JP6583269B2 - 無線通信装置、無線通信方法、およびコンピュータ・プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、およびコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、および無線通信方法に関する。
近年、Webサイトの閲覧、ストリーミングビデオの送受信、電子メールの送受信、および電子ファイルの送受信などの多種多様なデータ通信が、無線通信端末を用いて行われることにより、無線通信ネットワークにおけるデータトラヒックが増加している。そのため、無線通信端末に対し、データを効率良く通信することが求められている。特に、無線通信端末が、リアルタイム性を要求されない非リアルタイム性のデータを、通信ネットワークが混雑していないときに送受信することが求められている。
上記に対する関連技術として、特許文献1は、待ち時間の周期ごとにすき間通信を試行する無線端末の技術を開示する。この特許文献1に記載された無線端末は、一定の待ち時間の周期ごとに、通信の混雑度に応じて、通信を継続するか、または、次の周期まで中断するかを制御することにより、混雑度の低い閑散とした時間帯にデータ通信を行うことができる。
また、特許文献2は、基地局に対する送信データが発生した際に、基地局から通知された回線の混雑等に関する報知情報に基づいて、送信保留を行う無線端末の技術を開示する。この特許文献2に記載された無線端末は、基地局から解除情報を受信するまで、保留したデータの送信を待ち合わせることにより、回線の混雑時における無線端末から基地局への無駄なシグナリングを減らすことができる。
また、特許文献3は、電波強度の測定値から算出した通信品質によってデータ通信速度が予測可能な無線通信方式における携帯端末に関する技術を開示する。この特許文献3に記載された携帯端末は、通信品質値およびデータ伝送レートに基づいて、高速な通信ができない場合は、ダウンロードの開始の保留、および、実行中のダウンロードの中断を行う。この特許文献3に記載された基地局は、携帯端末がダウンロードを中断している間に、サーバからダウンロードしたデータをバッファに格納し、ダウンロードの再開後に、そのバッファしたデータを携帯端末に送信することができる。これにより、この携帯端末は、高速な通信ができるときを選んで、データを無駄なくダウンロードすることができる。
特開2012−165107号公報 国際公開第2014/016861号 特開2004−297479号公報
しかしながら、特許文献1に開示された無線端末は、通信が中断された後に、例えば、単位時間当たりのデータ通信量等によって算出される通信の混雑度が低下した場合、待ち時間が経過するまで次の通信を開始できない。このため、この無線端末は、通信の混雑度が待ち時間よりも短い周期で変動する状況において、データ通信を効率良く行うことができないという問題がある。
また、特許文献2に開示された無線端末は、一度開始したデータ通信を中断する手段がない。したがって、この無線端末は、データ通信中に回線が混雑してきた場合における対処ができないという問題がある。すなわち、この無線端末は、混雑度の変化に対する追従性に問題がある。
また、特許文献3に開示された携帯端末は、無駄なく高速なダウンロードを行うことを目的としている。したがって、この携帯端末は、自らが高速にダウンロードできてさえいれば、回線が混雑してきた場合でも、データ通信を中断しない。したがって、データ混雑時に無線通信ネットワークにおけるデータトラヒックを増加させるという点で問題がある。さらに、基地局配下に複数の携帯通信端末が存在する場合、個々の端末が、お互いに影響し合いながら通信開始、再開、および中断を繰り返すという振動の現象を起こしてしまう可能性がある。すなわち、この携帯端末は、例えば、リアルタイム性を要求されない非リアルタイム性のデータを、通信ネットワークが混雑していないときに送受信するという目的には適さない。
本発明の一つの目的は、回線の混雑度の変化に応じて、データをより効率良く通信することができる無線通信装置などを提供することにある。
上記の目的を達成すべく、本発明の一態様に係る無線通信装置は、以下の構成を備えることを特徴とする。
すなわち、本発明の一態様に係る無線通信装置は、
通信対象であるデータに係るデータ通信を行わずに取得できる、通信回線における通信の実行状態を表す値である第1の指標を測定し、測定した前記第1の指標を出力する第1の測定手段と、
前記データ通信の実行中に取得できる、前記通信回線における通信の実行状態を表す値である第2の指標を測定し、測定した前記第2の指標を出力する第2の測定手段と、
前記第1の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第1の混雑度を算出し、前記第2の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第2の混雑度を算出し、前記第1の混雑度および前記第2の混雑度を出力する混雑度算出手段と、
前記第1の混雑度に基づいて、前記データ通信の開始または再開を判断し、前記第2の混雑度に基づいて、前記データ通信の中断を判断し、判断結果を表す判断結果情報を出力する判断手段と、
前記判断結果情報に基づいて、前記データ通信を制御するデータ通信制御部と
を備える。
また、同目的を達成する本発明の一態様に係る無線通信方法は、情報処理装置によって、
通信対象であるデータに係るデータ通信を行っていないときに、
前記データ通信を行わずに取得できる、通信回線における通信の実行状態を表す値である第1の指標を測定し、
前記第1の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第1の混雑度を算出し、
前記第1の混雑度に基づいて、前記データ通信を開始または再開し、
前記データ通信の実行中に、
前記データ通信の実行中に取得できる、前記通信回線における通信の実行状態を表す値である第2の指標を測定し、
前記第2の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第2の混雑度を算出し、
前記第2の混雑度に基づいて、前記データ通信を中断する。
