JP6591500B2 - ウォッシャ液供給システム - Google Patents

ウォッシャ液供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP6591500B2
JP6591500B2 JP2017141315A JP2017141315A JP6591500B2 JP 6591500 B2 JP6591500 B2 JP 6591500B2 JP 2017141315 A JP2017141315 A JP 2017141315A JP 2017141315 A JP2017141315 A JP 2017141315A JP 6591500 B2 JP6591500 B2 JP 6591500B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washer
washer liquid
tank
unit
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2017141315A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019018810A (ja
Inventor
佐々木 毅
毅 佐々木
泰介 後藤
泰介 後藤
基樹 南
基樹 南
拓郎 橋本
拓郎 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017141315A priority Critical patent/JP6591500B2/ja
Publication of JP2019018810A publication Critical patent/JP2019018810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6591500B2 publication Critical patent/JP6591500B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両の対象物へウォッシャ液を供給するシステムに関する。
特許文献1には、ウォッシャタンクとウォッシャノズルとの間にヒータを備えた保温タンクを設けることが記載されている。
特許第5536680号公報
特許文献1に記載の技術では、不凍液が入ったウォッシャ液を加熱して保温する場合、保温タンク内でウォッシャ液に含まれるアルコールが揮発する。このようにしてアルコール濃度が低下したウォッシャ液がウォッシャノズルへ送出されると、外気温でウォッシャ液が凍結するおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、ウォッシャ液の凍結を好適に防止することが可能なウォッシャ液供給システムを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明のウォッシャ液供給システムは、車両に搭載され、ウォッシャ液が貯蔵されるとともに前記ウォッシャ液を加熱する加熱部を有する保温タンクと、車両に搭載され、前記保温タンク内の前記ウォッシャ液を前記車両の対象物へ供給する供給部と、前記保温タンクに貯蔵される前記ウォッシャ液のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出部と、前記アルコール濃度検出部の検出結果に基づいて、前記加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記アルコール濃度が閾値以下である場合に、前記加熱部を停止することを特徴とする。
本発明によると、ウォッシャ液の凍結を好適に防止することができる。
本発明の第一の実施形態に係るウォッシャ液供給システムが適用された車両を模式的に示す斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係るウォッシャ液供給システムを模式的に示す図である。 本発明の第一の実施形態に係るウォッシャタンクを模式的に示す断面図である。 図3の部分拡大図である。 本発明の第一の実施形態に係る保温タンクを模式的に示す断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る接続部材を模式的に示す外観図である。 図6の接続部材をVII方向から見た外観図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。 図7のIX−IX線断面図である。 水の飽和蒸気圧曲線を示すグラフである。 ワイパーアーム、ワイパーブレード及び供給部を模式的に示す斜視図である。 (a)〜(c)は、ポンプ出力及びウォッシャ液のウィンドウパネルへの供給量の経時変化の例を示すグラフである。 保温タンクにおけるウォッシャ液のアルコール濃度と目標温度との関係の例を示すグラフである。 本発明の第二の実施形態に係るウォッシャ液供給システムを模式的に示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る供給部を模式的に示す断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る供給部を模式的に示す断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る保温タンクを模式的に示す断面図である。 本発明の第五の実施形態に係るウォッシャ液供給システムを模式的に示す図である。 本発明の第六の実施形態に係るウォッシャ液供給システムを模式的に示す図である。
本発明の実施形態について、本発明のウォッシャ液供給システムを、対象物としてのウィンドウパネルにウォッシャ液を供給する場合を例にとり、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<第一の実施形態>
図1及び図2に示すように、本発明の第一の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Aは、ウォッシャ液Wを、車両CのフロントガラスであるウィンドウパネルC1に供給するシステムである。ウォッシャ液Wは、水、アルコール等を含んで不凍液化して構成される。ウォッシャ液供給システム1Aは、ウォッシャタンク10と、ポンプ(送出部)2と、保温タンク(加熱部)20Aと、接続部材30Aと、ワイパーアーム3と、ワイパーブレード4と、供給部6Aと、制御部7と、を備える。ウォッシャタンク10、保温タンク20A、接続部材30A及び供給部6Aは、ウォッシャ液Wが流通可能な通路部8によって直列に接続されている。通路部8は、可撓性を有するチューブ等によって構成される。
<ウォッシャタンク>
図3に示すように、ウォッシャタンク10は、車両Cの前部に構成される動力源室C2内に設けられており、ウォッシャ液Wが貯蔵されるタンクである。ウォッシャタンク10に貯蔵されるウォッシャ液Wは、通路部8(図1参照)を介してウォッシャタンク10外に流通し、供給部6Aまで送出される。ウォッシャタンク10は、有底円筒形状を呈する樹脂製部材であって、平面視で円形状を呈する底壁部11及び上壁部12と、底壁部11及び上壁部12の周縁部を繋ぐように上下方向に延設されており、平面視で円環形状を呈する側壁部13と、を一体に備える。側壁部13の内周面には、溝部14が形成されている。
≪溝部、第一傾斜部、第二傾斜部≫
