JP6585460B2 - 端子及びコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、1つの接続対象物に対する複数の接点部を有する端子及びこの端子を備えるコネクタに関する。
接続対象物と導通接続する端子として、弾性変形する弾性腕と、弾性腕の先端側で支持されて接続対象物と導通接触する接点部とを有するものが知られている。弾性腕や接点部を複数設けて電流を分流することで、仮に大電流を流す場合であっても接点部を一つだけ有する場合と比較して発熱を抑えることができる。
これらの端子の中には、複数の接点部が接続対象物を両側から挟持するように接触するものがある。接点部と接続対象物との接触作業時には、接続対象物で接点部を押圧して接続対象物から離間する方向に変位させつつ、接点部どうしの間隙を広げて接続対象物を入り込ませて導通接触させる(例として特許文献1参照)。
特開2015−88357号公報
上記端子は接点部が外部に露出するため、ほこりなどの異物が接点部に付着しやすく、接続対象物との導通接続が不安定になりやすい。また、接続対象物と接点部とが接触している状態では他の部材から衝撃を受けることで、接続が断たれることもある。これらによって複数の接点部のうちの何れかが接続対象物と導通接触できなくなると、特に大電流を流した場合に電流を分流するという効果を得にくくなる場合もある。
以上を背景になされたのが本発明であり、その目的は、複数の接点部を有しており接続対象物との接続信頼性が高い端子を提供することである。
上記目的を達成すべく、本発明は以下のように構成される。
すなわち、本発明は、一対の半割した筒状を呈し、対向して配置される分割本体片を有する端子本体を備えており、端子本体は、端子本体の内部に設けられる接続対象物との嵌合室と、分割本体片の間から嵌合室に接続対象物を挿入する挿入口と、分割本体片どうしを繋ぐ連結部と、一対の分割本体片の対向する各壁部から嵌合室の内部に伸長する弾性腕と、嵌合室に挿入されている接続対象物と導通接触する接点部とを有する複数の接点ばね片とを有する端子を提供する。
端子は、一対の半割した筒状を呈し、対向して配置される分割本体片を有する端子本体を備えており、端子に流れ込んだ電流を各分割本体片に分流することができる。これにより、仮に大電流が流れた場合であっても発熱を抑制できる。また、各分割本体片が接点部を有する複数の接点ばね片を有するため、各分割本体片に流れ込んだ電流をさらに各接点ばね片に分流することができる。こうすることで、接点ばね片を1つしか有さない場合と比較して、1つの接点ばね片を流れる電流量を減らすことができるため、より発熱を抑えて大電流を流しやすい端子とすることができる。
端子本体は壁部から嵌合室の内部に伸長する弾性腕を有しており、前記接点部は嵌合室に挿入されている接続対象物と導通接触する。よって、接点部は嵌合室の内部で筒状の端子本体によって保護されるため、異物が付着したり、他の部材から衝撃を受けたりし難くすることができる。よって、例えば端子を覆う樹脂製のハウジングを設けることなく、接点部を保護することができるため小型で接続対象物との接続信頼性が高い端子とすることができる。
前記本発明の各分割本体片は、前記壁部から弾性腕が接続対象物の挿入方向に伸長する第1の接点ばね片と、前記壁部から弾性腕が前記挿入方向の逆方向に伸長する第2の接点ばね片とを有するものとすることができる。
仮に複数の接点ばね片を設ける場合、全ての接点ばね片を同じ方向に伸長するものとし、それらを横並びで配列すると端子は接点ばね片の配列方向で大型化する。これに伴い、端子の実装面積が増加し、実装可能な箇所が制限される場合もある。これに対して本発明では、第1の接点ばね片と第2の接点ばね片とを互いに逆向きに設けている。こうすることで、例えば第1の接点ばね片と第2の接点ばね片とを、横並びではなく各接点ばね片の伸長方向に沿って並べて配置することもできる。よって、接点ばね片の数を維持したまま端子を接点ばね片の配列方向で小型化することができる。
