JP6601794B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつに関するものであり、特に、内装体の吸収体を分割構造にして吸収体の吸収性能を高め、排泄物の逆戻りを防止した使い捨ておむつに関するものである。
従来、装着者の股間部のフィット性を高めるために、吸収要素を幅方向の中心に設けられる中央吸収要素と中央吸収要素の幅方向の左右側に設けられた左右側吸収要素によって形成し、吸収要素の幅方向の幅を狭くする手段が知られている。(特許文献1)
また、着用者の股間部から排泄物の漏れ出しを防止するために、中央吸収要素における装着者の股間部に対応する部位にフィットカットを形成し、中央吸収要素のフィットカットが形成のされた部位の幅方向の左右側に左右側吸収要素を設ける手段が知られている。(特許文献2)
特開2012−16412号公報 特開2006−102001号公報
しかし、特許文献1に開示された手段においては、中央吸収要素の反身体面の全面が液不透過性シートに固定されているために、中央吸収要素と左右側吸収要素の間に形成された溝を通ってきた排泄物を中央吸収要素の反身体面側から吸収することができず中央吸収要素の吸収性能が低く、多量の排泄物があった場合には、排泄物が外部に漏れ出す虞があった。また、中央吸収要素の両側部上に左右側吸収要素が重なって形成されているために、装着者の腹部、背部に中央吸収要素等の前後方向の端部を密着させることができず装着者の腹部等から排泄物が外部に漏れ出す虞があった。さらに、中央吸収要素の両側部に略円弧状の切欠き部が形成されているために、中央吸収要素により吸収できる排泄物の量が少ないという問題があった。
特許文献2に開示された手段においては、特許文献1と同様に、中央吸収要素の反身体面の全面が液不透過性シートに固定されているために、中央吸収要素と左右側吸収要素の間に形成された溝を通ってきた排泄物を中央吸収要素の反身体面側から吸収することができず中央吸収要素の吸収性能が低く、多量の排泄物があった場合には、排泄物が外部に漏れ出す虞があった。また、中央吸収要素における装着者の股間部に対応する部位には、フィットカットが設けられているために、中央吸収要素が吸収可能な吸収量が低下して、多量の排泄物があった場合には、排泄物が外部に漏れ出す虞があった。
そこで、本発明の主たる課題は、中央吸収要素の反身体面の幅方向の中央部を液不透過性シートに固定して、中央吸収要素の反身体面の幅方向の左右側部を液不透過性シートに非固定にして、中央吸収要素のほぼ全周面から排泄物を吸収可能として多量の排泄物があった場合においても排泄物が外部への漏れ出しを防止する使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、外装体と、前記外装体の内面に内装体を固定した使い捨ておむつにおいて、
前記内装体の幅方向の両側部に、前後方向に延在する弾性伸縮部材を備えた立体ギャザーシートを設け、
前記内装体を、反身体側に設けられた液不透過性シートと、前記液不透過性シートの幅方向の中央部に設けられ、表面シートによって覆われた前後方向に延在する中央吸収要素と、前記中央吸収要素の幅方向の両側部に、表面シートによって覆われた前後方向に延在する右側吸収要素と、表面シートによって覆われた前後方向に延在する左側吸収要素を設け、前記右側吸収要素の反身体面における中央吸収要素とは反対側部を、前記液不透過性シートの身体面に固定し、前記右側吸収要素の反身体面における中央吸収要素側を、前記液不透過性シートの身体面に非固定し、前記左側吸収要素の反身体面における中央吸収要素とは反対側部を、前記液不透過性シートの身体面に固定し、前記左側吸収要素の反身体面における中央吸収要素側を、前記液不透過性シートの身体面に非固定し、前記中央吸収要素の反身体面の幅方向の中央部を、前記液不透過性シートの身体面に固定し、前記中央吸収要素の反身体面の幅方向の中央部の両側部を、前記液不透過性シートの身体面に対して非固定としたことを特徴とする使い捨ておむつである。
請求項2に係る発明は、前記外装体の中間部に前後方向に所定の間隔を隔てて幅方向に延在する複数の股間部弾性伸縮部材を設けた請求項1記載の使い捨ておむつである。
請求項3に係る発明は、平面視において、前記右側吸収要素の幅方向の内側部を、前記中央吸収要素の幅方向の一側部に沿って設け、前記左側吸収要素の幅方向の内側部を、前記中央吸収要素の幅方向の他側部に沿って設け、断面視において、前記中央吸収要素の身体面と、前記右側吸収要素の身体面と、前記左側吸収要素の身体面を同一位置に設けた請求項1又は2記載の使い捨ておむつである。
請求項4に係る発明は、前記右側吸収要素の幅方向の内側部と中央吸収要素の幅方向の一側部の間に所定の間隔を有する隙間を設け、前記左側吸収要素の幅方向の内側部と中央吸収要素の幅方向の他側部の間に所定の間隔を有する隙間を設けた請求項3記載の使い捨ておむつである。
