以下に図面を参照して、本発明にかかる売上予測表示方法、売上予測表示装置、および売上予測表示プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(売上予測表示方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかる売上予測表示方法の一実施例を示す説明図である。図1において、売上予測表示装置100は、売上実績に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示するコンピュータである。売上実績とは、商品を売ったり、サービスを提供したりして得られる売上額、売上数などの実績である。売上予測とは、未来の売上額、売上数などを予測することである。
ここで、市場や経済の動きに応じて週次ないし月次で先の見通しを立て、当週ないし当月までの実績をもとに施策を講じて、先の見通しに向けてアクションを起こしていくことは重要である。週次ないし月次での先の見通しを立てる際には、ユーザによる週次ないし月次での売上の予測が行われることがある。
この際、売上実績に基づく売上予測をコンピュータ上で行って、そのシミュレーション結果を提示することで、ユーザによる売上の正確な予測を支援することが考えられる。ところが、ユーザは、提示されるシミュレーション結果のみから、その妥当性を判断することが難しい場合がある。
例えば、ユーザは、シミュレーション結果だけでは、どのような根拠のもとに売上予測されたものであるかが分からず、シミュレーション結果の妥当性を判断することが難しい。また、単に一つのシミュレーション結果が表示されると、その妥当性を判断することなく、シミュレーション結果をユーザが鵜呑みにするおそれがある。
そこで、本実施の形態では、売上実績に基づく売上予測のシミュレーション結果の妥当性の判断をしやすくさせて、ユーザによる売上の正確な予測を支援する売上予測表示方法について説明する。以下、売上予測表示装置100の処理例について説明する。
(1)売上予測表示装置100は、第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示するか、または、第2の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示するかの選択を受け付ける。ここで、第1および第2の傾向は、売上実績に基づいてそれぞれ算出される売上に関する傾向である。
第1の傾向は、例えば、過去の特定の期間に含まれる複数の期間のうち連続する2期間の間の売上額の変化率である。過去の特定の期間は、売上実績がある期間である。複数の期間は、特定の期間のうち任意に指定可能な期間である。各期間は、例えば、日、週、月単位などの期間である。各期間の売上額は、例えば、各期間内に得られた売上額であってもよく、また、複数の期間のうち最先(最初)の期間から各期間までに得られた売上額を累計した累計売上額であってもよい。連続する2期間の間の売上額の変化率は、各期間の売上額がどのように変化していくかという傾向を表しており、未来の複数の期間の売上額を予測する際の根拠となり得る。
第2の傾向は、例えば、過去の特定の期間に含まれる複数の期間のうち連続する2期間の間における、当該複数の期間の最先(最初)の期間から各期間までの売上額の平均値の差である。最先(最初)の期間から各期間までの売上額の平均値は、例えば、最先の期間から各期間までの売上額を累計した累計売上額を経過日数で割って得られる日ごとの売上額の平均値(日別平均売上額)である。連続する2期間の間の日ごとの売上額の平均値の差は、各期間の売上額がどのように変化していくかという傾向を表しており、未来の複数の期間の売上額を予測する際の根拠となり得る。
ここでは、販売期間が「2015年1月〜2015年10月」の商品「×××」について、2015年2月が経過した時点で2015年3月〜2015年10月の売上予測を行う場合を想定する。また、同一商品についての1年前の同一時期の期間「2014年1月〜2014年10月」の売上実績に基づいて算出される第1または第2の傾向に基づく売上予測を行う場合を想定する。
(2)売上予測表示装置100は、第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示の選択を受け付けた場合に、第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の算出に用いた第1の傾向を示す情報だけでなく、第2の傾向を示す情報を表示する。
ここで、第1の傾向を示す情報は、例えば、過去の特定の期間に含まれる複数の期間の各期間について、第1の傾向を時系列に示すグラフ(例えば、折れ線グラフや棒グラフ)であってもよく、また、第1の傾向を時系列に示す表であってもよい。また、第2の傾向を示す情報は、例えば、過去の特定の期間に含まれる複数の期間の各期間について、第2の傾向を時系列に示すグラフであってもよく、また、第2の傾向を時系列に示す表であってもよい。
具体的には、例えば、売上予測表示装置100は、グラフG1とともに、グラフG2およびグラフG3をディスプレイ110に表示する。ここで、グラフG1は、第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を示す折れ線グラフであり、売上額を示す縦軸と、時間経過を示す横軸とからなる座標系において、2015年1月〜2015年10月の月次の売上額を時系列に示している。
グラフG2は、第1の傾向を時系列に示す折れ線グラフであり、累計売上額の変化率を示す縦軸と、時間経過を示す横軸とからなる座標系において、2014年1月〜2014年10月のうち連続する2つの月の間の累計売上額の変化率を示している。グラフG3は、第2傾向を時系列に示す折れ線グラフであり、日別平均売上額の差を示す縦軸と、時間の経過を示す横軸とからなる座標系において、2014年1月〜2014年10月のうち連続する2つの月の間の日別平均売上額の差を示している。ここでの日別平均売上額は、2014年1月1日から各月の末日までの売上額を累計した累計売上額を経過日数で割って得られる日ごとの売上額の平均値である。より具体的には、例えば、売上予測表示装置100は、グラフG2,G3の時間軸を合わせることにより、2014年1月〜2014年10月の期間内の各月と前月との間の累計売上額の変化率および日別平均売上額の差を対応付けて表示する。
なお、ディスプレイ110は、売上予測表示装置100が有することにしてもよく、また、売上予測表示装置100と通信可能に接続された他のコンピュータ(例えば、後述の図2に示すクライアント装置201)が有することにしてもよい。
グラフG1によれば、ユーザは、このままの売れ行きでいくと、2015年9月、10月にはどれだけの売上額が見込めるかを知ることができる。また、ユーザは、グラフG1が第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を示していることがわかるため、売上予測の根拠を把握した上でシミュレーション結果の妥当性を判断できる。
また、グラフG2によれば、ユーザは、売上予測の根拠となった第1の傾向である、累計売上額の変化率の時系列変化を確認することができる。この結果、例えば、グラフG2が累計売上額の変化率の極端な変動を示している場合などには、グラフG1のシミュレーション結果が妥当ではないと判断することができる。
さらに、グラフG3によれば、ユーザは、売上予測の根拠となる第2の傾向である、日別平均売上額の差の時系列変化を確認することができる。この結果、例えば、第1の傾向よりも第2の傾向のほうが、今回の売上予測に用いる傾向として相応しいと判断した場合には、第2の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示を選択することで、当該シミュレーション結果を表示することができる。
このように、売上予測表示装置100によれば、売上実績に基づいて算出される売上に関する第1または第2の傾向のうち、第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する選択がなされても、第1の傾向を示す情報だけでなく、第2の傾向を示す情報を表示することができる。これにより、売上予測の根拠となる第1および第2の傾向それぞれの内容を把握可能にして、シミュレーション結果の妥当性を判断しやすくさせることができる。
(業務支援システム200のシステム構成例)
つぎに、図1に示した売上予測表示装置100を、衣料品を販売する複数の店舗を展開する企業に導入される業務支援システム200に適用した場合を例に挙げて説明する。
図2は、業務支援システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、業務支援システム200は、売上予測表示装置100と、複数のクライアント装置201とを含む。業務支援システム200において、売上予測表示装置100および複数のクライアント装置201は、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、売上予測表示装置100は、名称・商品マスタ220、週別属性予算DB(データベース)230、および週別属性実績DB240を有し、売上実績に基づいて売上予測のシミュレーション結果を表示する制御を行う。売上予測表示装置100は、例えば、サーバである。
名称・商品マスタ220は、店舗に関する情報や、店舗において販売される商品に関する情報を記憶する。商品は、例えば、衣服、下着、シューズ、バッグなどである。各商品は、例えば、各商品を一意に識別する品番によって管理される。名称・商品マスタ220は、例えば、後述の図5に示す商品属性テーブル500を含む。
週別属性予算DB230は、商品属性ごとに、週別の売上見込および粗利見込を記憶する。商品属性は、商品を特徴付ける属性である。商品属性についての詳細な説明は、図5を用いて後述する。売上見込は、見込まれる売上額である。粗利見込は、見込まれる粗利である。
なお、週別属性予算DB230は、日別、月別の売上見込および粗利見込を記憶することにしてもよい。また、週別属性予算DB230は、各店舗について、週別(または、日別、月別)の売上見込および粗利見込を記憶することにしてもよい。
週別属性実績DB240は、商品属性ごとに、週別の売上実績および粗利実績を記憶する。売上実績は、実際に得られた売上額である。粗利実績は、実際に得られた粗利益である。週別属性実績DB240の記憶内容については、図6を用いて後述する。