溝部14は、ウォッシャタンク10の軸線を中心とした螺旋形状を呈しており、第一傾斜部14aと、第二傾斜部14bと、を有する。第一傾斜部14aは、上方に向かうにつれてウォッシャタンク10の径方向内側へ向かうように傾斜する面である。第二傾斜部14bは、下方に向かうにつれてウォッシャタンク10の径方向内側へ向かうように傾斜する面である。第一傾斜部14a及び第二傾斜部14bは、高さ方向において連続して交互に現れるように設けられている。すなわち、連続する下側の第一傾斜部14a及び上側の第二傾斜部14bは、ウォッシャタンク10の径方向内側へ突出する凸部を構成する。また、連続する上側の第一傾斜部14a及び下側の第二傾斜部14bは、ウォッシャタンク10の径方向外側へ窪む凹部を構成する。凸部及び凹部は、それぞれ、断面視三角形状を呈する。また、ウォッシャタンク10の側壁部13の同一高さにおいて、溝部14の凸部の頂点14cと対向する部位には、溝部14の凹部の頂点14dが設けられている。
<ウォッシャタンクにおける気泡発生>
かかるウォッシャタンク10において、内部に貯蔵されるウォッシャ液Wの液面は、車両Cの走行等に伴う振動によって上下動する。図4に示すように、水面付近のウォッシャ液Wは、第二傾斜部14bによって持ち上げられて第一傾斜部14aによって跳ね返り、液滴となってウォッシャ液Wの液面に落下することによって、ウォッシャ液Wに気泡を発生させる。
<ポンプ>
図1及び図2に示すように、ポンプ2は、ウォッシャタンク10に貯蔵されるウォッシャ液Wを保温タンク20Aを介して供給部6Aへ送出するための流れを発生させる。本実施形態において、ポンプ2は、通路部8のうち、ウォッシャタンク10と保温タンク20Aとの間に設けられている。
<保温タンク>
保温タンク20Aは、ウォッシャタンク10と供給部6Aとの間に設けられており、ウォッシャタンク10から供給部6Aへ送られるウォッシャ液Wが一時的に貯蔵されるタンクである。保温タンク20Aは、当該保温タンク20A内に一時的に貯蔵されるウォッシャ液Wを加熱する加熱機能、及び、加熱されたウォッシャ液Wの温度を保つ保温機能を有する。保温タンク20Aは、かかる加熱機能及び保温機能によって、当該保温タンク20A内に一時的に貯蔵されるウォッシャ液Wの洗浄能力を向上したり、ウォッシャ液Wに霜取りの機能を持たせたりする。すなわち、保温タンク20Aは、ウォッシャ液Wを加熱する加熱部でもある。図5に示すように、保温タンク20Aは、タンク本体21と、流入側通路部22と、吐出側通路部23と、デフレクタ24と、ヒータ25と、液量検出部26Aと、アルコール濃度検出部27と、液温検出部28と、制御基板(制御部)29と、を備える。
≪タンク本体≫
タンク本体21は、ウォッシャ液Wが一時的に貯蔵される樹脂製又は金属製のタンクである。タンク本体21は、発泡材、空気等が介在する二層構造等によって、内部のウォッシャ液Wの温度を保つ保温機能を有する。
≪流入側通路部、吐出側通路部≫
流入側通路部22は、ウォッシャタンク10から送られたウォッシャ液Wをタンク本体21内へ流入させる。吐出側通路部23は、タンク本体41内のウォッシャ液Wを供給部6A側へ吐出させる。各通路部22,23は、チューブ等によって構成されており、タンク本体21の底壁部からタンク本体21内へ挿入されている。
吐出側通路部23の開口23aは、流入側通路部22の開口22aよりも高い位置に設けられている。すなわち、ポンプ2によってタンク本体21内に送出されるウォッシャ液Wの液面が吐出側通路部23の開口23aよりも高くなると、タンク本体21内のウォッシャ液Wが吐出側通路部23から供給部6A側へ送出される。また、タンク本体21内において、吐出側通路部23の開口23aよりも上側には、ウォッシャ液Wの膨張を考慮した空間が構成されている。
≪デフレクタ≫
デフレクタ24は、タンク本体21内において、流入側通路部22の開口22aよりも高く吐出側通路部23の開口23aよりも低い位置であって、流入側通路部22の開口22aと対向する位置に設けられている。
≪ヒータ≫
ヒータ25は、タンク本体21内に設けられており、タンク本体21内に一時的に貯蔵されるウォッシャ液Wを加熱する加熱部本体である。
≪液量検出部≫
液量検出部26Aは、タンク本体21内に設けられており、タンク本体21内に一時的に貯蔵されるウォッシャ液Wの液量を検出する。本実施形態において、液量検出部26Aは、タンク本体21内に一時的に貯蔵されるウォッシャ液Wの液面を検出するレベルセンサである。液量検出部26Aは、検出結果を制御部7(図2参照)へ出力する。
≪アルコール濃度検出部≫
アルコール濃度検出部27は、タンク本体21内に設けられており、タンク本体21内に一時的に貯蔵されるウォッシャ液Wのアルコール濃度を検出する。アルコール濃度検出部27は、検出結果を制御基板29へ出力する。本実施形態において、アルコール濃度検出部27は、流入側通路部22の開口22aよりも吐出側通路部23の開口23aに近い位置で、ウォッシャ液Wのアルコール濃度を検出する。
≪液温検出部≫
液温検出部28は、タンク本体21内に設けられており、タンク本体21内に一時的に貯蔵されるウォッシャ液Wの温度(液温)を検出する。液温検出部28は、検出結果を制御基板29へ出力する。
≪制御基板≫
制御基板29は、アルコール濃度検出部27の検出結果に基づいて、液温検出部28によって検出される液温を、予め設定される目標温度に近づけるようにヒータ25を制御する。制御基板29によるヒータ25の制御手法については、後記する。
<接続部材>
図1及び図2に示すように、接続部材30Aは、ウォッシャタンク10と供給部6Aとの間、詳細には、保温タンク20Aと供給部6Aとの間に設けられている。接続部材30Aは、当該接続部材30Aを流通するウォッシャ液Wに気泡を含ませる気泡部である。図6から図9に示すように、接続部材30Aは、円筒形状を呈する金属製部材である。接続部材30Aには、上流側から順に、流入通路部31と、接続通路部32と、吐出通路部33と、が形成されている。接続部材30Aの上流側端部には、可撓性を有する第一チューブ8aが接続されており、接続部材30Aの下流側端部には、可撓性を有する第二チューブ8bが接続されている。ここで、第一チューブ8aは、ウォッシャタンク10(本実施形態では、保温タンク20A)と接続部材30Aとを接続する第一通路部の少なくとも一部を構成する。第二チューブ8bは、供給部6Aと接続部材30Aとを接続する第二通路部の少なくとも一部を構成する。
流入通路部31は、上流側からのウォッシャ液Wが流通する通路である。流入通路部31の上流端は、第一チューブ(第一通路部)8aが接続される流入部31aである。
接続通路部32は、流入通路部31からのウォッシャ液Wが流通する通路である。接続通路部32は、上流側から順に、大径部32aと、下流に向かうにつれて縮径して通路断面積が小さくなる縮径部32bと、絞り部32cと、下流に向かうにつれて拡径して通路断面積が大きくなる拡径部32dと、前記大径部32aよりも通路断面積が小さい小径部32eと、下流に向かうにつれて縮径して通路断面積が小さくなる縮径部32fと、を備える。縮径部32bの上流側の通路断面積は、大径部32aの通路断面積と等しい。縮径部32bの下流側端部の通路断面積、及び、拡径部32dの上流側端部の通路断面積は、絞り部32cの通路断面積と等しい。拡径部32dの下流側端部の通路断面積、及び、縮径部32fの上流側端部の通路断面積は、小径部32eの通路断面積と等しい。縮径部32fの下流側端部の通路断面積は、吐出通路部33の通路断面積と等しい。また、縮径部32bの通路長は、拡径部32dの通路長よりも小さい。
