JP6574225B2 - スラグ試料採取用浸漬装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スラグ試料を採取して溶融金属パラメータを測定するための浸漬装置、並びにスラグ試料を採取して溶融金属パラメータを測定する方法に関する。
ほとんどの溶融金属精製プロセス、特に鋼を製造するプロセスでは、溶融金属の上に層を形成する溶融スラグが生成される。溶融スラグは溶融金属よりも密度が低い。このため、このスラグは、通常処理容器内に配置される溶融金属の表面上に浮遊して堆積する。このスラグは、溶融金属から除去されることが望まれる所定の元素の吸収や、炭素などの元素が溶融スラグ中で酸化され、反応の気体副生成物として放出される反応環境の生成といった必須の金属学的機能を与える。
金属製造産業では、溶融金属処理を効果的に監視するために精製スラグの化学組成及び/又は金属組成を監視すること、初期計算化学的性質と実際の組成とを比較して電荷質量及び物質収支モデルを更新すること、及び金属精錬プロセスを適切に制御するためにスラグを効率的に採取し適時に分析することが重要である。
処理容器内の溶融金属浴から金属精錬スラグの試料を得るための従来の方法は、パイプ、金属スプーン、金属チェーン等の金属物体を所定の比較的短時間にわたってスラグに浸漬することである。溶融スラグの層がそれよりも低温の金属物体上で冷却され、それによって、処理容器から金属物体を除去する際に、固体スラグを金属物体から都合よく切り離し、採取し、公知の分析方法及び技術を用いて迅速に分析することができる。
この方法には、採取位置で以前のプロセスバッチのスラグの破損片と混合される場合があるさらに小さな破損断片からなる不安定なサンプルという欠点がある。米国特許第6,370,973号に記載されているような凍結スラグ採取プロセスを確保するために、漏斗4を使用して液体スラグ31を鋳型入口3から冷却プレート5付きの試料チャンバ2に直接導いて、試料チャンバ2から取り出した後にスラグ試料を得る。
また、金属製造産業では、温度、固化温度、固溶酸素などの処理容器内の溶融金属の様々な他の品位を監視し、物理的試料を得て他の成分含有量を確認することも一般的に行われている。米国特許第7,832,294号に開示されているように、多くの異なるタイプの装置やプローブがこの目的のために開発され使用されている。典型的には、検出素子を収容する測定ヘッドをキャリア管、典型的には紙管に取り付け、溶融金属浴に浸漬させる。紙管は、測定ヘッド及び/又はサンプラを支持することで、センサ及び/又はサンプラを溶融スラグより下の所望の深さで溶融金属に挿入して、必要なデータ及び/又は物理的サンプルを得ることが可能になる。溶融金属上に浮遊するスラグの試料が望まれる場合には、米国特許第5,415,052号及び米国特許第9,176,027号に記載されているように、中空のキャリア管の側に位置する流入導管に物理的試料を抜き取ることが知られている。あるいは、米国特許第5,435,196号又は米国特許第7,621,191号に記載されているように、金属管や金属コイルなどの略円筒形金属形状を紙管に確保することが知られている。このように、プローブ本体を、精錬時に先端部で所要の測定を行うために溶融金属浴に挿入又は浸漬する場合には、プローブ本体が金属浴から取り出される際にスラグの試料をその側で同時に採取及び回収することができる。
スラグ試料を得るこれらの方法はいくつかの用途では有用な場合があるが、一般的に使用するのは困難である。というのは、この方法は、浸漬プロセスをスラグの正確な位置及びその深さに適合させることが必要であり、その結果、スラグの試料を採取するために使用される金属物体は、実際にはスラグ層中に維持され、かつ、スラグがスラグ層よりも下の溶融金属には入らない。
さらなる問題は、鋼製造用の転炉からのスラグ試料採取に関連する。転炉は、鉄並びに鉄スクラップ、不純物を含む鋼及び/又は鉄から鋼を製造するための炉である。溶融鉄を鉄スクラップ、不純物を有する鉄及び/又は鋼に添加する。酸素及び特に粉末状の石灰の高圧流を混合物に吹き込み、それによって化学反応を引き起こして鉄から炭素の一部を除去する。鉄から除去された炭素の量は、製造された鋼の品位又は等級を決める。このプロセスの部分は、要求される鋼の種類に応じて炭素の割合が正確なレベルにまで減少するまで慎重に監視される。転炉のスラグ、すなわち転炉スラグは、連続的に動いており、ガス成分を含み、しかも転炉プロセス中に広く変化する流動性を有する。このように、スラグ試料の採取は一般的に困難であり、リファイナー、すなわちリファイナースラグからのスラグ用に構成された装置では不可能な場合もある。
WO2011/047846号には、この問題と、転炉スラグの異なる特性及び例えばリファイナースラグについての他の全てのスラグサンプリングプロセスと比較した特別な転炉条件による転炉からのスラグ試料の採取中の特定の困難性とが記載されている。WO2011/047846号の第2頁、第5頁〜第13頁には、転炉からのスラグサンプルを採取する際の深刻な問題は、貧弱な流動性のために、スラグが、スラグサンプルを例えば銑鉄から採取する際に使用される小型入口チャネルを備える試料チャンバに流入しないことである。そのため、試料チャンバは大きな入口開口部を有しなければならない。試料を採取するためにサブランスシステムと共に使用されるプローブの内部断面積によって決定される断面積を有する試料チャンバについて、入口開口部のサイズは、試料チャンバの断面積に等しくなるようにその断面積の少なくとも半分の範囲内にある。しかし、大きな入口開口部については、試料チャンバ内にスラグを保持することが問題である。
今日では、製鋼転炉からスラグ試料を採取するためのプローブは、典型的にはスラグ試料を採取することができるだけでなく、1回の浸漬プロセス中に溶融金属の特性を測定するための1個以上の測定要素を備える多機能測定プローブである。転炉スラグ試料のみを得る場合には、WO2011/047846号及び米国特許第6,370,973号に記載されているように、信頼性の高い転炉スラグ採取のために比較的大きな直径を有する広い入口開口を選択することができる。
特に、同じセンサ内にある少なくとも1個の温度測定ユニットでスラグ試料を収集することが目標とされている。このセンサはサブランスシステムによって浴に浸漬される。この容器は製鋼用転炉であり、主として頂部ブローランスと底部ガス撹拌により動作する。
しかしながら、従来の浸漬プローブは、少なくとも熱電対を有しているため、典型的には、例えば米国特許第9,176,027号に示されているように、このような多機能測定プローブの測定ヘッド上には限られた利用可能なスペースしかない。測定ヘッド上の浸漬端部にあるこの利用可能なスペースは、WO2011/047846号及び米国特許第6,370,973号に記載されているように、上記広い入口開口部を配置するのには特に不十分であると同時に、測定ヘッドでの全ての熱質量が浴温度測定の精度を乱すことがある。
この引用文献の内容を参照により本明細書で援用する。先行技術で知られている上記複数の特徴を単独で組み合わせることができ、又は本発明の以下に開示される態様及び実施形態の1つと共に組み合わせることができる。
