JP6583018B2 - エンジンの過給装置 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、過給の応答性を上げることができるエンジンの過給機を提供することにある。
図1に示すように、本実施形態におけるエンジンの過給装置10は、排気タービン過給機20と、タービン補助機構30と、電子制御ユニット(以下、ECUという)40を備えている。
圧縮機31は、エンジン11のクランク軸17に対し動力伝達機構35及びクラッチ36を介して回転動力伝達可能に接続されている。動力伝達機構35は例えばベルト方式でもチェーン方式でもよい。クラッチ36がオン状態(接続状態)ではエンジン11のクランク軸17の回転力が動力伝達機構35を介して圧縮機31に伝達されて圧縮機31が駆動する。圧縮機31はその駆動により吸入口から吸入した空気を圧縮して吐出口から吐出する。圧縮機31の吐出口にはパイプ37の一端が接続され、パイプ37の他端は蓄圧タンク33に接続されている。パイプ37の途中には逆流防止弁32が設けられている。蓄圧タンク33にはパイプ37を通して圧縮機31から圧縮空気が供給される。蓄圧タンク33に圧縮空気が蓄えられる。
図2,3,4にはタンク内圧の推移、バルブ34の開閉状況、クラッチ36のオン・オフ状況等を示す。図5,6,7にはECU40が実行する処理を示す。
図2(a)に示すように、燃料噴射量がt1のタイミングまでは変化がなく、t1〜t2の期間においてアクセルオフで燃料噴射カットされ、t2のタイミングからアイドル状態とされ燃料噴射が有る。また、図2(b)に示すように、車速がt1のタイミングまでは変化がなく、t1〜t2の期間において減速(エンジン減速)され、t2のタイミングから変化しなくなっている。図2(c)に示すように、過給圧がt1のタイミングまでは変化がなく、t1〜t2の期間においては低下し、t2のタイミングから変化しなくなっている。図2(d)に示すように、タンク内圧がt1のタイミングまでは低下した状態であり、t1〜t2の期間においては上昇し、t2のタイミングから変化しなくなっている。図2(e)に示すように、バルブ34は閉じられたままである。図2(f)に示すように、クラッチ36はt1〜t2の期間はオン(接続状態)にされる。
図3(a)に示すように、アクセル開度についてt10のタイミングまでは開度がゼロであり、t10〜t11の期間において変化し、t11のタイミングから大きい開度で変化しなくなっている。また、図3(b)に示すように、車速についてt10のタイミングまでは車速がゼロであり、t10〜t12の期間において変化し、t12のタイミングから大きい車速で変化しなくなっている。図3(c)に示すように、過給圧についてt10のタイミングまでは低い過給圧で変化がなく、t10〜t12の期間において変化し、t12のタイミングから高い過給圧で変化しなくなっている。よって、図3においては、t10のタイミングで、アクセルを速く踏み込んでアクセル開度の変化率が閾値を超えている。
よって、図3のt10〜t11の期間においてタービン21の補助が必要な際にバルブ34が開かれて蓄圧タンク33に蓄えられた圧縮空気が排気通路14におけるタービン21の上流側に供給され、タービンホイール21aの回転が補助(アシスト)される。
次に、図4及び図7を用いて定常から加速への遷移時のアシスト使用について説明する。
図4(d)に示すように、タンク内圧について、2つのパターンを使い分けている。第1のパターン(I)では、蓄圧タンク33に蓄えられた圧縮空気でアシストする。第2のパターン(II)では、圧縮機31の圧縮空気をそのままタービン21へ供給する。
ステップS301〜S304の処理により、図4(c),(e)に示すように、t20のタイミングまでバルブ34が中間開度にされ、過給圧がΔPだけ高く設定される。即ち、車速定常状態から加速状態に移行する前の車速定常状態時に、蓄圧タンク33に蓄えられた圧縮空気を排気通路14におけるタービン21の上流側に供給して予め過給圧を上げておく。
ステップS309〜S313の処理により、図4(d)でIIで示すように、タンク内圧が閾値より低いと、図4(f)でIIで示すように、クラッチ36をオンにしてクランク軸の回転力で圧縮機31を駆動して圧縮空気を生成してt20のタイミングまでバルブ34が中間開度にされ過給圧がΔPだけ高く設定される。
よって、図4のt20〜t21の期間においてタービン21の補助が必要な際に、圧縮空気が排気通路14におけるタービン21の上流側に供給され、タービンホイール21aの回転が補助(アシスト)される。
(1)エンジンの過給装置10の構成として、エンジンの排気通路14に設けられたタービン21と、エンジンの吸気通路15に設けられ、タービン21により吸気を圧縮するコンプレッサ22を備える。また、エンジンのクランク軸17の回転力により駆動して空気を圧縮する圧縮機31と、圧縮機31により圧縮された空気を蓄える蓄圧タンク33を備える。さらに、タービン21の補助が必要な際に蓄圧タンク33に蓄えられた圧縮空気を排気通路14におけるタービン21の上流側に供給する圧縮空気供給手段としてのバルブ34及びECU40を備える。よって、クランク回転を利用してタービン補助用の圧縮機31を駆動し、この圧縮機31で圧縮された空気はタービン21に流入しタービン回転を補助する。これにより、エンジンのクランク軸17の回転を利用して過給をアシストすることによって過給の応答性を上げることができる。
・エンジンの種類は問わない。例えば、ディーゼルエンジン以外にも例えばガソリンエンジンでもよい。
Claims (3)
- エンジンの排気通路に設けられたタービンと、
前記エンジンの吸気通路に設けられ、前記タービンにより吸気を圧縮するコンプレッサと、を備えるエンジンの過給装置であって、
前記エンジンのクランク軸の回転力により駆動して空気を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機により圧縮された空気を蓄える蓄圧タンクと、
前記タービンの補助が必要な際に前記蓄圧タンクに蓄えられた圧縮空気を前記排気通路における前記タービンの上流側に供給する圧縮空気供給手段と、を備え、
前記圧縮空気供給手段は、車速定常状態を判定したときに、前記蓄圧タンクに蓄えられた圧縮空気を前記排気通路における前記タービンの上流側に供給して前記吸気通路にて検知される実際の過給圧を目標とする過給圧よりも所定値だけ高くしておくことを特徴とするエンジンの過給装置。 - 前記エンジンのクランク軸と前記圧縮機とはクラッチを介して機械的に接続され、エンジン減速時に前記クラッチを繋ぐクラッチ制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの過給装置。
- 前記圧縮空気供給手段は、前記蓄圧タンクの内圧が所定の閾値よりも低い場合に、前記クラッチを接続状態にして前記圧縮機を駆動し、前記圧縮機により圧縮された空気を前記排気通路における前記タービンの上流側に供給する請求項2に記載のエンジンの過給装置。
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JP2016014580A JP6583018B2 (ja) | 2016-01-28 | 2016-01-28 | エンジンの過給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016014580A JP6583018B2 (ja) | 2016-01-28 | 2016-01-28 | エンジンの過給装置 |
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JP6583018B2 true JP6583018B2 (ja) | 2019-10-02 |
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Family Applications (1)
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JP2016014580A Active JP6583018B2 (ja) | 2016-01-28 | 2016-01-28 | エンジンの過給装置 |
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