JP6596286B2 - 画像の高解像化システム及び高解像化方法 - Google Patents

画像の高解像化システム及び高解像化方法 Download PDF

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Description

本発明は、相対的に移動する被撮像物の撮像によって得られる複数画像を利用して高解像画像を生成する画像の高解像化システム及び高解像化方法に関する。
電子部品実装機では、装着ヘッドが電子部品を吸着保持し、パーツカメラ上を通過することにより電子部品が撮像され、その画像を基に電子部品が適正か否かの確認や、電子部品の吸着姿勢の確認などが行われる。このような画像に基づいて行われる電子部品の確認処理では、被撮像物について鮮明な画像が得られることが望ましい。このような要求は電子部品実装機に限らず、様々な場面や機器などにおいて求められている。しかし、高解像画像を得ようとした場合、高解像度カメラを使用すればより良い画像が得られるが、それではコストがかかってしまい機器自体が高価なものになってしまう。そこで、低解像度カメラであっても、画像データを加工することにより高解像度の画像を生成するための技術が種々提案されている。
例えば下記特許文献1,2などには、複数の画像から高解像度画像を生成するための方法が開示されている。特許文献1の技術は、同じ被撮像物の一連の画像を低解像度イメージセンサを用いて撮影し、カメラ側の動きを特性付けて、原画像や特性付けられた動きから、一連の画像の1つ1つよりも高い解像度や色精度を持つ合成画像を生成するものである。また、特許文献2は、基準画像と変位量の推定が行われた複数枚の画像とが読み込まれ、画像との間の画素対応関係を明らかにして、ターゲット画像の拡大座標を基準とする座標空間で重ねあわせによる処理が行われるものである。
特開2004−056789号公報 特開2008−306651号公報
ところで、このような従来の高解像化方法は静止画に適しているものの、被撮像物が移動するものやカメラ側が移動するようなものについて適したものではなかった。この点、例えば画素ずらし等のような高解像化方法では、カメラと被撮像物との位置関係が固定され、イメージセンサが正確な位置関係でずれるようにピエゾ素子によって駆動する構成が採られている。前記特許文献1に記載の技術では、カメラの動きについて特性付けが行われ、また、特許文献2に記載の技術では、すべての画像について画像変位量の推定処理が行われている。
そこで、本発明は、相対的に移動する被撮像物の複数の画像データを利用して高解像画像を生成する画像の高解像化システム及び高解像化方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像の高解像化システムは、相対的に移動する被撮像物の撮像により複数画像の取得が可能な撮像手段と、前記撮像手段により得られた前記複数画像を記憶する画像記憶手段と、前記複数画像における基準となる被撮像物とその他の被撮像物との位置関係を、サブピクセル空間に対応させることによりサブピクセルレベルで比較するようにした位置検知手段と、複数画像の被撮像物に関する位置関係を示す前記サブピクセル空間が複数のエリアに細分化され、当該エリアに従って区分された前記被撮像物に対応する画像を基に、輝度値を平均化したエリア毎の平均画像を生成する平均化処理手段と、前記各エリアの平均画像を基にサブピクセル単位で輝度値を調整した高解像画像を生成する画像生成手段とを有し、前記位置検知手段は、撮像領域の異なる範囲の画素上に撮像された前記被撮像物同士の相対的な位置関係を、ピクセル単位の値を除いたサブピクセル単位のズレ量として求めるものであり、前記平均化処理手段は、前記サブピクセル単位のズレ量として前記サブピクセル空間内において求められた複数ある前記被撮像物の位置の分布状況に従い、前記サブピクセル空間を細分化するエリア数を増減させるものである。
