JP6598068B2 - テープ巻付装置 - Google Patents
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Description
しかし、前者の場合では、重量のある2軸操作棒の先端にさらに電線皮剥ぎ機とテープ巻付機を装着するため、操作性や作業性が不良であり、作業者の疲労が大きいという課題があった。
また、後者の場合では、テープを一周ずつ巻回する際に、テープに加える力の微妙な操作が困難であり、熟練者がこのような作業を行っても、巻き付けられたテープとテープの間に隙間ができる場合がある。この場合では、巻き付けの仕上がりを良好なものにすることが困難であった。
そこで、このような課題を解決する目的で、近年、軽量で操作が容易であり、また微妙な操作が可能なテープ巻付装置に関する技術が開発されており、それに関して既にいくつかの発明が開示されている。
以下、特許文献1に開示された発明について説明する。特許文献1に開示されたテープ巻き付け装置に関する発明は、被巻き付け体の外周にテープを巻き付ける装置であって、取手部を有する本体を備え、また、この本体に対して回転自在に設けられた回転体を備え、この回転体にはその外周縁に開放されるとともに上記の本体に対する回転中心から離れた位置に達する上記の被巻き付け体の挿通用の挿通切欠が形成されており、また、上記の回転体と一体的に設けられテープロールを回転自在に保持するテープリールを備えたことを特徴とする。
このような特徴を有するテープ巻き付け装置によれば、回転体を簡単な円運動させるだけでテープをワイヤハーネスに巻き付けることができる。またこの装置は手で全体を円を描くように移動させるだけでテープを巻き付けることができ、軽量、小形で操作が容易でかつ微妙な操作も可能である。
特許文献2に開示された発明は、被結束体をテープと共に挿通させる切欠部を有する回転ドラムと、該回転ドラムの外周に近接して配置された刃部と、該刃部に向けて該回転ドラムの外周を回動する円弧状の切断帯とを備え、該切断帯と該刃部とで該テープが剪断されることを特徴とする。
このような特徴を有するテープ巻き装置においては、切断されたテープが切断帯の内側に位置するから、テープの粘着面が外部に付着することがなく、電線等の被結束体にテープを綺麗に巻回することができる。さらに、回転ドラムの近くでテープを固定することで、テープ切断時のテープの伸びや弛み変位が極力小さく抑えられるから、伸びやすいテープや厚いテープでも切断を確実に行うことができる。
また、第1及び第2の固定部による挟持力に強弱をつけることで、巻体の自転時における抵抗が調整される。そのため、第1及び第2の固定部による挟持力を強めると、テープを引き出す際にこのテープのテンションが高められる。一方で、上記挟持力を弱めると、テープのテンションが弱められる。
さらに、回転ドラム固定機構によって、回転ドラムのスライド回転が抑制されると、切欠に進入したテープを切断する際に、テープが移動せず速やかに切断される。
このような構成の発明においては、第1のネジ部に螺合する第2のネジ部を締緩することにより、保持軸体に支持された巻体の回転ドラムに対する密着度が調整される。また、第1のネジ部への第2のネジ部の螺合を解除することで、巻体を保持軸体へ装着可能である。
このような構成の発明においては、レバー部を傾動軸体を中心として傾動させることにより、突出部を回転ドラムへ係止又は係止解除のいずれかが選択される。このうち、前者では、レバー部の先端が回転ドラムに当接することから、巻体は、回転ドラムを介在させつつ第1の固定部及び第2の固定部によって強固に挟持される。その結果、巻体の自転の抵抗が大きくなり、引き出されたテープのテンションが高められる。
これに対し、後者では、巻体は、回転ドラムを介して第1及び第2の固定部によって緩やかに挟持され、その自転の抵抗が小さいため、引き出されたテープのテンションが弱められる。
このような構成の発明においては、第1乃至第3のいずれかの発明の作用に加えて、摘み部を回転ドラムから遠ざかる方向へ引っ張った場合、弾性体が収縮して先頭部が接触部から離隔し、回転ドラムの回転が可能となる。なお、弾性体としては、例えば、摘み部に巻着されるコイルバネが考えられる。
このような構成の発明においては、テープ送出ガイドは切欠に沿って内壁が形成されるため、切欠に進入したテープはこの内壁に沿って走行可能である。したがって、切欠に対象物が挿入されると、この対象物と内壁の間にテープが配置される。
