JP6592087B2 - 眼組織の架橋用ノズルユニット - Google Patents

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Description

本開示は、眼組織の架橋用のノズルユニットと、こうしたノズルユニットを有する眼組織の架橋用のユニットと、こうしたノズルユニットおよび/またはこうした架橋用ユニットを有する、眼を治療する装置とに関する。本開示は、さらに、眼組織の架橋方法に関する。
眼科の分野では、たとえば治療の目的で、眼組織すなわち角膜の生体力学的特性および生化学的特性を変化させるために、いわゆる光増感剤および電磁放射線を使用する場合がある。
ヒトの眼は、眼球の外膜によって囲まれている。眼内圧により、コラーゲンを含有する眼球の外膜に張力がかけられ、健康な眼に略球形の形状が与えられる。眼の後部領域では、眼球の外膜は、白色の強膜によって形成されている。可視光が透過可能な角膜は、前方領域に位置している。眼球の外膜の変形が、屈折異常の原因となる可能性がある。たとえば、近視の一形態である軸性近視は、眼の強膜の長手方向の伸長に起因する可能性がある。角膜の表面が楕円形になることにより、角膜拡張症と呼ばれる乱視の形態に至る可能性がある。円錐角膜は、角膜の別の疾患である。円錐角膜は、角膜の異常な変性を伴い、それにより、角膜が徐々に薄くなり円錐形に変形することになる可能性がある。凸性が増大するに従い、角膜は、円錐角膜の進行に応じて、たとえば中心の下で薄くなり、それにより、角膜に穴が開いて傷が残る可能性がある。その結果、視力が永久的に低下する。
円錐角膜の進行した症例を治療するために、角膜移植法を用いて罹患した角膜を取り除くことができ、それを同種移植片で置き換えることができる。しかしながら、こうした手術は臓器移植であり、関連する危険性および合併症がある。円錐角膜の症例が治療された後、視力が許容可能なレベルに戻るまで、その角膜移植手術後何年もかかる可能性がある。
異なるタイプの治療によれば、円錐角膜の早期発見の後、眼の上および/または中に付与した光増感剤を架橋させることにより、円錐角膜を治療する。上述した治療により、角膜の生体力学的特性および生化学的特性の光化学的な、組織を侵食しない安定化または変化がもたらされる。
光増感剤または光増感剤溶液は、最初に、たとえば活性剤として、変化させるべき眼組織内に付与され、その後、光源の放射線にさらされる。たとえば、光放射線または一次放射線として、波長範囲が約300nm〜800nmである電磁放射線(UV−A放射線または可視光)を使用することができる。
使用することができるあり得る光増感剤は、たとえば、リボフラビン(ビタミンB2)、リシルオキシダーゼ、トランスグルタミナーゼ、糖アルデヒド、エチルカルボジイミド、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド、またはそれらの混合物、たとえばカフノフスキー(Karnovsky)溶液である。光増感剤は、溶液および/もしくは気溶体または粉末の形態であり得る。従来の技法では、光増感剤が角膜に自由に浸透することができるためには、角膜の上皮が、使用される光増感剤溶液に応じて光増感剤分子が角膜組織内に拡散することに対する障壁となる可能性があるため、たとえば、アルコール含有剤を用いて角膜の上皮を少なくとも部分的に取り除くことができ、または、いわゆるフラップ切開を用いて、フラップ(間質組織を含む角膜の上皮)を開くことができる。たとえば、アルコール含有剤を用いる上皮の除去は、通常、患者にとって痛みを伴い、続く治癒過程には常に合併症がある。
最近の手法によれば、治癒過程を早めるために、光増感剤を付与する前に、レーザ放射線を用いて眼組織に少なくとも1つのチャネルを切る。前記チャネルは、たとえば、角膜またはその基質に切り込まれ、たとえば、眼組織の表面からその内部に延在する。次に、眼の上に液滴で光増感剤を付与することができ、それにより、切り出されたチャネルを通して導入し、眼組織内に拡散させることができる。代替実施形態では、カニューレを用いて、目標を定めるように眼組織内に光増感剤を導入することも可能である。切開を用いてフラップまたは少なくとも1つのチャネルを形成することは、依然として、眼組織における外科的介入である。その不都合は、切断によってチャネルを形成することにより、眼組織のチャネルタイプ領域にしか活性剤を供給することができないということであり、それは、眼組織がさらに弱くなるのを防止するために、チャネルの間に一定の安定化領域があり続けなければならないためである。したがって、光増感剤を表面全体にわたって付与する唯一の方法は、上述したように、アルコール含有剤を用いるかまたはフラップ切開を用いて上皮を取り除くことである。さらに、液滴が付与されるとき、光増感剤は、通常手作業で投与され、その結果、再現することができない投与量の変動がもたらされる可能性がある。
