に粉塵が付着していても、これらに影響されることなく、正確に自走装置10の走行距離を測定することができる。
制御装置90は、ICチップ等が配置された電子回路基板で構成されたコンピュータによって構成されており、自走装置本体11の挿入口19に挿入されたカード式記録媒体に記録されたデータを読み出して、自走装置10の自走動作と、自走装置10の自走に応じたマーキング装置30のマークMの印刷動作を制御する。具体的には、次に説明するマーキング作業用自走装置1のマーキング作業における自走装置10およびマーキング装置30の動作を制御する。
[本実施形態の動作]
以下、本発明の実施形態に係るマーキング作業用自走装置1によるマーキング作業について説明する。マーキング作業は、コンピュータである制御装置90の記録部に記録されている作業順序等に関するプログラムに基づいて行われる。
マーキング作業を行うためには、最初に自走装置10をH型鋼Wの上側フランジ部WBに載置セットする作業を行う。この載置セット作業は、自走装置10に設けられている後部センサ112の位置がH型鋼Wの後端よりも少し前方の位置となるようにして、自走装置10の駆動輪13および従動輪17を上側フランジ部WBの上面に載せて行う。そして、連結部材89を取り出し、この連結部材89のマグネットを、H型鋼Wの上側フランジ部WBの後端面に吸着させる。これにより、走行距離測定装置80の構成部材となっているワイヤー81の端部を連結部材89によりH型鋼Wに連結する。
以上のようにH型鋼Wの上側フランジ部WBに載置セットされるときの自走装置10の初期時においては、マーキング装置30を構成する部材となっていて、タイミングベルト335の下段に配置されているインクジェットヘッド34が、左右方向Yにおける一方側、本実施形態では図4において右側に位置している。そして、このときのインクジェットヘッド34は、H型鋼Wの幅方向の端部から外れた位置にある。
次いで、操作部23の電源スイッチを投入してスタートボタンを押すと、スタートボタンからの信号が入力する制御装置90の駆動制御により駆動モータ14が逆駆動し、これにより駆動輪13が逆回転して自走装置10は、ガイドローラ53,63のガイド作用により、H型鋼Wに沿ってこのH型鋼Wの長手方向における後退を開始する。このときのワイヤー81は、ぜんまいばね部83のぜんまいばねに蓄圧されている蓄圧力によりドラム84に巻き取られる。自走装置10の後退により後部センサ112の位置がH型鋼Wの後端の位置に達すると、これが後部センサ112で検出され、この検出信号が制御装置90に入力した後に、制御装置90が有しているタイマ手段で計測される所定の時間が経過すると、制御装置90は、駆動モータ14の逆駆動を停止させた後に、この駆動モータ14の正駆動を開始させる。これにより、駆動輪13は正回転し、自走装置10は、ガイドローラ53,63のガイド作用で案内されながら、H型鋼Wの長手方向に沿った自走方向Xに前進を開始する。
このようにして自走装置10がH型鋼Wに沿って前進を開始すると、ワイヤー81はドラム84およびスプライン軸85を回転させてドラム84から繰り出され、これにより、走行距離測定装置80を構成しているロータリエンコーダ86により、ワイヤー81の繰り出し量がドラム84の回転数として検出され、この検出量を制御装置90に入力する。
このため、自走装置10の前進により後部センサ112の位置がH型鋼Wの後端の位置に達した後におけるワイヤー81の繰り出し量が、言い換えると、H型鋼Wの後端からの自走装置10の走行距離が、後部センサ112とロータリエンコーダ86とから入力する信号により制御装置90で演算される。
前述した走行距離が、H型鋼Wの後端から当該H型鋼WにマークMを印刷すべき位置までの長さと対応する距離となると、自走装置10の自走を停止し、マーキング装置30によるマークMの印刷動作を開始する。具体的には次の通りである。
先ず、制御装置90によって電動モータ331が駆動制御され、駆動プーリ332が回転し、この回転がタイミングベルト335を介してインクジェットヘッド34に往動力として伝達し、インクジェットヘッド34を往動方向(図4において右側から左側へ向かう方向)に往動する。
この往動中、インク吐出面345がH型鋼Wへの印刷位置の上方に到達した際に、インクジェットヘッド34によるインク吐出面345からのインクを吐出する。印刷位置へ向けてインク吐出をし終わると、インク吐出を停止し、インクジェットヘッド34をマーキング装置30の左端部まで往動する。
