JP6586962B2 - 装置及び方法 - Google Patents

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Description

本開示は、装置及び方法に関する。
近年、LTE(Long Term Evolution)の次の第5世代無線方式のために、新しい無線アクセス方式が様々な方面で検討されている。とりわけ、非直行多重化(Non-Orthogonal Multiplexing)/非直交多元接続(Non-Orthogonal Multiple Access)が検討されている。このような状況の中で、SCMA(Sparse Code Multiple Access)と呼ばれる新たな多元接続方式が提案されている。
例えば、非特許文献1には、SCMAが開示されている。また、例えば、特許文献1には、SCAMのコードブックによるコードワードの生成手法と、当該コードブックの設計手法の例が開示されている。
米国特許出願公開第2014/0140360号
Sparse Code Multiple Access, in 2013 IEEE 24th International Symposium on Personal, Indoor and Mobile Communications
SCMAでは、多重化の対象となる複数のレイヤの各々について、レイヤのためのコードブックに基づいて、当該レイヤのデータから当該レイヤのコードワードが生成され、当該コードワードが送信される。
しかし、端末装置に割り当てられるレイヤは、必ずしも固定的に決められているわけではないので、端末装置は、当該端末装置に割り当てられたレイヤを知らなければ、当該レイヤについての通信処理を行うことが困難である。
そこで、コードブックを用いた非直交多重化が用いられる場合に端末装置が当該端末装置に割り当てられたレイヤを知ることを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得する取得部と、上記レイヤを上記端末装置に通知する通知部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、プロセッサにより、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得することと、上記レイヤを上記端末装置に通知することと、を含む方法が提供される。
また、本開示によれば、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得する取得部と、上記レイヤを示す上記情報に基づいて、上記レイヤについての通信処理を行う通信処理部と、を備える装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、コードブックを用いた非直交多重化が用いられる場合に端末装置が当該端末装置に割り当てられたレイヤを知ることが可能になる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
SCMAについての概略的な処理の一例を説明するための説明図である。 コードブックに基づくコードワードの生成の例を説明するための説明図である。 コードブックの例を説明するための説明図である。 コードブックのリソースマッピングの例を説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 同実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 コードワードの送信に使用される無線リソースであるブロックの例を説明するための説明図である。 複数のレイヤのコードワードの無線リソースへのマッピングの第1の例を説明するための説明図である。 複数のレイヤのコードワードの無線リソースへのマッピングの第2の例を説明するための説明図である。 基地局の送信処理全体の第1の例を説明するための説明図である。 基地局の送信処理全体の第2の例を説明するための説明図である。 第1のコードブックグループに基づいて生成されるコードワードの例を説明するための説明図である。 第2のコードブックグループに基づいて生成されるコードワードの例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すフローチャートである。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じて端末装置200A、200B及び200Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、端末装置200A、200B及び200Cを特に区別する必要が無い場合には、単に端末装置200と称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.SCMA
1.2.技術的課題
2.システムの概略的な構成
3.各装置の構成
3.1.基地局の構成
3.2.端末装置の構成
4.技術的特徴
5.処理の流れ
6.応用例
6.1.基地局に関する応用例
6.2.端末装置に関する応用例
7.まとめ
<<1.はじめに>>
はじめに、図1〜図4を参照して、SCMA及び技術的課題を説明する。
<1.1.SCMA>
まず、図1〜図4を参照して、SCMAを説明する。
(1)概略的な処理の流れ
図1は、SCMAについての概略的な処理の一例を説明するための説明図である。
例えば、SCMAでは、誤訂正符号化が行われ、コードブックに基づいて、誤訂正符号化後のデータ(バイナリーデータ)からコードワードが生成される。具体的には、例えば、上記コードブックは、データ候補とコードワードとの対応を示す情報であり、データは、上記コードブックにおいて当該データに対応するコードワードに変換される。なお、レイヤ分離のために、レイヤごとのコードブックが用意される。
さらに、生成されたコードワード内の各信号要素は、対応する無線リソースにマッピングされる。例えば、まず、複数のレイヤのコードワードが多重化され、その後、多重化コードワード内の各信号要素が、対応する無線リソースにマッピングされる。あるいは、まず、複数のレイヤの各々について、レイヤのコードワード内の各信号要素が、対応する無線リソースにマッピングされ、その後、同一の無線リソースにマッピングされた2つ以上の信号要素(即ち、異なるレイヤの信号要素)が、多重化されてもよい。
その後、無線リソースにマッピングされた信号要素が送信される。
上述したように、複数のレイヤのコードワードが、同一の無線リソースにおいて送信される。即ち、複数のレイヤの間で無線リソースが共用される。そのために、SCMAは、OFDMAのような直交アクセス方式ではなく、非直交アクセス方式である。
(2)コードワードの生成
図2は、コードブックに基づくコードワードの生成の例を説明するための説明図である。図2を参照すると、データ候補b及びコードワードxが示されている。コードブックの大きさ、即ち、データ候補bの数、及びコードワードxの数が、それぞれMである。この場合に、例えば、入力情報であるデータは、ビットを要素として含むベクトルであり、logMの長さを有する。また、出力情報であるコードワードは、複素数を信号要素として含むベクトルであり、コードワードの送信に用いられる無線リソースの数Kと同じ長さを有する。したがって、コードブックは、入力情報及び出力情報がそれぞれベクトルである関数であるとも言える。出力情報であるコードワードは、レイヤ多重に適した所望の条件を満たすことが求められる。
(3)コードブックの例
図3は、コードブックの例を説明するための説明図である。図3を参照すると、コードブック1〜6が示さている。コードブック1〜6は、レイヤ1〜6のためのコードブックである。このように、SCMAでは、レイヤごとにコードブックが用意される。この例では、入力情報であるデータは2ビットのデータであり、データ候補の数は4である。そのため、各コードブック内におけるコードワードの数も4である。各コードブック内のコードワードでは、4つの信号要素(即ち、複素数)のうちの2つが0であり、異なる2つのコードワードは互いに疎である。また、各コードブック内のコードワードでは、4つの信号要素のうちの2つが0ではない。即ち、4つの信号要素のうちの0ではない信号要素の数Nは、2である。
(4)リソースマッピングの例
図4は、コードブックのリソースマッピングの例を説明するための説明図である。図4を参照すると、6つのレイヤと4つの無線リソースとが示されている。この例では、各レイヤのコードワード内の信号要素の数が4であるため、4つの無線リソースが用意される。例えば、各レイヤのコードワードに含まれる4つの信号要素のうちの、0ではない信号要素(即ち、2つの信号要素)が、対応する無線リソースにそれぞれマッピングされる。具体的には、例えば、レイヤ1のコードワード内の1番目の信号要素は、無線リソース1にマッピングされ、レイヤ1のコードワード内の2番目の信号要素は、無線リソース2にマッピングされる。例えば、レイヤ3のコードワード内の1番目の信号要素は、無線リソース1にマッピングされ、レイヤ3のコードワード内の3番目の信号要素は、無線リソース3にマッピングされる。
この例では、許容レイヤ数Jは、4つの無線リソースのうちの2つの組合せ(=6)と等しい。このように、6つのレイヤを4つの無線リソースにマッピングする場合には、実現されるオーバーロードは、150%である。
(5)受信側での処理
SCMAでは、上述したように、送信側では、疎なコードワードの多重化が行われる。一方、受信側では、例えば、反復演算を用いたメッセージ伝達法(Message Passing Algorithm)と呼ばれる手法が用いられる。メッセージ伝達法によれば、例えば、受信装置は、4つの無線リソースの受信信号を参照し、当該受信信号の事後確率を最大にする入力ベクトルを推定する。