上述した問題をなくすために、眼組織の架橋用のノズルユニットの例について記載する。前記ノズルユニットは、事前定義された投与量の1回分の光増感剤を与える投与装置と、投与装置内に圧力を発生させる圧力発生装置とを備える。ノズルユニットは、少なくとも1つの出口開口部を有する少なくとも1つの出口ノズルをさらに備え、出口ノズルは、上記1回分の光増感剤を、ひと吹き(puff)型でまたは重量のある発射体(chermadic)のようにかつ流れまたは流れの束の形態で、出口ノズルの出口開口部を通して放出するように構成されている。
このノズルユニットによれば、所定投与量の光増感剤または光増感剤溶液が、加圧され、出口ノズルの出口開口部を介して眼組織内に、たとえば角膜内に、たとえば間質内に注入される。したがって、光増感剤を導入するために、最初に切開を介してチャネルまたはフラップを形成することも、眼組織を除去することも不要になる。代わりに、事前の準備なしに光増感剤を眼組織内に直接注入または導入することができる。ひと吹き型のまたは重量のある発射体型の1回分の光増感剤の放出は、方向付けられた流れまたは流れの束の形態でも発生するため、放出される1回分の光増感剤は、空間的にかつ時間的に輪郭が描かれた束状パケット(小包)、すなわち、光増感剤投与パルスに対応し、それは、(たとえば、出口ノズルの出口開口部の位置決め、すなわち空間的配置および向きによって)事前定義された伝播方向に沿って進む。これにより、光増感剤の正確な投与が可能になる。この点で、ノズルユニットは、眼組織の架橋のために眼を準備するノズルユニットと呼ぶことができる。こうした輪郭が描かれかつ束にされた投与パケットにより、眼組織内における投与された1回分の光増感剤の正確な局所的位置決めも可能になる。最終的に、光増感剤は流れまたは流れの束の形態で放出されるため、たとえば、カニューレまたは注入装置を用いて、1回分の光増感剤を束にしかつその輪郭を描くために1回分の光増感剤を外部で案内する必要はない。したがって、この点で、ノズルユニットにより、カニューレなしにかつさらには眼組織とノズルユニットとの間の接触なしに光増感剤を注入することができる。1つの代替実施形態では、ノズルユニットに応じて、接触に基づく、すなわち眼と直接接触する実施形態も含めることができる。後者は、たとえば、排他的にではないが、ハンドアプリケータとして形成されたノズルユニットの場合に実現可能であり、そこでは、圧力補償ばねを設けることができる。眼の上にノズルを配置することに加えて、ノズルユニットは、たとえば、いわゆるコーンアプリケータ(application cone)に類似するノズル取付具を用いて、たとえば、20mmHg〜60mmHgの範囲で、たとえば、20mmHg〜30mmHgの範囲で、たとえば30mmHg〜50mmHgの範囲で、眼組織に圧力を加えることも実現可能である。さらなる実施形態では、500mbar〜750mbarの範囲の真空を用いて、眼に対してノズルユニットを吸引させることができる。
いくつかの実施形態では、出口ノズルは、たとえば、マイクロノズルまたは微細出口(micro−outlet)ノズルとして構成することができる。さらに、出口ノズルは、放出される流れの束または流れを空間的に集束させるように構成することができる。この目的で、少なくとも1つの出口ノズル、たとえばその出口開口部を、それに従って幾何学的に構成し、かつその寸法を決めることができる。たとえば、互いに対して所定角度で、またはたとえば円形、多角形もしくは他の幾何学的配置で、複数のマイクロノズルを配置することが実現可能である。
この場合、光増感剤1回分の流れまたは放出される流れの束は、事前定義された空間点に向かって移動する傾向があり、そこでは、たとえば流れの束の場合、横方向の広がりは連続的にテーパ状になる。これにより、眼組織内で放出される光増感剤1回分をさらにより正確に位置決めすることが可能になる。
出口ノズルの出口開口部は、円形とすることができ、たとえば、直径を約30μm〜300μm、たとえば150μmとすることができる。しかしながら、たとえばストリップ状、多角形または楕円形等、出口開口部の他の任意の幾何学的形状も実現可能である。