前記本発明の第1の接点ばね片と第2の接点ばね片は、接点ばね片の配列方向で見たときに重なる位置に配置されているものとすることができる。
こうすることで、端子全体を各接点ばね片の伸長方向で小型化することができる。また仮に、これに加えて第1の接点ばね片の接点部と第2の接点ばね片の接点部を接続対象物の挿入方向で異なる位置に配置することで、接続対象物が挿入時に同時に複数の全ての接点部に接触する場合と比較して挿入力を低減することができる。よって、端子本体の小型化と挿入力の低減を両立することができる。
前記本発明の第1の接点ばね片が、一方の分割本体片に形成されており、第2の接点ばね片が他方の分割本体片に形成されており、第1の接点ばね片の接点部と第2の接点ばね片の接点部が、接続対象物に対する押圧接触方向で見たときに重なる位置に配置されているものとすることができる。
こうすることで、一方の第1の接点ばね片と他方の第2の接点ばね片が接続対象物を両側から挟持することができる。よって、接続対象物と接点部とを確実に導通接触させることができる。また、こうした第1の接点ばね片と第2の接点ばね片を有する端子本体を接続対象物の挿入方向で小型化することができる。
前記本発明の各分割本体片が同一形状であるものとすることができる。
こうすることで、各分割本体片に電流を均等に流すことができる。よって、電流が何れか一方の分割本体片に偏って高温になるといった事態を生じ難くすることができる。
前記本発明の接点ばね片が、壁部に繋がる基端から先端にかけて先細り形状であるものとすることができる。
こうすることで、接点ばね片どうしを先端側で近接させつつ端子全体を小型化することができる。
また、本発明は前記何れか記載の端子と、該端子を保持するハウジングとを備えるコネクタを提供する。
これにより、前記いずれか記載の端子の作用・効果を奏するコネクタとすることができる。また、接点部を確実に異物や衝撃から保護することができるため、より接続信頼性の高いコネクタとすることができる。
本発明の端子によれば、複数の接点部が接続対象物と安定して導通接触することができる。よって接続信頼性が高く、大電流にも使用可能な端子とすることができる。
第1実施形態の端子の正面、左側面、平面を示す斜視図。 図1の端子の背面、右側面、底面を示す斜視図。 図1の端子の正面図。 図1の端子の平面図。 図1の端子の底面図。 図1の端子の右側面図。 図1の端子の展開図。 図5の端子の矢示SA−SA線断面図。 図8の端子に接続対象物を挿入した状態を示す断面図。 図1の端子の電流の流れを示す説明図。 第1実施形態の変形例の端子を備えるコネクタの断面図。 第2実施形態の端子の正面、左側面、平面を示す斜視図。 図12の端子の背面、右側面、底面を示す斜視図。 図12の端子の断面図。 第2実施形態の変形例の端子の正面、左側面、平面を示す斜視図。 図15の端子の背面、右側面、底面を示す斜視図。 図15の端子の断面図。
以下、本発明の端子及びコネクタの好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態で共通する構成については、同一の符号を付して重複説明を省略する。また、共通する材質、製造方法、作用、効果等についても重複説明を省略する。
さらに、端子1の右側面図と左側面図は同様に表されるため、左側面図を省略する。正面図と背面図も同様に表されるため、背面図の記載を省略する。
本明細書、特許請求の範囲、図面では、図1で示す端子1の接点ばね片5,6の配列方向に沿う幅方向をX方向、前後方向をY方向、端子1への接続対象物3の挿抜方向に沿う高さ方向をZ方向として記載する。また、高さ方向Zにおける端子1の挿入口4の側を「上側」、基板接続部7の側を「下側」として記載する。しかし、こうした前後、上下の方向の定義は本発明による端子及びコネクタの実装方向、使用方向を限定するものではない。
