JP6586027B2 - リニアモータおよび遮断装置 - Google Patents

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本発明は、リニアモータおよび遮断装置に関する。
本技術分野の背景技術として、下記特許文献1の要約書には、「本発明のリニアモータは、可動子に配置された永久磁石を挟み込み保持するように配置された磁極歯と、磁石を挟み込み保持する磁極歯を連続につなぐコアと、複数のコアにまとめて巻きまわされた巻線と、磁石の磁極を表裏交互に並べた可動子からなり、永久磁石を挟み込み保持するように配置された磁極歯と、磁石を保持する磁極歯を連続につなぐ鉄心を有した磁極は可動子の長手方向に沿って複数個配置されており、複数個の磁極に共通の巻線を配置している。そして、複数個配置された磁極の極性を同一極性とすることにより、磁極間の漏れ磁束を低減する。」と記載されている。
特開2011−223697号公報
特許文献1に開示されたリニアモータは、永久磁石を嵌めこんだ平板状の可動子と、可動子を電磁石で両面から挟み込む固定子とを有している。
しかし、特許文献1に開示された技術では、部品加工時の寸法交差や組立時のばらつきに起因したギャップの偏りにより、可動子の永久磁石の磁化方向に対し磁気的な吸引力が働き、可動子に曲げやねじれのような変形が発生する。このような変形を抑制するため、可動子の曲げを矯正する部品や進行方向の途中で板を支持する部品が追加されるが、追加部品による可動子質量の増加や、追加部品自体の故障が信頼性を低下させるという課題がある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、軽量で信頼性の高いリニアモータおよび遮断装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明のリニアモータは、
駆動方向に沿って移動可能であるとともに、前記駆動方向に直交する方向に沿って円弧状に湾曲する複数の可動子と、複数の前記可動子を結合する連結部材とを有する可動子ユニットと、
各々が鉄心と巻線とを含む複数の固定子を有する固定子ユニットと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、軽量で信頼性の高いリニアモータおよび遮断装置を実現できる。
本発明の第1実施形態によるリニアモータの斜視図である。 第1実施形態における可動子ユニットの斜視図である。 図1の断面図である。 図1の他の断面図である。 第1実施形態における磁束経路の説明図である。 第2実施形態によるリニアモータの斜視図である。 図6の断面図である。 第3実施形態によるリニアモータの斜視図である。 図8の断面図である。 第4実施形態によるリニアモータの斜視図である。 第4実施形態における可動子ユニットの斜視図である。 図10の断面図である。 第5実施形態による遮断装置の模式図である。
[第1実施形態]
〈第1実施形態の構成〉
本発明の第1実施形態によるリニアモータ100の構成を、図1〜図5を参照し説明する。なお、図1はリニアモータ100の斜視図、図2は可動子ユニットの斜視図、図3は図1におけるI−I断面図、図4は図1におけるII−II断面図、図5は第1実施形態における磁束経路の説明図である。
図1において、リニアモータ100は三相のリニアモータであり、相対的に直線運動する可動子ユニット110と固定子ユニット150とを有している。固定子ユニット150の高さ(上下方向の幅)をh1とし、可動子ユニット110の高さをh2とする。可動子ユニット110は、固定子ユニット150に対して、前後方向に沿って駆動される。固定子ユニット150は、前後方向に沿って配列された3個の固定子152,154,156を有している。三相のリニアモータ100においては、3個の固定子152,154,156は、電気的に位相が各120°ずれるように配置される。
また、可動子ユニット110は、一対の可動子120,130(第1および第2の可動子)を有する。これら可動子120,130は、前後方向が長手方向になっている長方形板を、断面略円弧状に湾曲させた形状を有している。また、可動子120,130の前後端は、相対的に移動しないように、一対の連結部材140によって結合されている。
次に、図2において、可動子120は、複数の(図示の例では7個の)永久磁石10(第1の永久磁石)と、これら永久磁石10が嵌めこまれる非磁性体の枠体122とを有している。永久磁石10は、左右方向が長手方向である長方形板を可動子120の湾曲面に沿って湾曲させた形状を有している。また、枠体122は、可動子120のうち永久磁石10が配置される部分を打ち抜いた形状を有している。永久磁石10の磁化方向には、上面がN極であるものと、上面がS極であるものとがあり、両者が前後方向に沿って交互に配置されている。永久磁石10は、上下方向に対して平行に着磁したものであってもよく、各部の表面の法線方向に対して平行に着磁したものであってもよい。
