JP6579101B2 - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6579101B2
JP6579101B2 JP2016520976A JP2016520976A JP6579101B2 JP 6579101 B2 JP6579101 B2 JP 6579101B2 JP 2016520976 A JP2016520976 A JP 2016520976A JP 2016520976 A JP2016520976 A JP 2016520976A JP 6579101 B2 JP6579101 B2 JP 6579101B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect
input image
image
zoom
flow vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016520976A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015178085A1 (ja
Inventor
正和 海老原
正和 海老原
大資 田原
大資 田原
小橋 貴志
貴志 小橋
篤史 木村
篤史 木村
和博 嶋内
和博 嶋内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JPWO2015178085A1 publication Critical patent/JPWO2015178085A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6579101B2 publication Critical patent/JP6579101B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/222Studio circuitry; Studio devices; Studio equipment
    • H04N5/262Studio circuits, e.g. for mixing, switching-over, change of character of image, other special effects ; Cameras specially adapted for the electronic generation of special effects
    • H04N5/2621Cameras specially adapted for the electronic generation of special effects during image pickup, e.g. digital cameras, camcorders, video cameras having integrated special effects capability
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/20Analysis of motion
    • G06T7/246Analysis of motion using feature-based methods, e.g. the tracking of corners or segments
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6097Colour correction or control depending on the characteristics of the output medium, e.g. glossy paper, matt paper, transparency or fabrics
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • H04N23/681Motion detection
    • H04N23/6811Motion detection based on the image signal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/69Control of means for changing angle of the field of view, e.g. optical zoom objectives or electronic zooming
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/61Control of cameras or camera modules based on recognised objects
    • H04N23/611Control of cameras or camera modules based on recognised objects where the recognised objects include parts of the human body

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本開示は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
ユーザが撮影した写真などの画像にエフェクトを加えることは、既に一般的に行われている。例えば、特許文献1には、入力画像のぼけの度合いを検出する検出手段と、入力画像に含まれる情報の量を削減することによって入力画像を加工する複数の画像処理のうちのいずれかを、ぼけの度合いに基づいて選択する選択手段と、選択された画像処理を入力画像に施す画像処理手段とを含む画像処理装置が記載されている。かかる技術によれば、入力画像に施される画像処理が自動的に選択されるため、簡単かつ効果的に画像を表示することができる。
特開2010−146264号公報
しかしながら、近年、撮像機能を有する機器のさらなる普及と性能の向上とによって、ユーザは、さまざまな状況で撮像された多種多様かつ高品質な画像を得られるようになった。そのため、上記の特許文献1に記載されたような、画像のスライドショーの単調さを解消したり、手振れなどによってぼけた画像の見苦しさを緩和したりするためのエフェクトにはとどまらず、それぞれの画像の特徴に応じた適切なエフェクトを選択することが求められている。
そこで、本開示では、画像の特徴に応じて適切にエフェクトの処理を選択することが可能な、新規かつ改良された画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを提案する。
本開示によれば、入力画像における画素のフローベクトルを検出するフローベクトル検出部と、上記フローベクトルのパターンに基づいて、上記入力画像に対するエフェクトの処理を選択するエフェクト選択部とを備える画像処理装置が提供される。
また、本開示によれば、画像処理装置の処理回路が、入力画像における画素のフローベクトルを検出することと、上記フローベクトルのパターンに基づいて、上記入力画像に対するエフェクトの処理を選択することとを含む画像処理方法が提供される。
また、本開示によれば、入力画像における画素のフローベクトルを検出する機能と、上記フローベクトルのパターンに基づいて、上記入力画像に対するエフェクトの処理を選択する機能とを画像処理装置の処理回路に実現させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、画像の特徴に応じて適切にエフェクトの処理を選択することができる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係るシステムの概略的な構成例を示す図である。 本開示の一実施形態に係るシステムの第1の機能構成例を示すブロック図である。 本開示の一実施形態に係るシステムの第2の機能構成例を示すブロック図である。 本開示の一実施形態におけるエフェクト設定部の構成例を示すブロック図である。 本開示の一実施形態におけるズームエフェクト選択処理の例を示すフローチャートである。 本開示の一実施形態におけるアートエフェクト選択処理の例を示すフローチャートである。 本開示の一実施形態における油彩/水彩選択処理の例を示すフローチャートである。 本開示の一実施形態におけるイラスト/点描選択処理の例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.システム構成例
2.機能構成例
3.エフェクト設定部の構成例
4.処理フローの例
4−1.ズームエフェクト選択処理
4−2.アートエフェクト選択処理
5.ハードウェア構成
6.補足
(1.システム構成例)
図1は、本開示の一実施形態に係るシステムの概略的な構成例を示す図である。図1を参照すると、システム10は、撮像装置100、端末装置200、および/またはサーバ300を含みうる。本実施形態では、入力画像に対する画像解析の結果に基づいて、当該入力画像に適用されるエフェクトの有無またはエフェクトの種類が選択される(以下、これらの処理は画像解析の処理として総称されうる)。
例えば、入力画像は、撮像装置100によって撮像された画像でありうる。この場合、システム10は、少なくとも撮像装置100を含む。画像解析の処理は、撮像装置100で実行されてもよい。この場合、システム10は撮像装置100だけを含んでもよい。あるいは、画像解析の処理は、撮像装置100から有線/無線通信によって画像のデータを受信した端末装置200で実行されてもよい。この場合、システム10は、撮像装置100と端末装置200とを含む。また、画像解析の処理は、端末装置200から有線/無線通信によって画像のデータを転送されたサーバ300によって実行されてもよい。この場合、システム10は、撮像装置100と、端末装置200と、サーバ300とを含む。撮像装置100が直接的にサーバ300と通信可能である場合には、システム10は撮像装置100およびサーバ300だけを含んでもよい。