より一般的に、例えば、J個のレイヤのコードワードが、K個の無線リソースにマッピングされる。この場合に、j番目のレイヤのコードワードをx=(x1j,…,xKj)と表すと、k番目の無線リソースにおける受信信号yは、以下のように表される。

Figure 0006586962
ここで、hは、k番目の無線リソースにおけるチャネル特性であり、nは、k番目の無線リソースにおいて加算されるノイズ成分である。この場合に、以下のX^が、入力ベクトルX=(x,x,…,x)の推定値である。
Figure 0006586962
これを実現するために、受信側では、SIC(Successive Interference Cancellation)が用いられる。SICでは、受信装置は、あるレイヤの受信信号を復調する過程において、その他のレイヤの受信信号を干渉成分として順次キャンセルする。このような処理により、レイヤの受信信号が分離され、所望のレイヤの受信信号が得られる。
<1.2.技術的課題>
次に、本開示の実施形態に係る技術的課題を説明する。
(1)第1の課題
SCMAでは、多重化の対象となる複数のレイヤの各々について、レイヤのためのコードブックに基づいて、当該レイヤのデータから当該レイヤのコードワードが生成され、当該コードワードが送信される。
しかし、端末装置に割り当てられるレイヤは、必ずしも固定的に決められているわけではないので、端末装置は、当該端末装置に割り当てられたレイヤを知らなければ、当該レイヤについての通信処理を行うことが困難である。
一例として、端末装置が接続モードであり、且つ、当該端末装置がDRX動作を行う場合には、基地局は、上記端末装置にデータを間欠的に送信する。別の例として、音声通信などのセミパーシステントな通信(即ち、予め定められたパターンでのみ間欠的にデータの受信が行われる通信)が行われる場合には、特定の期間においてのみトラフィックが発生し、連続的なデータの送信は行われない。これらの例では、端末装置に割り当てられるレイヤが時間によって変化し得る。
そこで、コードブックを用いた非直交多重化が用いられる場合に端末装置が当該端末装置に割り当てられたレイヤを知ることを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
(2)第2の課題
SCMAでは、多重化の対象となる複数のレイヤの各々について、レイヤのためのコードブックに基づいて、当該レイヤのデータから当該レイヤのコードワードが生成され、当該コードワードが送信される。
しかし、セルにおける送信データの量及び/又は端末装置の数は、一定ではなく変動し得るので、多重化の対象となるレイヤの数も変化し得る。そのため、上記レイヤの数が少ないにもかかわらず、許容可能な最大数のレイヤを前提とするコードブックが用いられると、無線リソースの利用効率が低下し得る。
一例として、端末装置が接続モードであり、且つ、当該端末装置がDRX動作を行う場合には、基地局は、上記端末装置にデータを間欠的に送信する。別の例として、音声通信などのセミパーシステントな通信(即ち、予め定められたパターンでのみ間欠的にデータの受信が行われる通信)が行われる場合には、特定の期間においてのみトラフィックが発生し、連続的なデータの送信は行われない。これらの例では、多重化の対象となるレイヤの数が時間によって変化し得る。
そこで、コードブックを用いた非直交多重化が用いられる場合に無線リソースをより効率的に利用することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
<<2.システムの概略的な構成>>
続いて、図5を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成を説明する。図5は、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図5を参照すると、システム1は、基地局100及び端末装置200(例えば、端末装置200A〜200Fなど)を含む。
(1)基地局100
基地局100は、移動体通信システム(又はセルラーシステム)の基地局である。基地局100は、セル101内に位置する端末装置(例えば、端末装置200)との無線通信を行う。例えば、基地局100は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(2)端末装置200
端末装置200は、上記移動体通信システム(又はセルラーシステム)において通信可能な端末装置である。端末装置200は、基地局(例えば、基地局100)との無線通信を行う。例えば、端末装置200は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
(3)コードブックを用いた非直交多重化
とりわけ本開示の実施形態では、コードブックを用いた非直交多重化/非直交多元接続が行われる。
例えば、上記コードブックは、SC(Sparse Code)のコードブックである。上記コードブックを用いた上記非直交多元接続は、SCMAであり、上記コードブックを用いた上記非直交多重化は、SCMAの多重化である。
例えば、ダウンリンクについて、コードブックを用いた非直交多重化/非直交多元接続が行われる。あるいは、アップリンクについて、コードブックを用いた非直交多重化/非直交多元接続が行われてもよい。
<<3.各装置の構成>>
続いて、図6及び図7を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100及び端末装置200の構成の例を説明する。
<3.1.基地局の構成>
まず、図6を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の一例を説明する。図6は、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図6を参照すると、基地局100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部150を備える。
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)処理部150
処理部150は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部150は、割当部151、選択部153、情報取得部155、通知部157及び通信処理部159を含む。なお、処理部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
割当部151、選択部153、情報取得部155、通知部157及び通信処理部159は、後に詳細に説明する。
<3.2.端末装置の構成>
次に、図7を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。図7は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図7を参照すると、端末装置200は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び処理部240を備える。
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
(3)記憶部230
記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)処理部240
処理部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。処理部240は、情報取得部241及び通信処理部243を含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
情報取得部241及び通信処理部243は、後に詳細に説明する。
<<4.技術的特徴>>
続いて、図8〜図14を参照して、本開示の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
(1)割当て
(a)リソースの割当て
例えば、基地局100(割当部151)は、端末装置200に無線リソースを割り当てる。
例えば、上記無線リソースは、コードワードの送信に使用される無線リソースである。より具体的には、例えば、上記無線リソースは、コードワードの長さに対応するブロックである。以下、この点について図8を参照して当該ブロックの例を説明する。
図8は、コードワードの送信に使用される無線リソースであるブロックの例を説明するための説明図である。図8を参照すると、キャリア周波数帯域(carrier frequency band)が示されている。当該キャリア周波数帯域は、複数のブロック10(例えば、ブロック10A〜10Iなど)を含む。例えば、コードワードの長さ(即ち、コードワードに含まれる信号要素の数)は、4であり、ブロック10は、周波数方向において4つのサブキャリアを含む。一例として、サブキャリアは、12kHzの間隔で配置される。ブロック10は、時間方向においても所定期間を含む。例えば、当該所定期間は、シンボル、スロット、サブフレーム又は無線フレーム(Radio Frame)である。ブロック10は、無線リソースの割当ての単位であるリソースブロックであってもよく、又は、当該リソースブロックの一部であるサブリソースブロックであってもよい。基地局100(割当部151)は、端末装置200に1つ以上のブロック10を割り当てる。また、基地局100(割当部151)は、2つ以上の端末装置200に同一のブロック10を割り当てる。例えば、基地局100(割当部151)は、端末装置200A〜200Fに同一のブロック10を割り当てる。