米国特許第7,832,294号明細書 米国特許第5,415,052号明細書 米国特許第9,176,027号明細書 米国特許第5,435,196号明細書 米国特許第7,621,191号明細書 国際公開第2011/047846号パンフレット 米国特許第6,370,973号明細書
本発明の目的は、スラグ試料を採取して溶融金属パラメータを測定するためのさらに開発された装置及び方法を提供することである。
上記課題を解決するために、独立形式請求項に係る、スラグサンプルを採取して溶融金属パラメータを測定するための浸漬装置、及び独立形式請求項に係る、スラグサンプルを採取して溶融金属パラメータを測定する方法を提供する。好ましい実施形態は、従属形式請求項に記載されている。
この問題は、スラグ試料を採取して溶融金属パラメータを測定するための浸漬装置であって、該浸漬装置は、溶融スラグをスラグ試料チャンバに導くための流入導管と、溶融金属のパラメータを測定するための測定要素とを備え、該流入導管は外部と内部とを備え、該流入導管及び該測定要素の両方は、該浸漬装置の浸漬端部の上部領域に配置され、及び/又は浸漬方向に向かって配置され、該浸漬装置は、該溶融スラグ、続いて溶融金属への浸漬方向の浸漬中に、該溶融スラグが該流入導管の該外部に入り、かつ、該流入導管の該内側部分を通って該スラグ試料チャンバに導かれるように構成される浸漬装置によって解決される。
本発明は、測定要素(又はリファイナー溶融金属測定用の典型的な多機能測定ヘッドの測定要素)の隣又は横にある上部領域の利用可能な空間が、実際に、溶融金属パラメータ測定を妨害し又は妨げることなく、溶融転炉スラグの試料を確実に採取することができる、浸漬端部の上部領域にある及び/又は浸漬方向に向いた流入導管を配置するのに十分なものであることができるという出願人の知見に基づくものである。
浸漬装置は、溶融スラグ及び溶融金属に浸漬されることにより専用の機能を果たすのに適した又は当該機能を果たすように構成された装置である。
溶融金属は特に溶融鉄である。本願の意味における溶融金属は、1000℃を超える温度を有する。溶融鉄は、通常、1500℃を超える温度を有する。
スラグ試料を採取するとは、溶融スラグが浸漬装置に取り込まれ又は流れ込み、後の分析のために浸漬装置と共に炉から取り出されることを意味する。
溶融金属パラメータとは、現在の温度、炭素の含有量又は濃度及び酸素の含有量又は濃度などの溶融金属の特性を意味する。特に、溶融金属パラメータは、測定要素の溶融金属への曝露中に測定される。
溶融スラグをスラグ試料サンプルに導くための流入導管とは、溶融スラグが浸漬装置の内部に入ること及び/又は浸漬装置の内部に導かれることを可能にする流入チャネルを意味する。特に、流入導管はパイプ又は管である。流入導管は、溶融スラグを試料チャンバに導く又は運ぶところ、これは浸漬装置のハウジング内に少なくとも部分的に収容されていることが好ましい。好ましくは、スラグ試料チャンバは、流入する溶融スラグを採取して冷却し、及び/又は固化スラグを固定する。このように、固化スラグは、回収時に前の試料からの汚染を受けない。
ハウジングとは、一般に埋め込みシステムをいう。
流入導管の内部とは、ハウジング内に埋め込まれている流入導管の部分を意味する。
流入導管の外部とは、ハウジングに埋め込まれていない流入導管の部分を意味する。特に、流入導管の外部は、一般に、ハウジングから突き出ており、及び/又は自立している。
溶融金属のパラメータを測定するための測定要素は、通常、溶融金属への暴露中に信号を生成するためのセンサを備え、ここで、その信号値は、測定される溶融金属の特性又はパラメータに相当する。
特に、2個以上の測定要素、好ましくは少なくとも2個若しくは3個又は正確に2個又は3個の測定要素が設けられる。それによって、異なる溶融金属パラメータを極めて効率的に及び/又は同時に測定することができる。
測定要素は、通常、信号若しくはデータ転送及び/又は分析ユニット若しくは記憶ユニットとの交換のための電気接点やインターフェースを備える。測定要素は、信号処理又はデータ処理用の電子構成要素又は回路を備えることができる。例えば、浸漬装置の浸漬中の測定パラメータのリアルタイム表示のために、ケーブルを測定要素に接続することができる。
浸漬装置の浸漬端部とは、浸漬方向に浸漬する間に溶融スラグに面する浸漬装置の端部を意味する。要するに、浸漬端部は、浸漬方向に向けられた又は浸漬方向に向かう浸漬装置の端部である。
浸漬方向は、通常、浸漬装置の長手方向軸と同軸である。浸漬装置が円筒形若しくは略円筒形又は曲面を有する場合には、長手方向軸及び/又は浸漬方向は、それぞれの中心軸に相当することが好ましい。
浸漬装置の浸漬端部は、上部及び側部を備える。上部は、浸漬方向における最も近い点又は表面としての先端部を含むことができる。
上部は、特に側部境界を除いて上面から見ることができるものである。側部は、特に上部境界を除いて側面から見ることができるものである。
特に、浸漬端部が円筒形状を有する場合には、上部は頂部であり、側部は曲面である。
上部領域は、浸漬装置の上部表面又は先端に近接しており、かつ、特にこれを含む又はこれに面している浸漬方向における浸漬装置の領域である。領域とは、区域、ゾーン又は領域を意味し、したがって表面ではないが、任意に表面を含む。
特に、上部領域とは、浸漬方向における浸漬装置のセクション又は部分及び浸漬前に浸漬装置の先端まで延在する長手方向軸に沿った浸漬装置のセクション又は部分であって、測定ヘッドキャップによって覆われ、及び/又は浸漬装置の最大外径よりも短い長さ及び/又は流入導管の直径よりも長い長さを有するものをいう。最大外径は、一般に、浸漬前の浸漬装置の曲面の2点間の最大距離である。
特に、上部領域は、側面、曲面又は放射状面を含まない。
特に、上部領域は、浸漬方向、すなわち長手方向軸のハウジング表面によって制限され、上部領域は、浸漬方向又は溶融浴の方に面するハウジングの表面で始まり又はその後から始まり、かつ、測定ヘッドの先端、すなわち浸漬方向の最大点で終端する。
特に、上部領域に配置された流入導管は、溶融スラグを特に側面からではなく上面から採取するように構成される。
特に、浸漬装置の浸漬端部の上部領域に配置された流入導管及び測定要素とは、ハウジングの表面の内部領域の内側に配置され、そのため該表面の外側の境界線又は縁部を交差させない流入導管及び測定要素をいう。好ましくは、当該表面は上部領域内にある。好ましくは、当該表面は平面又は略平面である。
好ましくは、当該表面は、当該長手方向軸及び/又は浸漬方向に直交又は実質的に直交するように配向される。特に、流入導管及び/又は測定要素は、当該表面を浸漬方向又は実質的に浸漬方向に通過することができる。
特に、上部領域に配置された測定要素は、側面ではなく上面で溶融金属に暴露されることによって溶融金属パラメータを測定するように構成される。
特に、上面は浸漬時の上面である。溶融スラグ及び/又は溶融金属に現在さらされている材料によっては、上面の材料の除去により上面が変化する可能性がある。特に、側面にも同じことが当てはまる。
浸漬方向に向くとは、溶融スラグ及び/又は溶融金属と浸漬方向で相互作用し、そのため側面で溶融スラグ又は溶融金属とは相互作用しないように構成されることを意味する。
浸漬方向に向く流入導管とは、流入導管の開口部が、浸漬方向の溶融スラグが側部からではなく該開口部に入る又は流入するように方向付けられていることを意味する。