なお、週別属性実績DB240は、日別、月別の売上実績および粗利実績を記憶することにしてもよい。また、週別属性実績DB240は、各店舗について、週別(または、日別、月別)の売上実績および粗利実績を記憶することにしてもよい。
各種DB等220,230,240は、例えば、後述の図3に示す売上予測表示装置100のメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。また、各種DB等220,230,240のデータは、例えば、人手により登録されてもよく、また、店舗ごとの各商品の売上額、粗利益等を管理する他のシステムにより登録されてもよい。
クライアント装置201は、PC(パーソナル・コンピュータ)、タブレット端末、スマートフォンなどのコンピュータである。クライアント装置201は、例えば、週次ないし月次で先の見通しを立てて、予算の見直しを行ったり、商品の店間移動や売価変更などの施策を立案したりするユーザにより使用される。
業務支援システム200において、売上予測表示装置100は、例えば、クライアント装置201から各種画面の表示要求を受信したことに応じて、各種画面の画面情報を生成して、クライアント装置201に送信する。これにより、クライアント装置201に各種画面を表示することができる。
(売上予測表示装置100のハードウェア構成例)
図3は、売上予測表示装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、売上予測表示装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、売上予測表示装置100の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
I/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他の装置(例えば、図2に示したクライアント装置201)に接続される。そして、I/F303は、ネットワーク210と自装置内部とのインターフェースを司り、他の装置からのデータの入出力を制御する。I/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従ってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク305としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
なお、図2に示した各種DB等220,230,240は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置により実現される。また、売上予測表示装置100は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有することにしてもよい。
(クライアント装置201のハードウェア構成例)
図4は、クライアント装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、クライアント装置201は、CPU401と、メモリ402と、ディスクドライブ403と、ディスク404と、I/F405と、ディスプレイ406と、入力装置407と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、クライアント装置201の全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
ディスクドライブ403は、CPU401の制御に従ってディスク404に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク404は、ディスクドライブ403の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク404としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F405は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他の装置(例えば、図2に示した売上予測表示装置100)に接続される。そして、I/F405は、ネットワーク210と自装置内部とのインターフェースを司り、他の装置からのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ406は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ406は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)などを採用することができる。
入力装置407は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置407は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。なお、クライアント装置202は、例えば、ディスクドライブ403、ディスク404を有さないことにしてもよい。
(商品属性テーブル500の記憶内容)
つぎに、売上予測表示装置100が有する商品属性テーブル500の記憶内容について説明する。上述したように、商品属性テーブル500は、例えば、図2に示した名称・商品マスタ220に含まれる。
図5は、商品属性テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、商品属性テーブル500は、ブランド名、年度シーズン、カテゴリおよび品番のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、商品属性情報(例えば、商品属性情報500−1〜500−3)をレコードとして記憶する。
ここで、ブランド名は、ブランドの名称である。年度シーズンは、どの年度のどの時期向けの商品であるかを表すシーズン名である。年度シーズンとしては、例えば、2016SS(Spring/Summer)、2016AW(Autumn/Winter)などがある。
カテゴリは、商品を分類する区分である。カテゴリとしては、例えば、トップス、ボトムス、ワンピース、シューズなどがある。品番は、商品を一意に識別する識別子である。ブランド名、年度シーズン、カテゴリおよび品番のそれぞれは、商品を特徴付ける商品属性の一つである。
(週別属性実績DB240の記憶内容)
つぎに、売上予測表示装置100が有する週別属性実績DB240の記憶内容について説明する。
図6は、週別属性実績DB240の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、週別属性実績DB240は、商品属性ごとに、週別の売上実績および粗利実績を示す週別属性実績情報(週別属性実績情報600−1,600−2)を記憶する。
週別属性実績情報600−1は、商品属性「A−Brand」の商品についての、週別の売上実績(単位:円)および粗利実績(単位:円)を示す。なお、商品属性「A−Brand」の商品は、ブランド名「A−Brand」の全ての商品である(例えば、図5参照)。
また、週別属性実績情報600−2は、商品属性「A−Brand 2016SS」の商品についての週別の売上実績および粗利実績を示す。なお、商品属性「A−Brand 2016SS」の商品は、ブランド名「A−Brand」の年度シーズン「2016SS」の全ての商品である(例えば、図5参照)。
(絞り込み条件画面700の画面例)
つぎに、クライアント装置201のディスプレイ406に表示される絞り込み条件画面700の画面例について説明する。以下の説明では、ディスプレイ406に表示される各種画面のボックス、ボタン等をユーザが選択する操作として、図4に示した入力装置407を用いたクリック操作を行う場合を例に挙げて説明する。
図7は、絞り込み条件画面700の画面例を示す説明図である。図7において、絞り込み条件画面700は、絞り込み条件を入力するための操作画面である。絞り込み条件は、売上予測の対象となる商品属性を絞り込むための条件であり、売上予測の対象となる期間、売上予測に用いる実績参照属性や算出方法などの指定を含む。
絞り込み条件画面700において、ボタン701をクリックすると、売上予測対象となる商品属性区分を選択することができる。選択可能な商品属性区分は、例えば、ブランド名、年度シーズン、カテゴリ、品番などである。2以上の商品属性区分の組合せ(例えば、ブランド名&年度シーズン)を選択することもできる。図7の例では、商品属性区分「ブランド名」が選択されている。
絞り込み条件画面700において、ボタン702〜704のいずれかをクリックすると、日、週および月のいずれの表示単位で売上を表示するかを指定することができる。また、ボタン705,706をクリックすると、売上を表示する期間を指定することができる。図7の例では、表示単位「週」が指定され、期間「2015/21(2015年21週)〜2015/35(2015年35週)」が指定されている。
絞り込み条件画面700において、ボックス707をクリックすると、選択された商品属性区分に対応する商品属性の中から、売上予測の対象となる商品属性を選択することができる。図7の例では、商品属性「A−Brand」が選択されている。なお、ボタン708をクリックすると、売上予測の対象となる商品属性を追加することができる。
絞り込み条件画面700において、ボックス709をクリックすると、どの商品属性の売上実績に基づいて売上予測を行うかを選択することができる。図7の例では、実績参照属性「A−Brand」が選択されている。
絞り込み条件画面700において、ボタン710,711のいずれかをクリックすると、「伸び率」または「消化スピード」のいずれの算出方法を用いて売上予測を行うかを選択することができる。図7の例では、算出方法「消化スピード」が選択されている。なお、算出方法「伸び率」および「消化スピード」については、図9を用いて後述する。
また、絞り込み条件画面700において、ボタン712をクリックすると、入力された絞り込み条件が、クライアント装置201から売上予測表示装置100に送信されて、例えば、図8に示すような実績シミュレーション結果一覧画面800が表示される。図7の例では、表示単位「週」、期間「2015/21〜2015/35」、商品属性「A−Brand」、実績参照属性「A−Brand」および算出方法「消化スピード」を含む絞り込み条件が送信される。
