JP6562506B2 - 無線通信端末および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、それぞれ別の通信機器と無線通信を行う複数の無線通信部を有する無線通信端末、および、かかる無線通信端末における無線通信方法に関する。
従来、無線基地局等とのインフラベースの通信と、近くに位置する携帯情報端末等と行う通信との、両方が可能な無線通信端末の普及が進んでいる(例えば、特許文献1、2参照)。
無線基地局等との通信(以下「インフラ通信」という)には、通常、LTE(Long Term Evolution)、基地局ベースのWi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、あるいはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(登録商標)等の、長中距離での通信が可能な通信規格が採用されている。また、携帯情報端末等との通信(以下「近接通信」という)には、Wi−Fi DIRECT(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の、短距離での通信が可能な通信規格が採用されている。
また、近年、コンテンツ指向ネットワークが注目されつつある(例えば、非特許文献1参照)。コンテンツ指向ネットワークとは、コンテンツの管理およびルーティング(転送)を、コンテンツの名前に基づいて行う通信ネットワークである。
コンテンツ指向ネットワークでは、コンテンツの識別子である名前を指定したインタレストパケット(interest packet)の送受信により、コンテンツの転送が行われる。コンテンツ指向ネットワークとしては、例えば、CCN(Content Centric Network)やNDN(Named Data Network)が挙げられる。
このようなコンテンツ指向ネットワークを、上述の無線通信端末に適用することにより、より柔軟なコンテンツ共有環境を実現することができる。
例えば、ある無線通信端末が、インターネット上のデータ出版端末が配信するコンテンツを取得しようとしていたとする。そして、その無線通信端末の近くに存在する、他の無線通信端末(以下「近接端末」という)が、当該コンテンツを既に取得していたとする。この場合、無線通信端末は、コンテンツの取得先として、データ出版端末だけでなく、近接端末をも選択することができる。また、無線通信端末は、インフラ通信を用いたデータ出版端末からのコンテンツ取得を、近接端末に依頼することが可能となる。
インフラ通信は、通常、近接通信に比べて、より多くの電力を消費する。また、複数の無線通信端末が、同時にインフラ通信を行ったり、同一のコンテンツをそれぞれ取得する場合、通信の競合や重複が発生する。したがって、近接通信網を構成する複数の無線通信端末の中の1つが、複数の無線通信端末を代表してデータ出版端末から用いてコンテンツを取得することにより、網全体の電力消費を抑えた状態で、各無線通信端末が所望のコンテンツを取得することが可能となる。
ところが、電池残量が少ない状態でインフラ通信を行うと、電池切れとなる可能性が高くなる。そこで、コンテンツの取得を行おうとする無線通信端末に、当該無線通信端末の電池残量に関する情報に基づいて通信方式を決定する技術(例えば、特許文献2および特許文献3参照)を採用することが考えられる。これにより、無線通信端末は、当該無線通信端末の電池残量が少ない場合には、インフラ通信ではなく近接通信を選択してコンテンツ取得を行うことにより、無線通信端末が電池切れとなる可能性を低減することができる。
特開2002−176676号公報 特開2008−182378号公報 特開2011−061681号公報
Van Jacobson, Diana K. Smetters, James D. Thornton, Michael F. Plassi, Nicholas H. Briggs, and Rebecca L. Braynard. Networking Named, Content. ACM CoNEXT, 2009.
しかしながら、上記従来技術では、コンテンツの取得を行おうとする無線通信端末が電池切れとなる可能性を低減することはできるが、当該無線通信端末の近接端末が電池切れとなる可能性を増大させるおそれがある。すなわち、従来技術は、網全体でみると、複数の無線通信端末が連携して行うコンテンツ取得(以下「コンテンツの連携取得」という)に伴う電池切れの可能性を低減することは難しい。
本発明の目的は、コンテンツの連携取得に伴う電池切れの可能性を低減することができる、無線通信端末および無線通信方法を提供することである。
(1)本開示の一態様にかかる無線通信端末は、複数の通信機器に対して、コンテンツのインデックスの送信を要求する第1インタレストパケットを、コンテンツ指向ネットワークを介して送信する送信部と、前記第1インタレストパケットに対する応答として、前記複数の通信機器のうち第1通信機器から、i)前記インデックス及びii)前記第1通信機器の電池残量を示す第1電池残量情報を含む第1データパケットを受信する受信部と、前記第1電池残量情報と所定の閾値に基づいて、前記第1通信機器に対して前記コンテンツの送信を要求する第2インタレストパケットを送信するか否かを決定する決定部と、を備える。
(2)上記態様において、前記第1通信機器は、前記無線通信端末から所定範囲内に存在してもよい。
(3)上記態様において、前記決定部は、前記第1電池残量情報に示される前記電池残量が、前記所定の閾値以下である場合に、前記第1通信機器に対して前記第2インタレストパケットを送信しないと決定してもよい。
(4)上記態様において、前記第1インタレストパケットは、前記コンテンツ指向ネットワークにおいて共通に用いられる名前空間情報を含んでもよい。
(5)上記態様において、更に、前記無線通信端末の電池残量を示す自電池残量情報を取得する取得部を備え、前記決定部は、前記自電池残量情報に基づいて、前記所定の閾値を決定してもよい。
(6)上記態様において、更に、前記送信部は、前記第1通信機器に対して前記第2インタレストパケットを送信しないと前記決定部が決定したとき、無線基地局に対して前記第2インタレストパケットを、前記コンテンツ指向ネットワークを介して送信してもよい。
(7)上記態様において、前記決定部が前記第1通信機器に対して前記第2インタレストパケットを送信すると決定した場合、更に、前記送信部は、前記第2インタレストパケットを前記第1通信機器に送信し、前記受信部は、前記第2インタレストパケットに対する応答として、前記コンテンツを構成するブロックおよび前記第1通信機器の電池残量を示す第2電池残量情報を含む第2データパケットを前記第1通信機器から受信し、前記決定部は、前記第2電池残量情報と前記所定の閾値に基づいて、前記第1通信機器に対して前記コンテンツの送信を要求する第3インタレストパケットを送信するか否かを決定してもよい。
(8)上記態様において、更に、前記送信部は、前記第1通信機器に対して前記第2インタレストパケットを送信しないと前記決定部が決定したとき、前記第1通信機器とは異なる第2通信機器に対して前記第2インタレストパケットを、前記コンテンツ指向ネットワークを介して送信してもよい。
(9)本開示の別の態様にかかる無線通信端末は、前記無線通信端末の電池残量を示す電池残量情報を取得する取得部と、複数の通信機器に対してコンテンツ指向ネットワークを介して前記電池残量情報を送信する送信部と、受信部と、を備え、前記受信部が前記複数の通信機器のうち第1通信機器から第1コンテンツの送信を要求する第1インタレストパケットを受信したとき、前記送信部は、i)前記無線通信端末が前記第1コンテンツを保持していない場合は、前記第1インタレストパケットを前記第1通信機器とは異なる第2通信機器に転送し、ii)前記無線通信端末が前記第1コンテンツを保持している場合は、前記第1コンテンツを構成するブロックを含む第1データパケットを前記第1通信機器に送信する。
(10)上記態様において、前記複数の通信機器は、前記無線通信端末から所定範囲内に存在してもよい。
(11)上記態様において、更に、前記受信部は、前記第1通信機器から、前記第1コンテンツのインデックスの送信を要求する第2インタレストパケットを受信し、前記送信部は、前記インデックス及び前記電池残量情報を含む第2データパケットを前記第1通信機器に送信してもよい。