いくつかの実施形態では、ノズルユニットは制御装置を備えることができる。制御装置は、たとえば、たとえば投与装置内において圧力発生装置によって発生する圧力を設定するように構成される。この目的で、制御装置は、出て行く速度が100〜200m/sとなるために、たとえば、治療するべき眼の箇所の幾何学的形状、位置、向きおよび/または頑強性等、治療するべき眼の特性に基づき、圧力を設定するように構成することができる。別法としてまたはさらに、制御装置は、たとえば、活性剤分子の重量および/もしくはサイズ、ならびに/または溶液の粘度等、光増感剤の特性と、事前定義された光増感剤1回分の量、重量および体積等、投与装置の特性と、発生させることができる最大圧力および/または提供される圧力の持続時間等、圧力発生装置の特性と、出口開口部の直径、出口面、位置決めおよび/もしくは向きならびに/または出口ノズルの幾何学的形状等、出口ノズルの特性とに基づいて、圧力を設定するように構成することができる。たとえば、制御装置は、出口ノズルによって放出される流れの束が角膜眼組織に、実際には、たとえば眼組織、たとえば基質内の事前定義された浸透深さまでまたはその浸透深さまでにのみ浸透するように、圧力発生装置によって発生する圧力を設定するように構成することができる。組織内の浸透深さは、たとえば、たとえば30μm等、たとえば約20μm〜300μmの範囲のノズル径によって決まり、たとえば、注入流体の量、たとえば0.07ml等、約0.01ml〜0.5mlによって、かつ、たとえば、140m/s〜160m/sの範囲等、たとえば約100m/s〜200m/sの注入速度によって決まる。
いくつかの実施形態では、ノズルユニットは、たとえば、罹患した眼の解剖学的形状および診断に応じて、いくつかの箇所に他の箇所より多くの光増感剤を供給するために、眼組織の任意の位置に所望の1回分の投与量の光増感剤を正確に導入することができる。したがって、診断に応じて眼組織内の複数回分の光増感剤を含む事前定義されたパターンを適用することができ、したがって特定の患者の眼の治療要件に前記事前定義されたパターンを個別に適合させることができる。制御装置を用いて、放出される光増感剤1回分の注入圧力のみでなく、吐出および/または放出時間の瞬間を設定することができる。光増感剤を噴出することにより、眼組織にあるパターンを適用することができる。そのパターンは、診断データ、たとえば、眼のトポグラフィカルな評価および医師によって推奨される活性剤の局所濃度に基づいて、かつ/または計算に基づいて定義される。これによってもまた、眼の広い表面積にわたって光増感剤を分散させることができる。
制御装置は、約100kPa〜約900kPaの範囲で圧力発生装置によって発生する圧力を設定するように構成することができる。所望の圧力設定を得るために、ノズルユニットは、制御装置に接続される圧力測定センサ、および/または制御装置によってたとえば開位置と閉位置との間で切り替えることができる弁を備えることができる。
いくつかの実施形態では、ノズルユニットは、光増感剤用のまたは供給光増感剤用の貯蔵器を備えることができる。1つの代替実施形態では、異なる活性剤および/または濃度を提供するために、複数のアンプルを備えたマガジンが設けられる。
したがって、事前定義された投与量を提供するために、ノズルユニットの好適な装填装置を用いて、同じ投与量または異なる投与量の光増感剤を投与装置に繰返しかつ連続的に装填することができる。したがって、1回分の光増感剤のみではなく、一塗り(salve)または一続きの複数回分の光増感剤全体もまた分配することができる。これにより、単一のノズルユニットのみを用いて事前定義されたパターンを適用することができる。
いくつかの実施形態では、眼組織の架橋用のユニットは、上述するノズルユニットのうちの1つまたは複数を備えることができる。さらに、ユニットは、電磁放射線を放射する少なくとも1つの光源を備えることができる。光源は、たとえば、光増感剤を硬化させることにより、光増感剤が導入された眼組織を架橋するように構成されている。光源は、たとえば、スリットランプとして、またはスリットランプと組み合わせて構成することができる。
いくつかの実施形態では、光増感剤を注入するノズルユニットと、ノズルユニットを用いて注入される光増感剤を硬化させることによる眼組織の架橋用の光源とを、1つの全体的なユニットに結合することができる。これにより、複数の装置の間で往復して切り替える必要なく、予め光増感剤を導入し、その後、光増感剤を硬化させる、自動化された手順を実施することができる。その結果、治療期間が短縮され、したがって、患者に対するストレスが軽減する。本ユニットにより、光源に対するノズルユニットの固定された空間的配置を実施することも可能になる。これにより、ノズルユニットによって放出される光増感剤の流れの束に対して光源によって放射される光ビームの束を向け、それにより、光増感剤が付与された眼組織の箇所に正確に放射することができる。この点で、眼組織の架橋用のユニットはまた、単に架橋ユニットと呼ぶことも可能である。
