以下、図面に基づいて、本願の開示する画像表示装置、表示制御方法および表示制御プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下の実施例は、矛盾しない範囲で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施例の画像表示装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す画像表示装置100は、表示部に表示された、商品に関する画像を含む第1のメニュー画面を、第2のメニュー画面に切り替える指示を受け付ける。画像表示装置100は、第1のメニュー画面に対するユーザの視線に基づき、第2のメニュー画面の表示内容を決定する。画像表示装置100は、表示部に表示するメニュー画面を、第1のメニュー画面から、表示内容が決定された第2のメニュー画面に切り替える。これにより、画像表示装置100は、好適なメニュー画面を提供できる。
図1に示す画像表示装置100は、視線検出部111と、表示部112と、商品データベース(商品DB)120と、決定部130と、切替部140と、受付部113とを有する。なお、画像表示装置100は、図1に示す機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の通信デバイスや音声出力デバイス等の機能部を有することとしてもかまわない。画像表示装置100の一例としては、飲食店で食券を販売する券売機を採用できる。画像表示装置100には、上記の券売機のみならず、切符の券売機や自動販売機、コンビニエンスストアの店舗内に設置されるマルチメディア端末等の店舗設置型の端末を採用することもできる。また、画像表示装置100は、上記の店舗設置型の端末の他にもパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等のネットワークに接続しショッピングを行える端末等を採用することもできる。
視線検出部111は、例えば、ユーザを撮像した撮像画像に基づいてユーザの視線を検出する。撮像画像は、例えば、赤外線LED(Light Emitting Diode)から赤外線を照射されたユーザの上半身を赤外線カメラで撮像した画像である。なお、視線検出部111は、図示しない赤外線カメラから撮像画像を取得するようにしてもよく、視線検出部111が図示しない赤外線LEDおよび赤外線カメラを有するようにしてもよい。また、撮像画像は、赤外線カメラで撮像された画像でなくてもよく、例えば、可視光カメラで撮像された画像であってもよい。
また、視線検出部111は、視線に代えて用いることができる他の情報を視線として検出してもよい。例えば、ユーザを撮像した撮像画像に基づいてユーザの顔向きを判別し、顔の正面方向を視線方向として検出してもよい。また、ユーザを撮像した撮像画像に基づいてユーザの体の向きを判別し、胴体の前側正面方向を視線方向として検出してもよい。また、ユーザの顔表面までの距離、即ち奥行情報を測定可能な装置を用いて計測される、ユーザの顔の立体的な位置情報を用いて、ユーザの顔向きを判別し、顔の正面方向を視線方向として検出してもよい。
視線検出部111は、所定間隔で撮像される撮像画像から、例えば赤外線がユーザの角膜上で反射した位置(角膜反射)およびユーザの瞳孔の位置を検出する。視線検出部111は、角膜反射と瞳孔の位置に基づいて、ユーザの視線を検出する。視線検出部111は、検出した視線を決定部130に出力する。図2は、視線検出の一例を示す図である。図2に示すように、視線検出部111は、時刻t1において視線位置(X1、Y1)を検出する。
時刻t1から時刻t2までの間にユーザの視線が移動した場合、視線検出部111は、時刻t2において、視線位置(X1、Y1)から視線が移動した距離だけ離れた視線位置(X2、Y2)を検出する。この場合、視線位置(X1、Y1)、(X2、Y2)を結ぶ線分が、ユーザの視線が移動した軌跡となる。また、時刻t2から時刻t3までの間にユーザの視線が移動せず停留した場合、視線検出部111は、時刻t3において、時刻t2と同じ視線位置(X2、Y2)を検出する。ここで、停留の判定は、例えば、所定時間内に複数回同じ位置で視線を検出した場合や、所定回数以上連続して同じ位置で視線を検出した場合、停留していると判断することができる。この場合、視線位置(X2、Y2)は、視線の停留位置となる。なお、視線が停留した場合に検出する視線位置は、前の時刻と同じ視線位置でなくてもよく、前の時刻における視線位置までの距離が所定距離以下であってもよい。この場合、例えば、複数の視線位置の重心を停留位置としてもよい。なお、視線位置は、例えば、表示部112に表示する画面を含むXY座標平面上の位置である。視線検出部111は、例えば、時刻と視線位置とを対応付けて決定部130に出力する。