流入導管は、必ずしも浸漬方向に平行に延在するとは限らない。それにもかかわらず、基本的に、浸漬方向に平行に又は略平行に延びる流入導管が好ましい実施形態を表す。実際に、浸漬方向に向かう流入導管は、溶融スラグの流入のための開口部が側面に完全に配置された流入導管を含まない。
浸漬方向に向かう測定要素とは、測定要素のセンサが、浸漬方向においてのみ(すなわち側面からではなく)溶融金属と相互作用し及び/又は溶融金属を測定するように構成又は配向されることを意味する。
側部とは、流入導管及び測定要素について、流入導管若しくはその開口部に流入する時又は測定要素若しくはそのセンサに曝されることによる測定時に側面にあるスラグ又は金属が含まれないことを意味する。しかしながら、「側部からではない」という意味には、側面から上部に流れることができ、上部に達した後に流入導管によってそこで採取される又は測定要素によってそこで測定されるスラグ又は金属が含まれる。
スラグ試料を採取して溶融金属パラメータを測定するための浸漬装置によって、溶融転炉スラグ非常に信頼性の高い採取と溶融金属測定値が達成でき、ここで、該浸漬装置は溶融スラグのための流入導管と、溶融金属のパラメータを測定するための測定要素とを備え、該流入導管は外部と内部とを備え、該流入導管及び外測定要素の両方は浸漬装置の浸漬端部の上部領域に配置され、及び/又は浸漬方向に向かって配置され、該浸漬装置は、溶融スラグ、続いて溶融金属への浸漬方向での浸漬中に、溶融スラグが流入導管の外部に入り、かつ、流入導管の内部を通ってスラグ試料チャンバに導かれるように構成される。
米国特許第6,370,973号には、図4において、外部を備えるスラグ用流入導管のない実施形態が示されている。さらに、先端部にある鋼試料入口は、この実施形態の浸漬装置が、溶融スラグが鋼試料入口の外部に入ることができるようには構成されないように、スラグから保護するためのスチールキャップによって閉鎖されている。
また、スラグ採取は、溶融金属表面に対する浸漬装置の位置決めの点で非常に寛容な転炉スラグのためのものでもある。さらに、純粋なスラグ試料を得ることができ、純粋な溶融金属を測定することができ、それによって高精度の分析及び測定結果を得ることができる。特に、浸漬方向に向かう流入導管は、燃焼する紙管からの気体への曝露を回避し、それによって非常に純粋なスラグ試料の汚染を回避する。
一実施形態では、流入導管は、流入導管が溶融スラグに耐えることができるが、溶融金属に曝されると溶融するように構成されている。
溶融とは、溶解して溶液になることを含めて、液化、鋳つぶし及び/又は融解を意味する。
これにより、流入導管は、溶融スラグ流を、スラグ層を通過させる間にスラグ試料を貯蔵するためのチャンバに運搬又は案内することができる。溶融金属に達すると、流入導管が溶融し、それによって、含まれるスラグが溶融金属浴によって上部領域から洗い流される。
溶融金属測定は、流入導管のスラグによって顕著な衝撃又は不純物なしに行うことができる。さらに、非常に純粋なスラグ試料は、溶融金属を全く又はほとんど含有することなく集めることができる。
流入導管が溶融スラグに耐えることができるが溶融金属に曝されると溶融するように構成された実施形態は、浸漬力により浸漬方向に向く場合には、転炉スラグを採取することが比較的小さな流入導管でも可能であり、しかも、スラグサンプル採取及び溶融金属測定を別々の後続プロセスに分割することがスラグサンプル採取プロセス及び溶融金属測定プロセスの干渉をほとんど最小限にするのに役立つという知見に基づくものである。
流入導管が溶融スラグに耐えることができるが溶融金属に曝されると溶融するように構成された流入導管、スラグ試料採取及び溶融金属測定を別々の後続プロセスに分割することを提供する。
特に、融解は、流入導管内、また流入導管内のスラグを直ちに除去する。
好ましくは、流入導管は、溶融金属に曝されると鋳つぶされるように構成される。鋳つぶしとは、流入導管がハウジングの表面に溶けることを意味する。
これは、スラグ試料チャンバを閉鎖させるものとしての役割を果たす場合がある流入導管の凝集溶融物を得るのに役立ち、それによってスラグ試料チャンバから逃げる及び溶融金属測定を妨害するスラグを減少させる。
一実施形態では、流入導管の外部は自立している。
自立とは、例えばハウジング内に埋め込まれず、隣接する部材と主として又は完全に離間することを意味する。流入導管の外部の外面の5%未満又は多くとも10%の面積を有する局所接触のみを有する測定ヘッドキャップに対する保持手段又はインターフェースは考慮されるべきではない。
自立型である流入導管の外部を有することにより、流入導管の溶融が改善される。
一実施形態では、流入導管は、溶融スラグ採取中に存在し、かつ、溶融金属測定中に除去されるように構成される。それによって、スラグは測定要素及び溶融金属測定を妨害しない。
一実施形態では、浸漬装置は、測定要素を覆う測定要素キャップを備え、該測定要素キャップは、溶融金属に曝されると測定要素キャップが溶融するように構成される。
覆うとは、測定要素又は全ての測定要素を、特に浸漬方向に少なくとも部分的に覆うことを意味する。好ましくは、測定要素キャップは、測定要素のセンサを浸漬方向に覆う。
溶融金属の測定は、スラグ又は流入導管のスラグによって顕著な衝撃又は不純物なしに行うことができる。さらに、測定要素、特にセンサは、溶融金属に達する前に、上部領域の浸漬装置内の他の環境条件及び物質から保護される。
好ましくは、測定要素キャップは、溶融スラグに耐えるように構成されている。
一実施形態では、浸漬装置は、浸漬装置の上部領域を覆う測定ヘッドキャップを備え、該測定ヘッドキャップは、溶融スラグに耐えることができるが溶融金属に曝されると溶融するように構成される。測定ヘッドキャップは、輸送、取り扱い及びかなりの衝撃の際に保護機能を発揮する。このようなキャップの壁厚は典型的に0.8mmである。スラグとの接触の際に、溶融するのに数秒かかるのに対し、溶融金属との接触の際には、溶融するのに約1秒かかる。センサは、典型的には30〜60cm/sの進入速度を有する機械的手段によって転炉に挿入される。センサは6〜8秒間静止したままで、その後約20cm/sの速度で離れる。
浸漬装置が溶融スラグ表面に向かって案内されると、金属容器の周囲の熱が浸漬装置の測定ヘッドキャップの温度を上昇させる。したがって、キャップは、スラグに及ぼす冷却効果を回避する。
さらに、スラグがスラグ冷却チャンバに導かれ得る間にスラグが測定要素又は測定要素キャップに接近することが防止される。したがって、スラグ干渉による溶融金属測定の妨害を十分に回避することができる。
好ましくは、測定ヘッドキャップは、流入導管、測定要素キャップ及び/又は測定要素に対して構成されている。一実施形態では、このような覆い又は包含には、測定ヘッドキャップの上面と同一平面上にあるとき又は測定ヘッドキャップのキャップ開口部が測定ヘッドキャップの流入開口部を横切っているときに流入導管の流入開口部の端部が含まれないことがある。
特に、測定要素キャップの外面は、ガスに曝され、あるいは流入導管及び/又は測定ヘッドキャップまで所定のギャップ又は間隔を有するに過ぎない。
特に、測定ヘッドキャップは上面又は先端を形成する。好ましくは、測定ヘッドキャップは、装置ヘッドの長さの少なくとも20%、及び/又は装置ヘッドの長さの多くとも半分、好ましくは、装置ヘッドの長さの約30%の浸漬方向及び/又は長手方向軸の長さを有する。
