JP6598920B2 - ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッド製造方法 - Google Patents

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[著作権表示]
本開示は、著作権による保護の対象となり得る。著作権者は、特許商標庁の特許ファイル又は記録に表れるように、本開示又はその関連文書が何人かによりファクシミリ複製されることに異議を持たないが、そうでない場合には全ての著作権を留保する。
[関連出願の相互参照]
本出願は、2015年2月19日に出願された米国仮出願第62/118,403号、2015年5月11日に出願された米国仮出願第62/159,856号、2015年8月25日に出願された米国仮出願第62/209,780号、2016年1月6日に出願された米国仮出願第62/275,443号、2016年1月8日に出願された米国仮出願62/276,358号、及び、2016年1月12日に出願された米国仮出願62/277,636号の利益を主張する。本出願は、2014年8月25日に出願された米国仮出願第62/041,538号の利益を主張する、2014年9月26日に出願された米国非仮出願第14/498,603号の継続出願である、2015年1月5日に出願された米国非仮出願第14/589,277号の継続出願である。本出願はまた、2014年8月25日に出願された米国仮出願第62/041,538号の利益を主張する、2014年9月26日に出願された米国非仮出願第14/498,603号の継続出願である、2014年10月13日に出願された米国非仮出願第14/513,073号の継続出願である、2015年1月5日に出願された米国非仮出願第14/589,277号の一部継続出願である、2015年5月13日に出願された米国非仮出願第14/711,596号の一部継続出願である。本出願はまた、2014年8月29日に出願された米国出願第29/501,006号の一部継続出願である、2015年1月20日に出願された米国出願29/515,013号の一部継続出願である。本出願はまた、2015年8月25日に出願された米国出願第29/537,413号の一部継続出願である、2015年9月21日に出願された米国出願29/540,066号の一部継続出願である、2015年12月7日に出願された米国出願29/547,678号の一部継続出願である。参照出願の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
[技術分野]
本開示は、一般にゴルフ用品に関し、より具体的には、ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッド製造方法に関する。
種々の材料(例えば、鋼系材料、チタン系材料、タングステン系材料、等)は、ゴルフクラブの製造に使用することができる。ゴルフクラブヘッドの製造に複数の材料を用いることで、ゴルフクラブヘッドの重心(CG)の位置及び/又は慣性モーメント(MOI)を、ゴルフボールの特定の弾道とスピン量を生み出すように最適化することができる。
図1は、本明細書に記載の器具、方法及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの正面図である。
図2は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの背面図である。
図3は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの平面図である。
図4は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの底面図である。
図5は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの左側面図である。
図6は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの右側面図である。
図7は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの7−7線に沿った断面図である。
図8は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの8−8線に沿った断面図である。
図9は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの9−9線に沿った断面図である。
図10は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの別の背面図である。
図11は、図1に例示したゴルフクラブヘッドに関連するウェイト部の平面図である。
図12は、図1に例示したゴルフクラブヘッドに関連するウェイト部の側面図である。
図13は、図1に例示したゴルフクラブヘッドに関連する別のウェイト部の側面図である。
図14は、図1に例示したゴルフクラブヘッドのボディ部の背面図である。
図15は、図1に例示したゴルフクラブヘッドのフェース部の断面図である。
図16は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの別のフェース部の断面図である。
図17は、本明細書に例示したゴルフクラブヘッドを製造する1つの方法を示す図である。
図18は、図4に例示したゴルフクラブヘッドの18−18線に沿った別の断面図である。
図19は、図1に例示したゴルフクラブヘッドのフェース部の正面図である。
図20は、図19のフェース部の背面図である。
図21は、図19のフェース部の溝の一例の断面図である。
図22は、図19のフェース部の溝の別の例の断面図である。
図23は、図19のフェース部の溝の更に別の例の断面図である。
図24は、図19のフェース部の溝の更に別の例の断面図である。
図25は、図1に例示したゴルフクラブヘッドのフェース部の別の例の背面図である。
図26は、図1に例示したゴルフクラブヘッドのフェース部の更に別の例の背面図である。
図27は、図1に例示したゴルフクラブヘッドのフェース部の更に別の例の背面図である。
図28は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの断面図である。
図29は、本明細書に例示したゴルフクラブヘッドを製造する別の方法を示す図である。
図30は、本明細書に例示したゴルフクラブヘッドを製造する更に別の方法を示す図である。
図31は、本明細書に記載の器具、方法及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの背面図である。
図32は、図31のゴルフクラブヘッドの背面図である。
図33は、本明細書に記載の器具、方法及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの正面図である。
図34は、図33に例示したゴルフクラブヘッドの背面図である。
図35は、図33に例示したゴルフクラブヘッドの背面斜視図である。
図36は、図33に例示したゴルフクラブヘッドの背面図である。
図37は、図33に例示したゴルフクラブヘッドの図36に示す37−37線に沿った断面図である。
図38は、図33に例示したゴルフクラブヘッドの図36に示す38−38線に沿った断面図である。
図39は、図33に例示したゴルフクラブヘッドの図36に示す39−39線に沿った断面図である。
図40は、図33に例示したゴルフクラブヘッドの図36に示す40−40線に沿った断面図である。
図41は、図33に例示したゴルフクラブヘッドの図36に示す41−41線に沿った断面図である。
図42は、図33に例示したゴルフクラブヘッドの図36に示す42−42線に沿った断面図である。
図43は、本明細書に例示したゴルフクラブヘッドを製造する更に別の方法を示す図である。
図44は、本明細書に例示したゴルフクラブヘッドを製造する更に別の方法を示す図である。
図45は、結合剤を硬化させる例を示す図である。
説明の簡素化及び明確化のために、図面は構造を一般的な方法で示し、周知の機能及び技術の説明及び詳細は本開示を不必要に不明瞭にすることを避けるために省略される。また、図面中の要素は一定の縮尺で描かれないことがある。例えば、図面中の一部の要素の寸法は、本開示の実施例の理解の改善を助けるために他の要素に対して誇張され得る。
一般に、ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッド製造方法が本明細書に記載される。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図1−14の例では、ゴルフクラブヘッド100は、ボディ部110(図14)と、概して第1セットのウェイト部120(例えば、図示のウェイト部121、122、123、及び124)及び第2セットのウェイト部130(例えば、図示のウェイト部131、132、133、134、135、136、及び137)として示される、2以上のウェイト部を含んでもよい。ボディ部110は、トウ部140、ヒール部150、フロント部160、バック部170、トップ部180、及びソール部190を含んでもよい。ボディ部110は、第1の材料で作製され得る一方で、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、第2の材料で作製され得る。第1及び第2の材料は、類似の材料でもよく、異なる材料でもよい。例えば、ボディ部110は、部分的に又は完全に、鋼系材料(例えば、17−4PHステンレス鋼、Nitronic(登録商標)50ステンレス鋼、マレージング鋼又は他のタイプのステンレス鋼)、チタン系材料、アルミニウム系材料(例えば、高強度アルミニウム合金又は高強度合金で被覆された複合アルミニウム合金)、それらの任意の組み合わせ、及び/又は他の適切なタイプの材料で作製されてもよい。第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、部分的に又は完全に、タングステン系材料のような高密度材料又は他の適切なタイプの材料で作製されてもよい。あるいは、ボディ部110及び/又は第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、部分的に又は完全に、非金属材料(例えば、複合材料、プラスチック、等)で作製されてもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド100は、アイアン型ゴルフクラブヘッド(例えば、1番アイアン、2番アイアン、3番アイアン、4番アイアン、5番アイアン、6番アイアン、7番アイアン、8番アイアン、9番アイアン、等)でもよく、又はウェッジ型ゴルフクラブヘッド(例えば、ピッチングウェッジ、ロブウェッジ、サンドウェッジ、44度(°)、48°、52°、56°、60°のようなn度ウェッジ、等)でもよい。図1−10は特定のタイプのクラブヘッドを示すが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他のタイプのクラブヘッド(例えば、ドライバ型クラブヘッド、フェアウェイウッド型クラブヘッド、ハイブリッド型クラブヘッド、パター型クラブヘッド、等)に適用されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
トウ部140及びヒール部150は、ボディ部110の対向する両端部にあってもよい。ヒール部150は、ゴルフクラブを形成するシャフトの一方の端部で、グリップ(不図示)を持つシャフト(不図示)を受けるように構成されたホーゼル部155と、他方の端部にあるゴルフクラブヘッド100とを含んでもよい。
フロント部160は、フェース部162(例えば、打撃面)を含んでもよい。フェース部162は、フロント面164及びバック面166を含んでもよい。フロント面164は、トウ部140とヒール部150の間に延びる1以上の溝(grooves)168を含んでもよい。図では特定の数の溝を示すが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、より多い又は少ない溝を含んでもよい。フェース部162は、ゴルフボール(不図示)に衝撃を与えるために使用されてもよい。フェース部162は、ボディ部110と一体的な部分であってもよい。あるいは、フェース部162は、種々の製造方法及び/又は工程(例えば、接着剤などのボンディング工程、レーザ溶接などの溶接工程、ろう付け工程、半田付け工程、定着工程、機械的なロック又は接続方法、それらの任意の組み合わせ、又は他の適切なタイプの製造方法及び/又は工程)を介してボディ部110に結合される別の部品又は挿入物でもよい。フェース部162は、ゴルフクラブヘッド100のロフト角を画定するロフト面と関連付けられてもよい。ロフト角は、ゴルフクラブのタイプ(例えば、ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアン、ウェッジ、等)によって異なってもよい。一例では、ロフト角は、5度から75度の間としてもよい。別の例では、ロフト角は20度から60度の間としてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図14に示すように、バック部170は、概して第1セットの外部ウェイトポート1420(例えば、図示のウェイトポート1421、1422、1423、及び1424)及び第2セットの外部ウェイトポート1430(例えば、図示のウェイトポート1431、1432、1433、1434、1435、1436、及び1437)として示される、バック部170の周囲に沿った1以上の外部ウェイトポートを有するバックウォール部1410を含んでもよい。各外部ウェイトポートは、ポート直径と関連付けられてもよい。一例では、ポート直径は、約0.25インチ(6.35ミリメートル)であってもよい。第1セットの外部ウェイトポート1420のうちのいずれか2つの隣接する外部ウェイトポートは、ポート直径よりも小さい距離で分離されてもよい。同様に、第2セットの外部ウェイトポート1430のうちのいずれか2つの隣接する外部ポートは、ポート直径よりも小さい距離で分離されてもよい。第1及び第2セットの外部ウェイトポート1420、1430は、1以上のウェイト部を受けるように構成された外部ウェイトポートであってもよい。具体的には、第1セット120の各ウェイト部(例えば、図示のウェイト部121、122、123、及び124)は、バック部170のトウ部140及び/又はトップ部180にある又はその近傍にあるウェイトポートに配置されてもよい。例えば、ウェイト部121は、部分的に又は完全にウェイトポート1421に配置されてもよい。別の例では、ウェイト部122は、トップ部180とトウ部140の間の推移領域(例えば、トップ・アンド・トウ推移領域)にあるウェイトポート1422に配置されてもよい。第2セット130の各ウェイト部(例えば、図示のウェイト部131、132、133、134、135、136、及び137)は、バック部170のトウ部140及び/又はソール部190にある又はその近傍にあるウェイトポートに配置されてもよい。例えば、ウェイト部135は、部分的に又は完全にウェイトポート1435に配置されてもよい。別の例では、ウェイト部136は、ソール部190とトウ部140の間の推移領域(例えば、ソール・アンド・トウ推移領域)にあるウェイトポート1436に配置されてもよい。以下に詳細に説明するように、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、種々の製造方法及び/又は工程(例えば、ボンディング工程、溶接工程、ろう付け工程、機械的なロック方法、それらの任意の組み合わせ、又は他の適切なタイプの製造方法及び/又は工程)でボディ部110のバック部170に結合されてもよい。
あるいは、ゴルフクラブヘッド100は、(i)第1セットのウェイト部120を含まなくてもよく、(ii)第2セットのウェイト部130を含まなくてもよく、又は(iii)第1及び第2セットのウェイト部120、130の両方を含まなくてもよい。具体的には、ボディ部110のバック部170は、トップ部170及び/又はソール部190にあるウェイトポートを含まなくてもよく、その近傍にあるウェイトポートを含まなくてもよい。例えば、第1セットのウェイト部120の質量(例えば、3グラム)及び/又は第2セットのウェイト部130の質量(例えば、16.8グラム)は、別々のウェイト部(複数可)の代わりにボディ部110と一体的な部品(複数可)であってもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、類似又は異なる物理的特性(例えば、色、形状、サイズ、密度、質量、体積、等)を有してもよい。その結果、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、ゴルフクラブヘッド100の装飾的なデザインに寄与し得る。図11に図示した例では、第1及び第2セットのウェイト部120、130のウェイト部の各々は、それぞれ、円筒形(例えば、円形の断面)を有してもよい。あるいは、第1セット120のウェイト部の各々は、第1の形状(例えば、円筒形)であり得る一方で、第2セット130のウェイト部の各々は、第2の形状(例えば、立方体形)であり得る。別の例では、第1セットのウェイト部120は、異なる形状の2以上のウェイト部を含んでもよい(例えば、ウェイト部121は第1の形状であり得る一方で、ウェイト部122は第1の形状とは異なる第2の形状であり得る)。同様に、第2セットのウェイト部130も、異なる形状の2以上のウェイト部を含んでもよい(例えば、ウェイト部131は第1の形状であり得る一方で、ウェイト部132は第1の形状とは異なる第2の形状であり得る)。上記の例は特定の形状を持つウェイト部を記載しているが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他の適切な形状(例えば、球体、立方体、円錐、円柱、角錐、立方体状、角柱、錐台、又は他の適切な幾何学的形状、の一部又は全部)のウェイト部を含んでもよい。上記の例及び図は、ウェイト部のセットとして複数のウェイト部を示しているが、第1及び第2セットのウェイト部120、130の各セットは、それぞれ、単一のウェイト部であってもよい。一例では、第1セットのウェイト部120は、4つの別々のウェイト部の系列ではなく単一のウェイト部であってもよい。別の例では、第2セットのウェイト部130は、7つの別々のウェイト部の系列ではなく単一のウェイト部であってもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図12及び13を参照すると、例えば、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、バック部170のウェイトポート(概して図14に1420及び1430として示される)に構成されたネジ山にそれぞれ係合する、概して1210及び1310として示されるネジ山を含み、該ウェイトポートに固定されてもよい。例えば、第1及び第2セットのウェイト部120、130のウェイト部の各々は、それぞれ、ネジであってもよい。第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、工具有り又は無しで、バック部110から容易に取り外し可能でなくともよい。あるいは、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、第1及び第2セット120、130の1以上のウェイト部を相対的に重い又は軽いウェイト部にそれぞれ付け替えることができるように、(例えば、工具有りで)容易に取り外し可能であってもよい。別の例では、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、第1及び第2セットのウェイト部120、130をそれぞれ容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂又は接着剤でバック部170のウェイトポートに固定されてもよい。更に別の例では、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、第1及び第2セットのウェイト部120、130をそれぞれ容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂及び接着剤の両方でバック部170のウェイトポートに固定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