また、可動子130は、可動子120に対して上下方向に対称を成すように形成されており、永久磁石10と同数の永久磁石12(第2の永久磁石)と、これら永久磁石12が嵌めこまれる非磁性体の枠体132とを有している。各永久磁石12の磁化方向は、対向する永久磁石10に対して、N極とS極とを対向させるように設定されている。例えば、最後端の永久磁石10は、図示のように上面がN極であるから、図示せぬ下面はS極である。従って、当該S極に対向する最後端の永久磁石12の上面は、図示のようにN極になる。
次に、図3において、固定子152は、鉄心180と、可動子120,130の外側で鉄心180に巻回された外部巻線160(巻線)と、可動子120,130の内側で鉄心180に巻回された内部巻線170(巻線)と、を有している。固定子154,156も、固定子152と同様に構成されている。固定子152,154,156は、固定子ピッチQの間隔で前後方向に配列されている。また、永久磁石10,12は、磁石ピッチPの間隔で前後方向に配列されている。磁石ピッチPと固定子ピッチQとの関係は、一般的にはP=3Q/2とする場合が多いが、両者の関係は、用途に応じて適宜設定するとよい。
次に、図4において、固定子152の鉄心180は、鉄心180全体の外縁を成すように略矩形枠状に形成された矩形枠ヨーク部182(周縁部)を有している。また、横断ヨーク部184(横断部)は、矩形枠ヨーク部182の左右辺の中央部を結合する梁状に形成されている。矩形枠ヨーク部182の上辺中央部には、下方に突出する上部磁極部186(突出部)が形成されている。そして、上部磁極部186の下面(対向面)は、可動子120の湾曲面に沿って、略円弧状に凹んでいる。また、横断ヨーク部184の中央上部には、上方に突出する中上部磁極部188(突出部)が形成されている。中上部磁極部188の上面(対向面)は、可動子120の湾曲面に沿って、略円弧状に突出している。これにより、上部磁極部186と中上部磁極部188との間には、幅がd1である円弧状の空隙187が形成される。幅d1は、可動子120の厚みに対して若干の余裕を加えた寸法であり、この空隙187に可動子120が遊挿される。
また、横断ヨーク部184の中央下部には、下方に突出する中下部磁極部190(突出部)が、中上部磁極部188と対称を成すように形成されている。すなわち、中下部磁極部190の下面(対向面)は、可動子130の湾曲面に沿って、略円弧状に突出している。また、矩形枠ヨーク部182の下辺中央部には、上方に突出する下部磁極部192(突出部)が、上部磁極部186と対称を成すように形成されている。すなわち、下部磁極部192の上面(対向面)は、可動子130の湾曲面に沿って、略円弧状に凹んでいる。これにより、中下部磁極部190と下部磁極部192との間にも、幅がd1である円弧状の空隙191が形成され、この空隙191に可動子130が遊挿される。そして、上部磁極部186および下部磁極部192には、外部巻線160が巻回され、中上部磁極部188および中下部磁極部190には、内部巻線170が巻回されている。
次に、図5において、白抜きの矢印は、外部巻線160および内部巻線170が上向きの磁束を発生させる際に、固定子152の鉄心180に流れる磁束の向きを示している。また、外部巻線160および内部巻線170が上向きの磁束を発生させる際には、鉄心180には、白抜きの矢印に対して逆方向の磁束が生じる。すなわち、巻線160,170は、各磁極部186,188,190,192に対して、磁化方向が同一となる磁束を発生させる。図5において、向きが逆方向になっている磁束Φ1,Φ2および磁束Φ3,Φ4は、実際には打ち消され、横断ヨーク部184における磁束は小さくなる。固定子152における磁束の経路は、他の固定子154,156の磁束の経路とはほぼ独立しているため、磁気的な干渉が極めて小さい。このため、他の固定子154,156からの漏れ磁束による相互インダクタンスの増加やコギング力の増加を低く抑えることができる。
〈第1実施形態の動作〉
上記構成において、固定子152,154,156の巻線160,170に三相交流電流を供給すると、前後方向に沿って可動子ユニット110が移動する。その際、永久磁石10,12の磁化方向に働く磁気的な吸引力が発生し、可動子120,130には、上下方向の応力が印加される。また、可動子120,130には、駆動方向(前後方向)にも、電磁力による応力が発生する。本実施形態における可動子120,130は、可動子を平板状にした構成(例えば上記特許文献1)と比較して、可動子の断面二次モーメントを大きくすることができる。従って、上下方向および前後方向等の応力による変形を抑制することができる。
