JP6601925B2 - 抗菌材の製造方法、鮮度保持材の製造方法、抗菌塗料の製造方法、抗菌紙の製造方法、抗菌木材の製造方法、抗菌樹脂材の製造方法、及び抗菌水の製造方法 - Google Patents

抗菌材の製造方法、鮮度保持材の製造方法、抗菌塗料の製造方法、抗菌紙の製造方法、抗菌木材の製造方法、抗菌樹脂材の製造方法、及び抗菌水の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、生花物や青果物の鮮度を保持できる抗菌材の製造方法、鮮度保持材の製造方法、抗菌塗料の製造方法、抗菌紙の製造方法、抗菌木材の製造方法、抗菌樹脂材の製造方法、及び抗菌水の製造方法に関する。
特許文献1は、ホタテ貝の貝殻を粉砕し焼成し更に水和させたものに、酸化ホウ素粉末を混合して得られた粉末抗菌剤を、熱可塑性樹脂100質量部に対して1.0〜2.99質量部配合してなる抗菌性製品を提案している。
特許第5515106号公報
特許文献1は、特に湿度が高い場合には高い抗菌性を発揮するが、乾燥状態では抗菌効果が十分に発揮できない。
また、生花物や青果物の鮮度を保持するためには、生花物や青果物が熟成する際に放出するエチレンガスを抑制する必要がある。
本発明は、湿度が高い状態でも乾燥状態でも抗菌性を発揮することができるとともに、エチレンガスの抑制及び吸着効果を有する鮮度保持材の製造方法を提供することを目的とする。
また本発明は、湿度が高い状態でも乾燥状態でも抗菌性を発揮することができる抗菌材の製造方法を提供することを目的とする。
また本発明は、湿度が高い状態でも乾燥状態でも抗菌性を発揮することができる抗菌塗料の製造方法を提供することを目的とする。
また本発明は、湿度が高い状態でも乾燥状態でも抗菌性を発揮することができる抗菌紙の製造方法を提供することを目的とする。
また本発明は、湿度が高い状態でも乾燥状態でも抗菌性を発揮することができる抗菌木材の製造方法を提供することを目的とする。
また本発明は、湿度が高い状態でも乾燥状態でも抗菌性を発揮することができる抗菌樹脂材の製造方法を提供することを目的とする。
また本発明は、湿度が高い状態でも乾燥状態でも抗菌性を発揮することができる抗菌水の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の抗菌材の製造方法は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させることを特徴とする。
請求項2記載の本発明の鮮度保持材の製造方法は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材草本植物の葉及び茎をミキシングして得られる植物微粉砕粉末を有する鮮度保持材の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末に、前記植物微粉砕粉末を混合する植物微粉砕粉末混合工程とを有することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の鮮度保持材の製造方法において、前記植物微粉砕粉末の平均直径を50μm〜300μmとしたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項2又は請求項3に記載の鮮度保持材において、粘土鉱物を更に有することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の鮮度保持材の製造方法において、前記粘土鉱物の平均粒径を6μm〜50μmとしたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の鮮度保持材の製造方法において、植物を原料とする炭化物粉末を更に有することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載の鮮度保持材において、前記炭化物粉末の平均直径を50μm〜300μmとしたことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の鮮度保持材の製造方法において、過酸化マンガンを更に有することを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項2に記載の鮮度保持材の製造方法において、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末に、粘土鉱物を混合する粘土鉱物混合工程と、前記植物微粉砕粉末混合工程及び前記粘土鉱物混合工程の後に、含水率が20%〜35%となるように造粒する造粒工程と、前記造粒工程の後に、前記造粒物を乾燥させる乾燥工程と、前記乾燥工程の後に、前記造粒物を焼成する焼成工程とを有し、前記乾燥工程では、第1乾燥工程と、前記第1乾燥工程の後に行う第2乾燥工程とを有し、前記第1乾燥工程では、60℃以下の温度で乾燥を行うことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項9に記載の鮮度保持材の製造方法において、前記焼成工程では、無酸素状態で100℃〜600℃の範囲の温度で行うことを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項9又は請求項10に記載の鮮度保持材の製造方法において、前記造粒工程の前に、酸化カルシウムを混合する酸化カルシウム混合工程を有することを特徴とする。
請求項12記載の本発明は、請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の鮮度保持材の製造方法において、前記造粒工程の前に、過酸化マンガンを混合する過酸化マンガン混合工程を有することを特徴とする。
請求項13記載の本発明は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材を含有する抗菌塗料の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を塗料に混練する混練工程とを有することを特徴とする。
請求項14記載の本発明は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材と、草本植物の葉及び茎をミキシングして得られる植物微粉砕粉末とを有する抗菌塗料の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末に、前記植物微粉砕粉末を混合する植物微粉砕粉末混合工程と、前記植物微粉砕粉末混合工程で前記植物微粉砕粉末を混合させた前記水酸化カルシウム粉末を乾燥させる乾燥工程と、前記乾燥工程で乾燥させた前記水酸化カルシウム粉末を塗料に混練する混練工程とを有することを特徴とする。
請求項15記載の本発明は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材と、草本植物の葉及び茎をミキシングして得られる植物微粉砕粉末とを有する抗菌塗料の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記植物微粉砕粉末とを混合することで、前記植物微粉砕粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記植物微粉砕粉末に、前記水酸化カルシウム粉末を混合する混合工程と、前記混合工程で前記水酸化カルシウム粉末を混合させた前記植物微粉砕粉末を乾燥させる乾燥工程と、前記乾燥工程で乾燥させた前記植物微粉砕粉末を塗料に混練する混練工程とを有することを特徴とする。
