JP6593130B2 - ガラス成形体の製造方法及びガラス成形体の製造装置 - Google Patents

ガラス成形体の製造方法及びガラス成形体の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス成形体の製造方法及びガラス成形体の製造装置に関する。
従来、コンベアの載置部に溶融ガラスを流下し、その載置部上でガラス成形体を製造する方法が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に開示されるコンベアは、複数のプレートが連結された無端状の載置部を備えている。コンベアの載置部を構成する各プレートは、溶融ガラスと接触する接触面を有している。
特開2010−006665号公報
上記従来技術のように、コンベアの載置部上に溶融ガラスを流下してガラス成形体を製造する方法では、載置部における溶融ガラスとの接触面に傷が生じると、傷形状がガラス成形体に転写される等して所定の品質のガラス成形体が得られない場合がある。また、この場合、例えば、載置部を構成する多数のプレートのうち、一部のプレートの接触面に傷が生じたとしても、そのプレートの修理や交換のために、コンベアの駆動部からプレート(載置部)を取り外したり、プレート(載置部)を分解したりすることになる。
また、ガラス成形体の製品寸法が大きくプレート間にわたる場合には、プレートの継ぎ目や段差により、ガラス成形体の形状や平坦度に悪影響を及ぼすおそれがある。しかしながら、特許文献1のような装置で製品寸法に合わせてプレートを段替えしようとすると、コンベアの駆動部から全てのプレートを取外し付け替える必要がある。このように従来では、コンベアの保守に手間を要することにより、ガラス成形体の製造が煩雑となっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガラス成形体を容易に製造することができるガラス成形体の製造方法及びガラス成形体の製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するガラス成形体の製造方法は、ノズルから溶融ガラスを流下させてガラス成形体を製造するガラス成形体の製造方法であって、前記溶融ガラスが流下される複数の成形用部材を前記ノズルよりも上流側から前記ノズルよりも下流側に搬送する第1自動搬送ラインを用いて前記ガラス成形体を成形するとともに、前記成形用部材上で成形した前記ガラス成形体を取り出す取出部まで前記成形用部材を搬送する成形工程と、前記成形工程において前記取出部を通過した前記成形用部材を前記第1自動搬送ラインに返送する第2自動搬送ラインを用いて前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側に返送する返送工程と、を備える。
この方法によれば、ガラス成形体を取り出した成形用部材は、第2自動搬送ラインを用いた返送工程によってノズルよりも上流側の第1自動搬送ラインに返送されるため、成形用部材を繰り返し用いてガラス成形体を製造することができる。また、上記方法は、コンベアの載置面に溶融ガラスを接触させてガラス成形体を製造する方法ではなく、第1自動搬送ラインで搬送される成形用部材を用いてガラス成形体を製造する方法である。このため、例えば、成形用部材における溶融ガラスとの接触面に不具合が生じた場合、その成形用部材を予備の成形用部材に交換することにより、ガラス成形体の品質を維持することができる。このような成形用部材の交換作業は、第1自動搬送ラインの分解作業等の特別な作業を必要としない。
上記ガラス成形体の製造方法において、前記第1自動搬送ラインは、前記成形用部材の下流端が下方となるように傾斜させて前記成形用部材を搬送する構成を備え、傾斜させた前記成形用部材に前記溶融ガラスを流下することが好ましい。
この方法によれば、成形用部材上のガラスが、成形用部材の下流端に向かって流動し易くなる。このため、成形用部材上においてノズルよりも上流側となる位置でガラスが滞留し難くなる。このようなガラスの滞留を抑えることにより、得られるガラス成形体において、例えば脈理の発生頻度を低めることができる。
上記ガラス成形体の製造方法において、前記第1自動搬送ラインは、複数の前記成形用部材からなる成形用部材群を搬送し、前記成形用部材群は、下流側に位置する成形用部材の上流端と、その成形用部材の上流側に隣り合う成形用部材の下流端とが当接した状態であり、前記成形工程では、前記成形用部材群上に連続して前記溶融ガラスを流下させて前記ガラス成形体を成形することが好ましい。
この方法によれば、溶融ガラスを複数の成形用部材に間欠的に流下して複数のガラス成形体を製造するよりも、ガラス成形体の生産性を高めることが可能である。
上記ガラス成形体の製造方法において、前記成形用部材群の上面は、前記成形用部材群の搬送方向に沿って連続した連続平面を有し、前記連続平面上において前記ガラス成形体を成形することが好ましい。
この方法によれば、板状のガラス成形体を効率よく製造することができる。
上記ガラス成形体の製造方法において、前記第1自動搬送ラインは、第1コンベアを備え、前記第2自動搬送ラインは、前記第1コンベアに並列配置された第2コンベアと、前記第1コンベアで搬送された前記成形用部材を前記第2コンベアに移載する第1移載機構と、前記第2コンベアで搬送された前記成形用部材を前記第1コンベアに移載する第2移載機構と、を備えることが好ましい。
この方法によれば、第1自動搬送ラインに沿った近い位置に第2自動搬送ラインを設置することが可能となるため、ガラス成形体の製造装置の設置面積を比較的小さくすることが可能となる。
上記ガラス成形体の製造方法において、前記第1コンベアと前記第2コンベアとは上下に並列配置されていることが好ましい。
