JP6589702B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関するものである。
従来、燃料電池システムでは、酸化剤ガスと燃料ガスを電気化学反応させて電気エネルギを発生させるセルを複数積層されてなる燃料電池を備え、複数のセルに対してセルの積層方向一方側および他方側に第1、第2ヒータを配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
アイドル運転時に複数のセルのうち積層方向一方側のセル、および積層方向他方側のセルを第1、第2ヒータにより加熱して、アイドル運転の終了後に通常運転を始動する際に生じる燃料電池の出力電圧の低下を抑制したしたものがある。
ここで、アイドル運転とは、燃料電池の出力電力が閾値未満となる低負荷運転のことである。通常運転とは、燃料電池の出力電力が閾値以上になる運転のことである。
特開第5333717号明細書
上述の特許文献1の燃料電池システムでは、アイドル運転時において、第1、第2ヒータにより積層方向一方側のセル、および積層方向他方側のセルを加熱する。このため、アイドル運転(すなわち、低負荷運転)の終了後に通常運転を始動する際に生じる燃料電池の出力電圧の低下を抑制することができる。
しかし、複数のセルに対して積層方向一方側および他方側に第1、第2ヒータを配置することが必要になり、体格の大型化を招くことになる。
本発明は上記点に鑑みて、体格の大型化を抑えつつ、低負荷運転の終了後に通常運転を始動する際に生じる燃料電池の出力電圧の低下を抑制するようにした燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、酸素を含む酸化剤ガスと水素を含む燃料ガスを電気化学反応させて電気エネルギを発生させるセル(10a)を複数積層されてなる燃料電池スタック(10)を備え、複数のセルが複数のグループに分けられている燃料電池システムであって、
複数のセルに供給される酸化剤ガスの供給量をグループ毎に調整する調整部(14)と、
燃料電池スタックの出力電力が閾値未満である低負荷運転が一定期間以上継続しているか否かを判定する判定手段(S110)と、
低負荷運転が一定期間以上継続していると判定手段が判定したとき、複数のグループのうち総マイナス電極側セルを含むグループのセルに供給する酸化剤ガスの供給量を目標発電量に応じて必要とされる酸化剤ガスの供給量に比べて少なくすることにより、総マイナス電極側セルの発電効率を低下させて総マイナス電極側セルの発熱量を増大する発熱制御部(S120)と、を備える。
但し、総マイナス電極側セルとは、複数のセルのうち総マイナス電極側のセルのことである。総マイナス電極とは、複数のセルを1つの電池とみなしたときのマイナス電極のことである。
以上により、ヒータを追加することなく、総マイナス電極側セルの温度を上昇させることができる。したがって、体格の大型化を抑えつつ、低負荷運転の終了後に通常運転を始動する際に生じる燃料電池の出力電圧の低下を抑制することができる。
請求項3に記載の発明では、酸素を含む酸化剤ガスと水素を含む燃料ガスを電気化学反応させて電気エネルギを発生させるセル(10a)を複数積層されてなる燃料電池スタック(10)を備え、複数のセルが複数のグループに分けられている燃料電池システムであって、
複数のセルのうち総マイナス電極側セルを含むグループのセルに供給される酸化剤ガスの供給量を調整する調整部(14A)と、
燃料電池スタックの出力電力が閾値未満である低負荷運転が一定期間以上継続しているか否かを判定する判定手段(S110)と、
低負荷運転が一定期間以上継続していると判定手段が判定したとき、総マイナス電極側セルを含むグループのセルに供給する酸化剤ガスの供給量を目標発電量に応じて必要とされる酸化剤ガスの供給量に比べて少なくすることにより、総マイナス電極側セルの発電効率を低下させて総マイナス電極側セルの発熱量を増大する発熱制御部(S120)と、を備える。
以上により、ヒータを追加することなく、総マイナス電極側セルの温度を上昇させることができる。したがって、体格の大型化を抑えつつ、低負荷運転の終了後に通常運転を始動する際に生じる燃料電池の出力電圧の低下を抑制することができる。
請求項6に記載の発明では、酸素を含む酸化剤ガスと水素を含む燃料ガスを電気化学反応させて電気エネルギを発生させるセル(10a)を複数積層されてなる燃料電池スタック(10)を備える燃料電池システムであって、
複数のセルのうち総マイナス電極側セルのみに供給される酸化剤ガスの供給量を調整する調整部(14D、50、60)と、
燃料電池スタックの出力電力が閾値未満である低負荷運転が一定期間以上継続しているか否かを判定する判定手段(S110)と、
低負荷運転が一定期間以上継続していると判定手段が判定したとき、総マイナス電極側セルのみに供給する酸化剤ガスの供給量を目標発電量に応じて必要とされる酸化剤ガスの供給量に比べて少なくすることにより、総マイナス電極側セルの発電効率を低下させて総マイナス電極側セルの発熱量を増大する発熱制御部(S120)と、を備える。
以上により、ヒータを追加することなく、総マイナス電極側セルの温度を上昇させることができる。したがって、体格の大型化を抑えつつ、低負荷運転の終了後に通常運転を始動する際に生じる燃料電池の出力電圧の低下を抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 図1のセルの内部構造を示す断面図である。 図1の電子制御装置の発電制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 図4の流量調整弁の構造、およその作動を示す模式図である。 図4の流量調整弁の構造、およその作動を示す模式図である。 本発明の第3実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 図6の電子制御装置の発電制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 図8の制御弁の構造、およその作動を示す模式図である。 図8の制御弁の作動を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る燃料電池システム1の第1実施形態について図に基づいて説明する。
本実施形態の燃料電池システム1は、電気自動車の一種である燃料電池車両に適用されて、車両に搭載された燃料電池10の発電状態を制御するものである。
燃料電池10は、水素ガスを含む燃料ガスと酸素ガスを含む酸化剤ガス(本例では、空気)といった反応ガスの電気化学反応を利用して電気エネルギを出力するものである。本実施形態では、燃料電池10としては、固体高分子型燃料電池が採用されている。
燃料電池10は、発電により発生した直流電力をDC−DCコンバータ(図示省略)を介して主に車両走行用電動モータや二次電池といった電気負荷20に供給する。
