JP6589552B2 - 電子デバイス及び電子デバイスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子デバイスとその製造方法に関する。
遷移金属ダイカルコゲナイド(Transition Metal DiChalcogenide;TMDC)は、1つの遷移金属原子Tに対して、酸素以外の第16族元素(カルコゲン元素と呼ばれる)Xが2つ結合した化合物であり、化学式TXで表される。カルコゲン元素には、セレニウム(Se)、硫黄(S)、テルル(Te)などが含まれる。遷移金属原子Tをカルコゲン元素Xで挟み込んだ層状の2次元結晶は、高いキャリア移動度と良好な力学特性を有し、種々のデバイスへの適用が期待されている。
遷移金属がチタン(Ti)を除く4族元素(Zr、Hfなど)である遷移金属ダイカルコゲナイドは、ワイドギャップ半導体である。遷移金属がTiの場合は、半金属となる。遷移金属が6族元素である遷移金属ダイカルコゲナイド(TVI)は半導体、遷移金属が5族元素の遷移金属ダイカルコゲナイド(TV)は金属となる。
TMDCが有する電気的及び/又は機械的な特性を利用して、TMDCを電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor;FET)に適用する技術が提案されている(たとえば、特許文献1および非特許文献1参照)。
図1は、TMDCを用いたトランジスタの一例を示す。このトランジスタは、バックゲート型のトランジスタであり、導電性の基板111がゲート電極として機能する。基板111上に絶縁膜112を介してソース電極(S)とドレイン電極(D)が配置され、ソース電極とドレイン電極の間に、二硫化モリブデン(MoS)など、6族遷移金属を用いた半導体TMDC2が配置される。ソース電極(S)とドレイン電極(D)の間の半導体TMDC2がチャネルを形成する。
図2に示すように、半導体TMDC2のc軸方向が基板111と垂直なZ方向に一致するように、単層または複数層の半導体TMDC2が形成される。半導体TMDC2は、チャネルの両端部で、金属の電極に接続される。
特表2007−506286号公報
Carlo M. Orofeo,Satoru Suzuki, Yoshiaki Sekine, and Hiroki Hibino, Applied Physics Letters 105,083112 (2014)
図1及び図2の構成では、半導体TMDC2で形成されるチャネルが、直接金属のソース電極(S)とドレイン電極(D)に接続される。この場合、金属電極と半導体TMDC2の界面に、金属と半導体の接合によるショットキー障壁が存在し、ショットキー障壁が接触抵抗(Rc)を増大させる一因となる。半導体TMDC2と金属電極の間の接触抵抗が増大すると、半導体TMDC2の特性を活かした高速動作、低消費電力が阻害されるおそれがある。
そこで、半導体TMDCと、これに接続される金属との間の接触抵抗の増大を抑えた電子デバイスの実現を課題とする。
本発明の一態様では、電子デバイスは、
金属膜と、
前記金属膜と電気的に接続される半導体である第1の遷移金属ダイカルコゲナイドと、
前記金属膜と前記第1の遷移金属ダイカルコゲナイドの界面に配置される、金属である第2の遷移金属ダイカルコゲナイドと、
を有する。
上記の構成により、半導体TMDCとこれに接続される金属との間の接触抵抗の増大を抑えた電子デバイスが実現される。
半導体TMDCを用いた電子デバイスの例を示す図である。 半導体TMDCと金属電極との間の接続を示す図である。 実施形態の接合構造を示す図である。 金属TMDCの単位セル構造を示す図である。 実施形態の接合構造を用いる原理を説明する図である。 実施形態の接合構造を用いる原理を説明する図である。 実施形態の接合構造を用いた電子デバイスの一例として、トランジスタの構成例1を示す図である。 構成例1のトランジスタの製造工程図である。 構成例1のトランジスタの製造工程図である。 構成例1のトランジスタの製造工程図である。 構成例1のトランジスタの製造工程図である。 構成例1のトランジスタの製造工程図である。 実施形態の接合構造を用いた電子デバイスの一例として、トランジスタの構成例2を示す図である。 図13のトランジスタの製造工程図である。 図13のトランジスタの製造工程図である。 図13のトランジスタの製造工程図である。