この方法によれば、ガラス成形体の製造装置の設置面積をさらに小さくすることが可能となる。
上記ガラス成形体の製造方法において、前記成形工程は、前記成形用部材に接触する前の溶融ガラス、及び前記成形用部材上のガラスの少なくとも一方を圧延ローラーで圧延する圧延工程を備えることが好ましい。
この方法によれば、より厚さの薄い板状のガラス成形体を容易に製造することが可能となる。なお、本書では、成形用部材上で成形中のガラスについては、溶融状態であっても、単にガラスと記載する。
上記ガラス成形体の製造方法において、前記圧延工程は、前記成形用部材上のガラスを圧延することが好ましい。
この方法によれば、例えば、成形用部材と圧延ローラーとを利用して板状のガラス成形体の平坦度を高めることができる。
上記ガラス成形体の製造方法において、前記成形工程は、前記成形用部材上のガラスを加熱する加熱工程を備えることが好ましい。
この方法によれば、ガラスの内部応力を緩和することができる。
上記ガラス成形体の製造方法において、前記成形工程は、前記圧延工程と、前記成形用部材上のガラスを加熱する加熱工程とを備え、前記圧延工程の後に前記加熱工程を行うことが好ましい。
この方法によれば、成形用部材と圧延ローラーとを利用して板状のガラス成形体の平坦度を高めることができるとともに、ガラスの内部応力を緩和することができる。
上記課題を解決するガラス成形体の製造装置は、溶融ガラスを流下させるノズルを備え、前記溶融ガラスからガラス成形体を製造するガラス成形体の製造装置であって、前記溶融ガラスが流下される複数の成形用部材と、前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側から前記ノズルよりも下流側に搬送するとともに、前記成形用部材上で成形されたガラス成形体を取り出す取出部まで前記成形用部材を搬送する第1自動搬送ラインと、前記取出部を通過した前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側の前記第1自動搬送ラインに返送する第2自動搬送ラインと、を備える。
本発明によれば、ガラス成形体を容易に製造することができる。
ガラス成形体の製造装置を模式的に示す部分側面図である。 ガラス成形体の製造装置を模式的に示す部分斜視図である。 (a)及び(b)は、本実施形態のガラス成形体の製造方法を説明するフローチャートである。 成形用部材の位置と搬送速度を示すタイムチャートである。 ガラス成形体の製造装置の変更例を示す部分側面図である。 ガラス成形体の製造装置の変更例を示す部分側面図である。 ガラス成形体の製造装置の変更例を示す部分側面図である。 ガラス成形体の製造装置の変更例を示す部分斜視図である。 ガラス成形体の製造装置の変更例を示す部分側面図である。
以下、ガラス成形体の製造方法及びガラス成形体の製造装置の実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。まず、ガラス成形体の製造装置について説明する。
<製造装置の全体構成>
図1に示すように、溶融ガラスMGからガラス成形体GCを製造するガラス成形体GCの製造装置11は、溶融ガラスMGを流下させるノズル12を備えている。ガラス成形体GCの製造装置11は、溶融ガラスMGが流下される複数の成形用部材13と、成形用部材13をノズル12よりも上流側からノズル12よりも下流側に搬送する第1自動搬送ラインL1とをさらに備えている。第1自動搬送ラインL1は、成形用部材13上で成形されたガラス成形体GCを取り出す取出部14まで成形用部材13を搬送するように構成されている。ガラス成形体GCの製造装置11は、取出部14を通過した成形用部材13をノズル12よりも上流側の第1自動搬送ラインL1に個別に、或いは複数枚をまとめて返送する第2自動搬送ラインL2をさらに備えている。
<ノズル12>
ガラス成形体GCの製造装置11におけるノズル12には、図示を省略した溶融窯で調製された溶融ガラスMGが供給される。溶融窯から供給される溶融ガラスMGは、清澄室等で清澄されてもよい。ノズル12の先端の開口部の形状は、例えば、円形であってもよいし、スリット状であってもよい。なお、ノズル12は、白金又は白金合金から形成されることが好ましい。
<成形用部材13>
本実施形態のガラス成形体GCの製造装置11は、複数の成形用部材13を備えている。成形用部材13は、溶融ガラスMGの熱に耐え得る耐熱性を有する材料から形成されている。成形用部材13を構成する材料としては、例えば、金属、及びセラミックスが挙げられる。成形用部材13は、複数の材料から構成されていてもよい。例えば、成形用部材13は、金属にセラミックス層を積層した構成や、セラミックスに金属層を積層した構成であってもよい。また、成形用部材13は、鋳鉄等の金属板に窒化ホウ素や耐熱鋼等の耐熱層(例えば、溶射膜)を積層した構成であってもよい。
本実施形態の成形用部材13は平板状(板状部材)であり、外形は四角形状をなしている。成形用部材13の厚さは、成形用部材13の変形を抑えることにより、ガラス成形体GCの形状を安定させるという観点から、5mm以上であることが好ましい。成形用部材13の厚さは、例えば、成形用部材13の交換が容易であるという観点から、50mm以下であることが好ましい。
<第1自動搬送ラインL1>
図1及び図2に示すように、第1自動搬送ラインL1は、複数の成形用部材13からなる成形用部材群15を第1搬送方向MD1に向けて搬送する。成形用部材群15は、下流側に位置する成形用部材13の上流端13aと、その成形用部材13の上流側に隣り合う成形用部材13の下流端13bとが当接した状態となっている。本実施形態の成形用部材群15の上面は、第1搬送方向MD1に沿って連続した連続平面を有し、その連続平面上においてガラス成形体GCが成形されるように構成されている。
