JP6580543B2 - 軸封装置及び軸封装置の組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス繊維の束を水中で解繊及び分散させるタンクなどに備え付けられる攪拌機の回転軸に使用される軸封装置及び軸封装置の組立方法に関する。
従来、ガラス繊維の束を水中で解繊及び分散させるタンク102などに備え付けられる攪拌機の回転軸101に使用される軸封装置100は、図15に示すように、以下のようにして組み立てられている。まず、回転軸101と軸封箱103との間の隙間104において、後端側(タンク102とは反対側)から、ガラス繊維含有のスラリー側の前端側(タンク102側)に向けて、後端に係合部105aを有するネックブッシュ105を挿入して、軸封箱103に対して前方向に対して係合部105aで抜け止めしつつ圧入して、前端にネックブッシュ105を嵌合固定する。その後、紐状のグランドパッキン106を1個ずつ回転軸101の周りに巻いて隙間104に押し込む。その後、所定本数の紐状のグランドパッキン106を隙間104に挿入したのち、軸封箱103の後端側からグランドパッキン押え部材107でネックブッシュ105に向けて所定本数の紐状のグランドパッキン106を押し込んだのち、グランドパッキン押え部材107を軸封箱103に固定している(例えば、特許文献1参照。)。
このような軸封装置100では、定常作業である軸封部の洗浄、シール材としてのグランドパッキン106の交換、又は非定常作業であるネックブッシュ105の摩耗時の交換作業を行うとき、ネックブッシュ105を軸封箱103からタンク側に取り外すことができないため、グランドパッキン押え部材107を軸封箱103から取り外して、グランドパッキン106又はネックブッシュ105を取り外すことになる。なお、110は回転軸101を回転させる軸受である。
実公平4−42549号公報
ところで、前記構造のものでは、前記組立時に、紐状のグランドパッキン106の両端面が全面的に突き合わされて配置する必要があるとともに、紐状のグランドパッキン106の両端面を突き合わせた位置が、隣接するグランドパッキン106同士で回転軸3の中心軸周りに90°〜120°ずらせて配置する必要がある。
しかしながら、前記したように、回転軸101と軸封箱103との間の隙間104にグランドパッキン106を挿入するため、挿入前では、両端面を突き合わせた位置が所望の配置状態となっていても、挿入後にどのような状態になっているかは、確認することができない。このため、紐状のグランドパッキン106の両端面が全面的に突き合わされずに、位置ずれして配置されたり、又は、紐状のグランドパッキン106の両端面を突き合わせた位置が、隣接するグランドパッキン106同士で回転軸3の中心軸周りに90°も位置ずれせず、同じ位置に配置されたりすることがある。このような場合には、隣接するグランドパッキン106同士で軸方向に位置ずれが発生しやすくなって隙間が発生しやすくなり、シール性が低下する。すると、回転軸の回転によりネックブッシュが摩耗し、回転軸とネックブッシュとの間に隙間が発生したとき、回転軸とグランドパッキン106との間にも隙間があると、その隙間にも、ガラス繊維を含むスラリーが入り込み、グランドパッキン106が損傷しやすくなる。特に、最もガラス繊維に接触して摩耗しやすい奥部の(ガラス繊維含有スラリーに最も近い、言い換えれば、ネックブッシュ105に隣接する)グランドパッキン106に、ガラス繊維を含むスラリーが入り込んだ場合、回転軸101の回転などにより当該グランドパッキン106の摩耗が進みやすく、破損してスラリー漏れが発生しやすいとともに、破損したグランドパッキン106がスラリー中に入り込み、コンタミネーション問題が発生するといった不具合があった。特に、一般的に、ガラス繊維の方が、ネックブッシュ105や軸封箱などの材料であるステンレス鋼よりも硬いため、ネックブッシュ105などが摩耗しやすいため、ガラス繊維を含むスラリーでは、前記した課題が発生しやすかった。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、ネックブッシュに隣接しかつ破損問題が発生しやすい前端側から少なくとも2つのグランドパッキンの取付状態を確認しつつ組み立てることが可能な軸封装置及び軸封装置の組立方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の1つの態様によれば、タンクのタンクケーシングに取付可能な鍔部を有し、かつ、前端が前記タンク内に配置可能な回転軸を回転自在に前後方向に貫通させる軸封箱と、
前記軸封箱の凹部内に収納されかつ前記回転軸の周囲にリング状に巻き付けられて両端部の端面同士が突き合わされた紐状部材でそれぞれ構成され、かつ、前記回転軸の軸方向沿いに配置されて前記回転軸との間を大気側に対してシールする少なくとも3個のグランドパッキンと、
前記タンク内の前記軸封箱の前側から前記軸封箱の前端部に着脱可能に取り付けられかつ前記回転軸が貫通して自在に回転する貫通穴を有する円環板状のネックブッシュ本体と、前記軸封箱の後端側に向けて前記ネックブッシュ本体から前記軸方向の後側に延び、かつ前記軸封箱の前記前端部の雌ねじ穴内に螺合される雄ねじ部を外面に有するとともに、前記軸封箱の前記凹部と連通しかつ前記少なくとも3個のグランドパッキンのうちの少なくとも2個のグランドパッキンを収納保持する凹部を内面に有する円筒状のグランドパッキン収納保持部を有するネックブッシュと、
