JP6575089B2 - 移動端末の施設内外判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動端末の施設内外判定装置に関する。
店舗などの施設の運営やマーケティング調査にあたり、施設の前を通る歩行者の数と施設に入った人の数の比率を知ることは有益である。
この分野において利用できそうな技術の一例が、特許文献1(特開2009−281927号公報)に示されるような、GPS(Global Positioning System)衛星を利用した移動端末の屋内外判定装置である。しかし、1つの施設の調査のためにGPSを利用することは大掛かりすぎる。
そこで、GPSに代えてWi−Fiなどの無線通信技術を用いることが考えられる。例えば、施設内に無線通信のアクセスポイントとして機能する装置を設置すれば、施設の前を通る歩行者たちが持つ多数の携帯端末と通信リンクを確立することができる。装置が歩行者の携帯端末から発される電波を検出することにより、前述の人数比率のようなマーケティング等に活用できる情報を収集できる。
施設内に設置した装置と歩行者の携帯端末の間の距離が近いほど、装置が検出する電波の信号強度は大きくなる。したがって、信号強度の大小によって、その携帯端末の所有者が施設外を歩いているのか、または、施設内に入ったのかを判定できる可能性がある。
しかし、その判定基準となる信号強度の閾値を決定する作業は概して困難である。施設の建物の柱、壁、床、ドアなどの建築部材の形状、材質、および配置によって電波の伝播状態は大きく影響を受けるので、閾値の決定のためには、事前に作業員が測定機器を用いて、おびただしい数の場所における電波状態を測定しなければならない。このため、閾値決定作業は多くの人手と労力を要する。
本発明の課題は、閾値決定作業を容易にすることである。
本発明の第1観点に係る施設内外判定装置は、波動検出部と、データ蓄積部と、閾値決定部と、内外判定部と、を備える。波動検出部は、携帯端末から発される波動を検出する。データ蓄積部は、波動検出部に検出された波動に関する情報セットを蓄積する。閾値決定部は、データ蓄積部に蓄積された蓄積データの統計処理を行うことによって閾値を決定する。内外判定部は、閾値を用いて携帯端末所有者が施設の中または外のどちらにいるのかを判定する。
この構成によれば、施設内外判定装置は、データ蓄積部と閾値決定部とを有する。データ蓄積部は、施設内外判定装置の稼動前等の比較的長期間にわたり、施設内外を行き交う人々が持つ多数の携帯端末が発する波動に関する情報を蓄積する。閾値決定部は、その蓄積データに基づいて自動的に閾値を決定する。したがって、閾値決定作業が容易である。
本発明の第2観点に係る施設内外判定装置は、第1観点に係る施設内外判定装置において、波動に関する情報セットは、波動の信号強度を含む。
この構成によれば、データ蓄積部は、人々の携帯端末が発する波動の信号強度を取得する。したがって、信号強度を用いることにより、施設内外判定装置にとって処理負担の少ない方法で閾値を決定することができる。
本発明の第3観点に係る施設内外判定装置は、第2観点に係る施設内外判定装置において、波動に関する情報セットは、波動検出部が波動を検出した検出時刻を含む。
この構成によれば、データ蓄積部は波動の検出時刻を取得する。したがって、閾値決定に用いるデータを、時間により選別することができる。
本発明の第4観点に係る施設内外判定装置は、第2観点に係る施設内外判定装置において、波動に関する情報セットは、波動を発した携帯端末を一義的に識別するIDコードを含む。
この構成によれば、データ蓄積部は携帯端末のIDコードを取得する。したがって、施設内外判定装置は、取得されたIDコードを用いてより高度な分析を行うことができる。
本発明の第5観点に係る施設内外判定装置は、第3観点に係る施設内外判定装置において、波動に関する情報セットは、波動を発した携帯端末を一義的に識別するIDコードを含む。
この構成によれば、データ蓄積部は携帯端末のIDコードを取得する。したがって、施設内外判定装置は、取得されたIDコードを用いてより高度な分析を行うことができる。
本発明の第6観点に係る施設内外判定装置は、第2観点から第5観点のいずれか1つに係る施設内外判定装置において、統計処理は、検出回数集計処理を含む。検出回数集計処理は、蓄積データに含まれる複数の情報セットを信号強度の大きさに応じて複数の強度ランクに分類したのち、複数の強度ランクの各々に含まれる情報セットの個数を集計する。
