JP6602390B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents
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Description
さらにデジタル信号処理回路の集積化が進み、複数ラインの出力信号を記憶し算術処理することが、映像専用のメモリ集積DSP(Digital Signal Processor)だけでなく、安価な汎用のFPGA(Field Programmable Gate Array)でも容易に実現できる様になった。画素数が百万以上のメガピクセルカメラやHDTV(High Definition TeleVision)カメラや高速撮像HDTVカメラや記録部付HDTVカメラやInternet Protocol(以下IP)伝送部付HDTVカメラやより高精細の2K×4Kカメラや4K×8KカメラのUHDTV(Ultra High Definition TeleVision)やHDD(Hard Disk Drive)を用いた非圧縮の記録装置も製品化された。平面映像表示装置も、より高精細の2K×4Kや4K×8KのUHDTV表示や高速表示や超薄型化が進んできた。
また、入射点の光軸からの距離によって集光点の光軸方向の位置が変わる球面収差により画面全体の変調度が低下する。光軸外の1点から出た光が像面において1点に集束しないコマ(彗星状の)収差によりコマ(彗星)の様に放射線方向の片側に結像広がるため、画面周辺では放射線方向の外側と内側とで輪郭の崩れ方が異なる。さらに、光軸外の1点から出た光線による同心円方向の像点と放射線方向の像点とがずれる非点収差により画面周辺で円周方向の輪郭の崩れ方と放射方向の輪郭の崩れ方が異なる。
レンズで集めた光が1点に集まらない現象が収差で,その中の球面収差とコマ収差を光学的に補正したのがアプラナート,さらに,光の波長の違いによる焦点位置のズレを,赤のC線(656.3nm)ならびに青のF線(486.1nm)の2ヶ所で光学的に補正したのが色消しレンズのアクロマートと呼ばれる。さらに紫のg線(435.8nm)を加え、3つの波長で光学的に(赤青のコマ収差の重心位置と緑のコマ収差の重心位置の差である)色収差が補正され、2つの波長で球面収差・コマ収差が光学的に補正されている等の条件を満たすものをアポクロマートとアッベが命名した。
球面収差が光学的に補正不足でアプラナートですらなく、画面中心でも変調度が低下するレンズはUHDTVには性能不足である。
ところで、光学的な収差補正方法の違いで残存収差は異なる。
赤青のコマ収差の重心位置は個体差や絞りであまり変化しないため、赤青のコマ収差の重心位置を電子的に補正する倍率色収差の補正値は絞りであまり変化しない。しかし、赤青のコマ収差のフレア成分は絞り値に逆比例するので、赤青のコマ収差のフレア成分である色にじみも絞り値に逆比例する。また、レンズ個体差で赤青のコマ収差のフレア成分である色にじみもばらつく。画面左右で赤青のコマ収差のフレア成分である色にじみもばらつく。
つまり、赤青のコマ収差の重心位置と緑のコマ収差の重心位置の差である倍率色収差を電子的に補正しても赤青のコマ収差のフレア成分は電子的に補正できない。
また、コマ収差を補正するために、画面左右端で、左右非対称に輪郭補正をおこなっても、コマ収差のフレア成分である色にじみもばらつくため、補正効果が少ない。
また、コマ収差の重心位置のずれである倍率色収差を補正すると、コマ収差のフレア成分の色ずれがかえって目立つこともある。
また、他の先行技術文献としては、例えば、画像処理による歪曲収差補正を行った画像には、同心円方向のみアパーチャ補正処理乃至エッジ強調処理の画像鮮鋭化処理を行い、放射線方向は画像鮮鋭化処理を行わない撮像装置もある(特許文献2参照)。
本発明の目的は、コマ(彗星)の様に放射線方向の片側に結像がフレア成分として広がるレンズのコマ収差のフレア成分である色にじみは、目立つので、被写体の縁の色にじみであるレンズのコマ収差のフレア成分を映像信号上(通常振幅レベルにおいて)目立たなくする撮像装置を実現することである。
