JP6583444B2 - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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本発明は、撮像素子および撮像装置に関する。
従来、有効画素領域中に少なくとも一つの光学的黒色(Optical Black)画素を設けることが提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2013−118573号公報
しかし、有効画素領域中に光学的黒色画素を少なくとも一つ設けることが提案されているに過ぎず、有効画素領域において通常の画素、光学的黒色画素およびマイクロレンズをどのように配置するかについて、何ら開示されていない。そこで、光学的黒色画素の新規な配置構成を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様においては、第1マイクロレンズからの光が入射され、第1分光特性を有する第1フィルタと、光を電荷に変換する第1光電変換部と、第1光電変換部の電荷を第1電荷電圧変換部に転送する第1転送部と、を有する第1画素と、第1マイクロレンズからの光が入射され、第1分光特性とは異なる第2分光特性を有する第2フィルタと、第2フィルタからの光を遮光する第1遮光部と、光を電荷に変換する第2光電変換部と、第2光電変換部の電荷を第1電荷電圧変換部とは異なる第2電荷電圧変換部に転送する第2転送部と、を有する第2画素と、第1マイクロレンズとは異なる第2マイクロレンズからの光が入射され、第1分光特性を有する第3フィルタと、光を電荷に変換する第3光電変換部と、第3光電変換部の電荷を第1電荷電圧変換部に転送する第3転送部と、を有する第3画素と、第2マイクロレンズからの光が入射され、第1分光特性及び第2分光特性とは異なる第3分光特性を有する第4フィルタと、第4フィルタからの光を遮光する第2遮光部と、光を電荷に変換する第4光電変換部と、第4光電変換部の電荷を第1電荷電圧変換部及び第2電荷電圧変換部とは異なる第3電荷電圧変換部に転送する第4転送部と、を有する第4画素と、を備える撮像素子を提供する。
本発明の第2の態様においては、上記記載の撮像素子を備える撮像装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
一眼レフカメラ400の断面図である。 第1実施形態における撮像素子10の光電変換領域11および光電変換領域11の部分領域14を示す図である。 画素部領域24−1、画像処理ASIC624の一部およびCPU622の一部を示す回路模式図である。 図3における画素部領域24−1の模式図である。 画素部領域30の拡大図である。 B−B断面における、第3画素部20−3、第2画素部20−2および基準画素部22−2を示す模式図である。 第2実施形態における光電変換領域11の部分領域14を示す図である。 第3実施形態における光電変換領域11の部分領域14を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一眼レフカメラ400の断面図である。撮像装置としての一眼レフカメラ400は、撮像素子部200を有する。撮像素子部200は、撮像素子を含む。一眼レフカメラ400は、レンズユニット500およびカメラボディ600を備える。カメラボディ600には、レンズユニット500が装着される。レンズユニット500は、その鏡筒内に、光軸410に沿って配列された光学系を備え、入射する被写体光束をカメラボディ600の撮像素子部200へ導く。
なお、本明細書において、第1の方向は、第2の方向と垂直である。第1方向は撮像素子部200における撮像素子の列方向であってよく、第2方向は撮像素子部200における撮像素子の行方向であってよい。また、第1方向は撮像素子のいわゆるx方向であってよく、第2方向は撮像素子のいわゆるy方向であってよい。さらには、第1方向は撮像素子の垂直方向と読み替えてよく、第2方向は撮像素子の水平方向と読み替えてもよい。第3の方向は、第1の方向および第2の方向により規定される平面に垂直な方向である。第3の方向は、光軸410に平行である。第3の方向はz方向と読み替えてもよい。