(実績シミュレーション結果一覧画面800の画面例)
つぎに、クライアント装置201のディスプレイ406に表示される実績シミュレーション結果一覧画面800の画面例について説明する。
図8は、実績シミュレーション結果一覧画面800の画面例を示す説明図である。図8において、実績シミュレーション結果一覧画面800は、絞り込み条件画面700(図7参照)において売上予測の対象として選択された商品属性について、売上予測のシミュレーション結果をリスト化して示す画面である。
ここでは、売上予測の対象として選択された商品属性が「A−Brand」のみのため、商品属性「A−Brand」についての売上予測のシミュレーション結果800−1のみが表示されている。シミュレーション結果800−1は、絞り込み条件画面700(図7参照)において指定された期間内の週別の売上修正予算、売上見込、粗利修正予算、粗利見込を示す。
売上修正予算は、目標となる売上額である。売上見込は、見込まれる売上額である。粗利修正予算は、目標となる粗利益である。粗利見込は、見込まれる粗利益である。また、着地点は、絞り込み条件画面700(図7参照)において指定された期間が経過した時点での売上修正予算、売上見込、粗利修正予算、粗利見込を示す。
実績シミュレーション結果一覧画面800において、いずれかの商品属性をクリックすると、当該商品属性についての売上予測に用いる算出方法を切り替え可能な実績シミュレーション画面を表示することができる。実績シミュレーション画面の具体例については、図13〜図16を用いて後述する。
なお、絞り込み条件画面700(図7参照)において売上予測の対象として選択された商品属性が1つのみの場合には、売上予測表示装置100は、実績シミュレーション結果一覧画面800を表示することなく、実績シミュレーション画面を表示することにしてもよい。
(売上予測表示装置100の機能的構成例)
図9は、売上予測表示装置100の機能的構成例を示すブロック図である。図9において、売上予測表示装置100は、受付部901と、実績算出部902と、第1の売上予測部903と、第2の売上予測部904と、粗利予測部905と、表示制御部906と、を含む構成である。受付部901〜表示制御部906は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。
受付部901は、絞り込み条件の入力を受け付ける。絞り込み条件は、上述したように、売上予測の対象となる期間や商品属性、売上予測に用いる実績参照属性や算出方法等を絞り込むための条件である。また、絞り込み条件の入力は、例えば、クライアント装置201のディスプレイ406に表示される絞り込み条件画面700(図7参照)において行われる。
具体的には、例えば、受付部901は、クライアント装置201から絞り込み条件を受信することにより、絞り込み条件の入力を受け付ける。図7の例では、受付部901は、表示単位「週」、期間「2015/21〜2015/35」、商品属性「A−Brand」、実績参照属性「A−Brand」および算出方法「消化スピード」を含む絞り込み条件の入力を受け付ける。
実績算出部902は、実績期間に含まれる各部分期間の伸び率を算出する。ここで、実績期間は、指定期間と同一時期の過去の期間である。指定期間は、絞り込み条件に含まれる表示単位および期間から特定される。例えば、表示単位が「週」で期間が「2015/21〜2015/35」の場合、指定期間は、2015年の第21週から2015年の第35週までの期間となる。
この場合、実績期間は、2015年よりも前の年の第21週から第35週までの期間となる。以下の説明では、実績期間は、指定期間と同一時期の前年の期間とする。すなわち、指定期間が「2015/21〜2015/35」の場合、実績期間は「2014/21〜2014/35」となる。
また、実績期間に含まれる各部分期間は、絞り込み条件に含まれる表示単位に対応する期間である。例えば、表示単位が「週」の場合、実績期間に含まれる部分期間は、実績期間に含まれる週である。また、例えば、表示単位が「月」の場合、実績期間に含まれる部分期間は、実績期間に含まれる月である。以下の説明では、部分期間が「週」の場合を例に挙げて説明する。
具体的には、例えば、まず、実績算出部902は、週別属性実績DB240(例えば、図6参照)を参照して、絞り込み条件に含まれる実績参照属性の実績期間内の週別の売上実績および粗利実績を取得する。例えば、実績期間を「2014/21〜2014/35」とし、実績参照属性を「A−Brand」とする。
この場合、実績算出部902は、週別属性実績DB240を参照して、実績参照属性「A−Brand」の実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の売上実績および粗利実績を取得する。取得された週別の売上実績および粗利実績は、例えば、図10に示すような過去実績テーブル1000に記憶される。
ここで、過去実績テーブル1000の記憶内容について説明する。なお、過去実績テーブル1000は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置により実現される。
図10は、過去実績テーブル1000の記憶内容の一例を示す説明図である。図10において、過去実績テーブル1000には、実績参照属性「A−Brand」の実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の売上実績(単位:円)および粗利実績(単位:円)が記憶される。
つぎに、実績算出部902は、過去実績テーブル1000を参照して、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の累計売上実績(単位:円)を算出する。累計売上実績は、実績期間内の最先(最初)の週から該当週までの週別の売上実績の合計である。算出された週別の累計売上実績は、例えば、過去実績テーブル1000に記憶される(図10中の「累計」)。
そして、実績算出部902は、過去実績テーブル1000を参照して、実績期間「2014/21〜2014/35」に含まれる週別の伸び率を算出する。ここで、伸び率は、実績期間内の連続する2つの週の間の累計売上の変化率である。
具体的には、例えば、実績算出部902は、下記式(1)を用いて、実績期間「2014/21〜2014/35」に含まれる週別の伸び率を算出することができる。ただし、対象期間は、伸び率を算出する週(部分期間)である。直前期間は、対象期間の直前の週である。
対象期間の伸び率=対象期間の累計売上÷直前期間の累計売上×100 …(1)
例えば、対象期間を「2014/22」とすると、直前期間は「2014/21」である。この場合、実績算出部902は、対象期間「2014/22」の累計売上「205,350」を直前期間「2014/21」の累計売上「104,100」で割って100を掛けることにより、対象期間「2014/22」の伸び率「197.26」を算出する(小数第3位四捨五入)。算出された週別の伸び率は、例えば、過去実績テーブル1000に記憶される(図10中の「伸び率」)。
また、実績算出部902は、実績期間内の週別(各部分期間)の消化スピードを算出する。ここで、消化スピードは、実績期間内の最先(最初)の週(部分期間)から対象期間までの日ごとの売上額の平均値である。対象期間は、消化スピードを算出する週(部分期間)である。
具体的には、例えば、実績算出部902は、過去実績テーブル1000を参照して、下記式(2)を用いて、実績期間「2014/21〜2014/35」に含まれる週別の消化スピードを算出することができる。ただし、経過日数は、実績期間の最先(最初)の日から対象期間の最終日までの日数である。
対象期間の消化スピード=対象期間の累計売上÷経過日数 …(2)
例えば、対象期間を「2014/22」とすると、対象期間「2014/22」の累計売上は「205,350」であり、経過日数は「14」である。この場合、実績算出部902は、累計売上「205,350」を経過日数「14」で割ることにより、対象期間「2014/22」の消化スピード「14,667.86」を算出する(小数第3位四捨五入)。算出された週別の消化スピードは、例えば、過去実績テーブル1000に記憶される。
また、実績算出部902は、実績期間内の連続する2つの週(部分期間)の間の消化スピードの差を算出する。具体的には、例えば、実績算出部902は、過去実績テーブル1000を参照して、対象期間の消化スピードから直前期間の消化スピードを引くことにより、対象期間における消化スピードの差を算出する。
例えば、対象期間を「2014/22」とすると、対象期間「2014/22」の消化スピードは「14,667.86」であり、直前期間「2014/21」の消化スピードは「14,871.43」である。この場合、実績算出部902は、消化スピード「14,667.86」から消化スピード「14,871.43」を引くことにより、対象期間「2014/22」における消化スピードの差「−203.57」を算出する。算出された週別の消化スピードの差は、例えば、過去実績テーブル1000に記憶される(図10中の「差」)。
なお、実績算出部902は、消化スピードの差の換わりに、実績期間内の連続する2つの週(部分期間)の間の消化スピードの変化率を算出することにしてもよい。具体的には、例えば、実績算出部902は、過去実績テーブル1000を参照して、対象期間の消化スピードを直前期間の消化スピードで割ることにより、対象期間における消化スピードの変化率を算出する。
また、実績算出部902は、実績期間内の週別(各部分期間)の粗利率を算出することにしてもよい。ここで、粗利率とは、売上額に対する粗利の割合である。具体的には、例えば、実績算出部902は、過去実績テーブル1000を参照して、下記式(3)を用いて、実績期間「2014/21〜2014/35」に含まれる週別の粗利率を算出することができる。ただし、対象期間は、粗利率を算出する週(部分期間)である。
対象期間の粗利率=対象期間の粗利÷対象期間の売上額×100 …(3)
例えば、対象期間を「2014/22」とすると、対象期間「2014/22」の売上実績は「101,250」であり、粗利実績は「295,650」である。この場合、実績算出部902は、粗利実績「295,650」を売上実績「101,250」で割って100を掛けることにより、対象期間「2014/22」の粗利率「292.00」を算出する(小数第3位四捨五入)。算出された週別の粗利率は、例えば、過去実績テーブル1000に記憶される。
