JP6600818B2 - データ消去方法 - Google Patents

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本開示は、追記型光ディスクを複数使用したRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)システムに記録されたデータを消去する方法に関する。
DVD−RやBD−R等の追記型光ディスクは、一旦記録した記録マークを書き換えることができない記録媒体である。特許文献1は、追記型光ディスクに記録したデータを消去する光ディスクデータ消去装置を開示する。
特許文献1の光ディスクデータ消去装置は、記録時の記録パワーでレーザービームを照射して上書きを行い、記録データを消去することを可能としている。これにより消去した箇所は再生不能となる。
一方、光ディスクは交換可能な記録媒体であるため、埃や傷などによってその記録面に欠陥が存在し得る。そのため光ディスクへの記録再生を行う光ディスクドライブ装置では、記録再生データの信頼性保証のために欠陥管理を行うのが一般的である(例えば特許文献2参照)。
またさらに信頼性向上のために、複数の光ディスクを使用してRAIDシステムを構成することも可能である。特許文献3の記録装置は、複数の記録媒体をマガジンに格納し、記録装置内の複数のドライブユニットにマガジン内の記録媒体を搬送し、複数の記録媒体へ並列に記録するRAID制御部を設けることにより、マガジン単位でRAIDを構成することを可能としている。
特開2002−245635号公報 特開2011−154777号公報 国際公開第2013/005418号
本開示は、RAIDを構成する複数の追記型光ディスクにストライプ記録されたデータを消去するデータ消去方法を提供する。
本開示におけるデータ消去方法は、RAIDを構成する、複数のデータ記録用ブロックと誤り検出用ブロックとを有する、複数の追記型光ディスクにストライプ記録されたデータを消去するデータ消去方法である。データ消去方法は、消去対象のデータである対象データが記録されたデータ記録用ブロックである少なくとも1つの対象ブロックおよび誤り検出用ブロックを所定の交替領域に交替記録する。また、対象ブロックを、対象データが正しく読み出せなくなるように上書きする。
本開示におけるデータ消去方法は、追記型光ディスクを複数使用したRAIDシステムに記録されたデータを消去するのに有効である。
実施の形態1のシステム構成図 実施の形態1の光ディスクRAIDの構成を示す図 実施の形態1のファイルシステム管理情報を示す図 実施の形態1の交替管理情報を示す図 実施の形態1の交替管理情報を示す図 実施の形態1のアプリケーションのファイル消去処理を示すフローチャート 実施の形態1の光ディスクRAIDシステムのセクタ消去処理を示すフローチャート 実施の形態2のアプリケーションのファイル消去処理を示すフローチャート 実施の形態2の複数ファイルの消去を行った場合の交替管理情報を示す図 実施の形態2の複数ファイルの消去を行った場合の交替管理情報を示す図 実施の形態2の複数ファイルの消去を行った場合の交替管理情報を示す図 実施の形態2の複数ファイルの消去を行った場合の交替管理情報を示す図 光ディスクRAIDシステムにおけるデータ消去の概要を説明する図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(本開示に係る一形態に至った経緯)
図9は、追記型光ディスクを複数使用したRAIDシステム(以下、光ディスクRAIDシステム)における、データ消去の概要を説明する図である。追記型光ディスク901、902、903、904を使用してRAID5のシステムを構成している。追記型光ディスク上にはセクタが配置されている。例えば光ディスク901にはアドレスD10、D11、D12、D13のセクタが配置されている。RAIDシステムとしてはアドレスA1〜A12が割り当てられている。アドレスP1、P2、P3、P4はパリティを保存するためのセクタである。ファイル1がセクタ群905に、ファイル2がセクタ群906に記録されている。
RAIDシステムよりファイル1を読み出す場合、RAIDシステムのアドレスA1、A2、A3、A4のセクタ内容を読み出せばよい。これは光ディスク901のアドレスD10、D11、光ディスク902のアドレスD20、光ディスク903のアドレスD30を読み出すことに相当する。ここで、アドレスA2が再生できない場合、RAIDシステムはアドレスA1、A3、およびパリティP1の内容から、アドレスA2の内容を復元して再生する。すなわち、一つの光ディスクから読み出しが不可能でも、RAIDシステムとしては読み出しが可能となる冗長性を確保している。
ファイル1を消去する場合は、ファイル1が保存されているアドレスA1〜A4を消去する。しかしながら、アドレスA4については消去を行ったとしても、アドレスA5,A6及びパリティP2から復元が可能であるためファイル1は完全に消去されていないことになる。