なお、例えば画像解析の処理が撮像装置100で実行される場合であっても、エフェクトの選択結果や、選択されたエフェクトが適用された入力画像が、撮像装置100から端末装置200またはサーバ300に送信されてもよい。この場合、システム10は端末装置200および/またはサーバ300をさらに含みうる。同様に、画像解析の処理が端末装置200で実行される場合であっても、エフェクトの選択結果や、選択されたエフェクトが適用された入力画像が、端末装置200からサーバ300にアップロードされてもよい。この場合、システム10はサーバ300をさらに含みうる。また、サーバ300における画像解析の結果は、端末装置200および/または撮像装置100にフィードバックされうる。同様に、端末装置200における画像解析の結果は、撮像装置100にフィードバックされうる。
また、例えば、入力画像は、装置内部またはネットワーク上のストレージに既にデータとして存在する画像であってもよい。この場合、システム10は、必ずしも撮像装置100を含まない。画像解析の処理は、端末装置200で実行されてもよい。この場合、システム10は端末装置200だけを含んでもよい。あるいは、画像解析の処理は、サーバ300で実行されてもよい。この場合、システム10はサーバ300だけを含んでもよいし、入力画像を取得してサーバ300に転送する端末装置200をさらに含んでもよい。上記の例と同様に、端末装置200で画像解析の処理が実行される場合であっても、エフェクトの選択結果や、選択されたエフェクトが適用された入力画像が、端末装置200からサーバ300にアップロードされてもよい。この場合、システム10はサーバ300をさらに含みうる。また、サーバ300における画像解析の結果は、端末装置200にフィードバックされてもよい。この場合、システム10は端末装置200をさらに含みうる。
以下、撮像装置100、端末装置200、およびサーバ300が、それぞれシステム10に含まれる場合の構成について、さらに説明する。なお、それぞれの装置のハードウェア構成については、例えば後述する画像処理装置のハードウェア構成を適用することが可能である。
撮像装置100は、撮像機能を有する装置である。図1では、撮像装置100の例としてスマートフォン100aおよびデジタルカメラ100bが示されているが、撮像装置100は、他にもタブレットやゲーム機、ウェアラブル装置など、撮像機能を有するあらゆる装置を含みうる。撮像装置100は、撮像素子と、撮像素子に関連する光学系および駆動系と、画像処理回路とを含む。画像処理回路は、画像データを生成するための基本的な画像処理だけを実行してもよいし、上述した画像解析の処理を実行可能であってもよい。また、撮像装置100は、端末装置200またはサーバ300との間で画像データなどを送受信するための通信装置や、内部的に生成された情報、または端末装置200もしくはサーバ300から受信された情報を出力するためのディスプレイやスピーカなどの出力装置、ユーザの操作を受け付けるためのボタンやタッチパネルなどの入力装置などをさらに含んでもよい。
端末装置200は、画像処理機能を有する装置である。図1では、端末装置200の例としてパーソナルコンピュータ200aおよびテレビ200bが示されているが、端末装置200は、他にもタブレットやスマートフォン、レコーダ、ゲーム機など、画像処理機能を有するあらゆる装置を含みうる。タブレットやスマートフォンのような撮像機能を有する装置であっても、例えば他の装置が撮像した画像を受信することによって、端末装置200として機能することが可能である。端末装置200は、処理回路と、通信装置と、入出力装置とを含みうる。例えば、端末装置200は、通信装置を用いて撮像装置100から受信した入力画像、または装置内部もしくはネットワーク上のストレージから取得した入力画像について、処理回路によって画像解析の処理を実行し、処理結果を入出力装置に含まれるディスプレイなどを介して出力してもよい。また、端末装置200は、処理結果を通信装置を用いて撮像装置100またはサーバ300に送信してもよい。
サーバ300は、ネットワーク上の1または複数の画像処理装置によって構成される。サーバ300を構成する画像処理装置は、処理回路と、通信装置とを含みうる。例えば、サーバ300は、通信装置を用いて端末装置200または撮像装置100から受信した入力画像、または装置内部もしくはネットワーク上のストレージから取得した入力画像について、処理回路によって画像解析の処理を実行し、処理結果を通信装置を用いて端末装置200または撮像装置100に送信してもよい。
(2.機能構成例)
図2は、本開示の一実施形態に係るシステムの第1の機能構成例を示すブロック図である。図2を参照すると、機能構成500aは、撮像部/通信部501と、画像取得部503と、エフェクト設定部505と、エフェクト設定DB507と、エフェクト適用部509と、画像出力部511と、出力部/通信部513と、入力部/通信部515と、記録制御部517と、画像ストレージ519とを含む。機能構成500aは、上記のシステム10に含まれる撮像装置100、端末装置200、またはサーバ300のいずれかによって実現される。あるいは、システム10に含まれる複数の装置が協働することによって機能構成500aを実現してもよい。
図示された第1の機能構成例では、入力画像に対する画像解析の結果に基づいてエフェクトが適用された入力画像、またはエフェクトが適用されなかった入力画像がユーザに提示される。ここで、画像は、記録のためのプレビューとして提示されてもよく、また単に閲覧に供するために提示されてもよい。画像をプレビューとして提示する場合、画像を参照したユーザの操作に従って、エフェクトが適用された入力画像、またはエフェクトが適用されなかった入力画像をストレージに格納することが可能でありうる。以下、それぞれの構成要素について説明する。
撮像部/通信部501は、画像取得部503に入力画像のデータを提供する。システム10において、撮像部/通信部501は、例えば撮像装置100で画像データを生成する撮像素子によって実現される(撮像部)。あるいは、撮像部/通信部501は、端末装置200またはサーバ300で撮像装置100またはネットワーク上のストレージから画像データを受信する通信装置によって実現される(通信部)。
画像取得部503は、撮像部/通信部501から入力画像のデータを取得するソフトウェア的なインターフェースである。システム10において、画像取得部503は、撮像装置100、端末装置200、またはサーバ300に含まれるCPU(Central Processing Unit)などの処理回路によって実現される。画像取得部503は、入力画像をエフェクト設定部505における画像解析のために提供する。また、画像取得部503は、エフェクト設定部505における画像解析の結果に応じてエフェクトを適用した上で、またはそのまま出力するために、入力画像をエフェクト適用部509(または画像出力部511)に提供する。
エフェクト設定部505は、画像取得部503によって取得された入力画像に適用されるエフェクトの有無またはエフェクトの種類を選択するための画像解析を実行する。システム10において、エフェクト設定部505は、撮像装置100、端末装置200、またはサーバ300に含まれるCPUなどの処理回路によって実現される。エフェクト設定部505は、例えば入力画像における画素のフローベクトルを検出し、当該フローベクトルのパターンに基づいて、入力画像に適用されるエフェクトの有無またはエフェクトの種類を選択する。エフェクト設定部505は、エフェクト設定DB507を参照して、適用可能なエフェクトに関する情報を取得してもよい。なお、エフェクト設定部505の詳細な構成については後述する。
エフェクト適用部509は、エフェクト設定部505における画像解析の結果に応じて、画像取得部503から提供された入力画像にエフェクトを適用する。エフェクト設定部505によって入力画像にエフェクトを適用しないことが選択された場合、エフェクト適用部509による処理はスキップされ、画像出力部511が入力画像をそのまま出力しうる。エフェクト設定部505も、撮像装置100、端末装置200、またはサーバ300に含まれるCPUなどの処理回路によって実現される。
画像出力部511は、エフェクト適用部509においてエフェクトが適用された入力画像、またはエフェクトが適用されていない入力画像のデータを出力部/通信部513に提供するソフトウェア的なインターフェースである。システム10において、画像出力部511は、撮像装置100、端末装置200、またはサーバ300に含まれるCPUなどの処理回路によって実現される。また、画像出力部511は、入力部/通信部515を介して取得されるユーザ操作に従って、エフェクトが適用された入力画像、またはエフェクトが適用されていない入力画像のデータを記録制御部517に提供する。
出力部/通信部513は、画像出力部511から提供された入力画像のデータを出力する。システム10において、出力部/通信部513は、例えば撮像装置100または端末装置200が有するディスプレイなどの出力装置によって実現される(出力部)。あるいは、出力部/通信部513は、端末装置200が撮像装置100に解析結果を送信するための通信装置、またはサーバ300が端末装置200または撮像装置100に解析結果を送信するための通信装置によって実現される(通信部)。この場合、解析結果は、画像解析処理を実行する装置とは異なる装置によって出力される。
