JP6573579B2 - サービス提供システム - Google Patents
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上記の方法は、ユーザの2台目の端末に秘匿化、つまり、暗号化するための情報を送り、暗号化した振込先口座番号を送付して振込を行う暗号化処理をする方法であった。
これにより、顧客がログインした後の決済処理画面から通知先を選択指定した上で決済用ワンタイムパスワードの発行を要求できるので、ワンタイムパスワードが確実に本人にのみ通知されるとともに、ワンタイムパスワードの入力/認証を条件として決済処理が行われることから、ネットバンキングにおけるセキュリティ性を向上させている。
特許文献3に開示されている方法では、銀行のカード所有者に利用可能なサービスで、スマートフォン上のアプリケーションからのサービス利用をするための登録、認証する際に使用される方法である。銀行のカード所有者が銀行とは異なるサービス提供先、もしくは代理の認証機関は、銀行のカード所有者の所有者識別データと所有者の携帯電話番号を持っている。まず、銀行から所有者に対してカード所有者識別データID、バーコードが印刷されているカード、もしくは、カードキャリアが送付される。このバーコードには所有者識別データ、認証データ、登録データが含まれている。カード所有者がサービス提供のための登録、認証をする際、カード、もしくは、カードキャリア上のIDやバーコードを含む写真、スキャンしたものを認証元に送付する。認証元は、IDから登録、認証をする所有者の情報を抽出し、登録されている電話番号のSMSにアカウントをアクティベーションする方法を示し(電子メールの文中にアクティベーションのためのリンクを埋めることでアクティベーションサイトへアクセスする)、その方法に従いリンク部をクリックすることでアクティベーションが実行され、ユーザはアクティベーション完了メッセージを受信することができる。このように、電子メール等で送信される写真等でIDを特定し、そのIDに登録されている電話番号にSMSで通知することで承認されることで身元をダブルチェックしている。
これにより、とくに、ユーザ自身の情報を証明する書類の提出やユーザ自身に関する情報の提示などの繁雑な手続が不要であり、携帯電話機等を通常の使用法に基づいて簡単な方法で安価にユーザの認証を行うことができる。
これにより、高齢者やITを利用した機器の操作が苦手な人であっても、最小限のプッシュボタン操作で金融機関のオペレータに操作代行を依頼することにより、使い勝手を高めてオンライン金融取引の普及に寄与するとともに利用拡大をはかることができるとともに、代行操作によってオペレータが入力した取引内容をコンピュータ音声の復唱によって確認すること、及び該確認と連動して該取引内容に関する金融機関のホストコンピュータのデータを更新することができるテレホンバンキングシステムを提供することを目的とするものである。
これにより、携帯電話機を用いて高い信頼性で認証を行うことを可能としている。
これにより、電話通信販売システムは、電話を用いた通信販売において、商品の色やサイズ、注文数ごとに電話番号を用意して、カタログに表記し、購入者が電話をかけて呼び出し音を一回鳴らした後に接続を解除するだけで、所定の条件下、注文を簡単に確定させることができる。
これにより、インターネットを利用できない、又はインターネットに不慣れな高齢者であってもコミュニケーションに参加できるコミュニケーションサービスシステムを提供するものである。
さらに、特許文献11では、制御部が、情報処理端末から受信した端末側履歴情報の内容と、サーバ装置側で記憶しているサーバ側履歴情報の内容とを比較することにより第2の認証を実施する、情報処理システムが開示されている。
ユーザが難しい操作をしないで個人認証ができるサービスには、携帯電話の着信及び通話開始のタイミングと携帯電話の着信音の鳴動タイミングを区別して認証する方法がある。しかし、このシステムではユーザの登録ユーザ数が増加した場合、着信、通話開始のタイミング、着信音のタイミングなどを区別することは難しくなる、加えて1つの携帯電話を使用した場合でも通信状況などの環境要因によってここで識別に使用するタイミングの揺れが生じる。このように携帯電話の音声通話を利用した認証システムでは、安定した個人認証を行うことが難しいと考えられる。
また、特許文献8に開示されるシステムでは、情報弱者のためにインターネットを利用しない電話を用いたサービスが提供されている。
この電話を使用した通信販売サービスは、カタログやテレビで商品の情報を消費者に提示して電話でその注文を受けるものであり、商品別に電話番号が割り当てられており、ユーザからの電話の着信で注文の受付をしている。このサービスでは、商品の数だけ電話番号を用意する必要があるため多くの商品を一度に扱うことが難しくなり、ユーザにとっても多くの電話番号から必要な商品の電話番号を見つけて記録することが必要になりサービス利用に煩わしさが付きまとう。加えて、このシステムでは、1回の電話で1個、もしくは、1単位の数量の商品の注文になるため注文の個数によっては数回同じ電話番号に電話する必要が生じるため、サービスが煩雑になり利用しづらいサービスになる。また、何者かがいたずらで電話番号に電話をして商品の注文を行ってもその不正を見抜くことができない。
また、特許文献11に開示される情報処理システムでは、情報処理を行うクライアント側と認証を行うサーバ側端末の両方で通信履歴を通信のたびに記録する必要があり、記録する条件として認証が成功した時だけ記録することになるため、認証を開始する側は、一度通信履歴を記録した後に通信履歴をもう一方に送信して認証を行うが、認証を失敗した場合は、一度記録した通信履歴を削除する必要が生じるなどシステム構築の手続きが複雑になり、クライアント側とサーバ側の両方で通信履歴を記憶しておく必要がある。
この発明にかかるサービス提供システムは、カード情報を含む識別カードを利用したサービス提供システムであって、サービス提供システムは、電話回線網とデータ通信回線網とに個別に接続し、電話回線網を介して音声通話によるやりとりを行い、データ通信回線網を介してデータ通信を行うための操作端末と、操作端末と、電話回線網およびデータ通信回線網を介して個別に接続し、操作端末へのサービス内容を提示するサービス提供処理を行うためのサービス提供サーバと、操作端末とサービス提供サーバとの間においてデータ通信回線網を介して双方に接続され、操作端末からのデータ通信により取得される情報に基づく認証処理を行うための中間サーバと、を備え、操作端末は、識別カードからカード情報を読み取るためのカード情報読取手段と、マイクおよびスピーカにより電話回線網を介して音声通話によるやりとりをするための音声通話手段と、読み取られたカード情報を、データ通信回線網を介してデータ通信するためのデータ通信手段と、を含み、サービス提供サーバは、操作端末からの音声通話に含まれる発信者情報を抽出する音声通話応答手段と、抽出された発信者情報に基づいて個人を特定する情報を個人情報記憶手段から抽出するデータ抽出手段と、抽出された個人を特定する情報を中間サーバに送信するデータ通信手段と、中間サーバにおける認証処理の結果、認証された場合、操作端末へのサービス提供処理を行うサービス提供手段と、を含み、中間サーバは、操作端末から送信されるカード情報を受信するデータ通信応答手段と、サービス提供サーバから送信された個人を特定する情報と受信されたカード情報とが一致するか否かの認証処理を行う認証処理手段と、を含む、サービス提供システムである。