上述したように、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、幾つかの物理的特性が類似してもよいが、他の物理的特性は異なってもよい。図11−13に示すように、例えば、第1及び第2セット120、130のウェイト部の各々は、それぞれ、約0.25インチ(6.35ミリメートル)の直径1110を有してもよいが、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、高さが異なってもよい。具体的には、第1セット120のウェイト部の各々は、第1高さ1220(図12)と関連付けられてもよく、第2セット130のウェイト部の各々は、第2高さ1320(図13)と関連付けられてもよい。第1高さ1220は、第2高さ1320より相対的に小さくてもよい。一例では、第1高さ1220は、約0.125インチ(3.175ミリメートル)であり得る一方で、第2高さ1320は、約0.3インチ(7.62ミリメートル)であり得る。別の例では、第1高さ1220は、約0.16インチ(4.064ミリメートル)であり得る一方で、第2高さ1320は、約0.4インチ(10.16ミリメートル)であり得る。あるいは、第1高さ1220は、第2高さ1320以上であってもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図10に戻って参照すると、例えば、ゴルフクラブヘッド100は、グラウンド面1010、水平中央平面1020、及びトップ面1030と関連付けられてもよい。具体的には、グラウンド面1010は、ゴルフクラブヘッド100がアドレスポジション(例えば、ゴルフクラブヘッド100がゴルフボールを打つために調整される)にあるときに、ゴルフクラブヘッド100のソール部190に接する面であってもよい。トップ面1030は、ゴルフクラブヘッドがアドレスポジションにあるときに、ゴルフクラブヘッド100のトップ部180に接する面であってもよい。グラウンド面1010及びトップ面1030は、それぞれ、互いに実質的に平行であってもよい。水平中央平面1020は、グラウンド面1010及びトップ面1030のそれぞれの間の垂直方向の中間であってもよい。
ゴルフクラブヘッド100のための最適な周囲の重み付けを提供するために、第1セットのウェイト部120(例えば、ウェイト部121、122、123、及び124)は、ホーゼル155の重さと釣り合うように構成されてもよい。例えば、図10に示すように、第1セットのウェイト部120(例えば、ウェイト部121、122、123、及び124)は、ボディ部110の周囲の近くに配置されると共に、トップ部からトップ部180とトウ部140の間の推移領域145まで、及び推移領域145からトウ部140まで延在してもよい。換言すれば、第1セットのウェイト部120は、ホーゼル155に対して大まかに反対側の位置でゴルフクラブヘッド100に配置されてもよい。一例によれば、第1セットのウェイト部120の少なくとも一部は、ボディ部110の周囲の近くに配置されると共に、推移領域145を通って延在してもよい。別の例によれば、第1セットのウェイト部120の少なくとも一部は、ボディ部110の周囲の近くに延在すると共に、トップ部180の一部に沿って延在してもよい。別の例によれば、第1セットのウェイト部120の少なくとも一部は、ボディ部110の周囲の近くに延在すると共に、トウ部140の一部に沿って延在してもよい。第1セットのウェイト部120は、ゴルフクラブヘッド100の水平中央平面1020より上側にあってもよい。第1セットのウェイト部120の少なくとも一部は、ゴルフクラブヘッド100の重心を通って延びるゴルフクラブヘッド100の垂直軸におけるゴルフクラブヘッド100の慣性モーメントが増加するように、トウ部140の近くにあってもよい。従って、第1セットのウェイト部120は、ホーゼル155の重さと釣り合い及び/又はゴルフクラブヘッド100の慣性モーメントが増加するように、ボディ部110の周囲の近くにあると共に、トップ180、トウ部140及び/又は推移領域145を通って延在してもよい。第1セットのウェイト部120の位置(すなわち、第1セットの外部ウェイトポート1420の位置)と、第1セットのウェイト部120のウェイト部の物理的特性及び構成材料は、重量、重量分布、重心、慣性モーメント特性、構造的完全性、及び/又はゴルフクラブヘッド100の他の静的及び/又は動的特性に最適に作用するように決定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2セットのウェイト部130(例えば、ウェイト部131、132、133、134、135、135、及び137)は、ゴルフクラブヘッド100の重心が最適な位置に配置されると共にゴルフクラブヘッド100の重心を通って延びる垂直軸におけるゴルフクラブヘッドの慣性モーメントが最適化されるように構成されてもよい。図10を参照すると、第2セットのウェイト部130の全て又はかなりの部分は、概してソール部190の近くにあってもよい。例えば、第2セットのウェイト部130(例えば、ウェイト部131、132、133、134、135、135、及び137)は、ボディ部110の周囲の近くにあると共に、ソール部190からトウ部140まで延在してもよい。図10の例に示すように、ウェイト部131、132、133、及び134は、ボディ部110の周囲の近く配置されると共に、ゴルフクラブヘッド100の重心が低くなるように、ソール部190に沿って延在してもよい。ウェイト部135、136、及び137は、ボディ部110の周囲の近く配置されると共に、重心が低くなり且つ重心を通って延びる垂直軸におけるゴルフクラブヘッド100の慣性モーメントが増加するように、ソール部190からソール部190とトウ部140の間の推移領域147を通ってトウ部140まで延在してもよい。ゴルフクラブヘッド100の重心が低くなるように、第2セットのウェイト部130の全部又は一部は、水平中央平面1020よりソール部190の近くに配置されてもよい。例えば、ウェイト部131、132、133、134、135、及び136は、水平中央平面1020よりソール部190の近くに配置されてもよい。第2セットのウェイト部130の位置(すなわち、第2セットの外部ウェイトポート1430の位置)と、第2セットのウェイト部130のウェイト部の物理的特性及び構成材料は、重量、重量分布、重心、慣性モーメント特性、構造的完全性、及び/又はゴルフクラブヘッド100の他の静的及び/又は動的特性に最適に作用するように決定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図7−9に戻り、例えば、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、フェース部162のバック面166から離れて配置されてもよい(例えば、互いに直接結合されない)。すなわち、第1及び第2セットのウェイト部120、130のそれぞれと、バック面166は、ボディ部110の内部キャビティ700によって部分的に又は完全に分離されてもよい。図14に示すように、例えば、第1及び第2セットの外部ウェイトポート1420、1430の各外部ウェイトポートは、開口部(例えば、概して720及び730として示される)及びポートウォール(例えば、概して725及び735として示される)を含んでもよい。ポートウォール725及び735は、バックウォール部1410と一体的な部分(例えば、バックウォール部1410の区間)であってもよい。開口部720及び730の各々は、それぞれ、ウェイト部121及び135のようなウェイト部を受けるように構成されてもよい。開口部720は、ウェイトポート1421の一方の端部に配置されもよく、ポートウォール725は、ウェイトポート1421の反対側の端部又はその近傍に配置されてもよい。同様に、開口部730は、ウェイトポート1435の一方の端部に配置されると共に、ポートウォール735は、ウェイトポート1435の反対側の端部又はその近傍に配置されてもよい。ポートウォール725及び735は、フェース部162から分離されてもよい(例えば、内部キャビティ700で分離される)。ポートウォール725は、図9に示すように、フェース部162のバック面166に対して距離726を設けられてもよい。ポートウォール735は、フェース部162のバック面166に対して距離736を設けられてもよい。距離726及び736は、第1及び第2セットのウェイトポート1420、1430のそれぞれが本明細書に記載のウェイト部を受けるときに、ゴルフクラブヘッド100の重心の位置を最適化するように決定されてもよい。一例によれば、距離736は、ゴルフクラブヘッド100の重心がバック部170に向かって移動するように、距離726より大きくてもよい。その結果、内部キャビティ700の水平中央平面1020の下側の部分の幅740は、内部キャビティ700の水平中央平面1020の上側の幅742より大きくてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書で論じたように、第2セットのウェイト部130の全て又はかなりの部分を水平中央平面1020よりソール部190の近くにすると共に、第1及び第2セットのウェイト部120、130のそれぞれをバック面166から離すことで、第2セットのウェイト部130がバック面166に直接に結合された場合よりも、ゴルフクラブヘッド100の重心(CG)はフェース部162から相対的に更に後方に離すことができると共に、グラウンド面(例えば、図10に1010として示される)に向かって相対的に低くすることができる。第1及び第2セットのウェイトポート1420、1430の位置と、第1及び第2セットのウェイト部120、130のそれぞれの物理的特性及び構成材料は、重量、重量分布、重心、慣性モーメント特性、構造的完全性、及び/又はゴルフクラブヘッド100の他の静的及び/又は動的特性に最適に作用するように決定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図面は特定の断面形状を持つウェイトポートを示しているが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他の適切な断面形状を持つウェイトポートを含んでもよい。一例では、第1及び/又は第2セットのウェイトポート1420、1430のウェイトポートは、U字状の断面形状を有してもよい。別の例では、第1及び/又は第2セットのウェイトポート1420、1430のウェイトポートは、V字状の断面形状を有してもよい。第1セットのウェイト部120に関連する1以上のウェイトポートは、第2セットのウェイト部130に関連する1以上のウェイトポートとは異なる断面形状を有してもよい。例えば、ウェイトポート1421は、U字状の断面形状を有し得る一方で、ウェイトポート1435は、V字状の断面形状を有し得る。また、第1セットのウェイト部120に関連する2以上のウェイトポートは、異なる断面形状を有してもよい。同様に、第2セットのウェイト部130に関連する2以上のウェイトポートは、異なる断面形状を有してもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、質量が類似してもよい(例えば、第1及び第2セットのウェイト部120、130のウェイト部の全てが、それぞれ、略同じ重さがある)。あるいは、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、個々に質量が異なってもよく、セット全体として質量が異なってもよい。具体的には、第1セット120のウェイト部(例えば、図示の121、122、123、及び124)の各々は、第2セット130の任意のウェイト部(例えば、図示の131、132、133、134、135、136、及び137)よりも相対的に小さい質量であってもよい。例えば、第2セットのウェイト部130は、ゴルフクラブヘッド100の外部ウェイト部により全質量の50%以上を占めてもよい。その結果、ゴルフクラブヘッド100は、水平中央平面1020の下側に配置された外部ウェイト部により全質量の少なくとも50%を有するように構成することができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、ゴルフクラブヘッド100は、ゴルフクラブのタイプ(例えば、4番アイアン対ロブウェッジ)に基づいて約220グラムから約330グラムの範囲の質量を有してもよい。ボディ部110は、それぞれ約20グラム(例えば、外部ウェイト部による全質量)の質量がある第1及び第2セットのウェイト部120、130を含んで、約200グラムから約310グラムの範囲の質量を有してもよい。第1セット120のウェイト部の各々は、約1グラム(1.0g)の質量を有し得る一方で、第2セット130のウェイト部の各々は、約2.4グラムの質量を有し得る。第1セットのウェイト部120の質量の合計は、約3グラムであり得る一方で、第2セットのウェイト部130の質量の合計は、約16.8グラムであり得る。第2セットのウェイト部130の全質量は、第1セットのウェイト部120の全質量と同じ程度の5倍以上の重さであってもよい(例えば、約3グラムの第1セットのウェイト部120の全質量に対して約16.8グラムの第2セットのウェイト部130の全質量)。ゴルフクラブヘッド100は、第1及び第2セットのウェイト部120、130のそれぞれによる19.8グラムの全質量を有してもよい(例えば、第1セットのウェイト部120による3グラムと第2セットのウェイト部130による16.8グラムの合計)。従って、第1セットのウェイト部120は、ゴルフクラブヘッド100の外部ウェイト部により全質量の約15%を占めることができる一方で、第2セットのウェイト部130は、ゴルフクラブヘッド100の外部ウェイト部により全質量の約85%を占めることができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1及び第2セットのウェイト部120、130をそれぞれボディ部110と結合(例えば、バック部170のウェイトポートに第1及び第2セットのウェイト部120、130を固定)することにより、ゴルフクラブヘッド100の重心(CG)の位置及び慣性モーメント(MOI)は最適化されてもよい。具体的には、本明細書に記載したように、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、ソール部190に向かってCGの位置を低くすると共に、フェース部162から更に後方に離してもよい。更に、MOIは、CGを通って延びる垂直軸(例えば、グラウンド面1010に垂直)での測定値が高くなってもよい。MOIはまた、CGを通って延びる水平軸(例えば、ゴルフクラブヘッドのトウ部150及びヒール部160のそれぞれに向かって延在する)での測定値が高くなってもよい。その結果、クラブヘッド100は、第1及び第2セットのウェイト部120、130のそれぞれを持たないゴルフクラブヘッドよりも、相対的に高い打ち上げ角と相対的に低いスピン量を提供することができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
あるいは、同じセット内の2以上のウェイト部は、異なる質量であってもよい。一例では、第1セット120のウェイト部121は、第1セット120のウェイト部122よりも相対的に少ない質量であってもよい。別の例では、第2セット130のウェイト部131は、第2セット130のウェイト部135よりも相対的に少ない質量であってもよい。トップ・アンド・トウ推移領域及び/又はソール・アンド・トウ推移領域に相対的に大きな質量があることで、より多くの重量を、重心(CG)を通る垂直軸の慣性モーメント(MOI)が増加するようにゴルフクラブヘッド100のCGから分散させることができる。