請求項16記載の本発明は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材を含有する抗菌紙の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末をパルプに練り込む練り込み工程とを有することを特徴とする。
請求項17記載の本発明は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材を含有する抗菌紙の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末をパルプに噴霧含浸する含浸工程とを有することを特徴とする。
請求項18記載の本発明は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材を含有する抗菌木材の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を木材に塗布含浸する含浸工程とを有することを特徴とする。
請求項19記載の本発明は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材を含有する抗菌木材の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を木材に加圧浸透させる浸透工程とを有することを特徴とする。
請求項20記載の本発明は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材を含有する抗菌樹脂材の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を樹脂と発泡剤とに混練する混練工程とを有することを特徴とする。
請求項21記載の本発明は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む、前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材を含有する抗菌水の製造方法であって、前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を水に分散させる混合工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末の強アルカリ性による抗菌効果と、銀粒子の脱酸素による抗菌・防臭効果とを有することで、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌効果が高く、乾燥状態や高温状態では銀粒子による抗菌・防臭効果が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
本発明の実施例2による鮮度保持材の製造方法を示す工程図 本発明の実施例3による抗菌塗料の製造方法を示す工程図 本発明の実施例4による抗菌塗料の製造方法を示す工程図 本発明の実施例4による抗菌塗料の他の製造方法を示す工程図 本発明の実施例5による抗菌紙の製造方法を示す工程図 本発明の実施例5による抗菌紙の他の製造方法を示す工程図 本発明の実施例6による抗菌木材の製造方法を示す工程図 本発明の実施例6による抗菌木材の他の製造方法を示す工程図 本発明の実施例7による抗菌樹脂材の製造方法を示す工程図 本発明の実施例8による抗菌水の製造方法を示す工程図
本発明の第1の実施の形態による抗菌材の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させるものである。本実施の形態によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末の強アルカリ性による抗菌効果と、銀粒子の脱酸素による抗菌・防臭効果を有し、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌効果が高く、乾燥状態や高温状態では銀粒子による抗菌・防臭効果が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。また、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
本発明の第2の実施の形態による鮮度保持材の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末に、前記植物微粉砕粉末を混合する植物微粉砕粉末混合工程とを有するものである。本実施の形態によれば、植物微粉砕粉末によるエチレンガスの抑制及び吸着効果を更に有することで、生花物や青果物に対して優れた鮮度保持効果を発揮することができる。また、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすく、エチレンガスの抑制分解効果も十分に発揮できる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による鮮度保持材の製造方法において、植物微粉砕粉末の平均直径を50μm〜300μmとしたものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果や、銀粒子による抗菌・防臭効果を低下させることなく、植物微粉砕粉末によるエチレンガスの抑制及び吸着効果を発揮することができる。
本発明の第4の実施の形態は、第2又は第3の実施の形態による鮮度保持材の製造方法において、粘土鉱物を更に有するものである。本実施の形態によれば、粘土鉱物を混ぜることで造粒化できるとともに、粘土鉱物がポーラスを形成することでエチレンガス吸着効果を発揮する。
本発明の第5の実施の形態は、第4のいずれかの実施の形態による鮮度保持材の製造方法において、粘土鉱物の平均粒径を6μm〜50μmとしたものである。本実施の形態によれば、水質改善効果によって、生花物を活ける水に用いることで、生花の鮮度保持期間を延ばすことができる。
本発明の第6の実施の形態は、第2から第5のいずれかの実施の形態による鮮度保持材の製造方法において、植物を原料とする炭化物粉末を更に有するものである。本実施の形態によれば、エチレン吸着効果を発揮することができる。
本発明の第7の実施の形態は、第6の実施の形態による鮮度保持材の製造方法において、炭化物粉末の平均直径を50μm〜300μmとしたものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果、銀粒子による抗菌・防臭効果、及び植物微粉砕粉末によるエチレンガスの抑制及び吸着効果を低下させることなく、エチレン吸着効果を発揮することができる。
本発明の第8の実施の形態は、第2から第7のいずれかの実施の形態による鮮度保持材の製造方法において、過酸化マンガンを更に有するものである。本実施の形態によれば、特にバナナから発生するエチレンガスに対する抑制効果を高めることができる。
本発明の第9の実施の形態は、第2の実施の形態による鮮度保持材の製造方法において、銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末に、粘土鉱物を混合する粘土鉱物混合工程と、植物微粉砕粉末混合工程及び粘土鉱物混合工程の後に、含水率が20%〜35%となるように造粒する造粒工程と、造粒工程の後に、造粒物を乾燥させる乾燥工程と、乾燥工程の後に、造粒物を焼成する焼成工程とを有し、乾燥工程では、第1乾燥工程と、第1乾燥工程の後に行う第2乾燥工程とを有し、第1乾燥工程では、60℃以下の温度で乾燥を行うものである。本実施の形態によれば、乾燥開始時での第1乾燥工程において、60℃以下の温度で乾燥を行うことで多数のポーラスを形成しやすく、表面積が増加することで鮮度保持効果を高めることができる。