可動子120,130自体に変形を抑制する機能を付与することにより、可動子120,130の変形を抑制する支持部品や、可動子120,130の断面方向の剛性を強化する部品等を不要とし、あるいは簡素化することができる。これにより、本実施形態によれば、可動子ユニット110の応答性や加速度が高く、しかも軽量で信頼性の高いリニアモータ100を実現できる。
また、空隙187,191が曲面状(円弧状)であるため、上下方向の投射面積が同一である平板状の可動子よりも、磁束が通過する面積を大きくすることができ、リニアモータ100の電磁力を大きくすることができる。
以上のように、本実施形態のリニアモータ(100)は、
駆動方向(前後方向)に沿って移動可能であるとともに、駆動方向に直交する方向(左右方向)に沿って湾曲し、または折れ曲がっている複数の可動子(120,130)と、複数の可動子(120,130)を結合する連結部材(140)とを有する可動子ユニット(110)と、
各々が鉄心(180)と巻線(160,170)とを含む複数の固定子(152,154,156)を有する固定子ユニット(150)と、
を有することを特徴とする。
これにより、可動子(120,130)自体に変形を抑制する機能を付与することができ、可動子(120,130)の変形を抑制する支持部品や、可動子(120,130)の断面方向の剛性を強化する部品等を不要とし、あるいは簡素化することができる。
また、複数の可動子(120,130)は、各々の凹んだ側の面を相互に対向させ、
連結部材(140)は、複数の可動子(120,130)の駆動方向の端部を相互に結合するものであり、
鉄心(180)は、
可動子(120,130)の周囲を覆う周縁部(182)と、
周縁部(182)に結合され複数の可動子(120,130)の間を挿通する横断部(184)と、
を有することを特徴とする。
これにより、鉄心(180)における磁気抵抗を抑制しつつ適切な磁束を発生できる。
また、複数の可動子(120,130)は、
駆動方向(前後方向)に沿って、磁化方向が交互に異なるように一列または複数列に配列された複数の第1の永久磁石(10)を有する第1の可動子(120)と、
駆動方向(前後方向)に沿って、磁化方向が交互に異なるように一列または複数列に配列された複数の第2の永久磁石(12)を有する第2の可動子(130)と、
を有することを特徴とする。
これにより、固定子ユニット(150)と協働して、可動子ユニット(110)を高速に駆動することができる。
また、第1および第2の可動子(120,130)は、駆動方向に直交する方向(左右方向)に沿った円弧状の断面形状を有し、
第1および第2の永久磁石(10,12)は、円弧状の断面形状に沿って円弧状に湾曲する
ことを特徴とする。
これにより、第1または第2の可動子(120,130)を薄く構成することができる。
また、鉄心(180)は、
周縁部(182)または横断部(184)から第1または第2の可動子(120,130)に向かって突出し、円弧状の断面形状に沿った形状の対向面(上部磁極部186,中下部磁極部190の下面、または中上部磁極部188,下部磁極部192の上面)を有し、対向面が第1または第2の可動子(120,130)に対向する複数の突出部(186,188,190,192)
をさらに有することを特徴とする。
これにより、複数の突出部(186,188,190,192)を可動子(120,130)に近接させることができる。
また、巻線(160,170)は、複数の突出部(186,188,190,192)に対して、磁化方向が同一となる磁束を発生させる
ことを特徴とする。
これにより、可動子(120,130)を適切に駆動させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態によるリニアモータ200の構成を、図6および図7を参照し説明する。なお、図6はリニアモータ200の斜視図、図7はそのIII−III断面図である。なお、図6、図7において、図1〜図5の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図6において、リニアモータ200は三相のリニアモータであり、相対的に直線運動する可動子ユニット210と、固定子ユニット250とを有している。固定子ユニット250は、電気的に位相が各120°ずれるように前後方向に沿って配列された、3個の固定子252,254,256を有している。
また、可動子ユニット210は、一対の可動子120,130と、これらの前後端を結合する一対の連結部材240とを有している。可動子120,130の個々の構成は、第1実施形態のものと同様である。但し、第1実施形態(図1参照)と比較すると、可動子120,130間の距離は短くなっている。従って、連結部材240の高さh3は、第1実施形態の連結部材140の高さh2よりも低くなっている。