第1の売上予測部903は、実績期間内の週別の伸び率に基づいて、指定期間内の運用週以降の週別の予測売上を算出する。ここで、運用週とは、現在日を含む週であり、現時点では売上実績が確定していない週である。予測売上は、予測される売上額である。以下の説明では、運用週を「第n週」と表記する場合がある(n:自然数)。
具体的には、例えば、まず、第1の売上予測部903は、過去実績テーブル1000を参照して、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の伸び率を特定する。特定された実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の伸び率は、指定期間「2015/21〜2015/35」内の週別の伸び率として、図11に示すような第1のシミュレーション結果テーブル1100に記憶される。
ここで、第1のシミュレーション結果テーブル1100の記憶内容について説明する。なお、第1のシミュレーション結果テーブル1100は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置により実現される。
図11は、第1のシミュレーション結果テーブル1100の記憶内容の一例を示す説明図である。図11において、第1のシミュレーション結果テーブル1100には、商品属性「A−Brand」の指定期間「2015/21〜2015/35」内の週別の伸び率(単位:%)が記憶される。
つぎに、第1の売上予測部903は、週別属性実績DB240を参照して、商品属性「A−Brand」の指定期間「2015/21〜2015/35」のうち運用週の前週までの週別の売上実績を取得する。例えば、運用週を「2015/26」とすると、「2015/21〜2015/25」の週別の売上実績が取得される。
この際、第1の売上予測部903は、「2015/21〜2015/25」の週別の粗利実績をさらに取得することにしてもよい。取得された運用週の前週までの週別の売上実績および粗利実績は、例えば、第1のシミュレーション結果テーブル1100に記憶される。
つぎに、第1の売上予測部903は、第1のシミュレーション結果テーブル1100を参照して、運用週の前週までの週別の累計売上実績を算出する。算出された運用週の前週までの週別の累計売上実績は、例えば、第1のシミュレーション結果テーブル1100に記憶される(図11中の「累計」)。
そして、第1の売上予測部903は、例えば、運用週の前週の累計売上実績「93,000」と、運用週の伸び率「119.31」とを掛け合わせて100で割ることにより、運用週の予測累計売上「110,958」を算出する(小数第1位四捨五入)。また、第1の売上予測部903は、運用週の予測累計売上「110,958」から前週の累計売上実績「93,000」を引くことにより、運用週の予測売上額「17,958」を算出する。
これにより、運用週「2015/26」の予測累計売上「110,958」および予測売上額「17,958」を予測することができる。
また、第1の売上予測部903は、例えば、運用週の予測累計売上「110,958」と、運用週の次週の伸び率「115.40」とを掛け合わせて100で割ることにより、次週の予測累計売上「128,046」を算出する(小数第1位四捨五入)。また、第1の売上予測部903は、次週の予測累計売上「128,046」から運用週(前週)の予測累計売上「110,958」を引くことにより、次週の予測売上額「17,088」を算出する。
これにより、次週「2015/27」の予測累計売上「128,046」および予測売上額「1128,046」を予測することができる。また、指定期間「2015/21〜2015/35」内の第28週以降も同様に予測累計売上および予測売上額を算出することにより、指定期間「2015/21〜2015/35」内の運用週以降の週別の予測累計売上および予測売上額を予測することができる。
算出された運用週以降の週別の予測累計売上は、例えば、第1のシミュレーション結果テーブル1100に記憶される(図11中の「累計」)。また、算出された運用週以降の週別の予測売上額は、例えば、第1のシミュレーション結果テーブル1100に記憶される(図11中の「売上」)。
第2の売上予測部904は、実績期間内の週別の消化スピードの差(あるいは、変化率)に基づいて、指定期間内の第n週(運用週)以降の週別の予測売上を算出する。具体的には、例えば、まず、第2の売上予測部904は、週別属性実績DB240を参照して、商品属性「A−Brand」の指定期間「2015/21〜2015/35」のうち運用週の前週(第25週)までの週別の売上実績(および、粗利実績)を取得する。
取得された週別の売上実績(および、粗利実績)は、例えば、図12に示すような第2のシミュレーション結果テーブル1200に記憶される。
ここで、第2のシミュレーション結果テーブル1200の記憶内容について説明する。なお、第2のシミュレーション結果テーブル1200は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置により実現される。
図12は、第2のシミュレーション結果テーブル1200の記憶内容の一例を示す説明図である。図12において、第2のシミュレーション結果テーブル1200には、商品属性「A−Brand」の指定期間「2015/21〜2015/35」のうち第25週(運用週の前週)までの週別の売上実績および粗利実績が記憶される。
つぎに、第2の売上予測部904は、第2のシミュレーション結果テーブル1200を参照して、商品属性「A−Brand」の指定期間「2015/21〜2015/35」のうち運用週の前週(第25週)までの週別の累積売上実績を算出する。算出された運用週の前週までの週別の累計売上実績は、例えば、第2のシミュレーション結果テーブル1200に記憶される(図12中の「累計」)。
つぎに、第2の売上予測部904は、指定期間内の第n週(運用週)の前週までの週別の消化スピードを算出する。具体的には、例えば、第2の売上予測部904は、上記式(2)を用いて、運用週の前週(第25週)までの週別の消化スピードを算出することができる。
つぎに、第2の売上予測部904は、例えば、過去実績テーブル1000を参照して、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の消化スピードの差を特定する。そして、第2の売上予測部904は、指定期間内の運用週の前週(第25週)の消化スピードに、実績期間内の第26週(運用週と同一週)の消化スピードの差を足すことにより、指定期間内の運用週の消化スピードを算出する。
また、第2の売上予測部904は、指定期間内の運用週(第26週)の消化スピードに、実績期間内の第27週の消化スピードの差を足すことにより、指定期間内の第27週の消化スピードを算出する。以降同様に指定期間内の第28週以降の週別の消化スピードを算出する。
そして、第2の売上予測部904は、指定期間内の第n週(運用週)以降の週別の消化スピードに経過日数をそれぞれ掛けることにより、指定期間内の第n週(運用週)以降の週別の予測累計売上を算出する。また、第2の売上予測部904は、指定期間内の第n週(運用週)以降の週別の予測累計売上から前週の累計売上実績を引くことにより、指定期間内の第n週(運用週)以降の週別の予測売上を算出する。
例えば、第26週(運用週)の予測累計売上は、「108,194(=第26週の消化スピード「2576.05」×経過日数「42」)」となる(小数第1位四捨五入)。また、第26週(運用週)の予測売上は、「15,194(=108,194−93,000)」となる。
算出された第26週(運用週)以降の週別の予測累計売上は、例えば、第2のシミュレーション結果テーブル1200に記憶される(図12中の「累計」)。また、算出された第26週(運用週)以降の週別の予測売上は、例えば、第2のシミュレーション結果テーブル1200に記憶される(図12中の「売上」)。
粗利予測部905は、第1の売上予測部903または第2の売上予測部904によって算出された指定期間内の第n週(運用週)以降の週別の予測売上に基づいて、指定期間内の第n週(運用週)以降の週別の予測粗利を算出することにしてもよい。予測粗利は、予測される粗利益である。
ここでは、第1の売上予測部903によって算出された週別の予測売上額に基づいて、週別の予測粗利を算出する場合を例に挙げて説明する。具体的には、例えば、まず、粗利予測部905は、過去実績テーブル1000を参照して、基準粗利率に対する第n週以降の粗利率の増減を算出する。ここで、基準粗利率は、実績期間内の第(n−1)週の粗利率である。
例えば、第n週を「第26週」とすると(運用週が「2015/26」)、基準粗利率は、実績期間内の第25週の粗利率「306.10」となる。この場合、粗利予測部905は、実績期間内の第26週の粗利率「293.17」から基準粗利率「306.10」を引くことにより、実績期間内の第26週の粗利率の増減「−12.93」を算出する。
算出された実績期間内の第n週以降の週別の粗利率の増減は、例えば、指定期間内の第n週以降の週別の粗利率の増減として、第1のシミュレーション結果テーブル1100に記憶される(図11中の「増減」)。
つぎに、粗利予測部905は、指定期間内の第(n−1)週までの週別の粗利率を算出する。具体的には、例えば、粗利予測部905は、上記式(3)を用いて、指定期間「2015/21〜2015/35」内の第25週までの週別の粗利率を算出することができる。
算出された第(n−1)週までの週別の粗利率は、例えば、第1のシミュレーション結果テーブル1100に記憶される(図11中の「粗利率」)。
つぎに、粗利予測部905は、指定期間内の第n週以降の週別の粗利率の増減に基づいて、指定期間内の第n週(運用週)以降の週別の粗利率を算出する。例えば、第n週を「第26週」とする。この場合、粗利予測部905は、例えば、第25週の粗利率「59.35」に第26週の粗利率の増減「−12.93」を足すことにより、第26週の粗利率「46.42」を算出する。第27週以降の粗利率についても同様に算出することができる。
算出された第n週(運用週)以降の週別の粗利率は、例えば、第1のシミュレーション結果テーブル1100に記憶される(図11中の「粗利率」)。
