JP6602518B1 - ノイズフィルタ回路 - Google Patents

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    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/01Frequency selective two-port networks
    • H03H7/09Filters comprising mutual inductance

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Abstract

第1の入力線(1a)と第1の出力線(2a)との第1の接続点(5a)と一端が接続され、他端がグランドと接続されている第1の接地線(6a)と、第1の接地線(6a)に挿入されている第1のキャパシタ(7a)と、第2の入力線(1b)と第2の出力線(2b)との第2の接続点(5b)と一端が接続され、他端がグランドと接続されている第2の接地線(6b)と、第2の接地線(6b)に挿入されている第2のキャパシタ(7b)と、第1の入力線(1a)と一端が接続され、第2の入力線(1b)と他端が接続されている接続線(8)と、接続線(8)に挿入されている第3のキャパシタ(9)とを備え、インダクタンス低減回路(10)が、第1の接地線(6a)が有する寄生インダクタと第1のキャパシタ(7a)が有する寄生インダクタとの総和である第1の寄生インダクタンスを低減し、第2の接地線(6b)が有する寄生インダクタと第2のキャパシタ(7b)が有する寄生インダクタとの総和である第2の寄生インダクタンスを低減し、接続線(8)が有する寄生インダクタと第3のキャパシタ(9)が有する寄生インダクタとの総和である第3の寄生インダクタンスを低減するように、ノイズフィルタ回路(100)を構成した。

Description

この発明は、第1の入力線と一端が接続され、第2の入力線と他端が接続されているキャパシタを有するノイズフィルタ回路に関するものである。
以下の特許文献1には、2本の電線の途中に設けられているフィルタ回路が開示されている。
特許文献1に開示されているフィルタ回路は、2本の電線のうちの一方の電線である第1電線に挿入されているコイル部(以下、「第1コイル部」と称する)と、2本の電線のうちの他方の電線である第2電線に挿入されているコイル部(以下、「第2コイル部」と称する)とを備えている。
特許文献1に開示されているフィルタ回路における第1コイル部は、直列に接続されている2つのコイルを有し、第2コイル部は、直列に接続されている2つのコイルを有している。
特許文献1に開示されているフィルタ回路は、第1電線とグランドとの間を流れるノイズを抑制するために、コンデンサ(以下、「第1コンデンサ」と称する)が、第1コイル部が有する2つのコイルの接続点とグランドとの間に接続されている。
また、特許文献1に開示されているフィルタ回路は、第2電線とグランドとの間を流れるノイズを抑制するために、コンデンサ(以下、「第2コンデンサ」と称する)が、第2コイル部が有する2つのコイルの接続点とグランドとの間に接続されている。
特許文献1に開示されているフィルタ回路は、高周波帯のノイズの抑制効果を向上させるために、第1コイル部及び第2コイル部を備えている。第1コイル部が有する2つのコイルは、第1コンデンサの寄生インダクタンスを打ち消しており、第2コイル部が有する2つのコイルは、第2コンデンサの寄生インダクタンスを打ち消している。
国際公開第2017/208919号
特許文献1に開示されているフィルタ回路は、第1コンデンサ及び第2コンデンサと、第1コイル部及び第2コイル部とを備えていても、第1電線と第2電線との間を流れるノイズを低減することができない。仮に、特許文献1に開示されているフィルタ回路が、第3コンデンサが挿入されている接続線によって、第1電線と第2電線との間が接続される構成を備えるようにすれば、第1電線と第2電線との間を流れるノイズを低減することができる。しかし、接続線及び第3コンデンサのそれぞれが寄生インダクタンスを有することで、第3コンデンサのインピーダンスが、高い周波数で高くなり、第3コンデンサがノイズを低減できる周波数帯域が狭くなってしまうという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、2本の導線の間を流れるノイズの低減可能な周波数を広げることができるノイズフィルタ回路を得ることを目的とする。
この発明に係るノイズフィルタ回路は、第1の入力線と第1の出力線との接続点と一端が接続され、他端がグランドと接続されている第1の接地線と、第1の接地線に挿入されている第1のキャパシタと、第2の入力線と第2の出力線との接続点と一端が接続され、他端がグランドと接続されている第2の接地線と、第2の接地線に挿入されている第2のキャパシタと、第1の入力線と一端が接続され、第2の入力線と他端が接続されている接続線と、接続線に挿入されている第3のキャパシタと、第1の入力線に挿入されたインダクタを有する第1のインダクタ回路と、第1の出力線に挿入されたインダクタを有する第2のインダクタ回路とを有する、第1の結合インダクタ部と、第2の入力線に挿入されたインダクタを有する第3のインダクタ回路と、第2の出力線に挿入されたインダクタを有する第4のインダクタ回路とを有する、第2の結合インダクタ部とを備え、第1のインダクタ回路は、第1の入力線に挿入されたインダクタとして、第3のキャパシタの一端と一端が接続されている第1のインダクタと、第3のキャパシタの一端及び第1のインダクタの一端のそれぞれと一端が接続され、第1の入力線と第1の出力線との接続点である第1の接続点と他端が接続されている第2のインダクタとを備え、第2のインダクタ回路は、第1の出力線に挿入されたインダクタとして、第1の接続点と一端が接続されている第3のインダクタを備え、第3のインダクタ回路は、第2の入力線に挿入されたインダクタとして、第3のキャパシタの他端と一端が接続されている第4のインダクタと、第3のキャパシタの他端及び第4のインダクタの一端のそれぞれと一端が接続され、第2の入力線と第2の出力線との接続点である第2の接続点と他端が接続されている第5のインダクタとを備え、第4のインダクタ回路は、第2の出力線に挿入されたインダクタとして、第2の接続点と一端が接続されている第6のインダクタを備え、第3のインダクタは、第1のインダクタ及び第2のインダクタのそれぞれと磁気結合されるように、第3のインダクタの中の一端側が第2のインダクタと対向配置されて、第3のインダクタの中の他端側が第1のインダクタと対向配置されており、第6のインダクタは、第4のインダクタ及び第5のインダクタのそれぞれと磁気結合されるように、第6のインダクタの中の一端側が第5のインダクタと対向配置されて、第6のインダクタの中の他端側が第4のインダクタと対向配置されているようにしたものである。
この発明によれば、2本の導線の間を流れるノイズの低減可能な周波数を広げることができる。
実施の形態1に係るノイズフィルタ回路100を示す構成図である。 第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLを示す説明図である。 実施の形態3に係るノイズフィルタ回路100を示す構成図である。 第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLを示す説明図である。 実施の形態4に係るノイズフィルタ回路100を示す構成図である。 実施の形態5に係るノイズフィルタ回路100を示す構成図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るノイズフィルタ回路100を示す構成図である。
図1に示すノイズフィルタ回路100は、2本の導線の途中に接続されている。2本の導線は、電源ケーブル又は通信ケーブル等の差動伝送線路である。
図1において、2本の導線のうちの一方の導線は、第1の入力線1aと第1の出力線2aとを有しており、第1の入力線1aと第1の出力線2aとは、直列に接続されている。
2本の導線のうちの他方の導線は、第2の入力線1bと第2の出力線2bとを有しており、第2の入力線1bと第2の出力線2bとは、直列に接続されている。
図1に示す第1の入力線1aは、ノイズフィルタ回路100の外部から、入出力端子3aを介して、ノイズフィルタ回路100の内部に配線されている。
図1に示す第2の入力線1bは、ノイズフィルタ回路100の外部から、入出力端子3bを介して、ノイズフィルタ回路100の内部に配線されている。
図1に示す第1の出力線2aは、ノイズフィルタ回路100の外部から、入出力端子4aを介して、ノイズフィルタ回路100の内部に配線されている。