また、第1の曲率は、第2の曲率よりも大であることにより、大きさが異なる対象物が二箇所の湾曲部へそれぞれ当接される。より詳細には、例えば対象物が細径の電線である場合に、この電線を第1の曲率を有する一方の湾曲部へ嵌入させることにより、電線の周面がテープを介して一方の湾曲部とこれに対応する部分の内壁へ当接する割合が多くなる。これに対し、例えば対象物が太径の電線である場合に、この電線を第2の曲率を有する他方の湾曲部へ嵌入させることにより、この電線の周面がテープを介して他方の湾曲部とこれに対応する部分の内壁へ当接する割合が多くなる。
このような構成の発明においては、まず、一対の固定針によって、切欠から外側へ引き出されたテープが、その長手方向に沿って移動不能となる。そして、移動不能となった後、このテープは、山型の切断刃によって切断される。
図1に示すように、本実施例に係るテープ巻付装置1は、絶縁操作棒50の先端に取り付けられる円弧状の回転ドラムケース2と、複数のローラ2aを介して回転ドラムケース2の内周に沿ってスライド回転する略円盤状の回転ドラム3と、テープの巻体51を、回転ドラム3に接するように保持する保持体4と、回転ドラムケース2の外周に設けられ、その先頭部5a(図6参照)が回転ドラム3に接触することで回転ドラム3のスライド回転を抑制する回転ドラム固定機構5と、を備える。
保持体4は、巻体51の巻心51a(図2参照)及び回転ドラム3を貫通する保持軸体6と、この保持軸体6の一端6aに取り付けられ巻体51の一方の側面51b(図2参照)を支持する第1の固定部7と、保持軸体6の他端6b(図2参照)に取り付けられ巻体51の他方の側面51c(図2参照)を支持する第2の固定部8と、からなる。
回転ドラム3は、その周縁3aに、巻体51から引き出されるテープ51dが進入するとともにこのテープ51dを巻回する対象物(例えば電線52)が挿入される切欠9が設けられる。
回転ドラムケース2は、切欠9に進入したテープ51dを切断する切断部10を備える。
また、回転ドラム3と切欠9の間には、巻体51から予め引き出されたテープ51dを切欠9の内部へ案内するガイドローラ9aが、回転ドラム3に取り付けられている。
また、切欠9は、側面視した場合に、奥行きが回転ドラム3の半径方向に沿って形成されるとともに、二箇所の湾曲部9c,9dを備えるU字形状をなしている。そして、二箇所の湾曲部9c,9dは、それぞれ第1の曲率C1及び第2の曲率C2を有し、第1の曲率C1は、第2の曲率C2よりも大である。すなわち、湾曲部9dの方が、湾曲部9cよりも丸みを帯びた形状となっている。
また、第1の曲率C1は、第2の曲率C2よりも大であることにより、例えば大きさが異なる電線52,52a,52bがそれぞれ別個に切欠9へ挿入された場合、最も細径の電線52を第1の曲率C1を有する一方の湾曲部9cへ嵌入させることにより、電線52の周面がテープ51dを介して一方の湾曲部9cとこれに対応する部分の内壁22aへ当接する割合が多くなる。この割合とは、より正確には、電線52の横断面において、電線52の全周面に対しこれに当接する内壁22aの範囲をいう。したがって、上記割合が多くなるほど、電線52に当接する内壁22aの範囲が大となり、かつ電線52に接触するテープ51dの長さが長くなる。すなわち、最も細径の電線52を湾曲部9cへ嵌入させることで、回転ドラム3を回転させる際に電線52が切欠9及び内壁22aによって安定的に保持されるとともに、より効率的にテープ51dが電線52に巻回される。
また、電線52,52bの中間の直径を有する電線52aでは、これを湾曲部9cへ嵌入させることにより、切欠9及び内壁22aによって安定的に保持される等の作用が発揮される。ただし、電線52aを湾曲部9cの代わりに湾曲部9dへ嵌入させた場合であっても、上記作用は発揮される。
図2に示すように、本実施例に係るテープ巻付装置1において、保持軸体6は、一端6aに第1のネジ部11aが刻設される。
また、図3に示すように、第1の固定部7は、第1のネジ部11aに螺合する第2のネジ部11bが刻設されるネジ部材12を備える。
さらに、第1の固定部7は、ネジ部材12が保持軸体6(図2参照)に取り付けられる場合に、ネジ部材12と巻体51の間に装着されるテープ固定ホルダー13が設けられる。テープ固定ホルダー13は、ネジ部材12が当接するホルダー盤13aと、このホルダー盤13aに立設され、その先端が回転ドラム3を貫通することで回転ドラム3に対し嵌入及び抜き出し可能に固定される複数の取付脚13bと、から構成される。