そして、粗利予測部905は、例えば、第n週(運用週)以降の週別の予測売上に、第n週(運用週)以降の週別の粗利率を掛けて100で割ることにより、第n週(運用週)以降の週別の予測粗利を算出する。例えば、第26週(運用週)の予測粗利は、「8,336(=第26週(運用週)の予測売上「17,958」×第26週(運用週)の粗利率「46.42」÷100)」となる(小数第1位四捨五入)。
算出された第n週(運用週)以降の週別の予測粗利は、例えば、第1のシミュレーション結果テーブル1100に記憶される(図11中の「粗利」)。
表示制御部906は、第1の売上予測部903によって算出された指定期間内の週別の予測売上の表示の選択を受け付けた場合、当該週別の予測売上を表示する制御を行う。この際、表示制御部906は、指定期間内の週別の予測売上の算出に用いた実績期間内の週別の伸び率を示す情報だけでなく、実績期間内の週別の消化スピード(の差)を示す情報を表示する制御を行う。
ここで、伸び率を示す情報は、例えば、実績期間内の週別の伸び率を時系列に示すグラフ(例えば、折れ線グラフや棒グラフ)であってもよく、また、実績期間内の週別の伸び率を示す表であってもよい。消化スピードを示す情報は、実績期間内の週別の消化スピードを時系列に示すグラフであってもよく、また、実績期間内の週別の消化スピード(あるいは、消化スピードの差)を示す表であってもよい。
具体的には、例えば、表示制御部906は、絞り込み条件に算出方法「伸び率」が含まれる場合、第1のシミュレーション結果テーブル1100を参照して、後述の図14に示すような実績シミュレーション画面1400の画面情報を生成する。そして、表示制御部906は、生成した実績シミュレーション画面1400の画面情報をクライアント装置201に送信する。これにより、クライアント装置201のディスプレイ406に実績シミュレーション画面1400を表示することができる。
また、表示制御部906は、第2の売上予測部904によって算出された指定期間内の週別の予測売上の表示の選択を受け付けた場合、当該週別の予測売上を表示する制御を行う。この際、表示制御部906は、指定期間内の週別の予測売上額の算出に用いた実績期間内の週別の消化スピードを示す情報だけでなく、実績期間内の週別の伸び率を示す情報を表示する制御を行う。
具体的には、例えば、表示制御部906は、絞り込み条件に算出方法「消化スピード」が含まれる場合、第2のシミュレーション結果テーブル1200を参照して、後述の図13に示すような実績シミュレーション画面1300の画面情報を生成する。そして、表示制御部906は、生成した実績シミュレーション画面1300の画面情報をクライアント装置201に送信する。これにより、クライアント装置201のディスプレイ406に実績シミュレーション画面1300を表示することができる。
また、受付部901は、算出方法の切替指示の入力を受け付ける。算出方法は、指定期間内の第n週(運用週)以降の週別の予測売上額を算出する方法であり、算出方法「伸び率」または算出方法「消化スピード」である。算出方法の切替指示は、例えば、後述の図13、図14に示すような実績シミュレーション画面1300,1400において行われる。具体的には、例えば、受付部901は、クライアント装置201から算出方法の切替指示を受信することにより、算出方法の切替指示を受け付ける。
また、表示制御部906は、第1の売上予測部903によって算出された週別の予測売上額を表示中に、算出方法「消化スピード」への切替指示を受け付けた場合、第2の売上予測部904によって算出された週別の予測売上額の表示に切り替える。この際、表示制御部906は、実績期間内の週別の消化スピードを示す情報と、実績期間内の週別の伸び率を示す情報との表示は維持する。
具体的には、例えば、表示制御部906は、後述の図14に示す実績シミュレーション画面1400を表示中に、算出方法「消化スピード」への切替指示を受け付けた場合、後述の図13に示す実績シミュレーション画面1300の表示に切り替える。
また、表示制御部906は、第2の売上予測部904によって算出された週別の予測売上額を表示中に、算出方法「伸び率」への切替指示を受け付けた場合、第1の売上予測部903によって算出された週別の予測売上額の表示に切り替える。この際、表示制御部906は、実績期間内の週別の消化スピードを示す情報と、実績期間内の週別の伸び率を示す情報との表示は維持する。
具体的には、例えば、表示制御部906は、後述の図13に示す実績シミュレーション画面1300を表示中に、算出方法「伸び率」への切替指示を受け付けた場合、後述の図14に示す実績シミュレーション画面1400の表示に切り替える。
また、受付部901は、実績期間の変更指示の入力を受け付ける。ここで、実績期間の変更指示は、実績期間となる期間を他の期間に変更するための指示である。例えば、実績期間は、指定期間と同一時期の前年の期間に初期設定され、変更指示に応じて前後にずらすことが可能である。
ただし、実績期間の変更幅は表示単位に依存する。例えば、表示単位が「週」の場合、実績期間は、週単位(例えば、±3週)で変更することができる。また、表示単位が「月」の場合、実績期間は、月単位(例えば、±1月)で変更することができる。
実績期間の変更指示は、例えば、後述の図13、図14に示すような実績シミュレーション画面1300,1400において行われる。具体的には、例えば、受付部901は、クライアント装置201から実績期間の変更指示を受信することにより、実績期間の変更指示を受け付ける。
実績算出部902は、実績期間の変更指示に応じて、実績期間を変更する。具体的には、例えば、実績算出部902は、実績期間を「+1週」する変更指示を受け付けた場合、実績期間を「2014/21〜2014/35」から「2014/22〜2014/36」に変更する。
また、実績算出部902は、実績期間を変更した場合、変更後の実績期間内の週別の伸び率を算出する。また、実績算出部902は、実績期間を変更した場合、変更後の実績期間内の連続する2つの週(部分期間)の間の消化スピードの差(あるいは、変化率)を算出する。
この場合、第1の売上予測部903は、変更後の実績期間内の週別の伸び率に基づいて、指定期間内の運用週以降の週別の予測売上を算出する。また、第2の売上予測部904は、変更後の実績期間内の週別の消化スピードの差(あるいは、変化率)に基づいて、指定期間内の第n週(運用週)以降の週別の予測売上を算出する。
(実績シミュレーション画面の画面例)
つぎに、図13〜図16を用いて、クライアント装置201のディスプレイ406に表示される実績シミュレーション画面の画面例について説明する。
図13は、実績シミュレーション画面の画面例を示す説明図(その1)である。図13において、実績シミュレーション画面1300は、算出方法「消化スピード」が選択された場合に表示される、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の消化スピードの差に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する操作画面である。
実績シミュレーション画面1300には、過去実績1310と、シミュレーション結果1320と、シミュレーショングラフ1330,1340,1350と、が表示されている。過去実績1310は、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の売上実績、累計(累計売上)、伸び率、消化スピード、粗利実績、粗利率および粗利率の増減を示す表である。
シミュレーション結果1320は、指定期間「2015/21〜2015/35」内の週別の売上、累計売上、粗利および粗利率を示す表である。指定期間「2015/21〜2015/35」内のうち第26週以降の週別の売上、累計売上、粗利および粗利率は、実績期間内の週別の消化スピードに基づき予測されたものである。また、シミュレーション結果1320には、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の消化スピードおよび粗利率の増減が示されている。
シミュレーショングラフ1330は、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の伸び率を時系列に示す折れ線グラフである。シミュレーショングラフ1340は、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の消化スピードを時系列に示す折れ線グラフである。シミュレーショングラフ1350は、指定期間「2015/21〜2015/35」内の週別の売上を時系列に示す折れ線グラフである。
実績シミュレーション画面1300によれば、ユーザは、シミュレーショングラフ1350(または、シミュレーション結果1320)を参照することにより、このままの売れ行きでいくと、2015年第26週以降はどれだけの売上額を見込めるかを知ることができる。
また、ユーザは、シミュレーショングラフ1350が、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の消化スピードの差に基づき売上予測されたものであることがわかる。このため、売上予測の根拠を把握した上で、シミュレーショングラフ1350(シミュレーション結果1320)の妥当性を判断することができる。
さらに、ユーザは、シミュレーショングラフ1330,1340を参照することにより、売上予測の根拠となる実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の「伸び率」および「消化スピード」それぞれの内容を把握することができる。これにより、ユーザによるシミュレーショングラフ1350(シミュレーション結果1320)の妥当性の判断をしやすくさせることができる。また、ユーザは、別の根拠(消化スピード)に基づき売上予測された別のシミュレーション結果についても確認することができることがわかる。
また、実績シミュレーション画面1300において、ボタンB1をクリックすると、算出方法「伸び率」への切替指示が入力されて、ディスプレイ406の表示内容が、図14に示す実績シミュレーション画面1400に切り替わる。また、実績シミュレーション画面1300において、ボタンB6をクリックすると、表示終了指示が入力されて、実績シミュレーション画面1300の表示を終了することができる。
図14は、実績シミュレーション画面の画面例を示す説明図(その2)である。図14において、実績シミュレーション画面1400は、算出方法「伸び率」が選択された場合に表示される、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の伸び率に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する操作画面である。