本実施形態の燃料電池10は、最小単位となるセル10aが複数積層されたスタック構造になっており、複数のセル10aを電気的に直列接続した直列接続体として構成されている。
複数のセル10aは、図2の断面図に示すように、電解質膜101の両側を一対の触媒層102a、102bで挟んで構成される膜電極接合体100、膜電極接合体100の両側に配置された一対の拡散層103a、103b、これらを挟持するセパレータ110で構成されている。
電解質膜101は、含水性を有する炭化フッ素系や炭化水素系等の高分子材料により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜である。
一対の触媒層102a、102bは、それぞれ電極をなすもので、アノード電極を構成するアノード側触媒層102a、およびカソード電極を構成するカソード側触媒層102bで構成されている。
触媒層102a、102bは、図2の模式図に示すように、触媒作用を発揮する物質(例えば、白金粒子)102c、当該物質102cを担持する担持カーボン102d、担持カーボン102dを被覆するアイオノマー(電解質ポリマー)102eで構成されている。
拡散層103a、103bは、反応ガスを各触媒層102a、102bへ拡散させるもので、ガス透過性および電子伝導性を有する多孔質部材(例えば、カーボンペーパー、カーボンクロス)で構成されている。
セパレータ110a、110bは、例えば、導電性を有するカーボン製の基材で構成されている。セパレータ110aには、アノード側触媒層102aに対向する部位に、燃料ガスが流れる水素流路111が形成され、セパレータ110bには、カソード側触媒層102bに対向する部位に、酸化剤ガスが流れる空気流路112が形成されている。
複数のセル10aは、それぞれ、燃料ガスおよび酸化剤ガスが供給されると、以下に示すように、水素ガスおよび酸素ガスの電気化学反応により、電気エネルギを出力する。
(アノード側)H→2H+2e
(カソード側)2H+1/2O+2e→H
本実施形態の複数のセル10aは、総プラス電極11xと総マイナス電極11yとの間に挟まれている。
総プラス電極11xは、複数のセル10aを1つの電池とみなしたときのプラス電極を構成するターミナルである。総マイナス電極11yは、複数のセル10aを1つの電池とみなしたときのマイナス電極を構成するターミナルである。
総プラス電極11xと総マイナス電極11yとの間には、電気負荷20が接続されている。本実施形態の電気負荷20としては、走行用電動モータや車載空調装置等の電気機器が採用されている。
なお、図1中の総マイナス側は、積層方向において複数のセル10aから総マイナス電極11yに向かう方向である。総プラス側は、積層方向において複数のセル10aから総プラス電極11xに向かう方向である。
以下、説明の便宜上、燃料電池10において複数のセル10aが積層される方向を積層方向という。複数のセル10aのうち総プラス電極11x側に位置するセル10aを、総プラス電極側セル10xとする。複数のセル10aのうち総マイナス電極11y側に位置するセル10aを、総マイナス電極側セル10y(図3、図7中総マイナス側セルと記す)とする。
本実施形態の複数のセル10aは、第1グループ10A、第2グループ10B、および第3グループ10Cに分けられている。
第1グループ10Aは、燃料電池10のうち積層方向にて総プラス電極11x側に配置されている複数のセル10aを備えるグループである。第1グループ10Aには、総プラス電極側セル10xが含まれている。
第2グループ10Bは、燃料電池10のうち積層方向にて総マイナス電極11y側に配置されている複数のセル10aを備えるグループである。第2グループ10Bには、総マイナス電極側セル10yが含まれている。
第3グループ10Cは、燃料電池10のうちセル10aの積層方向において第1グループ10Aの複数のセル10aと第2グループ10Bの複数のセル10aとの間に配置されている複数のセル10aである。
燃料電池10は、入口側空気マニホルド12a、12b、12c、出口側空気マニホルド13a、13b、13c、流量調整弁14a、14b、14c、背圧調整弁15、およびポンプ16を備える。
入口側空気マニホルド12aおよびポンプ16の間には、空気供給配管20aが接続されている。入口側空気マニホルド12aは、ポンプ16から空気供給配管20aを通して送られる空気流を第1グループ10Aの複数のセル10aのそれぞれに分配する。
入口側空気マニホルド12bおよびポンプ16の間には、空気供給配管20bが接続されている。入口側空気マニホルド12bは、ポンプ16から空気供給配管20bを通して送られる空気流を第3グループ10Cの複数のセル10aのそれぞれに分配する。
入口側空気マニホルド12cおよびポンプ16の間には、空気供給配管20cが接続されている。入口側空気マニホルド12cは、ポンプ16から空気供給配管20cを通して送られる空気流を第2グループ10Bの複数のセル10aのそれぞれに分配する。
流量調整弁14aは、ポンプ16および入口側空気マニホルド12aの間に設けられて、ポンプ16から入口側空気マニホルド12aに流れる空気量を調整する。
流量調整弁14bは、ポンプ16および入口側空気マニホルド12bの間に設けられて、ポンプ16から入口側空気マニホルド12bに流れる空気量を調整する。
流量調整弁14cは、ポンプ16および入口側空気マニホルド12cの間に設けられて、ポンプ16から入口側空気マニホルド12cに流れる空気量を調整する。
ここで、流量調整弁14a、14b、14cは、流量調整弁毎に、ポンプ16および入口側空気マニホルド12a、12b、12cの間の空気流路の開度を調整する弁機構と、この弁機構を駆動する電動アクチュエータとから構成されている。
本実施形態の流量調整弁14a、14b、14cは、複数のセル10aに供給する空気量を調整する調整部としての流量調整部14を構成する。
空気供給配管20a、20b、20cは、空気供給配管20dに接続されている。空気供給配管20dには、その最上流部に大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するためのポンプ16が設けられている。ポンプ16は、空気を圧送する圧縮機構と圧縮機構を駆動する電動モータからなる電動ポンプである。
出口側空気マニホルド13aには、第1グループ10Aの複数のセル10aからの生成水や不純物を空気とともに外部へ排出するための空気排出配管21aが接続されている。
出口側空気マニホルド13bには、第3グループ10Cの複数のセル10aからの生成水や不純物を空気とともに外部へ排出するための空気排出配管21bが接続されている。
出口側空気マニホルド13cには、第2グループ10Bの複数のセル10aからの生成水や不純物を空気とともに外部へ排出するための空気排出配管21cが接続されている。
空気排出配管21a、21b、21cは空気排出配管21dに接続されており、空気排出配管21dには背圧調整弁15が接続されている。背圧調整弁15は、空気排出配管21dのうち空気が排出される空気排出路の開度を調整する弁体と、この弁体を駆動する電動アクチュエータとから構成されている。