カメラボディ600は、レンズマウント550に結合されるボディマウント660の後方にメインミラー672およびサブミラー674を備える。メインミラー672は、レンズユニット500から入射した被写体光束に斜設される斜設位置と、被写体光束から退避する退避位置との間で回動可能に軸支される。サブミラー674は、メインミラー672に対して回動可能に軸支される。
メインミラー672が斜設位置にある場合、レンズユニット500を通じて入射した被写体光束の多くはメインミラー672に反射されてピント板652に導かれる。ピント板652は、撮像素子の受光面と共役な位置に配されて、レンズユニット500の光学系が形成した被写体像を可視化する。ピント板652に形成された被写体像は、ペンタプリズム654およびファインダ光学系656を通じてファインダ650から観察される。斜設位置にあるメインミラー672に入射した被写体光束の一部は、メインミラー672のハーフミラー領域を透過しサブミラー674に入射する。サブミラー674は、ハーフミラー領域から入射した光束の一部を、合焦光学系680に向かって反射する。合焦光学系680は、入射光束の一部を焦点検出センサ682に導く。
なお、本例では位相差オートフォーカス方式を採用した。しかしながら、像面位相差オートフォーカス方式を採用する場合は、サブミラー674、合焦光学系680および焦点検出センサ682を省略することができる。これにより、位相差オートフォーカス方式の場合と比較してカメラボディ600の体積を小さくすることができる。
ピント板652、ペンタプリズム654、メインミラー672、サブミラー674は、構造体としてのミラーボックス670に支持される。撮像素子部200は、ミラーボックス670に取り付けられる。メインミラー672およびサブミラー674が退避位置に退避し、シャッタユニット340の先幕および後幕が開状態となれば、レンズユニット500を透過する被写体光束は、撮像素子の受光面に到達する。
撮像素子部200の後方には、ボディ基板620および背面表示部634が順次配置される。液晶パネル等が採用される背面表示部634は、カメラボディ600の背面に現れる。ボディ基板620には、CPU622、画像処理ASIC624等の電子回路が実装される。撮像素子の出力は、上述のガラス基板に電気的に接続された可撓性基板を介して画像処理ASIC624へ引き渡される。
上述の実施形態においては、撮像装置として一眼レフカメラ400を例に説明したが、カメラボディ600を撮像装置と捉えても良い。また、撮像装置は、ミラーユニットを備えるレンズ交換式カメラに限らず、ミラーユニットを持たないレンズ交換式カメラ、ミラーユニットの有無に関わらずレンズ一体式カメラであっても良い。
図2は、第1実施形態における撮像素子10の光電変換領域11および光電変換領域11の部分領域14を示す図である。撮像素子10は、光電変換領域11を有する。光電変換領域11は、複数のマイクロレンズ18と、複数の画素部20と、基準画素部22とを有する。なお、1つのマイクロレンズ18に対応して設けられた、3つの画素部20および1つの基準画素部22または4つの画素部20を、画素部ユニット16とする。また、同一の分光特性を有する、3つの画素部20および1つの基準画素部22または4つの画素部20を、画素部領域24とする。画素部領域30については後の図面において説明する。
複数のマイクロレンズ18の各々は、光電変換領域11に入射する光を画素部20へ集光する。複数のマイクロレンズ18は、第1方向および第1方向に垂直な第2方向に設けられる。本例では、複数のマイクロレンズ18は、第1方向および第2方向で規定される平面上において、マトリクス状に設けられる。また、複数のマイクロレンズ18の各々に対応して、複数の画素部20が設けられる。本例では、複数のマイクロレンズ18の各々に対応して、4つの画素部が、第1方向に2つおよび第2方向に2つ配置されて設けられる。すなわち、1つのマイクロレンズ18に対応して、4つの画素部がマトリクス状に設けられる。
画素部20は、予め定められた分光特性を有するフィルタおよび光電変換部を有する。なお、画素部20において、光電変換部は、フィルタを介して入射した光を光電変換する。なお、第1方向および第2方向で規定される平面における光電変換部の形状は、マイクロレンズ18を介して第3方向から入射した光を受光するように、例えば四角形の一角を面取りした形状であってよい。
