JP6580364B2 - 車両用電子ユニット及び電源制御ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車両用電子ユニット及び電源制御ユニットに関する。
従来、車両には、各種制御を行うための車両用電子ユニットが搭載されている。この車両用電子ユニットは、回路が形成されると共にコネクタ部を有した回路基板を備えている。車両用電子ユニットは、例えば他の機器等から伸びる電線の先端に設けられるコネクタが回路基板上のコネクタ部に嵌合接続されることで、他の機器等と電気的に接続される。(例えば特許文献1参照)。
特開2014−143449号公報
ここで、本件発明者らは、他の機器等との電気的接続にあたり上記電線を不要とすべく、回路基板にバスバを実装し、このバスバを相手側の導通部材(例えばバスバやLA端子)と直接ボルト締めを行って電気接続することを検討している。しかし、このようなボルト締めによる電気接続を行う場合には、ボルト締めの際のトルクが回路基板上のバスバに加わってしまう。回路基板上のバスバは回路基板の回路に対して半田により電気接続されることから、ボルト締め時のトルクは応力として半田部分に加わってしまい、クラックの原因となってしまう。
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的とするところは、回路基板に実装されるバスバと相手側導通部材とのボルト締めにより電線での電気接続を不要とし、且つバスバと回路基板との接続部となる半田部分のクラックを防止することができる車両用電子ユニット、及び、電源制御ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る車両用電子ユニットは、回路基板と、複数の脚部を有し前記回路基板上の回路と前記複数の脚部とが半田を介して接続される板状のバスバとを備えた車両用電子ユニットであって、前記バスバは、2本以上の脚部によって1つのグループを形成し、1つの対象に対して前記1つのグループを構成する前記2本以上の脚部が電気接続されると共に、前記回路基板の投影面より突出する部位が、相手側導通部材とボルト締めされるボルト締め部を構成し、前記ボルト締め部の延在方向と直交する方向、且つ、前記ボルト締め部の板面と水平となる方向である、前記ボルト締め部の側方のうち少なくとも一方には、前記ボルト締め部に対するボルト締め時において当該ボルト締め部の板側面が接触する絶縁性の樹脂からなる壁部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電子ユニットにおいて、板状の前記ボルト締め部の上面及び下面の少なくとも一方の面の一部が絶縁性の樹脂からなる第2壁部により覆われていることが好ましい。
また、本発明に係る車両用電子ユニットにおいて、前記第2壁部から延在する部位に設けられ前記第2壁部の撓みを抑制するリブをさらに備えることが好ましい。
また、本発明に係る電源制御ユニットは、複数のバッテリとの間を接続する接続ライン上に設けられた上記に記載の車両用電子ユニットと、前記車両用電子ユニットの前記ボルト締め部に対してボルト締めされる相手側バスバと、前記複数のバッテリに接続される複数のバッテリ側回路と、当該複数のバッテリ側回路それぞれから複数に分岐して負荷に接続される複数の分岐回路と、前記複数の分岐回路上に設けられるヒューズ又は/及びスイッチ素子と、を有したヒュージブルリンクブロックと、を備え、前記車両用電子ユニットは、前記接続ラインを導通又は遮断させる電源切替ユニットであることを特徴とする。
本発明によれば、回路基板に実装されるバスバと相手側導通部材とのボルト締めにより電線での電気接続を不要とし、且つバスバと回路基板との接続部となる半田部分のクラックを防止することができる。