第1自動搬送ラインL1を構成する第1コンベアC1は、例えば、ローラーコンベアから構成される。第1コンベアC1は、図示を省略した駆動部により駆動される。第1コンベアC1は、ノズル12よりも上流側においてアキュムレーティング機構16を備えている。アキュムレーティング機構16は、複数のアキュムレートローラー17を備えている。アキュムレートローラー17は各々、搬送中の成形用部材13が、下流側の成形用部材13に当接した際には空転し、衝突の衝撃を緩和できるよう構成されている。また、アキュムレートローラー17は、第1自動搬送ラインL1においてアキュムレーティング機構16よりも下流側の搬送速度よりも速い搬送速度で成形用部材13を搬送可能に構成されている。すなわち、アキュムレーティング機構16は、アキュムレーティング機構16よりも下流側で搬送される成形用部材13に、次に搬送される成形用部材13を追い付かせ、尚且つその際の衝突の衝撃を抑制することが可能である。こうしたアキュムレーティング機構16は、下流側の成形用部材13の上流端13aに、次に搬送される成形用部材13の下流端13bが当接した際には、下流側の成形用部材13の搬送に追従して上流側の成形用部材13を搬送するように構成されている。このようなアキュムレートローラー17としては、駆動軸の回転駆動力が摩擦抵抗を介して伝達される伝達構造を備えたもの等の周知のものを用いることができる。
<第1自動搬送ラインL1の傾斜角度>
第1自動搬送ラインL1は、成形用部材13の下流端13bが下方となるように傾斜させて成形用部材13を搬送する構成を備え、傾斜させた成形用部材13をノズル12よりも上流側からノズル12よりも下流側に搬送する。すなわち、ガラス成形体GCの製造装置11では、第1自動搬送ラインL1により傾斜された成形用部材13に溶融ガラスMGが流下される。
第1自動搬送ラインL1(第1コンベアC1)の傾斜角度θ、すなわち成形用部材13におけるガラスGの接触面13cの傾斜角度θは、1°以上、10°以下であることが好ましく、より好ましくは1°以上、5°以下である。
上記傾斜角度θが1°以上の場合、成形用部材13上においてノズル12よりも上流側となる位置でガラスGが滞留することを好適に抑えることができる。上記傾斜角度θが10°以下の場合、成形用部材13の搬送が安定し易くなるとともに、成形用部材13上のガラスGが成形用部材13の下流端13bに向かって過剰に流動することを抑えることができる。
本実施形態の第1コンベアC1は、上記傾斜角度θを変更可能な傾斜角度変更機構18を備えている。傾斜角度変更機構18は、例えば、第1コンベアC1のフレームに連結される。傾斜角度変更機構18としては、例えば、ジャッキボルト、及び、油圧、エア等の流体圧シリンダが挙げられる。なお、本実施形態では、第1自動搬送ラインL1を構成する第1コンベアC1の全体が上記のように傾斜した構成であるが、第1コンベアC1の一部が傾斜部として構成され、その傾斜部で傾斜された成形用部材13に溶融ガラスMGが流下されるように構成してもよい。
<第1自動搬送ラインL1の付帯設備>
ガラス成形体GCの製造装置11は、成形用部材13を予備加熱する予備加熱装置19をさらに備えている。予備加熱装置19は、第1自動搬送ラインL1のノズル12よりも上流側に設けられ、ノズル12に向けて搬送される成形用部材13を加熱する。本実施形態の予備加熱装置19は、成形用部材13を誘導加熱する誘導加熱装置であり、高周波電源19aと、誘導コイル19bとを備えている。この誘導コイル19bの内側に成形用部材13が通過することで、成形用部材13がジュール熱により発熱する。成形用部材13は、誘導加熱に好適であることから、金属材料から構成されることが好ましく、成形用部材13は、鉄を90質量%含有することが好ましい。また、予備加熱装置19(誘導加熱装置)の高周波電源19aの周波数は、50Hz以上、400Hz以下の範囲であることが好ましい。
ガラス成形体GCの製造装置11は、成形用部材13(成形用部材群15)上のガラスGを圧延する圧延ローラー20を備えている。本実施形態の圧延ローラー20は、上流側圧延ローラー20aと、下流側圧延ローラー20bとから構成されている。圧延ローラー20には、必要に応じて表面温度を高める加熱器を設けることができる。
ガラス成形体GCの製造装置11は、成形用部材13(成形用部材群15)上のガラスGを加熱する加熱装置21を備えている。加熱装置21は、交流電源21aと、電熱器21bとを備えている。加熱装置21は、成形用部材13(成形用部材群15)上のガラスGを、例えば徐冷点以上の温度に加熱(維持)するように構成される。本実施形態の加熱装置21は、上流側圧延ローラー20aと下流側圧延ローラー20bとの間に設けられている。
ガラス成形体GCの製造装置11は、成形用部材群15上のガラスGを切断する切断装置22を備えている。切断装置22は、例えば、ガラスGに割断線を形成する割断線形成装置と、割断線が形成されたガラスGに衝撃を与える割断装置とを備えている。切断装置22は、成形用部材13と、この成形用部材13に隣り合う成形用部材13の境界部分でガラスGを切断するように構成することが好ましい。
ガラス成形体GCの製造装置11は、切断装置22の上流側に図示を省略した徐冷炉を備えている。徐冷炉は、第1自動搬送ラインL1(第1コンベアC1)で搬送されるガラスGを覆う断熱壁を備える。徐冷炉は、ガラスGの徐冷温度を調整するための加熱器を備えていてもよい。
ガラス成形体GCの製造装置11において、上述した取出部14には、例えば、ガラス成形体GCを吸着する吸着パッドを備えた搬出装置が設けられ、成形用部材13(成形用部材群15)上のガラス成形体GCが第1自動搬送ラインL1から搬出される。
<第2自動搬送ラインL2>