複数の画素部20は、第1分光特性を有する第1フィルタを介して入射した光を光電変換する光電変換部を含む第1画素部20−1、第2分光特性を有する第2フィルタを介して入射した光を光電変換する光電変換部を含む第2画素部20−2、および、第3分光特性を有する第3フィルタを介して入射した光を光電変換する光電変換部を含む第3画素部20−3を有する。第1分、第2および第3分光特性は、それぞれ赤色、緑色および青色であってよい。本例では、第1画素部20−1は赤色(R)のフィルタを有し、第2画素部20−2は緑色(G)のフィルタを有し、第3画素部20−3は青色(B)のフィルタを有する。
第1画素部および第3画素部は、4つの画素部における一の対角線上に設けられる。また、2つの第2画素部は、4つの画素部における他の対角線上に設けられる。本例では、画素部20−1(R)と20−3(B)とが一の対角線上に設けられ、2つの画素部20−2(G)が他の対角線上に設けられる。
なお、1つのマイクロレンズ18に対応して設けられる4つの画素部20の配置は、第1方向に隣接するマイクロレンズ18の4つの画素部20の配置に対して、鏡映対称である。また、1つのマイクロレンズ18に対応して設けられる4つの画素部20の配置は、第2方向に隣接するマイクロレンズ18の4つの画素部20の配置に対して、鏡映対称である。
すなわち、本例では、画素部ユニット16−1と画素部ユニット16−2とは、画素部ユニット16−1と画素部ユニット16−2との間の第1方向に平行な直線に対して、鏡映対称である。同様に、画素部ユニット16−1と画素部ユニット16−4とは、画素部ユニット16−1と画素部ユニット16−4との間の第2方向に平行な直線に対して、鏡映対称である。画素部ユニット16−3もまた、画素部ユニット16−2および16−4に対してそれぞれ鏡映対称である。
これにより、第1画素部20−1、第2画素部20−2および第3画素部20−3の各々は、隣接する複数のマイクロレンズ18に対応して設けられた同じ分光特性を有する画素部同士が隣接するよう配置される。画素部ユニット16−1、16−2、16−3および16−4においては、隣接する4つのマイクロレンズ18に対応して設けられた4つの第3画素部20−3が隣接するように配置されている。
画素部ユニット16−1、16−2、16−3および16−4を起点とすると、第1方向に4つの第2画素部20−2および4つの第3画素部20−3が繰り返し配置される。また、画素部ユニット16−1、16−2、16−3および16−4を起点とすると、第2方向においても、4つの第2画素部20−2および4つの第3画素部20−3が繰り返し配置される。
また、4つの第1画素部20−1(画素部領域24−1)を起点とすると、第1方向に4つの第2画素部20−2および4つの第1画素20−1が繰り返し配置される。さらに、4つの第1画素部20−1(画素部領域24−1)を起点とすると、第1方向に4つの第2画素部20−2および4つの第3画素部20−3が繰り返し配置される。つまり、光電変換領域11は、赤色(R)のフィルタを有する4つの第1画素部20−1(画素部領域24−1)、緑色(G)のフィルタを有する4つの第2画素部20−2(画素部領域24−2)、および青色(B)のフィルタを有する4つの第3画素部20−3(画素部領域24−3)で敷き詰められる。
基準画素部22は、少なくとも1つのマイクロレンズ18について、複数の画素部20のうち1つに代えてが設けられる。基準画素部22は、入射した光の量に依存しない電圧基準レベルを生成する。基準画素部22は、例えば、画素部20の光電変換部の出力端と入力端とを短絡した構造を有する。基準画素部22は、画素部20において、フィルタと光電変換部との間に遮光層を有するとしてもよい。なお、遮光層は、いわゆる像面位相差のための遮光層とは異なる。遮光層は、基準画素部22に入射する光を全て遮ることを目的として設けられる。
基準画素部22を設けることにより、撮像素子10において発生する暗電流を検出することができる。暗電流は、撮像素子10の熱または電荷蓄積時間などに起因して発生するノイズである。画素部20から出力される信号値から、基準画素部22から出力される信号値を差し引くことにより、ノイズ電流の影響を除去することができる。
本例において、基準画素部22は、下記の2つの条件を満たすように配置される。第1の条件は、複数のマイクロレンズ18のうち隣接する2つのマイクロレンズにおいて、基準画素部22が隣接しない、という条件である。第2の条件は、隣接して配置される同じ分光特性を有する画素部同士のうち1つだけが、基準画素部である、という条件である。本例では、画素部ユニット16−4において、中央の4つの第1画素20−1のうち、1つだけを基準画素22−1とする。