半導体TMDCと金属電極の材料の組み合わせによっては、接触抵抗の増大を抑制し得る場合もある。たとえば、半導体TMDCとして二硫化モリブデン(MoS)を用い、金属電極としてモリブデン(Mo)やチタン(Ti)を用いる場合には、半導体TMDCと金属電極の間にオーミック接合が実現され得る。半導体TMDCとして二セレン化タングステン(WSe)を用い、金属電極としてタングステン(W)やパラジウム(Pd)を用いた場合も、半導体TMDCと金属電極の間でオーミック接合が実現され得る。
すなわち、一つの方法としては、半導体TMDCと電極となる金属材料の組み合わせを選ぶことで、オーミック接合を実現し、接触抵抗の増大を抑制し得る。
しかし、接触抵抗の増大を抑制できる材料の組み合わせが限定的であり、半導体TMDCの形成に用いられることのできる材料の種類と、電極に用いることのできる金属の種類が少なくなる。電極材料の種類をなるべく限定せず、かつ、接触抵抗の増大を抑制できる構成が望ましい。
図3及び図4は、実施形態で用いられる接合構造1を示す図である。実施形態では、金属3と半導体TMDC2の間の界面に、金属TMDC4を配置する。金属3は、多数の金属原子Mが互いに金属結合された結晶構造を有する。基板表面に垂直な方向をZ方向とすると、半導体TMDC2は、1つの6族遷移金属TVIを2つのカルコゲン元素XでZ方向に挟み込んだ単位セルを有する。金属TMDC4は、5族遷移金属とチタン(Ti)の中から選択される1つの遷移金属Tを2つのカルコゲン元素XでZ方向に挟み込んだ単位セルを有する。
図4(A)に示すように、金属TMDC4の単位セルCは、Z方向で3原子層の厚さを有する。半導体TMDC2も同様である。面内方向では、図4(B)に示すように、グラフェンと同様に蜂の巣状(六角格子状)に並ぶ結晶構造を有する。このような単位セルCが周期的に繰り返され、厚さ3原子層のシート状の二次元結晶を形成する。半導体TMDC2の結晶構造も、金属TMDC4と同様である。
5族遷移金属とTiの中から選択される遷移金属Tとカルコゲン元素Xの間の結合は、強い共有結合である。6族遷移金属TVIとカルコゲン元素Xの間の結合も同様である。金属TMDC4、及び半導体TMDC2は、2次元結晶をc軸方向に積層して多層構造にする場合、層と層の間は弱いファンデルワールス力で保持される。半導体TMDC2と金属TMDC4はともに、フレキシブルかつ透明である。
6族遷移金属TVIを用いた半導体TMDC2は、シリコン(Si)と同程度のバンドギャップを有する。具体的には、単層において1eV〜2eVの直接遷移型のバンドギャップを示す。これに対し、5族遷移金属を用いた金属TMDC4は、価電子帯と伝導帯の間にバンドギャップがなく、金属としての性質を有する。金属3と金属TMDC4の間にはショットキー障壁は存在しない。遷移金属としてチタン(Ti)を用いた場合もバンドギャップを持たないので、TiS、TiSe、TiTeを金属TMDC4として用いることができる。
金属TMDC4と半導体TMDC2の間のショットキー障壁は、金属3と半導体TMDC2の間のショットキー障壁よりも小さい。これについての詳細は後述する。図3に示すように、金属3と2半導体TMDCの間に金属TMDC4を挿入することで、接触抵抗を低減することができる。
図5及び図6を参照して、金属TMDC4を挿入した接合構造1を用いることの原理を説明する。図5は、実施形態の構造(モデルA)と、従来の構造(モデルB)について、第1原理バンドシミュレーションにより電子状態密度を比較した結果を示す。図5(A)のモデルAは図3の接合構造1を有し、金属と半導体TMDC2の間に金属TMDC4が挿入されている。図5(B)のモデルBは、金属3と半導体TMDC2が直接接続された図2の構造を有する。
モデルAとモデルBの双方で、金属3に金(Au)を用い、半導体TMDC2としてMoS層、金属TMDC4としてNbS層を用いる。Auの化学ポテンシャルを、フェルミエネルギーEとする。モデルAでは、Auと接続されたときにNbS層のフェルミエネルギーがEに一致し、NbSとMoSの状態エネルギーの位置関係は変化しないと仮定している。
モデルBでは、価電子帯の上端とフェルミ準位との間に0.7eVの障壁が存在する。これに対し、モデルAでは、破線で示すNbSの状態密度によりMoSの価電子帯の上端のエネルギーがフェルミ準位に近づき、障壁が0.2eVに低減されている。
図6は、図5のシミュレーション結果に基づくエネルギーバンド図である。図6(B)では、半導体であるMoSと金属(Au)の界面に、0.7eVのショットキー障壁が存在する。図6(A)では、半導体であるMoSと金属であるNbSの界面に、0.2eVのショットキー障壁が存在する。