また、ファイル1の消去後のファイル2の再生時に、例えばアドレスA5が読み出し不可能であった場合、アドレスA4、A6、パリティP2を再生してアドレスA5の内容を復元しようとしても、すでにアドレスA4は消去されていて再生不能のため、読み出しがエラーになり復元が不可能になってしまう。すなわち冗長度が低下した状態になる。
そこで本開示は、追記型光ディスクを複数使用したRAIDシステムの冗長性を確保しながら記録されたデータを消去する方法を提供する。
(実施の形態1)
図1は、光ディスクRAIDシステムのデータ消去方法における実施の形態の構成を示した図である。図1において、サーバー107は、アプリケーション110、SCSI(Small Computer System Interface)ライブラリ108、およびUDF(Universal Disk Format)ドライバー109として動作する。より具体的には、サーバー107は、CPUと、メモリと、HDD(Hard Disk Drive)とを備える。HDDは、各種プログラムを記憶している。CPUは、HDDから各種プログラムをメモリに読み出して実行することにより、アプリケーション110、SCSIライブラリ108、およびUDFドライバー109として動作する。
サーバー107は、光ディスクRAIDシステム111と接続されている。アプリケーション110は、SCSIライブラリ108もしくはUDFドライバー109を通じて、SCSIコマンドを使用して光ディスクRAIDシステム111を制御する。
光ディスクRAIDシステム111は、コントローラー101、複数のドライブ102、マガジン104、複数の光ディスク105、マガジン搬送機構103、および光ディスク搬送機構106を備える。本実施の形態では、光ディスクRAIDシステム111は、4台のドライブ102を備えている。
アプリケーション110がマガジン104の光ディスク105にファイルを記録する場合、以下のように記録する。ここではファイル1、ファイル2を記録する場合を例に挙げて説明する。
アプリケーション110は、SCSIライブラリ108を通じて、光ディスクRAIDシステム111のコントローラー101に対し、マガジン104内の光ディスク105をドライブ102に装填するように指示する。コントローラー101は、マガジン搬送機構103に対し、マガジン104を装填位置まで搬送するように指示する。マガジン搬送機構103は、マガジン104を搬送し、ドライブ102に光ディスク105を装填することが可能な位置である装填位置に移動する。次にコントローラー101は、光ディスク搬送機構106及びドライブ102に対し、マガジン104内の光ディスクをドライブ102に装填するように指示する。光ディスク搬送機構106は、光ディスク105をマガジン104内からドライブ102へと移動させる。ドライブ102は、光ディスク105をローディングし、記録再生可能な状態になるよう起動処理を行う。コントローラー101は、上記を繰り返し、マガジン104内の全ての光ディスク105をドライブ102に装填する。装填された複数の光ディスク105は、1つの光ディスクRAIDとみなされる。本実施の形態では、4台のドライブ102に装填された4枚の光ディスク105が、光ディスクRAIDを構成する。また、本実施の形態では、RAIDレベルはRAID5である。
次にアプリケーション110は、UDFドライバー109に対し、ファイル1及びファイル2を記録するように指示する。UDFドライバー109は、UDF規格に従って、複数の光ディスク105で構成された光ディスクRAID上の空きセクタを探し、光ディスクRAID上にファイル1及びファイル2のデータを記録する。それと共に、UDFドライバー109は、光ディスクRAID上のファイルシステム管理情報にファイル1及びファイル2のファイル名と記録アドレスを記録する。このファイルシステム管理情報は、UDF規格に従って光ディスクRAID上に記録される。
図3は、ファイルシステム管理情報の一例を示す図である。ファイル1のサイズが8kbyte、ファイル2のサイズが10kbyte、光ディスクRAIDシステムにおけるセクタ容量が2kbyteであるものとする。この場合、UDFドライバー109は、光ディスクRAID上の空きセクタを探し、ファイル1を光ディスクRAID上のアドレスA1〜A4、ファイル2を光ディスクRAID上のアドレスA5〜A9へ記録する。このときのファイルシステム管理情報は図3に示す通りとなる。
UDFドライバー109は、ファイル1のデータ及びファイル2のデータを、光ディスクRAID上のアドレスA1〜A4及びアドレスA5〜A9に記録するように光ディスクRAIDシステム111のコントローラー101に指示する。