(12)上記態様において、更に、前記送信部は、前記複数の無線通信端末に対して、第2コンテンツ及び前記第2コンテンツのインデックスのうち少なくとも1つを含むデータ送信を要求する第3インタレストパケットを送信し、前記第3インタレストパケットは、前記電池残量情報を含んでもよい。
(13)上記態様において、前記第1通信機器および前記第2通信機器は、前記無線通信機器から所定の範囲内に存在してもよい。
(14)本開示の一態様にかかる無線通信方法は、複数の通信機器に対して、コンテンツのインデックスの送信を要求する第1インタレストパケットを、コンテンツ指向ネットワークを介して送信し、前記第1インタレストパケットに対する応答として、前記複数の通信機器のうち第1通信機器から、i)前記インデックス及びii)前記第1通信機器の電池残量を示す第1電池残量情報を含む第1データパケットを受信し、前記第1電池残量情報と所定の閾値に基づいて、前記第1通信機器に対して前記コンテンツの送信を要求する第2インタレストパケットを送信するか否かを決定する。
(15)本開示の別の態様にかかる無線通信方法は、無線通信端末の電池残量を示す電池残量情報を取得し、複数の通信機器に対してコンテンツ指向ネットワークを介して前記電池残量情報を送信し、前記複数の通信機器のうち第1通信機器から第1コンテンツの送信を要求する第1インタレストパケットを受信したとき、i)前記無線通信端末が前記第1コンテンツを保持していない場合は、前記第1インタレストパケットを前記第1通信機器とは異なる第2通信機器に転送し、ii)前記無線通信端末が前記第1コンテンツを保持している場合は、前記第1コンテンツを構成するブロックを含む第1データパケットを前記第1通信機器に送信する。
本開示によれば、コンテンツの連携取得に伴う電池切れの可能性を低減することができる。
本実施の形態における通信システムの構成の一例を示すシステム構成図 本実施の形態において用いられる名前空間の一例を示す図 本実施の形態において用いられるデータパケットの構成の一例を示す図 本実施の形態に係る無線通信端末の構成の一例を示すブロック図 本実施の形態に係る無線通信端末の動作の一例を示すフローチャート 本実施の形態におけるコンテンツ取得処理の一例を示すフローチャート 本実施の形態におけるコンテンツ応答処理の一例を示すフローチャート 本実施の形態における電力情報テーブルの一例を示す図
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<システム構成>
まず、本実施の形態に係る無線通信端末を含む通信システムの構成の一例について説明する。
図1は、本実施の形態における通信システムの構成を示すシステム構成図である。
図1に示す通信システム100は、コンテンツ指向ネットワークの通信システムである。すなわち、通信システム100では、コンテンツの格納場所を示す情報(IPアドレス等)ではなく、コンテンツの名前(以下「コンテンツ名」という)に基づいて、コンテンツの送受信が行われる。
図1において、通信システム100は、無線基地局200、および、複数の無線通信端末300、300を有する。無線基地局200と無線通信端末300、300とは、遠隔に位置しており、無線通信端末300と無線通信端末300とは、近接して位置している。無線基地局200が遠隔に位置しているのは、例えば、多数の無線通信端末300を収容した方が、安価に通信システム100を構成することができるためである。なお、通信システム100には、他の無線通信端末300(図示せず)も含まれ得る。
無線基地局200は、例えば、壁や電柱等に設置された、インターネットプロバイダのアクセスポイントである。無線基地局200は、インターネット等の通信ネットワーク210を介してデータ出版端末220と接続している。
データ出版端末220は、例えば、コンテンツを配信するサービスが管理するサーバである。データ出版端末220は、コンテンツのデータを格納すると共に、コンテンツの出版(publish)を行う。
ここで、出版とは、特定の名前空間(namespace)へのインタレストパケットに対して、当該名前空間に属する名前が付与されたコンテンツのデータ(以下、単に「コンテンツ」という)あるいは後述のインデックスのデータ(以下、単に「インデックス」という)を格納したパケット(以下「データパケット」という)を返信して応答できる状態にする動作を含む。更に、出版とは、上記名前空間へのインタレストパケットを自端末に対して転送するような転送情報を、近接するルータ等の中継装置(図示せず)の特定インタフェースに対して登録する動作を含む。
なお、上記した特定の名前空間は、例えば、コンテンツ指向ネットワークである通信システムにおいて共通に用いられる名前空間である。すなわち、各インタレストパケットは、共通の名前空間に属する情報(名前空間情報)を含み、かかる名前空間情報によりデータの要求を行う。
また、通信システム100に配置された複数の中継装置は、データ出版端末220から受け取った転送情報を、OSPFN(Open Shortest Path Fast by Named Data Network)等のルーティングプロトコルを用いて伝播させる。これにより、中継装置間でのパケットの転送が実現される。
このような、コンテンツの出版および転送情報の伝搬により、インタレストパケットは、目的とするコンテンツを保有するデータ出版端末220まで伝送される。そして、データパケットは、インタレストパケットが転送されたルートと同じルートを、逆方向に転送されて、インタレストパケットの送信元へと返信される。
無線通信端末300、300は、例えば、スマートホンやタブレット端末等の携帯情報端末である。無線通信端末300、300が位置するのは、例えば、スポーツ競技、イベント会場、駅、あるいは交差点等の、それぞれ無線通信端末300を携帯する人が高密度に位置するような場所である。
無線通信端末300、300は、それぞれ、無線基地局200との間で、上述のインフラ通信410、410を行う。また、無線通信端末300、300は、互いに、上述の近接通信420を行う。
例えば、無線通信端末300が、データ出版端末220が出版したコンテンツ430を取得しようとしているとする。この場合、コンテンツ430の取得経路としては、インフラ通信410を用いた第1の経路と、近接通信420を用いた第2の経路、つまり、近接端末である無線通信端末300を経由する経路とから、選択することができる。
更に、コンテンツ指向ネットワークの特徴として、無線通信端末300、300を含む各通信機器は、それぞれ、パケットの中継装置としての機能だけでなく、転送したコンテンツをキャッシュする機能を有する。
これにより、通信システム100は、各部の帯域消費を抑えて、コンテンツの分配を効率的に行うことができる。例えば、無線通信端末300が既にコンテンツのキャッシュ430を保有している場合、無線通信端末300は、このキャッシュ430を、無線通信端末300から取得することもできる。
<本実施の形態に係る無線通信端末の特徴>
一般に、映像データ等のコンテンツは、インターネット等のインフラベースのネットワーク上にアップロードされる。したがって、複数の無線通信端末300が高密度に位置している状況であっても、少なくとも1台の無線通信端末300が、近接通信網を代表して、インフラ通信410を使用してコンテンツを取得する必要がある。
ところが、代表となる無線通信端末300では、取得したコンテンツを他の無線通信端末300に伝送する際、送信動作を駆動することにより、電力をより多く消費することになる。したがって、無線通信端末300が最初にコンテンツの取得を決定したとき、無線通信端末300自身が代表となるか、あるいは、近接端末である無線通信端末300に代表となることを依頼するか、が問題となる。
更に、インフラ通信410を用いてコンテンツ430を取得する場合の無線通信端末300における消費電力は、近接通信420を用いてコンテンツ430を取得する場合の無線通信端末300における消費電力に比べて高い。これは、例えば、通信の距離が長いことに起因する。したがって、無線通信端末300は、コンテンツ430を要求するインタレストパケットの送信に、積極的に近接通信420を用いることにより、無線通信端末300の電力消費を低減することができる。
ところが、無線通信端末300の電力消費低減のみを優先して近接通信420を用いると、上述の通り、無線通信端末300の電池切れの可能性が高くなる。したがって、近接端末である無線通信端末300が既にコンテンツを取得している場合であっても、無線通信端末300が、無線通信端末300からコンテンツを取得すべきか、が問題となる。
