JP6603457B2 - 差動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、差動回路に関する。
従来より、2つの入力電圧の差分に応じた電流が出力される差動回路が知られている。従来の差動回路の一例を図9に示す。
図9に示す従来の差動回路は、差動対をなすpチャネルMOSFET(MOS電界効果トランジスタ)であるトランジスタ106及びトランジスタ107を備えている。トランジスタ106、107の各々のソースは定電流回路105に接続される。ドレインとゲートが短絡されたnチャネルMOSFETであるトランジスタ108とnチャネルMOSFETであるトランジスタ109からカレントミラーが構成され、トランジスタ108のドレインにトランジスタ106のドレインが接続される。
また、ドレインとゲートが短絡されたnチャネルMOSFETであるトランジスタ110とnチャネルMOSFETであるトランジスタ111からカレントミラーが構成され、トランジスタ110のドレインにトランジスタ107のドレインが接続される。ゲートとドレインが短絡されたpチャネルMOSFETであるトランジスタ112とpチャネルMOSFETであるトランジスタ113からカレントミラーが構成され、トランジスタ112のドレインにトランジスタ111のドレインが接続される。トランジスタ113のドレインとトランジスタ109のドレインとの接続点に電流が出力される出力端Toutが接続される。
また、トランジスタ106に対応して、定電流回路103、可変抵抗VR1、及びpチャネルMOSFETであるトランジスタ101から構成される直列回路が設けられる。定電流回路103と可変抵抗VR1との接続点にトランジスタ106のゲートが接続される。同様に、トランジスタ107に対応して、定電流回路104、可変抵抗VR2、及びpチャネルMOSFETであるトランジスタ102から構成される直列回路が設けられる。定電流回路104と可変抵抗VR2との接続点にトランジスタ107のゲートが接続される。
本来は差動対をなすトランジスタ106、107のゲートに同じ入力電圧を印加すれば、上記各カレントミラーの構成により、トランジスタ109に流れるドレイン電流I101とトランジスタ113に流れるドレイン電流I102とは釣り合って、出力端Toutから電流は出力されないはずである。しかしながら、実際はトランジスタ106、107の製造バラツキによって、ドレイン電流I101とI102のバランスが崩れ、出力端Toutから電流が出力されることが起こりうる。即ち、オフセットが生じる。なお、ドレイン電流I101とI102のバランスにより、電流は出力端Toutから外部へ流れ出したり、外部から引き込まれたりする。
そこで、図9に示す差動回路では、トランジスタ106、107の各々に対して上記の各直列回路を設け、トランジスタ101、102の各々のゲートに同じ入力電圧を印加した状態で、可変抵抗VR1、VR2の抵抗値を調整することにより、トランジスタ106、107のゲート電圧を調整し、ドレイン電流I101、I102のバランスを調整し、出力端Toutから電流が出力されないようにする(即ち、オフセットが生じないようにする)。このようなオフセット調整は、工場出荷時等に行われる。
なお、上記に関連する従来技術の一例は、特許文献1に開示されている。
特開2013−030830号公報
しかしながら、上述した図9に示す差動回路では、トランジスタ101の入力電圧に対して、トランジスタ101のゲート・ソース間電圧、及びトランジスタ106のゲート・ソース間電圧の2段階の電圧を考慮した電源電圧が必要となり(トランジスタ102についても同様)、デバイスの低電源電圧化の進む昨今の状況としては望ましくない。
上記問題点に鑑み、本発明は、電源電圧の低電圧化を図ることができるオフセット調整可能な差動回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る差動回路は、
第1入力電圧が制御端に印加される第1トランジスタと、
第2入力電圧が制御端に印加される第2トランジスタと、
第1トランジスタ及び第2トランジスタの各々の電流流入端と電源電圧の印加端の間に配される第1定電流回路と、
