JP6590146B2 - 操舵装置、航走体 - Google Patents

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Description

この発明は、操舵装置、航走体に関する。
船舶等の航走体は、航走体後部等に設けられた操舵装置で舵板の向きを変えることで、進行方向を制御する。
特許文献1には、航走体に回動自在に支持された舵軸に設けられた舵板と、舵軸を回動させる油圧アクチュエータを備えた駆動機構と、を備えた舵取機が開示されている。
この舵取機の駆動機構は、舵軸と一体に設けられ、舵軸から外周側に延びるU字状の凹部を有したチラーと、油圧アクチュエータに設けられ、チラーの凹部内に配置された駆動ピンと、を備えている。油圧アクチュエータを作動させ、凹部内の駆動ピンを直線的に移動させると、チラーが舵軸の周方向(接線方向)に押圧され、舵軸が回転する。これによって、舵軸と一体に舵板が回転し、航走体の進行方向が変化する。
特許第5232870号公報
しかしながら、上記したような舵取機は、チラーの凹部の内周面と、駆動ピンの外周面との間にクリアランスが存在する。したがって、油圧アクチュエータが作動するたびに、チラーと駆動ピンとが衝突する作動音が発生する。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、作動時の静粛性を高めることができる操舵装置、航走体を提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明の第一態様によれば、操舵装置は、航走体に中心軸回りに回転可能に支持された舵軸と、前記舵軸に固定されて前記舵軸と一体に回転する舵板と、一端が前記舵軸に固定されて、前記中心軸の周方向一方側に延びるとともに、可撓性を有する第一索体と、一端が前記舵軸に固定されて、前記中心軸の周方向他方側に延びるとともに、可撓性を有する第二索体と、前記第一索体の他端と前記第二索体の他端との一方を選択的に引っ張ることにより前記舵軸を回転駆動させる駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記第一索体を引っ張る第一シリンダと、前記第二索体を引っ張る第二シリンダと、前記第一シリンダと前記第二シリンダとの一方に選択的に作動流体を供給する作動流体供給ユニットと、を備え、前記作動流体供給ユニットは、前記作動流体を送り出すピストンを内部に有する作動流体供給シリンダと、前記ピストンを移動させる直動機構と、前記直動機構を駆動する電動機と、を備え、前記作動流体供給シリンダは、筒状のシリンダと、前記シリンダ内で前記シリンダの中心軸方向に移動可能に設けられ、前記シリンダ内に、前記中心軸方向の一方の側の油室と、他方の側の油室とを形成するピストンと、を備え、前記第一シリンダに接続されて前記一方の側の油室に連通する一方の接続管と、前記第二シリンダに接続されて前記他方の側の油室に連通する他方の接続管と、を備える。
このように、第一索体または第二索体を選択的に引っ張ることによって舵軸を回転駆動させることで、作動時に操舵装置を構成する部材同士が衝突して作動音が生じることを抑制できる。
さらに、作動流体供給ユニットから作動流体を、第一シリンダまたは第二シリンダに選択的に送り出すことで、作動流体が送り込まれた第一シリンダまたは第二シリンダが作動し、第一索体または第二索体を引っ張り、舵軸を所望の方向に回動させることができる。
さらに、電動機で送り直動機構を駆動すると、ピストンが作動流体供給シリンダ内で移動し、作動流体を、第一シリンダまたは第二シリンダに選択的に送り出すことができる。
この発明の第態様によれば、操舵装置は、第一態様において、前記舵軸を前記中心軸回りに回転駆動させる電動機をさらに備えるようにしてもよい。
このように構成することで、駆動部で第一索体および第二索体を引っ張って舵軸を回転駆動させるのに加え、電動機によっても舵軸を回転駆動させることができる。これにより、駆動部と電動機とを同時に作動させるのであれば、それぞれの出力を小さくすることができる。また、駆動部および電動機のいずれか一方が故障等した場合には、他方を作動させることで、舵軸を回転駆動させることができる。これにより、操舵装置の冗長性が向上する。
