JP6596159B2 - 超音波内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波内視鏡に係り、特に、体腔内に挿入される超音波内視鏡に用いられる超小型超音波振動子において発生した熱を放熱するための構造を先端部に有する超音波内視鏡に関する。
超音波内視鏡は、経消化管による胆嚢、又は膵臓の観察を主な目的として、内視鏡の先端部に超音波観察部を設けたものである。超音波内視鏡の先端部においては、超音波振動子及び内視鏡の光源などの発熱要因があるが、超音波内視鏡の先端部は、人体などの生体の内部に直接接触するものであるため、低温火傷を防止するなどの安全上の理由から、挿入部の表面温度が一定の温度以下であることが要請されている。
更に、超音波内視鏡の先端部には、超音波観察部の他に、超音波観察部を設けていない通常の内視鏡と同様に、照明部及び吸引口などが設けられている。そのため、超音波内視鏡の先端部の外径は太くなり、超音波内視鏡の操作性の低下及び超音波内視鏡の先端部が挿入される患者の負担が増加する要因となっている。
そこで、先端部を小型に維持しつつ、先端部の表面温度を低下させるための手段を有する超音波内視鏡が求められており、近年では、熱の発生源である超音波内視鏡の先端部を冷却するための様々な提案がなされている(特許文献1及び2参照)。
特許文献1は、屈曲部を有する挿入部を備え、その挿入部において、複数の超音波振動子が配置された前面を有するバッキング材層と、挿入部の先端において複数の超音波振動子を収容する外装部材と、外装部材内に配設されて、バッキング材層の裏面及び外装部材の内面に接する熱伝導部材を有する超音波内視鏡を開示している。この構成によれば、超音波振動子において生じてバッキング材層に伝導した熱、及びバッキング材層で生じた熱は、バッキング材層を介して熱伝導部材に伝導し、更に、熱伝導部材を介して外装部材に伝導して、外装部材から超音波内視鏡の外部へ放熱される。
特許文献2は、超音波内視鏡の各部を覆う外装部材と、複数の超音波振動子の背面に配設されたバッキング材層と、複数の超音波振動子に電気的に接続されたシールド線群及びバッキング材層に密着する高熱伝導性の充填剤を含む信号線収納部と、信号線収納部及び外装部材に接して配設される高熱伝導層とを有する超音波内視鏡が開示されている。この構成によれば、超音波振動子において発生した熱がバッキング材層の背面又はシールド線群を介して充填剤に拡散し、更に、充填剤の熱を、高熱伝導層を介して外装部材の表面に拡散する。
特許第5329065号公報 特許第5399660号公報
ところで、特許文献1に開示の技術では、超音波振動子及びバッキング材層において発生した熱を、熱伝導部材を介して外装部材に放熱する放熱パスのみが考慮されている。また、特許文献2に開示の技術では、超音波振動子において発生した熱を、バッキング材層及び充填剤に接した高熱伝導層を介して外装部材に放熱するパスのみが考慮されている。このように、特許文献1及び2に開示の技術では、いずれも外装部材への放熱パスしか考慮されていないため、更なる放熱効果の向上が望めないという問題があった。更に特許文献1及び2に開示の技術では、外装部材への放熱パスのみであるために、超音波内視鏡の先端部付近の体腔内に放熱することとなり、超音波振動子の駆動電圧を上昇させていった場合に、超音波内視鏡の先端部の周囲の温度を上昇させてしまうという問題があった。
また、特許文献1又は2に開示の超音波内視鏡において、超音波診断の診断精度を向上させるには、例えば、超音波振動子を積層化して超音波の送信出力を増加させる、超音波振動子の配設数を増加して超音波エコーに対する受信感度を高める、及び、複数の超音波振動子の駆動電圧を増大させるなどの手段を用いる必要がある。そのような手段を用いた場合には、複数の超音波振動子からの放熱量が増大するため、患者の体腔内壁と接する超音波内視鏡の挿入部、特に複数の超音波振動子が配設される超音波内視鏡の先端部表面の温度が上昇する要因となる。
操作性の向上及び患者負担の改善に加えて、超音波診断における精度の向上が求められているにも関わらず、超音波振動子の挿入部を小径に、かつ先端部を小型に維持しつつ、超音波内視鏡の先端部において発生した熱を効率よく放熱することは、非常に難しいという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、挿入部を小径に、かつ先端部を小型に維持しつつ、超音波振動子において発生した熱を効率的に放熱することができる放熱構造を有し、その結果、超音波診断における診断精度を向上させることができる超音波内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の超音波内視鏡は、複数の超音波振動子が配列された超音波振動子アレイと、複数の超音波振動子の背面側に配設されたバッキング材層と、を備える積層体と、超音波振動子アレイの複数の超音波振動子とそれぞれ接続された複数の電極パッドを備える配線基板と、複数の超音波振動子にそれぞれ電気的に接続される複数の信号線を備え、複数の信号線に対するシールド部材を備える複数のシールドケーブルと、複数のシールドケーブルの複数の信号線がそれぞれ配線基板の複数の電極パッドと電気的に接続されている複数の接続部を備える配線部と、シールドケーブルのシールド部材と電気的に接続された、熱伝導性を持つグランド部と、超音波振動子アレイ及びバッキング材層を備える積層体の側面に配設され、バッキング材層に対して超音波振動子アレイとは逆側に、バッキング材層を越えて延在して、グランド部に熱的に接続される第1の熱伝導部材と、を有することを特徴とする。
更に、第1の熱伝導部材は、積層体の側面側に折り返されてグランド部と接続されることが好ましい。
また、第1の熱伝導部材は、導電性部材であり、配線基板は、第1の熱伝導部材に対して積層体側に配設され、第1の熱伝導部材が配線基板の少なくとも配線部の複数の接続部を覆う領域においては、第1の熱伝導部材と複数の接続部との間に絶縁層を有することが好ましい。
更に、絶縁層は、第1の熱伝導部材が少なくともグランド部に接続される部分において除去されていることが好ましい。
また、第1の熱伝導部材は、バッキング材層に対して超音波振動子アレイとは逆側に、バッキング材層を越えて延在する部分において、少なくとも配線基板の側面の一部を包む形状を有することが好ましい。
また、第1の熱伝導部材は、バッキング材層に対して超音波振動子アレイとは逆側に、バッキング材層を越えて延在する部分において、配線部、及びグランド部を囲うように折り曲げられ、かつグランド部に接続されていることが好ましい。
また、第1の熱伝導部材は、導電性部材であり、第1の熱伝導部材とグランド部とは、半田又は銀ペーストを用いて接続されることが好ましい。
また、バッキング材層に対して超音波振動子アレイとは逆側の、バッキング材層を越える部分において、複数の配線基板が配設されることが好ましい。
更に、複数のシールドケーブルのシールド部材は、金属製であり、グランド部は、複数のシールドケーブルのシールド部材が電気的に接続された集合グランド部、配線部に設けられ、シールド部材が電気的に接続されたグランドバー、又は配線基板に設けられ、グランドバーと電気的に接続されたグランドパッドであることが好ましい。
更に、第1の熱伝導部材と、集合グランド部、グランドバー、又はグランドパッドとの接続に使用される半田は、集合グランド部、グランドバー、又はグランドパッドと、複数の同軸ケーブルのシールド部材との接続に使用される半田よりも低融点であることが好ましい。
また、グランドバー、又はグランドパッドは、第1の熱伝導部材側の面である配線基板の表面、表面の裏側面である配線基板の裏面、及び配線基板の表面及び裏面の両端面の少なくともいずれか1面に設けられ、第1の熱伝導部材は、グランドバー、又はグランドパッドと接続されることが好ましい。
また、バッキング材層に対して超音波振動子アレイとは逆側の、バッキング材層を越える部分において、複数の配線基板が配設され、複数の配線基板のうち、互いに隣接して配設される配線基板のグランドバー、又はグランドパッドは、第1の熱伝導部材とは独立した第2の熱伝導部材を用いて熱的に接続されることが好ましい。
もしくは、バッキング材層に対して超音波振動子アレイとは逆側の、バッキング材層を越える部分において、複数の配線基板が配設され、中心側の配線基板は、中心側又は配線基板の端面側で、第1の熱伝導部材と、グランドバー、又はグランドパッドとを接続し、外側の配線基板は、外側又は配線基板の端面側で、第1の熱伝導部材と、グランドバー、又はグランドパッドとを接続することが好ましい。
更に、複数の配線基板のうち、互いに隣接して配設される配線基板のグランドバー、又はグランドパッドは、第1の熱伝導部材とは独立した第2の熱伝導部材を用いて熱的に接続されることが好ましい。
また、第1の熱伝導部材は、積層体の両側面に配設され、第3の熱伝導部材を用いて互いに接続されていることが好ましい。
本発明によれば、超音波内視鏡の先端部分に放熱構造を設けることで、超音波振動子の駆動により発生する熱を効率的に放熱することができ、超音波内視鏡の被検体である患者の負担を増加させることなく、超音波振動子の出力を高くすることができる。
本発明の超音波振動子ユニットが適用される超音波内視鏡を用いる超音波検査システムの構成の一例を示す概略構成図である。 図1に示す超音波内視鏡の先端部を示す部分拡大平面図である。 図2に示すIII−III線矢視図であり、図2に示す超音波内視鏡の先端部の部分縦断面図である。 図3に示すIV−IV線矢視図であり、図3に示す超音波内視鏡の先端部の超音波観察部の超音波振動子ユニットの一例の横断面図である。 図3に示す同軸ケーブルの模式な横断面図である。 図1〜図4に示す超音波内視鏡の先端部の超音波観察部の超音波振動子ユニットの他の一例を示す模式な斜視図である。 図1〜図4に示す超音波内視鏡の先端部の超音波観察部の超音波振動子ユニットの他の一例の横断面図である。 図1〜図4に示す超音波内視鏡の先端部の超音波観察部の他の超音波振動子ユニットの一例の縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る超音波内視鏡の先端部の超音波観察部の超音波振動子ユニットの一例の横断面図である。 図9に示す超音波観察部の超音波振動子ユニットを模式に示す斜視図である。 図9に示す超音波内視鏡の先端部の超音波観察部の超音波振動子ユニットの他の一例の横断面図である。 本発明の第3の実施形態の超音波内視鏡の先端部の部分拡大平面図である。 図12に示すXIII−XIII線矢視図であり、図12に示す超音波内視鏡の先端部の部分縦断面図である。 図13に示す超音波振動子ユニットの他の一例の部分縦断面図である。 図13及び図14に示す超音波振動子ユニットの他の一例の部分縦断面図である。
(第1の実施形態)
本発明に係る超音波内視鏡を添付図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の超音波内視鏡を使用する超音波検査システムの構成の一例を示す概略構成図である。
図1に示す超音波検査システム10は、患者等の被検体の体表からの超音波検査では困難な胆嚢又は膵臓の観察を、被検体の体腔である食道、胃、十二指腸、小腸、及び大腸等の消化管を経由して可能にし、超音波断層画像(以下、超音波画像という)を取得する超音波観察部36と、内視鏡光学画像(以下、内視鏡画像という)を取得する内視鏡観察部38とを有する本発明の超音波内視鏡12を被検体の体腔内に挿入して、被検体の内視鏡画像を観察しながら被検体の観察対象部位の超音波画像を取得するものである。
