JP6570287B2 - 縦型磁気マイナスイオン治療システム - Google Patents

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Description

本発明は、磁気とマイナスイオンとを発生させて患者を治療する縦型磁気マイナスイオン治療システムに関する。
従来、磁気を利用した磁気治療装置としては、例えば、電磁コイルに交番電圧を加えることによって磁界を発生させる磁界発生部をマットに設けて、磁界を人体に与えることで、血行障害や、肩こりを治療する椅子型の磁気治療装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この他の磁気治療装置としては、ベッドに磁気治療器を配置してベッド上に横たわった患者を治療する磁気治療ベッドが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特公昭62−6825号公報 特許第2743245号公報
しかし、特許文献1,2に開示された磁気治療装置では、効果があることは知られているものの、いずれも患者が椅子に座った静止状態か、または、ベッド上の寝た静止状態で治療が行われるものであって、治療効果が弱いという問題点があった。このため、さらに、効く治療装置が要望されている。
そこで、本発明は、前記実情に鑑み創案されたものであり、さらに、治療効果を向上させて効くようにした縦型磁気マイナスイオン治療システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る縦型磁気マイナスイオン治療システム(以下、適宜単に「治療システム」という)は、磁気を発生する磁気発生装置と、マイナスイオンを発生するマイナスイオン発生装置と、床面に立設されて前記磁気発生装置が設けられたパネルと、前記パネルによって形成された治療空間と、を備え、前記磁気発生装置から前記治療空間に向けて放射された磁気と、患者に被着させた前記マイナスイオン発生装置から発生されるマイナスイオンと、で前記治療空間内の前記患者を治療する縦型磁気マイナスイオン治療システムであって、前記マイナスイオン発生装置は、前記患者の複数箇所に被着させてマイナスイオンを前記患者の体内に注入させる複数のイオンパッドと、前記複数のイオンパッドに電線でそれぞれ接続された電位発生器と、を備えて構成され、前記患者が被着している導電性の布で縫製した導電性衣類に対してマイナスイオンを放出し、前記導電性衣類は、一端がマイナスイオンを発生させる前記電位発生器に電気的に接続された前記電線の他端を接続するための接続端子を有し、前記治療空間内の上方には、前記パネルの上方から延設された梁部材が配置され、前記梁部材は、前記パネルの左右外側から前記治療空間の上方に亘って設けられて、正面視して門型形状の梁部材本体と、前記梁部材本体の左右下端に前後方向に向けて形成された傾倒防止部と、前記電線を当該梁部材に固定するための電線固定具と、を備えて構成され、複数の前記電線は、一端側が前記電位発生器に接続され、他端側が前記梁部材から垂下して配線されて前記イオンパッド及び前記接続端子に接続され、前記電位発生器で生成されたマイナスイオンは、前記導電性衣類から前記患者の体内に注入されることを特徴とする。
ここで、「患者」とは、縦型磁気マイナスイオン治療システムを利用する者であって、病気やケガをしている者に限定されず、健康な者も含めていう。
このような構成によれば、治療システムは、磁気発生装置から治療空間に向けて放射された磁気と、患者に被着させたマイナスイオン発生装置から発生されるマイナスイオンとで、治療空間内の患者に対して治療を行うので、治療空間内で自由に動いている患者を治療することが可能となる。このため、治療システムは、患者が治療空間内で体操、ダンス、バレエ、スポーツ、武道、ヨガ、ストレッチ、ウォーキング等の運動を行いながら治療を同時に行うことも可能となる。治療システムは、動くことによって血行が良好になった患者を、磁気の効果と、マイナスイオンの効果とを相乗させて治療を行うことができるので、治療効果を倍増させることができる。
また、治療空間は、磁気発生装置が設けられた壁板状のパネルによって周囲が形成されているので、治療空間内に立った状態の患者の全身に対して、患者の全周から磁気及びマイナスイオンを同時に放射して治療を行うことができる。このため、治療システムは、従来の椅子型磁気治療装置、ベッド型治療装置、及び、マイナスイオン治療装置よりも、さらに、治療効果を向上させて効くようにすることができる。
また、このような構成によれば、導電性衣類は、電位発生器に電気的に接続されていることによって、電位発生器で生成されたマイナスイオンが患者の着た導電性衣類を介して体内に注入されるため、患者の全身に向けて効率よくマイナスイオンを放射することができる。
また、このような構成によれば、マイナスイオン発生装置は、治療空間内の上方の梁部材から垂下された電線により、電位発生器と、患者に被着させたイオンパッドとが接続されているので、患者が運動しながら治療を行っても、電線が患者に接触したり、絡まったりして邪魔になることがない。
また、前記接続端子は、前記導電性衣類の肩部、首部の後部、あるいは、背中部に取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、接続端子は、前記導電性衣類の肩部、首部の後部、あるいは、背中部に取り付けられているので、患者が運動しながら治療を行っても、電線が患者に絡まったりして邪魔になることがない。
また、前記接続端子は、前記導電性衣類に配置されている通電性糸に、導電性の金属から成るホック、あるいは、止めピンを接続した状態に取り付けられて成ることが好ましい。
このような構成によれば、接続端子は、導電性衣類に配置されている通電性糸に、導電性の金属から成るホック、あるいは、止めピンで接続して取り付けることができる。
また、前記治療空間内の前記床面には、前記患者が運動を行う運動器具が配置されていることが好ましい。
このような構成によれば、治療システムは、例えば、治療空間内の運動器具で運動中の患者に対して、磁気発生装置からの磁気と、マイナスイオン発生装置からマイナスイオンとを同時に与えながら治療を行うことができる。この場合は、患者が運動器具で運動していることによって血行を良好にさせながら、磁気と、マイナスイオンとで治療を行うため、従来の磁気治療装置及びマイナスイオン治療装置よりも、さらに、治療効果がある治療にすることができる。
また、前記磁気発生装置及び前記マイナスイオン発生装置は、前記治療空間内で運動を行う前記患者に対して、前記磁気発生装置からの前記磁気と、前記マイナスイオン発生装置からの前記マイナスイオンとを、予め設定した所定時間放射することが好ましい。
このような構成によれば、磁気発生装置及びマイナスイオン発生装置は、治療空間内で治療を受ける患者が、導電性衣類を被着した状態で、磁気発生装置からの磁気と、マイナスイオン発生装置からのマイナスイオンとによる治療を受ける。その結果、マイナスイオン及び磁気が、導電性衣類を通過して患者の身体に伝達されて身体に吸収され易くなるため、さらに、治療効果を向上させることができる。
また、前記磁気発生装置及び前記マイナスイオン発生装置は、電動式の運動器具を使って運動を行っている前記患者に対して、前記磁気発生装置からの前記磁気と、前記マイナスイオン発生装置の前記マイナスイオンとを放射することが好ましい。
