JP6565059B2 - 固体酸化物形燃料電池装置 - Google Patents
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Description
燃料電池モジュールにおける発電に関与する流体を処理する流体処理装置を有し、
この流体処理装置は、ケースと、このケース内の所定領域内に充填されて上記ケース内を通過する流体の状態を変化させる複数の粒子状の充填材と、上記ケースの内壁部又は上記ケース内に設けられた仕切り板とにより上記複数の充填材が保持される上記所定領域を形成すると共に上記充填材が上記所定領域から流出することを防止する充填材流出防止板と、を備え、この充填材流出防止板は、上記所定領域を通過する流体の供給口又は排出口の少なくとも一方に設けられており、上記ケースの内壁部に接続して固定される接続部と、この接続部に接続されて上記流体が通過可能なスリットを形成する流体通過面と、を備えており、上記接続部は、上記流体通過面の下部に形成される下側接続部と、上記流体通過面の上部に形成される上側接続部と、を備えており、上記流体通過面のスリットは、上記ケース内の排気通路部領域における鉛直方向に対して垂直な長手方向に一端部及び他端部をそれぞれ備えており、このスリットの一端部は、上記下側接続部又は上記上側接続部の一方まで延びるように形成されており、上記スリットの他端部は、上記下側接続部又は上記上側接続部の他方まで延びるように形成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、従来の固定酸化物型燃料電池装置(SOFC)では、燃料電池モジュールにおける発電に関与する流体を処理する流体処理装置として、蒸発器、改質器、燃焼触媒器、或いは、脱硫器等の様々な流体処理装置が用いられている。これらの流体処理装置は、一様にして、内部に複数の粒子状の充填材を保持し、発電に関与する流体について充填材の保持領域を通過させることによって、充填材が有する機能(例えば、触媒反応発生機能である加熱機能等)が流体に作用している。従来、複数の触媒を保持しつつ流体を通過させるためには、通常では触媒が流出しない程度の開口が形成された充填材流出防止板が用いられているが、触媒自体の流出を防止する必要があるため、充填材流出防止板の開口部分の総面積を大きくすることができず、充填材流出防止板を通過する流体の圧力損失が増大するという問題があった。
そこで、本発明では、充填材流出防止板の流体通過面に形成される流体が通過可能なスリットについて、ケース内の排気通路部領域における鉛直方向に対して垂直な長手方向に一端部及び他端部をそれぞれ備えており、このスリットの一端部が、充填材流出防止板の下側接続部又は上側接続部の一方まで延びるように形成されており、スリットの他端部が、充填材流出防止板の下側接続部又は上側接続部の他方まで延びるように形成されていることにより、充填材流出防止板の接続部まで延びるスリット部分も流体の移動経路として有効に使用することができるため、充填材流出防止板を通過する流体の圧力損失を低減させることができる。
このように構成された本発明においては、スリットの幅を充填材の直径よりも小さく且つ充填材の半径よりも大きく設定することにより、スリットの幅を充填材の大きさよりもわずかに小さくすることができ、充填材がスリットから流出することを抑制しつつ、充填材流出防止板を通過する流体の圧力損失を低減させて、流体の移動を容易にすることができる。
このように構成された本発明においては、充填材流出防止板が流体の流路方向に対して横方向に延びるように配置されていると共に、充填材流出防止板の流体通過面のスリットが流路の流路方向に対して横方向に接続部にまで延びるように形成されているため、流体がスリット内を通過する際に、このスリット内の流体が、充填材流出防止板の接続部においても流動することができる。したがって、スリット内に進入した流体が、スリットに沿って流体の流路方向に対して横方向に広がりながら、充填材が保持された所定領域内に移動することができるため、所定領域の流体の流路方向に対して横方向に均一に流体を供給することができ、このように均一に供給された流体を所定領域内の充填材によって効果的に処理することができる。すなわち、複数の充填材が保持される所定領域内に流体を均一に供給することにより、この所定領域内を通過する流体を充填材で均一に処理することができるため、所定領域内の特定の箇所に配置される充填材だけが劣化してしまうことを防止することができる。
このように構成された本発明においては、ケースの壁部に形成された開口又はケース内に設けられた仕切り板に形成された開口が小さな開口であって、この開口の部分で流体の圧力損失が高められたとしても、充填材流出防止板の流体通過面がケースの壁部に形成された開口又はケース内に設けられた仕切り板に形成された開口を覆うと共に、流体通過面のスリットが流体の流路方向に対して横方向に延びるように充填材流出防止板が配置されていることにより、開口付近の流体をスリットに沿って流体の流路方向に対して横方向に均一に行き渡らせることができるため、充填材が充填される所定領域内で流体の状態を効率よく変化させて処理することができる。