また、この発明にかかるサービス提供システムでは、中間サーバは、送信されたカード情報をサービス提供サーバに送信するデータ通信手段を含み、サービス提供サーバのデータ抽出手段は、送信されたカード情報に基づいて個人を特定する情報を個人情報記憶手段から抽出する機能を有し、サービス提供サーバは、抽出された発信者情報と抽出された個人を特定する情報とが一致するか否かの認証処理を行う認証処理手段を含むことが好ましい。
さらに、この発明にかかるサービス提供システムでは、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段は、音声通話により認証処理を行う機能を有することが好ましい。
また、この発明にかかるサービス提供システムでは、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段は、操作端末から入力されるパスワード情報と個人を特定する情報とが一致するか否かの認証処理を行う機能を有することが好ましい。
さらにまた、この発明にかかるサービス提供システムでは、操作端末は、操作端末に関連する少なくともカード情報および発信者情報を有する通話ログ情報を記憶する通話ログ記憶手段を含み、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段は、操作端末から送信される通話ログ情報と個人を特定する情報とが一致するか否かの認証処理を行う機能を有することが好ましい。
また、この発明にかかるサービス提供システムでは、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段は、操作端末から送信される通話ログ情報と個人を特定する情報とが一致するか否かの認証処理において、発信者情報が一致しなかった場合、操作端末に対して、新たな発信者情報の入力を要求する機能と、操作端末から送信された発信者情報を、個人情報記憶手段に追加して記憶する機能と、を有することが好ましい。
さらに、この発明にかかるサービス提供システムでは、発信者情報は、電話番号であることが好ましい。
さらにまた、この発明にかかるサービス提供システムでは、カード情報は、識別番号であることが好ましい。
また、この発明にかかるサービス提供システムでは、サービス提供手段は、カード情報を受信できなかった場合、制限付きのサービス内容に基づいてサービス提供処理を行うことが好ましい。
さらに、この発明にかかるサービス提供システムでは、操作端末は、カード情報読取手段において識別カードが載置しているか否かを示す識別カード載置情報を記憶する情報管理手段と含み、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段は、識別カード載置情報に基づいて識別カードが載置されていると判断される場合のみ認証処理を行うことが好ましい。
さらにまた、この発明にかかるサービス提供システムでは、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段は、音声通話に含まれる利用者の音声情報を利用した音声認識に基づく認証処理を行う機能を有することが好ましい。
また、この発明にかかるサービス提供システムでは、カード情報読取手段と操作端末とが一体に構成されることが好ましい。
さらに、この発明にかかるサービス提供システムでは、操作端末のマイクおよびスピーカが受話器のような形態をなすことが好ましい。
さらにまた、この発明にかかるサービス提供システムでは、操作端末は、サービス提供サーバより提供されるサービス内容を表示するための表示手段と、表示されたサービス内容に対して応答するための入力手段と、をさらに含むことが好ましい。
また、この発明にかかるサービス提供システムでは、操作端末の表示手段は、タッチパネルのディスプレイにより構成され、操作端末の入力手段は、タッチパネルのディスプレイに表示されることが好ましい。
さらに、この発明にかかるサービス提供システムでは、サービス内容は、入力手段により選択するための情報を示すサービス項目を含み、サービス項目に応じて、認証処理を実行するか否かが設定されていることが好ましい。
さらにまた、この発明にかかるサービス提供システムでは、サービス提供サーバには構内交換機を介して電話機が接続され、サービス提供処理の実行時において、サービス内容が操作端末の表示手段に表示されているときに、音声通話のために操作端末と電話機とが電話回線網を介して接続されることが好ましい。
この発明にかかるサービス提供システムは、操作端末とサービス提供サーバとの間においてデータ通信回線網を介して双方に接続され、操作端末からのデータ通信により取得される情報に基づく認証処理を行うための中間サーバを備え、該中間サーバが、操作端末から送信されるカード情報を受信するデータ通信応答手段と、サービス提供サーバから送信された個人を特定する情報と受信されたカード情報とが一致するか否かの認証処理を行う認証処理手段とを含むので、端末操作側が意識することなく、音声通話とデータ通信の双方から得られる情報に基づいて認証処理が行われ、容易に認証レベルの高い認証処理が行いうる。
また、この発明にかかるサービス提供システムは、操作端末とサービス提供サーバとの間に中間サーバが配置されており、中間サーバが、送信されたカード情報をサービス提供サーバに送信するデータ通信手段を含み、サービス提供サーバのデータ抽出手段は、送信されたカード情報に基づいて個人を特定する情報を個人情報記憶手段から抽出する機能を有し、サービス提供サーバは、抽出された発信者情報と抽出された個人を特定する情報とが一致するか否かの認証処理を行う認証処理手段を含むと、中間サーバにおけるカード情報に基づく認証処理だけでなく、サービス提供サーバにおける発信者情報に基づく認証処理が行われるので、さらに認証レベルを向上させることができる。