次に、図7において、固定子252の鉄心280は、鉄心280全体の外縁を成すように略矩形枠状に形成された矩形枠ヨーク部282を有している。また、横断ヨーク部284は、矩形枠ヨーク部282の左右辺の中央部を結合する梁状に形成されている。矩形枠ヨーク部282の上辺中央部には、下方に突出する上部磁極部286が形成されている。そして、上部磁極部286の下面は、可動子120の湾曲面に沿って、略円弧状に凹んでいる。また、横断ヨーク部284の中央上部には、上方に突出する中上部突起部288が形成されている。中上部突起部288の上面は、可動子120の湾曲面に沿って、略円弧状に突出している。これにより、上部磁極部286と中上部突起部288との間には、第1実施形態の空隙187(図4参照)と同様に、幅がd1である円弧状の空隙287が形成され、この空隙287に可動子120が遊挿される。
また、横断ヨーク部284の中央下部には、下方に突出する中下部突起部290が、中上部突起部288と対称を成すように形成されている。すなわち、中下部突起部290の下面は、可動子130の湾曲面に沿って、略円弧状に突出している。また、矩形枠ヨーク部282の下辺中央部には、上方に突出する下部磁極部292が、上部磁極部286と対称を成すように形成されている。すなわち、下部磁極部292の上面は、可動子130の湾曲面に沿って、略円弧状に凹んでいる。これにより、中下部突起部290と下部磁極部292との間にも、第1実施形態の空隙191(図4参照)と同様に、幅がd1である円弧状の空隙291が形成され、この空隙291に可動子130が遊挿される。
そして、上部磁極部286、下部磁極部292には、外部巻線260が巻回されている。外部巻線260は、第1実施形態の外部巻線160よりも巻数が多く、従って、断面積も大きくなっている。一方、本実施形態においては、第1実施形態の内部巻線170に相当するものは設けられていない。固定子254,256も、固定子252と同様に構成されている。上述した以外の構成は、第1実施形態のものと同様である。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、可動子ユニット210の応答性や加速度が高く、軽量で信頼性も高く、電磁力も大きいリニアモータ200を実現できる。
さらに、本実施形態によれば、第1実施形態の内部巻線170に相当するものを省略できるため、第1実施形態のリニアモータ100よりも小型に構成することができる。また、巻線を2箇所の外部巻線260に集中させることができるため、製造コストを削減できるという効果も奏する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態によるリニアモータ300の構成を、図8および図9を参照し説明する。なお、図8はリニアモータ300の斜視図、図9はそのIV−IV断面図である。なお、図8、図9において、図1〜図7の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図8において、リニアモータ300は三相のリニアモータであり、相対的に直線運動する可動子ユニット110と、固定子ユニット350とを有している。可動子ユニット110は、第1実施形態のものと同様に構成されており、一対の可動子120,130と、一対の連結部材140とを有している。固定子ユニット350は、電気的に位相が各120°ずれるように前後方向に沿って配列された、3個の固定子352,354,356を有している。ここで、固定子ユニット350の高さh4は、第1実施形態の固定子ユニット150の高さh1(図1参照)よりも低くなっている。
次に、図9において、固定子352の鉄心380は、鉄心380全体の外縁を成すように略矩形枠状に形成された矩形枠ヨーク部382を有している。また、横断ヨーク部384は、矩形枠ヨーク部382の左右辺の中央部を結合する梁状に形成されている。矩形枠ヨーク部382の上辺中央部には、下方に突出する上部磁極部386が形成されている。そして、上部磁極部386の下面は、可動子120の湾曲面に沿って、略円弧状に凹んでいる。また、横断ヨーク部384の中央上部には、上方に突出する中上部磁極部388が形成されている。中上部磁極部388の上面は、可動子120の湾曲面に沿って、略円弧状に突出している。これにより、上部磁極部386と中上部磁極部388との間には、第1実施形態の空隙187(図4参照)と同様に、円弧状の空隙387が形成され、この空隙387に可動子120が遊挿される。