図1の説明に戻って、表示部112は、各種情報を表示するための表示デバイスである。表示部112は、例えば、表示デバイスとして液晶ディスプレイ等によって実現される。表示部112は、切替部140から入力された第1、第2のメニュー画面等の各種画面を表示する。ここで、第1、第2のメニュー画面は、画像表示装置100が設置される店舗で提供される商品を表示するメニュー画面である。第1のメニュー画面は、例えば、ユーザが画像表示装置100の前に立ったときに最初に表示するメニュー画面である。第2のメニュー画面は、第1のメニュー画面の次に表示するメニュー画面である。
受付部113は、ユーザからの各種操作を受け付ける入力デバイスである。受付部113は、例えば、入力デバイスとして、タッチパネル等によって実現される。この場合、表示部112の表示デバイスと、受付部113の入力デバイスとは、一体化されるようにしてもよい。また、受付部113は、例えば、入力デバイスとして、ボタンやキーボード、マウス等によって実現されるようにしてもよい。また、例えば、ジェスチャ認識装置や音声認識装置によって実現されるようにしてもよい。受付部113は、例えば、表示部112に第1のメニュー画面が表示されている場合に、第2のメニュー画面への遷移操作を受け付ける。また、受付部113は、例えば、表示部112に第1のメニュー画面や第2のメニュー画面が表示されている場合に、画面上の商品に対する選択操作を受け付ける。受付部113は、ユーザによって入力された操作を切替部140に出力する。
商品DB120は、画像表示装置100が設置される店舗で提供される商品を管理するデータベースである。商品DB120は、商品の特徴を商品ごとに記憶する。図3は、商品DBの一例を示す図である。図3に示すように、商品DB120は、「商品名」、「値段」といった項目を有する。
商品DB120は、商品の値段や原材料、割引クーポンの有無、商品の販売時期等の商品の特徴を示す情報を商品A、B・・・ごとに記憶する。図3では、商品DB120は、例えば、商品名「商品A」、値段「1200円」、原材料「a、b」・・・のように、商品の項目ごとに特徴を記憶する。なお、商品DB120が記憶する商品の特徴は、図3に示す例に限られない。例えば、商品DB120が、商品のジャンルや、商品の色や、新製品か否かを示す情報を特徴として記憶するようにしてもよい。
図1の説明に戻って、決定部130および切替部140は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、決定部130および切替部140は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されるようにしてもよい。決定部130および切替部140は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、決定部130および切替部140の内部構成は、図1に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
決定部130は、視線検出部111の検出結果に基づいて表示部112に表示する表示内容を決定する。決定部130は、特定部131と、抽出部132と、商品決定部133とを有する。
特定部131は、表示部112に第1のメニュー画面が表示されている場合に、視線検出部111からユーザの視線位置が入力されると、入力された視線位置に基づいてユーザの視線が停留した商品を特定する。ここで、第1のメニュー画面は、例えば、店舗で販売される商品の一覧が表示される画面であって、ユーザが画像表示装置100の表示部112の前に立つことで、視線検出部111がユーザの視線を検出した場合に、表示部112に表示される画面である。
図4は、第1のメニュー画面に対する視線の動きの一例を示す図である。なお、図4も含め、以後の第1のメニュー画面例及び第2のメニュー画面例は、商品の画像が表示されている例を示しているが、表示対象をこれに限る必要はない。例えば、表示対象は、商品の静止画だけでなく、アニメーションのある画像や映像であってもよい。なお、商品および商品に対応する画像は、その数が限定されず、それぞれ1つ以上の場合であってもよい。
図4に示すように、第1のメニュー画面10は、例えば、複数の商品A〜Fに関する複数の画像11A〜11Fを含む。画像11A〜11Fは、対応する商品A〜Fの特徴を含む。画像11A〜11Fは、例えば、商品A〜商品Fの商品名および値段を含む。なお、画像11A〜11Fは、上記の商品名および値段のみならず、商品の外観を示す画像や原材料、商品のサイズ等、商品に関する情報を含むこともできる。また、第1のメニュー画面10は、次のメニュー画面への遷移を受け付けるボタン12を含む。
