図1には、本発明の実施形態に係るテンプレート管理システムの一例が示されている。本実施形態に係るテンプレート管理システムは、一例として、テンプレート管理装置10、提供者用端末装置50及び利用者用端末装置60を含む。テンプレート管理装置10、提供者用端末装置50及び利用者用端末装置60は、通信経路Nに接続されている。通信経路Nは、例えばインターネット等のネットワークである。図1に示す例では、1つの提供者用端末装置50と1つの利用者用端末装置60が通信経路Nに接続されているが、複数の提供者用端末装置50と複数の利用者用端末装置60が通信経路Nに接続されてもよい。
テンプレート管理装置10は、文書や画像等の編集物を作成するためのテンプレートのデータを記憶しており、要求に応じてテンプレートを編集する機能を備えている。また、テンプレート管理装置10は、提供者用端末装置50及び利用者用端末装置60との間でデータの送受信を行う機能を備えている。
提供者用端末装置50は、テンプレート管理装置10へのテンプレートの登録時に使用される装置である。提供者用端末装置50は、テンプレート管理装置10との間でデータの送受信を行う機能を備えている。例えば、テンプレートは提供者によって作成され、提供者用端末装置50からテンプレート管理装置10に送信されてテンプレート管理装置10に登録される。
利用者用端末装置60は、テンプレートを利用して編集物を作成するときに使用される装置である。利用者用端末装置60は、テンプレート管理装置10との間でデータの送受信を行う機能を備えている。例えば、テンプレートに基づいて作成された編集物のデータが、テンプレート管理装置10から利用者用端末装置60に送信される。
提供者用端末装置50と利用者用端末装置60は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等の装置であり、キーボードやマウスやタッチパネル等の操作部、ディスプレイとして機能する表示部、通信インターフェースとして機能する通信部、及び、CPUを含む制御部を備えている。なお、提供者用端末装置50と利用者用端末装置60は、同一の端末装置であってもよいし、テンプレート管理装置10に組み込まれていてもよい。
本実施形態に係るテンプレート管理システムにおいては、一例として、提供者用端末装置50からテンプレート管理装置10にテンプレートのデータが送信され、テンプレート管理装置10にテンプレートが登録される。また、テンプレート管理装置10においてテンプレートが編集され、編集物のデータがテンプレート管理装置10から利用者用端末装置60に送信される。
図2には、テンプレート管理装置10の一例が示されている。
通信部12は通信インターフェースであり、外部装置との間でデータの送受信を行う機能を備えている。例えば、通信部12は、通信経路Nを介して、提供者用端末装置50からテンプレートのデータを受信し、利用者用端末装置60に編集物のデータを送信する。Webサーバ14は、一般的なWebサーバとして機能する。
テンプレート登録部16は、テンプレートのデータとサンプル情報とを提供者用端末装置50から受けてテンプレート管理装置10に登録する機能を備えている。テンプレートは、例えば、チラシ、広告、ダイレクトメール(DM)、ポスター、はがき又はカタログ等の編集物(文書や画像)を作成するための雛型のデータである。サンプル情報は、サンプルとして作成された文字列(サンプル文字列)や画像(サンプル画像)である。サンプル情報として、サンプル文字列とサンプル画像の両方が用いられてもよいし、いずれか一方が用いられてもよい。サンプル情報は、ユーザによる編集が許可された情報であり、サンプル情報が編集されることにより、テンプレートに依拠した編集物(文書や画像)が作成される。
以下の説明において、テンプレートに予め設定されているサンプル情報と、ユーザによって入力された編集情報(例えば、ユーザによってサンプル情報が編集されることにより作成された編集情報)とを、ユーザによる編集が許可された情報であるという意味で、「可変情報」と称する場合がある。
テンプレート管理部18は、テンプレートの追加、削除、編集及び表示処理を行う機能を備えている。例えば、テンプレート管理部18は、テンプレートのデータをテンプレート情報DB(テンプレート情報データベース)20に記憶させる。このとき、テンプレート管理部18は、テンプレートを識別するためのテンプレート識別情報(例えばテンプレートIDやテンプレート名等の情報)をテンプレートに対応付ける。テンプレート識別情報は、テンプレート管理部18によって作成されてもよいし、他の管理部や装置によって作成されてもよい。
また、テンプレート管理部18は、テンプレートを提供者用端末装置50や利用者用端末装置60等の端末装置に表示させる機能を備えている。例えば、テンプレート管理部18は、テンプレートのサムネイル画像(縮小画像)を端末装置に表示させる機能、検索されたテンプレート又はそのサムネイル画像を端末装置に表示させる機能、及び、指定されたテンプレートを端末装置に表示させる機能等を備えている。
テンプレート情報DB20は例えばハードディスク等の記憶装置であり、テンプレートのデータやメタ情報を記憶する。
サムネイル作成部22は、サンプル情報付きのテンプレートのサムネイル画像を作成する機能を備えている。また、ユーザによってテンプレートが編集されて編集物が作成された場合、サムネイル作成部22は、その編集物のサムネイル画像を作成する機能を備えている。