また、横断ヨーク部384の中央下部には、下方に突出する中下部磁極部390が、中上部磁極部388と対称を成すように形成されている。すなわち、中下部磁極部390の下面は、可動子130の湾曲面に沿って、略円弧状に突出している。また、矩形枠ヨーク部382の下辺中央部には、上方に突出する下部磁極部392が、上部磁極部386と対称を成すように形成されている。すなわち、下部磁極部392の上面は、可動子130の湾曲面に沿って、略円弧状に凹んでいる。これにより、中下部磁極部390と下部磁極部392との間にも、第1実施形態の空隙191(図4参照)と同様に、円弧状の空隙391が形成され、この空隙391に可動子130が遊挿される。
そして、上部磁極部386および下部磁極部392には、外部巻線360が巻回され、中上部磁極部388および中下部磁極部390には内部巻線370が巻回されている。内部巻線370は第1実施形態の内部巻線170(図4参照)と同様に構成されているが、本実施形態における外部巻線360は、可動子120,130に沿って、外側に向かって円弧状に湾曲している。上述した以外の構成は、第1実施形態のものと同様である。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、固定子ユニット350の高さh4を低くできるため、第1実施形態のリニアモータ100よりも小型に構成することができる。さらに、第2実施形態の固定子ユニット250(図7参照)と比較して、巻線360,370の空間密度を高くできるため、リニアモータ300の出力密度を高めることができる。
[第4実施形態]
次に、参考用の第4実施形態によるリニアモータ400の構成を、図10〜図12を参照し説明する。なお、図10はリニアモータ400の斜視図、図11は可動子ユニット410の斜視図、図12は図10におけるV−V断面図である。なお、図10〜図12において、図1〜図9の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図10において、リニアモータ400は三相のリニアモータであり、相対的に直線運動する可動子ユニット410と、固定子ユニット450とを有している。固定子ユニット450は、電気的に位相が各120°ずれるように前後方向に沿って配列された、3個の固定子452,454,456を有している。
また、連結部材440は、一対の可動子420,430(第1および第2の可動子)を有する。これら可動子420,430は、前後方向が長手方向になっている長方形板を、断面略V字状に折り曲げた形状を有している。すなわち、可動子420,430の断面形状は、中央に一つの頂点を有し、頂点から左右両端までの距離が等しくなっている。また、可動子420,430の前後端は、相対的に移動しないように、一対の連結部材440によって結合されている。なお、図示の例においては、可動子420,430の断面形状はV字のように一つの頂点を有しているが、用途に合わせて、頂点の数は二以上にしてもよい。
次に、図11において、可動子420は、複数の(図示の例では7個×2列の)矩形の永久磁石20(第1の永久磁石)と、これら可動子420が嵌めこまれる非磁性体の枠体422とを有している。また、枠体422は、可動子420のうち永久磁石20が配置される部分を打ち抜いた形状を有している。永久磁石20の磁化方向には、上面がN極であるものと、上面がS極であるものとがあり、両者が前後方向に沿って交互に配置されている。
また、可動子430は、可動子420に対して上下方向に対称を成すように形成されており、永久磁石20と同数の永久磁石22(第2の永久磁石)と、これら永久磁石22が嵌めこまれる非磁性体の枠体432とを有している。各永久磁石22の磁化方向は、対向する永久磁石20に対して、N極とS極とを対向させるように設定されている。
次に、図12において、固定子452の鉄心480は、鉄心480全体の外縁を成すように略矩形枠状に形成された矩形枠ヨーク部482(周縁部)を有している。また、横断ヨーク部484(横断部)は、矩形枠ヨーク部482の左右辺の中央部を結合する梁状に形成されている。矩形枠ヨーク部482の上辺中央部には、下方に突出する上部磁極部486(突出部)が形成されている。そして、上部磁極部486の下面(対向面)は、可動子420に沿って、凹んでいる。また、横断ヨーク部484の中央上部には、上方に突出する中上部磁極部488(突出部)が形成されている。中上部磁極部488の上面(対向面)は、可動子420に沿って、突出している。これにより、上部磁極部486と中上部磁極部488との間には、幅がd1である断面V字状の空隙487が形成され、この空隙487に可動子420が遊挿される。
また、横断ヨーク部484の中央下部には、下方に突出する中下部磁極部490(突出部)が、中上部磁極部488と対称を成すように形成されている。すなわち、中下部磁極部490の下面(対向面)は、可動子430に沿って、突出している。また、矩形枠ヨーク部482の下辺中央部には、上方に突出する下部磁極部492(突出部)が、上部磁極部486と対称を成すように形成されている。すなわち、下部磁極部492の上面(対向面)は、可動子430に沿って、凹んでいる。これにより、中下部磁極部490と下部磁極部492との間にも、幅がd1である断面V字状の空隙491が形成され、空隙491に可動子430が遊挿される。