本例において、基準画素部22は、上述の2つの条件を満たして、光電変換領域11に複数個設けられる。それゆえ、光電変換領域11に近接して、かつ、当該光電変換領域11と異なる領域に光学的黒領域を設ける場合と比較して、撮像素子10の面積を小さくすることができる。加えて、基準画素部22は、上述の2つの条件を満たすように分散して設けられるので、光電変換領域11の特定の領域に光学的黒色領域を設ける場合と比較して、光電変換領域11全体の画素部20において、当該画素部20の近傍に基準画素部22が存在する確率が高くなる。それゆえ、基準画素部22は、画素部20の暗電流をより精度よく検出することができる。
マイクロレンズ18を第1方向おおよび第2方向において4分割した領域を第1から第4象限と呼ぶことにする。本例の部分領域14では、基準画素部22は、第1から第4象限に均等に分配に配置した。また、基準画素部22を設けたカラーフィルタの色も均等に分配した。これにより、入射光がテレセントリックでない場合であっても、基準画素部22に全く入射光が入射しないこと、または、基準画素部22に偏って入射光が入射した結果画素部20への入射光が減少することを防ぐことができる。
図3は、画素部領域24−1、画像処理ASIC624の一部およびCPU622の一部を示す回路模式図である。撮像素子部200は、撮像素子10および駆動回路70を有する。画像処理ASIC624は、信号処理部60を有する。CPU622は、制御部80を有する。本例では、撮像素子10の光電変換領域11における、赤色(R)のフィルタを有する4つの第1画素部20−1(画素部領域24−1)に着目して説明する。
画素部領域24−1においては、同じ分光特性を有する4つの画素部20−1が隣接するよう配置される。なお、4つの画素部20−1は、隣接する複数のマイクロレンズに対応して設けられた画素部20−1である。4つの画素部20−1は、それぞれ、第1象限の画素部32、第2象限の画素部34、第3象限の画素部36および第4象限の画素部38に相当する。
画素部24−1は回路部39を有する。回路部39は、画素部20、転送部44、電荷電圧変換部46、電荷排除部48、増幅部49、出力部50、高電位部52および信号線54を有する。各画素部20−1は、カラーフィルタ40および光電変換部42を有する。
光電変換部42には、赤色(R)のカラーフィルタ40が近接して設けられる。光電変換部42は、赤色(R)カラーフィルタ40を介して入射した光の光量に応じて電荷を生成する。また、光電変換部42は、光電変換された電荷を蓄積する。なお、蓄積される電荷は、例えば電子である。
転送部44は、光電変換部42と電荷電圧変換部46との間に設けられる。本例では、転送部44は、ゲート、ソースおよびドレインを有するトランジスタである。駆動回路70から転送部44のゲートに制御信号(TX)が与えられると、転送部44は、光電変換部42に蓄積された電荷を電荷電圧変換部46に転送する。
電荷排除部48は、高電位部52と電荷電圧変換部46との間に設けられる。本例では、電荷排除部48は、ゲート、ソースおよびドレインを有するトランジスタである。駆動回路70から電荷排除部48のゲートに制御信号(RST)が与えられると、電荷排除部48は、電荷電圧変換部46の電位を高電位部52とほぼ同じ電位にする。本例では、電荷排除部48は、電荷電圧変換部46に蓄積された電子を排除する。
増幅部49は、出力部50と高電位部52との間に設けられる。本例では、増幅部49は、ゲート、ソースおよびドレインを有するトランジスタである。増幅部49のゲートは、電荷電圧変換部46に電気的に接続される。これにより、増幅部49は、電荷電圧変換部46の電圧を、増幅した電圧で電流を出力部50に出力する。
出力部50は、増幅部49と信号線54との間に設けられる。本例では、出力部50は、ゲート、ソースおよびドレインを有するトランジスタである。駆動回路70から出力部50のゲートに制御信号(SEL)が与えられると、出力部50は、増幅部49が増幅した電圧で電流を信号線54に出力する。これにより、増幅された電荷電圧変換部46の電圧に応じた信号が、信号線54に信号として出力される。
高電位部52は、電源電圧(VDD)に電気的に接続される。高電位部52は、電荷排除部48および増幅部49に高電位を供給する。当該高電位は、電荷排除部48の電荷排除動作および増幅部49の増幅動作を実行できれば任意の電位としてよい。