一実施形態では、浸漬装置の長手方向軸は、浸漬方向に対して同軸又は略同軸である。略同軸は、マイナス30°〜プラス30°の範囲の角度を含むことができる。
好ましくは、流入導管、測定要素キャップ及び/又は測定ヘッドキャップは、測定要素キャップ及び/又は測定ヘッドキャップが、流入導管が溶融又は融解すると同時に又はその直後に溶融又は融解するように配置され、設計され及び/又は構成される。それによって、少なくとも1個の測定要素は、スラグ又は流入導管のスラグによって顕著な衝撃又は不純物があるかどうかにかかわらず溶融金属浴に暴露できる。
金属としての鉄又は鋼について、流入導管、測定要素キャップ及び/又は測定ヘッドキャップは、約1500℃で溶融するように設計されている。
特に、流入導管、測定要素キャップ及び/又は測定ヘッドキャップは、製造コストを低減するために金属、特に同じ金属で作られる。溶融温度は、低い溶融温度のためには壁厚を減少させ、高い溶融温度のためには壁厚を増加させることによって調節できる。それに加えて又はこれに代えて、金属の特定の種類及び/又は等級を選択して、必要な溶融温度を実現することができる。
好ましくは、流入導管、測定要素キャップ及び/又は測定ヘッドキャップは、鋼製、より好ましくは低炭素鋼製である。低炭素鋼は、特に製鋼転炉での使用に有利である。
好ましくは、流入導管、測定要素キャップ及び/又は測定ヘッドキャップの壁厚は、少なくとも0.5mm及び/又は多くとも3mm、好ましくは1.5mmである。
特に、測定要素キャップ及び/又は測定ヘッドキャップは、円錐形の本体及び/又はドーム形の上部を有する。溶融スラグ及び溶融金属における特に低い流動抵抗性並びに特に少ない材料費を達成することができる。
一実施形態では、測定ヘッドキャップのキャップ開口部は、溶融スラグがキャップ開口部を通って流入導管内に流れることができるように設計される。
それにより、非常に信頼性の高いスラグ回収が容易になる。
一実施形態では、測定ヘッドキャップは、浸漬方向において流入導管と同一平面上にあり、又は流入導管を浸漬方向に覆う。
流入導管を覆うことにより、例えばキャップが開いているため流入開口を覆わないままにすることもできる。
それにより、非常に信頼性の高いスラグ回収が容易になる。
別の実施形態では、流入開口は、浸漬方向に測定ヘッドキャップから延び、突出し、及び/又ははみ出す。
一実施形態では、流入導管は、測定要素に対して浸漬方向に向かって上昇し、及び/又はハウジングの浸漬面の上方に延在する流入開口を有する。言い換えれば、流入開口部は、測定要素の前に浸漬中に金属浴の溶融スラグ表面に到達する。
これにより、測定要素による液体スラグの早期の冷却が低減され、それによって溶融スラグが流入導管を通って流れる能力が改善される。
一実施形態では、キャップ開口及び/又は測定ヘッドキャップは、流入開口及び/又は流入導管に隣接して配置される。好ましくは、キャップ開口及び/又は流入開口は、互いに同軸に整列及び/又は配置され、及び/又は互いに交差する。
一実施形態では、流入開口、すなわち浸漬方向における流入導管の開口は、キャップ開口よりも大きく又は同様のサイズを有する。
一実施形態では、流入開口部及びキャップ開口部は、流入導管の外面及び/又は曲面と測定ヘッドキャップ及び/又はキャップ開口部との間のギャップが最小限に抑えられるように配置される。
これにより、溶融スラグを押し通す際に測定ヘッドキャップに及ぼされる溶融スラグの流体圧力は、液体溶融スラグの流入導管への流入に向けられ、それによってスラグ試料チャンバに向けられる。
一実施形態では、特に流入開口に対向する端部、特にスラグ試料チャンバ全体及び/又は測定要素の少なくとも一部を含めて流入導管の内部を埋め込むためにハウジングが設けられる。
特に、同一のハウジングは、流入導管の内部及びスラグ試料チャンバ、特にスラグ試料チャンバの全体及び/又は測定要素の少なくとも一部を埋め込むように構成される。
信頼性及び機能性の高い非常に堅牢な浸漬装置が達成できる。
一実施形態では、ハウジングは、埋め込み材料として砂、樹脂砂及び/又はセメントを含む。熱及び/又は炎から保護できる。埋め込み材料は、必要な三次元形状とするために互いに接着でき又は容器に収容できる。これにより、埋め込まれた構成要素を固定し、スラグ試料の冷却を容易にすることができる。
一実施形態では、流入導管はセメントによってハウジングに接続される。耐熱性が極めて高い接続を得ることができる。
一実施形態では、スラグを冷却及び固定するためのスラグ試料チャンバは、2個の半シェルを備え、これは、特に紙、プラスチック又は強化ガラス製のテープ、及び/又は特に金属ばね材料製のクリップによって一緒に保持される。
好ましくは、スラグ試料容器は、装置ヘッド内に少なくとも部分的に収容される。
一実施形態では、測定要素のセンサ及び/又は測定要素キャップは、浸漬方向にスラグ試料容器まで距離を置いて配置される。さらなる実施形態では、測定要素は、浸漬方向にスラグ試料容器と重複しており、ここで、該測定要素は、浸漬方向においてスラグ試料容器の上端を越えて延在している。
両方の実施形態は、スラグ回収プロセス及び溶融金属測定プロセスの分割を容易にするのに役立つ。
一実施形態では、スラグ試料チャンバは、金属及び/又はセラミック、好ましくは深絞り亜鉛メッキ鋼などの金属製であり又はこれを含む。これは、溶融スラグを冷却するのに役立ち、かつ、スラグ試料チャンバの破壊を防ぐ。
一実施形態では、流入導管の外部は、浸漬前にハウジングから浸漬方向にガスによって取り囲まれている。浸漬前とは、この実施形態では、浸漬装置の先端が溶融金属表面に到達する前を意味する。浸漬方向におけるハウジングからの流入導管とは、流入導管の外部、すなわち、浸漬方向における流入導管のハウジング又はその表面の上方の部分を意味する。
流入導管の非常に迅速な溶融、融解及び/又は鋳つぶしを達成することができる。
好ましくは、流入導管の外部は漏斗形状を有する。これは、溶融スラグの効果的な流入を支援する。
好ましくは、浸漬方向の流入導管の外部の少なくとも半分又は大部分は、測定要素又は測定要素の一部と同じ高さ又は長手方向位置で隣接している。
好ましくは、溶融スラグの流入を可能にするように構成された流入導管の外部、すなわち溶融スラグの侵入を防止するための保護キャップなしの最大直径は、測定ヘッドの直径の多くとも30%である。
一実施形態では、流入導管は、浸漬装置の最大断面積の少なくとも15%の直径を有する。特に、最大断面積は、浸漬装置の最大外径、特に浸漬中に浸漬装置の装置ヘッドを保持するためのキャリア管としての紙管との界面領域における装置ヘッドの最大外径又は外径に相当する。特に、浸漬装置の最大外径は、少なくとも50mm及び/又は多くとも80mmである。
一実施形態では、流入導管は、スラグ試料チャンバよりも短く、特にスラグ試料チャンバの長さの少なくとも半分、及び/又はスラグ試料チャンバと多くとも同様の長さを有する。
一実施形態では、流入導管は、スラグ試料チャンバの内部容積の少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、及び/又は多くとも100%、好ましくは多くとも50%、特に約又は正確には23%の内部容積を有する。