そこで、本実施の形態に係る無線通信端末300は、近接端末(図1では無線通信端末300)の電池残量情報を取得し、取得された電池残量情報に基づいて、インタレストパケットの送信に、近接通信420を用いるか否かを決定する。これにより、無線通信端末300は、無線通信端末300および無線通信端末300の電池切れの可能性を低減しつつ、コンテンツ430を取得することができる。
なお、無線通信端末300、300は、同一の構成を有する。すなわち、無線通信端末300も、コンテンツ430を取得する際に、無線通信端末300の電池残量を考慮して、インタレストパケットの送信に近接通信420を用いるか否かを決定する。
したがって、通信システム100は、近接通信網の全体について、コンテンツの連携取得に伴う電池切れの可能性を低減することができる。
なお、無線通信端末300、300は、適宜、「無線通信端末300」としてまとめて説明する。
<コンテンツ名の名前空間>
次に、通信システム100で用いられるコンテンツ名の名前空間について説明する。
コンテンツ指向ネットワークでは、上述の通り、コンテンツの送信を要求する相手先を指定する必要はなく、コンテンツ名を含めたインタレストパケットを近接に送信して、データパケットの返信を待てばよい。
図2は、通信システム100で用いられる名前空間の一例を示す図である。なお、ここでは、映像コンテンツが、複数のデータ部分(以下「ブロック」という)に分割されて管理される場合の、名前空間の一例を示している。
図2に示すように、通信システム100で用いられる名前空間430は、階層構造を有している。名前空間430は、上位層から順に、サービス名431、映像番号432、コーデック種別433、データ種別434、およびデータ本体名435を含む。
本実施の形態において、コンテンツを取得する処理は、インデックス(index)へのアクセスと、コンテンツの各ブロックへのアクセスという、2段階の処理により行われることを前提とする。インデックスは、コンテンツ毎に、コンテンツ名と、コンテンツを構成するブロックのコンテンツにおける位置と、コンテンツを構成するブロックのブロック名と、の対応関係を定義する情報である。
インデックスへのアクセスは、インデックス名を用いて行われ、コンテンツへのアクセスは、コンテンツ名を用いて行われる。
インデックス名およびコンテンツ名は、名前空間430の最上位層から任意の階層までを、スラッシュ記号で連結して得られるテキスト列により、構成される。
インデックス名は、例えば、「index」というデータ種別で終わるテキスト列で定義される。したがって、あるコンテンツにアクセスするためのインデックスのインデックス名436は、例えば、「/content_root/video0/h264-1024k/index」となる。また、かかるインデックス名436に対応するインデックス437は、例えば、「/content_root/video0/h264-1024k/index/01:02:03:04」となる。そして、インデックス437に対応するコンテンツの、1番目のブロックのコンテンツ名436は、例えば、「/content_root/video0/h264-1024k/segments/%00%01」となる。
データ出版端末220は、このような名前空間430を定義し、この名前空間430に対応付けてデータパケットを生成し、出版する。
無線通信端末300は、所望のビットレートの所望の映像のデータといった、取得の目的とするコンテンツのインデックス名を指定したインタレストパケットを、まず発行(送信)する。そして、無線通信端末300は、返信されたインデックスに基づいて、コンテンツの各ブロックの名前(コンテンツ名)を指定した複数のインタレストパケットを連続して発行し、各ブロックのデータパケットを連続して取得する。
すなわち、無線通信端末300は、まず、「index」という名前空間に出版されている、「どの時刻にどのような名前のブロックが出版されたか」を示す情報であるインデックスを取得する。そして、無線通信端末300は、インデックスから、「...segments/%00%01」等のブロックの名前を取得し、各ブロックの名前を指定したインタレストパケットを発行して、各ブロック(つまり、コンテンツ)を取得する。
このように、コンテンツ指向ネットワークでは、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)の通信で日常的に行なわれているような、接続を確立してからデータを取得するといった手順を、簡略化することができる。したがって、コンテンツ指向ネットワークは、近接端末のデータの取得を行い易いという利点を有する。
<データパケットの構成>
次に、通信システム100においてインデックスやコンテンツの返信に用いられる、データパケットの構成について説明する。
図3は、通信システム100で用いられるデータパケットの構成の一例を示す図である。
図3に示すように、データパケット440は、ヘッダ部(Static Header)441、オプション部(Optional Headers)442、およびペイロード部(Message)443を有する。
ヘッダ部441は、ペイロード部443に格納されているデータの種別を識別する情報を格納する。オプション部442は、付加的な情報を格納する。ペイロード部443は、転送の目的とするデータを格納する。データパケット440の各部は、例えば、TLV(Type, Length, Value)形式で記述される。
オプション部442には、種別(Type)444、長さ(Length)445、および値(Value)446の組からなる、1つまたは複数の情報が記述される。
例えば、インデックスをペイロード部443に格納したデータパケット440の場合、値446として「2000」[mAh]等の定数の電池残量情報が記述される。そして、電池残量情報が記述されていることを示す種別444と、記述された電池残量情報のデータの長さ445とが、記述される。
なお、電池残量情報としては、例えば、電池残量そのものの値の他、電池容量に対する電池残量の割合を、「100」[%]や「2000/10000」というように、百分率や1万分率で示した値等、各種の値を採用することができる。例えば、3000[mAh]の電池容量を有する無線通信端末300において、電池残量が1800[mAh]である場合、電池残量は、「1800/3000」と表現することができる。
また、電池残量情報としては、例えば、近接通信を継続した場合の、残りの電池駆動時間を採用することができる。この場合、電池駆動時間tは、例えば、近接端末の電池残量wを、近接通信の消費電力量Pで割ることにより、算出することができる。
また、例えば、コンテンツをペイロード部443に格納したデータパケット440の場合、値446として「/content_root/video0/h264-1024k/segments/%00%01」等の名前空間情報(コンテンツ名)が記述される。そして、名前空間情報が記述されていることを示す種別444と、記述された名前空間情報のデータの長さ445とが、記述される。
コンテンツ指向ネットワークを構成する各通信機器は、受信したインタレストパケットに記載されているインデックス名あるいはコンテンツ名を、通信機器に格納されているデータの名前において、前方からの最長一致(longest match)で探索する。通信機器は、最長一致となった部分の名前に基づいて、データパケット440のオプション部442(図3参照)を記述する。
例えば、通信機器は、「/content_root/video0/h264-1024/segments/%00」というコンテンツ名のブロックを保有している状態において、「/content_root/video0/h264-1024/segments/%00」を指定したインタレストパケットを受信したとする。この場合、通信機器は、データパケット440のオプション部442の値446として、「/content_root/video0/h264-1024/segments/%00」を記述し、対応するデータをペイロード部443に格納する。
