JP6563720B2 - ダスト発生防止方法、及びダスト発生防止装置 - Google Patents
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Description
図1の当該ダスト発生防止装置は、放射性汚染水を貯留していたタンク1の解体時におけるダストの発生防止装置である。当該ダスト発生防止装置は、タンク1の側壁内面に第1噴射用水及び第2噴射用水を噴射する水噴射モジュール2と、水噴射モジュール2による噴射を制御する制御部3とを主に備える。また、当該ダスト発生防止装置は、水噴射モジュール2に第1噴射用水及び第2噴射用水を供給する第1供給配管4aと、第1三方弁5と、この第1三方弁5を介して第1供給配管4aへ第1噴射用水を流通させる第2供給配管4bと、第1三方弁5を介して第1供給配管4aへ第2噴射用水を流通させる第3供給配管4cとを備える。また、当該ダスト発生防止装置は、タンク1内の貯留汚染水の吸上げポンプ6と、この吸上げポンプ6で吸上げる汚染水の流通経路を切り替える第2三方弁7と、吸上げポンプ6で吸上げた汚染水を浄化する汚染水浄化設備8と、汚染水浄化設備8で浄化された水を貯留する浄化水タンク9と、浄化水タンク9内の浄化水を水噴射モジュール2へ圧送する供給ポンプ10とを備える。
タンク1は、当該ダスト発生防止装置によりダスト発生を防止する対象のタンクである。このタンク1としては、特に限定されないが、例えば事故後の原子力発電所における炉心冷却用循環水や廃水等の汚染水を貯留するために使用され、複数の板材の周縁に配設したフランジ間をボルトで締結して形成されたボルト締め型タンクが想定される。
図2及び図3に示す水噴射モジュール2は、複数のノズル25及びこれらのノズル25の方向を可変とする首振り機構26を有する。より詳細には、この水噴射モジュール2は、第1供給配管4aの先端に固定され、噴射用水の流入路を画定する固定部22と、この固定部22に噴射用水の流入方向と平行な第1軸C1を中心に回転可能に支持される胴部23と、上記第1軸C1と交差し、胴部23への噴射用水の流入方向と垂直な第2軸C2を中心に回転可能に支持される腕部24と、この腕部24に配設され、噴射用水を噴射する2つのノズル25とを有する。
固定部22は、配管に接続するためのフランジ28と、噴射用水が流入する流入路29と、流入路29を通過した噴射用水を径方向外側に流出させる複数の流出口30とを有する。
胴部23は、流出口30から径方向に流出した噴射用水が流通し、水噴射モジュール2への噴射用水の流入方向(第1軸C1)と垂直な第2軸C2に沿って伸びる内部流路31を有する。
腕部24は、内部流路31を通過した噴射用水を2つのノズル25に分配する。
ノズル25は、図3に示すように、腕部24に対して第2軸C2から偏心して配設され、噴射用水を噴射した反動により腕部24を回転させるよう配設されている。
首振り機構26は、水噴射モジュール2に圧送される噴射用水の水圧を原動力として、水噴射モジュール2への噴射用水の流入方向と平行な第1軸C1及び上記流入方向と垂直な第2軸C2を中心にノズル25を連続的に回転させるよう構成される。つまり、首振り機構26は、ノズル25の偏心により水圧の反動が第2軸C2周りの回転方向に作用することを利用して、ノズル25を第1軸C1及び第2軸C2を中心に連続的に回転させるよう構成される。
調速機構27は、固定部22の流入路29内に同軸に配設されるタービン34と、胴部23の内部に配設され、タービン34の回転を減速して出力する減速機35と、この減速機35により駆動される従動ギア36と、この従動ギア36が咬合するよう固定部22の外周に配設される規制ギア37とを有する。