第3入力電圧が制御端に印加される第3トランジスタと、第4入力電圧が制御端に印加される第4トランジスタと、第3トランジスタ及び第4トランジスタの各々の電流流入端と電源電圧の印加端の間に配される第2定電流回路と、を有した調整部と、
電流が出力される出力端と、を備え、
前記調整部は、第1入力電圧に応じて生成される第1電流と第2入力電圧に応じて生成される第2電流に対して、第3入力電圧に応じて第3電流を生成すると共に第4入力電圧に応じて第4電流を生成することにより、前記出力端から出力される電流を調整する構成としている(第1の構成)。
また、上記第1の構成において、前記出力端は、第1電流と第2電流が流れる箇所の接続点と、第3電流と第4電流が流れる箇所の接続点とに接続されることとしてもよい(第2の構成)。
また、上記第2の構成において、第1トランジスタに流れる電流を入力として第1電流を生成する第1カレントミラー部と、第2トランジスタに流れる電流を入力として第2電流を生成する第2カレントミラー部と、を更に備えると共に、
前記調整部は、第3トランジスタに流れる電流を入力として第3電流を生成する第3カレントミラー部と、第4トランジスタに流れる電流を入力として第4電流を生成する第4カレントミラー部と、を更に備えることとしてもよい(第3の構成)。
また、上記第1の構成において、第1電流に対して第3電流が合成されると共に第2電流に対して第4電流が合成されることにより、前記出力端から出力される電流が調整されることとしてもよい(第4の構成)。
また、上記第4の構成において、第1電流に対して第3電流が合成されて生成される電流を入力として第5電流を生成する第1カレントミラー部と、第2電流に対して第4電流が合成されて生成される電流を入力として第6電流を生成する第2カレントミラー部と、を更に備え、
第5電流と第6電流が流れる箇所の接続点に前記出力端は接続されることとしてもよい(第5の構成)。
また、上記目的を達成するために本発明の別態様に係る差動回路は、
第1入力電圧が電流流出端に接続される第1トランジスタと第2入力電圧が電流流出端に接続される第2トランジスタとを有した第1カレントミラー部と、
第1トランジスタの電流流入端と電源電圧の印加端の間に配される第1定電流回路と、
第3入力電圧が電流流出端に接続される第3トランジスタと第4入力電圧が電流流出端に接続される第4トランジスタとを有した第2カレントミラー部と、第3トランジスタの電流流入端と電源電圧の印加端の間に配される第2定電流回路と、を有した調整部と、
電流が出力される出力端と、を備え、
前記調整部は、第1入力電圧及び第2入力電圧に応じて第2トランジスタに流れる電流に対して、第3入力電圧及び第4入力電圧に応じて第4トランジスタに流れる電流を生成することにより、前記出力端から出力される電流を調整する構成としている(第6の構成)。
また、上記第6の構成において、第2トランジスタに流れる電流を入力として第1電流を生成する第3カレントミラー部と、第3定電流回路と、を更に備えると共に、
前記調整部は、第4トランジスタに流れる電流を入力として第2電流を生成する第4カレントミラー部と、第4定電流回路と、を更に備え、
前記出力端は、第3カレントミラー部の出力部と第3定電流回路との接続点と、第4カレントミラー部の出力部と第4定電流回路との接続点とに接続されることとしてもよい(第7の構成)。
また、上記第1〜第7のいずれかの構成の差動回路は、前記出力端の後段に接続される少なくとも1つのインバータを含むインバータ段を更に備えてコンパレータとして機能することとしてもよい(第8の構成)。
また、本発明の別態様に係る電圧増幅器は、
入力電圧を印加するための第1入力端及び第2入力端と、
第1入力端に一端を接続される第1抵抗と、
第1抵抗の他端に電流流入端が接続されるトランジスタと、
前記トランジスタの電流流出端に一端が接続される第2抵抗と、
第2入力端が一方の入力端に接続され、第1抵抗と前記トランジスタの接続点に他方の入力端が接続され、前記トランジスタの制御端に出力端が接続される上記第1〜第7のいずれかの構成の差動回路と、を備えることとしている(第9の構成)。
また、本発明の別態様に係る電源装置は、スイッチ素子のオンオフ制御に応じて入力電圧から所望の出力電圧を生成する出力段と、
前記出力段が有するインダクタに流れる電流に応じた電圧が入力される上記第9の構成の電圧増幅器と、を備えることとしている(第10の構成)。