少なくとも(多画素遅延の)水平LPF(と多走査線遅延の垂直LPF)を用い、(青のコマ収差が多く緑のコマ収差が少ないことを活用して、)前記取得したレンズの品種情報と口径比情報と前記記憶した前記コマ収差情報とから、(青のコマ収差のフレアの左右バランスの個体差と絞り値変化分に対応して、青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の)色差信号を生成する緑の映像信号の画面左の画素の(青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の多画素遅延の)水平LPF(と多走査線遅延の垂直LPF)の画素分外から画素の直前までの(青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の)色差信号を生成する緑の(多画素遅延の)水平LPF信号(と多走査線遅延の垂直LPF信号)を青の映像信号から減算した映像信号を青の色差信号(PB信号)とすることを行うことを特徴とする撮像方法である。
前記取得したレンズの品種情報と口径比情報と前記記憶した前記コマ収差情報とから、(青のコマ収差が多く緑のコマ収差が少ないことを活用して、)(青のコマ収差のフレアの左右バランスの個体差と絞り値変化分に対応して、青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の)色差信号を生成する緑の映像信号の画面左の画素の少なくとも(青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の多画素遅延の)水平LPF信号(と多走査線遅延の垂直LPF信号)をから減算した映像信号を青の色差信号(PB信号)とする手段を有することを特徴とする撮像装置である。
本発明は、16:9や2:1等のワイドアスペクトの1K及び2K等のHDTV並びに4K及び8K等のUHDTV以上のテレビカメラ等の高解像度撮像装置において、緑赤青の色収差と緑赤の球面収差とコマ収差を光学的に補正した青の球面収差とコマ収差を補正していないアポクロマートレンズと、前記レンズの品種情報と口径比情報とを取得し前記レンズのコマ収差情報を取得し記憶する手段と少なくとも(多画素遅延の)水平LPFを有し、
青のコマ収差が多く緑のコマ収差が少ないことを活用して、前記取得したレンズの品種情報と口径比情報と前記記憶した前記コマ収差情報とから、(青のコマ収差のフレアの左右バランスの個体差と絞り値変化分に対応して、青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の)緑の映像信号の画面左の画素の(青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の多画素遅延の)水平LPFの画素分外から高輝度の画素の直前までの(青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の)色差信号を生成する緑の(多画素遅延の)水平LPF信号を青の映像信号から減算した映像信号を青の色差信号とする手段を有することを特徴とする撮像装置である。
図4Bは本発明の一実施例に係る撮像装置の単板のオンチップカラーフィルタの配置を示す模式図である。ベイヤー配列の図である。
本発明の一実施例の撮像装置は、例えば、図4A、図4B、その他の画素位置または貼り合せに対して適用することができる。
図3は本発明の1実施例の撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
図1Aは本発明の1実施例の青又は赤の水平フレア補正回路のブロック図である。
図1Bは本発明の1実施例の青又は赤の垂直フレア補正回路のブロック図である。
図2Aは本発明の1実施例のフレア補正信号の発生を示す模式図である。
図2Bは本発明の他の1実施例のフレア補正信号の発生を示す模式図である。
前記作成した補正制御の関係情報と垂直同期信号と画素クロックによる水平画素カウンタからの水平画素番号から、映像信号に対応する画素の画面中心からの距離(走査線数をVとし走査線番号をvとしてv−V/2)に比例と画素の画面中心からの距離に比例の画面位置に対応して色差信号を生成する緑の垂直LPF周波数(走査線数)を上(図1Bの5Hから8Hの青のコマ収差のフレア分の広がり相当分)と下(図1Bの0Hから3Hの青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の)と個別に算出し、映像信号に対応する画素の画面中心からの距離に比例と画素の画面中心からの距離に比例の画面位置に対応して上(図1Bの5Hから8Hの青のコマ収