請求項5に係る発明は、前記中央吸収要素と液不透過性シートの固定部位を、前後方向の中間部から背側と腹側に向かうに従って前記固定部位の幅方向の幅を広げ、前記右側吸収要素と液不透過性シートの固定部位を、前後方向の中間部から背側と腹側に向かうに従って前記固定部位の幅方向の幅を広げ、前記左側吸収要素と液不透過性シートの固定部位を、前後方向の中間部から背側と腹側に向かうに従って前記固定部位の幅方向の幅を広げた請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつである。
請求項1記載の発明によれば、内装体の幅方向の両側部に、前後方向に延在する弾性伸縮部材を備えた立体ギャザーシートを設け、内装体を、反身体側に設けられた液不透過性シートと、液不透過性シートの幅方向の中央部に設けられ、表面シートによって覆われた前後方向に延在する中央吸収要素と、中央吸収要素の幅方向の両側部に、表面シートによって覆われた前後方向に延在する右側吸収要素と、表面シートによって覆われた前後方向に延在する左側吸収要素を設け、右側吸収要素の反身体面における中央吸収要素とは反対側部を、液不透過性シートの身体面に固定し、前記右側吸収要素の反身体面における中央吸収要素側を、前記液不透過性シートの身体面に非固定し、左側吸収要素の反身体面における中央吸収要素とは反対側部を、液不透過性シートの身体面に固定し、前記左側吸収要素の反身体面における中央吸収要素側を、前記液不透過性シートの身体面に非固定し、中央吸収要素の反身体面の幅方向の中央部を、液不透過性シートの身体面に固定し、中央吸収要素の反身体面の幅方向の中央部の両側部を、液不透過性シートの身体面に対して非固定としているので、装着時に、立体ギャザーシートの弾性伸縮部材の収縮力によって右側吸収要素と左側吸収要素が身体側に向かって起立し、右側吸収要素と中央吸収要素の間と左側吸収要素と中央吸収要素の間に排泄物が通過する空間が形成して、排泄物を右側吸収要素と左側吸収要素の反身体側に導くことができる。また、反身体側に導かれた排泄物を、中央吸収要素、右側吸収要素、及び左側吸収要素の反身体面から吸収することができ、ゲルブロッキング等を回避しながら中央吸収要素、右側吸収要素、及び左側吸収要素で多量の排泄物を吸収して排泄物の外部への漏れ出しを防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、外装体の中間部に前後方向に所定の間隔を隔てて幅方向に延在する複数の股間部弾性伸縮部材を設けているので、股間部弾性伸縮部材の収縮力によって、右側吸収要素と左側吸収要素の内側部を身体側に向けて確実に起立させることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、平面視において、右側吸収要素の幅方向の内側部を、中央吸収要素の幅方向の一側部に沿って設け、左側吸収要素の幅方向の内側部を、中央吸収要素の幅方向の他側部に沿って設け、断面視において、中央吸収要素の身体面と、右側吸収要素の身体面と、左側吸収要素の身体面を同一位置に設けているので、装着時に中央吸収要素、右側吸収要素、及び左側吸収要素の前後方向の端部を装着者の腹部と背部に密着させることができ、排泄物の装着者の腹部と背部から外部への漏れ出しを防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明による効果に加えて、右側吸収要素の幅方向の内側部と中央吸収要素の幅方向の一側部の間に所定の間隔を有する隙間を設け、左側吸収要素の幅方向の内側部と中央吸収要素の幅方向の他側部の間に所定の間隔を有する隙間を設けているので、中央吸収要素が抵抗になるのを防止して右側吸収要素と左側吸収要素の内側部を身体側に向けてより確実に起立させることができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4記載のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、中央吸収要素と液不透過性シートの固定部位を、前後方向の中間部から背側と腹側に向かうに従って固定部位の幅方向の幅を広げ、右側吸収要素と液不透過性シートの固定部位を、前後方向の中間部から背側と腹側に向かうに従って固定部位の幅方向の幅を広げ、左側吸収要素と液不透過性シートの固定部位を、前後方向の中間部から背側と腹側に向かうに従って固定部位の幅方向の幅を広げているので、排泄物を、中央吸収要素、右側吸収要素、及び左側吸収要素の反身体面から効率よく吸収することができ、右側吸収要素と左側吸収要素の内側部を身体側に向けて確実に起立させることができる。また、右側吸収要素と左側吸収要素の内側部の柔軟性が高まり、右側吸収要素と左側吸収要素の内側部を装着者の股間部により密着させることができる。