また、燃料電池10の総マイナス電極11yには、水素入口部22aと水素出口部22bとが設けられている。
水素入口部22aは、複数のセル10aに燃料ガスを供給するガス入口部を構成している。水素出口部22bは、複数のセル10aから未反応水素等を排出させるガス出口部を構成している。
ここで、水素入口部22aに水素を供給するための水素供給流路を有する水素供給配管30が接続されると共に、水素出口部22bから微量な未反応水素等を外部へ排出するための水素排出流路を備える水素排出配管31が接続されている。
水素供給配管30の最上流部には、高圧水素が充填された高圧水素タンク32が設けられている。水素排出配管31は、気液分離器34および循環ポンプ35を介して水素供給配管30に接続されている。液分離器34は、反応水等の廃液と未反応水素等の気体とを分離する。
液分離器34のうち未反応水素等の気体を排出する出口34aは、循環ポンプ35に接続されている。液分離器34のうち反応水等の廃液を排出する出口34bは、排気弁36が接続されている。排気弁36は、液分離器34の出口34bを開閉する弁体と、この弁体を駆動する電動アクチュエータとから構成されている。このため、液分離器34は、排気弁36とともに、反応水等の廃液を水素排出配管31から排出させる。
循環ポンプ35は、水素排出配管31および水素供給配管30の間で燃料ガスを循環させる流れを発生させる電動ポンプである。
水素供給配管30および水素排出配管31の接続部30aと高圧水素タンク32との間には、インジェクタ37が配置されている。インジェクタ37は、水素供給配管30のうち水素が流れる水素流路の開度を調整する弁体と、この弁体を駆動する電動アクチュエータとから構成されている。
次に、本実施形態の燃料電池システム1の電気的構成について説明する。
電子制御装置40は、マイクロコンピュータやメモリ等から構成されて、予めメモリに記憶されたコンピュータプログラムにしたがって、発電制御処理を実行する。
電子制御装置40は、発電制御処理の実行に伴って、流量調整弁14a、14b、14c、背圧調整弁15、ポンプ16、循環ポンプ35、排気弁36、インジェクタ37等を制御する。
発電制御処理は、運転者の足によって操作れるアクセルペダルの操作量などに応じて燃料電池10の目標発電量を算出し、この算出される目標発電量に応じて燃料電池10の発電量を制御するとともに、総マイナス電極側セル10yの出力電圧降下を抑制するために総マイナス電極側セル10yを発熱させる処理である。
以下、電子制御装置40の発電制御処理の詳細の説明に先立って、総マイナス電極側セル10yの出力電圧降下について説明する。
燃料電池10において複数のセル10aのうち総マイナス電極側セル10yでは、カソード(空気極)側の空気流路112の温度よりもアノード(水素極)側の水素流路111内の温度が2℃程度低く、その温度差によりカソード側の空気流路112からアノード側の水素流路111へ水蒸気が透過する。この透過した水蒸気は飽和条件下で凝集して凝縮水になる。
ここで、低負荷運転の実施時において、アノード側の水素流路111内の燃料ガスとして水素ガスは質量が小さく、水素ガスの流れにより水素流路111から凝縮水を排水する排水エネルギが小さく凝縮水が排出されず水素流路111内に滞留しやすく、水素流路111内の圧損を増加させる。
この状態で自動車の通常運転を始動するために燃料電池10への燃料ガスの供給量を増加しようとしても、上記圧損により、総マイナス電極側セル10yへの水素供給量が不足して、総マイナス電極側セル10yの出力電圧の低下を引き起こす。
この場合の出力電圧の低下は、部分水素欠によるものであり、総マイナス電極側セル10yの不可逆的劣化(すなわち、カソード側触媒層102bの担持カーボン102dの侵食)を引き起こす。
そこで、本実施形態では、後述するように、総マイナス電極側セル10yの温度を上昇させる。このため、総マイナス電極側セル10yにおいて、カソード側の空気流路112からアノード側の水素流路111へ水蒸気が透過して移動すること抑制する。
すなわち、総マイナス電極側セル10yにおいて、カソード側の空気流路112からアノード側の水素流路111に移動する水蒸気の移動量を減らすことができる。
このため、総マイナス電極側セル10yにおける水蒸気の移動量を、複数のセル10aのうち主セル10aにおける水蒸気の移動量に近づけることができる。主セル10aは、燃料電池10を構成する複数のセル10aのうち積層方向中央側の複数のセル10a(すなわち、第3グループ10Cの複数のセル10a)である。
したがって、総マイナス電極側セル10yへの燃料ガスの供給量を円滑に増加させることができる。このため、総マイナス電極側セル10yに十分な水素供給量が供給されるため、総マイナス電極側セル10yにおいて電圧低下を引き起こすことが抑制される。
次に、本実施形態の電子制御装置40の発電制御処理について図3を参照して説明する。図3は、電子制御装置40の発電制御処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ100において、通常制御部として通常運転を実行する。具体的には、アクセルペダルの操作量などに応じて燃料電池10の目標発電量を算出し、この算出される目標発電量に燃料電池10の実際の発電量を近づけるために、流量調整弁14a、14b、14c、ポンプ16、循環ポンプ35、インジェクタ37等を制御する。目標発電量は、アクセルペダルの操作量が大きくなるほど、大きくなる。
この際に、インジェクタ37が高圧水素タンク32からの水素を水素供給配管30を通して燃料電池10に吐出する。循環ポンプ35は、水素供給配管30→燃料電池10の複数のセル10a→水素排出配管31→水素供給配管30の順に循環する燃料ガスの流れを発生させる。
これに伴い、気液分離器34は、燃料電池10の複数のセル10aから排出された反応水等の廃液を排気弁36を通して排出する。
流量調整弁14aは、ポンプ16から入口側空気マニホルド12aを通して第1グループ10Aの複数のセル10aに供給される空気量を調整する。
流量調整弁14bは、ポンプ16から入口側空気マニホルド12bを通して第3グループ10Cの複数のセル10aに供給される空気量を調整する。
流量調整弁14cは、ポンプ16から入口側空気マニホルド12cを通して第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を調整する。
ここで、流量調整弁14a、14b、14cは、グループ毎に、複数のセル10aに供給される空気量を目標発電量に応じて必要な空気量に同じになるように入口側空気マニホルド12a、12b、12cに供給される空気量を制御する。
このようにグループ毎に複数のセル10aに供給される空気量が制御されると、グループ毎に複数のセル10aからの空気が出口側空気マニホルド13a、13b、13c、空気排出配管21a、21b、21c、および空気排出配管21d、および背圧調整弁15を通して流れる。
