JP6568460B2 - 電動ブラインドの制御装置及び方法 - Google Patents

電動ブラインドの制御装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、周辺環境に対応して電動ブラインドを制御する技術に関する。
従来、電動ブラインドの開閉度等を制御する制御装置が知られている。このような電動ブラインドの制御は、例えば、推定された太陽の高度及び方位等に基づいて実行されるが、実際の日射は、太陽高度及び方位のみに起因するものでなく、電動ブラインドが設置される建物の周辺環境、例えば、近隣のビルあるいは自建物に設置される庇や袖壁による日陰などの影響を受ける。このような日陰の影響を考慮した制御として、電動ブラインドを設置した第一の建物がその周囲の第二の建物により日陰になるか否かの判定結果に基づいて電動ブラインドの制御を行う電動ブラインドの制御装置及び制御方法が知られている(特許文献1参照)。
上述の制御によれば、近隣の建物についてその位置や高さなどの情報を予め取得し、取得した情報に基づいて電動ブラインドが設置された建物の壁面に投影される日陰を算出し、電動ブラインドが設置された窓が日陰内に位置するか否かを判定することにより、日陰に対応した電動ブラインドの制御が行われる。
特開2002−129852号公報
しかしながら、上述した制御によれば、近隣の建物の位置や高さ等の情報を予め取得する必要があり、また、近隣に新たに建物が建てられたり、また従来ある建物が取り壊されたりした場合、新たにその情報を取得しなければならない。つまり、電動ブラインドが設置された建物の周辺環境に対応する制御を行うにあたって、周辺環境の情報を予め取得しなければならない、という問題があった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電動ブラインドが設置された建物の周辺環境に関する情報を予め取得することなく、周辺環境に対応した電動ブラインドの制御を行うことができる、電動ブラインドの制御装置及び方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本実施形態における電動ブラインドの制御装置は、建物の開口部に設置された電動ブラインドの制御装置であって、撮像装置により前記開口部が撮像された階調画像を取得する画像取得部と、前記階調画像において前記開口部に対応する領域である開口部領域内の画素の階調値と所定の階調値を示す画素閾値との比較に基づいて、前記画素を所定の日射状態に属する画素である日射画素と判定する画素判定部と、前記開口部領域に占める前記日射画素の割合が所定の割合を示す領域閾値以上である場合、前記開口部領域が前記所定の日射状態に属すると判定する領域判定部と、前記領域判定部により前記開口部領域が前記所定の日射状態に属すると判定された場合、前記開口部領域に対応する開口部に設置された電動ブラインドを、前記所定の日射状態に対応した開度に制御する日射制御部とを備える。
本発明によれば、電動ブラインドが設置された建物の周辺環境に関する情報を取得することなく、周辺環境に対応した電動ブラインドの制御を行うことができる。
第1の実施形態に係る電動ブラインドの制御システムの全体構成、及び制御装置のハードウェア構成を示す概略図である。 制御装置の機能構成を示すブロック図である。 記憶部に記憶される閾値を示す図である。 制御装置の全体動作を示すフローチャートである。 撮像装置により撮像された撮像画像を示す概略図である。 撮像画像に基づく階調画像を示す概略図である。 階調画像における開口部領域及び周辺領域を示す概略図である。 判定処理の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る閾値設定処理の動作を示すフローチャートである。 画素判定処理の動作を示すフローチャートである。 領域判定処理の動作を示すフローチャートである。 主制御処理の動作を示すフローチャートである。 グレア処理の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る閾値設定処理の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る閾値設定処理の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る電動ブラインドの制御システムの全体構成を示す概略図である。 第4の実施形態に係る制御装置の全体動作を示すフローチャートである。 領域設定処理の動作を示すフローチャートである。 領域設定情報を示す図である。 第4の実施形態に係る階調画像における開口部領域及び周辺領域を示す概略図である。 第5の実施形態に係る電動ブラインドの制御システムの全体構成を示す概略図である。 画像処理装置及び制御装置の機能構成を示すブロック図である。 画像処理装置の全体動作を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係る制御装置の全体動作を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
(制御装置の構成)