また、通信機器は、「/content_root/video0/h264-1024/segments/%00」というコンテンツ名のブロックのみを保有している状態において、「/content_root/video0/h264-1024/segments/%01」を指定したインタレストパケットを受信したとする。この場合、通信機器は、受信したインタレストパケットを、転送情報に従って、例えばデータ出版端末220へと転送する。また、この際、通信機器は、オプション部442の値446に、最長一致部分である「/content_root/video0/h264-1024/segments/」を記述したデータパケット440を、インタレストパケットの送信元へ返信する。これにより、コンテンツの名前距離が近い別のデータを保有しているということを、通知することができる。
なお、名前が最長一致となるデータが存在しない場合、通信機器は、データパケット440のオプション部442の値446には何も記述せず、長さ445として「0」を記述する。このとき、なお、通信機器は、インタレストパケットが要求するコンテンツを保持していないことを示す情報を、値446として記述してもよい。
<無線通信端末の構成>
次に、無線通信端末300の構成について説明する。
図4は、無線通信端末の構成の一例を示すブロック図である。
図4において、無線通信端末300は、第1の無線通信部310、第2の無線通信部320、コンテンツ取得部330、コンテンツ保持部340、電池残量保持部350、およびコンテンツ応答部360を有する。
第1の無線通信部310は、アンテナ311を介して、無線基地局200との間でインフラ通信を行う。
第2の無線通信部320は、アンテナ321を介して、近接端末(他の無線通信端末300)との間で近接通信を行う。
コンテンツ取得部330は、第1の無線通信部310のインフラ通信、および、第2の無線通信部320の近接通信のうち、少なくとも1つを用いて、コンテンツを要求するインタレストパケットを送信する。コンテンツ取得部330は、他電池残量取得部331および通信決定部332を有する。
他電池残量取得部331は、近接端末の電池残量情報(以下「他電池残量情報」という)を取得する。
より具体的には、他電池残量取得部331は、取得の目的とするコンテンツのインデックスを要求するインタレストパケットを、インフラ通信および近接通信の両方を用いて送信する。そして、返信されてきた、インデックスおよび他電池残量情報を格納したデータパケット(以下「インデックスのパケット」という)から、他電池残量情報を抽出する。
そして、他電池残量取得部331は、取得されたインデックス、および、他電池残量情報を、通信決定部332へ出力する。また、他電池残量取得部331は、他電池残量情報を、電池残量保持部350に格納する。
通信決定部332は、取得された他電池残量情報に基づいて、コンテンツを要求するインタレストパケットの送信に、近接通信を用いるか否かを決定する。すなわち、通信決定部332は、他電池残量情報に基づいて、使用する通信インタフェースを決定する。
より具体的には、通信決定部332は、後述の自電池残量取得部361により取得された、無線通信端末300自身の電池残量情報(以下「自電池残量情報」という)に応じて、所定の閾値を決定する。通信決定部332は、他電池残量情報が示す、近接端末の電池残量に関する値が、決定された所定の閾値以下であることを条件として、上記インタレストパケットの送信に、近接通信を用いずに、インフラ通信を用いることを決定する。すなわち、通信決定部332は、近接端末に対してインタレストパケットを送信しないことを決定する。
そして、通信決定部332は、取得されたインデックスに基づいてコンテンツを要求するインタレストパケットを生成し、決定された通信を用いて、かかるインタレストパケットを送信する。
なお、コンテンツ取得部330は、インデックスあるいはコンテンツ(以下、適宜「データ」と総称する)を取得すると、取得したデータを、コンテンツ保持部340に格納する。
コンテンツ保持部340は、コンテンツ取得部330により格納されたデータを保持する。
なお、無線通信端末300は、上述の転送情報の設定を受け、設定された転送情報に従ってインタレストパケットやデータパケットの転送を行うパケット転送部(図示せず)を有している。かかるパケット転送部は、データパケットを転送する際、そのデータパケットの複製を、コンテンツ保持部340に格納する。すなわち、コンテンツ保持部340は、転送されるデータをキャッシュする。
電池残量保持部350は、コンテンツ取得部330により格納された他電池残量情報を保持する。
コンテンツ応答部360は、近接端末等の他の通信機器から、データを要求するインタレストパケットが送られてきたとき、当該インタレストパケットの他の通信機器への転送、および、要求されたデータの返信、のうち、少なくとも1つを行う。但し、コンテンツ応答部360は、インデックスのパケットを送信する際、かかるパケットに、自電池残量情報を含める。コンテンツ応答部360は、自電池残量取得部361および電池残量通知部362を有する。
自電池残量取得部361は、自電池残量情報を取得する。例えば、自電池残量取得部361は、電圧測定等による公知の電池残量測定手法を用いて、無線通信端末300に備えられた電池(図示せず)の電池残量を計測する。そして、自電池残量取得部361は、取得した自電池残量情報を、通信決定部332および電池残量通知部362へ出力する。
なお、自電池残量取得部361が自電池残量情報を取得して出力するタイミングは、定期的なタイミングでもよいし、通信決定部332の通信決定時や電池残量通知部362のインデックスのパケットの送信時等、各機能部が必要とするタイミングでもよい。
更に、自電池残量取得部361は、取得した自電池残量情報を、通信決定部332へ出力する代わりに、電池残量保持部350に格納してもよい。この場合、通信決定部332は、電池残量保持部350から自電池残量情報を取得する。
電池残量通知部362は、近接端末等の他の通信機器に対して、取得された自電池残量情報を通知する。より具体的には、電池残量通知部362は、受信されたインタレストパケットが要求するデータが、コンテンツ保持部340に格納されている場合、要求されたデータの複製を格納したデータパケットを生成し、インタレストパケットの送信元へ返信する。そして、電池残量通知部362は、インデックスのパケットを返信する際、かかるパケットに、取得された自電池残量情報を含める。
なお、コンテンツ応答部360は、要求されたデータが、コンテンツ保持部340に格納されておらず、対応する転送情報が設定されている場合、当該転送情報に従って、インタレストパケットを他の通信機器へ転送する。すなわち、コンテンツ応答部360は、上述のパケット転送部の機能を有する。
無線通信端末300は、図示しないが、例えば、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等の記憶媒体、およびRAM(Random Access Memory)等の作業用メモリを有する。この場合、上記した各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。また、無線通信端末300は、図示しないが、無線通信回路、タッチパネル付きディスプレイ等のユーザ操作インタフェースを有する。
このような構成を有する無線通信端末300は、コンテンツを取得する際に、近接端末から他電池残量情報を取得し、取得された他電池残量情報に基づいて、近接通信を用いるか否かを決定することができる。また、無線通信端末300は、コンテンツを近接端末から要求された際に、自電池残量情報を近接端末に通知し、近接通信を用いるか否かを決定させることができる。
<無線通信端末の動作>
次に、無線通信端末300の動作について説明する。
図5は、無線通信端末の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS1000において、コンテンツ取得部330は、ユーザ操作やアプリケーション処理等により、コンテンツの取得を指示されたか否かを判断する。
コンテンツ取得部330は、コンテンツの取得を指示された場合(S1000:YES)、処理をステップS2000へ進める。また、コンテンツ取得部330は、コンテンツの取得を指示されていない場合(S1000:NO)、処理を後述のステップS3000へ進める。
ステップS2000において、コンテンツ取得部330は、コンテンツ取得処理を実行してから、処理をステップS3000へ進める。コンテンツ取得処理は、指定されたコンテンツ名のコンテンツの取得を行う処理である。
ステップS3000において、コンテンツ応答部360は、インタレストパケットを受信したか否かを判断する。