また、上部磁極部486および下部磁極部492には外部巻線160が巻回され、中上部磁極部488および中下部磁極部490には内部巻線170が巻回されている。これら外部巻線160および内部巻線170は第1実施形態のもの(図1参照)と同様に構成されている。固定子454,456も、固定子452と同様に構成されている。上述した以外の構成は、第1実施形態のものと同様である。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、可動子ユニット410の応答性や加速度が高く、軽量で信頼性も高く、電磁力も大きいリニアモータ400を実現できる。さらに、本実施形態によれば、板状の20,22を用いて可動子420,430を構成できるため、断面円弧形の永久磁石を用いた場合と比較すると、可動子420,430を安価に構成することができる。また、可動子420,430の断面形状における頂点部分が多いほど、枠体422,432の強度が上がり、駆動時における可動子420,430の変形を抑制することができる。
以上のように、本実施形態のリニアモータ(400)によれば、第1および第2の可動子(420,430)は、駆動方向に直交する方向(左右方向)に沿った折線状の断面形状を有し、
第1および第2の永久磁石(20,22)は、折線状の断面形状の各直線部分に沿った板状の形状を有する
ことを有することを特徴とする。
これにより、第1または第2の可動子(420,430)を薄く構成することができる。
また、鉄心(480)は、
周縁部(482)または横断部(484)から第1または第2の可動子(420,430)に向かって突出し、折線状の断面形状に沿った形状の対向面(上部磁極部486,中下部磁極部490の下面、または中上部磁極部488,下部磁極部492の上面)を有し、対向面が第1または第2の可動子(420,430)に対向する複数の突出部(486,488,490,492)
をさらに有することを特徴とする。
これにより、複数の突出部(486,488,490,492)を可動子(420,430)に近接させることができる。
また、巻線(160,170)は、複数の突出部(486,488,490,492)に対して、磁化方向が同一となる磁束を発生させる
ことを特徴とする。
これにより、可動子(420,430)を適切に駆動させることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態による遮断装置700の構成を、図13に示す模式図を参照し説明する。
図13において、リニアモータ701は、前後方向に駆動される可動子ユニット710を有している。なお、リニアモータ701は、上記第1〜第4実施形態のリニアモータ100,200,300または400のうち何れかであり、可動子ユニット710は、上述した可動子ユニット110,210,410のうち何れかになる。遮断器702は、必要に応じて電路(図示せず)の開閉を行う装置である。可動子ユニット710と、遮断器702とは、連結機構704を介して直接的または間接的に連結されている。
可動子ユニット710が前方向に駆動されると、連結機構704を介して遮断器702の電路が遮断される。逆に、可動子ユニット710が後方向に駆動されると、連結機構704を介して遮断器702の電路が接続される。ダンパ706は、ゴムや板バネ等の弾性部材を有し、可動子ユニット710が前方向に駆動された際に、可動子ユニット710を減速させ停止させる。これは、特に電路を遮断すべき場合には、可動子ユニット710を高速で駆動することが望ましいためである。
可動子ユニット710は、始動時および停止時に、大きな加速度による衝撃を受ける。これは、例えば、連結機構704の機械的なギャップに起因する振動や、ダンパ706に衝突する際の衝撃である。本実施形態によれば、第1〜第4実施形態と同様の効果が得られるとともに、可動子ユニット710に含まれる可動子に座屈等の歪みが発生しにくく、遮断装置700の故障確率を低減できる。また、可動子ユニット710を軽量に構成できるため、リニアモータ701の駆動に要する電力を低減でき、遮断装置700の重量や大きさも低減できる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記各実施形態においては、固定子ユニットは、何れも3個の固定子を有するものであった。しかし、m個(mは4以上)の固定子を用い、各固定子の位相を360°/mずらすことによって、m相駆動のリニアモータを構成してもよい。
