JP6580973B2 - 金属部品のかしめ構造および金属部品のかしめ方法 - Google Patents

金属部品のかしめ構造および金属部品のかしめ方法 Download PDF

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Description

本発明は、金属部品の表面に開口する孔の内部に圧入した金属球を抜け止めすべく、前記孔の開口部の全周縁に前記金属球の外径よりも小径のかしめ部が形成された金属部品のかしめ構造と、前記かしめ部をかしめ工具を用いて加工するための金属部品のかしめ方法とに関する。
金属部品の表面に開口する孔の内部に金属球を圧入する工程と、前記孔の開口部をかしめて金属球を抜け止めする工程とを、一つの工具を用いて一工程で行うものが、下記特許文献1および下記特許文献2により公知である。
特許文献1に記載されたかしめ工具は、平坦な円環状の先端面52aが形成された押圧部52を備えており、金属部品の孔11の開口部にセットした金属球15に先端面52aの内周縁を当接させた状態でかしめ工具を軸方向に移動させて金属球15を孔11に圧入するのと同時に、平坦な円環状の先端面52aで孔11の開口部の周囲を径方向内向きにかしめて金属球15を抜け止めするようになっている。
また特許文献2に記載されたかしめ工具は、工具本体10の先端に固定されたかしめ具4と、かしめ具4の中心を軸方向に貫通して戻しスプリング5でかしめ具4から突出する方向に付勢された圧入具3とを備え、圧入具3を工具本体10に固定した状態でかしめ工具を軸方向に移動させて金属球2を孔1に圧入した後に、圧入具3の工具本体10に対する固定を解除した状態でかしめ工具を軸方向に更に移動させることで、かしめ具4で孔1の開口部の周囲の2カ所をかしめて金属球2を抜け止めするようになっている。
特許第5620887号公報 実公平7−039539号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたものは、かしめ工具の平坦な円環状の先端面52aを金属部品の孔11の開口部の周囲に面接触させた状態で、開口部の全周を径方向内向きにかしめるため、金属球15を抜け止めするのに必要なかしめ量を得るにはかしめ工具に強い荷重を加える必要があり、そのために金属部品にクラックが発生したりかしめ工具の耐久性が低下したりする懸念があった。
また上記特許文献2に記載されたものは、圧入具3が工具本体10に軸方向摺動自在に支持されてスプリング5でかしめ具4から突出する方向に付勢されているため、構造が複雑になって部品点数が増加するだけでなく、鋭く尖ったかしめ具4で孔1の開口部の周囲を局所的にかしめるため、金属部品にクラックが発生したりかしめ工具の耐久性が低下したりする懸念があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、かしめ工具の耐久性を確保しながら、金属部品を損傷させることなく安定したかしめ加工を行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、金属部品の表面に開口する孔の内部に圧入した金属球を抜け止めすべく、前記孔の開口部の全周縁に前記金属球の外径よりも小径のかしめ部が形成された金属部品のかしめ構造であって、前記金属部品表面の平坦面に形成された前記金属球の外径よりも大径の前記孔の開口縁部から、該孔の内部に向かって前記かしめ部の最小径部に至るまで、前記平坦面に連続する前記孔の内径が徐々に且つ連続的に小さくなっており、前記金属球の前記平坦面側の頂点は、抜け止めのために前記開口縁部を越えて前記平坦面側に飛び出していることを特徴とする金属部品のかしめ構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1に記載のかしめ部をかしめ工具を用いて加工するための金属部品のかしめ方法であって、前記かしめ工具は、前記かしめ部を加工するかしめ加工部と、前記金属球に当接して該金属球を前記孔の内部に圧入する金属球圧入部とを備えていて、前記かしめ加工部は、前記かしめ工具の先端側に向かって縮径するテーパ面を有して、そのテーパ面の最小外径が前記孔の内径よりも小さく設定される一方、前記金属球圧入部は、前記かしめ加工部の内周から前記かしめ工具の基端側に向かって縮径するテーパ面を有し、前記かしめ工具で、前記孔の内部への前記金属球の圧入と、前記かしめ部の加工とを同時