次に、自走装置10による自走により、インクジェットヘッド34を自走方向Xに移動する。続いて、自走装置10の自走を停止し、マーキング装置30によるマークMの印刷動作を再び開始する。具体的には次の通りである。
先ず、制御装置90によって電動モータ331が駆動制御され、駆動プーリ332が逆回転し、この逆回転がタイミングベルト335を介してインクジェットヘッド34に復動力として伝達し、インクジェットヘッド34をリニアガイドレール336に沿って復動方向(図4において左側から右側へ向かう方向)に復動する。
この復動中、インク吐出面345がH型鋼Wへの印刷位置の上方に到達した際に、インクジェットヘッド34によるインク吐出面345からのインクを吐出する。印刷位置へ向けてインクを吐出し終わると、インク吐出を停止し、インクジェットヘッド34をマーキング装置30の右端部まで復動する。
自走装置10およびマーキング装置30は、上記動作を繰り返して、H型鋼Wの所定の印刷位置にマークMを印刷する。
なお、印刷すべきマークMのサイズが、インクジェットヘッド34が一回だけ往動または復動することで印刷可能なサイズである場合には、インクジェットヘッド34を一回だけ往動または復動させて印刷を行う。また、印刷すべきマークMのサイズが、インクジェットヘッド34が一回だけ往動または復動することでは印刷しきれないサイズである場合には、インクジェットヘッド34をH型鋼Wの長手方向に沿って変位させながら往復動させて印刷を行う。
また、印刷すべきマークMが複数ある場合には、最初の印刷位置へマークMを印刷した後、自走装置10により自走して次の印刷位置まで移動し、再び前述した印刷動作を行い、これを印刷すべきマークMの数に応じて繰り返す。
ここで、マークMは、図6に示すように、各種線や点、記号・符号・しるし・図案であってもよく、また、図6には示されていないが、文字や標章であってもよい。
以上のようにしてマークMをつける作業がすべて終了したマーキング作業用自走装置1は、制御装置90が駆動モータ14を正駆動させることにより、前部センサ111でH型鋼Wの前端が検出される位置まで前進し、この前端を検出した前部センサ111からの信号が制御装置90に入力されることにより、制御装置90は駆動モータ14の正駆動を停止させ、マーキング作業用自走装置1を前進限位置で停止させる。
これにより、制御装置90は、後部センサ112とロータリエンコーダ86と前部センサ111とから入力した信号により、H型鋼Wの全長を演算する。この演算により判明した全長が正しい長さである場合には、言い換えると、マーキング作業が行われたH型鋼Wが、マーキング作業を行うべき本来の正しいH型鋼Wである場合には、制御装置90は駆動モータ14を逆駆動させてマーキング作業用自走装置1を後退させ、後部センサ112がH型鋼Wの後端を検出する後退限位置において、この後部センサ112からの信号が入力する制御装置90が駆動モータ14の逆駆動を停止させることにより、マーキング作業用自走装置1は後退限位置で停止する。
このようにマーキング作業用自走装置1が後退するときには、それまでのドラム84からのワイヤー81の繰り出しにより、ぜんまいばね部83に配置されているぜんまいばねには大きな蓄圧力が蓄圧されているため、この蓄圧力により、ワイヤー81はドラム84に自動的に巻き取られる。そして、マグネットでH型鋼Wに取り付けられていた連結部材89をH型鋼Wから取り外すことにより、連結部材89を自走装置10本体に装着することができる。
[本実施形態の効果]
(1)本実施形態では、マーキング作業用自走装置1は、H型鋼Wの長手方向に沿って自走する自走装置10と、自走装置10に設けられるマーキング装置30と、マーキング装置30の作動を制御する制御装置90とを備え、マーキング装置30は、左右方向Y(自走方向Xに交差する交差方向)におけるH型鋼Wの任意位置に印刷する構成とされ、制御装置90は、自走装置10の自走位置に応じてマーキング装置30によるマークMの印刷を制御する構成とされることを特徴とする。
上記構成を有するため、左右方向YにおけるH型鋼Wの任意位置に印刷するマーキング装置30と、自走装置10の自走位置に応じてマーキング装置30によるマークMの印刷を制御する制御装置90とを備えるため、自走装置10の自走においてマーキング装置30によるマーク印刷を行える。これにより、マーキング作業対象物に対し、直線状のマークMに限らず、曲線状のマークMや、記号・符号・文字・しるし・標章・図案等の各種マークMのマーキング作業を行うことができる。