実績シミュレーション画面1400には、過去実績1410と、シミュレーション結果1420と、シミュレーショングラフ1430,1440,1450と、が表示されている。過去実績1410は、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の売上実績、累計(累計売上)、伸び率、消化スピード、粗利実績、粗利率および粗利率の増減を示す表である。
シミュレーション結果1420は、指定期間「2015/21〜2015/35」内の週別の売上、累計売上、粗利および粗利率を示す表である。指定期間「2015/21〜2015/35」内のうち第26週以降の週別の売上、累計売上、粗利および粗利率は、実績期間内の週別の伸び率に基づき予測されたものである。また、シミュレーション結果1420には、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の消化スピードおよび粗利率の増減が示されている。
シミュレーショングラフ1430は、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の伸び率を時系列に示す折れ線グラフである。シミュレーショングラフ1440は、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の消化スピードを時系列に示す折れ線グラフである。シミュレーショングラフ1450は、指定期間「2015/21〜2015/35」内の週別の売上を時系列に示す折れ線グラフである。
実績シミュレーション画面1400によれば、ユーザは、シミュレーショングラフ1450(または、シミュレーション結果1420)を参照することにより、このままの売れ行きでいくと、2015年第26週以降はどれだけの売上額を見込めるかを知ることができる。
また、ユーザは、シミュレーショングラフ1450が、実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の伸び率に基づき売上予測されたものであることがわかる。このため、売上予測の根拠を把握した上で、シミュレーショングラフ1450(シミュレーション結果1410)の妥当性を判断することができる。
さらに、ユーザは、シミュレーショングラフ1430,1440を参照することにより、売上予測の根拠となる実績期間「2014/21〜2014/35」内の週別の「伸び率」および「消化スピード」それぞれの内容を把握することができる。これにより、ユーザによるシミュレーショングラフ1450(シミュレーション結果1420)の妥当性の判断をしやすくさせることができる。
また、実績シミュレーション画面1400において、ボタンB2をクリックすると、算出方法「消化スピード」への切替指示が入力されて、ディスプレイ406の表示内容が、図13に示した実績シミュレーション画面1300に切り替わる。また、実績シミュレーション画面1400において、ボタンB6をクリックすると、表示終了指示が入力されて、実績シミュレーション画面1400の表示を終了することができる。
また、実績シミュレーション画面1400において、ボタンB3,B4をクリックすると、実績期間を変更することができる。例えば、ボタンB3を1回クリックすると、実績期間を「+1週」することができる。また、ボタンB4を1回クリックすると、実績期間を「−1週」することができる。また、実績シミュレーション画面1400において、ボタンB5をクリックすると、実績期間の変更指示を入力することができる。
例えば、ボタンB4が1回クリックされた状態で、ボタンB5をクリックすると、実績期間を「−1週」する変更指示が入力される。この結果、ディスプレイ406の表示内容が、後述の図15に示す実績シミュレーション画面1500に切り替わる。
また、例えば、ボタンB3が1回クリックされた状態で、ボタンB5をクリックすると、実績期間を「+1週」する変更指示が入力される。この結果、ディスプレイ406の表示内容が、後述の図16に示す実績シミュレーション画面1600に切り替わる。
図15は、実績シミュレーション画面の画面例を示す説明図(その3)である。図15において、実績シミュレーション画面1500は、変更後の実績期間「2014/20〜2014/34」内の週別の伸び率に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する操作画面である。
実績シミュレーション画面1500には、過去実績1510と、シミュレーション結果1520と、シミュレーショングラフ1530,1540,1550と、が表示されている。過去実績1510は、変更後の実績期間「2014/20〜2014/34」内の週別の売上実績、累計(累計売上)、伸び率、消化スピード、粗利実績、粗利率および粗利率の増減を示す表である。
シミュレーション結果1520は、指定期間「2015/21〜2015/35」内の週別の売上、累計売上、粗利および粗利率を示す表である。指定期間「2015/21〜2015/35」内のうち第26週以降の週別の売上、累計売上、粗利および粗利率は、実績期間内の週別の伸び率に基づき予測されたものである。また、シミュレーション結果1520には、変更後の実績期間「2014/20〜2014/34」内の週別の消化スピードおよび粗利率の増減が示されている。
シミュレーショングラフ1530は、変更後の実績期間「2014/20〜2014/34」内の週別の伸び率を時系列に示す折れ線グラフである。シミュレーショングラフ1540は、変更後の実績期間「2014/20〜2014/34」内の週別の消化スピードを時系列に示す折れ線グラフである。シミュレーショングラフ1550は、指定期間「2015/21〜2015/35」内の週別の売上を時系列に示す折れ線グラフである。
実績シミュレーション画面1500によれば、変更後の実績期間「2014/20〜2014/34」内の週別の伸び率に基づき売上予測されたシミュレーショングラフ1550(または、シミュレーション結果1520)を確認することができる。これにより、2015年度の商品属性「A−Brand」の商品の投入時期が、前年よりも1週間遅くなった場合などに、実績期間を「−1週」ずらして売上予測を行うことができる。
図16は、実績シミュレーション画面の画面例を示す説明図(その4)である。図16において、実績シミュレーション画面1600は、変更後の実績期間「2014/22〜2014/36」内の週別の伸び率に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する操作画面である。
実績シミュレーション画面1600には、過去実績1610と、シミュレーション結果1620と、シミュレーショングラフ1630,1640,1650と、が表示されている。過去実績1610は、変更後の実績期間「2014/22〜2014/36」内の週別の売上実績、累計(累計売上)、伸び率、消化スピード、粗利実績、粗利率および粗利率の増減を示す表である。
シミュレーション結果1620は、指定期間「2015/21〜2015/35」内の週別の売上、累計売上、粗利および粗利率を示す表である。指定期間「2015/21〜2015/35」内のうち第26週以降の週別の売上、累計売上、粗利および粗利率は、実績期間内の週別の伸び率に基づき予測されたものである。また、シミュレーション結果1620には、変更後の実績期間「2014/22〜2014/36」内の週別の伸び率および粗利率の増減が示されている。
シミュレーショングラフ1630は、変更後の実績期間「2014/22〜2014/36」内の週別の伸び率を時系列に示す折れ線グラフである。シミュレーショングラフ1640は、変更後の実績期間「2014/22〜2014/36」内の週別の消化スピードを時系列に示す折れ線グラフである。シミュレーショングラフ1650は、指定期間「2015/21〜2015/35」内の週別の売上を時系列に示す折れ線グラフである。
実績シミュレーション画面1600によれば、変更後の実績期間「2014/22〜2014/36」内の週別の伸び率に基づき売上予測されたシミュレーショングラフ1650(または、シミュレーション結果1620)を確認することができる。これにより、2015年度の商品属性「A−Brand」の商品の投入時期が、前年よりも1週間早くなった場合などに、実績期間を「+1週」ずらして売上予測を行うことができる。
(売上予測表示装置100の売上予測表示処理手順)
つぎに、売上予測表示装置100の売上予測表示処理手順について説明する。
図17および図18は、売上予測表示装置100の売上予測表示処理手順を示すフローチャートである。図17のフローチャートにおいて、売上予測表示装置100は、絞り込み条件の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS1701)。ここで、売上予測表示装置100は、絞り込み条件の入力を受け付けるのを待つ(ステップS1701:No)。
そして、絞り込み条件の入力を受け付けた場合(ステップS1701:Yes)、売上予測表示装置100は、実績算出処理を実行する(ステップS1702)。実績算出処理の具体的な処理手順については、図19を用いて後述する。
つぎに、売上予測表示装置100は、週別属性実績DB240を参照して、絞り込み条件から特定される商品属性の指定期間内の運用週の前週(第(n−1)週)までの週別の売上実績および粗利実績を取得する(ステップS1703)。そして、売上予測表示装置100は、運用週の前週までの週別の累計売上実績を算出する(ステップS1704)。
つぎに、売上予測表示装置100は、運用週の前週までの週別の粗利率を算出する(ステップS1705)。つぎに、売上予測表示装置100は、過去実績テーブル1000を参照して、基準粗利率に対する第n週以降の週別の粗利率の増減を算出する(ステップS1706)。
そして、売上予測表示装置100は、第n週以降の週別の粗利率の増減に基づいて、指定期間内の運用週(第n週)以降の週別の粗利率を算出する(ステップS1707)。なお、ステップS1703〜S1707の処理結果は、例えば、第1のシミュレーション結果テーブル1100および第2のシミュレーション結果テーブル1200に記憶される。