パンツタイプ使い捨ておむつの斜視図である。 第1実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつを展開した内面平面図である。 第1実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつを展開した外面平面図である。 図2の3−3断面図である。 図2の4−4断面図である。 図2の5−5断面図である。 装着者に装着した場合における図4の断面図である。 装着者に装着した場合における図5の断面図である。 第2実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつを展開した内面平面図である。 第2実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつを展開した外面平面図である。 図9の3−3断面図である。 図9の4−4断面図である。 図9の5−5断面図である。 装着者に装着した場合における図11の断面図である。 装着者に装着した場合における図12の断面図である。
本発明の股間部における吸収性能に優れ、排泄物の逆戻りを防止する吸収体の構造の理解を容易にするために、第1実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつ100について添付図面を参照して説明する。
図1に示すように、パンツタイプ使い捨ておむつ100は、製品の外面をなす外装体12と、外装体12の内面に貼り付けられた内装体200とから形成されている。
<内装体>
図2,3に示すように、内装体200は、平面視において長方形に形成されているが、任意の形状にすることもできる。なお、本明細書において「前後方向」とは、腹側と背側を結ぶ方向を言い、「幅方向」とは、前後方向と直交する方向を言い、「幅方向の右側」とは、装着者の右脚側を言い、「幅方向の左側」とは、装着者の左脚側を言い、「上下方向」とは、パンツタイプ使い捨ておむつ100の装着状態において胴回り方向と直交する方向を言うものとする。
図2〜6に示すように、内装体200は、幅方向の中央部に表面シート30によって外周部が包まれた中央吸収要素50と、中央吸収要素50の幅方向の右側に表面シート31によって外周部が包まれた右側吸収要素51と、中央吸収要素50の幅方向の左側に表面シート32によって外周部が包まれた左側吸収要素52が設けられている。中央吸収要素50の右側部(請求項における「一側部」)と右側吸収要素51の左側部(請求項における「内側部」)は当接して設けられ、中央吸収要素50の左側部(請求項における「他側部」)と左側吸収要素52の右側部(請求項における「内側部」)は当接して設けられている。
また、中央吸収要素50の右側部等と右側吸収要素51の左側部等の当接部による抵抗を低減して右側吸収要素51の左側部等を身体側に向けて効率よく起立させるために、中央吸収要素50の右側部と右側吸収要素51の左側部の間に所定の間隔を有する溝(請求項における「隙間」)を形成して中央吸収要素50と右側吸収要素51を設け、中央吸収要素50の左側部と左側吸収要素52の右側部の間に所定の間隔を有する溝(請求項における「隙間」)を形成して中央吸収要素50と左側吸収要素52を設けることもできる。
図2,4に示すように、表面シート30を透過した排泄物を速やかに中央吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と中央吸収要素50との間には、中間シート40が設けられ、表面シート31を透過した排泄物を速やかに右側吸収要素51へ移行させるために、表面シート31と右側吸収要素51との間には、中間シート41が設けられ、表面シート32を透過した排泄物を速やかに左側吸収要素52へ移行させるために、表面シート32と左側吸収要素52との間には、中間シート42が設けられている。
図3〜5に示すように、表面シート30に包まれた中央吸収要素50における幅方向の中心部は、ホットメルト接着材等から形成された中央固定部53を介して反身体側の液不透過性シート11の身体側面に固定されている。また、中央固定部53は、前後方向の中心部における幅方向の幅が狭く、中心部から腹側と中心部から背側に向かうに従って幅方向の幅が広く形成されている。これにより、装着者にパンツタイプ使い捨ておむつ100を装着させた場合には、図7に示すように、中央吸収要素50と右側吸収要素51の間に形成された溝70を通って液不透過性シート11の身体面側に至った排泄物を、中央固定部53よりも右側に延在した液不透過性シート11と非固定にされている中央吸収要素50の反身体面側と、右側吸収要素51の反身体面側から吸収することができるので、ゲルブロッキングを防止して、中央吸収要素50と右側吸収要素51の全領域で排泄物を効率よく吸収することができる。また、中央吸収要素50と左側吸収要素52の間に形成された溝71を通って液不透過性シート11の身体面側に至った排泄物を、中央固定部53よりも左側に延在した液不透過性シート11と非固定にされている中央吸収要素50の反身体面側と、左側吸収要素52の反身体面側から吸収することができるので、ゲルブロッキングを防止して、中央吸収要素50と左側吸収要素52の全領域で排泄物を効率よく吸収することができる。