この発明の第態様によれば、操舵装置は、第態様において、前記電動機を収容するケースと、前記ケース内に封入された流体と、を備えるようにしてもよい。
このように構成することで、電動機を航走体本体の外部に配置した場合でも、電動機で生じる作動音が外部に漏れることを抑制できる。
この発明の第態様によれば、航走体は、航走体本体と、前記航走体本体に設けられた第一から第態様の何れか一つの態様の操舵装置と、を備える。
このように構成することで、航走体は、操舵装置の作動時に作動音が生じることを抑制できる。
この発明の第態様によれば、航走体は、航走体本体と、前記航走体本体に設けられた第態様の操舵装置と、を備え、前記駆動部が、少なくとも前記作動流体供給ユニットを前記航走体本体内に備える。
このように、少なくとも作動流体供給ユニットを航走体本体内に配置することで、これらの作動音が航走体本体外に漏れることを抑制できる。
この発明に係る操舵装置、航走体によれば、操舵装置の作動時の静粛性を高めることが可能となる。
この発明の第一、第二実施形態に係る操舵装置を備えた航走体の後部の構成を示す斜視図である。 上記第一実施形態における操舵装置の平断面図である。 上記操舵装置の側面図である。 上記第二実施形態における操舵装置の平断面図である。 上記操舵装置の側面図である。
以下、この発明の実施形態に係る操舵装置、航走体を図面に基づき説明する。
(第一実施形態)
図1は、この発明の第一実施形態に係る操舵装置を備えた航走体の後部の構成を示す斜視図である。図2は、上記操舵装置の平断面図である。図3は、上記操舵装置の側面図である。
図1に示すように、この実施形態の航走体1は、航走体本体2と、航走体本体2の後部2bに設けられた推進装置3と、操舵装置10Aと、を備える。
推進装置3は、例えばプロペラ4であり、航走体本体2の後部2bに設けられている。プロペラ4は、航走体本体2の内外を貫通し、回動可能に設けられたプロペラ軸4sと、プロペラ軸4sの後端に設けられた複数の翼4wと、を備えている。プロペラ軸4sは、航走体本体2内に設けられた図示しない駆動源により回転駆動される。プロペラ軸4sの回転とともに複数の翼4wが旋回することで、航走体本体2に推進力を発生させる。
操舵装置10Aは、航走体本体2の後部2bに配置されている。図2、図3に示すように、操舵装置10Aは、航走体本体2に回動自在に支持された舵軸11と、プロペラ4(図1参照)の後方に配置され、舵軸11と一体に設けられた舵板12と、舵軸11を回転駆動させる駆動機構20Aと、を備える。
舵軸11は、航走体本体2の内外を貫通し、基端部11aが航走体本体2内で中心軸C回りに回動自在に支持されている。舵軸11は、航走体本体2から外方の水中に向かって突出し、その先端部11bが舵板12に対して一体に固定されている。
駆動機構20Aは、舵軸11と一体に設けられた接続部材21と、接続部材21に接続された索体(第一索体)22R、および、索体(第二索体)22Lと、索体22R,22Lを駆動する駆動部Dと、を備える。
接続部材21は、航走体本体2の外部において、舵軸11から舵軸11の中心軸C(図3参照)に直交して外周側に張り出すように設けられている。この実施形態における接続部材21は、舵軸11を挟んで航走体本体2とは反対側に張り出している。
索体22R,22Lは、チェーン、ベルト、ワイヤ等、可撓性を有した線状、帯状の部材からなる。索体22R,22Lは、舵軸11を挟んだ両側に二本一対で設けられている。一方の索体22Rの一端22aは、接続部材21に対して舵軸11の周方向一方の側に接続され、他方の索体22Lの一端22aは、接続部材21に対して舵軸11の周方向他方の側に接続されている。つまり、二本一対の索体22R、22Lは、接続部材21に対し、周方向両側から接続されている。この実施形態における索体22R,22Lは、それぞれ同一長さに形成されて、航走体1が直進する際に舵軸11を挟んで左右対称となるように配索されている。