このような構成によれば、電動式運動器具を使って運動を行いながら治療を行うことによって、足腰等が不自由な患者等であっても、電動で患者の体を動かすのを支援しながら治療を行うことができる。その結果、足腰等が不自由な患者等であっても、体を動かして血行をよくしながら磁気とマイナスイオンとで治療を行うことができるので、治療効果をさらに向上させることができる。
本発明に係る縦型磁気マイナスイオン治療システムによれば、従来の磁気治療装置、及び、マイナスイオン治療装置よりも、さらに、治療効果を向上させて効くようにすることができる。
本発明の実施形態に係る縦型磁気マイナスイオン治療システムを示す概略斜視図である。 治療時の患者と縦型磁気マイナスイオン治療システムを示す概略図である。 治療を受ける患者と患者が治療時に身に着ける治療用衣類及びイオンパッドを示す図であり、(a)は治療時の患者を示す概略正面図、(b)は患者の頭部に絶縁性の覆面、導電性覆面、及びフードを被せる前の状態を示す患者の要部概略正面図である。 治療を受ける患者の概略背面図である。
次に、本発明の実施形態に係る縦型磁気マイナスイオン治療システム1の一例を図1〜図4を参照して説明する。なお、説明の便宜上、図1に示す治療空間Sの奥側を前、ドア25側を後、ドア開口部2aの幅方向を左右方向として説明する。なお、本発明は、患者Mが治療空間S内に出入りすることが可能であれば、ドア25は無くてもよいが、以下、ドア25を備えた治療システム1の一例を例に挙げて説明する。
≪縦型磁気マイナスイオン治療システム≫
図1に示すように、縦型磁気マイナスイオン治療システム1(治療システム)は、床面11に対して上方方向に向けて並設された複数の磁気発生装置3から発生される磁気と、マイナスイオン発生装置4から発生されるマイナスイオンとを同時に放射させて患者Mを治療する装置である。治療システム1は、パネル2に設けられた磁気発生装置3と、前記マイナスイオン発生装置4と、床面11に立設されたパネル2と、パネル2によって形成された治療空間Sと、ドア開口部2aに設けられたドア25と、治療空間Sの上方に設けられた梁部材26と、治療空間S内の床面11に配置された運動器具5と、患者Mを支持する吊上装置6と、治療時に患者Mが身に着ける治療用衣類7と、患者Mに取り付けられる安全帯8と、磁気発生装置3及びマイナスイオン発生装置4を制御する制御装置9と、を備えている。
治療システム1は、磁気発生装置3から治療空間Sに向けて放射される磁気と、患者Mに被着させたマイナスイオン発生装置4から放射されるマイナスイオンとが、制御装置9で同時に発生されて、治療空間S内の患者Mを治療する磁気マイナスイオン治療システムである。治療システム1で治療を行う場合は、患者Mが導電性の布で縫製した導電性衣類7Bを被着した状態で、治療空間S内で電動式の運動器具5を使うなどして運動を行いながら、磁気発生装置3からの磁気と、マイナスイオン発生装置4からのマイナスイオンとで予め設定した所定時間治療を行う。
≪床面≫
図1に示すように、床面11は、治療システム1が設置される部位であり、例えば、治療室内や、トレーニングルーム内等の平らな床の表面である。床面11上には、パネル2と、梁部材26と、制御装置9及び電位発生器42が設けられたラック12と、が主に配置されている。治療空間S内の床面11には、患者Mが運動を行う運動器具5が配置されている。治療空間S内の床面11上には、絶縁シート(図示省略)を敷設してもよい。
≪治療空間≫
図1に示すように、治療空間Sは、患者Mに対して治療システム1によって治療が行われる場所(治療室)である。また、この治療空間Sは、患者Mが運動を行うことが可能な空間であり、患者Mが運動したり、運動器具5を配置したりすることが可能な広さに形成されている。治療空間Sは、パネル2によって囲まれて形成されている。治療空間S内の上方には、一方の側部パネル23の外側から治療空間Sの上方を介して他方の側部パネル24の外側に延びる梁部材26と、パネル2の外側から治療空間S内の上部に延びるアーム62を有する吊上装置6と、が配置されている。
なお、治療空間Sの形状は、特に限定されない。治療空間Sは、患者Mが治療を行いながら体を動かして運動を行うことが可能な広さの空間であればよく、例えば、平面視して円形、長円形、D字状等の丸い形状や、正方形、菱形等の多角形であってもよい。以下、治療空間Sの一例として、図1に示すような直方体から成る空間を例に挙げて説明する。
≪パネル≫
パネル2は、治療空間Sを形成するための部材であって、磁気発生装置3をパネル2の内壁2b全体に適宜な間隔を介して縦方向及び横方向に並設させるための部材でもある。パネル2は、床面11に立設された壁状の厚板部材から成り、例えば、患者Mの身長よりも高く形成されている(例えば、高さ3〜3.5m程度)。パネル2は、磁気発生装置3を植設することが可能な厚さに形成されている。パネル2の内壁面には、磁気発生装置3が挿装される不図示の多数の磁気発生装置設置穴が形成されている。パネル2は、前部パネル21と、後部パネル22(ドア25)と、左右の側部パネル23,24とを平面視して矩形に形成して成る。前部パネル21と後部パネル22と左右の側部パネル23,24のうちのいずれかには、例えば、パネル2で構成されて治療空間S内に患者Mが出入りするためのドア開口部2aが形成されて、ドア25によって開閉されるようになっている。パネル2は、木材、非導電性の合成樹脂等の絶縁性の非磁性体によって形成されている。
なお、ドア開口部2aは、患者Mが治療空間Sに出入り可能であればよく、ドア開口部2aの設置場所、形状、及び大きさは特に限定されない。
以下、後部パネル22全体を、側部パネル24の後端面に設けた蝶番25bを中心に回動自在に配置された開き戸タイプのドア25として兼用した場合を例に挙げて説明する。
前部パネル21は、運動器具5の前側に配置されて、治療空間Sの前側壁面を形成する部材である。前部パネル21の左右端部には、側部パネル23,24が連結されている。
後部パネル22(ドア25)は、運動器具5の後側(側部パネル23,24の後端部間)に配置されて、治療空間Sの後側壁面を形成する部材である。
側部パネル23,24は、運動器具5の左右側部側にそれぞれ配置されて、左右側壁面を形成する部材である。
前部パネル21、後部パネル22(ドア25)、及び、側部パネル23,24には、多数のパネル設置磁気発生装置31(磁気発生装置3)を内壁2bの縦方向及び横方向にそれぞれに複数並べた状態に挿設するための設置溝(図示省略)が形成されている。その設置溝は、磁気発生装置3の表面が、前部パネル21及び側部パネル23,24の内壁面に露出した面一の状態に植設されるように、没入される深さに形成されている。
≪ドア≫
ドア25は、ドア開口部2aを開閉するため開閉部材であり、ドア開口部2aに開閉自在に設けられている。ドア25は、ドア開口部2aを開閉できるものであればよく、ヒンジ型(開き戸型)でも、スライド型(引き戸型)、引込み型、グライドスライドドア型、観音開き型、折戸型であってもよい。以下、ヒンジ型のドア25を例に挙げて説明する。
ドア25は、例えば、パネル2と同じ厚さで同じ材質から成る矩形のドア本体25aと、ドア本体25aの側部パネル24側の上下に設けられた蝶番25bと、ドア本体25aの表裏中央部に設けられたドアノブ25cと、ドア本体25aの側部パネル24側の端面中央部に設けられて側部パネル24に設置された不図示のドア係止部に係止するドアラッチ部と、ドア本体25aに挿装されたドア設置磁気発生装置32と、を備えている。