ガラス成形体GCの製造装置11における第2自動搬送ラインL2は、第1コンベアC1に並列配置された第2コンベアC2を備えている。第2自動搬送ラインL2は、第1コンベアC1で搬送された成形用部材13を第2コンベアC2に移載する第1移載機構23と、第2コンベアC2で搬送された成形用部材13を第1コンベアC1に移載する第2移載機構24とをさらに備えている。
第2コンベアC2は、例えば、ローラーコンベアから構成され、第1コンベアC1(第1自動搬送ラインL1)の第1搬送方向MD1とは反対の方向となる第2搬送方向MD2に成形用部材13を搬送する。本実施形態の第2コンベアC2は、第1コンベアの下方に配置されているが、第1コンベアC1の上方に配置することも可能である。
第1移載機構23は、成形用部材13が載置される第1載置部23aと、第1載置部23aを昇降させる第1昇降機構23bとを備えている。第1昇降機構23bは、第1コンベアC1から第1載置部23aに成形用部材13を搬入する搬入位置(上側位置)と、第1載置部23aに載置された成形用部材13を第2コンベアC2に搬出する搬出位置(下側位置)に第1載置部23aを昇降させる。
第2移載機構24は、成形用部材13が載置される第2載置部24aと、第2載置部24aを昇降させる第2昇降機構24bとを備えている。第2昇降機構24bは、第2コンベアC2から第2載置部24aに成形用部材13を搬入する搬入位置(下側位置)と、第2載置部24aに載置された成形用部材13を第1コンベアC1に搬出する搬出位置(上側位置)に第2載置部24aを昇降させる。
第1載置部23a及び第2載置部24aは、例えば、ローラーコンベアにより構成され、図示を省略した駆動部により駆動されることで成形用部材13の搬入及び搬出が行われる。第1昇降機構23b及び第2昇降機構24bとしては、例えば、ボールネジ、モーター等を備えた機械式の昇降機構、及び、油圧、エア等の流体圧シリンダを備えた流体圧式の昇降機構が挙げられる。
<ガラス成形体GCの製造方法>
図3(a)に示すように、ガラス成形体GCの製造方法は、成形工程S1と返送工程S2とを備えている。
成形工程S1では、上述した第1自動搬送ラインL1が用いられる。成形工程S1において、第1自動搬送ラインL1は、溶融ガラスMGが流下される複数の成形用部材13をノズル12よりも上流側からノズル12よりも下流側に搬送する。第1自動搬送ラインL1は、成形用部材13上で成形したガラス成形体GCを取り出す取出部14まで成形用部材13を搬送する。
図3(b)に示すように、本実施形態の成形工程S1は、予備加熱工程S11、流下工程S12、第1圧延工程S13、加熱工程S14、第2圧延工程S15、徐冷工程S16、切断工程S17、及び取出工程S18を備えている。
予備加熱工程S11は、予備加熱装置19を用いて第1コンベアC1上の成形用部材13を予備加熱する工程である。
流下工程S12は、第1コンベアC1上で搬送される成形用部材13上にノズル12から溶融ガラスMGを流下する工程である。本実施形態の流下工程S12では、成形用部材群15上にノズル12から溶融ガラスMGが連続して流下される。
第1圧延工程S13は、上流側圧延ローラー20aを用いて成形用部材13(成形用部材群15)上のガラスGを圧延する工程である。この第1圧延工程S13により、ガラスGを成形用部材13上(接触面13c)に馴染ませることで、ガラス成形体GCの厚さのばらつきを抑えることができる。
加熱工程S14は、加熱装置21を用いて成形用部材13(成形用部材群15)上のガラスGを加熱する工程である。この加熱工程S14により、成形用部材13(成形用部材群15)上のガラスGの歪みを低減させることが可能である。また、この加熱工程S14により、ガラスGを成形用部材13上(接触面13c)に馴染ませることで、ガラス成形体GCの厚さのばらつきを抑えることができる。
第2圧延工程S15は、下流側圧延ローラー20bを用いて成形用部材13(成形用部材群15)上のガラスGを圧延する工程である。この第2圧延工程S15により、ガラス成形体GCの厚さを調整することができる。
徐冷工程S16は、図示を省略した徐冷炉を用いて第1コンベアC1で搬送中のガラスGを徐冷する工程である。この徐冷工程S16により、ガラスGの歪みをさらに低減することができる。切断工程S17は、切断装置22を用いて長尺状(帯状)のガラスGを所定の長さに切断する工程である。
取出工程S18は、取出部14において成形用部材13(成形用部材群15)上のガラス成形体GCを取り出す工程である。
返送工程S2では、上述した第2自動搬送ラインL2が用いられる。返送工程S2において、第2自動搬送ラインL2は、取出部14を通過した成形用部材13をノズル12よりも上流側の第1自動搬送ラインL1に返送する。
ガラス成形体GCの製造方法では、返送工程S2で返送された成形用部材13を用いてさらに成形工程S1を行うことで、ガラス成形体GCを順次製造することができる。本実施形態におけるガラス成形体GCの製造方法では、複数の成形用部材13を用いることで、成形工程S1と返送工程S2とを同時進行させている。
次に、成形用部材13の位置と搬送速度について図4を参照して説明する。なお、図4では第1移載機構23及び第2移載機構24による成形用部材13の移載動作については省略している。