に行うことを特徴とする金属部品のかしめ方法が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2に構成に加えて、前記金属球圧入部は円錐面からなることを特徴とする金属部品のかしめ方法が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項2または請求項3に構成に加えて、前記かしめ加工部は円錐面からなることを特徴とする金属部品のかしめ方法が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の構成に加えて、前記かしめ工具は、前記金属部品の表面に当接して前記孔の内部への前記金属球の圧入深さを規制する圧入深さ規制部を備えることを特徴とする金属部品のかしめ方法が提案される。
請求項1の構成によれば、金属部品の表面に開口する孔の内部に圧入した金属球を抜け止めすべく、孔の開口部の全周縁に金属球の外径よりも小径のかしめ部が形成される。金属球の外径よりも大径の孔の開口縁部から、該孔の内部に向かってかしめ部の最小径部に至るまで内径が徐々に且つ連続的に小さくなっているので、大きなかしめ荷重で開口部の周囲の広い領域をかしめる必要がなくなるだけでなく、開口部に局所的な荷重を加える必要がなくなるため、金属部品にクラックが発生したりかしめ工具の耐久性が低下したりするのが防止される。しかも、前記金属球の前記平坦面側の頂点は、前記開口縁部を越えて前記平坦面側に飛び出しているので、その飛び出し量に基づいてかしめ量を容易に管理することができる。
また請求項2の構成によれば、かしめ工具は、かしめ部を加工するかしめ加工部と、金属球に当接して該金属球を孔の内部に圧入する金属球圧入部とを備えていて、前記かしめ加工部は、前記かしめ工具の先端側に向かって縮径するテーパ面を有して、そのテーパ面の最小外径が前記孔の内径よりも小さく設定される一方、前記金属球圧入部は、前記かしめ加工部の内周から前記かしめ工具の基端側に向かって縮径するテーパ面を有し、かしめ工具で、孔の内部への金属球の圧入と、かしめ部の加工とを同時に行うので、金属球の圧入工程およびかしめ工程を一工程で完了させて加工コストを削減できるだけでなく、金属球の圧入深さとかしめ量とが一定の関係を持つことから、金属球の圧入深さに基づいてかしめ量を容易に管理することができる。しかもかしめ加工部は金属球圧入部に向けて外径が徐々に小さくなっているので、加工時にかしめ工具の軸線を自動的に調心することができる。
また請求項3の構成によれば、金属球圧入部は円錐面からなるので、金属球圧入部および金属球を線接触させることで、金属球に局所的な荷重が加わるのを防止しながら、金属球を安定した姿勢で圧入することができる。
また請求項4の構成によれば、かしめ加工部は円錐面からなるので、かしめ加工時にかしめ工具の移動量に対するかしめ量の関係が急変するのを防止し、かしめ量の管理を容易化することができる。
また請求項5の構成によれば、かしめ工具は、金属部品の表面に当接して孔の内部への金属球の圧入深さを規制する圧入深さ規制部を備えるので、かしめ加工時に金属部品の肉が表面側に膨出するのを防止し、その肉をかしめ部側に押し込んで少ない荷重で必要なかしめ量を確保するとともに、金属部品の表面を平坦に維持することができる。しかも圧入深さ規制部によりかしめ工具の移動量が一定になるので、かしめ部のかしめ量を安定させることができる。
金属部品およびかしめ工具の縦断面図。(第1の実施の形態) かしめ工具の斜視図。(第1の実施の形態) 金属球の圧入工程およびかしめ工程を示す図。(第1の実施の形態) 金属球の圧入工程およびかしめ工程が完了した状態を示す図。(第1の実施の形態) 平坦面からの金属球の飛び出し量と、かしめ部のかしめ量との関係を示すグラフ。(第1の実施の形態) 図2に対応する図。(第2の実施の形態) 図3に対応する図。(第2の実施の形態)
第1の実施の形態
以下、図1〜図5に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1および図4に示すように、例えばエンジンのクランクシャフトのような金属部品11の内部に、潤滑油を被潤滑部に供給する油路を形成するための一定の内径を有する孔11aがドリル加工されており、金属部品11の表面11bには孔11aの開口部11cの周囲を取り囲むように平坦面11dが座繰り加工される。座繰り加工による平坦面11dは孔11aの軸線Lに直交しており、もしも孔11aの開口部11cの周囲の金属部品11の表面11bが前記軸線Lに直交する平面である場合には、平坦面11dを形成するための座繰り加工は不要である。