≪磁気発生装置≫
磁気発生装置3は、治療空間S内の患者Mの身体全体に向けて磁気(交番磁気)を放射する装置である。磁気発生装置3は、治療空間Sの内壁2b(パネル2及びドア25)の磁気発生装置設置穴(図示省略)に挿装される。磁気発生装置3は、治療空間S内に立った状態の患者Mの正面側、背面側、左右側面側から患者Mの全身に向けて磁気を放射することができるように、治療空間Sの内壁2b全体のパネル2の上端部から下端部に亘って多数配置されている。磁気発生装置3は、パネル2に設けられたパネル設置磁気発生装置31と、ドア25に設けられたドア設置磁気発生装置32と、を備えて構成されている。
磁気発生装置3は、少なくとも磁気を発生するものであればよい。磁気発生装置3は、例えば、電磁石に交流電流を流して、N極とS極とが交互に入れ替わって磁力の強さが変化する交番磁場を形成する交流磁気治療機から成る。その交流磁気治療機は、広範囲に磁場が発生して患者Mの全身に安定した強力な刺激を与えると共に、体の奥深くまで磁力線が届いて大きな治療効果があることが認められて、治療機器として厚生労働省の認可を受けている(文献名:「磁気治療が好き!心にも体にも優しい“免疫力も高まる”エネルギー療法」、著者:日下部史章、上村晋一、発行所:株式会社コスモの本、発行日:2013年1月31日)。
磁気発生装置3は、例えば、家庭用医療器具として肩こり、筋肉の疲れ、血行促進、装着部位のこり及び血行に効果、効用があることが認定されている市販のマグネタイザー(登録商標)を多数備えて成る。磁気発生装置3は、患者Mの身体から離間された位置に配置されるので、非振動タイプのスタンダード型のものが好ましい。
図1に示すように、磁気発生装置3は、多数のマグネタイザー(登録商標)を、治療空間Sを形成するパネル2、及びドア25に組み付けて構成されている。各磁気発生装置3は、同一のものから成り、制御装置9の磁気用タイマ部91に並列に接続されている。
この磁気発生装置3に使用されるマグネタイザー(登録商標)は、例えば、定格電圧が100V、定格容量が110/95AV、最大磁束密度が120mT±5%、磁束能力(磁力線の強さ)が35〜180mT(350〜1800ガウス)で、好ましくは、40〜1200mT(400〜1200ガウス)の交流磁気治療器である。
なお、磁気発生装置3は、N極またはS極の方向に瞬時的に磁力線が走るパルス磁場を形成するパルス磁気治療機であってもよい。
パネル設置磁気発生装置31は、治療空間S内に立った状態の患者Mに対して正面側及び左右側面側から、患者Mの頭部側から足部側に亘って磁気を放射する装置である。パネル設置磁気発生装置31は、前部パネル21、及び、側部パネル23,24の治療空間S側の内壁面全体に多数並設されている。パネル設置磁気発生装置31及びドア設置磁気発生装置32は、不図示のハーネスによって制御装置9を介して電源に接続されている。
ドア設置磁気発生装置32は、治療空間S内に立った状態の患者Mに対して背面側から、患者Mの頭部側から足部側に亘って磁気を放射する装置である。ドア設置磁気発生装置32は、治療空間Sの背面側の内壁2bを形成するドア25の治療空間S側の内壁面全体に多数並設されている。
≪マイナスイオン発生装置≫
マイナスイオン発生装置4は、患者Mの複数箇所に被着される複数のイオンパッド41と、治療の際に患者Mが着る治療用衣類7(少なくとも導電性衣類7Bを含む治療用衣類7)と、マイナスイオンを発生させる電位発生器42と、イオンパッド41及び導電性衣類7Bと電位発生器42とを接続する電線43と、イオンパッド41を患者Mの体に保持させるためのベルト44と、を備えて構成されている。
<イオンパッド>
図2に示すように、イオンパッド41及び導電性衣類7Bは、マイナスイオンを患者Mの体内に注入させるための治療装置である。イオンパッド41は、患者Mの人体に被着させてマイナスイオン(陰イオン)を生体に与えることによって、血液を弱アルカリ性に是正して、自律神経機能のアンバランスを調整し、疲労した細胞を正常化して心身を健康にする、いわゆる、「電子負荷療法(負電荷療法)」といわれている治療を行うのに使用される市販の金属導子またはゴム導子から成る複数の導子41aから主に構成されている。イオンパッド41は、導子41aと、導子41aを覆う導電性導子カバー41bと、導電性導子カバー41bを覆う通電調整用導子カバー41cと、を備えて構成されている。
各イオンパッド41は、各電線43から各電位発生器42のアース端子(図示省略)を介して接地され、電位発生器42から予め設定された電圧(電位)の電流が供給される。イオンパッド41は、患者Mの胸部Mb、腹部Mc、左右の手部Md、左右の足部Me等の治療したい箇所に当てて、両端部に着脱自在な面ファスナー44aを備えた布製のベルト44を巻き付けて拘束状態にすることによって、人体に取り付けられる。イオンパッド41及びベルト44の数は、6つが好ましく、6つ以上であっても、6つ以下でもよい。
なお、イオンパッド41を6つ以上に増設した場合は、増設した分のイオンパッド41を、筋肉痛等の痛みがある箇所や、具合の悪い箇所を治療したり、痛みを和らげたりするための専用のパッドにしてもよい。また、増設した予備のイオンパッド41は、心臓、肺、胃、腸、腎臓等の臓器がある部位の皮膚に密着させるようにして配置すれば、それらの臓器の治療に使用することもできる。
導子41aの形状及び大きさは、被着させる患者Mの被着部位の形状や大きさに合わせて適宜形成すればよい。導子41aは、例えば、矩形の板状に形成されている。患者Mの胸部Mb及び腹部Mcに被着される導子41aは、例えば、手部Md及び足部Meに被着される導子41aよりも大きく形成されたものから成る(図3参照)。
導電性導子カバー41bは、導電性繊維から成る布を袋状に縫製して形成された導子収納袋であり、四角形の巾着袋のように形成されている。導電性導子カバー41bの開口部には、開口部から導子41aが落下するのを防止するベルト状部材が設けられている。そのベルト状部材は、一端側が開口部の一端部に固定され、他端側が開口部の他端部に面ファスナー等によって着脱自在になっている。
通電調整用導子カバー41cは、導子41aを収納した導電性導子カバー41bを収納する木綿等の非導電性繊維の布を縫製して成る袋状のカバーである。この通電調整用導子カバー41cは、導電性導子カバー41bとは異種な材質なものによって同様な形状に形成されている。通電調整用導子カバー41cは、イオンパッド41が患者Mの皮膚に直接触れるのを抑制すると共に、患者Mの身体に吸収されるマイナスイオンの強度を調整することによって、ピリピリ感(痛み)が無い適度な感触にするための機能を備えている。
図2に示すように、電位発生器42は、マイナスイオンを生成する装置であって、イオンパッド41及び導電性衣類7Bに300〜600V程度(例えば、300V)の予め設定された電圧の電流を供給する装置である。各電位発生器42は、マイナスイオン用タイマ部42aと、出力調整部42bと、調整スイッチ部42cと、をそれぞれ備えている。
電位発生器42は、例えば、市販の株式会社日本理工医学研究所製の「タカダイオン負電荷治療器TK−2211」から成る。図1及び図2では電位発生器42の台数を1台に省略して記載しているが、電位発生器42は、6台のイオンパッド41の数と、1着の導電性衣類7Bの数とを加算した数と同数の合計7台設けられている。電位発生器42は、1つのイオンパッド41及び1つの導電性衣類7Bに対して1台ずつ設けられている。各電位発生器42には、それぞれ接地用のアース部材(図示省略)が設けられている。