このように構成された本発明においては、充填材流出防止板について、その接続部及び流体通過面が流体の流路方向に対して横方向に延びるように配置されており、また、スリットが流体の流路方向に対して縦方向に延びて接続部まで形成されていると共に横方向に複数配列されていることにより、流体が通過可能なスリットの面積を増やすことができるため、流体の圧力損失を低減させることができる。
このように構成された本発明においては、スリットが下側接続部から上側接続部まで流体の流路方向に対して傾斜するように形成されている充填材流出防止板の流体通過面により、流体が通過可能なスリットの面積を増やすことができるため、流体の圧力損失を低減させることができる。
このように構成された本発明においては、流体通過面の傾斜角度が流体の流路方向に対して20度未満に設定されると、充填材を保持するケース内の所定領域が不必要に大きくなってしまうおそれがある一方、傾斜角度が80度よりも大きく設定されると、流体が通過可能なスリットの面積を広げることができないため、傾斜角度を流体の流路方向に対して20度以上80度以下に設定することにより、充填材流出防止板を通過する流体の圧力損失を効果的に低減させることができる。
図1は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置(SOFC)を示す全体構成図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置(SOFC)1は、燃料電池モジュール2と、補機ユニット4を備えている。
なお、本実施形態では、装置の起動時に改質器120内において、部分酸化改質反応(POX)のみが生じるPOX工程から、部分酸化改質反応(POX)と水蒸気改質反応(SR)が混在したオートサーマル改質反応(ATR)が生じるATR工程を経て、水蒸気改質反応のみが生じるSR工程が行われるように構成してもよいし、POX工程を省略してATR工程からSR工程に移行されるように構成してもよいし、POX工程及びATR工程を省略してSR工程のみが行われるように構成してもよい。なお、SR工程のみが行われる構成では、改質用空気流量調整ユニット44は不要である。
図2は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の燃料電池モジュールを示す側面断面図であり、図3は、図2のIII−III線に沿った断面図であり、図4は、モジュールケース及び空気通路カバーの分解斜視図である。
また、排気通路部140Aは、同様に複数の連通孔を有する2つの仕切り板146,147により排気ガスの上流側から下流側にかけて3つの空間に仕切られている。そして、2番目の空間に燃焼触媒(図示せず)が充填されている。すなわち、本実施形態の蒸発器140は、上下方向の二層構造のうちの下層構造に燃焼触媒器を含んでいる。
改質部120Bでは、低速で移動する混合ガスが改質触媒により燃料ガスに改質され、この燃料ガスが仕切り板123bを通過してガス排出部120Cに供給される。
ガス排出部120Cでは、燃料ガスが燃料ガス供給管64、及び、水添脱硫器用水素取出管65へ排出される。
図5は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池の燃料電池セルユニットを示す部分断面図である。
図5に示すように、燃料電池セルユニット16は、燃料電池セル84と、この燃料電池セル84の両端部にそれぞれ接続されたキャップである内側電極端子86とを備えている。
燃料電池セル84は、上下方向に延びる管状構造体であり、内部に燃料ガス流路88を形成する円筒形の内側電極層90と、円筒形の外側電極層92と、内側電極層90と外側電極層92との間にある電解質層94とを備えている。この内側電極層90は、燃料ガスが通過する燃料極であり、(−)極となり、一方、外側電極層92は、空気と接触する空気極であり、(+)極となっている。
図6は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池の燃料電池セルスタックを示す斜視図である。
図6に示すように、燃料電池セルスタック14は、16本の燃料電池セルユニット16を備え、これらの燃料電池セルユニット16は、8本ずつ2列に並べて配置されている。
各燃料電池セルユニット16は、下端側がセラミック製の長方形の下支持板68(図2参照)により支持され、上端側は、両端部の燃料電池セルユニット16が4本ずつ、概ね正方形の2枚の上支持板100により支持されている。これらの下支持板68及び上支持板100には、内側電極端子86が貫通可能な貫通穴がそれぞれ形成されている。
図7は、図2と同様の、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の燃料電池モジュールを示す側面断面図であり、図8は、図3と同様の、図2のIII−III線に沿った断面図である。