さらに、この発明にかかるサービス提供システムは、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段が、音声通話により認証処理を行う機能を有すると、実際に、操作端末の利用者は、サービス提供サーバ側のオペレータと音声により対話型で確認することができるので、利用者、オペレータの双方が認証処理に関して安心感を得ることができる。
これらの結果として、利用者が音声通話によるコミュニケーションを行っているにもかかわらず、利用者が意識することなく、もしくは、利用者に重い負担がかかることのないデータ通信を使用することにより、従来の音声通話よりも高いセキュリティレベルの個人認証と利用者にストレスの少ないマルチモーダルな情報表示に対応したサービス提供システムを構成することができる。
さらにまた、この発明にかかるサービス提供システムでは、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段が、操作端末から入力されるパスワード情報と個人を特定する情報とが一致するか否かの認証処理を行う機能を有すると、パスワードの入力による認証処理が付加されることで、さらに、認証レベルを向上させることができる。
また、この発明にかかるサービス提供システムは、操作端末が、操作端末に関連する少なくともカード情報および発信者情報を有する通話ログ情報を記憶する通話ログ記憶手段を含み、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段が、操作端末から送信される通話ログ情報と個人を特定する情報とが一致するか否かの認証処理を行う機能を有すると、認証処理に操作端末に含まれる通話ログ情報を考慮することで、操作端末に記憶されている情報を付加した認証処理を行うことができることから、さらに、認証レベルを向上させることができる。
さらに、この発明にかかるサービス提供システムは、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段が、操作端末から送信される通話ログ情報と個人を特定する情報とが一致するか否かの認証処理において、発信者情報が一致しなかった場合、操作端末に対して、新たな発信者情報の入力を要求する機能と、操作端末から送信された発信者情報を、個人情報記憶手段に追加して記憶する機能と、を有すると、新たな操作端末によりアクセスされた場合に、通話ログ情報を利用した認証処理において、発信者情報が一致しないが、このとき、新たに発信者情報を追加し得る機能を備えることで、初期設定とは異なる操作端末を用いた場合であっても、個人情報を更新したうえで、本発明にかかるサービス提供システムを利用することができる。
さらにまた、この発明にかかるサービス提供システムは、発信者情報が電話番号であると、操作端末とサービス提供サーバとの関連付けを容易に行うことができる。
また、この発明にかかるサービス提供システムは、カード情報が識別番号であると、番号により容易にマッチング処理による一致不一致の認証処理を行うことができる。
さらに、この発明にかかるサービス提供システムは、サービス提供手段が、カード情報を受信できなかった場合、制限付きのサービス内容に基づいてサービス提供処理を行うと、識別カードを所持している場合と所持していない場合とでサービスの提供内容を異ならせることで、識別カードを所持していない場合であっても、認証処理を必要としないようなサービスを提供するようにし、本発明にかかるサービス提供システムを利用可能とすることができる。
さらにまた、この発明にかかるサービス提供システムは、操作端末が、カード情報読取手段において識別カードが載置しているか否かを示す識別カード載置情報を記憶する情報管理手段と含み、サービス提供サーバまたは中間サーバの認証処理手段が、識別カード載置情報に基づいて識別カードが載置されていると判断される場合のみ認証処理を行うと、識別カードを載置している間のみ、本発明にかかるサービス提供システムを利用可能とすることで、利用者以外による本発明にかかるサービス提供システムの利用を制限することができる。
また、この発明にかかるサービス提供システムでは、利用者の音声情報を利用した音声認識に基づく認証処理を行う機能を有すると、利用者の負担を増加させることなく、個人を特定することができ、より認証レベルを向上させることができる。
さらに、この発明にかかるサービス提供システムでは、カード情報読取手段と操作端末とが一体に構成されると、操作端末の設置が容易となる。
さらにまた、この発明にかかるサービス提供システムでは、操作端末のマイクおよびスピーカが受話器のような形態をなすと、利用者は、抵抗なく操作端末を使用することができるので、本発明にかかるサービス提供システムを容易に利用することができる。
また、この発明にかかるサービス提供システムでは、操作端末に表示手段と入力手段とをさらに含むと、利用者は、音声のみの対話ではなく、視覚的にもサービスの内容を把握することができ、さらに、入力することができる。そして、個人認証後に提供されるサービスにおいても、電話における音声だけ、FAXにおけるテキストだけといった単一モーダルの情報提供ではなく、音声という聴覚情報に加え、データ通信によるテキスト、図、写真などの表示といった視覚情報によるマルチモーダルな情報を提供することができる。
さらに、この発明にかかるサービス提供システムでは、入力手段をタッチパネルのディスプレイに表示させると、表示手段とは別に入力手段を別途配置させる必要がないことから、操作端末を小型化することができる。
さらにまた、この発明にかかるサービス提供システムは、サービス内容が、利用者により選択される情報を示すサービス項目を含み、サービス項目に応じて、認証処理を実行するか否かが設定されていると、サービス項目に応じて、認証処理を実行するか否かが設定されていると、2回目の認証処理を行う場合、サービスの内容に応じて、利用者側の認証レベルを低減させたり向上させたりすることができる。
また、この発明にかかるサービス提供システムは、サービス提供サーバには構内交換機を介して電話機が接続され、サービス提供処理の実行時において、サービス内容が操作端末の表示手段に表示されているときに、音声通話のために操作端末と電話機とが電話回線網を介して接続されると、サービス内容を表示部に表示された情報を視覚的に確認しつつ同時に、サービス内容を音声通話によるやりとりにより聴覚的にも確認することができるので、利用者はより安心感をもって、サービスの提供を受けることができる。
本発明にかかるサービス提供システム1は、本サービスを利用する利用者10と、認証処理の機能の一部を備え、サービスを提供するサービス提供会社20と、認証処理の機能のレベルを向上させるための認証処理の機能の一部を備える外部機関30を含む。利用者10は、サービスの提供を受けるために操作するための操作端末11と操作端末11に接続、あるいは一体に形成されるカードリーダ部12とを有する。