図では別々の個々のパーツとしてウェイト部を示すが、第1及び第2セットのウェイト部120、130の各セットは、それぞれ、単一のウェイト部であってもよい。一例では、第1セット120の全てのウェイト部(例えば、図示の121、122、123、及び124)は、単一のウェイト部(例えば、第1のウェイト部)に結合されてもよい。同様に、第2セット130の全てのウェイト部(例えば、131、132、133、134、135、136、及び137)も、単一のウェイト部(例えば、第2のウェイト部)に結合されてもよい。この例では、ゴルフクラブヘッド100は、2つのウェイト部だけを有してもよい。図では特定の数のウェイト部を示すが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、より多い又は少ない数のウェイト部を有してもよい。一例では、第1セットのウェイト部120は、図に示す3つの別々のウェイト部に代えて2つの別々のウェイト部を有してもよい。別の例では、第2セットのウェイト部130は、図に示す7つの別々のウェイト部に代えて5つの別々のウェイト部を有してもよい。上記に代えて、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、任意の別々のウェイト部を有しなくてもよい(例えば、ボディ部110は、ボディ部110と一体的な部分(複数可)として別々のウェイト部の質量を含むように製造してもよい)。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図7−9に戻って参照すると、例えば、ボディ部110は、フロント部160とバック部170の間に延在する内部キャビティ700を含む中空体であってもよい。更に、内部キャビティ700は、トップ部180とソール部190の間に延在してもよい。内部キャビティ700は、キャビティ高750(HC)と関連付けられてもよく、ボディ部110は、ボディ高850(HB)と関連付けられてもよい。キャビティ高750及びボディ高850は、トウ部140とヒール部150の間で変化し得るが、キャビティ高750は、ボディ高850の少なくとも50%であってもよい(HC>0.5*HB)。例えば、キャビティ高750は、ボディ高850の70−85%の間で変化してもよい。内部キャビティ700のキャビティ高750をボディ高850の50%より大きくすることで、ゴルフクラブ100は、ゴルフクラブ100がフェース部162を介してゴルフボールを打つときに、ボディ高の50%より小さいキャビティ高のゴルフクラブよりも、相対的により一貫した感触、音、及び/又は結果を生み出すことができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、内部キャビティ700は、無充填(例えば、空の空間)であってもよい。内部キャビティ700を含むボディ部100は、内部キャビティ700を含まないボディ部100よりも少ない約100グラムの重量であってもよい。あるいは、内部キャビティ700は、衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰するように、弾性ポリマー又はエラストマー材料(例えば、オハイオ州、ケント、Sorbothane社製のSorbothane(登録商標)のような粘弾性ウレタンポリマー材料)、熱可塑性エラストマー材料(TPE)、熱可塑性ポリウレタン材料(TPU)、及び/又は他の適切なタイプの材料で、部分的に又は完全に充填されてもよい。例えば、内部キャビティ700の少なくとも50%は、ゴルフクラブヘッド100がフェース部162を介してゴルフボールを打つときに、衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰するように、TPE材料で充填されてもよい。
別の例では、内部キャビティ700は、ゴルフクラブヘッド100がフェース部162を介してゴルフボールを打つときに、衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰するように、部分的に又は完全に、エチレン共重合体材料などのポリマー材料で充填されてもよい。具体的には、内部キャビティ700の少なくとも50%は、高密度エチレン共重合体アイオノマー、脂肪酸変成エチレン共重合体アイオノマー、高非晶質エチレン共重合体アイオノマー、エチレン酸アクリレート三元共重合体のアイオノマー、マグネシウムアイオノマーを含むエチレン共重合体、様々な形状を作り出す従来の射出成形装置で使用される射出成型可能なエチレン共重合体、様々な形状を作り出す従来の押出し装置で使用できるエチレン共重合体、及び/又は熱硬化性ポリブタジエンゴムに類似した高圧縮性及び低反発性のエチレン共重合体で充填されてもよい。例えば、エチレン共重合体は、デラウェア州、ウィルミントンのE.I.du Pont de Nemours and Company社製の、DuPont(登録商標)高性能樹脂(HPF)ファミリーの材料(例えば、DuPont(登録商標)HPF AD1172、DuPont(登録商標) HPF AD1035、DuPont(登録商標) HPF 1000、及びDuPont(登録商標) HPF 2000)に関連するエチレン共重合体のいずれかを含んでもよい。エチレン共重合体のDuPont(登録商標)ファミリーは、射出成型可能であり、低圧縮性及び高反発力を提供する従来の射出成形装置及び型を使用することができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図15に戻り、例えば、フェース部162は、第1厚さ1510(T1)、及び、第2厚さ1520(T2)を含んでもよい。第1厚さ1510は、溝168に隣接するフェース部162の区間の厚さであり得る一方で、第2厚さ1520は、溝168の下側のフェース部162の区間の厚さであり得る。例えば、第1厚さ1510は、フロント面164とバック面166の間の最大距離であってもよい。第2厚さ1520は、溝162に基づいてもよい。具体的には、溝168は、溝深さ1525(Dgroove)を有してもよい。第2厚さ1520は、溝168の底面とバック面166との間の最大距離であってもよい。第2厚さ1520と溝深さ1525の合計は、第1厚さ1510と実質的に等しくてもよい(例えば、T2+Dgroove=T1)。従って、第2厚さ1520は、第1厚さ1510よりも小さくてもよい(例えば、T2<T1)。
ゴルフクラブヘッド100の重心を下げ及び/又は更に後方に移動するために、ゴルフクラブヘッド100のフロント部160の重量は、相対的に薄いフェース部162を使用することにより除去されてもよい。例えば、第1厚さ1510は、約0.075インチ(1.905ミリメートル)であってもよい(例えば、T1=0.075インチ)。バックウォール部1410の支持を受けて内部キャビティ700を形成し、弾性ポリマー材料で内部キャビティ700の少なくとも一部を充填することで、フェース部162は、ゴルフクラブヘッド100の構造的完全性、音、及び/又は感触を劣化させずに相対的に薄く(例えば、T1<0.075インチ)することができる。一例では、第1厚さ1510は、0.060インチ(1.524ミリメートル)以下であってもよい(例えば、T1≦0.060インチ)。別の例では、第1厚さ1510は、0.040インチ(1.016ミリメートル)以下であってもよい(例えば、T1≦0.040インチ)。フェース部162及び/又はボディ部110の形成に使用する材料(複数可)のタイプに基づいて、フェース部162は、0.030インチ(0.762ミリメートル)以下の第1厚さ1510(例えば、T1≦0.030インチ)より薄くされてもよい。溝深さ1525は、第2厚さ1520以上であってもよい(例えば、Dgroove≧T2)。一例では、溝深さ1525は、約0.020インチ(0.508ミリメートル)であってもよい(例えば、Dgroove=0.020インチ)。従って、第2厚さ1520は、約0.010インチ(0.254ミリメートル)であってもよい(例えば、T2=0.010インチ)。別の例では、溝深さ1525は、約0.015インチ(0.381ミリメートル)であってもよく、第2厚さ1520は、約0.015インチであってもよい(例えば、Dgroove=T2=0.015インチ)。あるいは、溝深さ1525は、第2厚さ1520より小さくてもよい(例えば、Dgroove<T2)。バックウォール部1410の支持と内部キャビティ700に弾性ポリマー材料の充填が無いと、ゴルフクラブヘッドは、フェース部でのゴルフボールによる複数の衝撃に耐えられないかもしれない。本明細書に記載のゴルフクラブヘッド100とは対照的に、バックウォール部1410の支持と内部キャビティ700に弾性ポリマー材料の充填が無いが相対的に薄いフェース部を有するゴルフクラブヘッド(例えば、キャビティバックゴルフクラブヘッド)は、ゴルフボールのインパクト時に不快な音(例えば、安っぽい音)及び/又は感触を生み出すかもしれない。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド100を形成する製造工程及び方法に基づいて、フェース部162は、フェース部162の周囲又はその近傍に追加の材料を含んでもよい。従って、フェース部162はまた、第3厚さ1530、及び面取り部1540を有してもよい。第3厚さ1530は、第1厚さ1510又は第2厚さ1520のいずれよりも大きくてもよい(例えば、T3>T1>T2)。具体的には、フェース部162は、溶接工程によってボディ部110に結合されてもよい。例えば、第1厚さ1510は、約0.030インチ(0.762ミリメートル)であってもよく、第2厚さ1520は、約0.015インチ(0.381ミリメートル)であってもよく、第3厚さ1530は、約0.050インチ(1.27ミリメートル)であってもよい。従って、面取り部1540は、フェース部162をボディ部110に溶接するときに、追加の材料の一部を収容することができる。
図16に示すように、例えば、フェース部162は、1以上の溝168の下側に、概して1605で示される、補強区間を含んでもよい。一例では、フェース部162は、各溝の下側に補強区間1605を含んでもよい。あるいは、フェース部162は、幾つかの溝(例えば、他の全ての溝)の下側又はただ1つの溝の下側に補強区間1605を含んでもよい。フェース部162は、第1厚さ1610、第2厚さ1620、第3厚さ1630、及び面取り部1640を含んでもよい。溝168は、溝深さ1625を有してもよい。補強区間168は、第2厚さ1620を画定してもよい。第1厚さ1610及び第2厚さ1620は、それぞれ、互いに実質的に等しくてもよい(例えば、T1=T2)。一例では、第1厚さ1610及び第2厚さ1620は、それぞれ、約0.030インチ(0.762ミリメートル)であってもよい(例えば、T1=T2=0.030インチ)。溝深さ1625は、約0.015インチ(0.381ミリメートル)であってもよく、第3厚さ1630は、約0.050インチ(1.27ミリメートル)であってもよい。溝168はまた、溝幅を有してもよい。補強区間1605の幅は、溝幅以上であってもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
あるいは、フェース部162は、トップ部180とソール部190で厚さが変化してもよく、及び/又はその間で厚さが変化してもよい。一例では、フェース部162は、トップ部180又はその近傍がソール部190又はその近傍よりも相対的に厚くてもよい(例えば、フェース部162の厚さは、トップ部180からソール部190に向かって徐々に減ってもよい)。別の例では、フェース部162は、ソール部190又はその近傍がトップ部180又はその近傍よりも相対的に厚くてもよい(例えば、フェース部162の厚さは、ソール部190からトップ部189に向かって徐々に減ってもよい)。更に別の例では、フェース部162は、トップ部180とソール部190の間がトップ部180及びソール部190又はその近傍よりも相対的に厚くてもよい(例えば、フェース部162の厚さは、ベル型の外形を有してもよい)。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
他のゴルフクラブヘッドのデザインと異なり、ボディ部110の内部キャビティ700と、ゴルフクラブヘッド100の周囲に沿った第1及び第2セットのウェイト部120、130のそれぞれの位置は、フェース部162から離れていくゴルフボールに相対的に高い打ち出し角と相対的に低いスピンレートをもたらすことができる。その結果、ゴルフボールは、遠くに移動することができる(すなわち、キャリー及びロール距離を含む総距離が大きくなる)。
図17は、本明細書に記載の例のゴルフクラブヘッドを製造する1つの方法を示す図である。図17の例では、プロセス1700は、概して第1及び第2セットのウェイト部120、130としてそれぞれ示される、2以上のウェイト部を供給することで開始してもよい(ブロック1710)。第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、タングステン系材料のような第1の材料で作製されてもよい。一例では、第1及び第2セットのウェイト部120、130は、それぞれ、タングステン合金ネジであってもよい。
プロセス1700は、フェース部162と、内部キャビティ700と、概して1420及び1430として示される、2以上の外部ウェイトポートを持つバック部170とを有するボディ部110を供給してもよい(ブロック1720)。ボディ部110は、第1の材料とは異なる、第2の材料で作製されてもよい。ボディ部110は、インベストメント鋳造工程、ビレット鍛造工程、プレス工程、コンピュータ数値制御(CNC)機械工程、ダイキャスト工程、それらの任意の組み合わせ、又は他の適切な製造工程を用いて製造されてもよい。一例では、ボディ部110は、鋳造工程を用いて17−4PHステンレス鋼で作製されてもよい。別の例では、ボディ部110は、鍛造工程を用いて他の適切なタイプのステンレス鋼(例えば、オハイオ州、ウエストチェスター、AKスチール社製のNitronic(登録商標)50ステンレス鋼)で製造されてもよい。ボディ部110の製造にNitronic(登録商標)50ステンレス鋼を用いることで、ゴルフクラブヘッド100は、他のタイプの鋼から作製されたゴルフクラブヘッドよりも相対的に頑丈に及び/又は耐腐食性をより高めることができる。ボディ部110の各ウェイトポートは、開口部及びポートウォールを含んでもよい。例えば、ウェイトポート1421は、互いに対向する両端部に設けた開口部720及びポートウォール725を含んでもよい。内部キャビティ700は、ウェイトポート1421のポートウォール725とフェース部162のバック面166を分離してもよい。同様に、ウェイトポート1835は、互いに対向する両端部に設けた開口部730及びポートウォール735を含んでもよい。内部キャビティ700は、ウェイトポート1435のポートウォール735とフェース部162のバック面166を分離してもよい。
プロセス1700は、第1及び第2セットのウェイト部120、130の各々を2以上の外部ウェイトポートの1つに結合されてもよい(ブロック1730)。一例では、プロセス1700は、外部ウェイトポート1421にウェイト部121を挿入して固定し、外部ウェイトポート1435にウェイト部135を挿入して固定してもよい。プロセス1700は、種々の製造方法及び/又は工程を用いて、ウェイトポート1421、1435などの外部ウェイトポートに、第1及び第2セットのウェイト部120、130のそれぞれを固定することができる(例えば、エポキシ樹脂、溶接、ろう付け、機械的なロック、それらの任意の組み合わせ、等)。
プロセス1700は、部分的に又は完全に、弾性ポリマー材料(例えば、Sorbothane(登録商標)材料)又はポリマー材料(例えば、DuPont(登録商標)HPF系材料などのエチレン共重合体材料)を内部キャビティ700に充填してもよい(ブロック1740)。一例では、内部キャビティ700の少なくとも50%は、弾性ポリマー材料を充填されてもよい。上記のように、弾性ポリマー材料は、ゴルフボールを打つゴルフクラブヘッド100に応じて衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰させることができる。あるいはまた、内部キャビティ700は、熱可塑性エラストマー材料及び/又は熱可塑性ポリウレタン材料を充填されてもよい。図18に示すように、例えば、ゴルフクラブヘッド100は、第1開口部1830及び第2開口部1835を持つ1以上のウェイトポート(例えば、図14に1431として示される)を含んでもよい。第2開口部1835は、内部キャビティ700にアクセスするために用いられてもよい。一例では、プロセス1700(図17)は、第1開口部1835から第2開口部1835を介して内部キャビティ700に弾性ポリマー材料を注入することで、内部キャビティ700に弾性ポリマー材料を充填してもよい。第1開口部1830及び第2開口部1835は、それぞれ、サイズ及び/又は形状が同じでもよく、異なってもよい。上記の例は第2開口部を持つ特定のウェイトポートを示して説明したが、ゴルフクラブヘッド100の他の任意のウェイトポートが第2開口部を含んでもよい(例えば、ウェイトポート720)。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図17に戻って参照すると、プロセス1700の例は、単に、ゴルフクラブヘッド100を製造する1つの方法の例を他の図と共に提供し、説明している。アクションの特定の順序を図17に示しているが、これらのアクションは、他の経時的な順番で実行されてもよい。例えば、図17に示す2以上のアクションは、連続して、同時に、又は一斉に実行されてもよい。一例では、ブロック1710、1720、1730、及び/又は1740は、同時に又は一斉に実行されてもよい。図17は特定の数のブロックを示すが、プロセスは、1以上のブロックを実行しなくてもよい。一例では、内部キャビティ700は、充填されなくてもよい(例えば、ブロック1740は実行されなくてもよい)。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図1−14に戻って参照し、フェース部162は、内部キャビティ700(例えば、図7)の充填に使用される弾性ポリマー材料とフェース部162との間の接着力を改善し及び/又は剥離を緩和するように、非平滑なバック面を含んでもよい。研磨ブラスト工程(例えば、ビーズブラスト工程、サンドブラスト工程、他の適切なブラスト工程、又はそれらの任意の組み合わせ)及び/又はフライス(機械)加工などの様々な方法及び/又は工程を使用して、バック面166を非平滑にすることができる。例えば、バック面166は、0.5から250μインチ(0.012から6.3μm)の範囲の表面粗さ(Ra)を有してもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図19−21に示すように、例えば、フェース部1900は、フロント面1910及びバック面2010を含んでもよい。フロント面1910は、概して1920として示される、フロント面1910を横切って長手方向に延びる(例えば、図1のトウ部140とヒール部150の間に延びる)、1以上の溝を含んでもよい。フロント面1910は、ゴルフボール(不図示)に衝撃を与えるために使用されてもよい。