まず、第1の実施形態に係る電動ブラインドの制御システムの全体構成、及び制御システムにおける制御装置のハードウェア構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る電動ブラインドの制御システムの全体構成、及び制御装置のハードウェア構成を示す概略図である。図2は、制御装置の機能構成を示す図である。図3は、記憶部に記憶される閾値を示す図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る電動ブラインドの制御システムは、制御装置1、撮像装置2、ブラインドコントローラ3、電動ブラインド9を備える。電動ブラインド9は建物の窓である開口部に対して室内側に設置され、その開閉状態をモータによって駆動する。この電動ブラインド9は1つ以上設置されていれば良く、本実施の形態においては4つの電動ブラインドが周辺環境に対応して個別に制御されるものとする。また、本実施の形態において、電動ブラインド9は、開閉角度を調節可能な複数のスラットを備えた横型ブラインドとするが、開閉状態を調節可能なブラインドであれば、他の種類のブラインドであっても良い。撮像装置2は室内側に設置され、電動ブラインド9をその周辺を含むように撮像する。ここで、撮像装置2は、制御対象とする全ての電動ブラインド9とその周辺を撮像範囲に収めることが可能な位置であれば、室内のいずれの場所に設置されても良い。制御装置1は、撮像装置2により撮像された撮像画像に基づいて、電動ブラインド9を、設置された建物の周辺環境に対応して個別に制御する。ここで、制御装置1は、周辺環境に対応した制御として窓面への実際の日射に基づく日射制御を行い、この日射制御の必要がない場合は太陽の高度や方位等に基づく主制御を行う。ここで、主制御は太陽の高度及び方位から算出した開閉状態を各ブラインドに送信する。ブラインドコントローラ3は、各電動ブラインド9に対応して設けられ、制御装置1による制御指示に基づいて対応する電動ブラインド9の開閉状態を制御する。
制御装置1は、ハードウェアとして、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ11、記憶部12、入出力部13、I/O14を備える。CPU10及びメモリ11は、協働して後述する各種機能を実行する。記憶部12は、不揮発性の記憶装置であり、後述する閾値を記憶する。入出力部13は、入力部としてのキーボードやマウス、出力部としてディスプレイ等を含む、制御システムの管理者、または利用者に対するユーザインターフェイスである。I/O14は、撮像装置2及びブラインドコントローラ3との間で信号を入出力するハードウェアインターフェイスである。
また、制御装置1は、図2に示すように、機能として、画像取得部101、画像生成部102、位置算出部103、画素判定部104、閾値設定部105、領域判定部106、日射制御部107、開度制御部108を備える。画像取得部101は、撮像装置2により撮像された撮像画像を取得する。画像生成部102は、画像取得部101により取得された撮像画像に基づいて階調画像を生成する。位置算出部103は、画像生成部102により生成された階調画像において、開口部に対応する開口部領域の位置を算出する。画素判定部104は、開口部領域内の画素を、閾値としての画素値に基づいて判定する。閾値設定部105は、画素判定部104による判定に用いられる閾値を設定する。領域判定部106は、画素判定部104により判定された画素の割合を、閾値としての割合に基づいて判定する。日射制御部107は、領域判定部106による判定結果に基づいて、後述する日射制御の実行を開度制御部108に指示する。開度制御部108は、日射制御部107による指示がある場合は日射制御を実行し、指示がない場合は、予め設定された太陽の高度や方位等に基づいて電動ブラインド9の開閉状態を制御する主制御を実行する。
日射制御部107により指示される日射制御は、日陰内に位置する開口部に対応した日陰制御と、日向内に位置する開口部に対応した日向制御、開口部に含まれるグレアに対応したグレア制御とを含み、これらの制御は、図3に示すような、記憶部12に記憶される閾値に基づいて、その実行の可否が判定される。具体的には、日陰閾値及び日陰領域閾値に基づいて日陰制御の実行の可否が判定され、日向閾値及び日向領域閾値に基づいて日向制御の実行の可否が判定され、日向制御実行後にグレア閾値及びグレア領域閾値に基づいてグレア制御の実行の可否が判定される。ここで、日陰閾値、日向閾値は互いにその値が異なる階調値であり、日陰閾値は日向閾値より低い値に設定される。日陰領域閾値、日向領域閾値は互いにその値が異なる割合であり、日陰領域閾値は日向領域閾値及びグレア領域閾値よりも高い値に設定される。
(制御装置の動作)
次に、制御装置の動作について説明する。図4は、制御装置の全体動作を示すフローチャートである。図5は、撮像装置により撮像された撮像画像を示す概略図である。図6は、撮像画像に基づく階調画像を示す概略図である。図7は、階調画像における開口部領域及び周辺領域を示す概略図である。なお、図4に示す全体動作は所定の時間毎に実行されるものとする。
図4に示すように、まず、画像取得部101は、撮像装置2により撮像された撮像画像を取得する(S101)。ここで、撮像画像は、図5に示すように、制御対象とする全ての電動ブラインド9とその周辺領域が含まれるように撮像される。また、撮像の際、電動ブラインド9は、設置される開口部が撮像装置2から見て最も露出する状態となるように、その開閉状態を一時的に制御されるものとする。なお、本実施の形態においては、撮像装置2は開口部を正面から撮像するものとし、撮像の際、電動ブラインド9はスラットが水平となる全開状態に制御されるものとする。
撮像画像の取得後、画像生成部102は、撮像画像に基づいて、図6に示すような階調画像を生成する(S102)。ここで、階調画像は8ビットグレイスケール形式の画像であり、各画素の階調値は0〜255の256段階で表現されるものとする。次に、位置算出部103は、階調画像における開口部の位置を算出し、図7に示すように、開口部に対応する画素の領域を開口部領域とし、それ以外の領域を周辺領域とする(S103)。ここで、開口部の位置は、開口部とその周辺の壁面や電動ブラインド9の構成要素とを判別するのに適した閾値以上の階調値を持つ画素を判定してラベリングし、ラベリングした領域が全て含まれる矩形を設定することにより算出される。