図4に示す直線は、視線が移動している場合の視線の軌跡を示している。また、丸は、視線が停留している場合の停留位置を示している。なお、丸の大きさは、視線の停留時間を示しており、丸の直径が大きいほど停留時間が長い。図4では、ユーザは、商品A〜D、Fを順番に停留しながら視線を移動させている。ユーザは、商品E上では視線を停留させることなく、視線を商品Dから商品Fに移動させている。また、商品Fの停留時間が最も長い。
特定部131は、例えば、視線が停留した商品A〜D、Fを特定し、抽出部132に特定した商品Fを視線停留商品として通知する。また、特定部131は、例えば、停留時間が所定時間以上の商品を視線停留商品としてもよい。また、特定部131は、所定時間内に計測された視線の停留時間長の合計が、所定時間以上の商品を視線停留商品としてもよい。
また、特定部131は、ユーザが視線を停留させていない商品Eを視線非停留商品として特定してもよい。この場合、特定部131は、抽出部132に特定した商品Eを視線非停留商品として通知する。
抽出部132は、特定部131が特定した視線停留商品の特徴を抽出する。抽出部132は、第1のメニュー画面10に対する視線の停留位置、停留時間および軌跡の少なくとも1つに基づいて特徴を抽出する。図4に示す例では、視線は、商品A、B、Fの商品名および値段上で停留しているが、商品C、Dの商品名には視線が停留しておらず、値段に視線が停留している。商品A〜D、Fの値段に視線が停留していることから、ユーザは商品の値段に興味があることがわかる。そこで、抽出部132は、商品A、B、Fの商品ジャンルを特徴として抽出してよい。例えば、第1のメニュー画面には、丼料理の商品が表示されており、商品A、B、Fは和食の丼、商品C,D,Eは中華料理の丼であった場合、抽出部132は、「和食」というジャンルを特徴として抽出することができる。また、特に、商品A、B、Fは、値段だけでなく商品名にも視線が停留しているため、商品A、B、Fの値段には興味を示していることがわかる。そこで、抽出部132は、商品A、B、Fの値段「1200円」、「1100円」を特徴として抽出することができる。抽出部132は、抽出した1以上の特徴を商品決定部133に出力する。
抽出部132が抽出する特徴は、上記の特徴に限られない。抽出部132は、例えば、停留時間が最も長い商品から特徴を抽出してもよい。図4に示すように、商品Fの停留時間が最も長い場合に、抽出部132は、例えば、商品名に含まれるキーワードを特徴として抽出するようにしてもよい。また、抽出部132は、例えば、停留位置が複数ある商品A、B、Fに共通する特徴を抽出するようにしてもよい。なお、抽出部132が抽出する特徴は1つに限られない。抽出部132は、例えば、値段やサイズ等、複数の項目に関する複数の特徴を抽出するようにしてもよい。
図1の説明に戻って、商品決定部133は、抽出部132が抽出した特徴に基づいて、第2のメニュー画面に表示する表示商品を決定する。商品決定部133は、例えば、抽出部132が抽出した特徴であるジャンル「和食」を有する商品を商品DB120に問い合わせる。また、例えば、抽出部132が抽出した特徴である値段「1200円」、「1100円」を有する商品を商品DB120に問い合わせる。なお、抽出部132は、抽出した特徴を含む範囲の商品を商品DB120に問い合わせるようにしてもよい。この場合、抽出部132は、例えば値段「1200円」以下の商品を商品DB120に問い合わせるようにしてもよい。
商品決定部133は、商品DB120から問い合わせた特徴を有する商品に関する情報を受け取る。商品決定部133は、例えば、商品DB120に「1200円」以下の商品を問い合わせた場合、商品DB120から商品G、H、J〜Mに関する情報を受け取る。商品決定部133は、受け取った商品G、H、J〜Mを表示商品に決定する。
なお、商品決定部133は、例えば、商品DB120から受け取った商品数が、第2のメニュー画面に表示可能な商品数より多い場合には、視線停留商品の特徴により近い特徴を有する商品を表示商品に決定してもよい。また、商品決定部133は、受け取った商品に関する情報に基づき、当該商品の中から季節限定の商品や割引クーポンの利用が可能な商品等、店舗側が販売したい商品を表示商品に決定してもよい。なお、ここでは、商品決定部133は、第1のメニュー画面10に含む商品とは異なる商品を表示商品に決定するものとする。なお、第1のメニュー画面において、各商品に対して視線の停留時間長がほぼ同等であった場合には、第2のメニュー画面として予め決められていた所定の商品を表示商品に決定してもよい。