なお、表示部110cがタッチパネルにより構成される場合は、入力部110dを表示部110cの一部に表示させて、入力するようにしてもよい。このように、入力部110dをタッチパネルのディスプレイに表示させると、表示部110cとは別に入力部110dを別途配置させる必要がないことから、操作端末11を小型化することができる。
データ通信部112bは、別体で構成され、外部接続により構成されてもよい。また、データ通信部112bは、有線により接続されてもよいし、無線により接続されるようにしてもよい。
図2(b)は、通話ログ記憶部114に記憶される通話ログ情報のファイル構成を示す。図2(b)に示すように、通話ログ情報には、たとえば、発信時刻、通話開始時刻、終話時刻、発信元電話番号、相手先電話番号、カード情報などが含まれる。
このようなカードリーダ部12は、図1に示すように、別体に構成され、外部接続により構成されてもよいし、あるいは内蔵するように構成されて、一体に形成されてもよい。カードリーダ部12と操作端末11とが一体に構成されると、操作端末11の設置が容易となる。
したがって、カードリーダ部12において読み取られる識別カードは、マイナンバーカード、銀行のキャッシュカード、クレジットカード、ICカードなどカードリーダで読み取ることのできるカードであれば種類を問わない。
認証処理部210における音声通話応答部210aは、構内交換機22に着信した電話コールの発信者情報(たとえば、電話番号等)を抽出する機能を有する。
また、音声通話応答部210aは、音声認証する機能を有してもよい。具体的には、音声通話応答部210aは、音声通話により得られた情報と予め記憶される音声情報に基づく生体情報とのマッチング処理を行う機能を有してもよい。
このように、識別カードを所持していない場合であっても、認証処理を必要としないようなサービスを提供するようにし、本サービス提供システムを利用可能とすることができる。
たとえば、データ通信部216は、中間サーバ31がデータ通信に基づく認証処理を行うために必要な情報を中間サーバ31に送信したり、サービス提供サーバ21が認証処理を行うために必要な情報を中間サーバ31から受信したりする機能を有する。
電話機23は、オペレータ20aが、電話機23により構内交換機22を介して操作端末11と音声通話するために設けられる。
データ通信応答部310aは、サービス提供サーバ21から得られた電話番号、識別番号、パスワード等の個人を特定する情報、データ通信を介して受信されたカード情報を受信するための機能を有する。
そして、認証処理部310は、データ通信応答部310aにより受信された情報、たとえば、カード情報、電話番号、識別番号およびパスワードと、操作端末11から得られたカード情報とをマッチング処理することにより、一致不一致の判断を行う機能を有する。
本発明にかかるサービス提供システム1を利用したときの全体の処理フローについて、説明する。図4Aないし図4Cは、この発明にかかるサービス提供システムにおけるシステム全体の処理フローの概要をフローチャートとして示した図である。
図4Aに示すフローは、基本的な処理フローで認証処理を行った後にサービスの提供を行うものであり、認証処理を単段階で行う場合である。
図4Bに示すフローは、まず、第1の認証処理を行い、利用者10により選択されるサービス項目によって、第1の認証処理よりも認証レベルの高い第2の認証処理を行うものであり、認証処理を多段階で行う場合である。
図4Cに示すフローは、識別カードの有無により提供されるサービスの内容が異なることを考慮したフローである。
続いて、第1の実施の形態にかかるサービス提供システム1における認証処理について、説明する。図5ないし図7は、第1の実施の形態にかかるサービス提供システム1に基づく認証処理フローを示す処理フローチャートを示す図である。
図5は、第1の実施の形態にかかるサービス提供システムに基づく認証処理フローの一例を示す処理フローチャートを示す図である。
図5に示すフローでは、認証処理における個人情報の抽出のため、電話回線経由で得られる電話番号が用いられる。
図6は、第1の実施の形態にかかるサービス提供システムに基づく認証処理フローの変形例を示す処理フローチャートを示す図である。
図6に示すフローでは、認証処理における個人情報の抽出のため、データ通信回線経由で得られるカード情報が用いられる。
そして、発呼処理が開始されると同時に、外部機関30の中間サーバ31に対してデータ通信を用いて操作端末11からアクセスし、接続後に操作端末11側から識別番号が外部機関30の中間サーバ31に送信される(ステップS61)。
続いて、中間サーバ31は、通話ログ情報の中から識別番号を抽出する(ステップS73)。そして、この識別番号とサービス提供会社20から送られてきた識別番号とが一致するかどうかの確認をして(ステップS74)、識別番号が一致するとデータ通信での認証処理を終了して音声通話での認証処理の終了を待つ。一方、それぞれの識別番号が不一致である場合は、回線の切断処理を行う(ステップS75)。
なお、認証レベルは、抽出された個人情報の中の確認する個人情報数、種類の選択により調整することができる。
図7は、第1の実施の形態にかかるサービス提供システムに基づく認証処理フローの他の変形例を示す処理フローチャートを示す図である。
図7では、認証処理における個人情報の抽出のため、データ通信回線経由で得られるカード情報が用いられる。
そして、発呼処理が開始されると同時に、外部機関30の中間サーバ31に対してデータ通信を用いて操作端末11からアクセスし、接続後に操作端末11側から識別番号が外部機関30の中間サーバ31に送信される(ステップS91)。
続いて、中間サーバ31は、通話ログ情報の中から電話番号と識別番号とを抽出する(ステップS103)。そして、この電話番号および識別番号とサービス提供会社20から送られてきた電話番号および識別番号とが各々一致するかどうかの確認をして(ステップS104)、電話番号および識別番号のそれぞれが一致する場合、データ通信での認証処理を終了して音声通話での認証処理の終了を待つ。一方、電話番号が不一致であり、識別番号が一致する場合は、この識別番号の利用者に対して電話番号を追加登録する電話番号の更新のための入力要求を行う(ステップS105)。さらに、少なくとも識別番号が不一致の場合では、回線の切断処理が行われる(ステップS106)。
このように、使用する電話番号が変わる状況においても、認証処理における個人情報の抽出のため、データ通信回線経由で得られるカード情報を用いて認証処理を行うことができる。