このように複数のセル10aに供給される空気量と燃料ガス量とが制御されると、複数のセル10aは、それぞれ、水素ガスおよび酸素ガスの電気化学反応により電気エネルギを発生する。この際に、燃料電池10の出力電力が閾値以上となる。このため、総プラス電極11xから電気負荷20を通して総マイナス電極11yに電流が流れる。
次に、判定手段として、低負荷運転が一定時間Ta以上継続しているか否かを判定する(ステップ110)。低負荷運転とは、燃料電池10の出力電力が閾値未満となる燃料電池10の運転である。
低負荷運転が継続している時間が一定時間Ta未満であるとして、ステップ110でNOと判定すると、ステップ100に戻る。その後、低負荷運転が継続している時間が一定時間Ta未満であるとして、ステップ110でNOと判定すると、通常運転(ステップ100)が継続される。
その後、低負荷運転が継続している時間が一定時間Ta以上であるとして、ステップ110でYESと判定すると、次のステップ120の低効率運転(発熱制御部)の実行を開始する。
具体的には、流量調整弁14cを制御してポンプ16から入口側空気マニホルド12cを通して第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を少なくする。
このことにより、第1、第3グループ10A、10Cの複数のセル10aに供給される空気量を目標発電量に応じて必要な空気量に同一にした状態で、第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を目標発電量に応じて必要な空気量に比べて少なくなる。
これに伴い、第2グループ10Bの複数のセル10aにおいて発電効率が低下して発熱量が増大化する。つまり、総マイナス電極側セル10yにおいて発電効率が低下して発熱量が増大化する。
次に、ステップ130において、低負荷運転が継続しているか否かを判定する。
このとき、低負荷運転が継続しているとしてステップ130においてYESと判定すると、ステップ120に戻る。このため、低負荷運転が継続される限り、ステップ120の低効率運転、およびステップ130のYESが繰り返される。
その後、燃料電池10の出力電力が閾値以上なり低負荷運転が終了したとしてステップ130においてNOと判定すると、流量調整弁14cを制御してポンプ16から入口側空気マニホルド12cを通して第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を増大化させる。
このことにより、第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を目標発電量に応じて必要な空気量と同一になる。これにより、低効率運転が停止されて通常運転が開始される。
以上説明した本実施形態によれば、燃料電池システム1は、酸化剤ガスと燃料ガスを電気化学反応させて電気エネルギを発生させるセル10aを複数積層されてなる燃料電池10を備え、複数のセル10aが第1、第2、第3グループ10A、10B、10Cに分けられている。流量調整弁14a、14b、14cは、複数のセル10aに供給される空気の供給量をグループ毎に調整する。
電子制御装置40は、燃料電池10の出力電力が閾値未満である低負荷運転が一定期間以上継続していると判定したとき、総マイナス電極側セル10yを含む第2グループ10Bの複数のセル10aに供給する酸化剤ガスの供給量を目標発電量に応じて必要とされる酸化剤ガスの供給量に比べて少なくする。これにより、総マイナス電極側セル10yの発電効率を低下させて総マイナス電極側セル10yの発熱量を増大させることができる。
以上により、ヒータを追加することなく、総マイナス電極側セル10yの温度を上昇させることができる。したがって、燃料電池システム1にいて、体格の大型化を抑えつつ、低負荷運転の終了後に、通常運転を始動する際に生じる燃料電池10の出力電圧の低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、3つの流量調整弁14a、14b、14cによって複数のセル10aに供給される空気の供給量をグループ毎に調整した例について説明したが、これに代えて、1つの分配器(調整部)14Aによって複数のセル10aに供給される空気の供給量をグループ毎に調整する本第2実施形態について説明する。
図4に本実施形態の燃料電池システム1の全体構成を示す。図4において図1と同一の符号は同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態の燃料電池システム1では、図1の流量調整弁14a、14b、14cに代えて1つの分配器14Aが用いられている。分配器14Aは、ステッピングモータ41によって駆動される。ステッピングモータ41は電子制御装置40によって制御される。
分配器14Aは、ロータ140、およびステータ150を備える。ロータ140は、ステータ150の内周面155の内側において回転自在に支持されている。ロータ140は、ステッピングモータ41によって駆動される。
ロータ140は、主ガス流路141、および分配ガス流路142、143、144を形成している。
主ガス流路141、および分配ガス流路142、143、144は、ロータ140の回転中心を中心点とする十字状に形成されている。
主ガス流路141は、ポンプ16から空気供給配管20dを通して導入される空気を流すガス流路である。主ガス流路141は、径方向外側から径方向内側に空気を流す流路である。
分配ガス流路143は、主ガス流路141から第2グループ10Bの複数のセル10aに分配する第1分配ガス流路である。分配ガス流路143は、径方向内側から径方向外側に空気を流す流路である。
分配ガス流路142は、主ガス流路141から第1グループ10Aの複数のセル10aに分配する第2分配ガス流路である。分配ガス流路142は、径方向内側から径方向外側に空気を流す流路である。
分配ガス流路144は、主ガス流路141から第3グループ10Cのセルに分配する第3分配ガス流路である。分配ガス流路144は、径方向内側から径方向外側に空気を流す流路である。
ステータ150は、入力ポート151、および出力ポート152、153、154を形成している。入力ポート151、出力ポート152、153、154は、それぞれ、ステータ150の内周面155から外側に連通するように形成されている。
入力ポート151は、ポンプ16から空気供給配管20dを通して導入される空気をロータ140の主ガス流路141に導くポートである。
出力ポート152は、分配ガス流路142から流れる空気を入口側空気マニホルド12aに導く第1ポートである。出力ポート153は、分配ガス流路143から流れる空気を入口側空気マニホルド12cに導く第2ポートである。出力ポート154は、分配ガス流路144から流れる空気を入口側空気マニホルド12bに導く第3ポートである。