図4に示すように、時間t0〜t2において、成形用部材13は第1自動搬送ラインL1(第1コンベアC1)で搬送されている。ここで、時間t0〜t1において、成形用部材13は、第1自動搬送ラインL1のアキュムレーティング機構16で搬送される。この成形用部材13の搬送速度は、その下流側の成形用部材13に追い付くように設定されている。時間t1では、アキュムレーティング機構16で搬送される上流側の成形用部材13が、その下流側の成形用部材13に当接し、下流側の成形用部材13の搬送速度と同じ搬送速度で搬送される。時間t1〜t2では、成形用部材13(成形用部材群15)が一定の速度で搬送され、成形工程S1が行われる。時間t2〜t3では、第2自動搬送ラインL2を用いた返送工程S2が行われる。この第2自動搬送ラインL2(第2コンベアC2)上の成形用部材13の搬送速度は、第1自動搬送ラインL1(第1コンベアC1)上の成形用部材13の搬送速度よりも速い搬送速度に設定されている。時間t3〜t4では、第1自動搬送ラインL1に返送された成形用部材13が第1自動搬送ラインL1のアキュムレーティング機構16で搬送され、時間t4では、返送された成形用部材13を用いた成形工程S1が開始される。
成形用部材13の搬送速度は、図示を省略した制御部で制御される。なお、第1自動搬送ラインL1及び第2自動搬送ラインL2には、必要に応じて成形用部材13を検出するセンサを設けるとともにそのセンサの信号に基づいて搬送速度を制御してもよい。
<ガラス成形体GC>
本実施形態のガラス成形体GCの製造装置11及び製造方法は、比較的低粘度の溶融ガラスMGを用いてガラス成形体GCを製造する場合に好適である。溶融ガラスMGとしては、例えば、ガラス成形体GCの熱膨張係数が、30〜300℃において100×10−7/℃以上であり、Pを含有する組成を有するガラス成形体GCが得られるものが好適である。ガラス成形体GCは、例えば、フツリン酸塩ガラスの成形体であり、フツリン酸塩ガラスの組成としては、例えば、カチオン%表示で、P5+:5〜50%、Al3+:2〜30%、R’(R’はLi、Na及びKから選択される少なくとも1種):10〜40%、及び、R2+(R2+はMg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+及びZn2+から選択される少なくとも1種):20〜50%、かつ、アニオン%表示で、F:5〜80%、及び、O2−:20〜95%を含有する。なお、カチオン%表示は、ガラス中のカチオンの全量を100質量%とした場合の各カチオンの質量%であり、アニオン%表示は、ガラス中のアニオンの全量を100質量%とした場合の各アニオンの質量%である。
ガラス成形体GCは板状であり、その厚さは、例えば、0.5mm以上、10mm以下である。ガラス成形体GCは、研磨、切断等の加工が施され、例えば、赤外線吸収ガラス物品(光学物品)として用いられる。
<作用>
次に、ガラス成形体GCの製造方法の主な作用について説明する。
ガラス成形体GCの製造方法では、ガラス成形体GCを取り出した成形用部材13は、第2自動搬送ラインL2を用いた返送工程S2によってノズル12よりも上流側の第1自動搬送ラインL1に返送されるため、成形用部材13を繰り返し用いてガラス成形体GCを製造することができる。また、上記方法は、コンベアの載置面に溶融ガラスMG(ガラスG)を接触させてガラス成形体GCを製造する方法ではなく、第1自動搬送ラインL1で搬送される成形用部材13を用いてガラス成形体GCを製造する方法である。このため、例えば、成形用部材13における溶融ガラスMGとの接触面13cに不具合が生じた場合、その成形用部材13を予備の成形用部材13に交換することにより、ガラス成形体GCの品質を維持することができる。このような成形用部材13の交換作業は、第1自動搬送ラインL1の分解作業等の特別な作業を必要としない。
以上詳述した実施形態によれば、次のような作用効果が発揮される。
(1)ガラス成形体GCの製造方法は、ノズル12から溶融ガラスMGを流下させてガラス成形体GCを製造する方法であり、成形工程S1と返送工程S2とを備えている。成形工程S1では、溶融ガラスMGが流下される成形用部材13をノズル12よりも上流側からノズル12よりも下流側に搬送する第1自動搬送ラインL1を用いてガラス成形体GCを成形する。第1自動搬送ラインL1は、成形用部材13上で成形したガラス成形体GCを取り出す取出部14まで成形用部材13を搬送する。返送工程S2では、取出部14を通過した成形用部材13を第1自動搬送ラインL1に返送する第2自動搬送ラインL2を用いている。返送工程S2において、第2自動搬送ラインL2は、成形用部材13をノズル12よりも上流側に返送する。この方法によれば、上述した作用が得られるため、ガラス成形体GCを容易に製造することができる。
(2)ガラス成形体GCの製造方法において、第1自動搬送ラインL1は、成形用部材13の下流端13bが下方となるように傾斜させて成形用部材13を搬送する構成を備え、傾斜させた成形用部材13に溶融ガラスMGを流下している。
この方法の場合、成形用部材13上のガラスGが、成形用部材13の下流端13bに向かって流動し易くなる。このため、成形用部材13上においてノズル12よりも上流側となる位置でガラスGが滞留し難くなる。このようなガラスGの滞留を抑えることにより、得られるガラス成形体GCにおいて、例えば脈理の発生頻度を低めることができる。従って、ガラス成形体GCの歩留まりを向上することができる。
第1自動搬送ラインL1の傾斜角度θは、1°以上、10°以下であることが好ましく、より好ましくは1°以上、5°以下である。第1自動搬送ラインL1の傾斜角度θが1°以上の場合、上述したガラスGの滞留を好適に抑えることができる。第1自動搬送ラインL1の傾斜角度θが10°以下の場合、成形用部材13の搬送が安定し易くなるとともに、成形用部材13上のガラスGが第1自動搬送ラインL1の下流端13bに向かって過剰に流動することを抑えることができる。これにより、例えば、ガラス成形体GCの厚さを安定させることが可能となる。
また、成形用部材13上のガラスGの過剰な流動を抑えることにより、例えば、上流側圧延ローラー20aの上流側にガラスGが滞留することを抑えることができる。従って、例えば脈理の発生頻度を低めることができることにより、ガラス成形体GCの歩留まりを向上することができる。