駆動部Dは、索体22R,22Lを引っ張る索体駆動アクチュエータ(第一シリンダ)23R、および、索体駆動アクチュエータ(第二シリンダ)23Lと、索体駆動アクチュエータ23R,23Lを作動させるアクチュエータ駆動ユニット(作動流体供給ユニット)24と、を備える。
索体駆動アクチュエータ23R,23Lは、航走体本体2の外部に設けられている。索体駆動アクチュエータ23R,23Lのそれぞれは、筒状のシリンダ23aと、シリンダ23a内でシリンダ23aの中心軸方向に移動可能に設けられたピストン23bと、ピストン23bと一体に設けられ、シリンダ23aを貫通して外部に突出する駆動ロッド23cと、を備えている。
索体駆動アクチュエータ23R,23Lは、二本一対の索体22R,22Lのそれぞれに対応して設けられ、駆動ロッド23cの先端部に、索体22R,22Lの他端22bがそれぞれ接続されている。このような索体駆動アクチュエータ23R,23Lは、舵軸11を挟んで、接続部材21の反対側に配置されている。
アクチュエータ駆動ユニット24は、航走体本体2の内部に設けられている。アクチュエータ駆動ユニット24は、索体駆動アクチュエータ23R,23Lに作動油を供給するシリンダ型ポンプ部(作動流体供給シリンダ)25と、シリンダ型ポンプ部25を駆動するポンプ駆動部30と、を備える。
シリンダ型ポンプ部25は、筒状のシリンダ27と、シリンダ27内でシリンダ27の中心軸方向に移動可能に設けられたピストン28と、を備える。シリンダ27内には、ピストン28の一方の側の油室27Rと、他方の側の油室27Lとに、それぞれ作動油26が充填されている。シリンダ27には、油室27R,27Lのそれぞれに連通する接続管29R,29Lが接続されている。これら接続管29R,29Lは、航走体本体2を貫通し、航走体本体2の外部に延びている。一方の接続管29Rは、一方の索体駆動アクチュエータ23Rのシリンダ23aに接続され、他方の接続管29Lは、他方の索体駆動アクチュエータ23Lのシリンダ23aに接続されている。
ポンプ駆動部30は、ガイド部材31と、ブラケット32と、送りネジ33と、ナット部34と、モータ35と、ピストンロッド36と、を備える。
ガイド部材31は、板状のベース部材37に固定され、ベース部材37に直交する方向に延びるよう設けられている。このガイド部材31は、互いに平行に複数本が設けられている。
ブラケット32は、複数本のガイド部材31が挿通され、これらガイド部材31に沿ってスライド移動可能とされている。
送りネジ33は、ベース部材37に軸受(図示無し)を介して回動自在に支持されている。送りネジ33は、複数本のガイド部材31と平行に設けられている。この送りネジ33は、外周面に螺旋状のネジ溝(図示無し)が形成されている。
ナット部34は、ブラケット32の中央部に一体に固定されている。ナット部34は、送りネジ33のネジ溝(図示無し)に螺合している。送りネジ33が中心軸回りに回転すると、ナット部34およびブラケット32が、送りネジ33に沿ってスライド移動する。
モータ35は、ベース部材37に固定され、送りネジ33をその中心軸回りに回転駆動させる。
ピストンロッド36は、ブラケット32と一体に設けられ、シリンダ型ポンプ部25側に延び、その内側に送りネジ33が配置された筒状部36aと、筒状部36aの先端部を覆うプレート部36bと、プレート部36bに固定され、シリンダ型ポンプ部25側に延びるロッド36cと、を一体に備える。ロッド36cは、シリンダ27を貫通し、シリンダ27内でピストン28に固定されている。
このような駆動部Dにおいては、モータ35を作動させて送りネジ33を中心軸回りに回転させる。すると、送りネジ33に螺合したナット部34とともにブラケット32が送りネジ33の中心軸方向に移動する。ブラケット32が移動することで、ピストンロッド36がシリンダ型ポンプ部25のシリンダ27内で、ピストン28がシリンダ27の中心軸方向にスライドする。
すると、油室27Rおよび27Lのうち、ピストン28のスライドによって容積が小さくなる、ピストン28の移動方向前方側、例えば油室27Rでは、油室27R内の作動油26がシリンダ27から吐出される。吐出された作動油26は、接続管29Rを介し、一方の索体駆動アクチュエータ23Rのシリンダ23aに送り込まれ、これによって、一方の索体駆動アクチュエータ23Rのピストン23bおよび駆動ロッド23cはシリンダ23a内に引き込まれ、駆動ロッド23cで索体22Rを引っ張る。