コードワードの送信に使用されるブロックが周波数方向において連続している例を説明したが、当該ブロックは係る例に限られない。例えば、上記ブロックは、周波数方向において不連続であってもよい。即ち、上記ブロックは、周波数方向において離散的な2つ以上のサブキャリアを含んでもよい。
また、コードワードの長さ(及びブロックに含まれるサブキャリアの数)が4である例を説明したが、当該長さ(及び当該数)は係る例に限られない。例えば、コードワードの長さ(及びブロックに含まれるサブキャリアの数)は、他の長さ(及び他の数)であってもよい。例えば、当該長さ(及び当該数)は、6であってもよく、12であってもよい。
(b)レイヤの割当て
例えば、基地局100(割当部151)は、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤの各々を端末装置200に割り当てる。
(b−1)コードブックを用いた非直交多重化
上述したように、例えば、上記コードブックは、SC(Sparse Code)のコードブックであり、上記コードブックを用いた上記非直交多重化は、SCMAの多重化である。
(b−2)複数のレイヤ
例えば、上記複数のレイヤは、SCMAのレイヤである。
例えば、上記複数のレイヤのレイヤ数は、許容可能な最大数以下である。一例として、当該許容可能な最大数は、6である。即ち、基地局100(割当部151)は、6つ以下のレイヤの各々を端末装置200に割り当てる。
例えば、基地局100(割当部151)は、6つのレイヤ(レイヤ1〜レイヤ6)の各々を端末装置200に割り当てる。例えば、基地局100(割当部151)は、5つのレイヤ(レイヤ1〜レイヤ6のうちの5つ)の各々を端末装置200に割り当てる。
なお、コードワードの長さ(及びコードワードの送信に使用されるサブキャリアの数)が大きいほど、上記許容可能な最大数も大きくなるが、コードブックの設計がより困難になり、受信処理の負荷が増大する。
(b−3)レイヤの割当ての例
例えば、基地局100(割当部151)は、上記複数のレイヤの各々を異なる端末装置200に割り当てる。一例として、基地局100(割当部151)は、レイヤ1を端末装置200Aに割り当て、レイヤ2を端末装置200Bに割り当て、レイヤ3を端末装置200Cに割り当て、レイヤ4を端末装置200Dに割り当て、レイヤ5を端末装置200Eに割り当て、レイヤ6を端末装置200Fに割り当てる。これにより、例えば、より多くの端末装置200が同時に通信することが可能になる。
なお、基地局100(割当部151)は、2つ以上のレイヤを同一の端末装置200に割り当ててもよい。一例として、基地局100(割当部151)は、レイヤ1及びレイヤ2を端末装置200Aに割り当ててもよい。これにより、例えば、端末装置200Aの通信速度を向上させることが可能になる。
(b−4)トラフィックの変化に応じたレイヤ数の変更
例えば、基地局100(割当部151)は、トラフィックの変化に応じて、上記非直交多重化の対象となる上記複数のレイヤのレイヤ数を変更する。例えば、当該トラフィックは、セル101内のトラフィック(即ち、基地局100が処理するトラフィック)である。
より具体的には、例えば、基地局100(割当部151)は、セル101内のトラフィックが少なくなると、レイヤ数をより大きい数からより小さい数に変更する。例えば、基地局100(割当部151)は、セル101内のトラフィックが多くなると、レイヤ数をより小さい数からより大きい数に変更する。
(2)レイヤの通知
基地局100(情報取得部155)は、上記複数のレイヤ(即ち、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤ)のうちの、端末装置200に割り当てられるレイヤを示す情報を取得する。そして、基地局100(通知部157)は、上記レイヤを端末装置200に通知する。
これにより、例えば、コードブックを用いた非直交多重化が用いられる場合に端末装置200が端末装置200に割り当てられたレイヤを知ることが可能になる。
(a)DCIの中での通知
例えば、基地局100(通知部157)は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)の中で、上記レイヤを端末装置200に通知する。例えば、当該DCIは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)上で送信される情報である。
例えば、基地局100(通知部157)は、端末装置200Aに割り当てられるレイヤ1を、端末装置200AへのDCIの中で端末装置200Aに通知する。例えば、基地局100(通知部157)は、端末装置200Dに割り当てられるレイヤ4を、端末装置200DへのDCIの中で端末装置200Dに通知する。
これにより、例えば、レイヤの動的な割当て(例えば、サブフレームごとのレイヤの割当て)が可能になる。そのため、例えば、端末装置200は、コードブックを用いた非直交多重化が用いられる場合にも、DRX動作及び/又はセミパーシステントな通信などを柔軟に行い得る。
(b)具体的な動作
例えば、基地局100(通知部157)は、上記レイヤを示す情報を含むDCIを生成する。上記レイヤを示す当該情報は、上記レイヤのレイヤ番号であってもよい。
例えば、基地局100(通信処理部159)は、端末装置200のID(例えば、RNTI(Radio Network Temporary ID))に基づいて、CRCを生成し、当該CRCを上記DCIに付加する。そして、基地局100(通信処理部159)は、上記CRCが付加された上記DCIについて、符号化、レートマッチング及び多重化などを行う。
一方、例えば、端末装置200は、端末装置200のID(例えば、RNTI)に基づいて、各サブフレームのPDCCHをモニタリングし、端末装置200へのDCIを見つける。そして、端末装置200(情報取得部241)は、上記DCIを取得し、上記DCIに含まれる、上記レイヤを示す上記情報を取得する。
(c)他の情報の通知
例えば、基地局100(通知部157)は、上記DCIの中で、上記レイヤのコードワードの送信に使用される無線リソースを端末装置200に通知する。これにより、例えば、端末装置200は、どの無線リソースについてのレイヤが端末装置200に割り当てられたかを知ることが可能になる。
さらに、例えば、基地局100(通知部157)は、上記DCIの中で、トランスミッションモードに応じた他の情報を端末装置200に通知してもよい。当該他の情報は、MCS(Modulation and Coding Scheme)、NDI(New Data Indicator)、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)の電力制御コマンド、及び/又はプリコーディング情報などを含んでもよい。
(3)通信処理
例えば、基地局100(通信処理部159)は、上記複数のレイヤ(即ち、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤ)についての通信処理を行う。
例えば、端末装置200(情報取得部241)は、上記複数のレイヤのうちの、端末装置200に割り当てられるレイヤを示す情報を取得する。そして、端末装置200(通信処理部243)は、上記レイヤを示す上記情報に基づいて、上記レイヤについての通信処理を行う。
(a)ダウンリンクのケース
例えば、上記非直交多重化は、ダウンリンクについて行われる。この場合に、基地局100(通信処理部159)は、上記複数のレイヤについての送信処理を行う。一方、端末装置200(通信処理部243)は、上記複数のレイヤのうちの、端末装置200に割り当てられる上記レイヤについての受信処理を行う。
(a−1)基地局100の送信処理
−コードワードの生成
例えば、上記送信処理は、上記複数のレイヤの各々について、レイヤのデータから当該レイヤのコードワードを生成することを含む。例えば、基地局100(通信処理部159)は、上記複数のレイヤの各々について、レイヤのためのコードブックに基づいて、当該レイヤのデータから当該レイヤのコードワードを生成する。
例えば、基地局100(通信処理部159)は、レイヤ1のためのコードブック(例えば、図3に示されるコードブック1)に基づいて、レイヤ1のデータからレイヤ1のコードワードを生成する。例えば、基地局100(通信処理部159)は、レイヤ4のためのコードブック(例えば、図3に示されるコードブック4)に基づいて、レイヤ4のデータからレイヤ4のコードワードを生成する。
−無線リソースへのコードワードのマッピング
例えば、上記送信処理は、上記複数のレイヤの各々について、上記コードワードの送信に使用される無線リソースに上記コードワードをマッピングすることを含む。
例えば、基地局100(通信処理部159)は、上記複数のレイヤの各々について、上記コードワードを同一のブロックにマッピングする。より具体的には、例えば、基地局100(通信処理部159)は、各レイヤのコードワード内の各信号要素を、ブロック内の対応する無線リソース(例えば、リソースエレメント)にマッピングする。以下、この点について、図9を参照して具体例を説明する。