マイナスイオン用タイマ部42aは、マイナスイオン発生装置4を駆動させる時間を、患者Mの病状や、運動する時間や、希望する治療時間に合わせて適宜に調整スイッチ部42cで調整できるようになっている。マイナスイオン用タイマ部42aの設定時間は、例えば、磁気用タイマ部91の設定時間と同じで、15分、30分、60分に設定されて、同時に始動して同時に停止される。なお、マイナスイオン用タイマ部42aは、イオンパッド41を適宜な所定時間に制御できるようにしてもよく、また、イオンパッド41を磁気発生装置3の駆動時間よりも、5分〜10分程度長く駆動するように設定してもよい。
出力調整部42bは、電位発生器42の電圧を300〜600V程度の内の適宜な値に設定するための調整部位である。電圧は、通常、装置全体が300Vに一定に保たれている。そして、電圧は、患者Mの要望や病状等によって適宜な値に上げてもよい。
調整スイッチ部42cは、マイナスイオン用タイマ部42aの設定時間を調整したり、電源をON,OFFしたりするためのスイッチである。
図1に示すように、電線43は、電位発生器42と、イオンパッド41及び導電性衣類7Bと、をそれぞれ接続させるための絶縁被覆付リード線である。電線43は、一端側が、電位発生器42に接続され、他端側が、チューブに入れた状態で梁部材26から垂下して、患者Mが着ている導電性衣類7Bの首部の後側に形成された電線挿通孔7B1b(図4参照)から導電性衣類7B内及び非導電性衣類7A内に配線されて、人体に被着された各イオンパッド41に接続されている。電線43は、治療空間S内の患者Mが絡まずに、かつ自由に動けるように、梁部材26から患者Mに被着させた導子41a(図2参照)までの長さを適宜な長さにして垂下し、患者Mが手、足を上げ下げしたり、胴体を捩じったり、上半身を起こしたり、立ち上がったりして体を動かすことが可能な長さにする。
電線43は、例えば、6つの各イオンパッド41に接続された6本の導子接続用コードと、導電性衣類7Bに接続された1本と、1本の接地用のアースコードとの合計8本から成る。図4に示すように、8本のうちの7本の電線43は、患者Mが着る導電性衣服7B1の首の部分等に形成された電線挿通孔7B1bから導電性衣服7B1内に挿入されて、各電線43の先端に接続された導子41a(図2参照)が、それぞれの患部に配置されるように配線されている。8本のうちの1本の電線43は、導電性衣服7B1の肩部、首部の後部、あるいは、背中等に接続されている。
なお、梁部材26(図1参照)からイオンパッド41までの間に配線される電線43は、その途中の適宜な箇所に不図示のプラグとコネクタとを設けて分離及び接続可能に配線してもよい。
図2に示すように、ベルト44は、患者Mの手部Md及び足部Meに付着させたイオンパッド41が、患者Mの体から落下したり、位置ズレしたりしないように保持するためのパッド用固定具である。ベルト44は、イオンパッド41がズレたり、落下したりしない場合は、無くてもよく、必ず使用しなければならないものではない。
≪梁部材≫
図1に示すように、梁部材26は、一端が電位発生器42に接続された電線43の他端側を、治療空間Sの上方から患者Mが着ている導電性衣類7Bに接続するために、電線43を治療空間Sの上方から垂下するように配線するための支持部材である。梁部材26は、例えば、側部パネル23,24の左右外側から治療空間Sの上方に亘って設けられている。梁部材26は、例えば、正面視して門型形状の梁部材本体26aと、梁部材本体26aの左右下端に前後方向に向けて形成された傾倒防止部26bと、電線43を梁部材26に固定するための電線固定具(「配線固定具」ともいう)と、を備えて構成されている。
≪運動器具≫
運動器具5は、治療空間S内の患者Mが体を動かすために使用する器具であり、その型式、形状、駆動方式等は特に限定されない。運動器具5は、例えば、非導電性衣類7Aの上に導電性衣類7Bを着た患者Mが立った状態で足部Meを上下、前後、左右方向等に往復動させる電動式運動器具であり、市販の「ステッパー」等のトレーニングマシンから成る。運動器具5は、電動駆動装置(図示省略)が内設された基台51と、電動駆動装置(図示省略)によって動く左右一対のペダル52と、基台51の前側に立設された支柱フレーム53と、支柱フレーム53から左右方向に延びる前側ハンドル部54と、前側ハンドル部54から後方に延びる横側ハンドル部55と、前側ハンドル部54に設けられた制御盤56と、を備えている。
基台51は、治療空間S内の床面11に配置された電動駆動装置(図示省略)収納用の平面視して矩形の略厚板形状の箱体である。
ペダル52は、患者Mが足を載せるための板部材であり、電動駆動装置(図示省略)によって上下、前後、左右方向等に往復駆動されるようになっている。
支柱フレーム53は、基台51の前端部中央から上方向に向けて立設された柱状の部材である。支柱フレーム53は、磁気発生装置3から放射された磁気を当該支柱フレーム53でなるべく遮断しないようにするために、1本の柱状部材から成ることが望ましい。
前側ハンドル部54は、支柱フレーム53の上端部から左右方向に延設されたフレーム部材である。
横側ハンドル部55は、前側ハンドル部54の左右端部から後方に向けて延設されたフレーム部材である。
制御盤56には、運動器具5の電動駆動装置(図示省略)を駆動させるスタートスイッチと、運動器具5の駆動時間を設定するタイマスイッチと、電動駆動装置(図示省略)の動きを設定するプログラム設定スイッチと、タイマ時間等を表示する表示部と、電動駆動装置(図示省略)を制御する運動器具制御部と、が設けられている。
治療システム1は、電動製の運動器具5で患者Mを運動させて血行を良好にさせながら磁気発生装置3の磁気と、マイナスイオン発生装置4のマイナスイオンとで、患者Mを治療することが望ましい。
≪吊上装置≫
図1に示すように、吊上装置6は、治療空間S内で動く患者Mを支持する装置であり、特に、足腰等が不自由な患者Mや、歩行が困難な患者Mが立った状態で治療を行う際の補助器具である。このため、治療を行っている際に、立っていることができる患者Mの場合は不要であり、必要に応じて使用すればよい。吊上装置6は、床面11に立設された支柱61と、支柱61の上端部に軸支されたアーム62と、アーム62から垂下する索体63と、患者Mに取り付けられた安全帯8と、索体63の先端に設けられた係止具64と、を備えている。吊上装置6は、索体63を上昇、下降させるための装置であり、例えば、電動式、油圧式、ばね式、あるいは、手動式等の市販の小型クレーンから成る。吊上装置6は、患者Mに取り付けた安全帯8を引き上げ、引き下げ可能な装置であれば、その形式、形状、駆動方式等は特に限定されず、床固定式、床移動式、スライドジブ式、リフター式、手動ウインチアーム式等であっても構わない。
支柱61は、床面11に対して垂直に配置された柱状の部材である。支柱61は、床面11に固定されてあるもの、あるいは、床面11に対して移動可能に配置されたものであっても構わない。また、支柱61は、アーム62を支えることが可能な柱状部材であれば、その形状等は特に限定されず、床に固定された一本柱、床に移動可能に設けられた柱、門型状の二本柱、あるいは、三本柱であっても構わない。支柱61には、例えば、アーム62を上下方向及び水平方向に動作させるための駆動装置(図示省略)が設けられている。