これらの結果として、利用者10が音声通話によるコミュニケーションを行っているにもかかわらず、利用者10が意識することなく、もしくは、利用者10に重い負担がかかることのないデータ通信を使用することにより、従来の音声通話よりも高いセキュリティレベルの個人認証と利用者10にストレスの少ないマルチモーダルな情報表示に対応したサービス提供システムを構成することができる。
図8は、この発明にかかるサービス提供システムにおける第2の実施の形態の構成例を示す図解図である。また、図9は、図8に示すサービス提供サーバの内部構造の一例を機能展開して示したブロック図である。第1の実施の形態にかかるサービス提供システム1と共通する同一の符号を付した構成については、その説明を省略する。
そして、この利用者10の操作端末11とサービス提供会社20との間で音声通話とデータ通信とを用いた認証処理およびサービスを提供する機能を有する。
図10は、第2の実施の形態にかかるサービス提供システムに基づく認証処理フローの一例を示す処理フローチャートを示す図である。
図10に示すフローでは、認証処理における個人情報の抽出のため、電話回線経由で得られる電話番号が用いられる。
そして、サービス提供サーバ21における音声通話応答部210aは、電話番号(発信者情報)の抽出を行う(ステップS122)。そして、データ抽出部214は、抽出された電話番号(発信者情報)に基づいて、個人情報データベース25に対して個人情報の照会が行われ(ステップS123)、個人情報データベース25から個人情報が抽出される。抽出された個人情報は、データ抽出部214により、音声通話応答部210aに送られ(ステップS124)、同時に、データ通信応答部210bに送られる(ステップS125)。
図11Aは、第2の実施の形態にかかるサービス提供システムに基づく認証処理フローの変形例を示す処理フローチャートを示す図であり、図11Bは、図11Aから続く認証処理フローの変形例を示す処理フローチャートである。
図11Aおよび図11Bに示すフローでは、認証処理における個人情報の抽出のため、データ通信回線経由で得られるカード情報が用いられる。
そして、発呼処理が開始されると同時に、データ通信が開始される。このとき、アクセス先のサービス提供サーバ21のアドレスは、情報管理部116から呼び出されてアクセスされて、音声通話と同時にサービス提供サーバ21に対してデータ通信を用いて操作端末11からアクセスし、接続後にサービス提供サーバ21に操作端末11側から識別番号(カード情報)が送信される(ステップS141)。そして、データ通信では、データ通信応答部210bが、操作端末11から送られてきた識別番号(カード情報)を受信する。
そして、サービス提供サーバ21における音声通話応答部210aは、電話番号(発信者情報)の抽出を行う(ステップS142)。
続いて、データ通信応答部210bは、取得された通話ログ情報の中から電話番号と識別番号を抽出する(ステップS152)。通話ログ情報から抽出された電話番号および識別番号と抽出された個人情報における電話番号および識別番号が一致するかどうかの確認をして(ステップS153)、電話番号および識別番号のそれぞれが一致する場合、データ通信での認証処理を終了して音声通話での認証処理の終了を待つ。一方、電話番号が不一致であり、識別番号が一致する場合は、この識別番号の利用者10に対して電話番号を追加登録する電話番号の更新のための入力要求を行う(ステップS154)。さらに、少なくとも識別番号が不一致の場合では、回線の切断処理が行われる(ステップS155)。
図12は、第2の実施の形態にかかるサービス提供システムに基づく認証処理フローの他の変形例を示す処理フローチャートを示す図である。
図12に示すフローでは、認証処理における個人情報の抽出のため、電話回線経由で得られる電話番号が用いられ、認証処理を自動認証により行う処理フローチャートを示す。
そして、発呼処理が開始されると同時に、データ通信が開始される。このとき、アクセス先のサービス提供サーバ21のアドレスは、情報管理部116から呼び出されてアクセスされて、音声通話と同時にサービス提供サーバ21に対してデータ通信を用いて操作端末11からアクセスし、接続後にサービス提供サーバ21に操作端末11側から識別番号(カード情報)が送信される(ステップS171)。そして、データ通信では、データ通信応答部210bが、操作端末11から送られてきた識別番号(カード情報)を受信する。
そして、サービス提供サーバ21における音声通話応答部210aは、電話番号(発信者情報)の抽出を行う(ステップS172)。そして、データ抽出部214は、抽出された電話番号(発信者情報)に基づいて、個人情報データベース25に対して個人情報の照会が行われ(ステップS173)、個人情報データベース25から個人情報が抽出される。抽出された個人情報は、データ抽出部214により、音声通話応答部210aに送られ(ステップS174)、同時に、データ通信応答部210bに送られる(ステップS175)。
音声情報が一致すれば、認証処理を終了し、個人情報の認証を行う。不一致であれば回線の切断処理を行う(ステップS181)。
図8に示すサービス提供システム1’は、サービス提供サーバ21が、操作端末11からの音声通話に含まれる発信者情報を抽出する音声通話応答部210aと、操作端末11から送信されるカード情報を受信するデータ通信応答部210bと、抽出された発信者情報および受信されたカード情報のうち少なくともいずれか一方に基づいて個人を特定する情報を個人情報データベース25から抽出するデータ抽出部214と、抽出された個人を特定する情報と、抽出された発信者情報および受信されたカード情報のうち少なくともいずれか一方とが一致するか否かの認証処理を行う認証処理部210とを含むので、端末操作11側が意識することなく、音声通話とデータ通信の双方から得られる情報に基づいて認証処理が行われることから、容易に認証レベルの高い認証処理が行われる。すなわち、PC、スマートフォン、タブレット端末などを使えない、使いこなせない情報弱者に対して、音声通話とデータ通信との両方を使用することにより、従来の音声通話でのIDとパスワードのプッシュホンのボタン操作による個人認証よりも高いセキュリティレベルの個人認証を提供し、利用者10が音声通話を中心にしたインターフェースを使用しているにもかかわらず高いセキュリティレベルの個人認証を行うことができるサービス提供システムを提供しうる。
これらの結果として、利用者10が音声通話によるコミュニケーションを行っているにもかかわらず、利用者10が意識することなく、もしくは、利用者10に重い負担がかかることのないデータ通信を使用することにより、従来の音声通話よりも高いセキュリティレベルの個人認証と利用者10にストレスの少ないマルチモーダルな情報表示に対応したサービス提供システムを構成することができる。