表面シート31に包まれた右側吸収要素51における幅方向の右側部は、ホットメルト接着材等から形成された右側固定部54を介して反身体側の液不透過性シート11の身体側面に固定されている。また、右側固定部54は、前後方向の中心部における幅方向の幅が狭く、中心部から腹側と中心部から背側に向かうに従って幅方向の幅が広く形成されている。これにより、装着者にパンツタイプ使い捨ておむつ100を装着させた場合には、図7に示すように、後述する股間部弾性伸縮部材18の収縮力によって右側吸収要素51の左側部を、中央吸収要素50の右側部よりも身体側に起立させて、中央吸収要素50と右側吸収要素51の間に所定の間隔を隔てた溝70を形成することができる。また、図8に示すように、右側吸収要素51における背側部の左側部は起立することなく、右側吸収要素51の身体面は、中央吸収要素50の身体面とほぼ同一高さに維持され、内装体200の背側部と装着者の背部の間の溝の形成を防止することができる。同様に、右側吸収要素51における腹側部の左側部は起立することなく、右側吸収要素51の身体面は、中央吸収要素50の身体面とほぼ同一高さに維持され、内装体200の腹側部と装着者の腹部の間の溝の形成を防止することができる。
表面シート32に包まれた左側吸収要素52における幅方向の左側部は、ホットメルト接着材等から形成された左側固定部55を介して反身体側の液不透過性シート11の身体側面に固定されている。また、左側固定部55は、前後方向の中心部における幅方向の幅が狭く、中心部から腹側と中心部から背側に向かうに従って幅方向の幅が広く形成されている。これにより、装着者にパンツタイプ使い捨ておむつ100を装着させた場合には、図7に示すように、後述する股間部弾性伸縮部材18の収縮力によって左側吸収要素52の右側部を、中央吸収要素50の左側部よりも身体側に起立させて、中央吸収要素50と左側吸収要素52の間に所定の間隔を隔てた溝71を形成することができる。また、図8に示すように、左側吸収要素52における背側部の右側部は起立することなく、左側吸収要素52の身体面は、中央吸収要素50の身体面とほぼ同一高さに維持され、内装体200の背側部と装着者の背部の間の溝の形成を防止することができる。同様に、左側吸収要素52における腹側部の右側部は起立することなく、左側吸収要素52の身体面は、中央吸収要素50の身体面とほぼ同一高さに維持され、内装体200の腹側部と装着者の背部の間の溝の形成を防止することができる。
内装体200の幅方向の両側部に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側には、身体側に起立する立体ギャザー60が設けられている。また、図4〜8等の点模様部分は各構成部材を固定する固定部分を示しており、ホットメルト接着剤などのベタ、ビード、カーテン、サミットまたはスパイラル塗布などにより形成されるものである。
(表面シート)
表面シート30〜32は、排泄物を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法である。
(中間シート)
中間シート40〜42は、表面シート30等と同様の素材や、スパンレース、スパンボンド、SMS、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは20〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.2〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。なお、目付けとは、次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度20±5℃、相対湿度65%以下)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を相対湿度10〜25%、温度50℃を超えない環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から米坪板(200mm×250mm、±2mm)を使用し、200mm×250mm(±2mm)の寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、20倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。また、中間シート40等は、必須の部材ではなく省略する事もできる。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて固定した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
(立体ギャザー)
立体ギャザー60は、内装体200の前後方向長さに等しい長さを有する帯状のギャザーシート62を幅方向に折り返して二つに折り重して、二つに折りにしたギャザーシート62の間に折り返し部分から液不透過性シート11の幅方向の両側部まで延在する防水シート64を設け、折り返し部分と、折り返し部分の近傍と、折り返し部分と反対側のシート間に、細長状の弾性伸縮部材63を長手方向に沿って伸長状態で、幅方向に間隔をあけて複数本固定してなるものである。立体ギャザー60のうち幅方向において折り返し部分と反対側の端部は内装体200の側縁部の裏面に固定された取付部分65とされ、この取付部分65以外の部分は取付部分65から突出する突出部分66とされている。