バック面2010も、概して2020として示される、1以上の溝(channels)を含んでもよい。溝2020は、バック面2010を横切って長手方向に延びてもよい。溝2020は、互いに平行又は実質的に平行であってもよい。溝2020は、内部キャビティ700を充填するために使用される弾性ポリマー材料と係合し、フェース部1900と弾性ポリマー材料の間の機械的ロック機構として働くことができる。具体的には、溝2100は、開口部2110、ボトム区間2120、及び、概して2130及び2132として示される、2つのサイドウォールを含んでもよい。ボトム区間2120は、バック部2010に対して平行又は実質的に平行であってもよい。2つのサイドウォール2130及び2132は、近づいていくサイドウォールであってもよい(すなわち、サイドウォール2130及び2132は互いに非平行であってもよい)。ボトム区間2120とサイドウォール2130及び2132は、概して2140及び2142として示される、2つのアンダーカット部を形成してもよい。すなわち、開口部2110における幅2115は、ボトム区間2120における幅2125より小さくてもよい。溝2100の断面は、軸2150に対して対称であってもよい。図21は、平坦又は実質的に平坦なサイドウォールを示したが、2つのサイドウォール2130及び2132は、湾曲していてもよい(例えば、互いに対して凸状)。
図21に示したような平坦又は実質的に平坦なサイドウォールではなく、溝は他のタイプのサイドウォールを含んでもよい。図22に示すように、例えば、溝2200は、開口部2210、ボトム区間2220、及び、概して2230及び2232として示される、2つのサイドウォールを含んでもよい。ボトム区間2220は、バック面2010に対して平行又は実質的に平行であってもよい。2つのサイドウォール2230及び2232は、段差のあるサイドウォールであってもよい。ボトム区間2220とサイドウォール2230及び2232は、概して2240及び2242として示される、2つのアンダーカット部を形成してもよい。すなわち、開口部2210における幅2215は、ボトム区間2220における幅2225より小さくてもよい。溝2200の断面は、軸2250に対して対称であってもよい。
図21−22に示したように対称的ではなく、溝は非対称であってもよい。図23に示すように、別の例では、溝2300は、開口部2310、ボトム区間2320、及び、概して2330及び2332として示される、2つのサイドウォールを含んでもよい。ボトム区間2320は、バック面2010に対して平行又は実質的に平行であってもよい。ボトム区間2320とサイドウォール部2330は、アンダーカット部2340を形成してもよい。
図24を参照し、例えば、溝2400は、開口部2410、ボトム区間2420、及び、概して2430及び2432として示される、2つのサイドウォールを含んでもよい。ボトム区間2420は、バック面2010に対して平行又は実質的に平行でなくともよい。2つのサイドウォール2430及び2432は、互いに平行又は実質的に平行であり得るが、一方のサイドウォールは他方のサイドウォールより長くてもよい。ボトム区間2420とサイドウォール2432は、アンダーカット部2440を形成してもよい。
図34に示す例では、フェース部2500は、概して2520として示される、バック面2510を横切って短手方向に延びる(例えば、図1のトップ部180とソール部190の間に延びる)、1以上の溝を持つバック面2510を含んでもよい。図26に示す別の例では、フェース部2600は、概して2620として示される、バック面2610を横切って斜め方向に延びる、1以上の溝を持つバック面2610を含んでもよい。あるいは、フェース部は、フェース部のバック面を異なる方向に横切って延びる溝の組み合わせを含んでもよい(例えば、長手方向、短手方向、及び/又は斜め方向に延びる)。図27に戻り、更に別の例では、フェース部2700は、概して2720、2730、2740として示される、バック面2710を横切って異なる方向に延びる、1以上の溝を持つバック面3610を含んでもよい。具体的には、フェース部2700は、バック面2710を横切って長手方向に延びる複数の溝2720と、バック面2710を横切って短手方向に延びる複数の溝2730と、バック面2710を横切って斜め方向に延びる複数の溝2740を含んでもよい。
図28を参照し、例えば、ゴルフクラブヘッド100は、フェース部162、結合部2810、及び弾性ポリマー材料2820を含んでもよい。結合部2810は、フェース部162に対する弾性ポリマー材料2820の接続、取り付け、及び/又は結合を提供することができる。結合部2810は、結合剤、結合剤の組み合わせ、結合構造又は取付デバイス、結合構造及び又は取付デバイスの組み合わせ、及び/又は、1以上の結合剤、1以上の結合構造及び/又は1以上の取付デバイスの組み合わせであってもよい。例えば、結合部2810は、フェース部162とゴルフクラブヘッド100(例えば、図7)の内部キャビティ700の充填に使用される弾性ポリマー材料との間の接着力の改善及び/又は層間剥離の軽減のために結合剤を含んでもよい。一例では、結合部2810は、ミシガン州、オーバーンヒルズ、Dow Chemical社製の材料であるMEGUM(登録商標)、ROBOND(登録商標)、及び/又はTHIXON(登録商標)のような、低粘度有機溶剤型の溶液及び/又はポリマーと他の反応性化学物質の分散液であってもよい。別の例では、結合部結合部2810は、フェース部162に弾性ポリマー材料2820を結合するためにバック面166に適用されてもよい(例えば、バック面166と弾性ポリマー材料2820の間に延びる)。例えば、結合部2810は、内部キャビティ700が射出成型工程を介して弾性ポリマー材料2820で充填されるときに適用されてもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図29は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッド100又は任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティ700に、部分的に又は完全に弾性ポリマー材料又はエラストマー材料を充填する1つの方法を示す。プロセス2900は、ゴルフクラブヘッド100を特定の温度に加熱することで開始してもよい(ブロック2910)。一例では、ゴルフクラブヘッド100は、内部キャビティ700に注入される弾性ポリマー材料の気化温度などの要因に依存して、150℃から250℃の範囲の温度に加熱することができる。次いで、弾性ポリマー材料が特定の温度に加熱されてもよい(ブロック2920)。弾性ポリマー材料は、非発泡及び射出成型可能な熱可塑性エラストマー(TPE)材料であってもよい。従って、弾性ポリマー材料は、内部キャビティ700に注入される前に液体又は流動状態になるように加熱されてもよい。弾性ポリマー材料が加熱される温度は、内部キャビティ700に部分的に又は完全に充填するために使用される弾性ポリマー材料のタイプに依存し得る。加熱された弾性ポリマー材料は、内部キャビティ700を部分的に又は完全に充填するように、内部キャビティ700に注入される(ブロック2930)。弾性ポリマー材料は、本明細書に記載の1以上のウェイトポート(例えば、図14に示される第1及び第2セットのウェイトポート1420、1430のそれぞれの1以上のウェイトポート)から内部キャビティ700に注入されてもよい。1以上のウェイトポートは、弾性ポリマー材料によって置換された内部キャビティ700の内部の空気が内部キャビティ700から排気されることを可能にしてもよい。一例では、ゴルフクラブヘッド100は、射出成型工程の間、図14に示すように水平に向けられてもよい。弾性ポリマー材料は、ウェイトポート1431及び1432から内部キャビティ700に注入されてもよい。ウェイトポート1421、1422及び/又は1423は、内部キャビティ700から置換された空気を排気するための通気孔として機能してもよい。従って、射出成型工程中のゴルフクラブヘッド100の向きに関わらず、弾性ポリマー材料は、1以上の上側にあるウェイトポートを通気孔として機能させながら、1以上の下側にあるウェイトポートから内部キャビティ700に注入されてもよい。次いで、型(すなわち、ゴルフクラブヘッド100)は、弾性ポリマー材料が固体状態になってフェース部162のバック面166に接着するように、受動的(例えば、室温で)又は能動的に冷却されてもよい。弾性ポリマー材料は、フェース部162のバック面166に直接に接着されてもよい。あるいは、弾性ポリマー材料は、バック面166及び/又は本明細書に記載の結合剤(例えば、図28に示される結合部2810)の支援を受けて、フェース部162のバック面166に接着されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
上述したように、弾性ポリマー材料は、液体状態(すなわち、非発泡性)に加熱され、内部キャビティ700に射出成型された後に凝固されてもよい。低い弾性率を持つ弾性ポリマー材料は、フェース部162がゴルフボールに衝突するときのフェース部162に関する振動及びノイズの減衰を提供することができる。例えば、加熱されたときに発泡する弾性ポリマー材料は、振動及びノイズの減衰を提供することができる。しかしながら、このような発泡弾性ポリマー材料は、ゴルフボールの衝撃を吸収するときに弾性ポリマー材料の過度の撓み及び/又は圧縮の可能性があるため、比較的薄いフェース部に構造的支持を提供するのに十分な剛性を有さないことがある。一例では、内部キャビティ700に射出成型された弾性ポリマー材料は、フェース部162に構造的支持を提供するように比較的高い弾性率を有すると共に、ゴルフボールを打つときにフェース部162が受ける衝撃力を吸収するように弾性的に撓んでもよい。従って、比較的高い弾性率を有する非発泡及び射出成型可能な弾性ポリマー材料は、振動及びノイズの減衰を提供することに加えてフェース部162の構造的支持及び補強を提供するように、内部キャビティ700を部分的に又は完全に充填するために使用されてもよい。すなわち、非発泡及び射出成型可能な弾性ポリマー材料は、フェース部162のための構造的支持部であってもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図30は、本明細書に記載の結合剤を内部キャビティ700に部分的に又は完全に弾性ポリマーを注入する前のゴルフクラブヘッドに適用する1つの方法を示す。図30の例では、プロセス3900は、フェース部162のバック面166に結合剤を噴射することで開始してもよい(ブロック3010)。結合剤は、結合剤の特性に応じて上記のようにゴルフクラブヘッドを加熱する前又は後にバック面166に噴射されてもよい。結合剤は、第1セットのウェイトポート1420及び/又は第2セットのウェイトポート1430の1以上を通じて噴射されてもよい。結合剤は、第1セットのウェイトポート1420及び第2セットのウェイトポート1430の幾つか又は全てを通じてバック面166に噴射されてもよい。例えば、ノズル又は針などの噴射器具は、器具の先端又は出口部がバック面166に近づくまで、各ウェイトポートに挿入されてもよい。その後、結合剤は、器具の出口部からバック面166に噴射されてもよい。更に、器具は、結合剤が器具の周囲のバック面166の領域に噴射されるように、内部キャビティ700の内部で移動、回転及び/又は旋回されてもよい。例えば、噴射器具の出口部は、バック面166の環状パターンに対応して結合剤が噴射されるように、ウェイトポートの内側を環状パターンで移動されてもよい。第1セットのウェイトポート1420及び第2セットのウェイトポート1430の各々は、バック面166に結合剤を噴射するのに使用されてもよい。しかしながら、第1セットのウェイトポート1420及び/又は第2セットのウェイトポート1430の全ての使用を必要としなくてもよい。例えば、全ての他の隣接するウェイトポートの使用は、バック面166全体に結合剤を噴射するのに十分であり得る。別の例では、ウェイトポート1421、1422、1431、1433及び1436は、バック面166に結合剤を噴射するのに使用されてもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
プロセス3000はまた、バック面166に結合剤の略均一な被膜が提供されるように、バック面166に結合剤を噴射した後でバック面166に結合剤を広げること(ブロック3920)を含んでもよい。一例によれば、結合剤は、第1セットのウェイトポート1420及び第2セットのウェイトポート1430の1以上を通じて内部キャビティ700に空気を噴射することによって、バック面166に広げられてもよい。空気は、第1セットのウェイトポート1420及び第2セットのウェイトポート1430の1以上に空気ノズルを挿入することによって、内部キャビティ700及びバック面166に噴射されてもよい。一例によれば、空気ノズルは、バック面166における結合剤の均一な被膜又は略均一な被膜のために、結合剤に空気を均一に吹き付けてバック面166に結合剤が広がるように、バック面166から一定距離で回転、移動及び/又は旋回されてもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
プロセス3000の例は、単に、ゴルフクラブヘッド100を製造する1つの方法の例を他の図と共に提供し、説明している。アクションの特定の順序を図30に示しているが、これらのアクションは、他の経時的な順番で実行されてもよい。更に、図30に示す2以上のアクションは、連続して、同時に、又は一斉に実行されてもよい。プロセス3000は、結合剤を噴射してバック面166を均一又は略均一に被膜する単一のアクションを含んでもよい。一例では、結合剤は、微粒子又は小滴に変換(すなわち、霧化)されてバック面166にスプレーされることによって、バック面166に噴射されてもよい。従って、バック面166は、1つのアクションで、結合剤で均一又は略均一に被膜されてもよい。結合剤によるバック面166の略均一な被膜は、噴射工程又は製造工程に起因する僅かな非均一性を持つ被膜として定義されてもよい。しかしながら、そのような僅かな非均一性は、本明細書に記載の結合剤でバック面166に弾性ポリマー材料又はエラストマー材料を結合するのに影響を及ぼさない。例えば、バック面166への結合剤のスプレーで、バック面166の結合剤の他の領域よりも僅かに大きい厚さの被膜を有する結合剤の重複領域が得られる。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載したように、2以上のウェイト部は、単一のウェイト部として構成されてもよい。図31及び32の例では、ゴルフクラブヘッド3100は、ボディ部3110と、概して第1セットのウェイト部3120(例えば、図示のウェイト部3121、3122、3123、及び3124)及び第2セットのウェイト部3130として示される、2以上のウェイト部とを含んでもよい。ボディ部3110は、トウ部3140、ヒール部3150、フロント部(不図示)、バック部3170、トップ部3180、及びソール部3190を含んでもよい。フロント部は、ゴルフクラブヘッド100のフロント部160と多くの点で類似してもよい。従って、ゴルフクラブヘッド3100のフロント部の詳細は提供されない。
ボディ部3110は、第1の材料で作製され得る一方で、第1セットのウェイト部3120及び第2セットのウェイト部3130は、第2の材料で作製され得る。第1及び第2の材料は、類似の材料でもよく、異なる材料でもよい。例えば、ボディ部3110は、部分的に又は完全に、鋼系材料(例えば、17−4PHステンレス鋼、Nitronic(登録商標)50ステンレス鋼、マレージング鋼又は他のタイプのステンレス鋼)、チタン系材料、アルミニウム系材料(例えば、高強度アルミニウム合金又は高強度合金で被覆された複合アルミニウム合金)、それらの任意の組み合わせ、及び/又は他の適切なタイプの材料で作製されてもよい。第1セットのウェイト部3120及び第2セットのウェイト部3130は、部分的に又は完全に、タングステン系材料のような高密度材料又は他の適切なタイプの材料で作製されてもよい。あるいは、ボディ部3110及び/又は第1セットのウェイト部3120及び第2セットのウェイト部3130は、部分的に又は完全に、非金属材料(例えば、複合材料、プラスチック、等)で作製されてもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド3100は、アイアン型ゴルフクラブヘッド(例えば、1番アイアン、2番アイアン、3番アイアン、4番アイアン、5番アイアン、6番アイアン、7番アイアン、8番アイアン、9番アイアン、等)でもよく、又はウェッジ型ゴルフクラブヘッド(例えば、ピッチングウェッジ、ロブウェッジ、サンドウェッジ、44度(°)、48°、52°、56°、60°のようなn度ウェッジ、等)でもよい。図31及び32は特定のタイプのクラブヘッドを示すが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他のタイプのクラブヘッド(例えば、ドライバ型クラブヘッド、フェアウェイウッド型クラブヘッド、ハイブリッド型クラブヘッド、パター型クラブヘッド、等)に適用されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
トウ部3140及びヒール部3150は、ボディ部3110の対向する両端部にあってもよい。ヒール部3150は、ゴルフクラブを形成するシャフトの一方の端部で、グリップ(不図示)を持つシャフト(不図示)を受けるように構成されたホーゼル部3155と、他方の端部にあるゴルフクラブヘッド3100とを含んでもよい。
バック部3170は、概して第1セットの外部ウェイトポート3220(例えば、図示のウェイトポート3221、3222、3223、及び3224)及び第2セットの外部ウェイトポート3230として示される、バック部3170の周囲に沿った1以上の外部ウェイトポートを有するバックウォール部3210を含んでもよい。第1セットのウェイトポート3220の各外部ウェイトポートは、ポート直径と関連付けられてもよい。一例では、ポート直径は、約0.25インチ(6.35ミリメートル)であってもよい。第1セットの外部ウェイトポート3220のうちのいずれか2つの隣接する外部ウェイトポートは、ポート直径よりも小さい距離で分離されてもよい。第1セットの外部ウェイトポート3220及び第2セットの外部ウェイトポート3230は、1以上のウェイト部を受けるように構成された外部ウェイトポートであってもよい。