なお、以下の入力部/通信部515、記録制御部517、および画像ストレージ519は、出力部/通信部513によって出力される画像が、記録のためのプレビューとしてユーザに提示される場合に設けられる。画像が単に閲覧に供するために提示されるような場合には、機能構成500aは入力部/通信部515、記録制御部517、および画像ストレージ519を含まなくてもよい。
入力部/通信部515は、出力部/通信部513によってプレビューとして出力された入力画像を参照したユーザによる操作入力を取得する。システム10において、入力部/通信部515は、例えば撮像装置100または端末装置200が有するボタンやタッチパネルなどの入力装置によって実現される(入力部)。あるいは、入力部/通信部515は、端末装置200が撮像装置100からデータを受信するための受信装置、またはサーバ300が端末装置200または撮像装置100からデータを受信するための通信装置によって実現される(通信部)。この場合、ユーザ操作は、画像解析処理または画像の保存の処理を実行する装置とは異なる装置において受け付けられる。
記録制御部517は、入力部/通信部515によって取得されたユーザ操作に従って、エフェクトが適用された入力画像、またはエフェクトが適用されていない入力画像のデータを画像ストレージ519に格納する。入力画像のデータは、画像出力部511から取得される。システム10において、記録制御部517は、撮像装置100、端末装置200、またはサーバ300に含まれるCPUなどの処理回路によって実現される。
なお、図示していないが、機能構成500aは、入力部/通信部515によって取得されたユーザ操作に従って、入力画像に適用するエフェクトの種類を変更したり、入力画像に新たにエフェクトを適用したり、入力画像へのエフェクトの適用を解除したりするための構成要素をさらに含んでもよい。このような構成要素については、公知の技術を適用することが可能であるため、詳細な説明は省略する。
図3は、本開示の一実施形態に係るシステムの第2の機能構成例を示すブロック図である。図3を参照すると、機能構成500bは、撮像部/通信部501と、画像取得部503と、エフェクト設定部505と、エフェクト設定DB507と、エフェクト適用部509と、記録制御部517と、画像ストレージ519とを含む。機能構成500bは、上記のシステム10に含まれる撮像装置100、端末装置200、またはサーバ300のいずれかによって実現される。あるいは、システム10に含まれる複数の装置が協働することによって機能構成500bを実現してもよい。
図示された第2の機能構成例では、入力画像に対する画像解析の結果に基づいてエフェクトが適用された入力画像、またはエフェクトが適用されなかった入力画像が、自動的にストレージに格納される。従って、図3に示された例では、エフェクト適用部509においてエフェクトが適用された入力画像、またはエフェクトが適用されていない入力画像のデータが、そのまま記録制御部517に提供される。また、記録制御部517は、提供された画像を自動的に画像ストレージ519に格納する。なお、それ以外の構成要素については、上記の第1の機能構成例と同様であるため重複した説明は省略する。
上述したような本実施形態の機能構成例では、入力画像に対する画像解析の結果に基づいて、当該入力画像に適用されるエフェクトの有無またはエフェクトの種類を選択する処理が実行される。これらの例では、処理の結果に基づいてエフェクトが適用された入力画像がストレージに格納されてもよいし、エフェクトが適用された画像がプレビューまたは閲覧のために表示されるだけであってもよい。つまり、本実施形態では、入力画像に適用されるエフェクトの有無またはエフェクトの種類が選択する処理が実行されるが、処理結果の用途は特定されない。
(3.エフェクト設定部の構成例)
図4は、本開示の一実施形態におけるエフェクト設定部の構成例を示すブロック図である。図4を参照すると、エフェクト設定部505は、画像解析部5051と、エフェクト選択部5059とを含む。エフェクト選択部5059は、ズームエフェクト選択部5061と、アートエフェクト選択部5063とを含む。なお、上述の通り、システム10において、エフェクト設定部505は、撮像装置100、端末装置200、またはサーバ300に含まれるCPUなどの処理回路によって実現される。以下、それぞれの構成要素について説明する。
画像解析部5051は、フローベクトル検出部5053と、フローコヒーレンシ検出部5055と、顔検出部5057とを含み、入力画像の解析を実行する。
フローベクトル検出部5053は、入力画像における画素のフローベクトルを検出する。フローベクトルは、各画素が有する方向成分を示すベクトルである。より具体的には、例えば、フローベクトル検出部5053は、Sobelフィルタを利用して入力画像内での輝度勾配を算出し、輝度勾配に基づいてフローベクトルを検出してもよい。このようなフローベクトルの検出方法は、例えば特開2012−230549号公報に記載されている。あるいは、フローベクトル検出部5053は、Jan Eric Kyprianidis, Henry Kang, "Image and Video Abstraction by Cocherence-Enhancing Filtering", EUROGRAPHICS 2011, Volume 30(2011), Number 2に記載された「Smoothed Structure Tensor」を用いてフローベクトルを検出してもよい。他にも、フローベクトル検出部5053は、公知のさまざまな技術を利用してフローベクトルを検出しうる。
フローコヒーレンシ検出部5055は、フローベクトル検出部5053によって検出されたフローベクトルのコヒーレンシを検出する。コヒーレンシは、フローベクトルの一様性を示す指標であり、フローベクトルの方向および/または大きさに基づいて算出される。例えば、近接する画素間でフローベクトルの方向が一致している割合が高い場合には、コヒーレンシが強いと判定される。逆に、近接する画素間でフローベクトルの方向が一致しない割合が高い場合には、コヒーレンシが弱いと判定される。なお、フローコヒーレンシの検出方法は、例えば特開2013−246460号公報に記載されている。他にも、フローコヒーレンシ検出部5055は、公知の様々な技術を利用してフローコヒーレンシを検出しうる。
顔検出部5057は、入力画像に含まれる顔を検出する。顔検出部5057は、例えばウェーブレット変換やHaar特徴検出など、公知の様々なアルゴリズムを用いて、入力画像に含まれる顔の領域を算出する。なお、後述するエフェクト選択部5059における顔の領域に基づく判定は付加的なものであるため、画像解析部5051は必ずしも顔検出部5057を含まなくてもよい。また、顔検出部5057がなくても、メタデータ等に基づいてエフェクト選択部5059が入力画像に含まれる顔の領域に基づく判定を実施することが可能であってもよい。あるいは、画像解析部5051は、エフェクト選択部5059における判定とは関係なく顔検出部5057を含んでもよい。
エフェクト選択部5059は、ズームエフェクト選択部5061と、アートエフェクト選択部5063とを含み、画像解析部5051における解析の結果、より具体的には入力画像における画素のフローベクトルのパターンに基づいて、入力画像に対するエフェクトの処理を選択する。より具体的には、エフェクト選択部5059は、エフェクトの処理として、入力画像に対するエフェクトの有無を選択してもよい。また、エフェクト選択部5059は、エフェクトの処理として、エフェクトの種類を選択してもよい。フローベクトルのパターンは、例えば、消失点の有無であってもよい。また、フローベクトルのパターンは、フローベクトルのコヒーレンシなどによって識別されてもよい。エフェクト選択部5059は、エフェクトの処理として、フローベクトルのコヒーレンシに基づいて、入力画像に対するエフェクトの種類を選択してもよい。また、エフェクト選択部5059は、エフェクトの処理として、フローベクトルのコヒーレンシに基づいて、入力画像に対するエフェクトの有無を選択してもよい。
ズームエフェクト選択部5061は、入力画像にズームエフェクトを適用するか否か、または入力画像に適用されるズームエフェクトの種類を選択する。つまり、エフェクト選択部5059に含まれるズームエフェクト選択部5061は、エフェクトの処理として、消失点の有無に基づいて、入力画像にズームエフェクトを適用するか否かを選択してもよい。ここで、本明細書において、ズームエフェクトは、画像内のある点を基準にして画角を仮想的に変化させるエフェクトを意味する。ズームエフェクトは、例えば、単純に画像内のある点にズームインする第1のズームエフェクトと、画像内のある点を基準にして空間モデルを再構築し、基準点が最奥部になるように視点を仮想的に移動させた上でズームインする第2のズームエフェクトとを含みうる。第2のズームエフェクトでは、仮想的なウォークスルーのような没入感のある映像効果が得られることから、以下の説明では第2のズームエフェクトを単に「ウォークスルー」ともいう。ウォークスルーでは空間モデルの再構築によって特に画像の周縁部のエッジがぼやけてしまうのに対し、第1のズームエフェクトではエッジがぼやけることなく保存されることから、以下の説明では第1のズームエフェクトを「エッジ保存ズーム」ともいう。ズームエフェクト選択部5061は、例えば、入力画像にウォークスルーを適用するか、エッジ保存ズームを適用するか、またはどちらのズームエフェクトも適用しないかを選択する。