(2)マーキング装置30は、インクジェットヘッド34と、インクジェットヘッド34を左右方向Yに往復動する往復動機構33とを備える。このため、往復動機構33によってインクジェットヘッド34を左右方向Yにおける任意位置まで移動でき、当該移動と自走装置10の自走とによって各種マークMのマーキング作業を行うことができる。
また、例えば、左右方向Yに沿って長く形成されたインクジェットヘッドを用いる場合と比べ、インクジェットヘッド34を小型化できる。
(3)自走装置10がH型鋼Wに載置セットされた状態で、インクジェットヘッド34のインク吐出面345からH型鋼Wの印刷面までの距離が3mm以上とされる。このため、H型鋼Wの印刷面から突出するスパッタ等の異物がインク吐出面に干渉するおそれを低減できる。
(4)左右方向Yにおける一方側に配置されるガイドローラ53および第一脚部78と、左右方向Yにおける他方側に配置されるガイドローラ63および第二脚部79とを備え、ガイドローラ53,63は、自走装置10をH型鋼Wに載置セットした状態で当該H型鋼Wを挟んで配置され、第一脚部78は、ガイドローラ53よりも左右方向Yにおける一方外側に配置され、第二脚部79は、ガイドローラ63よりも左右方向Yにおける他方外側に配置される。このため、左右方向YにおけるH型鋼Wを挟める位置の両側にガイドローラ53,63が配置され、ガイドローラ53,63によってマーキング作業用自走装置1をH型鋼Wの長手方向に沿ってガイドできる。さらに、自走装置10をH型鋼Wに載置セットした状態では、第一脚部78および第二脚部79は、左右方向Yにおいてガイドローラ53,63よりも外側に配置されるため、取り外しや収納などしなくても、そのままの状態でH型鋼Wに干渉することがない。
また、マーキング作業用自走装置1をH型鋼Wではなく、地面やテーブル等の他の箇所に載置する場合には、第一脚部78および第二脚部79だけを地面やテーブル等に当接でき、ガイドローラ53,63が地面やテーブル等に干渉することがない。このため、マーキング作業用自走装置1を地面やテーブル等に安定した状態で載置でき、マーキング作業用自走装置1の転倒等のおそれを低減できる。
(5)ガイドローラ53とガイドローラ63との間隔Aを調整する調整機構60を備え、第一脚部78は、調整機構60によって最大の間隔Aに調整した状態におけるガイドローラ53よりも左右方向Yにおける一方外側に配置され、第二脚部79は、調整機構60によって最大の間隔Aに調整した状態におけるガイドローラ63よりも左右方向Yにおける他方外側に配置される。このため、調整機構60によってガイドローラ53,63との間隔Aを最大の間隔Aに調整した状態でも、第一脚部78および第二脚部79は、ガイドローラ53,63よりも左右方向Yにおける外側に位置する。これにより、調整機構60によってガイドローラ53,63との間隔Aをどのように調整しても、第一脚部78および第二脚部79がガイドローラ53,63よりも左右方向Yにおける内側に位置することがなく、自走装置10をH型鋼Wに載置しても、第一脚部78および第二脚部79が当該H型鋼Wに干渉することがない。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、第一脚部78および第二脚部79を備えているが、これに限られず、これらの構成を省略してもよい。
前記実施形態では、ガイドローラ53,63間の間隔Aを調整する調整機構60を備えているが、この構成を省略してもよい。
前記実施形態では、自走装置本体11の前面部にマーキング装置30が設けられているが、このマーキング装置30は自走装置本体11に着脱可能にユニット化されていてもよい。この場合には、各種サイズのマーキング装置30を自走装置本体11に取り付け、取り外しでき、自走装置10の汎用性を向上でき、マーキング作業用自走装置1の製造コストを削減できる。
前記実施形態では、インクジェットヘッド34には、オンデマンド型サーマル方式のものを用い、印刷の高速化を図っているが、これに限られず、より高精度な印刷が必要な場合にはピエゾ方式のものを用いてもよい。また、コンティニュアス型のものを用いてもよい。
前記実施形態では、インクジェットヘッド34を用いたインクジェット方式によって印刷する構成とされているが、これに限られず、他の方式で印刷する構成とされてもよい。他の方式としては、例えば、複数ドットに対応する細いピンをヘッドに備え、リボンカートリッジをヘッドに装着し、当該リボンカートリッジのリボンを前記ピンで叩き付けるドットインパクト方式によって印刷する構成とされてもよい。