接合界面における電流Iは、ショットキー障壁Eに対して指数関数的に変化する。すなわち、
I∝exp(−E/kT)
の関係にあることが知られている。ここで、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度である。たとえば、室温(T=300K)において、実施形態の接合構造1を流れる電流Iは、図2の従来構造の接合部を流れる電流Iの約7.4倍である。実施形態の接合構造1では、図2の従来構造に比べて、接触抵抗を0.13倍(1/7.4倍)に低減することができる。
さらに、図3の接合構造1では、金属TMDC4を挿入することでショットキー障壁を小さくして接触抵抗の増大を低減しているので、半導体TMDC2と金属3の材料は特定の組み合わせに限定されない。半導体TMDC2と金属3の双方に、種々の材料を用いることができる。
金属3の材料に特に限定はなく、たとえば、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)、銅(Cu)、銀(Ag)、白金(Pt)、金(Au)、これらのうち2種以上を含む金属を用いることができる。
半導体TMDC2として、たとえば、MoS、MoSe、WS、WSeなどを用いることができる。
金属TMDC4として、たとえば、NbS、TaS、VS、NbSe、TaSe、VSe、NbTe、TaTe、VTe、TiS、TiSe、TiTeを用いることができる。
半導体TMDC2と金属TMDC4は、すぐれたキャリア移動度を有するだけでなく、空気、紫外線、温度等に対して安定しており、接合構造1を電子デバイスに適用することで動作特性の向上、消費電力の低減を図ることができる。
<トランジスタの構成例1>
図7は、図3の接合構造1を適用した電子デバイスの一例として、バックゲート型のトランジスタ10を示す。図7はトランジスタ10のチャネル長方向に沿った模式的な縦断面図である。トランジスタ10は、基板11上に形成された絶縁膜12上の所定の領域に形成された半導体TMDC膜15と、半導体TMDC膜15の両端に位置するソース電極18S及びドレイン電極18Dと、ソース電極18Sと半導体TMDC膜15の間、及びドレイン電極18Dと半導体TMDC膜15の間に配置される金属TMDC膜16を有する。
基板11は導電性を有する基板であり、たとえば、所定の導電型の不純物元素を添加したシリコン基板等の半導体基板を用いることができる。絶縁膜12は、有機、無機、高分子等の各種の絶縁材料を用いることができる。
絶縁膜12上の半導体TMDC膜15は、一例として、二硫化モリブデン(MoS)の単層の薄膜である。半導体TMDC膜15に、基板11の導電型に応じた不純物が添加されていてもよい。ソース電極18S及びドレイン電極18Dは、任意の金属材料で形成されている。たとえば、Mo、W、Ti、Co、Ni、Pd、Al、In、Cu、Ag、Pt、Au、これらのうち2種以上を含む金属で形成されている。
半導体TMDC膜15のチャネル方向の端部15aとソース電極18Sの間、及び端部15bとドレイン電極18Dの間に、それぞれ金属TMDC膜16が挿入されている。半導体TMDC膜15の端部15a及び15bにおける、半導体TMDC、金属TMDC膜16、及び金属電極の積層が、図3の接合構造1を形成する。
金属TMDC膜16は、半導体TMDC膜15とソース電極18S及びドレイン電極18Dが直接接触しないように、半導体TMDC膜15の端部15a及び15bを完全に覆っていることが望ましい。また、半導体TMDC膜15の端部15a及び15b以外の領域には形成されないことが望ましい。
トランジスタ10では、半導体TMDC膜15がチャネルとして用いられ、導電性の基板11がゲート電極として機能する。基板11の電位を、たとえば基板11の裏面からの電圧印加によりに制御することで、半導体TMDC膜15を用いたチャネルのオン、オフの状態が制御される。
半導体TMDC膜15とソース電極18S及びドレイン電極18Dの間に金属TMDC膜16を挿入することで、チャネルとソース電極18S及びドレイン電極18Dの間のショットキー障壁が低減される。これにより、接触抵抗の増大が抑制されたトランジスタ10が実現される。