アートエフェクト選択部5063は、入力画像にアートエフェクトを適用するか否か、または入力画像に適用されるアートエフェクトの種類を選択する。ここで、本明細書において、アートエフェクトは、例えば水彩調、油彩調、イラスト調、または点描調のフィルタを含む。例えば、水彩調のフィルタでは、エッジを保存しつつ平滑化を施すことによって、水彩画のような風合いの画像が得られる。また、油彩調のフィルタでは、筆のストロークに似たパターンを描くことによって、油彩画のような風合いの画像が得られる。イラスト調のフィルタでは、エッジに従って滑らかな線を描くことによって、イラストのような風合いの画像が得られる。点描調のフィルタでは、短い楕円形のパターンを描くことによって、点描画のような風合いの画像が得られる。なお、アートエフェクトについては、例えば特開平8−44867号公報や、特開2011−160306号公報、特開2011−166217号公報、A.Hertzmann,“Painterly Rendering with Curved Brush Strokes of Multiple Sizes,”Proc. Sgigraph 98,ACM Press,1998,pp.453-460などに記載された公知の技術を利用することができる。アートエフェクト選択部5063は、例えば、入力画像に上記のアートエフェクトのうちのいずれかを適用するか、またはアートエフェクトを適用しないかを選択する。
上述の通り、ズームエフェクト選択部5061、およびアートエフェクト選択部5063は、例えば入力画像における画素のフローベクトルのパターンに基づいて、入力画像に適用されるエフェクトの有無またはエフェクトの種類を選択する。また、ズームエフェクト選択部5061、およびアートエフェクト選択部5063は、付加的に、入力画像における顔検出の有無もしくは顔の領域の大きさ、または入力画像におけるエッジや色の状態に基づいて、入力画像に適用されるエフェクトの有無またはエフェクトの種類を選択してもよい。このような選択の処理の例について、以下でフローチャートを参照してさらに説明する。
(4.処理フローの例)
(4−1.ズームエフェクト選択処理)
図5は、本開示の一実施形態におけるズームエフェクト選択処理の例を示すフローチャートである。図5を参照すると、まず、ズームエフェクト選択部5061は、入力画像にフロー消失点が存在するか否かを判定する(S101)。フロー消失点は、フローベクトル検出部5053によって検出されるフローベクトルが形成する消失点である。フロー消失点が存在する場合、入力画像のフローベクトルでは、画像内のある点を中心とする放射状の方向のベクトルが支配的になる。なお、消失点の検出については、例えば米国特許公開第2013/0094764号などに記載された公知の技術を利用することができる。
上記のS101の判定において、入力画像にフロー消失点が存在しないと判定された場合(NO)、ズームエフェクト選択部5061は、入力画像にズームエフェクトを適用しないことを選択し(S103)、処理を終了する。ズームエフェクトは、例えば奥行きのある風景などを含む画像において、消失点を基準にして適用した場合に効果的である。逆に言うと、奥行きがない画像であったり、奥行きがあっても消失点が画像に含まれないような場合には、ズームエフェクトを効果的に使用することは難しい。従って、図示された例において、ズームエフェクト選択部5061は、入力画像にフロー消失点が存在しないと判定された場合にはズームエフェクトを適用しないことを選択する。
一方、S101の判定において、入力画像にフロー消失点が存在すると判定された場合(YES)、ズームエフェクト選択部5061は、入力画像にズームエフェクトを適用することを選択し、ズームエフェクトの種類を選択するためのS105〜S113の処理を実行する。なお、図示された例では、エフェクト設定DB507において2種類のズームエフェクト(ウォークスルーおよびエッジ保存ズーム)が定義されているために上記の処理が実行される。他の例において、ズームエフェクトが1種類のみ(例えばエッジ保存ズームのみ)定義されているような場合には、S101の判定において入力画像にフロー消失点が存在すると判定された時点で、当該ズームエフェクトを適用することが決定されてもよい。このような場合、フローベクトルのコヒーレンシを用いた判定は実施されないため、フローコヒーレンシ検出部5055は必ずしも設けられなくてもよい。
図示された例では、S101の判定において入力画像にフロー消失点が存在すると判定された場合、ズームエフェクト選択部5061が、さらに、入力画像におけるフローベクトルのコヒーレンシが上下で異なるか否かを判定する(S105)。より具体的には、ズームエフェクト選択部5061は、フローベクトルのコヒーレンシが、入力画像の上部の領域では弱く、下部の領域では強いという傾向がみられるか否かを判定する。このような傾向は、コヒーレンシの入力画像の領域に応じた傾向の例である。このような傾向がみられる画像は、屋外で撮影された画像でありうる。例えば、屋外で撮像された画像に空と地上の風景とが映っている場合、空の領域ではフローベクトルが様々な方向を向くため、コヒーレンシが弱くなる。一方、地上の風景の領域では、建物や道路などの何らかの被写体が存在するため、空の領域に比べるとコヒーレンシが強くなる。S105の判定は、このような傾向を利用して、入力画像が屋外で撮像された画像であるか否かを判定するものである。
なお、他の例では、上記のS105の判定に代えて、例えば、入力画像のカラーヒストグラムを取得し、入力画像の上部の方が下部よりも明るいという傾向がみられる場合に入力画像が屋外で撮像された画像であると判定してもよい。
上記のS105の判定において、入力画像におけるフローベクトルのコヒーレンシが上下で異なると判定されなかった場合(NO)、ズームエフェクト選択部5061は、入力画像にエッジ保存ズームを適用することを選択する(S107)。上記の通り、S105の判定では、入力画像が屋外で撮像された画像であるか否かが判定されうる。従って、フローベクトルのコヒーレンシが上下で異なると判定されなかった場合、入力画像は屋外で撮像された画像ではないと推定される。このような画像には、屋内で撮像された画像が含まれる。屋内で撮像された画像の場合、一般に画像の周縁部まで被写体が存在していることが多い。それゆえ、例えば屋内で撮像された画像にウォークスルーのエフェクトを適用すると、周縁部の被写体のエッジがぼやけてしまうことによる違和感も与えてしまう可能性がある。そこで、図示された例では、入力画像が屋内で撮像された画像である可能性がある場合にはエッジ保存ズームを適用することによって、違和感を与えることを回避している。
一方、S105の判定において、入力画像におけるフローベクトルのコヒーレンシが上下で異なると判定された場合(YES)、ズームエフェクト選択部5061は、さらに、入力画像が、強くかつ直線的なエッジを含むか否かを判定する(S109)。ここで、強くかつ直線的なエッジが含まれると判定された場合(YES)、ズームエフェクト選択部5061は、入力画像にエッジ保存ズームを適用することを選択する(S107)。つまり、この場合、エフェクト選択部5059に含まれるズームエフェクト選択部5061は、入力画像にズームエフェクトを適用する場合であって、入力画像が直線的なエッジを含む場合には、ズームエフェクトとしてエッジ保存ズームを選択する。入力画像が、強くかつ直線的なエッジを含む場合、入力画像の被写体には建物や道路などの人工物が含まれる可能性が高い。このような被写体を含む画像にウォークスルーのエフェクトを適用すると、周縁部で人工物の被写体のエッジがぼやけてしまうことによる違和感を与えてしまう可能性がある。そこで、図示された例では、入力画像の被写体に人工物が含まれる可能性が高い場合にはエッジ保存ズームを適用することによって、違和感を与えることを回避している。
なお、エッジを検出する技術としては、sobel filterやLaplacian filter等があるが、その結果から得られるエッジ情報からエッジ連続性を算出することができる。その際に、例えば、エッジの連続性が確認されたエッジのみを残し、エッジ直線性の強度を算出する。直線性の強度の算出方法の一例として、連続性を保有する隣接するエッジの角度がある一定の幅以内で連続しているようであれば直線エッジ(A)とみなし、それ以外は非直線エッジ(B)とみなしカウントする。そして、直線エッジと非直線エッジの比率(A:B)を確認し、直線エッジ(A)の比率が高い場合は“強い直線エッジ”と判定する。この処理は、具体的にいえば、A/A+B=50%以上の場合に“強い直線エッジ”と判定するような処理である(比率の数値は一例であり、50%には限らず任意に設定されうる)。この例における判定は、ウォークスルーの際に建物のような人工物の直線が歪むことを防ぐことを意図している。人工物が多いシーンは比較的直線エッジ(A)が多くなるため、(A)の比率が高い場合はエッジ保存ズームを選択する。
上記のS109の判定において、入力画像に強くかつ直線的なエッジが含まれないと判定された場合(NO)、ズームエフェクト選択部5061は、さらに、顔検出部5057が入力画像に含まれる顔を検出したか否かを判定する(S111)。ここで、入力画像に含まれる顔が検出されていた場合(YES)、ズームエフェクト選択部5061は、入力画像にエッジ保存ズームを適用することを選択する(S107)。つまり、この場合、エフェクト選択部5059に含まれるズームエフェクト選択部5061は、入力画像にズームエフェクトを適用する場合であって、入力画像に顔が含まれる場合には、ズームエフェクトとして、エッジ保存ズームを選択する。被写体として顔を含む画像にウォークスルーのエフェクトを適用すると、周縁部で顔のエッジがぼやけてしまうことによる違和感を与えてしまう可能性がある。そこで、図示された例では、入力画像の被写体に顔が含まれる場合にはエッジ保存ズームを適用することによって、違和感を与えることを回避している。