本発明の実施形態に係る車両用電子ユニット及び電源制御ユニットを含む車内システムの概略を示す回路図である。 図1に示す電源制御ユニットの機械的構成を示す分解斜視図である。 図2に示す電源切替ユニットの分解斜視図である。 図2に示す電源切替ユニットの一部構成を示す斜視図である。 図2に示す電源切替ユニットの全体斜視図であり、(a)は一側の斜視図を示し、(b)は他側の斜視図を示している。 図5に示すボルト締め部及び保護部の周辺拡大図であり、(a)は第1のボルト締め部及び第1保護部の周辺を示し、(b)は第2のボルト締め部及び第2保護部の周辺を示している。 電源切替ユニットをヒュージブルリンクブロックに組み付けたときの組付構成を示す概略断面図であり、(a)は第1の被ボルト締め部における組付構成を示し、(b)は第2の被ボルト締め部における組付構成を示している。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明するが、それに先だって、本発明の実施形態に係る車両用電子ユニット及び電源制御ユニットを含む車内システムを説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用電子ユニット及び電源制御ユニットを含む車内システムの概略を示す回路図である。以下の実施形態においては、車両用電子ユニットの例として電源切替ユニットを例示して説明する。
図1に示すように、車内システム1は、複数(2つ)のバッテリMB,SBから各負荷L1,L2,Alt,Stに対して電力供給するものであって、概略的に、メインバッテリMBと、サブバッテリSBと、電源制御ユニットBSと、電気負荷L1,L2と、オルタネータAltと、スタータStとを備えて構成されている。
メインバッテリMBは例えば鉛蓄電池である。サブバッテリSBは鉛蓄電池よりも高出力・高エネルギ密度の高性能蓄電池であり、例えばニッケル蓄電池やリチウム蓄電池である。これらのバッテリMB,SBを接続する接続ラインL上には後述の電源切替ユニットYが設けられている。
電源制御ユニットBSは、電源切替ユニットYと、ヒュージブルリンクブロックFLとを含んで構成されている。電源切替ユニットYは、バッテリMB,SBを接続する接続ラインLを、導通又は遮断させる機能を有するものである。
詳細に電源切替ユニットYは、各回路C1〜C4と、複数(3つ)のメイン側スイッチ素子SW1〜SW3と、複数(3つ)のサブ側スイッチ素子SW4〜SW6と、駆動回路Y1と、故障検知回路Y2とを備えている。各スイッチ素子SW1〜SW6は、それぞれ同じ構成のFETである。
第1回路C1は、メインバッテリMBとメイン側スイッチ素子SW1〜SW3とを接続する回路である。この第1回路C1は、途中で複数(3つ)に分岐しており、分岐先のそれぞれに個々のメイン側スイッチ素子SW1〜SW3が接続されている。また、第2回路C2は、接続点Aとメイン側スイッチ素子SW1〜SW3とを接続する回路である。この第2回路C2についても途中で複数(3つ)に分岐しており、分岐先のそれぞれに個々のメイン側スイッチ素子SW1〜SW5が接続されている。
第3回路C3は、サブバッテリSBとサブ側スイッチ素子SW4〜SW6とを接続する回路である。この第3回路C3は、途中で複数(3つ)に分岐しており、分岐先のそれぞれに個々のサブ側スイッチ素子SW4〜SW6が接続されている。また、第4回路C4は、接続点Aとサブ側スイッチ素子SW4〜SW6とを接続する回路である。この第4回路C4についても途中で複数(3つ)に分岐しており、分岐先のそれぞれに個々のサブ側スイッチ素子SW4〜SW6が接続されている。
ここで、メイン側スイッチ素子SW1〜SW3間では寄生ダイオードの向きが一致している。また、サブ側スイッチ素子SW4〜SW6間においても、寄生ダイオードの向きが一致しているが、その向きはメイン側スイッチ素子SW1〜SW3の寄生ダイオードの向きと逆向きとなっている。
また、各回路C1〜C4はそれぞれ3つに分岐しているが、分岐数は3つに限るものではない。なお、本実施形態において分岐数は、バッテリMB,SBの電流とスイッチ素子SW1〜SW6の定格との関係から3つとなっている。
駆動回路Y1は、3つのメイン側スイッチ素子SW1〜SW3と、3つのサブ側スイッチ素子SW4〜SW6とをスイッチング制御するものである。この駆動回路Y1は、接続ラインLを導通状態とする場合、6個のスイッチ素子SW1〜SW6をオンし、接続ラインLを遮断状態とする場合、6個のスイッチ素子SW1〜SW6をオフする。故障検知回路Y2は、接続点Aにつながっており、導通遮断機能が故障しているかなどを検出するものである。
ヒュージブルリンクブロックFLは、メインバッテリMBに接続されるメインバッテリ側回路(バッテリ側回路)MCと、サブバッテリSBに接続されるサブバッテリ側回路(バッテリ側回路)SCと、当該複数のバッテリ側回路MC,SCそれぞれから複数に分岐して負荷L1,L2に接続される複数の分岐回路BCと、複数の分岐回路BC上に設けられるヒューズF及びスイッチ素子SWとを備えている。さらに、ヒューズFは、メインバッテリ側回路MC、及びサブバッテリ側回路SC上にも設けられている。なお、ヒュージブルリンクブロックFLは、ヒューズF及びスイッチ素子SWの双方を備えるものに限らず、いずれか一方のみを備えるものであってもよい。
