JP6561684B2 - スキャナ装置、及びプログラム - Google Patents
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Description
<1−1.概要>
まず、本実施形態の概要について、図1を参照して説明する。本実施形態によるスキャナ10は、配置された文書をスキャンし、そして、スキャンした画像ファイルを保存するための装置である。このスキャナ10は、本発明におけるスキャナ装置の一例である。なお、スキャナ10は、複合機であってもよい。また、文書は、本発明における原稿の一例である。
次に、本実施形態による構成について説明する。図2は、本実施形態によるスキャナ10の構成を示した機能ブロック図である。図2に示したように、スキャナ10は、制御部100、スキャン部120、および、記憶部126を有する。
制御部100は、スキャナ10に内蔵される例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのハードウェアを用いて、スキャナ10の動作を全般的に制御する。また、図2に示したように、制御部100は、マーク認識部102、文字列認識部104、および、ファイル保管部106を有する。
マーク認識部102は、後述する紫外光スキャン部124により文書がスキャンされた紫外光スキャン画像から、例えば紫外光でのみ読み取り可能なインクなど、可視光で読み取り不能なインクを用いて文書に記載された所定の文字列認識用図形を認識する。ここで、所定の文字列認識用図形の種類は、例えば、一行用の文字列認識用図形と、二行用の文字列認識用図形との二種類である。例えば、一行用の文字列認識用図形は、文書内の一行に記載された、線分である区間マークと、区間マークの開始位置および終了位置において区間マークに対して垂直に記載された開始マークおよび終了マークとが結合された図形である。ここで、区間マークの方向は、例えば、文書において文字列が記載されている方向と同じである。
なお、紫外光スキャン部124によりスキャンされる文書の枚数が一枚の場合だけでなく、複数枚の文書が同時にスキャンされる場合に関しても、マーク認識部102は、上記の文字列認識用図形を認識することが可能である。例えば、マーク認識部102は、同時にスキャンされた複数枚の文書のうち例えばスキャンされた順番に沿って一枚ずつ文字列認識用図形を探索することにより、当該複数枚の文書のうちいずれか一枚に記載された文字列認識用図形を認識することが可能である。
文字列認識部104は、後述する可視光スキャン部122により文書がスキャンされた可視光スキャン画像から、マーク認識部102により認識された所定の文字列認識用図形で囲まれた範囲に記載されている文字列を例えばOCRにより認識する。例えば、図3に示した例では、文字列認識部104は、マーク認識部102により認識された一行用の文字列認識用図形210で囲まれた範囲に記載されている文字列(「KYZ10」)を認識する。また、図4に示した例では、マーク認識部102により二行用の文字列認識用図形230が認識された場合には、文字列認識部104は、認識された第1の文字列認識用図形230aで囲まれた範囲に記載されている文字列(「BDFH」)と、第2の文字列認識用図形230bで囲まれた範囲に記載されている文字列(「J1357」)とをそれぞれ認識する。
ファイル保管部106は、文字列認識部104により認識された文字列に基づいて、可視光スキャン部122により取得される可視光スキャン画像のファイル名を設定する。例えば、マーク認識部102により一行用の文字列認識用図形が認識された場合には、ファイル保管部106は、文字列認識部104により認識された文字列を可視光スキャン画像のファイル名として設定する。また、マーク認識部102により二行用の文字列認識用図形が認識された場合には、ファイル保管部106は、第1の文字列認識用図形で囲まれた範囲に記載されている文字列の認識結果と、第2の文字列認識用図形で囲まれた範囲に記載されている文字列の認識結果とを連結し、そして、連結した文字列を可視光スキャン画像のファイル名として設定する。
スキャン部120は、本発明における読み取り部の一例である。図2に示したように、スキャン部120は、可視光スキャン部122、および、紫外光スキャン部124を含む。
可視光スキャン部122は、可視光を用いて文書をスキャンすることにより、可視光スキャン画像を取得する。例えば、可視光スキャン部122は、配置された文書に可視光を照射し、その反射光を撮像素子で電気信号に変換することにより、可視光スキャン画像を取得する。