電荷電圧変換部46は、各々の光電変換部42に蓄積された電荷を受け取り電位に変換する。本例では、隣接する4つの画素部20−1において、電荷電圧変換部46が、4つの画素部に共通に設けられる。つまり、電荷電圧変換部46には、各転送部44−1、44−2、44−3および44−4の出力が電気的に接続される。
電荷電圧変換部46には、転送部44から転送された電荷が蓄積される。本例では、電荷電圧変換部46は、いわゆる浮遊拡散(Floating Diffusion)領域である。電荷電圧変換部46は、一端が転送部44の出力に電気的に接続され、かつ、他の一端が接地されたコンデンサであってよい。転送部44から転送された電荷は、電荷電圧変換部46の当該他の一端に蓄積される。これにより、電荷電圧変換部46において、蓄積された電荷が電位に変換される。なお、増幅部49のゲートの電位は、電荷電圧変換部46の当該一端の電位と等しくなる。
信号線54には、各々の出力部50から信号が出力される。信号線54は、CDS回路およびAD変換回路等を介して、信号処理部60に接続される。
信号処理部60には、画素部20において光電変換された電荷量に対応する信号が出力される。また、信号処理部60には、基準画素部22において検出された暗電流に対応する信号が出力される。信号処理部60は、暗電流に対応する信号を電圧基準レベルとして用いる。信号処理部60は、基準画素部22において生成された電圧基準レベルを用いて、第1画素部20−1、第2画素部20−2、第3画素部20−3のうち少なくとも1つから出力される信号を補正する。
信号処理部60は、基準画素部22の各々に隣接する第1画素部20−1、第2画素部20−2、および第3画素部20−3のうち少なくとも2つから出力される信号を用いて、基準画素部22の位置における信号を補間して生成する。信号処理部60が用いる補間方法は、メジアン処理による補間方法、勾配に基づく補間方法、または、適応型カラーブレーン補間(Adaptive Color Plane Interpolation)法を用いてよい。
駆動回路70は、転送部44、電荷排除部48および出力部50におけるゲートへ信号パルスを供給する。これにより、転送部44、電荷排除部48および出力部50のトランジスタはオンする。
制御部80は、駆動回路70を制御する。つまり、制御部80は、転送部44、電荷排除部48および出力部50におけるゲートへのパルスタイミングを制御することにより、転送部44、電荷排除部48および出力部50を制御する。制御部80はまた、信号処理部60の動作を制御する。
図3の回路構成により、駆動回路70は、各々の光電変換部42において蓄積された電荷を個別に読み出すことができる。これに加えて、駆動回路70は、4つの光電変換部42の電荷を電荷電圧変換部46において加算した上で読み出すこともできる。したがって、駆動回路70は、個別の読み出しおよび加算した上での読み出しのいずれか一方を、選択的に実行することができる。
変形例として、赤色(R)のフィルタを有する4つの第1画素部20−1(画素部領域24−1)に代えて、少なくとも1つのマイクロレンズに対応して設けられる、1つの第1画素部20−1、2つの第2画素部20−および1つの第3画素部20−3に対して、を有する画素部ユニット16において、電荷電圧変換部が共通に設けられてもよい。この場合、駆動回路70は、各転送部44への制御信号(TX1〜TX4)、電荷排除部48への制御信号(RST)および出力部への制御信号(SEL)を調節することにより、各画素部20における電荷が、電荷電圧変換部46において混同されることを防ぐ。
図4は、図3における画素部領域24−1の模式図である。図3での説明において述べたように、画素部領域24−1は、第1象限の画素部32、第2象限の画素部34、第3象限の画素部36、第4象限の画素部38および回路部39を有する。第1象限の画素部32、第2象限の画素部34、第3象限の画素部36および第4象限の画素部38は、回路部39を囲むように設けられる。これにより、光電変換部42が設けられていない位置に、回路部39を設けることができる。したがって、第1方向および第2方向において規定される平面において、光電変換部42の面積が回路部39によって浸食されない。よって、光電変換部42の当該面積を最大化することができる。