図4に示すように、折り返し部分と反対側に固定された弾性伸縮部材63は、それぞれ液不透過性シート11に右側吸収要素51を固定する右側固定部54と、液不透過性シート11に左側吸収要素52を固定する左側固定部55の近傍に設けられている。これにより、特に折り返し部分と反対側に固定された弾性伸縮部材63の収縮力によって、右側固定部54に固定されている右側吸収要素51の右側部の前後方向の長さを短くして、平面視において右側吸収要素51の左側部を略扇形状にして身体側に向かって起立させることができる。同様に、特に折り返し部分と反対側に固定された弾性伸縮部材63の収縮力によって、左側固定部55に固定されている左側吸収要素52の左側部の前後方向の長さを短くして、平面視において左側吸収要素52の右側部を略扇形状にして身体側に向かって起立させることができる。なお、立体ギャザー60の折り返しの形状等は、特に制限はなく他の折り返し形状にすることもできる。
ギャザーシート62は、スパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができ、繊維目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは470〜1240dtexが好ましく、620〜940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、150〜350%が好ましく、200〜300%がより好ましい。なお、ギャザーシート62は、特に制限はなく他の不織布を使用することもできる。
立体ギャザー60の自由部分に設けられる弾性伸縮部材63の本数は2〜6本が好ましく、3〜5本がより好ましい。配置間隔は3〜10mmが適当である。このように構成すると、弾性伸縮部材63を配置した範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。先端側だけでなく付け根側にも弾性伸縮部材63を配置しても良い。
防水シート64は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて固定した積層シートなどを例示することができる。なお、防水シート64の幅方向の内側部は、液不透過性シート11の幅方向の両側部にホットメルト接着剤等で固定されている。
(吸収要素)
中央吸収要素50と、右側吸収要素51と、左側吸収要素52は、それぞれ吸収体56から形成され、吸収体56を包装シート58で包んで形成するのが好適である。また、中央吸収要素50の左右方向の幅は、右側吸収要素51と左側吸収要素52の左右方向の幅よりも広く形成されている。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された排泄物が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。なお、ゲル強度とは、次のようにして測定されるものである。人工尿(尿素:20wt%、食塩:8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.3wt%、酸化マグネシウム七水和物:0.8wt%、純水:70.01wt%)49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter−MAX ME−500)でゲル強度を測定する。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和する。
(包装シート)
包装シート58は、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
<外装体>
外装体12は、図3に示すように、股間部から腹側に延在する前身頃Fを構成する部分と、股間部から背側に延在する後身頃Bを構成する部分とを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とを固定することのよって、図1に示すように、装着者の胴を通すためのウエスト開口部WOと、脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成される。
図5,6に示すように、外装体12は、二枚の第1シート材12Sと第2シート12Hを固定して形成されている。内側に位置する第2シート材12Hはウエスト開口部WOの縁までしか延在していないが、外側に位置する第1シート材12Sは第2シート材12Hのウエスト側の縁を回り込んでその内側に折り返されている。また、第1シート材12Sと第2シート12Hの間には、ウエスト縁部Wに配置される細長状のウエスト縁部弾性伸縮部材17と、ウエスト下部Uに配置される細長状のウエスト下部弾性伸縮部材15と、前身頃F及び後身頃Bの中間部Lに配置される細長状の中間部弾性伸縮部材16と、中間部Lにおける前後方向の中間部に配置される細長状の股間部弾性伸縮部材18が固定されている。