たとえば、図6のステップS76や図11BのステップS153で行われる処理で示されている、発信者情報に基づくマッチング処理による認証処理では、発信者情報として、たとえば、電話番号が用いられる。この認証処理は、具体的には、音声通話から抽出された電話番号と、データ抽出部214により個人情報データベース25から抽出された(個人を特定する情報に含まれる)電話番号とがマッチング処理される。
たとえば、図6のステップS74で行われる処理で示されている、カード情報に基づくマッチング処理による認証処理では、カード情報として、たとえば、識別番号が用いられる。この認証処理は、具体的には、操作端末11から受信した識別番号と、データ抽出部214により個人情報データベース25から抽出された(個人を特定する情報に含まれる)識別番号とがマッチング処理される。
たとえば、図7のステップS99で行われる処理で示されている、パスワードに基づくマッチング処理による認証処理では、操作端末11から入力され受信されたパスワードと、データ抽出部214により個人情報データベース25から抽出された(個人を特定する情報に含まれる)パスワードとがマッチング処理される。
この認証処理で用いられるパスワードに関しては、データ通信を用いた操作端末11からの入力でも、音声通話による会話での質問でも良い。認証レベルを上げたい通信方法を選んで認証するように適宜、選択することができる。
たとえば、図12のステップS180で行われる処理で示されている、音声認識に基づくマッチング処理による認証処理では、音声通話応答部210aにおいて、音声通話により得られた音声情報と、予め個人情報データベース25に記憶される音声情報に基づく生体情報とがマッチング処理される。
たとえば、図5のステップS50や図10のステップS130で行われる利用者10からの音声通話による応答に基づく認証処理では、氏名、その他の個人情報に基づいて、利用者10の操作端末11とオペレータ20aの電話機23との間における会話により、行われる。
各々認証処理を実行するための手段は、任意に選択可能である。
次に、この発明にかかるサービス提供システムにおける認証処理において、認証できなかった場合の回線切断処理の処理フローについて説明する。
図13は、この発明にかかるサービス提供システムにおける認証処理で認証されなかったときの回線の切断処理の処理フローを示すフローチャートであり、(a)は、データ通信に基づく認証処理で認証されなかった場合であり、(b)は、音声通話に基づく認証処理で認証されなかった場合である。
データ通信で認証失敗と判断された場合(ステップS190)、サービス提供サーバ21に認証失敗を通知する(ステップS191)と同時に、データ通信の回線の切断を実施する(ステップS192)。ステップS191の後、音声通話による認証処理の中断を行い(ステップS193)、音声通話で、利用者10に認証失敗、回線切断を実施する旨を連絡する(ステップS194)。そして、音声通話の回線切断を実施し(ステップS195)、回線の切断処理が終了する(ステップS196)。
音声通話で認証失敗と判断された場合(ステップS200)、中間サーバ31に認証失敗を通知し(ステップS201)、データ通信の回線切断を実施する(ステップS202)。それらの処理と同時に、音声通話による認証を中断する(ステップS203)。続いて、音声通話で利用者10に認証失敗、回線切断を実施する旨を連絡する(ステップS204)。そして、音声通話の回線切断を実施し(ステップS205)、回線の切断処理が終了する(ステップ206)。
次に、この発明にかかるサービス提供システムに基づくサービス提供処理の処理フローの概要を説明する。図14は、この発明にかかるサービス提供システムに基づくサービス提供処理の一般的な処理フローの一例を示す処理フローチャートである。なお、図14に示されるサービス提供処理の一般的な処理フローは、第1の実施の形態にかかるサービス提供システム1と第2の実施の形態にかかるサービス提供システム1’と共通である。
サービス提供サーバ21からのデータ通信でのサービスの内容の提供は操作端末11の表示部110cに表示され、音声通話でのサービスの内容の提供はオペレータ20aにより電話機23を用いた音声通話により提供される。このように、サービス内容の提供を実行する際に、サービス内容を表示部に表示された情報を視覚的に確認しつつ同時に、サービス内容を音声通話によるやりとりにより聴覚的にも確認することができるので、利用者10は、より安心感をもって、サービスの提供を受けることができる。
図15を用いてサービス提供会社20である銀行のサービス提供の処理フローを例に説明する。
図15は、この発明にかかるサービス提供システムに基づくサービス提供処理の処理フローの一例を示す処理フローチャートである。
データ通信での情報提供は操作端末11の表示部110cに表示され、音声通話での情報提供はマイク110aとスピーカ110bとを用いた音声通話により提供される。なお、利用者の回答方法は、音声通話であっても、データ通信であっても構わない。
次に、図4Bの全体の流れに従いサービス提供で認証処理を含んだ図16を用いて説明する。図16は、この発明にかかるサービス提供システムに基づくサービス提供処理の処理フローの変形例を示す処理フローチャートである。
ここでも、認証処理、サービスの提供の両方でデータ通信および音声通話の両方の通信方法が用いられる。データ通信でのサービス内容の提供は操作端末11の表示部110cに表示され、音声通話でのサービス内容の提供は、操作端末11のマイク110aとスピーカ110bを用いた音声通話により提供される。なお、利用者10の回答方法は、音声通話であっても、データ通信であっても構わない。
次に、サービス提供会社20として、銀行に対する処理を行うほどの認証レベルが求められない場合のネット通販会社や、ネット掲示板等を運営する会社等のサービスについて説明する。
図17(a)〜(h)は、この発明にかかるサービス提供システムのサービス提供処理において、操作端末の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。
なお、認証処理に関しては、図5ないし図7に示した認証の方法の中から必要でない認証項目を省くことで実現することができる。また、システム構成は、外部機関30の中間サーバ31を用いない図8に示した構成を想定しているが、認証レベルを上げたい場合は図1の中間サーバ31を用いた構成にしても構わない。以下、サービス内容について手順に基づいて説明する。たとえば、図17に示されるサービスの提供にかかる認証処理およびサービス提供処理は、図11A、図11Bおよび図14が参照される。
図17(a)のトップ画面の選択肢、「1.パソコン、2.家電、3.衣類、4.AV機器・カメラ」から、利用者10は、希望の番号を選択することにより、図17(b)へ移る。以降同様に図17(c)・・・のように順次詳細な表示内容に進む(操作端末11のマイク110aからの音声通話による応答でも、操作端末11の入力部110dであるボタンを押すデータ通信を用いた応答でも構わない)。