(3)ガラス成形体GCの製造方法において、第1自動搬送ラインL1は、複数の成形用部材13からなる成形用部材群15を搬送している。成形用部材群15は、下流側に位置する成形用部材13の上流端13aと、その成形用部材13の上流側に隣り合う成形用部材13の下流端13bとが当接した状態であり、成形工程S1では、成形用部材群15上に連続して溶融ガラスMGを流下させてガラス成形体GCを成形している。
この方法の場合、溶融ガラスMGを複数の成形用部材13に間欠的に流下して複数のガラス成形体を製造するよりも、ガラス成形体GCの生産性を高めることが可能である。
(4)ガラス成形体GCの製造方法において、成形用部材群15の上面は、成形用部材群15の第1搬送方向MD1に沿って連続した連続平面を有し、連続平面上においてガラス成形体GCを成形している。
この方法の場合、板状(平板状)のガラス成形体GCを効率よく製造することができる。
(5)ガラス成形体GCの製造方法において、第1自動搬送ラインL1は、第1コンベアC1を備えている。第2自動搬送ラインL2は、第1コンベアC1に並列配置された第2コンベアC2と、第1コンベアC1で搬送された成形用部材13を第2コンベアC2に移載する第1移載機構23と、第2コンベアC2で搬送された成形用部材13を第1コンベアC1に移載する第2移載機構24とを備えている。
この方法の場合、第1自動搬送ラインL1に沿った近い位置に第2自動搬送ラインL2を設置することが可能となるため、製造装置11の設置面積を比較的小さくすることが可能となる。
(6)ガラス成形体GCの製造方法において、第1コンベアC1と第2コンベアC2とは上下に並列配置されている。
この方法の場合、ガラス成形体GCの製造装置11の設置面積をさらに小さくすることが可能となる。
(7)ガラス成形体GCの製造方法において、成形工程S1は、成形用部材13上のガラスGを圧延ローラー20で圧延する圧延工程(第1圧延工程S13及び第2圧延工程S15)を備えている。
この方法の場合、より厚さの薄い板状のガラス成形体GCを容易に製造することが可能となる。また、例えば、成形用部材13と圧延ローラー20とを利用して板状のガラス成形体GCの平坦度を高めることができる。従って、例えば、ガラス成形体GCの研磨加工を簡略化することが可能となる。
(8)ガラス成形体GCの製造方法において、成形工程S1は、成形用部材13上のガラスGを加熱する加熱工程S14を備えている。
この方法の場合、ガラスGの内部応力を緩和することができる。従って、得られるガラス成形体GCの品質を高めることが可能である。
(9)ガラス成形体GCの製造方法において、成形工程S1では、成形用部材13上のガラスGを圧延する第1圧延工程S13の後に成形用部材13上のガラスGを加熱する加熱工程S14を行っている。
この場合、成形用部材13と圧延ローラー20とを利用して板状のガラス成形体GCの平坦度を高めることができるとともに、ガラスGの内部応力を緩和することができる。従って、例えば、ガラス成形体GCの研磨加工を簡略化することが可能となるとともに、得られるガラス成形体GCの品質を高めることが可能である。
(10)ガラス成形体GCの製造装置11は、溶融ガラスMGを流下させるノズル12を備え、溶融ガラスMGからガラス成形体GCを製造する装置である。ガラス成形体GCの製造装置11は、溶融ガラスMGが流下される複数の成形用部材13と、第1自動搬送ラインL1と、第2自動搬送ラインL2とを備えている。第1自動搬送ラインL1は、成形用部材13をノズル12よりも上流側からノズル12よりも下流側に搬送するとともに、成形用部材13上で成形されたガラス成形体GCを取り出す取出部14まで成形用部材13を搬送する構成を有している。第2自動搬送ラインL2は、取出部14を通過した成形用部材13をノズル12よりも上流側の第1自動搬送ラインL1に返送する構成を有している。
この構成によれば、上記(1)欄で述べた作用効果と同様の作用効果が得られる。
(変更例)
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。なお、以下では、説明の便宜上、ガラス成形体GCの製造装置11の変更例について説明するが、ガラス成形体GCの製造方法においても同様に変更することができる。
・ガラス成形体GCの製造装置11において、成形用部材13上のガラスGを加熱する加熱装置21を省略することもできる。
・ガラス成形体GCの製造装置11において、上流側圧延ローラー20a及び下流側圧延ローラー20bの少なくとも一方の圧延ローラー20を省略してもよい。
・図5に示すように、ガラス成形体GCの製造装置11における圧延ローラー20としては、成形用部材13上のガラスGを圧延する圧延ローラー20以外に、成形用部材13に接触する前の溶融ガラスMGを挟持して圧延する一対の挟持型圧延ローラー20cを設けることもできる。この場合であっても、より厚さの薄い板状のガラス成形体GCを容易に製造することが可能となる。なお、ガラス成形体GCの製造装置11は、圧延ローラー20として、一対の挟持型圧延ローラー20cに加えて、上流側圧延ローラー20a及び下流側圧延ローラー20bのいずれか一方の圧延ローラー20を備える構成に変更してもよい。
・ガラス成形体GCの製造装置11における第1コンベアC1と第2コンベアC2とは、上下に並列配置されているが、第1コンベアC1と第2コンベアC2とを左右に並列配置することもできる。この場合、ガラス成形体GCの製造装置11における第1移載機構23及び第2移載機構24は、それぞれ成形用部材13を左右方向に移載する移載機構に変更すればよい。