前記軸封箱の後側から前記軸封箱の前記凹部内に先端部が挿入されて、前記全てのグランドパッキンを前記回転軸の前記軸方向沿いにネックブッシュ側に向けて押圧して前記軸封箱の後端に取外し可能に固定されるグランドパッキン押え部材と、を備える軸封装置を提供する。
本発明の別の態様によれば、前記態様にかかる軸封装置を組み立てる方法であって、
まず、前記ネックブッシュの前記グランドパッキン収納保持部の前記凹部内に、前記少なくとも2個のグランドパッキンを収納保持するとともに、前記収納保持されかつ隣接するグランドパッキン同士の端部の位置が前記軸方向回りに互いに異なる位置に配置し、
前記軸封箱に対して前記ネックブッシュを回転させつつ前記ネックブッシュの前記雄ねじを前記軸封箱の前記前端部の前記雌ねじ穴内に螺合して前記ネックブッシュを前記軸封箱の前記前端部に固定し、
前記凹部内に収納保持されたグランドパッキン以外のグランドパッキンを前記軸封箱の前記凹部内に配置するとともに、前記ネックブッシュの前記グランドパッキン収納保持部の前記凹部内及び前記軸封箱の前記凹部内においてそれぞれ前記収納保持されかつ隣接するグランドパッキン同士の端部の位置が前記軸方向回りに互いに異なる位置に配置し、
前記軸封箱の後端に前記グランドパッキン押え部材を配置して前記軸封箱の前記凹部に前記グランドパッキン押え部材の前記先端部を挿入し、前記全てのグランドパッキンを前記回転軸の軸方向沿いに前記ネックブッシュに向けて押圧するように、前記グランドパッキン押え部材を取外し可能に前記軸封箱の後端に締め付けて固定する、軸封装置の組立方法を提供する。
本発明の前記態様によれば、ネックブッシュの凹部に少なくとも2個のグランドパッキンを収納保持した状態で、少なくとも2個のグランドパッキンをネックブッシュとともに取外し可能に軸封箱の前側に取り付けることができるので、ネックブッシュに隣接しかつ破損問題が発生しやすい前端側から少なくとも2つのグランドパッキンの取付状態を確認しつつ組み立てることができる。また、ネックブッシュに隣接しかつ破損問題が発生しやすい前端側から少なくとも2つのグランドパッキンの交換が必要なときには、他のグランドパッキンは軸封箱に収保持したままで、軸封箱の前側からネックブッシュを取り外して、前記前側の少なくとも2個のグランドパッキンを交換することができる。
本発明の一実施形態にかかる軸封装置の縦断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュの正面図である。 前記軸封装置の一部拡大縦断面図である。 前記軸封装置において、組立時の縦断面説明図である。 前記軸封装置のネックブッシュにグランドパッキンを入れる前の状態を後側から見たときの一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュにグランドパッキンを入れる前の状態を前側から見たときの一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュにグランドパッキンを入れる前の状態の一部切欠正面図である。 前記軸封装置のネックブッシュにグランドパッキンを入れる前の状態の縦断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに1個目のグランドパッキンを入れたときの状態を後側から見たときの一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに1個目のグランドパッキンを入れたときの状態を前側から見たときの一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに1個目のグランドパッキンを入れたときの状態の一部切欠正面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに1個目のグランドパッキンを入れたときの状態の縦断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに2個目のグランドパッキンを入れたときの状態を後側から見たときの一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに2個目のグランドパッキンを入れたときの状態を前側から見たときの一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに2個目のグランドパッキンを入れたときの状態の一部切欠正面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに2個目のグランドパッキンを入れたときの状態の縦断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに3個目のグランドパッキンを入れたときの状態を後側から見たときの一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに3個目のグランドパッキンを入れたときの状態を前側から見たときの一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに3個目のグランドパッキンを入れたときの状態の一部切欠正面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに3個目のグランドパッキンを入れたときの状態の縦断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに3個目のグランドパッキンを入れたときの状態を後側から見たときの前記軸封装置の一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに3個目のグランドパッキンを入れたときの状態を前側から見たときの前記軸封装置の一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに3個目のグランドパッキンを入れたときの状態を正面側から見たときの前記軸封装置の一部切欠正面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに3個目のグランドパッキンを入れたときの状態の前記軸封装置の縦断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに6個のグランドパッキンを入れたときの状態を後側から見たときの前記軸封装置の一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに3個目のグランドパッキンを入れたときの状態の前記軸封装置の縦断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに6個のグランドパッキンを入れたのち、グランドパッキン押え部材で締め付けたときの状態を後側から見たときの前記軸封装置の一部切欠斜視断面図である。 前記軸封装置のネックブッシュに3個目のグランドパッキンを入れたのち、グランドパッキン押え部材で締め付けたときの状態の前記軸封装置の縦断面図である。 本発明の別の実施形態にかかる軸封装置を前側から見たときの前記軸封装置の一部切欠斜視断面図である。 前記別の実施形態にかかる軸封装置を正面側から見たときの前記軸封装置の一部切欠正面図である。 前記別の実施形態にかかる軸封装置の縦断面図である。 図11Aの前記別の実施形態にかかる軸封装置に使用するカバーを前側から見た斜視図である。 図11Aの前記別の実施形態にかかる軸封装置に使用するカバーを後側から見た斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態にかかる軸封装置を前側から見たときの前記軸封装置の一部切欠斜視断面図である。 図13Aの前記さらに別の実施形態にかかる軸封装置の縦断面図である。 図12Aのカバーの実例の平面図である。 図12Aのカバーの実例の正面図である。 図12Aのカバーの実例の右側面図である。 図12Aのカバーの実例の底面図である。 図12Aのカバーの実例のE−E線断面図である。 図12Aのカバーの実例のF−F線端面図である。 従来の軸封装置の縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する。
本発明の第1実施形態にかかる軸封装置1は、図1〜図2Bに示すように、軸封箱2と、3個以上のグランドパッキン4と、ネックブッシュ5と、グランドパッキン押え部材6とを少なくとも備えて構成されている。このような軸封装置1は、例えば、ガラス繊維の束を水中で解繊及び分散させるタンク10のタンクケーシング12などに取り付けられ、タンク10に備え付けられる攪拌機11の回転軸3の軸封装置として使用される。回転軸3の、タンク10を仕切る仕切壁の一例としてのタンクケーシング12とは反対側の大気側には、図示しないが、回転軸3を保持する軸受15などが配置されている。軸封箱2とネックブッシュ5と、グランドパッキン押え部材6とは、金属、例えばステンレス鋼で構成されている。グランドパッキン4は、主に無機繊維を編組して構成されている。なお、通常、大気側には原動機又は別の軸受装置が存在するため、輪形状のネックブッシュ5やグランドパッキン押え部材6などを、スラリー側、言い換えれば、タンク内側に取り外すことは一般的ではなかった。言い換えれば、スラリー側に取り外す事が一般的でない理由は、前述のネックブッシュ105が係合部105aで抜け止めされている為であり、大気側に取り外す事の困難さの要因は、原動機又は別の軸受装置が大気側に存在している為である。
軸封箱2は、円板状の鍔部2aがタンク10のタンクケーシング12に固定されて、鍔部2aの後側に固定された円筒状本体部2b内に配置されたグランドパッキン4で回転軸3をシールしながら回転自在に支持して、回転軸3をタンク10内外に貫通させている。
タンクケーシング12は、スラリー、例えばガラス繊維含有スラリー(図示せず)側と大気側とを仕切る仕切壁の一例として機能する。軸封箱2の円筒状本体部2bは、回転軸3を貫通させる貫通穴を有するとともに、貫通穴の内周面に、さらに円環状の凹部2dを有して、シール材の例としての3個以上のグランドパッキン4を凹部2d内に収納可能とする。凹部2dの径方向の深さは、1個のグランドパッキン4cの紐状部材の一辺(グランドパッキン4の厚さ)と同じか、又は、少し小さくして、径方向において、凹部5dの内周面と回転軸3の外周面との間でグランドパッキン4cが弾性的に変形してシールできるように構成している。凹部2d内のこれらの3個以上のグランドパッキン4を回転軸3の軸方向沿いに挟み付けて締め付けるネックブッシュ5とグランドパッキン押え部材6とが、取り外し可能に軸封箱2の円筒状本体部2bの前端と後端とに取り付けられている。このため、軸封箱2の前端部(円筒状本体部2bよりも前部)には、ネックブッシュ5と螺合して固定するためのネックブッシュ取付凹部2eと、ネックブッシュ取付凹部2eの回転軸3の軸方向沿いの内周面に形成された雌ねじ部2cとを有している。また、軸封箱2の後端面には、グランドパッキン押え部材6を固定するための複数のボルト7用のねじ穴2gを有している。