サムネイル管理部24は、サムネイル画像とテンプレートとを対応付けて管理する。具体的には、サムネイル管理部24は、サムネイル作成部22によって作成されたサムネイル画像のデータをサムネイル画像DB(サムネイル画像データベース)26に記憶させる。このとき、サムネイル管理部24は、テンプレート識別情報と、サムネイル画像を識別するためのサムネイル識別情報(例えばサムネイルID)と、テンプレート又は編集物に設定されている可変情報(サンプル情報又は編集情報)の一式を識別するための可変情報識別情報(例えば可変情報ID)と、をサムネイル画像に対応付ける。サムネイル識別情報は、例えば、サムネイル作成部22又はサムネイル管理部24によって作成される。可変情報識別情報は、例えば、テンプレート管理部18によって作成されてもよいし、後述する可変情報管理部28や他の装置によって作成されてもよい。
例えば、サンプル情報付きのテンプレートのサムネイル画像には、そのテンプレートのテンプレート識別情報と、サムネイル識別情報と、そのサンプル情報の一式を識別するための可変情報識別情報と、が対応付けられる。一方、編集物のサムネイル画像には、その編集物の作成に用いられたテンプレートのテンプレート識別情報と、サムネイル識別情報と、その編集物に含まれる編集情報の一式を識別するための可変情報識別情報と、が対応付けられる。
サムネイル画像DB26はハードディスク等の記憶装置であり、サムネイル画像のデータを記憶する。サムネイル画像のデータには、テンプレート識別情報とサムネイル識別情報と可変情報識別情報とが対応付けられている。
可変情報管理部28は、テンプレートや編集物に設定されている可変情報(サンプル情報、編集情報)とテンプレートとを対応付けて管理する。具体的には、可変情報管理部28は、テンプレートに予め設定されているサンプル情報を可変情報として可変情報DB(可変情報データベース)30に記憶させ、同様に、テンプレートに基づいて作成された編集物に設定されている編集情報を可変情報として可変情報DB30に記憶させる。このとき、可変情報管理部28は、テンプレート識別情報と、可変情報識別情報と、サンプル情報フラグ情報と、を可変情報(サンプル情報、編集情報)に対応付ける。サンプル情報フラグ情報は、可変情報がサンプル情報又は編集情報のいずれに該当するかを示す情報である。
例えば、サンプル情報には、そのサンプル情報が設定されているテンプレートのテンプレート識別情報と、そのサンプル情報の一式を識別するための可変情報識別情報と、サンプル情報であることを示すサンプル情報フラグ情報と、が対応付けられる。一方、編集情報には、その編集情報の編集前のサンプル情報が設定されているテンプレートのテンプレート識別情報(つまり、編集物の作成に用いられたテンプレートのテンプレート識別情報)と、その編集情報の一式を識別するための可変情報識別情報と、編集情報であることを示すサンプル情報フラグ情報と、が対応付けられる。
可変情報DB30はハードディスク等の記憶装置であり、可変情報(サンプル情報、編集情報)を記憶する。可変情報には、テンプレート識別情報と可変情報識別情報とサンプル情報フラグ情報とが対応付けられている。
上記のように、テンプレート、サムネイル画像及び可変情報(サンプル情報、編集情報)は、テンプレート管理部18、サムネイル管理部24及び可変情報管理部28によって管理されることになる。
非公開情報管理部32は、ユーザによって入力された編集情報(可変情報)が非公開情報に該当するか否かを判定する。例えば、編集情報がユーザの個人情報(ユーザの氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日、ユーザの画像等)に該当する場合、その編集情報は非公開情報に該当する。この判定は、例えば、入力された編集情報のデータ形式によって行われる。また、ユーザによって非公開か否かが指定されてもよい。編集情報が非公開情報に該当する場合、非公開情報管理部32は、その編集情報を、公開が許可された代替情報に置き換える。この代替情報は予め作成されてテンプレート管理装置10に記憶されている。編集情報が文字列の場合、その編集情報は、公開が許可された代替文字列に置き換えられ、編集情報が画像の場合、その編集情報は、公開が許可された代替画像(例えば類似する画像)に置き換えられる。非公開情報に該当する編集情報自体は可変情報DB30に登録されず、置換後の編集情報が可変情報として可変情報DB30に登録される。なお、置換後の編集情報も可変情報DB30に登録されなくてもよい。後述するように、可変情報(サンプル情報、編集情報)を利用することにより、テンプレート検索処理が実行される。非公開情報に該当する編集情報は、このテンプレート検索処理の対象にはならない。
画像DB(画像データベース)34はハードディスク等の記憶装置であり、非公開情報管理部32によって利用される置換用の画像データを記憶する。
可変情報受付部36は、テンプレートに基づいて編集物が作成されるときに、利用者用端末装置60から入力された編集情報(可変情報)を受け付ける。
編集物作成部38は、テンプレートと編集情報(可変情報)とに基づいて編集物を作成する。この編集物のデータは、通信部12によって、利用者用端末装置60に送信される。