図9は、複数のレイヤのコードワードの無線リソースへのマッピングの第1の例を説明するための説明図である。図9を参照すると、ブロック10が示されている。この例では、レイヤ1〜6が、コードブックを用いた非多重化の対象である。基地局100(通信処理部159)は、図3に示されるコードブック1〜6に基づいて、レイヤ1〜6のコードワードを生成する。そして、基地局100(通信処理部159)は、レイヤ1〜6のコードワードをブロック10にマッピングする。より具体的には、基地局100(通信処理部159)は、レイヤ1、レイヤ3及びレイヤ5のコードワードの1番目の信号要素(0ではない信号要素)を、ブロック10内の、サブキャリア11のリソースエレメントにマッピングする。また、基地局100(通信処理部159)は、レイヤ1、レイヤ4及びレイヤ6のコードワードの2番目の信号要素(0ではない信号要素)を、ブロック10内の、サブキャリア13のリソースエレメントにマッピングする。また、基地局100(通信処理部159)は、レイヤ2、レイヤ3及びレイヤ6のコードワードの3番目の信号要素(0ではない信号要素)を、ブロック10内の、サブキャリア15のリソースエレメントにマッピングする。また、基地局100(通信処理部159)は、レイヤ2、レイヤ4及びレイヤ5のコードワードの4番目の信号要素(0ではない信号要素)を、ブロック10内の、サブキャリア17のリソースエレメントにマッピングする。なお、コードワードの信号要素は、リファレンス信号がマッピングされるリソースエレメントにはマッピングされず、リファレンス信号がマッピングされないリソースエレメントにマッピングされる。
図10は、複数のレイヤのコードワードの無線リソースへのマッピングの第2の例を説明するための説明図である。図10を参照すると、ブロック10が示されている。この例では、レイヤ1、3〜6が、コードブックを用いた非多重化の対象である。基地局100(通信処理部159)は、レイヤ1、3〜6のコードワードを生成する。そして、基地局100(通信処理部159)は、図9の例と同様に、レイヤ1、3〜6のコードワードをブロック10にマッピングする。なお、この例では、図9の例とは異なり、レイヤ2のコードワードは、存在せず、ブロック10にマッピングされない。
以上のように、基地局100(通信処理部159)は、複数のレイヤのコードワードを同一のブロックにマッピングすることにより、多重化を行う。なお、異なるレイヤのコードワードの信号要素が同一のリソースエレメントにマッピングされるが、当該信号要素は、加算された後に、上記同一のリソースエレメントにマッピングされてもよく、上記同一のリソースエレメントへのマッピングされた後に、加算されてもよい。
−送信処理全体の例
−−第1の例
図11は、基地局100の送信処理全体の第1の例を説明するための説明図である。例えば、基地局100の送信処理は、符号化、レイヤマッピング、コードワードに基づくコードワードの生成、リソースマッピング及びIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)などを含む。
−−第2の例
図12は、基地局100の送信処理全体の第2の例を説明するための説明図である。当該第2の例では、MIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)のケースの例である。図12に示されるように、この例では、基地局100の送信処理は、コードブックを用いた非直交多重化のための第1のレイヤマッピングに加えて、空間多重化のための第2のレイヤマッピングを含む。さらに、上記送信処理は、空間多重化のためのプリコーディングも含む。例えば、コードワードは、上記第2のレイヤマッピングにおいて、送信レイヤにマッピングされ、上記プリコーディングにおいて、アンテナごとに重み付けされ、そして送信される。なお、例えば、送信レイヤの数は、端末装置200が基地局100に通知するRI(Rank Indicator)を参照して決定される。また、例えば、上記プリコーディングにおける重みのセットは、各レイヤのスループットの合計が最大になるように、予め定められたセット群の中から選択される。例えば、上記プリコーディングにおける重みのセットは、端末装置200が基地局100に通知するPMI(Precoding Matrix Indicator)を参照して決定される。
(a−2)端末装置200の受信処理
例えば、上記受信処理は、SICにより、端末装置200に割り当てられるレイヤのデータを復号することを含む。例えば、端末装置200A(通信処理部243)は、上記レイヤのためのコードブック(及び他のレイヤのコードブック)に基づいて、上記レイヤの上記データを復号する。
例えば、端末装置200Aにレイヤ1が割り当てられる。この場合に、端末装置200A(通信処理部243)は、端末装置200に割り当てられた無線リソースにおける受信信号から、SICにより、受信電力が大きい順に他のレイヤの信号(干渉)を除去し、レイヤ1のデータを復号する。なお、端末装置200は、上記他のレイヤの信号の除去のために、レイヤ1のためのコードブックのみではなく、上記他のレイヤのためのコードブックにも基づいて、SICによりレイヤ1のデータを復号する。
(b)アップリンクのケース
上記非直交多重化は、アップリンクについて行われてもよい。この場合に、端末装置200(通信処理部243)は、上記複数のレイヤのうちの、端末装置200に割り当てられる上記レイヤについての送信処理を行ってもよい。一方、基地局100(通信処理部159)は、上記複数のレイヤについての受信処理を行ってもよい。
(b−1)端末装置200の送信処理
−コードワードの生成
上記送信処理は、端末装置200に割り当てられるレイヤのデータから当該レイヤのコードワードを生成することを含んでもよい。端末装置200(通信処理部243)は、上記レイヤのためのコードブックに基づいて、上記レイヤのデータから上記レイヤのコードワードを生成してもよい。
例えば、レイヤ1が端末装置200Aに割り当てられてもよく、端末装置200A(通信処理部243)は、図3に示されるコードブック1(レイヤ1のためのコードブック)に基づいて、レイヤ1のデータからレイヤ1のコードワードを生成してもよい。
−無線リソースへのコードワードのマッピング
例えば、上記送信処理は、端末装置200に割り当てられる上記レイヤの上記コードワードの送信に使用される無線リソース(即ち、端末装置200に割り当てられる無線リソース)に、上記レイヤの上記コードワードをマッピングすることを含んでもよい。
(b−2)基地局100の受信処理
上記受信処理は、SICにより、上記複数のレイヤの各々のデータを順次復号することを含んでもよい。基地局100(通信処理部159)は、上記複数のレイヤのコードブックに基づいて、上記複数のレイヤの各々のデータを順次復号してもよい。
例えば、端末装置200A〜200Fにレイヤ1〜6が割り当てられてもよく、基地局100(通信処理部159)は、SICにより、レイヤ1〜6の各々のデータを順次復号してもよい。
(4)コードブックグループの選択と使用
例えば、基地局100(選択部153)は、複数のコードブックグループのうちの、上記複数のレイヤ(即ち、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤ)に対応するコードブックグループを選択する。そして、基地局100(通信処理部159)は、上記コードブックグループに基づいて、上記複数のレイヤについての通信処理を行う。
これにより、例えば、コードブックを用いた非直交多重化が用いられる場合に無線リソースをより効率的に利用することが可能になる。
(a)コードブックグループ
(a−1)第1のコードブックグループ/第2のコードブックグループ
例えば、上記複数のコードブックグループは、少なくとも、第1の数のレイヤに対応する第1のコードブックグループと、上記第1の数よりも小さい第2の数のレイヤに対応する第2のコードブックグループとを含む。
−具体的な例
例えば、上記第1の数のレイヤは、許容可能な最大数のレイヤであり、上記第2の数のレイヤは、許容可能な最大数よりも小さい数のレイヤである。
一例として、上記第1の数(上記許容可能な最大数)は6であり、上記第2の数は5である。即ち、上記第1のコードブックグループは、6つのレイヤに対応するコードブックグループであり、上記第2のコードブックグループは、5つのレイヤに対応するコードブックグループである。この場合に、例えば、上記第1のコードブックグループは、6つのコードブックを含み、上記第2のコードブックグループは、5つのコードブックを含む。
例えば、上記第1のコードブックグループは、図3に示されるコードブック1〜6を含むグループである。例えば、上記第2のコードブックは、図3に示されるコードブック1〜5とは異なる5つのコードブック(例えば、5つのレイヤに適したコードブックグループ)を含む。あるいは、上記第2のコードブックグループは、上記第1のコードブックグループに含まれるコードブック(例えば、レイヤ1のためのコードブック1)を含んでもよい。
−第1のコードブックグループ/第2のコードブックグループの選択
−−第1のコードブックグループの選択
例えば、基地局100(選択部153)は、上記複数のレイヤ(即ち、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤ)のレイヤ数が上記第1の数(例えば6)である場合に、上記複数のコードブックグループのうちの、上記第1のコードブックグループを選択する。
図9を再び参照すると、例えば、レイヤ1〜6が、コードブックを用いた非多重化の対象である。この場合に、基地局100(選択部153)は、レイヤ1〜6の各々のためのコードブックを含む第1のコードブックグループを選択する。
−−第2のコードブックグループの選択
例えば、基地局100(選択部153)は、上記複数のレイヤのレイヤ数が上記第2の数(例えば5)である場合に、上記複数のコードブックグループのうちの、上記第2のコードブックグループを選択する。
