JP6600309B2 - 高い熱膨張係数を有する耐損傷性ガラス - Google Patents

高い熱膨張係数を有する耐損傷性ガラス Download PDF

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Description

優先権
本出願は、米国特許法第119条の下で、2013年8月27日出願の米国仮特許出願第61/870301号の優先権の利益を主張するものであり、本出願は上記仮特許出願の内容に依存するものであり、また上記仮特許出願の内容は参照によりその全体が本出願に援用される。
本開示は、大判カバーガラスとして使用するためのガラスに関する。より詳細には、本発明は、このような用途のためのイオン交換性ガラスに関する。更に詳細には、本開示は、大判カバーガラスとしての使用のために十分に高い熱膨張係数を有するイオン交換性ガラスに関する。
ガラスは、LCDディスプレイ等の装置のための保護カバーとして使用される。いくつかの用途では、このようなディスプレイは、典型的には金属、鋼又は合金製である外側フレームによって支持される。ディスプレイのサイズが増大する(例えば対角線55インチ(139.7cm))につれて、ガラスの熱膨張係数(CTE)がフレーム材料の熱膨張係数に適合することが重要となり、適合しない場合、ガラスは様々な応力に曝され、これは歪み又は破損を引き起こし得る。現在使用されている市販のガラスはいずれも、この要件を満たしていない。
少なくとも約90×10‐7‐1の熱膨張係数(CTE)を有するイオン交換性ガラスが提供される。このガラスはSiO、Al、P、KO及びいくつかの実施形態ではMgOを含む。このガラスは、例えば溶融KNO塩浴中で、370℃〜390℃の温度において、2時間未満で30マイクロメートル超の層深さまで高速イオン交換される。30〜50マイクロメートルの層深さまでイオン交換すると、このガラスは、15重量キログラム(kgf)(約147.1N)超のビッカース中央/径方向割れ開始閾値を示す。このガラスはフュージョン形成可能であり(即ち液相温度が160kP温度未満であり)、いくつかの実施形態ではジルコンと適合する(即ちジルコン破壊温度がガラスの35kP温度超である)。
従って、本開示の第1の態様は、SiO、Al、P、及び約1モル%超のKOを含むガラスを提供することであり、このガラスは、少なくとも約90×10‐7‐1の熱膨張係数を有する。
本開示の第2の態様は、SiO、Al、P、及び約1モル%超のKOを含むイオン交換されたガラスを提供することである。このイオン交換されたガラスは、少なくとも約90×10‐7‐1の熱膨張係数を有し、少なくとも約15kgf(約147.1N)のビッカース割れ開始閾値を有する。
本開示の第3の態様は、ガラスをイオン交換する方法を提供することである。この方法は:SiO、Al、P、及び約1モル%超のKOを含み、かつ少なくとも約90×10‐7‐1の熱膨張係数を有するガラスを提供するステップ;イオン交換浴を提供するステップであって、上記イオン交換浴はKNOを含み、約370℃〜390℃の温度である、ステップ;並びに上記ガラスを上記イオン交換浴中で、最高約2時間の期間にわたってイオン交換するステップを含む。イオン交換されたガラスは、圧縮応力下の層を有し、この層はガラスの表面から少なくとも約30μmの層深さまで延在する。
本開示のこれらの及びその他の態様、利点及び顕著な特徴は、以下の詳細な説明、付属の図面及び添付の請求項から明らかになるであろう。
イオン交換されたガラスシートの概略断面図 ガラスをイオン交換する方法の概略図