この構成によれば、統計処理では検出回数集計処理が用いられる。したがって、必ずしも端末を特定することなく、簡単な計算によって閾値を決定できる。
本発明の第7観点に係る施設内外判定装置は、第6観点に係る施設内外判定装置において、統計処理は、2回微分処理をさらに含む。2回微分処理は、X軸を信号強度の複数の強度ランクとし、Y軸を複数の強度ランクの各々に含まれる情報セットの個数として描画したグラフ曲線の傾きの変化率を算出する。
この構成によれば、統計処理では2回微分処理が用いられる。したがって、比較的簡単なコンピュータ演算によって閾値を決定できる。
本発明の第8観点に係る施設内外判定装置は、第5観点に係る施設内外判定装置において、統計処理は、滞在時間算出処理を含む。滞在時間算出処理は、蓄積データに含まれる複数の情報セットの中から同一のIDコードを含んでいる複数の重複ID情報セットを抽出し、複数の重複ID情報セットに含まれる信号強度および検出時刻に基づいて、同一のIDコードに相当する携帯端末所有者の施設内滞在時間を算出する。
この構成によれば、統計処理ではIDコードを参照して、携帯端末所有者の施設内滞在時間が算出される。したがって、人々の滞在時間の情報を用いて、より精度の高い施設内外判定を行うことができる。
本発明の第9観点に係る施設内外判定装置は、第8観点に係る施設内外判定装置において、統計処理は、平均値算出処理をさらに含む。平均値算出処理は、蓄積データに含まれる複数の情報セットを信号強度の大きさに応じて複数の強度ランクに分類したのち、複数の強度ランクの各々に含まれる複数の情報セットの各々に含まれる滞在時間の平均値を算出する。
この構成によれば、強度ランクごとに人々の滞在時間の平均値が算出される。したがって、当該平均値の変化率などを参照することで、施設内外判定装置にとって処理負担のより少ない方法で閾値を決定することができる。
本発明の第10観点に係る施設内外判定装置は、第1観点から第9観点のいずれか1つに係る施設内外判定装置において、統計処理は、蓄積データに含まれる複数の情報セットのうち、第1時刻から第2時刻の間に波動検出部によって検出された複数の期間限定情報セットのみを用いて行われる。第1時刻および第2時刻の各々は、ユーザによって指定される時刻または施設内外判定装置によって決定される時刻である。
この構成によれば、蓄積データの一部だけを閾値決定のために用いることができる。したがって、例えば対象時期の社会情勢を考慮して、ユーザはより適切な閾値を得ることができる。
本発明の第11観点に係る施設内外判定装置は、第1観点から第10観点のいずれか1つに係る施設内外判定装置において、閾値決定命令部と、をさらに備える。閾値決定命令部は、閾値決定命令を発する。閾値決定命令は、閾値決定部に閾値の決定を実行させる。
この構成によれば、施設内外判定装置は閾値決定命令部を備える。したがって、適切なタイミングで閾値決定命令を発することができる。
本発明の第12観点に係る施設内外判定装置は、第11観点に係る施設内外判定装置において、閾値決定命令部は、ユーザによる指定がなされたときに閾値決定命令を発する。
この構成によれば、ユーザは自分が望んだタイミングで閾値を決定することができる。
本発明の第13観点に係る施設内外判定装置は、第11観点に係る施設内外判定装置において、閾値決定命令部は、開始時刻から待機期間が経過したときに閾値決定命令を発する。開始時刻および待機期間はユーザによって指定される。
この構成によれば、ユーザは自分が事前に計画したタイミングで閾値を決定することができる。
本発明の第14観点に係る施設内外判定装置は、第11観点に係る施設内外判定装置において、閾値決定命令部は、蓄積データに含まれる情報セットの個数が所定の母数に達したときに閾値決定命令を発する。
この構成によれば、閾値を決定に用いる情報セットの個数を決めることができる。
本発明の第15観点に係る施設内外判定装置は、第4観点、第5観点、第8観点、および第9観点のいずれか1つに係る施設内外判定装置において、閾値決定命令部と、をさらに備える。閾値決定命令部は、閾値決定命令を伝達する。閾値決定命令は、閾値決定部に閾値の決定を実行させる。閾値決定命令部は、蓄積データに含まれるIDコードの数が、重複を除いて所定の端末数に達したときに閾値決定命令を発する、
この構成によれば、閾値を決定に関与させる携帯端末の数を決めることができる。