図10を再び参照すると、例えば、レイヤ1、3〜6が、コードブックを用いた非多重化の対象である。この場合に、基地局100(選択部153)は、レイヤ1、3〜6の各々のためのコードブックを含む第2のコードブックグループを選択する。
−変調度(modulation order)
−−第1のコードブックグループ及び第2のコードブックグループ
例えば、上記第2のコードブックグループに含まれる少なくとも1つのコードブックは、上記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックとも、異なる変調度の信号要素を含むコードワードを含む。より具体的には、例えば、上記第2のコードブックグループに含まれる上記少なくとも1つのコードブックは、上記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックよりも、より高い変調度の信号要素を含むコードワードを含む。例えば、より高い変調度の当該信号要素は、より少数のレイヤの信号要素がマッピングされる無線リソースにマッピングされる信号要素である。
上述したように、例えば、上記第1のコードブックグループは、レイヤ1〜6の各々のためのコードブックを含むコードブックグループであり、レイヤ1〜6のコードワードは、図9に示されるように無線リソースにマッピングされる。一方、上記第2のコードブックグループは、レイヤ1、3〜6の各々のためのコードブックを含むコードブックグループであり、レイヤ1、3〜6のコードワードは、図10に示されるように無線リソースにマッピングされる。この場合に、例えば、上記第2のコードブックグループに含まれるレイヤ3〜6のためのコードブックは、上記第1のコードブックグループに含まれるレイヤ1〜6のためのコードブックのいずれよりも、より高い変調度の信号要素を含むコードワードを含む。
図10を再び参照すると、サブキャリア15のリソースエレメントには、レイヤ3及びレイヤ6の信号要素のみがマッピングされ、サブキャリア17のリソースエレメントには、レイヤ4及びレイヤ5の信号要素のみがマッピングされる。そのため、サブキャリア15のリソースエレメント及びサブキャリア17のリソースエレメントにマッピングされる信号要素は、干渉の減少に伴い、より高い変調度の信号であってもよい。よって、例えば、上記第2のコードブックグループに含まれるレイヤ3〜6のためのコードブックは、より高い変調度の信号要素を含むコードワードを含む。以下、図13及び図14を参照して、さらに具体的な例を説明する。
図13は、第1のコードブックグループに基づいて生成されるコードワードの例を説明するための説明図である。図13を参照すると、第1のコードブックグループに基づいて生成されるレイヤ1〜6のコードワードと、無線リソース1〜4とが示されている。無線リソース1〜4の各々は、例えば、リソースエレメントである。この例では、レイヤ1〜6の各々のコードワードは、0ではない2つの信号要素を含み、当該2つの信号要素の各々は、無線リソース1〜4のうちの対応するものにマッピングされる。とりわけ、この例では、無線リソース1〜4の各々に、3つの信号要素がマッピングされるので、例えば、レイヤ1〜6のコードワードに含まれる、0ではない全ての信号要素は、第1の変調度の信号要素である。
図14は、第2のコードブックグループに基づいて生成されるコードワードの例を説明するための説明図である。図14を参照すると、第2のコードブックグループに基づいて生成されるレイヤ1、3〜6のコードワードと、無線リソース1〜4とが示されている。無線リソース1〜4の各々は、例えば、リソースエレメントである。この例では、レイヤ1、3〜6の各々のコードワードは、0ではない2つの信号要素を含み、当該2つの信号要素の各々は、無線リソース1〜4のうちの対応するものにマッピングされる。とりわけ、この例では、無線リソース1、2の各々には、3つの信号要素がマッピングされるが、無線リソース3、4の各々には、2つの信号要素のみがマッピングされる。そのため、レイヤ3のコードワードに含まれる1番目の信号要素は、上記第1の変調度の信号要素であるが、レイヤ3のコードワードに含まれる3番目の信号要素は、上記第1の変調度よりも高い第2の変調度の信号要素である。また、レイヤ4コードワードに含まれる2番目の信号要素は、上記第1の変調度の信号要素であるが、レイヤ4のコードワードに含まれる4番目の信号要素は、上記第2の変調度の信号要素である。また、レイヤ5コードワードに含まれる1番目の信号要素は、上記第1の変調度の信号要素であるが、レイヤ5のコードワードに含まれる4番目の信号要素は、上記第2の変調度の信号要素である。また、レイヤ6コードワードに含まれる2番目の信号要素は、上記第1の変調度の信号要素であるが、レイヤ6のコードワードに含まれる3番目の信号要素は、上記第2の変調度の信号要素である。なお、レイヤ1のコードワードに含まれる1番目の信号要素及び2番目の信号要素は、上記第1の変調度の信号要素である。
−−第2のコードブックグループ
例えば、上記第2のコードブックグループは、少なくとも、第1の変調度の信号要素、及び上記第1の変調度とは異なる第2の変調度の信号要素とを含む。
上述したように、例えば、上記第2のコードブックグループに含まれる、レイヤ3〜6の各々のためのコードブックは、上記第1の変調度の信号要素と、上記第2の変調度の信号要素とを含む。
−−変調度の例
なお、上記第1の変調度及び上記第2の変調度の各々は、BPSK(Binary Phase shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase shift Keying)、8PSK(Phase shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMのいずれかの変調度と同等の変調度であってもよく、他の任意の変調度であってもよい。
−コードブックに含まれるコードワードの数
−−第1のコードブックグループ及び第2のコードブックグループ
例えば、上記第2のコードブックグループに含まれる少なくとも1つのコードブックは、上記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックよりも、より多数のコードワードを含む。換言すると、上記少なくとも1つのコードブックは、上記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックよりも、より大きいサイズのデータを対象とする。
例えば、上記第1のコードブックグループの含まれる、レイヤ1〜6の各々のコードブックは、第1の数のコードワードを含む。一方、上記第2のコードブックグループに含まれる、レイヤ3〜6の各々のためのコードブックは、上記第1の数よりも大きい第2の数のコードワードを含む。
−−第2のコードブックグループ
例えば、上記第2のコードブックグループに含まれる第1のコードブックは、上記第2のコードブックグループに含まれる第2のコードブックよりも、より多くのコードワードを含む。換言すると、上記第1のコードブックは、上記第2のコードブックよりも、より大きいサイズのデータを対象とする。
上述したように、例えば、上記第2のコードブックグループに含まれる、レイヤ3〜6の各々のためのコードブックは、上記第2の数のコードワードを含む。一方、上記第2のコードブックグループに含まれる、レイヤ1のためのコードブックは、上記第1の数のコードワードを含む。
−レート制御(rate control)
例えば、基地局100(通信処理部159)は、各レイヤのデータレートを制御する。より具体的には、例えば、基地局100(通信処理部159)は、各レイヤで送信するデータのサイズを制御する。なお、基地局100は、データレートの制御のために、レート制御バッファを備えてもよい。
(a−2)他のコードブックグループ
例えば、上記複数のコードブックグループは、上記第1のコードブック(例えば、第1の数のレイヤに対応するコードブック)及び上記第2のコードブック(例えば、第2の数のレイヤに対応するコードブック)以外のコードブックをさらに含む。
一例として、上記複数のコードブックグループは、第3の数に対応するコードブックをさらに含んでもよい。当該第3の数は、上記第2の数よりも小さくてもよい。
別の例として、上記複数のコードブックグループは、上記第2の数のレイヤに対応する他のコードブックを含んでもよい。例えば、上記第2のコードブックは、レイヤ1、3〜6の各々のためのコードブックを含み、上記他のコードブックは、レイヤ2〜6のためのコードブックを含んでもよい。このように、上記複数のコードブックグループは、同一の数のレイヤに対応する2つ以上のコードブックを含んでもよい。
あるいは、上記複数のコードブックグループは、同一の数のレイヤに対応する2つ以上のコードブックを含まず、レイヤ数ごとに1つのコードブックを含んでもよい。この場合に、レイヤ数に応じて使用されるレイヤが、予め定められてもよい。
(b)端末装置への通知
−コードブックグループの通知
例えば、基地局100(通知部157)は、上記コードブックグループ(即ち、上記複数のコードブックグループの中から選択されるコードブックグループ)を端末装置200に通知する。
より具体的には、例えば、基地局100(通知部157)は、DCIの中で、上記コードブックグループを端末装置200に通知する。例えば、基地局100(通知部157)は、上記コードブックグループを示す情報を含むDCIを生成する。上記コードブックグループを示す当該情報は、上記コードブックグループの識別情報(例えば、上記コードブックグループのグループ番号)であってもよい。
これにより、例えば、端末装置200は、使用すべきコードブックグループを知ることが可能になる。
−複数のレイヤの通知
あるいは、基地局100(通知部157)は、上記複数のレイヤ、又は上記複数のレイヤのレイヤ数を、端末装置200に通知してもよい。