開口部の位置の算出後、後述する判定処理(S104)、日射制御処理(S105)、主制御処理(S106)が順次実行される。
次に、判定処理の動作について説明する。図8は、判定処理の動作を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず、日陰閾値、日向閾値、グレア閾値を設定する閾値設定処理が閾値設定部105により実行され(S201)、全ての開口部領域内の全ての画素について、日陰閾値、日向閾値、グレア閾値に基づいて判定する画素判定処理が画素判定部104により実行され(S202)、全ての開口部領域それぞれにおいて画素判定部104により判定された画素が占める割合を、日陰領域閾値、日向領域閾値、グレア領域閾値に基づいて判定し、判定に基づいて制御指示をする領域判定処理が領域判定部106及び日射制御部107により実行される(S203)。閾値設定処理、画素判定処理、領域判定処理の具体的な動作については次に詳述する。
まず、閾値設定処理の動作について説明する。図9は、第1の実施形態に係る閾値設定処理の動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、階調画像における全ての開口部領域における明暗差を算出する(S301)。ここで明暗差は、全ての開口部領域における全ての画素において、最も値が大きい階調値から最も値が小さい階調値を減算した値とする。なお、この明暗差は、その階調値の大きさについて、上位、下位それぞれに複数の画素を選択し、上位の画素の階調値の平均値から下位の画素の階調値の平均値を減算することにより算出しても良い。
明暗差の算出後、閾値設定部105は、明暗差に日陰係数を乗算する(S302)。ここで日陰係数は、予め設定された係数であり、明暗差に乗じた結果が0〜255の範囲内に収まるような値に設定され、少なくとも後述する日向係数及びグレア係数よりも小さい値とする。次に、閾値設定部105は、明暗差に日陰係数を乗じた値を日陰閾値に設定する(S303)。
日陰閾値の設定後、閾値設定部105は、明暗差に日向係数を乗算する(S304)。ここで日向係数は、日陰係数と同様に、予め設定された係数であり、明暗差に乗じた結果が0〜255の範囲内に収まるような値に設定される。また、日向係数は、少なくとも日陰係数よりも大きく後述するグレア係数よりも小さい値とする。次に、閾値設定部105は、明暗差に日向係数を乗じた値を日向閾値に設定する(S305)。
日向閾値の設定後、閾値設定部105は、明暗差にグレア係数を乗算する(S306)。ここでグレア係数は、日陰係数及び日向係数と同様に、予め設定された係数であり、明暗差に乗じた結果が0〜255の範囲内に収まるような値に設定される。また、グレア係数は、少なくとも日向係数よりも大きい値とする。次に、閾値設定部105は、明暗差にグレア係数を乗じた値をグレア閾値に設定する(S307)。
このように、開口部領域における最大階調値と最小階調値と差である明暗差に基づいて、日陰閾値、日向閾値、グレア閾値を設定することにより、日射量に対応するように閾値を可変とすることができる。例えば、明暗差が小さい場合は日射量も小さい傾向にあるため、各閾値を下げることにより日射量の低下に対応することができる。なお、本実施の形態に係る閾値設定処理において明暗差に係数を乗じることにより閾値を算出するようにしたが、明暗差と閾値との間に、明暗差が増大すると閾値も増大するような正の相関性が保たれていれば、明暗差に基づく如何なる方法により閾値が求められても良い。
次に、画素判定処理の動作について説明する。図10は、画素判定処理の動作を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、画素判定部104は、階調画像における全ての開口部領域に含まれる全ての画素のうち、1つの画素を選択し(S401)、選択した画素の階調値が日陰閾値以下か否かを判定する(S402)。
階調値が日陰閾値以下ではない場合(S402,NO)、画素判定部104は、選択した画素の階調値が日向閾値以上か否かを判定する(S403)。
階調値が日向閾値以上ではない場合(S403,NO)、画素判定部104は、階調画像における全ての開口部領域に含まれる全ての画素が選択されたか否かを判定する(S404)。全ての画素が選択されている場合(S404,YES)、画素判定部104は画素判定処理を終了する。
一方、全ての画素が選択されていない場合(S404,NO)、画素判定部104は、階調画像における全ての開口部領域に含まれる全ての画素のうち、未選択である1つの画素を選択する(S401)。
また、ステップS403の判断において、階調値が日向閾値以上である場合(S403,YES)、画素判定部104は、選択した画素を日向画素と判定し(S405)、階調画像における全ての開口部領域に含まれる全ての画素が選択されたか否かを判定する(S404)。
また、ステップS402の判断において、階調値が日陰閾値以下である場合(S402,YES)、画素判定部104は、選択した画素を日陰画素と判定し(S406)、階調画像における全ての開口部領域に含まれる全ての画素が選択されたか否かを判定する(S404)。
このように、階調画像における開口部領域内の全ての画素について、日陰閾値、日向閾値に基づく判定をすることによって、開口部領域内の画素は、日陰画素、日向画素、または、これらに属さない画素のいずれかに分類される。
次に、領域判定処理の動作について説明する。図11は、領域判定処理の動作を示すフローチャートである。
図11に示すように、領域判定部106は、まず、階調画像における全ての開口部領域のうち、1つの開口部領域を選択し(S501)、選択した開口部領域における日向画素の占める割合が日向領域閾値以上であるか否かを判定する(S502)。ここで、開口部領域に日向画素が一つでも存在する場合には、日向領域閾値以上であると判定しても良い。