いくつかの実施形態では、眼を治療する装置は、上述したノズルユニットのうちの1つまたは複数を備えることができる。別法としてまたはそれに加えて、眼を治療する装置は、上述した架橋用のユニットのうちの1つまたは複数を備えることができる。眼を治療する装置はまた、位置決め装置も備えることができる。位置決め装置は、たとえば、治療するべき眼に対して少なくとも1つのノズルユニットの出口ノズルまたは少なくとも1つの架橋用ユニットを位置決めするように構成されている。この目的で、位置決め装置を用いて空間的に変位可能および/または回転可能であるように、装置に出口ノズルを配置することができる。眼を治療する装置が少なくとも2つの出口ノズルを備える場合、位置決め装置は、出口ノズルを互いの間に、すなわち互いに対して空間的に位置決めするように構成することも可能である。
その結果、少なくとも1つの出口ノズルは、たとえば、サーボモータ装置または等価な装置を用いて、角膜の任意の箇所において光増感剤1回分を付与するために、その箇所を目標にするかまたはその箇所に近づくことができる。少なくとも1つの出口ノズルの出口開口部と、眼、たとえば眼の角膜表面との間で、所定の事前定義された離隔距離が維持されるように、眼に対して少なくとも1つの出口ノズルを位置決めすることも可能である。したがって、装置自体によって眼に圧力を加えるのを回避するために、距離をおいて、すなわち装置と眼との間に直接的な接触なしに、眼を治療することができる。したがって、滅菌もまた不要である。当業者には、まぶたの瞬目反射を回避するために、眼を検鏡で開く必要があることは言うまでもない。
いくつかの実施形態では、位置決め装置は、出口ノズルを、その出口開口部が平面に配置され、かつ、たとえば、放出される流れの束が実質的に互いに平行に伸びることができるように、互いに対して空間的に位置決めするように、さらに構成することができる。位置決め装置はまた、出口ノズルを、その出口開口部が、治療するべき眼の輪郭に適合される湾曲面に配置され、かつ、たとえば、放出される流れの束が治療するべき眼の輪郭に対して実質的に垂直に眼に入ることができるように、互いに対して空間的に位置決めするようにも、構成することができる。
いくつかの実施形態では、複数のノズルユニットの各々1つから光増感剤を噴出させることができ、それにより、光増感剤は、眼組織に完全なパターンを適用することができる。このパターンは、診断データ、たとえば、眼のトポグラフィカルな評価および医師によって推奨される活性剤の局所濃度に基づいて、かつ/または計算に基づいて定義される。これによってもまた、眼の広い表面積にわたって光増感剤を分散させることが可能になる。さらに、たとえば、治療するべき眼の個々の幾何学的形状を考慮して、付与するべき光増感剤1回分の位置、または適用するべき投与パターンを調整することができるように、出口ノズルを空間的に位置決めすることができる。
いくつかの実施形態では、装置はコンピュータユニットを備えることができ、それは、出口ノズルの出口開口部または複数の出口ノズルの複数の開口部が、治療するべき眼に対して事前定義された第1配置で空間的に位置決めされる、少なくとも1つの第1状態から、出口ノズルの出口開口部または複数の出口ノズルの複数の開口部が、治療するべき患者の眼に対して事前定義された第2配置に空間的に位置決めされる、少なくとも1つの第2状態に、位置決め装置を移動させるように構成され、そこでは、事前定義された第1配置と事前定義された第2配置とは異なる。出口開口部が平面に配置され、たとえば放出される流れの束が互いに対して実質的に平行に伸びる空間的位置決めと、出口開口部が、治療するべき眼の輪郭に適合される湾曲面に配置され、たとえば、放出される流れの束が、治療するべき眼の輪郭に対して実質的に垂直に眼に入る空間的位置との間で、往復して切り替えることができる。
いくつかの実施形態では、ノズルユニット、架橋用のユニット、または眼を治療する装置は、手動のアプリケータとして構成することができる。この場合、いくつかの状況下では、すなわち、たとえば、出口ノズルの1つの出口開口部または複数の出口開口部の位置決めが手動で行われる場合、位置決めするコンピュータユニットは不要である。
いくつかの実施形態では、ノズルユニット、架橋用のユニット、または眼を治療する装置は、活性剤の分布を計算する評価ユニットおよび/または診断データを記録する診断装置を備えることができる。診断装置は、たとえば、厚度計および/またはトポライザ等、光コヒーレンストモグラフィ用の装置(短縮して、OCT装置)として構成することができる。評価ユニットは、診断データに基づいて、たとえば、診断装置によって記録される診断データに基づいて、活性剤の分布を計算するように構成することができる。制御装置は、診断データに基づいて、たとえば、診断装置によって記録される診断データに基づいて、少なくとも1つのノズルユニットを制御するように構成することができる。たとえば、制御装置は、評価ユニットによって生成されるパターンに基づいて、少なくとも1つのノズルユニットを制御するように構成することができる。この場合、個々のパターンを、たとえば、診断装置、たとえば、OCT、厚度計、トポライザ等からのデータに基づいて定義し、評価ユニットによって評価して予め制御装置に転送することができる。