図1に示す第2の出力線2bは、ノイズフィルタ回路100の外部から、入出力端子4bを介して、ノイズフィルタ回路100の内部に配線されている。
第1の接続点5aは、第1の入力線1aと第1の出力線2aとの接続点である。
第2の接続点5bは、第2の入力線1bと第2の出力線2bとの接続点である。
第1の接地線6aの一端は、第1の接続点5aと接続され、第1の接地線6aの他端は、グランドと接続されている。
第1のキャパシタ7aは、第1の接地線6aに挿入されている。
第1のキャパシタ7aの一端は、第1の接地線6aを介して、第1の接続点5aと接続され、第1のキャパシタ7aの他端は、第1の接地線6aを介して、接地されている。
第2の接地線6bの一端は、第2の接続点5bと接続され、第2の接地線6bの他端は、グランドと接続されている。
第2のキャパシタ7bは、第2の接地線6bに挿入されている。
第2のキャパシタ7bの一端は、第2の接地線6bを介して、第2の接続点5bと接続され、第2のキャパシタ7bの他端は、第2の接地線6bを介して、接地されている。
接続線8の一端は、第1の入力線1aにおける後述の接続点17aと接続され、接続線8の他端は、第2の入力線1bにおける後述の接続点17bと接続されている。
第3のキャパシタ9は、接続線8に挿入されている。
第3のキャパシタ9の一端は、接続線8を介して、接続点17aと接続され、第3のキャパシタ9の他端は、接続線8を介して、接続点17bと接続されている。
インダクタンス低減回路10は、第1の結合インダクタ部11a及び第2の結合インダクタ部11bを備えている。
インダクタンス低減回路10は、第1の接地線6aが有する寄生インダクタと第1のキャパシタ7aが有する寄生インダクタとの総和である第1の寄生インダクタンスを低減する。
インダクタンス低減回路10は、第2の接地線6bが有する寄生インダクタと第2のキャパシタ7bが有する寄生インダクタとの総和である第2の寄生インダクタンスを低減する。
また、インダクタンス低減回路10は、接続線8が有する寄生インダクタと第3のキャパシタ9が有する寄生インダクタとの総和である第3の寄生インダクタンスを低減する。
第1の結合インダクタ部11aは、第1のインダクタ回路12aと、第2のインダクタ回路15aとを備えている。第1のインダクタ回路12aは、第1の入力線1aに挿入されたインダクタを有する。第2のインダクタ回路15aは、第1の出力線2aに挿入されたインダクタを有する。
第1のインダクタ回路12aは、第1の入力線1aに挿入されたインダクタとして、第1のインダクタ13aと、第2のインダクタ14aとを備えている。第1のインダクタ13aと第2のインダクタ14aとは、直列に接続されている。
第1のインダクタ13aの一端は、接続点17aと接続され、第1のインダクタ13aの他端は、第1の入力線1aを介して、入出力端子3aと接続されている。
第1のインダクタ13aは、第1のインダクタンスL13aを有している。
第2のインダクタ14aの一端は、接続点17aと接続され、第2のインダクタ14aの他端は、第1の入力線1aを介して、第1の接続点5aと接続されている。
第2のインダクタ14aは、第2のインダクタンスL14aを有している。
第2のインダクタ回路15aは、第1の出力線2aに挿入されたインダクタとして、第3のインダクタ16aを備えている。
第3のインダクタ16aの一端は、第1の出力線2aを介して、第1の接続点5aと接続され、第3のインダクタ16aの他端は、第1の出力線2aを介して、入出力端子4aと接続されている。
第3のインダクタ16aは、第3のインダクタンスL16aを有している。
接続点17aは、第1の入力線1a上の点であり、第1のインダクタ13aの一端と、第2のインダクタ14aの一端と、接続線8の一端との接続点である。
第3のインダクタ16aは、第1のインダクタ13a及び第2のインダクタ14aのそれぞれと磁気結合されるように配置されている。
具体的には、第3のインダクタ16aの中の一端側が第2のインダクタ14aと対向配置され、第3のインダクタ16aの中の他端側が第1のインダクタ13aと対向配置されている。
第3のインダクタ16aが、第1のインダクタ13a及び第2のインダクタ14aのそれぞれと磁気結合されることで、第1の寄生インダクタンス及び第3の寄生インダクタンスのそれぞれと極性が異なる相互インダクタンスが、第1の接地線6a及び接続線8のそれぞれに生じる。
図1において、第1のインダクタ回路12aと、第2のインダクタ回路15aとの間に表記されている実線は、第1のインダクタ回路12aと、第2のインダクタ回路15aとが、トランスのように磁気結合されることを意味している。
第2の結合インダクタ部11bは、第3のインダクタ回路12bと、第4のインダクタ回路15bとを備えている。第3のインダクタ回路12bは、第2の入力線1bに挿入されたインダクタを有する。第4のインダクタ回路15bは、第2の出力線2bに挿入されたインダクタを有する。
第2の結合インダクタ部11bは、第2の入力線1bに挿入されたインダクタを有する第3のインダクタ回路12bと、第2の出力線2bに挿入されたインダクタを有する第4のインダクタ回路15bとを備えている。
第3のインダクタ回路12bは、第2の入力線1bに挿入されたインダクタとして、第4のインダクタ13bと、第5のインダクタ14bとを備えている。第4のインダクタ13bと第5のインダクタ14bとは、直列に接続されている。
第4のインダクタ13bの一端は、接続点17aと接続され、第4のインダクタ13bの他端は、第2の入力線1bを介して、入出力端子3bと接続されている。
第4のインダクタ13bは、第4のインダクタンスL13bを有している。
第5のインダクタ14bの一端は、接続点17bと接続され、第5のインダクタ14bの他端は、第2の入力線1bを介して、第2の接続点5bと接続されている。
第5のインダクタ14bは、第5のインダクタンスL14bを有している。
第3のインダクタ回路12bは、第2の入力線1bに挿入されたインダクタとして、第4のインダクタ13bと、第5のインダクタ14bとを備えている。第4のインダクタ13bと第5のインダクタ14bとは、直列に接続されている。
第4のインダクタ13bの一端は、接続点17aと接続され、第4のインダクタ13bの他端は、第2の入力線1bを介して、入出力端子3bと接続されている。
第4のインダクタ13bは、第4のインダクタンスL13bを有している。
第5のインダクタ14bの一端は、接続点17bと接続され、第5のインダクタ14bの他端は、第2の入力線1bを介して、第2の接続点5bと接続されている。
第5のインダクタ14bは、第5のインダクタンスL14bを有している。
第4のインダクタ回路15bは、第2の出力線2bに挿入されたインダクタとして、第6のインダクタ16bを備えている。
第6のインダクタ16bの一端は、第2の出力線2bを介して、第2の接続点5bと接続され、第6のインダクタ16bの他端は、第2の出力線2bを介して、入出力端子4bと接続されている。
第6のインダクタ16bは、第6のインダクタンスL16bを有している。
接続点17bは、第2の入力線1b上の点であり、第4のインダクタ13bの一端と、第5のインダクタ14bの一端と、接続線8の他端との接続点である。
第6のインダクタ16bは、第4のインダクタ13b及び第5のインダクタ14bのそれぞれと磁気結合されるように配置されている。
具体的には、第6のインダクタ16bの中の一端側が第5のインダクタ14bと対向配置され、第6のインダクタ16bの中の他端側が第4のインダクタ13bと対向配置されている。
第6のインダクタ16bが、第4のインダクタ13b及び第5のインダクタ14bのそれぞれと磁気結合されることで、第2の寄生インダクタンス及び第3の寄生インダクタンスのそれぞれと極性が異なる相互インダクタンスが、第2の接地線6b及び接続線8のそれぞれに生じる。
図1において、第3のインダクタ回路12bと、第4のインダクタ回路15bとの間に表記されている実線は、第3のインダクタ回路12bと、第4のインダクタ回路15bとが、トランスのように磁気結合されることを意味している。
次に、図1に示すノイズフィルタ回路100の動作について説明する。
第1の入力線1aと第1の出力線2aとが直列に接続されている導線と、グランドとの間を流れるノイズは、第1の接地線6aに挿入されている第1のキャパシタ7aによって低減される。
第2の入力線1bと第2の出力線2bとが直列に接続されている導線と、グランドとの間を流れるノイズは、第2の接地線6bに挿入されている第2のキャパシタ7bによって低減される。
第1の入力線1aと第2の入力線1bとの間を流れるノイズは、接続線8に挿入されている第3のキャパシタ9によって低減される。