日向画素の占める割合が日向領域閾値以上ではない場合(S502,NO)、領域判定部106は、選択した開口部領域における日陰画素の占める割合が日陰領域閾値以上であるか否かを判定する(S503)。
日陰画素の占める割合が日陰領域閾値以上である場合(S503,YES)、日射制御部107は、開度制御部108に対して、選択された開口部領域に対応する電動ブラインド9について日陰制御を指示し(S504)、領域判定部106は、階調画像における全ての開口部領域が選択されたか否かを判定する(S505)。
全ての開口部領域が選択されている場合(S505,YES)、領域判定部106は、領域判定処理を終了する。
一方、全ての開口部領域が選択されていない場合(S505,NO)、領域判定部106は、階調画像における全ての開口部領域のうち、未選択の開口部領域を選択する(S501)。
また、ステップS503の判断において、日陰画素の占める割合が日陰領域閾値以上ではない場合(S503,NO)、領域判定部106は、階調画像における全ての開口部領域が選択されたか否かを判定する(S505)。
また、ステップS502の判断において、日向画素の占める割合が日向領域閾値以上である場合(S502,YES)、日射制御部107は、開度制御部108に対して、選択された開口部領域に対応する電動ブラインド9について日向制御を指示し(S506)、領域判定部106は、階調画像における全ての開口部領域が選択されたか否かを判定する(S505)。
このように、各開口部領域について、日向画素、日陰画素が占める割合を閾値と比較することによって、窓面への実際の日射に基づく日射制御を行うことができる。また、日向画素、日陰画素の順に判定を行うことによって、日向制御、日陰制御の順にその指示が優先される。
次に、主制御処理の動作について説明する。図12は、主制御処理の動作を示すフローチャートである。
図12に示すように、まず、開度制御部108は、制御対象とする全ての電動ブラインドのうち、1つの電動ブラインド9を選択し(S601)、選択した電動ブラインド9について日向制御が指示されているか否かを判定する(S602)。
日向制御が指示されていない場合(S602,NO)、開度制御部108は、選択した電動ブラインド9について日陰制御が指示されているか否かを判定する(S603)。
日陰制御が指示されていない場合(S603,NO)、開度制御部108は、選択した電動ブラインド9を太陽位置に対応するスラット角に制御し(S604)、全ての電動ブラインドを選択したか否かを判定する(S605)。
全ての電動ブラインドが選択されている場合(S605,YES)、開度制御部108は、主制御処理を終了する。
一方、全ての電動ブラインドが選択されていない場合(S605,NO)、開度制御部108は、制御対象とする全ての電動ブラインドのうち、未選択の電動ブラインド9を選択する(S601)。
また、ステップS603の判断において、日陰制御が指示されている場合(S603,YES)、開度制御部108は、選択した電動ブラインド9に対して日陰制御を実行し(S606)、全ての電動ブラインドを選択したか否かを判定する(S605)。ここで、日陰制御は、水平状態となるようなスラット角に電動ブラインド9を制御するものとするが、太陽位置に基づいて制御されたスラット角を所定量だけ開方向に制御するようにしても良い。
また、ステップS602の判断において、選択した電動ブラインド9について日向制御が指示されている場合(S602,YES)、開度制御部108は、選択した電動ブラインド9に対して日向制御を実行し(S607)、後述するグレア処理を実行し(S608)、全ての電動ブラインドを選択したか否かを判定する(S605)。ここで、日向制御は、直射を遮蔽しながら最大限の眺望が得られるようなスラット角に電動ブラインド9を制御するものとするが、太陽位置に基づいて制御されたスラット角を所定量だけ閉方向に制御するようにしても良い。
次にグレア処理について説明する。このグレア処理は、日向制御後に実行され、室内で生じるグレアに対応して電動ブラインドを制御する処理である。図13は、グレア処理の動作を示すフローチャートである。なお、この処理においては、予め電動ブラインドが選択され、選択された電動ブラインドに対して日向制御が実行されているものとする。
図13に示すように、まず、画像取得部101は、撮像装置2により撮像された撮像画像を取得する(S901)。ここで撮像画像は、少なくとも、制御対象とする電動ブランド9、すなわち、選択されている電動ブラインド9が含まれるように撮像される。また、撮像の際、電動ブラインド9は、日向制御が実行された開閉状態となっているものとする。
撮像画像の取得後、画像生成部102は、撮像画像に基づいて、図6に示すような階調画像を生成する(S902)。ここで、階調画像はステップS102の処理によるものと同様である。次に、位置算出部103は、階調画像における開口部の位置を算出し、開口部に対応する画素の領域を開口部領域とし、それ以外の領域を周辺領域とする(S903)。なお、ここで開口部とは、選択されている電動ブラインド9に対応する開口部を示す。
次に、画素判定部104は、階調画像における開口部領域に含まれる全ての画素のうち、1つの画素を選択し(S904)、選択した画素の階調値がグレア閾値以上であるか否かを判定する(S905)。
階調値がグレア閾値以上でない場合(S905,NO)、画素判定部104は、階調画像における開口部領域に含まれる全ての画素が選択されたか否かを判定する(S906)。
全ての画素が選択された場合(S906,YES)、領域判定部106は、開口部領域におけるグレア画素の占める割合がグレア領域閾値以上であるか否かを判定する(S907)。ここで、開口部領域にグレア画素が一つでも存在する場合には、グレア領域閾値以上であると判定しても良い。