第1セットのウェイト部3120の各ウェイト部(例えば、図示のウェイト部3121、3122、3123、及び3124)は、トップ部3180のトウ部3140及び/又はバック部3170にある又はその近傍にあるウェイトポート(例えば、図示のウェイトポート3221、3222、3223、及び3224)に配置されてもよい。例えば、ウェイト部3121は、部分的に又は完全にウェイトポート3221に配置されてもよい。別の例では、ウェイト部3122は、トップ部3180とトウ部3140の間の推移領域(例えば、トップ・アンド・トウ推移領域)にあるウェイトポート3222に配置されてもよい。第1セットのウェイトポート3220と第1セットのウェイト部3120の構成は、多くの点でゴルフクラブヘッド100と類似している。従って、第1セットのウェイトポート3220と第1セットのウェイト部3120の構成の詳細な説明は、提供されない。
第2セットのウェイトポート3230は、トウ部3140又はトウ部3140の近傍の位置からソール部3190又はソール部3190の近傍の位置、及び、トウ部3140とソール部3190の間の推移領域を通って延びる凹部であってもよい。従って、図31に示すように、第2のウェイトポート3230は、L字型の凹部に似ていてもよい。第2のウェイト部3130は、第2のウェイトポート3230の形状に似ていてもよく、第2のウェイトポート4130に配置されるよう構成されてもよい。第2のウェイト部3130は、部分的に又は完全にウェイトポート3230に配置されてもよい。第2のウェイト部3130は、楕円形、貼付系、三角形、又は任意の幾何学的又は非幾何学的な形状のような任意の形状を有してもよい。第2のウェイトポート3230は、第2のウェイト部3130と類似の形状でもよい。しかしながら、第2のウェイトポート3230に挿入される第2のウェイト部3130の一部は、ウェイトポート3230と類似の形状を有してもよい。本明細書に詳細に記載したように、ウェイト部3120及び第2のウェイト部3130を含む、本明細書に記載の任意のウェイト部は、種々の製造方法及び/又は工程(例えば、ボンディング工程、溶接工程、ろう付け工程、機械的なロック方法、それらの任意の組み合わせ、又は他の適切なタイプの製造方法及び/又は工程)でボディ部3110のバック部3170に結合されてもよい。
第2のウェイト部3130は、ゴルフクラブヘッド100の重心を最適な位置に配置すると共に、ゴルフクラブヘッド3100の重心を通って延びる垂直軸におけるゴルフクラブヘッドの慣性モーメントを最適化するように構成されてもよい。第2のウェイト部3130の全部又はかなりの部分は、概してソール部3190の近くにあってもよい。例えば、第2のウェイト部3130は、ボディ部3110の周囲の近くにあると共に、ソール部3190からトウ部3190まで延在してもよい。図32の例に示すように、第2のウェイト部3130は、ボディ部3110の周囲の近く配置されると共に、ゴルフクラブヘッド3100の重心が低くなるように、一部又は大部分がソール部3190に沿って延在してもよい。第2のウェイト部3130の一部は、ボディ部3110の周囲の近く配置されると共に、重心が低くなり且つ重心を通って延びる垂直軸におけるゴルフクラブヘッド3100の慣性モーメントが増加するように、ソール部3190からソール部3190とトウ部3140の間の推移領域3147を通ってトウ部3140まで延在してもよい。ゴルフクラブヘッド3100の重心が低くなるように、第2のウェイト部3130の全部又は一部は、ゴルフクラブヘッド3100の水平中央平面3260よりソール部3190の近くに配置されてもよい。第2のウェイト部3130の位置(すなわち、ウェイトポート3230の位置)と、第2のウェイトポート3130のウェイト部の物理的特性及び構成材料は、重量、重量分布、重心、慣性モーメント特性、構造的完全性、及び/又はゴルフクラブヘッド3100の他の静的及び/又は動的特性に最適に作用するように決定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1セットのウェイト部3120のウェイト部は、類似又は異なる物理的特性(例えば、色、形状、サイズ、密度、質量、体積、等)を有してもよい。図32に図示した例では、第1セットのウェイト部3120のウェイト部の各々は、円筒形(例えば、円形の断面)を有してもよい。あるいは、第1セット3120のウェイト部の各々は、異なる形状であってもよい。上記の例は特定の形状を持つウェイト部を記載しているが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他の適切な形状(例えば、球体、立方体、円錐、円柱、角錐、立方体状、角柱、錐台、又は他の適切な幾何学的形状、の一部又は全部)のウェイト部を含んでもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図33−42の例では、ゴルフクラブヘッド3300は、ボディ部3310と、概して第1セットのウェイト部3320(例えば、図示のウェイト部3321及び3322)及び第2セットのウェイト部3330(例えば、図示のウェイト部3331、3332、3333、3334及び3335)として示される、2以上のウェイト部とを含んでもよい。ボディ部3310は、トウ部3340、ヒール部3350、フロント部3360、バック部3370、トップ部3380、及びソール部3390を含んでもよい。ヒール部3350は、ゴルフクラブを形成するシャフトの一方の端部で、グリップ(不図示)を持つシャフト(不図示)を受けるように構成されたホーゼル部3355と、他方の端部にあるゴルフクラブヘッド3300とを含んでもよい。
ボディ部3310は、第1の材料で作製され得る一方で、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330は、それぞれ、第2の材料で作製され得る。第1及び第2の材料は、類似の材料でもよく、異なる材料でもよい。ゴルフクラブヘッド3300、ウェイト部3320及び又はウェイト部3330を構成する材料は、ゴルフクラブヘッド100のような本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッド及びウェイト部と多くの点で類似してもよい。従って、ゴルフクラブヘッド3300、ウェイト部3320及び又はウェイト部3330を構成する材料の詳細な説明は、詳述されない。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド3300は、アイアン型ゴルフクラブヘッド(例えば、1番アイアン、2番アイアン、3番アイアン、4番アイアン、5番アイアン、6番アイアン、7番アイアン、8番アイアン、9番アイアン、等)でもよく、又はウェッジ型ゴルフクラブヘッド(例えば、ピッチングウェッジ、ロブウェッジ、サンドウェッジ、44度(°)、48°、52°、56°、60°のようなn度ウェッジ、等)でもよい。図33−42は特定のタイプのクラブヘッドを示すが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他のタイプのクラブヘッド(例えば、ドライバ型クラブヘッド、フェアウェイウッド型クラブヘッド、ハイブリッド型クラブヘッド、パター型クラブヘッド、等)に適用されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
フロント部3360は、フェース部3362(例えば、打撃面)を含んでもよい。フェース部3362は、フロント面3364及びバック面3366を含んでもよい(図37に示す)。フロント面3364は、トウ部3340とヒール部3350の間に延びる1以上の溝(grooves)3368を含んでもよい。図では特定の数の溝を示すが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、より多い又は少ない溝を含んでもよい。フェース部3362は、ゴルフボール(不図示)に衝撃を与えるために使用されてもよい。フェース部3362は、ボディ部3310と一体的な部分であってもよい。あるいは、フェース部3362は、種々の製造方法及び/又は工程(例えば、接着剤などのボンディング工程、レーザ溶接などの溶接工程、ろう付け工程、半田付け工程、定着工程、機械的なロック又は接続方法、それらの任意の組み合わせ、又は他の適切なタイプの製造方法及び/又は工程)を介してボディ部3310に結合される別の部品又は挿入物でもよい。フェース部3362は、ゴルフクラブヘッド3300のロフト角を画定するロフト面と関連付けられてもよい。ロフト角は、ゴルフクラブのタイプ(例えば、ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアン、ウェッジ、等)によって異なってもよい。一例では、ロフト角は、5度から75度の間としてもよい。別の例では、ロフト角は20度から60度の間としてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図36に示すように、バック部3370は、概して第1セットの外部ウェイトポート3520(例えば、図示のウェイトポート3521及び3522)及び第2セットの外部ウェイトポート3530(例えば、図示のウェイトポート3531、3532、3533、3534及び3535)として示される、バック部3370の周囲に沿った1以上の外部ウェイトポートを有するバックウォール部3510を含んでもよい。各外部ウェイトポートは、バックウォール部3510の開口部によって画定されてもよい。各外部ウェイトポートは、ポート直径と関連付けられてもよい。一例では、ポート直径は、約0.25インチ(6.35ミリメートル)であってもよい。第1セットの外部ウェイトポート3520のウェイトポートは、第1セットの外部ウェイトポート3520のうちのいずれか2つの隣接する外部ウェイトポートのポート直径以下の距離で分離されてもよい。同様に、第2セットの外部ウェイトポート3530のうちのいずれか2つの隣接する外部ポートは、第2セットの外部ウェイトポート3530のうちのいずれか2つの隣接する外部ウェイトポートのポート直径以下の距離で分離されてもよい。第1及び第2セットの外部ウェイトポート3520、3530は、それぞれ、1以上のウェイト部を受けるように構成された外部ウェイトポートであってもよい。具体的には、第1セットのウェイト部3320の各ウェイト部(例えば、図示のウェイト部3321及び3322)は、バック部3370のトウ部3340及び/又はトップ部3380にある又はその近傍にあるウェイトポートに配置されてもよい。例えば、ウェイト部3321は、部分的に又は完全にウェイトポート3521に配置されてもよい。別の例では、ウェイト部3322は、トップ部3380とトウ部3340の間の推移領域(例えば、トップ・アンド・トウ推移領域)にあるウェイトポート3522に配置されてもよい。第2セットのウェイト部3330の各ウェイト部(例えば、図示のウェイト部3331、3332、3333、3334及び3335)は、バック部3370のトウ部3340及び/又はソール部3390にある又はその近傍にあるウェイトポートに配置されてもよい。例えば、ウェイト部3333は、部分的に又は完全にウェイトポート3533に配置されてもよい。別の例では、ウェイト部3335は、ソール部3390とトウ部3340の間の推移領域(例えば、ソール・アンド・トウ推移領域)にあるウェイトポート3535に配置されてもよい。別の例では、第1セットのウェイト部3320及び第2セットのウェイト部3330の任意のウェイト部は、第1セットのウェイトポート3520及び第2セットのウェイトポート3530の任意のウェイトポートに配置されてもよい。以下に詳細に説明するように、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330は、それぞれ、種々の製造方法及び/又は工程(例えば、ボンディング工程、溶接工程、ろう付け工程、機械的なロック方法、それらの任意の組み合わせ、又は他の適切なタイプの製造方法及び/又は工程)でボディ部3310のバック部3370に結合されてもよい。
あるいは、ゴルフクラブヘッド3300は、(i)第1セットのウェイト部3320を含まなくてもよく、(ii)第2セットのウェイト部3330を含まなくてもよく、又は(iii)第1及び第2セットのウェイト部3320、3330の両方を含まなくてもよい。具体的には、ボディ部3310のバック部3370は、トップ部3370及び/又はソール部3390にあるウェイトポートを含まなくてもよく、その近傍にあるウェイトポートを含まなくてもよい。例えば、第1セットのウェイト部3320の質量(例えば、3グラム)及び/又は第2セットのウェイト部3330の質量(例えば、16.8グラム)は、別々のウェイト部(複数可)の代わりにボディ部3310と一体的な部品(複数可)であってもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1及び第2セットのウェイト部3320、3330は、それぞれ、類似又は異なる物理的特性(例えば、色、形状、サイズ、密度、質量、体積、等)を有してもよい。その結果、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330は、それぞれ、ゴルフクラブヘッド3300の装飾的デザインに寄与することができる。第1及び第2セットのウェイト部3320、3330はの物理的特性は、図11に例示したウェイト部のような、本明細書に記載の任意のウェイト部と多くの点で類似してもよい。更に、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330をゴルフクラブヘッド3300に結合するデバイス及び/又は方法は、図12及び13に例示したウェイト部のような、本明細書に記載の任意のウェイト部と多くの点で類似してもよい。従って、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330の物理的特性、及び第1及び第2セットのウェイト部3320、3330をゴルフクラブヘッド3300に結合するデバイス及び/又は方法の詳細な説明は、本明細書では詳述しない。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図34に示すように、ゴルフクラブヘッド3300は、グラウンド面4110、水平中央平面4120、及びトップ面4130と関連付けられてもよい。特に、グラウンド面4110は、ゴルフクラブヘッド3300がアドレスポジション(例えば、ゴルフクラブヘッド3300がゴルフボールを打つために調整される)にあるときに、グラウンドと実質的に平行となり且つゴルフクラブヘッド3300のソール部3390に接線する面であってもよい。トップ面4130は、ゴルフクラブヘッド3300がアドレスポジションにあるときに、ゴルフクラブヘッド3300のトップ部3380に接する面であってもよい。グラウンド面4110及びトップ面4130は、それぞれ、互いに実質的に平行であってもよい。水平中央平面4120は、グラウンド面4110及びトップ面4130のそれぞれの間の垂直方向の中間であってもよい。
ゴルフクラブヘッド100のための最適な周囲の重み付けを提供するために、第1セットのウェイト部3320(例えば、ウェイト部3321及び3322)は、ホーゼル3355の重さと釣り合い及び/又はゴルフクラブヘッド3300の重心を通って延びるゴルフクラブヘッド3300の垂直軸における慣性モーメントが増加するように構成されてもよい。例えば、図34に示すように、第1セットのウェイト部3320(例えば、ウェイト部3321及び3322)は、ボディ部3310の周囲の近くにあると共に、トップ3380とトウ部3340の間の推移領域3345に延在してもよい。別の例では、第1セットのウェイト部3320(例えば、ウェイト部3321及び3322)は、ボディ部3310の周囲の近くにあると共に、トウ部3340の近傍に延在してもよい。第1セットのウェイト部3320の位置(すなわち、第1セットのウェイトポート3520の位置)と、第1セットのウェイト部3320のウェイト部の物理的特性及び構成材料は、重量、重量分布、重心、慣性モーメント特性、構造的完全性、及び/又はゴルフクラブヘッド3300の他の静的及び/又は動的特性に最適に作用するように決定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2のウェイト部3330(例えば、ウェイト部3331、3332、3333、3334及び3335)は、ゴルフクラブヘッドの重心が最適な位置に配置され及び/又はゴルフクラブヘッド3300の重心を通って延びる垂直軸における慣性モーメントが最適化されるように構成されてもよい。図34を参照し、第2セットのウェイト部3330の全部又はかなりの部分は、ソール部3390の近くにあってもよい。例えば、第2セットのウェイト部3330(例えば、ウェイト部3331、3332、3333、3334及び3335)は、ゴルフクラブヘッド100の重心が低くなるように、トップ部3340とヒール部3350の間のソール部3390又はその近傍に延びてもよい。ウェイト部3334、3335は、重心を通る垂直軸におけるゴルフクラブヘッド3300の慣性モーメントが増加するように、ヒール部3350よりもトウ部3340に近くに、及び/又はソール部3390とトウ部3340の間の推移領域3347又はその近傍に配置されてもよい。第2セットのウェイト部3330のうちの幾つかのウェイト部は、トウ部に配置されてもよい。ゴルフクラブヘッド3300の重心が低くなるように、第2セットのウェイト部3330の全て又は一部は、水平中央平面4120よりソール部3390の近くに配置されてもよい。第2セットのウェイト部3330の位置(すなわち、第2セットのウェイト部3350の位置)と、第2セットのウェイト部3330のウェイト部の物理的特性及び構成材料は、重量、重量分布、重心、慣性モーメント特性、構造的完全性、及び/又はゴルフクラブヘッド3300の他の静的及び/又は動的特性に最適に作用するように決定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図37に戻り、例えば、第1及び第2セットのウェイト部332、3330は、それぞれ、フェース部3362のバック面3366から離れて配置されてもよい(例えば、互いに直接結合されない)。すなわち、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330のそれぞれと、バック面3366は、ボディ部3300の内部キャビティ3800によって部分的に又は完全に分離されてもよい。例えば、第1及び第2セットの外部ウェイトポート3320、3330の各外部ウェイトポートは、開口部(例えば、概して3820及び3830として示される)及びポートウォール(例えば、概して3825及び3835として示される)を含んでもよい。