紫外光スキャン部124は、紫外光を用いて文書をスキャンすることにより、紫外光スキャン画像を取得する。例えば、紫外光スキャン部124は、配置された文書に紫外光を照射し、その反射光を撮像素子で電気信号に変換することにより、紫外光スキャン画像を取得する。
記憶部126は、例えば、可視光スキャン部122により取得された可視光スキャン画像や、各種のソフトウェアなどを記憶することが可能である。
以上、本実施形態による構成について説明した。続いて、本実施形態による動作について、図5〜図7を参照して説明する。図5は、本実施形態による動作を示したフローチャートである。図5に示したように、まず、ユーザは、スキャン対象の文書に記載されている文字列のうち、ファイル名に設定することを希望する文字列の上に、紫外光でのみ読み取り可能なインクを用いて所定の文字列認識用図形を記載する(S101)。そして、ユーザは、スキャナ10に当該文書をセットする(S103)。
ここで、図6および図7を参照して、S109における「ファイル名設定処理」の動作について詳細に説明する。図6に示したように、まず、マーク認識部102は、S107でスキャンされた紫外光スキャン画像を取得する(S201)。そして、マーク認識部102は、取得した紫外光スキャン画像において所定の文字列認識用図形を探索する(S203)。所定の文字列認識用図形が認識されなかった場合には(S203:No)、ファイル保管部106は、例えばスキャン日時情報を用いるなど所定のルールに従ってファイル名を生成し、そして、生成したファイル名を、S105で取得された可視光スキャン画像のファイル名に設定する(S205)。そして、当該「ファイル名設定処理」は終了する。
なお、本実施形態による動作は、上述した動作例に限定されない。例えば、S205の動作は、実行されなくてもよい。さらに、この場合、動作全体を強制終了してもよい。
[1−4−1.効果1]
以上、例えば図5〜図7などを参照して説明したように、本実施形態によるスキャナ10は、紫外光を用いて文書がスキャンされた紫外光スキャン画像から、可視光で読み取り不能なインクを用いてユーザにより記載された文字列認識用図形上に記載されている文字列を認識し、そして、可視光を用いて当該文書がスキャンされた可視光スキャン画像のファイル名を、認識した文字列に基づいて設定する。
また、本実施形態による文字列認識用図形は、例えば、線分である区間マークと、区間マークに対して垂直に記載された開始マークおよび終了マークとが結合された図形である。このため、例えば文字列に対してアンダーラインを引く方法などと比較して、ユーザは、認識対象の最初の文字の位置および最後の文字の位置を明確に指定することができるので、スキャナ10は、ユーザの意図した文字列を正確に特定することができる。また、開始マークおよび終了マークにより、文字列が横書きの場合には認識対象の文字の高さを、文字列が縦書きの場合には文字の幅をユーザはそれぞれ指定することができるので、文字列の認識の精度を向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、図3および図4に示した文字列認識用図形の例では、認識対象の文字列の範囲全体に区間マーク(例えば横線)が記載される例を示したが、かかる例に限定されない。例えば、区間マークは、認識対象の文字列の範囲のうち一部だけにしか記載されなくてもよい。一例として、最初の区間マークは、開始マークの位置から所定の長さ以上であり、かつ、二個目の区間マークは、終了マークの位置から所定の長さ以上であるような二個の区間マークが記載されていればよい。
また、上記の説明では、認識対象の文字列が1行または2行の文字列である例について説明したが、かかる例に限定されず、3行以上の文字列であってもよい。例えば、二行用の文字列認識用図形のうち第2の文字列認識用図形が、第1の文字列認識用図形が記載されている行の二行目以後に記載されている場合には、スキャナ10は、第1の文字列認識用図形が記載されている行(以下、開始行と称する)と、第2の文字列認識用図形が記載されている行(以下、終了行と称する)との間に位置する全ての行に含まれる文字列を自動的に認識可能であってもよい。なお、この変形例の場合、開始行と終了行との間に位置する全ての行の文字列に対して区間マークが記載されていてもよいし、記載されていなくてもよい。
また、図3および図4では、一枚の文書内で文字列の記載方向が統一されている場合について示したが、かかる例に限定されず、一枚の文書内で例えば横書きの文字列と縦書きの文字列とが混在している場合に関しても、スキャナ10は、文字列認識用図形を認識することが可能である。例えば、スキャナ10は、文書に含まれる各文字列(例えば一文単位など)に関して、まず、当該文字列が記載されている方向を特定し、そして、特定した方向に基づいて文字列認識用図形の有無を判定してもよい。または、スキャナ10は、まず、いずれか一方の方向(例えば縦書き)の文字列の領域を切り出し、次に、切り出した領域に含まれる文字列の方向をいずれか他方の方向(例えば横書き)と一致するように傾け、そして、傾けた領域において文字列認識用図形の有無を判定してもよい。