制御部3は、水噴射モジュール2による噴射を制御する。具体的には、制御部3が、吸上げポンプ6により汚染水を吸上げさせ、水噴射モジュール2によりタンク1の側壁内面に第1噴射用水としてこの汚染水を噴射させる制御を行う。また、制御部3は、この第1噴射用水噴射後、上記側壁内面の少なくとも特定の領域へ所定のインターバルを有するように水噴射モジュール2により第2噴射用水として浄化水タンク9に貯留される浄化水を噴射させる制御を行う。なお、この制御部3の制御による当該ダスト発生防止装置の動作の詳細については後述する。
第1供給配管4aは、水噴射モジュール2に噴射用水を供給する配管である。この第1供給配管4aの一端は第1三方弁5に接続され、他端は水噴射モジュール2の固定部22に固定される。
第1三方弁5は、第1供給配管4aにより水噴射モジュール2に供給する噴射用水を第2供給配管4bからの第1噴射用水又は第3供給配管4cからの第2噴射用水に切り替える。
吸上げポンプ6は、タンク1の底部に着床して配置され、タンク1内下部から貯留汚染水を吸い上げる。この吸上げポンプ6としては、その下部から周囲の水を吸い込んで送出する排水用水中ポンプが好適に使用される。このような吸上げポンプ6は、タンク1の上部のマンホールからワイヤー等で吊り下ろされることによって設置される。
第2三方弁7は、吸上げポンプ6により吸上げられた汚染水を水噴射モジュール2への供給又は汚染水浄化設備8への供給に切り替える。
汚染水浄化設備8は、タンク1内から吸上げられる汚染水を浄化し、浄化した水を後述する浄化水タンク9へ圧送する設備である。この汚染水浄化設備8により、タンク1内下部から吸上げられた汚染水の放射性汚染物質濃度が低減される。
浄化水タンク9は、汚染水浄化設備8で浄化された水を貯留するタンクである。
供給ポンプ10は、第3供給配管4cを介して、浄化水タンク9に貯留される浄化水を水噴射モジュール2へ所定の圧力で連続的に圧送する。
続いて、当該ダスト発生防止装置を用いて行われる本発明の一実施形態に係るダスト発生防止方法について説明する。
上記浄化工程では、タンク1内の貯留汚染水の放射性ストロンチウム濃度を低減する。具体的には、まず制御部3が、吸上げポンプ6により吸上げられる汚染水が汚染水浄化設備8に移送されるように、第2三方弁7を切り替え制御する。次に、制御部3が、吸上げポンプ6によりタンク1内の汚染水を吸上げさせることで、この汚染水を汚染水浄化設備8に供給させる。汚染水浄化設備8は、この汚染水を浄化し、浄化した水を浄化水タンク9へ圧送する。浄化水タンク9は、汚染水浄化設備8から圧送される浄化水を貯留する。なお、吸上げポンプ6により吸上げられる汚染水は、第2三方弁7の切り替えにより浄化工程又は後述する第1工程で用いられるので、浄化工程は第1工程とは別に行われる。また、後述する第2工程では、浄化工程で浄化して浄化水タンク9に貯留した浄化水を使用するので、浄化工程は第2工程よりも前に行われる。
上記第1工程では、水噴射モジュール2により汚染水排水後のタンク1の側壁内面へ第1噴射用水を噴射する。なお、第1工程では、タンク1の側壁内面に噴射する第1噴射用水として、タンク1内の貯留汚染水を用いる。具体的には、まず制御部3が、吸上げポンプ6により吸上げられる汚染水が第2供給配管4b及び第1供給配管4aを介して水噴射モジュール2に供給されるように、第1三方弁5及び第2三方弁7を切り替え制御する。次に、制御部3が、吸上げポンプ6によりタンク1内の汚染水を吸上げさせることで、タンク1内の貯留汚染水を水噴射モジュール2に供給させる。水噴射モジュール2は、首振り機構26により上記第1軸C1及び第2軸C2を中心にノズル25を連続的に回転させて、この供給された汚染水をノズル25からタンク1の内面へ噴射する。このとき、水噴射モジュール2は、噴射した汚染水の当接及び濡れ拡がりによりタンク1の側壁内面全体が汚染水で濡れるよう、上記汚染水の連続的な噴射を行う。
