JP6561354B1 - 天然ガス採取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ないエネルギーで天然ガスの採取及び地盤沈下の防止が可能な天然ガス採取装置を提供する。【解決手段】地下の水溶性天然ガス賦存層11から天然ガスを採取する天然ガス採取装置1は、地中に挿入されるパイプ2と、パイプ2内に設置されるガス採取ユニット3と、を備えている。ガス採取ユニット3は、水溶性天然ガス賦存層11から地下水を取り込む採水室51と、採水室51に配置された採水ポンプ52と、採水ポンプ52から送られてきた地下水をパイプ2内で噴霧する噴霧ヘッド54と、噴霧ヘッド54から噴霧されることにより天然ガスが分離した水を回収する容器55と、容器55内の水を水溶性天然ガス賦存層11内に還元する排水装置6と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、地下の水溶性天然ガス賦存層から天然ガスを採取する天然ガス採取装置に関する。
従来より、地下の水溶性天然ガス賦存層から天然ガスが溶け込んだ地下水(かん水)を揚水し、この地下水を地上にて天然ガスと水とに分離させて天然ガスを採取することが行われている。また、特許文献1には、地上に揚水して天然ガスを採取し終えた地下水を揚水時と同じ水溶性天然ガス賦存層に還元することにより地盤沈下を防止する天然ガス回収システムが開示されている。
特開2014−218806号公報
上述した従来技術においては、天然ガスが溶け込んだ地下水を地上まで揚水するのに多くのエネルギーを消費しており、より省エネルギーな天然ガス採取技術の開発が求められていた。また、上記特許文献1の天然ガス回収システムにおいては、揚水に多くのエネルギーを消費する上、天然ガスを採取し終えた地下水を地下に還元するのに多くのエネルギーを消費しており、省エネルギー化の点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、少ないエネルギーで天然ガスの採取及び地盤沈下の防止が可能な天然ガス採取装置を提供することを目的とする。
本発明は、地下の水溶性天然ガス賦存層から天然ガスを採取する天然ガス採取装置であって、地中に挿入されるパイプと、前記パイプ内に設置されるガス採取ユニットと、を備え、前記ガス採取ユニットが、前記水溶性天然ガス賦存層から地下水を取り込むための吸い込み口が設けられた採水室と、前記採水室に配置された採水ポンプと、前記採水ポンプから送られてきた地下水を前記パイプ内で噴霧する噴霧ヘッドと、前記噴霧ヘッドから噴霧されることにより天然ガスが分離した水を回収する容器と、前記容器内の水を前記水溶性天然ガス賦存層内に還元する排水装置と、を備え、前記パイプ内で水から分離した天然ガスのみが地上に送られることを特徴とする。
本発明によれば、水溶性天然ガス賦存層からの地下水が地中のパイプ内で天然ガスと水とに分離され、水は採水した水溶性天然ガス賦存層内に還元され、天然ガスのみが地上に送られるので、少ないエネルギーで天然ガスの採取及び地盤沈下の防止ができる。
本発明の一実施形態にかかる天然ガス採取装置の概略構成図であり、天然ガス採取時の図である。 図1のパイプの概略構成図であり、(A)は上から見た概略構成図、(B)は側方から見た概略構成図である。 図1のガス採取ユニットの概略構成図であり、(A)は上から見た概略構成図、(B)は側方から見た概略構成図である。 図1の天然ガス採取装置における井戸掘削時の概略構成図であり、(A)は上から見た概略構成図、(B)は側方から見た概略構成図である。 図4の掘削ユニットの概略構成図であり、(A)は上から見た概略構成図、(B)は側方から見た概略構成図である。 図5の掘削ユニットにおける土砂収容部の概略構成図である。 図6の土砂収容部を構成するバケットの排水口が閉じられている状態を示す図である。 図7の排水口が開かれている状態を示す図である。
本発明の一実施形態にかかる「天然ガス採取装置」を、図1〜8を参照して説明する。本実施形態の天然ガス採取装置1は、地中を掘削して水溶性天然ガス賦存層に達する井戸を掘り、この井戸で水溶性天然ガス賦存層から天然ガスを採取するものである。図1中の符号10は地表であり、符号11が水溶性天然ガス賦存層である。水溶性天然ガス賦存層11は、天然ガスが溶け込んだ地下水(かん水と呼ばれることもある。)を含有している。