一方で、油室27Rおよび油室27Lのうち、ピストン28のスライドによって容積が大きくなるピストン28の移動方向後方側、例えば油室27Lでは、接続管29Lを介し、作動油26を油室27Lの内部に引き込む。これによって、他方の索体駆動アクチュエータ23Lのピストン23bは、駆動ロッド23cをシリンダ23aから突出させ、索体22Lを繰り出す。
送りネジ33をモータ35で逆回転させれば、ピストン28は上記と反対方向に移動し、索体駆動アクチュエータ23Lの駆動ロッド23cがシリンダ23a内に引き込まれて索体22Lを引っ張り、索体駆動アクチュエータ23Rの駆動ロッド23cがシリンダ23aから突出して索体22Rを繰り出す。
このようにして、舵軸11に設けられた接続部材21が、索体22R,22Lのうちの一方が周方向一方の側に引っ張られ、索体22R,22Lのうちの他方が周方向他方の側に繰り出されることで、舵軸11が中心軸C回りに回動する。すなわち、モータ35で回転駆動する送りネジ33の回転方向に応じて、舵軸11の回転方向が選択的に切り替わる。つまり、この実施形態のガイド部材31と、ブラケット32と、送りネジ33と、ナット部34と、ピストンロッド36とは、この発明の直動機構を構成する。
上記したような舵軸11の回動動作は、コントローラ(図示無し)によって制御される。コントローラ(図示無し)は、舵軸11又は舵板12の回転方向の位置を検出するセンサ(図示無し)を備え、センサから出力される舵軸11又は舵板12の位置検出信号を受け取る。コントローラ(図示無し)は、受け取った検出信号に基づき、モータ35の動作を制御し、舵軸11を、外部から入力される舵角となるように回動させる。
したがって、上述した第一実施形態の操舵装置10Aおよび航走体1によれば、索体22Rまたは索体22Lを選択的に引っ張ることで、索体22R、22Lの可撓性により、索体駆動アクチュエータ23R、および、索体駆動アクチュエータ23Lの直線運動が、舵軸11を回転させる円運動に変換されて舵軸11が回転駆動される。そのため、作動時に操舵装置10Aを構成する部材同士が衝突して作動音が生じることを抑制できる。その結果、操舵装置10Aの作動時の静粛性を高めることが可能となる。
さらに、駆動部Dにおいて、少なくともアクチュエータ駆動ユニット24を航走体本体2内に配置することで、これらの作動音が航走体本体2外に漏れることを抑制できる。
さらに、舵軸11の周方向一方の側に索体22Rを設け、他方の側に索体22Lを設け、索体22R,22Lのうちの一方で引っ張りながら、索体22R,22Lのうちの他方を繰り出すことによって、舵軸11を回転駆動する。これにより、舵軸11および舵板12を、安定的に回動操作することができる。
(第二実施形態)
次に、この発明にかかる操舵装置、航走体の第二実施形態について説明する。以下に説明する第二実施形態においては、第一実施形態に対し、直動モータ40を備えた構成のみが異なるので、図1を援用し、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図4は、第二実施形態における操舵装置の平断面図である。図5は、操舵装置の側面図である。
図1に示すように、この実施形態の航走体1は、航走体本体2と、航走体本体2の後部2bに設けられた推進装置3と、操舵装置10Bと、を備える。
図4、図5に示すように、操舵装置10Bは、舵軸11と、舵板12と、舵軸11を回転駆動させる駆動機構20Bと、を備える。
駆動機構20Bは、舵軸11と一体に設けられた接続部材21と、接続部材21に接続された索体22R,22Lと、索体22R,22Lを駆動する駆動部Dと、を備える。
駆動部Dは、索体駆動アクチュエータ23R、23Lと、索体駆動アクチュエータ23R、23Lを作動させるアクチュエータ駆動ユニット24と、を備える。
索体駆動アクチュエータ23R,23Lは、航走体本体2の外部に設けられている。各索体駆動アクチュエータ23R,23Lは、二本一対の索体22R,22Lのそれぞれに対応して設けられている。