なお、商品決定部133が決定する商品は、第1のメニュー画面10に含む商品とは異なる商品に限られない。ユーザは、例えば、第1のメニュー画面10で興味を持った商品を第2のメニュー画面でも確認したい場合がある。そこで、商品決定部133は、視線停留商品を表示商品に決定することもできる。この場合、商品決定部133は、例えば、第1のメニュー画面10でユーザが興味を持った商品として、停留時間が最も長い商品Fを表示商品に決定する。また、例えば、ユーザの視線が一度も停留していない商品は、ユーザが見落とした可能性がある。そこで、商品決定部133は、ユーザが見落とした可能性がある商品として、特定部131で視線非停留商品として特定された商品Eを表示商品に決定することもできる。
商品決定部133は、視線の動き以外の情報に基づいて表示商品を決定するようにしてもよい。商品決定部133は、例えば、抽出部132が抽出した特徴が含まれていない商品であっても、季節限定の商品や割引クーポンの利用が可能な商品等、店舗側が販売したい商品を表示商品に決定してもよい。
商品決定部133は、第2のメニュー画面に表示すると決定した商品の中から強調表示する商品を決定する。なお、商品決定部133は、第2のメニュー画面に表示する商品については、抽出部132が抽出した特徴にかかわらず予め定められた商品を表示商品に決定し、該予め定められた商品の中でいずれを強調表示するかを、抽出部132が抽出した特徴に基づいて決定してもよい。商品決定部133は、例えば、商品DB120から受け取った商品情報に基づき、季節限定の商品や割引クーポンの利用が可能な商品等、店舗側が販売したい商品を強調表示する商品に決定する。また、商品決定部133は、視線停留商品の特徴により近い特徴を有する商品を強調表示する商品に決定してもよい。商品決定部133は、例えば、特徴が視線停留商品の特徴により多く一致する商品を、強調表示する商品に決定する。例えば、第1のメニュー画面では丼類を表示し、第2のメニュー画面ではスープ類を表示する場合、第1のメニュー画面において視線停留の時間長が最も長かった商品Fの商品ジャンルが「和食」である場合、第2のメニュー画面で表示するスープ類の商品のうち、「和食」に属する「味噌汁」や「豚汁」を強調表示し、「中華」に属する「タマゴスープ」や「酸辣湯」は強調表示しないと決定することができる。商品決定部133は、表示商品および強調表示する商品に関する情報を切替部140に出力する。
商品決定部133は、例えば、第1のメニュー画面10に表示する商品を決定するようにしてもよい。商品決定部133は、例えば、ユーザが表示部112の前に立つことで視線検出部111が当該ユーザの視線検出を開始した場合に、第1のメニュー画面10に表示する商品を決定する。この場合、商品決定部133は、あらかじめ決められた商品を第1のメニュー画面10に表示する商品に決定する。
切替部140は、表示部112に表示する画面を切り替える。図4に示す第1のメニュー画面10が表示されている場合に、ユーザが次のメニュー画面への遷移操作を受け付けるボタン12をタッチ操作すると、切替部140は、第1のメニュー画面10から第2のメニュー画面に切り替える。図5は、第2のメニュー画面の一例を示す図である。図5に示すように、切替部140は、商品決定部133が決定した商品G、H、J〜Mに関する画像11G、11H、11J〜11Mを含む第2のメニュー画面20を表示部112に表示する。また、第2のメニュー画面20は、第1のメニュー画面への遷移を受け付ける「戻る」ボタンや、次のメニュー画面への遷移を受け付けるボタン12を含んでよい。画面の遷移は、表示中の画面から別の画面へ表示を切り替える指示を受け付けられれば、どのような方法により操作指示を受け付けても構わない。例えば、図示のようなボタン形式でなく、タブにより表示対象とする画面が選択されるものであっても構わない。
切替部140は、商品決定部133が強調表示すると決定した商品を強調表示して表示部112に表示するようにしてもよい。図6は、第2のメニュー画面の他の一例を示す図である。切替部140は、商品決定部133が強調表示すると決定した商品G、Jに関する画像11G、11Jに、付加情報を示す画像31、32を重畳した第2のメニュー画面30を表示することで商品G、Jを強調表示する。ここで、画像31は、「おすすめ」という付加情報を示す画像であり、画像32は、例えば、利用可能なクーポンが存在する等「お得」という付加情報を示す画像である。なお、切替部140は、例えば、商品に関する画像のサイズや色を変えたり、画像を点滅表示させたりすることで、商品を強調表示することもできる。