以下の説明では、図面中に示されている複数の視野全体を通して、同様の参照記号は、同様の又は対応する部分を示す。また、そうでないことが明記されていない限り、「上部(top)」、「底部(bottom)」、「外側(outward)」、「内側(inward)」等の用語は、便宜上の単語であり、限定的な用語として解釈されるものではないことも理解されたい。更に、あるグループが、複数の要素のグループのうちの少なくとも1つ及びその組合せを含むものとして記載されている場合は常に、上記グループは、列挙されているこれらの要素のうちの、独立した又は互いに組み合わされたいずれの個数の要素を含むか、本質的にこれらからなるか、又はこれらからなってよいものと理解される。同様に、あるグループが、複数の要素のグループのうちの少なくとも1つ又はその組合せからなるものとして記載されている場合は常に、上記グループは、列挙されているこれらの要素のうちの、独立した又は互いに組み合わされたいずれの個数の要素からなってよいものと理解される。そうでないことが明記されていない限り、値の範囲が列挙されている場合、これは、上記範囲の上限及び下限の両方、並びに上限と下限との間のいずれの範囲を含む。本明細書において使用される場合、名詞は、そうでないことが明記されていない限り、「少なくとも1つの(at least one)」又は「1つ又は複数の(one or more)」の対象を指す。また、明細書及び図面中で開示される様々な特徴は、いずれの及びあらゆる組合せで使用できることも理解される。
本明細書において使用される場合、「ガラス物品(glass article)」及び「複数のガラス物品(glass articles)」は、全体又は一部がガラス製のいずれの対象を含むよう、その最も広い意味で使用される。そうでないことが明記されていない限り、全ての組成はモルパーセント(モル%)で表される。熱膨張係数(CTE)は、10‐7/℃で表され、またそうでないことが明記されていない限り、約20℃〜約300℃の温度に亘って測定された値を表す。
本明細書において使用される場合、用語「液相温度(liquidus temperature)」又は「T」は、溶融ガラスが融点から冷却される際に結晶が最初に現れる温度、又は温度を室温から上昇させる際に最後の結晶が溶融する温度を指す。本明細書において使用される場合、用語「165kP温度(165kP temperature)」又は「T165kP」は、ガラス又はガラス溶融物が160000ポアズ(P)即ち160キロポアズ(kP)(16kPa・s)の粘度を有する温度を指す。本明細書において使用される場合、用語「35kP温度(35kP temperature)」又は「T35kP」は、ガラス又はガラス溶融物が35000ポアズ(P)即ち35キロポアズ(kP)(3.5kPa・s)の粘度を有する温度を指す。
用語「略、実質的に(substantially)」及び「約(about)」は本明細書において、いずれの量的比較、値、測定値又は他の表現に属し得る、不確定性の固有の度合いを表すために利用できることに留意されたい。これらの用語はまた、本明細書において、ある量的表現が、問題とされている主題の基本的な機能に変化をもたらすことなく、明記された基準値から変動し得る度合いを表すためにも利用される。従って「例えばMgOを実質的に含まない」ガラスは、MgOがガラス中に積極的には添加又はバッチ化されないものの、汚染物質としてごく少量だけ存在し得るガラスである。
本明細書に記載されるビッカース割れ開始閾値は、押込み荷重を0.2mm/分の速度でガラス表面に印加した後除去することによって決定される。最大押込み荷重を10秒間保持する。上記押込み閾値は、10個の窪みのうちの50%が、圧子痕跡の角から発生するいずれの数の放射状/中央割れを呈するような押込み荷重において定義される。最大負荷は、所定のガラス組成に関して上記閾値が満たされるまで増大する。全ての押込みの測定は、相対湿度50%において室温で実施される。