検索条件受付部40は、テンプレート検索処理の実行時において、利用者用端末装置60から入力された検索条件を示す情報(検索条件情報)を受け付ける。検索条件情報として、例えば、テンプレート名、テンプレートID、検索キーワード、画像属性情報等が利用される。
テンプレート検索部42は、検索条件情報に合致するテンプレートを検索する。その検索結果のデータは、通信部12によって、利用者用端末装置60に送信される。例えば、テンプレート情報DB20において、検索条件情報に対応するテンプレートが検索され、サムネイル画像DB26において、検索条件情報に対応するサムネイル画像が検索され、可変情報DB30において、検索条件情報に対応する可変情報が検索される。そして、サムネイル画像のデータやテンプレート識別情報等が、検索結果のデータとして、利用者用端末装置60に送信される。
一例として、キーワードが検索条件情報として用いられる場合、可変情報DB30において、そのキーワードに適合する可変情報(サンプル情報、編集情報)が検索され、更に、その可変情報に対応付けられているテンプレート識別情報が特定される。可変情報が文字列の場合、その文字列に対して検索処理が実行され、可変情報が画像の場合、その画像の内容を表す画像属性情報(キーワードやタグ情報等)に対して検索処理が実行される。なお、画像には、その画像属性情報が予め設定されている。そして、テンプレート情報DB20において、そのテンプレート識別情報が対応付けられているテンプレートが検索される。また、サムネイル画像DB26において、そのテンプレート識別情報が対応付けられているサムネイル画像(テンプレート自体のサムネイル画像、編集物のサムネイル画像)が検索される。そして、テンプレート識別情報やサムネイル画像のデータが、検索結果のデータとして、利用者用端末装置60に送信される。
次に、テンプレートについて説明する。テンプレートは、一例として、1又は複数のデザイン領域によって構成されている。デザイン領域としては、例えば、文字領域、画像領域及び図形領域等がある。文字領域には文字列が入力される。文字領域には、例えば、表題(タイトル)の文字領域や、本文の文字領域等がある。画像領域には、例えば、ビットマップ形式の画像データが設定される。図形領域には、例えば、ベクター形式で表された図形データが設定される。テンプレートは、一例として、文字領域、画像領域、図形領域、データ容量情報及び各領域の配置位置情報等を含むデータである。
テンプレートには、予め作成されたサンプル情報が設定されている。サンプル情報は、例えば、テンプレートの提供者によって予め作成されたデータである。サンプル情報がユーザによって編集されることにより、テンプレートに依拠したデザインの編集物が作成される。なお、テンプレートには、ユーザによる編集が許可された領域の他、ユーザによる編集が禁止された領域が含まれていてもよい。
テンプレートの編集時には、ユーザが利用者用端末装置60を使用することにより、個々のデザイン領域の内容が編集される。なお、編集には、デザイン領域の内容の加工及び変更が含まれる。例えば、表題の文字領域や本文の文字領域については、文字列、フォントの種類、フォントサイズ、文字の色、文字の配置位置等が、ユーザによって編集される。画像領域については、画像のデザイン、画像の種類、画像の大きさ、画像の配置位置等が、ユーザによって編集される。図形領域については、図形の色、図形の透明度(影の度合い)、図形の大きさ、図形の配置位置等が、ユーザによって編集される。このように、サンプル情報がユーザによって編集されることにより、テンプレートに依拠したデザインの編集物が作成される。
図3には、テンプレートの一例が示されている。テンプレート100は、一例として、ユーザによる編集が禁止されたベース部分110と、ユーザによる差し替えが許可された背景画像120と、ユーザによる編集が許可された文字列領域130〜138と、を含んで構成されている。図3に示す例では、背景画像120が画像領域に相当し、文字列領域130〜138が文字領域に相当する。文字列領域130〜138には文字列が入力される。例えば、背景画像120としてサンプル画像が用いられ、文字列領域130〜138にはサンプル文字列が予め入力される。サンプル付きテンプレート200は、サンプル画像とサンプル文字列とが入力されたテンプレートである。テンプレート100のデータはテンプレート情報DB20に記憶される。このとき、テンプレート100のテンプレート識別情報がテンプレート情報DB20において管理される。また、サンプル画像のデータとサンプル文字列のデータとが、可変情報(サンプル情報)として可変情報DBに記憶される。このとき、テンプレート100のテンプレート識別情報と、サンプル情報の一式を識別するための可変情報識別情報と、サンプル情報であることを示すサンプル情報フラグ情報と、が対応付けられて可変情報DB30において管理される。図3に示す例では、背景画像120と文字列領域130〜138に入力されたサンプル文字列とがサンプル情報の一式に該当し、可変情報識別情報は、その一式(背景画像120及び文字列領域130〜138に入力されたサンプル文字列)を識別するための情報である。また、サンプル付きテンプレート200のサムネイル画像が作成され、サムネイル画像DB26に記憶される。このとき、テンプレート100のテンプレート識別情報と、サムネイル識別情報と、可変情報識別情報と、が対応付けられてサムネイル画像DB26において管理される。