図1に示すように、超音波検査システム10は、本発明の特徴である放熱構造を有する超音波内視鏡12と、超音波画像を生成する超音波用プロセッサ装置14と、内視鏡画像を生成する内視鏡用プロセッサ装置16と、体腔内を照明する照明光を超音波内視鏡12に供給する光源装置18と、超音波画像及び/又は内視鏡画像を表示するモニタ20と、を備えて構成されている。
また、超音波検査システム10は、更に、洗浄水等を貯留する送水タンク21aと、体腔内の吸引物(供給された洗浄水等も含む)を吸引する吸引ポンプ21bとを備えている。なお、超音波検査システム10は、図示しないが、更に、送水タンク21a内の洗浄水、又は外部の空気等の気体を超音波内視鏡12内の管路(図示せず)に供給する供給ポンプ等を備えていても良い。
まず、図1に示す超音波内視鏡12は、本発明の特徴である放熱構造を有する超音波観察部36と内視鏡観察部38とを先端に有し、被検体の体腔内を撮影して、それぞれ超音波画像(エコー信号)及び内視鏡画像(画像信号)を取得するものである。
超音波内視鏡12は、先端に超音波観察部36と内視鏡観察部38とを備え、被検体の体腔内に挿入される挿入部22と、挿入部22の基端部に連設され、医師や技師などの術者が操作を行うための操作部24と、操作部24に一端が接続されたユニバーサルコード26とから構成されている。
操作部24には、送水タンク21aから送気送水管路(図示せず)を開閉する送気送水ボタン28a、及び吸引ポンプ21bからの吸引管路(図示せず)を開閉する吸引ボタン28bが並設されると共に、一対のアングルノブ29、29、及び処置具挿入口(鉗子口)30が設けられている。
ここで、送水タンク21aは、超音波内視鏡12の内視鏡観察部38等の洗浄等のために超音波内視鏡12内の送気送水管路に供給する洗浄水等を貯留するためのものである。なお、送気送水ボタン28aは、送水タンク21aから送気送水管路を経て供給された空気等の気体、及び洗浄水等の水を挿入部22の先端側の内視鏡観察部38から噴出させるために用いられる。
また、吸引ポンプ21bは、超音波内視鏡12の先端側から体腔内の吸引物(供給された洗浄水等も含む)を吸引するために吸引管路(図示せず)を吸引するものである。吸引ボタン28bは、吸引ポンプ21bの吸引力によって挿入部22の先端側から体腔内の吸引物を吸引するために用いられる。
また、処置具挿入口30は、鉗子や穿刺針、高周波メス等の処置具を挿通するためのものである。
ユニバーサルコード26の他端部には、超音波用プロセッサ装置14に接続される超音波用コネクタ32aと、内視鏡用プロセッサ装置16に接続される内視鏡用コネクタ32bと、光源装置18に接続される光源用コネクタ32cとが設けられている。超音波内視鏡12は、これらの各コネクタ32a、32b、及び32cを介してそれぞれ超音波用プロセッサ装置14、内視鏡用プロセッサ装置16、及び光源装置18に着脱自在に接続される。また、光源用コネクタ32cには、送水タンク21aを接続する送気送水用チューブ34a、及び吸引ポンプ21bを接続する吸引用チューブ34b等が接続される。
挿入部22は、先端側から順に、硬質部材で形成され、超音波観察部36と内視鏡観察部38とを有する先端部(先端硬質部)40と、先端部40の基端側に連設され、複数の湾曲駒を連結してなり、湾曲自在の湾曲部42と、湾曲部42の基端側と操作部24の先端側との間を連結し、細長かつ長尺の可撓性を有する軟性部43とから構成されている。
湾曲部42は、操作部24に設けられた一対のアングルノブ29、29を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部40を所望の方向に向けることができる。
また、先端部40には、内部に、超音波観察部36を覆う超音波伝達媒体(例えば、水、オイル等)を注入したバルーンが着脱自在に装着されていても良い。超音波及びエコー信号は空気中で著しく減衰するため、このバルーンに超音波伝達媒体を注入して膨張させ、観察対象部位に当接させることにより、超音波観察部36の超音波振動子(超音波トランスデューサ)アレイ(50:図2〜図4参照)と観察対象部位の間から空気を排除し、超音波及びエコー信号の減衰を防止することができる。
なお、超音波用プロセッサ装置14は、超音波内視鏡12の挿入部22の先端部40の超音波観察部36の超音波振動子ユニット(46:図2〜図4、図7及び図8参照)の超音波振動子アレイ(50:図2〜図4、図7及び図8参照)に超音波を発生させるための超音波信号(データ)を生成して供給するものである。また、超音波用プロセッサ装置14は、超音波が放射された観察対象部位から反射されたエコー信号(データ)を超音波振動子アレイ(50)によって受信して取得し、取得したエコー信号に対して各種の信号(データ)処理を施してモニタ20に表示される超音波画像を生成するためのものである。
内視鏡用プロセッサ装置16は、超音波内視鏡12の挿入部22の先端部40の内視鏡観察部38において光源装置18からの照明光によって照明された観察対象部位から取得された撮像画像信号(データ)を受信して取得し、取得した画像信号に対して各種の信号(データ)処理、及び画像処理を施して、モニタ20に表示される内視鏡画像を生成するためのものである。
なお、これらのプロセッサ装置14、及び16は、PC(パーソナルコンピュータ)等のプロセッサによって構成されるものであっても良い。
光源装置18は、超音波内視鏡12の内視鏡観察部38によって体腔内の観察対象部位を撮像して画像信号を取得するために、赤光(R)、緑光(G)、及び青光(B)等の3原色光からなる白色光や特定波長光等の照明光を、発生させて、超音波内視鏡12に供給し、超音波内視鏡12内のライトガイド(図示せず)等によって伝搬し、超音波内視鏡12の挿入部22の先端部40の内視鏡観察部38から出射して、体腔内の観察対象部位を照明するためのものである。
モニタ20は、超音波用プロセッサ装置14及び内視鏡用プロセッサ装置16により生成された各映像信号を受けて超音波画像や内視鏡画像を表示する。これらの超音波画像や内視鏡画像の表示は、いずれか一方のみの画像を適宜切り替えてモニタ20に表示することや両方の画像を同時に表示することなどが可能である。なお、超音波画像を表示するためのモニタと内視鏡画像を表するためのモニタを別個に設けてよいし、他の任意の形態において、これらの超音波画像と内視鏡画像とを表示するようにしてもよい。
次に、本実施形態の超音波内視鏡12の挿入部22の先端部40の構成を図2〜図4を参照して詳細に説明する。
図2は、図1に示す超音波内視鏡の先端部及びその近傍を示す部分拡大平面図である。図3は、図2に示すIII−III線矢視図であり、図2に示す超音波内視鏡の先端部をその長手方向に沿った中心線で切断した縦断面図である。図4は、図3に示すIV−IV線矢視図であり、図3に示す超音波内視鏡の先端部の超音波観察部の超音波振動子アレイの円弧構造の中心線で切断した横断面図である。ここで、図4においては、説明のために図を簡略化しており、同軸ケーブル(56:図3参照)を省略している。
図2、及び図3に示すように、超音波内視鏡12の先端部40には、先端側に超音波画像を取得するための超音波観察部36と、基端側に内視鏡画像を取得するための内視鏡観察部38と、これらの間に処置具導出口44とが設けられており、共に超音波内視鏡12の先端部40の先端部本体となる、硬質樹脂等の硬質部材からなる外装部材41に取り付けられて保持されている。
図2に示す例では、処置具導出口44は、超音波観察部36と内視鏡観察部38との間に設けられているが、本発明は特に図示例に限定されず、内視鏡観察部38内に設けられていても良いし、内視鏡観察部38よりも基端側(湾曲部42側)に設けられていても良い。
図2〜図4に示すように、超音波観察部36は、超音波振動子ユニット46と、超音波振動子ユニット46を取り付けて保持する外装部材41とから構成されるものである。
超音波振動子ユニット46は、複数の超音波振動子(トランスデューサ)48からなる超音波振動子アレイ50と、超音波振動子アレイ50の幅方向の端部側に設けられる電極部52と、超音波振動子アレイ50の各超音波振動子48を下面側から支持するバッキング材層54と、バッキング材層54に埋め込まれて配設され、電極部52と電気的に接続される配線基板60と、バッキング材層54の幅方向の側面に沿って配設された絶縁層70と、バッキング材層54の幅方向の側面側であって、絶縁層70に対してバッキング材層54とは逆側に沿って配設された銅箔(第1の熱伝導部材)72と、外装部材41とバッキング材層54との間を埋める充填剤層78と、を有する。
また、図4に示す一例において、配線基板60は、一端側がバッキング材層54中に埋められて配設され、配線基板60のバッキング材層54に埋められた部分と、複数の超音波振動子48と導通する電極部52とが電気的に接続される。更に、図4に図示しないが、配線基板60の、バッキング材層54に対して複数の超音波振動子48とは逆側(バッキング材層54の下側)部分は、複数の同軸ケーブル56が電気的に接続される。
一端が配線基板60に電気的に接続される複数の同軸ケーブル56は、図3に示すように、挿入部22の先端部40の基端側(ユニバーサルコード26側)において、外皮57を用いて一束に纏められており、配線の際には、各同軸ケーブル56が引き出されて、配線基板60に電気的に接続される。図5に示すように、複数の同軸ケーブル56は、後述する配線基板60の配線部64の複数の接続部66と電気的に接続する信号線56aを中心側に備え、信号線56aの外側の層に設けられた絶縁性の外皮56bと、その外皮56bの外側の層に設けられ、超音波内視鏡12の基端側(ユニバーサルコード26側)において接地可能な導電性のシールド層56cと、最も外側の層に設けられた絶縁性の外皮56dと、を有するものである。そのため、図3に示す一例のように、配線基板60において、後述するグランドバー68よりもバッキング材層54側に信号線56aと電気的に接続する配線部64が設けられている場合において、複数の同軸ケーブル56を屈曲させないように、複数の同軸ケーブル56の信号線56aを、配線基板60の配線部64と配線することができる。
ここで、本発明における接地とは、導電性の部材の電位をゼロにすることに限らず、例えば、電気容量の大きい部材に接続するなどして、導電性の部材を一定の低い電圧に維持する場合も含む。
なお、図3に示す一例では、同軸ケーブル56を用いたが、複数の超音波振動子48に電気的に接続して電圧信号を送受信するための信号線及び後述する複数の超音波振動子48の振動子グランド52bに電気的に接続する、接地可能なシールド部材を有するケーブル(シールドケーブル)であれば、上記の同軸ケーブル56とは異なる構成を有するケーブルを用いて良い。例えば、図示しないが、シールドケーブルとしては、絶縁性の外皮に被覆された複数の信号線と、接地可能な複数の導線と、を中心側に備え、複数の信号線及び導線を被覆する外皮を有するケーブルユニットなどの周知の構造を有するケーブルを用いることができる。なお、ケーブルユニットの信号線及び導線の配置は、上記のものに限定されず、複数の信号線及び導線は、それらを被覆する外側の外皮内においてランダムに配置されても良い。
また、超音波振動子ユニット46は、更に、超音波振動子アレイ50の上に積層された音響整合層74と、音響整合層74上に積層された音響レンズ76とを有する。すなわち、超音波振動子ユニット46は、音響レンズ76、音響整合層74、超音波振動子アレイ50、及びバッキング材層54の積層体47からなる。
音響整合層74は、人体等の被検体と超音波振動子48との間の音響インピーダンス整合をとるためのものである。