第1実施形態〔図1〜図10〕:
端子1は、基板2に実装されて、バスバーなどの接続対象物3と導通接続するものである。また端子1は、図1〜図7で示すように、対向配置される一対の半割形状の分割本体片8を有する端子本体1aを備える。
〔端子本体〕
端子本体1aは、図1〜図7で示すように、2つの分割本体片8と、分割本体片8どうしを繋ぐ連結部9と、接続対象物3の挿入口4と、嵌合室10と、基板接続部7と、第1の接点ばね片5と、第2の接点ばね片6とを有する。
分割本体片8は、「壁部」としての天面部8aと、天面部8aの幅方向Xにおける両端側から略直角に折り曲げて設けられており、Y―Z平面に沿う板面を有する側面部8b,8bとを有する。また天面部8aはX―Z平面に沿って設けられ、その略中央に貫通孔でなる開口8a1を有する。開口8a1の幅方向Xにおける両側には細板部8a4,8a4が設けられ、開口8a1の高さ方向Zにおける上下両側には後述する接点ばね片5,6の弾性腕5a,6aが伸長する基部8a5,8a5が設けられる。開口8a1は正面視で略矩形状でなる。そして、その幅方向Xにおける一方側の角部の内縁8a2には、開口8a1の内部に向けて突出する突出部8a3が設けられる。こうした突出部8a3は開口8a1の上側と下側に1つずつ、互いに対角に設けられる。また突出部8a3は細板部8a4及び基部8a5と繋がっている。
各分割本体片8は互いに対向し、上側で連結部9,9によって繋がっている。連結部9は、分割本体片8の上側の基部8a5のさらに上端であって、幅方向Xにおける両端側に1つずつ配置される。
対向する分割本体片8,8は半割形状でなり、互いに同一形状でなる。また、それらの間には接続対象物3が挿入される嵌合室10が形成されており、端子本体1aは全体として略筒状を形成する。本実施形態の端子本体1aは特に略角筒状でなる。
挿入口4は、対向する分割本体片8,8の上端部分の間に形成される。連結部9,9は挿入口4の上側に配置され、接続対象物3は連結部9の間を通って挿入口4に挿入される。
基板接続部7は、高さ方向Zにおける挿入口4が設けられる側とは反対側に形成される。基板接続部7はX−Z平面を有する平板状でなり、下側の基部8a5の下端に繋がる。この基板接続部7が基板2に設けられる固定孔2aに挿入されて半田付けされることで、端子1が基板2に対して固定される。
第1の接点ばね片5は、接続対象物3の挿抜方向において挿入口4側から下側に向けて伸長する弾性腕5aと、弾性腕5aの先端側に形成される接点部5bとを有する。また、第2の接点ばね片6は、前記挿抜方向において下側から挿入口4側に向けて伸長する弾性腕6aと、弾性腕6aの先端側に形成される接点部6bを有する。弾性腕5a,6aは開口8a1の内縁8a2から、開口8a1の内側かつ嵌合室10の内部であって、挿入状態にある接続対象物3との接触方向に向けて伸長する。また、弾性腕5a,6aは基端から先端にかけて先細り形状でなる。こうすることで、接点部5bと接点部6bを千鳥配列させつつ、幅方向Xで端子本体1a全体を小型化することができる。
なお、本実施形態の分割本体片8は、第1の接点ばね片5と第2の接点ばね片6を2つずつ有する。2つの第1の接点ばね片5は上側の基部8a5から伸長し、並列配置される。また、2つの第2の接点ばね片6は下側の基部8a5から伸長し、並列配置される。こうすることで、第1の接点ばね片5と第2の接点ばね片6とを幅方向Xに沿って配列する場合と比較して、端子1を幅方向Xで小型にすることができる。
前後方向Yで対向する分割本体片8,8が有する第1の接点ばね片5どうしは、幅方向Xで互いに位置をずらして配置されている。よって、各第1の接点ばね片5の接点部5bどうしは対向しない。また、同様に第2の接点ばね片6どうしも幅方向Xで互いに位置をずらして配置されており対向しない。