図2を使用して、コントローラー101が光ディスクRAID上のアドレスA1〜A9にファイル1及びファイル2を記録する際の動作を説明する。なお、4台のドライブ102に装填された光ディスク105を、便宜上光ディスク201、202、203、204と呼ぶ。すなわち、光ディスクRAIDシステム111は、光ディスク201、202、203、204を使用してRAID5のシステムを構成している。各光ディスク上にはセクタが配置されている。例えば光ディスク201には、アドレスD10、D11、D12、D13のセクタが配置されている。また各光ディスクには、RAIDシステムとしてはアドレスA1〜A12及びアドレスP1〜P4が割り当てられている。アドレスP1、P2、P3、P4は、パリティを保存するためのセクタである。すなわち、アドレスP1、P2、P3、P4は、誤り検出用のセクタである。また、各光ディスク上には交替領域が確保されている。例えば光ディスク201には交替領域D1S0、D1S2、D1S2が確保されている。交替領域には、光ディスクRAIDのアドレスは割り振られていない。交替領域は、光ディスク上に欠陥があった場合や、後述する消去を行う際に使用される。
コントローラー101が光ディスクRAID上のアドレスA1〜A9に記録する場合、コントローラー101は、ドライブ102に指示を送り、光ディスク201のアドレスD10、光ディスク202のアドレスD20、光ディスク203のアドレスD30に対し、光ディスクRAIDのアドレスA1、A2、A3に記録するべきデータを記録する。それと共に、コントローラー101は、アドレスA1、A2、A3に記録したデータに基づいてRAID5のパリティを計算する。コントローラー101は、ドライブ102に指示を送り、光ディスク204のアドレスD40にパリティを記録する。光ディスクRAIDのアドレスA4〜A6、A7〜A9、P2、P3についても上記を繰り返し、光ディスク201、202、203、204にデータとパリティとを記録する。
その後、UDFドライバー109は、ファイルシステム管理情報(図3)を記録するように光ディスクRAIDシステム111のコントローラー101に指示する。コントローラー101は、光ディスクRAID上にファイルシステム管理情報を記録する。
ファイル1を消去する方法を、図4A、図4B、図5、図6を使用して説明する。アプリケーション110は、ファイルを記録する場合と同様に、事前にマガジン104内の光ディスク105をドライブ102に装填する。図5は、アプリケーション110がファイルを消去する動作を示すフローチャートである。アプリケーション110がファイル1を消去する場合を例にとり説明する。ステップS51において、アプリケーション110は、SCSIライブラリ108を通じて光ディスクRAIDシステム111にコマンドを発行し、ファイル1のファイルシステム管理情報を読み取る。ステップS52において、アプリケーション110は、ファイルシステム管理情報からファイル1のデータの記録アドレスを取得する。ファイルシステム管理情報が図3に示す内容である場合、ファイル1のデータの記録アドレスは、A1〜A4となる。ステップS53において、アプリケーション110は、SCSIライブラリ108を通じて、ファイル1のデータが書き込こまれたアドレスA1〜A4の消去コマンドを光ディスクRAIDシステム111のコントローラー101へ発行し、ファイル1のデータを消去する。ステップS54において、全ての対象ファイルの消去が完了していれば、アプリケーション110は、消去動作を終了する。全ての対象ファイルを消去していない場合、ステップS51に戻り、アプリケーション110は、次のファイルを消去する。
図6は、コントローラー101が消去コマンドを実行する動作を示すフローチャートである。ステップS61において、コントローラー101は、アプリケーション110から消去コマンドを受領すると、消去コマンドに含まれる、消去すべきデータのアドレス範囲に、RAIDストライプの全範囲が含まれるかどうかを判断する。ここでRAIDストライプとは、RAIDを構成する光ディスクに対してストライプ記録を行う際の最小単位であり、パリティを演算するのに必要なアドレスの組み合わせである。RAIDストライプのアドレス範囲は、図2ではアドレスA1〜A3、アドレスA4〜A6、アドレスA7〜A9、アドレスA10〜A12のような範囲である。例えば、アプリケーションから指示されたアドレスの範囲がアドレスA1〜A4の場合、ステップS61において、コントローラー101は、1つのRAIDストライプを構成するアドレスA1〜A3の全体が含まれると判断する。すなわち、コントローラー101は、消去コマンドのアドレス範囲に、RAIDストライプ全範囲が含まれると判断する(ステップS61においてYes)。この場合、ステップS62において、コントローラー101は、ステップS61で抽出したアドレスA1〜A3を消去するため、ドライブ102に光ディスク201のアドレスD10、光ディスク202のアドレスD20、光ディスク203のアドレスD30の消去を指示する。そして、ドライブ102は、指示されたアドレスを消去する。消去コマンドのアドレス範囲に、RAIDストライプの全範囲が複数含まれる場合は、コントローラー101は、それらすべてのアドレスについて消去を行う。消去が完了するとステップS63へ進む。また、ステップS61において、コントローラー101が、RAIDストライプ全範囲を含むアドレス範囲が存在しないと判断する場合(ステップS61においてNo)は、ステップS63へ進む。