また、本発明の別態様に係る電子機器は、第10の構成の電源装置を備えることとしている。
本発明の差動回路によると、電源電圧の低電圧化を図りつつ、オフセット調整可能となる。
本発明の第1実施形態に係る差動回路の回路図である。 本発明の第1実施形態に係る差動回路の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る差動回路の回路図である。 本発明の第3実施形態に係る差動回路の回路図である。 本発明の一実施形態に係る電源装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電圧アンプの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電源装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るスマートフォンの外観図である。 従来例に係る差動回路の回路図である。
<第1実施形態>
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係る差動回路の回路図を図1に示す。図1に示す第1実施形態に係る差動回路DF1は、差動本体部D1と調整部A1を備えている。
差動本体部D1は、トランジスタ1〜8と、定電流回路9から構成される。差動対をなすpチャネルMOSFETであるトランジスタ1、2の各々のソースは、定電流源9を介して電源電圧の印加端に接続される。トランジスタ1のゲートには入力電圧Vpが、トランジスタ2のゲートには入力電圧Vmがそれぞれ印加される。
ドレインとゲートが短絡されたnチャネルMOSFETであるトランジスタ3と、nチャネルMOSFETであるトランジスタ4から第1カレントミラーが構成され、トランジスタ3のドレインにトランジスタ1のドレインが接続される。トランジスタ3、4の各ソースは接地端に接続される。
ドレインとゲートが短絡されたnチャネルMOSFETであるトランジスタ5と、nチャネルMOSFETであるトランジスタ6から第2カレントミラーが構成され、トランジスタ2のドレインにトランジスタ5のドレインが接続される。トランジスタ5、6の各ソースは接地端に接続される。
ドレインとゲートが短絡されたpチャネルMOSFETであるトランジスタ7と、pチャネルMOSFETであるトランジスタ8から第3カレントミラーが構成され、トランジスタ7のドレインにトランジスタ6のドレインが接続され、トランジスタ8のドレインにトランジスタ4のドレインが接続される。トランジスタ7、8の各ソースは電源電圧の印加端に接続される。
調整部A1は、トランジスタ11〜18と、定電流回路19を備えている。調整部A1の構成は、差動本体部D1の構成と同様であるので、構成の詳述は省く。なお、トランジスタ13、14から第4カレントミラーが、トランジスタ15、16から第5カレントミラーが、トランジスタ17、18から第6カレントミラーがそれぞれ構成される。
そして、差動本体部D1におけるトランジスタ8のドレインとトランジスタ4のドレインとの接続点と、調整部A1におけるトランジス18のドレインとトランジスタ14のドレインとの接続点は、出力端Toutに共通接続される。
入力電圧Vp及びVmに応じた配分でトランジスタ1、2各々にドレイン電流がながれる。そして、トランジスタ1に流れるドレイン電流を入力として、第1カレントミラーにより出力電流I1が流れる。また、トランジスタ2に流れるドレイン電流を入力として第2カレントミラー及び第3カレントミラーにより出力電流I2が流れる。
本来、入力電圧VpとVmが同じ電圧であれば、出力電流I1とI2は釣り合い、出力端Toutから電流は出力されないはずであるが、実際には差動対をなすトランジスタ1、2の製造バラツキによって出力電流I1とI2のバランスが崩れることが生じうる。即ち、出力端Toutから電流が出力され、オフセットが生じうる。
そこで本実施形態では、調整部A1を設けることでオフセットを調整している。トランジスタV11のゲートに印加される入力電圧V11及びトランジスタ12のゲートに印加される入力電圧V12に応じた配分でトランジスタ11、12各々にドレイン電流が流れる。そして、トランジスタ11に流れるドレイン電流を入力として、第4カレントミラーにより出力電流I11が流れる。また、トランジスタ12に流れるドレイン電流を入力として第5カレントミラー及び第6カレントミラーにより出力電流I12が流れる。