本発明の第16観点に係る施設内外判定装置は、第1観点から第15観点のいずれか1つに係る施設内外判定装置において、波動が、電波または電磁波を含む。
この構成によれば、携帯端末として、携帯電話、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、音楽プレイヤ、またはその他の無線通信可能な既存の機器などを利用することができる。
本発明の第17観点に係る施設内外判定装置は、第1観点から第16観点のいずれか1つに係る施設内外判定装置において、波動が、音波または超音波を含む。
この構成によれば、金属遮蔽物などが存在している場所においても、波動の検出を行いやすい。
本発明の第1観点に係る施設内外判定装置では、閾値決定作業が容易である。
本発明の第2観点に係る施設内外判定装置では、閾値決定作業の処理負担が少ない。
本発明の第3観点から第5観点のいずれか1つに係る施設内外判定装置では、より高度な閾値決定作業を行うことができる。
本発明の第6観点から第10観点の係る施設内外判定装置は、いずれも、様々な統計処理の具体例を提示する。
本発明の第11観点から第15観点の係る施設内外判定装置は、いずれも、様々な式位置決定のタイミングの具体例を提示する。
本発明の第16観点に係る施設内外判定装置では、既存の機器を利用できる。
本発明の第17観点に係る施設内外判定装置では、金属遮蔽物によっても波動の検出が阻害されにくい。
モールMを示す概略平面図である。 本発明の第1および第2実施形態に係る施設内外判定装置100を設置した店舗Sを示す概略側面図である。 本発明の第1および第2実施形態に係る施設内外判定装置100のブロック図である。 蓄積データADの内容を示す図である。 横軸の受信電力と縦軸のカウント数で表される平面にプロットした蓄積データADの一例を示すグラフである。 横軸の滞在時間と縦軸の受信電力で表される平面にプロットした蓄積データADの一例を示すグラフである。 本発明の第3および第4実施形態に係る施設内外判定装置100’を設置した店舗Sを示す概略側面図である。 本発明の第3および第4実施形態に係る施設内外判定装置100’のブロック図である。
<第1実施形態>
(1)全体構成
図1は、本発明に係る施設内外判定装置が用いられる場所の一例であるモールMを示している。モールMには、複数の店舗Sと、それらの店舗Sへ近づくための歩道Wが設けられている。歩行者Pは、歩道Wを歩き、興味を引かれた店舗Sへ入る。
図2は、店舗Sの一つを示す。店舗Sの中に入った歩行者Pinおよび歩道Wにいる歩行者Poutは、いずれも携帯端末200を持っている。携帯端末200は、具体的には、携帯電話、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、音楽プレイヤ、またはその他の無線通信可能な機器である。
施設内外判定装置100は、店舗Sの天井に設けられている。施設内外判定装置100は、店舗Sの中に入った歩行者Pinまたは歩道Wにいる歩行者Poutが持参する携帯端末200から発される波動を検出する。本実施形態では、波動は電波または電磁波である。次いで、施設内外判定装置100は、その波動の電力の大きさ等である信号強度を予め設定された閾値と比較する。これにより、施設内外判定装置100は、その携帯端末200を所有する歩行者Pが、店舗Sの中にいるのか外にいるのかを判定することができる。すなわち、施設内外判定装置100は、検出した信号強度が閾値よりも大きい場合には、歩行者Pが店舗Sの中にいると判断する。一方、施設内外判定装置100は、検出した信号強度が閾値よりも小さい場合には、歩行者Pが店舗Sの外にいると判断する。
さらに、施設内外判定装置100は、店内外の不特定多数の歩行者Pが所有する携帯端末200と無線通信を行うことにより、電波に関する情報を収集し、当該閾値を決定することができる。無線通信の方式は、例えばWi−Fiである。
(2)詳細構成
図3は、施設内外判定装置100のブロック図である。施設内外判定装置100は、アンテナ10、電波検出部20、制御部30、データ蓄積部40、閾値決定部50、内外判定部60、表示部70、および閾値決定命令部80を備える。
(2−1)アンテナ10
アンテナ10は、施設内外判定装置100の設置箇所の付近に存在する携帯端末200から発された電波を受信する。
(2−2)電波検出部20
電波検出部20は、アンテナ10が受信した電波を検出する。加えて、電波検出部20は、その電波に関する情報セットISを取得する。情報セットISに関しては「(3)蓄積データADの内容」で後述する。
