JP6594973B2 - 精製機のブレード要素 - Google Patents
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Description
外側縁近傍の周速度が内側縁近傍より速いことにより生じる。外側縁近傍におけるブレードバーの摩耗速度は内側縁近傍の2倍程度になる。外側縁近傍におけるブレードバーのより高い摩耗は、ブレードバーの内側縁近傍において接触するようになり、繊維の切断し、精製機内における振動レベルの増加をもたらすこととなる。
ブレード要素の外側縁に近接するより幅広の第2ブレードバーは、耐摩耗性を増し、即ち、換言すると、精製機の作動中にブレード要素も外側縁の近傍に現れる増加した摩耗を補償する。
第1精製要素1と第2精製要素2は互いに同軸的に配置されており、第1精製面1’と第2精製面2’とは互いに実質的に対面している。図1のディスク精製機10においては、第1精製要素1は、例えば図1に矢印Rで示される方向に軸3により回転可能に設けられ、したがって、第1精製要素1はディスク精製機10のロータを1を構成している。
念のため、図1は第1精製要素1を回転するために使用されるモータは示していないが、モータは当業者に周知の方法で採用される。更に、図1のディスク精製機10においては、第2精製要素2はディスク精製機10のフレーム構造4に固定支持されており。したがって、第2精製要素2は精製機10のステータ2を構成する。したがって、精製機10が作動状態にあるとき、第1精製要素1が回転し、第1精製面1’と第2精製面2’が相対的に動くようにされている。更に、図1は、矢印Sで示されるように第1精製要素1が第2精製要素2に向けて或いは離れるように移動され、第1精製要素1と第2精製要素2の間のギャップ6,即ち、ブレードギャップ6を調節できるように 面軸3を通して第1精製要素1に作用するように連結された荷重付与装置5を示している。
離解された材料は、ブレードギャップの外側縁から出て精製機10の精製チャンバー8内に入り、更に、排出チャンネル9を通して排出される。いくつかのディスク精製機においては、離解されるべき材料は、第1精製面1’又は第2精製面2’内に設けられた開口を通してブレードギャップ6内に供給され、既に離解された材料は、簡略化のため図示していない、対向する精製面に設けられる開口を通してブレードギャップ6から排出される。
外側端部区域12bがブレード要素12の外側縁14に連続して到達する全ての第2ブレードバー20を含み、内側端部分部12bがブレード要素12の外側縁14に到達するように延びるブレードバー20を含まないようにして、2つの部分に分割する。
「実質的に全て」の用語は、後に詳述するように、摩耗の少ない、より長寿命をとなる意味において本解決手段の利益を得られる第2ブレードバー20の数を意味する。実際、外側端部区域12bの外側縁14にまで延びる第2ブレードバー20の各々でなく大部分、少なくとも第2ブレードバー20の50%、好ましくは75〜100%、より好ましくは90%は外側縁14に向けて幅が増加する。以下は、第2ブレードバー20の幅を符号Wで示す。ブレード要素12の外側端部部分12bにおいて、ブレード要素12の外側縁14にまで伸びない即ち達しない第2ブレード要素20の幅は、ブレード要素12の外側縁14に向けて一定に保つか、或は増加するようにしてもよい。ブレード要素12の内側端部部分12aに存在する第2ブレードバー20の幅は、また、ブレード要素12の外側縁14に向かう長手方向において実質的に一定とするか、或は増加するようにすることができる。
ブレード要素12のこの特徴は特に図3を参照してより詳細に述べる。
従って、ここでの解決策は、従来のものよりより長い寿命を与える。ブレード要素の摩耗を伴う清精機の振動のレベルの増加も避けられる。
更に、上述の解決策により、近時、ブレードギャップの輪郭を、ディスク清精機では、精製要素の周辺近くでは精製要素の中央付近より低くし、コーン型清精機では大径端部の近傍のブレードギャップが小径端部の近傍より低くするという近時採用されているブレード要素のテーパーグラインディングも省略される。
ブレード要素の内側縁近傍に存在する第2ブレードバー20の幅は、例えば、1.3mm〜1.4mmであり、ブレード要素の外側縁近傍に存在する第2ブレードバー20の幅は、例えば、1.5mm〜1.7mmである。
実施例は上述のものに限られるものでなく、特許請求の範囲の範囲内で変化できるものである。