オフセットを調整する場合は、入力電圧Vp及びVmを同じ電圧として印加した状態で、出力端Toutから出力される電流をモニタしながら、入力電圧V11及びV12を調整することで、出力端Toutから電流が出力されないようにする。例えば、出力電流I1が出力電流I2よりも大きい場合は、出力電流I12を出力電流I11よりも大きくすれば、出力端Toutから電流を出力しないようにできる。このような調整は、例えば工場出荷時等に行われる。
なお、オフセットの調整は、オフセットが生じないようにする調整以外にも、所望のオフセットを敢えて生じさせるように調整する場合も含まれる。即ち、同じ電圧である入力電圧Vp、Vmを印加した状態で出力端Toutから所望の電流が出力されるよう調整してもよい。
このような本実施形態によれば、入力電圧Vp及びVmに対してトランジスタ1、2の各ゲート・ソース間電圧の1段階のみの電圧を考慮した電源電圧で済むと共に、入力電圧V11及びV12に対してトランジスタ11、12の各ゲート・ソース間電圧の1段階のみの電圧を考慮した電源電圧で済むことになる。従って、電源電圧を低電圧化することが可能となる。
また、本実施形態では、差動本体部D1と調整部A1の構成を同一のものとできるので、差動回路DF1の製造を容易なものとすることができる。
ここで、本実施形態に係る差動回路の変形例を図2に示す。図2に示した差動回路DF1’は、図1に示した差動本体部D1と調整部A1の構成に加えて、出力端Toutに入力端が接続されたインバータ段IV1(インバータを少なくとも1つ含む)を備えている。これにより、差動回路DF1’をコンパレータとして機能させることができる。なお、以降の実施形態でも、出力端Toutの後段にインバータ段を設ければコンパレータとして使用できることは同様である。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態に係る差動回路の回路図を図3に示す。
図3に示す第2実施形態に係る差動回路DF2は、差動本体部D2と調整部A2を備えている。差動本体部D2は、トランジスタ21〜28と、定電流回路29を備えており、その構成は第1実施形態での差動本体部D1と同様であるので詳述は省く。
また、調整部A2は、入力電圧V31がゲートに印加されるpチャネルMOSFETであるトランジスタ31と、入力電圧V32がゲートに印加されるpチャネルMOSFETであるトランジスタ32と、定電流回路33を備えている。トランジスタ31、32の各ソースは、定電流回路33を介して電源電圧の印加端に接続される。トランジスタ31のドレインは、トランジスタ21のドレインとトランジスタ23のドレインとの接続点に接続される。トランジスタ32のドレインは、トランジスタ22のドレインとトランジスタ25のドレインとの接続点に接続される。
入力電圧Vp及びVmに応じた配分でトランジスタ21、22の各々にドレイン電流が流れる。また、入力電圧V31及びV32に応じた配分でトランジスタ31、32の各々にドレイン電流が流れる。トランジスタ21を流れるドレイン電流に、トランジスタ31に流れるドレイン電流が合成され、その合成電流を入力として第1カレントミラー(トランジスタ23、24から構成)により出力電流I21が流れる。また、トランジスタ22を流れるドレイン電流に、トランジスタ32に流れるドレイン電流が合成され、その合成電流を入力として第2カレントミラー(トランジスタ25、26から構成)及び第3カレントミラー(トランジスタ27、28から構成)により出力電流I22が流れる。出力電流I21及びI22のバランスにより、出力端Toutから出力される電流が決定される。
オフセット調整の場合は、同じ電圧である入力電圧VpとVmを印加した状態で、出力端Toutから出力される電流をモニタしつつ、印加する入力電圧V31及びV32を調整する。これにより、差動対をなすトランジスタ21、22の製造バラツキがあった場合でも、所望のオフセット調整を行うことが可能となる。
また、入力電圧Vp及びVmに対してトランジスタ21、22の各ゲート・ソース間電圧の1段階のみの電圧を考慮した電源電圧で済むと共に、入力電圧V31及びV32に対してトランジスタ31、32の各ゲート・ソース間電圧の1段階のみの電圧を考慮した電源電圧で済むことになる。従って、電源電圧を低電圧化することが可能となる。