次にステップS63において、コントローラー101は、受領した消去コマンドのアドレス範囲に、RAIDストライプの一部の範囲のみが含まれるかどうかを判断する。コントローラー101は、消去コマンドのアドレス範囲に、RAIDストライプの一部の範囲のみが含まれないと判断する場合(ステップS63においてNo)、処理を終了する。一方、例えばアプリケーションから指示されたアドレスの範囲がアドレスA1〜A4の場合、ステップS63において、コントローラー101は、アドレスA4がRAIDストライプの一部のみに相当すると判断する。すなわち、コントローラー101は、消去コマンドのアドレス範囲に、RAIDストライプの一部の範囲のみが含まれると判断する(ステップS63においてYes)。この場合、ステップS64において、コントローラー101は、RAIDストライプの一部であるアドレスA4を消去する。さらに、ステップS65において、コントローラー101は、アドレスA4について、内容が0のデータで交替記録をする。具体的には、コントローラー101は、ドライブ102に対して光ディスク201のアドレスD11の消去を指示し、ドライブ102は指示されたアドレスを消去する。また、コントローラー101は、ドライブ102に対して、光ディスク201のアドレスD11を、全て0の内容で交替記録するように指示する。ドライブ102は、光ディスク201の交替領域の中から空いている交替領域D1S0を選択し、交替領域D1S0に対して全て0の内容で記録を行う。すなわち、ドライブ102は、交替領域D1S0に全てのビットが0のデータを記録する。そしてドライブ102は、光ディスク201の交替管理情報(図4A)に光ディスク201のアドレスD11が交替先D1S0に交替したことを示す情報を登録し、この交替管理情報も光ディスク201に記録する。ドライブ102は、これ以降アドレスD11にアクセスが来た場合は、交替管理情報に基づいてアドレスD11の代わりにアドレスD1S0に対してアクセスを行う。なお、ステップS65において、全て0の内容で交替記録することに代えて、全て1の内容で交替記録してもよいし、その他の所定のデータに置き換えて交替記録してもよい。
次に、コントローラー101は、ステップS66において、対象アドレスを含むRAIDストライプのパリティを再計算する。そして、コントローラー101は、ステップS67において、その再計算したパリティを交替記録する。ステップS64においてファイル1のアドレスA4を消去した場合、コントローラー101は、ドライブ102にアドレスA4を含むRAIDストライプのアドレスA4、A5、A6を読み出すように指示する。ドライブ102は、光ディスク201のアドレスD11、光ディスク202のアドレスD21、光ディスク204のアドレスD41の内容を読み出す。なお、光ディスク201のアドレスD11はアドレスD1S0に交替されている。ドライブ102は、アドレスD11を読み出そうとするときに、図4Aに示す交代管理情報を参照することにより、アドレスD11がアドレスD1S0に交替されていることを把握する。そしてドライブ102は、アドレスD11の代わりにアドレスD1S0の内容を読み出す。コントローラー101は、読み出された内容からパリティを再計算し、ドライブ102に対して、光ディスク203のアドレスD31を、再計算したパリティで交替記録するように指示する。ドライブ102は、光ディスク203の交替領域の中から空いている交替領域D3S0を選択し、交替領域D3S0に対して再計算したパリティの内容で記録を行う。そしてドライブ102は、光ディスク203の交替管理情報(図4B)に光ディスク203のアドレスD31が交替先D3S0に交替したことを示す情報を登録し、この交替管理情報も光ディスク203に記録する。ドライブ102は、これ以降アドレスD31にアクセスが来た場合は、アドレスD31の変わりにアドレスD3S0に対してアクセスを行う。さらに、コントローラー101は、ステップS68において、再計算する前のパリティを消去してもよい。具体的には、コントローラー101は、ドライブ102に対して光ディスク203のアドレスD31の消去を指示し、ドライブ102は指示されたアドレスを消去してもよい。なお、ステップS68の動作は省略してもよい。
上記のように動作することにより、光ディスクRAIDのアドレスA1〜A4に記録されていたファイル1のデータを消去することができる。また光ディスクRAIDのアドレスA4については交替記録及び、パリティの再計算と記録も行っているため、アドレスA5、A6、及びパリティP2からアドレスA4の元のデータを復元することもできなくなる。すなわち、ファイル1の全てのデータが光ディスクRAID上から消去されたことになる。