また、本例においては、第1象限の画素部32および第4象限の画素部38、ならびに、第2象限の画素部34および第3象限の画素部36を、第1方向における像面位相差オートフォーカス用の画素部として用いることができる。同様に、第1象限の画素部32および第2象限の画素部34、ならびに、第3象限の画素部36および第4象限の画素部38を、第2方向における像面位相差オートフォーカス用の画素部として用いることができる。
これにより、像面位相差オートフォーカスのために1つの光電変換部42を分割する必要がなくなる。それゆえ、光電変換部42を分割して設けるべく、遮光層を設ける必要もない。したがって、光電変換部42を分割して設ける場合と比べて、第1方向および第2方向で規定される平面における光電変換部42の面積を大きくすることができる。また、光電変換部42を分割して設ける場合と比べて、光電変換部の製造プロセスを簡略化することができる。
図5Aは、画素部領域30の拡大図である。画素部領域30は、緑色(G)のフィルタを有する第2画素部20−2および青色(B)のフィルタを有する第3画素部20−3を有する。さらに、画素部領域30は、基準画素部22−2を有する。2つの第3画素部20−3、1つの第2画素部20−2および1つの基準画素部22−2を通って、第2方向と平行に撮像素子10を切断する位置をB‐Bで示す。
図5Bは、B−B断面における、第3画素部20−3、第2画素部20−2および基準画素部22−2を示す模式図である。基準画素部22−2は、カラーフィルタ40−2と光電変換部42−2との間に遮光層90を有する。前述のように、遮光層は、基準画素部22−2の光電変換部22−2に入射する光を全て遮ることを目的として設けられる。なお、遮光層90を設ける代わりに、光電変換部42−2および転送部42−2の間と接地とを短絡させてもよい。
遮光層90が設けられる点または電変換部42−2および転送部42−2の間と接地とが短絡される点以外は、図3に記載された転送部44、電荷電圧変換部46、電荷排除部48、増幅部49、出力部50、高電位部52および信号線54が、図3の例と同様に設けられる。基準画素部22を用いて暗電流を検出することができる。
図6は、第2実施形態における光電変換領域11の部分領域14を示す図である。部分領域14は、複数の基準画素部22を有する。部分領域14において、複数の基準画素部22の各々は、ランダムな位置に配置される。部分領域14において、赤色のフィルタを有する基準画素部22を基準画素部22−1と、緑色のフィルタを有する基準画素部22を基準画素部22−2と、青色のフィルタを有する基準画素部22を基準画素部22−3と図示する。
ランダムに配置された複数の基準画素部22のパターンは、光電変換領域11の全体においてランダムであることが好ましい。これにより、基準画素部22の配列パターンが周期的に設けられた場合に発生するエイリアス信号を抑制することができる。
図7は、第3実施形態における光電変換領域11の部分領域14を示す図である。部分領域14は、複数の基準画素部22を有する。部分領域14において、複数の基準画素部22は、第1方向に平行な複数の線に沿って配置され、かつ、複数の基準画素部22は、第2方向に平行な複数の線に沿って配置される。
複数の基準画素部22が配置される第1方向に平行な複数の線の間隔は一定でなく、また、複数の基準画素部22が配置される第2方向に平行な複数の線の間隔も一定でない。本例では、基準画素部22は、第1方向において1、3、5画素、1、3、5画素おき、および、1、3、5画素おき‥に配置される。さらに、第2方向においても1、2、4画素おき、1、2、4画素おき、および1、2、4画素おき‥に配置される。
部分領域14における基準画素部22の配置のパターンが、撮像素子10の光電変換領域11の全体において設けられてよい。なお、基準画素部22を特定のパターンで配置した場合には、エイリアス信号は必ず発生することとなる。