ネックブッシュ5は、円環板状のネックブッシュ本体5bと、ネックブッシュ本体5bに一体的に連なった円筒状のグランドパッキン収納保持部5eとを有している。ネックブッシュ5の材料は、回転軸3との干渉を考慮し、回転軸3の材料よりも軟質の材料としている。例えば、回転軸3がSUS304のとき、ネックブッシュ5はBC3(CAC403)で構成されている。このように、ネックブッシュ5を、回転軸3よりも柔らかい材料で構成することにより、回転軸3とネックブッシュ5とが直接接触しても、回転軸3との干渉を緩和して、回転軸3の振れ防止、及び、ガラス繊維の軸封箱2内への侵入防止の機能を発揮することができる。
ネックブッシュ本体5bは、回転軸3の中心軸に対して直交する平面を前面に有するネックブッシュ5の円板状の前部であって、軸封箱2の前側に取り付けられ、かつ回転軸3が軸方向に貫通して自在に回転する貫通穴5aを有している。
グランドパッキン収納保持部5eは、ネックブッシュ5の円筒状の後部であって、ネックブッシュ本体5bの後面から軸封箱2の後端側に向けて軸方向に一体的に延び、かつ軸封箱2の前部の雌ねじ部2cに螺合される雄ねじ部5cを円筒形状の外周面に有している。雄ねじ部5cは雌ねじ部2cに螺合されて、ネックブッシュ取付凹部2e内にグランドパッキン収納保持部5eが入り込み、ネックブッシュ本体5bの後面が鍔部2aの前面に当接して、スラリーがネックブッシュ5と軸封箱2との間に入り込みにくくしている。ネックブッシュ5の雄ねじ部5cを雌ねじ部2cに螺合するねじの方向は、回転軸3の回転方向に合わせて、締り勝手としている。すなわち、回転軸3の回転方向は、ネックブッシュ5が緩む方向では無く、ネックブッシュ5が締まる方向として、回転軸3の回転によっては、ネックブッシュ5が緩むことがないようにしている。回転軸3の回転が一方向の場合、このように締り勝手でねじ込むことにより、一番奥のグランドパッキン4aと回転軸3とのシール性を高めることができるとともに、ネックブッシュ5の緩み防止を図ることができる。雌ねじ部2cと雄ねじ部5cとで構成するねじ構造は、後述するグランドパッキン押え部材6によるグランドパッキン4の締付圧に十分に耐えうるものとする。また、グランドパッキン収納保持部5eは、軸封箱2の凹部2dと連通し、かつ、3個以上のグランドパッキン4のうちの少なくとも2個のグランドパッキン4(4a,4b)を収納保持する円環状の凹部5dを内周面に有している。グランドパッキン4の締付圧、回転軸3の軸の直径、又は、回転軸3の回転数などによって、グランドパッキン4の太さ又は個数が変わるが、グランドパッキン4の全個数の1/3程度をスラリー側から交換できれば、好ましい。よって、多くの場合、全体のグランドパッキン4の個数は3〜6個、多くて7個であるので、ネックブッシュ側に1個からせいぜい3個分のグランドパッキン4を収める程度がよい。もし、グランドパッキン4の全個数をこれよりも多くすると、シール水をグランドパッキン4に対して挿入する場合の軸封箱2とネックブッシュ5とのそれぞれの水路の位置合わせが難しくなるとともに、封水リング13の位置も工夫しなければならなくなる。また、凹部5d内に1個のグランドパッキン4だけを収納するよりも、複数個のグランドパッキン4を収納するほうが、後述するように配置状態を目視確認できるグランドパッキン4の個数が増えて好ましい。よって、一例として、ネックブッシュ5の凹部5d内には、少なくとも2個のグランドパッキン4を収納可能とするのが好ましい。より具体的な例としては、図1及び図2Bでは、凹部5d内には、2個のグランドパッキン4(4a,4b)と、もう1個のグランドパッキン4cの半分程度とが収納可能な軸方向長さを凹部5dが有するように構成されている。よって、一例としては、凹部5d内には、2個又は3個のグランドパッキン4を収納する。凹部5dの径方向の深さ寸法は、1個のグランドパッキン4の紐状部材4iの一辺(グランドパッキン4の厚さ)と同じか、又は、少し小さくして、径方向において、凹部5dの内周面と回転軸3の外周面との間でグランドパッキン4が弾性的に変形してシールできるように構成している。
ネックブッシュ5のネックブッシュ本体5bの外周には、取付及び取外時にネックブッシュ5を回転させるための引っ掛けレンチが引っ掛け可能な切欠部5fを例えば90度毎に有している。よって、ネックブッシュ5の雄ねじ部5cを軸封箱2のネックブッシュ取付凹部2eの雌ねじ部2cに螺合するとき及び螺合解除するときに、引っ掛けレンチを例えば180度離れた一対の切欠部5fに引っ掛けて、ネックブッシュ5を容易に正逆回転できるようにしている。