(2−3)データ蓄積部40
データ蓄積部40は、受信した電波に関する情報セットISを逐次蓄積することによって、蓄積データADを保持する。
(2−4)閾値決定命令部80
閾値決定命令部80は、各種の条件が満足されたときに、閾値決定部50に対し閾値決定命令を発する。
本実施形態においては、閾値決定命令部80は図示しないスイッチに接続されている。閾値決定部50は、ユーザがスイッチを押したときに発される。
(2−5)閾値決定部50
閾値決定部50は、閾値決定命令部80から閾値決定命令を受け取ったときに、蓄積データADを用いて演算を行い、閾値を決定する。
(2−6)内外判定部60
内外判定部60は、施設内外判定装置100のアンテナ10が受信した特定の電波について、信号強度と閾値を比較し、その電波を発した携帯端末200が店舗Sの内外のいずれにあるのかを判定する。
(2−7)表示部70
表示部70は、内外判定部60が出力した判定結果を表示する。
(2−8)制御部30
制御部30は、上述した各ユニットを統括的に制御する。
(3)蓄積データADの内容
図4は、蓄積データADの内容の一例である。
蓄積データADには、n個の情報セットIS1〜ISnが含まれている。n番目の情報セットISnは、信号強度データSSn、検出時刻データDTn、IDコードデータIDnを含んでいる。
信号強度データSSは、信号強度の大きさを示す値であり、例えばその電波の電力である。
検出時刻データDTは、施設内外判定装置100がその電波を検出した検出時刻を示すデータである。
IDコードデータIDは、その電波を発した携帯端末200を一義的に識別する値であり、例えばその携帯端末200のMACアドレスである。
(4)閾値決定アルゴリズム
図5は、本実施形態に係る施設内外判定装置100において、閾値決定部50が行う閾値決定演算のアルゴリズムに関連するグラフである。
(4−1)検出回数集計処理
まず、閾値決定部50は、検出回数集計処理を行う。この処理では、蓄積データADに含まれる複数の情報セットIS1〜ISnの、信号強度データSSの大きさに対する分布が把握される。
具体的には、信号強度データSSのダイナミックレンジは予め細分化され、x個の強度ランクRA1〜RAxが設定されている。閾値決定部50は、強度ランクRA1〜RAxの各々について、それに対応する信号強度データSSを有する情報セットISが蓄積データADにいくつ含まれているかを集計する。図5は、情報セットIS1〜ISnの分布を表すグラフであり、信号強度データSSの横軸、および検出回数の縦軸を有している。
(4−2)1回微分処理
次に、閾値決定部50は、1回微分処理を行う。この処理では、複数の強度ランクRA1〜RAxのうちのある強度ランクについての計数と、それに隣接する強度ランクについての計数との差分が算出される。この差分は、検出回数集計処理で求めた分布の「傾き」を表す曲線に相当する。
(4−3)2回微分処理
次に、閾値決定部50は、2回微分処理を行う。この処理では、1回微分処理で求めた「傾き」の曲線について、複数の強度ランクRA1〜RAxのうちのある強度ランクについての「傾き」と、それに隣接する強度ランクについての「傾き」との差分が算出される。この差分は、検出回数集計処理で求めた分布の「傾きの変化の急激さ」を表す曲線に相当する。
(4−4)最終処理
最後に、閾値決定部50は、最終処理を行う。この処理では、2回微分処理で求めた「傾きの変化の急激さ」を表す曲線につき、考慮しなくてよい範囲がマスクされる。例えば、図5における左側の極大値よりも左側に位置する、微弱な信号強度データSSに相当する領域のデータがマスクされ、考慮から外される。次いで、「傾きの変化の急激さ」を表す曲線の絶対値が最大となる強度ランクが見出される。図5のグラフに関しては、強度ランクRA11が閾値Thとして決定される。
(4−5)その他
ノイズ除去のための平滑化処理などは適宜行われる。
(5)特徴
(5−1)
施設内外判定装置100は、データ蓄積部40と閾値決定部50とを有する。データ蓄積部40は、施設内外判定装置100の稼動前等の比較的長期間にわたり、店舗Sの内外を行き交う歩行者Pが持つ多数の携帯端末200が発する電波に関する情報セットISを蓄積して蓄積データADを保持する。閾値決定部50は、その蓄積データADに基づいて自動的に閾値Thを決定する。したがって、閾値決定作業が容易である。
(5−2)