孔11aから潤滑油が漏れないように、孔11aの内部には開口部11cから金属球12が圧入されており、圧入された金属球12が孔11aから脱落しないように、孔11aの開口部11cの内周に360゜に亙って径方向内側に盛り上がるかしめ部11eが形成される。金属球12の外径は孔11aの内径D1よりも極僅かに大径である。かしめ部11eの内径D2は金属球12の外径D1よりも例えば50μm〜150μmだけ小さいため、万一圧入部に弛みが生じても、金属球12の外周面がかしめ部11eに当接することで、金属球12の脱落が防止される。
図1および図2に示すように、孔11aに対する金属球12の圧入と、孔11aの開口部11cの内周のかしめ加工とを同時に行うためのかしめ工具13の形状は軸線Lを有する回転体であり、一定直径の円柱状に形成された工具本体部13aと、工具本体部13aの先端側に形成されたかしめ加工部13cと、かしめ加工部13cの径方向内側に形成された金属球圧入部13dとを備える。
かしめ加工部13cは、工具本体部13aの先端側に向かって縮径するテーパー面(円錐面)であり、その最小外径D4は孔11aの内径D1よりも小さく設定される。金属球圧入部13dは、かしめ加工部13cの内周からかしめ工具13の基端側に向かって縮径するテーパー面(円錐面)であり、その軸線はかしめ工具13の軸線Lに一致する。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
先ず、図1に示すように、金属部品11の孔11aの開口部11cに金属球12をセットする。このとき、孔11aの内径および金属球12の外径は共にD1であるが、金属球12の外径は孔11aの内径よりも極僅かに大径に設定されているため、金属球12は孔11aの開口部11cに係止される。
続いて、かしめ工具13の軸線Lを孔11aの軸線Lに一致させた状態で、かしめ工具13の金属球圧入部13dを金属球12に接触させ、図3に示すようにかしめ工具13を孔11aの内部に押し込むと、金属球圧入部13dに押圧された金属球12は開口部11cから孔11aの内部に圧入される。このとき、円錐面よりなる金属球圧入部13dと金属球12とは円形の接触線で線接触するため、金属球12に局所的な荷重が加わるのを防止しながら、金属球12に正しく軸線L方向に沿う押圧荷重を加え、安定した姿勢で孔11aの内部に圧入することができる。またかしめ加工部13cの円錐面が孔11aの開口部11cに接触し、かつ金属球圧入部13dの円錐面が金属球12の球面に接触することにより、かしめ工具13の軸線Lは孔11aの軸線Lに対して自動的に調心され、金属球12の一層安定した圧入が可能になる。
かしめ工具13を孔11aの内部に押し込むと、かしめ工具13の円錐状のかしめ加工部13cが金属部品11の孔11aの開口部11cに当接し、開口部11cの周囲の肉を塑性変形させて孔11aの内周側に押し込むことで、図4に示すように、孔11aの開口部11cに径方向内側に膨出する内径D2(<D1)のかしめ部11eが形成される。
金属球12を確実に抜け止めするには、かしめ部11eのかしめ量α(図4参照)を例えば50μm以上に設定することが必要であるが、かしめ量αが50μm以上であるか否かを目視あるいは計測器により直接確認することは困難である。しかしながら、本実施の形態によれば、かしめ量αが50μm以上であるか否かを、平坦面11dからの金属球12の頂点の上方への飛び出し量dを測定することにより確認可能である。
図5のグラフは、平坦面11dからの金属球12の頂点の飛び出し量dと、かしめ部11eのかしめ量αとの関係を示すもので、金属球12の飛び出し量dが大きくなるほど、つまり金属球12の圧入深さが小さくなるほど、かしめ部11eのかしめ量αが小さくなることが分かる。よって、例えば300kgfの抜け荷重に耐えるために50μmのかしめ量αを確保するには、金属球12の飛び出し量dが約0.7mm以下であれ良いことになる。この金属球12の飛び出し量dは、ダイヤルゲージのような一般的な測定器具を用いて容易に確認することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、かしめ工具13のかしめ加工部13cは円錐形状を有するため、金属球12の圧入間後に金属部品11の孔11aは、その開口縁部11fから該孔11aの内部に向かってかしめ部11eに至るまで内径が徐々に小さくなる(図4参照)。このように、円錐形状のかしめ加工部13cを採用したことにより、大きなかしめ荷重で開口部の周囲の広い領域をかしめる必要がなくなり、また開口部に局所的な荷重を加える必要がないため、金属部品11にクラックが発生したり、かしめ工具13の耐久性が低下したりするのが防止され、上記特許文献1、2に記載されたものの問題点が解消される。