アーム62は、支柱61の上端部から治療空間Sの上方に向けて延設されたフレーム部材である。アーム62は、基端側が支柱61に対して回動可能に配置され、先端部に索体63が吊支されている。
索体63は、運動器具5で運動している患者Mが運動している最中に転倒したり、足を運動器具5上から踏み外したりしたときに、患者Mを支持して保護するための部材である。索体63は、上端がアーム62の先端に連結され、下端が係止具64に連結されたチェーン、鎖、ロープ、あるいは、ワイヤから成る。
係止具64は、安全帯8に着脱自在に連結される部材であり、例えば、外れ防止用のロック機構を有するフック部材から成る。
安全帯8は、腰部等に取り付けられて患者Mを吊上装置6で吊上げて保持可能にするための略ベルト状の部材であり、索体63の下端に連結された係止具64が取り付けられる。安全帯8は、例えば、転倒時に腿、腰、肩等の複数部位に衝撃を分散して身体へのダメージを軽減して保護するハーネス型安全帯から成る。また、安全帯8は、胴ベルト型安全帯、一般高所作業用安全帯、巻取リール式安全帯、ハーネス型安全帯等でもよい。
≪治療用衣類≫
図2に示すように、治療用衣類7は、患者Mが治療時に身に着ける衣類であり、非導電性衣類7Aと、導電性衣類7Bと、から成る。患者Mは、治療システム1で治療する際に、例えば、地肌側に非導電性衣類7Aを着けて、その上にマイナスイオンが供給される導電性衣類7Bを身に着けて、導電性衣類7Bで全身を覆った状態で治療が行われる。
<非導電性衣類>
非導電性衣類7Aは、患者Mが治療システム1で治療する際に、地肌側に着ける衣類であり、木綿製等の一般的な非通電性の繊維の衣類から成る。非導電性衣類7Aは、患者Mの皮膚に対して隙間なく密着するように、伸縮性のある布で縫製されている。非導電性衣類7Aは、長袖下着7A1と、股引状下着7A2と、覆面7A3と、手袋7A4と、靴下7A5と、から構成されている。非導電性衣類7Aは、非導電性の布を縫製して形成されて、患者Mの全身を覆うことで、導電性衣類7Bから非導電性衣類7Aを介して患者Mの体内に入る電流を低減させて、各患者Mの皮膚等に合ったマイナスイオンの強度に調整可能である。マイナスイオンの強度の調整が不要に場合、非導電性衣類7Aは不要である。
長袖下着7A1は、長袖の肌着、あるいは、下着であって、袖が手首及び手袋7A4の開口部を完全に覆うように長く形成されている。
股引状下着7A2は、所謂「ももひき」と言われているズボン型下着であって、下端が足首及び靴下7A5の開口部を完全に覆うように長く形成された股引である。なお、股引状下着7A2の下には、木綿製等に一般的な繊維から成るパンツを着けてもよい。
覆面7A3は、患者Mの左右の目と、口とに合わせた開口7A3aをそれぞれ有して患者Mの顔及び頭部Maを覆うと共に、患者Mの首、及び、左右の肩を覆う肩当部7A3bを有する。覆面7A3は、例えば、木綿製のタオル地の布で形成されている。覆面7A3の開口7A3aの大きさは、人の目や口と同程度の大きさか、あるいは、人の目や口の大きさよりも小さく形成したものでもよい。
患者Mの左右の手部Mdに被着させて手部Mdを覆う手袋7A4、及び、患者Mの左右の足部Meに被着させて覆う靴下7A5は、各指を入れる部分がそれぞれある五本指タイプものであっても、親指以外の指をまとめて入れるようにしたミトンタイプのもの、あるいは、全部の指をまとめて入れるようにした一本指タイプのものであっても、どちらでもよい。手袋7A4及び靴下7A5は、この手袋7A4及び靴下7A5内に挿入したイオンパッド41を患者Mの手部Mdや足部Meに固定するための手段として使用しもよい。
<導電性衣類>
図2に示すように、導電性衣類7Bは、患者Mが治療システム1で治療する際に、非導電性衣類7Aの上に身に付ける通電性の衣類である。導電性衣類7Bは、患者Mが被着した非導電性衣類7Aに対して隙間なく密着するように、伸縮性のある布で縫製されている。導電性衣類7Bは、導電性衣服7B1と、導電性覆面7B2と、導電性手袋7B3と、導電性靴下7B4と、から成り、それぞれが導通した状態に患者Mに被着される。導電性衣類7Bは、イオンパッド41から患者M側に流れる負電荷と、磁気発生装置3から発生した磁気と、を患者Mの体内に入り易くするという機能がある。このため、導電性衣類7Bは、フード7B1a付きの導電性衣服7B1と、導電性覆面7B2と、導電性手袋7B3と、導電性靴下7B4とによって患者Mの全身を覆うことで、電位発生器42から導電性衣服7B1に供給されたマイナスイオンを体全体にムラ無く浸透し易くしている。
導電性衣類7Bは、ポリエステル等の合成繊維と、銅、ニッケル、ステンレス鋼等の導電性金属繊維と、から成る導電性の布を縫製して作られた衣類である。この他、導電性衣類7Bは、合成繊維に導電性の良好な金属や黒鉛を均一に分散させたもの、あるいは、有機物繊維の表面に金属を被覆したものであっても構わない。
導電性衣服7B1は、上衣と下衣が一体のつなぎから成り、非導電性の覆面7A3及び導電性覆面7B2を着けた患者Mの頭部Ma、及び首を覆うフード7B1aを有している。導電性衣服7B1は、長袖下着7A1及び股引状下着7A2と同様に、袖が手首を完全に覆う長さに形成されると共に、下端が足首を完全に覆う長さに形成されている。導電性衣服7B1の肩部、首部の後部、あるいは、背中部等には、一端が電位発生器42に接続された電線43の他端を接続するための接続端子7Baが取り付けられている。
なお、導電性衣服7B1は、少なくとも、上衣部分と下衣部分が連続した衣服であればよい。また、導電性衣服7B1は、具体例を挙げると、特殊導電糸で作った株式会社MCC製の「超制電クリーンスーツ(IEC(International Electrotechnical Commission)規格対応クリーンスーツ)」や、「マスク・フード一体型クリーンスーツ」でもよい。
接続端子7Baは、導電性衣服7B1に配置されている通電性糸に、導電性の金属から成るホック、あるいは、止めピンを接続した状態に取り付けられて成る。接続端子7Baに接続された電線43は、接続端子7Ba側がマイナス側、制御装置9側がプラス側になるように接続されている。
導電性覆面7B2は、患者Mの頭部Ma、首及び肩部に被着させた非導電性の覆面7A3を覆う導電体であり、頭部Ma、首及び肩部にマイナスイオンを浸透し易くしている。
導電性手袋7B3は、患者Mの左右の手部Mdに被着させた非導電性の手袋7A4を覆う導電体であり、開口部位を導電性衣服7B1の袖に重ねて配置される。
導電性靴下7B4は、患者Mの左右の足部Meに被着させた非導電性の靴下7A5を覆う導電体であり、開口部位を導電性衣服7B1の足首部位に重ねて配置される。
≪制御装置≫
図2に示す制御装置9は、磁気発生装置3の駆動時間を制御する磁気用タイマ部91と、磁気用タイマ部91の時間を調整したり、電源をON,OFFしたりするためのスイッチ部92と、スイッチ部92で設定したタイマ時間等と表示する表示部93と、表示部93や電位発生器42等の駆動を制御する制御部94と、を備えている。
磁気用タイマ部91は、各磁気発生装置3を駆動させる時間を、患者Mの病状や、希望する治療時間に合わせて適宜にスイッチ部92で調整できるようになっている。磁気用タイマ部91及び前記マイナスイオン用タイマ部42aは、5分〜15分単位等で、適宜な時間に設定可能になっている。磁気用タイマ部91の時間は、一般的に、15分〜60分程度に設定して使用される。磁気用タイマ部91は、パネル設置磁気発生装置31とドア設置磁気発生装置32とを同時にスタートさせて同じ時間に停止するようになっている。