・ガラス成形体GCの製造装置11における第1自動搬送ラインL1及び第2自動搬送ラインL2を、ループ状の搬送経路を構成するループコンベアに変更してもよい。この場合、ループコンベアで構成される搬送経路の一部分を、成形工程S1を行う第1自動搬送ラインL1として用いるとともに、前記搬送経路の他の部分を、返送工程S2を行う第2自動搬送ラインL2として用いることができる。
・図6に示すように、ガラス成形体GCの製造装置11において、切断装置22を省略するとともに長尺状のガラスをガラス成形体GCとして取り出す取出部14に変更してもよい。この場合、取出部14には、長尺状のガラス成形体GCを成形用部材13から離間した状態で支持する支持部材14a等が設けられる。
・図7に示すように、ガラス成形体GCの製造装置11において、ガラス成形体GCを取り出す取出部14を第2移載機構24の第2載置部24a上に設けてもよい。すなわち、ガラス成形体GCの製造装置11において、成形工程S1を行う第1自動搬送ラインL1を第1コンベアC1、第2コンベアC2、第1移載機構23、及び第2移載機構24から構成し、返送工程S2を行う第2自動搬送ラインL2を第2移載機構24の第2載置部24aから構成してもよい。このように、ガラス成形体GCを取り出す取出部14の位置は、第1コンベアC1に限定されず、第1移載機構23、第2コンベアC2、又は第2移載機構24に設けることができる。
・図8に示すように、成形用部材13の外形は四角形状に限定されず、例えば、成形用部材13の上流端13aを凸形状に変更するとともに成形用部材13の下流端13bを凹形状に変更することもできる。
・成形用部材13を、例えば、平板状の本体部分と、その側縁部に立設した立壁とを備えた構成に変更した場合であっても、成形用部材群15の上面を第1搬送方向MD1に沿って連続した連続平面に形成することもできる。また、成形用部材13を、平板状の本体部分と、本体部分を支持する脚部とを備えた構成に変更した場合であっても、成形用部材群15の上面を第1搬送方向MD1に沿って連続した連続平面に形成することもできる。
・成形用部材13を、平板状の本体部分と、その本体部分の周縁部に立設した環状の立壁とを備えていてもよい。このような成形用部材を複数用いて成形用部材群の上面を第1搬送方向MD1に沿って不連続となる平面に変更してもよい。
・図9に示すように、ガラス成形体GCの製造装置11における第1自動搬送ラインL1は、成形用部材群15を搬送する構成に限定されず、第1搬送方向MD1において離間した複数の成形用部材13を搬送する構成であってもよい。なお、この場合、ノズル12は、連続して溶融ガラスMGを流下するのではなく、搬送される成形用部材13に同期して間欠的に溶融ガラスMGを流下するように構成すればよい。
・ガラス成形体GCの製造装置11における傾斜角度変更機構18を省略し、例えば、第1コンベアC1の基台とその基台を設置する設置面との間にスペーサを配置することで、上記傾斜角度θを設定してもよい。
・ガラス成形体GCの製造装置11における第1自動搬送ラインL1を傾斜させずに、例えば、成形用部材13が水平に搬送されるように変更してもよいし、成形用部材13の下流端13bが上方となるように第1自動搬送ラインL1を傾斜させてもよい。
・ガラス成形体GCの製造装置11における第1コンベアC1及び第2コンベアC2は、ローラーコンベアに限定されず、無端状のベルトを備えたベルトコンベアに変更することもできる。すなわち、成形用部材13をベルトコンベアのベルト上に載置して搬送してもよい。
・ガラス成形体GCの製造装置11における予備加熱装置19を省略してもよい。
11…ガラス成形体の製造装置、12…ノズル、13…成形用部材、13a…上流端、13b…下流端、14…取出部、15…成形用部材群、20…圧延ローラー、23…第1移載機構、24…第2移載機構、MG…溶融ガラス、G…ガラス、GC…ガラス成形体、L1…第1自動搬送ライン、L2…第2自動搬送ライン、C1…第1コンベア、C2…第2コンベア、MD1…第1搬送方向。

Claims (12)

  1. ノズルから溶融ガラスを流下させてガラス成形体を製造するガラス成形体の製造方法であって、
    前記溶融ガラスが流下される複数の成形用部材を前記ノズルよりも上流側から前記ノズルよりも下流側に搬送する第1自動搬送ラインを用いて前記ガラス成形体を成形するとともに、前記成形用部材上で成形した前記ガラス成形体を取り出す取出部まで前記成形用部材を搬送する成形工程と、
    前記成形工程において前記取出部を通過した前記成形用部材を前記第1自動搬送ラインに返送する第2自動搬送ラインを用いて前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側に返送する返送工程と、を備え
    前記第1自動搬送ラインは、前記成形用部材の下流端が下方となるように傾斜させて前記成形用部材を搬送する構成を備え、傾斜させた前記成形用部材に前記溶融ガラスを流下することを特徴とするガラス成形体の製造方法。
  2. ノズルから溶融ガラスを流下させてガラス成形体を製造するガラス成形体の製造方法であって、
    前記溶融ガラスが流下される複数の成形用部材を前記ノズルよりも上流側から前記ノズルよりも下流側に搬送する第1自動搬送ラインを用いて前記ガラス成形体を成形するとともに、前記成形用部材上で成形した前記ガラス成形体を取り出す取出部まで前記成形用部材を搬送する成形工程と、
    前記成形工程において前記取出部を通過した前記成形用部材を前記第1自動搬送ラインに返送する第2自動搬送ラインを用いて前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側に返送する返送工程と、を備え、
    前記第1自動搬送ラインは、複数の前記成形用部材からなる成形用部材群を搬送し、
    前記成形用部材群は、下流側に位置する成形用部材の上流端と、その成形用部材の上流側に隣り合う成形用部材の下流端とが当接した状態であり、