しかしながら、第1の接地線6aは、寄生インダクタンスを有し、第1のキャパシタ7aは、寄生インダクタンスを有している。図1に示すノイズフィルタ回路100では、図2に示すように、第1の接地線6aが有する寄生インダクタンスと、第1のキャパシタ7が有する寄生インダクタンスとの総和の寄生インダクタンスが、第1の寄生インダクタンスLYaである。
また、第2の接地線6bは、寄生インダクタンスを有し、第2のキャパシタ7bは、寄生インダクタンスを有している。図1に示すノイズフィルタ回路100では、図2に示すように、第2の接地線6bが有する寄生インダクタンスと、第2のキャパシタ7bが有する寄生インダクタンスとの総和の寄生インダクタンスが、第2の寄生インダクタンスLYbである。
さらに、接続線8は、寄生インダクタンスを有し、第3のキャパシタ9は、寄生インダクタンスを有している。図1に示すノイズフィルタ回路100では、図2に示すように、接続線8が有する寄生インダクタンスと、第3のキャパシタ9が有する寄生インダクタンスとの総和の寄生インダクタンスが、第3の寄生インダクタンスLである。
図2は、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLを示す説明図である。
図1に示すノイズフィルタ回路100が、インダクタンス低減回路10を備えていない場合、第1の接地線6a及び第1のキャパシタ7aのそれぞれが寄生インダクタンスを有することで、第1のキャパシタ7aのインピーダンスが、高い周波数で高くなり、第1のキャパシタ7aがノイズを低減できる周波数帯域が狭くなる。
また、第2の接地線6b及び第2のキャパシタ7bのそれぞれが寄生インダクタンスを有することで、第2のキャパシタ7bのインピーダンスが、高い周波数で高くなり、第2のキャパシタ7bがノイズを低減できる周波数帯域が狭くなる。
さらに、接続線8及び第3のキャパシタ9のそれぞれが寄生インダクタンスを有することで、第3のキャパシタ9のインピーダンスが、高い周波数で高くなり、第3のキャパシタ9がノイズを低減できる周波数帯域が狭くなる。
図1に示すノイズフィルタ回路100では、ノイズを低減できる周波数帯域を広くして、高周波帯のノイズ等の低減も可能にするために、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減するインダクタンス低減回路10を備えている。
インダクタンス低減回路10の第1の結合インダクタ部11aは、第1のインダクタ回路12aと、第2のインダクタ回路15aとを備えている。
第1のインダクタ回路12aと第2のインダクタ回路15aとは、磁気結合されている。第1のインダクタ回路12aと第2のインダクタ回路15aとが磁気結合されることで、第1の寄生インダクタンスLYaと極性が異なる相互インダクタンス−LYMaが、第1の接地線6aに生じる。また、第3の寄生インダクタンスLと極性が異なる相互インダクタンス−LXMaが、接続線8に生じる。
例えば、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じになるように、第1のインダクタンスL13a、第2のインダクタンスL14a及び第3のインダクタンスL16aのそれぞれが設定されているものとする。第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じであれば、相互インダクタンス−LYMaによって、第1の寄生インダクタンスLYaが打ち消される。また、相互インダクタンス−LXMaによって、第3の寄生インダクタンスLの一部が打ち消される。
ここでは、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じである例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが異なっていても、絶対値|LYMa|が、絶対値|LYa|の2倍よりも小さければ、第1の寄生インダクタンスLYaを低減することができる。
インダクタンス低減回路10の第2の結合インダクタ部11bは、第3のインダクタ回路12bと、第4のインダクタ回路15bとを備えている。
第3のインダクタ回路12bと第4のインダクタ回路15bとは、磁気結合されている。第3のインダクタ回路12bと第4のインダクタ回路15bとが磁気結合されることで、第2の寄生インダクタンスLYbと極性が異なる相互インダクタンス−LYMbが、第2の接地線6bに生じる。また、第3の寄生インダクタンスLと極性が異なる相互インダクタンス−LXMbが、接続線8に生じる。
例えば、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じになるように、第4のインダクタンスL13b、第5のインダクタンスL14b及び第6のインダクタンスL16bのそれぞれが設定されているものとする。第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じであれば、相互インダクタンス−LYMbによって、第2の寄生インダクタンスLYbが打ち消される。また、相互インダクタンス−LXMbによって、第3の寄生インダクタンスLの一部が打ち消される。
ここでは、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じである例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが異なっていても、絶対値|LYMb|が、絶対値|LYb|の2倍よりも小さければ、第2の寄生インダクタンスLYbを低減することができる。
XMa+LXMb=Lであれば、相互インダクタンス−LXMaと相互インダクタンス−LXMbとによって、第3の寄生インダクタンスLの全部が打ち消される。
XMa+LXMb<Lであれば、第3の寄生インダクタンスLの全部は打ち消されないが、第3の寄生インダクタンスLの一部は打ち消されて、第3の寄生インダクタンスLは低減される。
XMa+LXMb>Lであれば、L−(LXMa+LXMb)の寄生インダクタンスが残るが、L−(LXMa+LXMb)の絶対値|L−(LXMa+LXMb)|が、第3の寄生インダクタンスLの絶対値|L|よりも小さければ、第3の寄生インダクタンスLは低減される。
以上の実施の形態1では、第1の入力線1aと第1の出力線2aとの第1の接続点5aと一端が接続され、他端がグランドと接続されている第1の接地線6aと、第1の接地線6aに挿入されている第1のキャパシタ7aと、第2の入力線1bと第2の出力線2bとの第2の接続点5bと一端が接続され、他端がグランドと接続されている第2の接地線6bと、第2の接地線6bに挿入されている第2のキャパシタ7bと、第1の入力線1aと一端が接続され、第2の入力線1bと他端が接続されている接続線8と、接続線8に挿入されている第3のキャパシタ9とを備えるように、ノイズフィルタ回路100を構成した。また、ノイズフィルタ回路100は、第1の接地線6aが有する寄生インダクタと第1のキャパシタ7aが有する寄生インダクタとの総和である第1の寄生インダクタンスを低減し、第2の接地線6bが有する寄生インダクタと第2のキャパシタ7bが有する寄生インダクタとの総和である第2の寄生インダクタンスを低減し、接続線8が有する寄生インダクタと第3のキャパシタ9が有する寄生インダクタとの総和である第3の寄生インダクタンスを低減するインダクタンス低減回路10を備えている。したがって、ノイズフィルタ回路100は、特許文献1に開示されているフィルタ回路が、第3コンデンサが挿入されている接続線によって、第1電線と第2電線との間が接続される構成を備えている場合と比べて、2本の導線の間を流れるノイズの低減可能な周波数を広げることができる。
ここまでは、第1のインダクタ13a、第2のインダクタ14a、第3のインダクタ16a、第4のインダクタ13b、第5のインダクタ14b及び第6のインダクタ16bのそれぞれが、インダクタンスを変えることができない固定インダクタであることを想定して説明した。
上記各インダクタが固定インダクタである場合、図1に示すノイズフィルタ回路100を製造する前に、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減することが可能なインダクタンスを有するインダクタを用意しておく必要がある。
しかし、図1に示すノイズフィルタ回路100では、第1のインダクタ13a、第2のインダクタ14a、第3のインダクタ16a、第4のインダクタ13b、第5のインダクタ14b及び第6のインダクタ16bのうちの1つ以上のインダクタが、可変インダクタであってもよい。
1つ以上のインダクタが可変インダクタであれば、図1に示すノイズフィルタ回路100を製造した後でも、1つ以上のインダクタのインダクタンスを調整することで、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減できることがある。
実施の形態2.