したがって、患者の眼の個々の生体力学的特性に応じて、光増感剤の投与量と付与する位置とを正確に調整するために、診断データを評価することができる。
いくつかの実施形態では、ノズルユニット、架橋用のユニット、または眼を治療する装置は、眼追跡装置を備えることができる。眼追跡装置は、いわゆるアイトラッカとして構成することができる。眼追跡装置は、少なくとも1つのノズルユニットに対して治療するべき眼の位置および/または向きを検出するように構成することができる。制御装置は、眼追跡装置によって検出される位置および/または治療するべき眼の向きに基づいて、少なくとも1つのノズルユニットを制御するように構成することができる。
それにより、動いている眼に対して目標を定めるように活性剤を付与することができる。いくつかの実施形態では、眼組織の架橋方法は、
−投与装置に、事前定義された投与量の1回分の光増感剤を与えるステップと、
−投与装置内に圧力を発生させるステップと、
−上記1回分の光増感剤をひと吹き型でまたは重量のある発射体型でかつ少なくとも1つの流れまたは少なくとも1つの流れの束の形態で、出口ノズルの出口開口部を通して放出するステップと、
を含む。この点で、本方法は、眼組織の架橋のために眼を準備する方法と呼ぶことができる。
眼組織の架橋方法のさらに具体的な実施形態については、従属請求項に示す。
眼組織の架橋方法またはこの方法の個々のステップが本開示において記載されている程度まで、本方法または方法の個々のステップは、適切に構成された装置またはこうした装置の一部によって実施することができる。同じことが、方法ステップ自体が明示的に言及されていない場合であっても、その方法ステップを実行する装置または装置の一部の動作モードの説明にも適用される。
本開示の具体的な実施形態について、添付の概略的な図面を参照してより詳細に説明する。
ノズルユニットを備える、眼組織の架橋用のユニットの概略断面図を示す。 ノズルユニットを備える、眼を治療する装置の概略図を示し、ノズルユニットの出口ノズルは第1空間的位置決めで配置されている。 図2の装置の概略図を示し、ノズルユニットの出口ノズルは第2空間的位置決めで配置されている。 図2および図3の装置の概略図を示し、ノズルユニットの出口ノズルは第3空間的位置決めで配置されている。 ノズルユニットを備える、眼組織の架橋用のユニットの概略断面図を示し、その場合、流れの束が空間的に集束されるように放出される。
図1は、眼組織の架橋用のユニット10を示す。ユニット10は、眼組織の架橋用のノズルユニット12を備える。
ノズルユニット12は、事前定義された1回分16の光増感剤18を与える投与装置14を備え、投与装置14内に圧力を発生させる、投与装置14に接続された圧力発生装置20を備える。ノズルユニット12は、出口開口部24を有する出口ノズル22をさらに備え、そこでは、圧力発生装置20によって発生する圧力により、出口ノズル22は、ひと吹き状でまたは重量のある発射体のようにかつ流れの束26の形態で、出口ノズル22の出口開口部24を通して1回分16の光増感剤18を放出する。出口開口部24は、たとえば円形であり、直径がたとえば約150μmである。
したがって、所望の所定の1回分16の光増感剤18を、眼組織内に、たとえば角膜内に注入することができる。ひと吹き型のまたは重量のある発射体型の1回分16の光増感剤18の投与は、流れの束26の形態で発生するため、光増感剤18の投与される1回分16は、輪郭が描かれた束状のパケット28、すなわち光増感剤投与パルスに対応し、それは、出口開口部24の位置決め、すなわち空間的配置および向きによって予め定義される伝播方向30に沿って進む。これにより、1回分の光増感剤18を正確に投与することができる。こうした輪郭が描かれた束状のパケット28によってもまた、放出される光増感剤1回分16を眼組織内に正確に位置決めすることが可能になる。さらに、光増感剤18は、流れの束26の形態で放出されるため、たとえば、カニューレを用いて、光増感剤の1回分16を束にしかつその輪郭を描くために、光増感剤の1回分16の外部の案内は不要である。この点で、ノズルユニット12により、カニューレなしに、かつさらには眼組織に対して接触せずに、光増感剤18を注入することができる。
ノズルユニット12はまた、供給光増感剤18を有する貯蔵器40と、事前定義された1回分16を与えるために、投与装置14に光増感剤18を繰返しかつ連続して装填する好適な装填装置41とを備える。したがって、単一の光増感剤の1回分16のみではなく、一塗りまたは一続きの複数の光増感剤の1回分16全体を分配することができる。