接点部5b,6bは湾曲形状でなり、それぞれ弾性腕5a,6aの先端側に形成される。第2の接点ばね片6の接点部6bは先端側に、挿入状態における接続対象物3から離れる方向に反り返って挿入口4側に向けて伸長するガイド部6cを有する。こうしたガイド部6cを有することで、第2の接点ばね片6は第1の接点ばね片5よりも長くなっている。接点部5b,6bは嵌合室10の内部で保護されるため、端子1を例えば絶縁性樹脂でなるハウジングで覆うことなく、接点部5b,6bと接続対象物3との接触部分を異物の付着や衝撃から保護することができる。よって、小型で接続信頼性の高い端子1とすることができる。
隣り合う第1の接点ばね片5,5の間には第2の接点ばね片6が配置される。また、隣り合う第2の接点ばね片6,6の間には第1の接点ばね片5が配置される。こうして各分割本体片8の第1の接点ばね片5と第2の接点ばね片6は互い違いに配置されており、接点ばね片5,6の配列方向である幅方向Xで見たときに重なる位置に配置されている。これにより、接点ばね片5,6を高さ方向Zで離間して配置する場合と比較して、端子本体1aを高さ方向Zで小型化することができる。また、各接点部5b,6bは高さ方向Zで異なる位置に配置されている(図8において、第1の接点ばね片5の接点部5bの高さ位置をL1で示し、第2の接点ばね片6の接点部6bの同位置をL2で示す)。よって、正面視では第1の接点ばね片5の接点部5bと第2の接点ばね片6の接点部6bとが、千鳥状に配置されている。
また、対向する分割本体片8,8の第1の接点ばね片5,5の接点部5b,5bどうしは、幅方向Xで互いに位置をずらして設けられるとともに、第1の接点ばね片5,5の配列方向である幅方向Xで見たときに重なる位置に配置されている。図8のL3とL5は、前後方向Yにおける各接点部5bの位置を示しており、幅方向Xで見たときにL3−L5間で接点部5b,5bどうしが並んで隣接して配置されている。こうすることで、対向する分割本体片8の接点部5b,5bどうしの間には、幅方向Xで見たときに前後方向Yの間隙が形成されない。よって、接続対象物3が薄板状のバスバー等である場合であっても、接続対象物3の先端で対向する分割本体片8の接点部5b,5bを押圧しながら変位させて、接続対象物3を嵌合室10の内部に挿入することができる。そして、挿入操作が完了した挿入状態においては、各分割本体片8,8の接点部5b,5bが接続対象物3に対して両側から挟持するように導通接触する。これにより、各接点部5b,5bと接続対象物3とを確実に導通接触させることができる。
また、こうした構成とすることで、接点部5bは第1の接点ばね片5の基端側から前後方向Yでより離れた位置に配置される。よって、接続対象物3との接触時に接点部5b,5bの前後方向Yにおける弾性変位量をより大きくすることで接圧を高め、接続対象物3と確実に導通接触することができる。
同様に、対向する分割本体片8,8の第2の接点ばね片6,6の接点部6b,6bどうしも、上述のとおり幅方向Xで互いに位置をずらして設けられるとともに、幅方向Xから見たときに重なる位置に配置されている。図8のL4とL6は、前後方向Yにおける各接点部6bの位置を示しており、幅方向Xから見たときにL4−L6間で接点部6b,6bどうしが重なる位置に配置されている。こうすることで、第1の接点ばね片5の場合と同様に接続対象物3が薄板状のバスバー等である場合でも、確実に導通接触することができる。また、接点部6b,6bの弾性変位量をより大きくすることで接圧を高め、接続対象物3と確実に導通接触することができる。
本実施形態ではさらに、一方の分割本体片8の第1の接点ばね片5の接点部5bと、対向する他方の分割本体片8の第2の接点ばね片6の接点部6bとが幅方向Xで同じ位置に設けられる(図7参照)。そして、一方の分割本体片8の第1の接点ばね片5と他方の分割本体片8の第2の接点ばね片6とを、接続対象物3に対する押圧接触方向で重なる位置に配置している。こうして正面視において、各接点部5bと各接点部6bとは重なっている(図3参照)。こうすることで、端子本体1aを高さ方向Zで小型化することができる。
