JP6578215B2 - プラズマ処理装置、シールドリング、及び、シールドリング用部材 - Google Patents

プラズマ処理装置、シールドリング、及び、シールドリング用部材 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、プラズマ処理装置、シールドリング、及び、シールドリング用部材に関する。
フラットパネルディスプレイ(FPD)用基板等の被処理体にエッチング等の処理を施すために、プラズマ処理装置が用いられている。プラズマ処理装置は、上部電極と、上部電極に対向する下部電極と、を備えている。プラズマ処理装置は、上部電極と下部電極との間に高周波を印加することにより、上部電極と下部電極との間の処理空間にプラズマを発生させて、被処理体への処理を行う。このようなプラズマ処理装置において、下部電極の周縁部に、高周波電界を被処理体の上方に集中させるためのフォーカスリングを取り付ける技術が開示されている。
特開2002−246370号公報 特開2010−028073号公報
本実施形態の目的は、歩留り低下の抑制が可能なプラズマ処理装置、シールドリング、及び、シールドリング用部材を提供することにある。
本実施形態によれば、載置台と、前記載置台の全周に亘って形成されたフランジ部と、を有する載置体と、枠状に形成されるとともに前記フランジ部上に配置されたシールドリングであって、前記フランジ部と対向する側に全周に亘って形成された凹部を有し第1誘電率を有する第1誘電体と、第1誘電率よりも低い第2誘電率を有し前記凹部の内部に全周に亘って形成された第2誘電体と、を有するシールドリングと、を備えるプラズマ処理装置が提供される。
本実施形態によれば、枠状に形成されたシールドリングであって、全周に亘って形成された凹部を有し第1誘電率を有する第1誘電体と、第1誘電率よりも低い第2誘電率を有し前記凹部の内部に全周に亘って形成された第2誘電体と、を有するシールドリングが提供される。
本実施形態によれば、枠状のシールドリングを構成するシールドリング用部材であって、連続して形成された凹部を有し第1誘電率を有する第1誘電体と、第1誘電率よりも低い第2誘電率を有し前記凹部の内部に形成された第2誘電体と、を有するシールドリング用部材が提供される。
図1は、本実施形態に係るプラズマ処理装置の一部の構成を示す分解斜視図である。 図2は、図1に示したプラズマ処理装置の断面を示す図である。 図3は、図1に示したシールドリングの構成を示す図である。 図4は、シールドリング、電極等の位置関係を示す図である。 図5は、本実施形態のプラズマ処理装置に係る第1変形例を示す図である。 図6は、本実施形態のプラズマ処理装置に係る第2変形例を示す図である。 図7は、本実施形態のプラズマ処理装置に係る第3変形例を示す図である。 図8は、本実施形態のプラズマ処理装置に係る第4変形例を示す図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、本実施形態に係るプラズマ処理装置1の一部の構成を示す分解斜視図である。なお、本実施形態においては、プラズマ処理装置1の一例として、FPD用ガラス基板のエッチング処理を行うためのドライエッチング装置について説明する。ここで、ドライエッチング装置は、FPDとして、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイパネル等の製造工程に適用可能である。
プラズマ処理装置1は、シールドリングSR、下部電極(載置体)EL、及び、ベース部材2を備えている。なお、プラズマ処理装置1は、下部電極ELと対向する上部電極や、チャンバ内にガスを供給するガス供給系、チャンバ内を減圧するガス排気系などを備えているが、これらの図示を省略する。
シールドリングSRは、矩形枠状に形成されており、開口部OPを有している。シールドリングSRは、下部電極EL及びベース部材2を囲んでいる。開口部OPは、矩形状に形成されている。
下部電極ELは、ベース部材2の上に配置されている。下部電極ELは、FPD用ガラス基板等の被処理体を載置するための載置台ELsを有している。下部電極ELは、載置台ELsのベース部材2側に、載置台ELsの外周面より外側に突出した段状に形成されたフランジ部ELfを有している。フランジ部ELfは、載置台ELsの全周に亘って形成されている。シールドリングSR、下部電極EL、及び、ベース部材2が一体化された際には、シールドリングSRは、フランジ部ELfの上に配置され、載置台ELsの外周面SF、フランジ部ELfの外周面FF、及びベース部材2の外周面2Fをそれぞれ全周に亘って覆う。載置台ELsは、シールドリングSRの開口部OP内に備えられている。
図2は、図1に示したプラズマ処理装置の断面を示す図である。下部電極ELは、ねじ4によってベース部材2に固定されている。下部電極ELのフランジ部ELfには、第1凹部DP1が形成されている。第1凹部DP1は、フランジ部ELfの全周に亘って形成されている。
シールドリングSRは、高周波電界を被処理体10の上方に集中させ、被処理体10以外の部分の電界を遮蔽する機能を有している。シールドリングSRは、第1誘電体DE1、第2誘電体DE2、及び、第3誘電体DE3を備えている。
第1誘電体DE1は、下部電極ELのフランジ部ELfの上に全周に亘って配置され、載置台ELsの外周面SFに接している。第1誘電体DE1は、下部電極ELのフランジ部ELfと対向する側に、シールドリングSRの全周に亘って形成された第2凹部DP2を有している。また、第1誘電体DE1は、下部電極ELのフランジ部ELfと対向する側に、シールドリングSRの全周に亘って形成された第3凹部DP3を有している。第3凹部DP3は、第2凹部DP2よりも外側(載置台ELsから離間する側)に位置している。なお、第3凹部DP3は、第2凹部DP2と一体的に形成されていても良い。第1誘電体DE1は、第1誘電率を有しており、例えば、アルミナセラミックスを用いて形成されている。アルミナセラミックスは誘電率が約9である。アルミナセラミックスは、耐プラズマ性に優れており、プラズマ処理装置1においてプラズマに晒される部材として好適である。
第2誘電体DE2は、第1誘電体DE1の第2凹部DP2の内部に全周に亘って配置されている。第2誘電体DE2は、その下面が下部電極ELのフランジ部ELfに接している。第2誘電体DE2は、その側面と上面とが第2凹部DP2に接している。第2誘電体DE2は、第2凹部DP2に接着されていても良いし、後述するように絶縁体によって形成されたねじなどの固定部材によって固定されていても良い。第2誘電体DE2あるいは第2凹部DP2の位置は、フランジ部ELfと対向する位置であれば特に制限はないが、その内側端部IEが第1誘電体DE1から露出して載置台ELsの外周面SFに接することは望ましくない。このため、第2誘電体DE2の内側端部IEは、載置台ELsの上に配置される被処理体10の端部と対向する位置、あるいは、外周面SFよりも外側に位置していることが望ましい。また、第2誘電体DE2の外側端部OEは、フランジ部ELfの外周面FFより内側に位置していることが望ましい。第2誘電体DE2は、第1誘電率より低い第2誘電率を有している。第2誘電体DE2は、例えば、石英、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、多孔質セラミックス等の低誘電率材料を用いて形成されている。なお、石英は、誘電率が約4である。ポリカーボネートは誘電率が約3である。ポリテトラフルオロエチレンは誘電率が約2である。
第3誘電体DE3は、フランジ部ELfの外周面FF及びベース部材2の外周面2Fを全周に亘って覆っている。第3誘電体DE3は、第1誘電体DE1と繋がっている。なお、第3誘電体DE3は、第1誘電体DE1と一体的に形成されていても良い。第3誘電体DE3は、第3誘電率を有している。第3誘電体DE3は、第1誘電体DE1と等しい材料を用いて形成されていても良く、第3誘電率は、第1誘電率と等しくても良い。また、第3誘電体は、第1誘電率及び第2誘電率とは異なる第3誘電率を有する材料によって形成されても良い。
図示した例では、プラズマ処理装置1は、さらに、高周波遮蔽部材3を備えている。高周波遮蔽部材3は、第2誘電体DE2及び第3誘電体DE3の間に配置されている。高周波遮蔽部材3は、第1誘電体DE1の第3凹部DP3に全周に亘って配置されている。高周波遮蔽部材3は、下部電極ELの第1凹部DP1に全周に亘って配置されている。高周波遮蔽部材3は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンを用いて形成されている。
本実施形態によれば、シールドリングSRは、第1誘電体DE1及び第2誘電体DE2を備えており、第2誘電体DE2は、第1誘電体DE1に形成された第2凹部DP2に配置されている。第2誘電体DE2は、第1誘電体DE1より低い誘電率を有している。このため、第1誘電体DE1の第1誘電率に対して、シールドリングSR全体の誘電率を下げることができる。シールドリングSR全体の誘電率が下げられることにより、シールドリングSRの電界遮蔽効果を高めることができ、シールドリングSRのプラズマによる削れを抑制することが可能となる。
例えば、シールドリングSRは、アルミナセラミックスのみを用いて形成されていた場合、本実施形態のシールドリングSRと比べて高い誘電率を有しており、電界遮蔽効果が低い。このため、シールドリングSRがプラズマのアタックによって削れてしまう虞がある。このとき、削られたシールドリングSRが、エッチングガスのフッ素と反応し、フッ化アルミニウム(AlF)が気相成長し、パーティクルを生成してしまう。このようなパーティクルが被処理体10上に落下すると、エッチング処理が阻害される。また、シールドリングSRが削れやすいため、シールドリングSRの交換周期が短くなり、製造コストの増大を招く。
本実施形態の構成をとることで、シールドリングSR、特に第1誘電体DE1の削れを抑制することができるとともに、これに伴うAlFの発生を抑制することができる。このため、パーティクルの発生に伴う歩留りの低下を抑制することが可能となる。また、第1誘電体DE1がプラズマによるアタックを受けにくくなるため、第1誘電体DE1の交換周期を長期化することが可能となる。さらに、低誘電率材である第2誘電体DE2は、第1誘電体DE1の第2凹部DP2に配置されており、プラズマあるいはエッチングガスに晒されにくい。つまり、第1誘電体DE1は、プラズマあるいはエッチングガスから第2誘電体DE2を保護している。このため、第2誘電体DE2は、外部からのプラズマによるアタックを受けにくく、しかも、エッチングガスによる劣化を受けにくい。したがって、第2誘電体DE2の交換周期を長期化することができる。したがって、製造コストの増加を抑制することが可能である。特に、第2誘電体DE2として石英を適用した場合、石英は高価であるため、交換周期を長期化できれば、製造コストの抑制につながる。
なお、第2誘電体DE2の大きさは、シールドリングSR全体として要求される誘電率などに応じて決定されるが、第2誘電体DE2の内側端部IEが、被処理体10の端部と対向する位置、あるいは、外周面SFよりも外側に位置し、また、第2誘電体DE2の外側端部OEが外周面FFより内側に位置していれば、誘電率低減の効果は十分に得られる。
また、本実施形態によれば、シールドリングSRは、下部電極ELの外周面を覆う第3誘電体DE3を備えている。このため、下部電極ELへの高周波の漏れを抑制することができ、被処理体10の上方において均一な分布のプラズマを形成することが可能となる。また、第2誘電体DE2と第3誘電体DE3との間に高周波遮蔽部材3を配置したことにより、さらなる高周波の漏れを抑制することができる。
図3は、図1に示したシールドリングSRの構成を示す図である。
図3に示した例では、シールドリングSRは、第1部材SRa、第2部材SRb、第3部材SRc、第4部材SRdの4つの部材から構成されている。
第1部材SRaは、第1誘電体DE1の第1部材DE1aと、第2誘電体DE2の第1部材DE2aから構成されている。図示した例では、第1部材DE1a及び第1部材DE2aは、互いに3つのねじSCaによって固定されている。第1部材SRaは、2つのねじSCAによって図示しない下部電極に固定されている。
同様に、第2部材SRbは、第1誘電体DE1の第2部材DE1bと、第2誘電体DE2の第2部材DE2bから構成されている。第2部材DE1b及び第2部材DE2bは、互いにねじSCbによって固定されている。第2部材SRbは、ねじSCBによって下部電極に固定されている。第3部材SRcは、第1誘電体DE1の第3部材DE1cと、第2誘電体DE2の第3部材DE2cから構成されている。第3部材DE1c及び第3部材DE2cは、互いにねじSCcによって固定されている。第3部材SRcは、ねじSCCによって下部電極に固定されている。第4部材SRdは、第1誘電体DE1の第4部材DE1dと、第2誘電体DE2の第4部材DE2dから構成されている。第4部材DE1d及び第4部材DE2dは、ねじSCdによって互いに固定されている。第4部材SRdは、ねじSCDによって下部電極に固定されている。ねじSCa乃至SCd、及び、ねじSCA乃至SCDは、樹脂等の絶縁体によって形成されている。このように、絶縁体のねじを適用することにより、被処理体10の上方に形成されるプラズマの分布に悪影響を及ぼす恐れがない。なお、第1誘電体DE1と第2誘電体DE2は、ねじ止めに代えて、シリコーン系などの接着剤によって接着されても良い。第1誘電体DE1と第2誘電体DE2と接着した場合には、部品点数を削減することができる。また、後述するが、第1誘電体DE1と第2誘電体DE2との間の着脱を容易にするために、第2誘電体DE2の第1誘電体DE1と接する面にスリットを形成しても良い。
プレートPL1は、第1部材SRaに側面からねじで固定されている。また、プレートPL1は、第2部材SRbに側面からねじで固定されている。つまり、第1部材SRa及び第2部材SRbは、プレートPL1を用いて連結されている。プレートPL2は、第2部材SRbに側面からねじで固定されている。また、プレートPL2は、第3部材SRcに側面からねじで固定されている。つまり、第2部材SRb及び第3部材SRcは、プレートPL2を用いて連結されている。
プレートPL3は、第3部材SRcに側面からねじで固定されている。また、プレートPL3は、第4部材SRdに側面からねじで固定されている。つまり、第3部材SRc及び第4部材SRdは、プレートPL3を用いて連結されている。プレートPL4は、第1部材SRaに側面からねじで固定されている。また、プレートPL4は、第4部材SRdに側面からねじで固定されている。つまり、第4部材SRd及び第1部材SR1は、プレートPL4を用いて連結されている。
このように、シールドリングSRを構成する各部材がプレートを用いて連結されているため、シールドリングSRの重量によらず、各部材のずれを抑制することが可能となる。また、プラズマ処理装置1の稼働中にシールドリングSRが高温に晒された場合にも、各部材の熱膨張によるずれを抑制することが可能となる。
線A−Aは、第1部材SRa及び第2部材SRbのつなぎ目に相当し、第1部材DE1a及び第2部材DE1bのつなぎ目と、第1部材DE2a及び第2部材DE2bのつなぎ目は、同一面上に位置している。線B−Bは、第2部材SRb及び第3部材SRcのつなぎ目に相当し、第2部材DE1b及び第3部材DE1cのつなぎ目と、第2部材DE2b及び第3部材DE2cのつなぎ目は、同一面上に位置している。線C−Cは、第3部材SRc及び第4部材SRdのつなぎ目に相当し、第3部材DE1c及び第4部材DE1dのつなぎ目と、第3部材DE2c及び第4部材DE2dのつなぎ目は、同一面上に位置している。線D−Dは、第4部材SRd及び第1部材SRaのつなぎ目に相当し、第4部材DE1d及び第1部材DE1aのつなぎ目と、第4部材DE2d及び第1部材DE2aのつなぎ目は、同一面上に位置している。また、図2に示した第2凹部DE2は、第1部材SRa、第2部材SRb、第3部材SRc、第4部材SRdのそれぞれにおいて、長辺方向の一端部から他端部に向けて一体的に形成されている。すなわち、各部材において、第2凹部DE2は、各つなぎ目の間で一体的に形成されている。
図4は、シールドリングSR、下部電極EL等の位置関係を示す図であり、図3の線A−Aで切った断面から見た分解斜視図を示している。図4は、一例として、シールドリングSRの第1部材SRaとその下部電極ELの一部を示しているが、第2部材SRb、第3部材SRc、第4部材SRdも下部電極ELとの間で同様の構成をとっているため、その図示及び説明を省略する。図中において、第1部材SRaが延出する方向を第1方向Xとし、第2誘電体DE2及び高周波遮蔽部材3が並ぶ方向を第2方向Yとし、第1方向X及び第2方向Yと直交する方向を第3方向とする。本実施形態においては、第3方向Zの正の向きを上又は上方と定義し、第3方向Zの負の向きを下又は下方と定義する。
高周波遮蔽部材3の下部は、下部電極ELの第1凹部DP1に配置されている。また、高周波遮蔽部材3の上部は、シールドリングSRの第1部材SRaの第3凹部DP3に配置されている。第1凹部DP1の深さd1と第3凹部DP3の深さd2の和は、高周波遮蔽部材3の高さh1と略同等である。
第2誘電体DE2の第1部材DE2aは、第2凹部DP2に配置されている。図示した例では、第2凹部DP2及び第3凹部DP3は、それぞれ独立した凹部として形成され、第2凹部DP2に位置する第2誘電体DE2と第3凹部DP3に位置する高周波遮蔽部材3との間に第1誘電体DE1が介在している。第2凹部DP2及び第3凹部DP3は、一体の凹部として形成されていても良い。図示した例では、第2凹部DP2の深さd3と、第2誘電体DE2の高さh2は略同等である。
このような第1部材SRaにおいて、第1部材DE1aの端面E1aと、第1部材DE2aの端面E2aとは同一面上に位置している。すなわち、端面E1a及び端面E2aは、Y−Z平面と平行な同一面に位置している。このように、シールドリングSRを構成する各部材においては、第1誘電体DE1及び第2誘電体DE2のつなぎ目が同一面に位置しているため、メンテナンスの際に、各部材を容易に着脱することが可能となる。
図5は、本実施形態のプラズマ処理装置に係る第1変形例を示す図である。図5は、第1誘電体DE1及び第2誘電体DE2の構成を示しており、図2に示した構成と比較して、第2誘電体DE2が保護膜100によってコーティングされている点で相違している。
上記の構成により、第2誘電体DE2が欠損するのを抑制することが可能となり、第2誘電体DE2の強度を向上することが可能となる。保護膜100は、例えば、樹脂材料によって形成された樹脂膜、もしくは、溶射によって形成された溶射膜である。
図6は、本実施形態のプラズマ処理装置に係る第2変形例を示す図である。図6は、図2に示した構成と比較して、第2誘電体DE2が、第1構成部材D1及び第2構成部材D2を備えている点で相違している。
第1構成部材D1は、第2構成部材D2の上に配置されている。例えば、第1構成部材D1は石英を用いて形成されており、第2構成部材D2は樹脂材料を用いて形成されている。または、第1構成部材D1が樹脂材料を用いて形成され、第2構成部材D2が石英を用いて形成されていても良い。
なお、図示した例では、第2誘電体DE2は2つの部材から形成されているが、第2誘電体DE2は3つ以上の部材から形成されていても良い。
図7は、本実施形態のプラズマ処理装置に係る第3変形例を示す図である。図7は、図2に示した構成と比較して、第1誘電体DE1が第3構成部材200を備えている点で相違している。
第3構成部材200は、第1誘電体DE1のフランジ部ELfと対向する側とは反対側の面に配置されている。第3構成部材200は、載置台ELsの外周面SFから第2誘電体DE2の上面300と略平行に配置されている。第3構成部材200は、第3方向Zにおいて、第2誘電体DE2と重なる位置に配置されている。第3構成部材200は、第1誘電体DE1の耐プラズマ性よりも大きい耐プラズマ性を有する材料を用いて形成され、例えば、酸化イットリウムを用いて形成されている。第3構成部材200は、例えば、第1誘電体DE1のフランジ部ELfと対向する側とは反対側の面が削られた後、第1誘電体DE1の削られた部分に配置される。
図7(a)に示した例では、第3構成部材200は、第3方向Zにおいて、第2誘電体DE2の上面300と全面で対向している。図7(b)に示した例では、第3構成部材200は、第3方向Zにおいて、第2誘電体DE2の上面300と部分的に対向している。
上記の構成により、第1誘電体DE1において、第2誘電体DE2が配置されない部分が削れるのを抑制することが可能である。
なお、第3構成部材200は、第3凹部DP3と重なる位置には配置されない方が好ましい。
図8は、本実施形態のプラズマ処理装置に係る第4変形例を示す図である。
図8(a)は、図2に示した構成と比較して、第2誘電体DE2がスリットSL1を有している点で相違している。第2誘電体DE2は、第1誘電体DE1と接触する上面300にスリットSL1を有している。このため、第1誘電体DE1と第2誘電体DE1との間が疑似真空状態となった場合は、スリットSL1があるため、第2誘電体DE2が第1誘電体DE1から外れ易くなり(スリットSL1があることで疑似真空にならないため)メンテナンス性が向上する。
図8(b)は、図2に示した構成と比較して、第1誘電体DE1がスリットSL2を有している点で相違している。第1誘電体DE1は、第2誘電体DE2の上面300と接する面にスリットSL2を有している。第1誘電体DE1がスリットSL2を有していることにより、図8(a)に示したのと同様の効果を得ることができる。
なお、図示した例に限らず、スリットSL1は、第2誘電体DE2の側面に形成されていても良い。また、スリットSL2は、第1誘電体DE1の第2誘電体DE2と接する他の面に形成されていても良い。
第1誘電体DE1及び第2誘電体DE2は、上記の第1乃至第4変形例を組み合わせて、構成されることが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、歩留まり低下の抑制が可能なプラズマ処理装置、シールドリング、及び、シールドリング用部材を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
EL…下部電極(載置体)、ELs…載置台、ELf…フランジ部、
SR…シールドリング、DP2…第2凹部、DE1…第1誘電体、
DE2…第2誘電体、DE3…第3誘電体、1…プラズマ処理装置、
DE1a、DE2a…第1部材、DE1b、DE2b…第2部材、
DE1c、DE2c…第3部材、DE1d、DE2d…第4部材、
E1a、E2a…端面、PL1、PL2、PL3、PL4…プレート、
3…高周波遮蔽部材、10…被処理体、IE…内側端部、OE…外側端部、
SCa、SCb、SCc、SCd…ねじ、100…保護膜、
D1…第1構成部材、D2…第2構成部材、200…第3構成部材、
SL1、SL2…スリット。

Claims (14)

  1. 載置台と、前記載置台の全周に亘って形成されたフランジ部と、を有する載置体と、
    枠状に形成されるとともに前記フランジ部上に配置されたシールドリングであって、前記フランジ部と対向する側に全周に亘って形成された凹部を有し第1誘電率を有する第1誘電体と、第1誘電率よりも低い第2誘電率を有し前記凹部の内部に全周に亘って形成された第2誘電体と、を有するシールドリングと、を備えるプラズマ処理装置。
  2. 前記シールドリングは、複数の部材によって構成され、前記部材の各々において、前記第1誘電体の端面と前記第2誘電体の端面とが略同一面上に位置する請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記シールドリングを構成する前記部材同士は互いにプレートを用いて連結される請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記シールドリングは、さらに、前記載置体の外周面を覆う第3誘電体を備える請求項1乃至3の何れか1項に記載のプラズマ処理装置。
  5. さらに、前記第2誘電体及び前記第3誘電体の間に位置する高周波遮蔽部材を備える請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記第2誘電体は、前記載置台の上に載置される被処理体の端部と対向する内側端部と、前記フランジ部の外周面より内側に位置する外側端部とを有する請求項1乃至5の何れか1項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記第1誘電体及び前記第2誘電体は、絶縁体によって形成されたねじによって固定されている請求項1乃至6の何れか1項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記第2誘電体は、樹脂膜、もしくは、溶射膜によってコーティングされている請求項1乃至7の何れか1項に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記第2誘電体は、第1構成部材と、前記第1構成部材の上に配置された第2構成部材とを備える請求項1乃至8の何れか1項に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記第1誘電体は、前記フランジ部と対向する側とは反対側の面の、前記第2誘電体と重なる位置に、前記第1誘電体の耐プラズマ性よりも大きい耐プラズマ性を有する第3構成部材を備える請求項1乃至9の何れか1項に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記第2誘電体は前記第1誘電体と接触する面にスリットを有している、又は、前記第1誘電体は前記第2誘電体と接触する面にスリットを有している請求項1乃至10の何れか1項に記載のプラズマ処理装置。
  12. プラズマ処理装置に用いられ、枠状に形成されたシールドリングであって、
    全周に亘って形成された凹部を有し第1誘電率を有する第1誘電体と、
    第1誘電率よりも低い第2誘電率を有し前記凹部の内部に全周に亘って形成された第2誘電体と、を有するシールドリング。
  13. プラズマ処理装置に用いられ、棒状の4つのシールドリング用部材を繋ぎ合わせることで枠状のシールドリングを構成するシールドリング用部材であって、
    凹部を有し第1誘電率を有する第1誘電体と、
    第1誘電率よりも低い第2誘電率を有し前記凹部の内部に形成された第2誘電体と、を有するシールドリング用部材。
  14. 前記凹部は、棒状の前記シールドリング用部材の延出方向の一端部から他端部にかけて連続的に形成されている請求項13に記載のシールドリング用部材。
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