JP6563741B2 - 電磁波シールド品 - Google Patents
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Description
但し、式中の記号は以下を示す。
σM:金属箔の20℃における導電率(S/m)
dM:金属箔の厚み(m)
dR:絶縁層の厚み(m)
本発明に係る電磁波シールド品のシールド壁に使用する金属箔の材料としては特に制限はないが、交流磁界や交流電界に対するシールド特性を高める観点からは、導電性に優れた金属材料とすることが好ましい。具体的には、導電率が1.0×106S/m(20℃の値。以下同じ。)以上の金属によって形成することが好ましく、金属の導電率が10.0×106S/m以上であるとより好ましく、30.0×106S/m以上であると更により好ましく、50.0×106S/m以上であると最も好ましい。このような金属としては、導電率が約9.9×106S/mの鉄、導電率が約14.5×106S/mのニッケル、導電率が約39.6×106S/mのアルミニウム、導電率が約58.0×106S/mの銅、及び導電率が約61.4×106S/mの銀が挙げられる。導電率とコストの双方を考慮すると、アルミニウム又は銅を採用することが実用性上好ましい。本発明に係るシールド壁に使用する金属箔はすべて同一の金属であってもよいし、層毎に異なる金属を使用してもよい。また、上述した金属の合金を使用することもできる。金属箔表面には接着促進、耐環境性、耐熱及び防錆などを目的とした各種の表面処理層が形成されていてもよい。
複数枚の金属箔を積層することによる電磁波シールド効果の顕著な改善は、金属箔と金属箔の間に固体状の絶縁層を挟み込むことで得られる。絶縁層を空気層のような気体や有機溶剤のような液体で構成すると金属箔同士の隙間を一定に維持するのが難しく、後述するD/C≧0.5とするのが困難である。金属箔同士を直接重ねても、金属箔の合計厚みが増えることでシールド効果が向上するものの、顕著な向上効果は得られない。これは、金属箔間に絶縁層が存在することで電磁波の反射回数が増えて、電磁波が減衰されることによると考えられる。
本発明に係る電磁波シールド品は上述した金属箔と絶縁層を積層して得られた複合箔を成形加工し、所定の金属箔をアースに接続することで製造可能である。電磁波シールド品は例えば電気・電子機器の電磁波シールドケース等の被覆材又は外装材の形態で提供することができる。本発明に係る電磁波シールド品は一実施形態において、電磁波放射源を収容するための内部空間と、該内部空間に接する内面及び外部空間に接する外面を有し、内部空間と外部空間の境界を画定するシールド壁とを備える。
(1)金属箔(最外層)/絶縁層/金属箔(最内層)
(2)金属箔(最外層)/絶縁層/金属箔/絶縁層/金属層(最内層)
(3)金属箔(最外層)/絶縁層/金属箔/絶縁層/金属箔/絶縁層/金属箔(最内層)
(1)〜(3)においては、一つの「金属箔」は絶縁層を介することなく複数の金属箔を積層して構成することができ、一つの「絶縁層」も金属箔を介することなく複数の絶縁層を積層して構成することができる。つまり、絶縁層を介することなく積層された複数の金属箔は一枚の金属箔として捉えることができ、金属箔を介することなく積層された複数の絶縁層は一枚の絶縁層として捉えることができる。また、絶縁層や金属箔以外の層を設けることもできる。
一つの方法は、シールド壁を構成するすべての絶縁層を前記成形体を構成する二枚以上の金属箔によって密封する方法である。当該方法の具体例は、少なくとも二枚の金属箔を絶縁層の側縁から全周にわたってはみ出させ、当該はみ出た部分同士を全周にわたって金属接合する方法である。少なくとも二枚の金属箔は最外層を構成する金属箔と最内層を構成する金属箔とすることができる。絶縁層の密封性を高める上では、すべての金属箔を絶縁層の側縁から全周にわたってはみ出させ、当該はみ出た部分同士を全周にわたって金属接合することが好ましい。金属接合の方法としては、限定的ではないが、融接、圧接、ロウ接(半田付けなど)等の各種溶接法及び超音波金属接合が挙げられる。二つ目の方法は、シールド壁の積層構造の厚み方向の側面に露出している絶縁層をめっきして隠蔽する方法が挙げられる。密封性を高めるために、シールド壁の積層構造の厚み方向の側面全体をめっきすることもできる。
(i)では、シールド壁を構成する成形体の最外層205及び最内層203が金属箔で構成され、中間層204が絶縁層で構成された二つの複合箔を成形加工した成形体を上下に接合して電磁波シールド品を構成している。成形体の左右両端部は最内層203同士を金属接合により密接されており、シールド壁の内面には電気的隙間が存在しない。また、成形体の左右両端部を断面視コの字型の金具202で被覆することで、シールド壁の外面にも電気的隙間が存在しない。そして、シールド壁を構成する金属箔203、205は当該金具202に接触しており、当該金具202を介して電気的に接続されていると共に、アース201に接続されている。なお、図には紙面に平行な断面形状しか示されていないが、紙面に垂直な方向も同様の断面形状となっている。
(ii)が(i)と異なる点は、アースを接続する方法である。(ii)では、成形体の左右両端部を貫通するボルト状の金具206によってシールド壁を構成する金属箔203、205は電気的に接続されており、アース201に接続されている。