さらに、接点部5bと接点部6bとが接続対象物3の挿入方向で見たときに重なる位置に配置されている。そのため、挿入口4側から視認できるのは第2の接点ばね片6の接点部6bのみとなり、第1の接点ばね片5の接点部5bは接点部6bに隠れて視認できない。また、反対に後述する基板接続部7側から視認できるのは第1の接点ばね片5の接点部5bのみとなり、第2の接点ばね片6の接点部6bは、接点部5bに隠れて視認できない。このように、接続対象物3の挿入経路において接点部5bと接点部6bの間に前後方向Yに沿う間隙は生じない。よって、接続対象物3の挿入作業時、及び挿入状態において、各接点部5b,6bが接続対象物3に対して前後方向Yにおける両側から挟み込むように確実に導通接触することができる。
〔使用方法の説明〕
基板2に設けられる固定孔2aに基板接続部7を挿入し、半田付けすることで端子1を基板2に実装する。この状態で接続対象物3を挿入口4から嵌合室10に挿入する。接続対象物3の先端は、嵌合室10の内部でまず第2の接点ばね片6の接点部6bが有するガイド部6cと接触する。接続対象物3の先端は、ガイド部6cを押圧し、弾性腕6aを弾性変形させることで接点部6bを接続対象物3から離間する方向に変位させる。これにより幅方向Xで見たときに接点部5b,6bの間に前後方向Yに沿う間隙を形成しながら、接続対象物3の先端が嵌合室10の奥側にガイドされる。よって、接続対象物3の先端が嵌合室10の内部に高さ方向Zに対して斜めに入り込んだ場合であっても、ガイド部6cに接触して接点部5b,6bの側に向けてガイドされる。そのため、接続対象物3の先端が天面部8aと第2の接点ばね片6との間に入り込んで接点部6bと接続対象物3とが接触できなくなるといった事態を生じ難くすることができる。
さらに接続対象物3を嵌合室10の奥部まで挿入させると、接続対象物3の先端が接点部6b,6bの間に挿入路を形成する。その際、接点部6bは接続対象物3の表面に摺動接触する。その後、接続対象物3の先端は第1の接点ばね片5,5の接点部5b,5bと接触し、それらを押圧して弾性腕5a,5aを接続対象物3から離間する方向に弾性変位させる。こうして接続対象物3の先端を嵌合室10の奥側に入り込ませ、接続対象物3の挿入作業が完了する(図9参照)。挿入作業を完了した状態で、接点部5b,6bが前後方向Yにおける接続対象物3の両側から挟持するように押圧接触する。これにより、接続対象物3と確実に導通接触することができる。
ここで、本実施形態の端子1では、上記のように第1の接点ばね片5の接点部5bと第2の接点ばね片6の接点部6bとが高さ方向Zで異なる位置に配置されるため、挿入作業時に接続対象物3の先端と接点部5b,6bとが同時に接続対象物3と接触する、といった事態が生じない。よって、挿入力を軽減することができるため、挿入作業を容易に行うことができる。
〔大電流への対応方法〕
端子本体1aは、2つの分割本体片8を有する。よって、端子本体1aを流れる電流Eを各分割本体片8に分流することができる。また、各分割本体片8は同一形状でなるため、電流Eを各分割本体片8に均等に流すことができる。よって電流Eが何れか一方の分割本体片8に偏ってその分割本体片8が高温になる、といった事態を生じ難くすることができる。さらに、端子本体1aは複数の接点ばね片5,6を有し、各接点ばね片5,6は接点部5b,6bを有する。そのため、接続対象物3を流れる電流Eを各接点ばね片5,6に分流したり、反対に基板2側から流れ込んだ電流Eを各接点ばね片5,6に分流して接続対象物3に流すといったことが可能となる。よって、接点部5b,6bを一つだけ有する場合と比較して各接点部5b,6bが高温になり難くなり、大電流に対応しやすくすることができる。