吐出通路部33は、接続通路部32からのウォッシャ液Wが流通する通路である。吐出通路部33の下流端は、第二チューブ(第二通路部)8bが接続される吐出部33aである。吐出通路部33の通路断面積は、流入通路部31の通路断面積と等しく、大径部32aの通路断面積及び小径部32eの通路断面積よりも小さい。
接続部材30Aにおいて、流入通路部31が形成される部位は、第一チューブ8aが嵌合(外嵌)される第一嵌合部34となっている。すなわち、流入部31aは、第一嵌合部34に形成されている。また、接続部材30Aにおいて、吐出通路部33が形成される部位は、第二チューブ8bが嵌合(外嵌)される第二嵌合部35となっている。すなわち、吐出部33aは、第二嵌合部35に形成されている。
第一嵌合部34内の通路部である流入通路部31は、接続通路部32と交差する方向に延設されている。また、第二嵌合部35内の通路部である吐出通路部33は、接続通路部32と同一直線上に延設されている。すなわち、図8に示すように、例えば平面視において、流入通路部31の通路中心X1は、接続通路部32の通路中心X2と交差する。また、吐出通路部33の通路中心X3は、接続通路部32の通路中心X2と同一直線上に設けられている。また、図9に示すように、例えば側面視において、流入通路部31の通路中心X1は、接続通路部32の通路中心X2に対して平行にずれている。
<接続部材における気泡発生>
図10に示すように、水は、飽和蒸気圧曲線の液体側から気体側へ状態変化する際に、キャビテーションを発生させる。また、ウォッシャ液Wは、液温が高いほど高い圧力で気体となり、キャビテーションを発生させやすい。図6から図9に示すように、かかる接続部材30Aにおいて、絞り部32cは、ウォッシャ液Wの流速を上げることによって、液圧を下げて液中に溶解している空気を析出させ、ウォッシャ液W内に気泡を発生させる。また、拡径部32dは、ウォッシャ液Wの流速を下げることによって、液圧を上げてウォッシャ液W内に気泡をマイクロバブルとして撹拌させる。
また、ウォッシャ液Wは、流入通路部31から接続通路部32へ流通する際に、旋回流となることによって、気泡を効率的に発生させる。
<ワイパーアーム及びワイパーブレード>
図1及び図2に示すように、ワイパーアーム3の基端部は、ウィンドウパネルC1の下端部に揺動可能に支持されている。ワイパーブレード4は、ウィンドウパネルC1を払拭するためのものである。ワイパーブレード4の幅方向中間部は、ワイパーアーム3の先端部に回動可能に支持されている。
<供給部>
供給部6Aは、ウォッシャタンク10からのウォッシャ液WをウィンドウパネルC1へ吐出して供給する、ウォッシャ液供給システム1Aにおける対象物側端部の部品である。供給部6Aは、ワイパーアーム3又はワイパーブレード4に一体的に設けられている。図11に示すように、本実施形態に係る供給部6Aは、ワイパーアーム3の先端部に一体的に設けられており、ワイパーアーム3の払拭範囲へウォッシャ液Wを噴射するノズルとしての機能を有する。
<制御部>
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力回路等によって構成されている。制御部7は、液量検出部26A及びアルコール濃度検出部27の検出結果に基づいて、ポンプ20を制御する。
<初期吐出量増大制御>
車両Cの運転者が図示しない操作部を操作すると、制御部7は、ポンプ2を駆動させることによって、ウィンドウパネルC1にウォッシャ液Wを供給させる。ここで、ウォッシャ液Wの供給が長時間実施されない場合等には、保温タンク20Aのタンク本体21内でウォッシャ液Wの水分が蒸発したりアルコール分が揮発したりすることによって、ウォッシャ液Wの液面が吐出側通路部23の開口23aよりも低くなってしまう。かかる状況でウォッシャ液WをウィンドウパネルC1へ供給しようとすると、ウォッシャ液Wの液面が吐出側通路部23の開口23aまで達するまでの時間が、ウォッシャ液WのウィンドウパネルC1への供給遅れとなる(図12(a)参照)。
そのため、制御部7は、ウォッシャ液Wの供給初期において、ポンプ2の出力を増大させることよって、供給遅れを抑制する。
本実施形態において、制御部7は、液量検出部26Aの検出結果に基づいて、一時的に送出量(ウォッシャ液Wの単位時間当たりの送出量)を増大させる増大量を設定する。
ここで、液量検出部26Aの検出結果が、ウォッシャ液Wの液面レベルが吐出側通路部23の開口23aの高さ以上を示すものである場合には、制御部7は、送出量の増大量(すなわち、ポンプ2の出力の増大量α)をゼロに設定する(図12(b)参照)。
また、液量検出部26Aの検出結果が、ウォッシャ液Wの液面レベルが吐出側通路部23の開口23aの高さ未満であることを示すものである場合には、制御部7は、増大量を設定する(図12(c)参照)。
ここで、制御部7は、ウォッシャ液Wの液面レベルが開口23aの高さよりも低いほど、増大量が大きくなるように当該増大量を設定することができる。
このように、液量検出部26Aの検出結果が、ウォッシャ液Wの液面レベルが吐出側通路部23の開口23aの高さ未満であることを示すものである場合には、制御部7は、ウィンドウパネルC1へのウォッシャ液Wの供給初期である時刻t(ポンプ2の制御開始時刻)から所定時刻tまでに、時刻t以降よりもポンプ2の出力をαだけ増大させる。また、制御部7は、時刻t以降は、ポンプ2を所定の出力で駆動させる。ここで、時刻t〜tの所定時間は、図12(b)に示す、供給遅れが無い場合にウォッシャ液Wの供給量が供給開始から所定値に達するまでの時間に基づいて設定可能である。
なお、制御部7は、ウォッシャ液Wの液面レベルが開口23aの高さよりも低いほど、増大量が大きくなり、かつ、増大時間t〜tが長くなるように増大量α及び増大時間t〜tを設定することができる。
<アルコール濃度に応じた加熱制御>
保温タンク20Aのタンク本体21に貯蔵されるウォッシャ液Wをヒータ25によって加熱すると、ウォッシャ液Wに含まれるアルコールの揮発が進行し、ウォッシャ液Wのアルコール濃度が低下する。このようにウォッシャ液Wのアルコール濃度が低下した状態でヒータによる加熱を停止すると、ウォッシャ液Wが外気温によって凍結するおそれがある。
そこで、制御基板29は、アルコール濃度検出部27の検出結果に基づいて、ヒータ25を制御する。詳細には、制御基板29は、アルコール濃度検出部27によって検出されたアルコール濃度が予め設定される閾値以下である場合に、ヒータ25による加熱を停止する(図13参照)。すなわち、ヒータ25による加熱中において、アルコール濃度検出部27によって検出されたアルコール濃度が予め設定される閾値以下となった場合には、制御基板29は、ヒータ25によるウォッシャ液Wの加熱を中止する。また、ヒータ25の停止状態において、ヒータ25による加熱開始条件が成立した場合であっても、制御基板29は、ヒータ25によるウォッシャ液Wの加熱を実施しない。
また、制御基板29は、アルコール濃度検出部27の検出結果に基づいて、ヒータ25によるウォッシャ液Wの目標温度(加熱目標温度)を設定する。詳細には、制御基板29は、アルコール濃度が閾値以上である場合に、アルコール濃度が大きいほどウォッシャ液Wの目標温度を高く設定する(図13参照)。
本発明の第一の実施形態に係るウォッシャタンク10は、第一傾斜部14aを備えるので、コンプレッサ等の特別な機構を設けることなく、車両Cの振動によってウォッシャ液Wに気泡を含ませることができる。
また、ウォッシャタンク10は、第二傾斜部14bを備えるので、車両Cの振動によってウォッシャ液Wの液面を第一傾斜部14aへ持ち上げることができ、ウォッシャ液Wに気泡を好適に含ませることができる。