このように、操作端末11の表示部110cには、いくつかの選択肢が表示され、大分類から小分類、購入対象の製品まで、画面に表示される選択肢を番号で選択しながら進み購入したい対象がある程度絞られるまで繰り返される。ある程度絞られた段階で価格と場合によっては写真(操作端末の表示機能に依存)が表示される。購入する商品決定した時には、買い物を継続するか、購入を確定するかの選択画面が表示され、買い物を継続する場合にはトップ画面に戻り、購入を確定する場合は決済画面に移動する。
このように、この発明にかかるサービス提供システム1および1’を用いることで、スマートフォンやタブレット端末、PCなど端末を用いることなく、音声通話を中心とした構成でネット通販を提供することができる。
次に、図18を用いてデータ通信と音声通話を用いた表示部への表示と利用者との音声によるやりとりにより実現するコミュニケーションサービス(グループ伝言システム)について説明する。
図18(a)〜(f)は、この発明にかかるサービス提供システムのサービス提供処理において、操作端末の表示部に表示される表示内容の他の例を示す図である。
このように大項目から詳細項目に移行する。図18(f)で読みたい内容の選択ができ、内容の追加を行うことができる。ここでは選択肢が4項目程度としているが、表示装置の画面サイズが大きい場合は多くの情報を提示することができ、項目数は、任意に設定することができる。また、操作端末11の表示部110cがタッチパネルである場合は、画面をふれることにより項目の選択を行ってもよい。
次に、通話を用いたディスプレイへの表示と利用者との音声通話によるやりとりにより実現する受付システムについて図19を用いて説明する。
図19(a)および(b)は、この発明にかかるサービス提供システムのサービス提供処理において、操作端末の表示部に表示される表示内容のさらに他の例を示す図である。
操作端末11が、交番のような公共的な施設に設置され、利用される場合は、地域の住民に関しては識別カードを配布することができるが、外国人の旅行客に対しては識別カードを配布することができない。このような背景から、識別カードを所有していない場合にサービスが提供できないというのは不都合が生じるため、識別カードの所有の有無によってサービス内容を異ならせる必要がある。
また、会社などの人がいない無人の受付や無人の交番などに操作端末11を設置することで来客に対する対応を行うことができる。会社などの受付での来客対応については、頻度が多く来社される方については、識別カードを発行しているが、頻度が低い方に関しては、識別カードを発行していないなどの状況が生じる。
「1.Aさんへの情報」では、その項目の下階層に個人向けのサービス内容が含まれる。「2.警察署に電話」では、呼出しボタンを押すことで通話ができる。ガイダンスに流れた項目から、希望する項目の番号を選択することにより次の操作に移る。続き、「3.道案内」では、警察署の道案内担当に電話がかけられる。また、「4.伝言」では、警察官への伝言を録音することができ、「5.行事・催し物案内」では、その地域で開催される行事が提供され、「6.落し物」では、警察署の対応窓口へ電話がかけられるなどのサービスが提供される。
まず、識別カードを所持した利用者10が、無人の交番に入る。そして、交番内に、たとえば、「御用の方は受話器をお取りください。識別カードをお持ちの方はカードリーダ上に置いてください。」という内容が記載された看板が設置されており、その看板の提示に従い操作端末11のマイク110aおよびスピーカ110bにより構成された受話器を取る。識別カードをカードリーダ上に置いた時に、操作端末11の受話器から「1.Aさんへの情報」、「2.警察署に電話」、「3.道案内」、「4.伝言」、「5.行事・催し物案内」、「6.落し物」などのガイダンスが流れると同時に、操作端末11の表示部110cに前述の各項目に対応するサービス内容が表示される。
10 利用者
11 操作端末
12 カードリーダ部
20 サービス提供会社
20a オペレータ
21 サービス提供サーバ
22 構内交換機(PBX)
23 電話機
24 情報機器
25 個人情報データベース
30 外部機関
31 中間サーバ
40 電話回線網
40a 電話回線
50 データ通信回線網
50a データ通信回線
110 外部入出力部
110a マイク
110b スピーカ
110c 表示部
110d 入力部
112 通信機能部
112a データ通信部
112b 音声通話部
114 通話ログ記憶部
116 情報管理部
210、310 認証処理部
210a 音声通話応答部
210b、310a データ通信応答部
212 サービス提供部
214 データ抽出部
216、312 データ通信部
Claims (18)
- カード情報を含む識別カードを利用したサービス提供システムであって、
前記サービス提供システムは、
電話回線網とデータ通信回線網とに個別に接続し、前記電話回線網を介して音声通話によるやりとりを行い、前記データ通信回線網を介してデータ通信を行うための操作端末と、
前記操作端末と、前記電話回線網および前記データ通信回線網を介して個別に接続し、前記操作端末からの音声通話により取得される情報およびデータ通信により取得される情報に基づく認証処理と、前記操作端末へのサービス内容を提示するサービス提供処理とを行うためのサービス提供サーバと、
を備え、
前記操作端末は、
前記識別カードから前記カード情報を読み取るためのカード情報読取手段と、
マイクおよびスピーカにより前記電話回線網を介して音声通話によるやりとりをするための音声通話手段と、
読み取られたカード情報を、前記データ通信回線網を介して送信するためのデータ通信手段と、
を含み、
前記サービス提供サーバは、
前記操作端末からの音声通話に含まれる発信者情報を抽出する音声通話応答手段と、
前記操作端末から送信されるカード情報を受信するデータ通信応答手段と、
前記抽出された発信者情報に基づいて個人を特定する情報を個人情報記憶手段から抽出するデータ抽出手段と、
前記抽出された個人を特定する情報と前記受信されたカード情報とが一致するか否かの前記認証処理の結果、認証された場合、さらに、前記抽出された個人を特定する情報と前記音声通話に含まれる利用者の音声情報とが一致するか否かの前記認証処理を行う認証処理手段と、
前記認証処理の結果、認証された場合、前記操作端末への前記サービス提供処理を行うサービス提供手段と、
を含む、サービス提供システム。 - カード情報を含む識別カードを利用したサービス提供システムであって、
前記サービス提供システムは、