本発明の第10の実施の形態は、第9の実施の形態による鮮度保持材の製造方法において、焼成工程では、無酸素状態で100℃〜600℃の範囲の温度で行うものである。本実施の形態によれば、鮮度保持効果を維持することができる。
本発明の第11の実施の形態は、第9又は第10の実施の形態による鮮度保持材の製造方法において、造粒工程の前に、酸化カルシウムを混合する酸化カルシウム混合工程を有するものである。本実施の形態によれば、酸化カルシウムの水分吸着効果によってエチレンガス抑制効果をコントロールすることができる。
本発明の第12の実施の形態は、第9から第11のいずれかの実施の形態による鮮度保持材の製造方法において、造粒工程の前に、過酸化マンガンを混合する過酸化マンガン混合工程を有するものである。本実施の形態によれば、特にバナナから発生するエチレンガスに対する抑制効果を高めることができる。
本発明の第13の実施の形態による抗菌塗料の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を塗料に混練する混練工程とを有するものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
本発明の第14の実施の形態による抗菌塗料の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末に、植物微粉砕粉末を混合する植物微粉砕粉末混合工程と、植物微粉砕粉末混合工程で植物微粉砕粉末を混合させた水酸化カルシウム粉末を乾燥させる乾燥工程と、乾燥工程で乾燥させた水酸化カルシウム粉末を塗料に混練する混練工程とを有するものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
本発明の第15の実施の形態による抗菌塗料の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、植物微粉砕粉末とを混合することで、植物微粉砕粉末に銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた植物微粉砕粉末に、水酸化カルシウム粉末を混合する混合工程と、混合工程で水酸化カルシウム粉末を混合させた植物微粉砕粉末を乾燥させる乾燥工程と、乾燥工程で乾燥させた植物微粉砕粉末を塗料に混練する混練工程とを有するものである。本実施の形態によれば、植物微粉砕粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
本発明の第16の実施の形態による抗菌紙の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末をパルプに練り込む練り込み工程とを有するものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
本発明の第17の実施の形態による抗菌紙の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末をパルプに噴霧含浸する含浸工程とを有するものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
本発明の第18の実施の形態による抗菌木材の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を木材に塗布含浸する含浸工程とを有するものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
本発明の第19の実施の形態による抗菌木材の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を木材に加圧浸透させる浸透工程とを有するものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
本発明の第20の実施の形態よる抗菌樹脂材の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を樹脂と発泡剤とに混練する混練工程とを有するものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
本発明の第21の実施の形態よる抗菌水の製造方法は、銀粒子を含む銀粒子分散液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を水に分散させる混合工程とを有するものである。本実施の形態によれば、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
以下に本発明の実施例1による抗菌材について説明する。
本実施例による抗菌材は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる平均粒径が3.5μm〜300μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する。
水酸化カルシウム粉末は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる。貝殻には、ホタテ貝殻が適しているが、アワビ貝殻、サザエ貝殻、ホッキ貝殻、ウニ貝殻又は珊瑚を用いることができる。また、鶏卵の殻を用いることもできる。
貝殻又は鶏卵の殻は、洗浄して異物を除去し、回転式の焼成炉にて、炉内温度500℃前後にて40〜60分焼成する。鶏卵の殻を用いる場合には、殻内部に付着しているタンパク質の皮を焼成前に除去しておく。焼成した貝殻は付着物を除去した後に、平均粒径30mm程度に粉砕する。焼成した鶏卵の殻は付着物を除去した後に、5〜10mm程度に粉砕する。粉砕した貝殻粉末又は鶏卵の殻粉末を更に900℃〜1000℃にて40〜90分再度焼成する。焼成後、水和化して微細化し、平均粒径が3.5μm〜300μm、より好ましくは20μm〜50μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末とする。
銀粒子は、平均粒径が0.001μm〜0.05μm、より好ましくは0.001μm〜0.005μmであり、水溶液に分散させたものを用いる。平均粒径が0.001μm〜0.005μmの銀粒子はナノシルバーである。銀粒子は、水酸化カルシウム粉末に付着させる。水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
本実施例によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末の強アルカリ性による抗菌効果と、銀粒子の脱酸素による抗菌・防臭効果とを有することで、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌効果が高く、乾燥状態や高温状態では銀粒子による抗菌・防臭効果が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