また、端子本体1aは、一対の同一形状でなる分割本体片8でなる。基板2から端子1に電流Eが流れ込む場合を例示すると、電流Eは図10で示すように、下側の基部8a5から第2の接点ばね片6に流れ込んだり、細板部8a4や側面部8bを通過して上側の基部8a5に回り込み、第1の接点ばね片5に流れ込んだりする。ここで、仮に側面部8bどうしが繋がることで分割本体片8が連結することとする。この場合、細板部8a4に流れ込んだ電流Eの一部は側面部8bを通過し、他方の分割本体片8に流れ込む場合がある。こうした場合、電流Eの分流効果を十分に発揮することができないため、端子1全体が発熱して高温になる可能性がある。これに対し、本実施形態の各分割本体片8は、挿入口4が設けられる上側で連結部9によって繋がっており、側面部8bどうしが連結していない。よって、一方の分割本体片8を流れる電流Eは、他方の分割本体片8に流れ込むことなく、第1の接点ばね片5に流れることができる。こうして電流Eを各分割本体片8に確実に分流することができる。
本実施形態において、天面部8aが上述の通り突出部8a3を有するため、細板部8a4と基部8a5の間を電流Eが流れる際に、電流Eは突出部8a3を通過することができる。これにより、細板部8a4と基部8a5を通る略直角でなる電流Eの経路を、短縮することができるため、電気抵抗の上昇を抑えることができる。よって、より発熱し難い端子1とすることができる。
以上のように、本実施形態の端子1によれば、複数の接点部5b,6bを有しており、大電流を流しても発熱し難い小型の端子1を提供することができる。また、接点部5b,6bを嵌合室10の内部で保護することで、接続信頼性が高い端子1とすることができる。
第1実施形態の変形例〔図11〕:
前記第1実施形態では、端子1が絶縁性樹脂でなるハウジング12を有さず、単体で基板2に実装される例を示した。これに対して、端子1に係止部(図示略)を設けることで、ハウジング12に対して固定することができる。この場合、ハウジング12に嵌合室10と外部とを連通する連通孔11を設けることで、コネクタ13を形成し、接続対象物3と導通接触することができる(図11参照)。こうしたコネクタ13とすることで、接点部5b,6bを異物の付着や衝撃からより確実に保護することができる。
また前記第1実施形態では、対向する分割本体片8の第1の接点ばね片5どうしや第2の接点ばね片6どうしが、幅方向Xで見たときに重なる位置に配置され、前後方向Yに沿う間隙が形成されない例を示した。これに対してこうした間隙(図示略)を有することとしても良い。この場合には、間隙を接続対象物3の前後方向Yの長さよりも短くすることで、接続対象物3と接点部5b,6bとを確実に導通接触させることができる。
第2実施形態〔図12〜図14〕:
第1実施形態では、各分割本体片8が第1の接点ばね片5と第2の接点ばね片6とを2つずつ、合計4つ有する例を示した。これに対して1つの分割本体片8が接点ばね片5,6を合計で3つ有する端子14とすることもできる。こうした場合であっても、各接点ばね片5,6の接点部5b,6bを千鳥配列とすることで、挿入力の軽減や高さ方向Zの小型化を実現できる(図12〜図14参照)。なお、接続対象物3の、幅方向Xに沿う長さに応じて1つの分割本体片8が有する接点ばね片5,6の合計を2つまたは5つ以上とすることもできる。
また端子14は、接点ばね片5,6を幅方向Xで見たときに高さ方向Zに沿う間隙15を有することとしても良い。この場合、間隙15を接続対象物3の前後方向Yの長さよりも短くすることで、接続対象物と接点部5b,6bとを確実に導通接触させることができる(図12〜図14参照)。
第2実施形態の変形例〔図15〜図17〕:
第1実施形態及び第2実施形態では、1つの分割本体片8が有する第1の接点ばね片5と第2の接点ばね片6とが幅方向Xに沿って1つずつ互い違いに配列されている。これに対して、例えば互いに隣接する2つ以上の接点部5b,6bで組を作り、その組ごとに千鳥配列する端子16としても良い。特に第1の接点ばね片5と第2の接点ばね片6を2つずつ有する場合には、幅方向Xにおける略中央に互いに隣接する2つの第1の接点ばね片5,5を隣接させ、その両側にそれぞれ第2の接点ばね片6,6を1つずつ配置するものとしても良い(図15〜図17参照)。こうすることによっても接続対象物3の先端が同時に全ての接点ばね片5,6と接触しないようにすることができるため、挿入力を軽減することができる。また、反対に互いに隣接する2つの第2の接点ばね片6,6を幅方向Xにおける略中央に配置し、その両側に第1の接点ばね片5,5を1つずつ配置するものとすることもできる。
また、こうした端子16では、図15,図16で示すように、一つの分割本体片8が有する2つの第1の接点ばね片5,5の基端側と基板2までの距離を、等距離とすることができる。こうすることで、各第1の接点ばね片5,5の何れか一方に電流を偏らせることなく同様に電流を流すことができる。また、第1の接点ばね片5を第2の接点ばね片6よりも幅方向Xで長く設けることで、第1の接点ばね片5の断面積をより大きくすることができる。こうすることで、第2の接点ばね片6と比較して基板2から離間している第1の接点ばね片5に十分に電流を流すことができる。
さらに、図15〜図17で示すように、端子16は端子本体1aの側面部8bにハウジング固定部17を有する。よって、固定用部材として別部材を用意することなく端子16をハウジング12に対して固定することができる。
1 端子(第1実施形態)
1a 端子本体
2 基板
2a 固定孔
3 接続対象物
4 挿入口
5 第1の接点ばね片
5a 弾性腕
5b 接点部
6 第2の接点ばね片
6a 弾性腕
6b 接点部
6c ガイド部
7 基板接続部
8 分割本体片
8a 天面部
8a1 開口
8a2 内縁
8a3 突出部
8a4 細板部
8a5 基部
8b 側面部
9 連結部
10 嵌合室
11 連通孔
12 ハウジング
13 コネクタ
14 端子(第2実施形態)
15 間隙
16 端子(第3実施形態)
17 ハウジング固定部

Claims (5)

  1. 一対の半割した筒状を呈し、対向して配置される分割本体片を有する端子本体を備えており、
    前記端子本体は、
    前記端子本体の内部に設けられる接続対象物との嵌合室と、
    前記分割本体片の間から前記嵌合室に前記接続対象物を挿入する挿入口と、
    前記挿入口が設けられる側で前記分割本体片どうしを繋ぐ連結部と、
    一対の前記分割本体片の対向する各壁部から前記嵌合室の内部に伸長する弾性腕と、前記嵌合室に挿入されている前記接続対象物と導通接触する接点部とを有する複数の接点ばね片とを有し、
    前記分割本体片の各々は、
    前記壁部から前記弾性腕が前記接続対象物の挿入方向に伸長する第1の接点ばね片と、
    前記壁部から前記弾性腕が前記挿入方向の逆方向に伸長する第2の接点ばね片とを有し、
    前記第1の接点ばね片と前記第2の接点ばね片は、前記接点ばね片の配列方向で見たときに重なる位置に配置されている端子。
  2. 前記第1の接点ばね片が一方の前記分割本体片に形成されており、
    前記第2の接点ばね片が他方の前記分割本体片に形成されており、
    前記第1の接点ばね片と前記第2の接点ばね片が、前記接続対象物に対する押圧接触方向で見たときに重なる位置に配置されている請求項1記載の端子。
  3. 前記分割本体片の各々が同一形状である
    請求項1又は請求項2記載の端子。
  4. 前記接点ばね片が、前記壁部に繋がる基端から先端にかけて先細り形状である
    請求項1〜請求項3何れか1項記載の端子。
  5. 請求項1〜請求項4何れか1項記載の端子と、該端子を保持するハウジングとを備えるコネクタ。
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