(2)上記各実施形態は、可動子に永久磁石を設けた、いわゆる同期型リニアモータに本発明を適用した例を説明したが、本発明は、可動子に永久磁石を有しない、いわゆる誘導型リニアモータに適用してもよい。
(3)上記各実施形態においては、1個の可動子ユニットが有する可動子の数は2個であったが、1個の可動子ユニットに3個以上の可動子を設けてもよい。
(4)上記第1〜第3実施形態においては、永久磁石10,12を一列に配列したが、第4実施形態と同様に、永久磁石10,12を複数列に配置してもよい。
(5)上記各実施形態においては、対向する一対の磁石の駆動方向(前後方向)の位置は同一であったが、コギング力を減少するために、これら一対の磁石の駆動方向(前後方向)の位置を若干異ならせてもよい。例えば、図2において永久磁石10の位置を図示の通りとし、永久磁石12の位置を図示の位置よりも前または後方向に若干ずらしてもよい。
10,20 永久磁石(第1の永久磁石)
12,22 永久磁石(第2の永久磁石)
100,200,300,400 リニアモータ
110,210,410 可動子ユニット
150,250,350,450 固定子ユニット
120,420 可動子(第1の可動子)
130,430 可動子(第2の可動子)
122,132,422,432 枠体
140,240,440 連結部材
152,154,156,252,254,256,352,354,356,452,454,456 固定子
160,260,360 外部巻線(巻線)
170,370 内部巻線(巻線)
180,280,380,480 鉄心
182,282,382,482 矩形枠ヨーク部(周縁部)
184,284,384,484 横断ヨーク部(横断部)
186,286,386,486 上部磁極部(突出部)
188,388,488 中上部磁極部(突出部)
190,390,490 中下部磁極部(突出部)
187,191,287,291,387,391,487,491 空隙
192,292,392,492 下部磁極部(突出部)
288 中上部突起部(突出部)
290 中下部突起部(突出部)
700 遮断装置
701 リニアモータ
702 遮断器
704 連結機構
706 ダンパ
710 可動子ユニット

Claims (7)

  1. 駆動方向に沿って移動可能であるとともに、前記駆動方向に直交する方向に沿って円弧状に湾曲する複数の可動子と、複数の前記可動子を結合する連結部材とを有する可動子ユニットと、
    各々が鉄心と巻線とを含む複数の固定子を有する固定子ユニットと、
    を有することを特徴とするリニアモータ。
  2. 複数の前記可動子は、各々の凹んだ側の面を相互に対向させ、
    前記連結部材は、複数の前記可動子の前記駆動方向の端部を相互に結合するものであり、
    前記鉄心は、
    前記可動子の周囲を覆う周縁部と、
    前記周縁部に結合され複数の前記可動子の間を挿通する横断部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 複数の前記可動子は、
    前記駆動方向に沿って、磁化方向が交互に異なるように一列または複数列に配列された複数の第1の永久磁石を有する第1の可動子と、
    前記駆動方向に沿って、磁化方向が交互に異なるように一列または複数列に配列された複数の第2の永久磁石を有する第2の可動子と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のリニアモータ。
  4. 前記第1および第2の可動子は、前記駆動方向に直交する方向に沿った円弧状の断面形状を有し、
    前記第1および第2の永久磁石は、前記円弧状の断面形状に沿って円弧状に湾曲する
    ことを有することを特徴とする請求項3に記載のリニアモータ。
  5. 前記周縁部または前記横断部から前記第1または第2の可動子に向かって突出し、前記円弧状の断面形状に沿った形状の対向面を有し、前記対向面が前記第1または第2の可動子に対向する複数の突出部
    をさらに有することを特徴とする請求項4に記載のリニアモータ。
  6. 前記巻線は、複数の前記突出部に対して、磁化方向が同一となる磁束を発生させる
    ことを特徴とする請求項に記載のリニアモータ。
  7. リニアモータと遮断器とを有し、
    前記リニアモータは、
    駆動方向に沿って移動可能であるとともに、前記駆動方向に直交する方向に沿って円弧状に湾曲する複数の可動子と、複数の前記可動子を結合する連結部材とを有する可動子ユニットと、
    各々が鉄心と巻線とを含む複数の固定子を有する固定子ユニットと、
    を有し、
    前記遮断器は、前記リニアモータに駆動されることによって電路の開閉を行う
    ことを特徴とする遮断装置。
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