また、本実施形態では、調整部を構成する素子の数を低減できるという効果も奏される。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態に係る差動回路の回路図を図4に示す。図4に示す第3実施形態に係る差動回路DF3は、差動本体部D3と調整部A3を備えている。
差動本体部D3は、トランジスタ41〜44と、定電流回路45、46を備えている。ドレインとゲートが短絡されたnチャネルMOSFETであるトランジスタ41と、nチャネルMOSFETであるトランジスタ42から第1カレントミラーが構成される。トランジスタ41のドレインには、定電流回路45を介して電源電圧の印加端が接続される。トランジスタ41のソースに、入力電圧Vpが印加される。
トランジスタ42のソースに入力電圧Vmが印加される。ドレインとゲートが短絡されたpチャネルMOSFETであるトランジスタ43と、pチャネルMOSFETであるトランジスタ44から第2カレントミラーが構成される。トランジスタ43のドレインには、トランジスタ42のドレインが接続される。トランジスタ43、44の各ソースには電源電圧の印加端が接続される。そして、トランジスタ44のドレインは、定電流回路46を介して接地端に接続される。
また、調整部A3は、トランジスタ51〜54と、定電流回路55、56を備えており、その構成は差動本体部D3と同様であるので詳述は省く。なお、トランジスタ51のソースには入力電圧V51が、トランジスタ52のソースには入力電圧V52がそれぞれ印加される。
調整部A3におけるトランジスタ54のドレインと定電流回路56との接続点と、差動本体部D3におけるトランジスタ44のドレインと定電流回路46との接続点は、出力端Toutに共通接続される。
理想的には、入力電圧VpとVmが同じ電圧でバランスが取れている場合は、トランジスタ41を流れる定電流回路45による定電流と同じ値の電流がトランジスタ42に流れる。その流れる電流を入力として第2カレントミラーにより出力電流I42が流れる。定電流回路45、46に流れる定電流は同じ値に設定しているので、出力電流I42と定電流回路46を流れる電流は釣り合い、出力端Toutから電流は出力されない。そして、入力電圧VpとVmのバランスが崩れた場合は、それに応じてトランジスタ42に定電流回路45の定電流とは異なる電流が流れるので、出力電流I42と定電流回路46を流れる電流のバランスが崩れ、出力端Toutから電流が出力される。
しかしながら、実際には、トランジスタ41、42の製造バラツキによって、入力電圧VpとVmのバランスが取れていても、出力電流I42と定電流回路46を流れる電流のバランスは崩れ、出力端Toutから電流が出力されることが起こりうる。即ち、オフセットが生じうる。
そこで、本実施形態では、調整部A3を設けてオフセットを調整するようにしている。調整部A3における定電流回路55と56を流れる定電流は、値を定電流回路43と46と同じに設定している。そして、入力電圧V51とV52を調整することで、定電流回路56を流れる電流に対して出力電流I52を調整できる。例えば、出力電流I42が定電流回路46を流れる電流よりも大きい場合は、出力電流I52を定電流回路56を流れる電流よりも小さく調整すれば、出力端Toutから電流を出力されないようにできる。即ち、オフセットを生じさせないようにできる。
オフセットを調整する場合は、同じ電圧である入力電圧VpとVmを印加した状態で、出力端Toutから出力される電流をモニタしつつ、入力電圧V51とV52を調整すればよい。
このような本実施形態によれば、入力電圧Vp及びVmに対してトランジスタ41、42の各ゲート・ソース間電圧の1段階のみの電圧を考慮した電源電圧で済むと共に、入力電圧V51及びV52に対してトランジスタ51、52の各ゲート・ソース間電圧の1段階のみの電圧を考慮した電源電圧で済むことになる。従って、電源電圧を低電圧化することが可能となる。
また、本実施形態では、差動本体部D3と調整部A3の構成を同一にできるので、差動回路DF3の製造を容易にすることもできる。
<電源装置への適用例>