アクチュエータ駆動ユニット24は、航走体本体2の内部に設けられている。アクチュエータ駆動ユニット24は、索体駆動アクチュエータ23R、23Lに作動油を供給するシリンダ型ポンプ部25と、シリンダ型ポンプ部25を駆動するポンプ駆動部30と、を備える。
駆動部Dでは、モータ35を作動させて送りネジ33を中心軸回りに回転させる。すると、送りネジ33に螺合したナット部34とともにブラケット32が送りネジ33の中心軸方向に移動する。ブラケット32が移動することで、ピストンロッド36がシリンダ型ポンプ部25のシリンダ27内で、ピストン28がシリンダ27の中心軸方向にスライドする。
これによって、索体駆動アクチュエータ23R,23Lのうちの一方で、索体22Rまたは22Lを引っ張り、他方では、索体22Lまたは22Rを繰り出す。
このようにして、舵軸11に設けられた接続部材21が、索体22R、22Lのうちの一方が周方向一方の側に引っ張られ、索体22R、22Lのうちの他方が周方向他方の側に繰り出されることで、舵軸11が中心軸C回りに回転駆動される。すなわち、モータ35で回転駆動する送りネジ33の回転方向に応じて、舵軸11の回転方向が選択的に切り替わる。
駆動機構20Bは、舵軸11と同軸状に設けられた直動モータ(電動機)40をさらに備える。
直動モータ40は、その出力軸を、舵軸11に直接、または減速機等を介して間接的に接続されている。
直動モータ40は、ケース41内に収容されている。ケース41内には、油等の流体42が封入されている。このケース41は、水中に没した状態で変形しない耐圧容器、または周囲の水圧に応じてケース41内を均圧化する均圧容器で形成してもよい。均圧容器は、その一部に、蛇腹状で弾性変形可能なコンペンセータ(図示無し)を備える。周囲の水圧に応じてコンペンセータが伸縮することによって、ケース41の内外の圧力が均圧化される。これによって、ケース41の潰れや、ケース41内の流体圧力が過度に高まることを抑制できる。
このような駆動機構20Bにおいては、舵軸11を回転させる際に、モータ35で送りネジ33を回転駆動させることによって索体22R,22Lを選択的に引っ張る駆動部Dと、舵軸11を直接的に回転駆動させる直動モータ40とを、同時に作動させても良いし、いずれか一方のみを選択的に作動させてもよい。
上述した第二実施形態の操舵装置10B及び航走体1によれば、操舵装置10Bは、舵軸11を中心軸C回りに回転駆動させる直動モータ40を備える。これにより、索体22Rおよび索体22Lを引っ張って舵軸11を回転駆動させるのに加え、直動モータ40によっても舵軸11を回転駆動させることができる。これにより、送りネジ33を回転駆動させるモータ35と、舵軸11を直接回転駆動させる直動モータ40とを同時に作動させるのであれば、それぞれの出力を小さくすることができる。さらに、駆動部Dおよび直動モータ40のいずれか一方が故障等した場合には、他方を作動させることで、舵軸11を回転駆動させることができる。これにより、操舵装置10Bの冗長性を向上させることができる。
さらに、上記第一実施形態と同様、駆動部Dでは、索体22Rまたは索体22Lを選択的に引っ張ることによって舵軸11を回転駆動させることで、作動時に操舵装置10Aを構成する部材同士が衝突して作動音が生じることを抑制できる。
さらに、直動モータ40で舵軸11を回転駆動させる場合においても、作動時に操舵装置10Aを構成する部材同士が当たって作動音が生じることを抑制できる。
その結果、操舵装置10Bの作動時の静粛性を高めることが可能となる。
さらに、直動モータ40は、流体42を封入したケース41に収容されているので、直動モータ40を航走体本体2の外部に配置した場合でも、直動モータ40で生じる作動音が外部に漏れることを抑制できる。
(その他の変形例)
この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、操舵装置10A,10Bを航走体1に備えるようにしたが、その設置位置、設置数についてはいかなるものとしてもよい。
さらに、操舵装置10A,10Bを備える航走体本体2の形状や構成は、図示したものに限られない。