上記のようにファイル1が消去された光ディスクRAIDにおいて、ファイル2のデータの一部が記録されているアドレスA5、A6については、アドレスA4が全て0の内容またはその他の所定のデータで交替記録された上で、パリティP2が再計算されて交替記録されているため、ファイル1の消去前と同じ冗長性を確保できている。すなわち、本実施の形態の、光ディスクRAIDにおけるデータ消去方法は、データの消去にあたり、消去しないデータの冗長性を確保したまま消去することができる。
なお、交替記録における交替元のパリティP2(アドレスD31)のデータについては、消去しても良い。この場合、コントローラー101は、パリティの再計算と交替記録(ステップS66、S67)に加えて、ドライブ102に光ディスク203のアドレスD31を消去するように指示し、ドライブ102はアドレスD31を消去する(ステップS68)。このように行えば、交替前のアドレスD31を読み出し、アドレスA5、A6の内容からアドレスA4の内容を復元することが不可能となり、より確実にファイル1を消去できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2を図7、図8A〜図8Dを用いて説明する。実施の形態2において実施の形態1と同様の構成については、説明を省略する。
図7は、複数のファイルの消去を行う、本実施の形態の消去方法を示すアプリケーション110の動作を示すフローチャートである。本実施の形態では、光ディスクRAIDに記録されたファイル1、2を消去する場合を例に説明する。
事前にアプリケーション110は、ファイルを記録する場合と同様に、マガジン104内の光ディスク105をドライブ102に装填する。
ステップS71において、アプリケーション110は、SCSIライブラリ108を通じて、光ディスクRAIDシステム111にコマンドを送り、ファイル1、2のファイルシステム管理情報を読み取る。ステップS72において、アプリケーション110は、ファイルシステム管理情報からファイル1、2のデータの記録アドレスを取得し、取得した記録アドレスから連続したデータ書き込みアドレスを抽出する。ファイルシステム管理情報が図3に示す内容である場合、ファイル1のデータの記録アドレスは、A1〜A4、ファイル2のデータの記録アドレスは、A5〜A9となる。このため、抽出した連続データ書き込みアドレスは、A1〜A9となる。ステップS73において、アプリケーション110は、抽出した連続データ書き込みアドレスA1〜A9に対する消去コマンドを光ディスクRAIDシステム111のコントローラー101へ発行し、ファイル1、2のデータを消去する。ステップS74において、アプリケーション110は、抽出したすべての連続データ書き込みアドレスの消去が完了していれば(ステップS74においてYes)、消去動作を終了する。完了していない場合(ステップS74においてNo)、ステップS73に戻り、アプリケーション110は、次の連続したデータ書き込みアドレスを消去する。
コントローラー101は、図6に示す消去コマンドを実行するフローチャートに従い動作する。アプリケーションから指示されたアドレスがA1〜A9の場合、ステップS61において、コントローラー101は、アドレスA1〜A9にRAIDストライプの全範囲が含まれると判断する。具体的には、コントローラー101は、アドレスA1〜A9の範囲内に、RAIDストライプを構成するアドレスA1、A2、A3と、アドレスA4、A5、A6と、アドレスA7、A8、A9とが含まれると判断する。そしてステップS62において、コントローラー101は、ステップS61で抽出したアドレスA1〜A3、A4〜A6、A7〜A9を消去する。具体的には、コントローラー101は、ドライブ102に光ディスク201のアドレスD10、D11、D12の消去を指示する。また、コントローラー101は、ドライブ102に光ディスク202のアドレスD20、D21の消去を指示する。また、コントローラー101は、ドライブ102に光ディスク203のアドレスD30、D32の消去を指示する。また、コントローラー101は、ドライブ102に光ディスク204のアドレスD41、D42の消去を指示する。ドライブ102は、指示された各アドレスを消去する。
次に、コントローラー101は、ステップS63において、受領した消去コマンドのアドレス範囲に、RAIDストライプの一部の範囲のみが含まれるかどうかを判断する。しかしながらアプリケーションから指示されたアドレス範囲がアドレスA1〜A9の場合、ステップS63において、コントローラー101は、RAIDストライプの一部のみを含むアドレス範囲は無い、と判断し、消去の動作を完了する。