コンテンツ応答部360は、インタレストパケットを受信した場合(S3000:YES)、処理をステップS4000へ進める。また、コンテンツ応答部360は、インタレストパケットを受信していない場合(S3000:NO)、処理を後述のステップS5000へ進める。
ステップS4000において、コンテンツ応答部360は、コンテンツ応答処理を実行してから、処理をステップS5000へ進める。コンテンツ応答処理は、インタレストパケットに対する応答を行う処理である。
そして、ステップS5000において、コンテンツ取得部330は、ユーザ操作等により、コンテンツ取得処理およびコンテンツ応答処理を含む所定の処理の終了を指示されたか否かを判断する。
コンテンツ取得部330は、処理の終了を指示されていない場合(S5000:NO)、処理をステップS1000へ戻す。また、コンテンツ取得部330は、処理の終了を指示された場合(S5000:YES)、一連の処理を終了する。
図6は、コンテンツ取得処理(図5のステップS2000)の一例を示すフローチャートである。
ステップS2010において、他電池残量取得部331は、指定されたコンテンツのインデックスを要求するインタレストパケットを、インフラ通信および近接通信の両方を用いて、無線基地局200および近接端末へ送信する。
ステップS2020において、他電池残量取得部331は、インタレストパケットに対する応答として、無線基地局200あるいは近接端末から、インデックスのパケットを受信する。かかるパケットは、データ出版端末220等の、対応するコンテンツを保有する通信機器から送信されたものである。
ステップS2030において、他電池残量取得部331は、他電池残量情報を含むパケットを受信したか否か、つまり、コンテンツを保有する近接端末が存在するか否かを判断する。
他電池残量取得部331は、他電池残量情報を含むパケットを受信した場合(S2030:YES)、処理をステップS2040へ進める。また、他電池残量取得部331は、他電池残量情報を含むパケットを受信していない場合(S2030:NO)、処理を後述のステップS2080へ進める。
ステップS2040において、他電池残量取得部331は、パケットから他電池残量情報を抽出し、電池残量保持部350に格納(記録)する。なお、複数の近接端末から他電池残量情報を含むパケットを受信した場合、複数の他電池残量情報が記録されることになる。
ステップS2050において、通信決定部332は、自電池残量取得部361を用いて、あるいは、電池残量保持部350から、自電池残量情報を取得する。
ステップS2060において、通信決定部332は、取得された他電池残量情報が示す電池残量(他電池残量)に、自電池残量情報が示す電池残量(自電池残量)よりも大きい値のものが存在するか否かを判断する。
通信決定部332は、他電池残量に自電池残量よりも大きい値のものが存在する場合(S2060:YES)、処理をステップS2070へ進める。また、通信決定部332は、他電池残量に自電池残量よりも大きい値のものが存在しない場合(S2060:NO)、処理を後述のステップS2080へ進める。
なお、ステップS2060の判断処理の内容は、電池残量情報の内容に応じて異なる。例えば、電池残量情報として上述の電池駆動時間tが採用される場合、通信決定部332は、電池駆動時間t=w/pが、所定の閾値Cを超える近接端末が存在するか否かに基づいて、処理ステップS2070、S2080のいずれに進めるかを判断する。ここで、閾値Cは、定数であってもよいし、無線通信端末300の自電池残量に比例して定まる値であってもよい。
ステップS2070において、通信決定部332は、近接通信を用いて、コンテンツを要求するインタレストパケットを送信する。すなわち、通信決定部332は、自電池残量よりも大きい値の他電池残量を示す他電池残量情報を送信してきた近接端末に対して、コンテンツを要求する。
なお、ステップS2060の条件を満たす近接端末が複数存在する場合、通信決定部332は、これら複数の近接端末のそれぞれにインタレストパケットを送信してもよい。あるいは、通信決定部332は、ラウンドロビンで近接端末を1つずつ順番に切り替えて選択して、インタレストパケットを送信してもよい。また、通信決定部332は、電池残量あるいは電池駆動時間がより大きい近接端末ほど、インタレストパケットの送信頻度をより高くしてもよい。
一方、ステップS2080において、通信決定部332は、インフラ通信を用いて、コンテンツを要求するインタレストパケットを送信する。すなわち、通信決定部332は、自電池残量以下の値の他電池残量を示す他電池残量情報を送信してきた近接端末ではなく、無線基地局200側の通信機器(例えば、データ出版端末220)に対して、コンテンツを要求する。
なお、通信決定部332は、自電池残量が、より少ない他電池残量へと近付いたとき、インフラ通信と近接通信との両方を用いることを決定してもよい。また、この際、通信決定部332は、近接端末に対して、無線通信端末300においてデータ取得を開始した旨を通知してもよい。更に、通信決定部332は、逆に、近接端末から、近接端末においてデータ取得を開始した旨の通知を受け取った場合、近接通信を用いることを決定してもよい。
ステップS2090において、通信決定部332は、インタレストパケットに対する応答として、決定した通信により、コンテンツのパケットを受信する。
ステップS2100において、コンテンツ取得部330は、受信したコンテンツに対して、映像再生等の所定の処理を行うと共に、受信したコンテンツを、インデックスと共にキャッシュする。そして、コンテンツ取得部330は、処理を図5のステップS3000へ進める。
なお、コンテンツ取得部330は、コンテンツ取得に先立って、近隣探索フェーズの動作を行ってもよい。近隣探索フェーズとは、無線通信端末300の電源投入直後、休止状態からの復帰直後、あるいは移動直後等のタイミングで設定されるフェーズであり、近接通信によって通信することができる相手先(近接端末)を探索するフェーズである。
コンテンツ取得部330は、近隣探索フェーズにおいて、インフラ通信および近接通信の両方を用いて、インタレストパケットをブロードキャストあるいはマルチキャストする。そして、コンテンツ取得部330は、近接端末が発見されなかった場合、インフラ通信のみを用いてコンテンツの取得を行う。
なお、上述のインデックスを要求するインタレストパケットの送信を、近隣探索フェーズの動作と捉えることもできる。
また、コンテンツ取得部330は、インデックスを要求するインタレストパケットを送信する際に、過去に取得された他電池残量情報に基づいて、ステップS2060と同様の判断処理を行い、使用する通信を選択してもよい。そして、送信したインタレストパケットに対する応答が無い場合に、インフラ通信および近接通信を用いて、ブロードキャストやマルチキャストにより、インデックスを要求するインタレストパケットを送信してもよい。
図7は、コンテンツ応答処理(図5のステップS4000)の一例を示すフローチャートである。
ステップS4010において、コンテンツ応答部360は、受信されたインタレストパケットが、インデックスを要求するものであるか否かを判断する。
コンテンツ応答部360は、インタレストパケットがインデックスを要求するものである場合(S4010:YES)、処理をステップS4020へ進める。また、コンテンツ応答部360は、インタレストパケットがコンテンツを要求するものである場合(S4010:NO)、処理を後述のステップS4040へ進める。
ステップS4020において、自電池残量取得部361は、自電池残量情報を取得する。
ステップS4030において、電池残量通知部362は、自電池残量情報を含めたインデックスのパケットを生成し、インタレストパケットの送信元へ返信して、処理を図5のステップS5000へ進める。
なお、電池残量通知部362は、要求されたインデックスがコンテンツ保持部340に格納されている場合、かかるインデックスを読み出してパケットに格納するが、格納されていない場合、インタレストパケットを他の通信機器に転送する。そして、電池残量通知部362は、インタレストパケットの転送の結果として、他の通信機器からインデックスのパケットを受信(取得)した場合、そのパケットに自電池残量情報を含めて、インタレストパケットの送信元へ返信する。
ステップS4040において、コンテンツ応答部360は、コンテンツのパケットを生成し、インタレストパケットの送信元へ返信して、処理を図5のステップS5000へ進める。