以上説明した実施形態に係る差動回路の好適な適用対象として、電源装置を例に挙げて説明する。差動回路の適用対象としての電源装置の一構成例を図5に示す。図5に示す電源装置61は、トランジスタQ1、トランジスタQ2、インダクタL1、コンデンサC1、及びセンス抵抗Rsから構成される出力段と、電圧アンプAP1と、ドライバ611を備えており、入力電圧Vinから出力電圧Voutを生成して出力する同期整流型の降圧DC/DCコンバータである。
pチャネルMOSFETであるトランジスタQ1とnチャネルMOSFETであるトランジスタQ2は直列に接続されてブリッジを構成する。より具体的には、トランジスタQ1のソースは入力電圧Vinの印加端に接続され、ドレインはトランジスタQ2のドレインに接続される。トランジスタQ2のソースは接地端に接続される。
トランジスタQ1、Q2のドレイン同士の接続点と接地端の間には、インダクタL1、センス抵抗Rs、及びコンデンサC1が直列に接続される。センス抵抗Rsは、インダクタ電流ILを検出するための抵抗である。
ドライバ611は、ゲート信号をトランジスタQ1、Q2に印加させることにより、トランジスタQ1、Q2を相補的(排他的)にオンオフさせる。なお、「相補的(排他的)」とは、トランジスタQ1、Q2のオン/オフが完全に逆転している場合のほか、貫通電流防止の観点からトランジスタQ1、Q2の同時オフ期間が設けられている場合も含む。
電圧アンプAP1は、インダクタ電流ILにより生じるセンス抵抗Rsの両端間電圧を増幅して、電圧信号としての電流検出信号をドライバ611へ出力する。この電流検出信号は、例えば過電流検出等に用いられる。
電圧アンプAP1の回路構成を図6に示す。図6に示すように電圧アンプAP1は、差動回路DF、抵抗R1、抵抗R2、及びトランジスタM1を備えている。差動回路DFとして、上述したいずれかの実施形態の差動回路(DF1〜DF3)を用いることができる。差動回路DFの非反転入力端子に先述した実施形態における入力電圧Vpが印加され、反転入力端子に入力電圧Vmが印加される。
インダクタ電流ILが流れるセンス抵抗Rsの一端は、差動回路DFの反転入力端子に接続される。センス抵抗Rsの他端は、抵抗R1を介してnチャネルMOSFETであるトランジスタM1のドレインに接続される。抵抗R1とトランジスタM1のドレインとの接続点に、差動回路DFの非反転入力端子が接続される。トランジスタM1のソースは抵抗R2を介して接地端に接続される。トランジスタM1のソースと抵抗R2との接続点に、出力端T1が接続される。
このような構成によれば、差動回路DFは、非反転入力端子と反転入力端子に入力される電圧の差分に応じて電流をトランジスタM1のゲートに出力することで、抵抗R1とトランジスタM1との接続点P1の電位をセンス抵抗Rsの一端P2の電位と一致するように制御する。これにより、センス抵抗Rsの両端間電圧と抵抗R1の両端間電圧は一致するように制御される。
そして、抵抗R1と抵抗R2を流れる電流は共通であるので、例えば抵抗R2の抵抗値を抵抗R1の10倍とすれば、抵抗R2の両端間電圧を抵抗R1の両端間電圧の10倍とできる。従って、インダクタ電流ILによりセンス抵抗Rsに生じる電圧を増幅させた電圧を出力端T1から出力させることができる。
このような電圧アンプAP1に用いられる差動回路DFは、低オフセットであることが望ましいので、先述した各実施形態のオフセット調整可能な差動回路を適用することが好適となる。
また、電圧アンプAP1を用いた電源装置の別の実施例を図7に示す。図7に示す電源装置61’では、インダクタ電流ILを検出するための構成として、インダクタL1の直流抵抗(DCR)を利用する構成としている。本構成を採用する場合には、図7に示すように、インダクタL1と並列に抵抗R3及びコンデンサC2を接続し、コンデンサC2に生じる両端間電圧を電圧アンプAP1に入力するようにすればよい。
<電子機器への適用例>
先述した差動回路を有した電源装置は、各種の電子機器に適用することが可能である。電子機器の一例として、スマートフォンの外観図を図8に示す。
図8に示すスマートフォンXは、外観的には、本体の前面や背面に搭載される撮像部X1と、ユーザ操作を受け付ける操作部X2(各種ボタンなど)と、文字や映像を表示する表示部X3を有する。なお、表示部X3には、ユーザのタッチ操作を受け付けるためのタッチパネル機能が搭載されている。