(iii)が(i)と異なる点は、一枚の複合箔を成形加工した成形体によってシールド壁を構成した点である。(iii)においては、紙面に垂直な方向の両端部は最内層203同士が上下方向から金属接合により密接することでシールド壁の内面には電気的隙間が存在しない。
(iv)では金属箔同士を電気的に接続するための金具を別途設けていない点で(i)と異なる。また、(iv)では、大きさの異なる有底四角筒状の複合箔の成形体301、302を上下から重ね合わせた構造を有しており、小さい方の成形体301の外側面と大きい方の成形体302の内側面は密接していることで電気的隙間が存在しない。また、小さい方の成形体301の最内層の上端は大きい方の成形体302の最内層に接触している。小さい方の成形体301の最外層はアース201に接続されており、これと電気的に接続されている外側の成形体302の最内層及び内側の成形体301の最内層もアースされている。
σM:金属箔の20℃における導電率(S/m)
dM:金属箔の厚み(m)
ZR:絶縁層のインピーダンス(Ω)=Z0×√(1/εR)
εR:絶縁層の20℃における比誘電率
γR:伝搬定数=j×2π√(εR/λ);jは虚数単位
λ:波長(m):1MHzでは300m
dR:絶縁層の厚み(m)
Z0:真空のインピーダンス=377Ω
A=1+ZR1γR1dR1σM2dM2+ZR2γR2dR2σM3dM3+ZR1γR1dR1σM3dM3+ZR1γR1dR1ZR2γR2dR2σM2dM2σM3dM3
B=ZR2γR2dR2+ZR1γR1dR1ZR2γR2dR2σM2dM2+ZR1γR1dR1
C=σM1dM1+σM2dM2+σM3dM3+γR1dR1/ZR1+γR2dR2/ZR2+ZR1γR1dR1σM1dM1+ZR1γR1dR1σM1dM1σM3dM3+ZR1γR1dR1ZR2γR2dR2σM1dM1σM2dM2σM3dM3+ZR2γR2dR2σM2dM2σM3dM3+ZR2γR2dR2σM3dM3γR1dR1/ZR1
D=ZR2γR2dR2σM1dM1+ZR2γR2dR2σM1dM1σM2dM2+ZR2γR2dR2σM2dM2+ZR1γR1dR1σM1dM1+ZR2γR2dR2γR1dR1/ZR1
金属箔及び絶縁フィルム(絶縁層)を、接着剤を介することなく積層して、図1〜4に示す各積層構造を有する電磁波シールド材を作製した。ここでは、金属箔として厚み17μmの平面視長方形状の圧延銅箔(20℃での導電率:58.0×106S/m)、絶縁フィルムとして厚み100μmの平面視長方形状のPET:ポリエチレンテレフタレートフィルム(20℃での比誘電率:3.2)を使用した。導電率はJIS C2525:1999のダブルブリッジ法で測定した。比誘電率はJIS C 2151:2006に記載のB法により測定した。
測定機器:SEM(日立ハイテクノロジーズ社製、S−3400N)
加速電圧:15kV
観察倍率:金属箔は1000倍、絶縁層は500倍
種々の金属について、単層での磁界シールド効果を調査した。使用した金属材料は下記の通りである。
(1)圧延銅箔(厚み:280μm)
(2)圧延銅箔(厚み:150μm)
(3)Znめっき鋼鈑(厚み:270μm)
(4)ケイ素鋼鈑(厚み:330μm)
(5)SUS304(厚み:330μm)
(6)SUS430(厚み:150μm)
(7)アルミニウム(厚み:300μm)
用意した金属材料を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、室温(25℃)条件下で、KEC法により磁界シールド効果を評価した。この際、周波数を0.1MHzから1000MHzまで変化させて、周波数の変化に対する磁界シールド効果の推移を調査した。
絶縁層として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(25℃で比誘電率:3.2)を用い、金属箔として厚み17μm、33μm又は68μmの圧延銅箔(20℃で導電率:58.0×106Ω・m)、及び、厚み30μm又は60μmのアルミ箔(20℃で導電率:39.6×106Ω・m)を用い、図7〜9の(a)〜(m)に示す積層構造をもつ電磁波シールド材をそれぞれ作製した。これらの電磁波シールド材において、絶縁層を介して積層された金属箔同士は電気的に接続されていない。導電率は銅箔、アルミ箔ともにJIS C2525:1999のダブルブリッジ法で測定した。金属箔とPETフィルムの積層を接着剤を介して行った界面については、図7〜図9中、“接着剤”と表示してある。接着剤はロックペイント社製アドロックRU−80/H−5のウレタン系接着剤を使用し、厚みを3μm程度とした。接着剤との表記がない界面については銅箔とPETフィルムが単に積層されているだけである。各電磁波シールド材に対して、磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、試験例2と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
表3に記載の各金属箔及び絶縁フィルムを準備して、実施例(参考例)及び比較例の電磁波シールド材を作製した。表3に記載の各記号は以下を示す。