つぎに、売上予測表示装置100は、第1の売上予測処理を実行する(ステップS1708)。第1の売上予測処理の具体的な処理手順については、図20を用いて後述する。
つぎに、売上予測表示装置100は、第2の売上予測処理を実行して(ステップS1709)、図18に示すステップS1801に移行する。第2の売上予測処理の具体的な処理手順については、図21を用いて後述する。
図18のフローチャートにおいて、まず、売上予測表示装置100は、絞り込み条件から特定される算出方法が「伸び率」であるか否かを判断する(ステップS1801)。
ここで、算出方法が「伸び率」の場合(ステップS1801:Yes)、売上予測表示装置100は、第1のシミュレーション結果テーブル1100を参照して、実績シミュレーション画面の画面情報を生成して(ステップS1802)、ステップS1804に移行する。この実績シミュレーション画面は、実績期間内の週別の伸び率に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する画面である。
一方、算出方法が「消化スピード」の場合(ステップS1801:No)、売上予測表示装置100は、第2のシミュレーション結果テーブル1200を参照して、実績シミュレーション画面の画面情報を生成する(ステップS1803)。この実績シミュレーション画面は、実績期間内の週別の消化スピードの差に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する画面である。
そして、売上予測表示装置100は、生成した実績シミュレーション画面の画面情報をクライアント装置201に送信することにより、クライアント装置201に実績シミュレーション画面を表示する(ステップS1804)。
つぎに、売上予測表示装置100は、算出方法の切替指示の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS1805)。ここで、算出方法の切替指示の入力を受け付けた場合(ステップS1805:Yes)、売上予測表示装置100は、ステップS1801に移行する。
一方、算出方法の切替指示の入力を受け付けていない場合(ステップS1805:No)、売上予測表示装置100は、実績期間の変更指示の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS1806)。ここで、実績期間の変更指示の入力を受け付けた場合(ステップS1806:Yes)、売上予測表示装置100は、実績期間を変更して(ステップS1807)、図17に示したステップS1702に移行する。
一方、実績期間の変更指示の入力を受け付けていない場合(ステップS1806:No)、売上予測表示装置100は、表示終了指示の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS1808)。ここで、表示終了指示の入力を受け付けていない場合(ステップS1808:No)、売上予測表示装置100は、ステップS1805に戻る。
一方、表示終了指示の入力を受け付けた場合(ステップS1808:Yes)、売上予測表示装置100は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、ユーザの操作入力により切替可能な算出方法に応じた実績シミュレーション画面を表示することができる。また、ユーザの操作入力により実績期間を変更して売上予測、粗利予測をやり直すことができる。
つぎに、図17に示したステップS1702の実績算出処理の具体的な処理手順について説明する。
図19は、実績算出処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図19のフローチャートにおいて、まず、売上予測表示装置100は、週別属性実績DB240を参照して、絞り込み条件から特定される実績参照属性の実績期間内の週別の売上実績および粗利実績を取得する(ステップS1901)。
つぎに、売上予測表示装置100は、実績期間内の週別の累計売上実績を算出する(ステップS1902)。そして、売上予測表示装置100は、実績期間内の週別の累計売上実績に基づいて、実績期間内の週別の伸び率を算出する(ステップS1903)。
つぎに、売上予測表示装置100は、実績期間内の週別の累計売上実績に基づいて、実績期間内の週別の消化スピードを算出する(ステップS1904)。そして、売上予測表示装置100は、実績期間内の連続する2つの週の間の消化スピードの差を算出する(ステップS1905)。
つぎに、売上予測表示装置100は、実績期間内の週別の粗利率を算出して(ステップS1906)、実績算出処理を呼び出したステップに戻る。なお、ステップS1901〜S1906の処理結果は、例えば、過去実績テーブル1000に記憶される。
これにより、売上予測に用いる、実績参照属性の実績期間内の週別の伸び率、消化スピードの差を求めることができる。また、粗利予測に用いる、実績参照属性の実績期間内の週別の粗利率を求めることができる。
つぎに、図17に示したステップS1708の第1の売上予測処理の具体的な処理手順について説明する。
図20は、第1の売上予測処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図20のフローチャートにおいて、まず、売上予測表示装置100は、過去実績テーブル1000を参照して、実績期間内の週別の伸び率を特定する(ステップS2001)。
つぎに、売上予測表示装置100は、実績期間内の週別の伸び率に基づいて、指定期間内の運用週以降の週別の予測累計売上を算出する(ステップS2002)。そして、売上予測表示装置100は、指定期間内の運用週以降の週別の予測売上を算出する(ステップS2003)。
つぎに、売上予測表示装置100は、指定期間内の運用週以降の週別の予測売上に基づいて、指定期間内の運用週以降の週別の予測粗利を算出して(ステップS2004)、第1の売上予測処理を呼び出したステップに戻る。なお、ステップS2001〜S2004の処理結果は、例えば、第1のシミュレーション結果テーブル1100に記憶される。
これにより、実績期間内の週別の伸び率に基づいて、指定期間内の運用週以降の週別の予測売上、予測累計売上および予測粗利を算出することができる。
つぎに、図17に示したステップS1709の第2の売上予測処理の具体的な処理手順について説明する。
図21は、第2の売上予測処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図21のフローチャートにおいて、まず、売上予測表示装置100は、指定期間内の運用週の前週までの週別の消化スピードを算出する(ステップS2101)。
つぎに、売上予測表示装置100は、過去実績テーブル1000を参照して、実績期間内の週別の消化スピードの差を特定する(ステップS2102)。そして、売上予測表示装置100は、実績期間内の週別の消化スピードの差に基づいて、指定期間内の運用週以降の週別の消化スピードを算出する(ステップS2103)。
つぎに、売上予測表示装置100は、指定期間内の運用週以降の週別の消化スピードに経過日数をそれぞれ掛けることにより、指定期間内の運用週以降の週別の予測累計売上を算出する(ステップS2104)。そして、売上予測表示装置100は、指定期間内の運用週以降の週別の予測売上を算出する(ステップS2105)。
つぎに、売上予測表示装置100は、指定期間内の運用週以降の週別の予測売上に基づいて、指定期間内の運用週以降の週別の予測粗利を算出して(ステップS2106)、第2の売上予測処理を呼び出したステップに戻る。なお、ステップS2101,S2103〜S2106の処理結果は、例えば、第2のシミュレーション結果テーブル1200に記憶される。
これにより、実績期間内の週別の消化スピードの差に基づいて、指定期間内の運用週以降の週別の予測売上、予測累計売上および予測粗利を算出することができる。
以上説明したように、実施の形態にかかる売上予測表示装置100によれば、絞り込み条件の入力を受け付けることができる。これにより、ユーザは、売上予測の対象となる商品属性や期間、売上予測に用いる実績参照属性などを指定することができる。また、ユーザは、「伸び率」または「消化スピード」のいずれの算出方法を用いた売上予測のシミュレーション結果を表示するかを選択することができる。
また、売上予測表示装置100によれば、算出方法「伸び率」が選択された場合、実績期間内の週別の伸び率に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する際に、伸び率を示す情報だけでなく、消化スピードを示す情報を表示することができる。また、売上予測表示装置100によれば、算出方法「消化スピード」が選択された場合は、実績期間内の週別の消化スピードの差に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する際に、消化スピード(の差)を示す情報だけでなく、伸び率を示す情報を表示することができる。伸び率を示す情報は、例えば、実績期間内の週別の伸び率の時系列変化を示すグラフや表である。また、消化スピードを示す情報は、例えば、実績期間内の週別の消化スピードの時系列変化を示すグラフや表である。
これにより、売上予測のシミュレーション結果を確認する際に、売上予測の根拠となる実績期間内の週別の「伸び率」および「消化スピード」それぞれの内容を把握可能にして、シミュレーション結果の妥当性を判断しやすくさせることができる。例えば、伸び率の時系列変化が売上予測対象の商品にそぐわないといえる場合は、伸び率に基づくシミュレーション結果が妥当ではないと判断することができる。さらに、伸び率よりも消化スピードの時系列変化のほうが売上予測対象の商品にマッチしているといえる場合には、消化スピードの差に基づくシミュレーション結果のほうが妥当であると判断することができる。
また、売上予測表示装置100によれば、実績期間内の週別の伸び率に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示中に、算出方法「消化スピード」への切替指示を受け付けた場合、実績期間内の週別の消化スピードの差に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示に切り替えることができる。この際、売上予測表示装置100によれば、伸び率を示す情報と消化スピードを示す情報の表示を維持することができる。