サンプル付きテンプレート200は、一例として、ピザ店オープン用のチラシとして作成されたものであるが、文字列や画像を変えることにより、他の用途に使用されることが想定される。
背景画像120がユーザによって差し替えられ、文字列領域130〜138内の文字列がユーザによって編集されることにより、サンプル付きテンプレート200を基礎としたデザインの編集物が作成されるようになっている。例えば図4に示すように、サンプル付きテンプレート200内の可変情報(背景画像や文字列)を変更することにより、編集物300(例えば旅行用のパンフレット)が作成されることもあり得る。編集物300が作成されると、変更後の背景画像のデータと文字列のデータとが、可変情報(編集情報)として可変情報DB30に記憶される。このとき、テンプレート100のテンプレート識別情報と、編集情報の一式を識別するための可変情報識別情報と、編集情報であることを示すサンプル情報フラグ情報と、が対応付けられて可変情報DB30において管理される。図4に示す例では、編集物300の背景画像(背景画像120から差し替えられた画像)と文字列領域130〜138に入力された文字列とがサンプル情報の一式に該当し、可変情報識別情報は、その一式(差し替えられた画像と、文字列領域130〜138に入力された文字列)を識別するための情報である。また、編集物300のサムネイル画像が作成され、サムネイル画像DB26に記憶される。このとき、テンプレート100のテンプレート識別情報と、サムネイル識別情報と、可変情報識別情報と、が対応付けられてサムネイル画像DB26において管理される。なお、非公開情報に該当する編集情報(可変情報)が編集物300に含まれる場合、その編集情報は代替情報に置換される。
図5には、テンプレート100、サンプル情報付きテンプレート200、及び、編集物300が示されている。本実施形態では、予め作成されたサンプル情報付きテンプレート200に設定されているサンプル情報(文字列群210、画像220)のみならず、ユーザによって作成された編集物300に設定されている編集情報(文字列群310、画像320)も、可変情報として可変情報DB30に登録される。そして、テンプレート検索処理において、サンプル情報のみならず、ユーザによって入力された編集情報も利用される。なお、非公開情報に該当する編集情報は検索対象とならない。
図6には、テンプレート管理テーブル、サムネイル画像管理テーブル及び可変情報管理テーブルの一例が示されている。テンプレート管理テーブルは、テンプレート管理部18によって作成されてテンプレート情報DB20に記憶される。サムネイル画像管理テーブルは、サムネイル管理部24によって作成されてサムネイル画像DB26に記憶される。可変情報管理テーブルは、可変情報管理部28によって作成されて可変情報DB30に記憶される。
テンプレート管理テーブルにおいては、例えば、テンプレートID、テンプレート名、テンプレートの登録日、及び、テンプレートの定義内容が対応付けられている。テンプレートIDとテンプレート名は、テンプレート識別情報の一例である。テンプレートIDやテンプレート名によって、テンプレートが検索されるようになっている。
サムネイル画像管理テーブルにおいては、例えば、テンプレートID、可変情報ID、及び、サムネイルIDが対応付けられている。サムネイルIDは、サムネイル識別情報の一例であり、サンプル情報付きテンプレートのサムネイル画像を識別するためのID、又は、編集物のサムネイル画像を識別するためのID、である。可変情報IDは、テンプレートに設定されているサンプル情報(可変情報)を識別するためのID、又は、編集物に設定されている編集情報(可変情報)を識別するためのID、である。
可変情報管理テーブルにおいては、例えば、テンプレートID、サンプル情報フラグ、可変情報ID、オブジェクトID、及び、可変情報が対応付けられている。サンプル情報フラグは、登録されている可変情報がサンプル情報又は編集情報のいずれに該当するかを示す情報である。サンプル情報フラグが「1」の可変情報はサンプル情報であり、サンプル情報フラグが「0」の可変情報は編集情報である。オブジェクトIDは、テンプレート内における可変情報の設定場所を示すIDである。なお、可変情報が画像の場合、可変情報の欄には、その画像の識別情報としてのIDが記録される。
以下、テンプレート管理装置10の具体的な処理について説明する。
(テンプレート登録処理)
図7に示されているフローチャートを参照して、テンプレート登録処理について説明する。
まず、テンプレートの提供者が提供者用端末装置50を利用してアクセス指示とテンプレート登録指示を与えると、提供者用端末装置50がテンプレート管理装置10にアクセスし、登録用データ(テンプレートのデータとサンプル情報)をテンプレート管理装置10に送信する(S01)。例えば、図5に示されているサンプル情報付きテンプレート200のデータが、提供者用端末装置50からテンプレート管理装置10に送信されたものとする。
テンプレート管理装置10においては、通信部12が登録用データを受信し、テンプレート管理部18が、テンプレートをテンプレート情報DB20に登録する(S02)。テンプレート管理部18は、テンプレートIDやテンプレート名等を互いに対応付け、図6に示されているテンプレート管理テーブルによって、それらの情報を管理する。例えば、図5に示されているテンプレート100のテンプレートIDやテンプレート名等が管理される。