グレア画素の占める割合がグレア領域閾値以上ではない場合(S907,NO)、領域判定部106は、グレア処理を終了する。
一方、グレア画素の占める割合がグレア領域閾値以上である場合(S907,YES)、日射制御部107は、開度制御部108に対して、選択された開口部領域に対応する電動ブラインド9についてグレア制御を指示し(S908)、指示を受けた開度制御部108は、対象とする電動ブラインド9に対してグレア制御を実行する(S910)。ここで、開度制御部108は、グレア制御として、日向制御により制御された開度に対して、所定量だけ閉じる方向に電動ブランド9を制御する。
また、ステップS906において、全ての画素が選択されていない場合(S906,NO)、画素判定部104は、階調画像における開口部領域に含まれる全ての画素のうち、未選択である1つの画素を選択する(S904)。
また、ステップS905において、階調値がグレア閾値以上である場合(S905,YES)、画素判定部104は、選択した画素をグレア画素と判定し(S910)、階調画像における開口部領域に含まれる全ての画素が選択されたか否かを判定する(S906)。
上述したように、開口部領域内の画素の階調値を判定し、判定された画素が占める割合を判定することにより、開口部領域に対応する開口部面の日射が日向、日陰のいずれの状態にあるかを判定することができ、また、これらの状態に対応して電動ブラインドを制御することができる。また、日向制御が実行された電動ブラインドに対してグレア制御を行うことにより、光量差を起因とする不快なまぶしさが生じる状況に対応することができる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、近隣建物や自建物に設置された庇、袖壁からの影響によって開口部に影がかかったり、あるいは太陽からの直射が開口部に照射されないにもかかわらず、近隣建物や地面からの影響によって開口部に反射光が照射さたりする等、周辺環境の変化に対応したブラインドの制御が可能となる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る制御装置について説明する。第2の実施形態は、日陰閾値、日向閾値、グレア閾値の設定方法、即ち、閾値設定処理の動作が第1の実施形態と異なるものである。よって、第2の実施形態の説明として、第2の実施形態に係る閾値設定処理の動作のみを説明する。図14は、第2の実施形態に係る閾値設定処理の動作を示すフローチャートである。
図14に示すように、まず、閾値設定部105は、全ての開口部領域内の全ての画素の階調値の平均値を算出し(S701)、周辺領域内の全ての画素の階調値の平均を算出し(S702)、全ての開口部領域の平均値と周辺領域の平均値との差を明暗差として算出する(S703)。ここで明暗差は、具体的には、全ての開口部領域の平均値から周辺領域の平均値を減じた値であり、その結果がゼロ以下の値となる場合は1を代入するものとする。
明暗差の算出後、閾値設定部105は、日陰係数を明暗差により除算する(S704)。ここで日陰係数は、予め設定された係数であり、明暗差により除算された結果が0〜255の範囲内に収まるような値に設定される。なお、日陰係数、日向係数、グレア係数間の値の大小についての関係性は、第1の実施形態と同様である。次に、閾値設定部105は、日陰係数を明暗差により除算した値を日陰閾値に設定する(S705)。
日陰閾値の設定後、閾値設定部105は、日向係数を明暗差により除算する(S706)。ここで日向係数は、日陰係数と同様に、予め設定された係数であり、明暗差により除算された結果が0〜255の範囲内に収まるような値に設定される。次に、閾値設定部105は、日向係数を明暗差により除算した値を日向閾値に設定する(S707)。
日向閾値の設定後、閾値設定部105は、グレア係数を明暗差により除算する(S708)。ここでグレア係数は、予め設定された係数であり、明暗差により除算された結果が0〜255の範囲内に収まるような値に設定される。次に、閾値設定部105は、グレア係数を明暗差により除算した値をグレア閾値に設定する(S709)。
このように、開口部領域と周辺領域との差である明暗差に基づいて、日陰閾値、日向閾値、グレア閾値を設定することにより、電動ブラインドが設置される室内にいる人が感じる明るさに対応するように閾値を可変とすることができる。例えば、明暗差が大きい場合は室外が明るく且つ室内が暗い状況を示すと考えられる。このような場合、日向閾値またはグレア閾値は、明暗差が大きい程に小さく設定されるため、室内にいる人が感じるまぶしさを低減することができる。なお、本実施の形態に係る閾値設定処理において係数を明暗差で除算することにより閾値を算出するようにしたが、明暗差と閾値との間に、明暗差が増大すると閾値が減少するような負の相関性が保たれていれば、明暗差に基づく如何なる方法により閾値が求められても良い。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る制御装置について説明する。第3の実施形態は、日陰閾値、日向閾値、グレア閾値の設定方法、即ち、閾値設定処理の動作が第1の実施形態及び第2の実施形態と異なるものである。よって、第3の実施形態の説明として、第3の実施形態に係る閾値設定処理の動作のみを説明する。図15は、第3の実施形態に係る閾値設定処理の動作を示すフローチャートである。
図15に示すように、まず、閾値設定部105は、全ての開口部領域内の全ての画素の階調値の平均値を算出し(S801)、算出した平均値をログとして日時と対応付けて時系列順に記憶部12へ記憶する(S802)。
次に、閾値設定部105は、算出した平均値と直前の平均値との差を明暗差として算出する(S803)。ここで、直前の平均値とは、現平均値に対して時間的に直前の日時と対応付けられた平均値を示す。上述したように、制御装置1の全体動作は所定時間毎に行われるため、全体動作に含まれる閾値設定処理も同様に所定時間毎に行われる。よって、直前の平均値は具体的には直前の動作サイクルにおいて記憶部12へ記憶された平均値である。