入力ポート151、および出力ポート154の流路断面積は、出力ポート152、153の流路断面積に比べて大きい。入力ポート151の流路断面積は、主ガス流路141の流路断面積よりも大きい。出力ポート152の流路断面積は、分配ガス流路142の流路断面積よりも大きい。出力ポート153の流路断面積は、分配ガス流路143の流路断面積よりも大きい。出力ポート154の流路断面積は、分配ガス流路144の流路断面積よりも大きい。
このように構成される本実施形態では、通常運転を実施する際には、電子制御装置40がステッピングモータ41を制御してロータ140を回転させて、図5Aに示す状態にする。
この際に、入力ポート151が主ガス流路141に連通する。出力ポート152が分配ガス流路142に連通する。出力ポート153が分配ガス流路143に連通する。出力ポート154が分配ガス流路144に連通する。
その後、低効率運転を実施する際には、電子制御装置40がステッピングモータ41を制御してロータ140を回転させて、図5Bに示す状態にする。
この際に、入力ポート151および主ガス流路141の間で連通するガス流路の断面積は、通常運転時と同じである。出力ポート154および分配ガス流路144の間で連通するガス流路の断面積は、通常運転時と同じである。
一方、分配ガス流路142は、その一部がステータ150の内周面155に塞がれる。このため、出力ポート152および分配ガス流路142の間で連通するガス流路の断面積は、通常運転時に比べて少なくなる。このため、ポンプ16から分配器14Aおよび入口側空気マニホルド12aを通して第1グループ10Aの複数のセル10aに供給される空気量が通常運転時に比べて少なくなる。
これにより、上記第1実施形態と同様に、第1グループ10Aの複数のセル10aに供給される空気量を目標発電量に応じて必要な空気量に比べて少なくさせることになる。これに伴い、第1グループ10Aの複数のセル10aにおいて発電効率が低下して発熱量が増大化することができる。
さらに、分配ガス流路143は、その一部がステータ150の内周面155に塞がれる。このため、出力ポート153および分配ガス流路143の間で連通するガス流路の断面積は、通常運転時に比べて少なくする。このため、ポンプ16から分配器14Aおよび入口側空気マニホルド12cを通して第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量が通常運転時に比べて少なくなる。
これにより、上記第1実施形態と同様に、第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を目標発電量に応じて必要な空気量に比べて少なくなる。これに伴い、第2グループ10Bの複数のセル10aにおいて発電効率が低下して発熱量が増大化することができる。これにより、第2グループ10Bの複数のセル10aの温度を上昇させることができる。
以上により、ヒータを追加することなく、総マイナス電極側セル10yの温度を上昇させることができる。したがって、燃料電池システム1において、体格の大型化を抑えつつ、低負荷運転の終了後に通常運転を始動する際に生じる燃料電池10の出力電圧の低下を抑制することができる。
(第3実施形態)
本第3実施形態では、上記第1実施形態において、電子制御装置40が低効率運転時に、総マイナス電極側セル10yの発熱量を制御する例について図6、図7を参照して説明する。
図6に本実施形態の燃料電池システム1の全体構成を示す。図6において図1と同一の符号は同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態の燃料電池システム1は、図1の燃料電池システム1にセル電圧監視モニタ(電圧監視部)42が追加されている。セル電圧監視モニタ42は、総マイナス電極側セル10yの出力電圧をモニタしてそのモニタ結果が電子制御装置40に出力される。
次に、本実施形態の電子制御装置40の発電制御処理について図7を参照して説明する。図7は、電子制御装置40の発電制御処理を示すフローチャートである。図7は、図3において、ステップ120に代えてステップ200、210、220が用いられている。
本実施形態では、ステップ110においてYESと判定すると、ステップ200において、決定部として、低効率運転時における総マイナス電極側セル10yの出力電圧の狙い値Vmを算出する。
ここで、目標発電量に応じて必要な空気量が総マイナス電極側セル10yに供給される場合における総マイナス電極側セル10yの出力電圧を出力電圧Vaとすると、出力電圧Va(>狙い値Vm)と総マイナス電極側セル10yの実際の出力電圧との差分が大きいほど、総マイナス電極側セル10yの発熱量が大きくなる。
そこで、本実施形態では、総マイナス電極側セル10yにおいて必要とする発熱量と目標発電量とに応じて、低効率運転時における総マイナス電極側セル10yの出力電圧の狙い値Vmを算出することになる。以下、総マイナス電極側セル10yにおいて必要とする発熱量を必要発熱量という。目標発電量は、上述の如く、運転者の足によって操作れるアクセルペダルの操作量などによって算出される。
ここで、出力電圧の狙い値Vmと必要発熱量と目標発電量とは1対1対1で特定される関係になる。出力電圧の狙い値Vmと必要発熱量と目標発電量との関係は予めメモリに記憶されている。必要発熱量とは、総マイナス電極側セル10yにおいて、低負荷運転の終了後に通常運転を始動する際に燃料電池10の出力電圧が低下することを抑制するのに必要となる熱量(すなわち、加熱量)である。
必要発熱量は、燃料電池10の周辺温度や燃料電池10の発電状態によって決まる。例えば、燃料電池10の発電電力が低くなるほど、必要発熱量が大きくなる。燃料電池10の周辺温度が低くなるほど、必要発熱量が大きくなる。燃料電池10の周辺温度は、燃料電池10の周辺温度を検出する温度センサによって検出される。
次に、ステップ210において、セル電圧監視モニタ42の監視結果に応じて、総マイナス電極側セル10yの実際の出力電圧を狙い値Vmに近づけるために、流量調整弁14cを制御して第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を調整する。
例えば、総マイナス電極側セル10yの実際の出力電圧が狙い値Vmよりも低いときには、流量調整弁14cを制御して第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を増大する。
一方、総マイナス電極側セル10yの実際の出力電圧が狙い値Vmよりも高いときには、流量調整弁14cを制御して第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を減少する。
その後、ステップ220において、セル電圧監視モニタ42の監視結果に応じて、総マイナス電極側セル10yの実際の出力電圧が狙い値Vmに一致したか否かを判定する。
このとき、総マイナス電極側セル10yの実際の出力電圧が狙い値Vmに不一致であるとしてステップ220においてNOと判定すると、ステップ210に戻る。
このため、総マイナス電極側セル10yの実際の出力電圧が狙い値Vmに不一致である限り、ステップ210の空気量調整処理、およびステップ220のNO判定を繰り返す。