なお、電池残量通知部362は、要求されたコンテンツがコンテンツ保持部340に格納されている場合、かかるコンテンツを読み出してパケットに格納するが、格納されていない場合、インタレストパケットを他の通信機器に転送する。そして、電池残量通知部362は、インタレストパケットの転送の結果として、他の通信機器からコンテンツのパケットを受信(取得)した場合、そのパケットに自電池残量情報を含めて、インタレストパケットの送信元へ返信する。
また、コンテンツ応答部360は、要求されたデータが保持されていない場合、コンテンツ取得部330に対し、インタレストパケットを生成して他の通信機器へ送信させてもよい。そして、コンテンツ応答部360は、他の通信機器から取得したデータを、要求元へ返信してもよい。
また、コンテンツ応答部360は、要求されたデータについて、コンテンツ取得部330が既に他の通信機器に対してインタレストパケットを送信している場合、かかるインタレストパケットに対する応答を待ってから、要求元への返信を行ってもよい。
なお、電池残量通知部362は、対応する転送情報が設定されていない等して、要求されたデータを取得することができなかった場合、インタレストパケットの送信元に対する返信を行わない。
このような動作により、無線通信端末300は、電力消費のより少ない近接通信を積極的に用いつつ、近接端末の電池残量が無線通信端末300の電池残量よりも少ない場合には当該近接端末との近接通信を回避して、コンテンツを取得することができる。また、無線通信端末300は、コンテンツを要求するインタレストパケットが近接端末から送られてくる前に、この近接端末に、無線通信端末300の電池残量を通知することができる。
<通信決定手法の他の例>
なお、無線通信端末300は、近接端末の電池残量情報だけでなく、各通信機器からコンテンツを取得する際に必要な電力に基づいて、コンテンツ取得に用いる通信を決定してもよい。
この場合、無線通信端末300は、例えば、他の通信機器毎に、単位量当たりのコンテンツを取得するのに必要な電力(以下「電力消費量」という)と、取得した電池残量とを記録した、電力情報テーブルを用いる。
図8は、電力情報テーブルの一例を示す図である。
図8に示すように、電力情報テーブル510は、例えば、無線通信部の識別情報(ID)511、宛先種別(通信種別)512、通信機器の識別情報(ID)513、電力消費量514、および電池残量515を、対応付けて記述する。
無線通信部の識別情報511は、第1の無線通信部310および第2の無線通信部320のうち、いずれを介して、識別情報513に対応する通信機器との通信が行われるかを示す。宛先種別512は、インフラ通信および近接通信(端末間通信)のうち、いずれを用いて、識別情報513に対応する通信機器からのコンテンツ取得が行われるかを示す。電力消費量514は、識別情報513に対応する他の通信機器から、単位量のコンテンツを取得する場合に、他の通信機器において消費される電力を示す。電池残量515は、識別情報513に対応する通信機器の電池残量を、例えば百分率の値で示す。
無線通信端末300は、例えば、上述の近隣探索フェーズにおいて、電池残量515以外の情報を記述した状態の電力情報テーブル510を作成して、電池残量保持部350に格納する。そして、他電池残量取得部331は、近接端末から他電池残量情報を取得する毎に、取得された他電池残量情報が示す電池残量を、電力情報テーブル510に入力あるいは上書きする。
なお、他電池残量取得部331は、他の通信機器で実際に計測された電力消費量を、当該通信機器から受信し、電力情報テーブル510の電力消費量514に入力してもよい。
また、他電池残量取得部331は、インフラ通信および近接通信の通信状況に応じて、電力情報テーブル510の電力消費量514の値を補正してもよい。具体的には、他電池残量取得部331は、例えば、いずれかの通信機器との間で、パケット損失率が高い場合や、信号対雑音比が悪く、効率の悪い変調方式しか用いることができない場合、その通信機器の電力消費量514の値を増大させる。また、他電池残量取得部331は、例えば、いずれかの通信機器との間の通信状況が逆に良化した場合、その通信機器の電力消費量514の値を減少させる。
なお、他電池残量情報は、かかる内容に限定されない。例えば、他電池残量情報は、近接端末が電池で稼動することができる時間を示す数値、電池消費の速度と電池容量とを表した数値、あるいは、これらを組み合わせた数値であってもよい。すなわち、他電池残量情報は、近接端末のユーザが、その近接端末の利用を続けられる残り時間や処理量等を代表する数値、つまり、近接端末のユーザの有益な端末利用に配慮する上で注目すべき情報であればよい。
また、他電池残量取得部331は、各近接端末の死活情報を取得し、取得した死活情報を電力情報テーブル510に入力してもよい。例えば、他電池残量取得部331は、近接端末毎に、最後にその近接端末が応答した時刻、電力の強さ、パケット伝送時のエラー率等を管理し、一定の条件を満たさない近接端末については、存在していないと判断する。
具体的には、他電池残量取得部331は、所定の時間以上応答がない近接端末やエラー率が極端に大きい近接端末については、存在していないと判断する。また、他電池残量取得部331は、例えば、近接端末との通信で得られるスループットが、コンテンツを取得する際に必要な帯域に満たない場合にも、その近接端末は存在しないと判断する。
<パケットのオプション部の他の活用例>
また、各通信機器は、データパケット440のオプション部442(図3参照)に、通信機器が保有するデータに関するヒント情報を記述してもよい。
例えば、種別444には、未来のデータの存在、過去のデータの存在、ビットレートが異なるデータの存在、解像度が異なるデータの存在、コーデックが異なるデータの存在、あるいは、アングルが異なるデータの存在、を示す情報が記述される。これらのデータは、つまり、要求されたデータとの関連性が高いデータである。
未来のデータの存在とは、インタレストパケットが指定するデータよりも再生時間が後のデータを保持していることを指す。つまり、未来のデータとは、例えば、より大きい数の通番が付されたデータや、将来の時刻のタイムスタンプが付されたデータである。この場合、値446として、例えば、インタレストパケットの通番と未来のデータの通番との間の差分等の、未来方向のオフセットを示す情報が記述される。このようなデータパケットを受信した無線通信端末300は、例えば、未来のデータであれば高速で取得することができる旨を、ユーザに対して通知してもよい。
過去のデータの存在とは、インタレストパケットが指定するデータよりも再生時間が前のデータを保持していることを指す。つまり、過去のデータとは、例えば、より小さい数の通番が付されたデータや、過去の時刻のタイムスタンプが付されたデータである。この場合、値446として、例えば、インタレストパケットの通番と過去のデータの通番との間の差分等の、過去方向のオフセットを示す情報が記述される。このようなデータパケットを受信した無線通信端末300は、例えば、過去のデータであれば高速で取得することができる旨を、ユーザに対して通知してもよい。
ビットレートが異なるデータの存在とは、インタレストパケットが指定するデータと同じ内容であって、異なるビットレートで符号化されたデータである。この場合、値446として、例えば、コーデック種別が記述される。このようなデータパケットを受信した無線通信端末300は、例えば、ビットレートが異なるデータであれば高速で取得することができる旨を、ユーザに対して通知してもよい。また、無線通信端末300は、帯域不足によるパケット損失が大きいような場合、自動的に、より低いビットレートのデータを要求するように、コンテンツ取得を指示したアプリケーションの挙動を変更させてもよい。
解像度が異なるデータの存在とは、インタレストパケットが指定するデータと同じ内容であって、解像度が異なるデータである。この場合、値446として、例えば、解像度を示す情報が記述される。このようなデータパケットを受信した無線通信端末300は、例えば、解像度が異なるデータであれば高速で取得することができる旨を、ユーザに対して通知してもよい。また、無線通信端末300は、電池残量が大きく、帯域に余裕があり、かつ、高解像度の画像を表示する能力を有するような場合、自動的に、より高い解像度のデータを要求するように、コンテンツ取得を指示したアプリケーションの挙動を変更させてもよい。