より具体的には、基地局100(通知部157)は、DCIの中で、上記複数のレイヤ又は上記レイヤ数を端末装置200に通知してもよい。例えば、基地局100(通知部157)は、上記複数のレイヤの各々を示す情報(例えば、上記複数のレイヤの各々のレイヤ番号のセット)又は上記レイヤ数を示す情報を含むDCIを生成してもよい。そして、端末装置200は、上記複数のレイヤ、又は上記レイヤ数に基づいて、端末装置200が使用するコードブックグループを決定してもよい。
これにより、例えば、端末装置200は、使用すべきコードブックグループを知ることが可能になる。
−複数のコードブックグループの通知
基地局100(通知部157)は、上記複数のコードブックグループを端末装置200に通知してもよい。
より具体的には、基地局100(通知部157)は、端末装置200へのシグナリングにより、又はシステム情報の中で、上記複数のコードブックグループを端末装置200に通知してもよい。
(c)端末装置の動作
例えば、端末装置200(通信処理部243)は、上記複数のコードブックグループのうちの、上記複数のレイヤに対応するコードブックグループに基づいて、上記レイヤについての上記通信処理を行う。当該通信処理については、上述したとおりである。
(d)特定の条件下での実行
基地局100は、端末装置200が基地局100に近接している場合に(即ち、SN比(Signal-to-Noise Ratio)が十分に良好であり、干渉の影響が支配的である場合に)、コードブックグループの選択、及び当該コードブックグループに基づく通信処理を行ってもよい。
以上のように、コードブックグループが選択され、当該コードブックグループに基づいて通信処理が行われる。これにより、例えば、無線リソースをより効率的に利用することが可能になる。より具体的には、例えば、レイヤ数がより小さくなる場合には、より少ない信号要素(即ち、より少ないレイヤのコードワードの信号要素)がマッピングされる無線リソースがあり、当該無線リソースにおいて干渉が小さくなる。そのため、当該無線リソースにおける変調度を高くすることが可能になり、よって、いくつかのレイヤにおいてより大きいサイズのデータを送信することが可能になる。その結果、無線リソースがより効率的に使用され得る。
<<5.処理の流れ>>
続いて、図15及び図16を参照して、本開示の実施形態に係る処理の例を説明する。
(1)ダウンリンクのケース
図15は、本開示の実施形態に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すフローチャートである。当該第1の例は、コードブックを用いた非直交多重化がダウンリンクについて行われる例である。
基地局100は、ダウンリンクの無線リソースと、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤに含まれるレイヤとを、端末装置200に割り当てる(S401)。そして、基地局100は、複数のコードブックグループのうちの、上記複数のレイヤに対応するコードブックグループを選択する(S403)。
基地局100は、端末装置200へのDCIを送信する(S405)。とりわけ、基地局100は、当該DCIの中で、端末装置200に割り当てられた上記無線リソース及び上記レイヤと、上記コードブックグループとを、端末装置200に通知する。
端末装置200は、上記DCIを取得し、上記DCIから、上記無線リソースを示す情報、上記レイヤを示す情報、及び上記コードブックグループを示す情報を取得する。
基地局100は、上記複数のレイヤの各々においてデータを送信する(S407)。とりわけ、基地局100は、上記コードブックグループに基づいて、上記複数のレイヤの各々についての送信処理を行う。当該送信処理は、上記複数のレイヤの各々について、レイヤのデータから当該レイヤのコードワードを生成することを含む。
端末装置200は、端末装置200に割り当てられた上記レイヤにおいて送信されたデータを受信する。とりわけ、基地局100は、上記無線リソースを示す上記情報、上記レイヤを示す上記情報、及び上記コードブックグループに基づいて、上記レイヤについての受信処理を行う。
(2)アップリンクのケース
図16は、本開示の実施形態に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すフローチャートである。当該第2の例は、コードブックを用いた非直交多重化がアップリンクについて行われる例である。
端末装置は、スケジューリングリクエストを行い(S421)、基地局100は、アップリンクの無線リソースと、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤに含まれるレイヤとを、端末装置200に割り当てる(S423)。そして、基地局100は、複数のコードブックグループのうちの、上記複数のレイヤに対応するコードブックグループを選択する(S425)。
基地局100は、端末装置200へのDCIを送信する(S427)。とりわけ、基地局100は、当該DCIの中で、端末装置200に割り当てられた上記無線リソース及び上記レイヤと、上記コードブックグループとを、端末装置200に通知する。
端末装置200は、上記DCIを取得し、上記DCIから、上記無線リソースを示す情報、上記レイヤを示す情報、及び上記コードブックグループを示す情報を取得する。
端末装置200は、端末装置200に割り当てられた上記レイヤにおいてデータを送信する(S429)。とりわけ、端末装置200は、上記無線リソースを示す上記情報、上記レイヤを示す上記情報、及び上記コードブックグループ(とりわけ、上記コードブックグループに含まれる、上記レイヤのためのコードブック)に基づいて、上記レイヤについての送信処理を行う。当該送信処理は、上記レイヤのデータから上記レイヤのコードワードを生成することを含む。
基地局100は、上記複数のレイヤの各々において送信されたデータを受信する。とりわけ、基地局100は、上記コードブックグループに基づいて、上記複数のレイヤの各々についての受信処理を行う。
<<6.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。さらに、基地局100の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置200の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<6.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図17は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図17に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図17にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図17に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図17に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図17には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図17に示したeNB800において、図6を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(割当部151、選択部153、情報取得部155、通知部157及び/又は通信処理部159)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図17に示したeNB800において、図6を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図18は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図18に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図18にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図17を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図17を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図18に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図18には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図18に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図18には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図18に示したeNB830において、図6を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(割当部151、選択部153、情報取得部155、通知部157及び/又は通信処理部159)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図18に示したeNB830において、例えば、図6を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。