なお、図7及び図8は、それぞれ、図2及び図3中にガスの流れを示す矢印を新たに付加した図であり、説明の便宜上、断熱材7を取り除いた状態の図を示している。図中、実線矢印は燃料ガスの流れ、破線矢印は発電用空気の流れ、一点鎖線矢印は排気ガスの流れを示す。
なお、本実施形態では、燃料電池セル集合体12の側方部位には排気通路が形成されていないため、この部位において発電用空気と排気ガスとの間の熱交換は抑制される。したがって、燃料電池セル集合体12の側方部位において、空気通路161b内の発電用空気に上下方向の温度勾配が生じ難くなっている。
なお、排気ガスが排気通路173を上方へ流れていく際に、空気通路161b内に設けられたプレートフィン163を介して、発電用空気と排気ガスとの間で熱交換が行われる。また、排気ガスが排気通路172を水平方向に流れていく際に、排気通路172内に設けられたプレートフィン175と、このプレートフィン175に対応して空気通路161a内に設けられたプレートフィン162とを介して、発電用空気と排気ガスとの間で効率的な熱交換が行われる。このようにして、排気ガスの熱により発電用空気が昇温される。
図9は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の蒸発器の概略図であり、図10は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の蒸発器の内部構造を示す斜視断面図であり、図11は、図10のA部拡大図であり、図12は、図10のB部拡大図である。
また、図11に示すように、燃料供給配管63の供給口63aが接続される上側ケース142の内壁142a部分には、仕切り板148が充填材流出防止板として供給口63aを覆うように取り付けられている。この仕切り板148には、その横幅方向に延びる複数の連通孔(スリット)148aが形成されており、これら複数のスリット148aは、上下方向に配列されている。
さらに、図9、図10及び図12に示すように、仕切り板148のスリット148aを通過した水蒸気は、蒸発器140の上層の混合部領域R3内で混合され、この混合ガス(燃料ガス)が混合ガス供給管112から改質器120に供給されるようになっている。
一方、蒸発器140の下層の排気通路部140Aにおいて、2つの仕切り板146,147の間の排気通路部領域R2を形成する排気通路室(燃焼触媒室)184は、排気ガスの浄化機能を有する排気浄化触媒(いわゆる、燃焼触媒)を担持した複数の粒子状の充填材であるセラミックボール186が充填された燃焼触媒室となっている。また、これらの仕切り板146,147は、排気通路部領域R2内の充填材であるセラミックボール186が複数のスリット146a,147aから蒸発部領域R1の外部に流出することを防ぐ充填材流出防止板として機能するようになっている。
なお、図10においては、排気通路部140Aの排気ガスの流れを矢印で示している。
すなわち、蒸発器140は、燃料供給配管63の供給口63aから蒸発器140の上層の蒸発室180内に供給される水について、加熱ヒータ188及び蒸発器140の下層の排気通路部140Aの排気ガスによって加熱された蒸発室180内のアルミナボール182を通過させることにより蒸発させて、水蒸気を生成処理する処理装置であると共に、排気管171から蒸発器140の蒸発器140の下層の排気通路室184内に供給された排気ガスについて、排気通路室184内のセラミックボール186を通過させることにより浄化処理する処理装置でもあるため、燃料電池モジュール2における発電に関与する流体を処理する流体処理装置として機能するようになっている。
図11及び図13に示すように、仕切り板148は、燃料供給配管63の供給口63aが接続される上側ケース142の内壁142aの壁面に接続されて固定される接続部190を備えている。
また、図13に示すように、仕切り板148は、燃料供給配管63の供給口63aから供給される流体(水、燃料ガス)が通過可能な複数のスリット148aを形成する流体通過面192を備えており、この流体通過面192の外側部分は、接続部190に接続されている。
さらに、図13に示すように、仕切り板148の各スリット148aは、供給口63aと流路方向に対向している対向領域194と、この対向領域194から外側に仕切り板148の接続部190まで延びる接続領域196を備えている。
また、図12に示すように、仕切り板145は、上側ケース142内の上面142bに接続されて固定される接続部198を備えている。
さらに、図12に示すように、仕切り板145は、接続部198における混合部領域R3側の端部から下方に延びて、蒸発部領域R1内の流体(水、燃料ガス)が混合部領域R3に通過可能な複数のスリット145aを形成する流体通過面200を備えている。