また、本実施例によれば、平均粒径が3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを用いることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果、銀粒子による抗菌・防臭効果を発揮することができる。
本実施例による抗菌材は、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させて製造する。水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子が付着することで、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい。
以下に本発明の実施例2による鮮度保持材について説明する。
本実施例による鮮度保持材は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる平均粒径が3.5μm〜300μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子と、草本植物の葉及び茎をミキシングして得られる植物微粉砕粉末とを有する。なお、水酸化カルシウム粉末及び銀粒子については実施例1と同一であるため、説明を省略する。
植物微粉砕粉末は、トマトやケナフなどの草本植物の葉及び茎をミキシングしてゲル化して乾燥して得られるものであり、平均直径が50μm〜300μmであることが好ましい。
本実施例によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末の強アルカリ性による抗菌効果と、銀粒子の脱酸素による抗菌・防臭効果と、植物微粉砕粉末によるエチレンガスの抑制及び吸着効果とを有することで、生花物や青果物に対して優れた鮮度保持効果を発揮することができる。特に、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌効果が高く、乾燥状態や高温状態では銀粒子による抗菌・防臭効果が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
また、本実施例によれば、平均粒径が3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子と、平均直径が50μm〜300μmの植物微粉砕粉末を用いることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果、銀粒子による抗菌・防臭効果、及び植物微粉砕粉末によるエチレンガスの抑制及び吸着効果を発揮することができる。
特に、草本植物の茎を含めることで、高いエチレンガスの抑制及び吸着効果を発揮することができ
本実施例による鮮度保持材は、酸化カルシウムを更に有することが好ましい。酸化カルシウムを更に有することで、酸化カルシウムの水分吸着効果によってエチレンガス抑制効果をコントロールすることができる。
また、本実施例による鮮度保持材は、ゼオライトやベントナイトなどの粘土鉱物を更に有することが好ましい。粘土鉱物は、セピオライト、スメクタイト、イモゴライト、パリゴルスカイト、カオリン、モンモリロナイト、ゼオライト、ベントナイト、アタパルジャイト、酸性白土、リモナイトから選ばれる少なくとも一種を主成分とする多孔質粘土鉱物が好ましく、泥岩や活性炭を用いることもできる。粘土鉱物を混ぜることで造粒化できるとともに、粘土鉱物がポーラスを形成することでエチレンガス吸着効果を発揮する。なお、平均粒径を6μm〜50μmの粘土鉱物を用いる場合には、水質改善効果によって、生花物を活ける水に投入して用いることで、生花の鮮度保持期間を延ばすことができる。
また、本実施例による鮮度保持材は、植物を原料とする炭化物粉末を更に有することが好ましい。炭化物粉末の原料には、トマトやケナフなどの草本植物の葉及び茎、ヤシや桃などの葉、茎、又は実を用いることが好ましい。植物を原料とする炭化物粉末を用いることで、高いエチレン吸着効果を発揮することができる。
炭化物粉末の平均直径は50μm〜300μmとすることが好ましい。平均粒径が3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子と、平均直径が50μm〜300μmの植物微粉砕粉末と、平均直径が50μm〜300μmの炭化物粉末を用いることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果、銀粒子による抗菌・防臭効果、植物微粉砕粉末によるエチレンガスの抑制及び吸着効果、及び炭化物粉末によるエチレンガス吸着効果を発揮することができる。
また、本実施例による鮮度保持材は、過酸化マンガンを更に有することが好ましい。過酸化マンガンを有することで、特にバナナから発生するエチレンガスに対する抑制効果を高めることができる。
本実施例による鮮度保持材を用いれば、エチレンガスの他に、アンモニア、硫化水素、二酸化炭素などのガスを吸着し、例えば、生花、青果、精肉、又は鮮魚の鮮度を保つことができる。
図1は本発明の実施例2による鮮度保持材の製造方法を示す工程図である。
本実施例による鮮度保持材は、銀粒子付着工程(ステップ1(S1))、植物微粉砕粉末混合工程(ステップ2(S2))、粘土鉱物混合工程(ステップ3(S3))、酸化カルシウム混合工程(ステップ4(S4))、過酸化マンガン混合工程(ステップ5(S5))、造粒工程(ステップ6(S6))、乾燥工程(ステップ7(S7))、及び焼成工程(ステップ8(S8))を有する。
まず、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる(ステップ1)。
ステップ2における植物微粉砕粉末混合工程は、ステップ1における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末に、植物微粉砕粉末を混合する。
ステップ3における粘土鉱物混合工程は、ステップ1における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末に、ゼオライトやベントナイトなどの粘土鉱物を混合する。
ステップ4における酸化カルシウム混合工程は、ステップ1における銀粒子付着工程の後、ステップ6における造粒工程の前に、酸化カルシウムを混合する。
ステップ5における過酸化マンガン混合工程は、ステップ1における銀粒子付着工程の後、ステップ6における造粒工程の前に、過酸化マンガンを混合する。
本実施例のように、ステップ2における植物微粉砕粉末混合工程、ステップ3における粘土鉱物混合工程、ステップ4における酸化カルシウム混合工程、及びステップ5における過酸化マンガン混合工程の前に、ステップ1における銀粒子付着工程を行うことで、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子を付着させることができ、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすく、エチレンガスの抑制分解効果も十分に発揮できる。
また、ステップ4における酸化カルシウム混合工程を有することで、酸化カルシウムの水分吸着効果によってエチレンガス抑制効果をコントロールすることができる。
また、ステップ5における過酸化マンガン混合工程を有することで、特にバナナから発生するエチレンガスに対する抑制効果を高めることができる。