グランドパッキン4としては、3個以上のグランドパッキン4、一例として、6個のグランドパッキン4(4a,4b,4c,4d,4e,4f)が、軸封箱2内に収納されかつ回転軸3の周囲にリング状に巻き付けられている。各グランドパッキン4は、図5A及び図5Bなどに示すように、1個の弾性の紐状部材4iで構成されている。1個のグランドパッキン4cの紐状部材4iは、一例として、正方形断面形状を有し、その長さは、回転軸3の外周寸法と大略同じか、又は、少し長くしている。よって、1個の紐状部材4iは、回転軸3の周囲にリング状に巻き付けてリング形状を構成し、かつ紐状部材4iの両端部4hの端面同士が全面的に突き合わされるようにして回転軸3の周囲をシールして、ネックブッシュ5の凹部5d又は軸封箱2の凹部2d内にそれぞれ収納している。このように構成されるグランドパッキン4は、回転軸3の外周面と、ネックブッシュ5の凹部5dの内周面又は軸封箱2の凹部2dの内周面との間でシールすることができるようにしている。よって、回転軸3の軸方向沿いに複数個のグランドパッキン4を隣接して密着配置することにより、回転軸3とグランドパッキン4との間で回転軸3が回転自在となるようにシールしている。図2Bでは、一例として、軸封箱2の前側すなわちネックブッシュ5側に3個のグランドパッキン4を軸方向に隣接して密着配置するとともに、封水リング13を間に挟んで、軸封箱2の後側に軸方向に3個のグランドパッキン4を隣接して密着配置している。封水リング13と前後のグランドパッキン4とも隣接して密着配置している。封水リング13には、水を供給して、各グランドパッキン4での潤滑及びシール作用を高めて軸封するように構成されているが、封水リング13は省略してもよいことはいうまでもない。
グランドパッキン押え部材6は、円筒部本体6bの後端にフランジ6aを有する円筒部材で構成され、軸封箱2と回転軸3との間に円筒部本体6bの先端部が挿入されて、全てのグランドパッキン4を回転軸3の軸方向沿いにネックブッシュ5に向けて押圧して締め付けるように、フランジ6aに所定間隔毎に配置された複数のボルト7を、軸封箱2の後端面のねじ穴2gにねじ込んで取外し可能に固定されている。ボルト7は、グランドパッキン押え部材6のフランジ6aの周方向に均等に配置して、締結力を均等化できるようにしている。
前記した構成にかかる軸封装置1の組立方法について、以下に説明する。
まず、図1及び図2Bにおいて、軸封箱2より前方のタンク10内の回転軸3上にネックブッシュ5を位置させる。このとき、ネックブッシュ5の凹部5dには、グランドパッキン4が無い状態とする(図4A〜図4D参照)。
次いで、図3に実線で示すように、1個の紐状の第1のグランドパッキン4aを、ネックブッシュ5と軸封箱2との間の回転軸3の前部の周囲にリング状に巻き付けて、図5A〜図5Dに示すように、第1グランドパッキン4aの両端部4hの端面同士を全面的に突き合わせるように配置したのち、ネックブッシュ5の凹部5d内の最奥部に収納する。
次いで、図3に実線で示すように、別の1個の紐状の第2のグランドパッキン4bを、ネックブッシュ5と軸封箱2との間の回転軸3の前部の周囲にリング状に巻き付けて、図6A〜図6Dに示すように、第2グランドパッキン4bの両端部4hの端面同士を全面的に突き合わせるように配置したのち、ネックブッシュ5の凹部5d内の第1のグランドパッキン4aに隣接する位置に収納する。このとき、第2グランドパッキン4bの両端面を突き合わせた位置が、隣接する第1グランドパッキン4aの両端面を突き合わせた位置に対して回転軸3の中心軸周りに90°〜120°ずらせて配置する。この位置関係は、作業者が、ネックブッシュ5の凹部5d内で目視で確認することができる。
さらに、図3に実線で示すように、別の1個の紐状の第3のグランドパッキン4cを、ネックブッシュ5と軸封箱2との間の回転軸3の前部の周囲にリング状に巻き付けて、図7A〜図7D及び図8A〜図8Dに示すように、第3グランドパッキン4cの両端部4hの端面同士を全面的に突き合わせるように配置したのち、ネックブッシュ5の凹部5d内の第2のグランドパッキン4bに隣接する位置に収納する。このときも、第3グランドパッキン4cの両端面を突き合わせた位置が、隣接する第2グランドパッキン4bの両端面を突き合わせた位置に対して回転軸3の中心軸周りに90°〜120°ずらせて配置する。この位置関係は、作業者が、ネックブッシュ5の凹部5d内で目視で確認することができる。
次いで、図8A〜図8Dに示すように、3個の第1〜第3のグランドパッキン4a〜4cを凹部5d内に収納したネックブッシュ5を、軸封箱2のネックブッシュ取付凹部2eにはめ込み、引っ掛けレンチを例えば180度離れた一対の切欠部5fに引っ掛けて、ネックブッシュ5を軸封箱2及び回転軸3に対して回転させ、ネックブッシュ5の雄ねじ部5cを軸封箱2の雌ねじ部2cにねじ込んで固定する。
次いで、図3に一点鎖線で示すように、1個の紐状の第4のグランドパッキン4dを、軸封箱2とグランドパッキン押え部材6との間の回転軸3の後部の周囲にリング状に巻き付けて、第4グランドパッキン4dの両端部4hの端面同士を全面的に突き合わせるように配置したのち、軸封箱2の凹部2d内に押し込む。凹部2d内に封水リング13がある場合には、封水リング13に第4グランドパッキン4dを密着配置させる。
次いで、図3に一点鎖線で示すように、1個の紐状の第5のグランドパッキン4eを、軸封箱2とグランドパッキン押え部材6との間の回転軸3の後部の周囲にリング状に巻き付けて、第5グランドパッキン4eの両端部4hの端面同士を全面的に突き合わせるように配置したのち、軸封箱2の凹部2d内に押し込む。このとき、第5グランドパッキン4eの両端面を突き合わせた位置が、隣接する第4グランドパッキン4dの両端面を突き合わせた位置に対して回転軸3の中心軸周りに90°〜120°ずらせて配置する。
