JP6566696B2 - エア式マッサージ機 - Google Patents

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Description

本発明は、エア式マッサージ機に関するものであり、特に、使用者の下肢をマッサージするのに好適な下肢用のエア式マッサージ機に関する。
従来より、人体の下肢をマッサージできる下肢用のエア式マッサージ機(以下、単に、下肢用マッサージ機と呼ぶことがある)が開発されており、例えば、特許文献1に示すようなものがある。
特許文献1に開示された下肢用マッサージ機は、使用者の脚の周りを包むように装着すると共に、圧縮空気によって膨張収縮され脚のマッサージを行う複数のマッサージバッグと、圧縮空気の供給・排出を制御するマッサージ装置本体と、マッサージ装置本体からの圧縮空気をマッサージバッグに供給する空気供給チューブとを有している。
特開2011−30948号公報
しかしながら、近年においては、ユーザからの要望は多様なものが挙がってきている。
例えば、特許文献1(同文献の図1)のような下肢用マッサージ機は、装置自体が大がかりなものであると共に、ブーツ形状のマッサージ部材を下肢に巻き付けるように装着する必要があるものであり、装着に大変な手間がかかり使いづらいので、下肢の着脱が容易な下肢用マッサージ機を開発して欲しいとの要望がある。また、様々な場所に設置することが可能な下肢用マッサージ機を開発して欲しいとの要望もある。
さらに、下肢(施療部)に対してマッサージ感を高めるために、温熱を下肢に付与しながら押圧マッサージ動作を行う温熱マッサージ機能を備えて欲しいとの要望も挙がってきている。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、施療部に対して押圧マッサージを行う一対の筒部材をコンパクトに収納することで様々な場所に設置することを可能とし、且つ施療部に対して温熱を付与することのできる機能を備えることで、使用者が所望の場所にて下肢に対して温熱マッサージを行うことができるエア式マッサージ機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
本発明にかかるエア式マッサージ機は、施療部に対して押圧マッサージするエアバッグと、当該エアバッグに空気を供給するポンプと、前記ポンプからの空気を前記エアバッグに導く空気供給ホースと、を有するエア式マッサージ機において、当該エア式マッサージ機は、前記エアバッグ、前記ポンプ、及び前記空気供給ホースを内部に格納する格納体を有しており、前記格納体には、当該格納体の内空間を加熱する加熱装置が設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記格納体の内部に、当該格納体の内空間を加熱する加熱装置が格納されているとよい。
好ましくは、前記加熱装置は、温風ヒータとされ、前記温風ヒータの送出口と前記ポン
プの吸入口は、非連結とされているとよい。
好ましくは、前記加熱装置は、前記ポンプの近傍に配備されているとよい。
好ましくは、前記加熱装置の作動に連動して又は非連動で、前記ポンプが作動可能とされているとよい。
好ましくは、本発明のエア式マッサージ機が、開口された上部から前記施療部である下肢が挿入可能な筒部材と、前記筒部材に設けられ、且つ挿入された前記下肢に対して押圧マッサージするエアバッグと、当該エアバッグに空気を供給するポンプと、前記ポンプからの空気を前記エアバッグに導く空気供給ホースと、前記筒部材、前記エアバッグ、前記ポンプ、及び空気供給ホースを格納する格納体と、を有する下肢用マッサージ機とされているとよい。
好ましくは、前記筒部材は左右一対に配備されていて、前記ポンプは、左右一対配備された前記筒部材の中央に設けられていて、前記加熱装置で加熱された前記空気を吸入し、当該加熱空気を空気供給ホースを介して前記エアバッグに供給するとよい。