明暗差の算出後、閾値設定部105は、明暗差に更新係数を乗じて更新値を算出する(S804)。ここで更新係数は、予め設定された係数であり、更新値が所定の範囲内に収まるような値に設定される。ここで、所定の範囲内とは、少なくとも−255〜255よりも小さい範囲であり、−50〜50のような閾値を増減させるのに適した範囲とする。次に、閾値設定部105は、日陰閾値に更新値を減算して日陰閾値を設定する(S805)。同様に、閾値設定部105は、日向閾値に更新値を減算して日向閾値を設定し(S807)、グレア閾値に更新値を減算してグレア閾値を設定する(S809)。
このように、開口部領域における現平均値と直前の平均値との差である明暗差に基づいて、日陰閾値、日向閾値、グレア閾値を増減させることにより、日射量の変化に起因する室内にいる人が感じる明るさに対応することができる。例えば、明暗差が正値であることは直前の動作サイクルと比較して日射量が増大したことを示し、この場合に各閾値が直前の動作サイクルの閾値と比較して低い値に更新されるため、開口部領域における画素は、日陰画素と判定されにくくなり、日向画素、グレア画素と判定されやすくなる。なお、本実施の形態に係る閾値設定処理において、明暗差に更新係数を乗じた更新値により各閾値を減算して各閾値を設定するようにしたが、明暗差と閾値との間に、明暗差が増大すると閾値も減少するような負の相関性が保たれていれば、明暗差に基づく如何なる方法により閾値が求められても良い。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態に係る電動ブラインドの制御システムについて説明する。第4の実施形態は、撮像装置の設置位置、及び位置算出部の動作が第1〜第3の実施形態とは異なる。よって、第4の実施形態の説明として、撮像装置の設置位置及びこの設置位置に対応した位置算出部の動作について説明する。図16は、第4の実施形態に係る電動ブラインドの制御システムの全体構成を示す概略図である。図17は、第4の実施形態に係る制御装置の全体動作を示すフローチャートである。
図16に示すように、本実施形態に係る電動ブラインドの制御システムは、建物90の外部に設置された撮像装置2aを用いる点が上述の実施形態とは異なる。撮像装置2aは、
上述の実施形態と同様に制御装置1に接続される。また、制御装置1が図16に図示しないブラインドコントローラ3に接続される点、ブランドコントローラ3がそれぞれ対応する電動ブラインド9に接続される点についても、上述の実施形態と同様である。撮像装置2aは、少なくとも、制御装置1による制御対象とする電動ブラインド9が設置された全ての開口部91が含まれるように、建物90の外部から建物を撮像する。本実施形態においては、全ての開口部91と、これらの開口部を有する建物の外壁の一面と、建物周辺の風景とが撮像されるように撮像装置2aが設置されるものとする。また、本実施形態において、説明上、撮像装置2aが真正面から建物を撮像しているものとして説明するが、対象とする全ての開口部91が撮像画像に含まれるように撮像するのであれば、どのように建物を撮像しても良い。
図17に示すように、本実施形態に係る制御装置の全体動作は、ステップS103の動作、即ち、階調画像に開口部領域と周辺領域を設定する動作が上述の実施形態とは異なる。上述の実施形態と同様に、まず、画像取得部101が撮像画像を取得し(S101)、画像生成部102が撮像画像に基づく階調画像を生成し(S102)、位置算出部103が後述する領域設定処理を実行し(S103a)、以降、上述した実施形態と同様に判定処理(S104)、日射制御処理(S105)、主制御処理(S106)が順次実行される。
次に、ステップS103aの領域設定処理について説明する。図18は、領域設定処理の動作を示すフローチャートである。図19は、領域設定情報を示す図である。図20は、第4の実施形態に係る階調画像における開口部領域及び周辺領域を示す概略図である。
図18に示すように、位置算出部103は、記憶部12からメモリ11に領域設定情報をロードし(S1001)、領域設定情報に基づいて、周辺領域を階調画像に設定し(S1002)、開口領域を階調画像に設定する(S1003)。
領域設定情報は、図19に示すように、ブラインドコントローラ3と、開口部領域と、周辺領域とを対応付けるものであり、制御装置1による電動ブラインド9の制御に先立って、予め設定され、制御装置1の記憶部12に記憶される。図19において、開口部領域とブラインドコントローラ3とが一対一に対応付けられているが、電動ブラインド9とブラインドコントローラ3との接続構成に合わせて、1つのブラインドコントローラ3に対して複数の開口部領域を対応付けても良い。この場合、所定のブラインドコントローラ3に対応付けられた複数の開口部領域内の全ての画素が1つの開口部領域として扱われる。これによって、電動ブラインド9に対するブラインドコントローラ3の数を低減することができる。
開口部領域及び周辺領域は、図20に示すように、撮像装置2aにより撮像された撮像画像に対して設定される。開口部領域及び周辺領域は、いずれも撮像画像に対して複数設定することができ、周辺領域は、少なくとも1つの開口部領域を取り囲むように設定され、周辺領域が設定されない場合は、開口部領域以外の全ての領域を周辺領域とする。開口部領域は、撮像画像における開口部に対応して設定される。周辺領域は撮像画像における建物の輪郭に対応して設定され、全ての開口部領域を包囲する1つの周辺領域を設定するか、一部の開口部領域を包囲する複数の周辺領域を設定することができる。例えば、撮像画像に対して、開口部領域1A,1B,1Cを取り囲む周辺領域1と、開口部領域2A,2B,2Cを取り囲む周辺領域2と、開口部領域3A,3B,3Cを取り囲む周辺領域3とを設定しても良い。この場合、領域設定情報において、それぞれの開口部領域は自身を取り囲む周辺領域と対応付けられる。このように周辺領域を複数設定することによって、上述した第2の実施形態における閾値の設定を精度高く行うことができる。