また、同目的は、上記の各構成を有する無線通信装置、並びに対応する方法を、コンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、およびそのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
本発明には、データを効率良く通信できるという効果がある。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置1の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態において無線通信装置200が行う動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態の実施例に係る無線通信システムにおける通信環境を示す構成図である。 第2の実施形態の実施例におけるデータ通信の具体例を示すグラフである。 本発明の各実施形態、および、その変形例に係る無線通信システムに適用可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成を例示する図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置1の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施形態に係る無線通信装置1は、第1の測定部2、第2の測定部3、混雑度算出部4、判断部5、および通信制御部6を含む。
無線通信装置1は、通信網(以下、「通信ネットワーク」とも言う)1000を介して、図示しないサーバ等と通信可能である。
無線通信装置1は、CPU(Central Processing Unit:図示せず)を用いて実行されるコンピュータ・プログラム(ソフトウェア・プログラム)の制御により動作する一般的な情報処理装置(コンピュータ)によって構成されても良い。または、無線通信装置1の各部が、専用のハードウェアデバイス、または論理回路によって構成されても良い。なお、この無線通信装置1をコンピュータによって実現したハードウェア構成例については、図6を参照して後述する。
第1の測定部2は、通信対象であるデータに係るデータ通信を行わずに取得できる第1の指標を測定することができる。第1の指標とは、通信網1000に接続する通信回線(以下、単に「回線」と言う)における通信の実行状態を表す値である。また、第1の指標は、複数種類の測定値を含んでもよい。例えば、第1の測定部2は、回線に係る複数の無線状況を示す値を測定してもよい。第1の測定部2は、測定した第1の指標を混雑度算出部4に対して出力する。
第2の測定部3は、通信対象であるデータに対するデータ通信の実行中に取得できる第2の指標を測定することができる。第2の指標とは、回線における通信の実行状態を表す値である。また、第2の指標は、複数種類の測定値を含んでもよい。例えば、第2の測定部3は、データ通信におけるスループットを測定してもよい。第2の測定部3は、測定した第2の指標を混雑度算出部4に対して出力する。
混雑度算出部4は、第1の測定部2から受け取った第1の指標に基づいて、回線の混雑度を表す第1の混雑度を算出する。また、混雑度算出部4は、第2の測定部3から受け取った第2の指標に基づいて、回線の混雑度を表す第2の混雑度を算出する。混雑度算出部4は、算出した第1または第2の混雑度を、それぞれ判断部5に対して出力する。
判断部5は、第1の指標に対して算出される第1の混雑度に基づいて、データ通信の開始または再開を判断する。また、判断部5は、第2の指標に対して算出される第2の混雑度に基づいて、データ通信の中断を判断する。具体的には、判断部5は、第1または第2の混雑度が低い場合には、データ通信を実行(開始または再開)することを判断結果とする。判断部5は、第1または第2の混雑度が所定の閾値より混雑していないことを示す場合に、第1または第2の混雑度が「低い」と判断する。また、判断部5は、第1または第2の混雑度が高い場合には、データ通信を実行しない(開始を待ち合わせる、または中断する)ことを判断結果とする。判断部5は、第1または第2の混雑度が所定の閾値より混雑していることを示す場合に、第1または第2の混雑度が「高い」と判断する。判断部5は、判断結果を表す判断結果情報を通信制御部6に対して出力する。
通信制御部6は、判断部5から受ける判断結果情報に基づいて、データ通信を制御することができる。すなわち、通信制御部6は、判断部5からデータ通信の開始を示す判断結果情報を受け取った後に、通信網1000に対するデータ通信を開始する。また、通信制御部6は、判断部5からデータ通信の中断を示す判断結果情報を受け取った場合に、実行中のデータ通信を中断する。また、通信制御部6は、判断部5からデータ通信の再開を示す判断結果情報を受け取った後に、中断したデータ通信を再開する。
このように、本実施形態によれば、データ通信の実行中も含めた回線の混雑度の変化に応じて、データ通信の開始、中断、および再開を行うことができる。これにより、本実施形態によれば、回線の混雑時における一部のデータ通信の実行タイミングを、回線が空いているときにずらす(ピーク負荷をシフトする)というオフピーク通信により、データ通信の集中による回線の混雑を緩和することも期待できる。
以上説明したように、本実施形態には、同じ無線通信網を利用する他のデータ通信(例えば、リアルタイム系データの通信)をなるべく遮らずに、目的のデータ(例えば、非リアルタイム系データの通信)をできるだけ効率良く通信することができるという効果がある。したがって、本実施形態は、例えば、動画コンテンツのダウンロード、または複数端末からの周期的な情報収集という非リアルタイム系の通信を、無線のようなネットワークリソースを用いて実現する場合に適用できる。すなわち、本実施形態は、上記の非リアルタイム系の通信を、スマートフォンや携帯電話などのリアルタイム性が求められる通信をさえぎらないように実現するという用途に適用できる。また、本実施形態は、リアルタイム性を要求しないアプリケーションのユーザに対して、リアルタイム性と引き換えに安価な通信料金を提供する場合などにも適用できる。
その理由は、判断部5が、回線の混雑度に基づいて、回線が混雑していないときにデータ通信を行うように、データ通信の開始、中断、および再開を判断するからである。特に、混雑度算定部4が、データ通信中においても、第2の測定部3が測定する第2の指標に基づいて、回線の第2の混雑度を算出するからである。そして、判断部5は、データ通信中においても、第2の混雑度に応じたデータ通信の中断を判断するからである。