上記2つの実施形態は、溶融金属の表面から信頼性のある方法で十分に大きな試料でのスラグ試料採取を可能にする。
一実施形態では、流入導管の埋め込まれていない及び/又は自立外部は、同一の流入導管の埋め込まれた内部部分よりも長く、及び/又は測定要素キャップよりも長い。
一実施形態では、流入導管は、特に溶融スラグをスラグ試料チャンバに向けつつ又は向ける間に浸漬方向に又は浸漬方向に向けられた流入開口を有する。
このように、上記流入開口部は、例えば、燃焼紙管からのガスよりも前にあり又はそれにさらされず、それによって採取されたスラグ試料の汚染を回避する。スラグの非常に正確な分析結果を達成することができる。
一実施形態では、流入導管及び測定要素及び/又は流入導管及び測定要素キャップは、互いに隣に又は浸漬方向に隣接して配置されるため、両方とも長手方向軸及び/又は浸漬方向に対して直角の断面によって構成され、好ましくは断面は浸漬装置の上部領域内にある。
これにより、信頼性の高いサンプリング及び測定が達成される。
好ましくは、縦断面において、流入導管は、長手方向軸の一方の側に配置され、測定要素は、長手方向軸の他方の側に配置される。縦断面は横断面に直交する。縦断面は、長手方向軸に対して平行である。横断面は、長手方向軸に対して直角をなす。
一実施形態では、スラグ試料チャンバにはベントチャネルがガス連通している。
これにより、特に転炉スラグの場合には、流入導管及びスラグ試料チャンバへの溶融スラグの流入を改善することができる。
一実施形態では、浸漬装置は、スラグ試料チャンバ、流入導管及び/又は測定要素を備える装置ヘッドを有する。装置ヘッドは、通常、測定ヘッドキャップをさらに備える。
一実施形態では、浸漬装置は、キャリア管又は装置ヘッドを保持するためのキャリア管としての紙管を備え、該装置ヘッドは、スラグ試料チャンバと、流入導管と、測定要素とを備える。
これにより、リファイナー及び転炉で使用するためのサブランスシステムに適した多機能浸漬プローブを提供することができる。
一実施形態では、測定ヘッドの最大外径は、キャリア管の最大外径以下である。特に、測定ヘッドの最大外径は、装置ヘッドとの界面におけるキャリア管の外径以下である。
これにより、非常にコンパクトなサブランスプローブを提供することができる。
好ましくは、測定ヘッドは、浸漬中に浸漬装置の装置ヘッドを保持するためのキャリア管を接続するためのインターフェース手段を有する。特に、インターフェース手段は、好ましくは円周方向の窪み又は突出とすることができる。これにより、キャリア管の浸漬端部から装置ヘッドを迅速に除去することが可能になり、それによって固化したスラグサンプルを除去するために該管を切断又は破損させないようにすることが可能である。
一実施形態では、浸漬の間に、特に少なくとも50mm及び/又は多くとも80mmの外径を有するサブランスプローブの測定ヘッドを保持するためのキャリア管として紙管が使用される。
一実施形態では、スラグ試料を採取し、及び/又は溶融金属測定を自動又は半自動で行うために、浸漬装置に供給するための供給ユニット及び/又は供給ユニットを制御するための制御ユニットが設けられる。
一実施形態では、精錬中の溶融金属の金属学的特性を測定するために利用可能なサブランスプローブを、スラグ試料を採取するための流入導管及びスラグ試料チャンバを備えるように変更した。精錬中の溶融金属の金属学的特性を測定するために当業者に知られているサブランスプローブを利用するサブランスシステムの一部として低コストで製造できるスラグ試料を採取するための浸漬装置を得ることができる。
好ましくは、流入導管と測定要素及び/又は流入導管と測定要素キャップとは互いに離間しているため、特に流入導管直径の半分の間隔又は測定要素キャップ若しくは測定要素ハウジングの半分の間隔とは直接接していない。
好ましくは、流入導管、測定要素及び/又は測定要素キャップは、浸漬方向及び/又は長手方向軸に対して平行に又は略平行に延びる。
一実施形態では、溶融金属の金属特性を測定するために溶融金属の容器からスラグ試料を得るための浸漬装置は、キャリア管の浸漬端部に固定される、1個以上の測定要素を支持して溶融金属の金属学的特性を決定する測定ヘッドと、スラグ試料を受け入れて冷却するための試料チャンバと、溶融金属に溶解可能で、かつ、スラグ層を通過する間にスラグを採取する目的のために全ての測定要素よりも上に浸漬方向に設けられたスラグ流入導管とを備える。
これにより、スラグ層に対して浸漬方向に開いた小さな流入管を介して、十分に大きな試料を確実に与える溶融金属の表面からスラグ試料を得ることができる多機能測定装置を提供することができる。
本発明のさらなる態様は、スラグ試料を採取して溶融金属パラメータを測定する方法であって、浸漬装置、特に上記浸漬装置を、溶融スラグの層を通って溶融金属に浸漬方向に浸漬させ、該溶融スラグの層を通って浸漬させる間に、該溶融スラグは浸漬方向に向かって流入導管に流入し、該溶融スラグをスラグ試料チャンバに導き、溶融金属に到達する時に、測定ヘッドキャップ及び流入導管、次に浸漬方向に向かう測定要素を覆うキャップが溶融し、それによって該測定装置を該溶融金属に暴露して溶融金属パラメータの測定を行う方法に関する。
好ましくは、浸漬は、溶融金属に達するまでの連続的な移動、連続的な供給又は連続的な動きである。溶融金属に到達すると、浸漬装置が特に連続的な移動、供給又は動きとして再度引き抜かれる前にしばらくの間移動、供給又は動きが休止することがある。
一般的に、浸漬速度は、基本的に溶融金属に到達した直後に、すなわち1秒未満又はそれよりもずっと短時間で、測定ヘッドキャップ及び流入導管、次いで測定要素を覆うキャップが特に溶融又は融解するように選択され、それによって測定要素が溶融金属にさらされて溶融金属パラメータの測定を行うようにする。
浸漬装置の定義及び実施形態はこの方法にも適用される。
転炉においても信頼性の高いスラグサンプリングと溶融金属測定が実現される。さらなる利点は、浸漬装置に関して既に説明した。
各実施形態の特徴並びに上記の説明の特徴及び図の説明の特徴は、互いに組み合わせることができ、本発明の態様及び各請求項の主題と組み合わせることができる。
本発明の1以上の実施形態及び/又は態様と複数の請求項との全ての組み合わせをここに開示する。
詳細及びさらなる利点を、必要な詳細及び個々の構成要素を有する好ましい実施例を示す図面の以下の説明で提供する。
図1は、流入導管がスラグ試料チャンバから測定ヘッドキャップの外側に延在する、キャリア管に取り付けられた1個以上の測定要素を有する測定ヘッドを示す。 図2は、逆円錐形流入導管がスラグチャンバから測定ヘッドキャップまで延在する、キャリア管に取り付けられた1個以上の測定要素を有する装置ヘッドの別の実施形態を示す。 図3は、測定ヘッドが溶融スラグ及び溶融金属の各層を示す浸漬方向に向けられる、測定ヘッドキャップを切り取った測定ヘッドを示す。
図1、2及び3に例示される浸漬装置10、20は、溶融金属19上に浮遊する溶融スラグ18の層を含む金属容器からスラグ試料を採取するために使用され、この装置は、測定ヘッド2、22を有し、これには、溶融金属19の1以上の特性、すなわちパラメータを決定するための1個以上の測定要素1、21(図1及び2ではハウジング14、34によって隠れている)が取り付けられている。