サブバッテリSB側の分岐回路BCの先には、供給電力が概ね一定、又は少なくとも所定範囲内で変動するよう安定的であることが要求される定電圧要求負荷L1が接続されている。このような定電圧要求負荷L1には、例えばナビゲーション装置やオーディオ装置が挙げられる。また、メインバッテリMB側の分岐回路BCの先には、定電圧要求負荷L1以外の一般的な電気負荷L2が接続されている。さらに、メインバッテリMBには、ヒュージブルリンクブロックFLを介することなく、オルタネータAlt及びスタータStが接続されている。
図2は、図1に示す電源制御ユニットBSの機械的構成を示す分解斜視図である。図2に示すように、電源制御ユニットBSは、電源切替ユニットYと、ヒュージブルリンクブロックFLと、電源切替ユニットY及びヒュージブルリンクブロックFLを組み付けた一体物を収納するフレームFRと、これらの収納する上ケースUC1及び下ケースUC2とから構成されている。
図3は、図2に示す電源切替ユニットYの分解斜視図であり、図4は、図2に示す電源切替ユニットYの一部構成を示す斜視図である。また、図5は、図2に示す電源切替ユニットYの全体斜視図であり、(a)は一側の斜視図を示し、(b)は他側の斜視図を示している。
図3に示すように、電源切替ユニットYは、絶縁性の樹脂にて形成される第1及び第2樹脂ケース10,20と、これらケース10,20が組み合わせられることによって形成される内部空間に収納される回路基板PCBとを備えている。この回路基板PCBは、その4隅が螺子によって第1樹脂ケース10に固定される構造となっている。
また、電源切替ユニットYは、図4に示すように、回路基板PCB上に、2つのバスバB1,B2と、コネクタCとを備えている。また、回路基板PCBには、図1に示したスイッチ素子SW1〜SW6が設けられると共に、第2及び第4回路C2,C4(図4において図示せず)等が形成されている。
上記回路基板PCB上の構成のうち2つのバスバB1,B2は、それぞれが回路基板PCB上の回路に半田を介して接続される板状の金属部材であり、第1バスバB1は図1に示した第1回路C1の一部を形成しており、第2バスバB2は図1に示した第2回路C2の一部を形成している。上記した第1回路C1及び第2回路C2の分岐は各バスバB1,B2によってなされており、各バスバB1,B2の側端部から延びる複数の脚部LE(半田接続部分)が回路基板PCBに設けられたスイッチ素子SW1〜SW6のそれぞれに接続されている。
なお、複数の脚部LEは、所定本数で1つのグループGを形成しており、本実施形態ではメイン側スイッチ素子SW1〜SW3、及びサブ側スイッチ素子SW4〜SW6がそれぞれ3つであることから、複数の脚部LEについても3つのグループGに分けられている。
1つのスイッチ素子SW1〜SW6に対しては1つのグループGを構成する所定本数の脚部LEが電気接続される構成となっており、所定本数の脚部LEのうち例えばいずれか1つの半田部分がクラックにより電気接続が不充分となったとしても他の脚部LEにより1つのスイッチ素子SW1〜SW6に対して電気接続が確保される。
加えて、複数の脚部LEは、それぞれが対応するスイッチ素子SW1〜SW6に近接配置されているため、スイッチ素子SW1〜SW6にて生じる熱は近接配置される脚部LEを通じてバスバB1,B2から効率的に放熱されることとなる。
また、2つのバスバB1,B2は、回路基板PCBの投影面より突出する部位がボルト締め部Bt1,Bt2を構成している。詳細に第1バスバB1は、回路基板PCBの法線方向から平面視した場合に、略長方形状となっており、その長手方向の一端が回路基板PCBの投影面より突出している。また、第2バスバB2は、平面視して略L字形状となっており、L字の先端が回路基板PCBの投影面より突出している。そして、これらの突出部位がボルト締め部Bt1,Bt2となっている。このようなボルト締め部Bt1,Bt2は、その先端に円形のボルト孔BH1,BH2が形成されており、相手側バスバとボルト締めされる部位となっている。また、ボルト締め部Bt1,Bt2は所定角度(本実施形態では90°)に所定回数(本実施形態では1回)折り曲げられて先端側が回路基板PCBの法線方向に延びた形状となっている。