その後、総マイナス電極側セル10yの実際の出力電圧が狙い値Vmに一致すると、ステップ220でYESと判定してステップ130に移行する。
次に、ステップ130において、低負荷運転が継続しているか否かを判定する。
このとき、低負荷運転が継続しているとしてステップ130においてYESと判定すると、ステップ200に戻る。このため、低負荷運転が継続される限り、ステップ200の狙い値の算出処理、ステップ210の空気量調整処理、ステップ220の判定処理、ステップ130のYESが繰り返される。
その後、燃料電池10の出力電力が閾値以上となり低負荷運転が終了したとしてステップ130においてNOと判定すると、流量調整弁14cを制御してポンプ16から入口側空気マニホルド12cを通して第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を増大化させる。
以上説明した本実施形態によれば、燃料電池システム1では、電子制御装置40は、低効率運転時における総マイナス電極側セル10yの出力電圧の狙い値Vmを算出する。電子制御装置40は、セル電圧監視モニタ42の監視結果に応じて、総マイナス電極側セル10yの実際の出力電圧を狙い値Vmに近づけるために、流量調整弁14cを制御して第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量を調整する。これにより、第2グループ10Bの複数のセル10aに供給される空気量が通常運転時に比べて少なくなる。この結果、総マイナス電極側セル10yの発熱量が制御されて、総マイナス電極側セル10yの実際の発熱量を目標発熱量に近づけることができる。
以上により、ヒータを追加することなく、総マイナス電極側セル10yの温度を上昇させることができる。したがって、燃料電池システム1において、体格の大型化を抑えつつ、低負荷運転の終了後に通常運転を始動する際に生じる燃料電池10の出力電圧の低下を抑制することができる。
(第4実施形態)
上記第1実施形態では、総マイナス電極側セル10yの発熱量を増大化するために第2グループ10Bの複数のセル10aへの空気量を減らした例について説明したが、これに代えて、総マイナス電極側セル10yのみへの空気量を減らして総マイナス電極側セル10yの発熱量を増大化する本第4実施形態について説明する。
図8に本実施形態の燃料電池システム1の全体構成を示す。図8において図1と同一の符号は同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態の燃料電池システム1では、入口側空気マニホルド12a、12b、12cに代わる入口側空気マニホルド12dを備える。
入口側空気マニホルド12dは、ポンプ16から送られる空気を燃料電池10における複数のセル10aに分配する。
本実施形態の総プラス電極11xには、空気入口(第1入口)70が設けられている。総マイナス電極11yには、空気入口71(第2入口)が設けられている。
本実施形態の燃料電池システム1では、図1の流量調整弁14a、14b、14cに代えて流量調整弁14C、14Dが用いられている。
流量調整弁14Cは、ポンプ16から入口側空気マニホルド12dの空気入口70に供給される空気量を調整する。流量調整弁14Dは、ポンプ16から入口側空気マニホルド12dの空気入口71に供給される空気量を調整する。
本実施形態では、図9A、図9Bに示すように、入口側空気マニホルド12dおよび総マイナス電極11yには、弁体50を収納する収納部55が設けられている。
弁体50は、収納部55内にて、積層方向にスライド移動可能に、入口側空気マニホルド12dおよび総マイナス電極11yによって支持されている。
弁体50は、空気入口71側に開口する空気入口(弁入口)52を有し、かつ図9A、図9B中左側(すなわち、積層方向の総プラス側)に凹む凹状に形成されている。空気入口52は、流量調整弁14Dから空気入口71を通して流れる空気流が導入される入口である。
弁体50の側壁には、空気出口(弁出口)51が設けられている。空気出口51は、図9A、図9B中下側(すなわち、出口側空気マニホルド13d側)に開口している。空気出口51は、空気入口52を介して流入された空気流を総マイナス電極側セル10yに導く出口である。
弁体50のうち底部53は、流量調整弁14Cから入口側空気マニホルド12d内に流れる空気流Gaの空気圧を受ける受圧面53aと空気入口52を介して流入される空気流Gbの空気圧を受ける受圧面53bとを構成する。受圧面53aに加わる空気流Gaの圧力としての空気圧の方向は、受圧面53bに加わる空気流Gbの圧力としての空気圧の方向と逆方向になる。
本実施形態の収納部55内には、バネ60が配置されている。バネ60は、その弾性力によって弁体50を積層方向の総マイナス側(すなわち、空気入口71側)に押圧する弾性部材である。
バネ60がその弾性力によって弁体50を押し出す方向は、空気流Gaの空気圧が受圧面53aを押し出す方向と同一方向である。
なお、本実施形態の弁体50、バネ60、および流量調整弁14Dが請求項6、7の調整部を構成する。
本実施形態の燃料電池システム1では、出口側空気マニホルド13a、13b、13cに代わる出口側空気マニホルド13dを備える。出口側空気マニホルド13dは、燃料電池10における複数のセル10aを通過した空気を背圧調整弁15に導く。
このように構成される本実施形態の燃料電池システム1と上記第1実施形態の燃料電池システム1とは、複数のセル10aに燃料ガスを分配するための作動は共通し、複数のセル10aに空気流を分配するための空気分配作動が相違する。そこで、以下、本実施形態の燃料電池システム1の空気分配作動について説明する。
まず、電子制御装置40は、図3のステップ100の通常運転を実行する際に、流量調整弁14Cを制御してポンプ16の空気出口と入口側空気マニホルド12dの空気入口70との間を開ける。これに加えて、電子制御装置40が流量調整弁14Dを制御してポンプ16の空気出口と入口側空気マニホルド12dの空気入口71との間を閉じる。
この場合、ポンプ16の空気出口からの空気流が流量調整弁14C、空気入口70を通して入口側空気マニホルド12dに流れる。この際に、入口側空気マニホルド12d内に流れる空気流Gaの空気圧が弁体50の受圧面53aに加わる。このため、弁体50が総マイナス電極側セル10yよりも空気入口71側に押される。換言すれば、弁体50が総マイナス電極側セル10yよりも積層方向の総マイナス側(すなわち、所定方向一方側)に押されることになる。
この場合、弁体50の空気入口52が収納部55内の下壁55aによって塞がれる。これに加えて、入口側空気マニホルド12dは、空気入口70を通して流入される空気流を、燃料電池10を構成する複数のセル10aのそれぞれに分配する。
すなわち、入口側空気マニホルド12dは、空気入口70を通して流入される空気流を、総マイナス電極側セル10yや総プラス電極側セル10xを含む複数のセル10aに分配する。