実施の形態2では、第1のインダクタンスL13aと第4のインダクタンスL13bとが同一、第2のインダクタンスL14aと第5のインダクタンスL14bとが同一、第3のインダクタンスL16aと第6のインダクタンスL16bとが同一であるノイズフィルタ回路100について説明する。ここでの同一は、概ね同一であることを含み、完全な同一のみを意味するものではない。
実施の形態2のノイズフィルタ回路100を示す構成図は、実施の形態1と同様に、図1である。
第1の出力線2a及び第2の出力線2bのそれぞれと接続される外部回路(図示せず)は、第1の出力線2aにより伝送された例えば正極の信号と、第2の出力線2bにより伝送された例えば負極の信号とを受信する。
外部回路は、例えば、正極の信号から負極の信号を減算することで、第1の出力線2a及び第2の出力線2bのそれぞれにより伝送されたノイズを相殺することが可能である。
第1の結合インダクタ部11aによって第1の接地線6aに生じる相互インダクタンス−LYMaと、第2の結合インダクタ部11bによって第2の接地線6bに生じる相互インダクタンス−LYMbとが異なる場合、2本の導線を有する差動伝送線路の平衡度が低下する。平衡度が高い状態は、2つの導線のインピーダンスがほぼ等しい状態であり、平衡度が低い状態は、2つの導線のインピーダンスが大きく異なる状態である。
差動伝送線路の平衡度が低下している場合、外部回路が、正極の信号から負極の信号を減算しても、ノイズの全てを相殺することができない。
実施の形態2のノイズフィルタ回路100では、インダクタンス低減回路10が、第1のインダクタンスL13aと第4のインダクタンスL13bとが同一である第1のインダクタ13a及び第4のインダクタ13bを備えている。
また、実施の形態2のノイズフィルタ回路100では、インダクタンス低減回路10が、第2のインダクタンスL14aと第5のインダクタンスL14bとが同一である第2のインダクタ14a及び第5のインダクタ14bを備えている。
また、実施の形態2のノイズフィルタ回路100では、インダクタンス低減回路10が、第3のインダクタンスL16aと第6のインダクタンスL16bとが同一である第3のインダクタ16a及び第6のインダクタ16bを備えている。
したがって、第1の結合インダクタ部11aによって、第1の接地線6aに生じる相互インダクタンス−LYMaと、第2の結合インダクタ部11bによって、第2の接地線6bに生じる相互インダクタンス−LYMbとが同一になり、差動伝送線路の平衡度の低下を防ぐことができる。
例えば、第1の寄生インダクタンスLYaと、第2の寄生インダクタンスLYbとが同一であるとき、相互インダクタンス−LYMa及び相互インダクタンス−LYMbのそれぞれが、第1の寄生インダクタンスLYaと同じになるように、インダクタンス低減回路10が備えるそれぞれのインダクタのインダクタンスが設定されているものとする。
相互インダクタンス−LYMa及び相互インダクタンス−LYMbのそれぞれが、第1の寄生インダクタンスLYaと同じであれば、相互インダクタンス−LYMaによって、第1の寄生インダクタンスLYaが打ち消される。また、相互インダクタンス−LYMbによって、第2の寄生インダクタンスLYbが打ち消される。
XMa+LXMb=Lであれば、相互インダクタンス−LXMaと相互インダクタンス−LXMbとによって、第3の寄生インダクタンスLの全部が打ち消される。
XMa+LXMb<Lであれば、第3の寄生インダクタンスLの全部は打ち消されないが、第3の寄生インダクタンスLの一部は打ち消されて、第3の寄生インダクタンスLは低減される。
XMa+LXMb>Lであれば、L−(LXMa+LXMb)の寄生インダクタンスが残るが、L−(LXMa+LXMb)の絶対値|L−(LXMa+LXMb)|が、第3の寄生インダクタンスLの絶対値|L|よりも小さければ、第3の寄生インダクタンスLは低減される。
以上の実施の形態2は、第1のインダクタ13aが有する第1のインダクタンスと、第4のインダクタ13bが有する第4のインダクタンスとが同一であり、第2のインダクタ14aが有する第2のインダクタンスと、第5のインダクタ14bが有する第5のインダクタンスとが同一であり、第3のインダクタ16aが有する第3のインダクタンスと、第6のインダクタ16bが有する第6のインダクタンスとが同一であるように、ノイズフィルタ回路100を構成した。したがって、ノイズフィルタ回路100は、2本の導線の間を流れるノイズの低減可能な周波数を広げることができるほか、差動伝送線路の平衡度の低下を防ぐことができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、第3のインダクタ回路12bが、第2の入力線1bに挿入されたインダクタとして、第7のインダクタ20を備えているノイズフィルタ回路100について説明する。
図3は、実施の形態3に係るノイズフィルタ回路100を示す構成図である。図3において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
第3のインダクタ回路12bは、第2の入力線1bに挿入されたインダクタとして、第7のインダクタ20を備えている。
第7のインダクタ20の一端は、第2の入力線1b及び接続線8を介して、第3のキャパシタ9の他端と接続され、また、第7のインダクタ20の一端は、第2の入力線1bを介して、入出力端子3bと接続されている。
第7のインダクタ20の他端は、第2の入力線1bを介して、第2の接続点5bと接続されている。
第7のインダクタ20は、第7のインダクタンスL20を有している。
第6のインダクタ16bは、第7のインダクタ20と磁気結合されるように配置されている。
具体的には、第6のインダクタ16bの中の一端側が、第7のインダクタ20の中の他端側に位置し、第6のインダクタ16bの中の他端側が、第7のインダクタ20の中の一端側に位置する配置で、第6のインダクタ16bが第7のインダクタ20と対向配置されている。
図4は、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLを示す説明図である。
次に、図3に示すノイズフィルタ回路100の動作について説明する。
図3に示すノイズフィルタ回路100では、第3のインダクタ回路12bが、第7のインダクタ20のみを備えることで、第3の寄生インダクタンスLの打ち消しが、第1の結合インダクタ部11aのみで行われる。言い換えれば、第2の結合インダクタ部11bは、第3の寄生インダクタンスLの打ち消しに寄与しない。
したがって、図3に示すノイズフィルタ回路100では、図1に示すノイズフィルタ回路100と比べて、第1の結合インダクタ部11aが、第3の寄生インダクタンスLを打ち消すために生じさせる相互インダクタンス−LXMaが大きくなる。
相互インダクタンス−LXMaが大きくなれば、図3に示す第1の結合インダクタ部11aは、図1に示す第1の結合インダクタ部11aと比べて、大きな値の第1のインダクタンスL13aを有する第1のインダクタ13aを用いることが可能になる。
一方、図1に示すノイズフィルタ回路100では、インダクタンス低減回路10が、第3の寄生インダクタンスLを低減することが可能なインダクタとして、第1のインダクタ13a、第2のインダクタ14a、第3のインダクタ16a、第4のインダクタ13b、第5のインダクタ14b及び第6のインダクタ16bを備えている。