電話回線網とデータ通信回線網とに個別に接続し、前記電話回線網を介して音声通話によるやりとりを行い、前記データ通信回線網を介してデータ通信を行うための操作端末と、
前記操作端末と、前記電話回線網および前記データ通信回線網を介して個別に接続し、前記操作端末へのサービス内容を提示するサービス提供処理を行うためのサービス提供サーバと、
前記操作端末と前記サービス提供サーバとの間において前記データ通信回線網を介して双方に接続され、前記操作端末からのデータ通信により取得される情報に基づく認証処理を行うための中間サーバと、
を備え、
前記操作端末は、
前記識別カードから前記カード情報を読み取るためのカード情報読取手段と、
マイクおよびスピーカにより前記電話回線網を介して音声通話によるやりとりをするための音声通話手段と、
読み取られたカード情報を、前記データ通信回線網を介してデータ通信するためのデータ通信手段と、
を含み、
前記サービス提供サーバは、
前記操作端末からの音声通話に含まれる発信者情報を抽出する音声通話応答手段と、
前記抽出された発信者情報に基づいて個人を特定する情報を個人情報記憶手段から抽出するデータ抽出手段と、
前記抽出された個人を特定する情報を前記中間サーバに送信するデータ通信手段と、
前記中間サーバにおける前記認証処理の結果、認証された場合、前記操作端末への前記サービス提供処理を行うサービス提供手段と、
を含み、
前記中間サーバは、
前記操作端末から送信されるカード情報を受信するデータ通信応答手段と、
前記サービス提供サーバから送信された個人を特定する情報と前記受信されたカード情報とが一致するか否かの前記認証処理を行う認証処理手段と、
を含む、サービス提供システム。 - 前記中間サーバは、
前記送信されたカード情報を前記サービス提供サーバに送信するデータ通信手段を含み、
前記サービス提供サーバの前記データ抽出手段は、
前記送信されたカード情報に基づいて個人を特定する情報を個人情報記憶手段から抽出する機能を有し、
前記サービス提供サーバは、
前記抽出された発信者情報と前記抽出された個人を特定する情報とが一致するか否かの前記認証処理を行う認証処理手段を含む、請求項2に記載のサービス提供システム。 - 前記認証処理手段は、
音声通話により認証処理を行う機能を有することを特徴とする、請求項2または請求項3に記載のサービス提供システム。 - 前記認証処理手段において行われる音声通話による認証処理は、
前記音声通話に含まれる利用者の音声情報を利用した音声認識に基づいて行われることを特徴とする、請求項4に記載のサービス提供システム。 - 前記認証処理手段は、
前記操作端末から入力されるパスワード情報と前記個人を特定する情報とが一致するか否かの前記認証処理を行う機能を有することを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のサービス提供システム。 - 前記操作端末は、
前記操作端末に関連する少なくともカード情報および発信者情報を有する通話ログ情報を記憶する通話ログ記憶手段を含み、
前記認証処理手段は、
前記操作端末から送信される通話ログ情報と前記個人を特定する情報とが一致するか否かの前記認証処理を行う機能を有することを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のサービス提供システム。 - 前記認証処理手段は、
前記操作端末から送信される通話ログ情報と前記個人を特定する情報とが一致するか否かの前記認証処理において、前記発信者情報が一致しなかった場合、前記操作端末に対して、新たな発信者情報の入力を要求する機能と、
前記操作端末から送信された発信者情報を、前記個人情報記憶手段に追加して記憶する機能と、
を有することを請求項7に記載のサービス提供システム。 - 前記発信者情報は、電話番号であることを特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のサービス提供システム。
- 前記カード情報は、識別番号であることを特徴とする、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のサービス提供システム。
- 前記サービス提供手段は、
前記カード情報を受信できなかった場合、制限付きのサービス内容に基づいてサービス提供処理を行うことを特徴とする、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のサービス提供システム。 - 前記操作端末は、
前記カード情報読取手段において識別カードが載置しているか否かを示す識別カード載置情報を記憶する情報管理手段と含み、
前記認証処理手段は、
前記識別カード載置情報に基づいて前記識別カードが載置されていると判断される場合のみ前記認証処理を行うことを特徴とする、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のサービス提供システム。 - 前記カード情報読取手段と前記操作端末とが一体に構成されることを特徴とする、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載のサービス提供システム。
- 前記操作端末のマイクおよびスピーカが受話器のような形態をなすことを特徴とする、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載のサービス提供システム。
- 前記操作端末は、
前記サービス提供サーバより提供されるサービス内容を表示するための表示手段と、
前記表示されたサービス内容に対して応答するための入力手段と、
をさらに含む、請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のサービス提供システム。 - 前記操作端末の表示手段は、タッチパネルのディスプレイにより構成され、
前記操作端末の入力手段は、前記タッチパネルのディスプレイに表示されることを特徴とする、請求項15に記載のサービス提供システム。 - 前記サービス内容は、前記入力手段により選択するための情報を示すサービス項目を含み、前記サービス項目に応じて、前記認証処理を実行するか否かが設定されていることを特徴とする、請求項15または請求項16に記載のサービス提供システム。
- 前記サービス提供サーバには構内交換機を介して電話機が接続され、
前記サービス提供処理の実行時において、
前記サービス内容が前記操作端末の表示手段に表示されているときに、音声通話のために前記操作端末と前記電話機とが前記電話回線網を介して接続されることを特徴とする、請求項15ないし請求項17のいずれかに記載のサービス提供システム。
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