また、本発明に係るエア式マッサージ機の最も好ましい形態は、施療部に対して押圧マッサージするエアバッグと、当該エアバッグに空気を供給するポンプと、前記ポンプからの空気を前記エアバッグに導く空気供給ホースと、を有するエア式マッサージ機において、当該エア式マッサージ機は、前記エアバッグ、前記ポンプ、及び前記空気供給ホースを内部に格納する格納体を有しており、前記格納体には、当該格納体の内空間を加熱する加熱装置が設けられており、前記加熱装置は、熱風を格納体の内部に拡散させて格納体内の空間全体の空気を暖める温風ヒータとされ、前記ポンプは、前記温風ヒータで暖められた格納体内の温風を吸い込む吸入口を備えており、前記温風ヒータの送出口と前記ポンプの吸入口は非連結とされていることを特徴とする。
本発明によれば、施療部に対して押圧マッサージを行う一対の筒部材をコンパクトに収納することで様々な場所に設置することを可能とし、且つ施療部に対して温熱を付与することのできる機能を備えることで、使用者が所望の場所にて下肢に対して温熱マッサージを行うことができる。
本発明のエア式マッサージ機の斜視図である。 本発明のエア式マッサージ機の内部構造を示した前方斜視図である。 本発明のエア式マッサージ機の内部構造を示した側面図である。 本発明のエア式マッサージ機の内部構造を示した後方斜視図である。 本発明のエア式マッサージ機に備えられた温熱マッサージ機構の概念図である。
以下、本発明にかかるエア式マッサージ機の実施形態を、図に基づいて説明する。
なお、本実施形態においては、施療部を使用者の下肢Lとし、その下肢に対して、押圧マッサージ動作と温熱マッサージ動作を行うことのできる下肢用のエア式マッサージ機1を例に挙げて、説明する。
図1〜図5は、本発明にかかる下肢用のエア式マッサージ機1の構成及び使用態様を示している。
なお、本明細書において「ふくらはぎG」は、人間の下肢(施療部)Lのうち、膝下であって且つ足首より上の部分を言い、「足」は、人間の下肢Lのうち、膝下であって且つ足首より下の部分を言う。また、「踵K(かかと)」は、足首のほぼ真下の部分であって且つ足の後側の部分を言うものとする。また、「足の甲F」は、足の水平方向中途部であって且つ土踏まずに対向する上側部分を言うものとする。
また、以下の説明では、図3の左右方向を実際の装置での前後方向と呼び、図3の上下方向を実際の装置における上下方向と呼ぶ。図3の紙面貫通方向を実際の装置での左右方向又は幅方向と呼ぶ。これらの方向は、各図において矢印をもって示しており、下肢Lを下肢用マッサージ機1に差し入れた使用者から見た方向と一致する。
図1〜図5に示すように、本実施形態の下肢用マッサージ機1は、例えば椅子などに着座した使用者の下肢L(ふくらはぎG、踵K、足の甲Fなど)をマッサージ可能となって
いる。
下肢用マッサージ機1は、開口された上部から施療部である下肢Lが挿入可能で且つ側面視でL字状に形成された一対の筒部材5と、この筒部材5に設けられ、且つ挿入された下肢Lに対して押圧マッサージするエアバッグ10a〜10cと、このエアバッグ10a〜10cに空気を供給するポンプ12と、ポンプ12からの空気をエアバッグ10a〜10cに導く空気供給ホース11と、一対の筒部材5、エアバッグ10a〜10c、ポンプ12、及び空気供給ホース11を格納する格納体(ケース体)2とを有する。
加えて、格納体2、すなわち下肢用マッサージ機1は、当該格納体2の内空間を加熱する加熱装置23が設けられている。
また、この下肢用マッサージ機1は、側面視で略三角形状のケース体2(ケーシング)を有しており、このケース体2の内部に一対の筒部材5が左右に並んで支持されている。つまり、本発明の下肢用マッサージ機1は、一対の筒部材5とケース体2とが一体的な構成とされている。
図1〜図4に示すように、本実施形態の下肢用マッサージ機1は、筒部材5がケース体2の背面側に設けられているため、使用者は下肢Lを筒部材5の後方上側(背面上方)から前方下側に向かって挿入する構造となっている。
また、本実施形態の下肢用マッサージ機1は、前述した下肢L全体のマッサージ動作に加えて、ふくらはぎG、踵K、足の甲Fの各マッサージ動作を選択して行えるようにもなっている。
図1に示すように、ケース体2(格納体)は、前カバー2aと後カバー2bと底部2cとを有し、筒部材5、ポンプ12、加熱装置23(共に詳細は後述する)などを格納する筐体である。ケース体2は、正面視で横長又は縦長の長方形或いは正方形とされ、側面視で筒部材5の形状と略同じL字(ブーツ)形状とされている。