次いで、図3に一点鎖線で示すように、1個の紐状の第6のグランドパッキン4fを、軸封箱2とグランドパッキン押え部材6との間の回転軸3の後部の周囲にリング状に巻き付けて、第6グランドパッキン4fの両端部4hの端面同士を全面的に突き合わせるように配置したのち、軸封箱2の凹部2d内に押し込む。このときも、第6グランドパッキン4fの両端面を突き合わせた位置が、隣接する第5グランドパッキン4eの両端面を突き合わせた位置に対して回転軸3の中心軸周りに90°〜120°ずらせて配置する。
次いで、図9A〜図9Bに示すように、グランドパッキン押え部材6を回転軸3に沿って前方に移動させて、図10A〜図10Bに示すように、各ボルト7を軸封箱2の後端面のねじ穴2gにねじ込んで、適正な締付圧でグランドパッキン押え部材6で全ての第1〜第6のグランドパッキン4a〜4f及び封水リング13をネックブッシュ5に向けて押圧しつつグランドパッキン押え部材6を軸封箱2に固定する。適正な締付圧か否かは、ボルト7を軸封箱2の後端面のねじ穴2gにねじ込むときのねじ込み量で調整する。
このような組立手順により、ネックブッシュ5の凹部5dに、タンク側に近く摩耗しやすい前端側の第1グランドパッキン4a及び第2グランドパッキン4bを確実に適正な状態に組付けることができる。すなわち、前記構成によれば、ネックブッシュ5に隣接しかつ破損問題が発生しやすい前端側から少なくとも2個(一例として、前記したように3個)のグランドパッキン4a,4bをネックブッシュ5の凹部5d内に収納した状態で、少なくとも2個のグランドパッキン4a,4bの取付状態を確認しつつ組み立てることができる。よって、少なくとも2個のグランドパッキン4a,4bにおいて、言い換えれば、前記実施形態ではネックブッシュ5の凹部5d内に収納保持された第1〜第3グランドパッキン4a〜4cにおいて、隣接するグランドパッキン4の両端面を突き合わせた位置が90°未満しか位置ずれしていなかったり、又は、紐状のグランドパッキン4の両端面が全面的に突き合わされずに、位置ずれしたとしても、目視で簡単にそのような不具合を見つけることができて、やり直すことができる。よって、従来、熟練者しかグランドパッキンの均一締付け作業を行うことができなかったが、目視確認が可能となるため、初心者でもグランドパッキン4の均一締付け作業を容易にかつ確実に行うことができる。
また、前記実施形態によれば、軸封箱2のタンク側に最も近いネックブッシュ5の軸封箱2に対する取付方法をねじ込み式とし、容易に取付け及び取外しが行えるようにしている。
また、保守等において、ネックブッシュに隣接しかつ破損問題が発生しやすい前端側から少なくとも2つのグランドパッキンを交換するとき、従来では、図15に示すように、グランドパッキン押え部材107を軸封箱103の大気側から外し、1個ずつ最奥部までグランドパッキン106を全て取り除き、洗浄した後、新しいグランドパッキン106を組付けていた。すなわち、最奥部のみのグランドパッキン106の交換で済む場合も、全てのグランドパッキン106を一旦取外さないと、最奥部のグランドパッキン106を交換することはできず、煩雑であった。また、最奥部のグランドパッキン106を取外すときに、パッキンツールなどの工具を使用するが、それにより、グランドパッキン106又は回転軸101又は軸封箱103内を傷つける事が多かった。また、新規にグランドパッキン106を組付けるときと同様に、グランドパッキン106が適正に組付けられているか否かの確認は、難しかった。
これに対して、前記実施形態では、大気側のグランドパッキン(例えば第4グランドパッキン4d又は第5グランドパッキン4e又は第6グランドパッキン4f)を交換したい場合は、グランドパッキン押え部材6を取外したのち、大気側のグランドパッキン(例えば第4グランドパッキン4d又は第5グランドパッキン4e又は第6グランドパッキン4f)を交換すればよい。一方、スラリー側のグランドパッキン(例えば第1グランドパッキン4a又は第2グランドパッキン4b又は第3グランドパッキン4c)を交換したい場合は、グランドパッキン押え部材6を軸封箱2から取り外すことなく(必要に応じて、ボルト7を緩める程度でよく)、他のグランドパッキン4d〜4fは軸封箱2に収保持したままで、ネックブッシュ5を液側から取外したのち、スラリー側のグランドパッキン(例えば第1グランドパッキン4a又は第2グランドパッキン4b又は第3グランドパッキン4c)を交換することができる。
多くの場合、交換したいグランドパッキン4は、スラリー側(例えば最奥部である第1グランドパッキン4a又は第2グランドパッキン4b又は第3グランドパッキン4c)だけであるため、本実施形態により、交換作業時間の大幅な短縮と、交換不要なグランドパッキン4又は回転軸101又は軸封箱103等の損傷防止が期待できる。
もちろん、保守時も、新規組付け時と同様に、グランドパッキン4をネックブッシュ5の凹部5dに目視しながら組付けることができるため、グランドパッキン4の挿入時の不備も防ぐことができる。
また、軸封箱2に対するネックブッシュ5の取付方法をネシ込み式としているので、スラリー側のグランドパッキン4a等を交換する場合、ネックブッシュ5を軸封箱2に対して回転させながら押し込むことになり、全体としてグランドパッキン4に作用する力が均一化しやすくなり、例えば、使用を続けるグランドパッキン4bと新しいグランドパッキン4aとの馴染みが良くなる。