圧縮応力及び層深さは、当該技術分野で公知の手段を用いて測定される。このような手段は、Luceo Co.,Ltd.(日本、東京)が製造しているFSM‐6000等の市販の機器を用いた表面応力の測定(FSM)を含むがこれに限定されず、圧縮応力及び層深さを測定する方法は、「化学強化フラットガラスに関する標準仕様」というタイトルのASTM1422C‐99、及びASTM1279.19779「アニーリング、熱強化及び完全強化されたガラスにおける縁部及び表面応力の非破壊光弾性測定のための標準的試験方法」に記載されており、これらの内容はその全体が参照によって本出願に援用される。表面応力測定は、応力光係数(SOC)の正確な測定によるものであり、これはガラスの複屈折に関連する。SOCは、繊維法及び4点屈曲法(上記2つの方法は両方とも、「ガラス応力光係数の測定のための標準的試験方法」というタイトルのASTM規格C770‐98(2008年)に記載されており、その内容はその全体が参照によって本出願に援用される)並びにバルクシリンダ法といった、当該技術分野で公知の方法によって測定される。
図面全体及び特に図1を参照すると、これらの図は特定の実施形態を説明する目的のものであり、本開示又は本開示に添付の請求項を制限することを意図したものではないことが理解されるだろう。これらの図面は必ずしも正確な縮尺ではなく、明瞭さ及び簡潔さのために、図面の特定の特徴及び特定の視野を、縮尺に関して誇張して、又は概略的に示す場合がある。
本明細書では、大判カバーガラスとして使用できる、高い熱膨張係数(CTE)を有するイオン交換性ガラスについて説明する。このガラス(本明細書では「高CTEガラス」とも呼ばれる)はまた、同様のガラスより高い速度でイオン交換できる。このガラスはイオン交換されると、ビッカース押込みによって測定される、割れに対する高い耐性を示す。
本明細書において説明される高CTEガラスは、SiO、Al、P及びKOを含む。いくつかの実施形態では、ガラスは:約57モル%〜約75モル%のSiO(即ち57モル%≦SiO≦75モル%);約6モル%〜約17モル%のAl(即ち6モル%≦Al≦17モル%);約2モル%〜約7モル%のP(即ち2モル%≦P≦7モル%);約14モル%〜約17モル%のNaO(即ち14モル%≦NaO≦17モル%);及び約1モル%超〜約5モル%のKO(即ち1モル%<KO≦5モル%)から本質的になるか、又はこれらを含む。いくつかの実施形態では、ガラスは:約57モル%〜約59モル%のSiO(即ち57モル%≦SiO≦59モル%);約14モル%〜約17モル%のAl(即ち14モル%≦Al≦17モル%);約6モル%〜約7モル%のP(即ち6モル%≦P≦7モル%);約16モル%〜約17モル%のNaO(即ち16モル%≦NaO≦17モル%);及び約1モル%超〜約5モル%のKO(即ち1モル%<KO≦5モル%)から本質的になるか、又はこれらを含む。特定の実施形態では、ガラスは更に、最高約2モル%のMgO(即ち0モル%≦MgO≦2モル%)及び/又は最高約1モル%のCaO(即ち0モル%≦CaO≦1モル%)を含む。いくつかの実施形態では、ガラスはMgOを実質的に含まない。いくつかの実施形態では、ガラスはBを実質的に含まない。これらのガラスの非限定的な例の組成、歪み点、アニール点及び軟化点を表1に列挙する。
シリカ(SiO)は、本明細書において説明されるガラスの一次ネットワーク形成剤である。いくつかの実施形態では、これらのガラスは約57モル%〜約75モル%のSiOを含む。シリカの量がより多い(例えば約60モル%超)と、熱膨張係数が低下する傾向がある。従っていくつかの実施形態では、ガラスは約57モル%〜約59モル%のSiOを含む。
アルミナ(Al)は主にイオン交換を促進する。更にAlは、相分離を抑制する。いくつかの実施形態では、本明細書において説明されるガラスは約6モル%〜約17モル%のAlを含む。他の実施形態では、これらのガラスは約13モル%超のAlを含み、いくつかの実施形態では約14モル%〜約17モル%のAlを含む。