図1、図3に示すように、前カバー2aは、一対の筒部材5の前面を覆うことのできる大きさで、且つ筒部材5の湾曲した前面と同じ形状(R形状)で形成されている。R形状に形成された前カバー2aが、筒部材5の湾曲した前面に密着することにより、筒部材5を立設するように支持している。
後カバー2bは、背面視で逆T字状の部材であって、上部から下部に向かってほぼ垂直に伸び、その下部で略水平方向に二分割された形状である。後カバー2bの上部から下部に向かって伸びた縦長の外側縁は、筒部材5の左右方向内側面に密着する。一方、後カバー2bの下部(水平方向に二分割された部分)の上側縁は、筒部材5の下端部の後面に密着する。このように後カバー2bは、筒部材5の左右方向内側面、及び後面に密着することで、筒部材5を立設するように支持している。
つまり、ケース体2は、一対の筒部材5の前側を覆うように形成されている。
また、後カバー2bの上部には、押圧マッサージ動作、及び温熱マッサージ動作を切り替え可能にする運転操作スイッチ22が配備されている。
以上述べた、前カバー2aと、後カバー2bの上部の外側縁及び下部の上側縁と、に取り囲まれた左右一対の空間、すなわちケース体2の下部側から上端にかけて連続的に開口された左右一対の空間を、一対の筒部材5を嵌め入れるための挿入凹部3としている。
一方で、底部2cは、皿状の板材であって、足裏マッサージ装置(詳細は後述する)を配備するものである。また、底部2cには、足裏マッサージ装置を構成する回転軸16(詳細は後述する)を支持する支持部材17が2つ立設されている。
以下の説明において、一対の筒部材5、エアバッグ10a〜10cの構成は左右で同じ
であるため、使用者の左側の下肢Lが挿入される筒部材5に着目して説明する。
図2〜図4に示すように、筒部材5は、水平方向を向く水平筒部材5aと、垂直方向を向く垂直筒部材5bとを組み合わせたL字形状に形成したものであり、ケース体2に略直立状態で支持されている。この筒部材5は、水平筒部材5aが足の甲F〜足先を覆うと共に、垂直筒部材5bが、踵K〜ふくらはぎGを覆うものである。筒部材5は、可撓性を有する布などで形成された所定の厚みを有する有底の部材であり、様々な形状の下肢Lに適用可能となっている。
この筒部材5(特に、垂直筒部材5b)の前面、左右方向側面、後面の少なくとも一つの面がR形状に形成された前カバー2aに密着することで、筒部材5がケース体2に支持されている。
筒部材5が支持される側の面とは別の面、すなわち後カバー2b側の面(背側面)には、上端から下端にかけて、上下方向に長い線のように切れ込まれている切り込み部8が形成されている。切り込み部8には、下肢Lを着脱するために、切り込み部8を開閉可能にする係合部材9(例えば、線ファスナーや面ファスナーなど)が備えられている。
筒部材5は、下肢Lの挿入方向に沿った切り込み部8及び係合部材9により、幅(左右)方向に拡張可能となっていて、下肢Lの着脱を容易にしている。
このような筒部材5の外周囲には、下肢Lに対して押圧マッサージするエアバッグ10a〜10c(下肢用マッサージ機構)が、複数備えられている。
詳しくは、図2〜図4に示すように、筒部材5の水平筒部材5aの上側面に第1エアバッグ10aを備え、垂直筒部材5bの下側面に第2エアバッグ10bを一対備え、垂直筒部材5bの上側面に第3エアバッグ10cを一対備えている。
第1エアバッグ10a〜第3エアバッグ10cは、ポンプ12からの加圧された空気を貯留可能に形成され、例えば「長方形状」乃至は「楕円形状」などの形状とされた袋体であり、大きく膨張できるように膨縮自在に形成されている。なお、第1エアバッグ10a〜第3エアバッグ10cの形状は、下肢Lに対して押圧マッサージすることができるものであれば、特に限定しない。
第1エアバッグ10aは、水平筒部材5aの上側面に一つ以上配備されているものであって、水平筒部材5aの下部(底)の幅方向一方端から他方端にかけての外周面、すなわち水平筒部材5aの下部(底)を除く全ての面を覆うと共に、当該上側面から下方に向かって水平筒部材5aを押圧するものである。