このような構成の第1の固定部7においては、第1のネジ部11aに螺合する第2のネジ部11bを締緩することにより、保持軸体6に支持された巻体51の回転ドラム3に対する密着度が調整される。この場合、テープ固定ホルダー13が装着されていることから、ネジ部材12の圧力がホルダー盤13aの全体に亘って均等に分散されるので、巻体51へ不均一な圧力が加わることが防止される。また、第1のネジ部11aへの第2のネジ部11bの螺合を解除することで、巻体51を保持軸体6へ装着又は保持軸体6から取り外し可能である。
図4及び図5に示すように、本実施例に係るテープ巻付装置1において、第2の固定部8は、他端6bを貫通して設けられる傾動軸体14と、その基端15aがこの傾動軸体14に傾動可能(図4(b)における角度X)に取り付けられるレバー部15と、を備える。また、傾動軸体14に隣接して、レバー部15が傾動する際の可動域を制御するための可動域制御ピン16が、一対の固定片6c,6cに跨って設けられる。なお、一対の固定片6c,6cは、連結片6dを介して回転ドラム3に固定されている。すなわち、一対の固定片6c,6cと連結片6dは、これらをB方向に沿って視た場合、略コ字状をなす(図5(a)参照)。また、傾動軸体14の両端は、一対の固定片6c,6cに沿って移動可能に、この固定片6c,6cに対し分離して設置される。
なお、一対の固定板6e,6eが備えられない場合であっても、突出部17は連結片6dを介して回転ドラム3へ係止されることには変わりがない。
また、基端15aは側面視した場合に一対の固定板6e,6eと重複する範囲(破線による斜線部)では、この固定板6e,6eによって挟持される。これにより、レバー部15をX2方向へ傾動させる場合であって、基端15aが可動域制御ピン16に当接する前においても、角度Xの大きさに関わらずレバー部15を安定的に停止させることができる。そのためには、一対の固定板6e,6eは、弾力性を有する材質で形成されることが望ましい。
図6に示すように、回転ドラムケース2は、その外周に回転ドラム固定機構5の一部を収容する収容空間18aと、この収容空間18aを囲むとともに貫通孔18bが穿通される収容体18cと、からなる収容部18が設けられる。
回転ドラム3は、周縁3aのうち切欠9(図1参照)と異なる位置に、先頭部5aが接触する凹状の接触部3cが形成される。
そして、回転ドラム固定機構5は、球状をなす先頭部5aと、この先頭部5aから連結部材5dを介して延設され貫通孔18bを貫通する摘み部5bと、収容空間18aの内部において先頭部5aと貫通孔18bの間に備えられ先頭部5aを回転ドラム3へ近づける方向に付勢する弾性体5cと、を備える。なお、弾性体5cとして本実施例ではコイルバネが使用されているが、この他、円筒形状のゴム部材が使用されても良い。
なお、摘み部5bは、その側部にロックピン5eが突出して設けられる。よって、先頭部5aが接触部3cから離隔したときに摘み部5bをZ1方向又はZ2方向へ回動させると、このロックピン5eが収容体18cの外表面に係止される構造となっている。この場合、先頭部5aが接触部3cから離隔した状態が保持される。
図7に示すように、切断部10は、切欠9に近い側に周縁3aに平行し一定間隔を空けて配置される一対の固定針19,19と、この一対の固定針19,19を挟んで切欠9と反対側に配置される山型の切断刃20と、を備える。なお、切断部10は、一対の固定針19,19の基部と切断刃20の基部がそれぞれ埋設される支持体10a(図7(a)の実線による斜線部)と、支持体10aの両側に固定される一対の側板10b,10b(図7(a)の破線による斜線部)と、が備えられる。そのため、支持体10aが留め部材21によって回転ドラムケース2の周縁に取り付けられることにより、切断部10が回転ドラムケース2へ固定される。
このような構造の切断部10においては、一対の固定針19,19によって、切欠9から外側へ引き出されたテープ51d(図1参照)が、その長手方向(幅H(図3参照)に直交する方向)や短手方向(幅Hに平行な方向)等に沿って移動不能となる。その後、テープ51dは、切断刃20によって切断される。このとき、切断刃20は山型をなすため、テープ51dの一か所に必ず切れ目が形成される。この切れ目が引金となって、テープ51dが確実に切断される。
図8(a)は、電線52にテープ51dを巻回する場合の初期状態である。なお、テープ51dは、図中における下面及び上面に、それぞれ基材及びこの基材に塗布された粘着層が形成されている。
このとき、図示しないレバー部15は、図4(b)を用いて説明したように、容易にテープ51dが巻体51から引き出される位置にある。また、摘み部5bは、図6を用いて説明したように、回転ドラム3の回転を可能とする位置にある。このようなレバー部15及び摘み部5b(以下、それぞれ図4及び図6参照)の状態を、図8及び図9においては、いずれも「フリー」という。