測定ヘッド2、22は、スラグ試料を受け入れ、冷却し、保持するためのスラグ試料チャンバ7、27を流入導管5、25と共に収容している。
一実施形態では、流入導管5、25は、スラグ試料チャンバ7、27のチャンバ開口部から測定ヘッドキャップ4、24の境界まで延在している。
測定ヘッドキャップ4、24は、測定ヘッド2、22を実質的に覆っている。測定ヘッド2、22は、キャリア管3、23、例えば紙管の浸漬端部に取り付けられており、該キャリア管は、測定ヘッドを浸漬方向17に向かって溶融金属19に案内して、溶融金属19上に浮遊する溶融スラグ18の層を通過するように作用する。
測定ヘッドが溶融スラグ表面に向かって案内されると、金属容器の周囲の熱が測定ヘッドキャップ4、24の温度を上昇させ、それによってスラグに及ぼすその冷却効果を回避する。浸漬装置ヘッドキャップ4、24はキャップ開口部9、29を有する。
一実施形態では、キャップ開口部9、29は、テープ8、28、特に好ましくは厚さが1ミリメートル未満の薄いテープ、及び/又は紙及び/又はプラスチック製又はそれらを含む薄いテープで覆われている。
テープは、特に、金属容器の加熱環境に曝されると瞬間的に燃焼するように構成されているので、浸漬前に流入導管5、25及び測定要素1、21を汚染及び汚損から保護することができる。
一実施形態では、流入導管5、25及び/又はスラグ試料チャンバ7、27は、直線形状を有し、及び/又は好ましくはその全長にわたって回転対称に設計される。
流入導管5、25のキャップ開口部9、29及び軸、すなわち長い中心軸は溶融スラグ18の層に直接面している。
浸漬時に、溶融スラグ18は、装置ヘッドが溶融金属19に向かって浸漬方向17に進むときに流入導管5、25に押し込まれる。流入導管5、25は、冷却のために溶融スラグ18をスラグ試料チャンバ7、27に導く。
浸漬プロセスは、スラグ18を回収するために停止せず、溶融金属19に向かって途切れることなく継続する。スラグ流入導管5、25は、溶融金属19への曝露によって比較的迅速に溶融する薄い金属製であるが、溶融スラグ層を通過する間はそのままの状態を保持する。
浸漬装置ヘッドが溶融金属19に入ると、測定ヘッド保護キャップ4、24、次に測定要素キャップ12、32が流入導管5、25と実質的に同時に溶融し、それによって少なくとも1個の測定要素が溶融金属浴に露出する。
したがって、測定要素1、21又は複数の測定要素1、21は、スラグ流入導管5、25の熱的及び化学的存在の影響を受けることなく溶融金属の特性を決定することができる。この溶解可能なスラグ流入導管5、25の一時的性質は、スラグ層を通した浸漬中に液体スラグ18の試料を冷却スラグ試料チャンバ7、27に導く手段を与え、次に溶融金属19における溶融時に、溶融金属19の後の測定を妨害しない。
一実施形態では、スラグ試料チャンバ7、27は、流入導管5、25よりも大きな直径を有し、及び/又は流入導管5、25は、スラグ試料チャンバ7、27の上部に挿入され又はそれによって取り囲まれている。溶融スラグ18のスラグ試料チャンバ7、27への非常に信頼性の高い案内が得られる。
一実施形態では、スラグ試料チャンバ7、27は、組み立て中に流入導管5、25のためのストッパとして狭窄部15、35、すなわち腰部を備える。非常に簡単な組立てが達成される。
図3は、金属容器に含まれるスラグ及び金属の各層を示す浸漬方向に向けられた特に多機能浸漬装置を示しており、容器自体は示されていない。用語:浸漬方向又は浸漬端部又は浸漬に向かうは、測定プロセスの方向に関する説明である。すなわち、測定装置は、固化手段によって又は分析のための固体金属サンプラを採取することなどによって温度、酸素含有量、炭素含有量などの特性を測定することができるように溶融金属に挿入されなければならない。スラグは溶融金属上に浮遊するため、溶融金属の特性を測定するためには、測定装置10が最初に溶融スラグを通過しなければならない。
図1は、スラグ試料を採取して溶融金属パラメータを測定するための多機能測定装置10であって、好ましくは樹脂砂及び/又はセラミック材料製のハウジング16を有する装置ヘッド2を備えるものを示す。測定ヘッド2は、キャリア管3の浸漬端部に取り付けられている。
特に、キャリア管3は、典型的には、外径が50〜80mmの重壁の紙管である。溶融スラグ18のサンプルを受けるためのスラグ試料チャンバ7がハウジング16内にあり及び/又はハウジング16によって部分的に取り囲まれている。
スラグ試料チャンバ7は、排気導管又は通気チャネル13によって通気される。スラグ試料チャンバ7は、典型的には、テープ7c及び/又は金属ばねクリップ27c(図1には示されていない)によって共に保持される、特にクラムシェル状の及び/又は取り扱いと使用の容易さのための2個の嵌合半部7a、7bから形成される。嵌合半部の材質は、典型的には、金属、セラミック及び/又はそれらの混合物である。
組み立てられたスラグ試料チャンバ7の内部形状と外部形状の両方は、本発明に特有のものではなく、当業者に知られている様々な形状及びサイズに構成されてもよい。スラグ試料チャンバ7は、その浸漬方向17上に、好ましくは特に耐火性セメント6によってハウジング16に接合されるスラグ流入導管5を受け入れるためのチャンバ開口部を有する。
スラグ流入導管5は、スラグ試料チャンバ7から測定ヘッドキャップ4のキャップ開口部9まで延在する。特に、測定ヘッドキャップ4は、スラグ18との接触時には溶融しないが、溶融金属19と接触することによって容易に溶融する金属から構成される。
浸漬装置ヘッドキャップ4のキャップ開口部9のみならず、流入導管5の流入開口部は、テープ8によって覆われている。
このように、図示された実施形態の1つに特定されない一実施形態では、スラグ流入導管5、25及びキャップ開口部9、29は、該開口部と流入導管5、25の外壁との間に最小限の間隙が存在するように配置され、それにより、測定ヘッドキャップ4がスラグ18を通って押されるときに測定ヘッドキャップ4に及ぼされる溶融スラグ18の流体圧力が、液体スラグ18が流入導管5、25に流入にさせ、それによってスラグ試料チャンバ7、27に流入にさせる。
好ましくは、流入導管5は、製鋼転炉に使用するための装置のこの例では、金属、より好ましくは低炭素鋼である。流入導管5の壁厚は、通常0.5〜3mm、好ましくは1.5mmである。スラグ導管5の内部容積は、スラグ試料チャンバ7の内部容積の10〜100%、好ましくは20〜50%、好ましくは23%である。
測定ヘッドがさらにスラグ層を通過して溶融金属浴に押し込まれると、測定ヘッドキャップ4及び流入導管5が溶融する。流入導管5は、流入導管5をハウジング16、すなわちハウジング16の表面を浸漬方向17に連結するために、特にほとんどセメント6の領域にまでハウジング16に向かって溶融する。その後、測定要素キャップ12は溶融し、ハウジング14内に収容された1個以上の溶融金属測定要素1(図示せず)を露出させる。
測定要素1、21又は複数の測定要素1、21からの電気信号は、浸漬装置10、20の両方の図示実施形態では、接点11、31から特に遠隔計器への配線(図示せず)によって中継される。
溶融金属19の特性を測定した後に、キャリア管3、23及び取り付けられた測定ヘッド2、22を金属容器から引き出す。