このように複数のセル10aのそれぞれに分配された空気流は、複数のセル10aを通過してから出口側空気マニホルド13dで集められて背圧調整弁15を通して排出される。
次に、電子制御装置40は、図3のステップ120の低効率運転を実行する際に、流量調整弁14Dを制御してポンプ16の空気出口と入口側空気マニホルド12dの空気入口71との間を開ける。このため、流量調整弁14Cがポンプ16の空気出口と入口側空気マニホルド12dの空気入口70との間を開け、かつ流量調整弁14Dがポンプ16の空気出口と入口側空気マニホルド12dの空気入口71との間を開けた状態になる。
この場合、ポンプ16の空気出口からの空気流が流量調整弁14D、空気入口71を通して入口側空気マニホルド12d側に流れる。この際に、入口側空気マニホルド12d側に流れる空気流の空気圧が弁体50の受圧面53bに加わる。
このため、弁体50が積層方向の総プラス側(すなわち、所定方向他方側)に押されて、バネ60が弾性変形により圧縮されて弁体50を積層方向の総マイナス側(すなわち、図9B中右側)に押す弾性力を発生させる。
このため、空気入口70を通して入口側空気マニホルド12dに流れる空気流Gaの空気圧と、空気入口71を通して入口側空気マニホルド12d側に流れる空気流Gbの空気圧と、バネ60から弁体50に加わる弾性力とがバランスして弁体50が積層方向の総プラス側に押される。
したがって、弁体50の空気出口51と総マイナス電極側セル10yの空気入口とが連通する。このため、弁体50は、空気入口71から空気入口52を通して流入した空気流を空気出口51から総マイナス電極側セル10yに案内する。
以上により、ポンプ16から流量調整弁14D、空気入口71、弁体50の空気入口52、および空気出口51を通過した空気流Gbが総マイナス電極側セル10yに流れる。
一方、ポンプ16から流量調整弁14C、空気入口70、および入口側空気マニホルド12dを通過した空気流Gaが複数のセル10aのうち総マイナス電極側セル10y以外の複数のセル10aに分配される。
このように流量調整弁14Dがポンプ16の空気出口と入口側空気マニホルド12dの空気入口71との間を開ける場合には、流量調整弁14Dがポンプ16の空気出口と入口側空気マニホルド12dの空気入口71との間を閉じる場合に比べて、総マイナス電極側セル10yに流れる空気量が減る。すなわち、低効率運転を実行する場合には、通常運転を実行する場合に比べて総マイナス電極側セル10yに流れる空気量が減ることになる。
これにより、低効率運転を実行する際には、総マイナス電極側セル10yの発電効率を低下させて総マイナス電極側セル10yの発熱量を増大させることができる。
以上説明した本実施形態によれば、電子制御装置40は、低効率運転を実行する際に、流量調整弁14C、14Dを制御して、ポンプ16の空気出口と入口側空気マニホルド12dの空気入口70との間を開け、かつポンプ16および空気入口71の間の空気供給配管20bを開けた状態にする。
この際に、ポンプ16の空気出口から流量調整弁14D、空気入口71を通して入口側空気マニホルド12d側に流れる空気流Gbの空気圧が弁体50の受圧面53bに加わる。ポンプ16の空気出口から流量調整弁14C、空気入口70を通して入口側空気マニホルド12dに流れる空気流Gaの空気圧が弁体50の受圧面53aに加わる。
受圧面53aで受けた空気圧力と受圧面53bで受けた空気圧力とバネ60から弁体50に加わる弾性力とがバランスして弁体50が積層方向の総プラス側に移動する。このとき、弁体50の弁出口51および総マイナス電極側セル10yの間が連通する。このため、ポンプ16から流量調整弁14D、空気入口71、弁体50の空気入口52、および空気出口51を通過した空気流Gbが総マイナス電極側セル10yに流れる。
ポンプ16から流量調整弁14C、空気入口70、および入口側空気マニホルド12dを通過した空気流Gaが複数のセル10aのうち総マイナス電極側セル10y以外の複数のセル10aに分配される。このため、弁体50の弁出口51を通して総マイナス電極側セル10yに供給される空気の供給量を目標発電量に応じて必要とされる空気の供給量よりも少なくなる。したがって、低効率運転を実行する際に、総マイナス電極側セル10yの発電効率を低下させて総マイナス電極側セル10yの発熱量を増大することができる。
以上により、ヒータを追加することなく、総マイナス電極側セル10yの温度を上昇させることができる。したがって、燃料電池システム1にいて、体格の大型化を抑えつつ、低負荷運転の終了後に通常運転を始動する際に生じる燃料電池10の出力電圧の低下を抑制することができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1〜第4実施形態では、本発明の燃料電池システム1を燃料電池車両に適用した例について説明したが、これに代えて、本発明の燃料電池システム1を設置型の発電機に適用してもよい。
(2)上記第2実施形態では、分配器14Aのロータ140をステッピングモータ41によって駆動した例について説明したが、これに代えて、ステッピングモータ41以外の電動アクチュエータによって分配器14Aのロータ140を駆動してもよい。
(3)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
1 燃料電池システム
10 燃料電池
10a セル
12a、12b、12c 入口側空気マニホルド
13a、13b、13c 出口側空気マニホルド
14a、14b、14c 流量調整弁
15 背圧調整弁
16 ポンプ
40 電子制御装置

Claims (7)

  1. 酸素を含む酸化剤ガスと水素を含む燃料ガスを電気化学反応させて電気エネルギを発生させるセル(10a)を複数積層されてなる燃料電池スタック(10)を備え、前記複数のセルが複数のグループに分けられている燃料電池システムであって、
    前記複数のセルに供給される酸化剤ガスの供給量をグループ毎に調整する調整部(14)と、
    前記燃料電池スタックの出力電力が閾値未満である低負荷運転が一定期間以上継続しているか否かを判定する判定手段(S110)と、
    前記低負荷運転が一定期間以上継続していると前記判定手段が判定したとき、前記複数のグループのうち総マイナス電極側セルを含むグループのセルに供給する前記酸化剤ガスの供給量を目標発電量に応じて必要とされる前記酸化剤ガスの供給量に比べて少なくすることにより、前記総マイナス電極側セルの発電効率を低下させて前記総マイナス電極側セルの発熱量を増大する発熱制御部(S120)と、
    を備える燃料電池システム。
  2. 前記総マイナス電極側セルの出力電圧を監視する電圧監視部(42)と、
    前記総マイナス電極側セルの出力電圧の目標値である目標電圧値を総マイナス電極側セルの目標発熱量に応じて定める決定部(S200)と、を備え、