アングルが異なるデータの存在とは、インタレストパケットが指定するデータと同じ対象を、異なる方向あるいは距離から撮影したデータである。この場合、値446として、例えば、撮影の方向や距離を示す情報が記述される。このようなデータパケットを受信した無線通信端末300は、例えば、アングルが異なるデータであれば高速で取得することができる旨を、ユーザに対して通知してもよい。
なお、近接端末は、保有しているコンテンツのコンテンツ名を、返信してもよい。この場合、無線通信端末300は、近接端末が保有していることを通知されたコンテンツの名前距離が、より近いほど、ユーザに対してヒント情報を通知する頻度を高くしてもよい。ここで、名前距離とは、ユーザが閲覧もしくは検索しているコンテンツとの、名前空間における距離である。名前距離としては、例えば、最長一致となる部分の長さ、レーベンシュタイン距離、あるいは、ジャロ・ウィンクラー距離を採用することができる。
また、各通信機器は、データパケット440にこれらのヒント情報を含める際に、データパケット440のペイロード部443に、未来のデータ等の対応するデータを含めてもよいし、含めなくてもよい。
<本実施の形態の効果>
以上説明したように、本実施の形態に係る無線通信端末300は、コンテンツを取得する際に、近接端末から他電池残量情報を取得し、取得された他電池残量情報に基づいて、近接通信を用いるか否かを決定する。また、本実施の形態に係る無線通信端末300は、コンテンツを近接端末から要求された際に、自電池残量情報を近接端末に通知し、近接通信を用いるか否かを決定させる。
これにより、各無線通信端末300は、無線通信端末300自身の電池残量だけでなく、近接端末の電池残量に基づいて、コンテンツ取得にインフラ通信を用いるか近接通信を用いるかを決定することができる。したがって、本実施の形態に係る無線通信端末300は、近接端末網全体における、コンテンツの連携取得に伴う電池切れの可能性を、低減することができる。
他者の都合に起因して電池切れが発生する可能性が高くなると、各無線通信端末300のユーザは、コンテンツの連携取得に対して消極的になる。
この点、本実施の形態に係る無線通信端末300は、上述の通り、自電池残量情報および他電池残量情報を参照して、近接端末についても電池切れの可能性が低減されるように、使用する通信を決定する。すなわち、本実施の形態に係る無線通信端末300は、近接通信網全体として不公平に電池の消費が進まないように、インフラ通信を用いてデータを取得する役割を交代するような仕組みを、実現することができる。
したがって、本実施の形態に係る無線通信端末300は、例えば、共通の興味を持つ複数ユーザの間で、無線帯域を共有しながら、かつ、電力を節約しながら、高品質な画像、音声、および映像等のコンテンツを取得することを可能にする。
また、本実施の形態に係る無線通信端末300を用いた通信システム100では、同一の名前空間に対するアクセスが自動的に調停されることになり、無線通信端末300が同一のコンテンツに対する取得動作を近接端末と協調していることが明確となる。また、このような調停および協調が、設計段階で保障されることになる。
このため、各無線通信端末300のユーザは、コンテンツの連携取得に対してより積極的になり、使用する無線通信端末300における近接端末へのデータ転送機能を有効化することに同意(opt−in)し易くなる。したがって、コンテンツの連携取得がより促進され、良好なコンテンツ取得環境が実現される。
このような無線通信端末300を用いることにより、例えば、スポーツ競技、イベント会場、駅、交差点など高密度端末環境において、多数のユーザが同一のデータを共有する場合に、全体として、無線帯域を有効に活用しつつ電力消費を抑えることができる。多数のユーザが同一のデータを共有する場合とは、例えば、サッカーの試合のハーフタイムに、多数の観客が試合前半のゴールシーンを再生する場合や、通勤電車の中で多数の乗客が昨日のニュースの動画を閲覧する場合である。
なお、無線通信端末300は、ユーザから、近接端末へのデータ転送機能を無効化する操作を受け付けてもよい。この場合、例えば、電池残量通知部362は、自電池残量情報を、近接端末に送信しないようにする。
<電池残量情報の通知手法の他の例>
なお、電池残量情報を近接端末に通知する手法は、上述の例に限定されない。
例えば、コンテンツ応答部360は、データパケットを返送する際に、間欠的に特定の確率で、自電池残量情報を取得してデータパケットのオプション部に挿入してもよい。また、コンテンツ応答部360は、自電池残量情報を含むデータパケットを、ユニキャストで送信してもよいし、間欠的にあるいは特定の確率で、マルチキャストやブロードキャストにより送信してもよい。また、コンテンツ取得部330は、自らがインタレストパケットを送信していなくても、近接端末からマルチキャストやブロードキャストにより送信された上記データパケットを受信し、他電池残量情報を取得してもよい。
特に、インデックスの取得とデータ本体の取得という2段階の処理を行わない場合、電池残量情報は、コンテンツのパケットや、他の制御情報を格納したパケットを用いて、近接端末に送信される必要がある。
また、コンテンツ応答部360は、インタレストパケットに、間欠的に特定の確率で、自電池残量情報を取得して挿入してもよい。
また、コンテンツ応答部360は、近隣探索フェーズにおいて、インタレストパケットとは別に、自電池残量情報を通知するパケットを送信してもよい。
<オプション部の他の活用例>
また、無線通信端末300は、データパケットのオプション部に、無線通信端末300に関する各種付加情報を含めてもよい。かかる付加情報は、例えば、位置情報、現在の移動速度、インフラ通信の接続サービスを提供しているキャリアの名称、電池の全体容量、および電池の残量等である。
また、上記付加情報を近接端末から受け取った無線通信端末300は、受け取った付加情報の内容に応じた動作を行うことができる。例えば、無線通信端末300は、位置情報に基づいてンタレストパケットを送付する際の電力量(無線信号の強さ)を調整したり、近接端末の移動速度から当該近接端末が送達距離に存在しないことが予測された場合、次インタレストパケットの送付を停止する。また無線通信端末300は、同一キャリアにサブスクライブしている近接端末や、電池容量および電池残量が大きい近接端末を、優先的にインタレストパケットの送信先に選定する。
<その他の変形例>
なお、以上説明した本発明の実施の形態は、インデックスの取得を経ずに行われる、コンテンツ指向ネットワークにおけるコンテンツ取得方式にも、変形して適用することが可能である。この場合、電池残量情報の伝達は、例えば、近隣探索フェーズにおいて送受信されるパケットを用いて行われる。
また、連携取得の対象となるコンテンツの内容および種別は、上述の例に限定されない。例えば、コンテンツは、映像音声のストリーミングデータや、HTML(HyperText Markup Language)あるいはXML(eXtentible Markup Language)で構成されたテキスト情報であってもよい。
また、無線通信端末300は、農場、牧場、僻地等に配置される、電池駆動のセンサ端末にも好適である。この場合、センサ端末は、例えば、センサ端末のソフトウェア更新のためのデータをサーバから取得する際に、インフラ通信に対応する衛星通信と、近接通信に対応するセンサ端末間通信とのいずれを用いるかを、他電池残量情報に基づいて決定する。
<本開示のまとめ>
本開示の無線通信端末は、第1の通信機器との間で第1の無線通信を行い、第2の通信機器との間で前記第1の無線通信に比べて消費電力が少ない第2の無線通信を行う、無線通信部と、前記第1の通信機器および前記第2の通信機器のうち少なくとも1つに対し、コンテンツを要求するインタレストパケットを、前記無線通信部を介して送信して、前記コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、を有し、前記コンテンツ取得部は、前記第2の通信機器の電池残量情報を取得する他電池残量取得部と、取得された前記電池残量情報に基づいて、前記第2の通信機器に対して前記インタレストパケットを送信するか否かを決定する通信決定部と、を有する。
なお、上記無線通信端末において、前記第1の通信機器は、コンテンツ指向ネットワークを構成する無線基地局であり、前記第2の通信機器は、前記コンテンツ指向ネットワークを構成し、前記第1の通信機器との間で無線通信を行う無線通信部を有する近接端末であってもよい。