一方、S109の判定において、入力画像に含まれる顔が検出されていなかった場合(NO)、ズームエフェクト選択部5061は、入力画像にウォークスルーのエフェクトを適用することを選択する(S113)。図示された例では、フロー消失点を有する入力画像において、屋外で撮像された画像であり(S105のYES)、被写体として人工物を含まず(S109のNO)、また顔を含まない(S111のNO)場合に、ウォークスルーのエフェクトが適用される。結果として、図示された例では、入力画像が屋外の自然物を主体とする風景画像であるような場合にウォークスルーのエフェクトが適用され(S113)、それ以外の場合にはエッジ保存ズームのエフェクトが適用される(S107)。上記のような処理において、エフェクト選択部5059に含まれるズームエフェクト選択部5061は、入力画像にズームエフェクトを適用する場合に、フローベクトルのコヒーレンシに基づいて、ズームエフェクトの種類を選択しているといえる。より具体的には、ズームエフェクト選択部5061は、フローベクトルのコヒーレンシの入力画像の領域に応じた傾向に基づいて、ズームエフェクトとして、ウォークスルーとエッジ保存ズームの一方を選択している。
以上のようなズームエフェクトの選択処理によって、ズームエフェクトに適した入力画像(例えばフロー消失点を有することによって識別される)に選択的にズームエフェクトを適用することができる。また、周縁部にエッジが位置したり、エッジがぼやけることによる違和感を与えやすかったりする入力画像にはエッジ保存ズームを適用する一方で、そうではない画像についてはウォークスルーのエフェクトを適用することによって、違和感を回避しながら可能な限り没入感のある映像効果を得ることができる。
(4−2.アートエフェクト選択処理)
図6は、本開示の一実施形態におけるアートエフェクト選択処理の例を示すフローチャートである。図6を参照すると、まず、アートエフェクト選択部5063は、顔検出部5057が入力画像において細かい顔を検出したか否かを判定する(S201)。細かい顔は、例えば個々の顔の領域のサイズが所定の閾値よりも小さい顔である。ここで、細かい顔が検出されていた場合(YES)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像にアートエフェクトを適用しないことを選択し(S203)、処理を終了する。この場合、フローベクトルのコヒーレンシの強さには関わらず、入力画像にはアートエフェクトが適用されない。つまり、エフェクト選択部5059に含まれるエフェクト選択部5063は、入力画像に含まれる顔が所定のサイズ未満である場合にはコヒーレンシの強さに関わらず入力画像にアートエフェクトを適用しない。本実施形態におけるアートエフェクトは、入力画像に含まれるエッジの一部を不鮮明にするものでありうるため、細かい被写体は塗りつぶされてしまう可能性がある。その一方で、特に被写体が顔である場合には、エフェクトを適用した後の画像でも顔が視認可能であることが期待されている可能性が高い。従って、図示された例において、アートエフェクト選択部5063は、入力画像において細かい顔が検出された場合にはアートエフェクトを適用しないことを選択する。
一方、S201の判定において、入力画像で細かい顔が検出されていなかった場合(NO)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像にアートエフェクトを適用することを選択する。図示された例では、続いてさらにS205〜S211の処理が実行されるが、S201の処理だけが、アートエフェクトの適用の有無を選択するための処理として独立して実施されてもよい。
図示された例では、S201の判定において、入力画像で細かい顔が検出されていなかった場合、アートエフェクト選択部5063が、さらに、入力画像におけるフローベクトルのコヒーレンシが無視できる程度に弱いか否かを判定する(S205)。S205以降の処理において、エフェクト選択部5059に含まれるアートエフェクト選択部5063は、エフェクトの処理として、コヒーレンシの強さに基づいて、エフェクトとしてのアートエフェクトの種類を選択する。より具体的には、ここで、コヒーレンシが無視できる程度に弱いと判定された場合(YES)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像にアートエフェクトを適用しないことを選択する(S203)。つまり、この場合、エフェクト選択部5059に含まれるアートエフェクト選択部5063は、コヒーレンシの強さが閾値より小さい場合には入力画像にエフェクトとしてのアートエフェクトを適用しない。例えば、アートエフェクトに含まれる油彩調または水彩調のフィルタは、フローベクトルの方向に沿って筆のストロークを描く。また、イラスト調のフィルタは、エッジの方向に沿って滑らかな線を描く。点描のフィルタは、フローベクトルの方向に応じて楕円形のパターンの角度を変化させる。従って、コヒーレンシが弱い、つまりフローベクトルの方向が全体的に一致していない場合には、上記のようなフィルタの効果が現れづらい。従って、図示された例において、アートエフェクト選択部5063は、入力画像におけるフローベクトルのコヒーレンシが無視できる程度に弱いと判定された場合にはアートエフェクトを適用しないことを選択する。
なお、コヒーレンシの強さは、例えば特開2013−46460号公報に記載されたベクトルコヒーレンシ検出などの技術を利用して検出される。この場合、例えば特開2013−46460号公報の図4に示されたようにベクトル(グラディエント:勾配)を算出し、その周辺ベクトルのコヒーレンシを算出することが可能である。その結果を正規化することによって、特開2013−46460号公報の図3に示されるようなベクトルコヒーレンシを算出することができる。ここで、例えば、正規化した結果を、ベクトルコヒーレンシの強弱を0(弱)〜100(強)として表現した場合、例えば空のようなコヒーレンシの低い領域が0〜25の区間に固まっているようであれば、0〜25の区間を“コヒーレンシが弱い区間”と定義してもよい(なお、数値範囲は正規化の度合いやコヒーレンシの強弱を算出するためのアルゴリズムによって変動しうるため、上記の例には限られず任意に設定されうる)。この場合、強さが“コヒーレンシが弱い区間”に含まれるコヒーレンシが支配的なシーンは、アートフィルタの効果があまり得られないためアートフィルタを適用しないことを選択してもよい。
一方、S205の判定において、入力画像におけるフローベクトルのコヒーレンシが無視できる程度に弱くはないと判定された場合(NO)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像にアートエフェクトを適用することを選択し、アートエフェクトの種類を選択するためのS207〜S211の処理を実行する。なお、図示された例では、エフェクト設定DB507において4種類のアートエフェクト(水彩調、油彩調、イラスト調、および点描調のフィルタ)が定義されているために上記の例が実行される。他の例において、アートエフェクトが1種類のみ定義されているような場合には、S205の判定において入力画像におけるフローベクトルのコヒーレンシが無視できる程度に弱くはないと判定された時点で、当該アートエフェクトを適用することが決定されてもよい。また、例えば上記の4種類のアートエフェクトのうちの一部だけが定義されているような場合には、以下で説明する種類を選択するための処理の一部が省略される。
図示された例では、S205の判定において入力画像におけるフローベクトルのコヒーレンシが無視できる程度に弱くはないと判定された場合、アートエフェクト選択部5063が、さらに、入力画像におけるフローベクトルのコヒーレンシがある程度を超えて強いか否かを判定する(S207)。ここで、コヒーレンシがある程度を超えて強いと判定された場合(YES)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像に油彩調、または水彩調のフィルタのエフェクトを適用することを決定し、後述する油彩/水彩選択処理を実行する(S209)。ここで、油彩調、または水彩調のフィルタのエフェクトは、入力画像に筆跡を表現するアートエフェクトである。つまり、この場合、エフェクト選択部5059に含まれるアートエフェクト選択部5063は、コヒーレンシが所定の強さを超える場合にはアートエフェクトとして、入力画像に筆跡を表現するアートエフェクトを適用する。
一方、コヒーレンシがある程度を超えて強いと判定されなかった場合(NO)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像にイラスト調/点描調のフィルタを適用することを決定し、後述するイラスト/点描選択処理を実行する(S211)。上記のS207での判定は、油彩調/水彩調のフィルタが画像におけるフローベクトルのコヒーレンシが比較的強い場合に適し(筆のストロークの表現が豊かになるため)、イラスト調/点描調のフィルタが画像におけるフローベクトルのコヒーレンシが比較的弱い場合に適することに基づく。
図7は、本開示の一実施形態における油彩/水彩選択処理の例を示すフローチャートである。油彩/水彩選択処理は、上記の図6においてS209として参照された。図7を参照すると、まず、アートエフェクト選択部5063は、顔検出部5057が入力画像において検出した顔の領域がある程度を超えて大きいか否かを判定する(S221)。ここで、顔領域がある程度を超えて大きいと判定された場合(YES)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像に水彩調のフィルタを適用することを選択する(S223)。つまり、この場合、エフェクト選択部5059に含まれるアートエフェクト選択部5063は、入力画像に含まれる顔の領域が入力画像の所定の割合以上を占める場合には、筆跡を表現するアートエフェクトとして、水彩調のアートエフェクトを適用する。顔の肌や髪の表現には水彩調のフィルタの方が適するためである。