図1に示すインダクタンス低減回路10は、第3の寄生インダクタンスLの全部を打ち消すために、図3に示す第1のインダクタ13aが有する第1のインダクタンスL13aよりも小さな値の第1のインダクタンスL13aを有する第1のインダクタ13aを備える必要があることがある。
第1のインダクタンスL13aは、製造誤差等の誤差を含んでいることがある。第1のインダクタンスL13aが小さな値である場合、誤差の絶対値が小さくても、第1のインダクタンスL13aの全体に対する誤差の割合が大きくなる。
全体に対する誤差の割合が大きければ、インダクタンス低減回路10による第3の寄生インダクタンスLの打ち消し精度が劣化する。
ここで、図3に示す第1のインダクタ13aが有する第1のインダクタンスL13aに含まれている誤差の絶対値と、図1に示す第1のインダクタ13aが有する第1のインダクタンスL13aに含まれている誤差の絶対値とで同じであるとする。
誤差の絶対値が同じであれば、図3に示す第1のインダクタ13aが有する、大きな値の第1のインダクタンスL13aの全体に対する誤差の割合が、図1に示す第1のインダクタ13aが有する、小さな値の第1のインダクタンスL13aの全体に対する誤差の割合よりも小さくなる。
したがって、図3に示すインダクタンス低減回路10は、図1に示すインダクタンス低減回路10よりも、第3の寄生インダクタンスLの打ち消し精度が向上する。
図3に示すノイズフィルタ回路100では、ノイズを低減できる周波数帯域を広くして、高周波帯のノイズ等の低減も可能にするために、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減するインダクタンス低減回路10を備えている。
インダクタンス低減回路10の第1の結合インダクタ部11aは、第1のインダクタ回路12aと、第2のインダクタ回路15aとを備えている。
第1のインダクタ回路12aと第2のインダクタ回路15aとは、磁気結合されている。第1のインダクタ回路12aと第2のインダクタ回路15aとが磁気結合されることで、第1の寄生インダクタンスLYaと極性が異なる相互インダクタンス−LYMaが、第1の接地線6aに生じる。また、第3の寄生インダクタンスLと極性が異なる相互インダクタンス−LXMaが、接続線8に生じる。
例えば、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じになるように、第1のインダクタンスL13a、第2のインダクタンスL14a及び第3のインダクタンスL16aのそれぞれが設定されているものとする。第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じであれば、相互インダクタンス−LYMaによって、第1の寄生インダクタンスLYaが打ち消される。
また、第3の寄生インダクタンスLの絶対値|L|と、相互インダクタンス−LXMaとが同じになるように、第1のインダクタンスL13a、第2のインダクタンスL14a及び第3のインダクタンスL16aのそれぞれが設定されているものとする。第3の寄生インダクタンスLの絶対値|L|と、相互インダクタンス−LXMaとが同じであれば、相互インダクタンス−LXMによって、第3の寄生インダクタンスLが打ち消される。
ここでは、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じである例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが異なっていても、絶対値|LYMa|が、絶対値|LYa|の2倍よりも小さければ、第1の寄生インダクタンスLYaを低減することができる。
また、ここでは、第3の寄生インダクタンスLの絶対値|L|と、相互インダクタンス−LXMaとが同じである例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、第3の寄生インダクタンスLの絶対値|L|と、相互インダクタンス−LXMaとが異なっていても、絶対値|LXMa|が、絶対値|L|の2倍よりも小さければ、第3の寄生インダクタンスLを低減することができる。
インダクタンス低減回路10の第2の結合インダクタ部11bは、第3のインダクタ回路12bと、第4のインダクタ回路15bとを備えている。
第3のインダクタ回路12bと第4のインダクタ回路15bとは、磁気結合されている。第3のインダクタ回路12bと第4のインダクタ回路15bとが磁気結合されることで、第2の寄生インダクタンスLYbと極性が異なる相互インダクタンス−LYMbが、第2の接地線6bに生じる。
例えば、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じになるように、第7のインダクタンスL20及び第6のインダクタンスL16bのそれぞれが設定されているものとする。第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じであれば、相互インダクタンス−LYMbによって、第2の寄生インダクタンスLYbが打ち消される。
ここでは、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じである例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが異なっていても、絶対値|LYMb|が、絶対値|LYb|の2倍よりも小さければ、第2の寄生インダクタンスLYbを低減することができる。
図3に示すノイズフィルタ回路100は、図1に示すノイズフィルタ回路100と同様に、2本の導線の間を流れるノイズの低減可能な周波数を広げることができる。
図3に示すノイズフィルタ回路100では、第3のインダクタ回路12bが、第7のインダクタ20のみを備えている。したがって、図3に示すノイズフィルタ回路100は、図1に示すノイズフィルタ回路100と比べて、実装するインダクタの個数を減らすことができる。また、図3に示すノイズフィルタ回路100は、図1に示すノイズフィルタ回路100と比べて、第1のインダクタ回路12aが、大きな値の第1のインダクタンスL13aを有する第1のインダクタ13aを用いることが可能になる。
ここまでは、第1のインダクタ13a、第2のインダクタ14a、第3のインダクタ16a、第7のインダクタ20及び第6のインダクタ16bのそれぞれが、インダクタンスを変えることができない固定インダクタであることを想定して説明した。
上記各インダクタが固定インダクタである場合、図3に示すノイズフィルタ回路100を製造する前に、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減することが可能なインダクタンスを有するインダクタを用意しておく必要がある。
しかし、図3に示すノイズフィルタ回路100では、第1のインダクタ13a、第2のインダクタ14a、第3のインダクタ16a、第7のインダクタ20及び第6のインダクタ16bのうちの1つ以上のインダクタが、可変インダクタであってもよい。
1つ以上のインダクタが可変インダクタであれば、図3に示すノイズフィルタ回路100を製造した後でも、1つ以上のインダクタのインダクタンスを調整することで、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減できることがある。
実施の形態4.