スイッチ部92は、磁気用タイマ部91の時間を設定させるタイマ時間設定スイッチと、治療システム1全体をON,OFFする電源スイッチと、磁気発生装置3及びマイナスイオン発生装置4を作動させるスタートスイッチと、を備えて成る。
表示部93は、例えば、スイッチ部92で設定した駆動時間等をデジタル表示する時間表示部と、イオンパッド41に送る電圧を表示する電圧表示部と、を備えている。
制御部94は、治療システム1の各部を制御する部位であり、磁気とマイナスイオンとが同時に発生されるように、磁気発生装置3とマイナスイオン発生装置4と制御する機能を有する。
≪作用≫
次に、各図を参照しながら本発明の実施形態に係る縦型磁気マイナスイオン治療システム1の作用を工程順に説明する。なお、その工程順は一例であり、これに限定されない。
まず、患者Mは、治療システム1での治療を開始する前に、まず、図2に示す非通電性の長袖下着7A1と、股引状下着7A2等の下着と皮膚に密着した状態に被着し、その上に導電性衣服7B1を密着するように被着する。
続いて、図3(b)に示すように、患者Mの頭部Ma、首、及び肩部に非導電性の覆面7A3を被せ、さらにその上に導電性覆面7B2を被せて頭部Ma、首、及び肩部を二重に覆って眼と口のみを露出させる。その頭部Maに導電性衣服7B1のフード7B1aを被せる。すると、患者Mの頭部Maは、図3(a)に示す状態になる。
次に、図2に示すように、患者Mの左右の手部Mdには、それぞれ非導電性の手袋7A4を被せ、さらにその上に導電性手袋7B3を被せる。患者Mの左右の足部Meには、それぞれ非導電性の靴下7A5を被せ、さらにその上に導電性靴下7B4を被せる。
患者Mは、このようにして全部の非導電性衣類7A及び導電性衣類7Bを身に着けると、図3(a)に示すように、眼と口以外は肌が露出しないように非導電性衣類7Aと導電性衣類7Bとで全身が覆われた状態になる。この場合、患者Mは、電気が接続端子7Baから導電性衣服7B1を介して導電性覆面7B2、導電性手袋7B3、及び、導電性靴下7B4にそれぞれ導通する状態になるように、導電性衣服7B1の端部に対して導電性覆面7B2、導電性手袋7B3、及び、導電性靴下7B4の一部を重ねた状態に被着する。
次に、患者Mは、図1に示すように、ドア25を開けて、ドア開口部2aから治療空間S内に入り込む。
続いて、図2に示すように、各イオンパッド41の導子41aを、導電性導子カバー41b内に入れると共に、導子41aを入れた状態で導電性導子カバー41bを、通電調整用導子カバー41c内に入れる。イオンパッド41を、導電性衣服7B1及び長袖下着7A1内の患者Mの胸部Mbと、丹田、臍の周辺等の腹部Mcと、にそれぞれ被着させる。次に、イオンパッド41を、左右の手袋7A4及び導電性手袋7B3内にそれぞれ挿入させて掌等の手部Mdに被着させる。また、イオンパッド41を、左右の導電性靴下7B4及び靴下7A5内にそれぞれ挿入させて足の裏等の足部Meにそれぞれ被着させる。手部Md及び足部Meにそれぞれ被着させたイオンパッド41を、手部Md及び足部Meにベルト44で固定させる。
次に、安全帯8が必要な足腰等の不自由な患者Mや、歩行が困難な患者M等を治療する場合は、安全帯8を患者Mに取り付け、吊上装置6の係止具64を安全帯8に連結する。
これにより、治療システム1で患者Mを治療する前に行う準備工程である患者Mに身に付けさせる非導電性衣類7A及び導電性衣類7Bの被着工程と、患者Mに付けるイオンパッド41の取付工程と、安全帯8の取付工程と、が終了する。
なお、イオンパッド41(通電調整用導子カバー41c)は、患者Mの病状等に合わせて、所望とする治療したい箇所の肌に密着させて取り付ければよく、図2に示す箇所に限定されるものではない。例えば、イオンパッド41が6個ある場合は、前記したように、6個あるうちの4個を人体の端部である左右の手部Mdと、左右の足部Meとの4箇所に取り付けて、残りの2個を胸部Mb及び腹部Mc等の患者Mの希望する箇所に取り付けることにより、効果的に治療を行うことができる。
次に、制御装置9のスイッチ部92をONにすると共に、磁気用タイマ部91及びマイナスイオン用タイマ部42aを操作して、磁気発生装置3及びマイナスイオン発生装置4の駆動時間を、患者Mの病状等に合わせた適切な治療時間や、患者M等の希望する治療時間(例えば、30分から60分程度)にセットする。
スイッチ部92のスタートスイッチをONすると、磁気用タイマ部91及びマイナスイオン用タイマ部42aが同時に作動すると共に、磁気発生装置3とマイナスイオン発生装置4が始動する。すると、治療システム1は、磁気発生装置3から放射される磁気と、マイナスイオン発生装置4から発生されるマイナスイオンとが同時に発生し始める。
次に、患者Mは、運動器具5上に載り、制御盤56のタイマスイッチを操作して、運動器具5の駆動時間を前記磁気発生装置3及びマイナスイオン発生装置4の駆動時間と同じ時間にセットする。その後、患者Mは、制御盤56のスタートスイッチを操作する。すると、患者Mが載っている運動器具5の左右のペダル52が動き出し、患者Mの足部Meが運動器具5によって強制的に動かされる。患者Mは、動くことで血行が良くなる。
そして、磁気発生装置3(パネル設置磁気発生装置31及びドア設置磁気発生装置32)からは、患者Mの前面、左右側面、及び背面の全周方向から全身に向けて磁気が放射される。これと同時に、制御装置9から電位発生器42に電流が供給されると、電位発生器42で生成されたマイナスイオンが、各イオンパッド41から患者Mの胸部Mb、腹部Mc、左右の手部Md、及び、左右の足部Me内に注入される。また、電位発生器42で生成されたマイナスイオンは、患者Mの全身を覆った導電性衣類7B(導電性衣服7B1、導電性覆面7B2、導電性手袋7B3、及び導電性靴下7B4)から全身に注入される。
この場合、各イオンパッド41は、各導子41aが導電性導子カバー41bと通電調整用導子カバー41cとで覆われているので、マイナスイオンの強度を微調整することができる。また、導電性衣類7Bは、この下に着る非導電性衣類7Aの厚さ、枚数を変更したり、弱通電性の材質のものに変更したりすることによって、各患者Mに合ったマイナスイオンの強度に微調整することができる。
マイナスイオン発生装置4は、患者Mの身体内にマイナスイオンを放出することによって、血液の血清中のグロブリンにマイナスイオンが作用すると、血液がマイナスイオン化されて、細胞を活性化させることができる。また、マイナスイオン発生装置4は、マイナスイオンを生体に与えることにより、血液中のpHを調整して、活性酸素によって酸性化された器官や、組織の活性酸素を分解、消去する還元反応で、弱アルカリ性に是正させることができる。
このようなことからマイナスイオン発生装置4は、脳、器官、臓器、骨髄、筋肉等の身体全体における組織の新陳代謝の改善、促進効果、老化、及び、病気の防止改善に効能作用がある。(文献名:「細胞活性がなかなか治らなかった病気を改善する!」、著者:寺沢充夫、発行所:株式会社ごま書房新社、発行日:2011年9月7日)