また、本発明に係る画像の高解像化方法は、相対的に移動する被撮像物を撮像手段で撮像することにより複数画像を取得する撮像工程と、前記撮像工程により得られた前記複数画像を記憶する画像記憶工程と、前記複数画像における基準となる被撮像物とその他の被撮像物との位置関係を、サブピクセル空間に対応させることによりサブピクセルレベルで比較する位置検知工程と、複数画像の被撮像物に関する位置関係を示す前記サブピクセル空間を複数のエリアに細分化し、当該エリアに従って区分された前記被撮像物に対応する画像を基に、輝度値を平均化したエリア毎の平均画像を生成する平均化処理工程と、前記各エリアの平均画像を基にサブピクセル単位で輝度値を調整した高解像画像を生成する画像生成工程とを有し、前記位置検知工程は、撮像領域の異なる範囲の画素上に撮像された前記被撮像物同士の相対的な位置関係を、ピクセル単位の値を除いたサブピクセル単位のズレ量として求め、前記平均化処理工程は、前記サブピクセル単位のズレ量として前記サブピクセル空間内において求められた複数ある前記被撮像物の位置の分布状況に従い、前記サブピクセル空間を細分化するエリア数を増減させるものである




本発明によれば、相対的に移動する被撮像物の画像を複数取得して記憶するとともに、該複数画像の被撮像物におけるサブピクセル空間内での相対的な位置を求め、細分化された複数のエリアに従い区分された複数画像を基にエリア毎に輝度値を平均化した平均画像を生成し、その平均画像を基にサブピクセル単位で輝度値を調整した高解像画像を生成するようにしたので、性能の劣る低解像画像カメラであっても複数画像が撮像可能であれば高解像画像を生成することができる。
画像の高解像化システムの実施形態を示したブロック図である。 被撮像物がカメラの撮像領域を横切って移動した場合を示した図である。 撮像領域内における被撮像物の位置を画像毎に示したイメージ図である。 各画像における被撮像物の位置関係をサブピクセルレベルで求めた場合の概念図である。 サブピクセル空間内に特定された位置ズレポイントがエリア毎に区分された状態を示した図である。 第1エリアに区分された被撮像物の画像について平均化処理を行った場合のイメージ図である 高解像画像生成のための平均画像の張り合わせをイメージした図である。 サブピクセル空間を縦横4×4の16エリアに細分化した場合を示した図である。
次に、本発明に係る画像の高解像化システム及び高解像化方法の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態の画像の高解像化システム及び高解像化方法は、低解像度カメラの撮像によって得られる低解像画像から高解像画像を生成するものであり、特に当該カメラが高フレームレートカメラであって、相対的に移動する被撮像物の撮像によって得られた複数画像から高解像画像を生成するものである。こうした高フレームレートカメラは、例えば前述した電子部品実装機のパーツカメラなどに使用される。
電子部品実装機は、搬送された回路基板に対して電子部品を装着するものである。その電子部品は部品供給装置から供給されるが、前述したように適切な電子部品であるか否かの確認や、装着ヘッドに把持された姿勢が正しいか否かなどに関して画像判定が行われる。そこで、電子部品実装機の装着ロボットは、その装着ヘッドによって電子部品を吸着保持し、機体内部に設置されたパーツカメラ上を通過する。そのときパーツカメラの撮像により、移動する電子部品を被撮像物として複数の画像が得られる。本実施形態の高解像化システムでは、こうした複数の画像から電子部品のような被撮像物に対し、高解像度の画像が得られるようにしたものである。
ここで、図1は、本実施形態の高解像化システムを示したブロック図である。電子部品実装機は、制御装置1に対してパーツカメラとして高フレームレートカメラ2が接続され、また、電子部品を吸着保持して回路基板へと装着する装着ロボット3が接続されている。ただ、高解像化システムは、高フレームレートカメラ2の撮像によって得られた画像データを高解像画像に処理する点に特徴を有するものであるため、こうした電子部品実装機に限定されるわけではなく、相対的に移動する被撮像物の撮像に使用される様々な機器について適応可能である。