また、上記無線通信端末において、前記通信決定部は、前記電池残量情報が示す前記第2の通信機器の電池残量に関する値が所定の閾値以下であることを条件として、前記インタレストパケットの送信に前記第2の無線通信を用いないことを決定してもよい。
また、上記無線通信端末において、前記インタレストパケットは、前記コンテンツ指向ネットワークにおいて共通に用いられる名前空間情報を含んでもよい。
また、上記無線通信端末は、前記無線通信端末の電池残量情報を取得する自電池残量取得部、を有し、前記通信決定部は、前記無線通信端末の電池残量情報に応じて、前記所定の閾値を決定してもよい。
また、上記無線通信端末において、前記他電池残量取得部は、前記コンテンツのインデックスを要求するインタレストパケットを、前記無線通信部を介して送信し、返信されたパケットに含まれる前記インデックスに基づいて、前記コンテンツを要求する前記インタレストパケットを生成して送信し、前記第2の通信機器から送信された前記パケットから前記電池残量情報を抽出してもよい。
本開示の無線通信端末は、コンテンツ指向ネットワークを構成する無線通信端末であって、複数の通信機器との間で無線通信を行う無線通信部と、前記通信機器から、コンテンツを要求するインタレストパケットが送られてきたとき、当該インタレストパケットの他の前記通信機器への転送、および、前記コンテンツの返信、のうち、少なくとも1つを行うコンテンツ応答部と、を有し、前記コンテンツ応答部は、前記無線通信端末の電池残量情報を取得する自電池残量取得部と、前記通信機器に対して、取得された前記電池残量情報を通知する電池残量通知部と、を有する。
なお、上記無線通信端末において、前記複数の通信機器は、前記コンテンツ指向ネットワークを構成する無線基地局と、前記コンテンツ指向ネットワークを構成し、前記無線基地局との間で第1の無線通信を行い、前記無線通信端末との間で前記第1の無線通信に比べて消費電力が少ない第2の無線通信を行う近接端末と、を含み、前記電池残量通知部は、前記近接端末に対して、前記電池残量情報を通知してもよい。
また、上記無線通信端末において、前記電池残量通知部は、前記通信機器から、前記コンテンツのインデックスを要求する前記インタレストパケットが送られてきたとき、前記インデックスおよび前記電池残量情報を含めたパケットを返信してもよい。
また、上記無線通信端末は、前記無線通信部を用いて、コンテンツおよびコンテンツのインデックスのうち少なくとも1つを含むデータを要求するインタレストパケットを送信するコンテンツ取得部、を有し、前記電池残量通知部は、前記コンテンツ取得部が送信する前記インタレストパケットに、前記電池残量情報を含めてもよい。
また、上記無線通信端末は、前記コンテンツ取得部が取得した前記データを格納するコンテンツ保持部、を有し、前記コンテンツ応答部は、前記通信機器からインタレストパケットにより要求されたデータが前記コンテンツ保持部に存在する場合、当該データを読み出して前記通信機器へ送信し、前記通信機器からインタレストパケットにより要求されたデータが前記コンテンツ保持部に存在しない場合、前記コンテンツ取得部を用いて、当該データを要求するインタレストパケットを、他の前記通信機器へ送信してもよい。
本開示の無線通信方法は、第1の通信機器との間で第1の無線通信を行い、第2の通信機器との間で前記第1の無線通信に比べて消費電力が少ない第2の無線通信を行う、無線通信部を有する無線通信端末における無線通信方法であって、前記第2の通信機器の電池残量情報を取得するステップと、取得された前記電池残量情報に基づいて、コンテンツを要求するインタレストパケットを、前記第2の通信機器に対して送信するか否かの決定を行うステップと、前記決定の結果に従い、前記第1の通信機器および前記第2の通信機器のうち少なくとも1つに対して前記インタレストパケットを送信するステップと、を有する。
本開示の無線通信方法は、コンテンツ指向ネットワークを構成し、複数の通信機器との間で無線通信を行う無線通信端末における無線通信方法であって、前記無線通信端末の電池残量情報を取得するステップと、前記通信機器に対して、取得された前記電池残量情報を通知するステップと、前記電池残量情報を通知した前記通信機器から、コンテンツを要求するインタレストパケットが送られてきたとき、当該インタレストパケットの他の前記通信機器への転送、および、前記コンテンツの返信、のうち、少なくとも1つを行うステップと、を有する。
本発明は、コンテンツの連携取得に伴う電池切れの可能性を低減することができる、無線通信端末および無線通信方法として有用である。
100 通信システム
200 無線基地局
210 通信ネットワーク
220 データ出版端末
300 無線通信端末
310 第1の無線通信部
320 第2の無線通信部
330 コンテンツ取得部
331 他電池残量取得部
332 通信決定部
340 コンテンツ保持部
350 電池残量保持部
360 コンテンツ応答部
361 自電池残量取得部
362 電池残量通知部

Claims (7)

  1. 無線通信端末であって、
    複数の通信機器に対して、コンテンツのインデックスの送信を要求する第1インタレストパケットを、コンテンツ指向ネットワークを介して送信する送信部と、
    前記第1インタレストパケットに対する応答として、前記複数の通信機器のうち第1通信機器から、i)前記インデックス及びii)前記第1通信機器の電池残量を示す第1電池残量情報を含む第1データパケットを受信する受信部と、
    前記第1電池残量情報と所定の閾値に基づいて、前記第1通信機器に対して前記コンテンツの送信を要求する第2インタレストパケットを送信するか否かを決定する決定部と、
    を備え、
    前記送信部は、前記第1通信機器に対して前記第2インタレストパケットを送信しないと前記決定部が決定したとき、無線基地局に対して前記第2インタレストパケットを、前記コンテンツ指向ネットワークを介して送信する、
    無線通信端末。
  2. 前記第1通信機器は、前記無線通信端末から所定範囲内に存在する、
    請求項1記載の無線通信端末。
  3. 前記決定部は、前記第1電池残量情報に示される前記電池残量が、前記所定の閾値以下である場合に、前記第1通信機器に対して前記第2インタレストパケットを送信しないと決定する、
    請求項1記載の無線通信端末。
  4. 前記第1インタレストパケットは、前記コンテンツ指向ネットワークにおいて共通に用いられる名前空間情報を含む、
    請求項1に記載の無線通信端末。
  5. 更に、前記無線通信端末の電池残量を示す自電池残量情報を取得する取得部を備え、
    前記決定部は、前記自電池残量情報に基づいて、前記所定の閾値を決定する、
    請求項1記載の無線通信端末。
  6. 前記決定部が前記第1通信機器に対して前記第2インタレストパケットを送信すると決定した場合、
    更に、
    前記送信部は、前記第2インタレストパケットを前記第1通信機器に送信し、
    前記受信部は、前記第2インタレストパケットに対する応答として、前記コンテンツを構成するブロックおよび前記第1通信機器の電池残量を示す第2電池残量情報を含む第2データパケットを前記第1通信機器から受信し、
    前記決定部は、前記第2電池残量情報と前記所定の閾値に基づいて、前記第1通信機器に対して前記コンテンツの送信を要求する第3インタレストパケットを送信するか否かを決定する、
    請求項1記載の無線通信端末。
  7. 無線通信端末により実行される無線通信方法であって、
    複数の通信機器に対して、コンテンツのインデックスの送信を要求する第1インタレストパケットを、コンテンツ指向ネットワークを介して送信し、
    前記第1インタレストパケットに対する応答として、前記複数の通信機器のうち第1通信機器から、i)前記インデックス及びii)前記第1通信機器の電池残量を示す第1電池残量情報を含む第1データパケットを受信し、
    前記第1電池残量情報と所定の閾値に基づいて、前記第1通信機器に対して前記コンテンツの送信を要求する第2インタレストパケットを送信するか否かを決定
    前記第1通信機器に対して前記第2インタレストパケットを送信しないと決定したとき、無線基地局に対して前記第2インタレストパケットを、前記コンテンツ指向ネットワークを介して送信する、
    無線通信方法。
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