また、本実施形態には、回線が混雑している場合に、本実施形態に係る無線通信装置1が無駄な通信を行わないという効果もある。すなわち、本実施形態に係る無線通信装置1は、回線が混雑しているにもかかわらず、通信先のサーバおよび通信網1000の基地局などに対するデータ通信を試み、それによって回線がさらに混雑するということがない。
その理由は、判断部5は、第1の測定部2が測定した、データ通信を行わずに取得できる第1の指標に基づいて、データ通信の開始および再開を判断するからである。
また、本実施形態には、無線基地局やサーバにおいて特別な機能を必要としないという効果もある。
その理由は、無線通信装置1が、自ら算定した混雑度に基づいて、データ通信の開始、中断、および再開を能動的に実行することができるからである。
なお、本実施形態の変形例としては、以下のようなものが考えられる。
例えば、判断部5は、データ通信の中断を判断する際に、第2の混雑度の他に、第1の混雑度も加味して、中断の判断を行ってもよい。この変形例において、第1の測定部2は、データ通信の実行中においても、第1の指標の測定、および、混雑度算出部4に対する第1の指標の出力を継続する。そして、混雑度算出部4は、第2の混雑度の算出の際に、さらに第1の混雑度の算出も行い、その第1の混雑度も、第2の混雑度と共に、判断部5に対して出力する。判断部5は、こうして算出された第1および第2の混雑度に基づいて、実行中であるデータ通信の中断を判断する。例えば、判断部5は、第1または第2の混雑度のいずれか一方でも、回線の混雑度が高いことを示した場合に、データ通信を中断することを決定してもよい。なお、この変形例における中断の判断において、判断部5は、データ通信の開始または再開における第1の混雑度に対する判断基準(例えば閾値)とは異なる判断基準を用いてもよい。
以上説明したように、本変形例には、混雑度の変化に対して、より精度が高い対処を行うことができるという効果がある。なお、この変形例は、例えば、第2の指標だけでは混雑度の精度が高くない場合などにおいて、高い効果が期待できる。
その理由は、判断部5が、第1および第2の混雑度という、より多くの判断材料に基づいて、データ通信の中断を判断することができるからである。
<第2の実施形態>
(構成の説明)
次に、上述した第1の実施形態を基本とする第2の実施形態について説明する。以下では、第2の実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明し、第1の実施形態と同様な構成を有する第2の実施形態の構成要素について重複する詳細な説明は省略する。
まず、図2を参照して、以下に本実施形態の構成を説明する。図2は、本発明の第2の実施形態に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、無線通信装置200がサーバ100に対してデータ通信を行う無線通信システムに本発明を適用した具体例である。本実施形態において、第1の実施形態における第1の指標は、無線通信装置が接続する無線回線の通信品質に関する情報(以下、「無線状況の情報」と言う)である。また、第1の実施形態における第2の指標は、サーバ100と無線通信装置200との間におけるデータ通信のスループットである。
図2を参照すると、本実施形態に係る無線通信システムは、サーバ100、および無線通信装置200を有する。サーバ100、および無線通信装置200は、それぞれインターネットや構内LAN(ローカルエリアネットワーク)等の通信ネットワークである通信網300を介して、互いに通信可能である。ただし、無線通信装置200は、通信網300に対して、図示しない基地局を介して、無線回線により接続する。サーバ100は、一例として、有線回線により、通信網300に対して接続する。なお、サーバ100は、無線回線により、通信網300に対して接続してもよい。
サーバ100、および無線通信装置200は、CPU(Central Processing Unit:図示せず)を用いて実行されるコンピュータ・プログラム(ソフトウェア・プログラム)の制御により動作する一般的な情報処理装置(コンピュータ)によって構成されても良い。または、サーバ100、および無線通信装置200の各部が、専用のハードウェアデバイス、または論理回路によって構成されても良い。なお、このサーバ100、および無線通信装置200をコンピュータによって実現したハードウェア構成例については、図6を参照して後述する。
サーバ100は、サーバ側データ通信部110を有する。
サーバ側データ通信部110は、通信網300を介して、無線通信装置200とのデータ通信を行うことができる。
無線通信装置200は、端末側制御部210、および端末側データ通信部220を有する。
端末側制御部210は、無線測定部211、スループット測定部212、混雑度算出部213、および判断部214を有する。
無線測定部211は、第1の実施形態における第1の測定部2を基本とする。無線測定部211は、通信品質に関する情報(無線状況の情報)を測定することができる。通信品質に関する情報とは、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator、受信信号強度)、RSRP(Reference Signal Received Power、基準信号受信パワー)、RSRQ(Reference Signal Received Quality、基準信号受信品質)、およびSINR(Signal−to−Interference plus Noise−Ratio、信号対干渉プラスノイズ比)などである。この無線状況の情報が、第1の実施形態における、通信対象のデータに係るデータ通信を行わずに取得できる第1の指標に対応する。無線測定部211は、測定した各無線状況の情報を混雑度算出部213に出力する。