ステップ6における造粒工程は、ステップ2における植物微粉砕粉末混合工程、ステップ3における粘土鉱物混合工程、ステップ4における酸化カルシウム混合工程、及びステップ5における過酸化マンガン混合工程の後に、含水率が20%〜35%となるように造粒する。
ステップ7における乾燥工程は、ステップ6における造粒工程の後に、造粒物を乾燥させる。ステップ7における乾燥工程は、第1乾燥工程と、第1乾燥工程の後に行う第2乾燥工程とを有し、第1乾燥工程では、60℃以下の温度で乾燥を行う。第2乾燥工程では、60℃を越える高温で乾燥を行う。乾燥開始時での第1乾燥工程で、60℃以下の温度で乾燥を行うことで多数のポーラスを形成しやすく、表面積が増加することで、鮮度保持効果を高めることができる。
ステップ8における焼成工程は、ステップ7における乾燥工程の後に、造粒物を焼成する。ステップ8における焼成工程では、無酸素状態で100℃〜600℃の範囲の温度で行う。無酸素状態で100℃〜600℃の範囲の温度で焼成することで、鮮度保持効果を維持することができる。
本実施例による鮮度保持材は、生花物用鮮度保持具として用いることができる。
生花物用鮮度保持具は、本実施例による鮮度保持材に蝋又はパラフィンを混合して粒状又はスティック状に成形され、生花物を活ける容器内の水に投入して用いる。一例として容器は花瓶であり、花瓶の中の水に粒状又はスティック状とした生花物用鮮度保持具を投入して用いることで、生花物の鮮度を維持することができる。
本実施例による鮮度保持材は、青果物用鮮度保持具として用いることができる。
青果物用鮮度保持具は、粉末状又は顆粒状とした本実施例による鮮度保持材を、青果物を被覆し又は収納する、シート、袋、又は容器に付着させたものである。鮮度保持材を付着させたシート、袋、又は容器を青果物用鮮度保持具として用いることで、青果物の鮮度を維持することができる。
以下に本発明の実施例3による抗菌塗料について説明する。
本実施例による抗菌塗料は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる平均粒径が3.5μm〜300μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを含有する。なお、水酸化カルシウム粉末及び銀粒子については実施例1と同一であるため、説明を省略する。
本実施例によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末の強アルカリ性による抗菌効果と、銀粒子の脱酸素による抗菌・防臭効果とを有することで、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌効果が高く、乾燥状態や高温状態では銀粒子による抗菌・防臭効果が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
また、本実施例によれば、平均粒径が3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを用いることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果、銀粒子による抗菌・防臭効果を発揮することができる。
図2は本発明の実施例3による抗菌塗料の製造方法を示す工程図である。
本実施例による抗菌塗料は、銀粒子付着工程(ステップ11(S11))、及び混練工程(ステップ12(S12))を有する。
まず、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる(ステップ11)。
ステップ12における混練工程は、ステップ11における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を塗料に混練する。
本実施例のように、ステップ12における混練工程の前に、ステップ11における銀粒子付着工程を行うことで、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子を付着させることができ、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい抗菌塗料とすることができる。
以下に本発明の実施例4による抗菌塗料について説明する。
実施例4により抗菌塗料は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる平均粒径が3.5μm〜300μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子と、草本植物の葉及び茎をミキシングして得られる植物微粉砕粉末とを含有する。なお、水酸化カルシウム粉末、銀粒子、及び植物微粉砕粉末については上記実施例と同一であるため、説明を省略する。
本実施例によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末の強アルカリ性による抗菌効果と、銀粒子の脱酸素による抗菌・防臭効果とを有することで、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌効果が高く、乾燥状態や高温状態では銀粒子による抗菌・防臭効果が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
また、本実施例によれば、平均粒径が3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを用いることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果、銀粒子による抗菌・防臭効果を発揮することができる。
また、植物微粉砕粉末による粘性強度を高め、塗布表面を滑らかにすることができる。
図3は本発明の実施例4による抗菌塗料の製造方法を示す工程図である。
本実施例による抗菌塗料は、銀粒子付着工程(ステップ21(S21))、植物微粉砕粉末混合工程(ステップ22(S22))、乾燥工程(ステップ23(S23))、微粉化工程(ステップ24(S24))、及び混練工程(ステップ25(S25))を有する。
まず、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる(ステップ21)
ステップ22における植物微粉砕粉末混合工程は、ステップ21における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末に、植物微粉砕粉末を混合する。
ステップ23における乾燥工程は、ステップ22における植物微粉砕粉末混合工程で植物微粉砕粉末を混合させた水酸化カルシウム粉末を乾燥させる。
ステップ24における微粉化工程は、乾燥工程で乾燥させた水酸化カルシウム粉末を微粉化する。
ステップ25における混練工程は、ステップ24における微粉化工程で微粉化した水酸化カルシウム粉末を塗料に混練する。
本実施例のように、ステップ22における植物微粉砕粉末混合工程の前に、ステップ21における銀粒子付着工程を行うことで、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子を付着させることができ、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい抗菌塗料とすることができる。
図4は本発明の実施例4による抗菌塗料の他の製造方法を示す工程図である。