Cu:圧延銅箔(20℃での導電率:58.0×106S/m)
Al:アルミ箔(20℃での導電率:39.6×106S/m)
電解Cu:電解銅箔(20℃での導電率:56.0×106S/m)
Ni:ニッケル箔(20℃での導電率:14.5×106S/m)
Fe:軟鉄箔(20℃での導電率:9.9×106S/m)
sus:ステンレス箔(20℃での導電率:1.4×106S/m)
PI:ポリイミドフィルム(20℃での比誘電率:3.5)
PET:ポリエチレンテレフタレートフィルム(20℃での比誘電率:3.0)
PTFE:ポリテトラフルオロエチレンフィルム(20℃での比誘電率:2.1)
PA:ポリアミドフィルム(20℃での比誘電率:6.0)
空隙:金属箔同士を空気で隔てた(20℃での比誘電率:1.0)
圧延銅箔(厚み:150μm)及びアルミ箔(厚み:300μm)について、単層での磁界シールド効果を調査した。用意した金属材料を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、周波数を1MHzとし、20℃の条件下で、KEC法により磁界シールド効果を評価した。
圧延銅箔(厚み:33μm)を3枚用意し、これを接着剤を介することなく単純に積層し、磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ250μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み7μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み8μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として空気を用い、金属箔として厚み6μm及び30μmのアルミ箔を用い、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この例において、2枚のアルミ箔は中央部に正方形状の大きな開口部を有する銅板を挟んで空気中で50μmの間隔で平行に配置した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ9μmのポリイミド(PI)フィルムを用い、金属箔として厚み6μmのアルミ箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリイミド(PI)フィルムを用い、金属箔として厚み17μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み20μmのアルミ箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み30μmの電解銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み50μmのニッケル箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み50μmの軟鉄箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ500μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムを用い、金属箔として厚み50μmのステンレス箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み6μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み17μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み33μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ9μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み7μm及び33μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ500μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み17μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムを用い、金属箔として厚み17μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリアミド(PA)フィルムを用い、金属箔として厚み17μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み33μmの圧延銅箔と厚み30μmのニッケル箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み12μmの圧延銅箔と厚み17μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み12μmの圧延銅箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