    前記発熱制御部は、前記複数のグループのうち前記総マイナス電極側セルを含むグループのセルに供給する前記酸化剤ガスの供給量を調整して前記電圧監視部によって監視される総マイナス電極側セルの出力電圧を前記目標電圧値に近づけることにより、前記総マイナス電極側セルの発熱量を制御する請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 酸素を含む酸化剤ガスと水素を含む燃料ガスを電気化学反応させて電気エネルギを発生させるセル(10a)を複数積層されてなる燃料電池スタック(10)を備え、前記複数のセルが複数のグループに分けられている燃料電池システムであって、
    前記複数のセルのうち総マイナス電極側セルを含む前記グループのセルに供給される酸化剤ガスの供給量を調整する調整部(14A)と、
    前記燃料電池スタックの出力電力が閾値未満である低負荷運転が一定期間以上継続しているか否かを判定する判定手段(S110)と、
    前記低負荷運転が一定期間以上継続していると前記判定手段が判定したとき、前記総マイナス電極側セルを含むグループの前記セルに供給する前記酸化剤ガスの供給量を目標発電量に応じて必要とされる前記酸化剤ガスの供給量に比べて少なくすることにより、前記総マイナス電極側セルの発電効率を低下させて前記総マイナス電極側セルの発熱量を増大する発熱制御部(S120)と、
    を備える燃料電池システム。
  4. 前記複数のセルのうち総マイナス電極側に配置されているセルを備え、少なくとも前記総マイナス電極側セルを含む前記グループを第1グループとし、前記複数のセルのうち総プラス電極側に配置されているセルを備える前記グループを第2グループとし、前記複数のセルの積層方向において前記第1グループのセルと前記第2グループのセルとの間に配置されているセルを備える前記グループを第3グループとし、
    前記調整部は、前記第1グループの前記セルに供給される酸化剤ガスの供給量と前記第2グループの前記セルに供給される酸化剤ガスの供給量とをそれぞれ調整する分配器である請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記複数のセルに向けて流れる酸化剤ガスの流れを発生させるポンプ(16)と、を備え、
    前記分配器は、
    前記ポンプから導入される酸化剤ガスを流す主ガス流路(141)と、前記主ガス流路から前記第1グループのセルに分配する第1分配ガス流路(143)と、前記主ガス流路から前記第2グループのセルに分配する第2分配ガス流路(142)と、前記主ガス流路から前記第3グループのセルに分配する第3分配ガス流路(144)とを形成し、回転自在に支持されているロータ(140)と、
    前記第1分配ガス流路から流れる酸化剤ガスを前記第1グループのセルに導く第1ポート(153)と、前記第2分配ガス流路から流れる酸化剤ガスを前記第2グループのセルに導く第2ポート(152)と、前記第3分配ガス流路から流れる酸化剤ガスを前記第3グループのセルに導く第3ポート(154)とを形成するステータ(150)と、を備え、
    前記ロータの回転に伴って、前記第1分配ガス流路および前記第1ポートの間の連通流路の断面積を調整することにより、前記第1グループのセルに供給される酸化剤ガスの供給量を調整し、
    前記ロータの回転に伴って、前記第2分配ガス流路および前記第2ポートの間の連通流路の断面積を調整することにより、前記第2グループのセルに供給される酸化剤ガスの供給量を調整する請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 酸素を含む酸化剤ガスと水素を含む燃料ガスを電気化学反応させて電気エネルギを発生させるセル(10a)を複数積層されてなる燃料電池スタック(10)を備える燃料電池システムであって、
    前記複数のセルのうち総マイナス電極側セルのみに供給される酸化剤ガスの供給量を調整する調整部(14D、50、60)と、
    前記燃料電池スタックの出力電力が閾値未満である低負荷運転が一定期間以上継続しているか否かを判定する判定手段(S110)と、
    前記低負荷運転が一定期間以上継続していると前記判定手段が判定したとき、前記総マイナス電極側セルのみに供給する前記酸化剤ガスの供給量を目標発電量に応じて必要とされる前記酸化剤ガスの供給量に比べて少なくすることにより、前記総マイナス電極側セルの発電効率を低下させて前記総マイナス電極側セルの発熱量を増大する発熱制御部(S120)と、を備える燃料電池システム。
  7. 前記複数のセルに向けて流れる酸化剤ガスの流れを発生させるポンプ(16)と、
    前記ポンプから供給される酸化剤ガスが導入される第1入口(70)を通して導入される酸化剤ガスを前記複数のセルのそれぞれに分配するマニホルド(12d)と、を備え、
    前記調整部は、
    前記ポンプから供給される酸化剤ガスが導入される第2入口(71)を通して導入される酸化剤ガスが入る弁入口(52)と前記弁入口から導入される酸化剤ガスを排出する弁出口(51)と、前記第1入口から導入された酸化剤ガスの圧力を受ける第1受圧部(54)と、前記第2入口から導入される酸化剤ガスの圧力を受ける第2受圧部(53)とを形成し、かつ所定方向にスライド移動可能に構成されて、前記第1受圧部に受ける圧力の方向と前記第2受圧部に受ける圧力の方向とは互いに逆方向となる弁体(50)と、
    弾性変形により圧縮して弾性力を前記弁体に与える弾性部材であって、前記第2受圧部に加わる圧力の方向と逆方向に前記弾性力を前記弁体に与える弾性部材(60)と、
    前記ポンプおよび前記第2入口の間の前記酸化剤ガスの流路を開閉する制御弁(14D)と、
    前記制御弁を制御して前記ポンプおよび前記第2入口の間の前記酸化剤ガスの流路を閉じたとき、前記第1受圧部で受けた圧力によって前記弁体が所定方向一方側に移動して前記弁体の弁出口および前記総マイナス電極側セルの間を閉じた状態で前記マニホルドが前記複数のセルのそれぞれに分配して前記総マイナス電極側セルに供給される前記酸化剤ガスの供給量を前記目標発電量に応じて必要とされる前記酸化剤ガスの供給量と同一量にする通常運転を実施する通常制御部(S100)と、を備え、
    前記発熱制御部が前記制御弁を制御して前記ポンプおよび前記第2入口の間の前記酸化剤ガスの流路を開けたとき、前記第1受圧部で受けた圧力と前記第2受圧部で受けた圧力と前記弾性部材から前記弁体に加わる弾性力とがバランスして前記弁体が所定方向他方側に移動して前記弁体の弁出口および前記総マイナス電極側セルの間を開けた状態で前記マニホルドが前記複数のセルのうち前記総マイナス電極側セル以外の複数のセルのそれぞれに分配して、前記弁体の弁出口を通して前記総マイナス電極側セルに供給される前記酸化剤ガスの供給量を前記目標発電量に応じて必要とされる前記酸化剤ガスの供給量に比べて少なくして前記総マイナス電極側セルの発電効率を低下させて前記総マイナス電極側セルの発熱量を増大する請求項6に記載の燃料電池システム。
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