ここで、図12に示すように、仕切り板145の各スリット145aについては、流路方向F1に対して縦方向に延び、その上端が接続部198まで形成された後、この接続部198において、蒸発部領域R1側に延びている。また、これら複数のスリット145aは、仕切り板145の横幅方向に配列されている。
図9、図10、図12及び図14に示すように、排気通路部領域R2を区画する上流側の仕切り板146と下流側の仕切り板147のうち、上流側の仕切り板146は、排気管171から供給された流体(排気ガス)を通過させる複数のスリット146aを形成する流体通過面202と、この流体通過面202の上部及び下部にそれぞれ形成される上側接続部204及び下側接続部206を備えている。
また、図12及び図14に示すように、仕切り板146の上側接続部204の上面204aは、中間板144の下側面144bに接続されて固定されている。
一方、仕切り板146の下側接続部206の下面206aは、下側ケース143内の底面143aに接続されて固定されている。
さらに、仕切り板146の流体通過面202は、各スリット146aが下側接続部206から上方の上側接続部204まで斜め上方に傾斜するように形成されている。
また、各スリット146aは、排気通路室184の長手方向(流路方向F2)の両端部が上側接続部204及び下側接続部206のそれぞれの部分まで延びているが、仕切り板146の互いに横幅方向に配列されている。
また、図11及び図14に示すように、仕切り板147の上側接続部210の上面210aは、中間板144の下側面144bに接続されて固定されている。
一方、仕切り板147の下側接続部212の下面212aは、下側ケース143内の底面143aに接続されて固定されている。
さらに、仕切り板147の流体通過面208は、各スリット147aが下側接続部212から上方の上側接続部210からまで斜め上方に傾斜するように形成されている。
また、各スリット147aは、排気通路室184の長手方向(流路方向F2)の両端部が上側接続部210及び下側接続部212のそれぞれの部分まで延びていると共に、仕切り板147の互いに横幅方向に配列されている。
すなわち、これらの上側ケース142の下側周縁部及び下側ケース143の上側周縁部のそれぞれに形成される鍔部142c,143bは、中間板144を介して重ね合わされ、溶接固定されるようになっている。
また、これらの鍔部142c,143bは、溶接しろとして利用できるため、蒸発器ケース141の内部が複雑な構造になっても、組み付け性を損なうことがないようになっている。
さらに、蒸発器140の組み立て時には、溶接しろとなる鍔部142c,143bを掴んで作業することができるため、蒸発器ケース141の外壁を損傷しないようになっている。
なお、このような鍔部142c,143bの溶接しろは、組み付け時に蒸発器ケース141の内壁と接触したり、熱膨張によって蒸発器ケース141の内壁と接触したりしないように、蒸発器ケース141の内壁との距離を十分に確保することができるような寸法に設定することが好ましい。
なお、この伝熱抑制板214については、蒸発器140の出口側の混合ガス供給管112付近における混合ガスの昇温された温度を適切な範囲に設定することができるように、伝熱抑制板214の長さ等の形状を適宜調整することが好ましい。
図10及び図15に示すように、充填材導入口218には、上面が下側に凹んだ蓋部材220が固定されて封止されており、充填材導入口218と蓋部材220との固定部に溶接しろ224を作りながら、蓋部材220が蒸発室180内のアルミナボール182を上方から押すことによって高密度化することができるようになっている。
そこで、本発明では、蒸発器140内で用いられる充填材流出防止板である各仕切り板148,145,146,147の各流体通過面192,200,202,208に形成される各スリット148a,145a,146a,147aについて、蒸発器ケース141の内壁部142a,142b,143a,144bに接続して固定される各仕切り板148,145,146,147の各接続部190,198,204,206,210,212まで延びるように形成することにより、これらの接続部190,198,204,206,210,212まで延びる各スリット148a,145a,146a,147aの部分についても流体の移動経路として有効に使用することができるため、各スリット148a,145aを通過する流体(水)や各スリット146a,147aを通過する流体(排気ガス)の圧力損失を低減させることができる。
したがって、各スリット148a内に進入した流体(水)が、各スリット148aに沿って流体の流路方向F1に対して横方向に広がりながら、充填材であるアルミナボール182が保持された蒸発部領域R1内に移動することができるため、蒸発部領域R1の流体(水)の流路方向F1に対して横方向に均一に流体(水)を供給することができ、このように均一に供給された流体(水)を蒸発部領域R1内のアルミナボール182によって効果的に処理することができる。