制御装置1は、マイクロプロセッサやメインメモリによって構成されたものであり、高フレームレートカメラ(以下、単に「カメラ」という)2によって得られた複数の画像を記憶する画像記憶部11、複数の画像について被撮像物の相対的な位置を検知する位置ズレ検知部12、複数の画像について輝度値を平均化した平均画像を生成する平均化処理部13および、複数の平均画像を張り合わせて高解像画像を生成する画像生成部14が設けられている。更に、電子部品実装機では、生成された高解像画像が駆動制御部18に入力され、駆動制御部18によって画像を基にした電子部品に関する所定の判定処理が実行され、その判定結果に従った装着ロボット3の駆動制御が行われるようになっている。
図2は、被撮像物50がカメラ2の撮像領域20を横切って移動した場合を示した図である。なお、ここに示す被撮像物50は、ある特定のものを示しているわけではなく単なるイメージである。この被撮像物50が撮像領域20を相対的に移動する場合、カメラ2の性能にもよるが、撮像領域20を横切る間に数十fps程度の静止画像が取得できる。そして、得られた複数の画像は、画像記憶部11へと送られて格納されるとともに、位置ズレ検知部12へも送られて各画像の被撮像物50に関する相対的な位置情報が作成される。特に本実施形態では、被撮像物50の相対的な位置関係をサブピクセル空間内で対応させた位置情報が作成される。
ここで、図3は、撮像領域20における被撮像物50の位置を画像毎に示したイメージ図であり、図4は、各画像における被撮像物50の位置関係をサブピクセルレベルで求めた場合の概念図である。位置情報の作成では、図2に示すようにカメラ2の撮像領域20内を被撮像物50が移動した場合、その間に撮像された数十fpsの画像が図3に示すようにして得られる。なお、図3には得られた画像の一部しか示されていない。また、各画像の被撮像物50について説明する場合には、図示するように被撮像物501,502…と個別の番号を付すこととする。位置情報の作成では、そうした各々の被撮像物501,502…の位置関係が、座標で示した図4のサブピクセル空間30上に示される。ここでいうサブピクセル空間30とは、撮像領域20内の異なる範囲の画素上に撮像された各々の被撮像物50について、サブピクセルレベルでの位置関係を比較するためのものである。
そして、その位置関係を求めるため、先ず所定の画像が基準画像(画像1)として定められ、画像1における被撮像物501の位置(例えば被撮像物501の中心位置。他の被撮像物50についても同じ。)が基準の(x,y)=(0,0)となっている。すなわち、撮像領域20をピクセル単位のxy座標としてとらえ、被撮像物501の位置がその基準点であるものとする。そして、この被撮像物501に対して、その他の画像の被撮像物502,503,504…に関する位置が算出される。その他の被撮像物50(501,502,503,504…)に関する相対的な位置は、位相限定相関法などを用いて算出される。
このような手法で算出された被撮像物50の相対的な位置は、具体的には、画像1の被撮像物501の位置が(0,0)であるのに対し、被撮像物502の位置が(3.2,1.2)、被撮像物503の位置が(1.4,3.4)、被撮像物504の位置が(2.7,2.9)であった。そして、各画像における被撮像物50の相対的な位置、すなわち被撮像物501を基準とするその他の被撮像物50の位置が算出されると、次にその算出値を基に図4に示すサブピクセル空間30において、被撮像物501に対するその他の被撮像物50の位置が求められる。
被撮像物502,503,504の位置について、整数部分と小数部分に分けて考える。被撮像物502の位置(3.2,1.2)からX方向の整数部分は3、Y方向の整数部分は1とわかる。そこで、被撮像物502の画像をX方向に3、Y方向に1だけ画像を平行移動すると、被撮像物502は被撮像物501とサブピクセル(0.2,0.2)だけずれた位置関係となる。このように画像のズレ量の整数部分だけ平行移動し、サブピクセルだけずれた画像を近くに集め平均化することで高解像化を行う(サブピクセル空間内での平均化処理については以下で述べる)。サブピクセルのズレ量が、図4に示すサブピクセル空間30に置き換えられた各被撮像物50の位置ズレポイントとなる。