切替部140は、商品決定部133が視線停留商品を表示商品に決定した場合、当該視線停留商品に関する画像を含む第2のメニュー画面を表示部112に表示するようにしてもよい。図7は、視線停留商品を表示する場合の第2のメニュー画面の一例を示す図である。切替部140は、例えば、第1のメニュー画面10で表示した商品Fに関する画像11Fを第2のメニュー画面40に表示する。このとき、図7に示すように、切替部140は、例えば、ユーザが興味を持った商品Fの購入を促進できるように、商品Fを強調表示するようにしてもよい。強調表示は、例えば、図6と同様に、画像11Fに、付加情報を示す画像31を重畳して表示部112に表示するようにしてもよい。また、第2のメニュー画面上での商品Fの表示位置は、第1のメニュー画面上での商品Fの表示位置と同じ位置でもよいし、異なる位置でもよい。なお、ここでは、切替部140は、停留時間が最も長い商品Fに関する画像11Fを第2のメニュー画面40に含めて表示するが、例えば、複数の視線停留商品を第2のメニュー画面40に含めて表示してもよい。
切替部140は、商品決定部133が視線非停留商品を表示商品に決定した場合、当該視線非停留商品に関する画像を含む第2のメニュー画面を表示部112に表示する。図8は、視線非停留商品を表示する場合の第2のメニュー画面の一例を示す図である。切替部140は、例えば、第1のメニュー画面10で視線が停留していない商品Eに関する画像11Eを第2のメニュー画面50に表示する。このとき、図8に示すように、切替部140は、例えば、ユーザが商品Eを見落とさないように、商品Eを強調表示するようにしてもよい。
また、切替部140は、例えば、受付部113が受け付けた各種操作に応じて表示部112に表示される画面を切り替えるものとする。切替部140は、例えば、待機画面を表示部112に表示している場合に、視線検出部111がユーザの視線を検出すると、待機画面から第1のメニュー画面10に切り替える。
次に、実施例の画像表示装置100の動作について説明する。図9は、実施例の画像表示処理の一例を示すフローチャートである。
視線検出部111は、画像表示装置100の前にユーザが立つと、ユーザの視線検出を開始する(ステップS1)。切替部140は、視線検出部111が視線検出を開始すると、第1のメニュー画面を表示部112に表示する(ステップS2)。視線検出部111は、第1のメニュー画面に対するユーザの視線位置を検出する(ステップS3)。視線検出部111は、検出した視線位置を決定部130に出力する。
決定部130の特定部131は、視線検出部111が検出した視線位置に基づいて、第1のメニュー画面に表示される商品の中から視線停留商品を特定する(ステップS4)。切替部140は、表示部112が第1のメニュー画面を表示している間に、受付部113が次のメニュー画面への遷移操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS5)。切替部140は、遷移操作を受け付けていない場合には(ステップS5:否定)、ユーザによる操作の受付を待機し、ステップS3に戻る。切替部140は、遷移操作を受け付けた場合には(ステップS5:肯定)、第2のメニュー画面に表示する商品を決定部130に問い合わせる。
決定部130の抽出部132は、特定部131が特定した視線停留商品の特徴を抽出する(ステップS6)。抽出部132は、視線停留商品に含まれる特徴のうち、視線の停留位置に表示される特徴を抽出する。抽出部132は、抽出した特徴を商品決定部133に出力する。
商品決定部133は、抽出部132が抽出した特徴に基づいて第2のメニュー画面に表示する商品を決定する(ステップS7)。商品決定部133は、抽出部132が抽出した特徴と同じ特徴を有する商品に関する情報を商品DB120から取得する。商品決定部133は、取得した商品に関する情報に基づいて第2のメニュー画面に表示する商品を決定する。商品決定部133は、決定した商品に関する情報を切替部140に出力する。切替部140は、商品決定部133が決定した商品に関する画像を含む第2のメニュー画面を表示部112に表示する(ステップS8)。これにより、画像表示装置100は、好適なメニュー画面を提供できる。
このように、画像表示装置100は、表示部112に表示された、商品に関する画像を含む第1のメニュー画面を、第2のメニュー画面に切り替える指示を受け付ける。また、画像表示装置100は、第1のメニュー画面に対するユーザの視線に基づき、第2のメニュー画面の表示内容を決定する。また、画像表示装置100は、表示部112に表示するメニュー画面を、第1のメニュー画面から、表示内容が決定された第2のメニュー画面に切り替える。その結果、好適なメニュー画面を提供できる。
また、画像表示装置100は、視線が停留した商品を特定する。また、画像表示装置100は、特定した商品の特徴を抽出する。また、画像表示装置100は、抽出した特徴に基づき、特定した商品とは異なる商品を決定する。また、画像表示装置100は、決定した商品に関する画像を含む第2のメニュー画面に切り替える。その結果、好適なメニュー画面を提供できる。