また、図5(a)及び図5(b)に示すように、樹脂ケース10,20は互いに組み合わされ、全体として略平箱型形状の物品となる。上記のボルト締め部Bt1,Bt2は、このような樹脂ケース10,20から露出する部位となっている。なお、本実施形態において相手側バスバは、後述するようにヒュージブルリンクブロックFLのバスバB3,B4である。
コネクタCは、他のコネクタと嵌合され、スイッチ素子SW1〜SW10のオンオフ信号が入力される部位である。このコネクタCは駆動回路Y1につながっており、駆動回路Y1は、入力信号に基づいてスイッチ素子SW1〜SW10をオンオフする。
また、第1樹脂ケース10は、ヒュージブルリンクブロックFLに電源切替ユニットYを組み付けるためのボルト穴部BH3,BH4が本体11から回路基板PCBの平面方向に延在して形成されている。さらに、図5(b)に示すように、第1樹脂ケース10の外面の一部には金属板MP1が取り付けられており、回路基板PCB上の電磁シールドが必要な部品をノイズから保護するようになっている。また、図5(a)に示すように、第2樹脂ケース20にも第1樹脂ケース10の金属板MP1と対応する位置に金属板MP2が取り付けられている。
さらに、第1樹脂ケース10には、上記の第1及び第2のボルト締め部Bt1,Bt2を保護するための保護部12,13が本体11から延在して設けられている。図6は、図5に示すボルト締め部Bt1,Bt2及び保護部12,13の周辺拡大図であり、(a)は第1のボルト締め部Bt1及び第1保護部12の周辺を示し、(b)は第2のボルト締め部Bt2及び第2保護部13の周辺を示している。
第1樹脂ケース10は、第1のボルト締め部Bt1を保護すべく第1保護部12が本体11から延在して設けられている。このような第1保護部12は、図6(a)に示すように、ボルト締め部Bt1の側方の双方に、第1のボルト締め部Bt1に対するボルト締め時において当該ボルト締め部Bt1の板側面が接触する壁部12aを有している。ここで、ボルト締め部Bt1の側方とは、ボルト締め部Bt1の延在方向(すなわち回路基板PCBの法線方向)と直交する方向、且つ、板面と水平となる方向である。また、図5(a)及び図6(a)に示すように、第1樹脂ケース10は、板状のボルト締め部Bt1の上面の一部を覆う第2壁部12bを有している。この第2壁部12bは、ボルト締め部Bt1の上面を略U字状に覆う構成となっている。なお、第2壁部12bは、ボルト締め部Bt1の上面のみならず、下面を覆う構成であってもよいし、上面及び下面の双方を覆う構成であってもよい。
さらに、第1樹脂ケース10は、第2のボルト締め部Bt2を保護すべく第2保護部13が本体11から延在して設けられている。このような第2保護部13は、図6(b)に示すように、ボルト締め部Bt2の側方の一方に、第2のボルト締め部Bt2に対するボルト締め時において当該ボルト締め部Bt2の板側面が接触する壁部13aを有している。側方の概念は上記と同様である。また、図5(b)及び図6(b)に示すように、第1樹脂ケース10は、板状のボルト締め部Bt2の上面の一部を覆う第2壁部13bを有している。この第2壁部13bは、ボルト締め部Bt2の上面を略J字状に覆う構成となっている。なお、第2壁部13bは、ボルト締め部Bt2の上面のみならず、下面を覆う構成であってもよいし、上面及び下面の双方を覆う構成であってもよい。
ここで、壁部12a,13aは、ボルト締め時にボルト締め部Bt1,Bt2が接触するものであれば、ボルト締め部Bt1,Bt2に対して予め接して形成されるものであってもよいし、所定のクリアランスを有して近接するものであってもよい。また、第2壁部12b,13bについても、ボルト締め部Bt1,Bt2に対して予め接するものであってもよいし、所定のクリアランスを有して近接するものであってもよい。
さらに、保護部12,13は、第2壁部12b,13bの撓みを抑制する複数のリブ12c,13cを備えている。複数のリブ12c,13cは、それぞれ第2壁部12b,13bの法線方向(すなわち、ボルト締め部Bt1,Bt2の法線方向であって、より詳細にはボルト孔BH1に対するボルトの挿抜方向)に延びる肉厚部である。なお、図6においてリブ12c,13cは複数であるが、これに限らず、1つであってもよい。さらに、リブ12c,13cは、第2壁部12b,13bから延在する部位に設けられて第2壁部12b,13bの撓みを抑制するものであれば、その位置が限定されるものではない。