本実施形態の天然ガス採取装置1は、地中に挿入されるパイプ2(図1,2,4に示す。)と、パイプ2内に設置されるガス採取ユニット3(図1,3に示す。)と、掘削ユニット4(図4〜8に示す。)と、を備えている。すなわち、本例では、掘削時にパイプ2と掘削ユニット4が用いられ、天然ガス採取時にパイプ2とガス採取ユニット3が用いられる。
図2に示すように、パイプ2は、天然ガス採取時に水溶性天然ガス賦存層11に位置付けられる円筒状の回転部2aと、回転部2aよりも上側の円筒状の無回転部2bと、で構成されている。無回転部2bは、掘削時に複数のパイプ材が継ぎ足されて形成されている。無回転部2bは、その内部に一対のレール23が設けられている。このレール23は、ガス採取ユニット3の位置決め及び掘削ユニット4の周り止めを行うためのものである。
回転部2aは、無回転部2bと同軸上に位置し、その中心軸周りに回転可能となっている。回転部2aは、回転可能な状態で無回転部2bに連結されている。回転部2aには、水溶性天然ガス賦存層11から地下水を取り込むための吸い込み口20(請求項の「パイプ側吸い込み口」)と、天然ガスを採取し終えた地下水を水溶性天然ガス賦存層11内に還元するための排水口21と、が設けられている。これら吸い込み口20と排水口21とは、回転部2aの中心軸を挟んだ両側に設けられている。
また、回転部2aの内部には、突出部22が設けられている。この突出部22は、回転部2aを回転させる後述の回転体43が噛み合う部位である。本例では、回転体43が掘削ユニット4に設けられている。回転部2aは、回転体43によって回転されることで、水溶性天然ガス賦存層11における地下水の流れの上流側に吸い込み口20が位置し、下流側に排水口21が位置する向きに位置付けられる。
図1,3に示すように、ガス採取ユニット3は、水溶性天然ガス賦存層11から地下水を取り込むための吸い込み口50が設けられた採水室51と、採水室51に配置された採水ポンプ52と、採水ポンプ52に連続した配管53と、採水ポンプ52から配管53を通過して送られてきた地下水をパイプ2内で噴霧する複数の噴霧ヘッド54と、噴霧ヘッド54から噴霧されることにより天然ガスが分離した水を回収する容器55と、容器55内の水を水溶性天然ガス賦存層11内に還元する排水装置6と、を備えている。また、ガス採取ユニット3には、地上からパイプ2内に降ろされた電線を介して電力が供給される。
採水室51の吸い込み口50は、パイプ2の吸い込み口20と重なる位置に位置付けられる。吸い込み口50及び吸い込み口20は、水を通しかつ砂礫の粒子による目詰まりを防げる構造(いわゆる「スクリーン」であり、例えば複数の小孔の集合構造)であればよい。本例では、容器55の内部に採水室51が設けられており、容器55の側壁の一部分に吸い込み口50が設けられている。採水室51は、容器55内において隔壁で仕切られた空間となっており、採水室51内に取り込まれた水と容器55に回収された水とが混ざらないようになっている。
配管53は、採水室51内の採水ポンプ52から上方に延びた直線部53aと、直線部53aに連続し、螺旋状に延びた螺旋部53bと、で構成されている。直線部53aは、採水室51の隔壁を貫通している。配管53は、不図示の手段で容器55に固定されている。
複数の噴霧ヘッド54は、螺旋部53bの異なる位置に取り付けられている。すなわち、複数の噴霧ヘッド54は、螺旋上に並んでおり、パイプ2の周方向及び高さ方向に間隔をあけて配置されている。複数の噴霧ヘッド54をこのような配置とすることで、噴霧した地下水をより分散させることができ、天然ガスの水からの分離を促進することができる。また、パイプ2内は、天然ガスの分離を促進するために大気圧よりも低い減圧空間に調整されている。
容器55は、底壁と側壁を有し、上部が開放された有底円筒状(カップ状)に形成されている。容器55の側壁には、上述した吸い込み口50と、パイプ2の排水口21と重なる排水口58と、上述したパイプ2のレール23と噛み合う溝56と、が設けられている。また、図3(B)に示すように、容器55の側壁の上端には、ガス採取ユニット3をワイヤー等で吊り下げるためのフック57が設けられている。本例では、容器55がガス採取ユニット3全体の筐体を兼ねており、採水室51や噴霧ヘッド54や排水装置6などは容器55内に配置されている。