すなわち、複数のアルミナボール182が保持される蒸発部領域R1内に流体(水)を均一に供給することにより、この蒸発部領域R1内を通過する流体(水)をアルミナボール182で均一に蒸発させて処理することができるため、蒸発部領域R1内の特定の箇所に配置されるアルミナボール182だけが劣化してしまうことを防止することができる。
図16は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の蒸発器の変形例による仕切り板を示す概略斜視図である。
上述した本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置1の蒸発器140では、例として、蒸発室180内の仕切り板148が、燃料供給配管63の供給口63aが接続される上側ケース142の内壁142aの壁面に供給口63aを覆うように取り付けられた形態について説明したが、このような形態に限られず、他の変形例についても適用可能である。
すなわち、他の変形例として、上側ケース142の内壁142aの燃料供給配管63の供給口63aから離間した蒸発室180の内部に、開口263aが形成された仕切り板(図示せず)を配置し、この仕切り板(図示せず)の開口263aを覆うように、図16に示す変形例による仕切り板248を配置してもよい。
ここで、図16に示す変形例による仕切り板248においては、図16に示す燃料供給配管63の供給口63aに対して流路方向F1に離間するように蒸発室180の内部に配置されて且つ開口263aが形成された仕切り板(図示せず)に取り付けられており、仕切り板248の両側には、蒸発器140の上側ケース142の側壁142dに接続されて固定される接続部290が設けられている。
また、仕切り板248の流路通過部292の各スリット248aは、流路方向F1に対して横方向に両側の接続部290まで延びた後、この接続部290において流路方向F1に向かって延びている。
また、上述した本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置1では、蒸発器140の蒸発室180で用いられる充填材流出防止板である仕切り板145,148,248については、排気通路室184で用いられる仕切り板として適用してもよいし、排気通路室184で用いられる充填材流出防止板である仕切り板146,147についても、蒸発室180で用いられる仕切り板として適用してもよい。
さらに、これらの充填材流出防止板である仕切り板145,146,147,148,248は、固体酸化物形燃料電池装置の蒸発器、改質器、燃焼触媒器、或いは、脱硫器等、燃料電池モジュールにおける発電に関与する流体を処理する流体処理装置の全般において、充填材が充填される所定領域を通過する流体の供給口や排出口の少なくとも一方に設けられていればよい。
2 燃料電池モジュール
4 補機ユニット
6 ハウジング
7 断熱材
7a 一部分
8 モジュールケース
8a 天板
8b 側板
8c 底板
8d 閉鎖側板
8d 閉鎖側板
8f 吹出口
10 発電室
12 燃料電池セル集合体
14 燃料電池セルスタック
16 燃料電池セルユニット
18 燃焼室
24 水供給源
26 純水タンク
28 水流量調整ユニット
30 燃料供給源
32 ガス遮断弁
36 脱硫器
38 燃料流量調整ユニット
39 バルブ
40 空気供給源
42 電磁弁
44 改質用空気流量調整ユニット
45 発電用空気流量調整ユニット
46 ヒータ
48 ヒータ
50 温水製造装置
52 制御ボックス
54 インバータ
63 燃料供給配管
63a 供給口
64 燃料ガス供給管
64a 水平部
64b 燃料供給孔
65 水添脱硫器用水素取出管
66 マニホールド
68 下支持板
74 発電用空気導入管
82 排気ガス排出管
83 点火装置
84 燃料電池セル
86 内側電極端子
88 燃料ガス流路
90 内側電極層
90a 上部
90b 外周面
90c 上端面
92 外側電極層
94 電解質層
96 シール材
98 燃料ガス流路細管
100 上支持板
102 集電体
102a 燃料極用接続部
102b 空気極用接続部
104 外部端子
111 排気口
112 混合ガス供給管
120 改質器
120A 混合ガス受入部
120B 改質部
120C ガス排出部
120a 混合ガス供給口
120b 貫通孔
120c 改質部
121 上側ケース
122 下側ケース
123a 仕切り板
123b 仕切り板
130 排気ガス誘導部材
131 下部誘導板
131a 段部
132 上部誘導板
132a 凹部
133 連結板
134 連結板
135 ガス溜
140 蒸発器
140A 排気通路部
140B 蒸発部
140C 混合部
141 蒸発器ケース(ケース)
142 上側ケース
142a 上側ケースの内壁(ケースの内壁部)
142b 上側ケース内の上面(ケースの内壁部)
142c 鍔部
143 下側ケース
143a 下側ケース内の底面(ケースの内壁部)
143b 鍔部
144 中間板
144a 開口