また、ウォッシャタンク10は、上下方向に並ぶ複数の第一傾斜部14aを備えるので、貯蔵されるウォッシャ液Wの液量が変化しても、ウォッシャ液Wの液面に対応する位置の第一傾斜部14aによって、ウォッシャ液Wに気泡を含ませることができる。
また、ウォッシャタンク10は、螺旋状の溝部14によって第一傾斜部14a及び第二傾斜部14bが構成されているので、製造が容易である。
また、ウォッシャタンク10は、螺旋状の溝部14によって第一傾斜部14aが構成されているので、ウォッシャ液Wの液量が変化しても、ウォッシャ液Wの液面に対応する位置に第一傾斜部14a及び第二傾斜部14bが存在することになり、車両Cの振動によってウォッシャ液Wに好適に気泡を含ませることができる。
また、ウォッシャタンク10は、同一高さにおいて溝部14の凸部の頂点14cと凹部の頂点14dとが互いに対向するので、溝部14の全ての高さ位置においてウォッシャタンク10の内面形状を同じくし、車両Cの振動によってウォッシャ液Wに好適に気泡を含ませることができる。
本発明の第一の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Aは、接続部材(気泡部)30Aがウォッシャ液Wに気泡を含ませるので、気泡部を車両Cに搭載させた簡易な構成でウォッシャ液Wに気泡を含ませ、ウィンドウパネルC1の洗浄能力を向上することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、接続部材30Aが通路部8に設けられるので、簡易な構成でウィンドウパネルC1の洗浄能力を向上することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、第一チューブ(第一通路部)8aと第二チューブ(第二通路部)8bとを接続する接続部材30Aを気泡部としたので、第一チューブ(第一通路部)8aと第二チューブ(第二通路部)8bとを接続するための部品が気泡部を兼ねることとなり、部品点数を削減することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、気泡部である接続部材30Aが絞り部42b及び拡径部42cを備えることによって、簡易な構成でウォッシャ液W内に気泡を発生させて撹拌させることができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、第一チューブ8a及び第二チューブ8bが接続部材30Aに嵌合されるので、第一チューブ8aと第二チューブ8bとを接続するための部品が気泡部を兼ねることとなり、部品点数を削減するとともに構造を簡略化することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、流入通路部31の通路中心X1と接続通路部32の通路中心X2とが交差するので、絞り部32cの上流側である縮径部32bにおいてウォッシャ液Wを旋回流とし、気泡を効率的に発生させることができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、吐出通路部33の通路中心X3と接続通路部32の通路中心X2とが同一直線上に設けられているので、接続部材30Aの小型化及び成型の容易化を実現することができる。また、ウォッシャ液供給システム1Aは、第一嵌合部34と第二嵌合部35との角度が異なるので、各嵌合部34,35の識別が容易であり、接続部材30Aの各チューブ(通路部)8a,8bに対する組み付けの間違い(逆に組み付ける等)を防止することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、ポンプ2によるウォッシャ液Wの送出量が一時的に増大されるので、保温タンク20A内のウォッシャ液Wの液面を素早く上げることによって、ウィンドウパネルC1へのウォッシャ液Wの供給遅れを抑制することができる。すなわち、ウォッシャ液供給システム1Aは、保温タンク20Aを備える構成であっても、ウォッシャ液WをウィンドウパネルC1へ速やかに供給することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、液量検出部26Aの検出結果に基づいて送出量の増大量を設定するので、増大量を好適に設定し、供給部6AからウィンドウパネルC1へのウォッシャ液Wの供給量が過大になることを防止することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、液量検出部26Aがレベルセンサであるので、ウォッシャ液Wの液面レベルに基づいて増大量を好適に設定することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、アルコール濃度検出部27の検出結果に基づいてヒータ25を制御するので、ウォッシャ液Wのアルコール濃度が過度に低下し、保温タンク20Aから吐出されたウォッシャ液Wが凍結することを防止することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、閾値を用いるので、ウォッシャ液Wのアルコール濃度が外気によって凍結する濃度になる前にヒータ25を停止し、ウォッシャ液Wが凍結することを好適に防止することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、アルコール濃度に基づいて加熱温度を設定するので、例えばウォッシャ液Wのアルコール濃度が低下してきた場合に目標温度を低く設定することによって、アルコール濃度の低下を抑制しつつヒータ25による加熱を、凍結のおそれがあるアルコール濃度となるギリギリまで実施することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Aは、吐出側通路部23の開口23aに近い位置でアルコール濃度を検出するので、保温タンク20Aから供給部6Aまでの間でウォッシャ液Wが滞留する場合であっても、ウォッシャ液Wが凍結することを好適に防止することができる。
<第二の実施形態>
続いて、本発明の第二の実施形態に係るウォッシャ液供給システムについて、第一の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Aとの相違点を中心に説明する。図14に示すように、本発明の第二の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Bは、接続部材30A及び供給部6Aに代えて、接続部材30B及び供給部6Bを備える。接続部材30Bは、第一チューブ8aと第二チューブ8bとを接続するものであって、ウォッシャ液Wに気泡を含ませる気泡部としての機能を有していない。
<供給部>
図15に示すように、供給部6Bは、配管側部材40Bと、ノズル側部材50Bと、気泡部60と、を備える。
≪配管側部材≫
配管側部材40Bは、供給部6Bの上流側部分を構成する金属製部材である。配管側部材40Bには、ウォッシャ液Wが流通可能な通路部41が形成されている。通路部41には、チェックバルブ42が設けられている。
チェックバルブ42は、ウォッシャ液Wの逆流を防止する一方向弁である。すなわち、チェックバルブ42は、ウォッシャ液Wの通路部8からノズル側部材50Bへの流通を許容するとともに、ウォッシャ液Wのノズル側部材50Bから通路部8への流通を防止する。
配管側部材40Bの上流側端部は、配管である通路部8の第二チューブ8bが嵌合(外嵌)される嵌合部43となっている。また、配管側部材40Bは、供給部6Bを他装置(ワイパーアーム3、ワイパーブレード4等)に取り付けるための取付部44を備える。