排水装置6は、容器55内に配置された排水ポンプ61と、排水ポンプ61に連続し、容器55内の水を高圧で水溶性天然ガス賦存層11内に噴射するホース62と、ホース62を容器55内から水溶性天然ガス賦存層11内に送出するホース送出装置63と、を備えている。ホース62は、上述した排水口58及び排水口21を通って容器55内から水溶性天然ガス賦存層11内に送出される。また、本例では、ホース62が水溶性天然ガス賦存層11内に20メートル程度送出される。ホース送出装置63は、ホース62を挟んで送り出す一対のローラと、これらローラを駆動するモータを備えている。なお、これらモータ及びローラは、ホース送出時と逆に回転することで、水溶性天然ガス賦存層11内に送出されたホース62を容器55内に戻すことができる。
また、図3(A)に示すように、吸い込み口50と排水口58とは、容器55の中心軸を挟んだ両側に設けられており、ガス採取ユニット3における採水室51の反対側からホース62が送出される。このような配置とすることで、ホース62から水溶性天然ガス賦存層11内に排出された天然ガス濃度の低い水が再び吸い込み口50から採水室51に取り込まれることを防止している。
上記構成のガス採取ユニット3は、井戸が完成した後にパイプ2内の最深部に降ろされてパイプ2内に設置される。この際、ガス採取ユニット3は、容器55の溝56がパイプ2のレール23に噛み合わされ、レール23に沿って降ろされることにより、パイプ2の吸い込み口20に容器55の吸い込み口50が位置決めされ、パイプ2の排水口21に容器55の排水口58が位置決めされる。そして、排水口58が排水口21に位置決めされた後、ホース送出装置63を稼働させて、容器55内に収容されたホース62を排水口58,21から水溶性天然ガス賦存層11内に20メートル程度送り出す。この際、容器55内に予め入れておいた水をホース62から高圧噴射し、砂礫を吹き飛ばしながらホース62を送り出す。
このようにしてガス採取ユニット3がパイプ2内に設置された後、採水ポンプ52が稼働することで、図1中の矢印Aで示すように水溶性天然ガス賦存層11内の地下水が吸い込み口20,50から採水室51内に取り込まれ、該地下水が採水ポンプ52によって配管53上部に送られて各噴霧ヘッド54から噴霧される。減圧空間に調整されたパイプ2内で各噴霧ヘッド54から噴霧された地下水は、天然ガスと水とに分離する。そして、天然ガスは矢印Bで示すように地上に送られて不図示のガスタンクに貯蔵される。一方、天然ガスが分離した水は、落下して容器55に回収される。容器55内に溜まった水は、排水ポンプ61が稼働することで、図1中の矢印Cで示すようにホース62を通って水溶性天然ガス賦存層11内に噴射される。
このように本発明によれば、水溶性天然ガス賦存層11の地下水が地中のパイプ2内で天然ガスと水とに分離され、水は採水した水溶性天然ガス賦存層11内に還元され、天然ガスのみが地上に送られるので、少ないエネルギーで天然ガスの採取及び地盤沈下の防止ができる。すなわち、本発明においては、水溶性天然ガス賦存層11の地下水を地上に揚水することなく、パイプ2内で天然ガスと水とに分離し、天然ガスのみが地上に送られるので、地下水を地上に揚水していた従来の天然ガス採取方法よりも少ないエネルギーで天然ガスを採取できる。また、地下水が一度も地上に送られることなく水溶性天然ガス賦存層11に還元されるので、天然ガスを採取し終えた地下水を地上から地下に還元していた従来例よりも少ないエネルギーで地盤沈下を防止できる。
また、本発明によれば、パイプ2が回転可能な回転部2aを備えているので、水溶性天然ガス賦存層11における地下水の流れの上流側に吸い込み口20,50を位置させ、下流側に排水口58,21を位置させることができる。このことにより、天然ガスを採取し終えて水溶性天然ガス賦存層11に還元された水が再び採水室51に取り込まれることを防止できる。
続いて、掘削ユニット4について説明する。掘削ユニット4は、上述したパイプ2をガイドにして地中を掘削するものであり、パイプ2の内側に位置付けられた状態で掘削を行う。パイプ2は、掘削ユニット4に同期して地中に降ろされる。
掘削ユニット4は、図4,5に示すように、土砂粉砕部41と、機械室42と、土砂収容部44と、回転体43と、回転体43を駆動させる回転体用モータ45と、を備えている。また、掘削ユニット4には、地上からパイプ2内に降ろされた電線を介して電力が供給される。