出口ノズル22は、たとえば、マイクロノズルとして構成され、たとえば図5に示すように、事前定義された空間点32a、すなわち焦点に、放出される流れの束26を空間的に集束させるように設定される。それにより、光増感剤の1回分16の放出される流れの束26は、事前定義された空間点32aに向かって移動する傾向があり、流れの束26の横方向の広がりは連続的にテーパ状になる。これにより、放出される光増感剤の1回分16を、眼組織内でさらにより正確に位置決めすることができる。
ノズルユニット12はまた、制御装置34も備える。制御装置34は、たとえば、準備するべき眼の箇所の形状、位置、向きおよび頑強性等、準備するべき眼の特徴と、活性剤分子の重量およびサイズまたは光増感剤溶液の粘度等、光増感剤18の特性と、事前定義された光増感剤の1回分16の量、重量および体積等、投与ユニット14の特性と、発生させることができる最大圧力および提供される圧力の持続時間等、圧力発生装置20の特性と、出口開口部24の直径、出口面、位置決めおよび/または向きならびに出口ノズル22の幾何学的形状等、出口ノズル22の特性とに基づき、圧力発生装置20によって発生する、たとえば約100kPa〜約900kPaの範囲の圧力を設定するように構成されている。制御ユニットは、1回分16の注入圧力のみではなく、その注入持続時間も設定することができる。
制御装置34は、出口ノズル22から放出される流れの束26が、角膜眼組織36に、眼組織36内の事前定義された浸透深さ32bまで、実際にはその浸透深さ32bまでのみ浸透するように、圧力発生装置20によって発生する圧力を設定する。その結果、ノズルユニット12は、眼組織36の任意の位置において光増感剤18の所望の1回分16を正確に導入することができ、それにより、眼組織36内に複数の光増感剤の1回分16を含む事前定義されたパターン(図2〜図4に示す)を適用することができ、そのパターンは、特定の患者の眼38の治療に対する要件に個々に適合される。したがって、たとえば、診断装置、たとえば、OCT、厚度計、トポライザ等からのデータに基づいて、個々のパターンを定義することができ、評価ユニットによってそうしたパターンを評価し、予め制御装置34に転送することができる。したがって、たとえば光増感剤の1回分16を正確に調整し、患者の眼の個々の生体力学的特徴に応じた用途に対して位置32bを正確に調整するために、診断データを評価することができる。
架橋用のユニット10は、少なくとも1つのノズルユニット12を備えることができる。ユニット10はまた、光源42またはさらには複数の光源42も備える。光源42は、たとえばスリットランプ43として構成され、または、スリットランプの一部を形成する。すべての光源42が、光増感剤18を硬化させることによって、光増感剤18が導入された眼組織36(図2〜図4に図示する)を架橋するように構成されている。したがって、光増感剤18を注入するノズルユニット12と、ノズルユニット12によって注入された光増感剤18を硬化させることによる眼組織の架橋用の光源42とは、1つのユニット10において結合される。これにより、予め眼組織36(図2〜図4に図示する)内に光増感剤18を導入し、その後、1つの装置10のみを用いて光増感剤18を硬化させる、自動化された手順を実施することができる。その結果、治療期間が短縮され、したがって、患者に対するストレスが低減する。ユニット10により、光源42に対するノズルユニット12の固定された空間的配置も得ることができる。これにより、ノズルユニット12によって放出される光増感剤の流れの束26に対して光源42から放射される光ビームの束44を仕向け、それにより、光増感剤18が付与された眼組織36(図2〜図4に図示する)における点に正確に放射することが可能になる。
図2〜図4は、眼組織の架橋用のユニット10によって眼を治療する装置の概略図を示す。図示する例では、装置46は、4つのノズルユニット12を備える。しかしながら、装置46は、1つのみのノズルユニット12および/もしくは架橋用ユニット10、または任意の数のノズルユニット12および/もしくは架橋用ユニット10を備えることも実現可能である。
装置46はまた、位置決め装置50も備えることができる。位置決め装置50は、出口ノズル22、より具体的には出口開口部24を、治療するべき患者の眼38に対して位置決めするように構成されている。この目的で、すべての出口ノズル22が、位置決め装置50によって空間的に変位可能かつ回転可能であるように、装置46に配置される。位置決め装置50はまた、出口ノズル22、より具体的には出口開口部24を互いの間で、すなわち互いに対して空間的に位置決めするようにも構成されている。
したがって、任意の空間的配置および向きで、患者の眼38に対して各ノズルユニット12の出口ノズル22を配置することができる。これにより、たとえば、眼組織36、たとえば角膜の任意の点に向かって、そこに光増感剤の1回分16を付与するために、出口ノズル22を移動させることが可能になる。