スラグ試料チャンバ7は、取り出し中にスラグ試料を固定し、測定ヘッド2及びキャリア管3から浸漬方向17に取り外される。特に、浸漬方向17は、特に曲面及び/又は略円筒形の形状を有する測定ヘッド2の長手方向軸37に対して平行である。好ましくは、測定ヘッド2の外側曲面は、キャリア管3の外側曲面と一致する。
図2は、好ましくは樹脂砂製であるがセラミック材料又はその混合物でもよいハウジング36を有する測定ヘッド22を備える、スラグ試料を採取して溶融金属パラメータを測定するための特に多機能浸漬装置20の別の実施形態を示す。測定ヘッド22は、キャリア管23の浸漬端部に取り付けられている。測定ヘッド2は、浸漬方向17に向かって外側に延びる部分を有し、浸漬方向とは反対側にはキャリア管23内の部分を有する。特に、浸漬方向17は、特に曲面及び/又は略円筒形の形状を有する測定ヘッド22の長手方向軸37に対して平行である。好ましくは、装置ヘッド22の外側曲面は、キャリア管23の外側曲面と一致する。
特に、キャリア管23は、典型的には50〜80mmの間の外径を有する重壁紙管である。溶融スラグ18の試料を受け取るためのスラグ試料チャンバ27が測定ヘッド22内にあり及び/又は測定ヘッド22によって部分的に取り囲まれている。スラグ試料チャンバ27は、排気導管又は排気チャネル33によって通気されてもよい。スラグ試料チャンバ27は、典型的には、金属バネクリップ27cによって一緒に保持される、特にクラムシェル形式の及び/又は取扱いと使用の容易さのための2個の嵌合半部27a、27bから形成される。
一実施形態では、スラグ試料チャンバ27は、長手方向軸37に沿って異なる直径を有する2つのセクションを有する。
浸漬方向のセクションは、他のセクションと比較してより大きな直径を有することが好ましい。これにより、装置ヘッド22又はハウジング36の縁部に載るための周方向段部27d、肩部又はレッジを単に設けることが可能になる。
これにより、スラグ試料チャンバ27の他のセクションを取り囲むギャップを実現して、特に浸漬方向17とは反対側のスラグ試料チャンバ27の一端で、両方の半部27a、27bを固定するクリップ27cのスペース及び使用を可能にすることができる。
嵌合半部27a、27bの材料は、典型的には、金属、セラミック及び/又は部分金属、部分セラミックの混合物である。組み立てられたスラグ試料チャンバ27の内部及び外部の形状は、本発明に特定のものではなく、当業者に知られている様々な形状及びサイズに構成されてもよい。
スラグ試料チャンバ27は、その浸漬方向17上に、スラグ流入導管25を受け入れるためのチャンバ開口部を有し、該スラグ流入導管25は、好ましくは、耐火性セメント26によって装置ヘッド22又はハウジング36に接合されている。
スラグ流入導管25は、スラグ試料チャンバ27から測定ヘッドキャップ24のキャップ開口部29まで延在する。測定ヘッドキャップ24は、溶融スラグ18との接触時には溶融しないが、溶融金属19と接触することによって容易に溶融する金属から構成されることが好ましい。
測定ヘッドキャップ24のキャップ開口部29は、特に薄い及び/又は紙及び/又はプラスチック製である又はそれらを含むテープ28によって覆われている。
特に、スラグ流入導管25は、好ましくは、チャンバ開口部に隣接する反対側の端部よりも浸漬端部において大きい逆円錐形である。
一実施形態では、流入導管25の浸漬端部は、測定ヘッドキャップ24のキャップ開口部29よりも大きく、及び/又は測定ヘッドキャップ24と接する。
このように、図示された実施形態の1つに特定されない一実施形態では、流入導管5、25は、測定ヘッドキャップ4、24と流入導管5、25の先端との間に最小限のギャップが存在するように配置され、それによって、測定ヘッドキャップ4、24がスラグ18を通って押されるときに測定ヘッドキャップ4、24に及ぼされる流体圧力が液体スラグ18を流入導管5、25に流入にさせ、それによってスラグ試料チャンバ7、27に流入させる。
好ましくは、流入導管25は金属であり、より好ましくは鋼である。好ましくは、流入導管25は、製鋼転炉に使用するための装置のこの例では、金属、より好ましくは低炭素鋼である。特に、流入導管25の壁厚は、0.5〜3mm、好ましくは1.5mmである。好ましくは、スラグ流入導管25の内部容積は、スラグ試料チャンバ27の内部容積の10〜100%、好ましくは20〜50%、好ましくは23%である。
測定ヘッド22がさらにスラグ層を通過して溶融金属浴内に押し込まれると、流入導管25は、流入導管25に対するセメント26接続部の領域付近までハウジング36、すなわちハウジング36の表面に向かって浸漬方向17に溶融する。
特に、浸漬装置は、転炉及びリファイナーシステムに使用でき、電気アーク炉などの他の金属精錬容器に使用してもよいが、特に高炉には使用しない。
一般に、本浸漬装置又は測定ヘッドについての典型的な表現である標準的なサブランスセンサがキャッピングのパッケージに関して想定される。ほとんどのセンサは複数のキャップを保持する。最小のキャップは、センサの組み立て段階での衝撃や取り扱いから保護する役割を果たす。
このようなキャップの壁厚は、通常約0.2mmである。このものは、スラグとの接触の際に、溶融するのに数秒しかかからない。鋼との接触では、溶融するのに約0.2秒かかる。外側の大型キャップ(4、24)は、センサの輸送及び取り扱い中に保護機能及びより大きな衝撃からの保護機能を果たす。このようなキャップの壁厚は約0.8mmである。これは、スラグとの接触の際に、溶融するのに数秒かかる。鋼との接触では、溶融するのに約1秒かかる。
このキャップにスラグが付着するのを防止する手段と共にサブランスセンサが想定される場合が多い。追加の紙キャップが最も一般的に使用される保護である。
好ましくは、キャップが907℃に達した頃に蒸発する薄いZn被膜(5μm)を使用することができる。これは、キャップに付着した全てのスラグを吹き飛ばす小さな爆発を生じさせる多量のガスを生成する。
スラグ試料は、好ましくは約30gの重さがあり、その結果、約20ccの容量が得られる。この重量及び/又は容積の範囲は、プラス及び/又はマイナス10%又は20%とすることができる。
サブランスセンサは、通常、1回の測定サイクルに耐えるように設計されている。これは、このセンサが浴中を典型的には30〜60cm/sの入口速度で移動し、6〜8秒間静止してから20cm/sの速度で去ることを意味する。
鋼中の典型的な浸漬深さは約40cmであり、発泡していないときのスラグ層は約30cmである。一般に、発泡している場合は数メートルに達することがある。
これらの値に基づいて、センサは約1秒間スラグ層を通過し、1.5秒間に最も深い位置に移動し続け、6秒間静止したままの状態を保持し、1.5秒間に浴面まで戻る。
熱電対は、全浸漬時間中に温度を連続的に記録している。これにより、センサが最も深い位置に到達し、熱電対の高温接合部が浴温にまで加熱された後に、温度を正確に解釈することが可能になる。典型的には、これは、静止位置で3〜4秒後である。
サンプル入口などの熱質量は全て、冷却によって浴を乱す。本発明は、一実施形態では、浴に溶解し、かつ、外側キャップが開放されるとすぐには浴の熱状態に影響を与えない入口を使用する。
センサの浸漬中に、センサの先端がスラグ層に最初に接触した瞬間に、スラグサンプラの充填経路内の全てのガスが加熱されて膨張を開始し、完全に加熱されたガスは体積係数6である。このガス膨張は、スラグサンプラに対圧を生じさせるが、浸漬による圧力は非常に低いとみなすべきである。結果として、膨張ガスはスラグを浴中に吐き戻しやすい。