このようなスマートフォン等の各種電子機器に、先述した差動回路を有する電源装置が搭載されることにより、その利点を享受することが可能となる。
なお、本明細書中に開示された種々の技術的特徴については、上記実施形態の他、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。即ち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている差動回路は、例えば、各種電子機器に搭載される電源装置に利用することができる。
DF1 差動回路
D1 差動本体部
A1 調整部
1、2、7、8、11、12、17、18 トランジスタ(pチャネルMOSFET)
3〜6、13〜16 トランジスタ(nチャネルMOSFET)
9、19 定電流回路
Tout 出力端
DF1’ 差動回路
IV1 インバータ段
DF2 差動回路
D2 差動本体部
A2 調整部
21、22、27、28、31、32 トランジスタ(pチャネルMOSFET)
23〜26 トランジスタ(nチャネルMOSFET)
29、33 定電流回路
DF3 差動回路
D3 差動本体部
A3 調整部
41、42、51、52 トランジスタ(nチャネルMOSFET)
43、44、53、54 トランジスタ(pチャネルMOSFET)
45、46、55、56 定電流回路
61、61’ 電源装置
611 ドライバ
Q1、Q2 トランジスタ
L1 インダクタ
C1、C2 コンデンサ
Rs センス抵抗
AP1 電圧アンプ
DF 差動回路
R1、R2、R3 抵抗
M1 トランジスタ
T1 出力端

Claims (5)

  1. 第1入力電圧がソースに印加される第1nチャネルMOSFETと第2入力電圧がソースに印加される第2nチャネルMOSFETとを有した第1カレントミラー部と、
    第1nチャネルMOSFETのドレインと電源電圧の印加端の間に配される第1定電流回路と、
    第3入力電圧がソースに印加される第3nチャネルMOSFETと第4入力電圧がソースに印加される第4nチャネルMOSFETとを有した第2カレントミラー部と、第3nチャネルMOSFETのドレインと電源電圧の印加端の間に配される第2定電流回路と、を有した調整部と、
    電流が出力される出力端と、を備え、
    前記調整部は、第1入力電圧及び第2入力電圧に応じて第2nチャネルMOSFETに流れる電流に対して、第3入力電圧及び第4入力電圧に応じて第4nチャネルMOSFETに流れる電流を生成することにより、前記出力端から出力される電流を調整し、
    第2nチャネルMOSFETに流れる電流を入力として第1電流を生成する第3カレントミラー部と、第3定電流回路と、を更に備えると共に、
    前記調整部は、第4nチャネルMOSFETに流れる電流を入力として第2電流を生成する第4カレントミラー部と、第4定電流回路と、を更に備え、
    前記出力端は、第3カレントミラー部の出力部と第3定電流回路との接続点と、第4カレントミラー部の出力部と第4定電流回路との接続点とに接続される、ことを特徴とする差動回路。
  2. 前記出力端の後段に接続される少なくとも1つのインバータを含むインバータ段を更に備えてコンパレータとして機能することを特徴とする請求項1に記載の差動回路。
  3. 入力電圧を印加するための第1入力端及び第2入力端と、
    第1入力端に一端を接続される第1抵抗と、
    第1抵抗の他端に電流流入端が接続されるトランジスタと、
    前記トランジスタの電流流出端に一端が接続される第2抵抗と、
    第2入力端が一方の入力端に接続され、第1抵抗と前記トランジスタの接続点に他方の入力端が接続され、前記トランジスタの制御端に出力端が接続される請求項1に記載の差動回路と、を備えることを特徴とする電圧増幅器。
  4. スイッチ素子のオンオフ制御に応じて入力電圧から所望の出力電圧を生成する出力段と、請求項3に記載の電圧増幅器と、を備え、
    前記出力段は、抵抗及びコンデンサの直列構成と、インダクタとが並列に接続される構成を有し、
    前記コンデンサの両端間電圧が前記電圧増幅器に入力されることを特徴とする電源装置。
  5. 請求項4に記載の電源装置を備えることを電子機器。
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