第2エアバッグ10bは、垂直筒部材5bの幅方向内側面及び外側面の下側に一対配備されているものであって、高さが垂直筒部材5bの上下方向中途部から下側、且つ幅が垂直筒部材5bの前端から後端に亘って囲まれる側面(垂直筒部材5bの下半分の側面)、すなわち垂直筒部材5bの幅方向内側面及び外側面の下側のほぼ全面を覆うと共に、外側から内部に向かって垂直筒部材5bの下側を押圧するものである。
また、この第2エアバッグ10bは、前端側が第1エアバッグ10aの後端側に覆われる、すなわちオーバラップする(重なる)ように配備されている。このような配備とすることで、踵K〜足先にかけて均等に押圧マッサージを付与することができる。
第3エアバッグ10cは、垂直筒部材5bの幅方向内側面及び外側面の上側に一対配備されているものであって、高さが垂直筒部材5bの上下方向中途部から上側、且つ幅が垂直筒部材5bの前端から後端に亘って囲まれる側面(垂直筒部材5bの上半分の側面)、すなわち垂直筒部材5bの幅方向内側面及び外側面の上側のほぼ全面を覆うと共に、上側の外側から内部に向かって垂直筒部材5bを押圧するものである。
さて、これら第1エアバッグ10a〜第3エアバッグ10cには、ポンプ12からの送出された空気を供給して、各エアバッグ10a〜10cを膨張させる空気供給ホース11がそれぞれ設けられている。空気供給ホース11には、例えば可撓性を有するゴムチューブなどを採用してもよい。
このように、第1エアバッグ10aが膨張することにより、水平筒部材5aに差し込まれた足の甲F及びその周辺(足先など)が、押圧マッサージされることとなる。また、各第2エアバッグ10bが膨張することにより、垂直筒部材5bに差し込まれた踵Kの内側面及び外側面が、幅方向外側から押圧マッサージされることとなる。また、各第3エアバッグ10cが膨張することにより、垂直筒部材5bに差し込まれたふくらはぎGの内側面及び外側面が、幅方向外側から押圧マッサージされることとなる。
上記した第1エアバッグ10a〜第3エアバッグ10cは、それぞれ独立して膨縮動作をさせることができる。例えば、足の甲Fだけ押圧マッサージをする場合、第1エアバッグ10aだけを膨縮動作させることができる。
加圧した空気を供給してエアバッグ10a〜10cを膨張させるポンプ12(コンプレッサ)と、エアバッグ10a〜10cへの空気の導入とエアバッグ10a〜10cからの空気の排出を切り替える、すなわちエアバッグ10a〜10cに供給する空気の量を制御する電磁弁13と、この電磁弁13を制御する制御装置21とがケース体2の内部に収納されている。
ポンプ12(空気ポンプ)は、左右一対配備された筒部材5の中央に設けられていて、ホースを介して電磁弁13に接続されている。ポンプ12は、加圧した空気を電磁弁13に送出し、その電磁弁13を経た後、各エアバッグ10a〜10cにその空気を供給する。
電磁弁13は、底部2cに配備されていて、各エアバッグ10a〜10cに設けられているホースに接続されている。この電磁弁13は、制御装置21にて制御されており、ポンプ12から送出された空気を所定のエアバッグ10a〜10cに送出している。
制御装置21は、複数の押圧マッサージのプログラムが組み込まれていて、プログラムごとにエアバッグ10a〜10cの膨張を制御している。
これらより、使用者は、下肢Lに対して希望の押圧マッサージを選択することができる。
図2〜図4に示すように、足裏マッサージ装置は、挿入された下肢Lの足裏に対して押圧マッサージする突起部が一対配備されたマッサージ部材14(円筒状の回転ローラ)と、支持部材17に回転自在に支持され、且つマッサージ部材14を回転させる回転軸16と、回転軸16を駆動させる電動モータ19と、電動モータ19の回転駆動力を回転軸16に伝達するギアボックス20を有する。
この足裏マッサージ装置は、電動モータ19の回転駆動力をギアボックス20を介して、回転軸16に伝達して、その回転軸16と供回りする回転ローラ14を回転させる。回転ローラ14の回転によって、配備されている半円弧状の突起部が下肢Lの足裏に対して強く指圧するような押圧マッサージする。上記した回転ローラ14(マッサージ部材)の回転動作は、前述の制御装置21により制御されている。