データ蓄積部40は、多くの歩行者Pの携帯端末200が発する電波の信号強度データSSを取得する。したがって、信号強度データSSを用いることにより、施設内外判定装置100にとって処理負担の少ない方法で閾値Thを決定することができる。
(5−3)
データ蓄積部40は電波の検出時刻データDTを取得する。したがって、閾値決定に用いるデータを、検出時刻データDTにより選別することができる。
(5−4)
データ蓄積部40は携帯端末200のIDコードデータIDを取得する。したがって、施設内外判定装置100は、取得されたIDコードデータIDを用いてより高度な分析を行うことができる。
(5−5)
統計処理では検出回数集計処理が用いられる。したがって、必ずしも携帯端末200を特定することなく、簡単な計算によって閾値Thを決定できる。
(5−6)
統計処理では2回微分処理が用いられる。したがって、比較的簡単なコンピュータ演算によって閾値Thを決定できる。
(5−7)
施設内外判定装置100は閾値決定命令部80を備える。したがって、適切なタイミングで閾値決定命令を発することができる。ユーザは、閾値決定命令部80に接続されたスイッチを押すことで、自分が望んだタイミングで閾値Thを決定することができる。
(5−8)
施設内外判定装置100が検出する波動は電波である。したがって、波動を発する携帯端末200として、携帯電話、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、音楽プレイヤ、またはその他の無線通信可能な既存の機器などを使用することができる。
(6)変形例
(6−1)
閾値決定アルゴリズムの統計処理においては、蓄積データADの全てではなく、蓄積データADの一部だけを用いてもよい。例えば、閾値決定部50は、閾値を決定するのに、蓄積データADのうち、検出時刻データDTが第1時刻と第2時刻の間にある情報セットISを用いることができる。第1時刻は、ユーザによって指定される時刻、または施設内外判定装置100によって決定される時刻であってよい。同様に、第2時刻も、ユーザによって指定される時刻、または施設内外判定装置100によって決定される時刻であってよい。
この構成によれば、例えば対象時期の社会情勢を考慮して、ユーザはより適切な閾値を得ることができる。
(6−2)
閾値決定命令部80が閾値決定命令を発するのは、ユーザがスイッチを押したときではなく、ユーザによって指定される開始時刻から、同じくユーザによって指定される待機期間が経過したときであってよい。
この構成によれば、ユーザは自分が事前に計画したタイミングで閾値を決定することができる。
(6−3)
閾値決定命令部80が閾値決定命令を発するのは、ユーザがスイッチを押したときではなく、蓄積データADに含まれる情報セットISの個数nが所定の母数に達したときであってよい。
この構成によれば、閾値Thを決定に用いる情報セットISの個数をユーザは自由に決めることができる。
(6−4)
閾値決定命令部80が閾値決定命令を発するのは、ユーザがスイッチを押したときではなく、蓄積データADに含まれるIDコードデータIDの数が、重複を除いて所定の端末数に達したときにであってよい。
この構成によれば、閾値Thを決定に関与させる携帯端末200の数をユーザは自由に決めることができる。
(6−5)
施設内外判定装置100が内外判定を行う施設は、店舗Sに代えて、例えば、公民館、地方自治体の役所、駅、ホテル、集合住宅の一区画などの施設でもよい。
(6−6)
施設内外判定装置100の設置場所は、施設の天井に代えて、床、壁、レジカウンター、その他の場所であってもよい。
<第2実施形態>
(1)構成
本実施形態においても、図3に示した施設内外判定装置100を用いる。第1実施形態との差異は、閾値決定アルゴリズムの内容のみである。
(2)閾値決定アルゴリズム
図6は、本実施形態に係る施設内外判定装置100において、閾値決定部50が行う閾値決定演算のアルゴリズムに関連するグラフである。
(2−1)滞在時間算出処理
まず、閾値決定部50は、滞在時間算出処理を行う。この処理では、蓄積データADに含まれる複数の情報セットIS1〜ISnの、店舗Sでの滞在時間の長さに対する分布が把握される。