144b 中間板の下側面(ケースの内壁部)
145 仕切り板(充填材流出防止板)
145a 連通孔(スリット)
146 仕切り板(充填材流出防止板)
146a 連通孔(スリット)
147 仕切り板(充填材流出防止板)
147a 連通孔(スリット)
148 仕切り板(充填材流出防止板)
148a 連通孔(スリット)
160 発電用空気供給ケース
160a 天板
160b 側板
161 発電用空気供給通路
161a 空気通路
161b 空気通路
162 プレートフィン
163 プレートフィン
171 排気管
172 排気通路
172a 排気ガス導入口
173 排気通路
174 排気通路
175 プレートフィン
180 蒸発室
182 アルミナボール(充填材)
184 排気通路室
184a 上流側排気通路室
186 セラミックボール(充填材)
188 加熱ヒータ
190 仕切り板の接続部
192 仕切り板の流体通過面
194 燃料供給配管の供給口と対向するスリットの対向領域
196 スリットの接続領域
198 仕切り板の接続部
200 仕切り板の流体通過面
202 仕切り板の流体通過面
204 仕切り板の上側接続部
204a 仕切り板の上側接続部の上面
206 仕切り板の下側接続部
206a 仕切り板の下側接続部の下面
208 仕切り板の流体通過面
210 仕切り板の上側接続部
210a 仕切り板の上側接続部の上面
212 仕切り板の下側接続部
212a 仕切り板の下側接続部の下面
214 伝熱抑制板
216 仕切り板
218 導入口
220 蓋部材
222 逃がし部分
224 溶接しろ
d1 アルミナボールの直径
d2 セラミックボールの直径
F1 蒸発室の流路方向
F2 排気通路室の流路方向
R1 蒸発部領域
R2 排気通路部領域
R3 混合部領域
w1 スリットの幅
w2 スリットの幅
w3 スリットの幅
w4 スリットの幅
Claims (7)
- 燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する固体酸化物形燃料電池装置において、
燃料電池モジュールにおける発電に関与する流体を処理する流体処理装置を有し、
この流体処理装置は、ケースと、このケース内の所定領域内に充填されて上記ケース内を通過する流体の状態を変化させる複数の粒子状の充填材と、上記ケースの内壁部又は上記ケース内に設けられた仕切り板とにより上記複数の充填材が保持される上記所定領域を形成すると共に上記充填材が上記所定領域から流出することを防止する充填材流出防止板と、を備え、
この充填材流出防止板は、上記所定領域を通過する流体の供給口又は排出口の少なくとも一方に設けられており、上記ケースの内壁部に接続して固定される接続部と、この接続部に接続されて上記流体が通過可能なスリットを形成する流体通過面と、を備えており、
上記接続部は、上記流体通過面の下部に形成される下側接続部と、上記流体通過面の上部に形成される上側接続部と、を備えており、
上記流体通過面のスリットは、上記ケース内の排気通路部領域における鉛直方向に対して垂直な長手方向に一端部及び他端部をそれぞれ備えており、このスリットの一端部は、上記下側接続部又は上記上側接続部の一方まで延びるように形成されており、上記スリットの他端部は、上記下側接続部又は上記上側接続部の他方まで延びるように形成されていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池装置。 - 上記スリットは、その幅が上記充填材の直径よりも小さく且つ上記充填材の半径よりも大きく設定されている請求項1記載の固体酸化物形燃料電池装置。
- 上記充填材流出防止板は、上記流体の流路方向に対して横方向に延びるように配置されていると共に、上記スリットは、上記流路の流路方向に対して横方向に上記接続部まで延びるように形成されている請求項2記載の固体酸化物形燃料電池装置。
- 上記充填材流出防止板は、上記ケースの上記内壁部又は上記仕切り板に形成された開口を上記流体通過面が覆うと共に上記スリットが上記流体の流路方向に対して横方向に延びるように配置されている請求項3記載の固体酸化物形燃料電池装置。
- 上記充填材流出防止板は、上記接続部及び上記流体通過面が上記流体の流路方向に対して横方向に延びるように配置されており、上記スリットは、上記流体の流路方向に対して縦方向に延びて上記接続部まで形成されていると共に、上記横方向に複数配列されている請求項2記載の固体酸化物形燃料電池装置。
- 上記充填材流出防止板の上記流体通過面は、上記スリットが上記下側接続部から上記上側接続部まで上記流体の流路方向に対して傾斜するように形成されている請求項2記載の固体酸化物形燃料電池装置。
- 上記充填材流出防止板は、上記流体の流路方向に対する上記流体通過面の傾斜角度が20度以上80度以下に設定されている請求項6記載の固体酸化物形燃料電池装置。
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