次に、サムネイル作成部22が、テンプレートとサンプル情報とに基づいて、サンプル情報付きテンプレートのサムネイル画像を作成する(S03)。例えば、サンプル情報付きテンプレート200のサムネイル画像が作成される。このサムネイル画像のデータは、サムネイル画像DB26に記憶される(S04)。
次に、可変情報管理部28が、登録用データの中のサンプル情報を抽出し(S05)、そのサンプル情報を可変情報として可変情報DB30に登録する(S06)。図5に示す例では、文字列群210と画像220が抽出され、それらが可変情報として可変情報DB30に登録される。可変情報管理部28は、テンプレートID、サンプル情報フラグ、可変情報ID、オブジェクトID、及び、可変情報を互いに対応付け、図6に示されている可変情報管理テーブルによって、それらの情報を管理する。可変情報は予め設定されたサンプル情報であるため、サンプル情報フラグは「1」に設定される。可変情報IDは、テンプレートに設定されているサンプル情報の一式を識別するためのIDである。図5に示す例で説明すると、可変情報IDは、文字列群210及び画像220の一式を識別するためのIDである。
また、サムネイル管理部24は、テンプレートID、可変情報ID及びサムネイルIDを互いに対応付け、図6に示されているサムネイル画像管理テーブルによって、それらの情報を管理する。例えば、テンプレート100のテンプレートID、文字列群210及び画像220の一式を識別するための可変情報ID、及び、サンプル情報付きテンプレート200のサムネイル画像のサムネイルID、が互いに対応付けられる。
登録用データに含まれる全サンプル情報に対してステップS05,S06の処理が完了した場合(S07,Yes)、テンプレート登録処理は終了する。全サンプル情報に対するステップS05,S06の処理が完了していない場合(S07,No)、処理はステップS05に戻る。そして、全サンプル情報に対する処理が完了するまで、ステップS05,S06の処理が繰り返し実行される。
(編集物作成時における可変情報登録処理)
次に、図8に示されているフローチャートを参照して、編集物作成時における可変情報登録処理について説明する。
まず、ユーザが利用者用端末装置60を利用してアクセス指示と編集物作成指示を与えると、利用者用端末装置60がテンプレート管理装置10にアクセスする。次に、ユーザは利用者用端末装置60を利用して、テンプレート管理装置10に登録されているテンプレートを指定し、編集情報を入力する(S10)。例えば、テンプレート選択画面やテンプレート検索画面が利用者用端末装置60の表示部に表示される。その画面上でテンプレートが指定されると、例えば、そのテンプレートの編集画面が利用者用端末装置60の表示部に表示され、その編集画面において、文字列の入力や画像の置き換え等がユーザによって行われる。例えば、図5に示されているサンプル情報付きテンプレート200がユーザによって指定された場合、サンプル情報付きテンプレート200の編集画面が利用者用端末装置60の表示部に表示される。ユーザが利用者用端末装置60の操作部を利用することにより、文字列群210に含まれる文字列の編集や画像220の置き換え等を行う。例えば、図5に示されている文字列群310がユーザによって入力され、画像220が画像320に置き換えられたものとする。文字列群310と画像320とが編集情報に該当する。文字列群310のデータと画像320のデータは、利用者用端末装置60からテンプレート管理装置10に送信される。テンプレート管理装置10においては、通信部12がそれらのデータを受信し、可変情報受付部36がそれらのデータを受け付ける。そして、編集物作成部38が、サンプル情報付きテンプレート200中の文字列群210を、ユーザによって入力された文字列群310に変更し、画像220を、ユーザによって入力された画像320に置き換える。これにより、サンプル情報付きテンプレート200から編集物300が作成される(S11)。
次に、可変情報管理部28が、編集物300の中の編集情報を抽出する(S12)。図5に示す例では、文字列群310と画像320が抽出される。抽出された編集情報が非公開情報に該当しない場合(S13,No)、処理はステップS17に移行する。ステップS13の判定は、非公開情報管理部32によって実行される。ステップS17においては、可変情報管理部28が、編集情報を可変情報として可変情報DB30に登録する(S17)。例えば、文字列群310と画像320が非公開情報に該当しない場合、それらが可変情報として可変情報DB30に登録される。可変情報管理部28は、テンプレートID、サンプル情報フラグ、可変情報ID、オブジェクトID、及び、可変情報を互いに対応付け、図6に示されている可変情報管理テーブルによって、それらの情報を管理する。可変情報はユーザに入力された編集情報であるため、サンプル情報フラグは「0」に設定される。図5に示す例で説明すると、可変情報IDは、文字列群310及び画像320の一式を識別するためのIDである。