土砂粉砕部41は、掘削スクリュー73と、複数の掘削ドリル74と、掘削用高水圧ノズル75と、これらを取り付けたベース71と、を備えている。
機械室42は、土砂粉砕部41を駆動させる土砂粉砕用モータ76と、掘削用高水圧ノズル75から高圧水を噴射させる高水圧ポンプ78と、土砂粉砕部41によって削られた土砂を吸い込んで土砂収容部44に送るサンドポンプ77と、荷重センサ79と、これらを収容したケース70と、を備えている。サンドポンプ77は、ベース71を貫通した吸い込み口72から土砂と水を吸い込み、土砂収容部44側に延びた吐出ノズル77aから吸い込んだ土砂と水を吐出する。
土砂収容部44は、機械室42のケース70と固定された外側ケース48と、外側ケース48の内部に着脱可能に取り付けられたバケット9と、を備えている。
外側ケース48は、底壁と側壁を有し、上部が開放された有底円筒状(カップ状)に形成されている。図4(A)及び図5(A)に示すように、外側ケース48の側壁には、パイプ2のレール23と噛み合う溝46が設けられている。また、図4(B)及び図5(B)に示すように、外側ケース48の側壁の上端には、掘削ユニット4をワイヤー等で吊り下げるためのフック47が設けられている。
バケット9は、図6に示すように、バケット本体91と、バケット本体91の側壁に設けられた排水口開閉機構90と、で構成されている。
バケット本体91は、底壁と側壁を有し、上部が開放された有底円筒状(カップ状)に形成されている。バケット本体91の側壁の上端には、バケット9をワイヤー等で吊り下げるためのフック97が設けられている。バケット本体91の内部には、底壁から円柱状に立設し、バケット本体91の内外に連通した土砂排出管92が設けられている。上述したサンドポンプ77の吐出ノズル77aは、外側ケース48の底壁を貫通し、土砂排出管92の内部に位置付けられる。サンドポンプ77が吸い込み口72から吸い込んだ土砂及び水は、図6中の矢印Dで示すように吐出ノズル77aから吐出され、土砂排出管92を通過して、矢印Eで示すようにバケット本体91内に収容される。
バケット本体91の側壁には、バケット本体91内に収容された水を排出するための排水口93が2つ形成されている。この排水口93は、排水口開閉機構90によって開閉される。排水口93からバケット本体91外に排出された水は、不図示の流路を通って高水圧ポンプ78に集められ、掘削用高水圧ノズル75から掘削ドリル74の近傍に噴射される。すなわち、掘削用高水圧ノズル75から噴射された水は、掘削ユニット4に回収されて再利用される。
排水口開閉機構90は、図6〜8に示すように、排水口93を開閉する弁(ゴムパッド)96と、バケット本体91の側壁に設けられた弁ガイド94と、弁96から下垂し、その下部に鍔部98aが設けられたロッド98と、バケット本体91の側壁に設けられ、ロッド98が挿通されたロッド挿通部95と、ロッド挿通部95と鍔部98aとの間に取り付けられてロッド挿通部95及び鍔部98aを押圧するスプリング99と、を備えている。
上記排水口開閉機構90を備えたバケット9は、バケット本体91内に水が入れられた状態で外側ケース48内部にセットされる。この際、バケット9がセットされるまでは、ロッド98の下端が外側ケース48の底壁に非接触であるため、排水口93が弁96によって塞がれている(図7)。そして、バケット9が外側ケース48の内部にセットされることで、ロッド98の下端が外側ケース48の底壁に当接するとともにバケット本体91の位置(すなわち排水口93の位置)が下がって排水口93が開放される(図8)。開放された排水口93からバケット本体91外に排出された水は、上述したように高水圧ポンプ78に集められて掘削用高水圧ノズル75から噴射される。
荷重センサ79は、バケット本体91内の収容物の量が上限に達したことを検知する。バケット本体91内の収容物の量が上限に達した際は、バケット9を地上に引き上げてバケット本体91内の収容物(主に土砂)を廃棄することができる。このバケット9は、再び掘削中の井戸に降ろされて外側ケース48内部にセットされる。
回転体43は、環状に形成されており、機械室42のケース70の外周部分に回転可能に設けられている。回転体43には、パイプ2の回転部2aに設けられた突出部22と噛み合う切欠き43aが設けられている。図4(B)に示すように、突出部22と切欠き43aが噛み合った状態で回転体43が回転することにより、回転部2aも回転する。