スループット測定部212は、第1の実施形態における第2の測定部3を基本とする。スループット測定部212は、サーバ100との間におけるデータ通信の通信スループット(以下、単に「スループット」と言う)を測定することができる。このスループットが、第1の実施形態における、通信対象であるデータに対するデータ通信の実行中に取得できる第2の指標に対応する。スループット測定部212は、測定したスループットを表すスループット情報を混雑度算出部213に出力する。なお、第1の指標および第2の指標は、無線通信装置200が接続する無線回線の混雑度を反映すると考えられる情報であれば、このスループットのように、無線回線以外の部分の状態を含む情報であってもよい。
混雑度算出部213は、第1の実施形態における混雑度算出部4を基本とする。混雑度算出部213は、サーバ100とのデータ通信に使用する回線の混雑度を算出する。本実施形態では、混雑度算出部213は、無線通信装置200がサーバ100に対するデータ通信を行っていない間、無線測定部211から受け取った各無線状況の情報(第1の指標)に基づいて、第1の混雑度を算出する。また、混雑度算出部213は、無線通信装置200がサーバ100に対するデータ通信を行っている間、スループット測定部212から受け取ったスループット情報に基づいて、第2の混雑度を算出する。
本実施形態では、混雑度算出部213は、一例として所定の周期(例えば、5秒毎)において、第1および第2の混雑度を算出する。すなわち、無線測定部211、およびスループット測定部212は、所定の周期、またはそれより短い周期において、混雑度算出部213に対する測定値(第1または第2の指標)を出力する。なお、混雑度算出部213は、第1の混雑度の算出とは異なるタイミングで、第2の混雑度の算出を行ってもよい。混雑度算出部213は、算出した第1および第2の混雑度を、判断部214に対して出力する。
判断部214は、第1の実施形態における判断部5を基本とする。判断部214は、混雑度算出部213から受けた第1の混雑度(無線状況の情報に基づく混雑度)に基づいて、データ通信の開始または再開を判断する。また、判断部214は、混雑度算出部213から受けた第2の混雑度(スループット情報に基づく混雑度)に基づいて、データ通信の中断を判断する。判断部214は、判断結果を表す判断結果情報を端末側データ通信部220に対して出力する。
端末側データ通信部220は、第1の実施形態における通信制御部6を基本とする。端末側データ通信部220は、通信網300を介して、サーバ100とデータ通信を行うことができる。また、端末側データ通信部220は、判断部214から受ける判断結果情報にもとづいて、データ通信を制御することができる。
なお、本実施形態を例に説明する本発明は、例示する無線通信システムの構成に限られない。すなわち、無線通信システムに含まれるサーバ100、および無線通信装置200は、それぞれ2つ以上であってもよい。
(動作の説明)
次に、図3を参照して、上述した構成を備える本実施形態の動作について詳細に説明する。図3は、第2の実施形態において無線通信装置200が行う動作を示すフローチャートである。
まず、無線通信装置200において、サーバ100との間のデータ通信を開始する前に、無線測定部211が、無線状況(第1の指標)を測定する(ステップS10)。具体的には、無線測定部211は、無線状況として、RSSI(受信信号強度)、RSRP(基準信号受信パワー)、RSRQ(基準信号受信品質)、およびSINR(信号対干渉プラスノイズ比)を測定する。無線測定部211は、これらの無線状況の情報を、第1の指標として、混雑度算出部213に対して出力する。
次に、混雑度算出部213は、無線測定部211が測定した無線状況の情報に基づいて、サーバ100とのデータ通信に使用する回線の混雑度(第1の混雑度)を算出する(ステップS11)。具体的には、混雑度算出部213は、第1の混雑度NC1を、以下の式1によって算出してもよい。
NC1=((RSSI/(2*RSRP*50))−(6/SINR)−1)*1/5 −−−(1)
または、混雑度算出部213は、第1の混雑度NC1を、以下の式2によって算出してもよい。
NC1=(1/(2*RSRQ)−(6/SINR)−1)*1/5 −−−(2)
なお、混雑度算出部213は、第1の混雑度NC1を移動平均値として算出してもよい。または、混雑度算出部213は、第1の混雑度NC1を指数平滑値として算出してもよい。
上述した式1または式2によって算出された混雑度NC1は、無線通信装置200が接続している無線基地局(図示しない)の無線リソースの利用率とも呼ばれる。
混雑度算出部213は、算出した第1の混雑度NC1の値を、判断部214に対して出力する。
次に、判断部214は、混雑度算出部213から受けた第1の混雑度NC1が、所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS12)。
第1の混雑度NC1が閾値を超える場合(ステップS12のNO)、判断部214は、回線の混雑度が高いと判断し、その結果として、サーバ100との間のデータ通信の開始を待ち合わせることを決定する。すなわち、判断部214は、この次に行われる処理を、初めのステップS10とする。
一方、第1の混雑度NC1が閾値以下である場合(ステップS12のYES)、判断部214は、回線の混雑度が低いと判断し、その結果として、サーバ100との間のデータ通信を開始することを決定する。そして、判断部214は、データ通信の開始を表す判断結果情報を端末側データ通信部220に対して出力する。端末側データ通信部220は、判定部214から受けた判断結果情報に基づいて、サーバ100とのデータ通信を開始する(ステップS13)。サーバ100においては、サーバ側データ通信部110が、端末側データ通信部220との間のデータの送受信を行う。
データ通信の開始後、スループット測定部212は、端末側データ通信部220とサーバ側データ通信部110との間のデータ通信のスループット(第2の指標)を測定する(ステップS14)。具体的には、スループット測定部212は、スループットrを、以下の式3によって算出してもよい。
r=B/t −−−(3)
式3において、Bは、転送されたデータのサイズ(bits単位)である。また、tは、所定の時間(秒単位)である。なお、スループット測定部212は、スループットrを移動平均値として算出してもよい。または、スループット測定部212は、スループットrを指数平滑値として算出してもよい。
スループット測定部212は、算出したスループットrを表す情報を、第2の指標として、混雑度算出部213に対して出力する。