上記のように動作することにより、交替領域の消費を抑制しつつ、ファイルの消去を行うことが可能となる。例に挙げたファイル1、ファイル2の消去の場合は、交替領域の消費はない。それに対し、同じファイル1、ファイル2を実施の形態1に基づいて消去した場合、図8A〜図8Dに示す光ディスク201〜204の交替管理情報のように、ファイル1の消去のため光ディスクRAIDのアドレスA4すなわち光ディスク201のアドレスD11の交替記録、及びパリティP2すなわち光ディスク203のアドレスD31の交替記録が発生する。またファイル2の消去のため、光ディスクRAIDのアドレスA5、P2、A6、すなわち光ディスク202のアドレスD21、光ディスク203のアドレスD31、光ディスク204のアドレスD41の交替記録が発生する。
これに対し、本実施の形態では、コントローラー101が、複数のファイルを合わせて消去するように動作する。このため上記の例では、コントローラー101が、ファイル1のデータが記録されたアドレスA4と、ファイル2のデータが記録されたアドレスA5、A6とで構成されるRAIDストライプの全範囲が、消去コマンドのアドレス範囲に含まれると判断することができる。したがって、これらのアドレスA4、A5、A6について、交替記録をすることなく消去することが可能となる。
このように本実施の形態の、光ディスクRAIDにおけるデータ消去方法は、データの消去にあたり、交替領域の消費を抑えることができるため、信頼性を確保したままデータの消去を行うことができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1〜2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
なお、実施の形態1〜2では、消去コマンドのアドレス範囲にRAIDストライプの一部のみが含まれる場合、データの消去・交替記録において、交替先のアドレスに全て0の内容を記録することで交替記録を行っていたが、交替先のアドレスへのデータの記録を行わず、交替管理情報の交替先アドレスとして、光ディスク上に存在しないアドレスを登録してもよい。この場合、ドライブ102は、光ディスク上に存在しないアドレスが交替先アドレスとして登録されているアドレスに再生要求が来た場合、再生結果として全て0の内容を返却するようにする。このようにすれば、交替領域を消費しなくてすむため、さらに消去するための交替領域を削減することが可能となる。上記では光ディスク上に存在しないアドレスを登録したが、交替管理情報に交替属性の項目を追加し、交替属性として交替記録は行わず、交替元のアドレスにアクセスされた場合は全て0の内容を返却することを示す属性を記録してもよい。
また、実施の形態1〜2では、光ディスク上に設けられた交替領域を使用したが、光ディスクRAIDとして消去を行う場合、光ディスクのフォーマット時において、本開示の消去を行わない(欠陥領域に対して交替記録を行う)光ディスクRAIDを構成する光ディスクよりも、交替領域を多く確保するようにしてもよい。このようにすれば、消去のための交替領域を確保しつつ、消去を行わない光ディスクRAIDと同等の欠陥による交替領域を確保することが可能となる。
また、実施の形態1〜2では、光ディスク上に設けられた交替領域は光ディスク上に欠陥があった場合と消去を行う場合に使用されるが、欠陥があった場合に使用する交替領域と消去を行うための交替領域とを別々の領域として確保しても良い。このようにすれば、確実に消去を行える回数を保障することが可能となる。
また、実施の形態1〜2では、光ディスクを4枚使用したRAID5の光ディスクRAIDの構成を例に挙げて説明したが、光ディスクを5枚使用して、RAID5もしくはRAID6の光ディスクRAIDを構成に本開示を適用することも可能である。この場合、RAIDの種類によって、例えばRAID5またはRAID6によって、確保する交替領域の量を変えてもよい。RAID6の場合はパリティが増えるため交替領域がより必要になるためである。このようにすることにより使用するRAIDの種類に関わらず、消去を行える回数を確保することが可能となる。
また、実施の形態1〜2では、交替記録において、光ディスク上に確保された交替領域を使用したが、UDF2.6規格で規定されるPOW(Pseudo Over Write)のように、光ディスク上の交替領域ではないデータ領域に交替記録を行ってもよい。このようにすれば、光ディスクのフォーマット時に消去のための交替領域を確保する必要がなく、フォーマット後に、消去の必要性に応じて空き容量を管理すれば消去を行うことが可能となる。
また、実施の形態1において、ステップ65の対象セクタの交替記録は、対象セクタの対象データを所定のデータに置き換えて所定の交替領域に交替記録するとしたが、複数の追記型光ディスクのうち同一の追記型光ディスク上の対象セクタの交替先は、同一としてもよい。このようにすれば、交替領域を削減することが可能となる。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、追記型光ディスクを複数使用したRAIDシステムに記録されたデータの消去方法に適用可能である。
101 コントローラー
102 ドライブ
103 マガジン搬送機構
104 マガジン
105 光ディスク
106 光ディスク搬送機構
107 サーバー
108 SCSIライブラリ