図8〜図12は、接合構造1を有するバックゲート型トランジスタの製造工程を示す。図8で、たとえばSiO2等の酸化膜32付きの基板31を用い、酸化膜32上の所定領域に6族遷移金属薄膜33を形成する。基板31には、たとえばボロン(B)等のp型不純物イオンがドープされたp型シリコン基板である。6族遷移金属薄膜33として、たとえば1〜5nmの厚さのモリブデン薄膜を形成する。所定領域への6族遷移金属薄膜33の堆積は、たとえば、フォトレジストの塗布、露光、現像により所定領域に開口を有するレジストマスクを形成し、電子ビーム蒸着法とリフトオフにより行う。
図9で、6族遷移金属薄膜33の互いに対向する端部33aと端部33bに、それぞれ1〜5nmの厚さの5族遷移金属薄膜34aと34bを形成する。5族遷移金属薄膜34a及び34bは、たとえば電子線ビーム蒸着法とリフトオフ法によりニオブ(Nb)の薄膜を堆積して形成する。
図10において、処理装置60を用いて、基板31上の6族遷移金属薄膜33と、5族遷移金属薄膜34a及び34bを硫化する。石英の熱処理炉62内に、図9のパターンが多数形成されたウェハ70を設置する。熱処理炉62内には、石英ボート63に保持された硫黄結晶65が配置されている。熱処理炉62はヒータ61により加熱される。ウェハ70は、アルゴン(Ar)ガスの供給下では500〜1000℃に加熱される。
硫黄結晶65はArガスの風上側の低温領域に設置されている。硫黄結晶65が配置される風上側では、硫黄の融点である113℃以上となるようにヒータ61の温度が制御される。たとえば、15分間の昇温の後、ウェハ温度800℃の状態を、少なくとも1時間維持する。Arガスの流量は、たとえば5〜10sccmである。硫黄結晶65から昇華した硫黄原子あるいは硫黄分子によって、ウェハ70上の6族遷移金属薄膜33と、5族遷移金属薄膜34a及び34bが硫化される。
6族遷移金属薄膜33上に5族遷移金属薄膜34a、34bが積層されている領域についても、硫黄(S)原子または分子が入りこんで、6族遷移金属の原子と共有結合またはイオン結合される。
図11において、硫化により、酸化膜32上の所定の位置に半導体TMDC膜35と、半導体TMDC膜35のチャネル方向の端部35a、35bを覆う金属TMDC膜36a及び36bが形成される。金属TMDC膜36aと36bは、半導体TMDC膜35の端部35a、35bの上面だけではなく、端面(側面)も覆っている。
図12で、熱処理炉62からウェハ70を取り出し、室温で冷却した後、基板31上の所定の位置にソース電極38Sとドレイン電極38Dを形成する。たとえば、所定の開口パターンを有するレジストマスクを形成し、電子線ビーム蒸着法によりTi膜とAu膜を順次堆積し、リフトオフすることにより、チタン/金積層構造のソース電極38Sとドレイン電極38Dを形成してもよい。ソース電極38S及びドレイン電極38Dは、MoS等の半導体TMDC膜35のチャネル方向の両端部にオーバーラップして形成されるが、金属(Ti)と半導体TMDC(MoS)の間に金属TMDC(NbS)が存在するので、接触抵抗の増大が抑えられる。
以上の工程により、基板31がゲート電極として機能し、半導体TMDC膜35のうち端部35aと端部35bの間の領域がチャネルとして機能するバックゲート型のトランジスタ30が形成される。酸化膜32はゲート絶縁膜となる。チャネルとなる半導体TMDC膜35のオン・オフ状態は、基板31の電位制御によって制御される。トランジスタ30の特性は、チャネルとなる半導体TMDC膜35とソース電極38S及びドレイン電極38Dの間の接触抵抗により律速され得るが、実施形態の構成により、トランジスタ30の動作を高速に維持し、消費電力の低減することが可能になる。
<トランジスタの構成例2>
図13は、トップゲート型のトランジスタ40の構成例を示す。トランジスタ40は、チャネルを形成する半導体TMDC膜45上に、ゲート絶縁膜49を介してゲート電極51を有する。半導体TMDC膜45のチャネル方向の端部45aと端部45bに、ソース電極48Sとドレイン電極48Dが形成されている。トランジスタ40では、図7のトランジスタ10、及び図12のトランジスタ30と同様に、半導体TMDC膜45とソース電極48Sの間に金属TMDC膜46aが配置され、半導体TMDC膜45とドレイン電極48Dの間に金属TMDC膜46bが配置されている。
基板41としては、シリコン基板、サファイア(Al)基板、ガラス基板など任意の基板を用いることができる。基板41上の絶縁膜42の所定の位置に、半導体TMDC膜45が配置されている。絶縁膜42は、任意の材料で形成されており、たとえば酸化マグネシウム(MgO)やシリコン酸化膜(SiO)などの酸化膜であってもよい。