音響整合層74上に取り付けられている音響レンズ76は、超音波振動子アレイ50から発せられる超音波を観察対象部位に向けて収束させるためのものである。音響レンズ76は、例えば、シリコン系樹脂(ミラブル型シリコンゴム(HTVゴム)、液状シリコンゴム(RTVゴム)等)、ブタジエン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等からなる。音響整合層74によって被検体と超音波振動子48との間の音響インピーダンス整合をとり、超音波の透過率を高めるため、音響レンズ76には、必要に応じて酸化チタンやアルミナ、シリカ等の粉末が混合される。
超音波振動子ユニット46の超音波振動子アレイ50は、外側に向けて凸円弧状に配列された複数、例えば48〜192個の直方体形状の超音波振動子(トランスデューサ)48からなる48〜192チャンネル(CH)のアレイである。
すなわち、超音波振動子アレイ50は、複数の超音波振動子48が、一例として、図示例のように一次元アレイ状に予め定められたピッチで配列されてなるものである。このように、超音波振動子アレイ50を構成する各超音波振動子48は、先端部40の軸線方向(挿入部22の長手軸方向)に沿って凸湾曲状に等間隔で配列されており、超音波用プロセッサ装置14から入力される駆動信号に基づいて順次駆動されるようになっている。これによって、図2に示す超音波振動子48が配列された範囲を走査範囲としてコンベックス電子走査が行われる。
更に、超音波振動子アレイ50は、バッキング材層54の底面と平行な方向(AZ(アジマス)方向)よりも、AZ方向と直交する超音波振動子アレイ50の幅方向、すなわち超音波振動子48の長手方向(EL(エレベーション)方向)の長さのほうが短く、後端側が張り出すように傾斜して配置される。図4に示すように、超音波振動子48は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)や、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等の圧電体厚膜の両面に電極を形成した構成を有する。一方の電極は、超音波振動子48毎に個々に独立した個別電極52a、他方の電極は、超音波振動子48の全てに共通の共通電極である振動子グランド(振動子接地電極)52bとなっている。図示例では、複数の個別電極52aは、複数の超音波振動子48の端部の下面に配設されており、振動子グランド52bは、超音波振動子48の端部の上面に設けられている。これらの複数の個別電極52a、及び振動子グランド52bは、電極部52を構成している。
なお、隣接する2つの超音波振動子48同士の隙間には、エポキシ樹脂等の充填剤が充填されている。
超音波観察部36の超音波振動子ユニット46において、超音波振動子アレイ50の各超音波振動子48が駆動され、超音波振動子48の両電極に電圧が印加されると、圧電体が振動して超音波を順次発生し、被検体の観察対象部位に向けて超音波が照射される。そして、複数の超音波振動子48をマルチプレクサ等の電子スイッチで順次駆動させることで、超音波振動子アレイ50が配された曲面に沿った走査範囲、例えば曲面の曲率中心から数十mm程度の範囲で、超音波が走査される。
また、観察対象部位から反射されたエコー信号(超音波エコー)を受信すると、圧電体が振動して電圧を発生し、この電圧を受信した超音波エコーに応じた電気信号(超音波検出信号)として超音波用プロセッサ装置14に出力する。そして、超音波用プロセッサ装置14において各種の信号処理が施されてから、超音波画像としてモニタ20に表示される。
以上のように、複数の超音波振動子48へ駆動電圧が印加されて、複数の超音波振動子48をそれぞれ構成する圧電体が振動して、対象物に向けて送信する超音波を発生する際、及び、複数の超音波振動子48から送信された超音波が対象物で反射された超音波エコーを複数の超音波振動子48が受信して圧電体が振動し、超音波エコー信号(電圧信号)を発生する際に、複数の超音波振動子48を構成するそれぞれの圧電体において熱が発生する。超音波画像を高精細化する、すなわち超音波診断の精度を向上させるための手段の1つとして、複数の超音波振動子48の駆動信号(電圧信号)の出力を増加させる手段があるが、駆動電圧が増加するほど、圧電体において発生する熱が増大する。そのため、超音波内視鏡12の先端部40に本発明の特徴である放熱構造を設けることで、圧電体において発生する熱を効率的に放熱することができ、超音波診断の精度を向上させることができる。
超音波振動子ユニット46の電極部52は、図3、及び図4に示すように、複数(48〜192)の超音波振動子48の配列による円弧状面に対して垂直となる超音波振動子アレイ50の(各超音波振動子48の)端面側に円弧状に設けられるもので、複数(48〜192)の超音波振動子48にそれぞれ導通する複数(48〜192)の個別電極52aからなる。なお、電極部52には、複数の超音波振動子48の振動子グランド52bが含まれる。ここで、本発明において、垂直とは、90度に限定されるわけではなく、略垂直、例えば、90度±5度、すなわち、85度〜95度までの範囲の角度を含むものである。
更に、電極部52は、超音波振動子48の配列面に対して垂直となる超音波振動子アレイ50の端面側に設けられるが、超音波振動子48の数が少ない場合には、片側の端面側でも良い。超音波振動子48の数は多い方が好ましいので、複数の個別電極52aは、超音波振動子アレイ50の両外側面に設けられることが好ましい。なお、複数の個別電極52aを超音波振動子アレイ50の端面側ではなく、中心側に設けても良い。例えば、超音波振動子48を幅方向に2列設けるなど、多列に超音波振動子48を設けた場合には、複数の個別電極52aを超音波振動子アレイ50の中心側に設けることにより、チャンネル数が多くても効率良く配線をすることができる。このように、複数の個別電極52aを超音波振動子アレイ50の両外側面に加え、中心側に設けることにより、超音波振動子48の数、すなわちチャンネル数をより多くすることができる。
なお、図4に示す一例では複数の個別電極52aを、各超音波振動子48の長手方向の端面側に設けられた個別電極52aで構成しているが、本発明はこれに限定されず、超音波振動子アレイ50の片外側面、両外側面、及び中心側のいずれに設けられている場合であっても、超音波振動子48の個別電極52aに導通していれば、個別電極52aから配線によって接続された別の電極によって構成しても良い。また、電極部52には、直接、振動子グランド52bが含まれているが、振動子グランド52bから配線によって接続された電極が含まれていても良い。
電極部52の複数の個別電極52a及び振動子グランド52bは、電極パッドとして設けられていることが好ましい。
次に、超音波振動子ユニット46のバッキング材層54は、図3及び図4に示すように、複数の超音波振動子48の配列面に対して内側となる、すなわち超音波振動子アレイ50の背面(下面)に配設されるバッキング材からなる部材の層である。したがって、バッキング材層54は、超音波振動子アレイ50を機械的に、かつ柔軟に支持すると共に、複数の超音波振動子48から発振され、もしくは観察対象から反射して伝播した超音波信号のうち、バッキング材層54側に伝播した超音波を減衰させる役割を有する。このため、バッキング材は、硬質ゴム等の剛性を有する材料からなり、超音波減衰材(フェライト、セラミックス等)が必要に応じて添加されている。
したがって、超音波振動子アレイ50は、バッキング材層54の断面凸円弧状に形成された上面となる円弧状の上表面上に、図示例では、複数の直方体状の超音波振動子48をその長手方向が平行となるように、好ましくは等間隔に配列したもの、すなわち、複数の超音波振動子48が円弧状かつ外側に向けて配列されたものであることが好ましい。
なお、バッキング材層54の形状は、上記の役割を損なわないものであれば良く、図3及び図4に示すような略半円筒形状を有していても良く、配線基板60の一部を収納できるように凹部が設けられていても良い。
超音波振動子ユニット46の充填剤層78は、外装部材41とバッキング材層54との間を埋めるものであって、配線基板60、同軸ケーブル56の信号線56a、銅箔72及び各種の配線部分を固定する役割も負う。また、充填剤層78は、バッキング材層54との境界面において、超音波振動子アレイ50からバッキング材層54側に伝播した超音波信号を反射しないように、バッキング材層54との音響インピーダンスが一定以上の精度で整合していることが好ましい。更に、複数の超音波振動子48において発生した熱を放熱する効率を高めるために、充填剤層78は、放熱性を有することが好ましい。充填剤層78が放熱性を有する場合には、バッキング材層54、配線基板60、銅箔72及び同軸ケーブル56のシールド層56cから熱を受け取るため、放熱効率を向上することができる。
超音波振動子ユニット46の配線基板60は、熱伝導部材である銅箔72に対して超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54などから構成される積層体47側に配設される。図3及び図4に示す一例において、配線基板60は、超音波振動子アレイ50側がバッキング材層54の内部に埋め込まれて配設され、かつ、バッキング材層54中において、電極部52の複数の個別電極52aと配線される。配線基板60は、電極部52の複数の個別電極52aと電気的に接続するための複数の電極パッド62と、配線基板60のバッキング材層54の下側部分に設けられ、複数の同軸ケーブル56の信号線56aと電気的に接続される端子である複数の接続部66から構成される配線部64と、配線基板60のバッキング材層54の下側の端部に設けられ、複数の同軸ケーブル56のシールド層56c(図4及び図5参照)と電気的に接続されるグランドバー68と、を有する。また、複数の電極パッド62と配線部64の複数の接続部66とは、配線基板60に設けられた配線(図示せず)などを介して互いに導通する。また、グランドバー68が接地され、電極部52の振動子グランド52bをグランドバー68と電気的に接続するなどの場合には、複数の電極パッド62に振動子グランド52bと配線される電極を設けても良いし、積層体47の側面を通る導線などを用いて、振動子グランド52bとグランドバー68とを導通させて良い。もちろん、振動子グランド52bとグランドバー68とを導通させる方法として、上記の他の周知の方法を適宜用いて良い。
なお、配線基板60の複数の電極パッド62と複数の個別電極52aとの電気的な接続手段は、信号線を半田付けした後でバッキング材を充填固化するなどの周知の接続手段を用いて良い。このように、バッキング材層54の中に配線基板60の電極パッド62を有する構成では、複数の個別電極52aと複数の電極パッド62との配線部分がバッキング材層54で保護されるため、該当する部分における断線の可能性が低くなる。また、配線基板60は、電極部52と信号線56aとを電気的に接続させるものであれば、バッキング材層54に埋め込まれている必要はない。例えば、電極部52が超音波振動子アレイ50の幅方向の端面まで延長して設けられている場合には、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54の幅方向の側面(積層体47の側面)に沿って、すなわち、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54と銅箔72との間に配設されても良い。この場合には、バッキング材層54が固化した後に、電極部52と配線基板60との配線を行うことができるため、配線時の作業性が向上する。また、複数の超音波振動子48の数(超音波振動子アレイ50のチャンネル数)が多く、配線基板60に、複数の同軸ケーブル56との配線スペースが確保し難いなどの場合には、配線基板60の配設数を適宜増加させてもよい。