    前記成形工程では、前記成形用部材群上に連続して前記溶融ガラスを流下させて前記ガラス成形体を成形することを特徴とするガラス成形体の製造方法。
  3. 前記成形用部材群の上面は、前記成形用部材群の搬送方向に沿って連続した連続平面を有し、前記連続平面上において前記ガラス成形体を成形することを特徴とする請求項に記載のガラス成形体の製造方法。
  4. ノズルから溶融ガラスを流下させてガラス成形体を製造するガラス成形体の製造方法であって、
    前記溶融ガラスが流下される複数の成形用部材を前記ノズルよりも上流側から前記ノズルよりも下流側に搬送する第1自動搬送ラインを用いて前記ガラス成形体を成形するとともに、前記成形用部材上で成形した前記ガラス成形体を取り出す取出部まで前記成形用部材を搬送する成形工程と、
    前記成形工程において前記取出部を通過した前記成形用部材を前記第1自動搬送ラインに返送する第2自動搬送ラインを用いて前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側に返送する返送工程と、を備え、
    前記成形工程は、前記成形用部材に接触する前の溶融ガラス、及び前記成形用部材上のガラスの少なくとも一方を圧延ローラーで圧延する圧延工程を備えることを特徴とするガラス成形体の製造方法。
  5. 前記圧延工程は、前記成形用部材上のガラスを圧延することを特徴とする請求項に記載のガラス成形体の製造方法。
  6. 前記成形工程は、前記成形用部材上のガラスを加熱する加熱工程を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のガラス成形体の製造方法。
  7. 前記成形工程は、前記圧延工程と、前記成形用部材上のガラスを加熱する加熱工程とを備え、前記圧延工程の後に前記加熱工程を行うことを特徴とする請求項又は請求項に記載のガラス成形体の製造方法。
  8. 前記第1自動搬送ラインは、第1コンベアを備え、
    前記第2自動搬送ラインは、
    前記第1コンベアに並列配置された第2コンベアと、
    前記第1コンベアで搬送された前記成形用部材を前記第2コンベアに移載する第1移載機構と、
    前記第2コンベアで搬送された前記成形用部材を前記第1コンベアに移載する第2移載機構と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のガラス成形体の製造方法。
  9. 前記第1コンベアと前記第2コンベアとは上下に並列配置されていることを特徴とする請求項に記載のガラス成形体の製造方法。
  10. 溶融ガラスを流下させるノズルを備え、前記溶融ガラスからガラス成形体を製造するガラス成形体の製造装置であって、
    前記溶融ガラスが流下される複数の成形用部材と、
    前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側から前記ノズルよりも下流側に搬送するとともに、前記成形用部材上で成形されたガラス成形体を取り出す取出部まで前記成形用部材を搬送する第1自動搬送ラインと、
    前記取出部を通過した前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側の前記第1自動搬送ラインに返送する第2自動搬送ラインと、を備え
    前記第1自動搬送ラインは、前記成形用部材の下流端が下方となるように傾斜させて前記成形用部材を搬送する構成を備え、傾斜させた前記成形用部材に前記溶融ガラスを流下することを特徴とするガラス成形体の製造装置。
  11. 溶融ガラスを流下させるノズルを備え、前記溶融ガラスからガラス成形体を製造するガラス成形体の製造装置であって、
    前記溶融ガラスが流下される複数の成形用部材と、
    前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側から前記ノズルよりも下流側に搬送するとともに、前記成形用部材上で成形されたガラス成形体を取り出す取出部まで前記成形用部材を搬送する第1自動搬送ラインと、
    前記取出部を通過した前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側の前記第1自動搬送ラインに返送する第2自動搬送ラインと、を備え、
    前記第1自動搬送ラインは、複数の前記成形用部材からなる成形用部材群を搬送する構成であり、
    前記成形用部材群は、下流側に位置する成形用部材の上流端と、その成形用部材の上流側に隣り合う成形用部材の下流端とが当接した状態であり、
    前記成形用部材群上に連続して前記溶融ガラスを流下させて前記ガラス成形体を成形することを特徴とするガラス成形体の製造装置。
  12. 溶融ガラスを流下させるノズルを備え、前記溶融ガラスからガラス成形体を製造するガラス成形体の製造装置であって、
    前記溶融ガラスが流下される複数の成形用部材と、
    前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側から前記ノズルよりも下流側に搬送するとともに、前記成形用部材上で成形されたガラス成形体を取り出す取出部まで前記成形用部材を搬送する第1自動搬送ラインと、
    前記取出部を通過した前記成形用部材を前記ノズルよりも上流側の前記第1自動搬送ラインに返送する第2自動搬送ラインと、を備え、
    前記成形用部材に接触する前の溶融ガラス、及び前記成形用部材上のガラスの少なくとも一方を圧延する圧延ローラーを備えることを特徴とするガラス成形体の製造装置。
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