一方、S221の判定において、顔領域がある程度を超えて大きくはないと判定された場合(NO)アートエフェクト選択部5063は、さらに、入力画像において特定色が支配的であるか否かを判定する(S225)。より具体的には、アートエフェクト選択部5063は、入力画像のカラーヒストグラムを取得し、黄や赤のような鮮やかな色が支配的であるか否かを判定する。ここで、入力画像において特定色が支配的である場合(YES)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像に油彩調のフィルタを適用することを選択する(S227)。一方、入力画像において特定色が支配的ではなかった場合(NO)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像に水彩調のフィルタを適用することを選択する(S223)。つまり、この場合、エフェクト選択部5059に含まれるアートエフェクト選択部5063は、前記入力画像において特定の色が支配的である場合には、筆跡を表現するアートエフェクトとして、油彩調のアートエフェクトを適用する。油彩調のフィルタは鮮やかな色の表現に効果的である一方で、そうでない色については水彩調のフィルタの方が適切な結果が得られる場合が多いためである。
図8は、本開示の一実施形態におけるイラスト/点描選択処理の例を示すフローチャートである。イラスト/点描選択処理は、上記の図6においてS211として参照された。図8を参照すると、まず、アートエフェクト選択部5063は、入力画像が、強くかつ直線的なエッジを含むか否かを判定する(S241)。ここで、強くかつ直線的なエッジが含まれると判定された場合(YES)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像にイラスト調のフィルタを適用することを選択する(S243)。一方、入力画像に強くかつ直線的なエッジが含まれないと判定された場合(NO)、アートエフェクト選択部5063は、入力画像に点描調のフィルタを適用することを選択する(S245)。つまり、この例において、エフェクト選択部5059に含まれるアートエフェクト選択部5063は、入力画像にアートエフェクトを適用する場合、入力画像に含まれる直線的なエッジの度合いに基づいて、アートエフェクトとして、イラスト調のアートエフェクトと点描調のアートエフェクトの一方を適用する。
上述の通り、イラスト調のフィルタでは、エッジに従って滑らかな線を描くことによって、イラストのような風合いの画像が得られる。従って、イラスト調のフィルタは、強くかつ直線的なエッジを含む画像において特に効果的である。このような画像は、例えば、被写体として建物や道路などの人工物を含む画像でありうる。一方、エッジが弱く、また直線的ではない場合、画像は例えば自然物を主体とする風景画像でありうる。このような場合には、点描調のフィルタが効果的である。
以上のようなアートエフェクトの選択処理によって、入力画像におけるフローベクトルのコヒーレンシや、顔検出、エッジの状態などに応じて、入力画像にアートエフェクトを適用するか否か、適用する場合にはどのような種類のアートエフェクトを適用するかを適切に選択することができる。これによって、さまざまな種類のアートエフェクトを選択的に入力画像に適用し、エフェクトの効果を最大化することができる。
(5.ハードウェア構成)
次に、図9を参照して、本開示の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成について説明する。図9は、本開示の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図示された画像処理装置900は、例えば、上記の実施形態における撮像装置、端末装置、またはサーバを実現しうる。
画像処理装置900は、CPU(Central Processing unit)901、ROM(Read Only Memory)903、およびRAM(Random Access Memory)905を含む。また、画像処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート923、通信装置925を含んでもよい。さらに、画像処理装置900は、必要に応じて、撮像装置933、およびセンサ935を含んでもよい。画像処理装置900は、CPU901に代えて、またはこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ばれるような処理回路を有してもよい。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、画像処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU901、ROM903、およびRAM905は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザによって操作される装置である。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、画像処理装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器929であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、画像処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示装置、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置、ならびにプリンタ装置などでありうる。出力装置917は、画像処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音声または音響などの音声として出力したりする。
ストレージ装置919は、画像処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体927のためのリーダライタであり、画像処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録を書き込む。
接続ポート923は、機器を画像処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート923は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどでありうる。また、接続ポート923は、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、画像処理装置900と外部接続機器929との間で各種のデータが交換されうる。
通信装置925は、例えば、通信ネットワーク931に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどでありうる。また、通信装置925は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置925に接続される通信ネットワーク931は、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。
撮像装置933は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、および撮像素子への被写体像の結像を制御するためのレンズなどの各種の部材を用いて実空間を撮像し、撮像画像を生成する装置である。撮像装置933は、静止画を撮像するものであってもよいし、また動画を撮像するものであってもよい。
センサ935は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、光センサ、音センサなどの各種のセンサである。センサ935は、例えば画像処理装置900の筐体の姿勢など、画像処理装置900自体の状態に関する情報や、画像処理装置900の周辺の明るさや騒音など、画像処理装置900の周辺環境に関する情報を取得する。また、センサ935は、GPS(Global Positioning System)信号を受信して装置の緯度、経度および高度を測定するGPSセンサを含んでもよい。
以上、画像処理装置900のハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。かかる構成は、実施する時々の技術レベルに応じて適宜変更されうる。
(6.補足)
本開示の実施形態は、例えば、上記で説明したような画像処理装置(撮像装置、端末装置、またはサーバ)、システム、画像処理装置またはシステムで実行される画像処理方法、画像処理装置を機能させるためのプログラム、およびプログラムが記録された一時的でない有形の媒体を含みうる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)入力画像における画素のフローベクトルを検出するフローベクトル検出部と、
前記フローベクトルのパターンに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトの処理を選択するエフェクト選択部と
を備える画像処理装置。
(2)前記エフェクト選択部は、前記エフェクトの処理として、前記入力画像に対するエフェクトの有無を選択する、前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)前記エフェクト選択部は、前記エフェクトの処理として、前記エフェクトの種類を選択する、前記(1)または(2)に記載の画像処理装置。