超音波振動子ユニット46の絶縁層70は、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54の幅方向の側面に沿うように貼り付けられ、かつバッキング材層54に対して超音波振動子アレイ50の逆側に、バッキング材層54を越えて(バッキング材層54の下側に)延在するように形成される。銅箔72と超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54との間、特に、銅箔72と配線基板60の接続部66との間に絶縁層70が形成されない場合、銅箔72と接続部66とが干渉し、観測した超音波エコー信号(電圧信号)に、銅箔72が外部から受信したノイズが含まれる要因となる。したがって、絶縁層70は、銅箔72が配線基板60の配線部64の接続部66に接触しないように、接続部66を覆って形成されることが好ましい。そのため、図3及び図4に示す一例のように、絶縁層70は、配線部64のグランドバー68と銅箔72とが接続される部分において除去されて良い。また、絶縁層70は、銅箔72と超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54との間に形成されるものであるため、一定の薄さを有しているか、熱伝導性を有するシリコンシートなどの熱伝導性を有する絶縁材料であることが好ましい。
超音波振動子ユニット46の銅箔72は、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54の幅方向の側面側であって、絶縁層70に対してバッキング材層54の逆側に貼り付けて配設される。更に、銅箔72は、バッキング材層54に対して超音波振動子アレイ50の逆側に、バッキング材層54を越えて延在するように配設されて、配線部64のグランドバー68に接続される。銅箔72は、超音波振動子アレイ50を構成する複数の超音波振動子48から発生した熱を、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54の幅方向の側面及び絶縁層70を介して受取り、グランドバー68を経由して放熱するものである。そのため、例えば、アルミニウム箔及び熱伝導性のシリコンシートなどの熱伝導率の高い材料であれば、銅箔72の代わりに用いて良い。また、銅箔72とグランドバー68との接続手段としては、複数の超音波振動子48に対して熱による損傷が生じないように、電気的及び熱的に接続できるものであれば良く、一定の温度よりも低温で用いることができる接続手段が好ましい。そのため、銅箔72とグランドバー68との接続手段として、一定以上の熱を要しない半田又は銀ペーストなどの周知の方法を用いることができる。
なお、図3及び図4に示す一例のように銅箔72を配線部64のグランドバー68に接続しても良いが、図7に示す本実施形態の他の一例のように、超音波振動子ユニット69の超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54の幅方向の側面側に折り返されてグランドバー68と接続されても良い。すなわち、絶縁層70に対して、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54とは逆側を向いた銅箔72の面がグランドバー68に接続するように、絶縁層70と共に銅箔72が折り返されて配設される。このように、絶縁層70及び銅箔72を設けることで、図3及び図4に示す一例のように、絶縁層70を途中で除去する必要がなくなるため、超音波内視鏡12を製造する際の作業工程を削減することができ、配線の際の作業性を向上することができる。ここで、図7においては、図4の記載と同様に、説明のために図を簡略化しており、同軸ケーブル56の信号線56aを省略している。
ここで、放熱効率を向上させるために、銅箔72を超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54の幅方向の両側面(積層体47の両側面)に配設することもできる。図4に示すように、配線基板60が1つのみ設けられている場合には、配線基板60の配線部64が設けられている面の逆側においては、銅箔72のみを、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54の幅方向の側面に貼り付けて良い。また、例えば、複数の超音波振動子48と導通する電極部52が超音波振動子アレイ50の幅方向の両側面側に配設されている場合、又は、配線基板60が2枚以上配設されている場合などには、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54の幅方向の両側面側に、それぞれ絶縁層70と銅箔72とを設けて良い。以上のように、積層体の両側面側にそれぞれ銅箔72が配設されている場合には、放熱効率を向上させるために、図6に示す本実施形態の他の一例に示されるように、それぞれの銅箔72を銅箔73などの熱伝導部材で接続することが好ましい。図6に示される一例では、熱伝導部材である銅箔73が、配線基板60の幅方向の側面側を通って積層体47の両側面側に配設された銅箔72同士を半田又は銀ペーストなどを用いて熱的に接続している。そのため、特に、一対の銅箔72、72が熱的に接続された配線基板60、60に導通する電極部52の複数の個別電極52aの数(超音波振動子アレイ50のチャンネル数)に差がある場合には、両方の銅箔72、72に伝導した熱を、それぞれの配線基板60のグランドバー68を経由して、均等に、複数の同軸ケーブル56のシールド層56c(図3及び図5参照)に放熱することができる。また、配設される配線基板60が1枚である場合にも、積層体47の片側の側面にのみ銅箔72が配設された場合に比べて、複数の超音波振動子48からの熱の伝導パスを増加させることができるので、放熱効率が向上する。また、積層体の両側面側に配設された銅箔72同士を熱的に接続する熱伝導部材は、熱伝導率が高いものであれば良く、銅箔73の他、アルミニウム及び熱伝導性のシリコンシートなどの周知の熱伝導部材を用いることができる。更に、熱伝導部材の形状は、図6に示される箔に限定されるものではなく、板状であっても良いし、線状であっても良い。
なお、図6は、積層体の両側面側に配設された銅箔72同士を、熱伝導部材を用いて熱的に接続することを説明するための模式図であり、積層体としてバッキング材層54のみを記載し、更に、配線基板60、絶縁層70及び同軸ケーブル56などの各部の配線は省略している。
図3及び図4に示すように、配線基板60の配線部64は、複数の同軸ケーブル56の信号線56aと電気的に接続される端子である複数の接続部66から構成されるものであり、配線基板60のバッキング材層54の下側部分に設けられる。また、配線部64の複数の接続部66は、配線基板60に設けられた配線などを介して配線基板60の複数の電極パッド62とそれぞれ導通する。そのため、配線部64は、少なくとも電極パッド62と電気的に接続される複数の超音波振動子48の数(超音波振動子アレイ50のチャンネル数)以上の複数の接続部66を有していることが好ましい。また、複数の超音波振動子48の数が多い場合などには、配線部64は、多列に配列された複数の接続部66から構成されていて良い。また、図3及び図4に示す一例においては、配線部64は、積層体47の幅方向の側面に配設された銅箔72と干渉しないように、銅箔72側の面を、銅箔72に形成された絶縁層70及び71に覆われる。なお、同軸ケーブル56の信号線56aを接続部66と、かつ、同軸ケーブル56のシールド層56cをグランドバー68と電気的に接続する場合には、図4及び図5に示す一例のように、配線部64は、配線基板60の、グランドバー68と同じ面に設けられることが好ましい。もちろん、配線部64は、配線をする際の作業性を損なわないものであれば、配線基板60上の任意の場所に設けて良い。
図3に示すように、配線基板60のグランドバー68は、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cと電気的に接続され、かつ、積層体47の側面に沿って配設された銅箔72と熱的に接続される導電性の部材である。そのため、複数の超音波振動子48において発生した熱を、銅箔72及びグランドバー68を経由して、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cに放熱することができる。また、グランドバー68と銅箔72とを熱的に接続する際には、グランドバー68の他の部材と銅箔72とが熱的に接続する部分の、熱による損傷を防ぐために、低温半田又は銀ペーストなどの低い温度において用いることができる熱的な接続手段が用いられることが好ましい。例えば、銅箔72が熱的に接続するグランドバー68と複数の同軸ケーブル56のシールド層56cとの接続部分よりも、低い温度において用いることができる熱的な接続手段が用いられることが好ましい。グランドバー68と複数の同軸ケーブル56のシールド層56cとが半田を用いて熱的に接続される場合には、グランドバー68と銅箔72とを、グランドバー68と複数の同軸ケーブル56のシールド層56cとの接続に用いられた半田よりも低融点の半田を用いて良い。
また、グランドバー68は、導電性の部材であるため、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cが接地されている場合には、グランドバー68に電気的に接続された複数のシールド層56cのそれぞれの接地電位を同一の電位にすることができ、更にグランドバー68に接続される銅箔72を接地することができる。その場合には、銅箔72は、低い電位を有するため、銅箔72が外部からの電磁波などのノイズ(電圧信号)を受信した場合においても、複数の超音波振動子48とは電磁的な干渉をしないので、複数の超音波振動子48の超音波エコー信号(電圧信号)に対して銅箔72からのノイズを含まないようにすることができる。
図3、図4及び図7に示す一例においては、複数の超音波振動子48において発生して、銅箔72に伝導した熱を、グランドバー68を経由して複数の同軸ケーブル56のシールド層56cに放熱した。本発明の放熱構造は、複数の超音波振動子48において発生した熱を複数の同軸ケーブル56のシールド層56cに放熱することができれば良く、必ずしもグランドバー68を経由して放熱しなくとも良い。図8に示す本実施形態の他の一例において、超音波振動子ユニット75の配線基板61が図3、図4及び図7に示すグランドバー68を有さない代わりに、超音波観察部37は、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cが電気的に接続された集合グランド部58を有する。
集合グランド部58は、上記のように、複数の同軸ケーブル56のシールド層56c、及び、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54の幅方向の側面に沿って配設される銅箔77(第1の熱伝導部材)が電気的に接続された導電性の部材であり、複数の同軸ケーブル56において、配線基板61よりも超音波内視鏡13の基端側に配設される。図8に示す一例において、集合グランド部58は、複数の同軸ケーブル56の、配線基板61と外皮57との間に配設される。複数の同軸ケーブル56は、集合グランド部58と電気的に接続される部分において、外側の外皮56dが除去される。そのため、配線基板61と集合グランド部58との間において、同軸ケーブル56は、少なくとも信号線56aと内側の外皮56bを有していることが好ましい。また、銅箔77は、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54から、配線基板61を越えて、集合グランド部58まで延長されて、集合グランド部58と熱的に接続される。したがって、複数の超音波振動子48において発生した熱は、銅箔77及び集合グランド部58を経由して複数の同軸ケーブル56のシールド層56cに放熱される。なお、配線基板61が複数枚配設されている場合においても、上記において説明した方法を用いることができる。その場合には、複数枚の配線基板61に接続される全ての同軸ケーブル56のシールド層56cに、複数の超音波振動子48において発生した熱を、不足無く放熱することができる。