前記実施形態では、走行距離測定装置80を用い、ワイヤー81を繰り出して走行距離を測定するが、これに限られず、駆動輪13や従動輪17の回転をロータリエンコーダなどで検出することで走行距離を測定してもよい。
前記実施形態では、H型鋼Wを建材として例示したが、これに限られず、溝型鋼等の各種建材であってもよい。
本発明は、H型鋼や溝型鋼等の建材を含む各種の作業対象物に各種マークをつけるマーキング作業を行うために利用することができる。
1…マーキング作業用自走装置、10…自走装置、11…自走装置本体、111…前部センサ、112…後部センサ、12…電源部、13…駆動輪、14…駆動モータ、17…従動輪、18…カバー、19…挿入口、21…カバー部材、22…表示画面、23…操作部、24…窓孔、25…蓋部材、30…マーキング装置、31…枠体、310…開口、311…取付部材、312,313…側枠、314…前枠、315,316…カバープレート、317,318…補強枠、319…サポートローラ、32…カバー部材、321…カバー本体、322…蓋部材、33…往復動機構、331…電動モータ、332…駆動プーリ、333…従動プーリ、334…アイドルプーリ、335…タイミングベルト、336…リニアガイドレール、34…インクジェットヘッド、341…ヘッド本体、342…インクカートリッジ、74,89,343…連結部材、344…ケーブル、345…インク吐出面、50…ガイド機構、51,61…ベース部材、53,63…ガイドローラ、54,55…ガイドバー、56,57…ガイド部材、58…取手、60…調整機構、71…ガススプリング、75,88…ワイヤー、76…方向反転ローラ、77,81…ワイヤー、78…第一脚部、79…第二脚部、80…走行距離測定装置、82…ドラム部、83…ぜんまいばね部、84…ドラム、85…スプライン軸、86…ロータリエンコーダ、87…プーリ、90…制御装置、A…間隔、L…距離、M…マーク、W…H型鋼、WA…端面、WB…上側フランジ部、X…自走方向、Y…左右方向。

Claims (4)

  1. マーキング作業対象物の長手方向に沿って自走する自走装置と、
    前記自走装置の自走方向に交差する交差方向における一方側に配置される第一ガイド部および第一脚部と、
    前記交差方向における他方側に配置される第二ガイド部および第二脚部と、
    前記自走装置に設けられるマーキング装置と、
    前記マーキング装置の作動を制御する制御装置とを備え、
    前記マーキング装置は、前記自走装置の自走方向に交差する交差方向におけるマーキング作業対象物の任意位置に印刷する構成とされ、
    前記制御装置は、前記自走装置の自走位置に応じて前記マーキング装置によるマークの印刷を制御する構成とされ
    前記第一ガイド部および前記第二ガイド部は、前記自走装置を前記マーキング作業対象物に載置セットした状態で前記マーキング作業対象物を挟んで配置され、
    前記第一脚部は、前記第一ガイド部よりも前記交差方向における一方外側に配置され、
    前記第二脚部は、前記第二ガイド部よりも前記交差方向における他方外側に配置される
    ことを特徴とするマーキング作業用自走装置。
  2. 請求項1に記載のマーキング作業用自走装置において、
    前記マーキング装置は、インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを前記交差方向に往復動する往復動機構とを備える
    ことを特徴とするマーキング作業用自走装置。
  3. 請求項2に記載のマーキング作業用自走装置において、
    前記自走装置が前記マーキング作業対象物に載置セットされた状態で、前記インクジェットヘッドのインク吐出面から前記マーキング作業対象物の印刷面までの距離が3mm以上とされる
    ことを特徴とするマーキング作業用自走装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のマーキング作業用自走装置において、
    前記第一ガイド部と前記第二ガイド部との間隔を調整する調整機構を備え、
    前記第一脚部は、前記調整機構によって最大の間隔に調整した状態における前記第一ガイド部よりも前記交差方向における一方外側に配置され、
    前記第二脚部は、前記調整機構によって最大の間隔に調整した状態における前記第二ガイド部よりも前記交差方向における他方外側に配置される
    ことを特徴とするマーキング作業用自走装置。
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