≪ノズル側部材≫
ノズル側部材50Bは、供給部6Bの下流側部分を構成する円筒形状の金属製部材である。ノズル側部材50Bには、収容部51及びノズル52が形成されている。収容部51には、気泡部60が収容されている。ノズル52は、ノズル側部材50Bの下流側端部に形成されており、気泡部60を流通したウォッシャ液WをウィンドウパネルC1へ噴射する。
≪気泡部≫
気泡部60は、供給部6Bに一体的に設けられており、ウォッシャ液Wに気泡を含ませる。本実施形態において、気泡部60は、ノズル側部材50B内に組み込まれている。すなわち、気泡部60は、配管側部材40B及びノズル側部材50Bの合わせ面Y1に設けられており、詳細には、配管側部材40B及びノズル側部材50Bの合わせ面Y1とノズル52との間に設けられている。気泡部60は、ウォッシャ液Wが流通する通路として、上流側から順に、下流に向かうにつれて縮径して通路断面積が小さくなる縮径部61と、絞り部62と、下流に向かうにつれて拡径して通路断面積が大きくなる拡径部63と、を備える。縮径部61の下流側端部の通路断面積、及び、拡径部63の上流側端部の通路断面積は、絞り部62の通路断面積と等しい。縮径部61、絞り部62及び拡径部63の通路断面積及び通路長の関係は、接続部材30Aにおける縮径部32b、絞り部32c及び拡径部32dの通路断面積及び通路長の関係と同様であってもよい。また、気泡部60は、縮径部61の上流側に大径部32aと同様の大径部が設けられていたり、拡径部63の下流側に小径部32eと同様の小径部が設けられている構成であってもよい。
ここで、合わせ面Y1は、配管側部材40Bの下流側端部と、ノズル側部材50B及び気泡部60の上流側端部と、が当接する面である。すなわち、気泡部60の上流側端部は、合わせ面Y1におけるノズル側部材50Bの上流側端部と面一に配置されており、合わせ面Y1における配管側部材40Bの下流側端部と当接している。また、合わせ面Y2は、配管側部材40Bと、チェックバルブ42の上流側端部と、が当接する面である。また、合わせ面Y3は、ノズル側部材50Bと、気泡部60の下流側端部と、が当接する面である。
<ノズル側部材における気泡発生>
かかるノズル側部材50Bにおいて、絞り部62は、ウォッシャ液Wの流速を上げることによって、液圧を下げて液中に溶解している空気を析出させ、ウォッシャ液W内に気泡を発生させる。また、拡径部63は、ウォッシャ液Wの流速を下げることによって、液圧を上げてウォッシャ液W内に気泡をマイクロバブルとして撹拌させる。
本発明の第二の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Bは、ウォッシャ液Wを供給する直前に気泡を含ませることができるので、ウォッシャ液Wの移動中に気泡が消滅することを抑制し、洗浄能力を好適に発揮することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Bは、気泡部60が配管側部材40Bとノズル側部材50Bとの合わせ面Y1に設けられているので、気泡部60を別部品として成型することができ、生産性を向上することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Bは、気泡部60が合わせ面Y1に設けられるので、組付作業性を向上することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Bは、気泡部60がノズル側部材50Bに組み込まれており、チェックバルブ42が配管側部材40Bに組み込まれている。したがって、ウォッシャ液供給システム1Aは、気泡部60及びチェックバルブ42をそれぞれ別部材に組み付けてから配管側部材40B及びノズル側部材50Bを組み付けることが可能となり、組付作業性を向上することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Bは、供給部6Bがワイパーアーム3又はワイパーブレード4に設けられているので、気泡発生からウィンドウパネルC1までの距離を短くし、気泡の消滅を抑制することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Bは、保温タンク20Aが気泡部60よりも上流側に設けられているので、加熱されたウォッシャ液Wに気泡を含ませることで気泡の発生量を増やし、洗浄能力を向上することができる。
<第三の実施形態>
続いて、本発明の第三の実施形態に係るウォッシャ液供給システムについて、第二の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Bとの相違点を中心に説明する。図16に示すように、本発明の第三の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Cは、供給部6Bに代えて供給部6Cを備える。
<供給部>
供給部6Cは、配管側部材40B及びノズル側部材50Bに代えて、配管側部材40C及びノズル側部材50Cを備える。
≪配管側部材≫
配管側部材40Cは、チェックバルブ42及び取付部44を備えていない。
≪ノズル側部材≫
ノズル側部材50Cは、供給部6Cを他装置(ワイパーアーム3、ワイパーブレード4等)に取り付けるための取付部54を備える。
ここで、合わせ面Y4は、配管側部材40Cの下流側端部と、ノズル側部材50C及び気泡部60の上流側端部と、が当接する面である。すなわち、気泡部60の上流側端部は、合わせ面Y4におけるノズル側部材50Cの上流側端部と面一に配置されており、合わせ面Y4における配管側部材40Cの下流側端部と当接している。また、合わせ面Y5は、ノズル側部材50Cと、気泡部60の下流側端部と、が当接する面である。
本発明の第三の実施形態に係る供給部6Cは、チェックバルブ42による逆流防止以外、第二の実施形態に係る供給部6Bと同様の効果を奏する。
<第四の実施形態>
続いて、本発明の第四の実施形態に係るウォッシャ液供給システムについて、第一の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Aとの相違点を中心に説明する。図17に示すように、本発明の第四の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Dは、保温タンク20Aに代えて保温タンク20Dを備える。
<保温タンク、液量検出部>
保温タンク20Dは、液量検出部26Aに代えて液量検出部26Dを備える。液量検出部26Dは、タンク本体21内に一時的に貯蔵されるウォッシャ液Wの重量を検出する重量センサである。液量検出部26Dは、検出結果を制御部7(図2参照)へ出力する。
制御部7は、液量検出部26Dによって検出されるウォッシャ液Wの重量と、ウォッシャ液Wの液面のレベルと、の関係性を、数式、テーブル等として予め記憶している。制御部7は、かかる関係性を用いることによって、液量検出部26Dによって検出されるウォッシャ液Wの重量をウォッシャ液Wの液面のレベルに換算する。
より詳細には、制御部7は、液量検出部26Dによって検出されるウォッシャ液Wの重量と、アルコール濃度検出部27によって検出されるアルコール濃度と、ウォッシャ液Wの液面のレベルと、の関係性を、数式、テーブル等として予め記憶している。制御部7は、かかる関係性を用いることによって、液量検出部26Dによって検出されるウォッシャ液Wの重量をウォッシャ液Wの液面のレベルに換算する。