位置ズレポイントの特定に際して本実施形態では、サブピクセル空間30の座標において、(1.0,1.0)が被撮像物501の位置(基準点)として設定されている。そして、被撮像物501に対する被撮像物502,503,504のサブピクセルレベルでの相対的な位置が、サブピクセル空間30の座標上に各画像のポイントとして示されている。具体的には、撮像領域20において(3.2,1.2)に位置する被撮像物502は、サブピクセルレベルでのズレ量は(0.2,0.2)である。従って、サブピクセル空間30の座標では、基準点からズレ量分だけ移動した(0.8,0.8)が被撮像物502の位置ズレポイントとなる。同じように、被撮像物503,504のズレ量(0.4,0.4)(0.7,0.9)による位置ズレポイントは(0.6,0.6)と(0.3,0.1)である。
位置ズレ検知部12では、更に多くの画像についても図5に示すように、被撮像物50のズレ量による位置ズレポイントがサブピクセル空間30内に特定される。このように、カメラ3によって撮像された被撮像物50の画像の数が多いほど、サブピクセル空間30内に分布する位置ズレポイントの数が多くなるが、それは高解像化処理において利用可能な画像データが多いことを意味する。そして、続く平均化処理部13では、位置ズレ検知の行われた複数の画像を利用して輝度値を平均化した平均画像の生成が行われる。その際、本実施形態の平均化処理では、サブピクセル空間30の細分化によって複数のエリアが構成され、エリア毎の位置ズレポイントに対応した画像について平均化処理が行われる。
図5は、サブピクセル空間30内に特定された位置ズレポイントがエリア毎に区分された状態が示されている。本実施形態では、サブピクセル空間30が4分割され、下段左を第1エリア31、下段右を第2エリア32、上段左を第3エリア33、そして上段右を第4エリア34として説明する。そして、サブピクセル空間30が細分化されることにより、位置ズレ検知部12で特定された複数ある被撮像物50の位置ズレポイントがエリア毎に区分されることとなる。
サブピクセル空間30は、横軸をXとし縦軸をYとして見た場合に、X=0〜1およびY=0〜1の範囲内において、第1エリア31は(0<X≦0.5,0<Y≦0.5)、第2エリア32は(0.5<X≦1.0,0<Y≦0.5)、第3エリア33は(0<X≦0.5,0.5<Y≦1.0)、第4エリア34は(0.5<X≦1.0,0.5<Y≦1.0)と設定されている。よって、ピクセル単位で輝度値を見た場合、輝度値は0から255迄の256階調であって(0,0)と(1,1)の位置では同じ値になる。
平均化処理部13では、サブピクセル空間30における各被撮像物50の位置ズレポイントの配置に従い、対応する被撮像物50が第1〜第4エリア31〜34のいずれに属するのかが判別される。例えば第1エリア31には、図5に示すように6つの位置ズレポイントが配置されているため、対応する6つの被撮像物50が第1エリアに区分されたものとなる。同じように、第2〜第4エリア32〜34についても、各々に配置された位置ズレポイントによって被撮像物50が区分される。そして、こうして判別された各エリアの被撮像物50に対応する画像毎に平均化処理が行われる。図6は、第1エリア31に区分された被撮像物50の画像について平均化処理を行った場合のイメージ図である。
平均化処理部13では、図6に示すように、第1エリア31に配置された6つの位置ズレポイントに従い、画像記憶部11から対応する6つの画像データが抽出され、各々の画像データを基にピクセルごとの輝度値を平均化した第1エリア平均画像が生成される。ここでは、複数の画像を用いて行う平均化処理により、画像のノイズを減少させて輝度値が滑らかになった画像が生成される。そして、同じように第2エリア32から第4エリア34についても、位置ズレポイントに対応して画像データが画像記憶部11から抽出され、ピクセルごとに輝度値を平均化した平均画像が生成される。