一方、抽出された編集情報が非公開情報に該当する場合(S13,Yes)、処理はステップS14に移行する。その編集情報が文字列の場合(S14,Yes)、非公開情報管理部32は、その編集情報を予め設定され置換情報(公開許可情報)に置換する(S15)。例えば、文字列群310に含まれる一部又は全部の文字列が非公開情報に該当する場合、非公開情報に該当する情報が置換情報に置換される。一方、非公開情報に該当する編集情報が文字列ではない場合(S14,No)、その編集情報は画像に該当するため、非公開情報管理部32は、その画像に類似する画像を画像DB34から取得する(S16)。そして、非公開情報管理部32は、編集情報をその類似画像に置換する。例えば、画像320が非公開情報に該当する場合、画像320が類似画像に置換される。そして、置換された情報が可変情報として可変情報DB30に登録される(S17)。なお、置換情報や類似画像は、可変情報DB30に登録されなくてもよい。
全編集情報に対してステップS12〜S17の処理が完了していない場合(S18,No)、処理はステップS12に戻る。そして、全編集情報に対する処理が完了するまで、ステップS12〜S17の処理が繰り返し実行される。
全編集情報に対してステップS12〜S17の処理が完了した場合(S18,Yes)、サムネイル作成部22が、テンプレートと編集情報とに基づいて、編集物のサムネイル画像を作成する(S19)。例えば、編集物300のサムネイル画像が作成される。このサムネイル画像のデータは、サムネイル画像DB26に記憶される(S20)。サムネイル管理部24は、テンプレートID、可変情報ID及びサムネイルIDを互いに対応付け、図6に示されているサムネイル画像管理テーブルによって、それらの情報を管理する。例えば、編集物300の作成に用いられたテンプレート100(つまり、元のテンプレート100)のテンプレートID、文字列群310及び画像320の一式を識別するための可変情報ID、及び、編集物300のサムネイル画像のサムネイルID、が互いに対応付けられる。
次に、編集物のデータ(例えば編集物300のデータ)が、テンプレート管理装置10から利用者用端末装置60に送信される(S21)。
以上のように、本実施形態では、テンプレートの登録処理において、テンプレートに予め設定されているサンプル情報(可変情報)の可変情報IDが、そのテンプレートのテンプレートIDに対応付けられる。また、編集物の作成処理において、ユーザによって入力された編集情報(可変情報)の可変情報IDが、その編集物の作成に用いられたテンプレートのテンプレートIDに対応付けられる。つまり、編集物の作成に用いられたテンプレートには、そのテンプレートに予め設定されているサンプル情報のみならず、その編集物を作成する上でユーザによって入力された編集情報も、対応付けられる。これにより、サンプル情報及び編集情報の中の少なくとも1つを検索キーとして、テンプレートが検索されるようになる。すなわち、サンプル情報のみならず、ユーザによって入力された編集情報も検索キーとして利用されて、テンプレートが検索されるようになる。
(テンプレート検索処理)
次に、図9に示されているフローチャートを参照して、テンプレート検索処理について説明する。
まず、ユーザが利用者用端末装置60を利用してアクセス指示とテンプレート検索処理指示を与えると、利用者用端末装置60はテンプレート管理装置10にアクセスし、テンプレート検索画面が利用者用端末装置60の表示部に表示される。ユーザはその画面上で、検索条件情報を入力する(S30)。例えば、文字列や画像が検索条件情報として入力される。検索条件情報は、利用者用端末装置60からテンプレート管理装置10に送信される。テンプレート管理装置10においては、通信部12が検索条件情報を受信し、検索条件受付部40が検索条件情報を受け付ける。そして、テンプレート検索部42が、検索条件情報に基づき、テンプレート情報DB20、サムネイル画像DB26及び可変情報DB30内を検索する(S31)。
検索条件情報に文字列のみが含まれている場合、テンプレート検索部42は、検索条件情報に含まれる文字列を検索キーとして検索処理を実行する。検索条件情報に画像が含まれている場合、テンプレート検索部42は、その画像に付帯されている画像属性情報(例えば、その画像の内容を表すキーワード)を抽出し、その画像属性情報を検索キーとして検索処理を実行する。また、検索条件情報に文字列と画像とが含まれている場合、テンプレート検索部42は、その文字列と画像の画像属性情報とを検索キーとして検索処理を実行する。以下、この検索処理について説明する。
まず、可変情報DB30に登録されている可変情報が文字列である場合(S32,Yes)において、検査キーに適合する可変情報が検索された場合(S33,Yes)、検索結果が一時的に保存される(S34)。一方、可変情報DB30に登録されている可変情報が画像である場合(S32,No)、テンプレート検索部42は、その画像の画像属性情報を抽出する(S35)。そして、検索キーに適合する画像属性情報が検索された場合(S36,Yes)、検索結果が一時的に保存される(S34)。検索キーに適合する可変情報が検索されなかった場合(S33,No、S36,No)、処理はステップS37に移行する。