半導体TMDC膜45は、MoS、WSなど、任意の6族遷移金属カルコゲナイドである。半導体TMDC膜45のチャネル方向の両端部を覆う金属TMDC膜46a、46bは、任意の5族遷移金属カルコゲナイドまたはチタン(Ti)とカルコゲン元素の化合物である。金属TMDC膜46a、46bは、NbS、TaS、VS、NbSe、TaSe、VSe、NbTe、TaTe、VTe、TiS、TiSe、TiTeから選択される材料で形成されている。
図14〜図16は、図14のトランジスタ40の製造工程図である。絶縁膜42上に半導体TMDC膜45と金属TMDC膜46a、46bを形成する工程は、図8〜図11と同様であり、図示を省略する。図8〜図11を参照して述べたように、絶縁膜42上に、所定の形状の6族遷移金属膜と5族遷移金属膜を形成し、硫化により半導体TMDC膜45と金属TMDC膜46a及び46bを形成する。
その後、図14に示すように、所定の開口パターンを有するレジストマスク52を形成し、厚さ2〜4nmの絶縁膜53を形成する。絶縁膜53として、たとえばトリメチル・アルミニウム(TryMethyl Alminum;TMA)と水(HO)を前駆体とするALD(Atomic Layer Deposition;原子層蒸着法)法により、酸化アルミニウム(Al)薄膜を形成してもよい。
図15に示すように、リフトオフ法で不要な絶縁膜53を除去してゲート絶縁膜49を形成し、電極形成用のレジストマスク54を形成する。続いて、電子ビーム蒸着法により金属膜55を形成する。半導体TMDC膜45の端部45aと端部45bにおいて、上面と端面(側面)を覆う金属TMDC膜46a、46bが形成されているので、金属膜55の種類は問わない。たとえばモリブデン(Mo)、タングステン(W)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)、銅(Cu)、銀(Ag)、白金(Pt)、金(Au)、これらのうち2種以上を含む金属を用いることができる。
図16で、リフトオフ法で不要な金属膜55を除去して、ゲート絶縁膜49上のゲート電極51と、半導体TMDC膜45の端部45a及び端部45bに位置するソース電極48A及びドレイン電極48Dを形成する。これにより、トップゲート型のトランジスタ40が作製される。ゲート電極51の電位を制御することによって、チャネルを形成する半導体TMDC膜45のオン、オフの状態が制御される。
半導体TMDC膜45とソース電極48Sの間に存在する金属TMDC膜46a、及び半導体TMDC膜45とドレイン電極48Dの間に存在する金属TMDC膜46bによりショットキー障壁が低減され、接触抵抗の増大が抑制される。
<変形例>
上述したトランジスタの製造工程は、単なる例示であり、他の変形例も本発明の開示の範囲内である。たとえば、トランジスタの構成例2で、基板41上にMgO等の絶縁膜42を形成するかわりに、MgO基板を用いてもよい。図15では、同じ金属材料でゲート電極51、ソース電極48S、及びドレイン電極48Dを一度に形成したが、ゲート電極51を、所定の導電型のシリコンやポリシリコンで形成してもよいし、ソース電極48S及びドレイン電極48Dと異なる種類の金属を用いて形成してもよい。ゲート電極51をソース電極48S及びドレイン電極48Dと異なる材料で形成する場合は、ソース電極48S及びドレイン電極48D用のレジストマスクおよび金属膜の形成と、ゲート電極51用のレジストマスク及び金属膜の形成を別工程で行えばよい。
また、トランジスタの構成例1、構成例2を通して、半導体TMDCには、単層のMoSのほか、単層のWS、MoSe、WSe等、他の半導体TMDCの単層膜を用いてもよい。また、これらの単層の半導体TMDCを多層化したものを用いてもよい。
金属TMDCとしては、NbSに替えて、TaS、VS、NbSe、TaSe、VSe、NbTe、TaTe、VTe、TiS、TiSe、TiTe等を用いてもよい。
金属TMDCと半導体TMDCを形成する際に、遷移金属膜の堆積は電子ビーム蒸着法に限定されず、スパッタリング等で形成してもよい。実施形態では、6族遷移金属膜と5族遷移金属膜を形成した後に、一度に硫化を行ったが、6族遷移金属膜の硫化を行った後に、5族遷移金属膜を形成し再度硫化を行ってもよい。また、5族遷移金属に替えて、Ti膜を形成してもよい。