再度、図2を参照する。上記のような電源切替ユニットYは、図2に示すように、ヒュージブルリンクブロックFLに組み付けられる。ヒュージブルリンクブロックFLは、所定の箇所にボルト受部BR1,BR2が形成されており、電源切替ユニットYのボルト穴部BH3,BH4とボルトを介して連結されるようになっている。このような、ヒュージブルリンクブロックFLは、図1に示す回路MC,SC,BCが例えばバスバによって構成されており、これにヒューズFやリレー等のスイッチ素子SWが搭載されて、図1に示した回路を形成するようになっている。
さらに、ヒュージブルリンクブロックFLは、電源切替ユニットYのボルト締め部Bt1,Bt2とボルト締めによって電気接続される被ボルト締め部Bp1,Bp2を備えている。
図7は、電源切替ユニットYをヒュージブルリンクブロックFLに組み付けたときの組付構成を示す概略断面図であり、(a)は第1の被ボルト締め部Bp1における組付構成を示し、(b)は第2の被ボルト締め部Bp2における組付構成を示している。
図2及び図7(a)に示すように、第1の被ボルト締め部Bp1は、ヒュージブルリンクブロックFLに固定される導電性金属の固定ボルトFBから構成されている。固定ボルトFBは螺子山FB1が下側となり先端FB2が上側となるように固定されている。固定ボルトFBの螺子山FB1上には、図1に示す回路MCにつながるバスバ(相手側バスバ)B3が、当該バスバB3の孔B3aに固定ボルトFBの螺子切り部FB3が挿入された状態で載置される。
また、上記した電源切替ユニットYのボルト締め部Bt1は、ボルト締め部Bt1のボルト孔BH1にボルトBLの螺子切り部FB3が挿入された状態で、バスバB3上に載置される。さらに、このボルト締め部Bt1上には、導電性金属のナットNが固定ボルトFBの螺子切り部FB3に取り付けられており、固定ボルトFBの螺子山FB1とナットNとでバスバB3とボルト締め部Bt1とを挟み込んで固定している。
さらに、本実施形態においては、メインバッテリMBにつながるLA端子LA1が、バスバB3とボルト締め部Bt1との間に介在されている。すなわち、LA端子LA1の孔LA1aが固定ボルトFBの螺子切り部FB3に挿入された状態で、バスバB3とボルト締め部Bt1との間に介在されている。これにより、バスバB3とボルト締め部Bt1との接続部分において、メインバッテリMBとの電気接続も行うことができる。
また、図7(b)に示すように、第2の被ボルト締め部Bp2は、ヒュージブルリンクブロックFLに固定される導電性金属の固定ナットFNから構成されている。固定ナットFNはその穴部FN1が側方を向いた状態で、ヒュージブルリンクブロックFLに固定されている。このような固定ナットFN上には、図1に示す回路SCにつながるバスバB4(相手側バスバ)が載置される。さらに、このバスバB4上には、電源切替ユニットYのボルト締め部Bt2が載置される。
そして、固定ナットFNの穴部FN1、バスバB4の孔B4a、及びボルト締め部Bt2のボルト孔BH2が揃えられた状態で導電性金属のボルトBLが挿入され、固定ナットFNとボルトBLの螺子山BL1とでバスバB4とボルト締め部Bt2とが挟み込まれて固定される。
さらに、本実施形態においては、サブバッテリSBにつながるLA端子LA2が、ボルト締め部Bt2とボルトBLの螺子山BL1との間に介在されている。すなわち、LA端子LA2の孔LA2aがボルトBLの螺子切り部BL2に挿入された状態で、ボルト締め部Bt2とボルトBLの螺子山BL1との間に介在されている。これにより、バスバB4とボルト締め部Bt2との接続部分において、サブバッテリSBとの電気接続も行うことができる。
次に、本実施形態に係る作用を、電源制御ユニットBSの組立の様子と共に説明する。まず、バスバB1,B2が実装された回路基板PCBを収納した状態で、第1及び第2樹脂ケース10,20を組み付ける。このとき、各バスバB1,B2のボルト締め部Bt1,Bt2は、その一部が保護部12,13から露出した状態となる。
次に、ヒュージブルリンクブロックFLの固定ボルトFB(バスバB3の孔B3aが挿入済み)に、LA端子LA1の孔LA1aを挿入し、次いで、第1のボルト締め部Bt1のボルト孔BH1を挿入する。そして、固定ボルトFBに対してナットNを回転させながら組み付ける。これにより、バスバB3、第1のボルト締め部Bt1、及びLA端子LA1を電気接続する。