ポートウォール3825及び3835は、バックウォール部3510と一体的な部分(例えば、バックウォール部3510の区間)であってもよい。開口部3820及び3830の各々は、それぞれ、ウェイト部3321及び3335のようなウェイト部を受けるように構成されてもよい。開口部3820は、ウェイトポート3521の一方の端部に配置されもよく、ポートウォール3825は、ウェイトポート3521の反対側の端部又はその近傍に配置されてもよい。同様に、開口部3830は、ウェイトポート3535の一方の端部に配置されると共に、ポートウォール3835は、ウェイトポート3535の反対側の端部又はその近傍に配置されてもよい。ポートウォール3825及び3835は、フェース部3362から分離されてもよい(例えば、内部キャビティ3800で分離される)。ポートウォール3825のような、第1セットのウェイトポート3520の各ポートウォールは、図37に示すように、フェース部3362のバック面3366に対して距離3826を設けられてもよい。ポートウォール3835のような、第2セットのウェイトポート3530の各ポートウォールは、フェース部3362のバック面3366に対して距離3836を設けられてもよい。距離3826及び3836は、第1及び第2セットのウェイトポート3520、3530のそれぞれが本明細書に記載のウェイト部を受けるときに、ゴルフクラブヘッド3300の重心の位置を最適化するように決定されてもよい。一例によれば、距離3836は、ゴルフクラブヘッド3300の重心がバック部3370に向かって移動し及び/又はソール部3390に向かって低くなるように、距離3826より大きくてもよい。一例によれば、距離3836は、約1.5から約4の範囲の倍数で距離3826より大きくてもよい。換言すれば、距離3836は、距離3826の約1.5倍から約4倍大きくてもよい。その結果、内部キャビティ3800の水平中央平面4120の下側の部分の幅3840(図34に示す)は、内部キャビティ3800の水平中央平面4120の上側の幅3842より大きくてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書で論じたように、第2セットのウェイト部3330の全て又はかなりの部分を水平中央平面4120よりソール部3390の近くにすると共に、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330のそれぞれを第2セットのウェイト部3330がバック面3366に直接結合される場合よりもバック面3366から離すことで、本明細書に記載したように内部キャビティ3800の幅3842より内部キャビティ3800の幅3840を大きくしないゴルフクラブヘッドと比較して、ゴルフクラブヘッド3300の重心(CG)はフェース部3362から相対的に更に後方に離すことができると共に、グラウンド面(例えば、図34に4110として示される)に向かって相対的に低くすることができる。第1及び第2セットのウェイトポート3520、3530の位置と、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330のそれぞれの物理的特性及び構成材料は、重量、重量分布、重心、慣性モーメント特性、構造的完全性、及び/又はゴルフクラブヘッド3300の他の静的及び/又は動的特性に最適に作用するように決定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図面は特定の断面形状を持つウェイトポートを示しているが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他の適切な断面形状を持つウェイトポートを含んでもよい。第1及び/又は第2セットのウェイトポート3520、3530のウェイトポートは、本明細書に記載の任意のウェイトポートの断面形状と類似する断面形状を有してもよい。従って、ウェイトポート3520、3530の断面形状の詳細な説明は詳述しない。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1及び第2セットのウェイト部3320、3330は、それぞれ、質量が類似してもよい(例えば、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330のウェイト部の全てが、それぞれ、略同じ重さがある)。あるいは、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330は、それぞれ、個々に質量が異なってもよく、セット全体として質量が異なってもよい。具体的には、第1セット3320のウェイト部(例えば、図示の3321及び3322)の各々は、第2セット3330の任意のウェイト部(例えば、図示の3331、3332、3333、3334及び3335)よりも相対的に小さい質量であってもよい。例えば、第2セットのウェイト部3330は、ゴルフクラブヘッド3300の外部ウェイト部により全質量の50%以上を占めてもよい。その結果、ゴルフクラブヘッド3300は、水平中央平面4120の下側に配置された外部ウェイト部により全質量の少なくとも50%を有するように構成することができる。一例では、外部ウェイト部による全質量は、水平中央平面4120の上側の外部ウェイト部による全質量より水平中央平面4120の下側が大きくなるようにしてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、ゴルフクラブヘッド3300は、ゴルフクラブのタイプ(例えば、4番アイアン対ロブウェッジ)に基づいて約220グラムから約330グラムの範囲の質量を有してもよい。ボディ部3310は、それぞれ約20グラム(例えば、外部ウェイト部による全質量)の質量がある第1及び第2セットのウェイト部3320、3330を含んで、約200グラムから約310グラムの範囲の質量を有してもよい。第1セット3320のウェイト部の各々は、約1グラム(1.0g)の質量を有し得る一方で、第2セット3330のウェイト部の各々は、約2.4グラムの質量を有し得る。第1セットのウェイト部3320の質量の合計は、約3グラムであり得る一方で、第2セットのウェイト部3330の質量の合計は、約16.8グラムであり得る。第2セットのウェイト部3330の全質量は、第1セットのウェイト部3320の全質量と同じ程度の5倍以上の重さであってもよい(例えば、約3グラムの第1セットのウェイト部3320の全質量に対して約16.8グラムの第2セットのウェイト部3330の全質量)。ゴルフクラブヘッド3300は、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330のそれぞれによる19.8グラムの全質量を有してもよい(例えば、第1セットのウェイト部3320による3グラムと第2セットのウェイト部3330による16.8グラムの合計)。従って、第1セットのウェイト部3320は、ゴルフクラブヘッド3300の外部ウェイト部により全質量の約15%を占めることができる一方で、第2セットのウェイト部3330は、ゴルフクラブヘッド3300の外部ウェイト部により全質量の約85%を占めることができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1及び第2セットのウェイト部3320、3330をそれぞれボディ部3310と結合(例えば、バック部3370のウェイトポートに第1及び第2セットのウェイト部3320、3330を固定)することにより、ゴルフクラブヘッド3300の重心(CG)の位置及び慣性モーメント(MOI)は最適化されてもよい。具体的には、本明細書に記載したように、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330は、それぞれ、ソール部3390に向かってCGの位置を低くすると共に、フェース部3362から更に後方に離してもよい。更に、MOIは、CGを通って延びる垂直軸(例えば、グラウンド面4110に垂直)での測定値が高くなってもよい。MOIはまた、CGを通って延びる水平軸(例えば、ゴルフクラブヘッド3300のトウ部3350及びヒール部3360のそれぞれに向かって延在する)での測定値が高くなってもよい。その結果、クラブヘッド3300は、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330のそれぞれを持たないゴルフクラブヘッドよりも、相対的に高い打ち上げ角と相対的に低いスピン量を提供することができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
あるいは、同じセット内の2以上のウェイト部は、異なる質量であってもよい。一例では、第1セット3320のウェイト部3321は、第1セット3320のウェイト部3322よりも相対的に少ない質量であってもよい。別の例では、第2セット3330のウェイト部3331は、第2セット3330のウェイト部3335よりも相対的に少ない質量であってもよい。トップ・アンド・トウ推移領域及び/又はソール・アンド・トウ推移領域に相対的に大きな質量があることで、より多くの重量を、重心(CG)を通る垂直軸の慣性モーメント(MOI)が増加するようにゴルフクラブヘッド100のCGから分散させることができる。
図では別々の個々のパーツとしてウェイト部を示すが、第1及び第2セットのウェイト部3320、3330の各セットは、それぞれ、単一のウェイト部であってもよい。一例では、第1セット3320の全てのウェイト部(例えば、図示の3321及び3322)は、単一のウェイト部(例えば、第1のウェイト部)に結合されてもよい。同様に、第2セット3330の全てのウェイト部(例えば、3331、3332、3333、3334及び3335)は、図32の例と同様に単一のウェイト部(例えば、第2のウェイト部)に結合されてもよい。図では特定の数のウェイト部を示すが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、より多い又は少ない数のウェイト部を有してもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部3310は、フロント部3360とバック部3370の間に延在する内部キャビティ3800を含む中空体であってもよい。更に、内部キャビティ3800は、トップ部3380とソール部3390の間に延在してもよい。内部キャビティ3800は、キャビティ高3850(HC)と関連付けられてもよく、ボディ部3310は、ボディ高3950(HB)と関連付けられてもよい。キャビティ高3850及びボディ高3950は、トウ部3340とヒール部3350の間及びトップ部3380とソール部3390の間で変化し得るが、キャビティ高3850は、ボディ高3950の少なくとも50%であってもよい(HC>0.5*HB)。例えば、キャビティ高3850は、ボディ高3950の70−85%の間で変化してもよい。内部キャビティ3800のキャビティ高3850をボディ高3950の50%より大きくすることで、ゴルフクラブ3300は、ゴルフクラブ3300がフェース部3362を介してゴルフボールを打つときに、ボディ高の50%より小さいキャビティ高のゴルフクラブよりも、相対的により一貫した感触、音、及び/又は結果を生み出すことができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ3800は、キャビティ幅3840(WC)と関連付けられてもよく、ボディ部3310は、ボディ幅3990(WB)と関連付けられてもよい。キャビティ幅3840及びボディ幅3990は、トップ部3380とソール部3390の間、及びトウ部3340とヒール部3350の間で変化してもよい。キャビティ幅3840は、トップ部3370とソール部3390の間及びトウ部3340とヒール部3350の間のボディ部3310の特定の領域で、ボディ幅3990の少なくとも50%であってもよい(WC>0.5*WB)。別の例によれば、キャビティ幅3840は、トップ部3380とソール部3390の間の特定の領域でボディ幅3990の約40%−50%の間で変化してもよい。別の例によれば、キャビティ幅3840は、トップ部3380とソール部3390の間の特定の領域でボディ幅3990の約30%−70%の間で変化してもよい。別の例によれば、キャビティ幅3840は、トップ部3380とソール部3390の間の特定の領域でボディ幅3990の約20%−80%の間で変化してもよい。例えば、キャビティ幅3840は、水平中央平面4120又はその下側でボディ幅3990の約20%−80%の間で変化してもよい。内部キャビティ3800のキャビティ幅3890は、水平中央平面4120又はその下側でボディ幅3990の約20%以上から約80%以下の範囲で変化し得るので、ゴルフクラブヘッド3300の質量のかなりの部分は、ボディ幅の約20%より小さいキャビティ幅を持つゴルフクラブヘッドと比較して、より低く且つ更に後方に移動させることができる。更に、ゴルフクラブヘッド3300は、ゴルフクラブヘッド3300でフェース部3362を介してゴルフボールを打つときに、ボディ幅の20%より小さいキャビティ幅を持つゴルフクラブよりも、相対的により一貫した感触、音、及び/又は結果を生み出すことができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド3300のCGを低くし、及び/又はゴルフクラブヘッド3300のCGをフェース部3360に対して更に後方に移動させるために、水平中央平面4120又はその下でボディ幅3990の約20%−80%の範囲で変化するキャビティ幅3840を持つ内部キャビティ3800を提供するように、バック部3370は、水平中央平面4120の近くの位置とトップ部3380又はその近くの位置との間に延在する凹部3410(図35、36及び39に示す)を有してもよい。凹部3410は、バック部3370の上側ウォール3412とレッジ部3414とによって画定されてもよい。バック部3370の上側ウォール3412は、水平中央平面4120又はその近くの位置からトップ部3380又はその近くの位置まで延在してもよい。レッジ部3414は、バック部3370の上側ウォール3412からバック部3370の下側ウォール3416まで延在してもよい。バック部3370の下側ウォール3416は、水平中央平面4120又はその近くの位置からボトム部3380又はその近くの位置まで延在してもよい。レッジ部3414は、上側ウォール3412からフェース部3360に対して離れる方向に延在してもよい。従って、レッジ部3414は、水平中央平面の上側のボディ部3310の幅と比較して、ボディ部3310の幅が水平中央平面4120又はその近くで実質的に増加する上側ウォール3412から下側ウォール3416への推移を容易にする。レッジ部3414は、ボディ部3310の上側ボディ幅3420より大きいレッジ部幅3418(図39に示す)を有してもよい。一例では、レッジ部幅34148は、概してバック部3370の上側ウォール3412によって画定される平面3413と、概してバック部3370の下側ウォール3416によって画定される平面3417との間に延在するバック部3370の表面の幅として定義されてもよい。上側ボディ幅3420は、水平中央平面4120又はその上側のボディ部3310の幅として定義されてもよい。一例によれば、レッジ部幅3418は、約0.5から約1.0の範囲の倍数で上側ボディ幅3420より広くてもよい。別の例によれば、レッジ部幅3418は、約1.5の倍数で上側ボディ幅3420より広くてもよい。別の例によれば、レッジ部幅3418は、約3.0の倍数で上側ボディ幅3420より広くてもよい。従って、本明細書に記載例によるゴルフクラブヘッドは、約0.5以上から約3.0以下の倍数で上側ボディ幅3420より広いレッジ部幅3418を有することができる。従って、水平中央平面4120又はその近く又はその下側のボディ幅3990は、水平中央平面4120又はその近く又はその下側のボディ幅3990の約20%から80%であるキャビティ幅3840を提供できる上側ボディ幅3420よりも、実質的に大きくすることができる。更に、凹部3410は、ゴルフクラブヘッド3300が、概して水平中央平面4120の上側よりも水平中央平面4120の下側の質量が大きくなることを許容する。換言すれば、凹部3410を画定するようにゴルフクラブヘッド3300から除去された質量は、水平中央平面4120の周囲及び下側にあるボディ部3310の後方又はバック部に移動されてもよい。
ボディ幅3990の約20%−80%となるキャビティ幅3840を概して維持するように、キャビティ幅3840は、ソール部3390の近く又は水平中央平面4120の下側で、トップ部3380の近く又は水平中央平面4120の上側よりも大きくてもよい。一例によれば、キャビティ幅3840は、概して、トップ部3380とソール部3390の間及びトウ部3340とヒール部3350の間の特定の領域でボディ幅3990の変化に従って変化してもよい。例えば、図40に示すように、キャビティ幅3840は、概して、トップ部3380とソール部3390の間のボディ部3310の特定の領域でボディ幅3990に従って変化してもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、内部キャビティ3800は、無充填(例えば、空の空間)であってもよい。内部キャビティ3800を含むボディ部3300は、内部キャビティ3800を含まないボディ部3300よりも少ない約100グラムの重量であってもよい。あるいは、内部キャビティ3800は、衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰するように、弾性ポリマー又はエラストマー材料(例えば、オハイオ州、ケント、Sorbothane社製のSorbothane(登録商標)のような粘弾性ウレタンポリマー材料)、熱可塑性エラストマー材料(TPE)、熱可塑性ポリウレタン材料(TPU)、及び/又は他の適切なタイプの材料で、部分的に又は完全に充填されてもよい。例えば、内部キャビティ3800の少なくとも50%は、ゴルフクラブヘッド3300がフェース部3362を介してゴルフボールを打つときに、衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰するように、TPE材料で充填されてもよい。