上記第2工程では、上記第1工程後に、水噴射モジュール2によりタンク1の側壁内面へ第2噴射用水を噴射する。なお、第2工程では、タンク1の側壁内面に噴射する第2噴射用水として、タンク1内の貯留汚染水の放射性ストロンチウム濃度を低減した浄化水タンク9内に貯留する浄化水を用いる。具体的には、まず制御部3が、供給ポンプ10により第3供給配管4c内を流通する浄化水が水噴射モジュール2に供給されるように、第1三方弁5を切り替え制御する。次に、制御部3が、供給ポンプ10により浄化水タンク9に貯留される浄化水を水噴射モジュール2へ所定の圧力で連続的に供給させる。水噴射モジュール2は、首振り機構26により上記第1軸C1及び第2軸C2を中心にノズル25を連続的に回転させて、この供給された浄化水をノズル25からタンク1の内面へ噴射する。このとき、水噴射モジュール2は、第1工程での汚染水の噴射によりタンク1の側壁内面全体に付着した汚染水が浄化水と共に洗い流されるよう、上記浄化水の連続的な噴射を行う。
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
2 水噴射モジュール
3 制御部
4a 第1供給配管
4b 第2供給配管
4c 第3供給配管
5 第1三方弁
6 吸上げポンプ
7 第2三方弁
8 汚染水浄化設備
9 浄化水タンク
10 供給ポンプ
22 固定部
23 胴部
24 腕部
25 ノズル
26 首振り機構
27 調速機構
28 フランジ
29 流入路
30 流出口
31 内部流路
32 転動ベベルギア
33 案内ベベルギア
34 タービン
35 減速機
36 従動ギア
37 規制ギア
38 第1ウォーム
39 第1ウォームホイール
40 第2ウォーム
41 第2ウォームホイール
C1 第1軸
C2 第2軸
CW 噴射用水中心位置
P ピッチ
Claims (5)
- 放射性汚染水を貯留していたタンクの解体時におけるダストの発生防止方法であって、
汚染水排水後の上記タンクの側壁内面に第1噴射用水を噴射する第1工程と、
上記側壁内面に第2噴射用水を噴射する第2工程と
を備え、
上記側壁内面の少なくとも特定の領域において、上記第1工程による噴射と第2工程による噴射との間に所定のインターバルがあり、
上記第1噴射用水として、上記タンク内の貯留汚染水を用い、
上記第2噴射用水として、上記汚染水の放射性ストロンチウム濃度を低減した浄化水を用いることを特徴とするダスト発生防止方法。 - 上記所定のインターバルが、10分以上30分以内である請求項1に記載のダスト発生防止方法。
- 上記第1工程での第1噴射用水の噴射及び上記第2工程での第2噴射用水の噴射による上記側壁内面への噴射用水の当接量が、それぞれ平均100cc/m2以上200L/m2以下である請求項1又は請求項2に記載のダスト発生防止方法。
- 上記第1工程及び第2工程で、複数のノズル及び首振り機構を有する水噴射モジュールにより上記噴射用水を噴射し、
上記首振り機構が、噴射用水の流入方向と平行な第1軸及びこの第1軸と垂直方向の第2軸を中心に、上記特定の領域への噴射間隔が上記所定のインターバル以上となるよう上記ノズルを連続的に回転させる請求項1、請求項2又は請求項3に記載のダスト発生防止方法。 - 放射性汚染水を貯留していたタンクの解体時におけるダストの発生防止装置であって、
上記タンクの側壁内面に第1噴射用水及び第2噴射用水を噴射する水噴射モジュールと、
上記水噴射モジュールによる噴射を制御する制御部と
を備え、
上記制御部は、上記水噴射モジュールにより上記側壁内面に第1噴射用水を噴射させ、この第1噴射用水噴射後、上記側壁内面の少なくとも特定の領域へ所定のインターバルを有するように第2噴射用水を噴射させる制御を行い、
上記第1噴射用水が上記タンク内の貯留汚染水であり、
上記第2噴射用水が上記汚染水の放射性ストロンチウム濃度を低減した浄化水であることを特徴とするダスト発生防止装置。
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