本発明の第四の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Dは、液量検出部26Aが重量センサであり、制御部7が重量をレベルに換算するので、ウォッシャ液Wの液面レベルに基づいて増大量を好適に設定することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Dは、デフレクタ24がウォッシャ液Wの流れを阻害するので、流入側通路部22からのウォッシャ液Wが加熱されずに吐出側通路部23へ流通することを抑制することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Dは、デフレクタ24を用いることによって、簡易な構成でウォッシャ液Wの重量を検出することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Dは、アルコール濃度検出部27の検出結果を用いることによって、ウォッシャ液Wの液面のレベルを好適に得ることができる。また、ウォッシャ液供給システム1Dは、アルコール濃度検出部27が流入側通路部22の開口22aよりも吐出側通路部23の開口23aに近い位置に設けられているので、アルコール濃度を好適に検出することができる。
<第五の実施形態>
続いて、本発明の第五の実施形態に係るウォッシャ液供給システムについて、第一の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Aとの相違点を中心に説明する。図18に示すように、本発明の第五の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Eは、バイパス通路部8Eと、切替部9Eと、外気温検出部101と、を備える。
<バイパス通路部>
バイパス通路部8Eは、通路部8におけるポンプ2及び保温タンク20Aの間と、保温タンク20A及び接続部材30Aの間と、をウォッシャ液Wが流通可能に接続する通路部である。すなわち、バイパス通路部8Eは、保温タンク20Aをバイパスする。
<切替部>
切替部9Eは、通路部8におけるポンプ2及び保温タンク20Aの間と、バイパス通路部8Eとの接続部位に設けられており、制御部7による制御に基づいて、ウォッシャ液Wの流通方向を切り替える。切替部9Eは、電磁弁等を有しており、以下の状態を切替可能に構成されている。
・ポンプ2からのウォッシャ液Wの保温タンク20Aへの流通を許容するとともに、バイパス通路部8Eへの流通を禁止する状態(第一状態)
・ポンプ2からのウォッシャ液Wの保温タンク20Aへの流通を許容するとともに、バイパス通路部8Eへの流通を許容する状態(第二状態)
・ポンプ2からのウォッシャ液Wの保温タンク20Aへの流通を禁止するとともに、バイパス通路部8Eへの流通を許容する状態(第三状態)
<外気温検出部>
外気温検出部101は、車両C(図1参照)の周囲の気温すなわち外気温を検出する温度センサである。外気温検出部101は、検出結果を制御部7へ出力する。
<外気温に基づく切替部の制御>
外気温検出部101の検出結果が予め設定される所定温度(例えば、30度)以上である場合は、制御部7は、切替部9Eを第三状態とする。
<保温タンクの液量に基づく切替部の制御>
一方、外気温検出部101の検出結果が前記所定温度未満である場合であって、液量検出部26Aの検出結果が、ウォッシャ液Wの液面のレベルが吐出側通路部23の開口23aよりも低いことを示す場合には、制御部7は、ウォッシャ液Wの供給初期に、切替部9Eを第二状態とする。また、制御部7は、切替部9Eを第二状態としてから所定時間経過後に、切替部9Eを第一状態とする。
ここで、制御部7は、切替部9Eを第二状態としている間のポンプ2の出力を、切替部9Eを第一状態としている間のポンプ2の出力よりも大きくする構成であってもよい。
また、外気温検出部101の検出結果が前記所定温度未満である場合であって、液量検出部26Aの検出結果が、ウォッシャ液Wの液面のレベルが吐出側通路部23の開口23a以上の高さであることを示す場合には、制御部7は、ウォッシャ液Wの供給中、切替部9Eを第一状態とする。
ここで、制御部7は、ウォッシャ液Wの液面のレベルが吐出側通路部23の開口23aよりも低いほど、切替部9Eを第二状態とする時間を長く設定することができる。
<アルコール濃度に応じた加熱制御>
制御部7は、外気温検出部101によって検出された外気温が低いほど、閾値を高くする(図13参照)。
本発明の第五の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Eは、ウォッシャ液Wが一時的に保温タンク20A及びバイパス通路部8Eの両方に流通するので、ウィンドウパネルC1へのウォッシャ液Wの供給遅れが発生するような状態においても、バイパス通路部8Eを用いることでウォッシャ液Wの供給遅れを防止することができる。すなわち、ウォッシャ液供給システム1Eは、保温タンク20Aを備える構成であっても、ウォッシャ液WをウィンドウパネルC1へ速やかに供給することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Eは、液量検出部26Aの検出結果を用いることによって、ウォッシャ液Wの供給遅れが発生するような状態では、バイパス通路部8Eを用いることでウォッシャ液Wの供給遅れを防止し、ウォッシャ液Wの供給遅れが発生しない状態では、加熱されたウォッシャ液Wを供給することによって洗浄能力を好適に発揮することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Eは、外気温が高い場合にはバイパス通路部8Eを用いることによって、ウォッシャ液Wの供給遅れを防止するとともに比較的高い温度のウォッシャ液Wを供給することによって洗浄能力を好適に発揮することができる。
また、ウォッシャ液供給システム1Eは、外気温に応じて閾値を持ち替えるので、外気温が低い場合には閾値を高くし、アルコール濃度を高く保つことによってウォッシャ液Wの凍結を好適に防止することができる。また、ウォッシャ液供給システム1Eは、外気温が高い場合には閾値を低くし、アルコール濃度が比較的低い場合にもヒータ25による加熱を継続し、ウォッシャ液Wによる洗浄能力を好適に発揮することができる。
<第六の実施形態>
続いて、本発明の第六の実施形態に係るウォッシャ液供給システムについて、第一の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Aとの相違点を中心に説明する。図19に示すように、本発明の第六の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Fは、リターン通路部8Fと、切替部9Fと、を備える。
<リターン通路部>
リターン通路部8Fは、通路部8における保温タンク20Aと供給部6A(本実施形態では接続部材30A)との間と、ウォッシャタンク10と、をウォッシャ液Wが流通可能に接続する通路部である。すなわち、リターン通路部8Fは、保温タンク20Aから吐出されたウォッシャ液Wをウォッシャタンク10へ戻す。
<切替部>
切替部9Fは、通路部8における保温タンク20Aと供給部6A(本実施形態では接続部材30A)との間と、リターン通路部8Fとの接続部位に設けられており、制御部7による制御に基づいて、ウォッシャ液Wの流通方向を切り替える。切替部9Fは、電磁弁等を有しており、以下の状態を切替可能に構成されている。
・保温タンク20Aからのウォッシャ液Wの供給部6Aへの流通を許容するとともに、リターン通路部8Fへの流通を禁止する状態(第一状態)