別の例では、内部キャビティ3800は、ゴルフクラブヘッド3300がフェース部3362を介してゴルフボールを打つときに、衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰するように、部分的に又は完全に、エチレン共重合体材料などのポリマー材料で充填されてもよい。具体的には、内部キャビティ3800の少なくとも50%は、高密度エチレン共重合体アイオノマー、脂肪酸変成エチレン共重合体アイオノマー、高非晶質エチレン共重合体アイオノマー、エチレン酸アクリレート三元共重合体のアイオノマー、マグネシウムアイオノマーを含むエチレン共重合体、様々な形状を作り出す従来の射出成形装置で使用される射出成型可能なエチレン共重合体、様々な形状を作り出す従来の押出し装置で使用できるエチレン共重合体、及び/又は熱硬化性ポリブタジエンゴムに類似した高圧縮性及び低反発性のエチレン共重合体で充填されてもよい。例えば、エチレン共重合体は、デラウェア州、ウィルミントンのE.I.du Pont de Nemours and Company社製の、DuPont(登録商標)高性能樹脂(HPF)ファミリーの材料(例えば、DuPont(登録商標)HPF AD1172、DuPont(登録商標) HPF AD1035、DuPont(登録商標) HPF 1000、及びDuPont(登録商標) HPF 2000)に関連するエチレン共重合体のいずれかを含んでもよい。エチレン共重合体のDuPont(登録商標)ファミリーは、射出成型可能であり、低圧縮性及び高反発力を提供する従来の射出成形装置及び型を使用することができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書で説明したように、キャビティ幅3840は、水平中央平面4120又はその下側でボディ幅3990の約20%−80%の間で変化してもよい。一例では、内部キャビティ3800の一部又は全部を満たす弾性ポリマー又はエラストマー材料の少なくとも50%は、ゴルフクラブヘッド3300の水平中央平面4120の下側に配置されてもよい。従って、ゴルフクラブヘッド3300の重心は、ボディ幅の約20%より小さいキャビティ幅を持ち且つ部分的に又は完全に弾性ポリマー又はエラストマー材料で充填されたゴルフクラブヘッドと比較して、更に低くすることができ且つ更に後方に移動させることができる。更に、ゴルフクラブヘッド3300は、ゴルフクラブヘッド3300がフェース部3362を介してゴルフボールを打つときに、ボディ幅の約20%より小さくて部分的に又は完全に弾性ポリマー又はエラストマー材料で充填されたキャビティ幅を持つゴルフクラブヘッドと比較して、相対的により一貫した感触、音、及び/又は結果を生み出すことができる。
フェース部3362の厚さは、本明細書で詳細に説明し及び図15、16で例示したように、トップ部3380とソール部の間及びトウ部3340とヒール部の間で変化してもよい。従って、フェース部3362の厚さの変化の詳細な説明は、提供されない。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
他のゴルフクラブヘッドのデザインと異なり、ボディ部3310の内部キャビティ3800と、ゴルフクラブヘッド3300の周囲に沿った第1及び第2セットのウェイト部3320、3330のそれぞれの位置は、フェース部3362から離れていくゴルフボールに相対的に高い打ち出し角と相対的に低いスピンレートをもたらすことができる。その結果、ゴルフボールは、遠くに移動することができる(すなわち、キャリー及びロール距離を含む総距離が大きくなる)。
ゴルフクラブヘッド3300は、本明細で説明し図17に示した任意の方法で作製されてもよい。従って、ゴルフクラブヘッド3300を製造する方法の詳細な説明は、提供されない。
図37及び41に示すように、例えば、ゴルフクラブヘッド3300は、内部キャビティ3800に通じる1以上のウェイトポート(例えば、フェイとポート3521及び3531として1つ示される)を含んでもよい。ウェイトポート3531は、第1開口部3930及び第2開口部3935を含んでもよい。第2開口部3935は、内部キャビティ3800にアクセスするために用いられてもよい。一例では、プロセス1700(図17)は、第1開口部3930から第2開口部3935を介して内部キャビティ3800に弾性ポリマー材料を注入することで、内部キャビティ3800に弾性ポリマー材料を充填してもよい。第1開口部3930及び第2開口部3935は、それぞれ、サイズ及び/又は形状が同じでもよく、異なってもよい。ウェイトポート3521は、第1開口部4030及び第2開口部4305を含んでもよい。第2開口部4035は、内部キャビティ3800にアクセスするために用いられてもよい。一例では、プロセス1700(図17)は、ウェイトポート3531から内部キャビティ3800に弾性ポリマー材料を注入することで、内部キャビティ3800に弾性ポリマー材料を充填してもよい。弾性ポリマー材料が内部キャビティ3800を満たすにつれて、弾性ポリマー材料によって置換された内部キャビティ3800内の空気は、ウェイトポート3521から第2開口部4035及びその後に第1開口部4030を通じて内部キャビティから排出されてもよい。キャビティが弾性ポリマー材料で部分的に又は完全に充填された後、ウェイトポート3531及び3521は、本明細書で詳細に説明したように、ウェイト部を挿入して固定することによって閉鎖されてもよい。あるいは、弾性ポリマー材料は、ウェイトポート3521から内部キャビティ3800内に注入されてもよい。従って、ウェイトポート3531は、内部キャビティ3800内の置換された空気の排出ポートとして機能することができる。上記の例は第2開口部を持つ特定のウェイトポートを示して説明したが、ゴルフクラブヘッド4200の他の任意のウェイトポートが第2開口部を含んでもよい(例えば、ウェイトポート3532)。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図43は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッド100又は任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティ700に、部分的に又は完全に弾性ポリマー材料又はエラストマー材料(例えば、TPE材料などの図28に示す弾性ポリマー材料2820)を充填する1つの方法を示す。プロセス4300は、ゴルフクラブヘッド100のフェース部162のバック面166に結合剤を結合することで開始してもよい(ブロック4310)。結合剤は、仮の結合状態である初期結合状態と、永続的な結合状態である最終結合状態とを有してもよい。初期結合状態及び最終結合状態は、結合剤が熱、放射線、及び/又は他の化合物に曝されたときに活性化されてもよい。例えば、本明細書に詳細に記載したように、結合剤は、導通、対流及び/又は放射線によって一定期間異なる温度に加熱されることでそれぞれ活性化される初期硬化状態及び最終硬化状態を有するエポキシ樹脂であってもよい。別の例では、結合剤は、異なる放射線量及び/又は紫外線放射期間に曝されることで初期結合状態及び最終結合状態にそれぞれ活性化される結合材であってもよい。別の例では、結合剤は、異なる化合物又は同じ化合物の異なる量に曝されることで初期結合状態及び最終結合状態にそれぞれ活性化される結合材であってもよい。プロセス4300によれば、結合剤は、初期結合状態に活性化されることでフェース部のバック面に結合されてもよい。次いで、弾性ポリマー材料は、ゴルフクラブヘッド100の内部キャビティ700に注入される(ブロック4320)。次いで、プロセス4300は、弾性ポリマー材料を結合剤に結合することを含む(ブロック4330)。弾性ポリマー材料を結合剤に結合させることは、結合剤を最終結合状態に活性化させて、弾性ポリマー材料を結合剤に永続的に結合させると共に結合剤をフェース部162のバック面166に永続的にさせることを含む。プロセス4300の例は、単に、ゴルフクラブヘッド100を製造する1つの方法の例を他の図と共に提供し、説明している。アクションの特定の順序を図43に示しているが、これらのアクションは、他の経時的な順番で実行されてもよい。更に、図43に示す2以上のアクションは、連続して、同時に、又は一斉に実行されてもよい。
図44は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッド100又は任意のゴルフクラブヘッドの内部キャビティ700に、部分的に又は完全に弾性ポリマー材料又はエラストマー材料(例えば、TPE材料などの図28に示す弾性ポリマー材料2820)を充填する1つの方法を示す。プロセス4400は、結合剤(例えば、図28の結合部2810)をゴルフクラブヘッド100のフェース部162のバック面166に塗布することで開始してもよい(ブロック4410)。結合剤は、任意のタイプの接着剤及び/又は他の適切な材料であってもよい。一例では、結合剤は、エポキシ樹脂であってもよい。結合剤を塗布する前に、ゴルフクラブヘッド100は、ゴルフクラブヘッド100(不図示)から任意のオイル、他の化学物質、破片又は他の意図しない材料を除去するために浄化されてもよい。結合剤は、結合剤の特性に基づいて本明細書に記載のようにバック面166に塗布されてもよい。結合剤は、第1セットのウェイトポート1420及び/又は第2セットのウェイトポート1430の1以上を通じてフェース部162のバック面166に塗布されてもよい。例えば、結合剤は、液体形態であって、第1セットのウェイトポート1420及び第2セットのウェイトポート1430の幾つか又は全てを通じてバック面166に噴射されてもよい。ノズル又は針などの噴射器具(不図示)は、噴射器具の先端又は出口部がバック面166に近付くまで、各ウェイトポートに挿入されてもよい。次いで、結合剤は、噴射器具の出口部からバック面166に噴射される。従って、噴射器具は、結合剤が噴射器具の周囲のバック面166の領域に噴射されるように、内部キャビティ700の内部で移動、回転及び/又は旋回されてもよい。例えば、噴射器具の出口部は、バック面166の環状パターンに対応して結合剤が噴射されるように、ウェイトポートの内側を環状パターンで移動されてもよい。第1セットのウェイトポート1420及び第2セットのウェイトポート1430の各々は、バック面166に結合剤を噴射するのに使用されてもよい。しかしながら、第1セットのウェイトポート1420及び/又は第2セットのウェイトポート1430の全ての使用を必要としなくてもよい。例えば、全ての他の隣接するウェイトポートの使用は、バック面166全体に結合剤を噴射するのに十分であり得る。別の例では、ウェイトポート1421、1422、1431、1433及び1436は、バック面166に結合剤を噴射するのに使用されてもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
プロセス4400はまた、バック面166に結合剤の略均一な被膜が提供されるように、バック面166に結合剤を噴射した後でバック面166(不図示)に結合剤を広げることを含んでもよい。一例によれば、結合剤は、第1セットのウェイトポート1420及び/又は第2セットのウェイトポート1430の1以上を通じて内部キャビティ700に空気を噴射することによって、バック面166に広げられてもよい。空気は、第1セットのウェイトポート1420及び/又は第2セットのウェイトポート1430の1以上に空気ノズルを挿入することによって、内部キャビティ700及びバック面166に噴射されてもよい。一例によれば、空気ノズルは、バック面166における結合剤の均一な被膜又は略均一な被膜のために、結合剤に空気を均一に吹き付けてバック面166に結合剤が広がるように、バック面166から一定距離で回転、移動及び/又は旋回されてもよい。一例では、ゴルフクラブヘッド100は、結合剤がフェース部162のバック面166の一部又は実質的に全ての領域に沿って広がるように、1つ又は複数の方向で前後に旋回されてもよい。一例では、ゴルフクラブヘッド100は、結合剤が均一な被膜の形態又は略均一な被膜の形態でバック面166に広がり又は重なるように、フェース部162のバック面166を概して水平に向けて振動されてもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
プロセス4400の例は、単に、ゴルフクラブヘッド100を製造する1つの方法の例を他の図と共に提供し、説明している。アクションの特定の順序を図44に示しているが、これらのアクションは、他の経時的な順番で実行されてもよい。更に、図44に示す2以上のアクションは、連続して、同時に、又は一斉に実行されてもよい。プロセス4400は、結合剤を噴射してバック面166を均一又は略均一に被膜する単一のアクション(不図示)を含んでもよい。一例では、結合剤は、微粒子又は小滴に変換(すなわち、霧化)されてバック面166にスプレーされることによって、バック面166に噴射されてもよい。従って、バック面166は、1つのアクションで、結合剤で均一又は略均一に被膜されてもよい。結合剤によるバック面166の略均一な被膜は、噴射工程又は製造工程に起因する僅かな非均一性を持つ被膜として定義されてもよい。しかしながら、そのような僅かな非均一性は、本明細書に記載の結合剤でバック面166に弾性ポリマー材料又はエラストマー材料を結合するのに影響を及ぼさない。例えば、バック面166への結合剤のスプレーで、バック面166の結合剤の他の領域よりも僅かに大きい厚さの被膜を有する結合剤の重複領域が得られる。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図45に示す一例では、結合剤は、曝される温度又は時間に基づいて異なる硬化状態を有するエポキシ樹脂であってもよい。結合剤は、未硬化状態、初期硬化状態、及び最終硬化状態を有してもよい。一例では、未硬化状態は、液体状態であってもよく、初期硬化状態は、ゲル又は半固体/半液体状態であってもよく、最終硬化状態は、固体状態であってもよい。結合剤は、結合剤が初期硬化状態温度(Tempi)と最終硬化状態温度(Tempf)の間の温度で一定期間加熱されると、未硬化状態から初期硬化状態に移行してもよい。従って、初期硬化状態温度の範囲は、初期硬化状態温度Tempi以上で最終硬化状態温度Tempf以下の温度によって定義することができる。結合剤は、最終硬化状態温度Tempf以上の温度で一定期間加熱されると、初期硬化状態から最終硬化状態に移行してもよい。従って、最終硬化状態温度の最終硬化状態温度Tempf以上の温度によって定義することができる。図45に示すように、初期硬化状態温度Tempi及び最終硬化状態温度Tempfは、結合剤が加熱される時間の長さに基づいて変化し得る。特に、未硬化状態から初期硬化状態への移行及び初期硬化状態から最終硬化状態への移行は、結合剤の特性に基づく特定の温度及び時間プロファイルで決定づけられる。初期硬化温度Tempiより低い温度では、結合剤は未硬化状態(例えば、液体状態)であってもよい。初期硬化状態では、結合剤は、完全な架橋結合を得ることなく又は永続的な結合を形成することなく、対象物との初期結合を形成すると共に操作(例えば、移動、拡張、重ね合わせ、等)のための柔軟性があってもよい。換言すれば、結合剤は、永続的な結合を形成することなく、対象物との初期結合を形成すると共に操作され得る。最終硬化状態では、結合剤の結合(例えば、エポキシ樹脂を含む結合剤による架橋結合)は、完了してもよく、又は取り外し不能になってもよい。
結合剤は、結合剤が液体状態である未硬化状態のときに、フェース部162のバック面166に塗布されてもよい。続いて、ゴルフクラブヘッド100及び/又は結合剤は、結合剤を未硬化状態から初期硬化状態に変化するように、初期硬化状態温度Tempi以上かつ最終硬化状態温度Tempfより低い第1の温度Temp1に加熱してもよい(すなわち、初期硬化状態温度の範囲)(ブロック4420)。従って、結合剤は、フェース部162のバック面166に初期結合を形成することができる。バック面166の結合剤を結合した後、ゴルフクラブヘッドは、周囲又は部屋の温度で一定期間冷却されてもよい(不図示)。従って、結合剤は、内部キャビティ700に弾性ポリマー材料を射出成型する間において結合剤がバック面166に結合されるように、初期硬化状態になってフェース部162のバック面166に結合されてもよい。周囲又は部屋の温度は、5℃(41°F)から40℃(104°F)の間の部屋の温度として定義されてもよい。第1の温度Temp1と、ゴルフクラブヘッド及び/又は結合剤が第1の温度Temp1で加熱される期間は、結合剤の硬化又は結合特性に依存し得る。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
結合剤がフェース部162のバック面166に結合された後、ゴルフクラブヘッド100は、弾性ポリマー材料(不図示)を受ける前に加熱される(すなわち、ゴルフクラブヘッド100の予熱)。ゴルフクラブヘッド100は、弾性ポリマー材料がゴルフクラブヘッド100に注入されるときに、弾性ポリマー材料がゴルフクラブヘッドとの接触によって冷却されず、内部キャビティ700を満たすために流動する液体形態で留まるように、加熱されてもよい。本明細書において第3の温度と称される、ゴルフクラブヘッドが加熱される温度は、内部キャビティ700に注入されるときの弾性ポリマー材料の温度と同様であってもよい。しかしながら、ゴルフクラブヘッドが加熱される温度は、最終硬化温度Tempfより低くてもよい。従って、結合剤は、射出成型工程の間に初期硬化状態から最終硬化状態に移行しないことができる。更に、ゴルフクラブヘッド100の予熱温度は、内部キャビティ700に弾性ポリマー材料を射出成型した後にゴルフクラブヘッド100の過度の冷却が必要にならないように決定されてもよい。内部キャビティ700に注入する前に、弾性ポリマー材料はまた、液体状態(不図示)になるように加熱されてもよい。弾性ポリマー材料が加熱される温度は、内部キャビティ700に部分的に又は完全に充填するために使用される弾性ポリマー材料のタイプに依存し得る。更に、弾性ポリマー材料が加熱される温度は、射出成型工程の間に弾性ポリマー材料の収縮が減少するように決定されてもよい。しかしながら、本明細書に記載したように、弾性ポリマー材料は、結合剤の最終硬化温度Tempfより低い温度に加熱されてもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載したように、内部キャビティ700は、弾性ポリマー材料を内部キャビティ700に注入することで、弾性ポリマー材料で部分的に又は完全に充填されてもよい(ブロック4430)。弾性ポリマー材料の注入速度は、空気が内部キャビティ700から出されると共に、注入された弾性ポリマー材料が急速に冷却されるようにしながら、内部キャビティ700が緩やかに充填されて良好な充填が提供されるように決定されてもよい。例えば、弾性ポリマー材料は、非発泡及び射出成型可能な熱可塑性エラストマー(TPE)材料であってもよい。弾性ポリマー材料は、本明細書に記載の1以上のウェイトポート(例えば、図14に示される第1及び第2セットのウェイトポート1420、1430のそれぞれの1以上のウェイトポート)から内部キャビティ700に注入されてもよい。1以上のウェイトポートは、弾性ポリマー材料によって置換された内部キャビティ700の内部の空気が内部キャビティ700から排気されることを可能にしてもよい。一例では、ゴルフクラブヘッド100は、射出成型工程の間、図14に示すように水平に向けられてもよい。弾性ポリマー材料は、ウェイトポート1431及び1432から内部キャビティ700に注入されてもよい。ウェイトポート1421、1422及び/又は1423は、内部キャビティ700から置換された空気を排気するための通気孔として機能してもよい。従って、射出成型工程中のゴルフクラブヘッド100の向きに関わらず、弾性ポリマー材料は、1以上の上側にあるウェイトポートを通気孔として機能させながら、1以上の下側にあるウェイトポートから内部キャビティ700に注入されてもよい。