109 UDFドライバー
110 アプリケーション
111 光ディスクRAIDシステム
201,202,203,204 光ディスク
901,902,903,904 光ディスク
905,906 セクタ群

Claims (14)

  1. RAIDを構成する複数の追記型光ディスクにストライプ記録されたデータを消去するデータ消去方法であって、前記複数の追記型光ディスクは、複数のデータ記録用ブロックと、誤り検出用ブロックと、を有し、
    消去対象のデータである対象データが記録されたデータ記録用ブロックである少なくとも1つの対象ブロックおよび前記誤り検出用ブロックを所定の交替領域に交替記録する交替記録ステップと、
    前記対象ブロックを、前記対象データが正しく読み出せなくなるように上書きする上書きステップと、を含む、
    データ消去方法。
  2. 前記上書きステップは、さらに、前記誤り検出用ブロックを、前記対象データが正しく読み出せなくなるように上書きする、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  3. 前記複数の追記型光ディスクは、ストライプ内に、前記複数のデータ記録用ブロックと前記ストライプに対する前記誤り検出用ブロックとを有し、
    前記交替記録ステップは、前記対象データがストライプ内の一部の前記データ記録用ブロックに記録されているストライプについては、前記対象ブロックおよび前記誤り検出用ブロックを所定の交替領域に交替記録し、前記対象データがストライプ内の全ての前記データ記録用ブロックの全てに記録されているストライプについては、交替記録せず、
    前記上書きステップは、前記対象データがストライプ単位内の一部の前記データ記録用ブロックに記録されているストライプについては、前記対象ブロックおよび前記誤り検出用ブロックを正しく読み出せなくなるように上書きし、前記対象データがストライプ内の全ての前記データ記録用ブロックの全てに記録されているストライプについては、前記ストライプ内の全てのデータ記録用ブロックを正しく読み出せなくなるように上書きする、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  4. 前記交替記録ステップは、前記誤り検出用ブロックの誤り検出用データを再計算した誤り検出用データに置き換えて所定の交替領域に交替記録する、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  5. 前記交替記録ステップは、前記複数の追記型光ディスク上の欠陥領域に対する交替記録のための交替領域に対して交替記録する、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  6. 前記交替記録ステップは、前記複数の追記型光ディスク上の欠陥領域に対する交替記録のための交替領域およびユーザデータを記録するユーザデータ領域とは異なる交替領域に対して交替記録する、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  7. 前記交替記録ステップは、前記複数の追記型光ディスク上のユーザデータを記録するユーザデータ領域に対して交替記録する、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  8. データ消去を行う前記複数の追記型光ディスクの交替領域を、データ消去を行わない前記複数の追記型光ディスクの交替領域よりも大きく確保する、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  9. 適用するRAIDレベルに応じて、確保する交替領域の大きさを変える、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  10. 前記交替記録ステップは、前記複数の追記型光ディスクのうち同一の追記型光ディスク上の前記対象ブロックの交替先は、同一とする、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  11. 前記交替記録ステップは、前記対象ブロックを所定の交替領域に交替記録せず、所定のデータであることを交替情報に記録する、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  12. 前記交替記録ステップは、前記対象ブロックの前記対象データを所定のデータに置き換えて所定の交替領域に交替記録する、
    請求項1記載のデータ消去方法。
  13. 前記所定のデータは、全てのビットが0のデータである、
    請求項12記載のデータ消去方法。
  14. 前記所定のデータは、全てのビットが1のデータである、
    請求項12記載のデータ消去方法。
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