<6.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図19は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図19に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図19には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図19に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図19にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図19に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図19に示したスマートフォン900において、図7を参照して説明した情報取得部241及び通信処理部243は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部241及び通信処理部243が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部241及び通信処理部243として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部241及び通信処理部243の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部241及び通信処理部243として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部241及び通信処理部243を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部241及び通信処理部243として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図19に示したスマートフォン900において、例えば、図7を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図20は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図20に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図20には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図20に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図20にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図20に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図20に示したカーナビゲーション装置920において、図7を参照して説明した情報取得部241及び通信処理部243は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部241及び通信処理部243が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部241及び通信処理部243として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部241及び通信処理部243の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部241及び通信処理部243として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部241及び通信処理部243を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部241及び通信処理部243として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図20に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図7を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、情報取得部241及び通信処理部243を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<7.まとめ>>
ここまで、図5〜図20を参照して、本開示の実施形態に係る装置及び処理を説明した。
本開示の実施形態によれば、基地局100は、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置200に割り当てられるレイヤを示す情報を取得する情報取得部155と、上記レイヤを端末装置200に通知する通知部157と、を備える。
また、本開示の実施形態によれば、端末装置200は、コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置200に割り当てられるレイヤを示す情報を取得する情報取得部241と、上記レイヤを示す上記情報に基づいて、上記レイヤについての通信処理を行う通信処理部243と、を備える。
これにより、例えば、コードブックを用いた非直交多重化が用いられる場合に端末装置が当該端末装置に割り当てられたレイヤを知ることが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の処理における処理ステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理における処理ステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書の装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記装置の構成要素(例えば、割当部、選択部、情報取得部、通知部及び/又は通信処理部)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記装置の構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)も提供されてもよい。また、上記装置の構成要素(例えば、割当部、選択部、情報取得部、通知部及び/又は通信処理部)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得する取得部と、
前記レイヤを前記端末装置に通知する通知部と、
を備える装置。
(2)
前記通知部は、ダウンリンク制御情報の中で、前記レイヤを前記端末装置に通知する、前記(1)に記載の装置。
(3)
前記通知部は、前記ダウンリンク制御情報の中で、前記レイヤのコードワードの送信に使用される無線リソースを前記端末装置に通知する、前記(2)に記載の装置。
(4)
複数のコードブックグループのうちの、前記複数のレイヤに対応するコードブックグループを選択する選択部と、
前記コードブックグループに基づいて、前記複数のレイヤについての通信処理を行う通信処理部と、
をさらに備える、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の装置。
(5)
前記複数のコードブックグループは、少なくとも、第1の数のレイヤに対応する第1のコードブックグループと、前記第1の数よりも小さい第2の数のレイヤに対応する第2のコードブックグループとを含む、前記(4)に記載の装置。
(6)
前記第1の数のレイヤは、許容可能な最大数のレイヤであり、
前記第2の数のレイヤは、許容可能な最大数よりも小さい数のレイヤである、
前記(5)に記載の装置。
(7)
前記第2のコードブックグループに含まれる少なくとも1つのコードブックは、前記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックとも、異なる変調度の信号要素を含むコードワードを含む、前記(5)又は(6)に記載の装置。
(8)
前記第2のコードブックグループに含まれる前記少なくとも1つのコードブックは、前記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックよりも、より高い変調度の信号要素を含むコードワードを含み、
より高い変調度の前記信号要素は、より少数のレイヤの信号要素がマッピングされる無線リソースにマッピングされる信号要素である、
前記(7)に記載の装置。
(9)
前記第2のコードブックグループは、少なくとも、第1の変調度の信号要素、及び前記第1の変調度とは異なる第2の変調度の信号要素とを含む、前記(5)〜(8)のいずれか1項に記載の装置。
(10)
前記第2のコードブックグループに含まれる少なくとも1つのコードブックは、前記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックよりも、より多数のコードワードを含む、前記(5)〜(9)のいずれか1項に記載の装置。
(11)
前記通信処理は、前記複数のレイヤについての送信処理である、前記(4)〜(10)のいずれか1項に記載の装置。
(12)
前記送信処理は、前記複数のレイヤの各々について、レイヤのデータから当該レイヤのコードワードを生成することを含む、前記(11)に記載の装置。
(13)
前記通信処理は、前記複数のレイヤについての受信処理である、前記(4)〜(10)のいずれか1項に記載の装置。