アルカリ金属酸化物NaO及びKOの存在は、ガラスのCTEを増大させる。KOがまずCTEの増大において役割を果たし、それにNaOが続く。しかしながら、KOの存在は、ガラスをイオン交換した場合に圧縮応力を低下させる傾向があり、ガラス溶融物の存在時にジルコンが破壊される温度(Tbreakdown)を低下させる。いくつかの実施形態では、本明細書において説明されるガラスは約1モル%超のKOを含む。いくつかの実施形態では、ガラスは約1モル%〜約5モル%のKOを含む。ガラス中のNaOの存在は、ガラスのイオン交換性を向上させる。いくつかの実施形態では、ガラスは約14モル%〜約17モル%のNaOを含み、他の実施形態では、約16モル%〜約17モル%のNaOを含む。いくつかの実施形態では、ガラスは更に他のアルカリ金属酸化物(LiO、RbO、CsO)を含むが、これらの酸化物はイオン交換を阻害し、イオン交換されたガラスの表面圧縮応力の低下をもたらし、又は比較的高価である。いくつかの実施形態では、ガラスは約1.5モル%未満のLiOを含み、特定の実施形態ではLiOを含まないか又は実質的に含まない。
アルカリ土類酸化物MgOは、ガラスのイオン交換を促進し、イオン交換されたガラスの表面圧縮応力を増大させるが、ガラスの熱膨張係数を低下させる傾向を有する。いくつかの実施形態では、本明細書において説明されるガラスは、最高約2モル%のMgOを含む。特定の実施形態では、ガラスはMgOを含まないか又は実質的に含まない。CaOはイオン交換を阻害する傾向を有し、ガラスのCTEを低下させる。従ってガラスは、最高約1モル%のCaOを含み得る。
いくつかの実施形態では、これらのガラス中のアルカリ金属酸化物(RO)及びアルカリ土類酸化物(R’O)の総量は、約18モル%超である(即ちRO+R’O>18モル%)。
ガラス中のPの存在は、例えばK等の特定のカチオンの拡散性を上昇させることにより、ガラスのイオン交換を促進する。更にPは、ガラス溶融物の存在時にジルコンが破壊される温度(Tbreakdown)を上昇させる傾向を有する。いくつかの実施形態では、本明細書において説明されるガラスは、約2モル%〜約7モル%のPを含む。いくつかの実施形態では、ガラスは約5モル%超〜約7モル%のPを含み、特定の実施形態では約6モル%〜約7モル%のPを含む。
本明細書において説明されるガラスは、少なくとも約90×10‐7‐1の熱膨張係数(CTE)を有する。他の実施形態では、CTEは少なくとも約95×10‐7‐1であり、更に他の実施形態では少なくとも約100×10‐7‐1である。特定の実施形態では、CTEは約90×10‐7‐1から約100×10‐7‐1までの範囲内であり、他の実施形態では約90×10‐7‐1から約110×10‐7‐1までの範囲内である。他の実施形態では、CTEは約95×10‐7‐1から約100×10‐7‐1までの範囲内であり、いくつかの実施形態では最高約105×10‐7‐1である。表1に列挙したガラスに関して決定されたCTEを、表1及び2に列挙する。ガラス中のMgOをKOで置換すると、表1及び2の例6によって示されるように、ガラスのCTEは上昇する傾向がある。表1及び2の例6、7及び8は、ガラス中のKOの量を調整することによって、CTEを「調和させる(tune in)」又は「適合させる(tailor)」ことができることを示している。例6は、これら3つのガラスのうちで最も高いAl濃度及び最も低いKO濃度を有しているため、イオン交換した場合に最高圧縮応力を有することになる。例9、10及び11は、AlをMgOで置換することによる、CTEへの影響を示す。一連の例12〜14のガラスは、MgO及び比較的少量のKOを含有する「基材(base)」ガラス組成物(例12)から、KOを含有しMgOを実質的に含まないガラス(例14)への遷移による、CTEへの影響を示す。一連の例15〜20のガラスは、KOを含有しMgOを実質的に含まない基材ガラス(例15)から、MgO及び比較的少量のKOを含有するガラス(例20)への遷移による、CTEへの影響を示す。
本明細書において説明されるガラスは、フュージョン形成可能であり、即ちこれらのガラスは、フュージョンドロー法による又は当該技術分野で公知の他のダウンドロー法によるガラスの形成を可能とする液相温度Tを有する。フュージョン形成可能とするために、ガラスの液相温度は、ガラスの160kP温度未満とするべきである(即ちT<T160kP)。