また、集合グランド部58と銅箔77との熱的な接続手段は、図3、図4及び図7に示した配線基板60のグランドバー68と同様に、低融点の半田又は銀ペーストを用いるものなど、低い温度を用いるものであることが好ましい。例えば、集合グランド部58と複数の同軸ケーブル56のシールド層56cとが半田を用いて熱的に接続される場合には、集合グランド部58と複数の同軸ケーブル56のシールド層56cとの接続に用いた半田よりも低融点の半田を用いて、集合グランド部58と銅箔77とを接続して良い。
また、集合グランド部58は、導電性の部材であるため、図3、図4及び図7に示した配線基板60のグランドバー68と同様に、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cが接地されている場合には、複数のシールド層56cの接地電位を同一の電位にすることができる。その場合には、集合グランド部58に接続する銅箔77の電位を接地電位にすることができるため、複数の超音波振動子48の超音波エコー信号(電圧信号)に外部からのノイズを含まないようにすることができる。
以上に示した超音波内視鏡12及び13の超音波観察部36及び37の構成によれば、超音波振動子アレイ50を構成する複数の超音波振動子48から発生した熱を、熱伝導部材である銅箔72又は77に伝え、更に、グランドバー68又は集合グランド部58を経由して、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cに放熱することができる。また、複数の同軸ケーブル56の信号線56aと接続される配線部64の接続部66は、絶縁層70又は71に覆われているため、接続部66と銅箔72又は77とが干渉せず、外部から受信したノイズを超音波エコー信号(電圧信号)に含ませないようにすることができる。更に、以上で説明した放熱構造は、いずれも単純な構造であり、超音波内視鏡12及び13の先端部40において、大きく空間を占有しない。したがって、挿入部22の先端部40のサイズを小型に維持したまま、効率よく放熱を行うことができる。また、本実施形態では、コンベックス型の超音波内視鏡12及び13の放熱構造について説明したが、以上の放熱構造は、超音波内視鏡の形状に依るものではなく、ラジアル型などの他の形状を有する超音波内視鏡にも適用できることはもちろんである。
図2及び図3に示すように、内視鏡観察部38は、観察窓80、対物レンズ82、固体撮像素子84、照明窓86、洗浄ノズル88、及び同軸ケーブルなどからなる配線ケーブル89などから構成される。
観察窓80は、先端部40の斜め上方に向けて取り付けられている。観察窓80から入射した観察対象部位の反射光は、対物レンズ82で固体撮像素子84の撮像面に結像される。固体撮像素子84は、観察窓80、及び対物レンズ82を透過して撮像面に結像された観察対象部位の反射光を光電変換して、撮像信号を出力する。固体撮像素子84としては、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)、及びCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補形金属酸化膜半導体)等を挙げることができる。固体撮像素子84で出力された撮像画像信号は、挿入部22から操作部24まで延設された配線ケーブル89を経由して、ユニバーサルコード26により内視鏡用プロセッサ装置16に伝送される。内視鏡用プロセッサ装置16は、伝送された撮像信号に対して、各種信号処理、及び画像処理を施し、内視鏡光学画像としてモニタ20に表示する。
照明窓86は、観察窓80を挟んで両側に設けられている。照明窓86には、ライトガイド(図示せず)の出射端が接続されている。ライトガイドは、挿入部22から操作部24まで延設され、その入射端は、ユニバーサルコード26を介して接続された光源装置18に接続されている。光源装置18で発せられた照明光は、ライトガイドを伝って照明窓86から被観察部位に照射される。
また、洗浄ノズル88は、観察窓80、及び照明窓86の表面を洗浄するために、送水タンク21aから超音波内視鏡12内の送気送水管路を経て空気、又は洗浄水を観察窓80、及び照明窓86に向けて噴出する。
また、先端部40には、処置具導出口44が設けられている。処置具導出口44は、挿入部22の内部に挿通される処置具チャンネル45に接続されており、処置具挿入口30に挿入された処置具は、処置具チャンネル45を介して処置具導出口44から体腔内に導入される。なお、処置具導出口44は、超音波観察部36と内視鏡観察部38との間に位置しているが、処置具導出口44から体腔内に導入された処置具の動きを超音波画像で確認する構成する場合には、超音波観察部36に近づけて配設することが好ましい。
処置具導出口44の内部には、図示しないが、処置具導出口44から体腔内に導入される処置具の導出方向を可変する起立台が設けられていても良い。起立台にはワイヤ(図示せず)が取り付けられており、操作部24の起立レバー(図示せず)の操作による押し引き操作によって起立台の起立角度が変化し、これによって処置具が所望の方向に導出されるようになる。
超音波内視鏡12によって体腔内を観察する際には、まず、挿入部22を体腔内に挿入し、内視鏡観察部38において取得された内視鏡光学画像をモニタ20で観察しながら、観察対象部位を探索する。
次いで、観察対象部位に先端部40が到達し、超音波断層画像を取得する指示がなされると、超音波用プロセッサ装置14から超音波内視鏡12内に備えられた同軸ケーブル56の信号線56a、配線基板60、及び電極部52を介して駆動制御信号が超音波振動子48に入力される。駆動制御信号が入力されると、超音波振動子48の両電極に規定の電圧が印加される。そして、超音波振動子48の圧電体が励振され、音響レンズ76を介して、観察対象部位に超音波が発せられる。
超音波の照射後、観察対象部位からのエコー信号が超音波振動子48で受信される。この超音波の照射、及びエコー信号の受信は、駆動する超音波振動子48をマルチプレクサ等の電子スイッチによりずらしながら繰り返し行われる。これにより、観察対象部位に超音波が走査される。超音波用プロセッサ装置14では、エコー信号を受信して超音波振動子48から出力された検出信号を元に、超音波断層画像が生成される。生成された超音波断層画像は、モニタ20に表示される。
(第2の実施形態)
以上の図1〜図8において示した第1の実施形態では、主に配線基板60が1つの場合について、具体的な放熱構造を説明した。上記のように、配線基板60は1つである必要はなく、超音波振動子アレイ50のチャンネル数(超音波振動子48の数)が多い、又は配線基板60における配線スペースが不足する場合には、配設する配線基板60の数を適宜増加させることができる。以下では、超音波振動子ユニットに複数の配線基板が配設されている場合について説明する。また、図9に示す第2の実施形態の超音波振動子ユニット246は、図4に示す第1の実施形態の超音波振動子ユニット46と比較して、積層体47の両側面側に配設された、複数の超音波振動子48と熱的に接続する銅箔(第1の熱伝導部材)272の形状、及び、複数のフレキシブルプリント配線基板(以下、単にFPC(Flexible Printed Circuit)という)290a及び290bを有する点において異なる以外は、同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には、同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9に示す一例において、超音波振動子ユニット246は、超音波振動子アレイ50の外側面に設けられる電極部252と、一端側において電極部252と電気的に接続される、バッキング材層54の中心側に対して最も外側に配設される一対のFPC290a、290aと、一対のFPC290a、290aの間に配設され、一端側において電極部252と電気的に接続されるFPC(内側のFPC)290b、290bと、超音波振動子アレイ50及びバッキング材層54の幅方向の両側面(積層体47の側面)側に沿って配設された銅箔272、272と、を有する。
なお、図9に示す超音波振動子ユニット246に配設されるFPC290a及び290bの枚数は、図示例の枚数に限定されるものではなく、複数の超音波振動子48の数などに応じて適宜増減して良い。また、図9は、説明のために図を簡略化しており、絶縁層(図示せず)及び複数の同軸ケーブル(図示せず)を省略している。もちろん、図9に示す本実施形態の超音波振動子ユニット246において、図3、図4及び図7に示す第1の実施形態のように、銅箔272のバッキング材層54側の面(内側面)に絶縁層を形成して、銅箔272と後述するFPC290aの配線部264とが干渉しないようにして良い。
超音波振動子ユニット246の電極部252は、図9に示すように、複数の超音波振動子48の配列による円弧状面に対して、すなわち超音波振動子48の棒状体の形状の長手方向に対して垂直となる超音波振動子アレイ50(各超音波振動子48)の両端面側(超音波振動子アレイ50の幅方向の両端面側)に円弧状に設けられるもので、複数の超音波振動子48にそれぞれ導通する複数の個別電極252aからなる。なお、本実施形態においては、複数の個別電極252aは、超音波振動子アレイ50の両端面側に設けられるが、超音波振動子48の数が少ない場合には、片側のみに設けられていても良い。なお、電極部252の配設される場所は、上記の第1の実施形態と同様に、超音波振動子アレイ50の幅方向の側面側に制限されるものではなく、超音波振動子アレイ50の幅方向の中心側であっても良い。
超音波振動子ユニット246の外側のFPC290aは、一端において超音波振動子アレイ50の幅方向の端面側に配設された電極部52の個別電極52aと電気的に接続し、積層体47の側面に沿って配設された内側のFPC290bに沿って、バッキング材層54の下側に延在して配設される。図9に示す一例において、外側のFPC290aは、電極部52の複数の個別電極52aと電気的に接続するための複数の電極パッド(図示せず)と、バッキング材層54の下側に延在する部分において、FPC290aの超音波振動子ユニット246の中心側とは逆側の面(外側面)に設けられ、複数の同軸ケーブルの信号線(図示せず)と電気的に接続される複数の接続部266からなる配線部264と、FPC290aの、配線部264と同じ面に設けられ、複数の同軸ケーブルのシールド層(図示せず)と電気的に、かつ銅箔272と熱的に接続されるグランドバー268と、を有する。そのため、複数の超音波振動子48において発生した熱は、銅箔272及びFPC290aのグランドバー268を経由して、複数の同軸ケーブルのシールド層に放熱される。
なお、図示例においては、電極部52と電気的に接続される基板としてFPC290a及び290bを用いているが、電極部52と電気的に接続でき、バッキング材層54の下側に延在できるものであれば、FPC290a及び290bに特に限定されるものではない。例えば、硬質な部材からなる配線基板を用いても良く、図4及び図7に示す第1の実施形態の配線基板60のように、一部がバッキング材層54に埋められても良く、バッキング材層54の下側のみに配設されるものでも良い。