金属TMDCと半導体TMDCの形成は、遷移金属膜を形成した後に硫化(あるいはセレン化、テルル化)を行う方法に限定されない。半導体TMDCや金属TMDCのターゲットを用いた物理気相成長法(Physical Vapor Deposition;PVD)、適切な原料ガスを供給する化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition;CVD)、分子線エピタキシー法などで形成してもよい。
図3の接合構造1は、トランジスタの他、発光ダイオード、光電気変換デバイス(太陽電池など)、熱電変換素子など、金属と半導体の接合部を有する任意の電子デバイスに適用することができる。たとえば、MoSなどのn型の半導体TMDCと、p型にドープされたシリコンを接合したダイオードに電極を形成する際に、半導体TMDCと電極膜の界面に金属TMDCを配置してもよい。接合構造1を太陽電池に適用する場合、裏面電極となる金属電極膜と、電子輸送層または正孔輸送層として機能する半導体TMDCの間に金属TMDC膜86を挿入することができる。また、金属TMDCは透明であることから、透明電極と半導体TMDCの間に挿入されてもよい。いずれの場合も、金属TMDCとして、NbS、TaS、VS、NbSe、TaSe、VSe、NbTe、TaTe、VTe、TiS、TiSe、TiTe等を用いることができる。金属膜と半導体TMDCの間に金属TMDCを挿入することで、接触抵抗の増大を抑制することができる。
デバイスの形状とサイズによっては、半導体TMDCと金属TMDCを粘着テープを用いた薄膜剥離による転写法により形成してもよい。あるいは、半導体TMDC粒子や金属TMDC粒子を分散させた溶液を塗布して、半導体TMDC膜と金属TMDC膜を形成してもよい。接合構造1をトランジスタに適用する場合、ソース電極とドレイン電極を必ずしも半導体TMDCのチャネルの上方に形成する必要はなく、チャネルの下方または基板内に形成してもよい。
1 接合構造
2 半導体TMDC
3 金属
4 金属TMDC
10、30、40 トランジスタ(電子デバイス)
11、31、41 基板
12、42 絶縁膜
15、35、45 半導体TMDC膜
16、36、46a、46b 金属TMDC膜
18S、38S、48S ソース電極
18D、38D、48D ドレイン電極
32 酸化膜(絶縁膜)
51 ゲート電極

Claims (4)

  1. 金属膜と、
    前記金属膜と電気的に接続される半導体である第1の遷移金属ダイカルコゲナイドと、
    前記金属膜と前記第1の遷移金属ダイカルコゲナイドの界面に配置される金属である第2の遷移金属ダイカルコゲナイドと、
    を有し、
    前記第2の遷移金属ダイカルコゲナイドは、NbS 、TaS 、VS 、NbSe 、TaSe 、VSe 、NbTe 、TaTe 、VTe 、TiS 、TiSe 、TiTe の中から選択されることを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記第1の遷移金属ダイカルコゲナイドは、基板上の所定の位置に形成された薄膜であり、
    前記金属膜は、前記薄膜の第1の方向の両端部で、前記薄膜にオーバーラップして配置されるソース電極及びドレイン電極であり、
    前記第2の遷移金属ダイカルコゲナイドは前記ソース電極と前記薄膜の界面、及び前記ドレイン電極と前記薄膜の界面に位置することを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記第2の遷移金属ダイカルコゲナイドは、前記薄膜の両端部において、前記薄膜の上面と端面を覆っていることを特徴とする請求項2に記載の電子デバイス。
  4. 基板上の所定の位置に、半導体である第1の遷移金属ダイカルコゲナイド膜を形成し、
    前記第1の遷移金属ダイカルコゲナイド膜の一部または全部を覆って、金属の性質を有する第2の遷移金属ダイカルコゲナイド膜を形成し、
    前記第2の遷移金属ダイカルコゲナイド膜の上に、金属膜を形成し、
    前記第1の遷移金属ダイカルコゲナイド膜と前記第2の遷移金属ダイカルコゲナイド膜の形成は、
    前記基板上の所定の位置に、6族遷移金属膜を形成し、
    前記6族遷移金属膜上の一部または全部を覆う5族金属膜またはチタン膜を形成し、
    前記6族遷移金属膜と、前記5族金属膜またはチタン膜を硫化、セレン化、またはテルル化することを特徴とする電子デバイスの製造方法。
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