このように、治療システム1は、患者Mを運動器具5で動かして血行をよくしながら磁気発生装置3によって発生される磁気と、マイナスイオン発生装置4(患者Mの複数箇所に取り付けたイオンパッド41、及び、全身を覆った導電性衣類7B)から放射されるマイナスイオンとを、同時に発生させて患者Mを治療することにより、相乗効果がさらに向上されるため、従来の磁気治療装置、及び、マイナスイオン治療装置よりも、治療効果を倍増以上に発揮させて効くようにすることができる。また、治療システム1は、患者Mが治療中に傾倒しそうになっても、安全帯8と吊上装置6とで支えることができるので、足腰等の不自由な患者Mや、歩行が困難な患者M等に対する治療装置としても優れている。
特に、治療システム1は、怪我をした箇所の回復力(自然治癒力)を高めたり、リハビリ的な効果をさらに向上させたりすることができる。また、肩こり、筋肉疲労等の早期回復に効果があることが確認されている。
治療システム1は、磁気発生装置3が患者Mの上端部周辺から下端部周辺に亘る周囲全体に配置されていることによって、患者Mの略体全体に向けて磁気が放射される。このため、全身にムラ無く磁気を高密度に与えることができるので、治療効果をさらに向上させることができる。
この場合、治療空間S内の患者Mは、導電性衣服7B1、導電性覆面7B2、導電性手袋7B3、及び導電性靴下7B4を被着した状態で、磁気発生装置3の磁気を受けながら、電位発生器42で生成されてイオンパッド41及び導電性衣類7Bから放出されたマイナスイオンが体内に注入されて治療される。導電性衣類7Bは、フード7B1aを有する導電性衣服7B1と、導電性覆面7B2と、導電性手袋7B3と、導電性靴下7B4とから成るので、患者Mの眼及び口以外の全身を覆っているため、マイナスイオン及び磁気が、患者Mの全身に注入されて吸収され易くなっている。また、非導電性衣類7A及び導電性衣類7Bは、伸縮性を有しているので、患者Mの皮膚に密着して身体にフィットした状態に患者Mに身に着けられているため、マイナスイオンが導電性衣服7B1から身体内に入り易くなっている。その結果、導電性衣類7Bは、マイナスイオンと磁気の人体への吸収性を向上させることができる。また、患者Mの頭部Maは、非導電性の覆面7A3と、導電性覆面7B2とで眼及び口以外の顔全体を適宜な導電性部材で覆っていることによって、美容効果もあることが確認されている。また、非導電性の覆面7A3、導電性覆面7B2、及びフード7B1aで患者Mの頭部Maを覆うことによって、髪の毛を覆っているため、髪の毛にも治療効果がある。
このようにして治療システム1で患者Mを治療することにより、次のような健康効果及び治療効果があることが確認されている。
磁気発生装置3の磁力によっては、血流血行促進、脳卒中の回復、心臓病の回復、糖尿病の回復、リウマチの回復、高血圧の回復、肺気腫の回復、自立神経失調症の改善、睡眠障害の改善があることが確認されている。
また、マイナスイオン発生装置4のマイナスイオンによっては、不眠症、頭痛、肩こり、便秘、筋肉痛、神経痛、脳軟化症、顔面神経麻痺、関節炎、白内障、脳梗塞後遺症、各種ガンの治癒、肺気腫等に効果があることが確認されている。
≪変形例≫
なお、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本考案はこれら改造及び変更された考案にも及ぶことは勿論である。
例えば、治療システム1は、磁気発生装置3とマイナスイオン発生装置4とを同時に始動させると共に、運動器具5を駆動させて患者Mを動かしながら治療し、予め設定した時間後に同時に停止するが、患者Mの病状や、患者Mの要望等によって、それぞれの駆動時間を適宜変更しても構わない。
例えば、治療システム1は、磁気発生装置3の磁気と、マイナスイオン発生装置4のマイナスイオンとを同時に発生させると共に、運動器具5を始動させてから、マイナスイオンの方を磁気よりも長時間(例えば、一般的な設定時間(60分)の一割(6分)程度)に亘って発生させてもよい。マイナスイオンの発生時間を磁気の発生時間よりも長くすることによって、治療効果を向上させることができる。特に、この治療システム1は、酸化の激しい患者Mに有効である。
また、前記実施形態のイオンパッド41は、図2に示す1つの矩形の板状の導子41aを矩形の導電性導子カバー41b及び通電調整用導子カバー41c内に入れて使用する場合を説明したが、帯のように長く形成した袋状の導電性のカバー部材内に、2〜3枚の導子41aを長手方向に連続して配置したベルト状のものであってもよい。また、イオンパッド41は、風呂敷状(長方形)の導電性のカバー部材の上に2〜3枚の導子41aを長手方向に連続して配置して、4つ折りにして包んで帯状にしたものであってもよい。
イオンパッド41は、このようにベルト状あるいは帯状にして、患者Mの首、腰、胴体、足首、手首等に巻き付けた状態で取り付けてもよい。
また、そのベルト状あるいは帯状のイオンパッド41は、伸縮自在な布製の伸縮バンドから成る市販の導子を使用したものであってもよい。
前記実施形態では、患者Mの顔に、左右の眼と口とを露出させる開口7A3aを有する覆面7A3及び導電性覆面7B2を被せて、眼及び口以外の全身を非導電性衣類7Aと、導電性衣類7Bとで覆う場合を説明したが、患者Mの全身を完全に覆ってもよい。
その場合、眼には、織目の大きい木綿製等の非導電性のガーゼを介在させて、織目の大きい導電性の繊維で縫製したアイマスクで両眼を覆う。
また、口及び鼻には、織目の大きい木綿製等の非導電性のガーゼを介在させて、隙間なく織目の大きい導電性の繊維で縫製したマスクで覆う。マスクは、鼻及び口に隙間なく密着するように顔の形状にフィットしたものを使用する。
このように、眼、口及び鼻にも非導電性の繊維で縫製したガーゼを当てて、その上に導電性の繊維で縫製したアイマスク及びマスクで、隙間なく覆うことによって、患者Mの全身を漏れることなく非導電性衣類7Aと導電性衣類7Bとで密着した状態で隙間なく全身を覆うことができる。このため、マイナスイオン及び磁気をさらに身体内に入り易くすることができる。
この場合は、眼、口及び鼻を非導電性衣類7Aと導電性衣類7Bとで密着させた状態で覆ってマイナスイオン及び磁気を供給することにより、マイナスイオンが眼、口及び鼻にも入るため、眼、口、鼻及び気管支の病気や、皮膚の病気や、美容に対して効果がある。
また、治療システム1は、治療を行う際に、パルス磁気を発生する脈動磁場発生器、変動磁場発生器などの市販の他の電気磁気治療器を併用してもよい。治療システム1に他の電気磁気治療器を併用して治療する場合は、患者Mの頭部Ma、胸部Mb、腹部Mc、左右の手部Md、左右の足部Me等に、併用する磁気発生器を取り付けて同時に使用する。
このように、他の電気磁気治療器を併用することによって、治療システム1は、さらに、治療効果を向上させることができる。
また、治療システム1は、超短波治療器を併用してもよい。この場合、超短波治療器は、導子を患者Mの患部の前後、あるいは、左右の対称な二箇所に貼って電波を流すことによって、縮んだ血管を拡げて血行をよくしたり、結石を分解して尿等の流れを良好にしたりするなどの効果がある。
また、運動器具5は、市販の電動製の「ステッパー」を例に挙げて説明したが、手動式でも、油圧駆動式や、空気圧駆動式等の他の駆動源を使用したものでも構わない。また、運動器具5は、患者Mが走行したり、歩行したりする「ランニングマシーン」や、「ウォーキングマシン」や、「歩行訓練装置」や、「起立訓練装置」等の各種のトレーニング装置であっても構わない。運動器具5は、患者Mが希望する運動や、体力に合った装置を適宜に使用すればよい。
また、運動器具5は、患者Mが立った状態で体を動かすことに限定されるものではなく、例えば、患者Mが座った状態で運動する自転車形状のエクササイズバイクや、患者Mが椅子等に座った状態でペダルをこぐ「足こぎローラーペダルエクササイズ」等でもよい。