具体的には、信号強度データSSのダイナミックレンジは予め細分化され、y個の強度ランクRB1〜RByが設定されている。閾値決定部50は、蓄積データADに含まれる複数の情報セットIS1〜ISnの中から同一のIDコードデータIDを含んでいる複数の「重複ID情報セット」を抽出する。次いで、閾値決定部50は、その複数の「重複ID情報セット」に含まれる信号強度データSSおよび検出時刻データDTに基づいて、同一のIDコードデータIDに相当する携帯端末200の所有者が店舗Sの中にいた滞在時間を算出する。図6は、情報セットIS1〜ISnの分布を表すグラフであり、滞在時間の横軸、および信号強度データSSの縦軸を有している。同一のIDコードデータIDを含んでいる複数の「重複ID情報セット」は、1つの点に集約されている。
(2−2)平均値算出処理
次に、閾値決定部50は、平均値算出処理を行う。この処理では、蓄積データADに含まれる複数の情報セットIS1〜ISnは、信号強度データSSの大きさに応じてy個の強度ランクRB1〜RByに分類される。次いで、強度ランクRB1〜RByの各々に含まれる複数の情報セットIS1〜ISnの各々に含まれるIDコードに相当する滞在時間の平均値AVEが算出される。
(2−3)最終処理
最後に、閾値決定部50は、最終処理を行う。この処理では、平均値AVEが大きく変化する強度ランクを閾値Thとして決定する。図6のグラフに関しては、強度ランクRB7が閾値Thとして決定される。
(2−4)その他
ノイズ除去のための平滑化処理などは適宜行われる。
(3)特徴
(3−1)
統計処理ではIDコードデータIDを参照して、携帯端末200の所有者の店舗Sでの滞在時間が算出される。したがって、多数の歩行者Pの滞在時間の情報を用いて、より精度の高い施設内外判定を行うことができる。
(3−2)
強度ランクRB1〜RByごとに歩行者Pの滞在時間の平均値AVEが算出される。したがって、平均値AVEの変化率などを参照することで、施設内外判定装置100にとって処理負担のより少ない方法で閾値Thを決定することができる。
(4)変形例
第1実施形態の変形例を、本実施形態に適用してもよい。
<第3実施形態>
(1)全体構成
図7は、第3実施形態に係る施設内外判定装置100’の使用場面を示す。施設内外判定装置100’は、施設内外判定に用いる波動が、電波または電磁波ではなく、音波または超音波である点において、第1および第2実施形態に係る施設内外判定装置100とは異なっている。使用する音波の周波数は、ユーザに不快感を与えないようにするため、可聴周波数よりも高いことが望ましい。
店舗Sの中に入った歩行者Pinおよび歩道Wにいる歩行者Poutは、いずれも携帯端末200’を持っている。携帯端末200’は、音波または超音波を発することができる機器である。
施設内外判定装置100’は、その音波または超音波の振幅等である信号強度を予め設定された閾値と比較する。これにより、施設内外判定装置100’は、その携帯端末200’を所有する歩行者Pが、店舗Sの中にいるのか外にいるのかを判定することができる。
さらに、施設内外判定装置100’は、店内外の不特定多数の歩行者Pが所有する携帯端末200’が発する信号に関する情報を収集し、当該閾値を決定することができる。
(2)詳細構成
図8は、施設内外判定装置100’のブロック図である。施設内外判定装置100’は、アンテナ10(図3)に代えてマイク10’を有している点で、第1および第2実施形態に係る施設内外判定装置100と異なっている。
マイク10’は、施設内外判定装置100’の設置箇所の付近に存在する携帯端末200’から発された音波または超音波を受信する。
その他の構成は、第1および第2実施形態に係る施設内外判定装置100と同様である。
(3)閾値決定アルゴリズム
本実施形態に係る施設内外判定装置100’が実行する閾値決定アルゴリズムは、第1実施形態と同じである。
(4)特徴
施設内外判定装置100’が検出する波動は、音波または超音波である。この構成によれば、金属遮蔽物などが存在している場所においても、波動の検出を行いやすい。
(5)変形例
施設内外判定装置100’は、電波または電磁波と、音波または超音波を併用してもよい。
第1実施形態の変形例を、本実施形態に適用してもよい。
<第4実施形態>
(1)構成
本実施形態においても、図8に示した施設内外判定装置100’を用いる。第3実施形態との差異は、閾値決定アルゴリズムの内容のみである。
(2)閾値決定アルゴリズム
本実施形態に係る施設内外判定装置100’が実行する閾値決定アルゴリズムは、第2実施形態と同じである。
(3)特徴
この構成によれば、金属遮蔽物などが存在している場所においても、波動の検出を行いやすい。
(4)変形例
第3実施形態の変形例を、本実施形態に適用してもよい。