ウエスト縁部弾性伸縮部材17は、ウエスト開口部WOの近傍部位に、幅方向全体にわたり連続するように、上下方向に所定の間隔を隔てて、かつ所定の伸長率で幅方向に沿って伸長された状態で固定されている。ウエスト縁部弾性伸縮部材17は、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、4〜12mmの間隔で3〜22本程度、それぞれ伸長率150〜400%、特に220〜320%程度で固定するのが好ましい。なお、ウエスト縁部弾性伸縮部材17における内装体200側に配置された数本のウエスト縁部弾性伸縮部材17を内装体200と重ねて配置することもできる。
ウエスト下部弾性伸縮部材15は、内装体200と重なる幅方向中央部を除いて、幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、上下方向に所定の間隔を隔てて、かつ所定の伸長率で幅方向に沿って伸長された状態で固定されている。また、ウエスト下部弾性伸縮部材15としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、1〜15mm、特に3〜8mmの間隔で5〜30本程度、それぞれ伸長率200〜350%、特に240〜300%程度で固定するのが好ましい。
中間部弾性伸縮部材16は、内装体200と重なる幅方向中央部を除いて、その幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、上下方向に所定の間隔を隔てて、かつ所定の伸長率で幅方向に沿って伸長された状態で固定されている。また、中間部弾性伸縮部材16としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、5〜40mm、特に5〜20mmの間隔で2〜10本程度、それぞれ伸長率150〜300%、特に180〜260%で固定するのが好ましい。
股間部弾性伸縮部材18は、内装体200と重なる幅方向中央部に、幅方向全体にわたり連続するように、上下方向に所定の間隔を隔てて、かつ所定の伸長率で幅方向に沿って伸長された状態で固定されている。また、股間部弾性伸縮部材18としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、5〜40mm、特に5〜20mmの間隔で2〜10本程度、それぞれ伸長率150〜300%、特に180〜260%で固定するのが好ましい。これにより、前述したように、内装体200の右側吸収要素51の左側部を装着者の身体側に向かって起立させて、右側吸収要素51と中央吸収要素50の間に溝70を形成し、内装体200の左側吸収要素52の右側部を装着者の身体側に向かって起立させて、左側吸収要素52と中央吸収要素50の間に溝71を形成することができる。
<第2実施形態の吸収体>
次に、第2実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつ100について説明する。なお、第1実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつ100と同一部品には、同一符号を付して説明を省略する。
<内装体>
図9,10に示すように、内装体200は、平面視において長方形に形成されているが、任意の形状にすることもできる。
図9〜13に示すように、内装体200は、幅方向の中央部に表面シート30によって外周部が包まれた中央吸収要素50と、中央吸収要素50の幅方向の右側に表面シート31によって外周部が包まれた右側吸収要素51と、中央吸収要素50の幅方向の左側に表面シート32によって外周部が包まれた左側吸収要素52が設けられている。右側吸収要素51の左側部は、中央吸収要素50の右側部よりも左側に向かって延在して、中央吸収要素50の右側部の上側に重ねて設けられており、左側吸収要素52の右側部は、中央吸収要素50の左側部よりも右側に向かって延在して、中央吸収要素50の左側部の上側に重ねて設けられている。
図9,11に示すように、表面シート30を透過した排泄物を速やかに中央吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と中央吸収要素50との間には、中間シート40が設けられ、表面シート31を透過した排泄物を速やかに右側吸収要素51へ移行させるために、表面シート31と右側吸収要素51との間には、中間シート41が設けられ、表面シート32を透過した排泄物を速やかに左側吸収要素52へ移行させるために、表面シート32と左側吸収要素52との間には、中間シート42が設けられている。