出口ノズル22の(またはすべての出口ノズル22の)出口開口部24と患者の眼38、より具体的には、治療するべき角膜表面56(図3を参照)との間で、所定の事前定義された離隔距離Aが維持されるように、患者の眼38に対して出口ノズル22を位置決めすることも可能である。それにより、ノズルユニット12と患者の眼38との間に直接的な接触なしに、患者の眼38を治療することができることを確実にすることができる。
図2に示すように、たとえば、位置決め装置50は、出口開口部24が平面54に配置され、放出される流れの束26がその伝播方向30に沿って互いに平行に伸びるように、出口ノズル22を互いに対して空間的に位置決めするように構成することができる。
しかしながら、図3または図4に示すように、たとえば、位置決め装置50はまた、出口ノズル24が湾曲面56に配置されるように、かつ放出される流れの束26が、その伝播方向30に沿って、治療するべき患者の眼38の輪郭52に対して垂直に、患者の眼38に入るように、出口ノズル22を互いに対して空間的に位置決めするように構成することも可能である。
図4に示すように、たとえば、位置決め装置50はさらに、出口ノズル24が、治療するべき眼38の輪郭52に適合された湾曲面56に配置されるように、出口ノズル22を互いに対して空間的に位置決めするように構成することができる。
その結果、各ノズルユニット12からの光増感剤18の1回のショットのみで、眼組織36内に完全なパターンを適用することができる。これにより、患者の眼38の広い表面積にわたって光増感剤18を分散させることができる。さらに、付与するべき光増感剤の1回分16の位置を調整することができるように、かつ、実際に、治療するべき患者の眼の個々の幾何学的形状を考慮して、出口ノズル12を空間的に位置決めすることができる。
装置46は、コンピュータユニット58を備えることができ、コンピュータユニット58は、出口開口部24が、治療するべき眼38に対して(たとえば、図2に示すような)事前定義された第1配置で空間的に位置決めされる第1状態から、出口開口部24が、治療するべき患者の眼38に対して事前定義された第2配置に空間的に位置決めされる第2状態に、位置決め装置50を移動させるように構成され、そこでは、事前定義された第1配置と事前定義された第2配置とは異なる。コンピュータユニット58を装置46に接続することができ、または前記装置と一体化することができる。
したがって、たとえば、出口開口部24が平面54に配置され、かつ放出される流れの束26がその伝播方向30に沿って互いに平行に伸びる(図2を参照)、1つの空間的位置決めと、出口開口部24が、治療するべき眼38の輪郭に適合される湾曲面56に配置され、かつ放出される流れの束26が、その伝播方向30に沿って、治療するべき患者の眼38の輪郭に対して垂直に、患者の眼38に入る、空間的位置との間で、往復して切り替わることができる。
明示的に別段の指示がない限り、図における同一の参照記号は、同一かまたは同一に作用する要素を表す。さらに、図に示す特徴の任意の組合せが実現可能である。
本明細書に開示される発明は以下の態様を含む。
〔態様1〕
眼組織の架橋用のノズルユニットであって、
事前定義された投与量の1回分の光増感剤を与える投与装置と、
前記投与装置内に圧力を発生させる圧力発生装置と、
少なくとも1つの出口ノズルであって、前記1回分の前記光増感剤を、ひと吹き型でかつ少なくとも1つの流れまたは流れの束の形態で、前記出口ノズルの出口開口部を通して放出する出口ノズルと、
を備えるノズルユニット。
〔態様2〕
前記出口ノズルが、前記放出される流れまたは前記放出される流れの束を空間的に集束させるように構成されている、態様1に記載のノズルユニット。
〔態様3〕
前記圧力発生装置によって発生する前記圧力を設定する制御装置をさらに備える、態様1または2に記載のノズルユニット。
〔態様4〕
診断データに基づいて活性剤の分布を計算する評価ユニットをさらに備える、態様1〜3のいずれか一項に記載のノズルユニット。
〔態様5〕
動いている眼に対して目標を定めるように活性剤を付与するための眼追跡装置をさらに備える、態様1〜4のいずれか一項に記載のノズルユニット。
〔態様6〕
前記制御装置が、前記出口ノズルによって放出される前記流れまたは前記流れの束が、角膜眼組織に事前定義された浸透深さまで浸透するように、前記圧力発生装置によって発生する前記圧力を設定するように構成されている、態様3〜5のいずれか一項に記載のノズルユニット。
〔態様7〕
供給光増感剤を有する貯蔵器をさらに備える、態様1〜6のいずれか一項に記載のノズルユニット。
〔態様8〕
態様1〜7のいずれか一項に記載の少なくとも1つのノズルユニットと、
前記眼組織内に導入された前記光増感剤を硬化させることによる眼組織の架橋用の少なくとも1つの光源と、