つまり、回転ローラ14の回転動作は、第1エアバッグ10a〜第3エアバッグ10cが上記した膨縮動作を繰り返すときに、これらと連動して回転するように制御されている。なお、回転ローラ14(マッサージ部材)の回転動作とエアバッグ10a〜10cの膨縮動作とは、それぞれが独立して動作するように制御されていてもよい。
さて、本実施形態の下肢用のエア式マッサージ機1において、最も特徴的な機構、すなわち温熱機構(温熱マッサージ機構)について、図を基に説明する。
図5は、本実施形態の下肢用のエア式マッサージ機1に備えられた温熱マッサージ機構の概念図であり、筒部材5は省略している。
図3〜図5に示すように、本実施形態の温熱マッサージ機構は、ケース体(格納体)2に設けられた加熱装置23で、略密閉とされたケース体2内の空間、すなわちケース体2内部に存在する外気温とされた空気Cを適切な温度まで暖め、その暖められた空気(加熱空気)Hを用いて、各エアバッグ10a〜10cを膨張・収縮させて、筒部材5に挿入された下肢(施療部)Lに対して押圧マッサージをする機構である。
なお、本実施形態の加熱装置23においては、温風ヒータを採用し、ケース体2の内部に格納している。また、温風ヒータ23の配備位置に関しては、ケース体2の内部の所定位置に設置したり、ケース体2の外壁などに配備するなど、ケース体2内の空間を暖める構成であれば、特に限定しない。
詳しくは、温風ヒータ23(内部構成は図示せず)は、電熱線(ニクロム線)など熱源を発生させる熱源発生部と、空気Cを吸い込むファンと、ファンを駆動させる駆動モータと、サーモスタット、温度ヒューズなど安全装置と、熱源発生部、ファン、駆動モータ、安全装置などを収納する収納体からなるものであり、市販されているドライヤーなどとほぼ同じ構成である。
この温風ヒータ23は、上記した制御装置21により、ケース体2内の空間に送出する空気Hの温度が制御されている。暖められた空気(温風)Hの温度を制御する方法としては、例えば、各エアバッグ10a〜10c内の温風Hの温度上昇乃至は下降などの温度変動を一定すべく、ケース体2内の空間に設けられた温度センサで検出された温風Hの温度変動に基づき、温風ヒータ23の加熱温度を操作する制御技術であるフィードバック制御(FB制御)などが挙げられる。
また、温風ヒータ23は、ポンプ12に温風Hを取り込みされ易くするため、送出口がポンプ12の吸入口の方向を向き、且つこのポンプの近傍に配備されている。
さらに、温風ヒータ23の送出口とポンプ12の吸入口は、非連結とされている。すなわち、温風ヒータ23の送出口から出た熱風は、ケース体2の内部に拡散する構成とされている。
その理由としては、本願発明者らは、温熱を下肢Lに付与しながら押圧マッサージ動作を行う温熱マッサージ機能を備えて欲しいとの要望に答えるべく、まず温風ヒータ23の送出口とポンプ12の吸入口を連結した構成、すなわち温風ヒータ23で暖められた空気Hを直接ポンプ12に供給する機構を作成した。
しかしながら、図5に示すように、ポンプ12とエアバッグ10a〜10cは離れた位置にあるので、空気供給ホース11が長く、その空気供給ホース11内を通過する温風Hは、ケース体2内の空気C(外気温と略同温)により、エアバッグ10a〜10cに到達する時点で冷却されてしまうこととなる。また、ポンプ12自体が冷えていたり、エアバッグ10a〜10cが低温であると、供給された温風Hの熱が、下肢Lに伝わらないことになる。それ故、所望の温熱マッサージ動作が行えないことがわかった。
そこで、本願発明者らは、鋭意研究を重ね、ケース体2内の空間全体の空気Cを暖める構成に想到するに到った。詳しくは、温風ヒータ23の送出口とポンプ12の吸入口を非連結、すなわち温風ヒータ23をポンプ12の近傍で且つ完全に独立した位置に配備し、ケース体2内の空間全体の空気Cを暖めるようにした。
温風ヒータ23をこのような配置とすることで、エアバッグ10a〜10cの内部にポンプの吸入口から吸い込まれた温風Hを供給することができると共に、そのエアバッグ10a〜10cもケース体2内の温風Hにより暖められる。さらには、ケース体2内の温風
Hにより、可撓性の空気供給ホース11やポンプ12も暖められて、内部を通過する温風Hが所定の温度のままに維持することが可能となる。