一例によれば、置換された空気を排気するための排気ポートとして使用されるゴルフクラブヘッド100の任意の1つのウェイトポート又は任意の排気口は、射出成型工程中に真空源(不図示)に接続されてもよい。従って、内部キャビティ700の内部の空気及び弾性ポリマー材料によって置換された空気は、真空源によって内部キャビティ700から除去することができる。従って、内部キャビティ700に閉じ込められた空気のポケット及び/又は内部キャビティ700の弾性ポリマー材料による不均一な充填が生じる可能性を減らすことができる。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
弾性ポリマー材料が内部キャビティ700に注入された後、ゴルフクラブヘッド100は、結合剤を再活性化させて弾性ポリマー材料を結合剤に結合させるように、結合剤の最終硬化温度Tempf以上の第2の温度Temp2に加熱されてもよい(すなわち、最終硬化状態温度の範囲)(ブロック4440)。第2の温度Temp2と、ゴルフクラブヘッドが第2の温度Temp2で加熱される期間は、図45に示すように、ゴルフクラブヘッド100と結合剤の間及び弾性ポリマー材料と結合剤の間の永続的な結合を形成するための結合剤の特性に依存し得る。ゴルフクラブヘッド100は、周囲又は部屋の温度で一定期間冷却されてもよい(不図示)。一例によれば、ゴルフクラブヘッドの特性時間(TC)は、本明細書に記載したようにゴルフクラブヘッドを作成した後で測定(不図示)されてもよい。CT測定は、ゴルフクラブヘッドが1以上のゴルフ管理団体によって確立されたCTルールに準拠しているかどうかを判定することができる。
本明細書に記載の加熱及び冷却工程は、導通、対流、及び/又は放射線によって実行されてもよい。例えば、加熱及び冷却工程の全ては、本明細書で説明したようにゴルフクラブヘッド100を加熱又は冷却環境を通して一定期間移動させるコンベアベルトを使用する加熱又は冷却システムを用いることで実行されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
発泡性弾性ポリマー材料のような低い弾性率を持つ弾性ポリマー材料は、フェース部162がゴルフボールに衝突するときのフェース部162に関する振動及びノイズの減衰を提供することができる。非発泡性弾性ポリマー材料のような高い弾性率を持つ弾性ポリマー材料は、振動及びノイズの減衰を提供することに加えて、フェース部162に構造的支持を提供することができる。従って、弾性ポリマー材料は薄いフェース部162に構造的支持を提供することができるので、内部キャビティ700が非発泡性弾性ポリマー材料で充填する場合は薄いフェース部162を提供することができる。一例では、内部キャビティ700に射出成型された弾性ポリマー材料は、フェース部162に構造的支持を提供するように比較的高い弾性率を有すると共に、ゴルフボールを打つときにフェース部162が受ける衝撃力を吸収するように弾性的に撓んでもよい。従って、比較的高い弾性率を有する非発泡及び射出成型可能な弾性ポリマー材料は、振動及びノイズの減衰を提供することに加えてフェース部162の構造的支持及び補強を提供するように、内部キャビティ700を部分的に又は完全に充填するために使用されてもよい。すなわち、非発泡及び射出成型可能な弾性ポリマー材料は、フェース部162のための構造的支持部であってもよい。器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
上記の例は、アイアン型又はウェッジ型ゴルフクラブヘッドを説明したが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他のタイプのゴルフクラブヘッドに適用されてもよい。
「and(及び)」と「or(又は)」の用語は、論理積及び論理和の意味の両方を有し得る。「a」と「an」の用語は、本開示で別段示さない限り、1又は複数のものとして定義される。「coupled(結合)」及びその任意の変形は、2以上の要素を化学的、機械的、及び/又は他の方法で直接又は間接に接続することを指す。「removably connected(取り外し可能に接続された)」という語句は、取り外し可能に接続された2つの要素が、いずれかの要素の有用性を破壊又は損なうことなしに互いに分離できるように定義される。
「substantially(実質的に,略、など)」の用語は、要素の特徴、パラメータ、特性、又は値の説明に使用される場合、要素が提供しようとする特徴、パラメータ、特性、又は値を損なわない偏差又は変動を表し得る。要素の特徴、パラメータ、特性、又は値の偏差又は変動は、例えば、許容誤差、測定誤差、測定精度限界及び他の要因に基づき得る。「proximate(近接する)」の用語は、「adjacent(隣接する)」、「close(近い)」、「immediate(接近した)」、「nearby(近隣の)」等の用語と同義であり、このような用語は、本開示に現れるように交換可能に使用され得る。
本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、種々の実施形態で実施することができ、これらの実施形態の幾つかの上記説明は、必ずしも全ての可能な実施形態の完全な説明を表すものではない。代わりに、図面の説明、及び図面自体は、少なくとも1つの実施形態を開示し、及び代替の実施形態を開示してもよい。
ゴルフのルールが時々変更されるように(例えば、ゴルフ標準団体及び/又は全米ゴルフ協会(USGA)、全英ゴルフ協会(R&A)、等のような運営組織によって、新しい規則が採択されてもよく又は古い規則が変更されてもよい)、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物に関連するゴルフ用品は、任意の特定の時点のゴルフのルールに適合しても適合しなくてもよい。従って、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物に関連するゴルフ用品は、適合又は不適合のゴルフ用品として宣伝され、売りに出され、及び/又は販売されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
器具、方法、及び製造物の特定の例を本明細書で説明したが、本開示の対象領域はこれに限定されない。これに対し、本開示は、添付の特許請求の範囲又は均等論のスコープ内に公正に入る全ての器具、方法、及び製造物をカバーする。

Claims (20)

  1. トウ部と、ヒール部と、トップ部と、ソール部と、バック部と、フロント部とを有するボディ部であって、前記バック部は前記ボディ部の水平中央平面よりも上側の第1のポートと前記ボディ部の水平中央平面よりも下側の第2のポートとを少なくとも有し、前記フロント部はフロント面とバック面の間に厚さのあるフェース部を有し、前記厚さは1.5ミリメートル(0.06インチ)以下である、前記ボディ部と、
    前記トップ部と前記ソール部の間、及び前記フェース部と前記バック部の間に延びる内部キャビティであって、前記第1のポート又は前記第2のポートの少なくとも一方が前記内部キャビティに接続された、前記内部キャビティと、
    ゴルフボールの衝突時に前記フェース部を構造的に支持するように、前記内部キャビティに射出成型された弾性ポリマー材料と、
    を備えたゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
    前記内部キャビティに接続された前記第1のポート又は前記第2のポートの少なくとも一方から前記フェース部の前記バック面に結合部を塗布し、第1の温度で前記フェース部の前記バック面に前記結合部を結合させる工程と、
    前記内部キャビティに接続された前記第1のポート又は前記第2のポートの少なくとも一方から前記内部キャビティに前記弾性ポリマー材料を射出成型し、前記第1の温度よりも高い第2の温度で前記結合部に前記弾性ポリマー材料を結合させる工程とを有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  2. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記結合部は、結合剤であり、前記第1の温度は、前記結合剤の初期硬化状態温度範囲内であることを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  3. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記結合部は、結合剤であり、前記第2の温度は、前記結合剤の最終硬化状態温度範囲内であることを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  4. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記結合部は、前記弾性ポリマー材料が前記結合部に結合される前に、前記フェース部の前記バック面に結合されることを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  5. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記弾性ポリマー材料は、熱可塑性エラストマー材料又は熱可塑性ポリウレタン材料の少なくとも1つを含むことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  6. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記結合部は、前記フェース部の前記バック面に結合剤の均一な被膜又は略均一な被膜を有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  7. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記フェース部は、前記トップ部又はその近傍から前記ソール部又はその近傍まで略均一な厚さを有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  8. トウ部と、ヒール部と、トップ部と、ソール部と、バック部と、フロント部とを有するボディ部であって、前記バック部は前記ボディ部の水平中央平面よりも下側に複数のポートを有し、前記フロント部はフロント面とバック面があるフェース部を有する、前記ボディ部と、
    前記トップ部と前記ソール部の間、及び前記フェース部と前記バック部の間に延びる内部キャビティであって、前記複数のポートのうちの少なくとも1つのポートが前記内部キャビティに接続された、前記内部キャビティと、
    ゴルフボールの衝突時に前記フェース部を構造的に支持するように、前記内部キャビティに射出成型された弾性ポリマー材料と、
    を備えたゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
    前記内部キャビティに前記弾性ポリマー材料を射出成型する前に、前記少なくとも1つのポートから前記フェース部の前記バック面に結合部を塗布し、前記フェース部の前記バック面に前記結合部を結合させる工程と、
    前記少なくとも1つのポートから前記内部キャビティに前記弾性ポリマー材料を射出成型した後に、前記結合部に前記弾性ポリマー材料を結合させる工程とを有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  9. 請求項8に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記結合部は、第1の温度で前記フェース部に結合され、前記弾性ポリマー材料は、前記第1の温度より高い第2の温度で前記結合部に結合されたことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  10. 請求項8に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記結合部は、結合剤であり、前記結合剤は、前記結合剤の初期硬化状態温度範囲内の温度で前記フェース部に結合されたことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  11. 請求項8に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記結合部は、結合剤であり、前記弾性ポリマー材料は、前記結合剤の最終硬化状態温度範囲内の温度で前記結合部に結合されたことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  12. 請求項8に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記弾性ポリマー材料は、熱可塑性エラストマー材料又は熱可塑性ポリウレタン材料の少なくとも1つを含むことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  13. 請求項8に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記フェース部は、フロント面とバック面の間に1.5ミリメートル(0.06インチ)以下の厚さを有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  14. 請求項8に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記フェース部は、前記トップ部又はその近傍から前記ソール部又はその近傍まで略均一な厚さを有し、前記略均一な厚さは、前記フロント面と前記バック面の間で1.5ミリメートル(0.06インチ)以下であることを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  15. 請求項8に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記結合部は、前記フェース部の前記バック面に結合剤の均一な被膜又は略均一な被膜を有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  16. トウ部と、ヒール部と、トップ部と、ソール部と、バック部と、フロント部とを有するボディ部であって、前記バック部は少なくとも1つのポートを有すると共に前記ボディ部の水平中央平面よりも下側に複数のウェイト部を更に有し、前記フロント部はフロント面とバック面があるフェース部を有する、前記ボディ部と、
    前記トップ部と前記ソール部の間、及び前記フェース部と前記バック部の間に延びる内部キャビティであって、前記少なくとも1つのポートが前記内部キャビティに接続された、前記内部キャビティと、
    ゴルフボールの衝突時に前記フェース部を構造的に支持するように、前記内部キャビティに射出成型された弾性ポリマー材料と、
    を備えたゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
    初期硬化状態及び前記初期硬化状態とは異なる結合形態の最終硬化状態を有する結合部を前記少なくとも1つのポートから前記フェース部の前記バック面に塗布し、前記結合部を前記初期硬化状態にして前記フェース部の前記バック面に結合させる工程と、
    前記少なくとも1つのポートら前記内部キャビティに前記弾性ポリマー材料を射出成型し、前記結合部を前記最終硬化状態にして前記フェース部の前記バック面に前記弾性ポリマー材料を結合させる工程とを有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  17. 請求項16に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記結合部の前記初期硬化状態は、前記結合部の初期硬化状態温度範囲内の第1の温度で活性化され、前記結合部の前記最終硬化状態は、前記結合部の最終硬化状態温度範囲内の第2の温度で活性化され、前記第2の温度は、前記第1の温度より高いことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  18. 請求項16に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記弾性ポリマー材料は、熱可塑性エラストマー材料又は熱可塑性ポリウレタン材料の少なくとも1つを含むことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  19. 請求項16に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記フェース部は、フロント面とバック面の間に1.5ミリメートル(0.06インチ)以下の厚さを有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
  20. 請求項16に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    前記フェース部は、前記トップ部又はその近傍から前記ソール部又はその近傍まで略均一な厚さを有し、前記略均一な厚さは、前記フロント面と前記バック面の間で1.5ミリメートル(0.06インチ)以下であることを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法
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