次に、混雑度算出部213は、次の通信データがあるかどうかを判定する(ステップS15)。なお、混雑度算出部213は、構成の説明において上述したように、所定の周期において、このステップS15の動作を行う。
次の通信データがない場合(ステップS15のNO)、混雑度算出部213は、データ通信が終了すると判断し、そのまま端末側データ通信部220に制御を渡す。端末側データ通信部220は、データ通信を終了する。
次の通信データがある場合(ステップS15のYES)、混雑度算出部213は、スループット測定部212から受け取ったスループットの情報(第2の指標)に基づいて、回線の混雑度(第2の混雑度)を算出する(ステップS16)。ここでは、混雑度算出部213は、スループットrの値をそのまま第2の混雑度NC2として、判定部214に対して出力する。
次に、判定部214は、混雑度算出部213から受けた第2の混雑度NC2が、所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS17)。なお、本実施形態において、このステップS17における閾値は、ステップS12における閾値とは異なる。
第2の混雑度NC2が閾値以上である場合(ステップS17のYES)、判断部214は、回線の混雑度が低いと判断し、その結果として、サーバ100との間のデータ通信を継続することを決定する。すなわち、判断部214は、この次に行われる処理を、ステップS14(スループットの測定)とする。
一方、第2の混雑度NC2が閾値未満である場合(ステップS17のNO)、判断部214は、回線の混雑度が高いと判断し、その結果として、サーバ100との間のデータ通信を中断することを決定する。そして、判定部214は、データ通信の中断を表す判断結果情報を端末側データ通信部220に対して出力する。端末側データ通信部220は、判定部214から受けた判断結果情報に基づいて、サーバ100とのデータ通信を中断する(ステップS20)。
この後、無線通信装置200は、ステップS10の処理に戻る。すなわち、無線通信装置200は、無線測定部211が測定する無線状況(第1の指標)に基づく、第1の混雑度が閾値以下となるまで、サーバ100とのデータ通信を見合わせる。
そして、第1の混雑度が閾値以下となったとき、無線通信装置200は、サーバ100とのデータ通信を再開(開始)する。すなわち、判定部214は、データ通信の開始を表す判断結果情報を、端末側データ通信部220に対して出力することにより、中断したデータ通信を再開させる。
このように、本実施形態によれば、回線の混雑度の変化に応じて、データ通信の開始、中断、および再開を行うことができる。
(効果の説明)
以上説明したように、本実施形態には、第1の実施形態と同様に、同じ無線通信網を利用する他のデータ通信をなるべく遮らずに、目的のデータ(サーバ100に対する送受信データ)をできるだけ効率良く通信することができるという効果がある。
その理由は、判断部214が、無線測定部211が測定する無線状況(第1の指標)に基づく第1の混雑度に応じて、回線が混雑していないときにデータ通信を行うように、データ通信の開始(再開)を判断するからである。また、データ通信中において、判断部214が、スループット測定部212が測定するスループット(第2の指標)に基づく第2の混雑度に応じて、データ通信の中断を判断するからである。
また、本実施形態には、第1の実施形態と同様に、回線が混雑している場合に、無線通信装置200が無駄な通信を行わないという効果もある。
その理由は、判断部214は、無線測定部211が測定した、データ通信を行わずに取得できる無線状況(第1の指標)に基づいて、データ通信の開始および再開を判断するからである。
また、本実施形態には、第1の実施形態と同様に、無線基地局(図示しない)やサーバ100において特別な機能を必要としないという効果もある。
その理由は、無線通信装置200が、自ら算定した混雑度に基づいて、データ通信の開始、中断、および再開を能動的に実行することができるからである。
(実施例の説明)
以下に、本実施形態を図4に示す無線通信システムに適用した実施例を説明する。図4は、第2の実施形態の実施例に係る無線通信システムにおける通信環境を示す構成図である。
まず、図4を参照して、以下に本実施例の構成を説明する。
本実施例に係る無線通信システムは、2台の端末500および501と、サーバ600とを含む。
端末500および501は、LTE(Long Term Evolution)という通信規格の無線ネットワークであるLTE通信網1001と、ISP(Internet Service Provider)通信網1002とを介して、それぞれサーバ600に対して通信可能である。端末500および501は、図示しない同じ基地局を介して、LTE通信網1001に無線接続する。
端末500および501、並びにサーバ600をコンピュータによって実現したハードウェア構成例については、図6を参照して後述する。
端末(無線通信装置)500は、本実施形態に係る無線通信装置200の各部の機能を含む。端末(一般的な端末)501は、無線接続が可能な、一般的な端末装置である。サーバ600は、本実施形態におけるサーバ100(図2)に対応する。
以上の構成の無線通信システムを使用する本実施例では、端末(無線通信装置)500からサーバ600に対して、継続的に行われる非リアルタイムの通信と、端末501からサーバ600に対して、断続的に行われるリアルタイムの通信とを並行して発生させた。
図5は、第2の実施形態の実施例におけるデータ通信の具体例を示すグラフである。図5のグラフの左の縦軸は、通信スループット[Mbps](第2の混雑度)を示す。右の縦軸は、回線の混雑度(第1の混雑度)である無線リソース利用率である。このグラフにおける無線リソース利用率は、無線通信網に接続する端末に割り当てられる通信資源の利用度合いを、0.0から1.0までの間の値として表している。横軸は、時刻を表す。
図5における凡例において「リアルタイム」として示される実線は、一般的な端末501からサーバ600に対する、リアルタイム性を要求されるトラフィックのスループット値を表す。また、「非リアルタイム」として示される破線は、端末(無線通信装置)500からサーバ600に対する、リアルタイム性を要求されないトラフィックのスループット値を表す。また、「無線リソース利用率」として示される菱形の点は、LTE通信網に接続する無線回線における無線リソース利用率を表す。