また、かしめ工具13は、かしめ加工部13cおよび金属球圧入部13dを一体に備えるので、可動部のない簡単な構造でありながら、金属部品11の孔11aの内部への金属球12の圧入と、かしめ部11eの加工とを一工程で同時に完了させて加工コストを削減することができるだけでなく、金属球12の飛び出し量d(金属球12の圧入深さ)とかしめ部11eのかしめ量αとが一定の関係を持つことから、簡単に測定可能な金属球12の飛び出し量dに基づいてかしめ量αを容易に管理することができる。
また、かしめ工具13は、金属部品11の平坦面11dに当接して孔11aの内部への金属球12の圧入深さを規制する金属球圧入部13dを備えるので、かしめ加工時に金属部品11の肉が平坦面11dに膨出するのを防止し、その肉をかしめ部11e側に配分して少ない荷重で必要なかしめ量αを確保するとともに、金属部品11の平坦面11dを平坦に維持することができる。これにより、平坦面11dを基準にして金属球12の圧入深さを測定するときに、その測定精度を高めることができる。
特に、金属部品11であるクランクシャフトの表面を軟窒化処理して硬度を高めるような場合、軟窒化処理後に金属球12の圧入およびかしめを行うと、かしめ部11eにクラックが発生し易くなるが、このような場合には、金属球12の圧入およびかしめを行った後に、クランクシャフトを金属球12と共に軟窒化処理することで、クラックの発生を一層確実に防止することができる。
第2の実施の形態
次に、図6および図7に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態のかしめ工具13は、一定直径の円柱状に形成された工具本体部13aと、工具本体部13aに先端側に形成された圧入深さ規制部13bと、圧入深さ規制部13bから先端側に突出するかしめ加工部13cと、かしめ加工部13cの径方向内側に形成された金属球圧入部13dとを備える。
圧入深さ規制部13bは、工具本体部13aの外周面から径方向内側に延びる円環状の平坦面であり、かしめ工具13の軸線Lに対して直交している。かしめ加工部13cは、圧入深さ規制部13bの内周からかしめ工具13の先端側に向かって縮径するテーパー面(円錐面)であり、その最大外径D3は孔11aの内径D1よりも大きく、その最小外径D4は孔11aの内径D1よりも小さく設定される。金属球圧入部13dは、かしめ加工部13cの内周からかしめ工具13の基端側に向かって縮径するテーパー面(円錐面)であり、その軸線はかしめ工具13の軸線Lに一致する。
かしめ工具13の挿入量が不充分であり、かしめ工具13の圧入深さ規制部13bが金属部品11の平坦面11dに当接する前に誤ってかしめ作業を終了してしまうと、かしめ加工部13cにより押し退けられる肉の体積が不足して必要なかしめ量αが得られなくなる。
しかしながら、本実施の形態によれば、かしめ工具13の圧入深さ規制部13bと金属球圧入部13dとの距離は一定であるため、かしめ工具13の圧入深さ規制部13bが金属部品11の平坦面11dに当接したとき、平坦部16aからの金属球12の頂点の上方への飛び出し量d(つまり金属球12の圧入深さ)は一定値になる(図4参照)。これにより、かしめ工具13の移動量を特別に制御することなく、金属球12の圧入深さを自動的に一定値に一致させ、かしめ部11eのかしめ量αを安定させることができる。
よって、かしめ作業の終了時にかしめ工具13の圧入深さ規制部13bが金属部品11の平坦面11dに当接したことを確認すれば、かしめ加工部13cが充分な体積の肉を押し退けて必要なかしめ量αが得られたことが保証される。そして、かしめ作業の終了時にかしめ工具13の圧入深さ規制部13bが金属部品11の平坦面11dに当接したか否かは、平坦面11dからの金属球12の頂点の上方への飛び出し量dを測定することにより、容易に確認することができる。