本実施形態では、平均化処理部13でサブピクセル空間30を細分化してエリア毎に区分したことにより、サブピクセルレベルでより近い位置にある複数の画像によって平均画像が生成されている。そして、続く画像生成部14では、こうして生成された第1エリア31から第4エリア34の平均画像を利用した高解像画像が生成される。図7は、画像生成部14によって実行される平均画像の張り合わせをイメージした図である。
画像生成部14では、第1エリア31から第4エリア34の平均画像を張り合わせることにより、2×2サブピクセルの高解像画像が生成される。すなわち、図示するようにサブピクセル空間が各エリアで生成された平均画像の画像データにより埋められることによってサブピクセル単位での輝度調整が行われる。本実施形態では4つの平均画像を基に張り合わせが行われるので、0.25ピクセル相当の輝度解像度に向上した高解像画像が生成されることになる。このように本実施形態では、カメラ2が低解像カメラであったとしても、上述した画像の高解像化方法を実行することにより高解像画像が得られる。
ところで、本実施形態ではサブピクセル空間30が4つのエリア31〜34に細分化された場合について説明したが、解像度を上げるためには更に細分化の程度を大きくするようにしてもよい。図8は、サブピクセル空間30を縦横4×4の16エリアに細分化した場合を示した図である。このように細分化の程度を大きくする場合としては、例えば平均化処理部13においてサブピクセル空間30内に配置された位置ズレポイントの分布状況を判断して細分化が行われるようにする。
ただし、エリアの数が多くなれば、エリア312のように位置ズレポイントが存在しない場合が生じる可能性が高くなる。つまり、対応する画像データが存在しないデータゼロの空白エリアが生じ得る。本例では16エリアのうち空白エリアが一つであるが、このような場合には、縦横に隣接するエリア308,311,316の情報を利用した補間処理が行われる。すなわち、エリア308,311,316に配置された位置ズレポイントに対応する画像データを基にピクセルごとの輝度値を平均化したエリア312の平均画像が生成されるようにする。
よって、平均化処理部13で行われるサブピクセル空間30のエリアの細分化に関しては、例えば空白エリアの隣りに補間可能なエリアが2以上存在する程度の大きさに設定するようにする。そして、平均化処理部13では、その16エリアについて輝度値を平均化した平均画像が生成され、画像生成部14では、16の平均画像を張り合わせることにより4×4サブピクセルの高解像画像が生成される。従って、サブピクセル空間30の細分化の程度を大きくすることにより解像度を上げた画像の生成が可能になる。
この点、カメラ2によって取得できる画像の数が同じ場合、細分化の程度が大きければ各エリア内の平均化画像の数が少なくなって画像のノイズ減少の程度も小さくなる。しかし、元の低解像画像では判断できなかった細かい点が判断できるようになり、例えば画像処理で被撮像物50のエッジなどが捉え易くなる。一方で、細分化の程度が小さければ画素数の増加が少ないが、平均化処理によって画像のノイズ減少の程度が大きくなり、輝度変化の滑らかな画像が生成されるため、画像処理で被撮像物50のエッジを捉えるような場合に統計誤差の少ない画像処理結果が得られる。よって、サブピクセル空間30の細分化については、どの程度高解像度化した画像が求められているかなど、本実施形態の高解像化システムが組み込まれる機器などに応じて決定するものであればよい。
以上、本実施形態によれば、性能の劣る低解像画像カメラであっても、相対的に移動する被撮像物について複数画像が撮像可能であれば、高解像画像を生成することができる。しかも、高解像画像の生成に当たり、各画像の被撮像物50についてサブピクセル空間30内でのズレ量を算出し、エリア毎に区分して平均画像を生成するという単純な高解像化方法を採用するものであるため、安価なシステム構成によって画像の高解像化を実現することができる。また、アルゴリズムが単純なため、高フレームレートカメラ2に対して高解像化を適用することが可能になり、それに伴いタクトタイムの減少が期待できる。更に、サブピクセル空間30をエリア毎に区分して平均画像を生成するようにしたため、画像ノイズが存在したとしても高解像画像を生成するのに有効である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、サブピクセル空間内の細分化は予め決められたものであってもよい。また、縦横均等な細分化ではなく異なる仕方であってもよい。