この実施例においては、オペレータは、以下のように通信を発生させた。まず、端末500による非リアルタイム通信が先に開始された。そして、その非リアルタイム通信が継続している間に、端末501によるリアルタイム通信が、断続的に発生するよう設定された。
また、端末(無線通信装置)500の判断部214において、無線リソース利用率(第1の混雑度)に対する閾値は0.5に設定された。また、判断部214において、スループット(第2の混雑度)に対する閾値は13Mbpsに設定された。
図5に示される結果から、リアルタイム通信が発生すると、非リアルタイム通信が中断するように動作していることがわかる。また、リアルタイム通信が終了すると、非リアルタイム通信が再開するように動作していることがわかる。
一般的な端末501は、回線の混雑度に依らず、単に通信の必要に応じて送受信を行う。したがって、このような動作は、端末500の制御によって発生していると考えられる。本実施例により、無線通信装置200である端末500は、リアルタイム通信をできるだけ遮らないようにしつつ、非リアルタイム通信を効率良く行うことができるという効果があることがわかる。
(ハードウェア構成例の説明)
なお、上述した各実施形態において図1、図2、および図4に示した各部は、それぞれ独立したハードウェア回路で構成されていてもよいし、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捕らえることができる。ただし、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。このような場合のハードウェア環境の一例を、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の各実施形態、および、その変形例に係る無線通信システムに適用可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成を例示する図である。すなわち、図6は、上述した各実施形態における無線通信装置1および200、サーバ100および600、並びに、端末500および501の少なくとも何れかを実現可能なコンピュータの構成であって、上述した各実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を示す。
図6に示したコンピュータ900は、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903、通信インタフェース(I/F)904、ディスプレイ905、およびハードディスク装置(HDD)906を備え、これらがバス907を介して接続された構成を有する。なお、図6に示したコンピュータが無線通信装置1および200、サーバ100および600、または、端末500および501として機能する場合、ディスプレイ905は常時設けられる必要はない。
また、通信インタフェース904は、上述した各実施形態において、当該各コンピュータ間における通信を実現する一般的な通信手段である。ハードディスク装置906には、プログラム群906Aと、各種の記憶情報906Bとが格納されている。プログラム群906Aは、例えば、上述した図3に示した各ブロック(各部)に対応する機能を実現するためのコンピュータ・プログラムである。各種の記憶情報906Bは、例えば、プログラム群906Aの動作に際して参照される、図示しない設定情報などである。このようなハードウェア構成において、CPU901は、コンピュータ900の全体の動作を司る。
そして、上述した各実施形態を例に説明した本発明は、各実施形態の説明において参照したブロック構成図(図1、図2、および図4)あるいはフローチャート(図3)の機能を実現可能なコンピュータ・プログラムを供給した後、そのコンピュータ・プログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して実行することによって達成される。また、このコンピュータ内に供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能なRAM903またはハードディスク装置906などの不揮発性の記憶デバイス(記憶媒体)に格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該各装置内へのコンピュータ・プログラムの供給方法は、フロッピーディスク(登録商標)やCD−ROM(Compact Disc−ROM)等の各種記録媒体を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信網(通信ネットワーク)1000を介して外部よりダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用することができる。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムを構成するコード、或いは係るコードが記録されたところの、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によって構成されると捉えることができる。
なお、上述した実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の付記に限定されるものではない。
(付記1)
通信対象であるデータに係るデータ通信を行わずに取得できる、通信回線における通信の実行状態を表す値である第1の指標を測定し、測定した前記第1の指標を出力する第1の測定手段と、
前記データ通信の実行中に取得できる、前記通信回線における通信の実行状態を表す値である第2の指標を測定し、測定した前記第2の指標を出力する第2の測定手段と、
前記第1の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第1の混雑度を算出し、前記第2の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第2の混雑度を算出し、前記第1の混雑度および前記第2の混雑度を出力する混雑度算出手段と、