また、本実施形態においては、温風ヒータ23の作動に連動して又は非連動で、ポンプ12が作動可能とされている。例えば、ポンプ12を停止しておき、その一方で温風ヒータ23動作させて、温風Hを下肢Lに送風して暖めて血行を促進させるような動作も可能とされる。
次に、図5に基づいて、本実施形態の下肢用マッサージ機1の動作状況を説明する。
なお、本実施形態の下肢用マッサージ機1は、下肢Lに対して押圧マッサージする押圧マッサージ動作と、温風ヒータ23により暖められた空気(温風)Hを用いて、施療部に対して暖めると共に押圧マッサージする温熱マッサージ動作とが切り替え可能としている。
以下の説明においては、特に、温熱マッサージ動作について説明する。
まず、使用者は、ファスナー9(係合部材)を降ろして、筒部材5を開放して左右の下肢Lを筒部材5に嵌め入れて、ファスナー9を上げて下肢Lを固定する。そうすると、足の甲Fが第1エアバッグ10aの位置に配備され、踵Kが第2エアバッグ10bに配備され、ふくらはぎGが第3エアバッグ10cに配備されることとなる。
そして、使用者は、運転操作スイッチ22をオンに操作して、ポンプ12及び温風ヒータ23を作動させる。
温風ヒータ23では、ファンが駆動してケース体2内に存在する常温の空気C(図5中の黒色の矢印)を吸い込み、その空気Cを電熱線(ニクロム線)などの熱源発生部で熱交換させて、空気Cを暖める。そして、温風Hを送出口からケース体2内に送出する(図5中のグレー色の矢印)。
ポンプ12では、ケース体2内の温風Hを吸入口から吸い込み、加圧する。加圧された温風を電磁弁13、可撓性の空気供給ホース11を介して、第1エアバッグ10a〜第3エアバッグ10cに供給する。
第1エアバッグ10a〜第3エアバッグ10cにおいては、温風Hが供給され膨張が開始すると、第1エアバッグ10aによって足の甲Fが押圧され、第2エアバッグ10bによって踵Kの幅方向の側面が押圧され、第3エアバッグ10cによってふくらはぎGの幅方向の側面が押圧されて、下肢Lが効果的に押圧マッサージされる状態となる。さらに、温風ヒータ23から送出された温風Hにより、下肢Lに対して効果的に暖められる。
すなわち、エアバッグ10a〜10cによる押圧マッサージと、温風ヒータ23から送出された温風Hにより、下肢Lに対して温熱マッサージが効果的に行われる。
また、第1エアバッグ10aを膨張させて、その後に第2エアバッグ10bを膨張させると共に第1エアバッグ10aを収縮させて、さらにその後に第3エアバッグ10cを膨張させると共に第2エアバッグ10bを収縮させる膨縮動作を行うことで、下肢Lの血液を上方(大腿より上方)に送ることができるようになり、下肢Lの血行を促進させることができる。
以上、本発明の下肢用のエア式マッサージ機1によれば、下肢Lに対して押圧マッサージを行う一対の筒部材5をコンパクトに収納することで様々な場所に設置することを可能とし、且つ下肢Lに対して温熱を付与することのできる温風ヒータ23(温熱マッサージ機構)を備えることで、使用者が所望の場所にて下肢Lに対して温熱マッサージを行うことができる。
ところで、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、実施形態では、施療対象を下肢Lとしたエア式マッサージ機1を例に挙げて説明したが、施療対象を腕などの上肢としたエア式マッサージ機などでも、本発明は適用可能である。すなわち、本発明は、使用者の様々な部位を施療対象とした技術である。例えば、椅子型マッサージ機の座部や背部にエアバッグを配備し、当該座部や背部の内部空間に加熱装置23を配設した上で、座部や背部内の空間及びエアバッグ、エアバッグに供給される空気を加熱するようにするとよい。
また、実施形態の説明では、ケース体2は略密閉としたが、厳密に密閉空間とされていなくてもよい。例えば、図5中のグレー色の破線矢印に示すように、ケース体2において、下肢Lの近傍に対応する箇所に布などの通気性を有する部材を設けたり、下肢Lの近傍に対応する箇所に孔を形成しておくなどして温風Hを下肢Lに送風して、下肢Lを効果的に暖めるようにしていてもよい。