また、売上予測表示装置100によれば、実績期間内の週別の消化スピードの差に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示中に、算出方法「伸び率」への切替指示を受け付けた場合、実績期間内の週別の伸び率に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示に切り替えることができる。この際、売上予測表示装置100によれば、消化スピードを示す情報と伸び率を示す情報の表示を維持することができる。
これにより、算出方法を切り替えた後のシミュレーション結果を確認する際にも、売上予測の根拠である実績期間内の週別の「伸び率」および「消化スピード」それぞれの内容を把握可能にして、シミュレーション結果の妥当性を判断しやすくさせることができる。また、「伸び率」および「消化スピード」のそれぞれを根拠したシミュレーション結果をユーザが確認した上で、どちらのシミュレーション結果を採用するのかといったことを判断させることができる。さらに、いずれのシミュレーション結果も妥当ではないとユーザが判断した場合には、例えば、実績参照属性を変更するなどして売上予測をやり直すことができる。
また、売上予測表示装置100によれば、実績期間の変更指示の入力を受け付けたことに応じて、実績期間を変更することができる。そして、売上予測表示装置100によれば、変更後の実績期間の売上実績に基づいて、指定期間についての売上予測のシミュレーション結果を表示することができる。これにより、商品の投入時期(販売時期)が前年と異なる場合などに、実績期間を変更することができ、売上予測の精度の向上を図ることができる。
また、売上予測表示装置100によれば、実績期間内の週別の伸び率に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する際に、当該シミュレーション結果に基づく粗利予測のシミュレーション結果を表示することができる。また、売上予測表示装置100によれば、実績期間内の週別の消化スピードの差に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する際に、当該シミュレーション結果に基づく粗利予測のシミュレーション結果を表示することができる。これにより、指定期間内の週別の予測粗利を考慮しながら先の見通しを立てることができる。
これらのことから、売上予測表示装置100によれば、売上実績に基づく売上予測のシミュレーション結果の妥当性の判断をしやすくさせて、ユーザによる売上の正確な予測を支援することができる。これにより、年度単位で決めた予算や業績予測を半期または四半期単位などの短いスパンで見直す際などに、先の見通しを立てやすくなり、変化の激しいビジネス環境に柔軟に対応していくことができる。
なお、本実施の形態で説明した売上予測表示方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本売上予測表示プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本売上予測表示プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)売上実績に基づいて算出される売上に関する第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示するか、又は、前記売上実績に基づいて算出される売上に関する第2の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示するかの選択を受け付け、
前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示の選択を受け付けた場合に、前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の算出に用いた前記第1の傾向を示す情報だけでなく、前記第2の傾向を示す情報を表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする売上予測表示方法。
(付記2)前記コンピュータが
前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示の選択を受け付けると、前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示し、前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示中に、前記第2の傾向に基づく売上のシミュレーション結果の表示の選択を受け付けると、前記第1の傾向を示す情報と前記第2の傾向を示す情報の表示を維持しつつ、前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示を、前記第2の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示に切り替える、
処理を実行することを特徴とする付記1に記載の売上予測表示方法。
(付記3)前記第1の傾向は、過去の特定の期間に含まれる複数の期間のうち連続する2期間の間の売上額の変化率であって、前記第2の傾向は、過去の特定の期間に含まれる複数の期間のうち連続する2期間の間における、前記複数の期間のうち最先の期間から各期間までの売上額の平均値の差である、
ことを特徴とする付記1または2に記載の売上予測表示方法。
(付記4)前記コンピュータが、
前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する際に、当該シミュレーション結果に基づく粗利予測のシミュレーション結果を表示し、
前記第2の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示する際に、当該シミュレーション結果に基づく粗利予測のシミュレーション結果を表示する、
処理を実行することを特徴とする付記3に記載の売上予測表示方法。
(付記5)前記第1の傾向は、前記連続する2期間の間における、前記複数の期間のうち最先の期間から各期間までの売上額を累計した累計売上額の変化率であって、前記第2の傾向は、前記連続する2期間の間における、前記複数の期間のうち最先の期間から各期間までの売上額を累計した累計売上額を経過日数で割って得られる日ごとの売上額の平均値の差である、ことを特徴とする付記3に記載の売上予測表示方法。
(付記6)前記粗利予測は、前記複数の期間のうち特定の期間と前記各期間との間の粗利率の差に基づく粗利予測である、ことを特徴とする付記4に記載の表示予測表示方法。
(付記7)売上実績に基づいて売上予測のシミュレーション結果を表示する売上予測表示方法において、
過去の第1の期間における売上実績に基づいて算出された、前記第1の期間に含まれる各部分期間についての売上の傾向を示す値に基づいて、前記第1の期間に対応する第2の期間についての売上予測のシミュレーション結果を表示し、
前記第1の期間を第3の期間にシフトさせる指示を受け付け、
前記指示に応じて、前記第3の期間の各部分期間についての売上の傾向を示す値に基づいて、前記第2の期間についての売上予測のシミュレーション結果を表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする売上予測表示方法。
(付記8)売上実績に基づいて算出される売上に関する第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示するか、又は、前記売上実績に基づいて算出される売上に関する第2の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示するかの選択を受け付け、
前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示の選択を受け付けた場合に、前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の算出に用いた前記第1の傾向を示す情報だけでなく、前記第2の傾向を示す情報を表示する、
制御部を有することを特徴とする売上予測表示装置。
(付記9)売上実績に基づいて売上予測のシミュレーション結果を表示する売上予測表示装置において、
過去の第1の期間における売上実績に基づいて算出された、前記第1の期間に含まれる各部分期間についての売上の傾向を示す値に基づいて、前記第1の期間に対応する第2の期間についての売上予測のシミュレーション結果を表示し、
前記第1の期間を第3の期間にシフトさせる指示を受け付け、
前記指示に応じて、前記第3の期間の各部分期間についての売上の傾向を示す値に基づいて、前記第2の期間についての売上予測のシミュレーション結果を表示する、
制御部を有することを特徴とする売上予測表示装置。
(付記10)売上実績に基づいて算出される売上に関する第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示するか、又は、前記売上実績に基づいて算出される売上に関する第2の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果を表示するかの選択を受け付け、
前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の表示の選択を受け付けた場合に、前記第1の傾向に基づく売上予測のシミュレーション結果の算出に用いた前記第1の傾向を示す情報だけでなく、前記第2の傾向を示す情報を表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする売上予測表示プログラム。
(付記11)売上実績に基づいて売上予測のシミュレーション結果を表示する売上予測表示プログラムにおいて、
過去の第1の期間における売上実績に基づいて算出された、前記第1の期間に含まれる各部分期間についての売上の傾向を示す値に基づいて、前記第1の期間に対応する第2の期間についての売上予測のシミュレーション結果を表示し、
前記第1の期間を第3の期間にシフトさせる指示を受け付け、
前記指示に応じて、前記第3の期間の各部分期間についての売上の傾向を示す値に基づいて、前記第2の期間についての売上予測のシミュレーション結果を表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする売上予測表示プログラム。