また、回転体43は、流量計を内蔵しており、掘削が水溶性天然ガス賦存層11に達した際に、水溶性天然ガス賦存層11における地下水の流れ方向を検出することができる。回転体43は、流量計によって判明した地下水の流れ方向に基いて、流れの上流側に吸い込み口20を、下流側に排水口21を位置させるように回転部2aを回転させる。
また、本例の掘削ユニット4は、水溶性天然ガス賦存層11における地下水の流れ方向を検出するだけでなく、地下水の流速も検出する。その他、掘削ユニット4は、掘削速度(垂直変位)、時間、掘削機荷重変動、掘削負荷、掘削深度、等のデータを収集する。
このように、掘削ユニット4を用いることで、簡易な設備かつ省エネルギーで掘削でき、さらに、地中を掘削しながら地質状態を総合解析することができる。
上述した天然ガス採取装置1は、パイプ2と掘削ユニット4を用いて掘削し、井戸が完成すると、掘削ユニット4を地上に引き上げてガス採取ユニット3を降ろし、天然ガスの採取を行う。さらに、水溶性天然ガス賦存層11から天然ガスが枯渇した場合は、ガス採取ユニット3を地上に引き上げて再度掘削ユニット4を降ろし、そこからさらに下層の水溶性天然ガス賦存層に達する井戸を掘り、下層の水溶性天然ガス賦存層から天然ガスを採取することも可能である。
上述した実施形態では、天然ガス採取装置1が、パイプ2とガス採取ユニット3と掘削ユニット4とを備えていたが、本発明の天然ガス採取装置は、少なくともパイプとガス採取ユニットとを備えていればよく、掘削ユニットは必ずしも備えていなくてもよい。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 天然ガス採取装置
2 パイプ
3 ガス採取ユニット
4 掘削ユニット
6 排水装置
10 地表
11 水溶性天然ガス賦存層
51 採水室
52 採水ポンプ
54 噴霧ヘッド
55 容器

Claims (6)

  1. 地下の水溶性天然ガス賦存層から天然ガスを採取する天然ガス採取装置であって、
    地中に挿入されるパイプと、前記パイプ内に設置されるガス採取ユニットと、を備え、
    前記ガス採取ユニットが、
    前記水溶性天然ガス賦存層から地下水を取り込むための吸い込み口が設けられた採水室と、
    前記採水室に配置された採水ポンプと、
    前記採水ポンプから送られてきた地下水を前記パイプ内で噴霧する噴霧ヘッドと、
    前記噴霧ヘッドから噴霧されることにより天然ガスが分離した水を回収する容器と、
    前記容器内の水を前記水溶性天然ガス賦存層内に還元する排水装置と、を備え、
    前記パイプ内で水から分離した天然ガスのみが地上に送られる
    ことを特徴とする天然ガス採取装置。
  2. 前記排水装置が、前記容器内に配置された排水ポンプと、前記排水ポンプに連続したホースと、前記ホースを前記容器内から前記水溶性天然ガス賦存層内に送出するホース送出装置と、を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の天然ガス採取装置。
  3. 前記ガス採取ユニットにおける前記採水室の反対側から前記ホースが送出される
    ことを特徴とする請求項2に記載の天然ガス採取装置。
  4. 前記噴霧ヘッドを複数備え、これら噴霧ヘッドが螺旋上に並んでいる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の天然ガス採取装置。
  5. 前記パイプの下部に、前記ガス採取ユニットの前記吸い込み口と重なるパイプ側吸い込み口が設けられており、
    前記パイプの下部が当該パイプの周方向に回転可能である
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の天然ガス採取装置。
  6. 掘削ユニットを備え、
    前記ガス採取ユニットを前記パイプ外に位置付けた状態で、前記掘削ユニットを前記パイプ内に配置することが可能である
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の天然ガス採取装置。
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