超音波振動子ユニット246の内側のFPC290bは、外側のFPC290aと同様に、一端において超音波振動子アレイ50の幅方向の端面側に配設された電極部52の個別電極52aと電気的に接続し、積層体47の側面に沿って、バッキング材層54の下側に延在して配設される。図9に示す一例において、内側のFPC290bは、電極部52の複数の個別電極52aと電気的に接続するための複数の電極パッドと、バッキング材層54の下側に延在する部分において、FPC290bの外側面に設けられ、複数の同軸ケーブルの信号線と電気的に接続される複数の接続部266からなる配線部264と、FPC290bの、配線部264と同じ面に設けられ、複数の同軸ケーブルのシールド層と電気的に接続されるグランドバー268と、FPC290bの超音波振動子ユニット246の中心側の面(内側面)に設けられ、グランドバー268とFPC290bの内部に設けられた配線を介して導通するグランドパッド292と、を有する。更に、グランドパッド292は、銅箔272と熱的に接続される。そのため、複数の超音波振動子48において発生した熱は、銅箔272、グランドパッド292、FPC290b内部の配線及びグランドバー268を経由して、複数の同軸ケーブルのシールド層に放熱される。なお、内側のFPC290bの数は、複数の超音波振動子48の数などに応じて増減しても良く、図9に示す一例の配設数に限定されるものではない。
超音波振動子ユニット246の銅箔272は、図3、図4及び図6〜図8に示す第1の実施形態の銅箔72及び77と同様に、積層体47の側面に沿って配設されて、複数の超音波振動子48において発生した熱を伝導するための部材である。銅箔272は、上記のように、積層体47の側面に沿って配設され、バッキング材層54の下側に延在するように設けられるが、更に、少なくともFPC290a及び290bの側面の一部を包む形状を有する。図10に示す一例において、銅箔272は、バッキング材層54を上にした場合の、逆向きの丁字形を有しており、バッキング材層54の下側において、超音波振動子アレイ50の端部方向に伸びる部分を同じ方向に複数回折り曲げられる。このようにして、図9に示す一例において、銅箔272のバッキング材層54の下側に延在する部分をFPC290a及び290bの配線部264、グランドバー268及びグランドパッド292を囲うように折り曲げて、銅箔272をグランドバー268又はグランドパッド292と熱的に接続することができる。そのため、図示例においては、銅箔272を用いて、外側のFPC290aのグランドバー268と内側のFPC290bのグランドパッド292とを熱的に接続することができるので、FPC290a及び290bに接続されている全ての同軸ケーブルのシールド層に不足無く、複数の超音波振動子48の熱を放熱することができる。
なお、図10は、銅箔272が折り曲げて配設される構成を説明するための模式図であり、超音波振動子ユニット246を構成する積層体のうち、バッキング材層54のみを記載し、更に、FPC290a及び290b、及び同軸ケーブルなどの各部の配線は省略している。
また、図6に示す第1の実施形態の一例のように、図9に示す一例においても、積層体47の両側面に配設される一対の銅箔272同士を銅箔及び導線などの熱伝導部材(第3の熱伝導部材。図示せず)を用いて互いに熱的に接続することができる。その場合には、例えば、FPC290a及び290bの総数が奇数枚であり、2枚の銅箔272が囲うFPC290bの数に偏りが生じていたとしても、2枚の銅箔272、272に伝導した複数の超音波振動子48の熱を、全てのFPC290a及び290bに接続されている同軸ケーブル(図示せず)のシールド層(図示せず)に伝導することができる。そのため、複数の同軸ケーブルのシールド層において伝導する熱の偏りが解消されるため、効率良く複数の超音波振動子48の熱を放熱することができる。
なお、FPC290a及び290bのグランドバー268及びグランドパッド292と銅箔272との熱的な接続手段は、低融点の半田及び銀ペーストなどの低い温度を用いる接続手段であることが好ましい。更に、グランドバー268及びグランドパッド292を除く他の部材と銅箔272との熱的な接続部分に用いられた接続手段よりも、低い温度を用いる熱的な接続手段を用いて、グランドバー268及びグランドパッド292と銅箔272とを熱的に接続することが好ましい。例えば、グランドバー268と複数の同軸ケーブルとが半田を用いて接続されている場合には、グランドバー268及びグランドパッド292と銅箔272とは、グランドバー268と複数の同軸ケーブルとの接続に用いられた半田よりも低融点の半田を用いて熱的に接続して良い。
なお、図9及び図10に示す本実施形態の銅箔272は、図3、図4及び図6〜図8に示す第1の実施形態の銅箔72及び77と同様に、複数の超音波振動子48において発生した熱を十分に伝導できるものであればよい。そのため、アルミニウム箔及び熱伝導性のシリコンシートなどの熱伝導率の高い部材を用いて、銅箔272を代替して良い。また、図示しないが、放熱効率を向上させるために、銅箔272は、例えば、同軸ケーブル(図示せず)のシールド層(図示せず)、又は複数の同軸ケーブルのシールド層が電気的に接続された集合グランド部(図示せず)と熱的に接続していることが好ましい。また、銅箔272は、複数のFPC290a及び290bを囲うことができるものならば、図9及び図10に示した形状に限定されず、適宜任意の形状を用いることができる。
FPC290a及び290bの配線部264は、複数の同軸ケーブルの信号線(図示せず)と電気的に接続される端子である複数の接続部266から構成されるものであり、図9に示す一例においては、FPC290a及び290bの外側面に設けられる。配線部264を構成する複数の接続部266は、FPC290a及び290bに設けられた配線(図示せず)を介して電極部52の複数の個別電極52aと配線されるFPC290a及び290bの複数の電極パッド(図示せず)と導通する。また、配線部264を構成する複数の接続部266の総数は、少なくとも複数の接続部266と導通する複数の電極パッド以上であることが好ましい。
FPC290a及び290bのグランドバー268は、複数の同軸ケーブルのシールド層と電気的に接続される金属製の部材であって、図9に示す一例において、FPC290a及び290bの外側面に設けられる。複数の同軸ケーブルは、上記のように、信号線と配線部264とが接続され、かつシールド層とグランドバー268とが接続されるため、図9に示す一例のように、グランドバー268は、配線部264が設けられるFPC290a及び290bの面上に設けられることが好ましいが、配線形態に応じて適宜配置を変更しても良い。また、配線部264及びグランドバー268は、FPC290a及び290bの内側面に設けられても良い。また、グランドバー268は、FPC290a及び290bの幅方向の端面側(超音波振動子アレイ50の端部側)に設けることもできる。この場合には、超音波振動子アレイ50の端部側において、銅箔272と熱的に接続することができる。
内側のFPC290bのグランドパッド292は、FPC290bに設けられた配線を経由してFPC290bの外側面に設けられたグランドバー268と導通する、導電性の部材であり、図9に示す一例において、FPC290bの内側面に設けられる。図示例においては、グランドパッド292は、FPC290bの内側面側において、銅箔272の折り曲げられた部分と熱的に接続される。なお、図示例においては、内側のFPC290bにのみグランドパッド292が設けられているが、外側のFPC290aに設けられても良く、上記のグランドバー268と同様に、FPC290a及び290bの超音波振動子アレイ50の端部側に設けられても良い。
図9及び図10においては、FPC290a及び290bを囲むように折り曲げて配設された銅箔272とFPC290a及び290bのグランドバー268及びグランドパッド292とを熱的に接続して、複数の超音波振動子48の熱を複数の同軸ケーブルのシールド層に放熱できることを説明した。複数の290a及び290bのグランドバー268同士を熱的に接続する手段は、上記のものに限定されるものではない。図11に示す本実施形態の他の一例において、超音波振動子ユニット294の銅箔295は、外側のFPC290aのグランドバー268と熱的に接続されるのみだが、FPC290a及び290bのグランドバー268及びグランドパッド292は、それぞれ銅板296a及び296bを用いて接続される。
なお、図11は、図9と同様に、説明のために図を簡略化しており、FPC290a及び290bに電気的に接続される複数の同軸ケーブル及び銅箔295の内側面に形成される絶縁層(図示せず)を省略している。
図11に示す一例において、銅板(第2の熱伝導部材)296aは、隣接する内側のFPC290bの内側面に設けられるグランドパッド292同士を熱的に接続するものである。また、銅板296bは、外側のFPC290aの内側面に設けられたグランドパッド292と内側のFPC290bの外側面に設けられたグランドバー268とを熱的に接続する。そのため、複数の超音波振動子48において発生した熱は、積層体47の側面に配設された銅箔295、外側のFPC290aのグランドバー268、外側のFPC290aに設けられた配線(図示せず)、外側のFPC290aのグランドパッド292、銅板296b及び内側のFPC290bのグランドバー268に伝導する。更に、隣接する各FPC290a及び290bのグランドバー268が、FPC290a及び290b、グランドパッド292、及び、銅板296a及び296bを経由して熱的に接続される。そのため、積層体47の両側面側の銅箔295に伝導した複数の超音波振動子48の熱を、複数のFPC290a及び290bに接続される全ての同軸ケーブル(図示せず)のシールド層(図示せず)に不足無く放熱することができ、放熱効率を向上させることができる。
なお、銅板296a及び296bは、銅箔295とは独立した、隣接するFPC290a及び290bのグランドバー268及びグランドパッド292を熱的に接続できるものであれば、他の部材を用いても良い。例えば、銅板296a又は296bの代わりに、半田線、同軸ケーブルの信号線よりも太い導線及びメッシュ状の導電性部材などを用いることができる。銅板296a及び銅板296bの代わりに用いる部材として、アルミニウム、金及び銀などの熱伝導率の高い金属、熱伝導性のセラミックス及び熱伝導性のシリコンなどを用いることができる。
以上の本発明の第2の実施形態において、超音波振動子ユニット246及び294の複数のFPC290a及び290bのグランドバー268を互いに熱的に接続して、複数のFPC290a及び290bに接続される全ての同軸ケーブルのシールド層に不足無く、複数の超音波振動子48の熱を放熱することができる。また、図1〜図8に示す第1の実施形態と同様に、本実施形態においても、コンベックス型の超音波内視鏡の放熱構造について説明したが、以上の放熱構造は、超音波内視鏡の形状に依るものではなく、ラジアル型などの他の形状を有する超音波内視鏡にも適用できることはもちろんである。
(第3の実施形態)
以上においては、本発明の放熱構造が主にコンベックス型の超音波内視鏡に適用される場合について説明したが、ラジアル型などのコンベックス型以外の超音波観察部を有する超音波内視鏡にも、本発明の放熱構造を適用することができる。本実施形態においては、ラジアル型の超音波観察部の有する放熱構造について説明する。なお、図12及び13に示す本実施形態の超音波内視鏡312は、図1〜図3に示す第1の実施形態の超音波内視鏡12と、コンベックス型の超音波観察部36及び内視鏡観察部38を備える先端部40を備える代わりに、ラジアル型の超音波観察部336及び内視鏡観察部338を備える先端部340を有している点において異なる以外は、同様の構成を有する。ラジアル型の超音波観察部336においては、特に、図3及び図5に示す第1の実施形態の同軸ケーブル56及び外皮57と同一の部材を用いており、図12及び図13において、同軸ケーブル56及び外皮57については、図3及び図5と同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