図10〜12に示すように、表面シート30に包まれた中央吸収要素50における幅方向の中心部は、ホットメルト接着材等から形成された中央固定部53を介して反身体側の液不透過性シート11の身体側面に固定されている。また、中央固定部53は、前後方向の中心部における幅方向の幅が狭く、中心部から腹側と中心部から背側に向かうに従って幅方向の幅が広く形成されている。これにより、装着者にパンツタイプ使い捨ておむつ100を装着させた場合には、図14に示すように、中央吸収要素50と右側吸収要素51の間に形成された溝70を通って液不透過性シート11の身体面側に至った排泄物を、中央固定部53よりも右側に延在した液不透過性シート11と非固定にされている中央吸収要素50の反身体面側と、右側吸収要素51の反身体面側から吸収することができるので、ゲルブロッキングを防止して、中央吸収要素50と右側吸収要素51の全領域で排泄物を効率よく吸収することができる。また、中央吸収要素50と左側吸収要素52の間に形成された溝71を通って液不透過性シート11の身体面側に至った排泄物を、中央固定部53よりも左側に延在した液不透過性シート11と非固定にされている中央吸収要素50の反身体面側と、左側吸収要素52の反身体面側から吸収することができるので、ゲルブロッキングを防止して、中央吸収要素50と左側吸収要素52の全領域で排泄物を効率よく吸収することができる。
表面シート31に包まれた右側吸収要素51における幅方向の右側部は、ホットメルト接着材等から形成された右側固定部54を介して反身体側の液不透過性シート11の身体側面に固定されている。また、右側固定部54は、前後方向の中心部における幅方向の幅が狭く、中心部から腹側と中心部から背側に向かうに従って幅方向の幅が広く形成されている。これにより、装着者にパンツタイプ使い捨ておむつ100を装着させた場合には、図14に示すように、装着者の両脚によって内装体200の幅方向の幅が狭まることによって、右側吸収要素51の左側部を、中央吸収要素50の右側部よりも身体側に起立させて、中央吸収要素50と右側吸収要素51の間に所定の間隔を隔てた溝70を形成することができる。また、図15に示すように、右側吸収要素51における背側部の左側部は起立することなく、中央吸収要素50の右側部の上側に重ねられた状態を維持する。
表面シート32に包まれた左側吸収要素52における幅方向の左側部は、ホットメルト接着材等から形成された左側固定部55を介して反身体側の液不透過性シート11の身体側面に固定されている。また、左側固定部55は、前後方向の中心部における幅方向の幅が狭く、中心部から腹側と中心部から背側に向かうに従って幅方向の幅が広く形成されている。これにより、装着者にパンツタイプ使い捨ておむつ100を装着させた場合には、図14に示すように、装着者の両脚によって内装体200の幅方向の幅が狭まることによって、左側吸収要素52の右側部を、中央吸収要素50の左側部よりも身体側に起立させて、中央吸収要素50と左側吸収要素52の間に所定の間隔を隔てた溝71を形成することができる。また、図15に示すように、左側吸収要素52における背側部の右側部は起立することなく、中央吸収要素50の左側部の上側に重ねられた状態を維持する。
<外装体>
外装体12は、図10に示すように、股間部から腹側に延在する前身頃Fを構成する部分と、股間部から背側に延在する後身頃Bを構成する部分とを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とを固定することのよって、図1に示すように、装着者の胴を通すためのウエスト開口部WOと、脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成される。なお、外装体12は、特に制限はなく前身頃Fを構成する部分と後身頃Bを構成する部分を別体にすることもできる。
図12,13に示すように、外装体12は、二枚の第1シート材12Sと第2シート12Hを固定して形成されている。内側に位置する第2シート材12Hはウエスト開口部WOの縁までしか延在していないが、外側に位置する第1シート材12Sは第2シート材12Hのウエスト側の縁を回り込んでその内側に折り返されている。また、第1シート材12Sと第2シート12Hの間には、ウエスト縁部Wに配置される細長状のウエスト縁部弾性伸縮部材17と、ウエスト下部Uに配置される細長状のウエスト下部弾性伸縮部材15と、前身頃F及び後身頃Bの中間部Lに配置される細長状の中間部弾性伸縮部材16が固定されている。なお、表面シート31に包まれた右側吸収要素51における幅方向の右側部と表面シート32に包まれた左側吸収要素52における幅方向の左側部の起立を容易にするために中間部Lにおける前後方向の中間部に細長状の股間部弾性伸縮部材18を配置することもできる。
<明細書中の用語の説明>
明細書中で以下の用語が使用される場合、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。