他の製造方法では、銀粒子付着工程(ステップ31(S31))、混合工程(ステップ32(S32))、乾燥工程(ステップ33(S33))、微粉化工程(ステップ34(S34))、及び混練工程(ステップ35(S35))を有する。
まず、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、植物微粉砕粉末とを混合することで、植物微粉砕粉末に銀粒子を付着させる(ステップ31)
ステップ32における混合工程は、ステップ31における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた植物微粉砕粉末に、水酸化カルシウム粉末を混合する。
ステップ33における乾燥工程は、ステップ32における混合工程で水酸化カルシウム粉末を混合させた植物微粉砕粉末を乾燥させる。
ステップ34における微粉化工程は、乾燥工程で乾燥させた植物微粉砕粉末を微粉化する。
ステップ35における混練工程は、ステップ34における微粉化工程で微粉化した植物微粉砕粉末を塗料に混練する。
本実施例のように、ステップ32における混合工程の前に、ステップ31における銀粒子付着工程を行うことで、植物微粉砕粉末の表面に銀粒子を付着させることができ、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい抗菌塗料とすることができる。
以下に本発明の実施例5による抗菌紙について説明する。
本実施例による抗菌紙は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる平均粒径が3.5μm〜300μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを含有する。なお、水酸化カルシウム粉末及び銀粒子については実施例1と同一であるため、説明を省略する。
本実施例によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末の強アルカリ性による抗菌効果と、銀粒子の脱酸素による抗菌・防臭効果とを有することで、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌効果が高く、乾燥状態や高温状態では銀粒子による抗菌・防臭効果が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
また、本実施例によれば、平均粒径が3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを用いることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果、銀粒子による抗菌・防臭効果を発揮することができる。
図5は本発明の実施例5による抗菌紙の製造方法を示す工程図である。
本実施例による抗菌紙は、銀粒子付着工程(ステップ41(S41))、及び練り込み工程(ステップ42(S42))を有する。
まず、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる(ステップ41)。
ステップ42における練り込み工程は、ステップ41における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末をパルプに練り込む。
本実施例のように、ステップ42における練り込み工程の前に、ステップ41における銀粒子付着工程を行うことで、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子を付着させることができ、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい抗菌紙とすることができる。
図6は本発明の実施例5による抗菌紙の他の製造方法を示す工程図である。
他の製造方法では、銀粒子付着工程(ステップ51(S51))、及び含浸工程(ステップ52(S52))を有する。
まず、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる(ステップ51)。
ステップ52における含浸工程は、ステップ51における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末をパルプに噴霧含浸する。
本実施例のように、ステップ52における含浸工程の前に、ステップ51における銀粒子付着工程を行うことで、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子を付着させることができ、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい抗菌紙とすることができる。
なお、ステップ52における含浸工程の後に、パルプに抗菌剤を貼り付け又は付着させる工程を有することが好ましい。
以下に本発明の実施例6による抗菌木材について説明する。
本実施例による抗菌木材は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる平均粒径が3.5μm〜300μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを含有する。なお、水酸化カルシウム粉末及び銀粒子については実施例1と同一であるため、説明を省略する。
本実施例によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末の強アルカリ性による抗菌効果と、銀粒子の脱酸素による抗菌・防臭効果とを有することで、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌効果が高く、乾燥状態や高温状態では銀粒子による抗菌・防臭効果が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
また、本実施例によれば、平均粒径が3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを用いることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果、銀粒子による抗菌・防臭効果を発揮することができる。
図7は本発明の実施例6による抗菌木材の製造方法を示す工程図である。
本実施例による抗菌木材は、銀粒子付着工程(ステップ61(S61))、及び含浸工程(ステップ62(S62))を有する。
まず、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる(ステップ61)。
ステップ62における含浸工程は、ステップ61における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を木材に塗布含浸する。
本実施例のように、ステップ62における含浸工程の前に、ステップ61における銀粒子付着工程を行うことで、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子を付着させることができ、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい抗菌木材とすることができる。
図8は本発明の実施例6による抗菌木材の他の製造方法を示す工程図である。
他の製造方法では、銀粒子付着工程(ステップ71(S71))、及び含浸工程(ステップ72(S72))を有する。
まず、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる(ステップ71)。