を備える、眼組織の架橋用のユニット。
〔態様9〕
態様1〜7のいずれか一項に記載の少なくとも1つのノズルユニット、および/または態様8に記載の少なくとも1つの架橋用のユニットと、
治療するべき前記眼に対して前記少なくとも1つのノズルユニットの前記出口ノズルの空間的位置決め用の位置決め装置と、
を備える、眼を治療する装置。
〔態様10〕
態様1〜7のいずれか一項に記載の少なくとも2つのノズルユニット、または態様1〜7のいずれか一項に記載の少なくとも1つのノズルユニットと、態様8に記載の少なくとも1つの架橋用のユニット、または態様8に記載の少なくとも2つの架橋用ユニットとを備え、
前記位置決め装置が、前記出口ノズルを互いに対して空間的に位置決めするように構成されている、態様10に記載の装置。
〔態様11〕
前記位置決め装置が、前記出口開口部が平面に配置され、かつ、たとえば、前記放出される流れまたは流れの束が互いに対して実質的に平行に伸びるように、たとえば眼追跡装置を用いて、前記出口ノズルを互いに対して空間的に位置決めするように構成されている、態様9または10に記載の装置。
〔態様12〕
前記位置決め装置が、前記出口開口部が、治療するべき前記眼の輪郭に適合される湾曲面に配置され、かつ、たとえば、前記放出される流れまたは流れの束が治療するべき前記眼の前記輪郭に対して実質的に垂直に前記眼に入ることができるように、前記出口ノズルを互いに対して空間的に位置決めするように構成されている、態様9または10に記載の装置。
〔態様13〕
眼組織の架橋方法であって、投与装置に、事前定義された投与量の1回分の光増感剤を与えるステップと、前記投与装置内に圧力を発生させるステップと、前記1回分の前記光増感剤をひと吹き型でかつ少なくとも1つの流れまたは流れの束の形態で、出口ノズルの出口開口部を通して放出するステップと、を含む方法。
〔態様14〕
前記放出される流れまたは前記放出される流れの束を空間的に集束させる、態様13に記載の方法。
〔態様15〕
前記放出される流れまたは前記放出される流れの束が角膜組織に事前定義された浸透深さまで浸透するように、前記発生する圧力を設定することができる、態様14に記載の方法。

Claims (7)

  1. 眼を治療するための装置であって、
    眼の眼組織の架橋用の少なくとも2つのノズルユニットであって、該少なくとも2つのノズルユニットにおける各ノズルユニットが、事前定義された投与量の1回分の光増感剤を与える投与装置と、前記投与装置内に圧力を発生させる圧力発生装置と、少なくとも1つの出口ノズルであって、前記1回分の前記光増感剤を、ひと吹き型でかつ少なくとも1つの流れまたは流れの束の形態で、前記出口ノズルの出口開口部を通して放出する出口ノズルと、を備えるノズルユニットと、
    動いている眼に対して目標を定めるように活性剤を付与するための眼追跡装置と、
    治療するべき前記眼に対して前記少なくとも2つのノズルユニットの前記出口ノズルの各々の空間的位置決め用の位置決め装置であって、前記出口ノズルを互いに対して空間的に位置決めするように構成されている位置決め装置と、
    を備え、
    前記位置決め装置が、前記出口開口部が平面に配置され、かつ、前記放出される流れまたは流れの束が互いに対して実質的に平行に伸びるように、前記眼追跡装置を用いて、前記出口ノズルを互いに対して空間的に位置決めするように構成されている、
    眼を治療するための装置。
  2. 各出口ノズルが、前記放出される流れまたは前記放出される流れの束を空間的に集束させるように構成されている、請求項1に記載の装置。
  3. 各ノズルユニットは、各圧力発生装置によって発生する前記圧力を設定する制御装置をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の装置。
  4. 前記制御装置は、各出口ノズルによって放出される前記流れまたは前記流れの束が、角膜眼組織に事前定義された浸透深さまで浸透するように、各圧力発生装置によって発生する前記圧力を設定するように構成されている、請求項3に記載の装置。
  5. 診断データに基づいて活性剤の分布を計算する評価ユニットをさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 各ノズルユニットは、供給光増感剤を有する貯蔵器をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記眼組織内に導入された前記光増感剤を硬化させることによる眼組織の架橋用の少なくとも1つの光源をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
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