・「人口尿」は、尿素:20wt%、食塩:8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.3wt%、酸化マグネシウム七水和物:0.8wt%、及び純水:70.01wt%を混合したものであり、特に記載の無い限り、温度40度で使用される。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter−MAXME−500)でゲル強度を測定する。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度20±5℃、相対湿度65%以下)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を相対湿度10〜25%、温度50℃を超えない環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から米坪板(200mm×250mm、±2mm)を使用し、200mm×250mm(±2mm)の寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、20倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「吸水量」は、JIS K7223−1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・「吸水速度」は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味し、展開状態とは、収縮や弛み無く平坦に展開した状態を意味する。
本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつ、テープタイプ使い捨ておむつ等の吸収体に使用できるものである。
11 液不透過性シート
12 外装体
18 股間部弾性伸縮部材
30 表面シート
50 中央吸収要素
51 右側吸収要素
52 左側吸収要素
60 立体ギャザー
63 弾性伸縮部材
200 内装体

Claims (5)

  1. 外装体と、前記外装体の内面に内装体を固定した使い捨ておむつにおいて、
    前記内装体の幅方向の両側部に、前後方向に延在する弾性伸縮部材を備えた立体ギャザーシートを設け、
    前記内装体を、反身体側に設けられた液不透過性シートと、前記液不透過性シートの幅方向の中央部に設けられ、表面シートによって覆われた前後方向に延在する中央吸収要素と、前記中央吸収要素の幅方向の両側部に、表面シートによって覆われた前後方向に延在する右側吸収要素と、表面シートによって覆われた前後方向に延在する左側吸収要素を設け、
    前記右側吸収要素の反身体面における中央吸収要素とは反対側部を、前記液不透過性シートの身体面に固定し、前記右側吸収要素の反身体面における中央吸収要素側を、前記液不透過性シートの身体面に非固定し、前記左側吸収要素の反身体面における中央吸収要素とは反対側部を、前記液不透過性シートの身体面に固定し、前記左側吸収要素の反身体面における中央吸収要素側を、前記液不透過性シートの身体面に非固定し、前記中央吸収要素の反身体面の幅方向の中央部を、前記液不透過性シートの身体面に固定し、前記中央吸収要素の反身体面の幅方向の中央部の両側部を、前記液不透過性シートの身体面に対して非固定としたことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記外装体の中間部に前後方向に所定の間隔を隔てて幅方向に延在する複数の股間部弾性伸縮部材を設けた請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 平面視において、前記右側吸収要素の幅方向の内側部を、前記中央吸収要素の幅方向の一側部に沿って設け、前記左側吸収要素の幅方向の内側部を、前記中央吸収要素の幅方向の他側部に沿って設け、断面視において、前記中央吸収要素の身体面と、前記右側吸収要素の身体面と、前記左側吸収要素の身体面を同一位置に設けた請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記右側吸収要素の幅方向の内側部と中央吸収要素の幅方向の一側部の間に所定の間隔を有する隙間を設け、前記左側吸収要素の幅方向の内側部と中央吸収要素の幅方向の他側部の間に所定の間隔を有する隙間を設けた請求項3記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記中央吸収要素と液不透過性シートの固定部位を、前後方向の中間部から背側と腹側に向かうに従って前記固定部位の幅方向の幅を広げ、前記右側吸収要素と液不透過性シートの固定部位を、前後方向の中間部から背側と腹側に向かうに従って前記固定部位の幅方向の幅を広げ、前記左側吸収要素と液不透過性シートの固定部位を、前後方向の中間部から背側と腹側に向かうに従って前記固定部位の幅方向の幅を広げた請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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