また、画像表示装置100は、第2のメニュー画面に強調表示する商品を決定する。その結果、より好適なメニュー画面を提供できる。
また、画像表示装置100は、視線が停留した商品を、第2のメニュー画面に表示する商品に決定する。その結果、ユーザが興味を示した商品を含むメニュー画面を提供できる。
また、画像表示装置100は、視線が停留していない商品を特定する。また、画像表示装置100は、視線が停留していない商品を、第2のメニュー画面に表示する商品に決定する。その結果、商品の見逃しを防ぐメニュー画面を提供できる。
また、画像表示装置100は、視線の停留位置、停留時間および軌跡の少なくとも1つに基づいて特徴を抽出する。その結果、特徴に応じたメニュー画面を提供できる。上述のように好適なメニュー画面を提供できることにより、例えば、第1のメニュー画面に表示された商品Aと関連のある商品Bが第2のメニュー画面に表示された場合に、商品Bに対する、ユーザの気付きやすさを高め、商品Aとともに商品Bも購入する併買行動を見込めるようになる。
なお、上記実施例では、第1のメニュー画面に表示される商品画像に対するユーザの視線に基づいて第2のメニュー画面に表示する商品を決定したが、これに限定されない。例えば、表示部112の周囲におすすめ商品等の広告が掲載されている場合に、当該広告に対する視線に基づいて第2のメニュー画面に表示する商品を決定するようにしてもよい。すなわち、特定部131は、第1のメニュー画像に表示される複数の商品、または広告に掲載される商品のうち、視線が停留した視線停留商品を特定するようにしてもよい。なお、広告は、必ずしも表示部112の周囲に掲載される必要はない。ユーザの視線が向きやすく、また、ユーザの視線を検出できる範囲に掲載されていればよい。すなわち、広告は、例えば、幟やポスター等の画像表示装置100の周囲に掲載されていてもよい。
このように、画像表示装置100は、第1のメニュー画面および表示部112の周囲に表示される商品の中から視線停留商品を特定する。また、画像表示装置100は、視線停留商品に基づいて特徴を抽出する。また、画像表示装置100は、抽出した特徴に基づいて第2のメニュー画面に表示する商品を決定する。また、画像表示装置100は、決定した商品に関する画像を含む第2のメニュー画面を表示する。その結果、好適なメニュー画面を提供できる。
なお、上記実施例では、第1のメニュー画面に表示する商品は、あらかじめ決められた商品としたが、これに限定されない。例えば、ユーザが過去に購入した商品履歴や過去に抽出した特徴等に基づいて商品を決定するようにしてもよい。
このように、画像表示装置100は、視線検出部111が有するカメラを用いた画像認識処理を行うことでユーザを特定する。なお、ユーザの特定は、例えば、ユーザが所持するスマートフォン等の携帯端末にダウンロードされたアプリケーションと通信を行うことで実現することもできる。また、ユーザの特定は、例えば、ポイントカード等の店舗が発行するカードを読み取ることで実現することもできる。
また、画像表示装置100は、例えば、特定したユーザの過去の商品履歴を図示しない履歴DBに問い合わせて取得する。また、画像表示装置100は、取得した商品履歴に含まれる商品の特徴を抽出する。また、画像表示装置100は、抽出した特徴に基づいて第1のメニュー画面に表示する商品を決定する。また、画像表示装置100は、決定した商品に関する画像を含む第1のメニュー画面を表示する。その結果、好適なメニュー画面を提供できる。
また、画像表示装置100は、特定したユーザに対して商品を表示する場合に、商品決定に用いた特徴履歴を取得し、取得した特徴履歴に基づいて第1のメニュー画面に表示する商品を決定する。その結果、好適なメニュー画面を提供できる。
なお、上記実施例では、第1のメニュー画面は、ユーザが画像表示装置100の前に立ったときに最初に表示する画面としたが、これに限定されない。例えば、ユーザからの遷移操作に応じて表示するメニュー画面であってもよい。また、この場合、画像表示装置100は、第1のメニュー画面へ遷移する前に表示したメニュー画面に対するユーザの視線に基づいて、第1のメニュー画面の表示内容を決定してもよい。
このように、画像表示装置100は、所定のメニュー画面から第1のメニュー画面に切り替える指示を受け付ける。また、画像表示装置100は、所定のメニュー画面に対するユーザの視線に基づき、第1のメニュー画面の表示内容を決定する。また、画像表示装置100は、所定のメニュー画面から、表示内容が決定された第1のメニュー画面に切り替える。その結果、好適なメニュー画面を提供できる。
また、画像表示装置100は、第2のメニュー画面の表示内容を、所定のメニュー画面および第1のメニュー画面に対するユーザの視線に基づいて決定する。その結果、好適なメニュー画面を提供できる。