・保温タンク20Aからのウォッシャ液Wの供給部6Aへの流通を禁止するとともに、リターン通路部8Fへの流通を許容する状態(第二状態)
<アルコール濃度に基づく切替部の制御>
アルコール濃度検出部27によって検出されたアルコール濃度が閾値以下である場合には、制御部7は、ポンプ2を駆動させるとともに、切替部9Fを第二状態とする。かかる状態において、アルコール濃度が低下した保温タンク20Aのタンク本体21内のウォッシャ液Wは、ポンプ2によって、切替部9F及びリターン通路部8Fを介してウォッシャタンク10へ戻される。また、ウォッシャタンク10内のアルコール濃度が比較的高いウォッシャ液Wが、ポンプ2によって、保温タンク20Aのタンク本体21内へ送出される。
本発明の第六の実施形態に係るウォッシャ液供給システム1Fは、アルコール濃度が低下した場合に保温タンク20A内のウォッシャ液Wを入れ替えるので、アルコール濃度が低下したウォッシャ液Wが供給部6Aへ送出されることを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、ウォッシャ液Wが供給される対象物は、ウィンドウパネルC1に限定されず、車両Cのヘッドライトのカバー等であってもよい。また、各実施形態に係るウォッシャ液供給システム1A〜1Fは、適宜組み合わせ可能である。
また、接続部材30Aにおいてウォッシャ液Wに気泡を含ませる手法は、前記したものに限定されない。
また、気泡部60においてウォッシャ液Wに気泡を含ませる手法は、前記したものに限定されない。例えば、ウォッシャ液供給システムは、車両Cに搭載されたコンプレッサを備えており、気泡部60は、当該コンプレッサによって圧縮された空気をウォッシャ液Wに混合させることによって、ウォッシャ液Wに気泡を含ませる構成であってもよい。
また、合わせ面Y1,Y4の形状は、側面視で直線状に限定されない。
また、チェックバルブがノズル側部材に組み込まれており、気泡部が配管側部材に組み込まれている構成であってもよい。
また、ウォッシャ液供給システム1Dは、車両Cの傾きを検出する傾斜検出部を備える構成であってもよい。この場合には、制御部7は、傾斜検出部の検出結果をさらに用いることによって、ウォッシャ液Wの液面のレベルが吐出側通路部23の開口23a以上の高さであるか否かを判定することができる。また、初期吐出量増大制御は、前記した保温タンク20A,20D以外にも、タンク本体21内が複室構造を呈する、流入側通路部22と吐出側通路部23との間にリザーブ室が設けられている等、吐出遅れが発生し得る構造を有する保温タンクに対して適用可能である。
また、保温タンク20A,20Dは、制御基板29を有していない構成であってもよい。この場合には、車両Cに設けられる他の制御部7等が、ヒータ25を制御することができる。
1A,1B,1C,1D,1E,1F ウォッシャ液供給システム
2 ポンプ(送出部)
6A,6B,6C 供給部
7 制御部
8 通路部
8E バイパス通路部
9F リターン通路部
9E,9F 切替部
10 ウォッシャタンク
20A,20D 保温タンク
23 吐出側通路部
25 ヒータ(加熱部)
26A 液量検出部(レベルセンサ)
26D 液量検出部(重量センサ)
27 アルコール濃度検出部
29 制御基板(制御部)
30A 接続部材(気泡部)
60 気泡部
C1 ウィンドウパネル(対象物)
W ウォッシャ液

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、ウォッシャ液が貯蔵されるとともに前記ウォッシャ液を加熱する加熱部を有する保温タンクと、
    車両に搭載され、前記保温タンク内の前記ウォッシャ液を前記車両の対象物へ供給する供給部と、
    前記保温タンクに貯蔵される前記ウォッシャ液のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出部と、
    前記アルコール濃度検出部の検出結果に基づいて、前記加熱部を制御する制御部と、
    備え、
    前記制御部は、前記アルコール濃度が閾値以下である場合に、前記加熱部を停止する
    ことを特徴とするウォッシャ液供給システム。
  2. 外気温を検出する外気温検出部を備え、
    前記制御部は、前記外気温が低いほど前記閾値を高くする
    ことを特徴とする請求項1に記載のウォッシャ液供給システム。
  3. 前記保温タンクは、
    前記ウォッシャ液が貯蔵されるタンク本体と、
    前記タンク本体の底面よりも上方に開口を有し、前記タンク本体内の前記ウォッシャ液を前記供給部側へ吐出する吐出側通路部と、
    前記吐出側通路部の開口よりも低い位置に開口を有し、当該保温タンク内に前記ウォッシャ液を流入させる流入側通路部と、
    を備え、
    前記アルコール濃度検出部は、前記流入側通路部の開口よりも前記吐出側通路部の開口に近い位置のアルコール濃度を検出する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウォッシャ液供給システム。
  4. 車両に搭載され、ウォッシャ液が貯蔵されるとともに前記ウォッシャ液を加熱する加熱部を有する保温タンクと、
    車両に搭載され、前記保温タンク内の前記ウォッシャ液を前記車両の対象物へ供給する供給部と、
    前記保温タンクに貯蔵される前記ウォッシャ液のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出部と、
    前記アルコール濃度検出部の検出結果に基づいて、前記加熱部を制御する制御部と、
    備え、
    前記保温タンクは、
    前記ウォッシャ液が貯蔵されるタンク本体と、
    前記タンク本体の底面よりも上方に開口を有し、前記タンク本体内の前記ウォッシャ液を前記供給部側へ吐出する吐出側通路部と、
    前記吐出側通路部の開口よりも低い位置に開口を有し、当該保温タンク内に前記ウォッシャ液を流入させる流入側通路部と、
    を備え、
    前記アルコール濃度検出部は、前記流入側通路部の開口よりも前記吐出側通路部の開口に近い位置のアルコール濃度を検出する
    ことを特徴とするウォッシャ液供給システム。
  5. 前記制御部は、前記アルコール濃度に基づいて、前記加熱部による前記ウォッシャ液の目標温度を設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のウォッシャ液供給システム。
  6. 車両に搭載され、ウォッシャ液が貯蔵されるウォッシャタンクと、
    前記車両に搭載され、前記ウォッシャタンク内の前記ウォッシャ液を前記車両の対象物へ供給する供給部と、
    前記車両に搭載され、前記ウォッシャタンクと前記供給部の間に設けられ、前記ウォッシャタンクから前記供給部へ送られる前記ウォッシャ液が一時的に貯蔵されるとともに前記ウォッシャ液を加熱する加熱部を有する保温タンクと、
    前記保温タンクに貯蔵される前記ウォッシャ液のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出部と、
    前記車両に搭載され、前記ウォッシャタンクに貯蔵される前記ウォッシャ液を、前記保温タンクを介して前記供給部へ送出する送出部と、
    前記保温タンクと前記供給部との間に設けられる切替部と、
    前記切替部から前記ウォッシャタンクへ前記ウォッシャ液を戻すリターン通路部と、
