JP6578328B2 - 撮影レンズ及び撮像装置 - Google Patents

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本発明は、撮影レンズ及び撮像装置に関する。
レンズ設計、特に車載用レンズのレンズ設計において、歪曲収差(ディストーション)を低減させつつ、解像性能を向上させることが、要望されている。この要望を達成するために、例えば、特許文献1に示すように、非球面レンズを利用したり、レンズ枚数を多くすることが、適用されている。
特開2016−65954号公報
非球面レンズを利用する場合には、設計に手間がかかりコストもかさむ。また、ディストーションは、像高の3乗に比例するので、焦点距離の短いレンズほど大きくなる。したがって、ディストーションを低減するために、焦点距離を長くすることが考えられるが、焦点距離を長くすると、ディストーションは改善するが、射出瞳位置が像面から近くなる影響で、コサイン4乗法則により、周辺が暗くなる。また、解像性能も低下する。
さらに、解像性能を維持しながらディストーションを低減するために、レンズ枚数を増やすことも考えられるが、コストもかかり撮像装置も大型化する。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、ディストーションと解像性能の双方を改善できる撮影レンズ及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮影レンズは、
物体側から順に、
負のパワーを有する第1のレンズと、
正のパワーを有する第2のレンズと、
負のパワーを有する第3のレンズと、
正のパワーを有する第4のレンズと、
正のパワーを有する第5のレンズと、
負のパワーを有する第6のレンズと、から構成され、
第1のレンズのパワーをφ1、第2のレンズのパワーをφ2、第3のレンズのパワーをφ3、第4のレンズのパワーをφ4、第5のレンズのパワーをφ5、第6のレンズパワーをφ6とし、a=φ3/φ6、b=φ1/φ3、c=φ1/φ6、d=φ2/φ4、e=φ4/φ5、f=φ2/φ5としたとき、
下記の条件式(1)、(2)、(4)、及び(5)、並びに条件式(3)又は(6)を満足する。
0.75≦b≦1.5 (1)
1.57≦c≦2.3 (2)
1.5≦a≦3 (3)
1.88≦d≦2.6 (4)
0.56≦e≦1 (5)
1.05≦f≦2 (6)
第1のレンズの像面側の曲率半径Rは、下記の条件式(7)を満たしてもよい。
R≦3.3mm (7)
第3のレンズと第4のレンズの間に、開口絞りを配置してもよい。
第1のレンズ、第2のレンズ、第3のレンズ、第4のレンズ、第5のレンズ、及び第6のレンズは、球面レンズであってもよい。
第6のレンズの像側に、赤外線フィルターを配置してもよい。
本発明に係る撮像装置は、上記の撮影レンズと、当該撮影レンズを透過して照射された光を電気信号に変換する撮像素子とを備える。
本発明によれば、簡単な構造で、ディストーションと解像性能の双方を改善できる撮影レンズ及び撮像装置を提供することができる。
実施の形態に係る撮影レンズの構成を示す図である。 実施例1に係る撮影レンズの光路図である。 実施例1に係る撮影レンズの像面曲線を示す図である。 実施例1に係る撮影レンズの横収差図である。 実施例1に係る撮影レンズの倍率色収差図である。 実施例1に係る撮影レンズのMTF−像高特性を示す図である。 実施例1に係る撮影レンズのデフォーカスMTFを示す図である。 実施例1に係る撮影レンズの歪曲収差を示す図である。 実施例1に係る撮影レンズの相対照度を示す図である。 比較例1に係る撮影レンズの光路線図である。 比較例1に係る撮影レンズの像面曲線を示す図である。 比較例1に係る撮影レンズの横収差図である。 比較例1に係る撮影レンズの倍率色収差図である。 比較例1に係る撮影レンズのMTF−像高特性を示す図である。 比較例1に係る撮影レンズのデフォーカスMTFを示す図である。 比較例1に係る撮影レンズの歪曲収差を示す図である。 実施例2に係る撮影レンズの光路図である。 実施例2に係る撮影レンズのMTF−像高特性を示す図である。 実施例2に係る撮影レンズの相対照度を示す図である。 実施例2に係る撮影レンズの歪曲収差を示す図である。 比較例2に係る撮影レンズのMTF−像高特性を示す図である。 実施例3に係る撮影レンズの光路図である。 実施例3に係る撮影レンズのMTF−像高特性を示す図である。 実施例3に係る撮影レンズの相対照度を示す図である。 実施例3に係る撮影レンズの歪曲収差を示す図である。 比較例3に係る撮影レンズのMTF−像高特性を示す図である。 実施例4に係る撮影レンズの光路図である。 実施例4に係る撮影レンズのMTF−像高特性を示す図である。 実施例4に係る撮影レンズの相対照度を示す図である。 実施例4に係る撮影レンズの歪曲収差を示す図である。 比較例4に係る撮影レンズのMTF−像高特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態の一例に係る撮影レンズについて、図面を参照して説明する。
本実施の形態に係る撮影レンズは、撮像装置に組み込まれるレンズであり、図1に撮像装置100を示す。撮像装置100は、ユーザが対象物を撮影すると、その対象物の画像を示すデータを出力するユニットであって、対象物の画像を像面Pに結像するための撮影レンズ101を備える。
撮像装置100は、図1に示すように、光軸Lに沿って撮影レンズ101の後方に光学フィルター102と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどの撮像素子103と、を備える。
撮像装置100は、撮影レンズ101、光学フィルター102、撮像素子103などの部品を固定する枠体(図示せず)をさらに備え、車載カメラ、監視カメラ等の光学機器に搭載される。像面Pは、撮像素子103の物体側の面に形成される。
このような撮像装置100によれば、対象物の画像が、撮影レンズ101を透過して像面Pに形成され、対象物の画像を示す画像データが撮像素子103により生成され出力さえる。
撮影レンズ101は、物体側から順に、負のパワーを有する第1のレンズ104と、正のパワーを有する第2のレンズ105と、負のパワーを有する第3のレンズ106と、正のパワーを有する第4のレンズ107と、正のパワーを有する第5のレンズ108と、負のパワーを有する第6のレンズ109と、を備える。また、第3のレンズ106と第4のレンズ107の間には、開口絞り110が配置されている。
以下の説明では、第1のレンズ104、第2のレンズ105、第3のレンズ106、開口絞り110、第4のレンズ107、第5のレンズ108、第6のレンズ109、光学フィルター102及び像面Pが、光軸Lに沿って物体側から像面側に向けて配設されている構成において、図1に示すように、それぞれの面をSi(i=1〜15)、それぞれの面Siの曲率半径をRi(i=1〜15)、d線に対する屈折率をNdi(i=1〜7)、アッベ数をνdi(i=1〜7)、レンズ面間の間隔をDi(i=1〜15)、第6のレンズ109から像面側の面から像面Pまでのバックフォーカス(空気換算距離)をBF、撮影レンズ系全長(第1のレンズの物体側の面から像面Pまでの光軸L上の距離)をTLで表す。
第1のレンズ104は、ガラスレンズである。ガラスレンズの素材は、クラウンガラス、フリントガラス等がある。第1のレンズ104は、像側の面S2が凹面である負のパワーを有する球面レンズである。
第2のレンズ105は、物体側の面S3が凸面をなし、像面側の面S4が凸面をなす両面凸レンズであり、正のパワーを有する。第2のレンズ105は、面S3と面S4とが共に球面であるガラスレンズである。
第3のレンズ106は、物体側の面S5が凹面をなし、像面側の面S6が凹面をなす両面凹レンズであり、負のパワーを有する。第3のレンズ106は、面S5と面S6とが共に球面であるガラスレンズである。第3のレンズ106は、第2のレンズ105と組み合わせられることで、色収差を補正することができる。具体的には、凸レンズである第2のレンズ105にクラウンガラスを使用し、凹レンズである第3のレンズ106に分散が大きいフリントガラスを使用して、色ズレをキャンセルする色消しの効果がある。
第4のレンズ107は、物体側の面S8が凹面をなし、像面側の面S9が凸面をなすメニスカスレンズであり、正のパワーを有する。第4のレンズ107は、面S8と面S9とが共に球面であるガラスレンズである。
第5のレンズ108は、物体側の面S10が凸面をなし、像面側の面S11が凸面をなし、両面凸レンズであり、正のパワーを有する。第5のレンズ108は、面S10と面S11とが共に球面であるガラスレンズである。
第6のレンズ109は、物体側の面S12が凹面をなし、像面側の面S13が凸面をなすメニスカスレンズであり、負のパワーを有する。第6のレンズ109は、面S12と面S13とが共に球面であるガラスレンズである。凸レンズである第5のレンズ108と、凹レンズである第6のレンズ109を組み合わせることにより、球面収差を補正する。
開口絞り110は、第3のレンズ106と第4のレンズ107との間に配置され、面S7を備える。第1のレンズ104と第2のレンズ105の間には、副絞り111が配置され、不要な光をカットしている。副絞り111をこの位置に配置することにより、コマ収差及びディストーションを補正する。
光学フィルター102は、入射する赤外光を反射または吸収することにより、赤外光を透過させない機能を有する赤外線フィルターである。赤外線フィルターは、第6のレンズ109の背面に配置される。後述するように、曲率半径の大きい第6のレンズ109の背面に配置されることで、ゴーストの発生を防止する。
本実施の形態における撮影レンズ101は、個々のレンズのパワーの値を、特定の配置としたことに特徴がある。レンズのパワー(φ)とは、レンズによる光線の屈折の度合いのことであり、以下の何れかの式により求められる。
φ=n−n’/r
φ=1−n’/r
ここで、nは、物体側の媒質の屈折率、n’は、像側の媒質の屈折率、rは、屈折面の曲率半径である。1は、空気中の屈折率である。
撮影レンズ101の第1のレンズ104のパワーをφ1、第2のレンズ105のパワーをφ2、第3のレンズ106のパワーをφ3、第4のレンズ107のパワーをφ4、第5のレンズ108のパワーをφ5、第6のレンズ109のパワーをφ6とする。そして、a=φ3/φ6、b=φ1/φ3、c=φ1/φ6、d=φ2/φ4、e=φ4/φ5、f=φ2/φ5と規定する。撮影レンズ101の全体のパワー配置は、次の(1)〜(6)の条件式を満たすように構成される。
1.5≦a≦3 (1)
0.75≦b≦1.5 (2)
1.57≦c≦2.3 (3)
1.88≦d≦2.6 (4)
0.56≦e≦1 (5)
1.05≦f≦2 (6)
撮影レンズ101の全体のパワーを、条件式(1)〜(6)を満たすように配置することで、解像性能の高い撮影レンズ101を提供できる。具体的には、実施例1〜4を参照して説明する。
本実施の形態において、上記の条件式(1)〜(6)の条件以外に、第1のレンズ104の像面側の曲率半径の数値条件を設定することにより、より解像性能が向上され、ディストーションの低減に寄与する。
曲率半径は、小さいほど解像度も高くなり、撮影レンズの全長を短くすることができる。また、曲率半径が小さいほど、ディストーションの低減に繋がる。一方で、曲率半径の小さいレンズを製造することは、製造条件を厳しくすることにもなる。したがって、これらのバランスを取った第1のレンズ104の像面側の曲率半径R2を、条件式(7)に規定した。
本実施の形態における撮影レンズ101は、第1のレンズ104の像面側の曲率半径R2が、次の条件式(7)を満たすように構成される。
R2≦3.3 (7)
本実施の形態に係る撮影レンズ101は、第1のレンズ104の像面側の曲率半径R2を、条件式(7)を満たすように設定することで、撮影レンズ101の全長を短くすることが可能になるとともに、解像性能も高くなる。また、製造条件にも負荷を伴わないで、製造することができる。
本実施の形態に係る撮影レンズ101は、条件式(1)〜(7)を満たし、第3のレンズ106と第4のレンズ106との間に、開口絞り110を配置することにより、適正な焦点距離を保ちながら、周辺光量を最適化しつつ、ディストーションを改善することができる。
本実施の形態に係る撮影レンズ101は、第1のレンズ104〜第6のレンズ109のレンズのタイプを共通とし、d線屈折率(Nd値)、アッベ数(νd値)を同一とする撮影レンズに適用される。このような撮影レンズにおいて、条件式(1)〜(7)の条件を満たすようなレンズ設計をすれば、解像能力が高く及びディストーションが低減された撮影レンズを提供できる。本実施形態に係る撮影レンズによれば、レンズ設計の汎用性を高め、レンズ設計を効率的に行うことができる。ここで、レンズのタイプとは、レンズの正負のパワー、及び両面凹レンズなどのレンズの種類をいう。
本実施の形態に係る撮影レンズ101は、非球面レンズを使用せず、球面レンズのみで構成されているので、加工が容易であり、製造工程を効率化できる。
以下に、第1のレンズ104〜第6のレンズ109のレンズのタイプを共通とし、d線屈折率(Nd値)、アッベ数(νd値)を同一とする撮影レンズであって、条件式(1)〜(7)を満たす撮影レンズについて、水平画角を55度、60度、70度、80度に変更した場合のシミュレーションの結果を、実施例1〜4に基づいて説明する。また、それぞれの実施例において、条件式(1)〜(7)の何れかが満たされない場合の比較例も併せて説明する。
(実施例1)
図2は、撮像装置200を示し、撮影レンズ201を通過した光束が、光学フィルター202を通過して、像面Pに結像するまでの光路図を示す。光路図には、軸上光束と軸外光束が撮影レンズ201を通過し、焦点に集光する状態を示す。入射光束として、像面Pの、中央位置、像高1割の位置、像高2割の位置、像高3割の位置、像高4割の位置、像高5割の位置、像高6割の位置、像高7割の位置、像高8割の位置、像高9割の位置、像高10割の位置、に結像する光束を示す。
図2に示す撮影レンズ201は、物体側から順に、負のパワーを有する第1のレンズ204と、正のパワーを有する第2のレンズ205と、負のパワーを有する第3のレンズ206と、正のパワーを有する第4のレンズ207と、正のパワーを有する第5のレンズ208と、負のパワーを有する第6のレンズ209と、を備える。また、第3のレンズ206と第4のレンズ207の間には、開口絞り210が配置されている。
実施例1は、撮影レンズ101の水平画角を55度に設定した場合の例である。撮影レンズ210の具体的な数値として、仕様諸元、面データ、パワー配置を以下に示す。
(仕様諸元)
F値=2.1、最大増高=3.35mm、半画角(ω)=32.2°、全系焦点距離=6.09mm、バックフォーカス(BF)=5.98mm、レンズ全長(TL)=21.01mm、開口絞りの直径=3.34mm
表1に、実施例1に係る撮影レンズ201の面データを示す。
Figure 0006578328
また、表2に、実施例1に係る撮影レンズ201の第1のレンズ204〜第6のレンズ209のパワー値を示す。
Figure 0006578328
表2に示した各レンズのパワー値から、a=2.15、b=0.76、c=1.63、d=2.51、e=0.69、f=1.74と求められる。これらの値は、条件式(1)〜(6)を満たす。
撮影レンズ201において、第1のレンズ204の像面側の曲率半径R2は、表1から3.256であり、条件式(7)のR2≦3.3を満たす。
条件式(1)〜(7)を満たす撮影レンズ201は、色収差を抑制することができる。図3〜図5に、色収差の特性を示す。
図3は、撮影レンズ201の像面湾曲を示す図である。図3では、g線(0.436μm)、F線(0.486μm)、e線(0.546μm)、d線(0.588μm)、C線(0.656μm)の波長における、タンジェンシャル方向(T)と、サジタル方向(S)の像面湾曲線を示す。図3の縦軸は、Y方向(像高の方向)の視野角の範囲を示し、横軸は、理想的な平面像面からの光軸方向への焦点のずれ量(mm)を示す。Y方向の最大視野角は、32.209度である。焦点のずれ量は、+0.05mm以下であり、良好な値を示している。
図4は、撮影レンズ201の横収差を示す図である。図4では、像面の中心(0.000mm)から、周辺に向けて12の位置の像高における、g線、F線、e線、d線、C線の波長の横収差曲線を示す。図4の縦軸は、横収差量(μm)を表し、横収差量の最大スケールの値は±20μmである。また、図4の横軸は、相対瞳高さを表しており、図4の各図において、左右に並んだ横収差図の左側の図の横軸が、y方向の相対瞳高さy(ey)を表し、右側の横軸がx方向の相対瞳高さx(ex)を表している。横収差は、中央部から像高の1.6523付近までは、一目盛りの4μm程度であり、良好な値を保っている。
図5は、撮影レンズ201の倍率色収差を示す図である。図5は、d線を基準とした倍率色収差を示す。縦軸は、像高を示し、最大像高は3.35mmである。横軸は、基準周波数(d線)からのずれ量を示す。d線以外の周波数の光線は、ずれ量の許容量である±1.5μmをほぼ満たす値となっている。
このようなパワー配置の撮影レンズ201によれば、軸上色収差及び倍率色収差を良好に補正できる。撮影レンズ201は、色収差が適切に維持されることから、以下に示すように、解像性能に優れたレンズとなる。
撮影レンズ101のMTF(Modulation Transfer Function)特性を、図6及び図7に示す。図6は、縦軸にOTF(Optical Transfer Function)の絶対値を、横軸に示した像高(mm)を設定した図である。OTFは、光学伝達関数であり、OTFの絶対値がMTFである。MTFとは、像面を光軸方向に移動させていったときの、像面に形成される像のコントラスト変化を示す指標である。MTF値が大きいほど、像面に形成された像が、高い解像力に結像されていると判断される。
図6では、空間周波数を60本/mmで固定し、この空間周波数における像高に対する、サジタル像面方向(S1)とタンジェンシャル像面方向(T1)のMTF値を示す。MTF値は、0.6(60%)を超えており、高い解像性能を示している。また、中心から周辺までの解像度の差は、15%以内であり、像面全体に均一な解像度を示している。
図7は、撮影レンズ201のデフォーカスMTF(MTFスルーフォーカス)を示す図である。具体的には、ナイキスト周波数の1/4の空間周波数において、フォーカスのシフト(以下、デフォーカスという。)に対するMTF(以下、デフォーカスMTFという。)の変化を示した図である。縦軸はMTF値(OTFの絶対値)、横軸はデフォーカス量(mm)を示す。軸上デフォーカスMTFのベストピント位置が0μmの位置となることが望ましく、0μmより外側にピーク位置があると違和感のある画像となる。図7では、ベストピントの位置がデフォーカス0μmの位にあり、望ましい位置にある。
図8は、理想像高を等距離射影方式とした歪曲収差(ディストーション)を示す。光学系によって結像する像高を実像高をYとし、等距離射影方式により結像する理想像高をYとする。θを画角、fを光学系の焦点距離とした場合、Y=2f×tan(θ/2)と示され、ディストーション(D)は、D=(Y−Y)/Yで求められる値である。
図8では、縦軸に実像高(Y)を、横軸に歪曲収差(ディストーション)のパーセントを示す。本実施例では、−10%以下という低い値を示す。
図9は、中心位置での光量を1とした際の、光量と像高さとの関係、すなわち像高に対応した相対照度を示す図である。光線はe線(0.546070μm)である。一般的に、中心位置が最も照度が高く明るいが、像高が高くなるにつれて、すなわち、レンズの周辺方向に向かうにつれて照度は低下する。図9に示すように、像高10割(最大視野:3.305mm)のときの光量は、0.6(60%)を示し、十分な明るさを保っている。
(比較例1)
撮影レンズ101の比較対象として、実施例1と同一の水平画角55度、同一の屈折率(Nd)、同一のアッベ数(νd)を有する撮影レンズにおいて、各レンズのパワー配置を条件式(1)〜(7)の何れかが外れた撮影レンズについて説明する。
図10は、撮像装置200’を示し、撮影レンズ201’を通過した光束が、光学フィルター202’を通過して、像面Pに結像するまでの光路図を示す。光路図には、軸上光束と軸外光束が撮影レンズ201’を通過し、焦点に集光する状態を示す。図2と同様な方式で光束を記載している。
図10に示す撮影レンズ201’は、物体側から順に、負のパワーを有する第1のレンズ204’と、正のパワーを有する第2のレンズ205’と、負のパワーを有する第3のレンズ206’と、正のパワーを有する第4のレンズ207’と、正のパワーを有する第5のレンズ208’と、負のパワーを有する第6のレンズ209’と、を備える。また、第3のレンズ206’と第4のレンズ207’の間には、開口絞り210’が配置されている。
表3に、比較例1に係る撮影レンズの第1のレンズ204’〜第6のレンズ209’のパワー値を示す。
Figure 0006578328
表3に示した各レンズのパワー値から、a=2.47、b=0.71、c=1.75、d=2.60、e=0.65、f=1.70と求められる。これらの値は、条件式(1)、(3)〜(6)は、満たすが、条件式(2)は満たさない。
撮影レンズ201’において、第1のレンズ204’の像面側の曲率半径R2は、3.999であり、条件式(7)のR2≦3.3を満たさない。
このような撮影レンズ201’の色収差の特性を、図11〜図13に示す。
図11は、撮影レンズ201’の像面湾曲を示す図である。図11は、図3と同様の5つの波長におけるタンジェンシャル方向(T)と、サジタル方向(S)の像面湾曲線を示す。図11の縦軸と横軸のスケールは、図3と同一であり、Y方向の最大視野角は、31.456度である。図11に示すように、ずれ量は、+0.1mm以上であり、図3と比較すると、像面湾曲が著しく大きいことが示される。
図12は、撮影レンズ201’の横収差を示す図である。図12は、図4と同一の5つの波長における、横収差曲線を示す。図11の縦軸、横軸のスケールは図4と同様であり、横収差量の最大スケールの値も同一である。図11に示すように、図4と比較すると、横軸収差量が著しく大きいことが示される。
図13は、倍率色収差を示す図である。図5と同様に、d線(0.588μm)を基準とした倍率色収差である。d線以外のどの周波数の光線も、ずれ量の許容量である±1.5μmから大きく外れる値となっている。
このような色収差の特徴を有する撮影レンズ201’のMTF特性を、図14及び図15に示す。
図14は、撮影レンズ201’の、縦軸に示すMTF(OTFの絶対値)と、横軸に示す像高(mm)との関係を示す図である。図14に示すMTF特性は、図6と同様に、空間周波数を60本/mmで固定し、この空間周波数における像高に対するMTF値の変化を示す。MTF曲線は、サジタル像面方向の曲線(S1)とタンジェンシャル像面方向の曲線(T1)で示される。MTF値は、中心部では0.2(20%)以下、最大視野角でも0.4(40%)以下と、低い解像性能を示している。また、中心から周辺までの解像度の差は、30%以上あり、像面全体で不均一な解像度を示している。
図15は、撮影レンズ201’のデフォーカスMTFを示す図である。空間周波数を60本/mmで固定し、この空間周波数においてピント位置を変更した場合のMTF値を示す。図15において、縦軸はMTF値、横軸はデフォーカス量(mm)を示す。撮影レンズ201’は、ベストピントの位置が中央位置(0μm)より外側にあり、低い解像度を示す。
図16は、理想像高を等距離射影方式とした歪曲収差(ディストーション)を示す。ディストーションの求め方は、図8の例と同一である。本比較例では、−10%以上という値を示す。
このように、条件式(1)〜(6)を満たす実施例1の撮影レンズ201は、条件式(1)〜(6)を満たさない比較例1の撮影レンズ201’と比較すると、極めて高い解像性能があることが示された。また、比較例1では、条件式(2)、(7)を満たさない撮影レンズを使用することで、色収差の補正が困難となり、コマ収差が悪化し、その結果、解像性能が劣化することがわかる。
(実施例2)
図17は、実施例2における撮像装置300を示し、撮影レンズ301を通過した光束が、光学フィルター303を通過して、像面Pに結像するまでの光路図を示す。光路図には、軸上光束と軸外光束が撮影レンズ301を通過し、焦点に集光する状態を示す。光束は、図2と同様な方式で記載している。図17では、光束の主光線のみを記載している。
図17に示す撮影レンズ301は、物体側から順に、負のパワーを有する第1のレンズ304と、正のパワーを有する第2のレンズ305と、負のパワーを有する第3のレンズ306と、正のパワーを有する第4のレンズ307と、正のパワーを有する第5のレンズ308と、負のパワーを有する第6のレンズ309と、を備える。また、第3のレンズ306と第4のレンズ307の間には、開口絞り310が配置されている。
実施例2は、撮影レンズ101の水平画角を60度に設定した場合の例である。撮影レンズ101の具体的な数値として、仕様諸元、面データ、パワー配置を以下に示す。
(仕様諸元)
F値=2.1、最大増高=3.35mm、半画角(ω)=33.5°、全系焦点距離=5.57mm、バックフォーカス(BF)=5.05mm、レンズ全長(TL)=20.7、開口絞りの直径=3.2mm
表4に、実施例2に係る撮影レンズ301の面データを示す。
Figure 0006578328
また、表5に、実施例2に係る撮影レンズ301のパワー配置を示す。
Figure 0006578328
表5に示した各レンズのパワー値から、a=2.74、b=0.76、c=2.07、d=2.31、e=0.74、f=1.71と求められる。これらの値は、条件式(1)〜(6)を満たす。
撮影レンズ301は、第1のレンズの像面側の曲率半径R2は、表4から3.192であり、条件式(7)のR2≦3.3を満たす。
このようなパワー値を有する撮影レンズのMTF特性を、図18に示す。MTF値は、0.5(50%)を超えており、高い解像度を示している。また、中心から周辺までの解像度の差は、サジタル像面方向(S1)では、15%以内であり、像面全体に均一な解像度を示している。
図19は、像高さに応じた相対照度を示す図である。図のスケールは図9と同一である。図19に示すように、像高10割(最大視野:3.45mm)のときの光量は、0.5(50%)以上を示し、十分な明るさを保っている。
図20は、理想像高を等距離照影方式とした歪曲収差(ディストーション)を示す。ディストーションの求め方は、図8の例と同一である。本実施例では、−10%以下という低い値を示す。
(比較例2)
撮影レンズ101の比較対象として、実施例2と同一の水平画角60度、同一の屈折率Nd、同一のアッベ数νdを有する撮影レンズにおいて、各レンズのパワー配置を条件式(1)〜(7)の何れが外れた撮影レンズについて説明する。
表6に、比較例2に係る撮影レンズの第1のレンズ〜第6のレンズのパワー値を示す。
Figure 0006578328
表6に示した各レンズのパワー値から、a=2.69、b=0.64、c=1.72、d=2.26、e=0.91、f=2.07と求められる。これらの値は、条件式(1)、(3)〜(6)は、満たすが、条件式(2)は満たさない。
第1のレンズの像面側の曲率半径R2は、3.314であり、条件式(7)のR2≦3.3を満たさない。
比較例2においては、撮影レンズの色収差に関する記載は省略するが、比較例1と同様に、色収差は許容値を超え、その結果、解像性能が低下する。
このようなパワー値を有する撮影レンズ301のMTF特性を、図21に示す。MTF値は、0.2(20%)以下であり、解像性能は低い。また、中心から周辺までの解像度の差は、30%程度であり、像面全体で不均一な解像度を示している。
このように、条件式(1)〜(7)を満たす実施例2の撮影レンズ301は、条件式(2)、(7)を満たさない比較例2の撮影レンズと比較すると、極めて高い解像性能があることが示された。
(実施例3)
図22は、実施例3における撮像装置400を示し、撮影レンズ401を通過した光束が、光学フィルター402を通過して、像面Pに結像するまでの光路図を示す。光路図には、軸上光束と軸外光束が撮影レンズ401を通過し、焦点に集光する状態を示す。光束は、図2と同様な方式で記載している。図22では、光束の主光線のみ記載している。
図22に示す撮影レンズ401は、物体側から順に、負のパワーを有する第1のレンズ404と、正のパワーを有する第2のレンズ405と、負のパワーを有する第3のレンズ406と、正のパワーを有する第4のレンズ407と、正のパワーを有する第5のレンズ408と、負のパワーを有する第6のレンズ409と、を備える。また、第3のレンズ406と第4のレンズ407の間には、開口絞り410が配置されている。
実施例3は、撮影レンズ401の水平画角を70度に設定した場合の例である。撮影レンズ401の具体的な数値として、仕様諸元、面データ、パワー配置を以下に示す。
(仕様諸元)
F値=2.1、最大増高=3.35mm、半画角(ω)=41.3°、全系焦点距離=4.89mm、バックフォーカス(BF)=5.05mm、レンズ全長(TL)=20.0、開口絞りの直径=3.0mm
表7に、実施例3に係る撮影レンズ401の面データを示す。
Figure 0006578328
また、表8に、実施例3に係る撮影レンズ401のパワー配置を示す。
Figure 0006578328
表8に示した各レンズのパワー値から、a=1.59、b=0.99、c=1.57、d=2.12、e=0.60、f=1.28と求められる。これらの値は、条件式(1)〜(6)を満たす。
撮影レンズ401は、第1のレンズの像面側の曲率半径R2は、表7から2.932であり、条件式(7)のR2≦3.3を満たす。
図23は、像高さに応じた相対照度を示す図である。図のスケールは図9と同一である。図23示すように、像高10割(最大視野:3.45mm)のときの光量は、50%以上を示し、十分な明るさを保っている。
図24は、撮影レンズのMTF特性を示す。MTF値は、0.5(50%)を超えており、高い解像度を示している。また、中心から周辺までの解像度の差は、15%程度であり、像面全体で均一な解像度を示している。
図25は、理想像高を等距離射影方式とした歪曲収差(ディストーション)を示す。ディストーションの求め方は、図8の例と同一である。本実施例では、−10%以下という低い値を示す。
(比較例3)
撮影レンズ101の比較対象として、実施例3と同一の水平画角70度、同一の屈折率Nd、同一のアッベ数νdを有する撮影レンズにおいて、各レンズのパワー配置を条件式(1)〜(7)の何れかが外れた撮影レンズについて説明する。
表9に、比較例3に係る撮影レンズの第1のレンズ〜第6のレンズのパワー値を示す。
Figure 0006578328
表9に示した各レンズのパワー値から、a=1.29、b=0.83、c=1.07、d=2.41、e=0.44、f=1.06と求められる。これらの値は、条件式(2)、(4)、(6)は、満たすが、条件式(1)、(3)、(6)は満たさない。
比較例3においては、撮影レンズの色収差に関する記載は省略するが、比較例1と同様に、色収差は許容値を超え、その結果、解像性能が低下する。
このようなパワー値を有する撮影レンズのMTF特性を、図26に示す。MTF値は、0.6(60%)以下であり、解像性能は低い。また、中心から周辺までの解像度の差は、30%以上であり、像面全体で不均一な解像度を示している。
撮影レンズにおいて、第1のレンズの像面側の曲率半径R2は、2.932であり、条件式(7)のR2≦3.3を満たす。しかし、パワー配置が、条件式(1)、(3)、(6)を満たしていないため、上述したように解像度は低い。
このように、条件式(1)〜(7)を満たす実施例3の撮影レンズ401は、条件式(1)、(3)、(6)を満たさない比較例3の撮影レンズと比較すると、極めて高い解像性能があることが示された。
(実施例4)
図27は、実施例4における撮像装置500を示し、撮影レンズ501を通過した光束が、光学フィルター502を通過して、像面Pに結像するまでの光路図を示す。光路図には、軸上光束と軸外光束が撮影レンズ501を通過し、焦点に集光する状態を示す。光束は、図2と同様な方式記載している。図27では、光束の主光線のみ記載している。
図27に示す撮影レンズ501は、物体側から順に、負のパワーを有する第1のレンズ504と、正のパワーを有する第2のレンズ505と、負のパワーを有する第3のレンズ506と、正のパワーを有する第4のレンズ507と、正のパワーを有する第5のレンズ508と、負のパワーを有する第6のレンズ509と、を備える。また、第3のレンズ506と第4のレンズ507の間には、開口絞り510が配置されている。
実施例4は、撮影レンズ501の水平画角を80度に設定した場合の例である。撮影レンズ501の具体的な数値として、仕様緒言、面データ、パワー配置を以下に示す。
(仕様諸元)
F値=2.1、最大増高=3.35mm、半画角(ω)=47.7°、全系焦点距離=4.35mm、バックフォーカス(BF)=5.26mm、レンズ全長(TL)=20.3、開口絞りの直径=2.9mm
表10に、実施例4に係る撮影レンズ501の面データを示す。
Figure 0006578328
また、表11に、実施例4に係る撮影レンズ501のパワー配置を示す。
Figure 0006578328
表11に示した各レンズのパワー値から、a=1.73、b=1.12、c=1.94、d=1.88、e=0.59、f=1.05と求められる。これらの値は、条件式(1)〜(6)を満たす。
撮影レンズ501は、第1のレンズ504の像面側の曲率半径R2は、表10から2.741であり、条件式(7)のR2≦3.3を満たす。
図28は、像高さに応じた相対照度を示す図である。図のスケールは図9と同一である。図28示すように、像高10割(最大視野:3.45mm)のときの光量は、50%以上を示し、十分な明るさを保っている。
図29は、撮影レンズのMTF特性を示す。MTF値は、0.5(50%)程度であり、高い解像度を示している。また、中心から周辺までの解像度の差は、30%程度であり、像面全体で均一な解像度を示している。
図30は、理想像高を等距離射影方式とした歪曲収差(ディストーション)を示す。ディストーションの求め方は、図8の例と同一である。本実施例では、−10%以下という低い値を示す。
(比較例4)
撮影レンズ101の比較対象として、実施例4と同一の水平画角80度、同一の屈折率Nd、同一のアッベ数νdを有する撮影レンズにおいて、各レンズのパワー配置を条件式(1)〜(7)の何れかが外れた撮影レンズについて説明する。
表12に、比較例4に係る撮影レンズの第1のレンズ〜第6のレンズのパワー値を示す。
Figure 0006578328
表12に示した各レンズのパワー値から、a=1.04、b=1.46、c=1.53、d=1.46、e=0.51、f=0.74と求められる。これらの値は、条件式(2)は、満たすが、条件式(1)、(3)〜(6)は満たさない。
比較例4においては、撮影レンズの色収差に関する記載は省略するが、比較例1と同様に、色収差は許容値を超え、その結果、解像性能が低下する。
このようなパワー値を有する撮影レンズのMTF特性を、図31に示す。MTF値は、タンジェンシャル像面では、0.3(30%)以下であり、低い解像度を示している。また、中心から周辺までの解像度の差は、サジタル像面の曲線(S1)40%以上であり、像面全体で不均一な解像度を示している。
撮影レンズにおいて、第1のレンズの像面側の曲率半径R2は、2.751であり、条件式(7)のR2≦3.3を満たす。しかし、パワー配置が、条件式(1)、(3)〜(6)を満たしていないため、上述したように解像度は低い。
このように、条件式(1)〜(7)を満たす実施例4の撮影レンズ501は、条件式(1)、(3)〜(6)を満たさない比較例4の撮影レンズと比較すると、極めて高い解像性能があることが示された。
本実施の形態では、条件式(1)〜(7)を満たす撮影レンズを説明したが、この条件を全て満たす必要はない。少なくとも条件式(2)、(3)を満たす撮影レンズであれば本願発明の効果を奏することができる。比較例1〜4においても、条件式(2)に示すb値、条件式(3)に示すc値が外れた撮影レンズでは、大きく性能を落としている。
以上の実施の形態及び変形例は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな実施の形態が可能である。各実施の形態や変形例で記載した構成要素は自由に組み合わせることが可能である。また特許請求の範囲に記載した発明と均等な発明も本発明に含まれる。
本発明に係る撮影レンズは、光学機器などに好適に適用され、光学機器は、車載カメラ、監視カメラ、電子機器、各種の検査機器、ロボットなどに搭載されるカメラ、一眼レフカメラ、コンパクトカメラなどを含む。
L 光軸
100,200,200’,300、400、500 撮像装置
101,201,201’,301,401,501 撮影レンズ
102,202,202’,302,402,502 光学フィルター
103,203,203’ 撮像素子
104,204,204’,304,404,504 第1のレンズ
105,205,205’,305,405,505 第2のレンズ
106,206,206’,306,406,506 第3のレンズ
107,207,207’,307,407,507、 第4のレンズ
108,208,208’,308,408,508、 第5のレンズ
109,209,209’,309,409,509、 第6のレンズ
110, 210,210’,310,410,510 開口絞り
111 副絞り
P 像面

Claims (6)

  1. 物体側から順に、
    負のパワーを有する第1のレンズと、
    正のパワーを有する第2のレンズと、
    負のパワーを有する第3のレンズと、
    正のパワーを有する第4のレンズと、
    正のパワーを有する第5のレンズと、
    負のパワーを有する第6のレンズと、から構成され、
    第1のレンズのパワーをφ1、第2のレンズのパワーをφ2、第3のレンズのパワーをφ3、第4のレンズのパワーをφ4、第5のレンズのパワーをφ5、第6のレンズパワーをφ6とし、a=φ3/φ6、b=φ1/φ3、c=φ1/φ6、d=φ2/φ4、e=φ4/φ5、f=φ2/φ5としたとき、
    下記の条件式(1)、(2)、(4)、及び(5)、並びに条件式(3)又は(6)を満足する撮影レンズ。
    0.75≦b≦1.5 (1)
    1.57≦c≦2.3 (2)
    1.5≦a≦3 (3)
    1.88≦d≦2.6 (4)
    0.56≦e≦1 (5)
    1.05≦f≦2 (6)
  2. 第1のレンズの像面側の曲率半径Rは、下記の条件式(7)を満たす請求項1に記載の撮影レンズ。
    R≦3.3mm (7)
  3. 第3のレンズと第4のレンズの間に、開口絞りを配置した、
    請求項1又は2に記載の撮影レンズ。
  4. 第1のレンズ、第2のレンズ、第3のレンズ、第4のレンズ、第5のレンズ、及び第6のレンズは、球面レンズである、
    請求項1からのいずれか1項に記載の撮影レンズ。
  5. 第6のレンズの像側に、赤外線フィルタを配置した、
    請求項1からのいずれか1項に記載の撮影レンズ。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の撮影レンズと、当該撮影レンズを透過して照射された光を電気信号に変換する撮像素子とを備える、撮像装置。
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