また、上述した文字列認識用図形は、例えば図3および図4に示したような形状の図形に限定されず、長方形であってもよい。
また、上述した実施形態では、スキャナ10が単独で全ての処理を実行する例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、有線または無線により接続された複数の装置が、上述した処理を分散して実行することも可能である。例えば、上述したスキャン部120と同様の機能を有するスキャナ(図示省略)と、上述した制御部100と同様の機能を有するサーバ(図示省略)と、上述した記憶部126と同様の機能を有する記憶装置(図示省略)とが有線または無線により接続されることにより、上述した処理を分散して実行してもよい。
また、本実施形態によれば、例えばCPU、ROM、およびRAMなどのハードウェアを、上述したスキャナ10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムが記録された記録媒体も提供される。
100 制御部
102 マーク認識部
104 文字列認識部
106 ファイル保管部
120 スキャン部
122 可視光スキャン部
124 紫外光スキャン部
126 記憶部
Claims (2)
- 可視光と紫外光とで原稿のスキャンを行う読み取り部と、
前記紫外光でスキャンされた画像から、線分である第1の区間マークと、前記第1の区間マークの開始位置において前記第1の区間マークに対して垂直に記載された開始マークと、前記第1の区間マークが記載されている行の次の行に記載されている、前記第1の区間マークと平行な線分である第2の区間マークと、前記第2の区間マークの終了位置において前記第2の区間マークに対して垂直に記載された終了マークとを認識するマーク認識部と、
前記マーク認識部で、前記第1の区間マークと、前記開始マークと、前記第2の区間マークと、前記終了マークとが認識された場合、前記可視光でスキャンされた画像から前記第1の区間マーク上および前記第2の区間マーク上に記載されている文字列を認識する文字列認識部と、
前記文字列認識部で認識された文字列に基づいて前記第1の区間マーク上に記載されている文字列の認識結果と前記第2の区間マーク上に記載されている文字列の認識結果とを連結することによりファイル名を設定し、前記可視光でスキャンされた画像を保管するように制御するファイル保管部と、
を備える、スキャナ装置。 - コンピュータを、
可視光と紫外光とで原稿のスキャンを行う読み取り部と、
前記紫外光でスキャンされた画像から、線分である第1の区間マークと、前記第1の区間マークの開始位置において前記第1の区間マークに対して垂直に記載された開始マークと、前記第1の区間マークが記載されている行の次の行に記載されている、前記第1の区間マークと平行な線分である第2の区間マークと、前記第2の区間マークの終了位置において前記第2の区間マークに対して垂直に記載された終了マークとを認識するマーク認識部と、
前記マーク認識部で、前記第1の区間マークと、前記開始マークと、前記第2の区間マークと、前記終了マークとが認識された場合、前記可視光でスキャンされた画像から前記第1の区間マーク上および前記第2の区間マーク上に記載されている文字列を認識する文字列認識部と、
前記文字列認識部で認識された文字列に基づいて前記第1の区間マーク上に記載されている文字列の認識結果と前記第2の区間マーク上に記載されている文字列の認識結果とを連結することによりファイル名を設定し、前記可視光でスキャンされた画像を保管するように制御するファイル保管部、
として機能させるための、プログラム。
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JP2015165453A JP6561684B2 (ja) | 2015-08-25 | 2015-08-25 | スキャナ装置、及びプログラム |
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JP2015165453A JP6561684B2 (ja) | 2015-08-25 | 2015-08-25 | スキャナ装置、及びプログラム |
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