なお、図20において、開口部領域及び周辺領域は矩形となっているが、これらの領域は矩形に限らず、複数の画素を取り囲む領域であれば、どのような形状であっても良い。これによって、制御対象とする電動ブラインド9が設定された開口部を有する壁面に対する撮像装置2aの撮像方向を上下左右方向に傾斜させることができ、延いては、撮像装置2aの設置位置の自由度を向上させることができる。また、周辺領域は、周辺領域内の全ての画素としても良く、また、周辺領域内における開口部領域内の画素を除く全ての画素としても良い。
このように、撮像装置を建物の外部に設置し、開口部を外部から撮像することによって、撮像装置を建物の内部に設置する場合と比較して、各フロア、または各部屋の電動ブラインドの制御について、より少ない撮像装置で対応することができる。
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態に係る電動ブラインドの制御システムについて説明する。第5の実施形態は、制御システムが画像処理装置を更に備え、この画像処理装置が処理の一部を実行する点が第1〜第4の実施形態とは異なり、以降の説明においては、第1の実施形態との差異として第5の実施形態について説明する。図21は、第5の実施形態に係る電動ブラインドの制御システムの全体構成を示す概略図である。図22は、画像処理装置及び制御装置の機能構成を示すブロック図である。
図21に示すように、本実施形態に係る電動ブラインドの制御システムは、撮像装置2が画像処理装置4を介して制御装置1aと接続されている点が上述の実施形態とは異なる。なお、制御装置1aは、ハードウェア構成についてはI/O14がブラインドコントローラ3及び画像処理装置4との間で情報を入出力する以外の点で制御装置1と同様であり、後述するように機能構成について制御装置1と異なる。なお、本実施形態において、撮像装置2及び画像処理装置4が複数となっているが、これらは少なくとも1つ以上備えられていれば良い。また、複数の撮像装置2は、それぞれ、異なる室内に設置され、各室内のブラインド9を撮像するもの、同一室内において異なる方位の面のブラインド9を撮像するもの、同一室内の同一方位の面において異なる位置のブラインド9を撮像するもの、あるいは異なるフロアに設置されているブラインド9を撮像しているものとする。
画像処理装置4は、CPU(Central Processing Unit)40、メモリ41、記憶部42、I/O43を備える。CPU40及びメモリ41は、協働して後述する各種機能を実行する。記憶部42は、不揮発性の記憶装置であり、各種情報を記憶する。I/O43は、撮像装置2及び制御装置1aとの間で信号を入出力するハードウェアインターフェイスである。
図22に示すように、画像処理装置4は、機能として、画像取得部101、画像生成部102、位置算出部103、画素判定部104、閾値設定部105、領域判定部106、受信部109、出力部110を備える。このうち、受信部109及び出力部110以外の機能については、第1の実施形態と略同様である。受信部109は、後述する日射制御通知を制御装置1aから受信する。また、出力部110は、制御指示として、日陰制御指示、日向制御指示、グレア制御指示のいずれかを制御装置1aに出力する。
また、制御装置1aは、機能として、日射制御部107、開度制御部108、取得部111、通知部112を備える。このうち、取得部111及び通知部112以外の機能については第1の実施形態と略同様である。取得部111は、画像解析装置4により出力された判定結果を取得する。また、通知部112は、日射制御通知を画像処理装置4に出力する。
次に、画像処理装置の動作について説明する。図23は、画像処理装置の全体動作を示すフローチャートである。なお、この全体動作は、第1の実施形態と同様に、所定の時間毎に実行されるものとする。
図23に示すように、まず、受信部109は、制御装置1aにより出力された日射制御通知として、日向制御通知を受信したか否かを判断する(S1101)。ここで、日射制御通知は、フィードバックとして日射制御が実行されたことを示す情報であり、日陰制御が実行されたことを示す日陰制御通知、日向制御が実行されたことを示す日向制御通知、グレア制御が実行されたことを示すグレア制御通知のいずれか1つを含むものである。
日向制御通知が受信されない場合(S1101,NO)、ステップS101〜S104aまでの動作が順次実行される。ここで、ステップS104aとしての判定処理については、第1の実施形態とその動作が一部異なる。具体的には、領域判定処理におけるステップS504において出力部110が日陰制御指示を制御装置1aに出力する点、また、ステップS506において出力部110が日向制御指示を制御装置1aに出力する点が異なる。
一方、日向制御通知が受信された場合(S1101,YES)、画像処理装置4は、グレア処理を実行する(S608a)。ここで実行されるグレア処理は、第1の実施形態におけるグレア処理とその動作が一部異なる。具体的には、ステップS908,S909の処理が実行される代わりに、ステップS908aとして、出力部110がグレア制御指示を制御装置1aに出力する点が第1の実施形態におけるグレア処理とは異なる。
次に、制御装置の動作について説明する。図24は、制御装置の全体動作を示すフローチャートである。
図24に示すように、まず、取得部111は、グレア制御指示が画像処理装置4から制御装置1aに出力された否かを判断する(S1201)。