(4)前記フローベクトルのパターンは、消失点の有無である、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(5)前記エフェクト選択部は、前記エフェクトの処理として、前記消失点の有無に基づいて、前記入力画像にズームエフェクトを適用するか否かを選択する、前記(4)に記載の画像処理装置。
(6)前記エフェクト選択部は、前記入力画像にズームエフェクトを適用する場合であって、前記入力画像が直線的なエッジを含む場合には、前記ズームエフェクトとしてエッジ保存ズームを選択する、前記(5)に記載の画像処理装置。
(7)前記エフェクト選択部は、前記入力画像にズームエフェクトを適用する場合であって、前記入力画像に顔が含まれる場合には、前記ズームエフェクトとして、エッジ保存ズームを選択する、前記(5)または(6)に記載の画像処理装置。
(8)前記フローベクトルのパターンは、前記フローベクトルのコヒーレンシによって識別される、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(9)前記エフェクト選択部は、前記エフェクトの処理として、前記フローベクトルのコヒーレンシに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトの種類を選択する、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(10)前記エフェクト選択部は、前記エフェクトの処理として、前記フローベクトルのコヒーレンシに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトの有無を選択する、前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(11)前記エフェクト選択部は、前記エフェクトの処理として、前記コヒーレンシの強さに基づいて、前記エフェクトとしてのアートエフェクトの種類を選択する、前記(9)に記載の画像処理装置。
(12)前記エフェクト選択部は、前記コヒーレンシの強さが閾値より小さい場合には前記入力画像に前記エフェクトとしてのアートエフェクトを適用しない、前記(10)に記載の画像処理装置。
(13)前記エフェクト選択部は、前記コヒーレンシが所定の強さを超える場合には前記アートエフェクトとして、前記入力画像に筆跡を表現するアートエフェクトを適用する、前記(11)に記載の画像処理装置。
(14)前記エフェクト選択部は、前記入力画像に含まれる顔の領域が前記入力画像の所定の割合以上を占める場合には、前記筆跡を表現するアートエフェクトとして、水彩調のアートエフェクトを適用する、前記(13)に記載の画像処理装置。
(15)前記エフェクト選択部は、前記入力画像において特定の色が支配的である場合には、前記筆跡を表現するアートエフェクトとして、油彩調のアートエフェクトを適用する、前記(13)または(14)に記載の画像処理装置。
(16)前記エフェクト選択部は、前記入力画像に含まれる顔が所定のサイズ未満である場合には前記コヒーレンシの強さに関わらず前記入力画像に前記アートエフェクトを適用しない、前記(11)〜(15)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(17)前記エフェクト選択部は、前記入力画像に前記アートエフェクトを適用する場合、前記入力画像に含まれる直線的なエッジの度合いに基づいて、前記アートエフェクトとして、イラスト調のアートエフェクトと点描調のアートエフェクトの一方を適用する、前記(11)〜(16)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(18)前記エフェクト選択部は、前記入力画像にズームエフェクトを適用する場合に、前記コヒーレンシに基づいて、前記ズームエフェクトの種類を選択する、前記(8)に記載の画像処理装置。
(19)前記エフェクト選択部は、前記コヒーレンシの前記入力画像の領域に応じた傾向に基づいて、前記ズームエフェクトとして、ウォークスルーとエッジ保存ズームの一方を選択する、前記(18)に記載の画像処理装置。
(20)画像処理装置の処理回路が、
入力画像における画素のフローベクトルを検出することと、
前記フローベクトルのパターンに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトの処理を選択することと
を含む画像処理方法。
(21)入力画像における画素のフローベクトルを検出する機能と、
前記フローベクトルのパターンに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトの処理を選択する機能と
を画像処理装置の処理回路に実現させるためのプログラム。
10 システム
100 撮像装置
200 端末装置
300 サーバ
503 画像取得部
505 エフェクト設定部
509 エフェクト適用部
511 画像出力部
517 記録制御部
5051 画像解析部
5053 フローベクトル検出部
5055 フローコヒーレンシ検出部
5057 顔検出部
5059 エフェクト選択部
5061 ズームエフェクト選択部
5063 アートエフェクト選択部

Claims (11)

  1. 入力画像における画素のフローベクトルを検出するフローベクトル検出部と、
    前記フローベクトルのパターンに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトの処理を選択するエフェクト選択部と、
    を備え、
    前記フローベクトルのパターンは、消失点の有無であり、
    前記エフェクト選択部は、
    前記エフェクトの処理として、前記消失点の有無に基づいて、前記入力画像にズームエフェクトを適用するか否かを選択し、
    前記入力画像にズームエフェクトを適用する場合であって、前記入力画像が直線的なエッジを含む場合には、前記ズームエフェクトとして、エッジ保存ズームを選択する、
    画像処理装置。
  2. 前記エフェクト選択部は、前記入力画像にズームエフェクトを適用する場合であって、前記入力画像に顔が含まれる場合には、前記ズームエフェクトとして、エッジ保存ズームを選択する、請求項に記載の画像処理装置。
  3. 入力画像における画素のフローベクトルを検出するフローベクトル検出部と、
    前記フローベクトルのパターンに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトの処理を選択するエフェクト選択部と、
    を備え、
    前記フローベクトルのパターンは、前記フローベクトルのコヒーレンシによって識別され、
    前記エフェクト選択部は、前記入力画像にズームエフェクトを適用する場合に、前記コヒーレンシに基づいて、前記ズームエフェクトの種類を選択する、
    画像処理装置。
  4. 入力画像における画素のフローベクトルを検出するフローベクトル検出部と、
    前記フローベクトルのパターンに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトの処理を選択するエフェクト選択部と、
    を備え、
    前記エフェクト選択部は、
    前記エフェクトの処理として、前記フローベクトルのコヒーレンシの強さに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトとしてのアートエフェクトの種類を選択し、
    前記コヒーレンシが所定の強さを超える場合には、前記アートエフェクトの種類として、前記入力画像に筆跡を表現するアートエフェクトを適用することを選択する、
    画像処理装置。
  5. 前記エフェクト選択部は、前記入力画像に含まれる顔の領域が前記入力画像の所定の割合以上を占める場合には、前記筆跡を表現するアートエフェクトとして、水彩調のアートエフェクトを適用することを選択する、請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記エフェクト選択部は、前記入力画像において特定の色が支配的である場合には、前記筆跡を表現するアートエフェクトとして、油彩調のアートエフェクトを適用することを選択する、請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  7. 前記エフェクト選択部は、前記入力画像に含まれる顔が所定のサイズ未満である場合には前記コヒーレンシの強さに関わらず前記入力画像に前記アートエフェクトを適用しないことを選択する、請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記エフェクト選択部は、前記入力画像に前記アートエフェクトを適用する場合、前記入力画像に含まれる直線的なエッジの度合いに基づいて、前記アートエフェクトとして、イラスト調のアートエフェクトと点描調のアートエフェクトの一方を適用することを選択する、請求項4〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記エフェクト選択部は、前記コヒーレンシの前記入力画像の領域に応じた傾向に基づいて、前記ズームエフェクトとして、ウォークスルーとエッジ保存ズームの一方を選択する、請求項に記載の画像処理装置。
  10. 画像処理装置の処理回路が、
    入力画像における画素のフローベクトルを検出することと、
    前記フローベクトルのパターンに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトの処理を選択することと
    を含み、
    前記フローベクトルのパターンは、消失点の有無であり、
    前記エフェクトの処理を選択することは、
    前記エフェクトの処理として、前記消失点の有無に基づいて、前記入力画像にズームエフェクトを適用するか否かを選択し、
    前記入力画像にズームエフェクトを適用する場合であって、前記入力画像が直線的なエッジを含む場合には、前記ズームエフェクトとして、エッジ保存ズームを選択する、
    ことを含む、
    画像処理方法。
  11. 入力画像における画素のフローベクトルを検出する機能と、
    前記フローベクトルのパターンに基づいて、前記入力画像に対するエフェクトの処理を選択する機能と
    を画像処理装置の処理回路に実現させるためのプログラムであって、
    前記フローベクトルのパターンは、消失点の有無であり、
    前記エフェクトの処理を選択する機能は、
    前記エフェクトの処理として、前記消失点の有無に基づいて、前記入力画像にズームエフェクトを適用するか否かを選択し、
    前記入力画像にズームエフェクトを適用する場合であって、前記入力画像が直線的なエッジを含む場合には、前記ズームエフェクトとして、エッジ保存ズームを選択する、
    プログラム。
JP2016520976A 2014-05-19 2015-03-18 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Active JP6579101B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014103525 2014-05-19
JP2014103525 2014-05-19
PCT/JP2015/058139 WO2015178085A1 (ja) 2014-05-19 2015-03-18 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015178085A1 JPWO2015178085A1 (ja) 2017-04-20
JP6579101B2 true JP6579101B2 (ja) 2019-09-25

Family

ID=54553762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016520976A Active JP6579101B2 (ja) 2014-05-19 2015-03-18 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (2) US10218918B2 (ja)
EP (1) EP3147858B1 (ja)
JP (1) JP6579101B2 (ja)
CN (1) CN106462935B (ja)
WO (1) WO2015178085A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102623989B1 (ko) * 2016-08-01 2024-01-11 삼성전자주식회사 영상 처리 방법 및 이를 지원하는 전자 장치
JP2018096950A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 日本特殊陶業株式会社 製造方法、および、検査装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8374383B2 (en) * 2007-03-08 2013-02-12 Microscan Systems, Inc. Systems, devices, and/or methods for managing images
JP5104709B2 (ja) * 2008-10-10 2012-12-19 ソニー株式会社 情報処理装置、プログラム、および情報処理方法
JP5487610B2 (ja) 2008-12-18 2014-05-07 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、並びにプログラム
JP5483535B2 (ja) * 2009-08-04 2014-05-07 アイシン精機株式会社 車両周辺認知支援装置
JP4930607B2 (ja) * 2010-02-04 2012-05-16 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、及び、画像処理プログラム
US8902334B2 (en) * 2010-10-12 2014-12-02 Sony Corporation Terminal apparatus and method for adding an effect to an image
JP2012230549A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP5799715B2 (ja) * 2011-09-28 2015-10-28 カシオ計算機株式会社 画像遷移装置、画像遷移方法およびプログラム
JP2013246460A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
EP3147858A1 (en) 2017-03-29
US20170019613A1 (en) 2017-01-19
WO2015178085A1 (ja) 2015-11-26
EP3147858B1 (en) 2021-04-28
EP3147858A4 (en) 2018-01-24
US20190158763A1 (en) 2019-05-23
JPWO2015178085A1 (ja) 2017-04-20
CN106462935A (zh) 2017-02-22
CN106462935B (zh) 2020-08-18
US10764509B2 (en) 2020-09-01
US10218918B2 (en) 2019-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9639956B2 (en) Image adjustment using texture mask
CN105323425B (zh) 融合图像系统中的场景运动校正
US20110148868A1 (en) Apparatus and method for reconstructing three-dimensional face avatar through stereo vision and face detection
KR101662846B1 (ko) 아웃 포커싱 촬영에서 빛망울 효과를 생성하기 위한 장치 및 방법
US7983511B1 (en) Methods and apparatus for noise reduction in digital images
WO2016180126A1 (zh) 一种图像处理方法和装置
WO2019237745A1 (zh) 人脸图像处理方法、装置、电子设备及计算机可读存储介质
CN109325924B (zh) 图像处理方法、装置、终端及存储介质
TWI826639B (zh) 電子裝置、電子裝置的影像處理器以及銳化影像的方法
JP2018537748A (ja) 可変の計算量を用いた画像のライトフィールドレンダリング
CN107798654A (zh) 图像磨皮方法及装置、存储介质
JP2021506019A (ja) 静的な映像認識
CN106131439A (zh) 一种拍摄方法和拍摄装置
US10764509B2 (en) Image processing device, image processing method, and program
US11669939B1 (en) Burst deblurring with kernel estimation networks
EP3143586B1 (en) Perimeter detection
CN110766631A (zh) 人脸图像的修饰方法、装置、电子设备和计算机可读介质
US20230034109A1 (en) Apparatus and method for interband denoising and sharpening of images
JP4750758B2 (ja) 注目領域抽出方法、注目領域抽出装置、コンピュータプログラム、及び、記録媒体
JP2019016865A (ja) 画像処理装置、画像処理方法
CN107040696A (zh) 一种消噪方法及终端
WO2019141258A1 (zh) 一种视频编码方法、视频解码方法、装置及系统
US9563940B2 (en) Smart image enhancements
KR101595257B1 (ko) 디지털 영상 처리 장치 및 방법과 이를 위한 기록매체
US20240320786A1 (en) Methods and apparatus for frame interpolation with occluded motion

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180207

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190208

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190515

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190812

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6579101

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151