また、例えば、細分化したサブピクセル空間30に空白エリアが存在していた場合、補間可能な隣接エリアが1つでも存在すればよいし、逆に補間可能な隣接エリアが3つ以上である設定としてもよい。
1…制御装置 2…高フレームレートカメラ 3…装着ロボット 11…画像記憶部 12…位置ズレ検知部 13…平均化処理部 14…画像生成部 18…駆動制御部 20…撮像領域 30…サブピクセル空間 31,32,33,34…エリア 50…被撮像物




Claims (4)

  1. 相対的に移動する被撮像物の撮像により複数画像の取得が可能な撮像手段と、
    前記撮像手段により得られた前記複数画像を記憶する画像記憶手段と、
    前記複数画像における基準となる被撮像物とその他の被撮像物との位置関係を、サブピクセル空間に対応させることによりサブピクセルレベルで比較するようにした位置検知手段と、
    複数画像の被撮像物に関する位置関係を示す前記サブピクセル空間が複数のエリアに細分化され、当該エリアに従って区分された前記被撮像物に対応する画像を基に、輝度値を平均化したエリア毎の平均画像を生成する平均化処理手段と、
    前記各エリアの平均画像を基にサブピクセル単位で輝度値を調整した高解像画像を生成する画像生成手段とを有し、
    前記位置検知手段は、撮像領域の異なる範囲の画素上に撮像された前記被撮像物同士の相対的な位置関係を、ピクセル単位の値を除いたサブピクセル単位のズレ量として求めるものであり、
    前記平均化処理手段は、前記サブピクセル単位のズレ量として前記サブピクセル空間内において求められた複数ある前記被撮像物の位置の分布状況に従い、前記サブピクセル空間を細分化するエリア数を増減させるものであることを特徴とする画像の高解像化システム。
  2. 前記平均化処理手段は、前記複数のエリアのうち前記被撮像物が位置しない空白エリアが存在する場合には、その空白エリアに隣接するエリアの画像を利用して当該空白エリアに関する平均画像を生成するものであることを特徴とする請求項1に記載する画像の高解像化システム。
  3. 前記画像生成手段は、前記エリア毎に生成された平均画像に基づいて張り合わせ処理を行うことにより、画素数をエリア数倍にするものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する画像の高解像化システム。
  4. 相対的に移動する被撮像物を撮像手段で撮像することにより複数画像を取得する撮像工程と、
    前記撮像工程により得られた前記複数画像を記憶する画像記憶工程と、
    前記複数画像における基準となる被撮像物とその他の被撮像物との位置関係を、サブピクセル空間に対応させることによりサブピクセルレベルで比較する位置検知工程と、
    複数画像の被撮像物に関する位置関係を示す前記サブピクセル空間を複数のエリアに細分化し、当該エリアに従って区分された前記被撮像物に対応する画像を基に、輝度値を平均化したエリア毎の平均画像を生成する平均化処理工程と、
    前記各エリアの平均画像を基にサブピクセル単位で輝度値を調整した高解像画像を生成する画像生成工程とを有し、
    前記位置検知工程は、撮像領域の異なる範囲の画素上に撮像された前記被撮像物同士の相対的な位置関係を、ピクセル単位の値を除いたサブピクセル単位のズレ量として求め、
    前記平均化処理工程は、前記サブピクセル単位のズレ量として前記サブピクセル空間内において求められた複数ある前記被撮像物の位置の分布状況に従い、前記サブピクセル空間を細分化するエリア数を増減させることを特徴とする画像の高解像化方法。
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