グレア制御指示が制御装置1aに出力されない場合(S1201,NO)、取得部111は、画像処理装置4により出力された日陰制御指示または日向制御指示を取得し(SS1202)、その後、ステップS105,S106aの動作が順次実行される。ここで、ステップS106aの動作としての主制御処理については、第1の実施形態とその動作が一部異なる。具体的には、ステップS608の処理が実行される代わりに、ステップS608aとして、通知部112が、日向制御が実行されたことを示す日向制御通知を画像処理装置4に出力する点が第1の実施形態における主制御処理とは異なる。
一方、グレア制御指示が制御装置1aに出力された場合(S1201,YES)、開度制御部108は、対象とする電動ブラインド9に対してグレア制御を実行する(S1203)。
このように、画像処理装置がブラインド制御の処理の一部を実行することによって、制御装置の処理負荷を軽減することができる。また、ユーザインターフェイスを必要としない画像処理装置として、制御装置と比較して安価な装置を用いることによって、制御システムに掛かるコストを低減することができる。特に、制御対象であるブラインドが多数ある場合、また、制御対象であるブラインドが複数の部屋に配置されている場合に本実施形態は有効である。
なお、本実施形態においては、画像処理装置は、グレア制御について、制御装置からの日射制御通知としての日向制御通知に応じて、画像処理及び判定処理を行なうようにしたが、制御装置から画像処理装置への通知は省略することもできる。この場合、画像処理装置では、日向制御指示を制御装置に出力した後、一定周期で画像取得を行なって画素判定や領域判定を行ない、その判定結果を制御装置に出力し、制御装置にて日射制御処理を行なうことで実現できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、上述した各実施形態において、各閾値を互いに同様の閾値設定処理により設定するようにしたが、各閾値を異なる閾値設定処理により設定するようにしても良い。例えば、日陰閾値については第1の実施形態に係る閾値設定処理により設定し、日向閾値、グレア閾値については第2の実施形態に係る閾値設定処理により設定することも可能である。また、各閾値それぞれについて、異なる閾値設定処理を組み合わせてその値を設定しても良い。例えば、各閾値を第1の実施形態に係る閾値設定処理により設定した上で、第2の実施形態に係る閾値設定処理により増減させるようにしても良い。
1 制御装置
2 撮像装置
9 電動ブラインド
12 記憶部
101 画像取得部
102 画像生成部
103 位置算出部
104 画素判定部
105 閾値設定部
106 領域判定部
107 日射制御部
108 開度制御部

Claims (7)

  1. 建物の開口部に設置された電動ブラインドの制御装置であって、
    撮像装置により前記開口部が撮像された階調画像を取得する画像取得部と、
    前記階調画像において前記開口部に対応する領域である開口部領域内の画素の階調値と所定の階調値を示す画素閾値との比較に基づいて、前記画素を所定の日射状態に属する画素である日射画素と判定する画素判定部と、
    前記開口部領域に占める前記日射画素の割合が所定の割合を示す領域閾値以上である場合、前記開口部領域が前記所定の日射状態に属すると判定する領域判定部と、
    前記領域判定部により前記開口部領域が前記所定の日射状態に属すると判定された場合、前記開口部領域に対応する開口部に設置された電動ブラインドを、前記所定の日射状態に対応した開度に制御する日射制御部と
    を備える電動ブラインドの制御装置。
  2. 前記開口部領域内の画素の階調値に基づいて、前記画素閾値を設定する閾値設定部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の電動ブラインドの制御装置。
  3. 前記閾値設定部は、前記開口部領域内の画素間の階調値の差に基づいて、前記画素閾値を設定することを特徴とする請求項2に記載の電動ブラインドの制御装置。
  4. 前記閾値設定部は、前記開口部領域内の画素の階調値と、前記階調画像において前記開口部以外の部分に対応する領域である周辺領域内の画素の階調値との差に基づいて、前記画素閾値を設定することを特徴とする請求項2に記載の電動ブラインドの制御装置。
  5. 前記画像取得部は所定の時間毎に前記階調画像を取得し、
    前記閾値設定部は、開口部領域内の画素の階調値の平均値を算出して時系列順に記憶部に記憶し、算出した平均値と前記記憶部に記憶された直前の平均値との差を算出し、該差に基づいて、前記画素閾値を設定することを特徴とする請求項2に記載の電動ブラインドの制御装置。
  6. 前記撮像装置は、前記建物の外部から前記開口部を撮像することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の電動ブラインドの制御装置。
  7. 建物の開口部に設置された電動ブラインドの制御方法であって、
    撮像装置により前記開口部が撮像された階調画像を取得し、
    前記階調画像において前記開口部に対応する領域である開口部領域内の画素の階調値と所定の階調値を示す画素閾値との比較に基づいて、前記画素を所定の日射状態に属する画素である日射画素と判定し、
    前記開口部領域に占める前記日射画素の割合が所定の割合を示す領域閾値以上である場合、前記開口部領域が前記所定の日射状態に属すると判定し、
    前記開口部領域が前記所定の日射状態に属すると判定された場合、前記開口部領域に対応する開口部に設置された電動ブラインドを、前記所定の日射状態に対応した開度に制御する、電動ブラインドの制御方法。
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