スラグは、スラグ層を通って移動する間に採取することができるに過ぎないため、多くの通気を行うことが好ましい。この通気は、スラグが試料キャビティから流出することを可能にする孔を形成することなくできるだけ多くすべきである。
入口導管の壁厚は、外側鋼製キャップの壁厚に応じて選択されるべきである。この壁厚は、キャップの壁厚以下であることが好ましい。
導管からの容積は、閉じ込められた空気が試料キャビティの通気孔を通って逃げることができる限り、できるだけ大きくすべきである。一例として、これは10%超及び/又は100%まで、特に20%〜50%の間であることが好ましい。
さらに、浸漬中の圧力上昇を最小限に抑えるために、入口導管内の空気抜きが有利であると考えられる。
本発明の態様と本明細書に記載された発明の実施形態との間で、本発明の範囲に包含される複数の変形及び変更が可能である。いくつかの例では、本発明のいくつかの特徴を、他の特徴に対応して使用することなしに採用することができる。したがって、上記の説明は、単に例示のために与えられるものとして広く解釈し理解するのが妥当である。
1 測定要素
2 測定ヘッド
3 キャリア管
4 測定ヘッドキャップ
5 流入導管
7 スラグ試料チャンバ
9 キャップ開口部
10 浸漬装置
13 通気チャネル
16 ハウジング
17 浸漬方向
18 溶融スラグ
19 溶融金属

20 浸漬装置
21 測定要素
22 測定ヘッド
23 キャリア管
24 測定ヘッドキャップ
25 流入導管
27 スラグ試料チャンバ
29 キャップ開口部
33 通気チャネル
36 ハウジング

Claims (15)

  1. スラグ試料を採取して溶融金属パラメータを測定するための浸漬装置(10、20)であって、
    該浸漬装置(10、20)は、該浸漬装置(10、20)の上部に測定ヘッド(2、22)を備え、該測定ヘッド(2、22)は、溶融スラグ(18)をスラグ試料チャンバ(7、27)に導くための流入導管(5、25)と、溶融金属(19)のパラメータを測定するための測定要素(1、21)とを備え、該流入導管(5、25)は外部と内部とを備え、該流入導管(5、25)と該測定要素(1、21)の両方は、該測定ヘッド(2、22)の浸漬端部の上部領域に配置され、及び/又は浸漬方向(17)に向かって配置され、該浸漬装置(10、20)は、該溶融スラグ(18)、続いて該溶融金属(19)への浸漬方向(17)の浸漬中に、該溶融スラグ(18)が該流入導管(5、25)の該外部に入り、かつ、該流入導管(5、25)の該内部を通って該スラグ試料チャンバ(7、27)に導かれるように構成され、該流入導管(5、25)は、該流入導管(5、25)が該溶融スラグ(18)に耐えることできるが、該溶融金属(19)に曝されると溶融するように構成される浸漬装置。
  2. 前記流入導管(5、25)の前記外部が自立していることを特徴とする、請求項1に記載の浸漬装置(10、20)。
  3. 前記浸漬装置(10、20)の前記上部領域を覆うための測定ヘッドキャップ(4、24)を特徴とする、請求項1または2に記載の浸漬装置(10、20)であって、該測定ヘッドキャップ(4、24)は、該測定ヘッドキャップ(4、24)が前記溶融スラグ(18)に耐えることできるが、前記溶融金属(19)に曝されると溶融するように構成される浸漬装置。
  4. 前記測定ヘッドキャップ(4、24)のキャップ開口部(9、29)は、前記溶融スラグ(18)が該キャップ開口部(9、29)を通って前記流入導管(5、25)に流入することができるように構成されていることを特徴とする、請求項に記載の浸漬装置(10、20)。
  5. 前記測定ヘッドキャップ(4、24)が前記浸漬方向(17)において前記流入導管(5、25)と同一平面上にある又は該浸漬方向(17)において該流入導管(5、25)を覆っていることを特徴とする、請求項3又は4に記載の浸漬装置(10、20)。
  6. 前記流入導管(5、25)が前記浸漬方向(17)に向けられる流入開口部を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の浸漬装置(10、20)。
  7. 前記浸漬装置(10、20)が前記流入導管(、25)の前記内部及び/又は前記スラグ試料チャンバ(7、27)を埋め込むためのハウジング(16、36)を備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の浸漬装置(10、20)。
  8. 前記流入導管(5、25)の前記外部が、浸漬前に前記ハウジング(16、36)からの浸漬方向(17)の気体によって取り囲まれていることを特徴とする、請求項に記載の浸漬装置(10、20)。
  9. 前記流入導管(5、25)及び前記測定要素(1、21)が、前記浸漬方向(17)で互いに隣接して配置されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の浸漬装置(10、20)。
  10. 前記流入導管(5、25)が、前記浸漬装置(10、20)の最大断面積の少なくとも15%の直径を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の浸漬装置(10、20)。
  11. 前記流入導管(5、25)が、前記スラグ試料チャンバ(7、27)の内部容積の10〜100%の内部容積を有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の浸漬装置(10、20)。
  12. 前記スラグ試料チャンバ(7、27)に通気チャネル(13、33)がガス連通していることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の浸漬装置(10、20)。
  13. 前記浸漬装置(10、20)が、前記スラグ試料チャンバ(7、27)と前記流入導管(5、25)と前記測定要素(1、21)とを備える前記測定ヘッド(2、22)を保持するためのキャリア管(3、23)を備えることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の浸漬装置(10、20)。
  14. 前記キャリア管(3、23)が紙管であることを特徴とする、請求項13に記載の浸漬装置(10、20)。
  15. スラグ試料を採取して溶融金属パラメータを測定する方法であって、浸漬装置(10、20)を、溶融スラグ(18)の層を介して溶融金属(19)に浸漬方向(17)に浸漬させ、該溶融スラグ(18)を浸漬する間に、該溶融スラグ(18)が浸漬方向(17)に面する流入導管(5、25)に流入し、そして該溶融スラグ(18)をスラグ試料チャンバ(7、27)に導き、該溶融金属(19)に到達した時に、該測定ヘッドキャップ(4、24)及び該流入導管(5、25)、続いて、浸漬方向(17)に面する、測定要素(1、21)を覆うキャップ(4、24、12、32)が溶融し、それによって、該測定要素(1、21)が該溶融金属(19)曝されて溶融金属パラメータの測定を実施する方法。
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