また、切欠9の内部には、巻体51から予め引き出されたテープ51dがガイドローラ9aに案内され挿入されているが、電線52はまだ挿入されていない。
そして、図8(d)及び図8(e)では、それぞれ巻体51の自転と回転ドラム3の回転が継続され、電線52の周囲にテープ51dが少なくとも1周巻回される。このとき、レバー部15が「フリー」であるため、テープ51dは引き延ばされない状態で巻回される。
このような場合、絶縁操作棒50を電線52を中心として円を描くように操作すると、巻体51からテープ51dが次第に引き出され、かつ回転ドラム3が回転して電線52の周囲にテープ51dが巻回される。このとき、テープ51dは、図8(c)乃至図8(e)の場合と比較して、より引き延ばされているため、電線52の周囲にテープ51dを密着させながら巻回することができる。なお、回転ドラム3が回転してテープ51dが引き出される際には、ガイドローラ9aに案内されたテープ51dがテープ送出ガイド22の進入路22b(図1参照)を構成する壁面のうちいずれかの部分に接触するため、テープ51dが上下方向にばたつかず、電線52へ巻回させるのに最適な位置にテープ51dが案内される。したがって、切欠9の内部において、テープ51dに十分接触するように電線52の位置を調整する操作を行なわなくて良いため、回転ドラム3を回転させるのみで電線52に対しテープ51dを精度良く巻回できる。
次の図9(b)においても、図9(a)と同様に、レバー部15が「セット」、かつ摘み部5bが「フリー」の状態が継続され、テープ51dは引き延ばされた状態で必要な回数に至るまで巻回される。
しかし、すでに第2のネジ部11bへ強く締め付けられているネジ部材12を、他の先端工具(図示せず)を使用して締め直すことは困難であるので、図4(b)に示したように一旦レバー部15を「フリー」、かつ摘み部5bを「固定」の状態とし、一端6aを回転ドラム3から遠ざかる方向へスライド移動させる。すると、ネジ部材12も保持軸体6とともにスライド移動しホルダー盤13aによって巻体51が回転ドラム3に押し付けられる力が緩められるとともに、回転ドラム3が回転しない状態となっていることから、他の先端工具を使用してネジ部材12を締め直すことが容易となる。
このように、ネジ部材12を締め直した後、図4(a)に示したように再びレバー部15を「セット」とすると、巻体51が第1の固定部7(図3参照)及び第2の固定部8によって強固に挟持された状態に戻るため、テープ51dの引き延ばし不足が解消される。なお、前述したように、引き延ばされたテープ51dを電線52に巻回する際には、摘み部5bを再び「フリー」の状態とする。
次いで、図9(d)では、図9(c)と同様に、レバー部15が「フリー」、かつ摘み部5bが「固定」のまま、絶縁操作棒50を移動させて電線52を切欠9の内部から取り出す。
このような図9(c)及び図9(d)における手順は、以降の図9(e)及び図9(f)で行われるテープ51dの切断の準備段階として行われる。
そのため、最後に、レバー部15を「セット」、かつ摘み部5bを「固定」の状態で絶縁操作棒50をやや上方へ持ち上げると、図9(f)に示すように、テープ51dは切断刃20(図7参照)によって切断され、電線52へのテープ51dの巻回が完了する。
より詳細には、第1の固定部7によれば、第1のネジ部11aに対する第2のネジ部11bの螺合の程度によって、保持軸体6に支持された巻体51の回転ドラム3に対する密着度が調整等されるため、巻体51の自転時における抵抗の調整や巻体51の取付・取り外しを容易に行うことができる。これと同時に、巻体51に巻き付けられたテープ51dの残量が減少した場合に、ネジ部材12を容易に締め直すことが可能となるので、簡単な操作によって、テープ51dを再び引き延ばしながら電線52に巻回することができる。このような効果は、テープ51dが、十分に引き延ばして電線52に巻回することが必要とされる自己融着テープである場合において良好な仕上がりが期待できるため、特に有用である。
さらに、回転ドラム固定機構5によれば、摘み部5bを操作することで回転ドラム3の回転及び回転停止を明確に切り替えることができる。
加えて、摘み部5bによって回転ドラム3の回転が停止される場合に、一対の固定針19,19によってテープ51dが移動不能となることから、回転ドラム固定機構5と相まって、確実にテープ51dを切断可能である。このような効果は、本実施例で使用した粘着層が形成されたテープ51d以外にも、例えば、粘着層を有しない自己融着テープの切断の際に特に有用である。