    前記送出部及び前記切替部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記切替部は、前記保温タンクからの前記ウォッシャ液の流通先を前記供給部と前記リターン通路部とで切替可能であり、
    前記制御部は、前記アルコール濃度が閾値以下である場合に、前記送出部及び前記切替部を制御することによって、前記ウォッシャタンク内に前記ウォッシャ液を前記保温タンクへ送出するとともに、前記保温タンクから吐出される前記ウォッシャ液を前記切替部及び前記リターン通路部を介して前記ウォッシャタンクへ戻す
    ことを特徴とするウォッシャ液供給システム。
JP2017141315A 2017-07-20 2017-07-20 ウォッシャ液供給システム Expired - Fee Related JP6591500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017141315A JP6591500B2 (ja) 2017-07-20 2017-07-20 ウォッシャ液供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017141315A JP6591500B2 (ja) 2017-07-20 2017-07-20 ウォッシャ液供給システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019018810A JP2019018810A (ja) 2019-02-07
JP6591500B2 true JP6591500B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=65354632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017141315A Expired - Fee Related JP6591500B2 (ja) 2017-07-20 2017-07-20 ウォッシャ液供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6591500B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102023205973A1 (de) 2023-06-26 2024-06-06 Vitesco Technologies GmbH Verfahren und Anordnung zum Ermitteln der Qualität und des Füllstands einer Flüssigkeit

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5283134U (ja) * 1975-12-16 1977-06-21
JP2743395B2 (ja) * 1988-09-07 1998-04-22 株式会社日本自動車部品総合研究所 車両用ウォッシャ装置
JPH03295717A (ja) * 1990-04-11 1991-12-26 Toyota Motor Corp 車両用ウオツシヤ臭室内侵入防止装置
JP3142643B2 (ja) * 1992-07-07 2001-03-07 マツダ株式会社 ウオッシャ連動ワイパー制御装置
DE19501210A1 (de) * 1995-01-17 1996-07-18 Teves Gmbh Alfred Modul für ein Kraftfahrzeug
JPH10278746A (ja) * 1997-04-10 1998-10-20 Nobuki Okochi 自動車のウインドウオッシャ液加熱装置
KR20060089349A (ko) * 2005-02-04 2006-08-09 현대자동차주식회사 자동차의 와셔액 발화방지용 안전장치
DE102005055714B3 (de) * 2005-11-23 2007-03-08 Wein, Reinhold Automatisches Waschwasser-Befüllsystem für Kraftfahrzeuge mit Reinigung des Waschwassers und automatischer Dosierung für Frostschutz- und Reinigungsflüssigkeit
JP2008238953A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Denso Corp ウォッシャ液補給装置
JP5536680B2 (ja) * 2011-01-13 2014-07-02 株式会社村上開明堂 ウォッシャー液の加温装置
JP2013100018A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Asmo Co Ltd 車両用洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019018810A (ja) 2019-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019018806A (ja) ウォッシャ液供給システム
JP6591499B2 (ja) ウォッシャ液供給システム
US7066153B2 (en) Jet pump with improved start-up properties and fuel delivery system equipped with such jet pump
JP4895032B2 (ja) 微細気泡発生装置
ES2369801T3 (es) Sistema hidráulico para un dispensador de detergente de una lavadora de colada.
US20110173744A1 (en) Sanitary washing apparatus
JP6591500B2 (ja) ウォッシャ液供給システム
JP6568556B2 (ja) ウォッシャ液供給システム
US20130292488A1 (en) Circuit for dispensing windshield washer fluid for a motor vehicle
JP5788645B2 (ja) 加圧容器
JP2008056316A (ja) 計量機
JP4895033B2 (ja) 微細気泡発生装置
JP2019018808A (ja) ウォッシャタンク
JP2010065455A (ja) 衛生洗浄装置
JP2016016815A (ja) 残量報知機能付き液体供給装置
US11209840B2 (en) Washer fluid system and delivery method
JP2009066500A (ja) 気体溶解器および気泡発生装置
JP2008274615A (ja) トイレ装置
JP5905132B2 (ja) 加圧容器
CN106369782B (zh) 排水管及移动空调
JP2016214386A (ja) 洗浄機
JP2007023674A (ja) 自励振動流ノズル
JP5588842B2 (ja) 給湯機
CN117157138A (zh) 微小气泡发生装置、热水器和洗碗机
CN116917027A (zh) 微小气泡发生装置、热水器和洗碗机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6591500

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees