JP6577655B2 - ハイブリッド回路、給電回路、アンテナ装置、及び給電方法 - Google Patents

ハイブリッド回路、給電回路、アンテナ装置、及び給電方法 Download PDF

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Description

本発明は、給電回路に関し、特に、マイクロストリップアンテナ(以下、「MSA」とも略称する)に用いられ、アンテナ素子へ給電するための給電回路およびそれに使用されるハイブリッド回路に関する。
通信衛星用アンテナや、科学衛星用アンテナ、合成開口レーダー用アンテナ、データ伝送用アンテナとして、マイクロストリップアレイアンテナが使用されている。マイクロストリップアレイアンテナは、適当な間隔で配列された複数のアンテナ素子と、それらを励振するための給電回路とから成る。各アンテナ素子は、マイクロストリップアンテナ(MSA)素子から成る。各MSA素子は、放射素子から成る。
アンテナ素子(放射素子)へ給電するための給電回路としてハイブリッド回路を使用したMSAが、種々知られている。
例えば、特許文献1は、給電回路としてリング型ハイブリッド回路を用いた「円偏波マイクロストリップ型アンテナ装置」を開示している。特許文献1は、2点給電式のMSAを開示している。MSAは、アース板を間に挟んだ第1および第2の誘電体基板の各々の表面に、放射器パターン(放射素子)とハイブリッド回路とを対峙一体化している。放射器パターンの2つの給電点とハイブリッド回路の2つの出力端とを同一位置に一致させて、第1および第2の誘電体基板とアース板とを貫通する2つのピンによって両者を接続している。ハイブリッド回路は、供給された高周波電流を最終的に2等分すると共に位相を90°ずらせてその2対の出力端に出力する。これにより、放射素子から円偏波を放射している。したがって、各MSAは、1つの偏波のみを放射している。
この特許文献1に開示された円偏波マイクロストリップ型アンテナ装置では、リング型ハイブリッド回路の入力線路と出力線路との少なくとも一方を、リング状パターンの内側に配線している。
このように今までのMSAでは、1つの偏波のみを使用すればよかった。しかしながら、近年チャンネル数が増加してきたため、周波数の有効活用から一度に2偏波同時に使用する「偏波共用アンテナ」の要求が増加してきた。
そこで、複数の偏波を放射(送受信)可能なMSAから成る偏波共用アンテナも、種々提案されている。
たとえば、特許文献2は、給電回路としてハイブリッド回路を使用していないが、使用する偏波を垂直偏波、水平偏波、左旋円偏波、右旋円偏波の4種類に切換えることが可能な「マイクロストリップアンテナ」を開示している。この特許文献2に開示されたマイクロストリップアンテナは、それぞれ互いに直交する偏波を発生する第1の給電点および第2の給電点を有する放射系(放射素子)と、2つの給電点間における高周波出力信号の位相差を制御することにより合成される電波の偏波を切換える偏波切換給電系とを備える。放射系と偏波切換給電系とは、複数の層からなるプリント基板上に形成されている。偏波切換給電系は、等振幅かつ等位相に2分配された高周波出力信号が2つの給電点間において生じる位相差を0°、90°、180°および270°とする制御を行う偏波切換手段を有する。このような構成のマイクロストリップアンテナでは、位相差が0°および180°のときに放射系より垂直偏波または水平偏波を発生し、90°および270°のときに左旋円偏波または右旋円偏波を発生する。偏波切換手段は、具体的には、入力する高周波信号を等振幅かつ等位相に2分配する等電力分配器と、等電力分配器の第1の分配出力端と第1の給電点との間にある第1の可変移相器と、等電力分配器の第2の分配出力端と第2の給電点との間にある第2の可変移相器と、第1および第2の可変移相器における移相量の切換えを制御する移相器制御回路とを有する。
また、特許文献3は、交差偏波識別度(XPD:Cross Polarization Discrimination)を向上させた「円偏波切換形アンテナ」を開示している。この特許文献3に開示された円偏波切換形アンテナは、2個の給電点を有しかつ互いに直交する2つの直線偏波を放射する放射素子と、放射素子の各給電点に接続した移相量が180°の第1、第2の移相器と、入力信号を位相差90°で2分岐して第1、第2の移相器に接続され、他の一端が終端された90°ハイブリッド回路と、第1、第2の移相器の移相量を0°または180°に切り換えて放射素子から右旋若しくは左旋円偏波を放射するように制御する制御手段とを具備する。
さらに、特許文献4は、円偏波を含む複数の周波数帯の送受信を一体化された小型の「多周波平面アンテナ」を開示している。特許文献4に開示された多周波平面アンテナは、誘電体基板からなるアンテナ素子と、それを搭載する配線基板とから成る。アンテナ素子は、誘電体基板の表面に形成された、正方形の第1の放射電極および環状の第2の放射電極と、誘電体基板の裏面に形成されたアース電極と、第1の放射電極と第2の放射電極のそれぞれ2つの給電点の位置に形成された4つの貫通孔とを備える。配線基板には、1/4波長ごとに太さが変化した1波長の環状導体パターンによる同心状の2つの90°ハイブリッドを備える。それぞれの90°ハイブリッドには2つのポートが形成されている。それぞれのポートの2つの先端とそれぞれの放射電極の2つの給電点とが貫通孔を介して接続されている。
本発明に係る「給電回路」とは直接的には関連しないが、特許文献5は、モノリシックマイクロ波集積回路として実現するに適した「高周波電力分配合成器」を開示している。特許文献5では、電力分配合成器を構成する上で、線路のインピーダンスを1/2とする直列分配と線路のインピーダンスを2倍とする並列分配を交互に繰り返して接続するようにして、λ/4線路を全く用いずに電力分配合成器を構成している。たとえば、特許文献5は、一実施の形態として、特性インピーダンスZ0の平行平板平衡線路と、特性インピーダンスZ0/2の第1および第2のマイクロストリップ線路と、平行平板平衡線路と第1および第2のマイクロストリップ線路との間に配置された、平行平板平衡線路の直列分配部および平行平板平衡線路−マイクロストップ線路変換部と、を含む電力分配合成器を開示している。
特許第2709383号公報 特開平9−284031号公報 特開2000−223942号公報 特開2003−152431号公報 特開平9−246817号公報
そのようなMSA素子を複数並べたマイクロストリップアレイアンテナを走査する場合でも、走査範囲をさらに広くすることが要求されてきた。そこで、ますますアンテナ素子(MSA素子)の間隔を狭くする必要がでてきた。これにより、そのMSA素子に給電するための給電回路も小型化が必要となってきた。
しかしながら、上記特許文献1〜4には、それぞれ、次に述べるような課題がある。
上記特許文献1に開示された円偏波マイクロストリップ型アンテナ装置は、1つの偏波のみしか放射(送受信)できない。
上記特許文献2に開示されたマイクロストリップアンテナ(MSA)では、その給電回路が2点(直交する2方向に対し各1点)で給電を行っている。そのため、構成が複雑になるとともに、交差偏波識別度が上がらないという問題がある。
また、特許文献3にされた円偏波切換形アンテナでも、その給電回路が2点(直交する2方向に対し各1点)で給電を行っている。特許文献3では、交差偏波識別度を向上させるために、給電回路が、第1の移相器と、第2の移相器と、90°ハイブリッド回路とから構成されている。その結果、給電回路の構成が複雑になるという問題がある。
特許文献4に開示された多周波平面アンテナは、その給電回路が4点(直交する2方向に対し各2点)で、給電を行っている。そのため、スペ−スが十分取れないので、十分な特性を得ることが難しいという問題がある。また、給電回路が、2つの90°ハイブリッドから成るので、構成が複雑になるという問題もある。更に、ストリップ線路を無理やり曲げて各90°ハイブリッドを形成している。このため、電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)が悪かったり、ライン間が狭いため相互の結合度が上がらないという問題もある。
尚、特許文献5は、単に、モノリシックマイクロ波集積回路として実現するに適した高周波電力分配合成器を開示しているに過ぎない。
本発明の目的は、上述した課題を解決する、ハイブリッド回路、給電回路、アンテナ装置、および給電方法を提供することにある。
本発明のハイブリッド回路は、互いに等しい電気長と特性インピーダンスとを持つ4つの部分線路から成る環状線路と、該環状線路の第1の部分線路を介して隣接する第1および第2の分岐点からそれぞれ分岐した第1および第2の入力線路と、前記環状線路の前記第1の部分線路と対向する第2の部分線路を介して隣接する第3および第4の分岐点からそれぞれ分岐した第1および第2の出力線路と、前記第1および第2の分岐点からそれぞれ分岐した第3および第4の出力線路と、を備え、前記第1および第2の入力線路の各々の入力インピーダンスは、前記部分線路の特性インピーダンスの四分の1に等しく、前記第1乃至第4の出力線路の各々の出力インピーダンスは、前記部分線路の特性インピーダンスの半分に等しい。
本発明の給電回路は、アンテナ素子へ給電するために、上記ハイブリッド回路を用いた給電回路であって、前記環状線路と前記第1および第2の入力線路とは、誘電体基板の表面上に形成されており、前記第1乃至第4の出力線路は、前記誘電体基板と異なる別の誘電体基板にそれぞれ形成された第1乃至第4のスルーホールから成り、前記第1乃至第4のスルーホールの先端から、前記アンテナ素子へ4点で給電し、前記ハイブリッド回路の特性インピーダンスは、前記アンテナ素子のインピーダンスの半分に等しい。
本発明のアンテナ装置は、上記給電回路を用いたアンテナ装置であって、前記給電回路は、前記第1および第2の入力線路にそれぞれ接続された第1および第2の入力ポートを持ち、前記アンテナ素子は、前記第1乃至第4のスルーホールの先端にそれぞれ接続された第1乃至第4の給電点を持つ下部パッチと、該下部パッチと電磁的に接続された上部パッチと、から成る。
本発明の給電方法は、上記アンテナ装置へ給電する方法であって、前記第1の入力ポートへ第1の入力信号を供給して、前記給電回路を介して、前記第3および第2の給電点へそれぞれ第1および第2の出力信号を給電し、前記第2の入力ポートへ第2の入力信号を供給して、前記給電回路を介して、前記第4および第1の給電点へそれぞれ第3および第の出力信号を給電する。
本発明によれば、小型の給電回路を提供することができる。
関連の給電回路として使用されている90°ハイブリッド回路を示す回路図で、(A)は第1の入力ポートP1から入力信号を入力した場合を示し、(B)は第2の入力ポートP2から入力信号を入力した場合を示す。 本発明の一実施の形態に係る給電回路として使用されるハイブリッド回路を示す回路図で、(A)は第1の入力ポートP1から第1の入力信号を入力した場合を示し、(B)は第2の入力ポートP2から第2の入力信号を入力した場合を示す。 図2に示したハイブリッド回路を給電回路として用いた、4点給電方式マイクロストリップアンテナ(MSA)を示す透視斜視図である。 図3をZ−X平面で切断した断面図である。 図3をZ−Y平面で切断した断面図である。
[関連技術]
本発明の理解を容易にするために、特許文献1等に使用されている、関連の給電回路について説明する。
図1は、関連の給電回路として使用されている90°ハイブリッド回路10を示す回路図である。図示の90°ハイブリッド回路10は、ブランチ・ライン・カプラとも呼ばれる。
90°ハイブリッド回路10は、特性インピーダンスZの第1および第2の部分線路11、12と、特性インピーダンスZ/√2の第3および第4の部分線路13、14との組み合わせから成る。すべての部分線路11〜14の電気長Lはλ/4に等しい。この90°ハイブリッド回路10の四つのポートP1〜P4の入出力インピーダンスはZである。四つのポートP1〜P4は、それぞれ、第1乃至第4のポートとも呼ばれる。
ここでは、第1のポートP1は第1の入力ポートとも呼ばれ、第2のポートP2は第2の入力ポートとも呼ばれ、第3のポートP3は第1の出力ポートとも呼ばれ、第4のポートP4は第2の出力ポートとも呼ばれる。
詳述すると、第1乃至第4の部分線路11〜14によって環状線路が構成されている。第1の部分線路11と第2の部分線路12とは、互いに対向しており、短絡アームとも呼ばれる。第3の部分線路13と第4の部分線路14とは、互いに対向しており、直列アームとも呼ばれる。
第1の部分線路11の一端は、第1の分岐点21で、第3の部分線路13の一端と接続されている。第1の部分線路11の他端は、第2の分岐点22で、第4の部分線路14の一端と接続されている。したがって、第1の部分線路11は、第1の分岐点21と第2の分岐点22との間に配置されている。第2の部分線路12の一端は、第3の分岐点23で、第3の部分線路13の他端と接続されている。第2の部分線路12の他端は、第4の分岐点24で、第4の部分線路14の他端と接続されている。したがって、第2の部分線路12は、第3の分岐点23と第の分岐点24との間に配置されている。
90°ハイブリッド回路10は、環状線路(11〜14)から第1乃至第4の分岐点21〜24で、それぞれ、外方へ分岐した第1乃至第4の分岐線路31〜34を有する。
第1のポート(第1の入力ポート)P1は、第1の分岐線路31を介して、第1の分岐点21に接続されている。第2のポート(第2の入力ポート)P2は、第2の分岐線路32を介して、第2の分岐点22に接続されている。第1の分岐線路31は第1の入力線路とも呼ばれ、第2の分岐線路32は第2の入力線路とも呼ばれる。第3のポート(第1の出力ポート)P3は、第3の分岐線路33を介して第3の分岐点23に接続されている。第4のポート(第2の出力ポート)P4は、第4の分岐線路24を介して第4の分岐点34に接続されている。第3の分岐線路33は第1の出力線路とも呼ばれ、第4の分岐線路34は第2の出力線路とも呼ばれる。
図1において、(A)は第1の入力ポートP1から入力信号を入力した場合を示し、(B)は第2の入力ポートP2から入力信号を入力した場合を示す。
最初に、図1(A)を参照して、第1の入力ポートP1から入力信号が入力された場合の動作について説明する。
第1の入力ポートP1から供給された入力信号は、第1の出力ポートP3および第2の出力ポートP4に分岐され、それぞれ、第1の出力信号および第2の出力信号として出力される。第1および第2の出力信号の出力電力は、入力信号の入力電力の半分である。また、第1および第2の出力信号の位相は、入力信号に対して、第1の出力ポートP3で90°遅れ、第2の出力ポートP4で180°遅れる。第2の入力ポートP2には信号は出力されず、周辺回路とアイソレーションが保たれる。すなわち、第2の入力ポートP2は、周辺回路と切り離される。
次に、図1(B)を参照して、第2の入力ポートP2から入力信号が入力された場合の動作について説明する。
第2の入力ポートP2から供給された入力信号は、第1の出力ポートP3および第2の出力ポートP4に分岐され、それぞれ、第1の出力信号および第2の出力信号として出力される。第1および第2の出力信号の出力電力は、入力信号の入力電力の半分である。第1の出力ポートP3には、入力信号に対して位相が180°遅れて第1の出力信号が出力される。第2の出力ポートP4には、入力信号に対して位相が90°遅れて第2の出力信号が出力される。第1の入力ポートP1には信号は出力されず、周辺回路とアイソレーションが保たれる。すなわち、第1の入力ポートP1は、周辺回路と切り離される。
このように、90°ハイブリッド回路10は、入力信号を二つの出力ポートP3、P4に分岐する。そして、二つの出力信号は位相が90°ずれている。
したがって、90°ハイブリッド回路10の二つの出力ポートP3、P4を図示しないアンテナ素子(放射素子)の2つの給電点に(例えば、スルーホールを介して)接続することにより、アンテナ素子(放射素子)から円偏波を放射させることが可能となる。
したがって、このような90°ハイブリッド回路10を給電回路として使用したマイクロストリップアンテナ(MSA)は、2点給電方式MSAとなることが分かる。しかしながら、そのようなMSAは、1つの偏波(本例では、円偏波)のみしか放射(送受信)できない。
[実施の形態]
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施の形態に係る給電回路として使用されるハイブリッド回路10Aを示す回路図である。
図示のハイブリッド回路10Aは、後述するように、環状線路の構成が相違し、且つ、2つの出力線路と2つの出力ポートとを更に備えている点を除いて、図1に図示した関連の90°ハイブリッド回路10と同様の構成を有し、動作をする。したがって、以下では、図1に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付して、相違点について詳細に説明する。
図示のハイブリッド回路10Aは、環状回路として、第1の部分線路11、第2の部分線路12、第3の部分線路13A、および第4の部分線路14Aを備える。
第3の部分線路13Aは、第3の部分線路13と異なり、特性インピーダンスZを持つ。第4の部分線路14Aも、第4の部分線路14と異なり、特性インピーダンスZを持つ。
したがって、環状線路を構成する第1乃至第4の部分線路11、12、13A、および14Aは、全て、同じ電気長L=λ/4を持ち、同じ特性インピーダンスZを持つ。
第1および第2のポート(第1および第2の入力ポート)P1およびP2の入力インピーダンスは、Z/4に等しい。第1のポート(第1の入力ポート)P1は、第1の分岐線路(第1の入力線路)31Aを介して第1の分岐点21に接続されている。第2のポート(第2の入力ポート)P2は、第2の分岐線路(第2の入力線路)32Aを介して第2の分岐点22に接続されている。
第3および第4のポート(第1および第2の出力ポート)P3およびP4の出力インピーダンスは、Z/2に等しい。第3のポート(第1の出力ポート)P3は、第3の分岐線路(第1の出力線路)33Aを介して第3の分岐点23に接続されている。第4のポート(第2の出力ポート)P4は、第4の分岐線路(第2の出力線路)34Aを介して第4の分岐点24に接続されている。
図示のハイブリッド回路10Aは、第5および第6のポートP5、P6を更に有する。第5のポートP5は第3の出力ポートとも呼ばれ、第6のポートP6は第4の出力ポートとも呼ばれる。第5および第6のポート(第3および第4の出力ポート)P5およびP6の出力インピーダンスは、Z/2に等しい。第5のポート(第3の出力ポート)P5は、第5の分岐線路35を介して第1の分岐点21に接続されている。第6のポート(第4の出力ポート)P6は、第6の分岐線路36を介して第2の分岐点22に接続されている。第5の分岐線路35は第3の出力線路とも呼ばれ、第6の分岐線路36は第4の出力線路とも呼ばれる。
図2において、(A)は第1の入力ポートP1から第1の入力信号を入力した場合を示し、(B)は第2の入力ポートP2から第2の入力信号を入力した場合を示す。
最初に、図2(A)を参照して、第1の入力ポートP1から第1の入力信号が入力された場合の動作について説明する。
第1の入力ポートP1から供給された第1の入力信号は、第1の分岐線路(第1の入力線路)31Aを介して第1の分岐点21に供給される。第1の分岐点21での第1の入力信号の一部分は、第5の分岐線路(第3の出力線路)35を介して第3の出力ポートP5から第1の出力信号として出力される。第1の分岐点21での第1の入力信号の残りの部分は、第2の分岐点22並びに第3の分岐点23では、右回りの信号と左回りの信号とが互いに逆相となるためそのまま通過し、第4の分岐点24で第4の分岐線路(第2の出力線路)34Aを介して第2の出力ポートP4から第2の出力信号として出力される。第1の出力信号と第2の出力信号とは、位相が180°ずれている。第2の入力ポートP2、第4の出力ポートP6、および第1の出力ポートP3には信号は出力されず、周辺回路とアイソレーションが保たれる。すなわち、第2の入力ポートP2、第4の出力ポートP6、および第1の出力ポートP3は、周辺回路と切り離される。
次に、図2(B)を参照して、第2の入力ポートP2から第2の入力信号が入力された場合の動作について説明する。
第2の入力ポートP2から供給された第2の入力信号は、第2の分岐線路(第2の入力線路)32Aを介して第2の分岐点22に供給される。第2の分岐点22での第2の入力信号の一部分は、第6の分岐線路(第4の出力線路)36を介して第4の出力ポートP6から第3の出力信号として出力される。第2の分岐点22での第2の入力信号の残りの部分は、第1の分岐点21並びに第4の分岐点24では、右回りの信号と左回りの信号とが互いに逆相となるためそのまま通過し、第3の分岐点23で第3の分岐線路(第1の出力線路)33Aを介して第1の出力ポートP3から第4の出力信号として出力される。第3の出力信号と第4の出力信号とは、位相が180°ずれている。第1の入力ポートP1、第3の出力ポートP5、および第2の出力ポートP4には信号は出力されず、周辺回路とアイソレーションが保たれる。すなわち、第1の入力ポートP1、第3の出力ポートP5、および第2の出力ポートP4は、周辺回路と切り離される。
このように、ハイブリッド回路10Aは、入力信号を四つの出力ポートP3〜P6に分岐する。したがって、ハイブリッド回路10Aの四つの出力ポートP3〜P6を図示しないアンテナ素子(放射素子)の4つの給電点に(例えば、スルーホールを介して)接続することにより、アンテナ素子(放射素子)から、一度に互いに直交する2つの直線偏波を放射させることが可能となる。
したがって、このようなハイブリッド回路10Aを給電回路として使用したマイクロストリップアンテナ(MSA)は、4点給電方式MSAとなることが分かる。そのようなMSAは、2つの偏波(本例では、直線偏波)を放射(送受信)することができる。
次に、図1に示した関連の給電回路10と、図2に示した本実施形態に係る給電回路10Aとの間の主な相違点について説明する。
図1に示した関連の給電回路10では、出力信号は、入力信号が供給される分岐点(21、22)から離れた分岐点(23、24)に接続された出力ポート(P3、P4)のみから出力される。
これに対して、図2に示した本実施形態に係る給電回路10Aでは、出力信号は、入力信号が供給される分岐点(21、22)に接続された出力ポート(P5、P6)と、それから離れた分岐点(23、24)に接続された出力ポート(P3、P4)と、の両方から出力される。
次に、図3乃至図5を参照して、図2に示したハイブリッド回路10Aを給電回路として用いた4点給電方式マイクロストリップアンテナ(MSA)100について説明する。
図3は4点給電方式MSA100を示す透視斜視図である。図4は図3をZ−X平面で切断した断面図である。図5は図3をZ−Y平面で切断した断面図である。
ここでは、図3乃至図5に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図3乃至図5に示された状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸方向は前後方向(奥行方向)であり、Y軸方向は左右方向であり、Z軸方向は上下方向(高さ方向)である。そして、本例では、後述する上部接地導体71の中心を直交座標系(X,Y,Z)の原点Oとしている。
図示の4点給電方式MSA100は、実質的に直方体の形状をしている。4点給電方式MSA100は、第1乃至第4の誘電体基板51、52、53、および54を備える。これら第1乃至第4の誘電体基板51〜54は、図3に示されるように、この順番で、上側から下側へ積層されている。
第1の誘電体基板51の上面には、矩形形状の上部パッチ61が形成されている。第1の誘電体基板51の下面には、実質的に矩形形状の下部パッチ62が形成されている。すなわち、第1の誘電体基板51は、上部パッチ61と下部パッチ62との間に挟まれている。上部パッチ61と下部パッチ62とは電磁的に結合されている。したがって、上部パッチ61と下部パッチ62との組み合わせによって、MSA素子(アンテナ素子)60が構成されている。
下部パッチ62は、第1の誘電体基板51の下面と第2の誘電体基板52の上面との間に挟まれている。
4点給電方式MSA100は、矩形形状の上部接地導体71と、矩形形状の下部接地導体72とを有する。上部接地導体71は、第2の誘電体基板52の下面と第3の誘電体基板53の上面との間に挟まれている。下部接地導体72は、第4の誘電体基板54の下面に形成されている。
本発明の実施形態に係る給電回路(ハイブリッド回路)10Aは、実質的に、第3の誘電体基板53の下面と第4の誘電体基板54の上面との間に挟まれて形成されている。
図示の例では、第1のポート(第1の入力ポート)P1は、第3の誘電体基板53と第4の誘電体基板54との間の前端に形成されている。第2のポート(第2の入力ポート)P2は、第3の誘電体基板53と第4の誘電体基板54との間の右端に形成されている。第1の分岐線路(第1の入力線路)31Aは、第1のポート(第1の入力ポート)P1から前後方向Xに延在している。第2の分岐線路(第2の入力線路)32Aは、第2のポート(第2の入力ポート)P2から左右方向Yに延在している。
給電回路(ハイブリッド回路)10Aにおける環状線路(11、12、13A、14A)は、原点Oを通る上下方向Zの回りで、第4の誘電体基板54の上面に環状に形成されている。図示の環状線路(11、12、13A、14A)は、菱形の形状をしている。
第1の分岐点21は、原点Oを通る上下方向Zよりも前後方向Xの前方に形成されている。第2の分岐点22は、原点Oを通る上下方向Zよりも左右方向Yの右方に形成されている。第3の分岐点23は、原点Oを通る上下方向Zよりも左右方向Yの左方に形成されている。第4の分岐点24は、原点Oを通る上下方向Zよりも前後方向Xの後方に形成されている。
図5に示されるように、第3の分岐線路(第1の出力線路)33Aは、第3の分岐点23から上下方向Zの上方へ延在して、第3の誘電体基板53と第2の誘電体基板52とを貫通して形成された、第1のスルーホールから成る。この第1のスルーホール33Aの上端が第3のポート(第1の出力ポート)P3を形成している。この第3のポート(第1の出力ポート)P3は、下部パッチ62の第1の給電点621と接続されている。
図4に示されるように、第4の分岐線路(第2の出力線路)34Aは、第4の分岐点24から上下方向Zの上方へ延在して、第3の誘電体基板53と第2の誘電体基板52とを貫通して形成された、第2のスルーホールから成る。この第2のスルーホール34Aの上端が第4のポート(第2の出力ポート)P4を形成している。この第4のポート(第2の出力ポート)P4は、下部パッチ62の第2の給電点622と接続されている。
図4に示されるように、第5の分岐線路(第3の出力線路)35は、第1の分岐点21から上下方向Zの上方へ延在して、第3の誘電体基板53と第2の誘電体基板52とを貫通して形成された、第3のスルーホールから成る。この第3のスルーホール35の上端が第5のポート(第3の出力ポート)P5を形成している。この第5のポート(第3の出力ポート)P5は、下部パッチ62の第3の給電点623に接続されている。
図5に示されるように、第6の分岐線路(第4の出力線路)36は、第2の分岐点22から上下方向Zの上方へ延在して、第3の誘電体基板53と第2の誘電体基板52とを貫通して形成された、第4のスルーホールから成る。この第4のスルーホール36の上端が第6のポート(第4の出力ポート)P6を形成している。この第6のポート(第4の出力ポート)P6は、下部パッチ62の第4の給電点624と接続されている。
上述したように、本例では、第1乃至第4の出力線路33A、34A、35、および36は、それぞれ、第3の誘電体基板53と第2の誘電体基板52とを貫通して形成された、第1乃至第4のスルーホールから成る。
上部接地導体71は、それぞれ第1乃至第4のスルーホール33A、34A、35、および36とほぼ同心で、かつ第1乃至第4のスルーホール33A、34A、35、および36の直径よりも大きい直径の第1乃至第4の開口部711、712、713、および714を持つ。
下部パッチ62は、第1乃至第4の給電点621〜624の周囲にそれぞれ設けられた、第1乃至第4のスリット626、627、628、および629を持つ。図示の例では、第1乃至第4のスリット626〜629は、それぞれ、第1乃至第4の給電点621〜624よりも原点Oを通過する上下方向Zに向かって内側に形成された、半環の形状をしている。
給電回路(ハイブリット回路)10Aの特性インピーダンスは、MSA素子60のインピーダンスの半分となっている。
次に、図3乃至図5に示した4点給電方式MSA100の動作(給電方法)について説明する。
最初に、第1の入力ポートP1から第1の入力信号を供給した場合の動作について説明する。
この場合、第1の入力ポートP1に供給された第1の入力信号は、第1の入力線路31Aを通って、第1の分岐点21に達する。この第1の分岐点21で、第1の入力信号の一部は、第3のスルーホール35を通って第3の出力ポートP5から下部パッチ62の第3の給電点623に、第1の出力信号として給電される。
一方、第1の分岐点21に達した第1の入力信号の残りは、前述した理由により、給電回路10Aの第3の分岐点23と第2の分岐点22とをそのまま通過し、第4の分岐点24で、第2のスルーホール34Aを通って第2の出力ポートP4から下部パッチ62の第2の給電点622に、第2の出力信号として給電される。
第1の出力信号と第2の出力信号とは、位相が180°ずれている。
この状態では、前述したように、第2の入力ポートP2、第4の出力ポートP6、および第1の出力ポートP3は、アイソレーションポートとなっている。
次に、第2の入力ポートP2から第2の入力信号を供給した場合の動作について説明する。
この場合、第2の入力ポートP2に供給された第2の入力信号は、第2の入力線路32Aを通って、第2の分岐点22に達する。この第2の分岐点22で、第2の入力信号の一部は、第4のスルーホール36を通って第4の出力ポートP6から下部パッチ62の第4の給電点624に、第3の出力信号として給電される。
一方、第2の分岐点22に達した第2の入力信号の残りは、前述した理由により、給電回路10Aの第1の分岐点21と第4の分岐点24とをそのまま通過し、第3の分岐点23で、第1のスルーホール33Aを通って第1の出力ポートP3から下部パッチ62の第1の給電点621に、第4の出力信号として供給される。
第3の出力信号と第4の出力信号とは、位相が180°ずれている。
この状態では、前述したように、第1の入力ポートP1、第3の出力ポートP5、および第2の出力ポートP4は、アイソレーションポートとなっている。
このように、本実施例によれば、下部パッチ62の第3の給電点623と第2の給電点622との間と、下部パッチ62の第4の給電点624と第1の給電点621との間に、独立した直交する電界を得ることが出来る。
図3乃至図5に示した給電回路10Aを用いた4点給電方式マイクロストリップアンテナ(MSA)100の効果について説明する。
MSA100の給電回路としてハイブリッド回路10Aを採用しているので、アイソレ−ションが向上するとともに4点(直交する2方向に対し各2点)に対し給電しても、十分なスペ−スが取れるようになる。このため、MSA100として十分な特性を得ることが出来るようになる。
また、上部パッチ61と下部パッチ62とを電磁的に接続しているので、広帯域化に寄与することが可能となる。
さらに、給電回路10Aは、MSA素子(アンテナ素子)60の裏面に直結して配置されるので、小型の4点給電方式MSA100を提供することができる。
以上、実施の形態(実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態(実施例)に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、上記実施の形態(実施例)では、環状線路は菱形をしているが、それに限定されず、円形(円環形状)であっても良く、4つの部分線路が互いに等しい電気長と特性インピーダンスとを持ちさえすれば、どのような形状であっても構わない。
本発明による給電回路(ハイブリッド回路)は、通信衛星用アンテナや、科学衛星用アンテナ、合成開口レーダー用アンテナ、データ伝送用アンテナ等のマイクロストリップアレイアンテナ用の給電回路として利用可能である。
この出願は、2016年2月24日に出願された日本出願特願2016−032743号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10A ハイブリッド回路(給電回路)
11 第1の部分線路
12 第2の部分線路
13A 第3の部分線路
14A 第4の部分線路
21 第1の分岐点
22 第2の分岐点
23 第3の分岐点
24 第4の分岐点
31A 第1の分岐線路(第1の入力線路)
32A 第2の分岐線路(第2の入力線路)
33A 第3の分岐線路(第1の出力線路;第1のスルーホール)
34A 第4の分岐線路(第2の出力線路;第2のスルーホール)
35 第5の分岐線路(第3の出力線路;第3のスルーホール)
36 第6の分岐線路(第4の出力線路;第4のスルーホール)
51 第1の誘電体基板
52 第2の誘電体基板
53 第3の誘電体基板
54 第4の誘電体基板
60 MSA素子(アンテナ素子)
61 上部パッチ
62 下部パッチ
621 第1の給電点
622 第2の給電点
623 第3の給電点
624 第4の給電点
626 第1のスリット
627 第2のスリット
628 第3のスリット
629 第4のスリット
71 上部接地導体
711 第1の開口部
712 第2の開口部
713 第3の開口部
714 第4の開口部
72 下部接地導体
100 4点給電方式マイクロストリップアンテナ(MSA)
P1 第1のポート(第1の入力ポート)
P2 第2のポート(第2の入力ポート)
P3 第3のポート(第1の出力ポート)
P4 第4のポート(第2の出力ポート)
P5 第5のポート(第3の出力ポート)
P6 第6のポート(第4の出力ポート)
O 原点

Claims (6)

  1. 互いに等しい電気長と特性インピーダンスとを持つ4つの部分線路から成る環状線路と、
    該環状線路の第1の部分線路を介して隣接する第1および第2の分岐点からそれぞれ分岐した第1および第2の入力線路と、
    前記環状線路の前記第1の部分線路と対向する第2の部分線路を介して隣接する第3および第4の分岐点からそれぞれ分岐した第1および第2の出力線路と、
    前記第1および第2の分岐点からそれぞれ分岐した第3および第4の出力線路と、
    を備え、
    前記第1および第2の入力線路の各々の入力インピーダンスは、前記部分線路の特性インピーダンスの四分の1に等しく、
    前記第1乃至第4の出力線路の各々の出力インピーダンスは、前記部分線路の特性インピーダンスの半分に等しい、
    ハイブリッド回路。
  2. アンテナ素子へ給電するために、請求項1に記載のハイブリッド回路を用いた給電回路であって、
    前記環状線路と前記第1および第2の入力線路とは、誘電体基板の表面上に形成されており、
    前記第1乃至第4の出力線路は、前記誘電体基板と異なる別の誘電体基板にそれぞれ形成された第1乃至第4のスルーホールから成り、
    前記第1乃至第4のスルーホールの先端から、前記アンテナ素子へ4点で給電し、
    前記ハイブリッド回路の特性インピーダンスは前記第1乃至第4のスルーホールのうち、出力ポートとなるスルーホールの出力インピーダンスであり、前記アンテナ素子のインピーダンスの半分に等しい、給電回路。
  3. 前記第1の入力線路と前記第2の入力線路とは、互いに直交する方向へ延在している、請求項2に記載の給電回路。
  4. 請求項2又は3に記載の給電回路を用いたアンテナ装置であって、
    前記給電回路は、前記第1および第2の入力線路にそれぞれ接続された第1および第2の入力ポートを持ち、
    前記アンテナ素子は、
    前記第1乃至第4のスルーホールの先端にそれぞれ接続された第1乃至第4の給電点を持つ下部パッチと、
    該下部パッチと電磁的に接続された上部パッチと、
    から成る、アンテナ装置。
  5. 前記下部パッチと前記上部パッチとは、更に別の誘電体基板を介して対向している、請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 請求項4又は5に記載のアンテナ装置へ給電する方法であって、
    前記第1の入力ポートへ第1の入力信号を供給して、前記給電回路を介して、前記第3および第2の給電点へそれぞれ第1および第2の出力信号を給電し、
    前記第2の入力ポートへ第2の入力信号を供給して、前記給電回路を介して、前記第4および第1の給電点へそれぞれ第3および第の出力信号を給電する、
    給電方法。
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