AD 蓄積データ
DT 検出時刻データ
ID 識別コードデータ
IS 電波に関する情報セット
M モール
P 歩行者
S 店舗
SS 信号強度データ
RA1〜RAx 第1実施形態に係る強度ランク
RB1〜RBy 第2実施形態に係る強度ランク
W 歩道
10 アンテナ
10’ マイク
20 電波検出部
30 制御部
40 データ蓄積部
50 閾値決定部
60 内外判定部
70 表示部
80 閾値決定命令部
100 施設内外判定装置
100’ 施設内外判定装置
200 携帯端末
200’ 携帯端末
特開2009−281927号公報

Claims (12)

  1. 携帯端末(200、200’)から発される波動を検出する波動検出部(20)と、
    前記波動検出部に検出された前記波動に関する情報セット(IS)を蓄積するデータ蓄積部(40)と、
    前記データ蓄積部に蓄積された蓄積データ(AD)の統計処理を行うことによって閾値を決定する閾値決定部(50)と、
    前記閾値を用いて携帯端末所有者が施設の中または外のどちらにいるのかを判定する内外判定部(60)と、
    を備え、
    前記波動に関する前記情報セットは、前記波動の信号強度(SS)を含み、
    前記統計処理は、前記蓄積データに含まれる複数の前記情報セットを前記信号強度の大きさに応じて複数の強度ランク(RA1〜RAn)に分類したのち、前記複数の強度ランクの各々に含まれる前記情報セットの個数を集計する検出回数集計処理を含み、
    前記統計処理は、X軸を前記信号強度の前記複数の強度ランクとし、Y軸を前記複数の強度ランクの各々に含まれる前記情報セットの個数として描画したグラフ曲線の傾きの変化率を算出する2回微分処理をさらに含み、
    前記統計処理は、前記グラフ曲線の前記傾きの前記変化率の絶対値が最大となる箇所に相当する前記強度ランクを前記閾値とする処理をさらに含む、
    施設内外判定装置(100、100’)。
  2. 前記波動に関する前記情報セットは、前記波動検出部が前記波動を検出した検出時刻(DT)を含む、
    請求項1に記載の施設内外判定装置。
  3. 前記波動に関する前記情報セットは、前記波動を発した前記携帯端末を一義的に識別するIDコード(ID)を含む、
    請求項1に記載の施設内外判定装置。
  4. 前記波動に関する前記情報セットは、前記波動を発した前記携帯端末を一義的に識別するIDコード(ID)を含む、
    請求項2に記載の施設内外判定装置。
  5. 前記統計処理は、前記蓄積データに含まれる複数の前記情報セットのうち、第1時刻から第2時刻の間に前記波動検出部によって検出された複数の期間限定情報セットのみを用いて行われ、前記第1時刻および前記第2時刻の各々は、ユーザによって指定される時刻または施設内外判定装置によって決定される時刻である、
    請求項1からのいずれか1つに記載の施設内外判定装置。
  6. 前記閾値決定部に前記閾値の決定を実行させる閾値決定命令を発する閾値決定命令部(80)と、をさらに備える、
    請求項1からのいずれか1つに記載の施設内外判定装置。
  7. 前記閾値決定命令部は、ユーザによる指定がなされたときに前記閾値決定命令を発する、
    請求項に記載の施設内外判定装置。
  8. 前記閾値決定命令部は、開始時刻から待機期間が経過したときに前記閾値決定命令を発し、前記開始時刻および前記待機期間はユーザによって指定される、
    請求項に記載の施設内外判定装置。
  9. 前記閾値決定命令部は、前記蓄積データに含まれる前記情報セットの個数が所定の母数に達したときに前記閾値決定命令を発する、
    請求項に記載の施設内外判定装置。
  10. 前記閾値決定部に前記閾値の決定を実行させる閾値決定命令を伝達する閾値決定命令部(80)と、をさらに備え、
    前記閾値決定命令部は、前記蓄積データに含まれる前記IDコードの数が、重複を除いて所定の端末数に達したときに前記閾値決定命令を発する、
    請求項3又は請求項4に記載の施設内外判定装置。
  11. 前記波動は、電波または電磁波を含む、
    請求項1から10のいずれか1つに記載の施設内外判定装置(100)。
  12. 前記波動は、音波または超音波を含む、
    請求項1から11のいずれか1つに記載の施設内外判定装置(100’)。
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