また、前記実施形態では、治療空間S内に運動器具5を配置した場合を説明したが、立って運動をすることができる体力がある患者Mが使用する場合、運動器具5は無くてもよい。この場合は、治療空間S内を体操、ダンス、バレエ、スポーツ、武道等の運動ができる広さに形成して、治療空間S内に床面11上でその運動を行いながら磁気発生装置3の磁気と、マイナスイオン発生装置4からのマイナスイオンとで、患者Mの治療を行う。
その場合、治療空間S内において、上部が梁部材26に支持された電線43は、例えば、梁部材26の下面に固定したカーテンレール状部材に対して摺動する複数のランナ(吊金具)のリング部に電線43を挿入して吊支し、梁部材26に沿って左右方向に摺動するように配線してもよい。電線43は、そのように配線すれば、患者Mが左右に動けば、梁部材26から垂下した電線43の垂下部位も、患者Mに引っ張られて追随して左右方向に移動するので、絡むことが無く、患者Mを運動し易い状態にすることができる。
電線43と同様、吊上装置6も、索体63の上端部を梁部材26のカーテンレール状部材に対して摺動自在に係止し、梁部材26に沿ってスライド移動自在に吊支してもよい。
また、後部パネル22とドア25とは、互いに別体に形成してもよい。この場合は、治療空間Sの後側の壁部全体を後部パネル22とドア25とで形成し、ドア25を後部パネル22に対して開閉自在に配置する。また、ドア25及びドア開口部2aは、治療空間Sを囲むパネル2の少なくとも一箇所にあればよく、パネル2の複数箇所に設けてもよい。
また、ドア25は、4つのパネル2中の1つを摺動可能にしたスライドドアでもよい。
また、図1に示すドア25は、少なくとも治療空間Sに出入りするためのドア開口部2aがパネル2にあれば、無くてもよい。つまり、パネル2は、少なくとも前後左右の三方向に壁面を形成する部材(前部パネル21及び側部パネル23,24)があれば、後部パネル22(ドア25)は無くてもよい。換言すると、治療空間Sは、例えば、磁気発生装置3が設けられたパネル2を平面視してC字状、コ字状、U字状、V字状等の形状に配置して、出入口が常に開放状態になっているブースや小室や小屋であってもよい。
また、パネル2は、壁パネルに覗き窓や、窓ガラス等を設けたり、パネル2自体を透明部材で形成したりして、パネル2の外側から治療空間S内を視認可能にしてもよい。
また、治療空間Sは、パネル2で形成されることに限定されず、例えば、部屋(治療室)と部屋とを仕切る壁や、部屋内を区画する間仕切り状の衝立や、折畳み式の屏風や、治療空間Sを囲む塀、フェンス状部材等に、磁気発生装置3を設けて形成してもよい。
また、各パネル2、梁部材26、及び吊上装置6には、それぞれを外側から保持するバックステイ等の倒れ防止部材を設けて、さらに、倒れ難い構造にしてもよい。
1 縦型磁気マイナスイオン治療システム(治療システム)
2 パネル
2a ドア開口部
3 磁気発生装置
4 マイナスイオン発生装置
5 運動器具
6 吊上装置
7 治療用衣類
7B 導電性衣類
8 安全帯
11 床面
25 ドア
26 梁部材
41 イオンパッド
42 電位発生器
44 電線
62 アーム
63 索体
64 係止具
M 患者
S 治療空間

Claims (6)

  1. 磁気を発生する磁気発生装置(3)と、
    マイナスイオンを発生するマイナスイオン発生装置(4)と、
    床面(11)に立設されて前記磁気発生装置(3)が設けられたパネル(2)と、
    前記パネル(2)によって形成された治療空間(S)と、を備え、
    前記磁気発生装置(3)から前記治療空間(S)に向けて放射された磁気と、患者(M)に被着させた前記マイナスイオン発生装置(4)から発生されるマイナスイオンと、で前記治療空間(S)内の前記患者(M)を治療する縦型磁気マイナスイオン治療システム(1)であって、
    前記マイナスイオン発生装置(4)は、前記患者(M)の複数箇所に被着させてマイナスイオンを前記患者(M)の体内に注入させる複数のイオンパッド(41)と、
    前記複数のイオンパッド(41)に電線(43)でそれぞれ接続された電位発生器(42)と、
    を備えて構成され、前記患者(M)が被着している導電性の布で縫製した導電性衣類(7B)に対してマイナスイオンを放出し、
    前記導電性衣類(7B)は、一端がマイナスイオンを発生させる前記電位発生器(42)に電気的に接続された前記電線(43)の他端を接続するための接続端子(7Ba)を有し、
    前記治療空間(S)内の上方には、前記パネル(2)の上方から延設された梁部材(26)が配置され、
    前記梁部材(26)は、前記パネル(2)の左右外側から前記治療空間(S)の上方に亘って設けられて、正面視して門型形状の梁部材本体(26a)と、
    前記梁部材本体(26a)の左右下端に前後方向に向けて形成された傾倒防止部(26b)と、
    前記電線(43)を当該梁部材(26)に固定するための電線固定具と、を備えて構成され、
    複数の前記電線(43)は、一端側が前記電位発生器(42)に接続され、他端側が前記梁部材(26)から垂下して配線されて前記イオンパッド(41)及び前記接続端子(7Ba)に接続され、
    前記電位発生器(42)で生成されたマイナスイオンは、前記導電性衣類(7B)から前記患者(M)の体内に注入されることを特徴とする縦型磁気マイナスイオン治療システム。
  2. 前記接続端子(7Ba)は、前記導電性衣類(7B)の肩部、首部の後部、あるいは、背中部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の縦型磁気マイナスイオン治療システム。
  3. 前記接続端子(7Ba)は、前記導電性衣類(7B)に配置されている通電性糸に、導電性の金属から成るホック、あるいは、止めピンを接続した状態に取り付けられて成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の縦型磁気マイナスイオン治療システム。
  4. 前記治療空間(S)内の前記床面(11)には、前記患者(M)が運動を行う運動器具(5)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の縦型磁気マイナスイオン治療システム。
  5. 前記磁気発生装置(3)及び前記マイナスイオン発生装置(4)は、前記治療空間(S)内で運動を行う前記患者(M)に対して、前記磁気発生装置(3)からの前記磁気と、前記マイナスイオン発生装置(4)からの前記マイナスイオンとを、予め設定した所定時間放射することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の縦型磁気マイナスイオン治療システム。
  6. 前記磁気発生装置(3)及び前記マイナスイオン発生装置(4)は、電動式の運動器具(5)を使って運動を行っている前記患者(M)に対して、前記磁気発生装置(3)からの前記磁気と、前記マイナスイオン発生装置(4)の前記マイナスイオンとを放射することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の縦型磁気マイナスイオン治療システム。
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