ステップ72における含浸工程は、ステップ71における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を木材に加圧浸透させる。
本実施例のように、ステップ72における含浸工程の前に、ステップ71における銀粒子付着工程を行うことで、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子を付着させることができ、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい抗菌木材とすることができる。
以下に本発明の実施例7による抗菌樹脂材について説明する。
本実施例による抗菌樹脂材は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる平均粒径が3.5μm〜300μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを含有する。なお、水酸化カルシウム粉末及び銀粒子については実施例1と同一であるため、説明を省略する。
本実施例によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末の強アルカリ性による抗菌効果と、銀粒子の脱酸素による抗菌・防臭効果とを有することで、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌効果が高く、乾燥状態や高温状態では銀粒子による抗菌・防臭効果が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
また、本実施例によれば、平均粒径が3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを用いることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果、銀粒子による抗菌・防臭効果を発揮することができる。
図9は本発明の実施例7による抗菌樹脂材の製造方法を示す工程図である。
本実施例による抗菌樹脂材は、銀粒子付着工程(ステップ81(S81))、及び混練工程(ステップ82(S82))を有する。
まず、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる(ステップ81)。
ステップ82における混練工程は、ステップ81における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を、樹脂と発泡剤とに混練する。
本実施例のように、ステップ82における混練工程の前に、ステップ81における銀粒子付着工程を行うことで、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子を付着させることができ、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい抗菌樹脂材とすることができる。
以下に本発明の実施例8による抗菌水について説明する。
本実施例による抗菌水は、高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和して得られる平均粒径が3.5μm〜300μmでpH12〜13の水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを含有する。なお、水酸化カルシウム粉末及び銀粒子については実施例1と同一であるため、説明を省略する。
本実施例によれば、pH12〜13の水酸化カルシウム粉末の強アルカリ性による抗菌効果と、銀粒子の脱酸素による抗菌・防臭効果とを有することで、湿度が高いと水酸化カルシウム粉末による抗菌効果が高く、乾燥状態や高温状態では銀粒子による抗菌・防臭効果が高いため、使用条件にかかわらず抗菌性を発揮することができる。
また、本実施例によれば、平均粒径が3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末と、平均粒径が0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを用いることで、水酸化カルシウム粉末による抗菌効果、銀粒子による抗菌・防臭効果を発揮することができる。
図10は本発明の実施例8による抗菌水の製造方法を示す工程図である。
本実施例による抗菌水は、銀粒子付着工程(ステップ91(S91))、及び混合工程(ステップ92(S92))を有する。
まず、銀粒子を含む銀粒子含有水溶液と、水酸化カルシウム粉末とを混合することで、水酸化カルシウム粉末に銀粒子を付着させる(ステップ91)。
ステップ92における混合工程は、ステップ91における銀粒子付着工程の後に、銀粒子を付着させた水酸化カルシウム粉末を、水に分散させる。
本実施例のように、ステップ92における混合工程の前に、ステップ91における銀粒子付着工程を行うことで、水酸化カルシウム粉末の表面に銀粒子を付着させることができ、銀を分散させることができるとともに銀の抗菌・防臭効果が発揮しやすい抗菌水とすることができる。
本発明による抗菌材によれば、湿度が高い状態でも乾燥状態でも抗菌性を発揮することができる。

Claims (21)

  1. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子と
    を有する抗菌材の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる
    ことを特徴とする抗菌材の製造方法。
  2. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材
    草本植物の葉及び茎をミキシングして得られる植物微粉砕粉末
    を有する
    鮮度保持材の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、
    前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末に、前記植物微粉砕粉末を混合する植物微粉砕粉末混合工程と
    を有する
    ことを特徴とする鮮度保持材の製造方法。
  3. 前記植物微粉砕粉末の平均直径を50μm〜300μmとした
    ことを特徴とする請求項2に記載の鮮度保持材の製造方法。
  4. 粘土鉱物を更に有する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の鮮度保持材の製造方法。
  5. 前記粘土鉱物の平均粒径を6μm〜50μmとした
    ことを特徴とする請求項4に記載の鮮度保持材の製造方法。
  6. 植物を原料とする炭化物粉末を更に有する
    ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の鮮度保持材の製造方法。
  7. 前記炭化物粉末の平均直径を50μm〜300μmとした
    ことを特徴とする請求項6に記載の鮮度保持材の製造方法。
  8. 過酸化マンガンを更に有する
    ことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の鮮度保持材の製造方法。
  9. 前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末に、粘土鉱物を混合する粘土鉱物混合工程と、