フュージョンドロープロセスに使用されるアイソパイプ等のハードウェアは、ジルコン製であることが多い。アイソパイプ中のジルコンが破壊されてジルコニア及びシリカが形成される温度(本明細書では「破壊温度」又は「Tbreakdown」とも呼ばれる)が、アイソパイプに関して見られるいずれの温度よりも低い場合、ジルコンは破壊されてシリカ及びジルコニアが形成され、その結果、フュージョンプロセスによって形成されたガラスは、ジルコニア含有物(「フュージョンラインジルコニア」とも呼ばれる)を含有することになる。従って、ジルコンが分解されてジルコニアが生成されるには低過ぎる、従ってガラス中にジルコニアによる欠陥が形成されるのが防止されるガラス温度を形成することが望ましい。あるいは、アイソパイプをアルミナ等の他の耐火性材料製とすることによって、フュージョンドロープロセスの因子としてのジルコンの破壊を排除することもできる。
フュージョンは本質的に等粘度プロセスであるため、ガラスにおいて観察される最高温度は、ガラスの特定の粘度に対応する。当該技術分野で公知の標準的なフュージョンドロー操作において、この粘度は約35kP(3.5kPa・s)であり、この粘度が得られる温度を35kP温度、即ちT35kPと呼ぶ。
いくつかの実施形態では、本明細書において説明される高CTEガラスは、ジルコンに適合しており、またTbreakdown>T35kPである。例えば試料6の組成(表1)は、これらのガラスに関するCTE要件を満たしているが、表2に示すように35kP温度がジルコン破壊温度を超えるため、ジルコン適合性ではない。ガラスをジルコン適合性とするために、試料6の組成を修正して、試料30の組成に示すように約1モル%のAlをMgOに置き換えてよい。ガラスをジルコン適合性とするために、試料6の組成を修正して、表1の試料30の組成に示すように、ガラス中に存在するAlを約1モル%のMgOに置換した。ジルコン破壊モデルによると、ジルコン破壊温度Tbreakdownは、AlをMgOに置換した結果として、変化しないか又は僅かに上昇する。表1及び2に示すように、このような組成の僅かな変更により、ガラスの35kP温度T35kPは1244℃から1211℃に低下する。ジルコン破壊温度が1215℃のまま変化していないとすると、このガラスはジルコン適合性であると考えられる。MgO及びAlの置換はCTEを実質的に変化させず、又はイオン交換した場合のガラスの圧縮応力(CS)、層深さ(DOL)及びヌープ押込み閾値を実質的に変化させない。例えばガラス試料28は試料30の組成に極めて近く、従って、AlをMgOで置換した場合にガラスのCTE、CS、DOLの値及び押込み閾値(表3a及び3b)が維持されることを示す。表1に列挙した試料から選択された試料に関する、密度、T、T160kP、T35kP及びTbreakdownを表2に列挙する。
いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるガラスは、当該技術分野で公知の手段を用いてイオン交換される。ある非限定的な例では、ガラスを、ガラス中に存在するNaカチオンより大きい、例えばK等のアルカリ金属カチオンを含有する、溶融塩浴に浸漬する。ガラスのイオン交換のために、溶融塩浴中での浸漬以外の手段を用いてもよい。このような手段は、ガラスの少なくとも1つの表面に、ガラス中に導入されることになるカチオンを含有するペースト又はゲルを塗布することを含むが、これに限定されない。