図12は、本実施形態の超音波内視鏡の挿入部の先端部を示す部分拡大平面図である。また、図13は、図12に示すXIII−XIII線矢視図であり、図12に示す超音波内視鏡の挿入部の先端部の部分縦断面図である。
図12及び図13に示すように、本実施形態の超音波内視鏡312は、先端部340の超音波観察部336において、複数の超音波振動子348が円筒状に配列された超音波振動子アレイ350を備える超音波振動子ユニット346を有する、ラジアル型の超音波内視鏡である。図12及び図13に示す一例においては、超音波観察部336は、内視鏡観察部338よりも超音波内視鏡312の先端側に配設される。
なお、本発明の超音波内視鏡312は、図1〜図3に示す第1の実施形態の超音波内視鏡12及び13と同様、鉗子、穿刺針及び高周波メスなどの処置具を導出する機構を備えていて良い。また、それらの処置具が導出する処置具導出口(図示せず)は、複数の超音波振動子348よりも超音波内視鏡312の先端側にあっても基端側にあっても良い。
また、本実施形態の超音波内視鏡312の内視鏡観察部338は、図2及び図3に示す第1の実施形態の超音波内視鏡12の内視鏡観察部38と同様の構成を有するものであり、観察窓(80)、対物レンズ(82)、固体撮像素子(84)、照明窓(86)、洗浄ノズル(88)及び配線ケーブル(89)などを有していることはもちろんである。
図12及び図13に示すように、本実施形態の超音波観察部336は、超音波振動子ユニット346と、超音波振動子ユニット346を取り付けて保持する外装部材341と、超音波振動子ユニット346に配線され、基端側が外皮57に一束に纏められた複数の同軸ケーブル56と、から構成されるものである。
図13に示す一例において、超音波振動子ユニット346は、複数の超音波振動子348が円筒状に配列された超音波振動子アレイ350と、超音波振動子アレイ350と導通する電極部352と、超音波振動子アレイ350の各超音波振動子348を超音波振動子ユニット346の中心側(超音波振動子348の内側の面)の面側から支持するバッキング材層354と、超音波振動子アレイ350に対してバッキング材層354の逆側(超音波振動子アレイ350の外側)に積層された音響整合層374と、音響整合層374に対して超音波振動子アレイ350の逆側(音響整合層374の外側)に積層された音響レンズ376と、を有する。以上のように、超音波振動子ユニット346は、音響レンズ376、音響整合層374、超音波振動子アレイ350及びバッキング材層354からなる積層体347を有する。
なお、本実施形態の超音波振動子348、超音波振動子アレイ350、電極部352、バッキング材層354、音響整合層374、音響レンズ378、及び積層体347は、図2〜図4に示す第1の実施形態の超音波振動子48、超音波振動子アレイ50、電極部52、バッキング材層54、音響整合層74、音響レンズ76、及び積層体47と、形状は異なるが、その構成及び機能は同様であるので、その説明を省略する。
また、超音波振動子ユニット346は、超音波内視鏡312の基端側の側面が、超音波内視鏡312の先端側の、バッキング材層354の幅方向の側面に当接するように配設される環状の板材であって、後述する円筒部材306の位置を固定するための環状板302と、環状板302のバッキング材層354とは逆側の面に接合し、環状板302の内径よりも大きい外径を持つ円盤状の板材である支持板304と、バッキング材層354に対して超音波振動子アレイ350の逆側(バッキング材層354の内側)の面に当接し、超音波内視鏡312の先端側の端面において支持板304と接合し、積層体347を支持するための円筒部材306と、円筒部材306のバッキング材層354よりも超音波内視鏡312の基端側の外周部分に配設され、複数の同軸ケーブル56及び電極部352と電気的に接続される配線基板360と、複数の超音波振動子48及びバッキング材層354の、超音波内視鏡312の基端側の側面に沿って配設され、配線基板360に設けられた後述するグランドバー368と熱的に接続する銅箔372と、銅箔372の、バッキング材層354側の面(銅箔372の内側面)に形成される絶縁層370と、を有する。また、電極部352と配線基板360とは、配線ケーブル308などを用いて電気的に接続される。
超音波振動子ユニット346の電極部352は、複数の超音波振動子348のそれぞれに駆動信号及び超音波エコー信号などの電圧信号を送受信するための個別電極352aと、複数の超音波振動子348の接地電極である振動子グランド352bと、を有する。図13に示す一例において、個別電極352aは、超音波振動子348の内側であって、超音波振動子348の基端側の端部に配設され、配線基板360の後述する複数の電極パッド362と電気的に接続される。また、振動子グランド352bは、図示しないが、導線などを用いて、超音波内視鏡312内に設けられた接地部位と電気的に接続される。後述するように、電極部352の複数の個別電極352aと電気的に接続される複数の電極パッド362は、複数の同軸ケーブル56の信号線56aと導通するため、電極部352の複数の個別電極352aは、同軸ケーブル56の信号線56aと導通する。
なお、振動子グランド352bは、複数の超音波振動子348に対する接地電極であるため、その接地電位はそれぞれ同一の電位であることが好ましく、そのため、複数の超音波振動子348の共通電極であることが好ましい。更に、振動子グランド352bは、接地された部位と電気的に接続できれば良く、必ずしも配線基板360の電極パッド362を経由する必要はなく、また、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cに導通している必要はない。例えば、振動子グランド352bとグランドバー368とを配線基板360の他に設けた導線などを用いて電気的に接続する、又は、導線などを用いて振動子グランド352bと超音波内視鏡312内に設けられた接地部位とを電気的に接続するなどができる。また、複数の個別電極352a及び振動子グランド352bの配設される位置は、信号線56a及び接地部位と接続できるものであれば図11に示した位置に限定されるものではない。すなわち、超音波振動子348の、超音波内視鏡312の先端側に配設されていても良く、超音波振動子348の内側の面又は外側の面のそれぞれ全面に渡るように配設されていても良く、超音波観察部336の構成に応じて適宜変更しても良い。
図13に示すように、超音波振動子ユニット346の配線基板360は、円筒部材306の、バッキング材層354の基端側の外周部分に配設され、電極部352と電気的に接続される。配線基板360は、その超音波内視鏡312の先端側(配線基板360の先端側)に設けられる複数の電極パッド362と、複数の電極パッド362よりも配線基板360の基端側に設けられる配線部364と、配線基板360の最も基端側に設けられるグランドバー368と、を有する。複数の電極パッド362は、電極部352の複数の個別電極352aと電気的に接続されるための部材である。また、配線部364は、配線基板360に設けられた配線(図示せず)を介して複数の電極パッド362と導通すると共に複数の同軸ケーブル56の信号線56aと電気的に接続される端子である複数の接続部366から構成される。また、グランドバー368は、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cと電気的に接続される。
なお、配線基板360は、電極部352の複数の個別電極352aと複数の同軸ケーブル56の信号線56aとを電気的に接続するものであれば良く、FPCを用いても良く、円筒部材306を囲うような円筒形状に形成されたものであっても良い。また、複数の超音波振動子348の数(超音波振動子アレイ350のチャンネル数)が多い場合などには、複数の配線基板360を配設して良く、円筒部材306を囲うように配線基板360を並列させても良い。
超音波振動子ユニット346の銅箔372は、複数の超音波振動子348において発生した熱を伝導するものであり、複数の超音波振動子348及びバッキング材層354の基端側の側面に沿って配設されて、配線基板360のグランドバー368と熱的に接続される。配線基板360のグランドバー368は、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cと電気的に、すなわち、熱的に接続されるため、複数の超音波振動子48の熱を、銅箔372を経由して複数の同軸ケーブル56のシールド層56cに放熱することができる。なお、銅箔372は、図3、図4及び図6〜図11に示す銅箔72、77及び272と同様に、アルミニウム、金及び銀などの熱伝導率の高い金属及び熱伝導性のシリコンなどの、熱伝導性の部材を代替して用いることができ、更に、箔形状の他に、メッシュ形状及びシート形状などの可撓性を有する周知の構造を用いることができる。
図13に示すように、超音波振動子ユニット346の絶縁層370は、図4に示す第1の実施形態の絶縁層70と同様に、銅箔372のバッキング材層354側の面(バッキング材層354の内側面)に形成されるものである。絶縁層370は、複数の同軸ケーブル56の信号線56aが電気的に接続される複数の接続部366と銅箔372との干渉を防ぐために、少なくとも銅箔372が配線基板360のグランドバー368と接続される部分において除去される。そのため、銅箔372と複数の同軸ケーブル56の信号線56a及び電極部352の複数の個別電極352aとが干渉せず、銅箔372が外部から受信したノイズ(電圧信号)を複数の超音波振動子348の送受信する超音波エコー信号(電圧信号)に含まないようにすることができる。
なお、超音波振動子ユニット346の銅箔372及び絶縁層370の、配線基板360のグランドバー368への熱的な接続方法は、図13に示す一例に限定されるものではない。図14に示す本実施形態の他の一例において、絶縁層371は、銅箔372の内側面の全面に形成される。更に、銅箔372は、積層体347と熱的に接続する一端とは逆側の端部(銅箔372の先端部分)において、銅箔372の外側面が超音波振動子ユニット369の中心側に向くように折り返されて配設される。そうして、銅箔372の先端部分は、配線基板360のグランドバー368と当接し、かつ、グランドバー368と熱的に接続される。その際には、図14に示す一例のように、配線基板360の配線部364は、絶縁層371に覆われて、銅箔372と干渉しない。
図13及び図14に示す一例においては、複数の超音波振動子348において発生した熱を、銅箔372及び配線基板360のグランドバー368を経由して、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cに放熱し、更に、銅箔372に絶縁層370及び371を形成して、銅箔372と配線基板360の配線部364との干渉を防ぐことができる。このように、上記において説明した本実施形態の放熱構造には、グランドバー368を用いているが、複数の超音波振動子348の熱を複数の同軸ケーブル56のシールド層56cに放熱することができるものであれば、グランドバー368の他の部材を用いても良い。図15に示す本実施形態の他の一例において、超音波振動子ユニット375は、図13及び図14のグランドバー368を有さず、配線基板360よりも基端側に、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cがそれぞれ電気的に接続された導電性の集合グランド部358を有する。更に、複数の超音波振動子348及びバッキング材層354の基端側の側面に沿って配設される銅箔377は、集合グランド部358まで延長されて、集合グランド部358に熱的に接続される。そのため、図15に示す一例の構成によれば、複数の超音波振動子348の熱を、銅箔377及び集合グランド部358を経由して、複数の同軸ケーブル56のシールド層56cに放熱することができる。