また、図4(a)及び4(b)に示したように、突出部17が回転ドラム3へ連結片6dを介して係止される場合、及びこの係止が解除される場合のいずれにおいても、一対の固定板6e,6e等によって、レバー部15を安定的に停止させることが可能であることから、高所作業においてレバー部15が不意に動き充電部に接触するといった不測の事態を防止することができる。すなわち、作業者の安全を確保することが可能である。
さらに、回転ドラム3を回転させる操作の際に必要な力を、レバー部15が「フリー」の状態と比較して増大させなくても良いため、図9(a)及び図9(b)で示したように、テープ51dを引き延ばす際の負担を軽減できる。
このほか、回転ドラム固定機構5において、連結部材5dが省略され、摘み部5bと先頭部5aが直接接続されても良い。
また、一対の固定針19,19は、周縁3aに平行し一定間隔を空けて配置される代わりに、周縁3aに直交し一定間隔を空けて配置されても良い。
Claims (4)
- 絶縁操作棒の先端に取り付けられる円弧状の回転ドラムケースと、
この回転ドラムケースの内周に沿ってスライド回転する盤状の回転ドラムと、
テープの巻体を、前記回転ドラムに接するように保持する保持体と、
前記回転ドラムケースの外周に設けられ、その先頭部が前記回転ドラムに接触することで前記スライド回転を抑制する回転ドラム固定機構と、を備え、
前記保持体は、前記巻体の巻心及び前記回転ドラムを貫通する保持軸体と、この保持軸体の一端に取り付けられ前記巻体の一方の側面を支持する第1の固定部と、前記保持軸体の他端に取り付けられ前記巻体の他方の側面を支持する第2の固定部と、からなり、
前記回転ドラムは、その周縁に、前記巻体から引き出される前記テープが進入するとともにこのテープを巻回する対象物が挿入される切欠が設けられ、
前記回転ドラムケースは、前記切欠に進入した前記テープを切断する切断部を備え、
前記保持軸体は、前記一端に第1のネジ部が刻設され、
前記第1の固定部は、前記第1のネジ部に螺合する第2のネジ部が刻設されるネジ部材を備え、
前記第2の固定部は、前記他端に設けられる傾動軸体と、その基端がこの傾動軸体に傾動可能に取り付けられるレバー部と、を備え、
前記基端は、側面視した場合に、前記回転ドラムへ係止可能な突出部が設けられ、
前記第1の固定部は、前記第2のネジ部を締緩することにより、前記保持軸体に支持された前記巻体の前記回転ドラムに対する密着度が調整され、
前記第2の固定部は、前記突出部が前記回転ドラムへ係止される場合に、前記傾動軸体が前記回転ドラムから遠ざかることに伴い、前記保持軸体の前記一端が前記回転ドラムの方向へ引っ張られる一方で、前記突出部の前記回転ドラムに対する係止が解除される場合に、前記傾動軸体が前記回転ドラムへ近づくことに伴い、前記保持軸体の前記一端が前記回転ドラムから遠ざかる方向へ移動することを特徴とするテープ巻付装置。 - 前記回転ドラムケースは、前記外周に前記回転ドラム固定機構の一部を収容する収容空間と、この収容空間を囲むとともに貫通孔が穿通される収容体と、からなる収容部が設けられ、
前記回転ドラムは、前記周縁のうち前記切欠と異なる位置に、前記先頭部が接触する接触部が形成され、
前記回転ドラム固定機構は、前記先頭部と、この先頭部から延設され前記貫通孔を貫通する摘み部と、前記収容空間の内部において前記先頭部と前記貫通孔の間に備えられ前記先頭部を前記回転ドラムへ近づける方向に付勢する弾性体と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のテープ巻付装置。 - 前記切欠の周囲に前記テープを案内するテープ送出ガイドが設けられ、
このテープ送出ガイドは、前記切欠に沿って内壁が形成され、
前記切欠は、側面視した場合に、二箇所の湾曲部を備える略U字形状をなし、
前記二箇所の湾曲部は、それぞれ第1及び第2の曲率を有し、
前記第1の曲率は、前記第2の曲率よりも大であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープ巻付装置。 - 前記切断部は、前記切欠に近い側に一定間隔を空けて配置される一対の固定針と、この一対の固定針を挟んで前記切欠と反対側に配置される山型の切断刃と、を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のテープ巻付装置。
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