この際、ナットNを固定ボルトFBに組み付けるときのトルクは、第1のボルト締め部Bt1を通じて、バスバB1と回路基板PCBとの接続部である半田部分に作用してしまう。しかし、本実施形態では、第1のボルト締め部Bt1の側方に壁部12aが設けられている。このため、半田部分には過度な応力が加わることなく、クラックが防止される。
加えて、第1のボルト締め部Bt1の上面には、第2壁部12bが設けられる。しかも、保護部12には第2壁部12bの撓みを抑える複数のリブ12cが形成されている。このため、組み付け時に作業者の手が当たるなどして、第1のボルト締め部Bt1の板面を押し上げるような力(板面から第2壁部12bに向かう力)が加わったとしても、第2壁部12bによって第1のボルト締め部Bt1の撓みが抑えられることとなる。さらに、組み付け時に第1のボルト締め部Bt1の板面を押し下げるような力が加わろうとしても、この力が第2壁部12b上に作用して第1のボルト締め部Bt1の撓みが抑えられることもある。よって、一層半田クラックが発生してしまう可能性を低減することができる。
また、第2のボルト締め部Bt2については以下のように組み付けられる。まず、固定ナットFNの穴部FN1に対して、バスバB4の孔B4a、及びボルト締め部Bt2のボルト孔BH2が揃えられると共に、LA端子LA2の孔LA2aが揃えられる。そして、この状態からボルトBLを回転挿入させていく。これにより、バスバB4、第2のボルト締め部Bt2、及びLA端子LA2を電気接続する。
この際、固定ナットFNにボルトBLを組み付けるときのトルクは、第2のボルト締め部Bt2を通じて、バスバB2と回路基板PCBとの接続部である半田部分に作用してしまう。しかし、本実施形態では、第2のボルト締め部Bt1の側方の一方に壁部13aが設けられている。このため、半田部分には過度な応力が加わることを抑制でき、クラックが発生する可能性を抑えることができる。
加えて、第2のボルト締め部Bt2の上面には、第2壁部13bが設けられる。しかも、保護部13には第2壁部13bの撓みを抑える複数のリブ13cが形成されている。このため、組み付け時に作業者の手が当たるなどして、第2のボルト締め部Bt2の板面を押し上げるような力(板面から第2壁部13bに向かう力)が加わったとしても、第2壁部13bによって第2のボルト締め部Bt2の撓みが抑えられることとなる。さらに、組み付け時に第2のボルト締め部Bt2の板面を押し下げるような力が加わろうとしても、この力が第2壁部13b上に作用して第2のボルト締め部Bt2の撓みが抑えられることもある。よって、一層半田クラックが発生してしまう可能性を低減することができる。
このようにして、本実施形態に係る電源切替ユニットYによれば、ボルト締め部Bt1,Bt2の側方のうち少なくとも一方には、ボルト締め部Bt1,Bt2に対するボルト締め時において当該ボルト締め部Bt1,Bt2の板側面が接触する絶縁性の樹脂からなる壁部12a,13aが設けられているため、ボルト締め時にバスバB1,B2にトルクが加わったとしても、このトルクによる変形が壁部12a,13aによって防止され、バスバB1,B2を通じて応力が半田部分に過度に加わってしまう事態についても防止することができる。よって、他の機器とバスバ同士で接続する際に半田クラックが発生し難くなっており、バスバ同士のボルト締めにより電線での電気接続を不要とし、且つバスバB1,B2と回路基板PCBとの接続部となる半田部分のクラックを防止することができる。
また、ボルト締め部Bt1,Bt2の上面及び下面の少なくとも一方の面の一部が絶縁性の樹脂からなる第2壁部12b,13bにより覆われているため、ボルト締め時のトルク以外の力が加わったとしても、その加わった個所に第2壁部12b,13bが設けられていれば、この力についてもバスバB1,B2に直接加わってしまうことを防止でき、一層半田クラックが発生してしまう可能性を低減することができる。
また、第2壁部12b,13bから延在する部位(一体となる部位)に設けられ第2壁部12b,13bの撓みを抑制するリブ12c,13cをさらに備えるため、第2壁部12b,13bはリブ12c,13cによって剛性が保たれることとなり、バスバB1,B2へ力が加わってしまう事態を樹脂部材によって適切に防止することができる。