前記第1の混雑度に基づいて、前記データ通信の開始または再開を判断し、前記第2の混雑度に基づいて、前記データ通信の中断を判断し、判断結果を表す判断結果情報を出力する判断手段と、
前記判断結果情報に基づいて、前記データ通信を制御するデータ通信制御部と
を含む無線通信装置。
(付記2)
前記判断手段は、前記第1の混雑度が所定の閾値より混雑していないことを示す場合に、前記データ通信を開始または再開することを判断し、前記第2の混雑度が所定の閾値以上に混雑していることを示す場合に、前記データ通信を中断することを判断する
付記1記載の無線通信装置。
(付記3)
前記第1の測定手段は、前記データ通信の実行中においても、前記第1の指標の測定、および前記第1の指標の出力を継続し、
前記混雑度算出手段は、前記第2の混雑度の算出の際に、さらに前記第1の混雑度の算出も行い、前記第2の混雑度と共に、前記第1の混雑度も出力し、
前記判断手段は、前記データ通信の中断を判断する際に、前記第1の混雑度、および前記第2の混雑度に基づいて中断の判断を行う
付記1または2記載の無線通信装置。
(付記4)
前記第1の測定手段は、前記第1の指標として、前記通信回線における無線状況を測定し、
前記第2の測定手段は、前記第2の指標として、前記データ通信における通信スループットを測定する
付記1乃至3のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記5)
前記混雑度算出手段は、前記第1の混雑度を移動平均値として算出する
付記4記載の無線通信装置。
(付記6)
前記混雑度算出手段は、前記第1の混雑度を指数平滑値として算出する
付記4記載の無線通信装置。
(付記7)
前記第2の測定手段は、前記通信スループットを移動平均値として算出する
付記4乃至付記6のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記8)
前記第2の測定手段は、前記通信スループットを指数平滑値として算出する
付記4乃至付記6のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記9)
情報処理装置を用いて、
通信対象であるデータに係るデータ通信を行っていないときに、
前記データ通信を行わずに取得できる、通信回線における通信の実行状態を表す値である第1の指標を測定し、
前記第1の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第1の混雑度を算出し、
前記第1の混雑度に基づいて、前記データ通信を開始または再開し、
前記データ通信の実行中に、
前記データ通信の実行中に取得できる、前記通信回線における通信の実行状態を表す値である第2の指標を測定し、
前記第2の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第2の混雑度を算出し、
前記第2の混雑度に基づいて、前記データ通信を中断する
無線通信方法。
(付記10)
前記データ通信の開始または再開は、前記第1の混雑度が所定の閾値より混雑していないことを示す場合に行い、
前記データ通信の中断は、前記第2の混雑度が所定の閾値以上に混雑していることを示す場合に行う
付記9記載の無線通信方法。
(付記11)
前記データ通信の実行中において、
前記第1の指標の測定を継続し、
前記第2の混雑度の算出の際に、さらに前記第1の混雑度の算出も行い、
前記データ通信の中断は、前記第1の混雑度、および前記第2の混雑度に基づいて行う
付記9または10記載の無線通信方法。
(付記12)
前記第1の指標として、前記通信回線における無線状況を測定し、
前記第2の指標として、前記データ通信における通信スループットを測定する
付記9乃至11のいずれか1つに記載の無線通信方法。
(付記13)
通信対象であるデータに係るデータ通信を行わずに取得できる、通信回線における通信の実行状態を表す値である第1の指標を測定し、測定した第1の指標を出力する第1の測定処理と、
前記データ通信の実行中に取得できる、前記通信回線における通信の実行状態を表す値である第2の指標を測定し、測定した第2の指標を出力する第2の測定処理と、
前記第1の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第1の混雑度を算出し、前記第2の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第2の混雑度を算出し、前記第1の混雑度または前記第2の混雑度を出力する混雑度算出処理と、
前記第1の混雑度に基づいて、前記データ通信の開始または再開を判断し、前記第2の混雑度に基づいて、前記データ通信の中断を判断し、判断結果を表す判断結果情報を出力する判断処理と、
前記判断結果情報に基づいて、前記データ通信を制御するデータ通信制御処理と
をコンピュータに実行させるコンピュータ・プログラムを記録した記録媒体。
(付記14)
前記判断処理において、前記第1の混雑度が所定の閾値より混雑していないことを示す場合に、前記データ通信を開始または再開することを判断し、前記第2の混雑度が所定の閾値以上に混雑していることを示す場合に、前記データ通信を中断することを判断する
付記13記載のコンピュータ・プログラムを記録した記録媒体。
(付記15)
前記第1の測定処理において、前記データ通信の実行中にも、前記第1の指標の測定、および前記第1の指標の出力を継続し、
前記混雑度算出処理において、前記第2の混雑度の算出の際に、さらに前記第1の混雑度の算出も行い、前記第2の混雑度と共に、前記第1の混雑度も出力し、
前記判断処理において、前記データ通信の中断を判断する際に、前記第1の混雑度、および前記第2の混雑度に基づいて中断の判断を行う
付記13または14記載のコンピュータ・プログラムを記録した記録媒体。
(付記16)
前記第1の測定処理において、前記第1の指標として、前記通信回線における無線状況を測定し、
前記第2の測定処理において、前記第2の指標として、前記データ通信における通信スループットを測定する
付記13乃至15のいずれか1つに記載のコンピュータ・プログラムを記録した記録媒体。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2014年6月25日に出願された日本出願特願2014−129906を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、200 無線通信装置