具体的には、テンプレート検索部42は、可変情報DB30内において、検索キーに適合する可変情報(又は画像属性情報)を検索する。例えば、テンプレート検索部42は、図6に示されている可変情報管理テーブルにおいて、その検索キーに合致する又は検索キーを含む可変情報(又は画像属性情報)を検索する。例えば、文字列「旅行」が検索キーとして用いられる場合、可変情報管理テーブルにおいて、可変情報「楽しい旅行へ」が検索され、更に、その可変情報「楽しい旅行へ」に対応付けられているテンプレートID、サンプル情報フラグ及び可変情報IDが特定される。この例では、テンプレートIDは「1」であり、サンプル情報フラグは「0」であり、可変情報IDは「2」である。つまり、検索された可変情報「楽しい旅行へ」は、テンプレートIDが「1」のテンプレートに対応付けられていることになる。また、サンプル情報フラグが「0」であるため、その可変情報「楽しい旅行へ」は、テンプレートに予め設定されているサンプル情報ではなく、ユーザによって入力された編集情報である。また、テンプレート検索部42は、テンプレート情報DB20において、そのテンプレートID「1」が対応付けられているテンプレートを検索する。また、テンプレート検索部42は、サムネイル画像DB2内において、テンプレートID「1」が対応付けられているサムネイル画像(テンプレート自体のサムネイル画像、編集物のサムネイル画像)を検索する。図6に示す例では、サムネイルID「xab0234eaeee」と「Pliega84kq32」とに、テンプレートID「1」が対応付けられている。それ故、サムネイルID「xab0234eaeee」のサムネイル画像と「Pliega84kq32」のサムネイル画像が検索され、サムネイル画像DB26から取得される。なお、サムネイルID「Pliega84kq32」には可変情報ID「2」が対応付けられている。上記のように、可変情報ID「2」にはサンプル情報フラグ「0」が対応付けられているため、サムネイルID「Pliega84kq32」のサムネイル画像は、ユーザによって編集された編集物のサムネイル画像に該当する。一方、サムネイルID「xab0234eaeee」のサムネイル画像は、元々のサンプル情報付きテンプレートのサムネイル画像に該当する。一例として、サムネイルID「xab0234eaeee」のサムネイル画像は、図5に示されているサンプル情報付きテンプレート200のサムネイル画像であり、サムネイルID「Pliega84kq32」のサムネイル画像は、編集物300のサムネイル画像であるとする。
このようにして、検索条件に適合する情報(テンプレートID、テンプレート名、サムネイル画像等)が検索され、これらの情報は一時的に保存される(S34)。
そして、可変情報DB30内の全可変情報に対してステップS31〜S36の処理が完了した場合(S37,Yes)、検索結果(テンプレートID、テンプレート名、サムネイル画像等)のデータが、テンプレート管理装置10から利用者用端末装置60に送信される(S38)。その検索結果は、利用者用端末装置60の表示部に表示される。ユーザは、その検索結果を参照することにより、目的のテンプレートを選択することになる。
一方、可変情報DB30内の全可変情報に対してステップS31〜S36の処理が完了していない場合(S37,No)、処理はステップS31に戻る。そして、可変情報DB30内の全可変情報に対して検索処理が完了するまで、ステップS31〜S36の処理が繰り返し実行される。
図10には、テンプレート検索結果の画面の一例が示されている。この画面は、利用者用端末装置60の表示部に表示される。検索条件として、キーワード「旅行」が利用されたものとする。上述した検索処理により、キーワード「旅行」を含む可変情報が対応付けられている情報(テンプレートやサムネイル画像等)が検索され、そのテンプレートに関する情報とサムネイル画像が検索結果として表示されている。ここでは、テンプレート名が「開店チラシA3縦、OPEN−A3−001」のテンプレートと、テンプレート名が「旅行チラシA4横、Travel−A4−003」のテンプレートと、が検索されている。各テンプレートの名称、テンプレートのサムネイル画像、登録日、利用回数、公開状態、説明文、及び、テンプレートに基づいて作成された編集物のサムネイル画像が、検索結果として表示されている。
サムネイル画像400は、テンプレート名が「開店チラシA3縦、OPEN−A3−001」のテンプレートのサムネイル画像であり、例えば、図5に示されているサンプル情報付きテンプレート200のサムネイル画像である。サムネイル画像402は、サンプル情報付きテンプレート200に基づいて作成された編集物のサムネイル画像であり、例えば図5に示されている編集物300のサムネイル画像である。図10に示す例では、サムネイル画像402は、サムネイル画像400に対応付けられて表示されている。サムネイル画像404は、別のサンプル付きテンプレートのサムネイル画像である。
サムネイル画像400に対応する「開店チラシA3縦、OPEN−A3−001」のテンプレートは、飲食店開店用チラシを作成するためのテンプレートである。そのため、図5に示すように、サンプル情報付きテンプレート200のサンプル情報(文字列群210)には、文字列「オープン!!」等のように開店に関する文字列が含まれているが、文字列「旅行」は含まれていない。一方で、サンプル情報付きテンプレート200に基づいて編集物300が作成されており、編集物300の作成時に入力された編集情報(文字列群310、画像320)が可変情報としてサンプル情報付きテンプレート200に対応付けられている。編集物300は旅行パンフレットであり、編集物300には旅行に関する文字列が含まれている。具体的には、図5に示すように、文字列群310には、文字列「楽しい旅行へ」が含まれており、その文字列「楽しい旅行へ」には文字列「旅行」が含まれている。この文字列「楽しい旅行へ」は、編集物300の作成時において、可変情報としてサンプル情報付きテンプレート200に対応付けられる。