ただし、図7においては、基準画素部22の配置パターンが光電変換領域11の全体において設けられることにより、同一の配置パターンを光電変換領域11の全体に設ける場合と比較して、発生するエイリアス信号の強度を抑制することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順序で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 撮像素子、11 光電変換領域、14 部分領域、16 画素部ユニット、18 マイクロレンズ、20 画素部、22 基準画素部、24 画素部領域、30 画素部領域、32 第1象限の画素部、34 第2象限の画素部、36 第3象限の画素部、38 第4象限の画素部、39 回路部、40 カラーフィルタ、42 光電変換部、44 転送部、46 電荷電圧変換部、48 電荷排除部、49 増幅部、50 出力部、52 高電位部、54 信号線、60 信号処理部、70 駆動回路、80 制御部、90 遮光層、200 撮像素子部、340 シャッタユニット、410 光軸、400 一眼レフカメラ、500 レンズユニット、550 レンズマウント、600 カメラボディ、620 ボディ基板、622 CPU、624 画像処理ASIC、634 背面表示部、650 ファインダ、652 ピント板、654 ペンタプリズム、656 ファインダ光学系、660 ボディマウント、670 ミラーボックス、672 メインミラー、674 サブミラー、680 合焦光学系、682 焦点検出センサ

Claims (7)

  1. 第1マイクロレンズからの光が入射され、第1分光特性を有する第1フィルタと光を電荷に変換する第1光電変換部と、前記第1光電変換部の電荷を第1電荷電圧変換部に転送する第1転送部と、を有する第1画素と、
    前記第1マイクロレンズからの光が入射され、前記第1分光特性とは異なる第2分光特性を有する第2フィルタと、前記第2フィルタからの光を遮光する第1遮光部と、光を電荷に変換する第2光電変換部と、前記第2光電変換部の電荷を前記第1電荷電圧変換部とは異なる第2電荷電圧変換部に転送する第2転送部と、を有する第2画素と、
    前記第1マイクロレンズとは異なる第2マイクロレンズからの光が入射され、前記第1分光特性を有する第3フィルタと光を電荷に変換する第3光電変換部と、前記第3光電変換部の電荷を前記第1電荷電圧変換部に転送する第3転送部と、を有する第3画素と、
    前記第2マイクロレンズからの光が入射され、前記第1分光特性及び前記第2分光特性とは異なる第3分光特性を有する第4フィルタと、前記第4フィルタからの光を遮光する第2遮光部と、光を電荷に変換する第4光電変換部と、前記第4光電変換部の電荷を前記第1電荷電圧変換部及び前記第2電荷電圧変換部とは異なる第3電荷電圧変換部に転送する第4転送部と、を有する第4画素と、
    を備える撮像素子。
  2. 前記第1画素及び前記第2画素は、第1方向において並んで配置され、
    前記第3画素及び前記第4画素は、前記第1方向と交差する第2方向において並んで配置される請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記第1マイクロレンズ及び前記第2マイクロレンズとは異なる第3マイクロレンズからの光が入射され、前記第2分光特性を有する第フィルタと光を電荷に変換する第光電変換部と、前記第光電変換部の電荷を前記第2電荷電圧変換部に転送する第5転送部と、を有する第5画素を備える請求項に記載の撮像素子。
  4. 前記第1マイクロレンズ、前記第2マイクロレンズ及び前記第3マイクロレンズとは異なる第4マイクロレンズからの光が入射され、前記第2分光特性を有する第フィルタと光を電荷に変換する第光電変換部と、前記第光電変換部の電荷を前記第2電荷電圧変換部に転送する第6転送部と、を有する第6画素を備える請求項に記載の撮像素子。
  5. 前記第マイクロレンズからの光が入射され、前記第分光特性を有する第フィルタと光を電荷に変換する第光電変換部と、前記第光電変換部の電荷を前記第電荷電圧変換部に転送する第7転送部と、を有する第7画素を備え、
    前記第1画素及び前記第7画素は、前記第2方向において並んで配置される請求項4に記載の撮像素子。
  6. 前記第4マイクロレンズからの光が入射され、前記第1分光特性を有する第フィルタと光を電荷に変換する第光電変換部と、前記第光電変換部の電荷を前記第電荷電圧変換部に転送する第8転送部と、を有する第8画素を備え、
    前記第6画素及び前記第8画素は、前記第1方向において並んで配置される請求項に記載の撮像素子。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の撮像素子を備える撮像装置。
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