    前記植物微粉砕粉末混合工程及び前記粘土鉱物混合工程の後に、含水率が20%〜35%となるように造粒する造粒工程と、
    前記造粒工程の後に、前記造粒物を乾燥させる乾燥工程と、
    前記乾燥工程の後に、前記造粒物を焼成する焼成工程と
    を有し、
    前記乾燥工程では、第1乾燥工程と、前記第1乾燥工程の後に行う第2乾燥工程とを有し、
    前記第1乾燥工程では、60℃以下の温度で乾燥を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の鮮度保持材の製造方法。
  10. 前記焼成工程では、無酸素状態で100℃〜600℃の範囲の温度で行う
    ことを特徴とする請求項9に記載の鮮度保持材の製造方法。
  11. 前記造粒工程の前に、酸化カルシウムを混合する酸化カルシウム混合工程を有する
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の鮮度保持材の製造方法。
  12. 前記造粒工程の前に、過酸化マンガンを混合する過酸化マンガン混合工程を有する
    ことを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の鮮度保持材の製造方法。
  13. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子と
    を有する抗菌材を含有する抗菌塗料の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、
    前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を塗料に混練する混練工程と
    を有する
    ことを特徴とする抗菌塗料の製造方法。
  14. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材と、
    草本植物の葉及び茎をミキシングして得られる植物微粉砕粉末
    を有する
    抗菌塗料の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、
    前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末に、前記植物微粉砕粉末を混合する植物微粉砕粉末混合工程と、
    前記植物微粉砕粉末混合工程で前記植物微粉砕粉末を混合させた前記水酸化カルシウム粉末を乾燥させる乾燥工程と、
    前記乾燥工程で乾燥させた前記水酸化カルシウム粉末を塗料に混練する混練工程と
    を有する
    ことを特徴とする抗菌塗料の製造方法。
  15. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子とを有する抗菌材と、
    草本植物の葉及び茎をミキシングして得られる植物微粉砕粉末
    を有する
    抗菌塗料の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記植物微粉砕粉末とを混合することで、前記植物微粉砕粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、
    前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記植物微粉砕粉末に、前記水酸化カルシウム粉末を混合する混合工程と、
    前記混合工程で前記水酸化カルシウム粉末を混合させた前記植物微粉砕粉末を乾燥させる乾燥工程と、
    前記乾燥工程で乾燥させた前記植物微粉砕粉末を塗料に混練する混練工程と
    を有する
    ことを特徴とする抗菌塗料の製造方法。
  16. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子と
    を有する抗菌材を含有する
    抗菌紙の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、
    前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末をパルプに練り込む練り込み工程と
    を有する
    ことを特徴とする抗菌紙の製造方法。
  17. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子と
    を有する抗菌材を含有する
    抗菌紙の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、
    前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末をパルプに噴霧含浸する含浸工程と
    を有する
    ことを特徴とする抗菌紙の製造方法。
  18. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子と
    を有する抗菌材を含有する
    抗菌木材の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、
    前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を木材に塗布含浸する含浸工程と
    を有する
    ことを特徴とする抗菌木材の製造方法。
  19. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子と
    を有する抗菌材を含有する
    抗菌木材の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、
    前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を木材に加圧浸透させる浸透工程と
    を有する
    ことを特徴とする抗菌木材の製造方法。
  20. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子と
    を有する抗菌材を含有する
    抗菌樹脂材の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、
    前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を樹脂と発泡剤とに混練する混練工程と
    を有する
    ことを特徴とする抗菌樹脂材の製造方法。
  21. 高温焼成した貝殻又は鶏卵の殻を水和・微細化て、平均粒径3.5μm〜300μmの水酸化カルシウム粉末を得る水酸化カルシウム粉末製造工程を含む
    前記水酸化カルシウム粉末と平均粒径0.001μm〜0.05μmの銀粒子と
    を有する抗菌材を含有する
    抗菌水の製造方法であって、
    前記銀粒子を含む銀粒子分散液と、前記水酸化カルシウム粉末とを混合することで、前記水酸化カルシウム粉末に前記銀粒子を付着させる銀粒子付着工程と、
    前記銀粒子付着工程の後に、前記銀粒子を付着させた前記水酸化カルシウム粉末を水に分散させる混合工程と
    を有する
    ことを特徴とする抗菌水の製造方法。
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