イオン交換されたガラスは、図1に概略図で示すように、圧縮応力(CS)下にある少なくとも1つの表面層を有する。ガラス100は、厚さt、第1の表面110及び第2の表面112を有する。いくつかの実施形態では、ガラス100は最高約2mm、他の実施形態では最高約1mm、他の実施形態では最高約0.7mm、更に他の実施形態では最高約0.5mmの厚さtを有する。ガラス100は、第1の表面120からガラス物品100の塊中に層深さdまで延在する圧縮応力下の第1の層120(「圧縮層」)を有する。図1に示す実施形態では、ガラス100はまた、第2の表面112から第2の層深さdまで延在する圧縮応力下の第2の層122を有する。ガラス100はまた、dからdまで延在する中央領域130も有する。中央領域130は、引張応力又は中央張力下にあり、これは層120及び122の圧縮応力と平衡するか又は反作用する。第1及び第2の圧縮応力120、122の層深さd、dは、ガラス100の第1及び第2の表面110、112への急峻な衝撃によって導入される傷の伝播からガラス100を保護し、その一方で、第1及び第2の圧縮層120、122内の圧縮応力の大きさは、第1及び第2の圧縮層120、122の深さd、dを通して傷が突き進む可能性を最小化する。
いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるイオン交換されたガラスは、ガラスの表面から少なくとも30μmの層深さまで延在する圧縮層を有し、特定の実施形態では、上記層深さは約30μm〜約50μmである。いくつかの実施形態では、少なくとも約30μmの層深さまでイオン交換した場合に、ガラスの1つ又は複数の圧縮層は、少なくとも約700MPa、他の実施形態では少なくとも約800MPaの圧縮応力下である。表3a及び3bは、表1に列挙したガラス組成に関する、390℃及び370℃それぞれにおける溶融KNO塩浴中でのイオン交換後の、圧縮応力CS、層深さDOL及びビッカース押込み閾値を列挙する。表2において別の値が提供されていない限り、表3aに列挙したイオン交換されたガラスの応力光係数(SOC)は30.1である。
本明細書において説明される高CTEガラスはまた、高速イオン交換される。比較的低いCS、比較的高い拡散率及び比較的高い押込み閾値は、これら高CTEガラスに関して、より開放されたネットワークを示唆する。例えばこのガラスは、約370℃〜約390℃の温度において、溶融KNOを含むイオン交換浴中で、2時間未満で30μm超の層深さまでイオン交換できる。特定の例では、試料6(表1)は、390℃の溶融KNOに1時間浸漬した場合(表3a)、820MPaの圧縮応力及び50μmの層深さまでイオン交換される。
本明細書において説明されるイオン交換されたガラスは、少なくとも約15重量キログラム(kgf)(約147.1N)、他の実施形態では少なくとも20kgf(約196.1N)、及び更に他の実施形態では少なくとも約30kgf(約294.2N)のビッカース割れ開始閾値を有する。いくつかの実施形態では、イオン交換されたガラスのビッカース割れ開始閾値は少なくとも30kgf(約294.2N)であり、他の実施形態では少なくとも40kgf(約392.3N)であり、更に他の実施形態では、ビッカース割れ開始閾値は少なくとも50kgf(約490.3N)である。特定の実施形態では、ビッカース割れ開始閾値は約30kgf(約294.2N)〜約50kgf(約490.3N)である。表1のガラス組成に関するビッカース押込みデータを、表3a及び3bに列挙する。
別の態様では、ガラスをイオン交換する方法も提供される。本方法のステップは、図2に概略的に示されている。方法200は、上述のようにSiO、Al、P及びKOを含み、かつ少なくとも約95×10‐7‐1の熱膨張係数を有するガラスを提供する、第1のステップ210を含む。ステップ220では、KNOを含むか又はKNOから本質的になるイオン交換浴を提供する。このイオン交換浴は、例えばNaNO等の他の塩を含有してよく、又はKNOのみを含むか若しくはKNOのみから本質的になってよい。このイオン交換浴は、プロセス全体を通して約370℃〜390℃の温度に維持される。続いてガラスは、最高約2時間の期間に亘って上記イオン交換浴中でイオン交換され(ステップ230)、上記期間の後、イオン交換されたガラスは、圧縮応力下の層を有し、上記層はガラスの表面から少なくとも約30μmの層深さまで延在し、いくつかの実施形態では、層深さは約30μm〜約50μmである。ガラスの1つ又は複数の層は、いくつかの実施形態では少なくとも700MPa、他の実施形態では少なくとも約800MPaの圧縮応力下である。