それ故、文字列「旅行」が検索キーワードとして使用された場合、検索キーワード「旅行」を含む可変情報「楽しい旅行へ」が検索され、その可変情報「楽しい旅行へ」に対応付けられているテンプレートIDが特定される。さらに、そのテンプレートIDに対応付けられているサムネイル画像400,402が特定される。このように、検索キーワード「旅行」に対応する文字列がサンプル情報としてテンプレートに予め設定されていなくても、そのテンプレートに依拠して作成された編集物の編集情報に含まれている場合には、その編集物のサムネイル画像のみならず、その編集物の作成に用いられたテンプレートまでもが検索されることになる。その結果、サンプル情報付きテンプレート200のテンプレート名、そのサムネイル画像400、そのテンプレートの登録日、利用回数、状態、説明文、及び、編集物300のサムネイル画像402が、対応付けられて表示される。
サムネイル画像404に対応する「旅行チラシA4横、Travel−A4−003」のテンプレートは、旅行パンフレットを作成するためのテンプレートであり、そのテンプレートに設定されているサンプル情報には「旅行」の文字列が含まれている。それ故、文字列「旅行」が検索キーワードとして使用された場合、その旅行パンフレット用のテンプレートとサムネイル画像404とが検索される。なお、このテンプレートに基づいて編集物が作成されていないため、編集物のサムネイル画像の表示欄には、「No Image」と表示されている。
以上のように、本実施形態では、テンプレートを用いて編集物を作成する際に用いられた編集情報が、可変情報として当該テンプレートに対応付けられる。それ故、テンプレートに予め設定されているサンプル情報のみならず、編集情報をも利用としてテンプレート検索処理が実行されることになる。これにより、テンプレートに元々設定されているサンプル情報に検索キーが適合しない場合であっても、そのテンプレートに依拠して作成された編集物に設定されている編集情報に検索キーが適合する場合には、そのテンプレートが検索されることになる。もちろん、テンプレートに予め設定されているサンプル情報に適合する検索キーが用いられた場合には、そのテンプレートは検索される。このように、本実施形態によると、テンプレートに依拠して作成された編集物に設定されている編集情報も利用して検索が行われる。これにより、ユーザの利用目的に適したテンプレートが検索されるようになる。
例えば、あるユーザが、実際に、飲食店開店用のサンプル情報付きテンプレート200から旅行パンフレット用の編集物300を作成したとする。この場合であっても、別のユーザにとっては、サンプル情報付きテンプレート200から編集物300が作成されることをイメージすることは容易ではないと想定される。サンプル情報付きテンプレート200は飲食店開店用のテンプレートであり、編集物300は旅行パンフレットであり、それぞれ対象としているものが全く異なるからである。そのため、サンプル情報付きテンプレート200が、旅行パンフレットを作成するためのテンプレートに適している場合であっても、別のユーザが旅行パンフレットを作成する上で、サンプル情報付きテンプレート200が選択されないことが想定される。また、サンプル情報のみでテンプレートを検索する場合、サンプル情報付きテンプレート200が検索されないこともあり得る。本実施形態によると、このような場合であっても、サンプル情報付きテンプレート200が検索されることになる。
本実施形態によると、編集物が作成される度に、その編集物の作成に用いられた編集情報(可変情報)がテンプレートに対応付けられることになる。これにより、テンプレートの作成時には想定されていなかった用途に関する可変情報がテンプレートに対応付けられ、その用途に関する検索キーを用いて当該テンプレートが検索されるようになる。例えば、あらゆる用途(例えば、あらゆる業種や職業や使用目的等)に対応するために、個々の用途に適したテンプレートとサンプル情報とを予め作成しておくことが考えられる。しかし、この手法によると、膨大なテンプレートとサンプル情報とを予め作成しておく必要があるため、現実的ではない。これに対して、本実施形態によると、他の用途に関する可変情報もテンプレートに対応付けられるようになっているため、テンプレートの利用回数が増えるほど、そのテンプレートが対応する用途の数が増大し得ることになる。それ故、あらゆる用途に適したテンプレートとサンプル情報とを予め作成しておかなくても、ユーザの利用目的に適したテンプレートが検索されるようになる。
上記のテンプレート管理装置10は、一例としてハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、テンプレート管理装置10は、図示しないCPU等のプロセッサを備えている。当該プロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、テンプレート管理装置10の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。または、テンプレート管理装置10の各部は、例えばプロセッサや電子回路等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。別の例として、テンプレート管理装置10の各部は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。