さらに、上述した各実施形態においては、索体駆動アクチュエータ23R、および、索体駆動アクチュエータ23Lに作動流体を一つのシリンダ27およびピストン28を有する作動流体供給ユニット24によって供給する場合について説明した。しかし、この構成に限られず、例えば、複数のシリンダやポンプ等を用いて索体駆動アクチュエータ23R、および、索体駆動アクチュエータ23Lに作動流体を供給するようにしても良い。
さらに、上述した各実施形態においては、索体22R,22Lを引っ張るために作動流体により駆動する索体駆動アクチュエータ23R、および、索体駆動アクチュエータ23Lを用いる場合について説明した。しかし、この構成に限られない。例えば、作動流体を用いない方法、例えば、磁力等を用いて索体22R,22Lを引っ張るようにしても良い。
1 航走体
2 航走体本体
2b 後部
3 推進装置
4 プロペラ
4s プロペラ軸
4w 翼
10A,10B 操舵装置
11 舵軸
11a 基端部
11b 先端部
12 舵板
20A、20B 駆動機構
21 接続部材
22R 索体(第一索体)
22L 索体(第二索体)
22a 一端
22b 他端
23R 索体駆動アクチュエータ(第一シリンダ)
23L 索体駆動アクチュエータ(第二シリンダ)
23a シリンダ
23b ピストン
23c 駆動ロッド
24 アクチュエータ駆動ユニット
25 シリンダ型ポンプ部(作動流体供給シリンダ)
26 作動油
27 シリンダ
27R、27L 油室
28 ピストン
29L 接続管
29R 接続管
30 ポンプ駆動部
31 ガイド部材
32 ブラケット
33 送りネジ
34 ナット部
35 モータ
36 ピストンロッド
36a 筒状部
36b プレート部
36c ロッド
37 ベース部材
40 直動モータ(電動機)
41 ケース
42 流体
C 中心軸
D 駆動部

Claims (5)

  1. 航走体に中心軸回りに回転可能に支持された舵軸と、
    前記舵軸に固定されて前記舵軸と一体に回転する舵板と、
    一端が前記舵軸に固定されて、前記中心軸の周方向一方側に延びるとともに、可撓性を有する第一索体と、
    一端が前記舵軸に固定されて、前記中心軸の周方向他方側に延びるとともに、可撓性を有する第二索体と、
    前記第一索体の他端と前記第二索体の他端との一方を選択的に引っ張ることにより前記舵軸を回転駆動させる駆動部と、
    を備え
    前記駆動部は、
    前記第一索体を引っ張る第一シリンダと、
    前記第二索体を引っ張る第二シリンダと、
    前記第一シリンダと前記第二シリンダとの一方に選択的に作動流体を供給する作動流体供給ユニットと、
    を備え、
    前記作動流体供給ユニットは、
    前記作動流体を送り出すピストンを内部に有する作動流体供給シリンダと、
    前記ピストンを移動させる直動機構と、
    前記直動機構を駆動する電動機と、
    を備え、
    前記作動流体供給シリンダは、
    筒状のシリンダと、
    前記シリンダ内で前記シリンダの中心軸方向に移動可能に設けられ、前記シリンダ内に、前記中心軸方向の一方の側の油室と、他方の側の油室とを形成するピストンと、を備え、
    前記第一シリンダに接続されて前記一方の側の油室に連通する一方の接続管と、
    前記第二シリンダに接続されて前記他方の側の油室に連通する他方の接続管と、
    を備える操舵装置。
  2. 前記舵軸を前記中心軸回りに回転駆動させる電動機をさらに備える請求項1に記載の操舵装置。
  3. 前記電動機を収容するケースと、
    前記ケース内に封入された流体と、
    を備える請求項に記載の操舵装置。
  4. 航走体本体と、
    前記航走体本体に設けられた請求項1からの何れか一項に記載の操舵装置と、
    を備える航走体。
  5. 航走体本体と、
    前記航走体本体に設けられた請求項に記載の操舵装置と、を備え、
    前記駆動部は、
    少なくとも前記作動流体供給ユニットを前記航走体本体内に備える航走体。
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