図3に示すノイズフィルタ回路100では、第3のインダクタ回路12bが、第2の入力線1bに挿入されたインダクタとして、第7のインダクタ20を備えている。
これに対し、実施の形態4では、第3のインダクタ回路12bが、第2の入力線1bに挿入されたインダクタとして、第8のインダクタ21を備えているノイズフィルタ回路100について説明する。
図5は、実施の形態4に係るノイズフィルタ回路100を示す構成図である。図5において、図1及び図3と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
第3のインダクタ回路12bは、第2の入力線1bに挿入されたインダクタとして、第8のインダクタ21を備えている。
第8のインダクタ21の一端は、接続線8を介して、第3のキャパシタ9の他端と接続され、また、第8のインダクタ21の一端は、第2の入力線1bを介して、第2の接続点5bと接続されている。
第8のインダクタ21の他端は、第2の入力線1bを介して、入出力端子3bと接続されている。
第8のインダクタ21は、第8のインダクタンスL21を有している。
第6のインダクタ16bは、第8のインダクタ21と磁気結合されるように配置されている。
具体的には、第6のインダクタ16bの中の一端側が、第8のインダクタ21の中の一端側に位置し、第6のインダクタ16bの中の他端側が、第8のインダクタ21の中の他端側に位置する配置で、第6のインダクタ16bが第8のインダクタ21と対向配置されている。
次に、図5に示すノイズフィルタ回路100の動作について説明する。
図5に示すノイズフィルタ回路100では、ノイズを低減できる周波数帯域を広くして、高周波帯のノイズ等の低減も可能にするために、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減するインダクタンス低減回路10を備えている。
インダクタンス低減回路10の第1の結合インダクタ部11aは、第1のインダクタ回路12aと、第2のインダクタ回路15aとを備えている。
第1のインダクタ回路12aと第2のインダクタ回路15aとは、磁気結合されている。第1のインダクタ回路12aと第2のインダクタ回路15aとが磁気結合されることで、第1の寄生インダクタンスLYaと極性が異なる相互インダクタンス−LYMaが、第1の接地線6aに生じる。また、第3の寄生インダクタンスLと極性が異なる相互インダクタンス−LXMaが、接続線8に生じる。
例えば、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じになるように、第1のインダクタンスL13a、第2のインダクタンスL14a及び第3のインダクタンスL16aのそれぞれが設定されているものとする。第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じであれば、相互インダクタンス−LYMaによって、第1の寄生インダクタンスLYaが打ち消される。また、相互インダクタンス−LXMaによって、第3の寄生インダクタンスLの一部が打ち消される。
ここでは、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じである例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが異なっていても、絶対値|LYMa|が、絶対値|LYa|の2倍よりも小さければ、第1の寄生インダクタンスLYaを低減することができる。
インダクタンス低減回路10の第2の結合インダクタ部11bは、第3のインダクタ回路12bと、第4のインダクタ回路15bとを備えている。
第3のインダクタ回路12bと第4のインダクタ回路15bとは、磁気結合されている。第3のインダクタ回路12bと第4のインダクタ回路15bとが磁気結合されることで、第2の寄生インダクタンスLYbと極性が異なる相互インダクタンス−LYMbが、第2の接地線6bに生じる。また、第3の寄生インダクタンスLと極性が異なる相互インダクタンス−LXMbが、接続線8に生じる。−LXMb=−LYMbである。
例えば、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じになるように、第8のインダクタンスL21及び第6のインダクタンスL16bのそれぞれが設定されているものとする。第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じであれば、相互インダクタンス−LYMbによって、第2の寄生インダクタンスLYbが打ち消される。また、相互インダクタンス−LXMbによって、第3の寄生インダクタンスLの一部が打ち消される。
ここでは、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じである例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが異なっていても、絶対値|LYMb|が、絶対値|LYb|の2倍よりも小さければ、第2の寄生インダクタンスLYbを低減することができる。
XMa+LXMb=Lであれば、相互インダクタンス−LXMaと相互インダクタンス−LXMbとによって、第3の寄生インダクタンスLの全部が打ち消される。
XMa+LXMb<Lであれば、第3の寄生インダクタンスLの全部は打ち消されないが、第3の寄生インダクタンスLの一部は打ち消されて、第3の寄生インダクタンスLは低減される。
XMa+LXMb>Lであれば、L−(LXMa+LXMb)の寄生インダクタンスが残るが、L−(LXMa+LXMb)の絶対値|L−(LXMa+LXMb)|が、第3の寄生インダクタンスLの絶対値|L|よりも小さければ、第3の寄生インダクタンスLは低減される。
図5に示すノイズフィルタ回路100は、図1に示すノイズフィルタ回路100と同様に、2本の導線の間を流れるノイズの低減可能な周波数を広げることができる。
また、図5に示すノイズフィルタ回路100は、図1に示すノイズフィルタ回路100と比べて、実装するインダクタの個数を減らすことができる。
ここまでは、第1のインダクタ13a、第2のインダクタ14a、第3のインダクタ16a、第8のインダクタ21及び第6のインダクタ16bのそれぞれが、インダクタンスを変えることができない固定インダクタであることを想定して説明した。
上記各インダクタが固定インダクタである場合、図5に示すノイズフィルタ回路100を製造する前に、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減することが可能なインダクタンスを有するインダクタを用意しておく必要がある。
しかし、図5に示すノイズフィルタ回路100では、第1のインダクタ13a、第2のインダクタ14a、第3のインダクタ16a、第8のインダクタ21及び第6のインダクタ16bのうちの1つ以上のインダクタが、可変インダクタであってもよい。
1つ以上のインダクタが可変インダクタであれば、図5に示すノイズフィルタ回路100を製造した後でも、1つ以上のインダクタのインダクタンスを調整することで、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減できることがある。
実施の形態5.
図5に示すノイズフィルタ回路100では、第1のインダクタ回路12aが、第1の入力線1aに挿入されたインダクタとして、第1のインダクタ13a及び第2のインダクタ14aを有している。
これに対し、実施の形態5では、第1のインダクタ回路12aが、第1の入力線1aに挿入されたインダクタとして、第9のインダクタ22を備えているノイズフィルタ回路100について説明する。
図6は、実施の形態5に係るノイズフィルタ回路100を示す構成図である。図6において、図1、図3及び図5と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
第1のインダクタ回路12aは、第1の入力線1aに挿入されたインダクタとして、第9のインダクタ22を備えている。
第9のインダクタ22の一端は、接続線8を介して、第3のキャパシタ9の一端と接続され、また、第9のインダクタ22の一端は、第1の入力線1aを介して、第1の接続点5aと接続されている。
第9のインダクタ22の他端は、第1の入力線1aを介して、入出力端子3aと接続されている。
第9のインダクタ22は、第9のインダクタンスL22を有している。
第3のインダクタ16aは、第9のインダクタ22と磁気結合されるように配置されている。
具体的には、第3のインダクタ16aの中の一端側が、第9のインダクタ22の中の一端側に位置し、第3のインダクタ16aの中の他端側が、第9のインダクタ22の中の他端側に位置する配置で、第3のインダクタ16aが第9のインダクタ22と対向配置されている。
次に、図6に示すノイズフィルタ回路100の動作について説明する。
図6に示すノイズフィルタ回路100では、ノイズを低減できる周波数帯域を広くして、高周波帯のノイズ等の低減も可能にするために、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減するインダクタンス低減回路10を備えている。
インダクタンス低減回路10の第1の結合インダクタ部11aは、第1のインダクタ回路12aと、第2のインダクタ回路15aとを備えている。
第1のインダクタ回路12aと第2のインダクタ回路15aとは、磁気結合されている。第1のインダクタ回路12aと第2のインダクタ回路15aとが磁気結合されることで、第1の寄生インダクタンスLYaと極性が異なる相互インダクタンス−LYMaが、第1の接地線6aに生じる。また、第3の寄生インダクタンスLと極性が異なる相互インダクタンス−LXMaが、接続線8に生じる。−LXMa=−LYMaである。