また、本実施形態に係る電源制御ユニットBSによれば、接続ラインLを導通又は遮断させる電源切替ユニットYと、ヒュージブルリンクブロックFLとを備え、ヒュージブルリンクブロックFLが、ボルト締め部Bt1,Bt2に対してボルト締めされる相手側バスバB3,B4を備えるため、これらの接続をバスバ同士で行うことができる。特に、電源切替ユニットYは、複数のバッテリ間に設けられており、通常ヒュージブルリンクブロックFLとは太物電線によって電気的接続されることから、高価且つ重量のある太物電線を不要とすることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で各実施形態に記載の技術を組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態において、第1樹脂ケース10から延在する保護部12,13に壁部12a,13a及び第2壁部12b,13bが設けられ、壁部12a,13a及び第2壁部12b,13bは第1樹脂ケース10と一体となっているが、これに限らず、壁部12a,13a及び第2壁部12b,13bは第1樹脂ケース10と別体になっていてもよい。
1 :車内システム
10 :第1樹脂ケース
11 :本体
12,13 :保護部
12a,13a :壁部
12b,13b :第2壁部
12c,13c :リブ
20 :第2樹脂ケース
A :接続点
Alt :オルタネータ
B1,B2 :バスバ
B3,B4 :バスバ(相手側バスバ)
BC :分岐回路
BS :電源制御ユニット
Bt1,Bt2 :ボルト締め部
C1〜C4 :回路
F :ヒューズ
FL :ヒュージブルリンクブロック
L :接続ライン
LE :脚部
MB :メインバッテリ
MC :メインバッテリ側回路(バッテリ側回路)
SB :サブバッテリ
SC :サブバッテリ側回路(バッテリ側回路)
SW,SW1〜SW10 :スイッチ素子
Y :電源切替ユニット

Claims (5)

  1. 回路基板と、複数の脚部を有し前記回路基板上の回路と前記複数の脚部とが半田を介して接続される板状のバスバとを備えた車両用電子ユニットであって、
    前記バスバは、2本以上の脚部によって1つのグループを形成し、1つの対象に対して前記1つのグループを構成する前記2本以上の脚部が電気接続されると共に、前記回路基板の投影面より突出する部位が、相手側導通部材とボルト締めされるボルト締め部を構成し、
    前記ボルト締め部の延在方向と直交する方向、且つ、前記ボルト締め部の板面と水平となる方向である、前記ボルト締め部の側方のうち少なくとも一方には、前記ボルト締め部に対するボルト締め時において当該ボルト締め部の板側面が接触する絶縁性の樹脂からなる壁部が設けられている
    ことを特徴とする車両用電子ユニット。
  2. 板状の前記ボルト締め部の上面及び下面の少なくとも一方の面の一部が絶縁性の樹脂からなる第2壁部により覆われている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用電子ユニット。
  3. 前記第2壁部から延在する部位に設けられ前記第2壁部の撓みを抑制するリブをさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用電子ユニット。
  4. 前記バスバは、前記回路基板の投影面より突出する部位の根元端から前記ボルト締め部までの板幅が同一とされている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用電子ユニット。
  5. 複数のバッテリとの間を接続する接続ライン上に設けられた請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用電子ユニットと、
    前記車両用電子ユニットの前記ボルト締め部に対してボルト締めされる相手側バスバと、前記複数のバッテリに接続される複数のバッテリ側回路と、当該複数のバッテリ側回路それぞれから複数に分岐して負荷に接続される複数の分岐回路と、前記複数の分岐回路上に設けられるヒューズ又は/及びスイッチ素子と、を有したヒュージブルリンクブロックと、を備え、
    前記車両用電子ユニットは、前記接続ラインを導通又は遮断させる電源切替ユニットである
    ことを特徴とする電源制御ユニット。
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