(14)
前記通知部は、前記コードブックグループ、又は、前記複数のレイヤ若しくは前記複数のレイヤのレイヤ数を、前記端末装置に通知する、前記(4)〜(13)のいずれか1項に記載の装置。
(15)
前記複数のレイヤの各々を端末装置に割り当てる割当部をさらに備え、
前記割当部は、トラフィックの変化に応じて、前記非直交多重化の対象となる前記複数のレイヤのレイヤ数を変更する、
前記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の装置。
(16)
プロセッサにより、
コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得することと、
前記レイヤを前記端末装置に通知することと、
を含む方法。
(17)
コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得する取得部と、
前記レイヤを示す前記情報に基づいて、前記レイヤについての通信処理を行う通信処理部と、
を備える装置。
(18)
前記通信処理は、前記レイヤについての受信処理である、前記(17)に記載の装置。
(19)
前記通信処理は、前記レイヤについての送信処理である、前記(17)に記載の装置。
(20)
前記通信処理部は、複数のコードブックグループのうちの、前記複数のレイヤに対応するコードブックグループに基づいて、前記レイヤについての前記通信処理を行う、前記(17)〜(19)のいずれか1項に記載の装置。
(21)
コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得することと、
前記レイヤを前記端末装置に通知することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(22)
コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得することと、
前記レイヤを前記端末装置に通知することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。

(23)
プロセッサにより、
コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得することと、
前記レイヤを示す前記情報に基づいて、前記レイヤについての通信処理を行うことと、
を含む方法。
(24)
コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得することと、
前記レイヤを示す前記情報に基づいて、前記レイヤについての通信処理を行うことと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(25)
コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得することと、
前記レイヤを示す前記情報に基づいて、前記レイヤについての通信処理を行うことと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
1 システム
10 ブロック
11、13、15、17 サブキャリア
100 基地局
101 セル
151 割当部
153 選択部
155 情報取得部
157 通知部
159 通信処理部
200 端末装置
241 情報取得部
243 通信処理部

Claims (16)

  1. コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得する取得部と、
    前記レイヤを前記端末装置に通知する通知部と
    複数のコードブックグループのうちの、前記複数のレイヤに対応するコードブックグループを選択する選択部と、
    前記コードブックグループに基づいて、前記複数のレイヤについての通信処理を行う通信処理部と、
    を備え、
    前記複数のコードブックグループは、少なくとも、第1の数のレイヤに対応する第1のコードブックグループと、前記第1の数よりも小さい第2の数のレイヤに対応する第2のコードブックグループとを含み、
    前記第2のコードブックグループに含まれる少なくとも1つのコードブックは、前記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックとも、異なる変調度の信号要素を含むコードワードを含む、装置。
  2. 前記通知部は、ダウンリンク制御情報の中で、前記レイヤを前記端末装置に通知する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記通知部は、前記ダウンリンク制御情報の中で、前記レイヤのコードワードの送信に使用される無線リソースを前記端末装置に通知する、請求項2に記載の装置。
  4. 前記第1の数のレイヤは、許容可能な最大数のレイヤであり、
    前記第2の数のレイヤは、許容可能な最大数よりも小さい数のレイヤである、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記第2のコードブックグループに含まれる前記少なくとも1つのコードブックは、前記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックよりも、より高い変調度の信号要素を含むコードワードを含み、
    より高い変調度の前記信号要素は、より少数のレイヤの信号要素がマッピングされる無線リソースにマッピングされる信号要素である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記第2のコードブックグループは、少なくとも、第1の変調度の信号要素、及び前記第1の変調度とは異なる第2の変調度の信号要素とを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記第2のコードブックグループに含まれる少なくとも1つのコードブックは、前記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックよりも、より多数のコードワードを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記通信処理は、前記複数のレイヤについての送信処理である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記送信処理は、前記複数のレイヤの各々について、レイヤのデータから当該レイヤのコードワードを生成することを含む、請求項に記載の装置。
  10. 前記通信処理は、前記複数のレイヤについての受信処理である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記通知部は、前記コードブックグループ、又は、前記複数のレイヤ若しくは前記複数のレイヤのレイヤ数を、前記端末装置に通知する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 前記複数のレイヤの各々を端末装置に割り当てる割当部をさらに備え、
    前記割当部は、トラフィックの変化に応じて、前記非直交多重化の対象となる前記複数のレイヤのレイヤ数を変更する、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の装置。
  13. プロセッサにより、
    コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報を取得することと、
    前記レイヤを前記端末装置に通知することと、
    複数のコードブックグループのうちの、前記複数のレイヤに対応するコードブックグループを選択することと、
    前記コードブックグループに基づいて、前記複数のレイヤについての通信処理を行うことと、
    を含み、
    前記複数のコードブックグループは、少なくとも、第1の数のレイヤに対応する第1のコードブックグループと、前記第1の数よりも小さい第2の数のレイヤに対応する第2のコードブックグループとを含み、
    前記第2のコードブックグループに含まれる少なくとも1つのコードブックは、前記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックとも、異なる変調度の信号要素を含むコードワードを含む方法。
  14. コードブックを用いた非直交多重化の対象となる複数のレイヤのうちの、端末装置に割り当てられるレイヤを示す情報、及び、複数のコードブックグループのうちの、前記複数のレイヤに対応するコードブックグループを示す情報を取得する取得部と、
    前記レイヤを示す前記情報、及び、前記コードブックグループに基づいて、前記レイヤについての通信処理を行う通信処理部と、
    を備え
    前記複数のコードブックグループは、少なくとも、第1の数のレイヤに対応する第1のコードブックグループと、前記第1の数よりも小さい第2の数のレイヤに対応する第2のコードブックグループとを含み、
    前記第2のコードブックグループに含まれる少なくとも1つのコードブックは、前記第1のコードブックグループに含まれるいずれのコードブックとも、異なる変調度の信号要素を含むコードワードを含む装置。
  15. 前記通信処理は、前記レイヤについての受信処理である、請求項14に記載の装置。
  16. 前記通信処理は、前記レイヤについての送信処理である、請求項14に記載の装置。
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