例えば、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じになるように、第9のインダクタンスL22及び第3のインダクタンスL16aのそれぞれが設定されているものとする。第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じであれば、相互インダクタンス−LYMaによって、第1の寄生インダクタンスLYaが打ち消される。また、相互インダクタンス−LXMaによって、第3の寄生インダクタンスLの一部が打ち消される。
ここでは、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが同じである例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、第1の寄生インダクタンスLYaの絶対値|LYa|と、相互インダクタンス−LYMaの絶対値|LYMa|とが異なっていても、絶対値|LYMa|が、絶対値|LYa|の2倍よりも小さければ、第1の寄生インダクタンスLYaを低減することができる。
インダクタンス低減回路10の第2の結合インダクタ部11bは、第3のインダクタ回路12bと、第4のインダクタ回路15bとを備えている。
第3のインダクタ回路12bと第4のインダクタ回路15bとは、磁気結合されている。第3のインダクタ回路12bと第4のインダクタ回路15bとが磁気結合されることで、第2の寄生インダクタンスLYbと極性が異なる相互インダクタンス−LYMbが、第2の接地線6bに生じる。また、第3の寄生インダクタンスLと極性が異なる相互インダクタンス−LXMbが、接続線8に生じる。−LXMb=−LYMbである。
例えば、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じになるように、第8のインダクタンスL21及び第6のインダクタンスL16bのそれぞれが設定されているものとする。第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じであれば、相互インダクタンス−LYMbによって、第2の寄生インダクタンスLYbが打ち消される。また、相互インダクタンス−LXMbによって、第3の寄生インダクタンスLの一部が打ち消される。
ここでは、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが同じである例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、第2の寄生インダクタンスLYbの絶対値|LYb|と、相互インダクタンス−LYMbの絶対値|LYMb|とが異なっていても、絶対値|LYMb|が、絶対値|LYb|の2倍よりも小さければ、第2の寄生インダクタンスLYbを低減することができる。
XMa+LXMb=Lであれば、相互インダクタンス−LXMaと相互インダクタンス−LXMbとによって、第3の寄生インダクタンスLの全部が打ち消される。
XMa+LXMb<Lであれば、第3の寄生インダクタンスLの全部は打ち消されないが、第3の寄生インダクタンスLの一部は打ち消されて、第3の寄生インダクタンスLは低減される。
XMa+LXMb>Lであれば、L−(LXMa+LXMb)の寄生インダクタンスが残るが、L−(LXMa+LXMb)の絶対値|L−(LXMa+LXMb)|が、第3の寄生インダクタンスLの絶対値|L|よりも小さければ、第3の寄生インダクタンスLは低減される。
図6に示すノイズフィルタ回路100は、図1に示すノイズフィルタ回路100と同様に、2本の導線の間を流れるノイズの低減可能な周波数を広げることができる。
また、図6に示すノイズフィルタ回路100は、図1に示すノイズフィルタ回路100と比べて、実装するインダクタの個数を減らすことができる。
ここまでは、第9のインダクタ22、第3のインダクタ16a、第8のインダクタ21及び第6のインダクタ16bのそれぞれが、インダクタンスを変えることができない固定インダクタであることを想定して説明した。
上記各インダクタが固定インダクタである場合、図6に示すノイズフィルタ回路100を製造する前に、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減することが可能なインダクタンスを有するインダクタを用意しておく必要がある。
しかし、図6に示すノイズフィルタ回路100では、第9のインダクタ22、第3のインダクタ16a、第8のインダクタ21及び第6のインダクタ16bのうちの1つ以上のインダクタが、可変インダクタであってもよい。
1つ以上のインダクタが可変インダクタであれば、図6に示すノイズフィルタ回路100を製造した後でも、1つ以上のインダクタのインダクタンスを調整することで、第1の寄生インダクタンスLYa、第2の寄生インダクタンスLYb及び第3の寄生インダクタンスLのそれぞれを低減できることがある。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明は、第1の入力線と一端が接続され、第2の入力線と他端が接続されているキャパシタを有するノイズフィルタ回路に適している。
1a 第1の入力線、1b 第2の入力線、2a 第1の出力線、2b 第2の出力線、3a,3b,4a,4b 入出力端子、5a 第1の接続点、5b 第2の接続点、6a 第1の接地線、6b 第2の接地線、7a 第1のキャパシタ、7b 第2のキャパシタ、8 接続線、9 第3のキャパシタ、10 インダクタンス低減回路、11a 第1の結合インダクタ部、11b 第2の結合インダクタ部、12a 第1のインダクタ回路、12b 第3のインダクタ回路、13a 第1のインダクタ、13b 第4のインダクタ、14a 第2のインダクタ、14b 第5のインダクタ、15a 第2のインダクタ回路、15b 第4のインダクタ回路、16a 第3のインダクタ、16b 第6のインダクタ、17a 接続点、17b 接続点、20 第7のインダクタ、21 第8のインダクタ、22 第9のインダクタ、100 ノイズフィルタ回路。

Claims (5)

  1. 第1の入力線と第1の出力線との接続点と一端が接続され、グランドと他端が接続されている第1の接地線と、
    前記第1の接地線に挿入されている第1のキャパシタと、
    第2の入力線と第2の出力線との接続点と一端が接続され、グランドと他端が接続されている第2の接地線と、
    前記第2の接地線に挿入されている第2のキャパシタと、
    前記第1の入力線と一端が接続され、前記第2の入力線と他端が接続されている接続線と、
    前記接続線に挿入されている第3のキャパシタと、
    前記第1の入力線に挿入されたインダクタを有する第1のインダクタ回路と、前記第1の出力線に挿入されたインダクタを有する第2のインダクタ回路とを有する、第1の結合インダクタ部と、
    前記第2の入力線に挿入されたインダクタを有する第3のインダクタ回路と、前記第2の出力線に挿入されたインダクタを有する第4のインダクタ回路とを有する、第2の結合インダクタ部とを備え、
    前記第1のインダクタ回路は、前記第1の入力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第3のキャパシタの一端と一端が接続されている第1のインダクタと、
    前記第3のキャパシタの一端及び前記第1のインダクタの一端のそれぞれと一端が接続され、前記第1の入力線と前記第1の出力線との接続点である第1の接続点と他端が接続されている第2のインダクタとを備え、
    前記第2のインダクタ回路は、前記第1の出力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第1の接続点と一端が接続されている第3のインダクタを備え、
    前記第3のインダクタ回路は、前記第2の入力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第3のキャパシタの他端と一端が接続されている第4のインダクタと、
    前記第3のキャパシタの他端及び前記第4のインダクタの一端のそれぞれと一端が接続され、前記第2の入力線と前記第2の出力線との接続点である第2の接続点と他端が接続されている第5のインダクタとを備え、
    前記第4のインダクタ回路は、前記第2の出力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第2の接続点と一端が接続されている第6のインダクタを備え、
    前記第3のインダクタは、前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタのそれぞれと磁気結合されるように、前記第3のインダクタの中の一端側が前記第2のインダクタと対向配置されて、前記第3のインダクタの中の他端側が前記第1のインダクタと対向配置されており、
    前記第6のインダクタは、前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタのそれぞれと磁気結合されるように、前記第6のインダクタの中の一端側が前記第5のインダクタと対向配置されて、前記第6のインダクタの中の他端側が前記第4のインダクタと対向配置されていることを特徴とするノイズフィルタ回路。
  2. 前記第1のインダクタは、第1のインダクタンスを有し、