また、上記の説明においては、第1のメニュー画面、第2のメニュー画面に、それぞれ商品についての画像を表示する例と挙げて説明したが、表示対象とする内容を商品に限る必要はない。例えば、本や記事のような文書の一覧を各メニュー画面の表示内容としてもよい。また、第1のメニュー画面、第2のメニュー画面それぞれの表示は、図4〜8に示すようにそれぞれ異なる対象物を表示しなくても良く、例えば、契約書のように、条文や段落で区切られた1つの文書を表示対象としてもよい。その場合、例えば、第1のメニュー画面では基本契約を表示し、第1のメニュー画面において視線停留が検出された基本契約内の条文や段落と関係する他の契約を、第2のメニュー画面の表示対象としてもよい。また、例えば、第1のメニュー画面では、ある商品について複数の項目を含む概要説明カタログを表示し、第1のメニュー画面において視線停留が検出された項目についての詳細情報を、第2のメニュー画面の表示対象としてもよい。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、特定部131と抽出部132とを統合してもよい。また、図示した各処理は、上記の順番に限定されるものではなく、処理内容を矛盾させない範囲において、同時に実施してもよく、順序を入れ替えて実施してもよい。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図10は、表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図10に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、データ入力を受け付ける入力装置202と、モニタ203とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置204と、各種装置と接続するためのインタフェース装置205と、他の情報処理装置等と有線または無線により接続するための通信装置206とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM207と、ハードディスク装置208とを有する。また、各装置201〜208は、バス209に接続される。
ハードディスク装置208には、図1に示した視線検出部111、決定部130および切替部140の各処理部と同様の機能を有する表示制御プログラムが記憶される。また、ハードディスク装置208には、商品DB120および表示制御プログラムを実現するための各種データが記憶される。入力装置202は、例えば、コンピュータ200のユーザから操作情報等の各種情報の入力を受け付ける。モニタ203は、例えば、コンピュータ200のユーザに対して出力画面等の各種画面を表示する。媒体読取装置204は、記憶媒体から各種データを読み取る。インタフェース装置205は、例えば印刷装置等が接続される。通信装置206は、例えば、図示しないネットワークと接続され、他の情報処理装置と各種情報をやりとりする。
CPU201は、ハードディスク装置208に記憶された各プログラムを読み出して、RAM207に展開して実行することで、各種の処理を行う。また、これらのプログラムは、コンピュータ200を図1に示した視線検出部111、決定部130および切替部140として機能させることができる。
なお、上記の表示制御プログラムは、必ずしもハードディスク装置208に記憶されている必要はない。例えば、コンピュータ200が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムを、コンピュータ200が読み出して実行するようにしてもよい。コンピュータ200が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置にこの表示制御プログラムを記憶させておき、コンピュータ200がこれらから表示制御プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)表示部に表示された、商品に関する画像を含む第1のメニュー画面を、第2のメニュー画面に切り替える指示を受け付ける受付部と、
前記第1のメニュー画面に対するユーザの視線に基づき、前記第2のメニュー画面の表示内容を決定する決定部と、
前記表示部に表示するメニュー画面を、前記第1のメニュー画面から、前記表示内容が決定された前記第2のメニュー画面に切り替える切替部と、
を有することを特徴とする画像表示装置。
(付記2)前記決定部は、