これに対して、もし、タンク内側からネックブッシュ5を軸封箱2に対してボルト止めで取り付けるように構成すると、ボルト頭などの存在の有無により、タンク内側すなわちスラリー側に凹凸部が多くなり、ボルト頭などにガラス繊維が引っ掛かって塊となり、それが異物として製品に混入するなどのスラリーへの悪影響、又は、洗浄箇所の増加が懸念される。
なお、最終的には、グランドパッキン押え部材6にて締付圧を調整しなければならないが、軸封箱2に対してネックブッシュ5を回転してねじ込むことにより、重要な最奥部グランドパッキン4aへの均一な与圧を、この時点で与えことができる。
また、ネックブッシュ5を軸封箱2に対するねじ込み方向を、回転軸3の回転方向による締まり勝手とすれば、回転軸3の回転中の振動などによる弛みなどの不備が発生しない。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。
例えば、本発明の別の実施形態にかかる軸封箱2Bとして、図11A〜図12Bに示すように、ネックブッシュ5を覆う高分子樹脂の樹脂カバー18を、回転軸3に固定するようにしてもよい。樹脂カバー18は、回転軸3の直径と同じ内径を有する貫通穴18bを有するリング板状の部材で構成されている。カバー18は、ネックブッシュ5に対して、少なくとも、ネックブッシュ5と回転軸3との摺動部分を覆うようにすればよい。カバー18の、ネックブッシュ5に対向する後面には、多数のスラリー排出溝18aを中心側から外周向きに径方向にやや湾曲して放射状に形成して、ネックブッシュ5に対して、回転軸3と一体的にカバー18が回転するとき、回転動作による遠心力により、カバー18の後面とネックブッシュ5の前面との間のスラリー、さらには、回転軸3とネックブッシュ5との隙間19に入り込もうとするスラリーを、カバー18のスラリー排出溝18aに案内して、スラリー排出溝18aに沿って、中心側例えば隙間19側から径方向外向きに強制的に排出させて、隙間19へのガラス繊維含有スラリーの侵入を可能な限り少なくなるようにすることができる。
樹脂カバー18を回転軸3に固定する方法の一例としては、以下のような方法が考えられる。例えば、図14A〜図14Fに示すように、樹脂カバー18を、直径方向沿いに2つ割りにして第1及び第2円環部材38a,38bで構成する。第1及び第2円環部材38a,38bには、第1及び第2円環部材38a,38bの2つの分割面38hのそれぞれに直交して貫通する貫通穴38eを設けるとともに、貫通穴38eの両端に、第1及び第2円環部材38a,38bの側部の二カ所に空いた開口38c,38dを有している。よって、各貫通穴38eにおいて、一方の開口38dにナット38fを配置し、他方の開口38cからボルト38gを挿入して、貫通穴38eを通してナット38fにねじ込むことにより、第1及び第2円環部材38a,38bで回転軸3を二カ所で締め付けて回転軸3に固定されるようにしている。
樹脂カバー18の材料としては、耐摩耗性、低摩擦係数、耐衝撃性、非吸水性、非付着性、及び、耐薬品性等に優れた超高分子量ポリエチレンを使うことができる。
本発明のさらに別の実施形態として、図13A及び図13Bに示すように、軸封箱2Cを軸方向に2分割して、タンク10のタンクケーシング12に固定される鍔部2aを有する前側の第1軸封箱2Caと、後側の第2軸封箱2Cbとで軸封箱2Cを構成して、前側の第1軸封箱2Caと後側の第2軸封箱2Cbとを図示しない複数のボルトなどで取外し可能に取り付けるようにしてもよい。
このように構成すれば、前側の第1軸封箱2Caは、タンク10のタンクケーシング12に固定したまま、後側の第2軸封箱2Cbのみを前側の第1軸封箱2Caから取り外せば、後側、すなわち、大気側からのグランドパッキン4の交換などの保守作業を実施し易くすることができる。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明にかかる軸封装置及び軸封装置の組立方法は、ネックブッシュの凹部に少なくとも2個のグランドパッキンを収納保持した状態で軸封箱の前側に取り付けることができるので、ネックブッシュに隣接しかつ破損問題が発生しやすい前端側から少なくとも2つのグランドパッキンの取付状態を確認しつつ組み立てることができ、ガラス繊維を含有するスラリーを撹拌する撹拌機の軸封装置及び軸封装置の組立方法等として有用である。
1 軸封装置
2,2B,2C,2Ca,2Cb 軸封箱
2a 円板状の鍔部
2b 円筒状本体部
2c 雌ねじ部
2d 凹部
2e ネックブッシュ取付凹部
2g ねじ穴
3 回転軸
4,4a,4b,4c,4d,4e,4f グランドパッキン
4h 紐状部材の両端部
4i 紐状部材
5 ネックブッシュ
5a 貫通穴
5b ネックブッシュ本体
5c 雄ねじ部
5d 凹部
5e グランドパッキン収納保持部
5f 切欠部
6 グランドパッキン押え部材
6a フランジ
6b 円筒部本体
7 ボルト
10 タンク
11 攪拌機
12 タンクケーシング
13 封水リング
15 軸受
18 樹脂カバー
18a スラリー排出溝
18b 貫通穴
19 隙間

Claims (6)

  1. タンク(10)のタンクケーシング(12)に取付可能な鍔部(2a)を有し、かつ、前端が前記タンク内に配置可能な回転軸(3)を回転自在に前後方向に貫通させる軸封箱(2)と、
    前記軸封箱の凹部(2d)内に収納されかつ前記回転軸の周囲にリング状に巻き付けられて両端部(4h)の端面同士が突き合わされた紐状部材(4i)でそれぞれ構成され、かつ、前記回転軸の軸方向沿いに配置されて前記回転軸との間を大気側に対してシールする少なくとも3個のグランドパッキン(4)と、