    前記第2のインダクタは、第2のインダクタンスを有し、
    前記第3のインダクタは、第3のインダクタンスを有し、
    前記第4のインダクタは、前記第1のインダクタンスと同一のインダクタンスを有し、
    前記第5のインダクタは、前記第2のインダクタンスと同一のインダクタンスを有し、
    前記第6のインダクタは、前記第3のインダクタンスと同一のインダクタンスを有していることを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタ回路。
  3. 第1の入力線と第1の出力線との接続点と一端が接続され、グランドと他端が接続されている第1の接地線と、
    前記第1の接地線に挿入されている第1のキャパシタと、
    第2の入力線と第2の出力線との接続点と一端が接続され、グランドと他端が接続されている第2の接地線と、
    前記第2の接地線に挿入されている第2のキャパシタと、
    前記第1の入力線と一端が接続され、前記第2の入力線と他端が接続されている接続線と、
    前記接続線に挿入されている第3のキャパシタと、
    前記第1の入力線に挿入されたインダクタを有する第1のインダクタ回路と、前記第1の出力線に挿入されたインダクタを有する第2のインダクタ回路とを有する、第1の結合インダクタ部と、
    前記第2の入力線に挿入されたインダクタを有する第3のインダクタ回路と、前記第2の出力線に挿入されたインダクタを有する第4のインダクタ回路とを有する、第2の結合インダクタ部とを備え、
    前記第1のインダクタ回路は、前記第1の入力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第3のキャパシタの一端と一端が接続されている第1のインダクタと、
    前記第3のキャパシタの一端及び前記第1のインダクタの一端のそれぞれと一端が接続され、前記第1の入力線と前記第1の出力線との接続点である第1の接続点と他端が接続されている第2のインダクタとを備え、
    前記第2のインダクタ回路は、前記第1の出力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第1の接続点と一端が接続されている第3のインダクタを備え、
    前記第3のインダクタ回路は、前記第2の入力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第3のキャパシタの他端と一端が接続され、前記第2の入力線と前記第2の出力線との接続点である第2の接続点と他端が接続されている第7のインダクタを備え、
    前記第4のインダクタ回路は、前記第2の出力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第2の接続点と一端が接続されている第6のインダクタを備え、
    前記第3のインダクタは、前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタのそれぞれと磁気結合されるように、前記第3のインダクタの中の一端側が前記第2のインダクタと対向配置されて、前記第3のインダクタの中の他端側が前記第1のインダクタと対向配置されており、
    前記第6のインダクタは、前記第7のインダクタと磁気結合されるように、前記第6のインダクタの中の一端側が、前記第7のインダクタの中の他端側に位置し、前記第6のインダクタの中の他端側が、前記第7のインダクタの中の一端側に位置する配置で、前記第6のインダクタが前記第7のインダクタと対向配置されていることを特徴とするノイズフィルタ回路。
  4. 第1の入力線と第1の出力線との接続点と一端が接続され、グランドと他端が接続されている第1の接地線と、
    前記第1の接地線に挿入されている第1のキャパシタと、
    第2の入力線と第2の出力線との接続点と一端が接続され、グランドと他端が接続されている第2の接地線と、
    前記第2の接地線に挿入されている第2のキャパシタと、
    前記第1の入力線と一端が接続され、前記第2の入力線と他端が接続されている接続線と、
    前記接続線に挿入されている第3のキャパシタと、
    前記第1の入力線に挿入されたインダクタを有する第1のインダクタ回路と、前記第1の出力線に挿入されたインダクタを有する第2のインダクタ回路とを有する、第1の結合インダクタ部と、
    前記第2の入力線に挿入されたインダクタを有する第3のインダクタ回路と、前記第2の出力線に挿入されたインダクタを有する第4のインダクタ回路とを有する、第2の結合インダクタ部とを備え、
    前記第1のインダクタ回路は、前記第1の入力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第3のキャパシタの一端と一端が接続されている第1のインダクタと、
    前記第3のキャパシタの一端及び前記第1のインダクタの一端のそれぞれと一端が接続され、前記第1の入力線と前記第1の出力線との接続点である第1の接続点と他端が接続されている第2のインダクタとを備え、
    前記第2のインダクタ回路は、前記第1の出力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第1の接続点と一端が接続されている第3のインダクタを備え、
    前記第3のインダクタ回路は、前記第2の入力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第3のキャパシタの他端及び前記第2の入力線と前記第2の出力線との接続点である第2の接続点のそれぞれと一端が接続されている第8のインダクタを備え、
    前記第4のインダクタ回路は、前記第2の出力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第2の接続点と一端が接続されている第6のインダクタを備え、
    前記第3のインダクタは、前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタのそれぞれと磁気結合されるように、前記第3のインダクタの中の一端側が前記第2のインダクタと対向配置されて、前記第3のインダクタの中の他端側が前記第1のインダクタと対向配置されており、
    前記第6のインダクタは、前記第8のインダクタと磁気結合されるように、前記第6のインダクタの中の一端側が、前記第8のインダクタの中の一端側に位置し、前記第6のインダクタの中の他端側が、前記第8のインダクタの中の他端側に位置する配置で、前記第6のインダクタが前記第8のインダクタと対向配置されていることを特徴とするノイズフィルタ回路。
  5. 第1の入力線と第1の出力線との接続点と一端が接続され、グランドと他端が接続されている第1の接地線と、
    前記第1の接地線に挿入されている第1のキャパシタと、
    第2の入力線と第2の出力線との接続点と一端が接続され、グランドと他端が接続されている第2の接地線と、
    前記第2の接地線に挿入されている第2のキャパシタと、
    前記第1の入力線と一端が接続され、前記第2の入力線と他端が接続されている接続線と、
    前記接続線に挿入されている第3のキャパシタと、
    前記第1の入力線に挿入されたインダクタを有する第1のインダクタ回路と、前記第1の出力線に挿入されたインダクタを有する第2のインダクタ回路とを有する、第1の結合インダクタ部と、
    前記第2の入力線に挿入されたインダクタを有する第3のインダクタ回路と、前記第2の出力線に挿入されたインダクタを有する第4のインダクタ回路とを有する、第2の結合インダクタ部とを備え、
    前記第1のインダクタ回路は、前記第1の入力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第3のキャパシタの一端及び前記第1の入力線と前記第1の出力線との接続点である第1の接続点のそれぞれと一端が接続されている第9のインダクタを備え、
    前記第2のインダクタ回路は、前記第1の出力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第1の接続点と一端が接続されている第3のインダクタを備え、
    前記第3のインダクタ回路は、前記第2の入力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第3のキャパシタの他端及び前記第2の入力線と前記第2の出力線との接続点である第2の接続点のそれぞれと一端が接続されている第8のインダクタを備え、
    前記第4のインダクタ回路は、前記第2の出力線に挿入されたインダクタとして、
    前記第2の接続点と一端が接続されている第6のインダクタを備え、
    前記第3のインダクタは、前記第9のインダクタと磁気結合されるように、前記第3のインダクタの中の一端側が、前記第9のインダクタの中の一端側に位置し、前記第3のインダクタの中の他端側が、前記第9のインダクタの中の他端側に位置する配置で、前記第3のインダクタが前記第9のインダクタと対向配置され、
    前記第6のインダクタは、前記第8のインダクタと磁気結合されるように、前記第6のインダクタの中の一端側が、前記第8のインダクタの中の一端側に位置し、前記第6のインダクタの中の他端側が、前記第8のインダクタの中の他端側に位置する配置で、前記第6のインダクタが前記第8のインダクタと対向配置されていることを特徴とするノイズフィルタ回路。
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