Claims (14)
- 繊維材料を精製する精製機用のブレード要素であって、前記ブレード要素は、
内側縁及び外側縁と、
前記ブレード要素の前記外側縁に向かって延びる複数の第1ブレードバー及びそれらの間の複数の第1ブレード溝と、
前記第1ブレードバーの頂部表面にある複数の第2ブレードバー及びそれらの間にある第2ブレード溝であって、少なくとも部分的に前記第1ブレードバーに対して横断しており、これによって前記第2ブレードバー及び前記第2ブレード溝は前記第1ブレードバーの方向で交互に配置されている、第2ブレードバーと第2ブレード溝とを有し、
前記第1ブレードバーが前記ブレード要素の前記外側縁で一体化するように、前記第1ブレード溝は、前記ブレード要素の前記外側縁まで達しないように構成され、
前記ブレード要素の外側端部部分に存在する少なくともいくつかの第2ブレードバーは、前記ブレード要素の内側端部部分に存在する第2ブレードバーより大きい幅を有する、及び/又は前記ブレード要素の前記外側縁に向かう方向に増加する幅を有することを特徴とする、
ブレード要素。 - 前記外側端部部分に存在する実質的に全ての前記第2ブレードバーの幅は、前記ブレード要素の前記外側縁に向けて増加していることを特徴とする、請求項1に記載のブレード要素。
- 前記ブレード要素の内側端部部分に存在する少なくとも1部の第2ブレードバーの幅は、前記ブレード要素の前記外側縁に向かう方向に増加していることを特徴とする、
請求項1又は2に記載のブレード要素。 - 前記ブレード要素の内側端部部分に存在する前記第2ブレードバーの少なくとも1部の幅は、前記ブレード要素の前記外側縁に向かう方向に増加していることを特徴とする、
請求項1乃至3のいずれかに記載のブレード要素。 - 前記ブレード要素の前記外側縁に向かう方向における前記第2ブレードバーの幅の増加は、10〜50%であることを特徴とする、
請求項1乃至4のいずれかに記載のブレード要素。 - 前記ブレード要素の前記外側縁のより近傍に存在する前記第2ブレードバーの幅が前記ブレード要素の前記外側縁よりより離れている前記第2ブレードバーの幅より大きくなるように、前記第2ブレードバーの幅は、前記ブレード要素の前記外側縁に向けて増加するようにされていることを特徴とする、
請求項1乃至5のいずれかに記載のブレード要素。 - 隣接する第2ブレードバーのグループ内の第2ブレードバーの幅は等しくし、前記ブレード要素の前記外側縁により近いグループ内においては最大となるように、前記第2ブレードバーの幅は段階的に増加するようにされていることを特徴とする、
請求項6に記載のブレード要素。 - 隣接する第2ブレードバーの幅は、前記ブレード要素の前記外側縁に向かう前記第1ブレードバーの方向において先行する第2ブレードバーの幅より大きくなるようにして、前記第2ブレードバーの幅が連続的に増加するようにされることを特徴とする、
請求項6に記載のブレード要素。 - 前記ブレード要素の外側端部部分に存在する第2ブレードバーと前記ブレード要素の内側端部部分に存在する第2ブレードバーとの間の幅の増加は、10〜100%であることを特徴とする、
請求項1乃至8のいずれかに記載のブレード要素。 - 前記ブレード要素は、ディスク型精製機のための平坦状ブレード要素であり、前記第2ブレードバーの幅の増加は、0.5mm〜0.7mmであることを特徴とする、
請求項9に記載のブレード要素。 - 前記ブレード要素の内側縁近傍に存在する第2ブレードバーの幅は、1〜2mmの範囲であり、前記ブレード要素の外側縁近傍にある第2ブレードバーの幅は1.5〜2.7mmであることを特徴とする、
請求項10に記載のブレード要素。 - 前記ブレード要素は円錐型精製機のための円錐状ブレード要素であり、前記第2ブレードバーの幅の増加は、0.1mm〜0.3mmの範囲であることを特徴とする、
請求項9に記載のブレード要素。 - 前記ブレード要素の前記内側縁の近傍に存在する第2ブレードバーの幅は、1.3mm〜1.4mmの範囲で変化し、前記ブレード要素の前記外側縁の近傍に存在する前記第2ブレードバーの幅は、1.5mm〜1.7mmの範囲で変化することを特徴とする、
請求項12に記載のブレード要素。 - 前記請求項1乃至13のいずれかに記載のブレード要素の少なくとも1のブレード要素を有することを特徴とする、繊維材料を精製するための精製機。
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