また、ケース体2に関し、プラスチックなどで形成されたものを例に挙げて説明したが、布など可撓性を有する部材で形成されていてもよい。
また、本実施形態では、切り込み部8を筒部材5の背面に形成したものとして説明したが、筒部材5の左右方向外側面に形成してもよい。
また、筒部材5の支持方法に関しては、本実施形態の説明は一つの例であり、筒部材5が立設される仕方であれば、特に限定はしない。この場合、切り込み部8も、挿入凹部3に対応するように形成するとよい。また、筒部材5に関し、下肢Lを挿入可能であれば、切り込み部8が非形成であってもよい。
また、本実施形態の下肢用マッサージ機1は、椅子型マッサージ機の座部前方に設けることも可能である。本実施形態の各マッサージ機構の動作は、エアバッグの動作乃至は温熱機構に連動して制御されていてもよいし、非連動の制御であってもよい。本実施形態においては、マッサージ機構を備えていなくても構わない。
1 エア式マッサージ機(下肢用マッサージ機)
2 格納体(ケース体・ケーシング)
2a 前カバー
2b 後カバー
2c 底部
3 挿入凹部
5 筒部材
5a 水平筒部材
5b 垂直筒部材
8 切り込み部
9 係合部材(ファスナー)
10a 第1エアバッグ
10b 第2エアバッグ
10c 第3エアバッグ
11 空気供給ホース
12 ポンプ(コンプレッサ)
13 電磁弁
14 マッサージ部材(回転ローラ)
16 回転軸
17 支持部材
19 電動モータ
20 ギアボックス
21 制御装置
22 運転操作スイッチ
23 加熱装置(温風ヒータ)
C 空気(常温)
H 温風(加熱空気)
L 下肢(施療部)
G ふくらはぎ
K 踵(かかと)
F 足の甲

Claims (6)

  1. 施療部に対して押圧マッサージするエアバッグと、当該エアバッグに空気を供給するポンプと、前記ポンプからの空気を前記エアバッグに導く空気供給ホースと、を有するエア式マッサージ機において、
    当該エア式マッサージ機は、前記エアバッグ、前記ポンプ、及び前記空気供給ホースを内部に格納する格納体を有しており、
    前記格納体には、当該格納体の内空間を加熱する加熱装置が設けられており、
    前記加熱装置は、熱風を前記格納体の内部に拡散させて格納体内の空間全体の空気を暖める温風ヒータとされ、
    前記ポンプは、前記温風ヒータで暖められた格納体内の温風を吸い込む吸入口を備えており、前記温風ヒータの送出口と前記ポンプの吸入口は非連結とされている
    ことを特徴とするエア式マッサージ機。
  2. 前記格納体の内部に、当該格納体の内空間を加熱する加熱装置が格納されていることを特徴とする請求項1に記載のエア式マッサージ機。
  3. 前記加熱装置は、前記ポンプの近傍に配備されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエア式マッサージ機。
  4. 前記加熱装置の作動に連動して又は非連動で、前記ポンプが作動可能とされていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のエア式マッサージ機。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載されたエア式マッサージ機が、開口された上部から前記施療部である下肢が挿入可能な筒部材と、前記筒部材に設けられ、且つ挿入された前記下肢に対して押圧マッサージするエアバッグと、当該エアバッグに空気を供給するポンプと、前記ポンプからの空気を前記エアバッグに導く空気供給ホースと、前記筒部材、前記エアバッグ、前記ポンプ、及び空気供給ホースを格納する格納体と、を有する下肢用マッサージ機とされている
    ことを特徴とするエア式マッサージ機。
  6. 前記筒部材は左右一対に配備されていて、
    前記ポンプは、左右一対配備された前記筒部材の中央に設けられていて、前記加熱装置で加熱された前記空気を吸入し、当該加熱空気を空気供給ホースを介して前記エアバッグに供給することを特徴とする請求項に記載のエア式マッサージ機。
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