2 第1の測定部
3 第2の測定部
4、213 混雑度算出部
5、214 判断部
6 通信制御部
100、600 サーバ
110 サーバ側データ通信部
210 端末側制御部
211 無線測定部
212 スループット測定部
220 端末側データ通信部
300、1000 通信網(通信ネットワーク)
500 端末(無線通信装置)
501 端末(一般的な端末)
1000 通信ネットワーク(通信網)
1001 LTE通信網
1002 ISP通信網
900 情報処理装置(コンピュータ)
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 通信インタフェース(I/F)
905 ディスプレイ
906 ハードディスク装置(HDD)
906A プログラム群
906B 各種の記憶情報
907 バス

Claims (10)

  1. 通信対象であるデータに係るデータ通信を行わずに取得できる、通信回線における通信の実行状態を表す値である第1の指標を測定し、測定した前記第1の指標を出力する第1の測定手段と、
    前記データ通信の実行中に取得できる、前記通信回線における通信の実行状態を表す値である第2の指標を測定し、測定した前記第2の指標を出力する第2の測定手段と、
    前記第1の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第1の混雑度を算出し、前記第2の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第2の混雑度を算出し、前記第1の混雑度および前記第2の混雑度を出力する混雑度算出手段と、
    前記第1の混雑度に基づいて、前記データ通信の開始および再開を判断し、前記第2の混雑度に基づいて、前記データ通信の中断を判断し、判断結果を表す判断結果情報を出力する判断手段と、
    前記判断結果情報に基づいて、前記データ通信を制御するデータ通信制御部と
    を備える無線通信装置。
  2. 前記判断手段は、前記第1の混雑度が所定の閾値より混雑していないことを示す場合に、前記データ通信を開始または再開することを判断し、前記第2の混雑度が所定の閾値以上に混雑していることを示す場合に、前記データ通信を中断することを判断する
    請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記第1の測定手段は、前記データ通信の実行中においても、前記第1の指標の測定、および前記第1の指標の出力を継続し、
    前記混雑度算出手段は、前記第2の混雑度の算出の際に、さらに前記第1の混雑度の算出も行い、前記第2の混雑度と共に、前記第1の混雑度も出力し、
    前記判断手段は、前記データ通信の中断を判断する際に、前記第1の混雑度、および前記第2の混雑度に基づいて中断の判断を行う
    請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記第1の測定手段は、前記第1の指標として、前記通信回線における無線状況を測定し、
    前記第2の測定手段は、前記第2の指標として、前記データ通信における通信スループットを測定する
    請求項1乃至3のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  5. 前記混雑度算出手段は、前記第1の混雑度を移動平均値として算出する
    請求項4記載の無線通信装置。
  6. 前記混雑度算出手段は、前記第1の混雑度を指数平滑値として算出する
    請求項4記載の無線通信装置。
  7. 前記第2の測定手段は、前記通信スループットを移動平均値として算出する
    請求項4乃至6のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  8. 前記第2の測定手段は、前記通信スループットを指数平滑値として算出する
    請求項4乃至6のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  9. 情報処理装置を用いて、
    通信対象であるデータに係るデータ通信を行っていないときに、
    前記データ通信を行わずに取得できる、通信回線における通信の実行状態を表す値である第1の指標を測定し、
    前記第1の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第1の混雑度を算出し、
    前記第1の混雑度に基づいて、前記データ通信を開始または再開し、
    前記データ通信の実行中に、
    前記データ通信の実行中に取得できる、前記通信回線における通信の実行状態を表す値である第2の指標を測定し、
    前記第2の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第2の混雑度を算出し、
    前記第2の混雑度に基づいて、前記データ通信を中断する
    無線通信方法。
  10. 通信対象であるデータに係るデータ通信を行わずに取得できる、通信回線における通信の実行状態を表す値である第1の指標を測定し、測定した第1の指標を出力する第1の測定処理と、
    前記データ通信の実行中に取得できる、前記通信回線における通信の実行状態を表す値である第2の指標を測定し、測定した第2の指標を出力する第2の測定処理と、
    前記第1の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第1の混雑度を算出し、前記第2の指標に基づいて、前記回線の混雑度を表す第2の混雑度を算出し、前記第1の混雑度および前記第2の混雑度を出力する混雑度算出処理と、
    前記第1の混雑度に基づいて、前記データ通信の開始および再開を判断し、前記第2の混雑度に基づいて、前記データ通信の中断を判断し、判断結果を表す判断結果情報を出力する判断処理と、
    前記判断結果情報に基づいて、前記データ通信を制御するデータ通信制御処理と
    をコンピュータに実行させるコンピュータ・プログラム。
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