また、かしめ加工部13cにより押し退けられた開口部11cの周囲の肉の一部は、金属部品11の平坦面11d側にも盛り上がろうとするが、その肉の盛り上がりを圧入深さ規制部13bで押さえることで、平坦面11dを平坦な状態に維持するとともに、かしめ部11eの必要なかしめ量αを確保することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の金属部品11は実施の形態のクランクシャフトに限定されるものではない。
また本発明のかしめ構造は、図4に示されたものだけに限定されるものではない。すなわち、金属部品11の材質やかしめ加工条件によっては、開口縁部11fおよび開口縁部11fに繋がる平坦面11dの一部が、かしめ加工前に比べて盛り上がるように僅かに変形する場合もあるが、その変形は有っても無くても良く、開口縁部11fから孔11aの内部に向かってかしめ部11eに至るまで内径が徐々に小さくなっていれば良い。
また実施の形態のかしめ加工部13cは母線が直線である円錐面で構成されているが、かしめ加工部13cの母線は必ずしも直線である必要はなく、かしめ工具13の先端側に向かって外径が徐々に小さくなる回転面であれば良い。
また実施の形態の金属球圧入部13dは母線が直線である円錐面で構成されているが、金属球圧入部13dの母線は必ずしも直線である必要はなく、かしめ工具13の基端側に向かって外径が徐々に小さくなる回転面であれば良い。
11 金属部品
11a 孔
11b 表面
11c 開口部
11e かしめ部
11f 開口縁部
12 金属球
13 かしめ工具
13b 圧入深さ規制部
13c かしめ加工部
13d 金属球圧入部
D1 孔の内径
D4 かしめ加工部のテーパ面の最小外径

Claims (5)

  1. 金属部品(11)の表面(11b)に開口する孔(11a)の内部に圧入した金属球(12)を抜け止めすべく、前記孔(11a)の開口部(11c)の全周縁に前記金属球(12)の外径よりも小径のかしめ部(11e)が形成された金属部品のかしめ構造であって、
    前記金属部品(11)表面の平坦面(11d)に形成された、前記金属球(12)の外径よりも大径の前記孔(11a)の開口縁部(11f)から、該孔(11a)の内部に向かって前記かしめ部(11e)の最小径部に至るまで、前記平坦面(11d)に連続する前記孔(11a)の内径が徐々に且つ連続的に小さくなっており、前記金属球(12)の前記平坦面(11d)側の頂点は、抜け止めのために前記開口縁部(11f)を越えて前記平坦面(11d)側に飛び出していることを特徴とする金属部品のかしめ構造。
  2. 請求項1に記載のかしめ部(11e)をかしめ工具(13)を用いて加工するための金属部品のかしめ方法であって、
    前記かしめ工具(13)は、前記かしめ部(11e)を加工するかしめ加工部(13c)と、前記金属球(12)に当接して該金属球(12)を前記孔(11a)の内部に圧入する金属球圧入部(13d)とを備えていて、前記かしめ加工部(13c)は、前記かしめ工具(13)の先端側に向かって縮径するテーパ面を有して、そのテーパ面の最小外径(D4)が前記孔(11a)の内径(D1)よりも小さく設定される一方、前記金属球圧入部(13d)は、前記かしめ加工部(13c)の内周から前記かしめ工具(13)の基端側に向かって縮径するテーパ面を有し、前記かしめ工具(13)で、前記孔(11a)の内部への前記金属球(12)の圧入と、前記かしめ部(11e)の加工とを同時に行うことを特徴とする金属部品のかしめ方法。
  3. 前記金属球圧入部(13d)は円錐面からなることを特徴とする、請求項2に記載の金属部品のかしめ方法。
  4. 前記かしめ加工部(13c)は円錐面からなることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の金属部品のかしめ方法。
  5. 前記かしめ工具(13)は、前記金属部品(11)の表面(11b)に当接して前記孔(11a)の内部への前記金属球(2)の圧入深さを規制する圧入深さ規制部(13b)を備えることを特徴とする、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の金属部品のかしめ方法。
JP2015246354A 2015-12-17 2015-12-17 金属部品のかしめ構造および金属部品のかしめ方法 Active JP6580973B2 (ja)

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