差のフレア分の広がり相当分)と下(図1Bの0Hから3Hの青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の)とで色差信号を生成する緑の垂直LPFを個別に行う手段と、垂直同期信号と水平同期信号とから映像信号の画面位置のタイミングを検出する手段の走査線カウンタ含む画面位置制御部とを有し、映像信号に対応する画素の画面中心からの距離に対応して上と下と個別に算出した(青のコマ収差のフレア分の広がり相当分の多走査線遅延の)色差信号を生成する緑の水平多走査線LPF信号を青の映像信号から減算してPB信号とする手段(図1Bの走査線遅延部と図1Bの正の増幅器のP0〜P3及びP5〜P8)とを有する撮像装置である。
輝度信号を生成するG信号にはLPFを通過させないので、輝度信号の解像度は高く維持される。
加算器やラインメモリ部や画素遅延部の個数が7ヶ以上でない場合はフレア補正が対称となるように、加算器やラインメモリ部や画素遅延部の個数は偶数が好ましい。
つまり、フレア補正を簡易で済ませる場合は、フレームメモリから読み出す個数は4ケや6ケが好ましい。
その結果、本発明の撮像装置において青色のコマ収差のフレア成分による色にじみを映像信号の通常振幅レベルにおいても目立たなくした解像度は高い解像度を維持した映像信号を出力可能となる。
Claims (5)
- ワイドアスペクトの高解像度撮像装置の撮像方法において、
緑赤の球面収差とコマ収差を光学的に補正したレンズ部を用い、前記レンズ部の品種情報と口径比情報とを取得し、前記レンズ部のコマ収差情報を取得し記憶し、
少なくとも水平LPFを用い、前記取得したレンズ部の品種情報と口径比情報と前記記憶した前記コマ収差情報とから、色差信号を生成する緑の映像信号の画面左の画素の水平LPFの画素分外から画素の直前までの色差信号を生成する緑の水平LPF信号を青の映像信号から減算した映像信号を青の色差信号とすることを行うことを特徴とする撮像方法。 - 請求項1に記載の撮像方法において、
前記高解像度撮像装置が、前記青の映像信号のコマ収差情報として、当該青の映像信号Bのコマ収差の重心位置である当該Bの倍率色収差情報を使用することを特徴とする撮像方法。 - ワイドアスペクトの高解像度撮像装置において、
緑赤の球面収差とコマ収差を光学的に補正したレンズ部と、前記レンズ部の品種情報と口径比情報とを取得し前記レンズ部のコマ収差情報を取得し記憶する手段と少なくとも水平輪郭補正とを有し、
前記取得したレンズ部の品種情報と口径比情報と前記記憶した前記コマ収差情報とから、色差信号を生成する緑の映像信号の画面左の画素の少なくとも水平LPF信号から減算した映像信号を青の色差信号とする手段を有することを特徴とする撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置において、
前記高解像度撮像装置が、前記青の映像信号のコマ収差情報として、当該青の映像信号Bのコマ収差の重心位置である当該Bの倍率色収差情報を使用する手段を有することを特徴とする撮像装置。 - ワイドアスペクトの高解像度撮像装置において、水平LPFを有し、赤緑青で色収差が光学的に補正され赤緑で球面収差・コマ収差が光学的に補正されているレンズを有し、前記レンズの品種情報と焦点距離情報と口径比情報とを取得する手段と、前記レンズの焦点距離と口径比とに対応したコマ収差情報を取得し記憶する手段と、前記取得したレンズの光学系品種情報と焦点距離情報と口径比情報と前記記憶したコマ収差情報から作成した輪郭補正制御の関係情報と水平同期信号と画素クロックから、映像信号に対応する画素の画面中心からの距離に比例と画素の画面中心からの距離に比例の画面位置に対応して色差信号を生成する緑の水平LPF周波数を左と右と個別に算出し、映像信号に対応する画素の画面中心からの距離に比例と画素の画面中心からの距離に比例の画面位置に対応して左と右とで色差信号を生成する緑の水平LPFを個別に行う手段と、水平同期信号と画素クロックとから映像信号の画面位置のタイミングを検出する手段とを有し、
映像信号に対応する画素の画面中心からの距離に対応して左と右と個別に算出した色差信号を生成する緑の水平多画素LPF信号を青の映像信号から減算してPB信号とする手段とを有することを特徴とする撮像装置。
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