前記視線が停留した商品を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記商品の特徴を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記特徴に基づき、前記特定部が特定した前記商品とは異なる複数の商品を決定する商品決定部と、を有し、
前記切替部は、
前記商品決定部が決定した前記商品に関する画像を含む前記第2のメニュー画面に切り替える、
ことを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
(付記3)前記商品決定部は、
前記第2のメニュー画面に強調表示する商品を決定する、
ことを特徴とする付記2に記載の画面表示装置。
(付記4)前記商品決定部は、
前記視線が停留した前記商品を、前記第2のメニュー画面に表示する商品に決定する、
ことを特徴とする付記2または3に記載の画像表示装置。
(付記5)前記特定部は、
前記視線が停留していない前記商品を特定し、
前記商品決定部は、
前記視線が停留していない前記商品を、前記第2のメニュー画面に表示する商品に決定する、
ことを特徴とする付記2〜4のいずれか1つに記載の画像表示装置。
(付記6)前記抽出部は、
前記視線の停留位置、停留時間および軌跡の少なくとも1つに基づいて前記特徴を抽出する、
ことを特徴とする付記2〜5のいずれか1つに記載の画像表示装置。
(付記7)表示部に表示された、商品に関する画像を含む第1のメニュー画面を、第2のメニュー画面に切り替える指示を受け付け、
前記第1のメニュー画面に対するユーザの視線に基づき、前記第2のメニュー画面の表示内容を決定し、
前記表示部に表示するメニュー画面を、前記第1のメニュー画面から、前記表示内容が決定された前記第2のメニュー画面に切り替える、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする表示制御方法。
(付記8)前記決定する処理は、
前記視線が停留した商品を特定し、
特定した前記商品の特徴を抽出し、
抽出した前記特徴に基づき、特定した前記商品とは異なる複数の商品を決定し、
前記切り替える処理は、
決定した前記商品に関する画像を含む前記第2のメニュー画面に切り替える、
ことを特徴とする付記7に記載の表示制御方法。
(付記9)前記商品を決定する処理は、前記第2のメニュー画面に強調表示する商品を決定する、
ことを特徴とする付記8に記載の表示制御方法。
(付記10)前記商品を決定する処理は、前記視線が停留した前記商品を、前記第2のメニュー画面に表示する商品に決定する、
ことを特徴とする付記8または9に記載の表示制御方法。
(付記11)前記特定する処理は、前記視線が停留していない前記商品を特定し、
前記商品決定部は、前記視線が停留していない前記商品を、前記第2のメニュー画面に表示する商品に決定する、
ことを特徴とする付記8〜10のいずれか1つに記載の表示制御方法。
(付記12)前記抽出する処理は、前記視線の停留位置、停留時間および軌跡の少なくとも1つに基づいて前記特徴を抽出する、
ことを特徴とする付記8〜11のいずれか1つに記載の表示制御方法。
(付記13)表示部に表示された、商品に関する画像を含む第1のメニュー画面を、第2のメニュー画面に切り替える指示を受け付け、
前記第1のメニュー画面に対するユーザの視線に基づき、前記第2のメニュー画面の表示内容を決定し、
前記表示部に表示するメニュー画面を、前記第1のメニュー画面から、前記表示内容が決定された前記第2のメニュー画面に切り替える、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
(付記14)前記決定する処理は、
前記視線が停留した商品を特定し、
特定した前記商品の特徴を抽出し、
抽出した前記特徴に基づき、特定した前記商品とは異なる複数の商品を決定し、
前記切り替える処理は、
決定した前記商品に関する画像を含む前記第2のメニュー画面に切り替える、
ことを特徴とする付記13に記載の表示制御プログラム。
(付記15)前記商品を決定する処理は、前記第2のメニュー画面に強調表示する商品を決定する、
ことを特徴とする付記14に記載の表示制御プログラム。
(付記16)前記商品を決定する処理は、前記視線が停留した前記商品を、前記第2のメニュー画面に表示する商品に決定する、
ことを特徴とする付記14または15に記載の表示制御プログラム。
(付記17)前記特定する処理は、前記視線が停留していない前記商品を特定し、
前記商品決定部は、前記視線が停留していない前記商品を、前記第2のメニュー画面に表示する商品に決定する、
ことを特徴とする付記14〜16のいずれか1つに記載の表示制御プログラム。
(付記18)前記抽出する処理は、前記視線の停留位置、停留時間および軌跡の少なくとも1つに基づいて前記特徴を抽出する、
ことを特徴とする付記14〜17のいずれか1つに記載の表示制御プログラム。