絶縁層として厚さ9μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、金属箔として厚み20μmのアルミ箔を用い、接着剤を使用せずに単に積層することで、表3に記載の積層構造をもつ電磁波シールド材を作製した。この電磁波シールド材を磁界シールド効果評価装置(テクノサイエンスジャパン社 型式TSES−KEC)に設置して、比較例4−1と同様の方法で磁界シールド効果を評価した。
102 絶縁フィルム
103 発信アンテナ
104 受信アンテナ
105 アース
Claims (17)
- 電磁波放射源を収容するための内部空間と、該内部空間に接する内面及び外部空間に接する外面を有し、内部空間と外部空間の境界を画定するシールド壁とを備えた電磁波シールド品であって、該シールド壁は二枚以上の金属箔が固体状の絶縁層を介して積層された構造を有する成形体で構成されており、前記シールド壁を構成するすべての絶縁層が導電性材料によって密封されており、前記シールド壁の内面を形成する前記成形体の最内層及び前記シールド壁の外面を形成する前記成形体の最外層は共に金属箔で構成されており、前記金属箔はすべてアースに接続されている電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成する二枚以上の金属箔のすべてが電気的に接続されている請求項1に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成する金属箔のうち、少なくとも二枚の金属箔は絶縁層の側縁よりも外側にはみ出た部分をそれぞれ有しており、当該はみ出た部分同士が接触することにより前記少なくとも二枚の金属箔が電気的に接続されている請求項1又は2に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成するすべての金属箔は絶縁層の側縁よりも外側にはみ出た部分をそれぞれ有しており、当該はみ出た部分同士が接触することにより前記すべての金属箔が電気的に接続されている請求項1又は2に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成するすべての絶縁層が前記シールド壁を構成する二枚以上の金属箔によって密封されている請求項1〜4の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 前記内面及び外面の少なくとも一方には電気的隙間が存在しない請求項1〜5の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成する少なくとも一枚の絶縁層は厚み方向に貫通する穴を有しており、当該絶縁層の上下二枚の金属箔が当該穴の内部に配置された導電性材料を介して電気的に接続されている請求項1〜6の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁は少なくとも3枚の金属箔が絶縁層を介して積層された構造を有する請求項1〜7の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成する金属箔と絶縁層のすべての組み合わせが、σM×dM×dR≧3×10-3を満たす請求項1〜8の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
但し、式中の記号は以下を示す。
σM:金属箔の20℃における導電率(S/m)
dM:金属箔の厚み(m)
dR:絶縁層の厚み(m) - 前記シールド壁を構成する各金属箔の20℃における導電率が1.0×106S/m以上である請求項1〜9の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成する各金属箔の厚みが4〜100μmである請求項1〜10の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成する各絶縁層の20℃における比誘電率が2.0〜10.0である請求項1〜11の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成する各絶縁層の厚みが4〜500μmである請求項1〜12の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成する金属箔の合計厚みが15〜150μmである請求項1〜13の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成する各金属箔において、最大厚みをA、最小厚みをBとすると、いずれの金属箔においても、B/A≧0.5である請求項1〜14の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 前記シールド壁を構成する各絶縁層において、最大厚みをC、最小厚みをDとすると、いずれの絶縁層においても、D/C≧0.5である請求項1〜15の何れか一項に記載の電磁波シールド品。
- 請求項1〜16の何れか一項に記載の電磁波シールド品に収容されている電気・電子機器。
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