    前記タンク内の前記軸封箱の前側から前記軸封箱の前端部に着脱可能に取り付けられかつ前記回転軸が貫通して自在に回転する貫通穴(5a)を有する円環板状のネックブッシュ本体(5b)と、前記軸封箱の後端側に向けて前記ネックブッシュ本体から前記軸方向の後側に延び、かつ前記軸封箱の前記前端部の雌ねじ穴(2c)内に螺合される雄ねじ部(5c)を外面に有するとともに、前記軸封箱の前記凹部と連通しかつ前記少なくとも3個のグランドパッキンのうちの少なくとも2個のグランドパッキンを収納保持する凹部(5d)を内面に有する円筒状のグランドパッキン収納保持部(5e)を有するネックブッシュ(5)と、
    前記軸封箱の後側から前記軸封箱の前記凹部内に先端部が挿入されて、前記全てのグランドパッキンを前記回転軸の前記軸方向沿いにネックブッシュ側に向けて押圧して前記軸封箱の後端に取外し可能に固定されるグランドパッキン押え部材(6)と、を備える軸封装置。
  2. 前記グランドパッキン収納保持部の前記凹部は、前記軸方向に、前記グランドパッキンの軸方向の長さの少なくとも2個以上でかつ3個以下の寸法を有する、請求項1に記載の軸封装置。
  3. 前記ネックブッシュの前面に配置され、前記回転軸に固定されて前記回転軸と一体的に回転するとともに、前記ネックブッシュに対向する面に、径方向沿いに溝(18a)を有するカバー(18)を備える、
    請求項1又は2に記載の軸封装置。
  4. 前記軸封箱が、前記回転軸の前側に配置されて、前記タンク内のスラリーと前記タンク外の大気側とを仕切る前記タンクケーシングに取付可能な前記鍔部(2a)を有する第1軸封箱(2Ca)と、前記回転軸の後側に配置された第2軸封箱(2Cb)とで構成され、前記第1軸封箱と前記第2軸封箱とを取外可能に取付けられている、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の軸封装置。
  5. 前記ネックブッシュ(5)の前記グランドパッキン収納保持部(5e)内の前記少なくとも2個のグランドパッキンのうちの後側のグランドパッキン(4c)は、半分程度が前記グランドパッキン収納保持部(5e)内に収納可能で、残りの部分は、前記軸封箱の前記凹部(2d)内に収納されている、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の軸封装置。
  6. タンク(10)のタンクケーシング(12)に取付可能な鍔部(2a)を有し、かつ、前端が前記タンク内に配置可能な回転軸(3)を回転自在に前後方向に貫通させる軸封箱(2)と、
    前記軸封箱の凹部(2d)内に収納されかつ前記回転軸の周囲にリング状に巻き付けられて両端部(4h)の端面同士が突き合わされた紐状部材(4i)でそれぞれ構成され、かつ、前記回転軸の軸方向沿いに配置されて前記回転軸との間を大気側に対してシールする少なくとも3個のグランドパッキン(4)と、
    前記タンク内の前記軸封箱の前側から前記軸封箱の前端部に着脱可能に取り付けられかつ前記回転軸が貫通して自在に回転する貫通穴(5a)を有する円環板状のネックブッシュ本体(5b)と、前記軸封箱の後端側に向けて前記ネックブッシュ本体から前記軸方向の後側に延び、かつ前記軸封箱の前記前端部の雌ねじ穴(2c)内に螺合される雄ねじ部(5c)を外面に有するとともに、前記軸封箱の前記凹部と連通しかつ前記少なくとも3個のグランドパッキンのうちの少なくとも2個のグランドパッキンを収納保持する凹部(5d)を内面に有する円筒状のグランドパッキン収納保持部(5e)を有するネックブッシュ(5)と、
    前記軸封箱の後側から前記軸封箱の前記凹部内に先端部が挿入されて、前記全てのグランドパッキンを前記回転軸の前記軸方向沿いにネックブッシュ側に向けて押圧して前記軸封箱の後端に取外し可能に固定されるグランドパッキン押え部材(6)と、を備える軸封装置を組み立てる方法であって、
    まず、前記ネックブッシュの前記グランドパッキン収納保持部の前記凹部内に、前記少なくとも2個のグランドパッキンを収納保持するとともに、前記収納保持されかつ隣接するグランドパッキン同士の端部の位置が前記軸方向回りに互いに異なる位置に配置し、
    前記軸封箱に対して前記ネックブッシュを回転させつつ前記ネックブッシュの前記雄ねじを前記軸封箱の前記前端部の前記雌ねじ穴内に螺合して前記ネックブッシュを前記軸封箱の前記前端部に固定し、
    前記凹部内に収納保持されたグランドパッキン以外のグランドパッキンを前記軸封箱の前記凹部内に配置するとともに、前記ネックブッシュの前記グランドパッキン収納保持部の前記凹部内及び前記軸封箱の前記凹部内においてそれぞれ前記収納保持されかつ隣接するグランドパッキン同士の端部の位置が前記軸方向回りに互いに異なる位置に配置し、
    前記軸封箱の後端に前記グランドパッキン押え部材を配置して前記軸封箱の前記凹部に前記グランドパッキン押え部材の前記先端部を挿入し、前記全てのグランドパッキンを前記回転軸の軸方向沿いに前記ネックブッシュに向けて押圧するように、前記グランドパッキン押え部材を取外し可能に前記軸封箱の後端に締め付けて固定する、軸封装置の組立方法。
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