図13に示すように、超音波振動子ユニット346の支持板304は、環状板302のバッキング材層354とは逆側の面に当接して配設され、環状板302の内径よりも大きい外径を有する円盤状の板材である。また、支持板304は、環状板302及び円筒部材306の位置を固定するためのものである。そのため、支持板304は、円筒部材306の配設される位置を固定するために、円筒部材306と接合されていることが好ましく、円筒部材306と一体の部材であっても良い。更に、支持板304は、円筒部材306と接合されている場合には、円筒部材306の位置を固定するために、環状板302とも接合されていることが好ましい。なお、支持板304は、環状板302及び円筒部材306の位置を固定できるものであれば、円盤状であることに限定されるものではなく、多角形状などの任意の形状であって良い。
超音波振動子ユニット346の円筒部材306は、バッキング材層354の内側の面、環状板302の内側の面及び支持板304の超音波内視鏡の先端側とは逆側の面に当接して配設されて、積層体347を固定するものである。また、円筒部材306の、超音波振動子ユニット346の中心側(円筒部材306の内側)の空間は、外皮57に覆われた複数の同軸ケーブル56が配設される。更に、円筒部材306の、バッキング材層354の基端側部分には、複数の同軸ケーブル56を円筒部材306の外周側に導出するための複数のスリット309が設けられている。なお、円筒部材306は、積層体347を支持できるものであれば良く、金属又は樹脂などの任意の部材を用いて構成されて良い。
図13に示すように、配線基板360の複数の電極パッド362は、配線基板360の先端側に設けられて、配線ケーブル308などを用いて電極部352の複数の個別電極352aと電気的に接続されるものである。また、複数の電極パッド362は、配線基板360に設けられた配線(図示せず)を経由して、配線部364を構成する複数の接続部366とそれぞれ導通する。また、超音波振動子ユニット346において、複数の配線基板360が配設された場合であっても、超音波振動子アレイ350のチャンネル数が多いなど、多数の電極パッド362を配置する場合などには、電極パッド362を多列に配置して良い。なお、複数の電極パッド362と複数の個別電極352aとの配線は、複数の電極パッド362と複数の個別電極352aとを電気的に接続できるものであれば、図示例の配線ケーブル308に限定されるものではなく、導線又はFPCなどの周知の配線手段を用いて良い。
配線基板360の配線部364は、複数の同軸ケーブル56の信号線56aとそれぞれ配線される端子である複数の接続部366から構成されるものであり、図13に示す一例において、配線基板360の、複数の電極パッド362とグランドバー368との間に配設される。配線部364を構成する複数の接続部366の総数は、少なくとも配線基板360の複数の電極パッド362の総数と同数以上であることが好ましい。また、超音波振動子アレイ350のチャンネル数が多い場合などには、複数の電極パッド362と同様に、多列に配列されて良い。なお、図示しないが、複数の同軸ケーブル56の信号線56aと配線部364を構成する複数の接続部366との配線部分は、配線部分における断線を防ぐために、絶縁性の樹脂などの充填剤(図示せず)に覆われていることが好ましい。
以上、本発明に係る放熱構造を有する超音波内視鏡について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。また、以上で示した実施形態及び複数の例は、もちろん、適宜組み合わせて用いることができる。
10 超音波検査システム
12、13、312 超音波内視鏡
14 超音波用プロセッサ装置
16 内視鏡用プロセッサ装置
18 光源装置
20 モニタ
21a 送水タンク
21b 吸引ポンプ
22 挿入部
24 操作部
26 ユニバーサルコード
28a 送気送水ボタン
28b 吸引ボタン
29 アングルノブ
30 処置具挿入口(鉗子口)
32a 超音波用コネクタ
32b 内視鏡用コネクタ
32c 光源用コネクタ
34a 送気送水用チューブ
34b 吸引用チューブ
36、37、336 超音波観察部
38、338 内視鏡観察部
40、340 先端部
41、341 外装部材
42 湾曲部
43 軟性部
44 処置具導出口
45 処置具チャンネル
46、69、75、246、294、346、369、375 超音波振動子ユニット
47、347 積層体
48、348 超音波振動子
50、350 超音波振動子アレイ
52、252、352 電極部
52a、252a、352a 個別電極
52b、352b 振動子グランド
53 導線
54、354 バッキング材層
56 同軸ケーブル
56a 信号線
56b、56d、57 外皮
56c シールド層
58、358 集合グランド部
60、61、260、360 配線基板
62、362 電極パッド
64、264、364 配線部
66、266、366 接続部
68、268、368 グランドバー
70、71、270、370 絶縁層
72、73、77、272、295、372、377 銅箔
74、374 音響整合層
76、376 音響レンズ
78 充填剤層
80 観察窓
82 対物レンズ
84 固体撮像素子
86 照明窓
88 洗浄ノズル
89、308 配線ケーブル
290a、290b フレキシブルプリント配線基板(FPC)
292 グランドパッド
296a、296b 銅板
302 環状板
304 支持板
306 円筒部材
309 スリット
EL 長手方向(エレベーション方向)
AZ 平行な方向(アジマス方向)

Claims (15)

  1. 複数の超音波振動子が配列された超音波振動子アレイと、
    前記複数の超音波振動子の背面側に配設されたバッキング材層と、を備える積層体と、
    前記超音波振動子アレイの前記複数の超音波振動子とそれぞれ電気的に接続された複数の電極パッドを備える配線基板と、
    前記複数の超音波振動子にそれぞれ電気的に接続される複数の信号線を備え、前記複数の信号線に対するシールド部材を備える複数のシールドケーブルと、
    前記複数のシールドケーブルの複数の信号線がそれぞれ前記配線基板の前記複数の電極パッドと電気的に接続されている複数の接続部を備える配線部と、
    前記シールドケーブルの前記シールド部材と電気的に接続された、熱伝導性を持つグランド部と、
    前記超音波振動子アレイ及び前記バッキング材層を備える積層体の側面に配設され、前記バッキング材層に対して前記超音波振動子アレイとは逆側に、前記バッキング材層を越えて延在して、前記グランド部に熱的に接続される第1の熱伝導部材と、を有することを特徴とする超音波内視鏡。
  2. 前記第1の熱伝導部材は、前記積層体の側面側に折り返されて前記グランド部と接続される請求項1に記載の超音波内視鏡。
  3. 前記第1の熱伝導部材は、導電性部材であり、
    前記配線基板は、前記第1の熱伝導部材に対して前記積層体側に配設され、
    前記第1の熱伝導部材が前記配線基板の少なくとも前記配線部の前記複数の接続部を覆う領域においては、前記第1の熱伝導部材と前記複数の接続部との間に絶縁層を有する請求項1又は2に記載の超音波内視鏡。
  4. 前記絶縁層は、前記第1の熱伝導部材が少なくとも前記グランド部に接続される部分において除去されている請求項3に記載の超音波内視鏡。
  5. 前記第1の熱伝導部材は、前記バッキング材層に対して前記超音波振動子アレイとは逆側に、前記バッキング材層を越えて延在する部分において、少なくとも前記配線基板の側面の一部を包む形状を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の超音波内視鏡。
  6. 前記第1の熱伝導部材は、前記バッキング材層に対して前記超音波振動子アレイとは逆側に、前記バッキング材層を越えて延在する部分において、前記配線部、及び前記グランド部を囲うように折り曲げられ、かつ前記グランド部に接続されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波内視鏡。
  7. 前記第1の熱伝導部材は、導電性部材であり、
    前記第1の熱伝導部材と前記グランド部とは、半田又は銀ペーストを用いて接続される請求項1〜6のいずれか一項に記載の超音波内視鏡。
  8. 前記バッキング材層に対して前記超音波振動子アレイとは逆側の、前記バッキング材層を越える部分において、複数の前記配線基板が配設される請求項1〜7のいずれか一項に記載の超音波内視鏡。
  9. 前記複数のシールドケーブルの前記シールド部材は、金属製であり、
    前記グランド部は、前記複数のシールドケーブルの前記シールド部材が電気的に接続された集合グランド部、前記配線部に設けられ、前記シールド部材が電気的に接続されたグランドバー、又は前記配線基板に設けられ、前記グランドバーと電気的に接続されたグランドパッドである請求項1〜7のいずれか一項に記載の超音波内視鏡。
  10. 前記第1の熱伝導部材と、前記集合グランド部、前記グランドバー、又は前記グランドパッドとの接続に使用される半田は、前記集合グランド部、前記グランドバー、又は前記グランドパッドと、前記複数の同軸ケーブルの前記シールド部材との接続に使用される半田よりも低融点である請求項9に記載の超音波内視鏡。
  11. 前記グランドバー、又は前記グランドパッドは、前記第1の熱伝導部材側の面である前記配線基板の表面、前記表面の裏側面である前記配線基板の裏面、及び前記配線基板の前記表面及び前記裏面の両端面の少なくともいずれか1面に設けられ、
    前記第1の熱伝導部材は、前記グランドバー、又は前記グランドパッドと接続される請求項9又は10に記載の超音波内視鏡。
  12. 前記バッキング材層に対して前記超音波振動子アレイとは逆側の、前記バッキング材層を越える部分において、複数の前記配線基板が配設され、
    複数の前記配線基板のうち、互いに隣接して配設される前記配線基板の前記グランドバー、又は前記グランドパッドは、前記第1の熱伝導部材とは独立した第2の熱伝導部材を用いて熱的に接続される請求項9〜11のいずれか一項に記載の超音波内視鏡。
  13. 前記バッキング材層に対して前記超音波振動子アレイとは逆側の、前記バッキング材層を越える部分において、複数の前記配線基板が配設され、
    前記中心側の配線基板は、中心側又は前記配線基板の端面側で、前記第1の熱伝導部材と、前記グランドバー、又は前記グランドパッドとを接続し、
    前記外側の配線基板は、外側又は前記配線基板の端面側で、前記第1の熱伝導部材と、前記グランドバー、又は前記グランドパッドとを接続する請求項9〜11のいずれか一項に記載の超音波内視鏡。
  14. 複数の前記配線基板のうち、互いに隣接して配設される前記配線基板の前記グランドバー、又は前記グランドパッドは、前記第1の熱伝導部材とは独立した第2の熱伝導部材を用いて熱的に接続される請求項13に記載の超音波内視鏡。
  15. 前記第1の熱伝導部材は、前記積層体の両側面に配設され、第3の熱伝導部材を用いて互いに接続されている請求項1〜14のいずれか一項に記載の超音波内視鏡。
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