いくつかの実施形態では、イオン交換されたガラスは、少なくとも約30kgf(約294.2N)のビッカース割れ開始閾値を有し、特定の実施形態では、ビッカース割れ開始閾値は約30kgf(約294.2N)〜約50kgf(約490.3N)である。
Figure 0006600309
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例示を目的として典型的な実施形態を明らかにしたが、以上の説明を、本開示又は添付の請求項の範囲に対する限定であると考えてはならない。従って、本開示及び添付の請求項の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正例、適合例及び代替例が当業者に想起され得る。
100 ガラス
110 第1の表面
112 第2の表面
120 第1の層、第1の圧縮層
122 第2の層、第2の圧縮層
130 中央領域
第1の層120の層深さ
第2の層122の層深さ

Claims (9)

  1. 57モル%〜75モル%のSiO、Al、5モル%超〜7モル%のP及び1モル%超〜5モル%のKOを含み、Bを実質的に含まず、 O+R’Oが18モル%より大きく、ここで、R Oは少なくとも1つのアルカリ金属酸化物であり、R’Oは少なくとも1つのアルカリ土類酸化物である、少なくとも90×10‐7‐1の熱膨張係数を有するガラス。
  2. 57モル%〜75モル%のSiO
    6モル%〜17モル%のAl
    5モル%超〜7モル%のP
    14モル%〜17モル%のNaO;及び
    1モル%超〜5モル%のK
    を含む、請求項1記載のガラス。
  3. 最高2モル%のMgOを更に含む、請求項2記載のガラス。
  4. MgOを実質的に含まない、請求項1〜いずれか1項記載のガラス。
  5. イオン交換されており、そのイオン交換されたガラスは、該ガラスの表面から少なくとも30μmの層深さまで延在する、少なくとも800MPaの圧縮応力を有する圧縮層を有すると共に、少なくとも15kgf(147.1N)のビッカース割れ開始閾値を有する、請求項1〜いずれか1項記載のガラス。
  6. ガラスをイオン交換する方法であって、
    a.57モル%〜75モル%のSiO、Al、5モル%超〜7モル%のP及び1%超〜5モル%のKOを含み、Bを実質的に含まず、 O+R’Oが18モル%より大きく、ここで、R Oは少なくとも1つのアルカリ金属酸化物であり、R’Oは少なくとも1つのアルカリ土類酸化物である、少なくとも90×10‐7‐1の熱膨張係数を有するガラスを提供するステップ;
    b.KNOを含み、370℃〜390℃の温度にあるイオン交換浴を提供するステップ;並びに
    c.前記イオン交換浴中で、前記ガラスを最高2時間イオン交換して、前記ガラスの表面から少なくとも30μmの層深さまで延在する、少なくとも800MPaの圧縮応力を有する圧縮層を有しかつ少なくとも15kgf(147.1N)のビッカース割れ開始閾値を有するイオン交換されたガラスを得るステップ、
    を有してなる方法。
  7. 前記層深さが30μm〜50μmである、請求項記載の方法。
  8. 少なくとも95×10 ‐7 ‐1 の熱膨張係数を有する、請求項1から5いずれか1項記載のガラス。
  9. 前記ガラスが少なくとも95×10 ‐7 ‐1 の熱膨張係数を有するものである、請求項6または7記載の方法。
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